JP2000039319A - スパッタレス溶接画像の生成方法および生成装置 - Google Patents

スパッタレス溶接画像の生成方法および生成装置

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JP2000039319A
JP2000039319A JP10205962A JP20596298A JP2000039319A JP 2000039319 A JP2000039319 A JP 2000039319A JP 10205962 A JP10205962 A JP 10205962A JP 20596298 A JP20596298 A JP 20596298A JP 2000039319 A JP2000039319 A JP 2000039319A
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memory
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images
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Toshiya Saitsu
寿也 才津
Kazuo Ichimura
和男 市村
Tsunao Nakajima
綱男 中島
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接中のスパッタの影響によって画像中の溶
接箇所が読み取れないという問題を回避し、画像中から
火花部分のみを有効に取り除くとともに、短時間で効果
的にノイズ処理ができる方法および装置を提供する。 【解決手段】 溶接画像の処理に際して、スパッタ画像
をハードウェアで高速に処理するために、少なくとも2
以上の画像を用いるMIN演算によりノイズ部分を取り
除くことを特徴とするスパッタレス溶接画像の生成方
法、並びに、該方法による処理を行う論理演算素子を含
むことを特徴とするスパッタレス溶接画像の生成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタレス溶接
画像の生成方法および生成装置に関し、さらに詳しく
は、スリットレーザーを用いた視覚センサシステムにお
いて、溶接中の画像データからスパッタノイズをリアル
タイムに除去するために作製したスパッタレス溶接画像
入力ボードの回路構成,制御方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボイラ工場内でのボイラチューブ
やフィンについての溶接、例えばチューブとフィンとの
溶接、あるいはチューブ同士の溶接等の自動溶接システ
ムにおいては、溶接線(溶接箇所)の検出に、通常スリ
ットレーザとCCDカメラとを組み合わせた視覚センサ
を用いてきた。ここで、ボイラチューブとは、バーナで
火を炊いて水を蒸気にして、蒸気でタービンを回す際の
熱水を送る管である。また、フィンとは、ボイラ管だけ
では管と管との隙間から炎やエネルギーが漏れてしまう
ので、管と管との間の隙間を埋める板状のものである。
図8に、このような溶接を行う際の溶接部分の概略図を
示す。ここでは、スリットレーザー20とCCDカメラ
1とを組み合わせており、溶接箇所の狙いを付けて溶接
トーチ21で溶接を行う。
【0003】ところが、かかる溶接を行う場合には、溶
接中のスパッタ(火花)の発生によりスリットレーザー
20の軌跡が見え難くなり、鮮明な画像を得られないと
いう問題が生じていた。すなわち、溶接に際しては、溶
接箇所の狙いを決めた後、溶接の進行方向に対して、溶
接箇所の手前で画像を取る。したがって、その際、溶接
中に発生するスパッタが開先の検出に影響を与えていた
のである。そのため、従来は、一旦、画像をコンピュー
ター内の画像処理ボードに取り込み、スパッタ画像の除
去処理(ノイズ処理)を行った後、レーザー軌跡検出を
行ってきた。
【0004】そして、上記のようなノイズ処理に、従来
は高価な画像処理ボードを用いていた。このような画像
処理ボードは高価であるばかりでなく、画像処理に要す
る処理時間が長く、溶接時間全体の遅延の原因にもなっ
ていた。これは、従来の画像処理では、一画像に取っ
て、この一画像について蓄積データ等と照らし合わせて
の画像処理を行っていたためである。このようなパター
ン・マッチングと呼ばれる画像処理方法では、この溶接
ではこのように画像が写るはず、といったような基本パ
