JP2000043486A - 電子黒板システム - Google Patents

電子黒板システム

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JP2000043486A
JP2000043486A JP21827098A JP21827098A JP2000043486A JP 2000043486 A JP2000043486 A JP 2000043486A JP 21827098 A JP21827098 A JP 21827098A JP 21827098 A JP21827098 A JP 21827098A JP 2000043486 A JP2000043486 A JP 2000043486A
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Kunikazu Tsuda
邦和 津田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不特定多数で共有して利用する場合でも、個
々のユーザの所有する電子ファイルの機密保持を行える
ようにすること。 【解決手段】 電子黒板システム100は、文字や画像
を表示するためのPDP101と、PDP101の前面
にタッチパネル面を配設したタッチ入力装置102と、
電子黒板機能で使用するファイルを記憶する記憶装置を
有し、タッチ入力装置102からの入力に基づいてPD
P101の表示制御および記憶装置のファイルに対する
アクセス制御を行うコンピュータ104とを備え、PD
P101およびタッチ入力装置102を用いて電子黒板
の表示面および書込面を構成する。コンピュータ104
は、記憶装置中のファイルへのアクセス要求があった場
合、PDP101およびタッチ入力装置102を介して
ファイル単位で認証要求を行い、認証が一致した場合に
該当するファイルへのアクセスを許可する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子黒板機能で使
用する電子ファイルをシステム内に保存することが可能
であり、かつ、表示装置およびタッチ入力装置を用いて
電子黒板の表示面および書き込み面を構成する電子黒板
システムに関し、より詳細には、不特定多数で共有して
利用する場合でも、個々のユーザの所有する電子ファイ
ルの機密保持を行えるようにした電子黒板システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホワイトボードや、書き込み
シート等の書き込み面に筆記用具を用いて書き込んだ手
書きの情報を、専用のスキャナで読み取り、専用のプリ
ンタで記録紙に出力する電子黒板装置が知られており、
この種の電子黒板装置は、所謂、コピーボードとして使
用されている。
【0003】また、電子黒板の書き込み面にタッチパネ
ルを配置して、書き込み面に手書きで書き込んだ情報を
リアルタイムで入力する電子黒板システムも提供されて
いる。例えば、マイクロフィールド グラフィックス社
製(Microfield Graphics,Inc.)のソフトボードは、書
き込み面であるホワイトボード上に光学式タッチパネル
を配設し、このホワイトボード上に書かれた文字や絵等
のビジュアルデータを、接続されたパソコン(パーソナ
ルコンピュータ)にリアルタイムで取り込めるタッチ入
力装置である。このソフトボードを用いた電子黒板シス
テムでは、ソフトボードで取り込んだビジュアルデータ
を、パソコンに入力してCRTに表示したり、液晶プロ
ジェクターを用いて大型のスクリーンに表示したり、あ
るいはプリンタで記録紙に出力することが可能である。
また、ソフトボードが接続されたパソコンの画面を液晶
プロジェクターでソフトボード上に投影し、専用のペン
を使用してソフトボード上でパソコンの画面を操作する
ことも可能である。
【0004】さらに、文字および画像を表示するための
表示装置と、表示装置の前面にタッチパネル面を配設し
たタッチ入力装置と、タッチ入力装置からの入力に基づ
いて表示装置の表示制御を行う制御装置とを備え、表示
装置およびタッチ入力装置を用いて電子黒板の表示面お
よび書き込み面を構成した電子黒板システムも提供され
ている。例えば、スマート テクノロジィズ社製(SMAR
T Technologies Inc.)のスマート2000では、パソ
コンに接続された液晶プロジェクターを用いて文字・絵
・図形・グラフィックの画像をパネルに投影し、該パネ
ルの投影面(表示面)の前面に配設された感圧式タッチ
パネル(書き込み面)を用いて手書きの情報をパソコン
に取り込み、パソコン内で手書きの情報と画像情報とを
合成し、再度液晶プロジェクターを介してリアルタイム
で表示できるようにしている。
【0005】前述したように、このような電子黒板シス
テムでは、表示装置によって表示されている画面上の画
像に対して、タッチ入力装置を用いて入力した画像を上
書き画像として重ねて表示できるので、すでに会議、プ
レゼンテーション、教育等に広く利用されており、その
使用効果が高く評価されている。
【0006】さらに、電子黒板システムが電子黒板機能
で使用する電子ファイルを保存するための記憶装置を有
している場合には、あらかじめ電子ファイルを記憶装置
に保存しておき、必要に応じて読み出して利用すること
も可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子黒板システムによれば、不特定多数で共有して
利用することが前提であるため、システム内の記憶装置
に電子ファイルを保存した場合、個々のユーザの所有す
る電子ファイルの機密保持が十分に行えないという問題
点があった。
【0008】一方、個々のユーザの電子ファイルの機密
保持を確実にするためには、使用後に該当する電子ファ
イルをフロッピーディスク(FD)等に保存して、電子
黒板システム内から削除する方法が単純に考えられる
が、この場合、作業が煩雑になり、面倒である。換言す
れば、記憶装置に保存しておけば、必要な時に読み出す
だけで、直ぐに電子黒板機能で利用できるというメリッ
ト(利便性)を享受できるが、上記の削除する方法で
は、電子黒板システムを使用する場合、常にFDを準備
しておく必要があり、利便性の低下を招来するという問
題点があった。
【0009】また、電子黒板システムの特徴の一つとし
て、現在使用中の電子ファイル(画面表示中の電子ファ
イル)を簡単な操作で印刷できるという機能を有してい
るため、該当する電子ファイルの所有者が短時間不在に
しただけで、記録紙に印刷され、情報が容易に流出して
しまうという不具合もあった。
【0010】また、従来の電子黒板システムによれば、
表示画面の情報の印刷に対してプロテクトをかけるもの
は提供されていなかった。
【0011】ところで、従来技術の一つとして、パソコ
ンのスイッチオン時(起動時)にID、パスワード等を
入力して認証を行う方法があるが、電子黒板システムは
誰もが使用する装置であり、常時スイッチオンの状態に
しておく必要があるため、スイッチオン時の認証によっ
て、電子ファイルに対してプロテクトをかける方法は適
用できなかった。
【0012】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、不特定多数で共有して利用する場合でも、個々のユ
ーザの所有する電子ファイルの機密保持を行えると共
に、記憶装置に保存しておけば、必要な時に読み出すだ
けで、直ぐに電子黒板機能で利用できるようにすること
を目的とする。
【0013】また、本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって、表示画面の情報が、許可なく記録紙に印刷さ
れて流出してしまうことを回避し、表示中の電子ファイ
ルに対しても電子ファイルの機密保持を行えるようにす
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る電子黒板システムは、文字および
画像を表示するための表示装置と、前記表示装置の前面
にタッチパネル面を配設したタッチ入力装置と、電子黒
板機能で使用する電子ファイルを記憶する記憶装置と、
前記タッチ入力装置からの入力に基づいて前記表示装置
の表示制御および前記記憶装置の電子ファイルに対する
アクセス制御を行う制御装置と、を少なくとも備え、前
記表示装置およびタッチ入力装置を用いて電子黒板の表
示面および書き込み面を構成する電子黒板システムにお
いて、前記制御装置が、前記記憶装置に記憶されている
電子ファイルに対するアクセス要求があった場合に、前
記表示手段および前記タッチ入力装置を介して、電子フ
ァイル単位で認証要求を行い、認証が一致した場合に該
当する電子ファイルへのアクセスを許可するものであ
る。
【0015】また、請求項2に係る電子黒板システム
は、請求項1記載の電子黒板システムにおいて、前記制
御装置が、前記表示装置にソフトキーボードを表示し、
前記ソフトキーボードに前記タッチ入力装置を用いた暗
証番号の入力を要求することで、電子ファイル単位の認
証要求を行うものである。
【0016】また、請求項3に係る電子黒板システム
は、請求項1記載の電子黒板システムにおいて、前記制
御装置が、前記表示装置に手書きサイン入力領域を表示
し、前記手書きサイン入力領域に前記タッチ入力装置を
用いた手書きサインの入力を要求することで、電子ファ
イル単位の認証要求を行うものである。
【0017】また、請求項4に係る電子黒板システム
は、請求項1記載の電子黒板システムにおいて、前記制
御装置が、キーボードを備えたパーソナルコンピュータ
であり、前記表示装置にキーボードを用いた暗証番号入
力のメッセージを表示し、前記キーボードを用いた暗証
番号の入力を要求することで、電子ファイル単位の認証
要求を行うものである。
【0018】また、請求項5に係る電子黒板システム
は、請求項1〜4記載のいずれか一つの電子黒板システ
ムにおいて、前記電子ファイルに対するアクセス要求と
は、前記記憶装置から電子ファイルを読み出して前記表
示装置に表示すること、および前記表示装置に表示され
ている電子ファイルを前記記憶装置に保存することを含
むものである。
【0019】また、請求項6に係る電子黒板システム
は、請求項1〜5記載のいずれか一つの電子黒板システ
ムにおいて、さらに、電子ファイルの内容を記録紙に出
力する印刷装置を備え、前記電子ファイルに対するアク
セス要求とは、前記記憶装置から電子ファイルを読み出
して前記印刷装置で印刷すること、および前記表示装置
に表示されている電子ファイルを前記印刷装置で印刷す
ることを含むものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子黒板システム
の実施の形態について、 1.システム構成 2.動作 3.効果 の順で、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。な
お、本実施の形態に係る電子黒板システムの特徴は、フ
ァイル(電子ファイル)に対するアクセスを制御して個
々のユーザの所有に係る電子ファイルの機密の保持を可
能にすることにある。このファイルに対するアクセス制
御機能については「2.動作」のところで説明する。
【0021】1.システム構成 図1は、本実施の形態に係る電子黒板システムのブロッ
ク構成図である。図1に示す電子黒板システム100
は、主として、画像を表示するプラズマディスプレイパ
ネル(以下「PDP」と記述する)101と、PDP1
01の前面に配置され、指先またはタッチペンでタッチ
面(書き込み面)をタッチすることにより文字や図形等
を入力可能なタッチ入力装置102と、指先またはタッ
チペンでタッチされたタッチ面上の座標位置の演算等を
行うタッチ入力装置用コントローラ(以下「コントロー
ラ」と記述する)103と、コントローラ103から座
標位置情報を入力し、タッチ入力装置102を介して入
力された文字・図形等をPDP101に描画する処理
等、システム全体を制御するコンピュータ104(パー
ソナルコンピュータ)と、を備えている。
【0022】また、電子黒板システム100のコンピュ
ータ104には各種の周辺機器を接続することができ
る。図1においては、一例として、原稿の画像を読み取
るためのスキャナ105や画像データを記録紙に出力す
るプリンタ106がコンピュータ104に接続された様
子が示されている。また、コンピュータ104を介して
電子黒板システム100をネットワーク107に接続す
ることができ、ネットワーク107上に接続された他の
コンピュータで作成したデータをPDP101に表示し
たり、電子黒板システム100で作成したデータを他の
コンピュータに転送することも可能となる。
【0023】さらに、図示することは省略するが、PD
P101にはビデオ入力端子やスピーカー設けられてお
り、ビデオプレイヤー108をはじめ、その他レーザデ
ィスクプレイヤー,DVDプレイヤー,ビデオカメラ等
の各種情報機器やAV機器を接続し、PDP101を大
画面モニタとして利用することができる。
【0024】ここで、PDP101としては、40イン
チ,50インチ等、電子黒板として利用可能な大画面タ
イプのものが用いられる。プラズマディスプレイには、
大型化が可能であり、輝度が高くプロジェクターを用い
た場合のように部屋を暗くする必要がなく、液晶ディス
プレイと異なり視野角が広く、さらに、動画もスムーズ
に再生できるという特徴があることから、本実施の形態
ではディスプレイとしてプラズマディスプレイを採用す
ることにしている。このようにプラズマディスプレイを
用いるため、本実施の形態における表示装置の薄型化
(小型化)を図ることができる。
【0025】タッチ入力装置102としては、超音波表
面弾性波方式のタッチ入力装置が用いられる。図2は、
電子黒板システム100において使用されるタッチ入力
装置102の構成図である。このタッチ入力装置102
は、透明な基板200を有すると共に、指先やタッチペ
ンで文字・図形等を書き込むためのタッチ面(書き込み
面)201となる基板200の一つの面に、表面弾性波
を発信する発信用トランスデューサ202と、発信用ト
ランスデューサ202から発信された表面弾性波を受信
する受信用トランスデューサ203と、発信用トランス
デューサ202から発信された表面弾性波をそれぞれ反
射し、受信用トランスデューサ203に表面弾性波を導
く反射アレイ204・205と、同様に、表面弾性波を
発信する発信用トランスデューサ206と、発信用トラ
ンスデューサ206から発信された表面弾性波を受信す
る受信用トランスデューサ207と、発信用トランスデ
ューサ206から発信された表面弾性波をそれぞれ反射
し、受信用トランスデューサ207に表面弾性波を導く
反射アレイ208・209とを有している。なお、タッ
チ面201はPDP101の画面サイズに対応したサイ
ズを有している。
【0026】図2において、発信用トランスデューサ2
