JP2000042605A - 鋼材の熱間圧延方法 - Google Patents
鋼材の熱間圧延方法Info
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- JP2000042605A JP2000042605A JP10215566A JP21556698A JP2000042605A JP 2000042605 A JP2000042605 A JP 2000042605A JP 10215566 A JP10215566 A JP 10215566A JP 21556698 A JP21556698 A JP 21556698A JP 2000042605 A JP2000042605 A JP 2000042605A
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- rolling
- hot
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小さなクラウンで、平坦度が良好であり、曲
がりの少ない板厚の薄い熱延鋼板を安定して製造するた
めの鋼材の熱間圧延方法を提供する。 【解決手段】 複数の圧延機からなる連続仕上圧延機で
鋼材を熱間圧延するに際し、前記連続仕上圧延機の後段
に位置する1または2以上の圧延機の上下ワークロール
の両端部を接触させて閉じたロールギャップ中で下記の
式(1)を満足するように圧延する鋼材の熱間圧延方
法。 Pw/(Pw+Pm)≧0.15…(1) ここで、Pm:純圧延荷重、Pw:上下ワークロールの両端
部の接触荷重の和
がりの少ない板厚の薄い熱延鋼板を安定して製造するた
めの鋼材の熱間圧延方法を提供する。 【解決手段】 複数の圧延機からなる連続仕上圧延機で
鋼材を熱間圧延するに際し、前記連続仕上圧延機の後段
に位置する1または2以上の圧延機の上下ワークロール
の両端部を接触させて閉じたロールギャップ中で下記の
式(1)を満足するように圧延する鋼材の熱間圧延方
法。 Pw/(Pw+Pm)≧0.15…(1) ここで、Pm:純圧延荷重、Pw:上下ワークロールの両端
部の接触荷重の和
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱延鋼板、特に板
厚の薄い熱延鋼板を製造するための鋼材の熱間圧延方法
に関する。
厚の薄い熱延鋼板を製造するための鋼材の熱間圧延方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の圧延機からなる連続仕上
圧延機によりある板厚の熱延鋼板を製造する場合、材料
の変形抵抗、板幅、接触弧長、圧下力により荷重を推定
し、推定荷重から圧延機のハウジング伸び、ロール変
形、ロール摩耗・膨張を考慮して目標板厚となるように
ゲージメータ式によりロールのギャップが設定されてい
る。
圧延機によりある板厚の熱延鋼板を製造する場合、材料
の変形抵抗、板幅、接触弧長、圧下力により荷重を推定
し、推定荷重から圧延機のハウジング伸び、ロール変
形、ロール摩耗・膨張を考慮して目標板厚となるように
ゲージメータ式によりロールのギャップが設定されてい
る。
【0003】最近、ワークロールのたわみに起因するク
ラウンを改善するため、特開平7−323313号公報
や特開平7−324926号公報などには、バックアッ
プロールとワークロールの接触によるロールのたわみを
高精度に予測する方法が提案されている。
ラウンを改善するため、特開平7−323313号公報
や特開平7−324926号公報などには、バックアッ
プロールとワークロールの接触によるロールのたわみを
高精度に予測する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
許公報に記載された方法では、圧延時に高荷重が付加さ
れる板厚の薄い熱延鋼板には十分に対応できず、小さな
クラウンで、平坦度が良好であり、曲がりの少ない鋼板
が安定して得られない。
許公報に記載された方法では、圧延時に高荷重が付加さ
れる板厚の薄い熱延鋼板には十分に対応できず、小さな
クラウンで、平坦度が良好であり、曲がりの少ない鋼板
が安定して得られない。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、小さなクラウンで、平坦度が良好であ
り、曲がりの少ない板厚の薄い熱延鋼板を安定して製造
するための鋼材の熱間圧延方法を提供することを目的と
する。
なされたもので、小さなクラウンで、平坦度が良好であ
り、曲がりの少ない板厚の薄い熱延鋼板を安定して製造
するための鋼材の熱間圧延方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、複数の圧延
機からなる連続仕上圧延機で鋼材を熱間圧延するに際
し、前記連続仕上圧延機の後段に位置する1または2以
上の圧延機の上下ワークロールの両端部を接触させて閉
じたロールギャップ中で下記の式(1)を満足するよう
に圧延する鋼材の熱間圧延方法により解決される。 Pw/(Pw+Pm)≧0.15…(1)
機からなる連続仕上圧延機で鋼材を熱間圧延するに際
し、前記連続仕上圧延機の後段に位置する1または2以
上の圧延機の上下ワークロールの両端部を接触させて閉
じたロールギャップ中で下記の式(1)を満足するよう
に圧延する鋼材の熱間圧延方法により解決される。 Pw/(Pw+Pm)≧0.15…(1)
【0007】ここで、PmとPwは、図4で定義したよう
に、それぞれ純圧延荷重、上下ワークロールの両端部の
接触荷重の和を表す。
に、それぞれ純圧延荷重、上下ワークロールの両端部の
接触荷重の和を表す。
【0008】本発明者等は、板厚が2mm前後で、強度
が300〜600MPa級の熱延鋼板について、F1から
F7の7スタンドの圧延機からなる連続仕上圧延機の後段
の3スタンドの圧延機F5、F6、F7で上下ワークロールの
両端部を意識的に接触させ、上記Pw/(Pw+Pm)とクラ
ウン、平坦度、曲がりの関係を調査した。
が300〜600MPa級の熱延鋼板について、F1から
F7の7スタンドの圧延機からなる連続仕上圧延機の後段
の3スタンドの圧延機F5、F6、F7で上下ワークロールの
両端部を意識的に接触させ、上記Pw/(Pw+Pm)とクラ
ウン、平坦度、曲がりの関係を調査した。
