JP2000041726A - パーマネントウエーブ用ターバン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬液を確実に吸収し、その吸収した薬剤が衣
服などに付着しないようにすると共に、安価で使い捨て
できるようにすること。 【解決手段】 頭髪にパーマネントウエーブを施す際に
襟首から頭部にかけて巻き付けられるパーマネントウエ
ーブ用ターバン４であって、高吸水性ポリマーからなる
吸水性ターバン本体４ａと、該ターバン本体４ａの外周
面に接着した塩化ビニル樹脂シートからなる防水性カバ
ー４ｂとを有し、ターバン本体４ａの内周面に線状膨出
部６が該ターバン本体４ａの全長にわたって一体形成さ
れ、ターバン本体４ａ及びカバー４ｂをその長手方向に
沿って収縮させるための伸縮バンド８が取り付けられて
おり、ターバン本体４ａを襟首から頭部にかけて巻き付
けた状態でカバー４ｂの両端部を粘着テープ５で互いに
係止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パーマネントウエ
ーブを施す際に頭髪から流出した薬液を吸収するめのパ
ーマネントウエーブ用ターバンに関する。

【０００２】

【従来の技術】パーマネントウエーブを頭髪に施す場合
の手順を説明すると、図６に示すように、多数のカーリ
ングロッド１に巻き付けた頭髪に第１液（チオグリコー
ル酸アンモン）をふりかけるか、または、第１液をふり
かけた頭髪を多数のカーリングロッドに巻き付けること
により、頭髪のシスチンとケラチンとの結合を解除する
と共に、ケラチンのポリペプチド鎖の側鎖を切って、頭
髪にカールする方向への弾力的な癖をつけた後、第２液
（臭素酸塩類）を頭髪にふりかけて、この第２液と酸素
との共動による酸化作用でポリペプチド鎖をウエーブ方
向につながるように再結成させるものである。

【０００３】従来、頭髪にふりかけた薬液（第１液及び
第２液）が顔面や首筋に沿って流下するのを防止するた
め、タオル（ターバン）２を襟首から頭部にかけて巻き
付けて、そのタオル２に頭髪から流出した薬液を吸収さ
せている。なお、図６中、３は薬液を入れた薬瓶であ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
パーマネントウエーブ用ターバンとしてタオル２を使用
しており、それに吸収させた薬液がタオル２の表面に滲
み出るため、その滲み出た薬液が美容員の衣服などに付
着して汚す虞れがある。また、襟首から頭部にかけて巻
き付けたタオル２が弛んでそのタオル２と頭部及び襟首
との間に生じた隙間から薬液が漏れやすい。更に、タオ
ル２が比較的高価であるため、薬液を吸収させたタオル
２を洗濯して繰り返し使用しているが、これでは、タオ
ル２の洗濯及び乾燥に手間がかかって面倒である。

【０００５】本発明は、上記欠点に鑑み、薬液を確実に
吸収し、その吸収した薬剤が衣服などに付着しないよう
にすると共に、安価で使い捨てできるようにしたパーマ
ネントウエーブ用ターバンを提供することを目的として
いる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を実施の形態に対応する図面に基づいて
説明すると、請求項１記載の発明は、頭髪にパーマネン
トウエーブを施す際に襟首から頭部にかけて巻き付けら
れるパーマネントウエーブ用ターバン４であって、吸水
性ターバン本体４ａと、該ターバン本体４ａの外周面に
接着した防水性カバー４ｂとを有し、前記ターバン本体
４ａを襟首から頭部にかけて巻き付けた状態で前記カバ
ー４ｂの両端部を互いに係止するようにしたことを特徴
としている。

【０００７】上記構成によれば、襟首から頭部にかけて
巻き付けた吸水性ターバン本体４ａにより頭髪から流出
した薬液（第１液及び第２液）が吸収されるため、その
薬液が顔面や首筋に沿って流下することがなく、しか
も、前記ターバン本体４ａの外周面に防水性カバー４ｂ
が接着されているので、ターバン本体４ａの表面に滲み
出た薬液が美容員の衣服などに付着して汚す虞れがな
い。

【０００８】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、前記ターバン本体４ａが高吸水性ポリマー
からなることを特徴としている。

【０００９】上記構成によれば、ターバン本体４ａが高
吸水性ポリマーからなり、その吸水率が高いため、頭髪
から流出した薬液を迅速に吸収することができる。

【００１０】請求項３記載の発明は、請求項１または２
記載の発明において、前記ターバン本体４ａの内周面
に、該内周面を部分的に膨出させた線状膨出部６が該タ
ーバン本体４ａの全長にわたって一体形成されているこ
とを特徴としている。