02・206および受信用トランスデューサ203・2
07は、それぞれケーブル210およびコネクタ211
を介してコントローラ103に接続されている。ケーブ
ル210は、基板200の端部に沿って発信用トランス
デューサ202・206および受信用トランスデューサ
203・207まで最短距離を通るように配線すること
が好ましいが、ここでは図示を省略する。
【0027】また、ケーブル210と受信用トランスデ
ューサ203・207とを接続する際には、ケーブル2
10のシールド層を剥がして受信用トランスデューサ2
03・207に接続する必要がある。そのため、シール
ド層が剥がされたケーブル210の部分がアンテナとな
ってPDP101から発生される電磁波をノイズとして
拾ってしまうため、PDP101および基板200の間
に遮蔽部材、例えば銅製のシールドテープ(銅箔テー
プ)を設けることにしている。このシールドテープは、
PDP101と超音波表面弾性波方式のタッチ入力装置
102とを組み合わせた場合、PDP101から発生さ
れる電磁波の影響を受けてタッチ入力装置102が精度
良く機能しないことを本発明の発明者らが見出した結果
に基づいて設けられたものである。
【0028】図3は、このシールドテープを説明する説
明図である。図3は、基板200において受信用トラン
スデューサ202・206が設けられた部分をタッチ面
201から見た様子を示し、シールドテープ300は、
マスキングテープ301を挟んで基板200のPDP1
01に対向する面(タッチ面201と反対側の面)に貼
付されている。この図3に示すシールドテープ300は
L字上の形状を有し、実験の結果、幅が35mm±3m
m、基板200に対する縦方向の長さが70mm±20
mm、基板200に対する横方向の長さが130mm±
20mmというサイズのものが最適であると確認されて
いる。
【0029】なお、図3においては、受信用トランスデ
ューサ203・207を覆うようにシールドテープ30
0をPDP101および基板200の間に設けることに
したが、さらに、タッチ面201側にも同様なシールド
テープを設けることにより、ノイズ対策の強化を図るこ
とができる。この場合、一枚のシールドテープで受信用
トランスデューサ203・207を覆うようにしても良
い。ただし、タッチ面201側にシールドテープを設け
る場合は、反射アレイ205・209にシールドテープ
が接触しないように注意する必要がある。
【0030】基板200としては、透明で表面弾性波を
伝播することが可能なものであれば、ガラス,プラスチ
ック等、いかなる種類の材料を用いることにしても良
い。また、例えば、基板200をガラス基板とした場
合、反射アレイ204・205・208・209は、ガ
ラスペーストをスクリーン印刷した後、ガラス基板20
0を所定の温度で焼成して形成される。
【0031】続いて、ユーザが指先またはタッチペンで
タッチ面をタッチした場合に、そのタッチ位置の座標を
特定する方法の概略を説明する。図4は、タッチ位置の
座標を特定する処理を説明するための説明図である。図
4において、発信用トランスデューサ202および受信
用トランスデューサ203はタッチ位置のX軸方向の位
置を検出するために用いられ、発信用トランスデューサ
206および受信用トランスデューサ207はタッチ位
置のY軸方向の位置を検出するために用いられる。ここ
では、説明の便宜上、X軸方向の位置を検出する処理を
中心に説明する。
【0032】タッチ位置の座標を特定する処理は、タッ
チ入力装置102およびコントローラ103によって実
行される。発信用トランスデューサ202は、コントロ
ーラ103から電気信号を入力し、入力した電気信号を
機械振動に変換する。その結果、基板200のタッチ面
201の表面または界面に沿って伝播する表面弾性波が
発生する。
【0033】発信用トランスデューサ202によって発
生された表面弾性波は、反射アレイ204を構成する各
反射素子により、発信側トランスデューサ202に近い
方から順次90度反射され、タッチ面201を伝播して
いくことになる。すなわち、反射アレイ204を構成す
る各反射素子により、表面弾性波の一部が反射され、一
部が透過するという現象が繰り返され、タッチ面201
の全面にわたって表面弾性波が伝播していく。反射アレ
イ204の構成する各反射素子によって反射された表面
弾性波は、タッチ面201の縦方向に平行に、かつ反射
させられた反射素子の位置に基づく時間差を持ってタッ
チ面201を伝播していく。そして、反射アレイ205
は、タッチ面201を伝播してきた表面弾性波を90度
反射し、反射した表面弾性波を受信用トランスデューサ
203に導く。
【0034】受信用トランスデューサ203は、表面弾
性波を受信して電気信号に変換し、コントローラ103
に入力する。コントローラ103は、入力した電気信号
を増幅した後、整流およびA/D変換処理を行う。そし
て、コントローラ103は、A/D変換した信号を時間
軸に沿って信号処理することにより、タッチ面201に
おけるX軸方向の位置を時間に対応させる。
【0035】例えば、図4に示すように、ユーザがタッ
チ面201の任意の位置を指先でタッチしたものとす
る。この場合、タッチ位置を伝播している表面弾性波は
指先によって吸収または散乱され、大きな減衰を受ける
ことになる。このような減衰を受けた時点を上述した信
号処理の結果に基づいて特定することにより、タッチ位
置のX軸方向における位置を特定することができる。具
体的には、図4に示すように、タッチ面201を横切る
実線がタッチ位置のX軸方向における位置として特定さ
れる。
【0036】タッチ位置のY軸方向の位置についても、
発信用トランスデューサ206,受信用トランスデュー
サ207および反射アレイ208・209を用いてX軸
方向の位置を特定する処理と同様の処理を行うことによ
って特定することができる。具体的には、図4に示すよ
うに、タッチ面201を横切る点線がタッチ位置のY軸
方向における位置として特定される。
【0037】コントローラ103は、このようにしてX
軸方向およびY軸方向の位置を特定し、図1に示したコ
ンピュータ104に座標位置情報として入力する。コン
ピュータ104は入力した座標位置情報に基づいて、ユ
ーザがタッチ面201をタッチした位置にマウスカーソ
ルを一致させてPDP101に表示する等、後に説明す
る各種の処理を実行する。
【0038】なお、受信用トランスデューサ203・2
07で受信する際の表面弾性波は各反射アレイによる反
射およびタッチ面201の伝播によって減衰しており、
受信用トランスデューサ203・207から出力される
電気信号は非常に小さい。したがって、PDP101か
ら発生される電磁波等のノイズが混入すると、ノイズの
影響でタッチ面201がタッチされたことによる表面弾
性波の減衰を検出することができなくなる。図3に示し
たシールドテープ300はこのような事態の発生を防止
するために設けられており、このシールドテープ300
の存在により、本実施の形態においては精度の高いタッ
チ位置の座標検出が可能となる。換言すれば、このシー
ルドテープ300は、超音波弾性波方式のタッチ入力装
置102と共に用いる表示装置としてプラズマディスプ
レイを採用できるようにするための大きな役割を有して
いる。
【0039】続いて、図2に示したコンピュータ104
の概略構成を説明する。図5は、コンピュータ104の
ブロック構成図である。図5に示すコンピュータ104
は、パーソナルコンピュータであって、システム全体を
制御するCPU500と、ブートプログラム等を記憶し
たROM501と、CPU500のワークエリアとして
使用されるRAM502と、文字,数値,各種指示等の
入力を行うためのキーボード503と、カーソルの移動
や範囲選択等を行うためのマウス504と、オペレーテ
ィング・システム(OS)505,電子黒板システム1
00を電子黒板として機能させる電子黒板ソフト50
6,タッチ入力装置102およびコントローラ103を
座標入力装置としてコンピュータ104上で動作させる
タッチパネルドライバ507およびワードプロセッサ・
表計算ソフト等の各種アプリケーションプログラム50
8等を記憶したハードディスク509と、PDP101
と接続され、PDP101に対する画像の表示を制御す
るグラフィックス・ボード510と、電子黒板システム
100をコンピュータ104を介してネットワーク10
7に接続するネットワーク・カード511(またはモデ
ムでも良い)と、コントローラ103,スキャナ10
5,プリンタ106等を接続するためのインターフェイ
ス(I/F)512と、上記各部を接続するためのバス
513と、を備えている。
【0040】図5においては、説明の便宜上、コンピュ
ータ104に周辺機器を接続するためのインターフェイ
スをI/F512という一つのブロックで示すことにし
たが、具体的にI/F512は、例えばコントローラ1
03を接続するためのRS−232Cのようなシリアル
・インターフェイス,プリンタ106を接続するための
セントロニクスのようなパラレル・インターフェイス,
スキャナを接続するためのSCSI等で構成される。
【0041】なお、図1に示したように、コントローラ
103をコンピュータ104から独立させた構成として
いるが、コンピュータ104中にコントローラ103を
内蔵することにしても良い。また、図5に図示すること
は省略するが、コンピュータ104にはフロッピーディ
スクドライブ装置,CD−ROMドライブ装置,MOド
ライブ装置等が搭載されている。
【0042】以上説明した電子黒板システム100を構
成する各装置は、筐体ユニットに収納されて一体化さ
れ、システム全体の小型化・操作性・取扱性・利便性の
向上が図られる。このように筐体ユニットに電子黒板シ
ステム100を収納するのは、電子黒板システム100
が、図1に示したような複数の装置で構成されるため、
これらを別々に管理することにすると広い設置スペース
が必要であり、かつ、移動に手間がかかるという問題が
発生するからである。
【0043】図6は電子黒板システム100を収納した
筐体ユニットを前方側から見た斜視図であり、図7は後
方側から見た斜視図である。図6および図7に示す筐体
ユニット600は、PDP101およびタッチ入力装置
102を収納したパネル部601と、コントローラ10
3を収納したコントローラ収納部602と、パネル部6
01およびコントローラ収納部602を所定の高さで支
持するスタンド603を有すると共に、コンピュータ1
04,スキャナ105,プリンタ106,ビデオプレイ
ヤー108等を収納する機器収納部604と、から構成
される。
【0044】PDP101およびタッチ入力装置102
は、PDP101の前面にタッチ入力装置102が位置
するようにして一体化され、図6に示すように、パネル
部601前面にタッチ入力装置102のタッチ面201
が現れるようにしてパネル部601に収納される。この
ように、パネル部601はPDP101およびタッチ入
力装置102を収納して、電子黒板の表示面および書き
込み面(タッチ面201)を構成する。
【0045】また、コントローラ103は、図7に示す
ように、パネル部601の背面に設けられたコントロー
ラ収納部602に収納される。そして、パネル部601
は、PDP101の画像表示面およびタッチ入力装置1
01のタッチ面201が所定の高さに位置するように、
ステー605を介して機器収納部604のスタンド60
3に取り付けられて支持される。また、コントローラ収
納部602も同様に、スタンド603に取り付けられ
る。
【0046】なお、図6に示すパネル部601の前面側
において、606はスピーカを、607はPDP101
の電源ランプをそれぞれ示している。また、詳細な説明
については省略するが、本実施の形態に係る電子黒板シ
ステム100においては、コンピュータ104,ビデオ
プレイヤー108等のPDP101に対する画像出力元
の切り換え、ボリューム調整等をリモコンで操作するこ
とも可能であり、608はリモコンからの光を受光する
リモコン受光部に該当する。
【0047】また、図7に示すパネル部601の背面側
において、609は電子黒板システム100の移動用取
っ手を、610はPDP101の輝度,コントラスト等
を設定するための操作パネルを、611は後述するパネ
ル部601の角度を調整するための角度調整レバーをそ
れぞれ示している。さらに、図示を省略するが、コント
ローラ収納部602の底面には、コンピュータ104,
ビデオプレイヤー108等をPDP101,コントロー
ラ103等に接続するためのコネクタパネルが設けられ
ている。
【0048】すなわち、コンピュータ104の画像出力
ケーブルおよび音声出力用ケーブルは、このコネクタパ
ネルを介してPDP101に接続され、また、コンピュ
ータ104およびコントローラ103はこのコネクタパ
ネルを介して接続される。さらに、ビデオプレイヤー1
08等の各種情報機器やAV機器についても、このコネ
クタパネルを介してPDP101に接続される。
【0049】筐体ユニット600の機器収納部604
は、鉛直方向に向かって下からコンピュータ104を収
納するためのコンピュータ収納部612と、ビデオプレ
イヤー108やその他レーザディスクプレイヤー,DV
Dプレイヤーのような各種情報機器やAV機器を収納す
るためのビデオ収納部613と、プリンタ106を収納
するためのプリンタ収納部614と、を備えている。こ
のように、鉛直方向に向かって下から重量のある機器を
配置することにより、上方にPDP101およびタッチ
入力装置102を有するボード部601が存在する場合
であっても、移動時および設置時における筐体ユニット
600の安定性を確保することができる。なお、機器収
納部604には、図1に示したスキャナ105を収納す
る収納部分が設けられていないが、鉛直方向に向かって
下から重量のある機器を配置するという条件が守られる
限り、スキャナ105用の収納部分を設けることにして
も良い。
【0050】コンピュータ収納部612の両側面は扉に
なっており、フロッピーディスクやCD−ROMの抜き
差しを行うことができるようになっている。また、ビデ
オ収納部613の前面は扉になっており、ビデオテー
プ,レーザディスク等の抜き差しを行うことができるよ
うになっている。さらに、プリンタ収納部614の前面
も扉になっており、プリンタ106の操作を行うことが
でき、また、この扉にはタッチ入力装置102のタッチ
面201にタッチするためのタッチペン(図示せず)が
収納できるようになっている。加えて、プリンタ収納部
614の背面は筐体によって覆われておらず、給紙トレ
イが筐体ユニット600外部に位置するようにプリンタ
106を収納でき(図8参照)、操作性の向上が図られ
ている。
【0051】なお、図6に示す機器収納部604の前面
側において、615はコンピュータ104のキーボード
503を常に使用可能な状態で載置できるキーボード台
