JP2000040287A - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

記録媒体駆動装置

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JP2000040287A
JP2000040287A JP10207527A JP20752798A JP2000040287A JP 2000040287 A JP2000040287 A JP 2000040287A JP 10207527 A JP10207527 A JP 10207527A JP 20752798 A JP20752798 A JP 20752798A JP 2000040287 A JP2000040287 A JP 2000040287A
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Japan
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holder
turntable
unit
elevating
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JP10207527A
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Akira Otsuki
晃 大槻
Satoshi Kurita
聡 栗田
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Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MD(ミニディスク)が不正常な状態で挿入
されたホルダーが下降すると、MDがターンテーブルや
ロケート部材を加圧するため、ターンテーブルTaの軸
ずれやMD自体に変形が生じる。 【解決手段】 スライド部材22をY1方向に移動させ
ると、昇降ピン14bがカム溝23の拘束溝23bを抜
け出て傾斜カム部23cを下降する前に駆動ベース15
の支持突起15c,15dがカム溝24,25のロック
部24b,25bを抜け出て遊び部24a,25aに入
る。これにより、MDを装填したホルダー13が下降す
る前にディスク駆動部B2を弾性支持状態にできる。よ
って、不正常な姿勢で挿入されたMDがターンテーブル
Taやロケートピン15mを押圧してもディスク駆動部
B2全体が下方に弾性的に沈み込んで加圧力を緩和でき
る。よって、ターンテーブルTaの軸ずれやMDの変形
を防止することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MD(ミニディス
ク)などの記録媒体を駆動する記録媒体駆動装置に係わ
り、特に記録媒体が不正常な状態で挿入されたときにタ
ーンテーブルの軸ずれや記録媒体自体の変形を防止する
ことのできる記録媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の車載用の記録媒体駆動装
置の内部構造を示す側面図である。図3に示す記録媒体
駆動装置Aは、例えばMD(ミニディスク)プレーヤな
どであり、カートリッジCなどの外装ケース内に光磁気
ディスク等のメディアを収容した記録媒体に対し情報の
記録および/または再生を行なうものである。符号1は
MDプレーヤ(記録媒体駆動装置)Aの筐体を示してお
り、この筐体1の図示右端側には挿入口2が設けられて
いる。筐体1内にはホルダー3が設けられ、ホルダー3
の開口部3aが前記挿入口2に対向している。図3に示
す待機状態では、ホルダー3が図示Z1方向に上昇した
位置にある。
【0003】ホルダー3の下方(Z2方向)には、駆動
部4がダンパー(図示せず)などの弾性支持部材により
弾性的に支持された状態で設けられている。これによ
り、車体からの振動が駆動部4に直接に作用しないよう
になっている。駆動部4は、駆動ベース5上に構成さ
れ、MD内の光磁気ディスクに回転を与えるモータMが
設けられ、また、MDの記録および/または再生を行な
う記録・再生ヘッド(図示せず)などがMD内の光磁気
ディスクの半径方向に走査できるように設けられてい
る。前記モータMのスピンドル軸Maの先端には、ター
ンテーブルTaが圧入などの固定手段により強固に固定
されている。
【0004】また、駆動ベース5の端部には、図示Z1
方向に突出するロケートピン6が設けられている。正常
な向きおよび姿勢で挿入されたMDのカートリッジCに
形成された位置決め穴3bが前記ロケートピン6に対向
できるようになっている。また駆動ベース5には、検知
