JP2000042418A - キシレン類の異性化用触媒およびそれを用いるキシレン類の異性化方法 - Google Patents

キシレン類の異性化用触媒およびそれを用いるキシレン類の異性化方法

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JP2000042418A
JP2000042418A JP10225342A JP22534298A JP2000042418A JP 2000042418 A JP2000042418 A JP 2000042418A JP 10225342 A JP10225342 A JP 10225342A JP 22534298 A JP22534298 A JP 22534298A JP 2000042418 A JP2000042418 A JP 2000042418A
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xylene
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Takami Kimura
孝美 木村
Takao Hashimoto
孝雄 橋本
Tsugio Maejima
次男 前島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エチルベンゼンおよびキシレン類を含有
するC8 芳香族炭化水素を原料とする異性化反応におい
て、副反応によるキシレン損失が低く、エチルベンゼン
の他の炭化水素へ高率転化が可能であり、水素消費量も
少なく、p−キシレンを有利に得ることが可能な異性化
用触媒および異性化方法を提供する。 【解決手段】 5〜6Åの細孔径を有し、酸量がアンモ
ニア昇温脱離法によるアンモニア脱着量0.001〜
0.2mmol/gである酸型結晶性アルミノ珪酸塩を
含有するバインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩成形体に
好ましくは活性金属成分、例えば、周期表第8族金属成
分を担持してなる異性化用触媒およびこれを用いるエチ
ルベンゼンおよびキシレン類を含有するC8 芳香環族炭
化水素の異性化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キシレン類の異性
化用触媒およびそれを用いるキシレン類の異性化方法に
関するものであり、さらに詳しくは、エチルベンゼンお
よびキシレン類を含有する炭素数8の芳香族炭化水素を
主成分とする炭化水素混合物を原料とし水素の存在下ま
た非存在下においてキシレン類を異性化すると共にエチ
ルベンゼンを分離容易な他の炭化水素に転化するための
キシレン類の異性化用触媒およびそれを用いるキシレン
類の異性化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炭素数8の芳香族炭化水素のキシレン類
のなかでもp−キシレン、o−キシレン等は化成品原料
として工業的に有用であり、特に、p−キシレンはポリ
エステルの製造に使用されるテレフタル酸の原料として
重要である。
【0003】p−キシレンは、通常、例えば、石油炭化
水素の熱分解留分または接触改質の生成物から芳香族抽
出溶媒を用いて抽出分離されるキシレン類とエチルベン
ゼンを含有する炭素数8の芳香族炭化水素混合物から得
られるが、エチルベンゼン、o−キシレン、m−キシレ
ン、p−キシレン等の沸点の差は極めて小さく、これら
を直接に蒸留により分離回収するには多大のエネルギー
を要することからエチルベンゼンを蒸留にて分離容易な
炭化水素に転化すると共にキシレン類を異性化しp−キ
シレンの濃度を熱平衡状態にまで高める方法が採用さ
れ、異性化用触媒としてZSM−5およびモルデナイト
等のゼオライト系触媒が使用されている。しかし、これ
らの触媒を使用した場合には、エチルベンゼンの転化量
を増加させるとキシレン損失量が著しく増加し、また、
エチルベンゼンの転化には高い反応温度を必要とし、さ
らに、p−キシレンの生成量も十分でないという難点が
あった。
【0004】このような状況下において、異性化用触媒
について種々の改良が検討され、例えば、ZSM−5結
晶性アルミノ珪酸塩と白金を含有する触媒であって、ス
チームの存在下での加熱により酸性質を制御し、その尺
度としてのα値を45〜110とした触媒が開示されて
いる(特公昭61−4818号公報参照)。また、ZS
M−5を加熱処理してα値を100以下に減少させる方
法(特開平1−131020号公報参照。)も提案され
ている。
【0005】しかしながら、前記の提案におけるα値は
n−ヘキサンの分解活性についてのシリカ−アルミナ触
媒を基準として相対化したものであり、これを結晶性ア
ルミノ珪酸塩に適用した場合、細孔径や孔路システムの
相違による細孔内拡散の差異等の影響を含んだものとな
り、酸性質を適確に特定したものとならない。従って、
前記α値45〜110に特定した結晶性アルミノ珪酸塩
であってもキシレン類の異性化においてキシレン損失の
抑制等に十分な効果は得られず、改善すべき点が多く残
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
のような従来開発されてきたキシレン類の異性化用触媒
の問題点に鑑み、エチルベンゼンの共存下におけるキシ
レン類の異性化反応において、キシレン損失が少なく、
p−キシレンを熱平衡状態以上の濃度にまで異性化する
ことが可能であり、かつエチルベンゼンを蒸留分離が容
易な他の炭化水素へ高率で転化することが可能な異性化
用触媒およびこれを用いる異性化方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上記課題を解決するため、鋭意検討を加えた結果、通常
用いられるアルミナ、シリカアルミナ等のバインダー成
分を含有しない実質的に結晶性アルミノ珪酸塩のみの賦
形物であるバインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩成形体
からなる異性化用触媒であって、特定細孔径を有する結
晶性アルミノ珪酸塩の形状選択性と特定の酸性質を兼ね
備えた異性化用触媒が副反応によるキシレン損失が極め
て少なく、エチルベンゼンを蒸留分離が可能な他の炭化
水素に転化させながらキシレン類を選択的に異性化し、
p−キシレンを高収率で得られることを見いだし、これ
らの知見に基づいて本発明の完成に到達した。
【0008】すなわち、本発明の第一は、5〜6Åの細
孔径を有し、酸量がアンモニア昇温脱離法によるアンモ
ニア脱着量で表示して0.001〜0.2mmol/g
である酸型結晶性アルミノ珪酸塩を含有するバインダー
レス結晶性アルミノ珪酸塩成形体からなることを特徴と
するキシレン類の異性化用触媒に関するものである。前
記バインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩成形体が、MF
I型構造であることが好ましい。また、前記バインダー
レス結晶性アルミノ珪酸塩成形体が、さらに活性金属成