を、616は電子黒板システム100を筐体ユニット6
00ごと移動させるためのキャスターをそれぞれ示して
いる。また、図7に示す機器収納部604の背面側にお
いて、617はPDP101,コントローラ103,コ
ンピュータ104等に電源を供給する電源タップを、6
18は各種ケーブルを配線するためのケーブルガイド
を、619は電子黒板システム100の主電源スイッチ
をそれぞれ示している。
【0052】このように、電子黒板システム100を筐
体ユニット600に収納することにより、筐体ユニット
600を移動させるだけで電子黒板システム100を容
易に移動・設置することができる。また、筐体ユニット
600の機器収納部604には、重力方向(鉛直方向)
の下から順に重量の大きな装置を配置するため、移動時
および設定時における筐体ユニット600の安定性を確
保することができる。
【0053】さらに、前述した筐体ユニット600に
は、PDP101の表示面に例えば蛍光灯の光が直接入
り込み、PDP101上に表示された画像が見にくくな
る可能性があることを考慮して、ボード部601(電子
黒板の表示面および書き込み面)の角度を調整する角度
調整機構部が設けられている。そこで、この角度調整機
構部の構成例を説明する。
【0054】図8は、右側面から見た筐体ユニット60
0側面図である。図8において800は回動支点を、8
01は回動ガイドをそれぞれ示し、ボード部601は、
ステー605を介して筐体ユニット600の左右に存在
するスタント603に回動支点800を支点として回動
自在に取り付けられている。つまり、首を上下に振るよ
うに、回動支点800を中心にして図8中の矢印で示す
方向にボード部601を回動させることができ、蛍光灯
の光がPDP101に写り込まない角度に調整できるよ
うになっている。ここで、回動ガイド801は、回動支
点800を中心にして回動するボード部601の角度を
規制するものであり、また、角度調整レバー611は、
後述する機構を介してボード部601を回動させて角度
調整を行うものである。
【0055】本実施の形態においては、角度調整レバー
611の操作によりボード部601の角度を0度(ボー
ド部601が垂直に立った状態)から5度(ボード部6
01を斜め下に向けた状態)の範囲で調整できるものと
する。また、上記回動支点800,回動ガイド801,
角度調整レバー611および以下に説明する各構成部材
により、角度調整機構部802が構成されるものとす
る。
【0056】なお、図8において、803はプリンタ収
納部614に収納されたプリンタ106のトレイを示し
ている。図8に示すように、ボード部601の角度調整
を行うための角度調整レバー611は、トレイ803に
記録紙を給紙する際に邪魔にならないような位置に設け
られる。
【0057】図9および図10は、上方から見た角度調
整機構部802の構成図であり、図9はボード部601
の角度を5度にした状態を、図10は角度を0度にした
状態を示している。また、図11は、図9および図10
に示す角度調整機構部802を側面から見た構成図であ
り、図10に示すボード部601の角度を0度にした状
態に対応している。
【0058】図9〜図11において、900はステー6
05の間にPDP支点901によって回動自在に取り付
けられたPDPアングルを、902はスタンド603の
間にスタンド支点903によって回動自在に取り付けら
れ、角度調整レバー611と共にボード部601の角度
調整時に利用されるレバー受台904が取り付けられた
スタントステーをそれぞれ示している。
【0059】角度調整レバー611は、PDPアングル
900およびスタンドステー902を挟み込むような形
状を有し、PDPアングル900側のレバー支点905
に回動自在に取り付けられている。加えて、角度調整レ
バー611には、スタンドステー902に取り付けられ
たレバー受台904の平面部906および斜面部907
に接触し、角度調整レバー611の回動に伴って回転す
るベアリング908が設けられている。
【0060】ここで、角度調整機構部802の状態は図
9に示す状態にあり、ボード部601の角度は5度で傾
いている状態にあるものとする。ユーザが角度調整レバ
ー611を左方向(図中の矢印方向)に操作すると、角
度調整レバー611がレバー支点905を中心にして回
動し、これに伴って角度調整レバー611のベアリング
908がレバー受台904の平面部906を移動すると
共に斜面部907の斜面を登る結果、PDPアングル9
00を前方に押し出す力が発生する。すなわち、レバー
受台904はスタンドステー902を介してスタンド6
03に固定されており、PDPアングル900は回動支
点800および回動ガイド801においてボード部60
1を回動自在に支持するステー605に取り付けられて
いるため、角度調整レバー611の操作により、PDP
アングル900と共にボード部601を回動させること
ができる(ボード部601の下端部を前方に押し出すこ
とができる)。
【0061】このような角度調整レバー611の操作に
より、角度調整機構部802は図9から図10に示す状
態に変化することになり、ボード部601の角度を5度
から0度に変化させることができる。つまり、図9およ
び図10に示すように、PDPアングル900およびス
タンドステー902の間隔をL1からL2のように広げ
ることにより、ボード部601の角度を5度から0度に
変化させることができる。
【0062】また、同様に、図10に示す状態からユー
ザが角度調整レバー611を右方向(図中の矢印方向)
に操作することにより、ボード部601の角度を0度か
ら5度に変化させることができる。
【0063】なお、図示することは省略するが、ボード
部601の角度を変化させることに伴って図11に示す
角度調整レバー611の角度も変化することになる。と
ころが、PDPステー900およびスタンドステー90
2はそれぞれ回動自在に固定されているため、ボード部
601の角度変化の影響を受けないようになっている。
【0064】また、図12に示すように、PDPアング
ル900およびスタンドステー902の間に1または複
数のスプリング1200を設けることにより、角度調整
レバー611の操作性の向上を図ることができる。これ
は、ボード部901の重量および角度調整レバー611
の長さによっては、角度調整レバー611の操作が重く
なってしまうことを考慮したものである。したがって、
ボード部601の重量によって、スプリング1200の
本数やスプリング力を調整することにより、さらなる操
作性の向上を図ることができる。
【0065】また、レバー受台904はスタンドステー
902に例えばネジ等で固定されることになるが、ネジ
を通すスタンドステー902の穴(図示せず)を長方形
のような長穴としておくことが好ましい。その結果、レ
バー受台904の固定位置を好みに応じて変更すること
ができるため、調整可能なボード部601の角度範囲を
変化させることが可能となる。
【0066】さらに、図13に示すようにレバー受台9
04をPDPステー900に設けると共に、レバー支点
905をスタンドステー902に設け、図9〜図12に
示した角度調整機構部802とは逆の構成にしても、同
様にボード部601の角度調整を行うことができる。
【0067】前述した角度調整機構部802の構成はあ
くまで一例であって、種々の設計・変更を行うことが可
能である。例えば、角度調整レバー611の構成部材を
ボード部601の上の方に設け、回動支点800および
回動ガイド801の位置を逆にしても良い。
【0068】このように、筐体ユニット600にボード
部601の角度を調整する角度調整機構部802を設け
ることにより、PDP101に対する外乱光の入射、特
に天井にある蛍光灯等の照明器具からの光を避けること
ができる。したがって、画面が見やすくなり、電子黒板
システム100の利便性の向上を図ることができる。
【0069】2.動作 つぎに、前述した構成を有する電子黒板システム100
の動作について、 (1)概要 (2)システムを電子黒板として使用する場合 (3)ファイルに対するアクセス制御機能 (4)システムをコンピュータとして使用する場合 (5)タッチ入力装置の調整 (6)AV機器の利用 (7)ネットワーク接続 の順で説明する。なお、本実施の形態に係る電子黒板シ
ステムの特徴である電子ファイルに対するアクセスを制
御することによって電子ファイルの機密の保持を可能に
するという点については、「(3)認証機能」のところ
で説明する。
【0070】(1)概要 本実施の形態に係る電子黒板システム100は、大画面
のPDP101と超音波表面弾性波方式のタッチ入力装
置102とを融合し、プロジェクターのような大画面
で、指先やタッチペンでの画面上への自由な書き込み、
コンピュータデータの鮮明な表示を可能にした、会議や
打ち合わせ等に利用可能なコミュニケーションツールと
いえるものである。
【0071】具体的には、ユーザがタッチ入力装置10
2のタッチ面201に指先やタッチペンで文字や図形を
書くことにより、書いた文字や図形をそのままPDP1
01上に表示することができる。また、ワードプロセッ
サや表計算ソフトの画面をキャプチャし、キャプチャし
た画面に文字や図形を書きこんだり、画面の一部をペン
ツールで強調したりすることができる。
【0072】システム上では、PDP101に表示され
た画面を1ページとし、書き込んだ情報をページ単位で
管理するため、全ページの一覧表示・ページの並び替え
・ページの追加および削除等の編集処理を行うことがで
きる。作成した各ページをファイルとして保存しておく
ことができ、何回かに分けて同一の議題の会議を行うよ
うな場合には、何度でも呼び出して利用することができ
る。そして、呼び出したファイルを加工することがで
き、新たな資料の作成のために再利用することができ
る。
【0073】また、プレゼンテーションソフトを用いて
他のコンピュータで作成したファイルをネットワーク1
07等を介して読み込んで、そのファイルを用いてプレ
ゼンテーションを行うことも可能である。ファイルのデ
ータを用いてプレゼンテーションを行うことができるた
め、プロジェクタを利用したプレゼンテーションに必要
なOHPフィルムは不要である。前述したように、プレ
ゼンテーションを行いつつ、プレゼンテーションソフト
で作成したファイルを開いた画面上にタッチ入力装置1
02を介してマーキングすることができ、より効果的な
プレゼンテーションを行うことが可能となる。
【0074】さらに、通常のコンピュータとしても利用
可能であり、大画面のPDP101を利用して、コンピ
ュータの操作方法の教育等にも活用することができる。
【0075】(2)システムを電子黒板として使用する
場合 続いて、電子黒板システム100を電子黒板として使用
する場合について、 1)電子黒板ソフト 2)手書きによる文字・図形の書き込み 3)手書き文字・図形の消去 4)図形の描画 5)新たなページの作成 6)以前に作成したファイルを開く 7)ワードプロセッサ・表計算ソフト・プレゼンテーシ
ョンソフトの画面を取り込む 8)作成中のページを一覧表示する 9)作成したページを保存する 10)印刷処理 11)その他 の順で説明する。
【0076】1)電子黒板ソフト 図5に示した電子黒板ソフト506がCPU500によ
って実行されることにより、電子黒板システム100を
電子黒板として動作させることができる。この電子黒板
ソフト506は、ワードプロセッサ・表計算ソフト等の
各種アプリケーションプログラム508と同様に、OS
505による制御の下で動作するアプリケーションプロ
グラムの一種である。本実施の形態では、図7に示した
システムの主電源スイッチ619をONにすると、OS
505の起動に続いて直ちに電子黒板ソフト506が起
動されるという設定にしておくと作業性の面において好
ましい。ただし、OS505によって提供されるデスク
トップ画面がシステムの起動時に表示され、デスクトッ
プ画面上に表示されたアイコンを選択して電子黒板ソフ
ト506を起動することにしても良い。
【0077】電子黒板ソフト506が起動されると、図
14に示すような電子黒板画面1400がPDP101
上に表示される。この電子黒板画面1400は、例えば
ホワイトボードの書き込み面に相当するものである。こ
の電子黒板画面1400を表示しているPDP101の
前面に位置するタッチ入力装置102のタッチ面201
上にユーザが指先やタッチペンで文字や図形を描くと、
タッチ入力装置102・コントローラ103・コンピュ
ータ104を介し、ホワイトボードにペンで文字や図形
を書いたように、ユーザがタッチ面201に書いた文字
や図形がそのままPDP101上の電子黒板画面140
0に描画される。
【0078】また、電子黒板ソフト506は、ページ単
位で情報を管理するように構成されており、上記電子黒
板画面1400は電子黒板ソフト506が管理する1ペ
ージ分の情報書き込み領域に相当する。ユーザは電子黒
板ソフト506を操作して複数のページを作成すること
ができ、その中の任意のページを電子黒板画面1400
として表示することができる。
【0079】さらに、電子黒板ソフト506は、図14
に示すように、各種の操作を行うための複数のボタンを
含むツールバー1401を電子黒板画面1400上に表
示する。ここで、ツールバー1401中の各ボタンに割
り当てられている機能の概略を説明する。なお、後述す
るように、電子黒板画面1400に表示されるツールバ
ーには、ツールバー1401の他、拡張ツールバー(図
15参照)および図形描画ツールバー(図16参照)が
用意されている。
【0080】・コンピュータ画面ボタン1402:PD
P101上の表示をコンピュータの画面(デスクトップ
画面または他のアプリケーションプログラムの画面)に
切り換える。 ・ペンボタン1403:手書きでPDP101上に文字
や線を書くことができる(ペンツールの利用を指定)。 ・消しゴムボタン1404:手書きで書いた文字や線を
消すことができる。 ・前ページボタン1405:前のページを表示する。 ・ページ番号ウインドウ1406:現在電子黒板画面1
400として表示されているページのページ数を表示す
る。 ・次ページボタン1407:つぎのページを表示する。 ・印刷ボタン1408:現在作成しているファイルのペ
ージをプリンタ106で印刷する。 ・サムネイルボタン1409:現在作成しているファイ
ルを構成するページを一覧表示する。 ・終了ボタン1410:電子黒板ソフト506を終了す
る。 ・拡張ボタン1411:図15に示す拡張ツールバー1
500を表示する。拡張ツールバー1500中の拡張ボ
タン1411にタッチすると、図14に示すツールバー
1401に復帰する。
【0081】上記拡張ボタン1411にタッチした場合
に表示される拡張ツールバー1500中の各ボタンに割
り当てられた機能について図15を参照しつつ説明す
る。なお、図14に示したツールバー1401中のボタ
ンと同一のボタンについては同一の符号を付して説明を
省略する。
