JP2000041009A

JP2000041009A - 無線機検査装置

Info

Publication number: JP2000041009A
Application number: JP11174791A
Authority: JP
Inventors: Mitsushiro Matsumoto; 光城松本
Original assignee: NEC Saitama Ltd
Current assignee: NEC Saitama Ltd
Priority date: 1999-06-22
Filing date: 1999-06-22
Publication date: 2000-02-08

Abstract

(57)【要約】【課題】高価な測定器を効率よく稼働させることによ
り、検査装置スループットを向上させ、コストの低減を
計る。【解決手段】無線機検査装置を、任意の測定グループ３
ａ〜３ｎに分割し、それぞれに制御装置１ａ〜１ｎを設
け、分割された測定器等２ａ〜２ｎを並列的に稼働させ
ることによって、高価な測定器等２ａ〜２ｎを効果的に
活用する。切換制御部５は、独立した測定グループ３ａ
〜３ｎに検査待ち信号を与え、各被測定物４ａ〜４ｎの
検査を待ち状況や、被測定物４ａ〜４ｎの受け渡し、及
び経路の切り換えを統括的に制御しており、分割による
被測定物４ａ〜４ｎの着・脱工数の増加を防止する。ま
た、ファイルサーバ７を設け、測定グループ３ａ〜３ｎ
間をデータ通信ネットワーク８で結ぶことにより、測定
結果の一元管理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、無線機の検査装置
に関し、特に無線機の無線特性を検査する装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、無線機の無線特性検査は、電波
法及び各種規格（ＲＣＲ−ＳＴＤ等）により定められた
規格値を、被測定物が満足していることを証明するた
め、それらの規格に合わせた様々な検査を行う必要があ
る。そのため検査装置としては、数種類の測定器等を一
つの装置として組み上げ、一連の測定を効率よく行う工
夫がなされていた。

【０００３】図４は従来の無線機検査装置の一例を示す
構成図であり、たとえば、無線機検査装置は、無線特性
を測定するために必要なパワーメータ２ａと、スペクト
ラムアナライザ２ｂと、標準信号発生器２ｃと、電圧電
流計２ｎなどの測定器群と、これら測定器群と被測定物
１４とのインタフェースを行うインタフェース部１３
と、測定器群およびインタフェース群１３を制御する制
御部１２とを備える。

【０００４】図４において、制御部１２は各々の測定器
を制御し測定を行う。また、制御部１２は、インタフェ
ース部１３を制御し、被測定物１４と各々の測定器との
経路を項目に応じて切り換えたり、被測定物の測定が行
える状態に制御し、一連の無線特性試験を行っていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】この従来の無線機検査
装置における第１の問題点は、測定器等は非常に高価で
あるにも関わらず、各々の測定器の稼働率は非常に悪
く、コスト並びに設備投資額が高くなってしまうことで
ある。

【０００６】その理由は、従来の検査装置では、１装置
で１台の被測定物しか検査することができず、一連の測
定を行うにあたっては、全ての測定器等は時分割で制御
されており、瞬間的にみるとそれぞれの測定項目に応じ
た１台もしくは数台の測定器等が稼働しているだけで、
それ以外の測定器等は止まっている。これにより、測定
器等の稼働率が非常に悪く、高価な測定器等を内蔵した
検査装置の高額化につながったものである。

【０００７】第２の問題点は、測定器等の稼働率を向上
させるために装置を分割すると、被測定物の着・脱回数
が増え、更にコストが大きくなることである。

【０００８】その理由は、被測定物の着・脱回数が増え
ることにより、作業者の着・脱回数が分割数分増えるこ
とであり、被測定物の検査コストが増加する。また、工
数を減らすため、コンベア等の大型設備を導入すると、
更に設備投資費の増加につながるためである。

【０００９】第３の問題点は、やはり装置を分割する
と、それぞれの測定部で測定した結果を、一元的に処理
することができなくなることである。その理由は、装置
を分割しそれぞれ独立して動かすためには、制御部も独
立する必要があり、それぞれの測定部で測定した結果
は、独立した制御部によって管理される。このため、他
の測定部で測定した結果を参照することはできず、別の
データとして取り扱わなければならないためである。