ターンを記憶・登録させておき、それに近い画像のみを
出力するように指示する手法である。しかしながら、こ
のような従来の画像処理ボードを用いる方法では、ノイ
ズ処理時間が長いために、リアルタイムな溶接線検出が
できず、1画像当たりの処理に2秒程度かかるという問
題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題点に鑑み、溶接中の火花(スパッタ)の影響によって
画像中の溶接箇所が読み取れないという問題を回避し、
画像中から火花部分のみを有効に取り除くとともに、短
時間で効果的にノイズ処理ができるような実用性に富ん
だ溶接画像の処理方法を開発すべく、鋭意検討した。そ
の結果、本発明者らは、溶接中の複数の画像を用いてノ
イズ処理を行うことによって、かかる問題点が一挙に解
決されることを見い出した。本発明は、かかる見地より
完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、溶
接画像の処理に際して、スパッタ画像をハードウェアで
高速に処理するために、少なくとも2以上の画像を用い
るMIN演算によりノイズ部分を取り除くことを特徴と
するスパッタレス溶接画像の生成方法を提供するもので
ある。ここで、MIN演算では、少なくとも2以上の画
像であれば任意の数の画像データを用いることができる
が、具体的には、例えば後述するような3画像を用いる
処理方法が挙げられる。また、本発明は、上記方法によ
る処理を行う論理演算素子(FPGA)を含むことを特
徴とするスパッタレス溶接画像の生成装置(ボード)を
提供するものである。
【0007】本発明によれば、溶接中の画像においても
スパッタ(火花)の影響を受けずに、溶接線(溶接箇
所)を画像中から的確に読み取ることができる。また、
本発明によれば、1画像当たり最速1/30秒での処理
が可能になった。さらに、ノイズ処理を少しでも早くす
るために、従来は高価な画像処理ボードを使用していた
が、本装置は低コストにて製作可能であり、経済的にも
有利である。したがって、本発明によれば、全体とし
て、画像処理システムのコストを低減することができ、
運転に際しての労力軽減,信頼性の向上にも寄与する。
以下、本発明について、詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】添付図面を参照しながら、本発明
の実施の形態を説明する。実施の形態 本実施の形態においては、FPGAを用いて本発明のス
パッタレス溶接画像の生成方法を実施する場合のボード
について説明する。上述したように、従来はボイラ工場
内でのボイラチューブ・フィン溶接等の自動溶接システ
ムにおいて、溶接線の検出に、スリットレーザとCCD
カメラとを組み合わせた視覚センサを用いてきたが、以
下のような問題があった。すなわち、溶接中に発生する
スパッタが開先の検出に影響を与えるため、一旦、画像
をパソコン内の画像処理ボードに取り込み、スパッタ画
像の除去(ノイズ処理)を行っていたが、この方法で
は、ノイズ処理時間が大きい(1画像/約2秒程度)の
で、リアルタイムの溶接線検出ができない。本発明で
は、このようなスパッタ画像の除去をリアルタイムで可
能にするために、以下のFPGAを用いる専用のボード
をの作製する。
【0009】FPGAは、フィールド・プログラマブル
・ゲイト・アレイの略であり、プログラムにより自由に
論理回路の製作が可能なLSIである。このFPGAを
用いることにより、簡単,短時間,低コスト,高信頼性
でハードウェアの作製が可能になる。すなわち、簡単,
短時間,低コストであるのは、ソフトウェアで設計する
ため、シミュレーションによるデバッグや回路修正が簡
単にでき、短時間、低コストでできるからである。高信
頼性であるとは、多種回路を1チップ内に構築できるた
め、チップ数が減少し、半田付けの箇所が減り、配線に
起因する故障が大幅に減少するためであり、高い信頼性
を確保できる。そして、少量生産品、又はカスタムIC
化して大量生産する前の検査用に特に有効である。
【0010】本発明の入力ボードを利用する画像処理シ
ステムの機器構成としては、図1に示すように、CCD
カメラ1からの画像を、FPGA6を搭載したボード5
上に取り込み、スパッタ除去処理を行い、結果をパソコ
ン3メモリ上に出力する。結果を確認するため、処理結
果をディスプレイ4に表示する。
【0011】入力ボードの構成としては、パソコン拡張
スロットに装着可能な基盤(AT基盤)に、例えば図2
