JP2000039866A - プラズマディスプレイパネル及びその製造方法並びにその駆動方法 - Google Patents
プラズマディスプレイパネル及びその製造方法並びにその駆動方法Info
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- JP2000039866A JP2000039866A JP20528398A JP20528398A JP2000039866A JP 2000039866 A JP2000039866 A JP 2000039866A JP 20528398 A JP20528398 A JP 20528398A JP 20528398 A JP20528398 A JP 20528398A JP 2000039866 A JP2000039866 A JP 2000039866A
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Abstract
を共有するプラズマディスプレイパネルにおいて、バリ
アリブを格子状にしなくても、隣接する走査線間での書
込み放電の干渉を抑えることのできるプラズマディスプ
レイパネル及びその製造方法並びにその駆動方法を得
る。 【解決手段】 放電セルを発光させる維持放電が生じる
主面を有する透明な第1基板1と、定方向に互いに平行
に延びる複数のバリアリブ3と、複数のバリアリブ3を
挟んで第1基板1の主面側に対面する第2基板2とを備
え、第1基板1は、定方向の垂直方向に互いに交互して
露呈しつつ平行に延びて第1基板1の主面側を覆う第1
被覆層11,12を含み、第1被覆層11は、第2被覆
層12と比較して維持放電100を活性させる材質で構
成されている。
Description
査線が1本の維持放電電極を共有するプラズマディスプ
レイパネル及びその製造方法並びにその駆動方法に関す
る。
パネルを示す斜視図である。図11において、D1,D
2は互いに垂直な方向、100は概念的に描かれた放電
セルを発光させるための維持放電、1aは維持放電10
0が生じる主面を有する透明な第1基板、3aは方向D
1に互いに平行に延びるストライプ状の複数のバリアリ
ブ、2aはバリアリブ3aを挟んで第1基板1aの主面
側に対面する第2基板である。
電極X,Y、ガラス基板13a、誘電体層16aを含
む。なお、例えばXnはn番目の維持放電電極Xを意味
している。維持放電電極X,Yは、維持放電100を生
じさせるためのものであり、ガラス基板13a上に、方
向D2に互いに平行に延設され、第1基板1aに内設さ
れている。誘電体層16aは、ガラス基板13a、維持
放電電極X,Yを一様に覆う。保護膜17aは、誘電体
層16aを保護するためのものであり、MgOからな
り、誘電体層16aを一様に覆う。
びバス電極15aを含む。走査線の総数が2N本とする
と、維持放電電極Xは2N本、維持放電電極Yは2N本
である。維持放電電極X,Yの間は、走査線であり、…
…,n−1,n,n+1,……(nは2Nまでの任意の
数)は走査線の番号である。
レス電極22a、オーバーグレーズ層23aを含む。ア
ドレス電極22aは、壁電荷を蓄積するための書込み放
電を生じさせるためのものであり、ガラス基板21a下
に、方向D1に互いに平行に延設され、第2基板2aに
内設されている。オーバーグレーズ層23aは、ガラス
基板21a、アドレス電極22aを一様に覆う。
aとによって構成される凹状の表面は、蛍光体24aで
覆われている。第1基板1a及び第2基板2aとがバリ
アリブ3aを介して張り合わされることによって、蛍光
体24a及び保護膜17aで囲まれた放電空間が形成さ
れる。この放電空間は、例えばNeとXeの放電ガスで
充填されている。R、G、Bはそれぞれ赤、緑、青に対
応する放電空間を示す。
する各点に1個の放電セルが位置する。このように、プ
ラズマディスプレイパネルは放電セルがマトリクス状に
配列された構成である。
電極X,Yが1本のn番目の走査線を構成する。これに
対し、隣接する2本の走査線が1本の維持放電電極を共
有する構造のプラズマディスプレイパネルを図12に示
す。図12は、アドレス電極を縦断する断面を示してい
る。図12のような構造は、特開平2−220330号
公報、特開平6−289809号公報、特開平8−10
2261号公報等に開示されている。図12の各符号
は、図11の符号のaをbに置き換えたものに対応して
いる。
番目と2n−1番目の走査線は1本の維持放電電極Xn
を共有する。このように、隣接する2本の走査線が1本
の維持放電電極を共有することによって、走査線の総数
が2N本とすると、維持放電電極XはN+1本、維持放
電電極YはN本で済む。
ストライプ状ならば、例えば隣接する2n−2番目、2
n−1番目、2n番目の走査線を互いに区画する構造物
が無いため、2n−1番目の走査線に生じた維持放電1
00が2n−2番目や2n番目の走査線に影響する。こ
れによって、発光すべきでない放電セルも発光してしま
う。そこで、バリアリブ3bを格子状にする。図12の
31bは、バリアリブ3bのうち、方向D2に延びる部
位を示す。部位31bはバス電極15b上方、つまり隣
接する走査線の境界に位置する。部位31bは、例えば
2n−1番目の走査線で生じた維持放電100が2n−
2番目や2n番目の走査線に影響することを防ぐ。
リブ3bが格子状の場合、次の〜の問題点が生じ
る。
セスでは、放電ガスを放電空間に充填する前にプラズマ
ディスプレイパネル内部を加熱しながら排気する工程が
ある。格子状のバリアリブ3bによって、放電空間が方
向D1及び方向D2に区画されているので、プラズマデ
ィスプレイパネル内部のコンダクタンスが悪くなり、放
電空間内を十分に排気できないという問題点がある。
た放電セルに蛍光体24bを形成するには、精度の高い
加工技術が必要になる。したがって、最も簡便な加工技
術のスクリーン印刷法を用いて蛍光体24bのパターン
形成を行うことは、精度の面で対応が困難であるという
問題点がある。
わせた結果、バス電極15b上方に格子状のバリアリブ
3bの部位31bが位置しなければならない。したがっ
て、プラズマディスプレイパネル全体として、バリアリ
ブ3bの寸法とバス電極15bの寸法との間にはわずか
な差しか許容されない。よって、バリアリブ3bとバス
電極15bとの形成には、精度の高い加工技術が必要に
なる。したがって、と同様にスクリーン印刷法を用い
てバリアリブ3bとバス電極15bとのパターン形成を