スイッチ7が設けられており、MDの装着完了を検知で
きるようになっている。
【0005】MDなどの記録媒体は、挿入口2から記録
媒体駆動装置A内に挿入され、開口部3aを通じてホル
ダー3内に保持される。そして、図示しない昇降部材に
よってホルダー3がZ2方向に下降させられる。MDが
正常な向きおよび姿勢で挿入されていると、前記下降に
伴い、MDの底面に露出している光磁気ディスクのクラ
ンピングプレートCpがターンテーブルTaに装着され
る。このとき、MDのカートリッジCの底面端部に形成
された位置決め穴3b内に前記ロケートピン6が入り込
む。またカートリッジCの底面が前記検知スイッチ7の
アクチュエータを押圧することにより、MDが正常な状
態で装着されたことが検知される。
【0006】またMDの排出時には、前記昇降部材によ
ってホルダー3が図示Z1方向に持ち上げられ、前記ク
ランピングプレートCpがターンテーブルTaから離脱
する。このとき、前記位置決め穴3b内からロケートピ
ン6が相対的に抜け出るとともに検知スイッチ7の押圧
が解除される。そして、ホルダー3が待機位置まで上昇
すると、図示しない排出手段によってホルダー3内のM
Dが挿入口2から筐体1の外部に排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のM
Dプレーヤでは以下に示すような問題がある。MDなど
の記録媒体は、例えば上下(表裏)逆の状態や、あるい
はMDの縦横方向を間違えた状態等、不正常な向きまた
は姿勢でホルダー3内に装填されることがある。この場
合、MDプレーヤ内では、ホルダー3内にMDを挿入し
ただけでは誤挿入であることを検知できず、正常に挿入
された場合と同様にホルダー3がZ2方向に下降する。
ただし、不正常な状態ではターンテーブルTaとMD内
の光磁気ディスクのクランピングプレートCpの位置が
一致しない。
【0008】よって、この不正常な挿入状態でホルダー
3が下降すると、ターンテーブルTaとクランピングプ
レートCpとが対向せず、例えばクランピングプレート
Cpの縁部やカートリッジCの表面が上記ターンテーブ
ルTaに当接し、さらにはターンテーブルTaを下方に
加圧することになる。この状態のまま検知スイッチ7が
所定時間内にMDを検出できないときに、MDが誤挿入
であると判断されて、ホルダー3が上昇し、MDが排出
される。しかし、上記の如くホルダー3の下降時にター
ンテーブルTaに加圧力が作用することになり、ターン
テーブルTaとスピンドル軸Maとが強固に固定されて
いないものでは、スピンドル軸Maの軸方向へターンテ
ーブルTaがずれる(軸ずれ)という問題がある。
【0009】よって、従来はターンテーブルTaを金属
で形成し、このターンテーブルTaの変形を防止できる
ようにすると共に、ターンテーブルTaの中心穴Ta1
の内径を高精度に加工して、スピンドル軸Maに対して
この中心穴Ta1を圧入することにより、ターンテーブ
ルTaとスピンドル軸Maとを強固に固定し、ターンテ
ーブルTaの位置ずれを防止できるようにする必要があ
った。
【0010】しかしながら、金属製のターンテーブルT
aとモータMのスピンドル軸Maとを圧入する構造で
は、ターンテーブルTaの切削加工、穴あけ加工、圧入
加工などに高精度な作業が必要になり、加工コストが高
くなる。また、ターンテーブルTaをスピンドル軸Ma
に取り付けた後に、モータMを、例えば駆動ベース5の
切欠部内スピンドル軸Maを側方から進入させた状態で
固定する場合、モータMに形成された固定穴M2,M2
にネジ8,8を締め付けるためのネジ締め工具(ドライ
バー)挿通用の孔Ta1をターンテーブルTaに穿設す
る必要があるが、この穴Ta2をターンテーブルTaに
切削加工すると加工費用が高くなるという問題がある。
【0011】さらにMDが不正常な状態で挿入されてい
るホルダー3が下降するときには、カートリッジCに形
成された位置決め穴3bがロケートピン6に対向せず、
よって前記下降に伴って、カートリッジCの下面がロケ
ートピン6に当たり、ホルダー3の下降力によって、カ
ートリッジCがロケートピン6に強く押し付けられる。
そのため、カートリッジCが変形したり損傷を受けるお
それがある。本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、不正常な向きまたは姿勢で挿入された記録
媒体の装着時にターンテーブルの軸ずれや記録媒体自体
の変形を防止することのできる記録媒体駆動装置を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、挿入口から挿