【0082】・ファイルボタン1501:新しいページ
を開いたり、以前に作成したファイルを開くことができ
る。 ・保存ボタン1502:現在作成しているファイルを保
存する。 ・表示ボタン1503:サムネイル表示,全体表示およ
びウィンドウ表示の切り換え、ズーム(拡大)表示の設
定を行うことができる。 ・図形描画ボタン1504:図16に示す図形描画ツー
ルバー1600が表示され、線,四角形,楕円を描くこ
とができる(図形描画ツールの利用を指定)。図形描画
ツールバー1600中の各ボタンについては後に説明す
る。 ・背景設定ボタン1505:PDP101に表示する電
子黒板画面1400の背景色の設定を行うことができ
る。 ・オプションボタン1506:電源投入時および終了時
の電子黒板ソフト506の表示、後述する他の画面をキ
ャプチャしたときのページ挿入の設定を行うことができ
る。また、作業フォルダ変更の設定を行うことができ
る。 ・ヘルプボタン1507:操作や機能説明を記載したヘ
ルプ画面を表示することができる。
【0083】さらに、上記図形描画ボタン1504にタ
ッチした場合に表示される図形描画ツールバー1600
中の各ボタンに割り当てられた機能について図16を参
照しつつ説明する。
【0084】・選択ボタン1601:作成した図形を編
集する場合に、編集対象となる図形を選択することがで
きる。 ・直線ボタン1602:直線を引くことができる。 ・四角形ボタン1603:四角形を描くことができる。 ・楕円ボタン1604:楕円を描くことができる。 ・編集ボタン1605:作成した図形を編集する。
【0085】なお、電子黒板ソフト506は、コントロ
ーラ103から入力される座標位置情報に基づいて、ユ
ーザがいずれのボタンをタッチしたのかを知ることがで
きる。
【0086】また、ユーザは、図14〜図16に示した
各ツールバーの所定の位置に指先でタッチし、そのまま
指先を移動させることにより、ツールバーを好みの場所
に移動させることができる。
【0087】また、図14に示した電子黒板画面140
0は、いわゆる全画面表示と呼ばれる表示形態でPDP
101の表示領域全面に表示されている。ユーザは上記
拡張ツールバー1500中の表示ボタン1503にタッ
チし、所定の操作を行うことにより、電子黒板画面14
00をウインドウ表示に切り換えることができる。さら
に、電子黒板ソフト506は、OS505上で動作する
アプリケーションプログラムの一種であるため、後述す
るように、ツールバー1401(または拡張ツールバー
1500)中のコンピュータ画面ボタン1402にタッ
チすることにより、PDP101の表示を電子黒板画面
1400からデスクトップ画面またはワードプロセッサ
等の表示画面に簡単に切り換えることができる。
【0088】さらに、タッチ入力装置102の操作(タ
ッチ面201へのタッチ)は、指先やタッチペンの他、
表面弾性波を減衰させることができるものであれば、ど
のようなものを用いて操作を行っても良い。したがっ
て、以下の説明において、例えば「指先でタッチする」
という記述があっても、タッチペンやその他の物でタッ
チして同様な操作を行うことができる。
【0089】2)手書きによる文字・図形の書き込み 続いて、上述した電子黒板ソフト506を用いた各種の
操作について順番に説明していくことにする。ここで
は、手書きで文字や図形を書き込む方法について説明す
る。
【0090】電子黒板ソフト506には、ユーザの指先
またはタッチペンを本物のペンのように用い、手書きで
電子黒板画面1400上に文字や図形を書き込むための
ペンツールが用意されている。このペンツールは、ユー
ザがツールバー1401(または拡張ツールバー150
0)中のペンボタン1403にタッチすることにより利
用可能となる。ユーザは、黒板やホワイトボードに手書
きで文字を書くようにして、タッチ面201上に指先や
タッチペンで文字や線を書くことにより、電子黒板画面
1400上に対応する文字や線を表示させることができ
る。このペンツールでは、ユーザの指先やタッチペンが
本物のペンのようになり、指先によって書くことができ
る文字や図形の色や線の太さを設定することもできる。
図17は、手書きで文字や線を書いた結果がPDP10
1上の電子黒板画面1400に表示された様子を示す説
明図である。
【0091】ここで、図1,図4および図5を用いて、
電子黒板画面1400に文字を表示する処理を簡単に説
明する。ユーザがタッチ面201に指先で文字を書いた
場合、タッチ面201を伝播する表面弾性波が減衰され
ることになる。その結果、コントローラ103は、表面
弾性波の減衰に基づいて指先の軌跡に対応する座標位置
情報を求めることができ、求めた座標位置情報を順次コ
ンピュータ104に入力する。コンピュータ104にお
いて、電子黒板ソフト506およびOS505は、コン
トローラ103から座標位置情報を入力すると、あらか
じめ設定されている色および太さで線を描画するための
描画情報を生成し、該当する座標位置に合わせてグラフ
ィックス・ボード510のビデオメモリ(図示せず)に
書き込んでいく。グラフィックス・ボード510は、ビ
デオメモリの内容に従って画像信号をPDP101に送
信し、ユーザがタッチ面201に書いた文字と同一の文
字をPDP101に表示する処理を制御する。
【0092】簡単に言えば、コンピュータ104は、タ
ッチ入力装置102およびコントローラ103をマウス
のようなポインティングデバイスとして認識しているた
め、コンピュータ104では、描画ソフト上でマウスを
用いて文字を書いた場合と同様な処理が行われることに
なる。なお、以下に説明する文字の消去や図形の描画等
の処理においても、前述したような過程で処理されるこ
とになる。
【0093】3)手書き文字・図形の消去 消しゴムボタン1404にタッチすることにより、ユー
ザは、電子黒板画面1400上に手書きで書いた文字や
図形を消しゴムで消すようにして消去することができ
る。消しゴムボタン1404にタッチすると、ユーザの
指先やタッチペンを本物の消しゴムのように用いること
ができ、その消しゴムの大きさ、つまり文字や図形を一
度に消すことができる範囲を設定することもできる。図
18は、図17に示した手書きの文字や線を消しゴム1
800で消去する際の様子を示す説明図である。
【0094】また、この手書き文字の消去モードでは、
図19に示すように、消去したい手書き文字や線を枠1
900で囲い、枠1900中の文字や線を一度に消去す
ることもできる(囲い消し)。
【0095】4)図形の描画 電子黒板ソフト506には、直線,四角形,楕円のよう
な図形を描くための図形描画ツールが用意されている。
この図形描画ツールは、図16に示した描画ツールバー
1600を介して利用可能することができるものであ
る。ユーザは、ツールバー1400(図14参照)の拡
張ボタン1411にタッチして拡張ツールバー1500
を表示した後(図15参照)、拡張ツールバー1500
の描画ボタン1504にタッチすることにより、図16
に示す描画ツールバー1600を電子黒板画面1400
上に表示させることができる。
【0096】 直線の描画 直線を描く場合、ユーザは、描画ツールバー1600中
の直線ボタン1602を指先でタッチした後、直線の始
点となるタッチ面201の任意の場所を指先でタッチし
てそのまま終点となる場所まで指先を移動させ、指先を
タッチ面201から離せば良い。その結果、図20に示
すように、電子黒板画面1400上に直線が描画され
る。
【0097】 四角形の描画 四角形を描く場合、ユーザは、描画ツールバー1600
中の四角形ボタン1603を指先でタッチした後、タッ
チ面201の任意の場所を指先でタッチし、そのまま任
意の方向に指先を移動させ、指先をタッチ面201から
離せば良い。その結果、図21に示すように、電子黒板
画面1400上に四角形が描画される。
【0098】また、電子黒板ソフト506においては、
上述したようにして描画される四角形を使って簡単に表
を作成できる機能が用意されている。まず、拡張ツール
バー1500中の背景設定ボタン1505にタッチして
設定画面(図示せず)を表示させ、電子黒板画面140
0の背景にグリッドを表示させるという設定を行う。こ
の際、グリッドの縦および横の間隔,左開始位置および
上開始位置を指定することができる。加えて、グリッド
を使って表を作成する際の便宜を図るため、描画した四
角形がグリッドに一致するように表示するという設定も
用意されている。
【0099】グリッドに関する設定を行うと、図22に
示すように電子黒板画面1400にグリッドが表示され
る。そして、上述したようにして四角形を繰り返し描画
することにより、図23に示すような表を作成すること
ができる。なお、グリッドの設定を行う際に、描画した
四角形がグリッドに一致するように表示するという設定
を行っておくと、電子黒板ソフト506はグリッドに沿
って四角形を描画する処理を実行する。
【0100】 楕円の描画 楕円を描く場合、ユーザは、描画ツールバー1600中
の楕円ボタン1604を指先でタッチした後、タッチ面
201の任意の場所を指先でタッチし、そのまま任意の
方向に指先を移動させ、指先をタッチ面201から離せ
ば良い。その結果、図24に示すように、電子黒板画面
1400上に楕円が描画される。
【0101】 描画した図形の変形 描画した図形を変形する場合、ユーザは、描画ツールバ
ー1600中の選択ボタン1601を指先でタッチした
後、変形したい図形の線の上をタッチして図形を選択す
る。その結果、図25(a)に示すように、選択された
図形の上下左右斜めに四角いマーク(ハンドル)250
0が表示される。
【0102】そして、ユーザが指先でいずれか一つのハ
ンドル2500にタッチし、そのまま指先を移動する
と、その動きに合わせて図形の大きさや形状を変化させ
ることができる。図25(b)は、図25(a)に示す
ハンドル2500のうち、右下のハンドル2500を移
動して図形を拡大した様子を示している。
【0103】 描画した図形の移動 描画した図形を移動する場合、ユーザは、描画ツールバ
ー1600中の選択ボタン1601を指先でタッチした
後、変形したい図形の線の上をタッチして図形を選択す
る。その結果、図26(a)に示すように、選択された
図形の上下左右斜めにハンドル2500が表示される。
【0104】そして、ユーザが指先で図形の線をタッチ
し、そのまま指先を移動すると、その動きに合わせて図
形を移動させることができる。図26(b)は、図26
(a)に示す図形を右方向に移動した様子を示してい
る。
【0105】 描画した図形の編集 ここで、描画した図形の編集とは、図形の切り取りやコ
ピー等を意味する。まず、描画した図形を切り取って任
意の位置に貼り付ける場合、ユーザは、描画ツールバー
1600中の選択ボタン1601を指先でタッチした
後、切り取りたい図形の線の上をタッチして図形を選択
する。そして、描画ツールバー1600中の編集ボタン
1605に指先でタッチすると、図27に示す編集メニ
ュー2700が電子黒板画面1400上に表示される。
その後、ユーザが編集メニュー2700中の「切り取
り」にタッチすると、選択された図形が切り取られる。
【0106】切り取った図形を貼り付けるには、再度編
集メニュー2700を表示させて「貼り付け」にタッチ
した後、電子黒板画面1400上の任意の場所にタッチ
すると、切り取った図形がタッチした場所に貼り付けら
れる。
【0107】なお、現在表示されているページではな
く、他のページに切り取った図形を貼り付けたい場合に
は、拡張ツールバー1600中の前ページボタン140
5または次ページボタン1407にタッチして所望のペ
ージを表示させた後、上述した貼り付け操作を行えば良
い。
【0108】また、描画した図形をコピーして任意の場
所に貼り付ける場合には、編集メニュー2700の「コ
ピー」にタッチする以外は上述した切り取りの場合と同
様の操作を行えば良い。
【0109】つぎに、描画した図形を削除する場合につ
いて説明する。図形の切り取り操作で説明したように、
削除したい図形を選択して編集メニュー2700を表示
させる。そして、編集メニュー2700の「削除」にタ
ッチすると、選択された図形が削除される。
【0110】なお、描画した図形を全て選択して切り取
り・コピー・削除を行いたい場合は、編集メニュー27
00の「すべて選択」にタッチすると、描画した図形の
全てが選択され、全ての図形を対象とした切り取り・コ
ピー・削除の操作を行うことができる。なお、「すべて
選択」にタッチすると、全ての図形にハンドルが表示さ
れるため、全ての図形を指先で移動させることができ
る。
【0111】5)新たなページの作成 電子黒板画面1400として現在表示されているページ
以外に新たなページを作成する場合、ユーザはツールバ
ー1401(または拡張ツールバー1500)の次ペー
ジボタン1407にタッチすれば良い。電子黒板ソフト
506は、次ページボタン1407がタッチされると、
新たなページを生成して電子黒板画面1400として表
示する。
【0112】なお、現在複数のページが作成されている
場合には、次ページボタン1407をタッチして最終ペ
ージを表示した後、再度次ページボタン1407をタッ
チすれば、新たなページを作成することができる。
【0113】また、前のページを開きたい場合、ユーザ
はツールバー1401(または拡張ツールバー150
0)の前ページボタン1405にタッチすれば良い。電
子黒板ソフト506は、前ページボタン1405がタッ
チされると、該当するページを電子黒板画面1400と
して表示する。
【0114】6)以前に作成したファイルを開く 以前に作成したファイルを開くには、拡張ツールバー1
500のファイルボタン1501をタッチしてファイル
メニュー(図示せず)を表示させ、ファイルメニュー中
の「開く」にタッチして図28に示すダイアログボック
ス2800を表示させる。そして、所望のファイル名を
タッチして選択し、「開く」ボタン2801をタッチす
ることにより、該当するファイルのページが電子黒板画
面1400として表示される。なお、いわゆる「ダブル
クリック」のように、ファイル名を続けて2回タッチ
(以下、「ダブルタッチ」と記述する)することによっ
てもファイルを開くことができる。
【0115】また、以前に作成したファイルの内容がわ
からなくなってしまったような場合、ファイルサムネイ
ル機能を使用してファイルの一覧を表示し、内容を確認
し、目的のファイルを開くという操作を行うことができ
る。ファイルサムネイル機能を利用するには、ダイアロ
グボックス2800中の「サムネイル」ボタン2802
をタッチすることにより、図29に示すようにサムネイ
ルダイアログボックス2900が表示され、その中にフ
ァイルの一覧がサムネイル表示される。ここで表示され
るサムネイル画像は、各ファイルの先頭ページである。
そして、所望のサムネイルをタッチして選択し、「開
く」ボタン2901をタッチすることにより、または所