【００１１】上記構成によれば、ターバン本体４ａの内
周面に該ターバン本体４ａの全長にわたって一体形成し
た線状膨出部６が頭部及び襟首に強く密着されるので、
その線状膨出部６により薬液の流下を堰止めることがで
きる。

【００１２】請求項４記載の発明は、請求項１から３の
いずれかに記載の発明において、前記カバー４ｂが合成
樹脂シートからなることを特徴としている。

【００１３】上記構成によれば、カバー４ｂが安価で量
産性に優れた合成樹脂シートで形成されているので、タ
ーバン本体４ａとして高吸水性ポリマーなどの安価で量
産性に優れたものを使用することにより、使い捨てタイ
プのターバン４を安価に量産することができる。

【００１４】請求項５記載の発明は、請求項４記載の発
明において、前記合成樹脂シートが塩化ビニル樹脂シー
トからなることを特徴としている。

【００１５】上記構成によれば、塩化ビニル樹脂シート
により強度及び耐薬品性に優れたカバー４を形成するこ
とができる。

【００１６】請求項６記載の発明は、請求項１から５の
いずれかに記載の発明において、前記ターバン本体４ａ
またはカバー４ｂに、該ターバン本体４ａ及びカバー４
ｂをその長手方向に沿って収縮させるための伸縮バンド
８が取り付けられていることを特徴としている。

【００１７】上記構成によれば、伸縮バンド８によりタ
ーバン本体４ａを頭部及び襟首に適度の弾性力で心地よ
くフィットさせることができる。

【００１８】請求項７記載の発明は、請求項１から６の
いずれかに記載の発明において、前記カバー４ｂの両端
部が粘着テープ５で互いに係止されていることを特徴と
している。

【００１９】上記構成によれば、粘着テープ５によりカ
バー４ｂの両端部を簡単に係止することができる。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は本発明の実施の一形態であ
るパーマネントウエーブ用ターバン４を襟首から頭部に
かけて巻き付けた状態を示すものであって、前記ターバ
ン４は、図２〜図４に示すように、吸水性ターバン本体
４ａと、該ターバン本体４ａの外周面に接着した防水性
カバー４ｂとを有し、該カバー４ｂの両端部が粘着テー
プ５により互いに係止されている。

【００２１】前記ターバン本体４ａは、綿などの吸水性
材料により形成されているが、特に、高吸水性ポリマー
により形成することが好ましい。これによると、吸水率
が高いから、頭髪から流出した薬液（第１液及び第２
液）を迅速に吸収することができる。

【００２２】図３に示すように、前記ターバン本体４ａ
の内周面に、該内周面の上端縁から全幅Ｈの３分の２の
幅ｈだけ下がった部分を膨出させた線状膨出部６が該タ
ーバン本体４ａの全長にわたって一体形成されている。

【００２３】上記構成によれば、線状膨出部６が頭部及
び襟首に強く密着されるので、その線状膨出部６により
薬液の流下を堰止めることができる。

【００２４】前記カバー４ｂは、合成樹脂シートにより
形成されており、その外周縁部７がターバン本体４ａの
外周縁部を越えて該ターバン本体４ａの内側まで折り曲
げられている。

【００２５】上記構成によれば、ターバン本体４ａを頭
部から襟首に巻き付けると、該ターバン本体４ａがカバ
ー４ｂにより覆われるので、そのターバン本体４ａの表
面に滲み出た薬液が美容員の衣服などに付着して汚す虞
れがない。

【００２６】また、カバー４ｂが安価で量産性に優れた
合成樹脂シートで形成されているので、ターバン本体４
ａとして高吸水性ポリマーなどの安価で量産性に優れた
ものを使用することにより、使い捨てタイプのターバン
４を安価に量産することができる。

【００２７】前記合成樹脂シートのうち、特に、塩化ビ
ニル樹脂シートにより形成することが好ましい。これに
よって、強度及び耐薬品性に優れたカバー４ｂを形成す
ることができる。

【００２８】前記カバー４ｂの上下両端縁に、該カバー
４ｂ及びターバン本体４ａをその長手方向に沿って収縮
させるためのゴム紐などからなる伸縮バンド８が取り付
けられており、その伸縮バンド８によりターバン本体４
ａを頭部及び襟首に適度の弾性力で心地よくフィットさ
せることができる。

【００２９】前記粘着テープ５は、図３及び図４に示す
ように、その粘着層５ａの基端側がカバー４ｂの一端部
に粘着されると共に、その粘着層５ａの先端側に離型紙
９が粘着されており、その離型紙９を剥離し、粘着層５
ａの先端側をカバー４ｂの他端部に粘着させることによ
り、そのカバー４ｂの両端部を互いに係止することがで
きる（図５参照）。