【００１０】本発明の目的は、１装置で複数の被測定物
を同時に測定できるようにすることにより、高価な測定
器等の稼働率を向上させて、検査装置の能力を上げるこ
とにより、検査装置購入の投資費を大幅に削減させるこ
とが可能な無線機検査装置を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の無線機検査装置
は、各々が異なる無線特性を測定する複数の測定器と、
各測定器の測定動作を制御する制御装置と、前記複数の
測定器に接続され、前記各測定器と複数の被測定物との
接続経路を切換える切換装置とを備え、前記複数の被測
定物における各被測定物の無線特性の測定を前記各測定
器にて同時に行うことを特徴とする。

【００１２】本発明の無線機検査装置は、高価な測定器
等を分割し、そのそれぞれに制御部を設け同時に動かす
ことによって、測定器等の稼働率を向上させている。こ
れにより検査装置としてのスループットは向上し、結果
として被測定物一台当たりにかかる設備費は削減され
る。

【００１３】切換制御部は、被測定物の接続を電気的に
検出している。このため、測定開始のタイミングを作業
者がはかる必要がなく、いつでも好きなときに被測定物
を検査装置に接続しておけば、後は各測定部の稼働状況
により、自動的に検査を行い、作業者の負荷を軽減して
いる。

【００１４】装置を分割したことにより被測定物の接続
回数が分割分増えるはずであるが、切換制御部と測定部
の制御装置との信号のやりとりにより、自動的に切り換
えが行われ、作業者が意識することなく一連の測定をす
べて終わらせてくれる。また、分割したすべての測定部
とファイルサーバとをデータ通信ネットワークで接続し
ている。このためそれぞれの測定部で測定した結果を一
括して管理することが出来ると共に、一連の測定すべて
で合格／不合格の判定を下すことができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１６】図１は本発明の第１の実施の形態のブロッ
ク図である。図１を参照すると、無線機検査装置は、無
線機の送信部，受信部などの被測定物４ａ〜４ｎの無線
特性を測定するための汎用測定器および信号発生器を含
む複数の任意の測定器２ａ〜２ｎと、測定器２ａ〜２ｎ
のそれぞれに対応しＧＰＩＢ（ＧｅｎｅｒａｌＰｕｒ
ｐｏｓｅＩｎｔｅｒｆａｃｅＢｕｓ）インタフェー
スを介して当該測定器の測定動作を制御する制御装置１
ａ〜１ｎとから成る測定グループ３ａ〜３ｎと、被測定
物の存在を認識したとき、測定グループ３ａ〜３ｎのな
かの任意の制御装置に対し検査要求信号Ａを出力する切
換制御部５と、被測定物を測定用ケーブルで接続しこの
被測定物を検出して切換制御部５に対して検査待ち信号
Ｆを出力するとともに、切換制御部５の発生した切換信
号Ｇを受信したときに被測定物に対し電源を供給するた
めの電源経路、被測定物を制御するための制御経路、被
測定物の被測定信号経路を切換える切換装置部６と、測
定グループ３ａ〜３ｎで測定した結果をデータ通信ネッ
トワーク８に接続し、それぞれの測定結果を被測定物ご
とにデータ収集し保存するためのファイルサーバ部７と
を備える。

【００１７】制御装置１ａ〜１ｎは、切換制御部５から
の検査要求信号Ａを受信することにより切換命令信号Ｂ
を発生させて、切換装置部６で測定経路および信号線の
切り換えをさせた後に該当の測定器を制御して検査を実
施し、この検査終了後に検査終了信号Ｄを発生させ、切
換制御部５は、制御装置１ａ〜１ｎから受信した切換命
令信号Ｂにより切換信号Ｇを発生し、制御装置から受信
した検査終了信号Ｄにより検査要求信号Ａを停止させる
とともに、次の測定対象の測定器に対応する制御装置に
対して検査要求信号Ｅを出力する。

