JP2000043278A - インクジェット記録装置用クリ―ニングブレ―ド - Google Patents

インクジェット記録装置用クリ―ニングブレ―ド

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JP2000043278A
JP2000043278A JP9548099A JP9548099A JP2000043278A JP 2000043278 A JP2000043278 A JP 2000043278A JP 9548099 A JP9548099 A JP 9548099A JP 9548099 A JP9548099 A JP 9548099A JP 2000043278 A JP2000043278 A JP 2000043278A
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JP
Japan
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cleaning blade
rubber
ink jet
recording head
cleaning
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JP9548099A
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English (en)
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Akito Funakoshi
章人 舟越
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Yamauchi Corp
Original Assignee
Yamauchi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性が良好であって、長期に渡って良好
なクリーニング性能を維持でき、しかも記録ヘッドのノ
ズル面を傷つけることのないインクジェット記録装置用
クリーニングブレードを提供する。 【解決手段】 クリーニングブレード3を構成するゴム
中に、平均粒子径が200nm以上の補強性充填剤を配
合し、かつ、有機過酸化物によって加硫する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット
記録装置のヘッドをクリーニングするゴム製のクリーニ
ングブレードに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置において、良好
な記録品位を維持するためには、記録ヘッドのノズル面
に付着したインクや塵埃等を頻繁に拭き取る必要があ
る。従来、記録位置と非記録位置とを移動する記録ヘッ
ドの移動経路中に、記録ヘッドのノズル面に対向させて
ゴム製のクリーニングブレードを設け、記録ヘッドの移
動に伴ないクリーニングブレードによって記録ヘッドの
ノズル面に付着したインクや塵埃等を拭き取る方法が採
られている。
【0003】ゴム製のクリーニングブレードとしては、
シリコーンゴム製、ウレタンゴム製(特開平4−140
147、特開平5−8403、特開平5−20101
4)、水素化ニトリルブタジエンゴム製(特開平2−2
89357)、EPDM製(特開平6−305157)
などのクリーニングブレードが公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリコ
ーンゴム製のクリーニングブレードは、耐摩耗性が悪い
ため、良好なクリーニング性能を長時間維持できない。
さらに、シリコーンゴム中に配合されたオイル成分がブ
リードし、記録ヘッドのノズルやインクに悪影響を与え
て画像不良を起こすという問題があった。
【0005】ウレタンゴム製のクリーニングブレードの
場合、インクによって膨潤しやすく、クリーニング性能
が低下しやすいという問題があった。また、特にポリエ
ステルポリウレタン製のクリーニングブレードの場合
は、加水分解が生じやすい為、長期の使用によってクリ
ーニング性能が低下しやすいという問題があった。
【0006】さらに、水素化ニトリルブタジエンゴム製
やEPDM製のクリーニングブレードの場合は、耐摩耗
性が悪い。耐摩耗性を改善するためには、通常は補強性
充填剤(例えば平均粒子径が20nm〜100nm程度
のカーボンブラック)がゴム中に配合される。しかし、
補強性充填剤を配合した場合、充填剤がゴム中で凝集し
やすく、充填剤の凝集によって、クリーニングブレード
が記録ヘッドのノズル面を傷つけ、画像不良が生じると
いう問題があった。さらに、加硫剤として配合されてい
る硫黄がゴム中に均一に分散されずに塊となりやすい。
この為、ゴム製のブレード中に含まれる硫黄の凝集物が
記録ヘッドのノズル面を傷つけ、やはり画像不良が生じ
るという問題があった。
【0007】そこで、この発明が解決しようとする課題
は、耐摩耗性が良好であって、長期に渡って良好なクリ
ーニング性能を維持でき、しかも記録ヘッドのノズル面
を傷つけることのないインクジェット記録装置用クリー
ニングブレードを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、インクジェ
ット記録装置用クリーニングブレードを構成するゴム中
に、平均粒子径が200nm以上の補強性充填剤を配合
することと、当該ゴムを有機過酸化物によって加硫する
こととを必須要件とすることによって、上記課題が解決
できることを見出した。
【0009】平均粒子径が200nm以上の補強性充填
剤を配合することによって、ゴム中での補強性充填剤の
分散性が良くなり、充填剤の凝集物によって記録ヘッド
のノズル面に傷がつくのを防止できる。このような補強
性充填剤としては、サーマルブラックが好適である。
【0010】また、本発明によるクリーニングブレード
は、有機過酸化物によって加硫されるため、硫黄の凝集
物が生成されず、硫黄の凝集物によって記録ヘッドのノ
ズル面に傷がつくのを防止できる。
【0011】一般的に、補強性充填剤は、粒子径が小さ
いほど補強効果が大きいと考えられ、通常は平均粒子径
が20〜100nm程度のカーボンブラックが使用され
ている。しかし、粒子径の小さなカーボンブラックは、
前記した通りゴム中で凝集しやすく、記録ヘッドのノズ
ル面を傷つけるという問題がある。一方、一般的に、サ
ーマルブラックなどの粒子径の大きな充填剤は、補強効
果が小さく、耐摩耗性の向上はあまり期待できないと考
えられている。しかし、本発明によるクリーニングブレ
ードは、硫黄加硫ではなく、有機過酸化物によって加硫
することにより、クリーニングブレードの表面の摩擦係
数が低下し、結果として耐摩耗性が向上すると考えられ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によるインクジェット記録