望のサムネイル画像をダブルタッチすることにより、該
当するファイルのページが電子黒板画面1400として
表示される。
【0116】なお、新規ファイルを作成するには、拡張
ツールバー1500のファイルボタン1501をタッチ
してファイルメニュー(図示せず)を表示させ、ファイ
ルメニュー中の「新規作成」にタッチすれば新規ページ
が電子黒板画面1400に表示される。
【0117】7)ワードプロセッサ・表計算ソフト・プ
レゼンテーションソフトの画面を取り込む(キャプチャ
機能) 電子黒板ソフト506は、ワードプロセッサ・表計算ソ
フト・プレゼンテーションソフトで作成したファイルの
内容を電子黒板画面1400の背景として取り込むため
の「キャプチャ」機能を有している。以下に、このキャ
プチャ機能を用いてワードプロセッサや表計算ソフト、
プレゼンテーションソフトの画面を取り込む処理を説明
する。
【0118】まず、ユーザがツールバー1401(また
は拡張ツールバー1500)のコンピュータ画面ボタン
1402をタッチすることにより、図30に示すよう
に、PDP101の表示が電子黒板画面1400からコ
ンピュータ画面3000に切り換えられる。図30にお
いて、3001は、コンピュータ画面3000に切り換
えられた際に表示されるキャプチャツールバーである。
キャプチャツールバー3001中の各ボタンの機能は以
下の通りである。
【0119】・電子黒板画面ボタン3002:コンピュ
ータ画面3000から電子黒板画面1400に切り換わ
る。 ・キャプチャボタン3003:コンピュータ画面300
0上に表示された画面をキャプチャする。 ・マウスボタン3004:2ボタン式のマウスの右ボタ
ンを利用できるような環境(例えば、マイクロソフト社
のWindows(登録商標)をOSとして利用してい
る場合など)において、マウスの右ボタンに割り当てら
れた機能を利用可能にする。
【0120】そして、ユーザは、図30に示すコンピュ
ータ画面3000において、所望のアプリケーション・
プログラムのアイコンまたは所望のファイルのアイコン
にタッチ(ダブルタッチ)して該当するアプリケーショ
ン・プログラムを起動させると共に、目的のファイルを
PDP101に表示させた後、キャプチャボタン300
3にタッチする。その結果、電子黒板ソフト506は、
現在表示されている画面をキャプチャし、図31に示す
ように、PDP101の表示を電子黒板画面1400に
切り換えると共に、キャプチャした画面を電子黒板画面
1400の背景として表示する。
【0121】そして、図32に示すように、ユーザは前
述した方法で文字や図形を電子黒板画面1400上に書
きこむことができる。このように、ワードプロセッサ・
表計算ソフト・プレゼンテーションソフト等の画面を電
子黒板画面1400の背景として簡単に取り込むことが
できるため、電子黒板システム100を用いて効果的な
プレゼンテーションを行うことが可能となる。
【0122】つまり、電子黒板システム100でプレゼ
ンテーションソフトを用いてプレゼンテーションを行っ
ている際、画面上に何か書き込んで説明したい場合にキ
ャプチャボタン3003をタッチすれば、直ちに現在の
画面がキャプチャされ、図31に示すような電子黒板画
面1400に切り換わり、画面上に所望の事項を書きこ
むことができる。そして、プレゼンテーションソフトに
戻りたい場合、コンピュータ画面ボタン1402をタッ
チすることにより、直ちにプレゼンテーションソフトの
画面(コンピュータ画面3000)に切り換わる。キャ
プチャして文字等を書き込んだ画面は後述するように保
存することが可能である。
【0123】なお、ここでは、一旦コンピュータ画面3
000を表示させ、アプリケーションプログラムを起動
させた後に所望の画面をキャプチャするという方法につ
いて説明したが、電子黒板ソフト506から直接ワード
プロセッサや表計算ソフトのファイルを指定することに
より、電子黒板画面1400から直接該当するアプリケ
ーション・プログラムを起動させて指定したファイルを
開くこともできる。そして、そのアプリケーション・プ
ログラムの画面をキャプチャしたい場合は、前述した操
作と同様の操作を行えば良い。さらに、そのアプリケー
ション・プログラムの他の画面をキャプチャした場合
は、次ページボタン1407にタッチすれば、再びその
アプリケーション・プログラムの画面をPDP101上
に表示させることができる。
【0124】8)作成中のページを一覧表示する 電子黒板ソフト506においては、現在作成している全
てのページをサムネイルで表示することができる。サム
ネイル表示によるページ一覧を表示する場合、ユーザは
ツールバー1401(または拡張ツールバー1500)
のサムネイルボタン1409をタッチする。電子黒板ソ
フト506は、サムネイルボタン1409がタッチされ
ると、図33に示すように、作成中のページをサムネイ
ル表示したサムネイル表示ダイアログボックス3300
を電子黒板画面1400上に表示する。
【0125】このサムネイル表示ダイアログボックス3
300において、3301は開くボタンを、3302は
閉じるボタンを、3303は前に移動ボタンを、330
4は次に移動ボタンを、3305は前に挿入ボタンを、
3306は次に挿入ボタンを、3307は削除ボタン
を、3308は印刷ボタンをそれぞれ示している。
【0126】サムネイル表示ダイアログボックス330
0が表示されると、ユーザは以下のような操作を行うこ
とができる。
【0127】 ページを指定して開く サムネイル表示ダイアログボックス3300中の所望の
サムネイル(ページ)をタッチして選択し、開くボタン
3301をタッチすることにより選択したページを電子
黒板画面1400として表示することができる。また、
所望のページをダブルタッチすることにより、同様にそ
のページを電子黒板画面1400として表示することが
できる。
【0128】 ページの移動 サムネイル表示ダイアログボックス3300中の移動さ
せたいページをタッチして選択し、現在のページより前
に移動する場合には前に移動ボタン3303をタッチ
し、現在のページより後ろに移動する場合には次に移動
ボタン3304をタッチする。このようにページを移動
させることにより、ページの入れ替え操作を行うことが
できる。
【0129】 新たなページを挿入する サムネイル表示ダイアログボックス3300において新
たに挿入するページの前ページまたは次ページとなるペ
ージをタッチして選択し、選択したページより前に挿入
する場合には前に挿入ボタン3305をタッチし、選択
したページより後ろに挿入する場合には次に挿入ボタン
3306をタッチする。このような操作により、所望の
位置に新たなページを挿入することができる。
【0130】なお、最終ページを選択し、次に挿入ボタ
ン3306をタッチすることにより、前述した次ページ
ボタン1407をタッチして新たなページを作成する操
作と同様の操作を行うことができる。
【0131】 ページを削除する サムネイル表示ダイアログボックス3300中の削除し
たいページをタッチして選択し、削除ボタン3307を
タッチすることにより、選択したページを削除すること
ができる。
【0132】 ページを印刷する サムネイル表示ダイアログボックス3300中の印刷し
たいページをタッチして選択し、印刷ボタン3308を
タッチすることにより、選択したページを印刷すること
ができる。なお、印刷を実行する際には種々の設定を行
うことができる。印刷設定については後述する。
【0133】9)作成したページを保存する 前述したようにして、電子黒板ソフト506上で作成し
たページをファイルとして保存することができる。保存
する場合、拡張ツールバー1500の保存ボタン150
2をタッチし、上書き保存および名前を付けて保存のい
ずれかを選択する。名前を付けて保存が選択されるた場
合、電子黒板ソフト506はデフォルトとして現在の年
月日および当日の通し番号からなるファイル名を提示す
る。ユーザは必要に応じてファイル名の入力およびフォ
ルダの指定を行い、保存を指示することにより、作成し
たページをファイルとして保存することができる。な
お、ファイル名はキーボード503(図5参照)を用い
て入力することができる。
【0134】一方、上書き保存が選択された場合、電子
黒板ソフト506は該当するファイルに上書きして保存
する。
【0135】なお、電子黒板ソフト506は、電子黒板
画面1400を複数のレイヤに分けて管理している。例
えば、電子黒板画面1400の背景(キャプチャした画
面を含む:ビットマップデータ)を管理する背景レイ
ヤ,グリッド線(ベクトルデータ)を管理するグリッド
レイヤ,図形描画ツールで描画した図形(ベクトルデー
タ)を管理する図形レイヤ,手書き文字や図形(ベクト
ルデータ)を管理する手書きレイヤ等である。そして、
前述した保存が指定された場合、電子黒板ソフト506
はこれらのレイヤを維持したまま一つのファイルを生成
する。したがって、再度読み出した際に、各ページの内
容を簡単に加工することができる。また、設定によって
は、複数のレイヤのデータを一つのビットマップデータ
にし、ビットマップファイルとして保存することも可能
である。
【0136】10)印刷処理 現在作成中のページを印刷する場合、ユーザはツールバ
ー1401(または拡張ツールバー1500)の印刷ボ
タン1408をタッチし、印刷メニュー(図示せず)の
「印刷」にタッチする。電子黒板ソフト506は、ユー
ザの操作に応じて図34に示す印刷ダイアログボックス
3400を表示する。ユーザは、この印刷ダイアログボ
ックス3400中のプリンタ設定欄3401,印刷範囲
設定欄3402および印刷部数設定欄3403において
印刷範囲や印刷部数を指定し、OKボタン3404をタ
ッチすると、設定されているプリンタ(プリンタ10
6)によって印刷が実行される。なお、印刷を中止する
場合はキャンセルボタン3405にタッチする。
【0137】ここで、電子黒板画面1400の背景色を
白地に設定して印刷することもできる。このような印刷
処理を実行する場合、ユーザは「背景色を白で印刷」チ
ェックボックス3406にタッチして選択した後、OK
ボタン3401にタッチすれば良い。電子黒板ソフト5
06は、「背景色を白で印刷」チェックボックス340
6が選択された場合、電子黒板画面1400の背景色が
白地であるとみなして印刷処理を実行する。このような
設定を設けておくことにより、プリンタのインクまたは
トナーの消費量を減少させることが可能となる。
【0138】また、手書きで書いた線を黒にして印刷す
ることもできる。このような印刷処理を実行する場合、
ユーザは、「フリーハンド線を黒で印刷」チェックボッ
クス3407にタッチして選択した後、OKボタン34
01にタッチすれば良い。電子黒板ソフト506は、
「フリーハンド線を黒で印刷」チェックボックス340
7が選択された場合、手書きで書かれた線が黒であると
みなして印刷処理を実行する。
【0139】なお、詳細な説明については省略するが、
印刷する記録紙のサイズ,余白等の設定を行ったり、印
刷イメージを表示することもできる。
【0140】11)その他 拡張ツールバー1500の表示ボタン1503にタッチ
してメニューを開くことにより、電子黒板画面1400
に表示されている文字等の表示倍率やウインドウ表示し
た際の電子黒板画面1400の表示方法を設定すること
ができる。
【0141】また、拡張ツールバー1500の背景設定
ボタン1505にタッチしてメニューを開くことによ
り、カラーパレットを用いて電子黒板画面1400の背
景色を設定することができる。
【0142】さらに、拡張ツールバー1500のオプシ
ョンボタン1506にタッチしてメニューを開くことに
より、電子黒板ソフト506で使用するファイルをまと
めて格納しておく作業フォルダの設定を行うことができ
る。
【0143】(3)ファイルに対するアクセス制御機能 以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係る電
子黒板システム100は、不特定多数で共有して利用す
ることを前提とし、電子黒板ソフト506によって管理
されている各種ツールバーを操作することにより、誰も
が簡単に電子黒板として利用することができるように構
成されている。そのため、本実施の形態に係る電子黒板
システム100には、不特定多数で共有される場合であ
っても、システム内の記憶装置に記憶された個々のユー
ザの所有に係るファイルの機密を保持することができる
ように、ファイルに対するアクセス制御機能が設けられ
ている。
【0144】このファイルに対するアクセス制御機能
は、前述した電子黒板ソフト506に実装されている。
電子黒板ソフト506は、ユーザから例えば図5のハー
ドディスク509に記憶されているファイルに対するア
クセス要求があった場合に、PDP101およびタッチ
入力装置102を介して、ファイル単位で認証要求を行
い、認証が一致した場合に該当するファイルへのアクセ
スを許可する。以下、ファイルに対するアクセス制御を
行うための具体的な処理について説明する。
【0145】1)アクセス制御の対象 電子黒板ソフト506によるアクセス制御の対象となる
アクセス要求とは、例えば以下のようなものがある。 ハードディスク509のようなシステム内の記憶装
置からファイルを読み出してPDP101に表示するた
めの要求。 PDP101に表示されているファイルを記憶装置
に保存するための要求。 記憶装置からファイルを読み出してプリンタで印刷
するための要求。 PDP101に表示されているファイルをプリンタ
で印刷するための要求。
【0146】電子黒板ソフト506は、アクセスするた
めに認証が必要であることがあらかじめ設定(以下「認
証設定」と記述する)されたファイルに対して上記〜
のようなアクセス要求があった際にアクセス制御を行
う。次に、認証設定について説明する。
【0147】2)認証設定 ユーザは、電子黒板ソフト506で作成したファイルま
たは作成しようとするファイルに対して認証設定を行う
ことができる。すなわち、ユーザは、機密を保持したい
ファイルについては認証設定し、誰がアクセスしても問
題ないファイルには認証設定を行わないという選択をフ
ァイル毎に行うことができる。認証設定は、サイン,暗
証番号,パスワード等を登録することによって行われ
る。以下の説明では、サイン,暗証番号,パスワード等
をまとめて認証情報と記述することにする。
【0148】本実施の形態においては、一例として、図
35に示すファイルを保存するために用いるダイアログ
ボックス3550を用いて、ファイルの保存時に認証設
定を行うことができるものとする。ただし、ファイルの
新規作成時においても、認証設定を行うことができるよ
うにしても良い。このようにすれば、新規作成中のファ
イル(保存前の画面表示されたままのファイル)を第三
者が勝手に保存したり、印刷したりすることを防止する
ことができる。したがって、認証設定を行うタイミング