【００１８】ここではパワーメータ２ａ，スペクトラム
アナライザ２ｂ，標準信号発生器２ｃ及び電圧電流計２
ｎの測定器等を４つのグループに分割し、そのそれぞれ
に制御装置１ａ〜１ｎを設け、グループ内の測定器等２
ａ〜２ｎをＧＰＩＢインタフェースを介して制御するこ
とにより、測定グループ３ａ〜３ｎを形成する。それぞ
れの制御装置１ａ〜１ｎは、すべて切換制御部５と接続
されており、この切換制御部５を介し、切換装置部６を
制御することにより、被測定物４ａ〜４ｎと、各測定グ
ループ３ａ〜３ｎ内の側定器等２ａ〜２ｎとの各種経路
を切り換えを行っている。

【００１９】また、切換装置部６は、被測定物４ａ〜４
ｎが接続されたことを検出し、切換制御部５を介し、制
御装置１ａ〜１ｎに未検出被測定物の有無を教える機能
を有している。更に、制御装置１ａ〜１ｎは、データ通
信ネットワーク８によりファイルサーバ７と接続されて
いるため、他の測定グループでの測定結果を容易に取り
出すことができ、測定結果の連結及び一元管理が可能と
なっている。

【００２０】次に、本発明の実施の第１の形態の動作に
ついて図面を参照して説明する。

【００２１】図２は、本発明の第１の実施の形態の切換
制御部５の一部と、制御装置１ａ〜１ｎ及び切換装置部
６との信号のやりとりを表したブロック図である。切換
装置部６は、被測定物４ａを接続することにより、検出
回路１０で被測定物４ａを検出し、切替制御部５に検査
待ち信号Ｆを送出する。切替制御部５は検査待ち信号Ｆ
を受け、測定グループ３ａ内の制御装置１ａに検査要求
信号Ａを送出する。

【００２２】検査要求信号Ａを受けた制御装置１ａは、
切換制御部５に切換命令信号Ｂを送出する。これによ
り、切換制御部５から切換装置部６に切換信号Ｇが送出
され、切換部９内で測定経路や信号線の切り換えが行わ
れる。切り換えが終了すると、切換部９より切換制御部
５に対し、切換終了信号Ｈが送出され、これを受けた切
換制御部５は、制御装置１ａに検査開始要求信号Ｃを送
出する。

【００２３】次に、検査開始要求信号Ｃを受けた制御装
置１ａは検査を開始し、終了すると検査終了信号Ｄを送
出し検査の終了を切換制御部５に通知する。切換制御部
５では、検査終了信号Ｄを受けたことにより、それまで
測定グループ３ａ内の制御装置１ａに送出していた検査
要求信号Ａを停止し、次の測定グループ３ｂに検査要求
信号Ｅを送出する。このような一連の流れを、測定グル
ープ３ａから任意の測定グループ３ｎまで繰り換し、被
測定物４ａの検査を終了する。

【００２４】また、この機能と同等の回路が、切換装置
部６に接続する被測定物の数だけ設けており、例えば、
被測定物４ａが測定グループ３ａから測定ブループ３ｂ
に移行するとすぐに、次の被測定物が測定グループ３ａ
に接続され、常にすべての測定グループ（１ａから１
ｎ）が各々稼働しており、高価な測定器等を効率よく活
用することができるようになっている。そして、最終的
に被測定物４ａが測定グループ３ｎに移行したときは、
被測定物４ｂが測定グループ３ｃに、被測定物４ｃが測
定グループ３ｂに、被測定物４ｄが測定グループ３ａに
それぞれ接続され、同時に４つの被測定物を測定できる
ようになっている。また、その後はこの動作を繰り返
す。

【００２５】次に、本発明の第２の実施の形態について
図面を参照して説明する。

【００２６】図３は本発明の第２の実施の形態のブロッ
ク図である。ここでは、調整工程等のように、作業者の
判断や作業が介在する必要がある工程等に本発明の検査
装置を使用する場合の構成が示されている。図３に示す
ように、切換制御部５に継続開始スイッチ１１を付加す
ることにより、一連の調整・検査を行う中で、作業者の
介在が必要なときに装置の稼働を止め、作業者が継続開
始スイッチ１１を押下するのを待つものである。この継
続開始スイッチ１１以外の構成機器は図１に示したもの
と同様なので、説明を省略する。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
１の効果は、高価な測定器等の稼働率を向上させること
ができることである。これにより、検査コスト並びに設
備投資額を安く押さえることができるようになる。

