JP2000042440A - スキャニング機能付自動シュレッダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 細断書類に廃棄不可のものが混じっていた場
合でも、シュレッダーレベルでそれを判断し、区別する
ことを可能とし、一度細断作業を行ってもその書類を取
り戻すことが可能となるスキャニング機能付自動シュレ
ッダーを提供すること。 【解決手段】 投入された細断用書類の画像情報を読み
取るイメージスキャナ３と、前記画像情報内にあらかじ
め設定されたキーワードが存在するか否か判断し、前記
画像情報に前記キーワードが存在する場合には細断は行
わず前記細断用書類を退避用のトレイ５に送り、前記キ
ーワードが存在しない場合には、そのまま自動的に細断
作業を行うように制御する機能を有するＣＰＵ７を具備
して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像スキャニング
機能により、書類の誤細断防止機能を持った作業効率の
高いシュレッダーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のものでは、投入された書類を細断
する機能しか持っていない上に、書類の投入は手作業で
行う必要があったため分量が多い時には手間がかかって
いた上、投入された書類は、そのまま細断されていた。

【０００３】また、原稿走査機能を持ったものでは複写
機があるが、これは書類をスキャナか読み込むとその画
像情報はメモリに格納されてそれを基に消去する情報の
大きさを判断し、その大きさにあわせて原稿上の画像情
報が塗りつぶされ、紙の再利用に適した廃棄処分が可能
になるものである。上記複写機として特願平４−６５９
６６号公報に記載された発明が知られている。以下、そ
の構成を説明する。

【０００４】上記複写機は、複数の読取り素子を配列さ
せ、その配列方向とは直角の方向に走査させて、原稿上
の画像情報を読み取るライン型の読取手段と、該読取手
段により読み取られた画像情報を前記走査でラインごと
に格納可能な記憶手段と、該記憶手段に格納された画像
情報に関連して所定の領域に新たな画像情報を付加可能
な画像付加手段と、前記記憶手段に格納された画像情報
の記録が可能な記録手段を備え、前記画像付加手段によ
り付加された画像情報を前記記録手段により前記原稿上
に具現することにより前記原稿上の画像情報の変態が可
能なようにしたことを特徴とする。

【０００５】以上の構成によれば、前記記録手段に格納
された原稿上の画像情報に対し、画像付加手段により所
定の領域に新たな画像情報を付加することができ、その
付加された画像情報を記憶手段により具現することがで
きるので、原稿上の画像情報の変態により情報を消去し
たと同様の処置をすることができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
シュレッダーでは、細断しようとする書類に廃棄しては
いけないものが混じっていた場合、シュレッダーレベル
でそれを判断し、区別することは不可能で、一度細断作
業を行うとその書類を取り戻すことは不可能であった。

【０００７】また、処理を行う量が多い場合は手作業で
少しづつ取入れ口に投入しなければならないので、手間
がかかり非効率的であつた。

【０００８】又、上記した複写機はあくまで複写機なの
で原稿上の画像情報の変態により情報を消去したと同様
の処置をすることができるにとどまり、廃棄までには至
らない。

【０００９】本発明の目的は、以上の問題点を除去した
シュレッダーを提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、細断書
類取入れ口と細断機からなるシュレッダーにおいて、投
入された細断用書類の画像情報を読み取る読取り手段
と、前記細断用書類の画像情報を、前記読取り手段で読
み取られた後いったん格納する記憶手段と、前記細断書
類取入れ口に設けられた自動挿入装置と、前記画像情報
内にあらかじめ設定されたキーワードが存在するか否か
判断し、前記画像情報に前記キーワードが存在する場合
には細断は行わず前記細断用書類を退避用のトレイに送
り、前記キーワードが存在しない場合には、そのまま自
動的に細断作業を行うように制御する機能を有するＣＰ
Ｕを具備して構成されたことを特徴とするスキャニング
機能付自動シュレッダーが得られる。