分を含有してなるものが好ましい。また、前記バインダ
ーレス結晶性アルミノ珪酸塩成形体の主成分がTSZ結
晶性アルミノ珪酸塩であるものが好ましい。
【0009】さらに、前記バインダーレス結晶性アルミ
ノ珪酸塩成形体が、ペレット型、異形型、中空型または
球型であるものが好ましい。
【0010】本発明の第二は、エチルベンゼンとキシレ
ン類を含有し、該キシレン中のp−キシレン濃度が熱平
衡濃度より低い炭素数8の芳香族炭化水素混合物を、転
化条件下において、水素の存在下または非存在下で、5
〜6Åの細孔径を有し、酸量がアンモニア昇温脱離法に
よるアンモニア脱着量で表示して0.001〜0.2m
mol/gである酸型結晶性アルミノ珪酸塩を含有する
バインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩成形体からなる異
性化用触媒と接触させることを特徴とするキシレン類の
異性化方法に関するものである。
【0011】前記異性化方法の転化条件は、温度:25
0〜600℃、圧力:大気圧〜60kg/cm2 計器圧
の圧力、水素/原料炭化水素(モル/モル):0〜10
および重量時間空間速度(WHSV):0.5〜50W
/H/Wを包含するものであることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について、さらに
詳細に説明する。本発明のキシレン類の異性化用触媒
は、5〜6Åの細孔径を有する結晶性アルミノ珪酸塩で
あって、形状選択性と後記のように特定の酸性質を有す
るものである。また、本発明の異性化用触媒の特異性は
バインダー成分を含有しない実質的に結晶性アルミノ珪
酸塩のみからなるバインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩
成形体からなる点にある。さらに、本発明の異性化用触
媒の特異性はバインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩に活
性金属成分を含有させた点にある。
【0013】細孔径が5〜6Åの形状選択性を有する結
晶性アルミノ珪酸塩は、本発明者らの開発によるTSZ
結晶性アルミノ珪酸塩、バインダーレスTSZ結晶性ア
ルミノ珪酸塩、モービルオイル社の開発によるZSM−
5、ZSM−11、ZSM−12、ZSM−23、ZS
M−35、また、ユニオンカーバイド社の開発によるS
APO−11、SAPO−41、MAPO−11、Al
PO4 −11およびAlPO4 −31等を挙げることが
できる。
【0014】結晶性アルミノ珪酸塩は、珪素原子を中心
として形成される4個の酸素原子が頂点に配位したSi
4 四面体と、珪素原子の代わりにアルミニウム原子が
置換したAlO4 四面体の三次元骨格を基本としたもの
である。SiO4 四面体とAlO4 四面体は、4、5、
6、8、10または12個連結して形成される4員環、
5員環、6員環、8員環、10員環または12員環を形
成し、これらが連結して結晶性アルミノ珪酸塩の骨格構
造が決定される。このような連結方式により決定される
骨格構造中には特定の空洞が存在し、空洞構造の入口
は、6員環、8員環、10員環および12員環からなる
空洞を形成している。
【0015】前記TSZ結晶性アルミノ珪酸塩の主空洞
の入口は10員環であり、また、前記ZSM−5等も主
空洞の入口は10員環とされている。形成された空洞は
直径が均一であり、特定の大きさ以下の分子を吸着し、
一方、大きな分子の空洞内への侵入を阻止することによ
り分子篩的選択作用を有する。
【0016】本発明の異性化用触媒は、前記の分子篩的
作用と触媒作用を有する結晶性アルミノ珪酸塩からなる
ものであり、結晶性アルミノ珪酸塩としてはTSZ結晶
構造を有するバインダーレスアルミノ珪酸塩が好まし
く、特に、バインダーレスTSZアルミノ珪酸塩が好適
である。
【0017】TSZ結晶性アルミノ珪酸塩は、酸化物の
モル比で表示して、 0.8〜1.5M2/nO・Al2O3・20〜100SiO2・O〜40H2O (式中、Mは金属陽イオンであり、nはその金属陽イオ
ンの原子価である。)の化学組成を有し、かつ、少なく
とも第1表に示す粉末X線回折分析により得られるX線
回折図形を示す。
【0018】第1表 格子面間隔d(Å) 相対強度(I/Io) 11.2±0.2 S. 10.1±0.2 S. 7.5±0.15 W. 6.03±0.1 M. 4.26±0.07 M. 3.86±0.05 V.S. 3.82±0.05 S. 3.76±0.05 S. 3.72±0.05 S. 3.64±0.05 S.
【0019】第1表において相対強度(I/Io)の
「V.S.」は最強、「S.」は強、「M.」は中強、
「W.」は弱であることを示す。TSZ結晶性アルミノ
珪酸塩は、同表のX線回折図形で示すように格子面間隔
2θ=14.7o (d=6.03Å)の回折線が単一線
(Singlet) であること、2θ=23o (d=3.86
Å)および2θ=23.3o (d=3.82Å)の両回
折線が明確に分離している点および結晶学的に単斜晶系
に属することが特徴とされている(特公平4−5597
4号公報参照)。
【0020】前記TSZ結晶性アルミノ珪酸塩は、実質
的に無機反応材料からなり、シリカ源、アルミナ源、ア
ルカリカチオン源および水を含有し、酸化物のモル比で
表示し、次の組成:モル組成 SiO2/Al2O3 10〜100 M2/nO/SiO2 0.01〜0.12 H2O/SiO2 10〜100 X-/SiO2 0〜1 を有する水性反応混合物を水熱反応処理条件下におい
て、結晶性アルミノ珪酸塩が生成するまで加熱維持する
ことにより製造することができる。
【0021】前記組成において、Mは金属陽イオンであ
り、nはその金属陽イオンの原子価であり、X- は鉱化
剤の陰イオンである。金属陽イオンMとしては、アルカ
リ金属およびアルカリ土類金属を挙げることができ、特
に、ナトリウムが好ましい。前記シリカ源としては、例
えば、珪酸ナトリウム、水ガラス、シリカ粉末、珪酸、
水性コロイド状シリカ等を挙げることができ、特に、水
性反応混合物中のゲル粒子制御、アルカリカチオン源の
供給および原料価格の観点から水ガラス、コロイド状シ
リカ等が好ましい。水ガラスとしては、日本工業規格第
3号として規定されているものが好適である。また、ア
ルミナ源としては、アルミン酸ナトリウム、硫酸アルミ
ニウム、活性アルミナ、アルミナ水和物等を使用するこ
とができるが、特に、アルミン酸ナトリウム、硫酸アル
ミニウム等が好ましい。アルカリカチオン源としては、
水ガラス、コロイド状シリカ等のシリカ源またはアルミ
ン酸ナトリウム等のアルミナ源と共に供給することがで
きるが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化
アルカリを挙げることができる。特に、水酸化ナトリウ
ムを用いることが好ましい。
【0022】水性反応混合物中のシリカ源、アルミナ
源、アルカリカチオン源の濃度は、特に限定されるもの
ではないが、酸化物として、Al23 0.05〜3.