【００２８】その理由は、検査装置を細分化し、各測定
グループを並列的に稼働させ、測定器等の稼働率を向上
させたためである。

【００２９】第２の効果は、検査装置を分割しても被測
定物の着・脱工数を増やすことがないということであ
る。これにより、検査コストの増加を防ぐことができる
ようになる。

【００３０】その理由は、切換制御部により、被測定物
を各測定グループへ自動的に切り換えられるためであ
る。

【００３１】第３の効果は、測定結果の一元管理ができ
ることである。これにより、面倒な測定経過の結びつけ
等を行わずに済み、作業工数の増加を防ぐことができる
ようになる。

【００３２】その理由は、データ通信ネットワークによ
り、各測定グループとファイルサーバをオンラインで結
んでいるためである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態を示すブロック図で
ある。

【図２】本発明の第１の実施の形態の信号の送受信動作
を示すブロック図である。

【図３】本発明の第２の実施の形態を示すブロック図で
ある。

【図４】従来の無線機検査装置のブロック図である。

【符号の説明】

１ａ〜１ｎ制御装置２ａパワーメータ２ｂスペクトラムアナライザ２ｃ標準信号発生器２ｎ電圧電流計３ａ〜３ｎ測定グループ４ａ〜４ｎ，１４被測定物５切換制御部６切換装置部７ファイルサーバ８データ通信ネットワーク９切換部１０検出部１１継続開始スイッチ１２制御部１３インタフェース部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】各々が異なる無線特性を測定する複数の
測定器と、各測定器の測定動作を制御する制御装置と、前記複数の測定器に接続され、前記各測定器と複数の被
測定物との接続経路を切換える切換装置とを備え、前記複数の被測定物における各被測定物の無線特性の測
定を前記各測定器にて同時に行うことを特徴とする無線
機検査装置。
【請求項２】前記各測定器は、前記切換装置を介して
前記複数の被測定物のうち異なる被測定物に同時に接続
された状態を有することを特徴とする請求項１記載の無
線機検査装置。
【請求項３】前記複数の測定器のうち第１の測定器が
前記複数の被測定物のうちの第１の被測定物と接続され
た状態で第１の無線特性の測定が行われ、該測定の終了
後に、前記第１の被測定物は第２の測定器に接続されて
第２の無線特性の測定が行われるとともに第２の被測定
物が前記第１の測定器に接続されて前記第１の無線特性
の測定が行われることを特徴とする請求項１または２に
記載の無線機検査装置。
【請求項４】各々が異なる無線特性を測定する複数の
測定器と、各測定器の測定動作を制御する複数の制御装
置とからなる測定部と、前記複数の測定器に接続される
とともに、複数の被測定物を制御する制御経路および前
記複数の被測定物の被測定信号経路を切換える切換装置
と、前記切換装置の切換えを制御する切換制御部とを備え、
前記複数の測定器の各々は、異なる被測定物に対して、
測定を同時に行うことを特徴とする無線機検査装置。
【請求項５】前記切換制御部は、前記被測定物が接続
されたことを検出すると、検査要求信号を前記制御装置
に送出し、前記制御装置は、前記検査要求信号に応答し
て前記切換装置に対して測定経路および信号経路を切換
え、検査終了後に検査終了信号を送出することを特徴と
する請求項４記載の無線機検査装置。
【請求項６】前記切換制御部は、前記制御装置から受
信した切換命令信号により切換信号を発生し、前記切換
装置部から受信した切換終了信号により検査開始要求信
号を送出し、前記制御装置から受信した検査終了信号に
より前記検査要求信号を停止させるとともに、次の測定
対象の測定器に対応する制御装置に対して検査要求信号
を出力することを特徴とする請求項４記載の無線機検査
装置。