入された記録媒体を保持するホルダーと、記録媒体が装
着されるターンテーブルおよび記録媒体を位置決めする
ロケート部材とを有する駆動部と、前記記録媒体を前記
駆動部に装填する下降方向および前記駆動部から離脱さ
せる上昇方向へ前記ホルダーを移動させる昇降部と、前
記駆動部を弾性的に支持する弾性支持部材と、前記駆動
部を拘束するロック部とが設けられ、記録媒体がホルダ
ー内に不正常な向きまたは姿勢で挿入された後にホルダ
ーが下降したときに前記記録媒体が前記ターンテーブル
あるいは前記ロケート部材に当たるように構成された記
録媒体駆動装置であって、前記ホルダーが下降を開始す
る以前、またはホルダーが下降して不正常な向きまたは
姿勢の前記記録媒体がターンテーブルまたはロケート部
材に当たる以前に、前記ロック部による前記駆動部の拘
束を解除するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】本発明における記録媒体駆動装置は、記録
媒体としてMD(ミニディスク)のようにカートリッジ
(ハードケース)内に光磁気ディスク等のメディアが収
納されたものを対象とするが、MD以外にも例えばFD
(フロッピーディスク)、PD(パワーディスク)又は
MO(マグネットオプティカル)ディスクなどが装填さ
れる駆動装置であってもよい。
【0014】本発明では、駆動部が弾性支持部材により
支持されて、媒体駆動中の前記駆動部に車体振動などが
直接作用しないようになっている。また記録媒体がホル
ダーに装着されるときには、駆動部およびホルダーがロ
ックされるようになっている。そして前記ホルダーが駆
動部の方向へ下降する以前、またはホルダーが下降して
記録媒体がターンテーブルまたはロケート部材に当たる
以前に、駆動部のロックが解除される。
【0015】したがって、ホルダー内に記録媒体が不正
常な向きまたは姿勢で挿入された状態でホルダーが下降
し、記録媒体がターンテーブルやロケート部材に当たっ
て記録媒体でこれらが押圧されても、その時点では既に
駆動部はロックが解除されて弾性支持部材で支持されて
いるため、ターンテーブルが変形しまたは軸ずれした
り、記録媒体の外装ケースが変形しあるいは損傷を受け
るなどの問題が生じることがない。
【0016】上記において、前記ロック部および昇降部
が、共に同じスライド部材に設けられているものが好ま
しい。このように、駆動部の拘束を行なうロック部とホ
ルダーの昇降動作を行なう昇降部とを同一部材に一体に
形成することができれば、部品点数の削減が可能とな
り、製造コストを低減できる。また、駆動部のロック解
除とホルダーの下降との微妙なタイミングをロック部と
昇降部との位置寸法精度によって決定することができ
る。よって、そのタイミングを容易に設定することがで
きるとともに同一のスライド部材で設定することができ
るため、タイミングのずれなどが生じるのを防止でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明における記録媒体駆動装
置内に設けられる駆動ユニットを示す分解斜視図、図2
は図1に示す駆動ユニットを搭載した記録媒体駆動装置
の側面図を示し、(A)はホルダーが上昇して待機位置
にあるロック状態、(B)はホルダーがわずかに下降し
たロック解除状態を示している。
【0018】図1に示す駆動ユニットBは、例えばMD
(ミニディスク)などの記録媒体に記録された情報の再
生又は情報の記録を行なうものであり、ディスク移送部
B1およびディスク駆動部(駆動部)B2から構成され
ている。ディスク移送部B1は保持部材12,ホルダー
13,昇降部材14により構成され、ディスク駆動部
(駆動部)B2は駆動ベース15から主に構成されてい
る。保持部材12は、例えばポリアセタールなどの合成
樹脂から略コの字状に射出成形等された成形品である。
保持部材12のX1及びX2側の両端は、図示X方向に
弾性変形可能な保持アーム12aおよび12bが形成さ
れており、この保持アーム12aと12bとの間にMD
の両側部を保持し、挿入(Y2)方向及び排出(Y1)
方向への移送を行なう。
【0019】ホルダー13、昇降部材14、ディスク駆
動部B2を構成する駆動ベース15は、金属板をプレス
加工することによりそれぞれ形成されている。前記ホル
ダー13は、上板13Aと、この上板13Aの両側端を
曲げ形成してなる側板13B,13Cを有している。こ
の側板13B,13Cの一部は、互いに接近する方向に
曲げ形成されており、MDの下面を案内する保持板13
Dおよび13Eとなっている。
【0020】またホルダー13の図示Y2側の端部に
は、段差部13Fが形成されている。一方、前記ホルダ