装置用クリーニングブレードは、ゴム製であって、当該
ゴム中に、平均粒子径が200nm以上の補強性充填剤
が配合され、かつ、有機過酸化物によって加硫される。
【0013】本発明に好適なゴムの種類としては、天然
ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、アクリロニト
リルブタジエンゴム(NBR)、ブタジエンゴム(B
R)、クロロプレンゴム(CR)、エチレン・プロピレ
ンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、塩素化ブ
チルゴム(CLIIR)等が例示できる。
【0014】補強性充填剤は、平均粒子径が200nm
以上のものであれば特に限定されないが、サーマルブラ
ックMT(平均粒子径450nm〜556nm)など
は、好適な例として挙げられる。
【0015】加硫剤は、有機過酸化物加硫剤として市販
されているものを使用すれば良い。具体的に例示するな
らば、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、1,3ビス−
(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、t−
ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート等が挙げら
れる。
【0016】その他、本発明によるインクジェット記録
装置用クリーニングブレードを構成するゴムには、必要
に応じて、加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤、軟
化剤、可塑剤、着色剤等の各種添加剤を配合しても良
い。
【0017】図1に、本発明によるクリーニングブレー
ドを使用したインクジェット記録装置を示す。同図にお
いて、インクを吐出する記録ヘッド1は、記録位置と非
記録位置との間を矢印方向に往復移動する。記録ヘッド
1が記録位置から非記録位置へ移動する移動経路中に、
記録ヘッド1のノズル面2に対向させて本発明によるク
リーニングブレード3が設けてある。クリーニングブレ
ード3は、ねじ止め等の手段によってブレード保持部材
4に固定されている。ブレード保持部材4は、図示しな
い固定台上に固定されている。
【0018】クリーニングブレード3は、前記ゴム組成
物によって板状に成形されたものであって、硬さ(JI
SK6253による)はA30〜A80の範囲にあり、
厚みは0.5mm〜1.5mmの範囲にある。また、ク
リーニングブレード3がブレード保持部材4に固定され
た状態で、クリーニングブレード3の自由長さLは3m
m〜10mmの範囲にあり、ブレード保持部材4が固定
台上に固定された状態で、クリーニングブレード3と記
録ヘッド1とのオーバーラップ量Mは0.5mm〜2.
0mmの範囲にある。
【0019】このように構成されたインクジェット記録
装置において、記録ヘッド1が記録位置から非記録位置
へ移動する途中で、ノズル面2はクリーニングブレード
3の先端部に擦られ、記録ヘッド1のノズル面2に付着
したインクや塵埃等が拭き取られる。
【0020】
【実施例】実施例1、2および比較例1〜5 表1に示すゴム材料、補強性充填剤および加硫剤を用い
て、本発明の実施例のインクジェット記録装置用クリー
ニングブレードを作成した。
【0021】各クリーニングブレードについての表面の
摩擦係数を測定し、さらに実機に使用したときの各クリ
ーニングブレードの耐摩耗性および記録ヘッドへの傷つ
けの有無を評価した。その結果を表1に併記した。
【0022】なお、摩擦係数は、表面性測定機(新東科
学株式会社製:HEIDON−14)によって、インク
ジェット記録ヘッド(キヤノン株式会社製:BJカート
リッジBC−20)のノズル面と各クリーニングブレー
ドの表面との間の摩擦係数を測定した。
【0023】耐摩耗性およびヘッドへの傷つけの有無
は、インクジェット記録装置(キヤノン株式会社製:B
JC−455J)に各クリーニングブレードを取り付け
てテストした結果を、良い(○)、やや悪い(△)、悪
い(×)の3段階で評価した。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】この発明によるインクジェット記録装置
用クリーニングブレードは、ゴム中に、平均粒子径が2
00nm以上の補強性充填剤が配合され、かつ、有機過
酸化物によって加硫されているので、耐摩耗性が良好で
あって、長期に渡って良好なクリーニング性能を維持で
き、しかも記録ヘッドのノズル面を傷つけることもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクリーニングブレードを使用した
インクジェット記録装置を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 ノズル面 3 クリーニングブレード 4 ブレード保持部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録装置のヘッドをクリ
    ーニングするゴム製のクリーニングブレードであって、
    前記ゴム中に、平均粒子径が200nm以上の補強性充
    填剤が配合され、かつ、有機過酸化物によって加硫され
    ていることを特徴とするインクジェット記録装置用クリ
    ーニングブレード。
  2. 【請求項2】 前記充填剤がサーマルブラックである、
    請求項1に記載のインクジェット記録装置用クリーニン
    グブレード。
JP9548099A 1998-05-27 1999-04-01 インクジェット記録装置用クリ―ニングブレ―ド Pending JP2000043278A (ja)

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JP9548099A JP2000043278A (ja) 1998-05-27 1999-04-01 インクジェット記録装置用クリ―ニングブレ―ド

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-145229 1998-05-27
JP14522998A JPH11147319A (ja) 1997-09-09 1998-05-27 インクジェット記録装置用クリーニングブレード
JP9548099A JP2000043278A (ja) 1998-05-27 1999-04-01 インクジェット記録装置用クリ―ニングブレ―ド

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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