は自由に設定することができるようにしておくことが好
ましい。
【0149】ユーザが拡張ツールバー1500の保存ボ
タン1502(図15参照)をタッチして名前を付けて
保存を選択すると、電子黒板ソフト506は図35に示
すダイアログボックス3550を電子黒板画面1400
上に表示する。ここで、認証設定を行わない場合は保存
ボタン3552をタッチすれば良く、そのままファイル
が指定された記憶装置に保存される。一方、認証設定ボ
タン3551をタッチすると、認証設定処理が実行され
た後、ファイルが指定された記憶装置に保存される。図
35のダイアログボックス3550は、一例として、単
にファイルを保存する保存ボタン3552と認証設定し
てファイルを保存する認証設定ボタン3551とを有し
ている。必ずしもボタンを二つにする必要はないが、ボ
タンを一つにした場合、保存する毎に認証設定するか否
かをユーザに問い合わせる必要があることから、ボタン
を二つにして認証設定を行う必要がない場合に操作が煩
わしくならないように構成されている。
【0150】図36は、認証設定処理を示すフローチャ
ートである。電子黒板ソフト506は、ユーザによって
認証設定ボタン3551がタッチされると、保存対象の
ファイルに対して認証設定の要求があったと判定し(S
3601)、ユーザに対して認証情報の入力を要求する
(S3602)。
【0151】前述したように、認証情報にはサイン,暗
証番号,パスワード等があり、電子黒板ソフト506
は、認証情報としてサインの入力を要求する場合は図3
7に示すサイン入力ウインドウ3700を、暗証番号ま
たはパスワードの入力を要求する場合は図38に示すソ
フトキーボード3800を電子黒板画面1400上に表
示する。なお、図38に示すソフトキーボード3800
は暗証番号入力用のテンキーであるが、通常のキーボー
ドのようなフルキーを表示することにより、数字以外の
文字もタッチ入力装置102を介して入力することがで
きる。また、図39に示すように、メッセージ3900
を電子黒板画面1400上に表示し、暗証番号またはパ
スワードをコンピュータ104のキーボード503(図
5参照)を用いて入力するように要求することにしても
良い。
【0152】このように、認証情報を入力する方法とし
て、サイン入力ウインドウ3700およびソフトキーボ
ード3800を用いてタッチ入力装置102から認証情
報を入力する方法や、キーボード503を用いる方法が
考えられる。また、入力する認証情報としても複数考え
られる。いずれの認証情報をどのような方法で入力する
かについては、自由に設定することができる。また、例
えば、サイン,暗証番号およびパスワードのいずれかを
ユーザが選択できるようにすることも可能である。ユー
ザが選択できるようにする場合には、選択メッセージを
画面表示する等の処理を行えば良い。
【0153】ここでは、電子黒板ソフト506がサイン
入力ウインドウ3700を電子黒板画面1400上に表
示してサインの入力を要求する場合を例にとって説明す
る。ユーザは、サイン入力ウインドウ3700に該当す
るタッチ入力装置102のタッチ面201上に好みのサ
インを指先またはタッチペンで書くことによって認証情
報を入力する。図37のサイン入力ウインドウ3700
には、ユーザが書いたサインが表示されているが、第三
者がサインを見ることができないようにするため、サイ
ン入力ウインドウ3700中にはサインを表示しないよ
うにしても良い。
【0154】電子黒板ソフト506は、サインの入力を
要求した後、ステップS3603においてサインの入力
が完了したか否か(例えば、サイン入力ウインドウ37
00中のOKボタンがタッチされたか否か)を判定す
る。電子黒板ソフト506は、サインの入力が完了して
いないと判定した場合、認証設定がキャンセルされたか
否か(例えば、サイン入力ウインドウ3700中のキャ
ンセルボタンがタッチされたか否か)を判定し(S36
04)、キャンセルの場合には認証設定処理を終了し、
キャンセルでない場合にはステップS3603およびS
3604の処理を繰返す(例えば、電子黒板ソフト50
6は、サイン入力ウインドウ3700中のOKボタンお
よびキャンセルボタンのいずれかがタッチされるまで待
機する)。
【0155】サインの入力が完了すると、電子黒板ソフ
ト506は、タッチ入力装置102およびコントローラ
103から入力した座標位置情報に基づいて、入力され
たサインに関する情報(筆跡情報・面積情報など)を認
証情報として登録する(S3605)。認証情報の登録
方法としては、認証設定の対象となるファイルの属性情
報とする方法や、認証設定の対象となるファイルに関連
付けして記憶装置に記憶する方法等が考えられる。そし
て、このような認証情報の登録処理が実行された後、該
当するファイルの保存処理が実行される。
【0156】なお、詳細な説明は省略するが、ソフトキ
ーボード3800またはキーボード503を用いて暗証
番号またはパスワードを入力することを要求した場合に
も、同様の方法で、入力された暗証番号またはパスワー
ドに対応するコードを認証情報として登録できるのは明
らかである。
【0157】また、電子黒板ソフト506は、登録した
サイン等の認証情報を確認する意味で、図36に示した
処理の終了後、ユーザに再度認証情報の入力を要求する
ことにしても良い。
【0158】3)アクセス要求に対する認証処理 続いて、前述したようにして認証設定されたファイルに
対するアクセス要求があった場合の認証処理について説
明する。
【0159】 ファイルの読み出し要求の場合 図40は、ハードディスク509のようなシステム内の
記憶装置からファイルを読み出してPDP101に表示
するための要求があった際に実行される認証処理を示す
フローチャートである。ユーザが拡張ツールバー150
0のファイルボタン1501(図15参照)をタッチし
て、システム内の記憶装置に記憶されている特定のファ
イルを読み出してPDP101に表示する要求を行うと
(表示要求:S4001)、電子黒板ソフト506は、
該当するファイルに認証設定が行われているか否かを判
定する(S4002)。表示要求のあったファイルに認
証設定が行われていない場合、電子黒板ソフト506は
認証処理を終了し、該当するファイルをPDP101に
表示する処理を実行する。
【0160】一方、表示要求のあったファイルに認証設
定が行われている場合、電子黒板ソフト506は、図3
7に示したサイン入力ウインドウ3700を電子黒板画
面1400上に表示してサインの入力を要求する(認証
要求:S4003)。ユーザは、認証設定の場合と同様
に、サイン入力ウインドウ3700に該当するタッチ入
力装置102のタッチ面201上に登録したサインを指
先またはタッチペンで書くことによって認証情報を入力
する。
【0161】電子黒板ソフト506は、サインの入力を
要求した後、ステップS4004においてサインの入力
が完了したか否か(例えば、サイン入力ウインドウ37
00中のOKボタンがタッチされたか否か)を判定す
る。電子黒板ソフト506は、サインの入力が完了して
いないと判定した場合、認証処理がキャンセルされたか
否か(例えば、サイン入力ウインドウ3700中のキャ
ンセルボタンがタッチされたか否か)を判定し(S40
05)、キャンセルの場合には認証処理を終了し、キャ
ンセルでない場合にはステップS4004およびS40
05の処理を繰返す(例えば、電子黒板ソフト506
は、サイン入力ウインドウ3700中のOKボタンおよ
びキャンセルボタンのいずれかがタッチされるまで待機
する)。
【0162】ステップS4005においてサインの入力
が完了したと判定した場合、電子黒板ソフト506は、
タッチ入力装置102およびコントローラ103から入
力した座標位置情報に基づいて、入力された認証情報
(サイン)とあらかじめ登録されている認証情報(サイ
ン)とを比較し、両方が一致するか否かを判定する(S
4006)。
【0163】ステップS4006において一致すると判
定した場合、電子黒板ソフト506は表示許可と判定し
(S4007)、認証処理を終了して表示要求のあった
ファイルをPDP101上に表示する処理を実行する。
一方、ステップS4006において一致しないと判定し
た場合、電子黒板ソフト506は表示不許可と判定して
認証処理を終了し(S4008)、例えば、表示要求を
拒否するメッセージをPDP101上に表示する。な
お、表示要求を拒否するメッセージを表示する前に、再
度認証情報の入力を要求することにしても良い。
【0164】なお、詳細な説明は省略するが、ソフトキ
ーボード3800またはキーボード503を用いて認証
情報を入力する場合であっても、前述したサイン認証の
場合と同様の処理が実行可能であることは明らかであ
る。
【0165】このように、記憶装置からファイルを読み
出してPDP101に表示する場合に、ファイル単位の
認証要求を行ってファイルに対するアクセス制御を行う
ため、不特定多数で共有して利用する場合でも、個々の
ユーザの所有する電子ファイルの機密保持を確実に行う
ことができる。したがって、機密を保持するためにフロ
ッピーディスク等の外部記憶媒体に保存する必要がな
く、記憶装置に保存しておけば、必要な時に読み出すだ
けで直ぐに電子黒板機能で利用でき、電子黒板システム
100の利便性の向上を図ることができる。
【0166】 ファイルの保存要求の場合 図41は、PDP101に表示されているファイルを記
憶装置に保存するための要求があった際に実行される認
証処理を示すフローチャートである。なお、図41に示
すステップのうち、既に説明した図40に示したステッ
プと同一のステップについては同一のステップ番号を付
すことにし、ここでは異なる点についてのみ説明する。
【0167】まず、ユーザが拡張ツールバー1500の
保存ボタン1502(図15参照)をタッチして、PD
P101上に表示されている特定のファイルを記憶装置
に保存する要求を行うと(保存要求:S4101)、電
子黒板ソフト506は、該当するファイルに認証設定が
行われているか否かを判定する(S4002)。保存要
求のあったファイルに認証設定が行われていない場合、
電子黒板ソフト506は認証処理を終了し、該当するフ
ァイルを指定された記憶装置に保存する処理を実行す
る。
【0168】一方、保存要求のあったファイルに認証設
定が行われている場合、電子黒板ソフト506は、図3
7に示したサイン入力ウインドウ3700を電子黒板画
面1400上に表示してサインの入力を要求する(認証
要求:S4003)。
【0169】そして、電子黒板ソフト506は、タッチ
入力装置102およびコントローラ103から入力した
座標位置情報に基づいて、入力された認証情報(サイ
ン)とあらかじめ登録されている認証情報とを比較し、
両者が一致するか否かを判定する(S4006)。両方
が一致すると判定した場合、電子黒板ソフト506は保
存許可と判定し(S4102)、認証処理を終了して保
存要求のあったファイルを記憶装置に保存する処理を実
行する。
【0170】一方、ステップS4006において一致し
ないと判定した場合、電子黒板ソフト506は保存不許
可と判定して認証処理を終了し(S4103)、例え
ば、保存要求を拒否するメッセージをPDP101上に
表示する。
【0171】なお、詳細な説明は省略するが、ソフトキ
ーボード3800またはキーボード503を用いて認証
情報を入力する場合であっても、前述したサイン認証と
同様の処理が実行可能であることは明らかである。
【0172】このように、PDP101に表示されてい
る電子ファイルを記憶装置に保存する場合に、ファイル
単位の認証要求を行ってファイルに対するアクセス制御
を行うため、不特定多数で共有して利用する場合でも、
個々のユーザの所有する電子ファイルの機密保持を確実
に行うことができる。また、保存する際に認証要求を行
うため、第三者が勝手に上書きしてしまうことや、他の
記憶媒体に記憶すること等を防止できる。
【0173】 保存されたファイルの印刷要求 図42は、記憶装置からファイルを読み出してプリンタ
で印刷するための要求があった際に実行される認証処理
を示すフローチャートである。なお、図42に示すステ
ップのうち、既に説明した図40に示したステップと同
一のステップについては同一のステップ番号を付すこと
にし、ここでは異なる点についてのみ説明する。
【0174】まず、ユーザが拡張ツールバー1500
(またはツールバー1401)の印刷ボタン1405
(図14および図15参照)をタッチして、システム内
の記憶装置中に保存されている特定のファイルを印刷す
る要求を行うと(印刷要求:S4201)、電子黒板ソ
フト506は、該当するファイルに認証設定が行われて
いるか否かを判定する(S4002)。印刷要求のあっ
たファイルに認証設定が行われていない場合、電子黒板
ソフト506は認証処理を終了し、該当するファイルを
読み出してプリンタ106に出力する処理を実行する。
【0175】一方、印刷要求のあったファイルに認証設
定が行われている場合、電子黒板ソフト506は、図3
7に示したサイン入力ウインドウ3700を電子黒板画
面1400上に表示してサインの入力を要求する(認証
要求:S4003)。
【0176】そして、電子黒板ソフト506は、タッチ
入力装置102およびコントローラ103から入力した
座標位置情報に基づいて、入力された認証情報(サイ
ン)とあらかじめ登録されている認証情報とを比較し、
両者が一致するか否かを判定する(S4006)。両方
が一致すると判定した場合、電子黒板ソフト506は印
刷許可と判定し(S4202)、認証処理を終了して印
刷要求のあったファイルを読み出してプリンタ106に
出力する処理を実行する。
【0177】一方、ステップS4006において一致し
ないと判定した場合、電子黒板ソフト506は印刷不許
可と判定して認証処理を終了し(S4203)、例え
ば、印刷要求を拒否するメッセージをPDP101上に
表示する。
【0178】なお、詳細な説明は省略するが、ソフトキ
ーボード3800またはキーボード503を用いて認証
情報を入力する場合であっても、前述したサイン認証と
同様の処理が実行可能であることは明らかである。
【0179】このように、記憶装置から電子ファイルを
読み出して印刷装置で印刷する場合に、ファイル単位の
認証要求を行ってファイルに対するアクセス制御を行う
ため、不特定多数で共有して利用する場合でも、個々の
ユーザの所有するファイルの機密保持を確実に行うこと
ができる。
【0180】 表示中のファイルの印刷要求 図43は、PDP101に表示されているファイルをプ
リンタで印刷するための要求があった際に実行される認
証処理を示すフローチャートである。なお、図43に示
すステップのうち、既に説明した図40に示したステッ
プと同一のステップについては同一のステップ番号を付
すことにし、ここでは異なる点についてのみ説明する。
【0181】まず、ユーザが拡張ツールバー1500
(またはツールバー1401)の印刷ボタン1405