ー13のY1側の端部は、開口部13Gとなっており、
この開口部13Gを通じてMDの挿入および排出が行わ
れる。このホルダー13は、MDのY1−Y2方向の移
動を案内するガイド部材であるとともに、収容されたM
Dを保持する保持部材としての機能を有している。
【0021】昇降部材14は、金属板を略コの字状に曲
げ形成したアーム状であり、その両端の支持アーム14
Aおよび14Bの側方には、昇降ピン(昇降軸)14a
および14bが突設されている。また支持アーム14A
および14Bの図示Y1側の先端には、支持穴14eお
よび14fが穿設されており、この支持穴14eおよび
14fの内部に前記ホルダー13の上板13AからX1
およびX2方向に延びる板状突起13dおよび13eが
それぞれ係合される。ホルダー13は、板状突起13
d,13eを中心に、昇降部材14に対して図示γ1−
δ1方向に回動できる。また昇降部材14のY2側の端
部には、符号14cおよび14dで示す凸型形状の支軸
が形成されている。
【0022】駆動ベース15の下面側中央部には、スピ
ンドルモータM(図2参照)が固設され、そのスピンド
ル軸Maが駆動ベース15の上面側に突設されている。
そして、このスピンドル軸Maの先端に、ターンテーブ
ルTaが固定されている。また駆動ベース15には、前
記ターンテーブルTaに対し図示X1−X2方向に直線
的に移動するピックアップPが設けられ、駆動ベース1
5のY1側の端部には、MDの下面に形成されている位
置決め穴に嵌入するロケートピン15mがZ1方向に突
出して設けられている。
【0023】駆動ベース15の側面には、X1およびX
2方向に延びる支持突起15a,15b,15cおよび
15dが一体に形成されている。さらに駆動ベース15
には、符号15i,15jおよび15kで示す支持ピン
が植設されており、筐体(図示せず)に設けられるダン
パー30,31,32などの弾性支持部材にそれぞれ取
り付けられ、ディスク駆動部B2が筐体内で弾性的に支
持されている(図2参照)。
【0024】駆動ベース15の図示Y2側には、支持部
15eおよび15fが折曲形成されており、この支持部
15eおよび15fには略台形状の支持穴15e1およ
び15f1がそれぞれ穿設されている。そして、この支
持穴15e1および15f1内に、前記昇降部材14の
支軸14cおよび14dが挿通される。昇降部材14
は、支軸14cおよび14dを中心として、駆動ベース
15に対して図示γ2およびδ2方向に回動可能に支持
されており、その回動範囲は、凸型形状の支軸14cお
よび14dが、前記台形状の支持穴15e1および15
f1内で回動可能なわずかな範囲となっている。
【0025】図1に示すように、昇降部材14の支持ア
ーム14A,14Bに設けられた前記昇降ピン14a,
14bと、駆動ベース15との間にはトーションばね
S,Sが掛けられており、このトーションばねS,Sに
より、昇降部材14はγ2方向とδ2方向の双方へ回動
したときに、それぞれの回動方向へ付勢されるようにな
っている。
【0026】図2(A)(B)に示すように、駆動ユニ
ットBを構成する前記ホルダー13と駆動ベース15
は、筐体内において上下に対向して配置されている。駆
動ユニットBの図2に現れている側部には、スライド部
材22が図示Y方向に摺動自在に設けられている。駆動
ユニットBの紙面奥側となる逆の側部にも前記スライド
部材22と同様のスライド部材が設けられている。これ
らのスライド部材は、図示しないモータなどの駆動手段
によりY1−Y2方向に駆動される。
【0027】スライド部材22には、昇降カム(昇降
部)23,カム溝24,25が穿設されている。昇降カ
ム23には、遊び部23aおよびY1方向に連続して延
びる拘束溝(規制部)23bが形成されている。前記拘
束溝23bは、図示Z1方向に寄った位置に形成されて
おり、遊び部23aと拘束溝(規制部)23bとの間に
は、Y1方向へ向けて持ち上がる傾斜カム部23cが形
成されている。一方、カム溝24,25は、遊び部24
a,25aおよびこれらに連続してY1方向にそれぞれ
延びるロック部24b,25bから形成されている。
【0028】前記昇降カム23には、昇降部材14の支
持アーム14Bに植設されている昇降ピン14bが挿通
されている。またカム溝24,25には、駆動ベース1
5の支持突起15c,15dがそれぞれ挿通されてい
る。なお、昇降部材14の支持アーム14Bに植設され
ている昇降ピン14a、および駆動ベース15の支持突
起15a,15bはX1側の側部に配置された他方のス
ライド部材に形成された昇降カム,カム溝にそれぞれ挿
通されている。
【0029】次に、記録媒体(MD)の装填動作を説明