5重量%、SiO2 3〜20重量%、好ましくは、Al
23 0.08〜1.5重量%、SiO2 4〜15重量
%の範囲を基準として採用することができる。水性反応
混合物においてNa2 O/SiO2 モル比が0.01に
達しないと結晶性アルミノ珪酸塩生成物の結晶化度が抑
制される。一方、0.12を超えると所望結晶物質以外
のシリカ質結晶物質が副生するなどのおそれがある。
【0023】水性反応混合物をシリカ源、アルミナ源、
アルカリカチオン源および水を混合して調製するに際
し、アルカリ量の制御に加え、水性反応混合物の流動性
を改善し、また、結晶化に際し生成物の結晶性を改善す
るため、鉱化剤を添加することが好ましい。前記X-
鉱化剤の塩の陰イオンを示し、n価の陰イオンは1価当
量とされる。鉱化剤としては、NaCl、Na2 CO
3 、Na2 SO4 、Na2SeO4 、KCl、KBr、
KF、BaCl2 またはBaBr2 等のアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属の中性塩等を使用することができ
る。これらの鉱化剤のなかでは、特に、NaCl(塩化
ナトリウム)が好ましい。
【0024】また、前記水性反応混合物にはMFI構造
を有するコロイド状種結晶物質を添加し、例えば、結晶
粒子径3μm以下の微小粒径のTSZ結晶性アルミノ珪
酸塩を製造することができる。MFI構造を有する種結
晶物質としては、結晶粒子径0.5μm以下のものが好
ましく、例えば、シリカライト−1(Silicalite-1)TM
SM−5等を挙げることができる。種結晶物質の添加量
は任意に決定することができるが、水性反応混合物全重
量基準で、0.5〜7000ppm、特に、1〜500
0ppmの割合が好ましい。なお、MFI構造について
は、「ゼオライト第17巻第172号7月/8月(19
96年)」(ZEOLITES,Vol.17, No.172,July/August (1
996)に ATLAS ZEOLITE STRUCTURE TYPE として記載され
ている。
【0025】本発明の異性化用触媒のバインダーレス結
晶性アルミノ珪酸塩成形体は、該成形体の形状を保持す
るためのバインダー成分を含有しない実質的に結晶性ア
ルミノ珪酸塩のみからなる結晶性アルミノ珪酸塩成形体
である。バインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩成形体
は、特公平4−56667号公報に記載されているよう
に本発明者らが実質的に無機反応材料のみからなる水性
反応混合物を用いて結晶性アルミノ珪酸塩を調製する方
法を完成したことからその製造が可能となったものであ
る。
【0026】バインダーレスTSZ結晶性アルミノ珪酸
塩成形体は、結晶性アルミノ珪酸塩の含有量が90%以
上であり、該結晶性アルミノ珪酸塩の50%以上がTS
Z結晶性アルミノ珪酸塩のX線回折図形を与えるもので
ある。バインダーレスTSZ結晶性アルミノ珪酸塩とし
て、TSZ結晶性アルミノ珪酸塩以外の結晶性アルミノ
珪酸塩を用いた場合でも結晶性アルミノ珪酸塩のうち5
0%以上がTSZ結晶性アルミノ珪酸塩とすることが必
要とされる。
【0027】本発明の異性化用触媒は、前記のバインダ
ーレス結晶性アルミノ珪酸塩成形体に活性金属成分を含
有させたものが好ましく、活性金属成分としては周期表
第8族金属から選択され、特に、白金族金属、例えば、
白金、パラジウム、ロジウム、イリジウム等を挙げるこ
とができる。これらの金属成分のなかでも白金が特に好
適である。活性金属成分の含有量としては異性化用触媒
全重量基準で0.01〜2重量%が好ましい。
【0028】また、本発明の異性化用触媒のバインダー
レス結晶性アルミノ珪酸塩成形体の形状は、特に限定さ
れるものではなくいずれのものでもよいが、ペレット
型、異形型、中空型または球型等を採用することが好ま
しい。
【0029】前記バインダーレスTSZ結晶性アルミノ
珪酸塩は次の方法により製造することができる。すなわ
ち、結晶性アルミノ珪酸塩、シリカ−アルミナキセロゲ
ルおよび水熱処理したシリカ−アルミナキセロゲルから
選択される一種または二種以上の混合物30〜70重量
%と、アルミナ含有量が2〜10重量%のシリカ−アル
ミナゲル70〜30重量%を混練して成形した固体を水
熱反応処理する際に、水溶液中に1.5重量%以上であ
って溶解限界以下のナトリウム塩を存在させ、結晶性ア
ルミノ珪酸塩の含有量が90%以上となるまで水熱処理
条件下において加熱維持するものである。
【0030】前記バインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩
成形体の製造方法において、前記結晶性アルミノ珪酸塩
としては、TSZ結晶性アルミノ珪酸塩のほかZSM−
5等他の結晶性アルミノ珪酸塩も使用することができ
る。前記結晶性アルミノ珪酸塩は合成されたままの未焼
成のものでよく、予備結晶させただけの非結晶に近いX
線回折図形を示すアルミノ珪酸塩でもよい。また、ここ
で用いられる前記シリカ−アルミナキセロゲルはゲルを
