JP2000043001A - 高枝鋸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高枝鋸において、収納のコンパクト化を図る
ために、鋸刃体の折り畳み構造を採用した際の、構造の
簡素化を実現する。 【解決手段】 伸縮自在とした長柄管２１の先端に、鋸
刃体３を折り畳み可能に取り付ける共に、鋸刃体３を回
動した際に衝突する長柄管２１の周面に縦溝２１１を形
成し、鋸刃体の収納を柄自体に行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、鋸刃体が折り畳み構造
とした高枝鋸に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】高枝鋸は、長柄の先端に鋸刃体を装着
し、高所の樹木の枝を切断するために使用されるもの
で、全体が長くなり、収納時の取り扱いが不便であるの
で通常は、長柄に伸縮構造を採用している。一方鋸刃体
は、着脱構造が多用され、折り畳み構造は少ない。折り
畳み構造の高枝鋸としては、実公昭６２−９７９２号公
報や、特開平１０−６７００１号公報等に開示されてい
るように、通常の鋸装着金と鋸刃体との間に、鋸刃体の
基部箇所を支持する腕金や、背金を介在させて、鋸刃体
を長柄の横方に添うように折り畳む構造が知られている
にすぎない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記の折り畳み式高枝
鋸は、鋸刃体が長柄に添う形態に収納されるので、必ず
しも収納状態全体がコンパクトになるものではないし、
また腕金や、背金の中間連結部材を必要として、構造全
体が複雑となり、その製造コストを押し上げる。

【０００４】そこで本発明は、構造を簡素化でき、而も
全体をコンパクトに収納できる新規な高枝鋸を提案した
ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る高枝鋸は、
基部長柄管に先部長柄管を抜き差し自在挿入し、基部長
柄管の先端部に、先部長柄管の止着機構を付設して先部
長柄管の突出長さを任意に固定可能に設け、先部長柄管
先端に、鋸刃体の基部を軸支した挿着金具部を連結する
と共に、先部長柄管の先部周面に、前記鋸刃体を回動し
た際に先部長柄管内に収納するための縦溝を形成し、縦
溝下端側に、先部長柄管の基部長柄管への差し込み収納
を阻止するストッパー部を設けてなることを特徴とする
ものである。

【０００６】従って収納に際しては、鋸刃体を回動して
先部長柄管の縦溝から刃縁部分から差し入れて、先部長
柄管内に折り込み収納出来、更に、先部長柄管をストッ
パー位置まで基部長柄管に挿入収納できるものである。

【０００７】

【発明の実施形態】次に本発明の実施形態について説明
する。実施形態に示した高枝鋸は、基部長柄管部１、先
部長柄管部２、鋸刃体３から構成される。

【０００８】基部長柄管部１は、適宜長さの基部長柄管
１１と、長柄管１１の基部に外被した把手部１２と、長
柄管１１の先端に設けた先部長柄管の止着機構１３とか
らなり、止着機構１３は、縦スリット１３１を備えたテ
ーパーネジ筒１３２を基部長柄管１１の開口先端に装着
し、前記テーパーネジ筒１３２に締付螺筒１３３を螺合
してなるものである。

【０００９】先部長柄管部２は、前記止着機構１３内を
貫通して先部長柄管荷１１に抜き差し自在に挿入した長
柄管２１と、長柄管２１の先端に設けた装着金具部２２
とを備えてなる。そして長柄管２１の先部周面に、鋸刃
体３の折り畳み収納を可能とした縦溝２１１を形成し、
縦溝２１１下端側に、止着機構１３と衝突するストッパ
ー部２１２を設けてなるものである。

【００１０】装着金具部２２は、装着金２２１と、ロッ
ク体２２２と、装着ネジ２２３とからなり、装着金２２
１は、基部を長柄管２１の先端に固着し、縦溝２１１と
連続する適宜間隔を保たせて対向するように二つ折りと
したもので、替え刃体１の装着用の透孔を穿設して装着
ネジ２２３を取り付けたものである。また装着金２２１
の背部分には、ロック体２２２を設けたもので、ロック
体２２２は、後述するロック凹部３１に対応する掛け止
め爪を備え、ロック方向（掛け止め方向）に付勢してな
るものである。