【0009】ここで、クラウンは(板の中央部の板厚)
−(板のエッジより15mmの位置の板厚)(μm)、
平坦度は波状になった板の波の振幅(mm)、曲がりは
長手方向における10m当たりの板の反り量(mm)で
評価した。
−(板のエッジより15mmの位置の板厚)(μm)、
平坦度は波状になった板の波の振幅(mm)、曲がりは
長手方向における10m当たりの板の反り量(mm)で
評価した。
【0010】図1に、Pw/(Pw+Pm)とクラウンの関係
を示す。図2に、Pw/(Pw+Pm)と平坦度の関係を示
す。図3に、Pw/(Pw+Pm)と曲がりの関係を示す。
を示す。図2に、Pw/(Pw+Pm)と平坦度の関係を示
す。図3に、Pw/(Pw+Pm)と曲がりの関係を示す。
【0011】図1〜図3に示すように、熱延鋼板のクラ
ウン、平坦度、曲がりは強度によらずPw/(Pw+Pm)で
整理でき、この値が0.15以上であれば、板厚が3m
m以下の薄い熱延鋼板の従来レベルを確実に下回るクラ
ウン、平坦度、曲がりの値が得られることがわかる。
ウン、平坦度、曲がりは強度によらずPw/(Pw+Pm)で
整理でき、この値が0.15以上であれば、板厚が3m
m以下の薄い熱延鋼板の従来レベルを確実に下回るクラ
ウン、平坦度、曲がりの値が得られることがわかる。
【0012】なお、Pw/(Pw+Pm)が0.15未満で各
値が従来レベルを上回っているが、これは従来でもコン
トロールされてはないがロール接触が行われていたこと
による。
値が従来レベルを上回っているが、これは従来でもコン
トロールされてはないがロール接触が行われていたこと
による。
【0013】上記の結果は、連続仕上圧延機の後段の3
スタンドの圧延機において上下ワークロールの両端部を
接触させた結果であるが、後段の1または2スタンドの
圧延機で行っても同様な効果が得られる。
スタンドの圧延機において上下ワークロールの両端部を
接触させた結果であるが、後段の1または2スタンドの
圧延機で行っても同様な効果が得られる。
【0014】
【実施例】F1からF7の7スタンドの圧延機からなる連続
仕上圧延機を用い、表1に示すような条件で上下ワーク
ロールの両端部を接触させて、板厚1.6mm、幅10
50mm、強度300MPaと500MPaの熱延鋼板を
製造し、上記の方法でクラウン、平坦度、曲がりを調査
した。
仕上圧延機を用い、表1に示すような条件で上下ワーク
ロールの両端部を接触させて、板厚1.6mm、幅10
50mm、強度300MPaと500MPaの熱延鋼板を
製造し、上記の方法でクラウン、平坦度、曲がりを調査
した。
【0015】結果を表1に示す。本発明方で製造した熱
延鋼板は、従来法で製造した場合に比べ、クラウンが小
さく、平坦度が良好で、曲がりが少ないことがわかる。
延鋼板は、従来法で製造した場合に比べ、クラウンが小
さく、平坦度が良好で、曲がりが少ないことがわかる。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、小さな板クラウンで、平坦度が良好であり、
板曲がりの少ない板厚の薄い熱延鋼板を安定して製造す
るための鋼材の熱間圧延方法を提供できる。
いるので、小さな板クラウンで、平坦度が良好であり、
板曲がりの少ない板厚の薄い熱延鋼板を安定して製造す
るための鋼材の熱間圧延方法を提供できる。
【図1】Pw/(Pw+Pm)とクラウンの関係を示す図であ
る。
る。
【図2】Pw/(Pw+Pm)と平坦度の関係を示す図であ
る。
る。
【図3】Pw/(Pw+Pm)と曲がりの関係を示す図であ
る。
る。
【図4】PmとPwの定義を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の圧延機からなる連続仕上圧延機で
鋼材を熱間圧延するに際し、前記連続仕上圧延機の後段
に位置する1または2以上の圧延機の上下ワークロール
の両端部を接触させて閉じたロールギャップ中で下記の
式(1)を満足するように圧延する鋼材の熱間圧延方
法。 Pw/(Pw+Pm)≧0.15…(1) ここで、 Pm:純圧延荷重 Pw:上下ワークロールの両端部の接触荷重の和
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10215566A JP2000042605A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 鋼材の熱間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10215566A JP2000042605A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 鋼材の熱間圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000042605A true JP2000042605A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16674563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10215566A Pending JP2000042605A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 鋼材の熱間圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000042605A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110665965A (zh) * | 2019-10-17 | 2020-01-10 | 山东钢铁集团日照有限公司 | 一种热轧极限薄规格冷轧基料稳定生产方法 |
-
1998
- 1998-07-30 JP JP10215566A patent/JP2000042605A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110665965A (zh) * | 2019-10-17 | 2020-01-10 | 山东钢铁集团日照有限公司 | 一种热轧极限薄规格冷轧基料稳定生产方法 |
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