単に乾燥処理したものでよい。なお、TSZ結晶性アル
ミノ珪酸塩以外の他の結晶性アルミノ珪酸塩を使用する
場合は、特にナトリウム塩を使用することが好ましい。
【0031】また、結晶性アルミノ珪酸塩と混練するシ
リカ−アルミナゲルとしては、シリカ−アルミナウェッ
トゲルを使用することができる。シリカ−アルミナウェ
ットゲルの組成は、結晶性アルミノ珪酸塩を調製する際
の水性反応混合物の組成に近似したものとすることが触
媒性能の優れたバインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩を
提供できる点で好ましい。具体的には、SiO2 /Al
23 モル比を10〜100、Na2 O/Al23
ル比を1〜8とすればよい。
【0032】バインダーレスTSZ結晶性アルミノ珪酸
塩の製造における水性反応混合物の水熱反応処理は、自
己圧下で120℃〜230℃、好ましくは、130℃〜
200℃に加熱し、結晶性アルミノ珪酸塩が生成するま
で、例えば、5時間〜10日間加熱維持することにより
行なうことができる。
【0033】次に本発明のキシレン類の異性化用触媒の
酸性質について説明する。本発明の異性化用触媒は、バ
インダーレス結晶性アルミノ珪酸塩成形体および、好ま
しくは活性金属成分を含有してなるものであり、具体的
には、細孔径が5〜6Åであり、前記第1表に記載した
X線回折図形で示す格子面間隔を有するTSZ結晶性ア
ルミノ珪酸塩を含有し、かつ特定の酸量を有するもので
ある。その酸量は通常の結晶性アルミノ珪酸塩が有する
酸量より狭く特定の範囲に設定したものであり、アンモ
ニア昇温脱離法によるアンモニア脱着量として0.00
1〜0.2mmol/gの範囲のものである。そして、
好ましい酸量は、0.01〜0.2mmol/gであ
り、さらに好ましい酸量は、0.02〜0.2mmol
/gとされる。酸量が0.001mmol/gに達しな
いとキシレン類の異性化においてキシレン平衡値まで異
性化することが困難であり、一方、0.2mmol/g
を超えると、キシレンの脱アルキル、ベンゼン環の水素
化、キシレン不均化、ベンゼン環の分解等の副反応によ
るキシレン損失が生じるなどの難点がある。
【0034】本発明の前記異性化用触媒が有する特定さ
れた酸性質の特徴は、その成形体がバインダー成分を含
有しない実質的に結晶性アルミノ珪酸塩のみからなるバ
インダーレス結晶性アルミノ珪酸塩成形体であることに
よって有効に生かされる。通常、成形体を調製する場合
は、粉体結晶性アルミノ珪酸塩を結合して形状を保持す
るために適当なバインダー成分を用いるので、バインダ
ー成分に含まれるアルカリ金属またはアルカリ土類金属
等が結晶性アルミノ珪酸塩中に移動して毒作用をし、適
度に調整されていた酸性点の密度・分布に悪影響を及ぼ
すこと、また、バインダー自体が酸性点を有して適度に
調整された結晶性アルミノ珪酸塩の酸性質を触媒全体と
しては変化させてしまうことなどにより触媒機能が一部
損われるおそれがあるが、本発明によれば、このような
問題点がなく、キシレン類の異性化用触媒にとって最適
な酸量に制御可能であり、高活性な触媒を提供すること
ができる。
【0035】本発明の異性化用触媒の酸量の特定に採用
したアンモニア昇温脱離法は次の手順(触媒学会参照委
員会「触媒」第33巻、第3 号、第60頁(1991年)に準
拠。)によるものである。 触媒試料50mgをTPDセルに採り、ヘリウムガス
を50sccmの流量で流通させ昇温速度10℃/mi
nで室温から600℃まで加熱する。 同温度で60分間保持する。 60分経過後100℃まで降温し排気し圧力を10-3
〜10-2トールとする。 100℃でアンモニアを注入し初期圧20トールで1
0分間保持しアンモニアを吸着させる。 100℃でヘリウムを50sccmで60分間流通さ
せ、気相中のアンモニアを除去する。 ヘリウムを50sccmで流通させながら、昇温速度
10℃/minで600℃に加熱し、同温度にて10分
間保持し吸着されたアンモニアを脱離させる。 脱離したアンモニアを定量し、200℃から脱離を開
始し600℃で脱離を終了するアンモニア脱着量を酸量
として触媒1グラム(g)当たりのミリモル数(mmo
l)で表わす。
【0036】本発明の特定の酸量を有する異性化用触媒
を製造する方法は、前記の水熱処理により得られたバイ
ンダーレス結晶性アルミノ珪酸塩成形体を溶液から分離
した後、水洗および乾燥後200℃以上の温度での焼成
により脱水する。脱水された成形体は、成形体中の陽イ
オン、例えば、周期表第1族金属イオンまたは同表第2
族金属イオンの少なくとも一部を陽イオン交換、例え
ば、NH4 +イオン、H+イオンまたは所望の金属陽イオ
ンとの交換により除去または置換し、アンモニウム(N
4 )型、水素型または金属陽イオン型バインダーレス
結晶性アルミノ珪酸塩成形体を得る。アンモニウム(N
4 )型バインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩成形体
は、例えば、塩化アンモニウム溶液を用いるイオン交換
処理により、また、水素型バインダーレス結晶性アルミ