する。図2(A)に示すロック状態では、スライド部材
22がY2方向に最も移動した位置にあり、カム溝2
4,25のロック部24b,25b内に駆動ベース15
の支持突起15c,15dが入り込んでいる。これによ
り、駆動ベース15は上下方向(Z方向)にロックされ
ている。一方、昇降部材14の昇降ピン14bは、昇降
カム23の拘束溝23bに入り込んでおり、昇降部材1
4が支軸14cおよび14dを中心に図示γ2方向に回
動されている。よって、ホルダー13は図示Z1方向に
上昇した待機位置にある。なお、このときトーションば
ねS,Sにより昇降部材14がγ2方向へ付勢されてお
り、この付勢力によりホルダー13はその上板13Aが
筐体の内面等に押し付けられ、その姿勢が安定してい
る。
【0030】そして、上記待機位置にあるホルダー13
の開口部13Gが、筐体の前面パネルに形成されるディ
スク挿入口(図示せず)に対向する。このとき、このデ
ィスク挿入口を通じて、ホルダー13の内部にMDが挿
入され、あるいはホルダー13内に保持されているMD
をディスク挿入口に排出することが可能になる。なお、
ホルダー13内に挿入されたMDは、このホルダー13
内にY方向へ移動可能に収容されている保持部材12の
保持アーム12aと12bで両側から保持され、保持部
材12のY2方向およびY1方向への移動力により、前
記待機位置にあるホルダー13内でMDがY2方向へ引
き込まれ、またはY1方向へ排出される。
【0031】図2(A)に示すように、ホルダー13が
上昇した待機位置にあるとき、駆動ベース15上のロケ
ートピン15mの先端は、ホルダー13内に保持される
MDのカートリッジの下面よりも下方(Z2側)に位置
している。同様に、駆動ベース15のターンテーブルT
aの上端は、ホルダー13内を移動するMDのカートリ
ッジの下面よりも下方に位置する。よって、ホルダー1
3内のMDは、前記保持部材12に保持されて、ロケー
トピン15mの先端およびターンテーブルTaの上端に
当接することなく、ホルダー13内をY1−Y2方向へ
移動できる。前記保持部材12により、ホルダー13内
へのMDが完全に引き込まれたことが図示しない検知手
段で検知されると、駆動手段(図示せず)によってスラ
イド部材22は図示Y1方向に移動させられる。
【0032】図2(B)に示すように、スライド部材2
2が図示Y1方向に移動すると、駆動ベース15の支持
突起15c,15dがカム溝24,25のロック部24
b,25bから抜け出る。一方、昇降部材14に設けら
れた昇降ピン14bは、昇降カム23の拘束溝23bか
ら傾斜カム部23cに移行し、スライド部材22のY1
方向への移動に伴って昇降ピン14bが傾斜カム部23
cに沿って下降し、昇降部材14が支軸14cおよび1
4dを中心に図示δ2方向に回動する。
【0033】スライド部材22が図2(B)の位置より
もさらにY1方向へ移動して停止すると、支持突起15
c、15dがカム溝24,25の遊び部24a,25a
のほぼ中央に位置し、昇降ピン14bは昇降カム23の
遊び部23aのほぼ中央に位置する。よって、スライド
部材22による駆動ベース15と昇降部材14に対する
拘束が解除され、駆動ベース15およびこの駆動ベース
15に昇降部材14を介して連結されているホルダー1
3が前記弾性支持部材30,31,32によって筐体内
に弾性支持された状態となる。また昇降部材14がδ2
方向へ回動するときに、図1に示すトーションばねS,
Sの支持支点が反転し、昇降部材14はδ2方向へ付勢
される。したがって、昇降部材14に支持されているホ
ルダー13は、前記トーションばねS,Sの付勢力によ
り駆動ベース15に弾性的に押し付けられる。
【0034】この際、ホルダー13内にMDが正常な向
きおよび姿勢で装填されている場合には、ロケートピン
15mがMDの位置決め穴に嵌入するとともに、MDの
カートリッジ内のディスク中心のクランピングプレート
が駆動ベース15上のターンテーブルTaに正常な状態
で装着される。そして、MD内の光磁気ディスクに適正
な回転が与えられ、ピックアップPが駆動されて、情報
の再生又は記録が行われる。またこのときの駆動ユニッ
トBはダンパー30,31,32により弾性支持されて
いるため、筐体に与えられる振動が駆動ユニットBに直
接作用せず、ピックアップPによる再生出力の音飛びな
どを防止できる。
【0035】ここで、図2(A)に示すように、上昇し
て待機位置にあるホルダー13にMDが不正常な向きま
たは姿勢(表裏または縦横逆の状態)で挿入されると、
この時点で、MDのクランピングプレートの中心がター
ンテーブルTaの中心に一致せず、あるいはMDのカー
トリッジに形成された位置決め穴がロケートピン15m