行うことは、精度の面で対応が困難であるという問題点
がある。
なされたものであり、たとえバリアリブがストライプ状
であっても、発光すべきでない放電セルが発光すること
を抑えることができるプラズマディスプレイパネル及び
その製造方法並びにその駆動方法を得ることを目的とす
る。
課題解決手段は、放電セルを発光させる維持放電が生じ
る主面を有する透明な第1基板と、前記第1基板の主面
側において定方向に互いに平行に延びる複数のバリアリ
ブと、前記複数のバリアリブを挟んで前記第1基板の主
面側に対面する第2基板とを備え、前記第1基板は、前
記維持放電を生じさせるための、前記定方向の垂直方向
に互いに平行に延びて内設された複数の電極と、前記定
方向の垂直方向に平面視で互いに交互して露呈しつつ平
行に延びて当該第1基板の主面側を覆う第1,第2被覆
層とを含み、隣接する2本の走査線が1本の前記電極を
共有することによって、隣り合う前記電極の間はいずれ
も走査線として規定され、前記第1被覆層は、前記第2
被覆層と比較して前記維持放電を活性させる材質で構成
されている。
いて、前記第1基板は、前記第2被覆層の平面露呈部分
は、前記複数の電極上方に位置し、前記第1被覆層の平
面露呈部分は、隣り合う前記電極の間上方に位置する。
いて、前記第2被覆層は、前記第1基板の主面側を全て
覆い、前記第1被覆層は、前記第2被覆層上に位置す
る。
前記第1被覆層は、前記第1基板の主面側を全て覆い、
前記第2被覆層は、前記第1被覆層上に位置する。
前記第1被覆層はMgOを含み、前記第2被覆層はAl
2O3あるいはTiO2等を含む。
いて、前記複数の電極はそれぞれ、前記維持放電を拡げ
るための透明電極と、当該電極の抵抗成分を低減するた
めのバス電極とを含み、前記第2被覆層の露呈部分は、
前記複数の電極のそれぞれに含まれる前記バス電極上方
に位置する。
いて、前記複数の電極は、コントラストを向上させるた
めに光吸収性の材質を含む。
請求項1記載のプラズマディスプレイパネル、を製造す
る方法であって、(a)前記第1及び第2被覆層の一方
を前記第1基板の主面側を全て覆って形成するステップ
と、(b)前記定方向の垂直方向に互いに平行に延びて
前記第1及び第2被覆層の前記一方を選択的に覆うレジ
ストを形成するステップと、(c)前記第1及び第2被
覆層の他方を、前記第1及び第2被覆層の前記一方、及
び前記レジストを覆って形成するステップと、(d)前
記レジストを除去することによって、当該レジストの前
記第1及び第2被覆層の前記他方をリフトオフするステ
ップとを含む。
いて、前記ステップ(b)は、(b−1)前記レジスト
を前記第1基板の主面側を全て覆って形成するステップ
と、(b−2)前記第1基板の主面の反対側から前記レ
ジストを露光するステップと、(b−3)前記レジスト
の一部を現像によって除去するステップとを含む。
は、放電セルを発光させる維持放電が生じる主面を有す
る透明な第1基板と、前記第1基板の主面側において定
方向に互いに平行に延びる複数のバリアリブと、前記複
数のバリアリブを挟んで前記第1基板の主面側に対面す
る第2基板とを備え、前記第1基板は、前記維持放電を
生じさせるための、前記定方向の垂直方向に互いに平行
に延びて内設された複数の電極を含み、隣接する2本の
走査線が1本の前記電極を共有することによって、隣り
合う前記電極の間はいずれも走査線として規定されたプ
ラズマディスプレイパネル、を駆動する方法であって、
個々のサブフィールドでは、(a)書込み放電を生じさ
せる前記走査線については前記書込み放電を生じさせる
ための電位を当該走査線を挟む2本の前記電極に与える
とともに、その他の前記走査線については前記書込み放
電を生じさせないための電位を当該走査線を挟む2本の
電極に与えることを、線順次に行うステップと、(b)
前記書込み放電によって壁電荷が蓄積された放電セルに
前記維持放電を生じさせるための電位を前記複数の電極
に与えるステップとが行われる。
は、前記サブフィールドを前半と後半とに分け、前記前
半及び後半のそれぞれにおいて前記ステップ(a)及び
(b)が行われ、前記前半及び後半の一方の前記ステッ
プ(a)では、奇数番目の前記走査線のみについて前記
書込み放電を生じさせ、他方の前記ステップ(a)では
偶数番目の前記走査線のみについて前記書込み放電を生
じさせる。
おいて、前記前半及び後半の前記ステップ(a)の前記
線順次の順次方向は、互いに逆方向である。
は、ある前記電極を挟む2つの領域で互いに独立して前
記書込み放電を生じさせることが可能であり、前記2つ
の領域のそれぞれに対して、前記ステップ(a)が並行
して行われ、前記ある電極を挟んで前記2つの領域にそ
れぞれ含まれる2本の前記走査線に書込み放電を同時に
生じさせる。
おいて、前記2つの領域の前記線順次の順次方向は、互
いに逆方向である。
C型、面放電型のプラズマディスプレイパネルを図1に
示す。(A)はプラズマディスプレイパネルのアドレス
電極を縦断する断面を示し、(B)は第1基板の平面を
示す。図1において、D1,D2は互いに垂直な方向、
100は概念的に描かれた放電セルを発光させる維持放
電、1は維持放電100が生じる主面を有する透明な第
1基板、3は方向D1に互いに平行に延びるストライプ
状の複数のバリアリブ、2はバリアリブ3を挟んで第1
基板1の主面側に対面する第2基板である。
層12,維持放電電極X,Y、ガラス基板13、誘電体
層16を含む。なお、例えばXnはn番目の維持放電電
極Xを意味している。維持放電電極X,Yは、維持放電
100を生じさせるためのものであり、ガラス基板13
上に、方向D2に互いに平行に延設され、第1基板1に
内設されている。誘電体層16は、ガラス基板13、維
持放電電極X,Yを一様に覆う。第1被覆層11は第1
基板1の主面側である誘電体層16を全て一様に覆う。
第2被覆層12は、第1被覆層11上に、方向D2に互
いに平行に延設されている。
バス電極15を含むことが望ましい。透明電極14は維
持放電100を拡げる役割を果たし、バス電極15は、
維持放電電極X,Yの抵抗成分を低減する役割を果た
す。バス電極15は透明電極14の中央上に設けられて
いる。
電極XはN+1本、維持放電電極YはN本である。
れも走査線であり、……,2n−3,2n−2,2n−
1,2n,2n+1,……(nはNまでの任意の数)は
走査線の番号である。バス電極15は隣接する走査線の
境界に位置している。
層11,12は、方向D2に平面視で互いに交互して露
呈しつつ平行に延びて第1基板1の主面側を覆う。第1