ノ珪酸塩は、アンモニウム(NH4 )型バインダーレス
結晶性アルミノ珪酸塩を熱処理することによりまたは鉱
酸を用いる酸処理により製造することができる。このよ
うなイオン交換処理を経て酸型結晶性アルミノ珪酸塩を
得ることができる。
【0037】本発明の異性化用触媒の活性金属成分とし
ての周期表第8族金属成分、例えば、白金、パラジウ
ム、ロジウム等は、前記陽イオン交換後、それらの可溶
性塩の溶液を用いてアンモニウム(NH4 )型バインダ
ーレス結晶性アルミノ珪酸塩に含浸担持またはイオン交
換させることができる。例えば、白金の場合、白金アン
ミン錯塩イオンを含む水溶液等を用いることができる。
活性金属成分の担持後、バインダーレス結晶性アルミノ
珪酸塩は、洗浄、乾燥および焼成に供される。乾燥およ
び焼成は、通常、各々、105〜200℃および400
〜650℃に加熱することにより行なわれる。
【0038】本発明の異性化用触媒の酸量の制御方法
は、特に限定されるものでなく任意に選択することがで
きるが、前記バインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩の調
製の際の水熱反応処理の処理条件の制御、例えば、水性
反応混合物中のアルミナ源の割合の制御等により行なう
ことができ、また、陽イオン交換処理後または焼成後の
バインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩に対し、または該
バインダーレス結晶性アルミノ珪酸塩に活性金属成分を
担持させた後、スチーム処理、乾燥空気中での高温焼成
処理等により行なうことができる。スチーム処理は水の
存在下において触媒を所定温度に加熱するものであり、
乾燥空気中処理はスチームの非存在下における加熱処理
である。これらの処理は、加熱温度を高めるほど処理時
間を短かくすることができる。具体的には、スチーム処
理の場合は、加熱温度として500〜800℃、好まし
くは600〜750℃、処理時間として10時間以下、
好ましくは5時間以下の処理時間を採用することができ
る。また、乾燥空気中処理の場合は、700〜1000
℃、好ましくは800〜900℃、処理時間として16
時間以下、好ましくは10時間以下の処理時間を採用す
ることができる。
【0039】次に、キシレン類の異性化方法について説
明する。本発明によるキシレン類の異性化方法は、エチ
ルベンゼンとキシレン類を含有し、該キシレン中のp−
キシレン濃度が熱平衡濃度より低いC8 芳香族炭化水素
混合物を主成分とする炭化水素原料を供給し、水素の存
在下または非存在下で転化条件下において上記異性化用
触媒と接触させる工程を包含するものである。
【0040】エチルベンゼンとキシレン類を含有するC
8 芳香族炭化水素混合物は、石油留分の接触改質または
熱分解の生成物を芳香族抽出溶媒を用いて抽出分離する
ことにより供給原料として得ることができる。前記のC
8 芳香族炭化水素混合物を含む炭化水素原料としては、
通常、エチルベンゼン5〜30%、o−キシレン5〜4
0%、m−キシレン30〜70%、p−キシレン1〜2
0%の割合で含有するものを用いることができる。
【0041】本発明のキシレン類の異性化反応におい
て、異性化用触媒は、固定床、流動床または沸騰床等い
ずれの形態でも用いることができるが、装置面および操
作上から固定床を用いることが好ましい。ここで用いら
れる異性化用触媒の形状は特に限定されるものではな
く、前記のようにペレット型、異形型、中空型、球型等
のいずれのものも使用することができる。また、触媒粒
子の大きさとしては、任意に選択できるが、押出成形体
の場合その直径が1〜2mmのものを用いることができ
る。
【0042】前記異性化反応において、転化条件として
は、特に限定されるものではないが、反応温度;250
〜600℃、圧力;大気圧〜60kg/cm2 計器圧の
圧力、水素/原料炭化水素(モル/モル);0〜10、
および重量時間空間速度(WHSV);0.5〜50W
/H/W等の条件を挙げることができる。特に好ましい
転化条件としては、反応温度;350〜550℃、圧
力;大気圧〜30kg/cm2 計器圧の圧力、水素/原
料炭化水素(モル/モル);0〜5および重量時間空間
速度(WHSV);2〜30W/H/Wの各条件が選択
される。本発明のキシレン類の異性化反応によりエチル
ベンゼンが他の炭化水素に高率で転化され、p−キシレ
ンの熱平衡濃度以上への異性化が行なわれる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例に基づい
て具体的に説明する。もっとも本発明は実施例等により
限定されるものではない。
【0044】触媒調製 調製例1 (1)結晶性アルミノ珪酸塩(TSZ)の調製 143.6gのイオン交換水に水ガラス* (日本工業規
格第3号)を289.8g加えて水ガラス溶液を調製し
た(溶液A)。これとは別に、280.7gのイオン交
換水に硫酸アルミニウム水和物**を23.1g溶解さ
せ、濃硫酸(95重量%)を21.5g加えて硫酸アル
ミニウム溶液を調製した(溶液B)。さらに、228.