【００１１】鋸刃体３は、基部に折り畳み回動中心とな
る軸孔部を設けると共に、基部上縁にロック凹部３１を
形成した替え刃体としたものである。

【００１２】而して鋸刃体３の基部を、装着金２２１に
差し込み、鋸刃体３の軸孔部と装着金２２１の透孔とを
一致させて、装着ネジ２２３を貫通装着すると、鋸刃体
３が装着金２２１に取り付けられ使用可能となるもので
ある。もちろん鋸刃体３は、切れ味が低下すると容易に
取り替えがなされるものである。

【００１３】鋸刃体３が取り付けられると、高枝鋸とし
て使用できるもので、使用時には、鋸刃体３を長柄管２
１の延長方向に回動し、ロック凹部３１にロック体２２
２を係止して鋸刃体３を固定状態とし、更に差基部長柄
管２１を基部長柄管１１から必要とする長さ分引き出
し、止着機構１３の締付螺筒１３３を緊締して先部長柄
管２１を固定状態とするものである。尚鋸刃体３のロッ
ク凹部３１を複数形成し、ロック箇所を適宜に選択する
ことで鋸刃体３の固定角度を選択できるものである。

【００１４】また収納時には、先部長柄管２１を基部長
柄管１１内に収納すると共に、ストッパー部２１２が締
付螺筒１３３に衝突状態として、前記螺筒１３３を緊締
し、先部長柄管２１を固定状態とし、更にロック体２２
２の係止を解除して鋸刃体３を回動して、縦溝２１１を
通して長柄管２１内に収納するものである。

【００１５】

【発明の効果】以上の通り本発明に係る高枝鋸は、伸縮
自在とした長柄管の先端に、鋸刃体を折り畳み可能に取
り付けると共に、鋸刃体を回動した際に衝突する長柄管
の周面に縦溝を形成したもので、鋸刃体の収納を柄自体
に行うことができたので、収納時のコンパクト化が実現
すると共に、高枝鋸の折り畳み構造の簡素化をも実現し
たものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態の全体正面図 。

【図２】同折り畳み箇所の説明図。

【図３】同止着機構の説明図。

【符号の説明】

１ 長柄管部 １１ 基部長柄管 １２ 把手部 １３ 止着機構 １３１ 縦スリット １３２ テーパーネジ筒 １３３ 締付螺筒 ２ 先部長柄管部 ２１ 先部長柄管 ２１１ 縦溝 ２１２ ストッパー部 ２２ 装着金具部 ２２１ 装着金 ２２２ ロック体 ２２３ 装着ネジ ３ 鋸刃体 ３１ ロック凹部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 基部長柄管に先部長柄管を抜き差し自在
   挿入し、基部長柄管の先端部に、先部長柄管の止着機構
   を付設して先部長柄管の突出長さを任意に固定可能に設
   け、先部長柄管先端に、鋸刃体の基部を軸支した挿着金
   具部を連結すると共に、先部長柄管の先部周面に、前記
   鋸刃体を回動した際に先部長柄管内に収納するための縦
   溝を形成し、縦溝下端側に、先部長柄管の基部長柄管へ
   の差し込み収納を阻止するストッパー部を設けてなるこ
   とを特徴とする高枝鋏。
2. 【請求項２】 鋸刃体を、基部に折り畳み回動中心とな
   る軸孔部を設けると共に、基部上縁にロック凹部を形成
   した替え刃体とし、装着金具部を、先部が適宜間隔を保
   たせて対向するように二つ折りとした装着部で、前記装
   着部に、替え刃体を枢支する装着ネジ及び刃体のロック
   凹部に噛合するロック体を付設してなる請求項１記載の
   高枝鋸。