に正確に対向しなくなる。
【0036】このような状態でホルダー13がZ2方向
に下降すると、MDのクランピングプレート以外の部分
がターンテーブルTaに当たったり、あるいはカートリ
ッジのZ2側の面がロケートピン15mに当たる。よっ
てホルダー13内のMDは駆動ユニットBに正常に装填
されない。
【0037】ただし、この実施の形態では、図2(A)
のロック状態からスライド部材22がY1方向へ動き始
めた後、昇降ピン14bが未だ昇降カム23の拘束溝2
3b内に位置しているときに、駆動ベース15に設けら
れた支持突起15c,15dがカム溝24,25のロッ
ク部24b,25bから完全に抜け出るように設定され
ている。よって、ホルダー13が下降を開始する以前
に、駆動ベース15はダンパー30,31,32で弾性
支持された状態になる。
【0038】あるいは、スライド部材22のY1方向へ
の移動により昇降ピン14bが昇降カム23の拘束溝2
3bから出て傾斜カム部23cに以降した直後に、駆動
ベース15に設けられた支持突起15c,15dがカム
溝24,25のロック部24b,25bから完全に抜け
出るようにする。このとき、昇降ピン14bが傾斜カム
部23cの上部に差し掛かることにより少しだけ下降し
始めたホルダー13内のMDがターンテーブルTaやロ
ケートピン15mに当たる以前に、支持突起15c,1
5dがロック部24b,25bから完全に抜け出るよう
にする。
【0039】このように各カムのタイミングを設定する
と、ホルダー13内で不正常な向きまたは姿勢で保持さ
れているMDがターンテーブルTaまたはロケートピン
15mに当たり、さらに傾斜カム部23cの働きでホル
ダー13が下降するときに、MDがターンテーブルTa
またはロケートピン15mに与える加圧力が、駆動ベー
ス15を支持しているダンパー30などの変形により緩
和される。よってスピンドル軸Maに対するターンテー
ブルTaの軸ずれやMDのカートリッジの変形などを防
止することができる。
【0040】なお、不正常な姿勢または向きでMDが装
填されているときには、ホルダー13が下降しても駆動
ベース15上の検知スイッチ(図示せず)がMDを検知
できないので、この状態が所定時間続くと、スライド部
材22がY2方向へ駆動され、ホルダー13が上昇させ
られて、MDの排出動作に移行する。
【0041】この実施の形態では、ホルダー13の下降
のタイミングを設定する昇降カム23と、駆動ベース1
5のロックを解除するカム溝24,25とが同じスライ
ド部材22に形成されているため、昇降カム23とカム
溝24,25の形状および両カムの間隔を、高精度に設
定しやすくなる。すなわちこれらをスライド部材22の
プレス加工の寸法公差内に収めることができる。よっ
て、ホルダー13が下降しホルダー13内のMDがター
ンテーブルTaやロケートピン15mに当たる直前に駆
動ベース15のロックを解除するという微妙なタイミン
グの設定が可能である。このような微妙なタイミングの
設定を可能にすると、図2(A)の状態で、ホルダー1
3内のMDとターンテーブルTaやロケートピン15m
の間隔を必要以上に長く確保する必要がなくなり、装置
を薄型化できる。
【0042】なお、本発明では、ホルダーを下降させる
昇降カムと、駆動部のロックおよびロック解除を行うロ
ック部とを、それぞれ別の部材で形成してもよい。ま
た、不正常な姿勢で挿入されて下降するMDがターンテ
ーブルTaに対して与える加圧力が緩和されるため、タ
ーンテーブルTaのスピンドル軸Maに対する軸ずれの
心配がなくなる。よって、ターンテーブルTaとスピン
ドル軸Maとを必要以上に強固に固定しなくてもよく簡
単な接着で固定することも可能である。さらに、金属製
ではなく合成樹脂を射出成形等することによって形成し
たターンテーブルTaを使用することが可能となる。
【0043】また、ターンテーブルTaを樹脂成形した
ものを使用することができれば、射出成形する際に、同
時にこのターンテーブルTaに軸穴やネジ締め用の孔を
形成することができる。すなわち、従来の金属製のもの
のようにターンテーブルTaを形成した後に、軸穴およ
びネジ締め用の孔を穿設加工する必要がない。よって、
ターンテーブルTaの製造作業工程の簡素化および加工
費用の低減を図ることができる。
【0044】またMDなどの記録媒体では、一般的にカ
ートリッジ内のディスクのクランピングプレートは磁性
材料を含む合金により形成されており、ターンテーブル
Taの上面に埋設された永久磁石の磁着力で前記クラン
ピングプレートを保持する構成であるが、ターンテーブ
ルTaを射出成形する工程の中に、永久磁石をインサー