被覆層11の平面視露呈部分は、隣り合う維持放電電極
X,Yの間上方に位置し、第2被覆層12の平面視露呈
部分は、維持放電電極X,Y上方に位置する。
平面視露呈部分は、バス電極15と同じ幅であって、バ
ス電極15上方に位置している。
と、第2被覆層12の平面視露呈部分は、隣接する走査
線の境界に位置し、第1被覆層11は、隣接するバス電
極15の間上方に位置している。
して維持放電100を活性させる材質で構成されてい
る。例えば、第1被覆層11はMgOが主成分であり、
第2被覆層12はAl2O3あるいはTiO2等が主成分
である。
を保護する働きも兼ねる。第2基板2は周知の構造のも
のを適用し、例えば図11の第2基板2aを適用すれば
よい。なお、図1の第2基板2の各部を示す各符号は、
図12の符号からbを除いたものに対応しているので、
図1の第2基板2の詳しい説明は省略する。
X,Yに維持放電100を生じさせるための電位を与え
ることによって、第1基板1の主面に維持放電100が
生じる。バリアリブ3は維持放電100を方向D1に区
画する。また、維持放電100は、第2被覆層12より
も第1被覆層11上に生じ易いので、実質的に第1被覆
層11及び第2被覆層12は維持放電100を方向D2
に区画することになる。したがって、隣接する走査線間
で放電空間が連通していても、維持放電100が隣りの
走査線に影響することが抑えられる。
外線を受けて励起され、赤、緑、青の可視光線を発す
る。可視光線が透明の第1基板1を通ることによって、
第1基板1には所望の画像が表示される。
リアリブ3であっても、維持放電100が隣りの走査線
に影響することが抑えられ、発光すべきでない放電セル
が発光することを抑えることができる。よって、バリア
リブ3はストライプ状で済み、従来の技術で説明した
〜の問題点が解決できる。すなわち、については、
放電空間が方向D1には区画されないので、放電空間内
を十分に排気できる。及びについては、スクリーン
印刷法で対応できるので、精度の高い加工技術が必要な
い。
線が1本の維持放電電極を共有するものである。走査線
の総数が2N本とすると、図1の構造では維持放電電極
の総数は2N+1本であり、従来の図11の構造では4
N本である。このように図1の構造では、維持放電電極
X,Yの配線密度が図11の構造と比較して、ほぼ半分
になるので、プラズマディスプレイパネルの微細化に対
し極めて有効である。
境界に位置するので、走査線間の境界において蛍光体2
4からの可視光線を遮らないので、発光効率が向上す
る。
図2〜図4の構造でもよい。図2〜図4の構造でも、第
1基板1の平面図は図1(B)と同じになる。
主面側の誘電体層16を全て一様に覆う。第1被覆層1
1は、バス電極15上方以外の第2被覆層12上に、方
向D2に互いに平行に延設されている。
の誘電体層16の役割を兼ね、誘電体層16と同じ構造
である。第1被覆層11は、バス電極15上方以外の第
2被覆層12上に、方向D2に互いに平行に延設されて
いる。
ス電極15上方については第2被覆層12のみが覆い、
バス電極15の間上方については第1被覆層11のみが
覆う。
たとおりである。
第2被覆層12が第1基板1の主面側を全て一様に覆
う。よって、図4の構造と比較して、図1〜図3の構造
は簡単である。
ィスプレイパネルは、第1基板1の主面側を方向D2に
平面視で互いに交互して平行に延びる放電活性領域と放
電不活性領域とに分け、放電活性領域には第1被覆層1
1を露呈して設け、放電不活性領域には第2被覆層12
を露呈して設けたものといえる。
プラズマディスプレイパネルの製造方法について図5を
用いて説明する。図5の製造方法は、リフトオフを適用
したものである。
術を用いてガラス基板13、透明電極14、バス電極1
5、誘電体層16を有する構造を得る。次に、誘電体層
16を全て一様に覆う第1被覆層11を形成する。次
に、第1被覆層11を全て一様に覆うレジストR1を塗
布して形成する。
シャドウパターン201を有するガラス乾板200を通
して、矢印の方向からレジストR1を露光する。
R1を現像して、レジストR1のうち、バス電極15上
の部分を除去する。レジストR1が除去された部分に
は、第1被覆層11が露出している。
って、方向D2に互いに平行に延びて第1被覆層11を
選択的に覆うレジストR1を形成する。
R1及び第1被覆層11上に第2被覆層12を真空蒸着
法によって形成する。
R1を除去することによって、レジストR1上に形成さ
れた第2被覆層12が剥離(リフトオフ)する。バス電
極15上方の第2被覆層12は残る。
ズマディスプレイパネルが完成する。
て、製造容易に図1のプラズマディスプレイパネルが得
られる。
プラズマディスプレイパネルの製造方法について図6を
用いて説明する。図6の製造方法は、リフトオフを適用
したものである。
術を用いてガラス基板13、透明電極14、バス電極1
5、誘電体層16を有する構造を得る。次に、誘電体層
16を全て一様に覆う第2被覆層12を形成する。次
に、第2被覆層12を全て一様に覆うレジストR1を塗
布して形成する。
シャドウパターン202を有するガラス乾板200を通
して、矢印の方向からレジストR1を露光する。
R1を現像して、レジストR1のうち、バス電極15上
方以外の部分を除去する。レジストR1が除去された部
分には、第2被覆層12が露出している。
って、方向D2に互いに平行に延びて第2被覆層12を
選択的に覆うレジストR1を形成する。
R1及び第2被覆層12上に第1被覆層11を真空蒸着
法によって形成する。
R1を除去することによって、レジストR1上に形成さ
れた第1被覆層11が剥離(リフトオフ)する。バス電
極15上方以外の第1被覆層11は残る。
ズマディスプレイパネルが完成する。
て、製造容易に図2のプラズマディスプレイパネルが得
られる。
2)では、ガラス乾板200を通してレジストR1を露
光した。これに代えて、図7の矢印に示すように、第1
基板1の主面の反対側からガラス基板13を通してレジ
ストR1を露光する。バス電極15がシャドウパターン
の役割を果たす。この場合、図5のレジストR1はネガ
型、図6のレジストR1はポジ型にする必要がある。
が必要ない。ガラス基板13を通して露光する場合は、
第2被覆層12の平面視露呈部分とバス電極15との位
置合わせが自己整合的に行われる、いわゆるセルフアラ
イメント露光である。したがって、第2被覆層12の露
出部分は必ずバス電極15上方に位置させることがで