5gのイオン交換水に塩化ナトリウムを67.2g溶解
させ塩化ナトリウム溶液を調製した(溶液C)。 * Na2O 8.7重量%、 SiO2 28.0重量%相当を含有。 ** Al2O3 14.9重量%、H2SO4 46.7重量%相当を含有。 次に、溶液Cを攪拌しながら、これに溶液Aおよび溶液
Bを全量同時に滴下して混合し、酸化物のモル比で表示
して下記組成の水性反応混合物を調製した。モル組成 SiO2/Al2O3 40.1 Na2O/Al2O3 * 2.61 H2O/SiO2 35.0 Cl-/SiO2 0.85 * Na2Oは結晶性アルミノ珪酸塩の生成に有効なアルカ
リの相当量である(シリカ源(水ガラス)に由来するNa
2Oから酸(SO4 2-)で中和されるNa2O相当量を差し引いた
量。)。
【0045】前記のようにして得られた水性反応混合物
をオートクレーブに充填し、攪拌しながら自己圧下18
0℃で20時間保持した。結晶化した生成物を濾過洗浄
し、110℃で16時間乾燥した。この結晶化生成物
は、粉末X線回折法による分析の結果、TSZ結晶性ア
ルミノ珪酸塩であることを確認した。このTSZ結晶性
アルミノ珪酸塩は、走査電子顕微鏡(SEM)による観
察の結果、結晶粒径が約2〜約3μmであった。
【0046】(2)シリカ−アルミナウエットゲルの調
134.5gのイオン交換水に水ガラス* を289.8
g溶解し水ガラス溶液を調製した(溶液A)。次に、3
13.9gのイオン交換水に硫酸アルミニウム水和物**
を23.2g加え溶解させた後、19.4gの濃硫酸
(95重量%)を加え、硫酸アルミニウム溶液を調製し
た(溶液B)。また、448.4gのイオン交換水に塩
化ナトリウムを22.1g加えて塩化ナトリウム溶液を
調製した(溶液C)。 * Na2O 8.7重量%、 SiO2 28.0重量%相当を含有。 ** Al2O3 14.9重量%、H2SO4 46.7重量%相当を含有。 溶液Cを攪拌しながら、これに、溶液Aおよび溶液Bを
同時に滴下し混合し、次のモル組成のシリカ−アルミナ
ウェットゲルを得た。モル組成 SiO2/Al2O3 39.9 Na2O/Al2O3 * 3.19 H2O/SiO2 45.0 Cl-/SiO2 0.28 * Na2Oは結晶性アルミノ珪酸塩の生成に有効なアルカ
リの相当量である(シリカ源(水ガラス)に由来するNa
2Oから酸(SO4 2-)で中和されるNa2O相当量を差し引いた
量。)。
【0047】(3)バインダーレスTSZ結晶性アルミ
ノ珪酸塩ペレットの調製 第(1)項にて調製した結晶性アルミノ珪酸塩粉末全量
と第(2)項のシリカ−アルミナウェットゲル全量(含
水率85重量%:110℃乾燥ベース)とをニーダーで
乾燥しながら成形可能な水分量になるまで混練し、押し
出し成形機にて外径約1.5mmペレットに成形した。
得られたペレットを約110℃で16時間乾燥し、さら
に、600℃で約3時間焼成した後50gを分取し、塩
化ナトリウム39.9gおよび純水660.1gを共に
オートクレーブに張り込み、180℃で40時間結晶化
を行なった。降温後、ペレットをオートクレーブから抜
き出し、洗浄後、乾燥した。このペレットのSiO2/Al2O3
モル比は36.3であった。
【0048】調製例2 (1)種結晶(コロイド状シリカライト−1TM)の調製 テトラプロピルアンモニウム水酸化物(TPAOH)の
20重量%水溶液122.3gに水酸化ナトリウム(N
aOH)を0.18g加え、常温にて攪拌して溶解させ
た。次いで、これにコロイド状シリカ((デュポン社製 L
udox HS-40TM)(SiO2として40重量%含有))を75.
1g室温にて攪拌しながら、徐々に添加して均一な透明
溶液を調製した。その後、NaOHおよび Ludox HS-40TM
秤取に使用した容器の洗浄に用いた少量のイオン交換水
を含めて水35.1gを加え、攪拌して種結晶調製用反
応溶液を得た。この反応溶液のモル組成は酸化物として
表示して 3.01(TPA)2O : 0.11 Na2O : 25.0 SiO2 : 494
H2O であった。
【0049】上記のようにして調製した反応溶液を還流
冷却器付きポリプロピレン製容器に充填し、80℃に保
持した油浴にこの容器を浸漬して、反応溶液を無攪拌下
で88時間の結晶化操作を行なった。生成した結晶を高
速遠心分離機を用いて、母液から分離する操作を行なっ
た。遠心分離容器の上澄み液を取り除き、下部の泥状の
生成物を残した。この生成物を洗浄するために、遠心分
離容器にイオン交換水を加えて生成物を懸濁させ、さら
に遠心分離を行ない上澄み液を除いた。この洗浄操作を
上澄み液のpHが約10になるまで繰り返した。最終回
の洗浄操作後、生成物をイオン交換水に分散させて75
mlの懸濁液とし保存した。
【0050】次に、生成物懸濁液の一部を磁性皿に秤取
し、ホットプレート上で蒸発乾固した。さらに、530
℃で3時間の焼成をした後、残留した白色結晶の重量を
測定した。この結果から懸濁液中には11.51重量%
の固体結晶分が含まれていることが分かった。この生成
物結晶は、粉末X線回折法による分析の結果、MFI構
造のシリカライト−1であることが確認された。さら
に、この生成物結晶を走査電子顕微鏡(SEM)による
観察の結果、結晶粒径が0.1〜0.2μmであった。
【0051】(2)結晶性アルミノ珪酸塩(TSZ)の
調製 171.4gのイオン交換水に水ガラス* (日本工業規
格第3号)を273.8g溶解させて水ガラス溶液を調
製した(溶液A)。また、334.9gのイオン交換水
に硫酸アルミニウム水和物**を17.5g溶解し、濃硫
酸(95重量%)を24.4g加えて硫酸アルミニウム
溶液を調製した(溶液B)。さらに、272.6gのイ
オン交換水に塩化ナトリウムを7.5g溶解させて塩化
ナトリウム溶液を調製した(溶液C)。 * Na2O 8.7重量%、 SiO2 28.0重量%相当を含有。 ** Al2O3 14.9重量%、H2SO4 46.7重量%相当を含有。 次に、溶液Cを攪拌しながら、これに溶液Aおよび溶液
Bを全量同時に滴下して混合し、酸化物のモル比で表示
して下記組成の水性反応混合物を調製した。モル組成 SiO2/Al2O3 50.0 Na2O/Al2O3 * 2.51 H2O/SiO2 42.0 Cl-/SiO2 0.10 * Na2Oは結晶性アルミノ珪酸塩の生成に有効なアルカ
リの相当量である(シリカ源(水ガラス)に由来するNa
2Oから酸(SO4 2-)で中和されるNa2O相当量を差し引いた