(図14および図15参照)にタッチして、PDP10
1に表示されているファイルを印刷する要求を行うと
(印刷要求:S4301)、電子黒板ソフト506は、
該当するファイルに認証設定が行われているか否かを判
定する(S4002)。印刷要求のあったファイルに認
証設定が行われていない場合、電子黒板ソフト506は
認証処理を終了し、該当するファイルをプリンタ106
に出力する処理を実行する。
【0182】一方、印刷要求のあったファイルに認証設
定が行われている場合、電子黒板ソフト506は、図3
7に示したサイン入力ウインドウ3700を電子黒板画
面1400上に表示してサインの入力を要求する(認証
要求:S4003)。
【0183】そして、電子黒板ソフト506は、タッチ
入力装置102およびコントローラ103から入力した
座標位置情報に基づいて、入力された認証情報(サイ
ン)とあらかじめ登録されている認証情報とを比較し、
両者が一致するか否かを判定する(S4006)。両方
が一致すると判定した場合、電子黒板ソフト506は印
刷許可と判定し(S4302)、認証処理を終了して印
刷要求のあったファイルをプリンタ106に出力する処
理を実行する。
【0184】一方、ステップS4006において一致し
ないと判定した場合、電子黒板ソフト506は印刷不許
可と判定して認証処理を終了し(S4303)、例え
ば、印刷要求を拒否するメッセージをPDP101上に
表示する。
【0185】なお、詳細な説明は省略するが、ソフトキ
ーボード3800またはキーボード503を用いて認証
情報を入力する場合であっても、前述したサイン認証と
同様の処理が実行可能であることは明らかである。
【0186】このように、PDP101に表示されてい
るファイルを印刷装置で印刷する場合に、ファイル単位
の認証要求を行ってファイルに対するアクセス制御を行
うため、不特定多数で共有して利用する場合でも、個々
のユーザの所有する電子ファイルの機密保持を確実に行
うことができる。また、表示画面上の情報が許可なく記
録紙に印刷されて流出してしまうことを回避し、表示中
のファイルに対してもファイルの機密保持を確実に行う
ことができる。
【0187】すなわち、上記〜で説明したように、
電子黒板ソフト506は、ファイルに対するアクセス要
求があった際、ファイル単位で認証情報の入力を要求
し、入力された認証情報とあらかじめファイル単位で登
録されている認証情報とが一致した場合に、該当するフ
ァイルへのアクセスを許可することによってアクセス制
御を行うため、不特定多数で共有して利用する電子黒板
システム100内の記憶装置においても、個々のユーザ
の所有するファイルの機密を保持することができる。
【0188】なお、PDP101にソフトキーボード3
800を表示し、タッチ入力装置を用いた暗証番号また
はパスワードの入力を要求することによってファイル単
位の認証情報の入力を行う場合は、電子黒板の操作に連
続して容易に認証の作業を行うことができ、便利であ
る。
【0189】また、認証処理においてサイン入力ウイン
ドウ3700にタッチ入力装置102を用いた手書きサ
インの入力を要求することによって、ファイル単位の認
証情報の入力を行う場合は、電子黒板の操作に連続して
容易に認証の作業を行うことができると共に、暗証番号
等を覚える必要がなく便利である。
【0190】さらに、キーボード503を用いた暗証番
号またはパスワードの入力を要求することで、電子ファ
イル単位の認証要求を行うため、電子黒板の表示面から
暗証番号を入力する場合と比較して、容易に暗証番号の
入力を他の人に見られないようにできる。
【0191】なお、認証情報を入力しようとするユーザ
が影になって他の者が認証情報を入力する様子を見るこ
とができないように、サイン入力ウインドウ3700や
ソフトキーボード3800をPDP101に表示するこ
とが好ましい。
【0192】(4)システムをコンピュータとして使用
する場合 電子黒板システム100をコンピュータとして使用する
には、前述したキャプチャ機能を利用する場合のよう
に、電子黒板画面1400においてコンピュータ画面ボ
タン1401にタッチし、または電子黒板ソフト506
を終了させる等によって図30に示したようなコンピュ
ータ画面3000に切り換える。PDP101の表示を
コンピュータ画面3000に切り換えることにより、電
子黒板システム100をコンピュータとして利用するこ
とができる。電子黒板システム100は、大画面のPD
P101を有しているため、コンピュータの操作の教育
等にも有効に活用することが可能である。
【0193】また、タッチ入力装置102をマウスのよ
うなポインティングデバイスとして利用できるため、画
面上で各種アプリケーションプログラムを操作すること
ができる。さらに、図30に示したマウスボタン300
4にタッチすることにより、2ボタン式のマウスの右ボ
タンを利用できるような環境において、マウスの右ボタ
ンに割り当てられた機能を指先やタッチペンで利用する
ことが可能になる。
【0194】(5)タッチ入力装置の調整 図5に示したタッチパネルドラバ507には、PDP1
01上のマウスカーソルの表示位置と、タッチ面201
に指先やタッチペンでタッチしたタッチ位置とを一致さ
せるためツールが用意されている。以下では、マウスカ
ーソルの表示位置とタッチ位置とを一致させる位置補正
操作について説明する。
【0195】図44は、タッチ入力装置102の設定画
面の一例を示す説明図である。図44に示す設定画面3
500中のキャリブレイトボタン3501にタッチする
と、PDP101上にPDP101の表示画面とタッチ
入力装置102におけるタッチ面201の座標を調整す
る補正画面が表示される。この表示画面は、例えば、P
DP101の左上・右上・右下等に3つの補正点を表示
するものである。ユーザは、PDP101上の3つの点
に指先やタッチペンでタッチすれば良い。
【0196】タッチパネルドライバ507は、ユーザに
よって3つの補正点がタッチされると、タッチされた位
置に基づいてマウスカーソルの表示位置とタッチ位置と
を一致させる位置補正処理を実行し、位置補正した結果
を所定のファイルに保存する。
【0197】ただし、前述した位置補正操作は、実際に
電子黒板システム100を製品として出荷する際にあら
かじめ行われることになるため、解像度等を変更しない
限り、ユーザが位置補正操作を行う必要はない。
【0198】なお、設定画面3500中の他の設定項目
の概略について説明しておく。3502は、マウスボタ
ン・エミュレーション・モード設定欄であり、指先やタ
ッチペンでタッチ面201がタッチされた際にどのよう
な処理を行うかを設定するものである。マウスボタン・
エミュレーション・モード設定欄3502では、例え
ば、 指先やタッチペンでタッチ面201をタッチしたと
きにクリックとみなす設定, 指先やタッチペンでタッチ面201をタッチして離
した時にクリックとみなす設定, タッチ面201を指先やタッチペンでタッチしたま
ま動かしたときをドラッグとみなす設定, 指先やタッチペンでタッチ面201を2回連続的に
タッチ(ダブルタッチ)した場合にダブルクリックとみ
なすと共に、タッチ面201を指先やタッチペンでタッ
チしたまま動かしたときをドラッグとみなす設定(電子
黒板ソフト506を使用する際にはこの設定にする)等
を行うことができる。
【0199】また、3503は、タッチ音の出力設定チ
ェックボックスを示し、このチェックボックス3503
をチェックしておくと、タッチ面201をタッチする毎
にビープ音が出力されるようになる。3504は、設定
ボタンであり、設定ボタン3504にタッチするとコン
トローラ103の接続方法を設定する画面が表示され
る。さらに、3505はコントローラ103およびタッ
チパネルドライバ507に関する情報を表示する情報ボ
タンを、3506はヘルプ画面を表示するヘルプボタン
を、3507は設定画面3500中に設定した事項を有
効にするOKボタンを、3508は設定画面3500中
に設定した事項を無効にするキャンセルボタンをそれぞ
れ示している。
【0200】(6)AV機器の利用 図1に示したように、電子黒板システム100のPDP
101にはビデオプレイヤー108をはじめ、レーザデ
ィスクプレイヤー,DVDプレイヤー,ビデオカメラ等
の各種情報機器やAV機器を接続し、映像・音声を再生
することができる。また、PDP101には、アンプを
介して外部スピーカーも接続することができ、大画面の
ディスプレイで迫力ある音声も楽しむことが可能であ
る。上記情報機器やAV機器またはコンピュータ104
からPDP101に対して入力する入力信号は、図示し
ないリモコン等を用いて簡単に切り換えることができ
る。
【0201】このように、コンピュータ104を介さず
に各種情報機器やAV機器をPDP101に接続して操
作でき、PDP101を大画面モニタとして利用するこ
とができるため、他にテレビ等を用意する必要がなく、
電子黒板システム100の操作性・取扱性・利便性の向
上を図ることができる。
【0202】(7)ネットワーク接続 さらに、図45に示すように、電子黒板システム100
をLANやインターネットのようなネットワークに接続
することができる。したがって、電子黒板ソフト506
で作成した会議の資料等を他のコンピュータに送信する
こと、他のコンピュータで作成したデータを読み込んで
会議に利用すること、複数の電子黒板システム100を
接続して遠隔会議を行うこと、テレビ会議システムに応
用すること等、電子黒板システム100の応用範囲を拡
大することができる。また、PHSを用いて無線により
電子黒板システム100をネットワークに接続すること
もできる。
【0203】3.効果 このように、本実施の形態に係る電子黒板システム10
0によれば、ファイルに対するアクセス要求があった場
合に、ファイル単位で認証情報の入力を要求し、入力さ
れた認証情報とあらかじめファイル単位で登録されてい
る認証情報とが一致した場合に該当するファイルへのア
クセスを許可することによってアクセス制御を行うた
め、不特定多数で共有して利用する場合でも、個々のユ
ーザの所有するファイルの機密を保持することができ
る。また、記憶装置に保存しておけば、必要な時に読み
出すだけで直ぐに電子黒板機能で利用できるため、機密
を保持するためにフロッピーディスク等の外部記憶媒体
に保存する必要をなくし、電子黒板システム100の利
便性の向上を図ることができる。
【0204】また、本実施の形態に係る電子黒板システ
ム100によれば、上記効果に加えて、以下のような効
果も得ることができる。すなわち、PDP101および
タッチ入力装置102を用いて電子黒板の表示面および
書き込み面を構成するボード部601と、鉛直方向の下
からコンピュータ104,ビデオプレイヤー108,プ
リンタ106を順に収納する機器収納部604とを備え
た筐体ユニット600を用いて電子黒板システム100
を構成したため、筐体ユニット600を移動させるだけ
で、システムの移動・設置を容易に行うことができる。
また、重力方向(鉛直方向)の下から順に、重量の大き
な装置を配置しているため、移動時および設置時の筐体
ユニット600の安定を確保することができる。さら
に、超音波表面弾性波方式のタッチ入力装置102にお
いてPDP101側の面に電磁波を遮蔽するシールドテ
ープ300を設けたため、表示装置としてPDP101
を用いることができ、表示装置の薄型化(小型化)およ
び表示画面の輝度の向上を図ることができる。すなわ
ち、本実施の形態に係る電子黒板システム100によれ
ば、電子黒板システム100全体の小型化・一体化を図
ると共に、操作性・取扱性・利便性の向上を図ることが
できる。
【0205】また、PDP101およびタッチ入力装置
102を収納したボード部601の角度を調整する角度
調整機構部802を備えたため、PDP101の表示面
に対する外乱光の入射、特に、天井にある蛍光灯等の照
明器具からの光を避けることができ、画面が見やすくな
り、利便性の向上を図ることができる。
【0206】さらに、デジタルカメラ、DVDプレイヤ
ー、ビデオ機器等の各種情報機器や、AV機器を接続す
るための複数の接続端子を用いて、PDP101を大画
面モニタとして使用可能であるため、コンピュータ10
4を介さずに、各種情報機器、AV機器の接続および操
作が行える電子黒板システム100を提供することがで
きる。
【0207】以上説明した本実施の形態〜6における各
処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実
行することによって実現される。このプログラムは、ハ
ードディスク,フロッピーディスク,CD−ROM,M
O,DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体
に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出
されることによって実行される。また、このプログラム
は、上記記録媒体を介して、またはネットワークを介し
て配布することができる。
【0208】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子黒板
システム(請求項1)は、電子ファイルに対するアクセ
ス要求があった場合に、電子ファイル単位で認証要求を
行い、認証が一致した場合に該当する電子ファイルへの
アクセスを許可するため、不特定多数で共有して利用す
る場合でも、個々のユーザの所有する電子ファイルの機
密保持を行えると共に、記憶装置に保存しておけば、必
要な時に読み出すだけで、直ぐに電子黒板機能で利用で
きる。
【0209】また、本発明の電子黒板システム(請求項
2)は、表示装置にソフトキーボードを表示し、タッチ
入力装置を用いた暗証番号の入力を要求することで、電
子ファイル単位の認証要求を行うため、電子黒板の操作
に連続して容易に認証の作業を行うことができる。
【0210】また、本発明の電子黒板システム(請求項
3)は、表示装置に手書きサイン入力領域を表示し、手
書きサイン入力領域にタッチ入力装置を用いた手書きサ
インの入力を要求することで、電子ファイル単位の認証
要求を行うため、電子黒板の操作に連続して容易に認証
の作業を行うことができると共に、暗証番号等を覚える
必要がなく便利である。
【0211】また、本発明の電子黒板システム(請求項
4)は、キーボードを用いた暗証番号の入力を要求する
ことで、電子ファイル単位の認証要求を行うため、電子
黒板の表示面から暗証番号を入力する場合と比較して、
容易に暗証番号の入力を他の人に見られないようにでき
る。
【0212】また、本発明の電子黒板システム(請求項
5)は、記憶装置から電子ファイルを読み出して表示装
置に表示する場合、および表示装置に表示されている電
子ファイルを記憶装置に保存する場合に、電子ファイル
単位の認証要求を行うため、不特定多数で共有して利用
する場合でも、個々のユーザの所有する電子ファイルの