き、図1(B)に示す第2被覆層12の露出部分の幅を
バス電極15の幅と同じにすることができる。よって、
第2被覆層12の露出部分の幅をバス電極15の幅と同
じにする場合には特に有効である。たとえ、バス電極1
5に不良な加工精度による歪みがあっても、第2被覆層
12の露出部分の幅をバス電極15の幅と同じにするこ
とができる。
ス電極15は隣接する走査線の境界に位置するので、バ
ス電極15を画素を視覚的に区画するための構造物とし
て利用できる。バス電極15のガラス基板13側の面を
例えば黒色の光吸収性の材質で構成すれば、バス電極1
5は走査線間の境界において蛍光体24からの可視光線
を遮るので、コントラストが向上する。つまり、バス電
極15はブラックストライプの役割を兼ねることができ
る。
の順の積層構造にすれば、バス電極15のガラス基板1
3側の面は、Crの黒っぽい金属光沢によってコントラ
ストが向上する。あるいは、バス電極15のガラス基板
13側については黒色顔料を含むAgで構成し、反対側
については抵抗値が高くならないように顔料を含まない
Agで構成してもよく、黒色顔料によってコントラスト
が向上する。
マディスプレイパネルを駆動するための駆動方法につい
て説明する。
の駆動方法を図13を用いて説明する。図13は、19
94.12 第9回プラズマディスプレイ討論会におい
て出願人が提供した資料に述べられているものであっ
て、アドレス電極22、維持放電電極X,Yに与える電
位の駆動シーケンスを1つのサブフィールドについて示
す。
Iでは第1プライミングパルス、期間IIでは第2プライ
ミングパルスをアドレス電極22に与える。
に消去パルスを与えることで、全ての放電セルの壁電荷
を初期化する。
全ての維持放電電極Xに与えた状態で、”L”レベルの
パルスをY1,Y2,……,Y2Nという線順次で維持放電
電極Yに与える。これに同期して壁電荷を蓄積すべき放
電セルを示す画像信号W1,W2,……,W2Nをアドレス
電極22に与えることで、画像信号が示す放電セルの維
持放電電極X,Y間に書込み放電が生じ、放電セルに壁
電荷が蓄積される。
維持放電100を生じさせるための維持パルスを繰り返
し与えることによって、壁電荷の相乗作用で壁電荷が蓄
積された放電セルに維持放電が生じる。
間IVでは、”H”レベルの電位を全ての維持放電電極X
に与えた状態で、”L”レベルのパルスを線順次に維持
放電電極Yに与える。この考え方を例えば図1〜図4の
構造に適用する場合を考える。”H”レベルの電位を全
ての維持放電電極Xに与えた状態で、例えば図1の2n
−1番目の走査線に書込み放電を生じさせるために維持
放電電極Ynの電位を”L”レベルにすると、2n−1
番目だけでなく、2n番目の走査線にも書込み放電が生
じる。よって、2n番目の走査線上の発光すべきでない
放電セルも発光する。
生じないようにするために、維持放電電極Ynの電位
を”L”レベルにするとともに、維持放電電極Xn+1の
電位も”L”レベルにする。これでは、さらに2n+1
番目の走査線にも書込み放電が生じる可能性があるの
で、維持放電電極Yに与えられる”H”レベルの電位を
維持放電電極Xに与えられる”H”レベルの電位と比較
して低くする。これによって、2n−1番目の走査線の
みに書込み放電を生じさせることができる。
n−1番目の走査線については書込み放電を生じさせる
ための電位を維持放電電極Xn,Ynに与えるとともに、
2n−1番目以外の走査線については書込み放電を生じ
させないための電位を、2n−1番目以外の走査線を挟
む維持放電電極X,Y間に与える。以上の2n−1番目
の走査線に対して行った処理を、2n−1番目以外の走
査線についても適当な順番で行うことによって、維持放
電100を生じさせるべき放電セルに壁電荷を蓄積す
る。これによって、書込み放電が生じるべきでない走査
線に書込み放電を生じさせないことができる。
み放電を生じさせる走査線の選択順を……,2n−1,
2n,2n+1,……と単純な線順次とすると、選択し
た走査線での書き込み放電が、その手前の走査線で書き
込み放電が行われていると不安定になる場合がある。例
えば、2n−1番目の走査線を選択中にm番目のアドレ
ス電極Amにオンの信号が入ったとすると、当該セル内
での書き込み放電は、最初にYn〜Am間の対向放電が
発生しそれに誘発される形でXn,Yn間の面放電が起こ
るというプロセスで成立している。しかし、最初のYn
〜Am間の放電派、2n−1番目の走査線に限らず2n
番目の走査線においても発生し得るものである。そのと
き、2n番目の走査線に属するYnの上部での壁電荷や
空間電荷の状況が初期状態から変わるため、次に2n番
目の走査線を選択したときにアドレス電極Amにおける
書き込み放電が不安定になる。一方、特開平6−289
809号公報ではプラズマアドレス液晶表示素子の駆動
方法として、走査線の選択順を1,3,5,……,2N
−3,2N−1と奇数番目のみを選択した後、続けて
2,4,6,……,2N−2,2Nと偶数番目のみを選
択するという方法が提案されている。しかし、この方法
をAC型プラズマディスプレイパネルの書き込み期間IV
で展開した場合、奇数番目の走査線の書き込みは問題な
く完了するが、先と同様の原理で2n番目の走査線に属
するYnの上部での壁電荷や空間電荷の状況が初期状態
から変わってしまうため、後続の偶数番目の走査線の書
き込み放電が不安定になることに変わりはない。
ィールドを前半と後半とに2分する。
I,消去期間IIIに続いて、例えば図1の奇数番目の走査
線に関して書き込みを行い、続いて、それらの維持放電
の期間を設けている。そして、後半に入っても、まず、
プライミング期間I,II、消去期間IIIを行うことで、2
n番目の走査線に属するYnの上部での壁電荷や空間電
荷を初期状態に戻し、この後、偶数番目の走査線に関す
る書き込みとそれらの維持を行うようにしている。これ
によって、前半及び後半において、書込み放電及び維持
放電100は走査線1本おきに安定して生じる。以下に
図8の駆動シーケンスについてさらに詳しく説明する。
ある。
電位を全ての維持放電電極X,Yに与えた状態で、(Y
1,X2),(Y2,X3),……,(YN-1,XN),(Y
N,XN+1)という順序で、”L”レベルのパルスを維持
放電電極X,Yに与える。これに同期して画像信号W
1,W3,W5,……,W2N-1をアドレス電極22に与え
る。これによって、奇数番目の走査線上の画像信号が示
す放電セルには、書込み放電が生じ、第1被覆層11の
表面に壁電荷が蓄積される。