量。)。
【0052】前記のすべての溶液を混合した後の水性反
応混合物のpHは9.74であった。得られた水性反応
混合物に、結晶分濃度11.51重量%の前記の種結晶
物質懸濁液を50.0g攪拌しながら添加し充分に混合
し、種結晶分濃度0.5重量%の水性反応混合物を得
た。水性反応混合物をオートクレーブに充填し、攪拌し
ながら、自己圧下180℃で20時間保持した。結晶化
した後の母液のpHは11.42であった。結晶化生成
物を濾過洗浄し110℃で16時間乾燥した。この生成
物結晶は粉末X線回折法による分析の結果、TSZ結晶
性アルミノ珪酸塩であることが確認され、走査電子顕微
鏡(SEM)による観察の結果、結晶粒径が0.2〜
0.3μmであった。
【0053】(3)シリカ−アルミナウエットゲルの調
116.9gのイオン交換水に水ガラス* (日本工業規
格第3号)を273.8g溶解させて水ガラス溶液を調
製した(溶液A)。また、272.8gの水(イオン交
換水)に17.5gの硫酸アルミニウム水和物**を溶解
させ、次いで濃硫酸(95重量%)を22.5g加えて
硫酸アルミニウム溶液を調製した(溶液B)。さらに、
塩化ナトリウムを7.5gイオン交換水389.7gに
溶解させ塩化ナトリウム溶液を調製した(溶液C)。 * Na2O 8.7重量%、 SiO2 28.0重量%相当を含有。 ** Al2O3 14.9重量%、H2SO4 46.7重量%相当を含有。 次に、溶液Cを攪拌しながら、これに溶液Aおよび溶液
Bを全量同時に滴下して混合し、下記組成のシリカ−ア
ルミナウェットゲルを得た。モル組成 SiO2/Al2O3 50.0 Na2O/Al2O3 * 3.23 H2O/SiO2 42.0 Cl-/SiO2 0.10 * Na2Oは結晶性アルミノ珪酸塩の生成に有効なアルカ
リの相当量である(シリカ源(水ガラス)に由来するNa
2Oから酸(SO4 2-)で中和されるNa2O相当量を差し引いた
量。)。
【0054】(4)バインダーレスTSZ結晶性アルミ
ノ珪酸塩ペレットの調製 先に調製した結晶性アルミノ珪酸塩粉末全量とシリカ−
アルミナウェットゲル全量(含水率85重量%;110
℃乾燥ベース)をニーダーで乾燥しながら成形可能な水
分量になるまで混練し、押出成形機にて外径1.5mm
ペレットに成形した。ペレットを約110℃で16時間
乾燥し、さらに、600℃で約3時間焼成した後50g
を分取し、塩化ナトリウム39.9gおよび純水66
0.1gと共にオートクレーブに張り込み、180℃で
40時間結晶化を行なった。降温後、ペレットをオート
クレーブから抜き出し洗浄後乾燥した。得られたペレッ
トのSiO2/Al2O3モル比は46.3であった。
【0055】調製例3触媒A−1、A−2、B−1、B−2およびB−3の調
調製例1および2により得られたバインダーレスTSZ
結晶性アルミノ珪酸塩ペレット(以下必要に応じ「バイ
ンダーレスTSZペレット」という。)に含まれるナト
リウムを各々イオン交換するために5重量%の塩化アン
モニウム溶液をバインダーレスTSZペレット1g当り
15mlずつ使用し、各々1.5時間イオン交換処理を
し合計4回繰り返した。イオン交換後の生成物を溶液か
ら分離し水洗した後、110℃で乾燥することにより、
アンモニウム(NH4 )型のバインダーレスTSZペレ
ットを調製した。
【0056】次に、前記のNH4 型バインダーレスTS
Zペレットを各々15g分取して白金アンミン錯塩イオ
ン(Pt(NH3)4 2+)を含む水溶液に約80℃で48時間浸漬
し、次いでペレットを分離して水で洗浄し、110℃で
乾燥した後、530℃で2時間焼成して白金を含有する
バインダーレスTSZペレットを調製した。分析の結
果、白金の含有量は各々0.10重量%であった。これ
らの触媒について調製例1のバインダーレスTSZペレ
ットに白金担持したものを触媒Aとし、調製例2のバイ
ンダーレスTSZペレットに白金担持したものを触媒B
とした。
【0057】実施例1(触媒A−1) 触媒Aのペレットの一部を大気圧下、700℃で2時
間、100%スチーム処理し触媒A−1を得た。触媒A
−1のアンモニア昇温脱離法によるアンモニア脱着量は
0.032mmol/gであった。
【0058】比較例1(触媒A−2) 触媒Aのペレットの一部を大気圧下、800℃で2時間
乾燥空気処理し触媒A−2を得た。触媒A−2のアンモ
ニア昇温脱離法によるアンモニア脱着量は0.28mm
ol/gであった。
【0059】実施例2(触媒B−1) 触媒Bのペレットの一部を大気圧下、900℃で2時間
乾燥空気処理し触媒B−1を得た。触媒B−1のアンモ
ニア昇温脱離法によるアンモニア脱着量は0.17mm
ol/gであった。
【0060】実施例3(触媒B−2) 触媒Bのペレットの一部を大気圧下、700℃で2時
間、100%スチーム処理し触媒B−2を得た。触媒B
−2のアンモニア昇温脱離法によるアンモニア脱着量は
0.030mmol/gであった。
【0061】比較例2(触媒B−3) 触媒Bのペレットの一部を大気圧下、700℃で16時
間、100%スチーム処理し触媒B−3を得た。触媒B
−3のアンモニア昇温脱離法によるアンモニア脱着量は
0.0005mmol/gであった。触媒A−1、A−
2、B−1、B−2およびB−3の酸量を第2表にまと
めた。
【0062】
【表1】
【0063】反応試験 実施例I、IIおよびIII 前記の触媒A−1、B−1およびB−2について、固定
床流通式反応装置を用い下記の第3表に記載の組成を有
するエチルベンゼンとキシレン類を含有する原料炭化水
素を供給して、各触媒の反応活性を試験した。試験の反
応条件はエチルベンゼンの転化率が60%になるような
温度条件、圧力:9.5kg/cm2 計器圧、重量時間
空間速度(WHSV):10W/H/W、水素/原料炭
化水素(H2 /HC)(モル/モル):1.0とした。
各試験の条件および反応結果を同表に示す。
【0064】比較例IおよびII 前記の触媒A−2およびB−3について、固定床流通式
反応装置を用い下記の第3表に記載の組成を有するエチ
ルベンゼンとキシレン類を含有する原料炭化水素を供給
して、各触媒の反応活性を試験した。試験の反応条件は
エチルベンゼンの転化率が60%になるような温度条
件、圧力:9.5kg/cm2 計器圧、重量時間空間速
度(WHSV):10W/H/W、水素/原料炭化水素
(H2 /HC)(モル/モル):1.0とした。各試験
の条件および反応結果を同表に示す。