ト成形する工程を組み込むことにより、同時に永久磁石
のインサートとターンテーブルTaの成形を行なうこと
ができる。よって、従来の金属製のターンテーブル形成
時のように、形成後に磁石を接着固定する工程をなくす
ことができ、ターンテーブルの製造工程を簡素化でき
る。
【0045】また、ターンテーブルTaの軸穴内に金属
製のブッシュを装着することにより、モータMのスピン
ドル軸Maに対しターンテーブルTaを強固に取り付け
ることが可能であるが、上記の場合と同様に、ターンテ
ーブルTaを射出成形する工程の中に、軸穴の回りに金
属製のブッシュを設ける工程を組み込むことにより、タ
ーンテーブルTaの製造工程を簡素化することが可能で
ある。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、挿入口か
ら記録媒体が不正常な状態で挿入されても、この記録媒
体がターンテーブルやロケート部材に与える加圧力を、
駆動部を支持する弾性支持部材により緩和でき、よって
ターンテーブルの軸ずれや、記録媒体の変形や損傷を防
止できる。またホルダーを下降動作させる昇降部と駆動
部をロックするロック部とを同じスライド部材に設ける
ようにすると、ホルダーの下降と駆動部のロック解除と
のタイミングを設定しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における記録媒体駆動装置内に設けられ
る駆動ユニットを示す分解斜視図、
【図2】本発明における記録媒体駆動装置の側面図を示
し、(A)はホルダーが上昇し待機位置にあるロック状
態、(B)はホルダーがわずかに下降したロック解除状
態、
【図3】従来の車載用の記録媒体駆動装置の内部構造を
示す側面図、
【符号の説明】
11 筐体 12 保持部材 13 ホルダー 13G 開口部 14 昇降部材 14a,14b 昇降ピン 15 駆動ベース 15a,15b,15,15d 支持突起 15m ロケートピン 22 スライド部材 23 昇降カム(昇降部) 24,25 カム溝 23a,24a,25a 遊び部 23b 拘束溝(規制部) 23c 傾斜カム部 24b、25b ロック部 30,31,30 弾性支持部材(ダンパー) B 駆動ユニット B1 ディスク移送部 B2 ディスク駆動部(駆動部) M スピンドルモータ Ma スピンドル軸 P ピックアップ Ta ターンテーブル
フロントページの続き Fターム(参考) 5D038 AA02 AA03 BA04 EA12 EA13 GA01 5D046 CB02 CC02 EA04 EA12 FA01 FA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入口から挿入された記録媒体を保持す
    るホルダーと、記録媒体が装着されるターンテーブルお
    よび記録媒体を位置決めするロケート部材とを有する駆
    動部と、前記記録媒体を前記駆動部に装填する下降方向
    および前記駆動部から離脱させる上昇方向へ前記ホルダ
    ーを移動させる昇降部と、前記駆動部を弾性的に支持す
    る弾性支持部材と、前記駆動部を拘束するロック部とが
    設けられ、記録媒体がホルダー内に不正常な向きまたは
    姿勢で挿入された後にホルダーが下降したときに前記記
    録媒体が前記ターンテーブルあるいは前記ロケート部材
    に当たるように構成された記録媒体駆動装置であって、
    前記ホルダーが下降を開始する以前、またはホルダーが
    下降して不正常な向きまたは姿勢の前記記録媒体がター
    ンテーブルまたはロケート部材に当たる以前に、前記ロ
    ック部による前記駆動部の拘束を解除するようにしたこ
    とを特徴とする記録媒体駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック部および昇降部が、同じスラ
    イド部材に設けられている請求項1記載の記録媒体駆動
    装置。
JP10207527A 1998-07-03 1998-07-23 記録媒体駆動装置 Withdrawn JP2000040287A (ja)

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US09/347,095 US6301215B1 (en) 1998-07-03 1999-07-02 Recording medium driving apparatus

Applications Claiming Priority (1)

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