Yに維持放電100を生じさせるための維持パルスを繰
り返し与えることによって、壁電荷の相乗作用で壁電荷
が蓄積された奇数番目の走査線上の放電セルに維持放電
が生じる。
ある。
電位を全ての維持放電電極X,Yに与えた状態で、(X
1,Y1),(X2,Y2),……,(XN,YN)という順
序で、”L”レベルのパルスを維持放電電極X,Yに与
える。これに同期して画像信号W2,W4,W6,……,
W2Nをアドレス電極22に与える。これによって、偶数
番目の走査線上の画像信号が示す放電セルでは、書込み
放電が生じ、第1被覆層11の表面に壁電荷が蓄積され
る。
Yに維持放電100を生じさせるための維持パルスを繰
り返し与えることによって、壁電荷の相乗作用で壁電荷
が蓄積された偶数番目の走査線上の放電セルに維持放電
が生じる。
スと後半の駆動シーケンスとを入れ換えてもよい。
るべきでない走査線に書込み放電を生じさせないことが
できるので、発光すべきでない放電セルが発光すること
を抑えることができる。
及び維持放電100は走査線1本おきに生じる。このた
め、維持放電100が互いに干渉することを抑えること
ができるため、プラズマディスプレイパネルを安定して
駆動させることができる。
は、維持放電電極Yに与えられる”H”レベルの電位
を、維持放電電極Xに与えられるものと比較して低くす
ることによって、例えば前半の画像信号W1のタイミン
グにおいて、維持放電電極X2,Y2の間に書込み放電が
生じないようにしている。しかし、何らかの理由で維持
放電電極Yに与えられる”H”レベルの電位が所望の電
位よりも高くなってしまい、誤って維持放電電極X2,
Y2の間に書込み放電が生じ、発光すべきでない放電セ
ルが発光する可能性がある。
生じさせる走査線を挟む維持放電電極X,Yのうち一方
に”H”レベル,他方に”L”レベルの電位を与え、そ
れ以外の走査線を挟む維持放電電極X,Yには共に”
H”レベル、あるいは共に”L”レベルの電位を与え
る。この場合の駆動シーケンスを図9に示す。
1番目の走査線という線順次で、書込み放電を生じさせ
る走査線を挟む維持放電電極X,Yについては、”H”
レベル、”L”レベルの電位を与えるとともに、その他
の走査線を挟む維持放電電極X,Yについては両方に”
H”レベル、あるいは”L”レベルの電位を与える。後
半では、2番目,4番目,……,2N−2,2N番目の
走査線という線順次で、書込み放電を生じさせる走査線
を挟む維持放電電極Y,Xについては、”L”レベ
ル、”H”レベルの電位を与えるとともに、その他の走
査線を挟む維持放電電極Y,Xについては両方に”H”
レベル、あるいは”L”レベルの電位を与える。
スと後半の駆動シーケンスを入れ換えてもよい。
方向を互いに逆方向にすれば、書込み放電を生じさせる
走査線を挟む維持放電電極X,Yのうち一方に”H”レ
ベル,他方に”L”レベルの電位を与え、それ以外の走
査線を挟む全ての維持放電電極X,Yには共に”H”レ
ベル、あるいは共に”L”レベルの電位を与える駆動シ
ーケンスを容易に実現できる。
び図9の駆動シーケンスを組み合わせてもよい。
させる走査線を挟む維持放電電極X,Yのうち一方に”
H”レベル,他方に”L”レベルの電位を与え、それ以
外の走査線を挟む維持放電電極X,Yには共に”H”レ
ベル、あるいは共に”L”レベルの電位を与えることに
よって、維持放電電極Yに与えられる”H”レベルの電
位を、維持放電電極Xに与えられるものと比較して低く
することを考慮しなくて済む。これによって、発光すべ
きでない放電セルが発光することを抑えることができ
る。
プ状にした構造に、図8〜図10の駆動シーケンスを適
用してもよい。
ンスでは、各々の期間Vにおいて維持放電が生じている
のは奇数番目の走査線のみ、あるいは偶数番目の走査線
のみなので、輝度が低下する。
度にするためには、次の(1),(2)の手段によって
実現できる。
る維持パルスの周期を短くして、維持パルス数を増や
す。例えば、図1のバス電極15は、配線密度が従来と
比較して半分であり、かつ、隣接する走査線の境界に位
置しているので蛍光体24の発光を殆ど遮らない。蛍光
体24の発光を遮らない分、バス電極15の幅を従来よ
りも大幅に太くすることによって、バス電極15の抵抗
を下げることができる。したがって、バス電極15内の
電圧降下を低く抑えられるので、期間Vに維持放電電極
X,Yに与えられる維持パルスの立ち上がりが安定す
る。これによって、パルスの周期を短くして、維持パル
スを増やすことができる。
を長くすればよい。例えば、上記(1)と同様にしてバ
ス電極15の抵抗を下げれば、書込みパルスの立ち上が
りが安定する。これによって、書込みパルスの周期を短
くして、期間IVを短くして、期間Vを長くできる。
2プライミングパルスによって放電セルに放電が生じ、
放電セルが発光する。図8〜図10の駆動シーケンスで
は、前半及び後半にそれぞれ期間I〜IIがあるので、従
来と比較して画面全体が黒の場合の輝度が2倍になり、
コントラストが低下する。
とで同じように第1及び第2プライミングパルスを与え
るのではなく、例えば、後半の第1プライミングパルス
を省略する。このように、消去期間IIIが有効に機能し
て放電セル内の壁電荷や空間電荷を充分に初期化するこ
とで、プラズマディスプレイパネルが安定に動作する限
りにおいて、プライミングパルスを必要最小数にするこ
とで、コントラストの低下を防ぐ。
のプラズマディスプレイパネルは、1本1本のアドレス
電極22は、全ての走査線に交差する。これに対し、図
14に示すプラズマディスプレイパネルは、走査線と平
行な方向であって、画面の例えば真ん中の境界線BL
で、画面を上側の領域RG1と下側の領域RG2とに分
割する。図14では、走査線の総数を2N本とし、領域
RG1には1番目〜N番目の走査線が含まれ、領域RG
2にはN+1番目〜2N番目の走査線が含まれる。全て
のアドレス電極もそれぞれ、その境界線BLで2つのア
ドレス電極221,222に分断する。アドレス電極2
21は領域RG1内の走査線のみに交差し、アドレス電
極222は領域RG2内の走査線のみに交差する。
境界線BLを挟む領域RG1とRG2とで書込み放電を
互いに独立して生じさせることができる。
ずれか一本の走査線と領域RG2内のいずれか一本の走
査線とに対して並行して書込み放電を生じさせる。この
駆動方法を上下領域並行書込み動作と称す。上下領域並
行書込み動作は、領域RG1,RG2の計2本の走査線
に対して並行して書込みを行うため、書込み期間IVを減