【0065】
【表2】
【0066】注)第3表中に用いている種々の略号及び
率は各々下記のものを意味する。 NA:炭素数1から9の非芳香族炭化水素 B:ヘ゛ンセ゛ン T:トルエン EB:エチルヘ゛ンセ゛ン p-Xy:ハ゜ラキシレン m-Xy:メタキシレン o-Xy:オルトキシレン ET:エチルトルエン TMB:トリメチルヘ゛ンセ゛ン DEB:シ゛エチルヘ゛ンセ゛ン EX:エチルキシレン
【0067】
【式1】
【0068】
【式2】
【0069】
【式3】
【0070】
【式4】 (p-Xy)F:原料液におけるキシレン3異性体中のp-Xy濃度 (p-Xy)P:生成物におけるキシレン3異性体中のp-Xy濃度 (p-Xy)E:反応温度におけるキシレン3異性体中のp-Xy平
衝濃度 (Xy)F:原料液中のキシレン3異性体の全重量 (Xy)P:生成物中のキシレン3異性体の全重量 (EB)F:原料液中のEBの重量 (EB)P:生成物中のEBの重量 (AR)F:原料液の芳香族炭化水素の全重量 (AR)P:生成物の芳香族炭化水素の全重量 但し、重量は原料基準での重量%である。 酸量測定方法 アンモニア昇温脱離法による。測定手段および測定条件
は明細書の記載に従い、アンモニアは純度99.999%のも
のを使用し、検出器は、四重極質量分析計を用い、測定
質量;16.a.m.u.、エミッション電流;2mA、測定部圧力;
7 10-6Torr、サンプリング時間;6.3secとした。校正方
法としては触媒学会参照委員会検定のJRC-Z5-25Hの高温
ピークを0.990mmol/g として検量係数を設定した。
【0071】以上の実施例および比較例の結果から、本
発明の特定の酸量を有する異性化用触媒によれば、キシ
レン損失量が少ないにもかかわらず、キシレンの異性化
およびエチルベンゼンの転化が効率的に進行し、しかも
水素消費量も低いという結果が得られたのに対し、酸量
が特定範囲に対し不足し、また過剰となる場合、p−キ
シレン熱平衡濃度への到達率が低いかまたはキシレン損
失が増大することが明らかになった。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、バインダーレス結晶性
アルミノ珪酸塩成形体を用い、その酸量をアンモニア昇
温脱離法によるアンモニア脱着量0.001〜0.2m
mol/gと特定したことから、副反応によるキシレン
損失が非常に少なく、p−キシレンを熱平衡状態以上の
濃度にまで異性化でき、エチルベンゼンを除去可能な他
の炭化水素に高効率で転化できる能力を有し、しかも水
素消費量が少ないキシレン類の異性化用触媒および異性
化方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 6/12 C07C 6/12 15/08 15/08 (72)発明者 前島 次男 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡一丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4G069 AA02 BA03A BC75B CB42 4H006 AA02 AC27 BA28 BA71 BA85 BC10 BC11 BC18 BC32 BC34 BE20 DA15 DA30 DA35 DA40 DA46 4H039 CA11 CJ10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5〜6Åの細孔径を有し、酸量がアン
    モニア昇温脱離法によるアンモニア脱着量で表示して
    0.001〜0.2mmol/gである酸型結晶性アル
    ミノ珪酸塩を含有するバインダーレス結晶性アルミノ珪
    酸塩成形体からなることを特徴とするキシレン類の異性
    化用触媒。
  2. 【請求項2】 前記バインダーレス結晶性アルミノ珪
    酸塩成形体がMFI型構造である請求項1に記載のキシ
    レン類の異性化用触媒。
  3. 【請求項3】 前記バインダーレス結晶性アルミノ珪
    酸塩成形体が、さらに活性金属成分を異性化用触媒全重
    量基準で0.01〜2重量%含有してなる請求項1また
    は2に記載のキシレン類の異性化用触媒。
  4. 【請求項4】 前記バインダーレス結晶性アルミノ珪
    酸塩成形体の主成分が第1表に記載の格子面間隔を有す
    るX線回折図形を示すTSZ結晶性アルミノ珪酸塩であ
    る請求項1ないし3のいずれかの1項に記載のキシレン
    類の異性化用触媒。第1表 格子面間隔d(Å) 相対強度(I/Io 11.2±0.2 S. 10.1±0.2 S. 7.5±0.15 W. 6.03±0.1 M. 4.26±0.07 M. 3.86±0.05 V.S. 3.82±0.05 S. 3.76±0.05 S. 3.72±0.05 S. 3.64±0.05 S.
  5. 【請求項5】 前記バインダーレス結晶性アルミノ珪
    酸塩成形体が、ペレット型、異形型、中空型または球型
    である請求項1ないし4のいずれかの1項に記載のキシ
    レン類の異性化用触媒。
  6. 【請求項6】 エチルベンゼンとキシレン類を含有
    し、該キシレン中のp−キシレン濃度が熱平衡濃度より
    低い炭素数8の芳香族炭化水素混合物を、転化条件下に
    おいて、水素の存在下または非存在下で、5〜6Åの細
    孔径を有し、酸量がアンモニア昇温脱離法によるアンモ
    ニア脱着量で表示して0.001〜0.2mmol/g
    である酸型結晶性アルミノ珪酸塩を含有するバインダー
    レス結晶性アルミノ珪酸塩成形体からなる異性化用触媒
    と接触させることを特徴とするキシレン類の異性化方
    法。
  7. 【請求項7】 前記転化条件が 温度:250〜600℃ 圧力:大気圧〜60kg/cm2 計器圧の圧力 水素/原料炭化水素(モル/モル):0〜10 重量時間空間速度(WHSV):0.5〜50W/H/
    W を包含するものである請求項6に記載のキシレン類の異
    性化方法。
JP10225342A 1998-07-24 1998-07-24 キシレン類の異性化用触媒およびそれを用いるキシレン類の異性化方法 Pending JP2000042418A (ja)

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