【００３０】上記構成において、パーマネントウエーブ
を頭髪に施す場合には、図１に示すように、ターバン４
を襟首から頭部にかけて巻き付け、カバー４ｂの両端部
を重ね合わせ、粘着テープ５から離型紙９を剥離し、該
粘着テープ５の先端側をカバー４ｂの他端部に粘着させ
ればよい（図５参照）。これによって、ターバン４を頭
部及び襟首に確実に巻き付けることができると共に、そ
のターバン本体４を伸縮バンド８の弾性力で頭部及び襟
首に心地よくフィットさせることができ、頭髪から流出
した薬液をターバン本体４ａに確実に吸収させることが
できる。パーマネントウエーブの作業終了後、粘着テー
プ５の先端側をカバー４ｂから剥離し、ターバン４を頭
部及び襟首から取り外して捨てればよい。

【００３１】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、襟首から
頭部にかけて巻き付けた吸水性ターバン本体により頭髪
から流出した薬液（第１液及び第２液）が吸収されるた
め、その薬液が顔面や首筋に沿って流下することがな
く、しかも、前記ターバン本体の外周面に防水性カバー
が接着されているので、ターバン本体の表面に滲み出た
薬液が美容員の衣服などに付着して汚す虞れがない。

【００３２】請求項２記載の発明によれば、ターバン本
体が高吸水性ポリマーからなり、その吸水率が高いた
め、頭髪から流出した薬液を迅速に吸収することができ
る。

【００３３】請求項３記載の発明によれば、ターバン本
体の内周面に該ターバン本体の全長にわたって一体形成
した線状膨出部が頭部及び襟首に強く密着されるので、
その線状膨出部により薬液の流下を堰止めることができ
る。

【００３４】請求項４記載の発明によれば、カバーが安
価で量産性に優れた合成樹脂シートで形成されているの
で、ターバン本体として高吸水性ポリマーなどの安価で
量産性に優れたものを使用することにより、使い捨てタ
イプのターバンを安価に量産することができる。

【００３５】請求項５記載の発明によれば、塩化ビニル
樹脂シートにより強度及び耐薬品性に優れたカバーを形
成することができる。

【００３６】請求項６記載の発明によれば、伸縮バンド
によりターバン本体を頭部及び襟首に適度の弾性力で心
地よくフィットさせることができる。

【００３７】請求項７記載の発明によれば、粘着テープ
によりカバーの両端部を簡単に係止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の一形態であるパーマネントウ
エーブ用ターバンを襟首から頭部にかけて巻き付けた状
態を示す側面図である。

【図２】 同ターバンの斜視図である。

【図３】 図２のＡ−Ａ矢視図である。

【図４】 図２のＢ−Ｂ矢視図である。

【図５】 同カバーの係止状態を示す要部の縦断面図で
ある。

【図６】 従来例を示す側面図である。

【符号の説明】

４ ターバン ４ａ ターバン本体 ４ｂ カバー ５ 粘着テープ ６ 線状膨出部 ８ 伸縮バンド

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 頭髪にパーマネントウエーブを施す際に
   襟首から頭部にかけて巻き付けられるパーマネントウエ
   ーブ用ターバンであって、吸水性ターバン本体と、該タ
   ーバン本体の外周面に接着した防水性カバーとを有し、
   前記ターバン本体を襟首から頭部にかけて巻き付けた状
   態で前記カバーの両端部を互いに係止するようにしたこ
   とを特徴とするパーマネントウエーブ用ターバン。
2. 【請求項２】 前記ターバン本体が高吸水性ポリマーか
   らなることを特徴とする請求項１記載のパーマネントウ
   エーブ用ターバン。
3. 【請求項３】 前記ターバン本体の内周面に、該内周面
   を部分的に膨出させた線状膨出部が該ターバン本体の全
   長にわたって一体形成されていることを特徴とする請求
   項１または２記載のパーマネントウエーブ用ターバン。
4. 【請求項４】 前記カバーが合成樹脂シートからなるこ
   とを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載のパー
   マネントウエーブ用ターバン。
5. 【請求項５】 前記合成樹脂シートが塩化ビニル樹脂シ
   ートからなることを特徴とする請求項４記載のパーマネ
   ントウエーブ用ターバン。
6. 【請求項６】 前記ターバン本体またはカバーに、該タ
   ーバン本体及びカバーをその長手方向に沿って収縮させ
   るための伸縮バンドが取り付けられていることを特徴と
   する請求項１から５のいずれかに記載のパーマネントウ
   エーブ用ターバン。
7. 【請求項７】 前記カバーの両端部が粘着テープで互い
   に係止されていることを特徴とする請求項１から６のい
   ずれかに記載のパーマネントウエーブ用ターバン。