らすことができ、高階調化のためにサブフィールドを増
やしたり、高精細化のために走査線の本数を増やしたり
する場合に特に有効な駆動方法である。
の走査線を構成する構造(例えば図11)と図14とを
組み合わせ構造に対して、上下領域並行書込み動作を行
う場合は、特開平3−125187号公報や特開平4−
29293号公報で開示されているように、領域RG
1,RG2では互いに逆方向に走査し、境界線BLを挟
むN番目の走査線とN+1番目の走査線とを同時に走査
することが画質的に良いとされている。例えば、表1や
表2の2通りの走査線の選択順がある。
理由は、次のとおりである。例えば、領域RG1の選択
順を1,2,3,……,N−1,Nとし、領域RG2の
選択順を表1のとおりのN+1,N+2,N+3,…
…,2N−1,2Nとする。この場合、N+1番目の走
査線では書込み期間IVの1番最初に書込み放電が生じ、
N番目の走査線では1番最後に生じる。これによって、
例えば、N+1番目の走査線に書込み放電が生じる時点
は、N番目及びN+2番目の走査線の壁電荷や空間電荷
は初期状態である。一方、N番目の走査線に書込み放電
が生じる時点は、N−1番目及びN+1番目の走査線に
書込み放電による電荷が存在している。また、書込み放
電が生じてから維持期間Vに至るまでの期間が、N+1
番目の走査線では長く、N番目の走査線では短いため、
維持期間Vの開始時点では、N+1番目の走査線の書込
みによる電荷は、N番目と比較して減衰している。この
ように、隣接の走査線の放電セルが持つ壁電荷や空間電
荷が異なるので、この電荷による影響が領域RG1と領
域RG2とで異なり、特に、N番目の走査線とN+1番
目の走査線とで異なる。これによって、境界線BLで視
覚的に目立つ輝度差が生じる。そこで、領域RG1,R
G2では互いに逆方向に走査することによって、領域R
G1,RG2で、隣接の走査線の放電セルが持つ壁電荷
や空間電荷による影響が境界線BLを挟んで対称的に同
様になり、しかも、境界線BLを挟むN番目の走査線と
N+1番目の走査線とを同時に走査することによって、
境界線BLで視覚的に目立つ輝度差が生じないので、画
質的に良くなるのである。
持放電電極を共有する構造(例えば図1)と図14とを
組み合わせた構造を考える。この構造の境界線BL付近
の例を図15に示す。図15に示すように、画面の真ん
中の境界線BLは維持放電電極XN/2+1上にあり、領域
RG1,RG2とは維持放電電極XN/2+1を共有するこ
とになる。なお、図15はNが偶数の場合を示し、Nが
奇数の場合は境界線BLの維持放電電極はY(N+1)/2で
ある。
造とを組み合わせたことに対応して、図8〜図10の書
込み期間IVの走査線の選択順と表1、表2の選択順とを
単に組み合わせようとしてもできない。なぜなら、図8
〜図10の走査線の選択順は、前半及び後半の一方で奇
数番目の走査線のみについて書込み放電を生じさせ、他
方で偶数番目の走査線のみについて書込み放電を生じさ
せるため、N番目の走査線とN+1番目の走査線とを同
時に走査することができないからである。そこで、次の
ケース1〜4のように、走査線を選択する。
前半及び後半とも、領域RG1,RG2での走査線の選
択順を、境界線BLを基準として最も遠い走査線から最
も近い走査線へ1本おきに順次選択する。なお、表3は
Nが偶数の場合を示し、表4はNが奇数の場合を示す。
されるのは、表3では後半であり、表4では前半であ
る。なお、N番目,N+1番目の走査線を同時に走査す
るためには、例えば、図15において、維持放電電極Y
N/2,YN/2+1にそれぞれ同じ”L”レベルの電位を与
え、維持放電電極XN/2+1に”H”レベルの電位を与え
ればよい。
8あるいは図10のタイミングチャートで全走査線を2
N本からN本に代えたものを採用すればよい。領域RG
1の駆動シーケンスのタイミングチャートの最終行、す
なわち、境界線BLは維持放電電極は先に述べたように
Nが偶数の場合はXN/2+1であり、Nが偶数の場合はY
(N+1)/2(図15)である。一方、領域RG2の駆動シ
ーケンスは、任意の走査線を挟む維持放電電極X,Yの
電位を、境界線BLを挟んで対称に位置する領域RG1
内の走査線を挟む維持放電電極X,Yの電位と同じにす
ればよい。
前半及び後半とも、領域RG1,RG2での走査線の選
択順を、境界線BLを基準として最も近い走査線から最
も遠い走査線へ1本おきに順次選択する。なお、表5は
Nが偶数の場合を示し、表6はNが奇数の場合を示す。
されるのは、図5では後半であり、表6では前半であ
る。領域RG1,RG2の駆動シーケンスは、ケース1
の説明と同様である。
前半では、領域RG1,RG2での走査線の選択順を、
境界線BLを基準として最も近い走査線から最も遠い走
査線へ1本おきに順次選択する。一方、後半では、領域
RG1,RG2での走査線の選択順を、境界線BLを基
準として最も遠い走査線から最も近い走査線へ1本おき
に順次選択する。なお、表7はNが偶数の場合を示し、
表8はNが奇数の場合を示す。
されるのは、表7では後半であり、表8では前半であ
る。
9のタイミングチャートで全走査線を2N本からN本に
代えたものを採用すればよい。一方、領域RG2の駆動
シーケンスは、任意の走査線を挟む維持放電電極X,Y
の電位を、境界線BLを挟んで対称に位置する領域RG
1内の走査線を挟む維持放電電極X,Yの電位と同じに
すればよい。
に、前半では、領域RG1,RG2での走査線の選択順
を、境界線BLを基準として最も遠い走査線から最も近
い走査線へ1本おきに順次選択する。一方、後半では、
領域RG1,RG2での走査線の選択順を、境界線BL
を基準として最も近い走査線から最も遠い走査線へ1本
おきに順次選択する。なお、表9はNが偶数の場合を示
し、表10はNが奇数の場合を示す。
されるのは、表9では後半であり、表10では前半であ
る。領域RG1,RG2の駆動シーケンスは、ケース3
の説明と同様である。
のを表11〜14に示す。表11〜14において、RA
はある維持放電電極(境界線BL)を挟む一方の領域,
RBはその他方の領域、順方向とは1番目の走査線から
2N番目の走査線への方向、逆方向とは2N番目の走査
線から1番目の走査線への方向である。境界線BLの維
持放電電極を挟む2本の走査線のうち、一方は領域RA
内に含まれ、他方は領域RB内に含まれる。
Bの線順次の順次方向は、前半及び後半のそれぞれにお
いて、互いに逆方向である。
分けた場合を示したが、3つ以上に分けてもよい。例え