機密保持を確実に行うことができる。
【0213】また、本発明の電子黒板システム(請求項
6)は、記憶装置から電子ファイルを読み出して印刷装
置で印刷する場合、および表示装置に表示されている電
子ファイルを印刷装置で印刷する場合に、電子ファイル
単位の認証要求を行うため、個々のユーザの所有する電
子ファイルの機密保持を確実に行うことができる。ま
た、表示画面の情報が、許可なく記録紙に印刷されて流
出してしまうことを回避し、表示中の電子ファイルに対
しても電子ファイルの機密保持を確実に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子黒板システムの
ブロック構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電子黒板システムを
構成するタッチ入力装置の構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る電子黒板システムに
おいて、PDPとタッチ入力装置の基板との間に設けら
れたシールドテープを説明する説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る電子黒板システムに
おいて、タッチ位置の座標を特定する処理を説明するた
めの説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る電子黒板システムを
構成するコンピュータ(パーソナルコンピュータ)のブ
ロック構成図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る電子黒板システムを
収納した筐体ユニットを前方側から見た斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る電子黒板システムを
収納した筐体ユニットを後方側から見た斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る筐体ユニットを右側
面から見た側面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る角度調整機構部を筐
体ユニットの上方から見た場合の構成図である(ボード
部の角度は5度)。
【図10】本発明の実施の形態に係る角度調整機構部を
筐体ユニットの上方から見た場合の構成図である(ボー
ド部の角度は0度)。
【図11】本発明の実施の形態に係る角度調整機構部を
筐体ユニットの側面から見た場合の構成図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る角度調整機構部の
変形例を示す構成図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る角度調整機構部の
変形例を示す構成図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、PDPに表示される電子黒板画面およびツー
ルバーの一例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、PDPに表示される拡張ツールバーの一例を
示す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、拡張ツールバーと共にPDPに表示される描
画ツールバーの一例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、タッチ面上に手書きで文字や線を書いた結果
がPDP上の電子黒板画面に表示された様子の一例を示
す説明図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、電子黒板画面に表示された手書きの文字や線
を消しゴムで消去する際の様子の一例を示す説明図であ
る。
【図19】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、電子黒板画面に表示された手書きの文字や線
を枠で囲い、枠の中の文字や線を一度に消去する際の様
子の一例を示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、電子黒板画面上に直線が描画された様子を示
す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、電子黒板画面上に四角形が描画された様子を
示す説明図である。
【図22】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、電子黒板画面の背景としてグリッド表示がさ
れた様子を示す説明図である。
【図23】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、電子黒板画面上に表が作成された様子を示す
説明図である。
【図24】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、電子黒板画面上に楕円が描画された様子を示
す説明図である。
【図25】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、(a)は変形対象の図形が選択された様子を
示す説明図であり、(b)は変形対象の図形が変形され
た様子を示す説明図である。
【図26】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、(a)は移動対象の図形が選択された様子を
示す説明図であり、(b)は選択された図形が移動され
た様子を示す説明図である。
【図27】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、描画された図形を編集する際に表示される編
集メニューの一例を示す説明図である。
【図28】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、作成済みのファイルを開く処理を説明するた
めの説明図である。
【図29】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、作成済みのファイルをサムネイル画像を用い
て開く処理を説明するための説明図である。
【図30】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、PDPに表示されるコンピュータ画面および
キャプチャツールバーの一例を示す説明図である。
【図31】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、キャプチャしたアプリケーションプログラム
の画面を電子黒板画面の背景として表示した様子の一例
を示す説明図である。
【図32】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、キャプチャしたアプリケーションプログラム
の画面を電子黒板画面の背景として表示し、その上に文
字等を書きこんだ様子の一例を示す説明図である。
【図33】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、作成中のページを一覧表示するサムネイル表
示ダイアログボックスを表示した様子を示す説明図であ
る。
【図34】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、作成中のページを印刷するための印刷ダイア
ログボックスを表示した様子を示す説明図である。
【図35】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、認証設定処理を説明する説明図である。
【図36】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、認証設定処理を示すフローチャートである。
【図37】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、認証情報を入力する処理を説明するための説
明図である。
【図38】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、認証情報を入力する処理を説明するための説
明図である。
【図39】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、認証情報を入力する処理を説明するための説
明図である。
【図40】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、記憶装置からファイルを読み出してPDPに
表示するための要求があった際に実行される認証処理を
示すフローチャートである。
【図41】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、PDPに表示されているファイルを記憶装置
に保存するための要求があった際に実行される認証処理
を示すフローチャートである。
【図42】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、記憶装置からファイルを読み出してプリンタ
で印刷するための要求があった際に実行される認証処理
を示すフローチャートである。
【図43】本発明の実施の形態に係る電子黒板システム
において、PDPに表示されているファイルをプリンタ
で印刷するための要求があった際に実行される認証処理
を示すフローチャートである。
【図44】本発明の本実施の形態に係る電子黒板システ
ムにおいて、タッチ入力装置の設定画面の一例を示す説
明図である。
【図45】本発明の本実施の形態に係る電子黒板システ
ムのネットワーク接続を説明する説明図である。
【符号の説明】
100 電子黒板システム 101 プラズマディスプレイパネル(PDP) 102 タッチ入力装置 103 タッチ入力装置用コントローラ 104 コンピュータ 105 スキャナ 106 プリンタ 107 ネットワーク 108 ビデオプレイヤー 200 基板 201 タッチ面(書き込み面) 202,206 発信用トランスデューサ 203,207 受信用トランスデューサ 204,205,208,209 反射アレイ 210 ケーブル 300 シールドテープ 503 キーボード 506 電子黒板ソフト 507 タッチパネルドライバ 509 ハードディスク 600 筐体ユニット 601 パネル部 602 コントローラ収納部 603 スタンド 604 機器収納部 612 コンピュータ収納部 613 ビデオ収納部 614 プリンタ収納部 615 キーボード台 802 角度調整機構部 1501 ファイルボタン 1502 保存ボタン 3550 ダイアログボックス 3551 認証設定ボタン 3700 サイン入力ウインドウ 3800 ソフトキーボード 3900 メッセージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 H04N 1/00 H Fターム(参考) 2C071 CA02 CB20 DA05 DB02 DC10 5B017 AA01 BA05 BA09 BB03 CA08 CA16 5B068 AA01 AA15 AA22 AA25 BB01 BD17 BE12 BE14 CC02 CC06 CD01 CD02 5B087 AA00 AE02 BC00 DD09 DD14 DD17 DE02 DE03 DJ01 5C062 AA07 AA14 AB18 AB22 AB23 AB38 AB42 AE13 AF00 BA00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字および画像を表示するための表示装
    置と、前記表示装置の前面にタッチパネル面を配設した
    タッチ入力装置と、電子黒板機能で使用する電子ファイ
    ルを記憶する記憶装置と、前記タッチ入力装置からの入
    力に基づいて前記表示装置の表示制御および前記記憶装
    置の電子ファイルに対するアクセス制御を行う制御装置
    と、を少なくとも備え、前記表示装置およびタッチ入力
    装置を用いて電子黒板の表示面および書き込み面を構成
    する電子黒板システムにおいて、 前記制御装置は、前記記憶装置に記憶されている電子フ
    ァイルに対するアクセス要求があった場合に、前記表示
    手段および前記タッチ入力装置を介して、電子ファイル
    単位で認証要求を行い、認証が一致した場合に該当する
    電子ファイルへのアクセスを許可することを特徴とする
    電子黒板システム。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記表示装置にソフト
    キーボードを表示し、前記ソフトキーボードに前記タッ
    チ入力装置を用いた暗証番号の入力を要求することで、
    電子ファイル単位の認証要求を行うことを特徴とする請
    求項1記載の電子黒板システム。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記表示装置に手書き
    サイン入力領域を表示し、前記手書きサイン入力領域に
    前記タッチ入力装置を用いた手書きサインの入力を要求
    することで、電子ファイル単位の認証要求を行うことを
    特徴とする請求項1記載の電子黒板システム。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、キーボードを備えたパ
    ーソナルコンピュータであり、前記表示装置にキーボー
    ドを用いた暗証番号入力のメッセージを表示し、前記キ
    ーボードを用いた暗証番号の入力を要求することで、電
    子ファイル単位の認証要求を行うことを特徴とする請求
    項1記載の電子黒板システム。
  5. 【請求項5】 前記電子ファイルに対するアクセス要求
    とは、前記記憶装置から電子ファイルを読み出して前記
    表示装置に表示すること、および前記表示装置に表示さ
    れている電子ファイルを前記記憶装置に保存することを
    含むことを特徴とする請求項1〜4記載のいずれか一つ
    の電子黒板システム。
  6. 【請求項6】 さらに、電子ファイルの内容を記録紙に
    出力する印刷装置を備え、前記電子ファイルに対するア
    クセス要求とは、前記記憶装置から電子ファイルを読み
    出して前記印刷装置で印刷すること、および前記表示装
    置に表示されている電子ファイルを前記印刷装置で印刷
    することを含むことを特徴とする請求項1〜5記載のい
    ずれか一つの電子黒板システム。
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