【００１１】さらに、本発明によれば、用紙トレイ及び
前記退避用のトレイは密閉型トレイであり、トレイ内の
書類管理をカードキーによってシステム管理することを
特徴とするスキャニング機能付自動シュレッダーが得ら
れる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図１及び図２を参照して説明する。シュレッダーの
取入れ口と細断機との間に、細断用書類の画像データを
読み込むイメージスキャナを組み込むことで本発明の目
的である細断する前に細断可能かどうかを判断してから
細断することを実現する。以下具体的に細断用書類を取
り入れてから廃棄に至までの処理過程について詳細に説
明する。

【００１３】細断用書類をシュレッダーの取入れ口（又
は該取入れ口につながった用紙トレイ１）にセットした
（ステップＳ１０１）後、誤細断防止機能を作動させる
ためのキーワードを入力する。セットされた細断用書類
の画像データをスキャンするか否かを選択して（ステッ
プＳ１０２）、スキャンする場合（ステップＳ１０２で
ＹＥＳ）には廃棄不可用のキーワード（スキャン文字）
を設定登録し（ステップＳ１０３）、スタートボタンを
押下する（ステップＳ１０４）。すると用紙トレイ１か
ら自動挿入装置２によって自動で細断用書類がイメージ
スキャナ３に取り込まれ、スキャンが開始される（ステ
ップＳ１０５）。前記イメージスキャナが書類の画像デ
ータを読み取り、その画像情報はいったんメモリ６に格
納され、その後あらかじめ設定されたキーワードを基に
その画像情報が廃棄されても良いか否かがＣＰＵ７によ
って決定される。

【００１４】ここで廃棄してはならない書類に含まれた
廃棄不可用のキーワードをあらかじめ設定登録してお
き、メモリ６に格納された画像データ内に前記設定登録
された前記廃棄不可用のキーワードが存在するか否か照
合する（ステップＳ１０６）。取得された画像情報に前
記廃棄不可用のキーワードが存在する場合（ステップＳ
１０６でＹＥＳ）には用紙選別装置４を作動させ細断は
行わず退避用の退避トレイ５に送られる（ステップＳ１
０８）。前記廃棄不可用のキーワードが存在しない場合
（ステップＳ１０６でＮＯ）には、そのまま細断装置８
を作動させ細断作業を行う（ステップＳ１０７）。

【００１５】また、作業の効率化に関しては、取入れ口
に自動挿入装置２を取り付けることによって、用紙トレ
イ１上の書類を自動で取り入れることができる。用紙ト
レイ１、退避トレイ５に置かれた書類の機密性は、トレ
イを密閉型にして、カードキーによってシステム全体を
管理することで守られる。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、細断しようとする書類
に廃棄してはいけないものが混じっていた場合でも、シ
ュレッダーレベルでそれを判断し、区別することを可能
とし、一度細断作業を行ってもその書類を取り戻すこと
が可能となる。

【００１７】また、処理を行う量が多い場合でも手作業
で一度に大量の書類を取入れ口に投入でき、効率的な作
業が行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のスキャニング機能付自動シュレッダー
の作業流れ図である。

【図２】細断用書類の流れを示した図である。

【符号の説明】

１ 用紙トレイ ２ 自動挿入装置 ３ スキャナ ４ 用紙選別装置 ５ 退避トレイ ６ メモリ ７ ＣＰＵ ８ 細断装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 細断書類取入れ口と細断機からなるシュ
   レッダーにおいて、投入された細断用書類の画像情報を
   読み取る読取り手段と、前記細断用書類の画像情報を、
   前記読取り手段で読み取られた後いったん格納する記憶
   手段と、前記細断書類取入れ口に設けられた自動挿入装
   置と、前記画像情報内にあらかじめ設定されたキーワー
   ドが存在するか否か判断し、前記画像情報に前記キーワ
   ードが存在する場合には細断は行わず前記細断用書類を
   退避用のトレイに送り、前記キーワードが存在しない場
   合には、そのまま自動的に細断作業を行うように制御す
   る機能を有するＣＰＵを具備して構成されたことを特徴
   とするスキャニング機能付自動シュレッダー。
2. 【請求項２】 用紙トレイ及び前記退避用のトレイは密
   閉型トレイであり、トレイ内の書類管理をカードキーに
   よってシステム管理することを特徴とする請求項１記載
   のスキャニング機能付自動シュレッダー。