ば、画面の上から下へ4つの領域RG1〜RG4に、こ
の順に分け、表11を適用する場合、領域RG1,RG
2,RG3,RG4をそれぞれRA,RB,RA,RB
に対応させればよい。
前半と後半とで領域RG1,RG2の駆動シーケンスを
入れ替えてもよい。
持放電電極を挟む2本の走査線に書込み放電を生じさせ
ることで、領域RA,RBに対して、書込み放電を生じ
させることを安定して行え、かつ、境界線BLでの輝度
差が視覚的に目立ち難くすることができ、画質が良くな
る。これによって、高階調化、高精細化へ充分対応でき
る。
は、前半及び後半のそれぞれにおいて、互いに逆方向で
あるという容易な制御によって、境界線BLを挟む2本
の走査線に書込み放電を生じさせることができる。さら
に、領域RA,RBで、隣接の走査線の放電セルが持つ
壁電荷や空間電荷による影響が、境界線BLを挟んで対
称的に同様になり、画質をさらに良くすることができ
る。
態1〜11を図を用いて説明したが、本発明の考え方
は、図示に限定されるものではない。例えば、ガラス基
板13、ガラス基板21はガラス以外の透明な材質でで
きたものに置き換えてもよい。ガラス基板13の材質と
誘電体層16の材質とは同じ、すなわち、ガラス基板1
3と誘電体層16とが一体となった構造でもよい。
覆層及び第2被覆層によって、隣接する走査線間で維持
放電100が互いに影響し合うことが抑えられ、発光す
べきでない放電セルが発光することを抑えることができ
る。よって、特開平2−220330号公報、特開平6
−289809号公報、特開平8−102261号公報
等に開示されている構造と異なり、バリアリブは隣接す
るアドレス電極間を区画するための単純なストライプ状
でよい。バリアリブがストライプ状でよいので、バリア
リブが格子状の場合と比較して、放電空間内を十分に排
気でき、バリアリブへの蛍光体の形成をスクリーン印刷
法で対応できるので、精度の高い加工技術が必要ない。
ブが隣接するアドレス電極間を区画するための単純なス
トライプ状でよいので、バリアリブが格子状の場合と比
較して、バリアリブとバス電極との形成をスクリーン印
刷法で対応できるので、精度の高い加工技術が必要な
い。
層が第1基板の主面側を全て覆うことで、構造が簡単に
なる。さらに、第2被覆体が誘電体層の役割を兼ねるこ
とができる。
層が第1基板の主面側を全て覆うことで、構造が簡単に
なる。
第1及び第2被覆層の機能を実現できる。
上方に位置する第2被覆層の平面視露呈部分を得るの
に、バス電極をシャドウパターンとして第1基板の主面
の反対側から露光することを利用することができる。
はブラックストライプの役割も兼ねることができる。
フを用いて、製造容易に本発明に係るプラズマディスプ
レイパネルが得られる。
によって、製造容易に本発明に係るプラズマディスプレ
イパネルが得られる。すなわち、第1基板の主面の反対
側から露光すると、第2被覆層とバス電極との位置合わ
せが自己整合的に行われるので、第2被覆層は必ずバス
電極上方に位置させることができる。
放電を生じさせるべき走査線のみに書込み放電を生じさ
せることができる。これによって、発光すべきでない放
電セルが発光することを抑えることができる。
び後半において、隣接する走査線間で書き込み放電が互
いに干渉することを抑えることができるため、プラズマ
ディスプレイパネルを安定して駆動させることができ
る。
放電を生じさせる走査線を挟む電極のうち一方に”H”
レベル,他方に”L”レベルの電位を与え、それ以外の
走査線を挟む全ての電極には共に”H”レベル、あるい
は共に”L”レベルの電位を与える駆動シーケンスを容
易に実現できる。これによって、発光すべきでない放電
セルが発光することを抑えることができる。
極を挟む2本の走査線に書込み放電を生じさせること
で、2つの領域に対して、書込み放電を生じさせること
を安定して行え、かつ、ある電極での輝度差が視覚的に
目立ち難くすることができ、画質が良くなる。これによ
って、高階調化、高精細化へ充分対応できる。
極を挟む2本の走査線に書込み放電を生じさせることを
容易な制御で行うことができる。さらに、2つの領域
で、隣接の走査線の放電セルが持つ壁電荷や空間電荷に
よる影響が、ある電極を挟んで対称的に同様になり、画
質をさらに良くすることができる。
スプレイパネルの例を示す平面図及び断面図である。
スプレイパネルの例を示す断面図である。
スプレイパネルの例を示す断面図である。
スプレイパネルの例を示す断面図である。
スプレイパネルの製造方法の例を示す断面図である。
スプレイパネルの製造方法の例を示す断面図である。
スプレイパネルの製造方法の例を示す断面図である。
スプレイパネルの駆動方法の例を示すタイミングチャー
トである。
スプレイパネルの駆動方法の例を示すタイミングチャー
トである。
ィスプレイパネルの駆動方法の例を示すタイミングチャ
ートである。
斜視図である。
断面図である。
方法を示すタイミングチャートである。
プレイパネルの例を示す概念図である。
プレイパネルの一部を拡大した図である。
第1被覆層、12 第2被覆層、14 透明電極、15
バス電極、X,Y 維持放電電極、R1 レジスト、
221,222 アドレス電極。
Claims (14)
- 【請求項1】 放電セルを発光させる維持放電が生じる
主面を有する透明な第1基板と、 前記第1基板の主面側において定方向に互いに平行に延
びる複数のバリアリブと、 前記複数のバリアリブを挟んで前記第1基板の主面側に
対面する第2基板と、を備え、 前記第1基板は、 前記維持放電を生じさせるための、前記定方向の垂直方
向に互いに平行に延びて内設された複数の電極と、 前記定方向の垂直方向に平面視で互いに交互して露呈し
つつ平行に延びて当該第1基板の主面側を覆う第1,第
2被覆層と、を含み、 隣接する2本の走査線が1本の前記電極を共有すること
によって、隣り合う前記電極の間はいずれも走査線とし
て規定され、 前記第1被覆層は、前記第2被覆層と比較して前記維持
放電を活性させる材質で構成されているプラズマディス
プレイパネル。 - 【請求項2】 前記第1基板は、 前記第2被覆層の平面露呈部分は、前記複数の電極上方
に位置し、 前記第1被覆層の平面露呈部分は、隣り合う前記電極の
間上方に位置する請求項1記載のプラズマディスプレイ
パネル。 - 【請求項3】 前記第2被覆層は、前記第1基板の主面
側を全て覆い、 前記第1被覆層は、前記第2被覆層上に位置する請求項
1又は2記載のプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項4】 前記第1被覆層は、前記第1基板の主面
側を全て覆い、 前記第2被覆層は、前記第1被覆層上に位置する請求項
1又は2記載のプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項5】 前記第1被覆層はMgOを含み、前記第
2被覆層はAl2O3あるいはTiO2等を含む請求項1
又は2に記載のプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項6】 前記複数の電極はそれぞれ、前記維持放
電を拡げるための透明電極と、当該電極の抵抗成分を低
減するためのバス電極とを含み、 前記第2被覆層の露呈部分は、前記複数の電極のそれぞ
れに含まれる前記バス電極上方に位置する請求項2記載
のプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項7】 前記複数の電極は、コントラストを向上
させるために光吸収性の材質を含む請求項2記載のプラ
ズマディスプレイパネル。 - 【請求項8】 請求項1記載のプラズマディスプレイパ
ネル、を製造する方法であって、(a)前記第1及び第
2被覆層の一方を前記第1基板の主面側を全て覆って形
成するステップと、(b)前記定方向の垂直方向に互い
に平行に延びて前記第1及び第2被覆層の前記一方を選
択的に覆うレジストを形成するステップと、(c)前記
第1及び第2被覆層の他方を、前記第1及び第2被覆層
の前記一方、及び前記レジストを覆って形成するステッ
プと、(d)前記レジストを除去することによって、当
該レジストの前記第1及び第2被覆層の前記他方をリフ
トオフするステップと、を含むプラズマディスプレイパ
ネルの製造方法。 - 【請求項9】 前記ステップ(b)は、(b−1)前記
レジストを前記第1基板の主面側を全て覆って形成する
ステップと、(b−2)前記第1基板の主面の反対側か
ら前記レジストを露光するステップと、(b−3)前記
レジストの一部を現像によって除去するステップと、を
含む請求項8記載のプラズマディスプレイパネルの製造
方法。 - 【請求項10】 放電セルを発光させる維持放電が生じ
る主面を有する透明な第1基板と、 前記第1基板の主面側において定方向に互いに平行に延
びる複数のバリアリブと、 前記複数のバリアリブを挟んで前記第1基板の主面側に
対面する第2基板と、を備え、 前記第1基板は、 前記維持放電を生じさせるための、前記定方向の垂直方
向に互いに平行に延びて内設された複数の電極を含み、 隣接する2本の走査線が1本の前記電極を共有すること
によって、隣り合う前記電極の間はいずれも走査線とし
て規定されたプラズマディスプレイパネル、を駆動する
方法であって、 個々のサブフィールドでは、(a)書込み放電を生じさ
せる前記走査線については前記書込み放電を生じさせる
ための電位を当該走査線を挟む2本の前記電極に与える
とともに、その他の前記走査線については前記書込み放
電を生じさせないための電位を当該走査線を挟む2本の
電極に与えることを、線順次に行うステップと、(b)
前記書込み放電によって壁電荷が蓄積された放電セルに
前記維持放電を生じさせるための電位を前記複数の電極
に与えるステップと、が行われるプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法。 - 【請求項11】 前記サブフィールドを前半と後半とに
分け、 前記前半及び後半のそれぞれにおいて前記ステップ
(a)及び(b)が行われ、 前記前半及び後半の一方の前記ステップ(a)では、奇
数番目の前記走査線のみについて前記書込み放電を生じ
させ、他方の前記ステップ(a)では偶数番目の前記走
査線のみについて前記書込み放電を生じさせる請求項1
0記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。 - 【請求項12】 前記前半及び後半の前記ステップ
(a)の前記線順次の順次方向は、互いに逆方向である
請求項11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方
法。 - 【請求項13】 ある前記電極を挟む2つの領域で互い
に独立して前記書込み放電を生じさせることが可能であ
り、 前記2つの領域のそれぞれに対して、前記ステップ
(a)が並行して行われ、 前記ある電極を挟んで前記2つの領域にそれぞれ含まれ
る2本の前記走査線に書込み放電を同時に生じさせる請
求項10〜12のいずれかに記載のプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法。 - 【請求項14】 前記2つの領域の前記線順次の順次方
向は、互いに逆方向である請求項13記載のプラズマデ
ィスプレイパネルの駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20528398A JP2000039866A (ja) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | プラズマディスプレイパネル及びその製造方法並びにその駆動方法 |
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---|---|---|---|
JP20528398A JP2000039866A (ja) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | プラズマディスプレイパネル及びその製造方法並びにその駆動方法 |
Related Child Applications (3)
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JP2002119117A Division JP2003076318A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | プラズマディスプレイパネルの駆動方法 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-07-21 JP JP20528398A patent/JP2000039866A/ja active Pending
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