に示すように処理チップを配置し、スパッタ除去処理を
行わせるボードとする。ここで、図2中、同軸コネクタ
11はカメラ画像入力用であり、A/D変換器10は画
像アナログ信号(NTSC信号)をデジタル信号に変換
する。ビデオ同期分離器9は、ビデオ同期信号とコンポ
ジット信号(画像輝度レベル)とを分離する。メモリ7
は、処理画像蓄積および処理結果画像格納用である。F
PGA6は各種信号処理を行う回路をチップ内に定義し
ており、クロック8は処理タイミング取得用である。
【0012】信号処理の概要としては、溶接中のスパッ
タ(スパッタ画像)が高速で移動していることに着目
し、連続画像を複数枚取得した後、それらの画像間でM
IN演算(最も暗い画素のみが残る)を行うことで、画
像からスパッタのみを取り除く処理が可能となる。MI
N演算の一例を示せば、例えば図3のように、ノイズ◆
(移動ノイズ)が存在する画像について、複数画像間で
の同じ画素(マス目1個単位)にて最も暗い画素(図3
では白黒反転)を取り出すことにより、ノイズを除去す
ることができる。この画像間で同じ画素にて、最も暗い
画素を取り出す処理を、MIN演算という。
【0013】信号フローとしては、上述したようなMI
N演算処理を、例えば3画像分について、作製したボー
ドを用いて、図4に示すような以下の手順で行う。先
ず、CCDカメラからの画像をA/D変換し、メモリ1
に画像を記憶する。次いで、メモリ1の内容をメモリ2
へシフトすると同時に、新しい画像をA/D変換し、メ
モリ1に画像記憶する。次に、メモリ2の内容をメモリ
3にシフト、メモリ1の内容をメモリ2へシフトすると
同時に、新しい画像をA/D変換し、メモリ1に画像を
記憶する。さらに、上記と同時に、新しい画像と、メモ
リ1からメモリ2へシフト画像と、メモリ2からメモリ
3へシフトする画像と、を各々1画素毎にFPGAに取
り込み、MIN演算を行い、結果をメモリ4へ出力す
る。最後に、上記動作をビデオレート(1/30秒)で
3度行わせた後、MIN演算結果(メモリ4)の内容を
パソコンディスプレイに表示する。
【0014】FPGAの作製においては、具体的には、
例えばXilinx社製のXACTSTEP等を使用で
きる。ここで、XACTSTEPにおけるロジックの作
製方法は、XACTSTEP専用のプログラミング言語
を使用して行う方法と、基本回路の組み合わせにより直
接回路図を書き込む方法とがある。プログラム言語を使
用する場合、回路の配線や信号の流れ等を第三者が見た
際には分かりにくい点はあるが、作製するにあたっては
デバッグがしやすいという利点がある。直接回路図を書
き込む場合、回路の配線や信号の流れ等を第三者が見た
際にも分かりやすくイメージしやすいという利点はある
が、デバッグがしにくいこと、あるいはエラーの原因が
分かりにくいこと等もある。そこで、本実施の形態で
は、直接回路図に書き込む方法によって作製を行う。な
お、FPGAチップに関しても、このXACTSTEP
に対応しているXilinx社製のFPGAを使用でき
る。
【0015】MIN演算処理を実施するFPGAのロジ
ックを作成するにあたっては、例えば以下のような手順
で行う。デザインエントリーでは、先ずロジック(回
路)を作成する。エラーが無ければXACTステップに
て回路の簡略化,FPGA用の配置設定を行う。さら
に、エラーば無ければダウンロードステップにてFPG
Aの型式,処理速度の設定してFPGAへダウンロード
する。最後に、処理テストを行い、目的に合った処理を
行えば完成である。但し、エラーが発生した場合には、
その都度デザインエントリーから見直しを行う。
【0016】次に、制御回路について説明する。ここで
は基本回路として、上記XACT STEPを使用する
上でXilinxにおいて、既に準備されているシンボ
ル回路であるIPAD,OPAD,IBUF,OBU
F,INV,BUFT,FDCE,CB2CE,D38
E,COMPM8等が用いられる。また、本実施の形態
では、上記基本回路を用いて独自に作製した処理モジュ
ールを、シンボル回路と呼び、このシンボル回路を図5
のように配置して用いる。ここで、IF回路は、ボード
上メモリへの読み書き指令回路である。DB回路は、パ
ソコンとのデータ授受回路である。MW回路は、メモリ
ー書き込みのコントロール回路であり、メモリのライト
(書き込み)信号を制御する。MR回路は、メモリ読み
込みのコントロール回路であり、メモリのリード(読み
込み)信号を制御する。
【0017】そして、本実施に形態では、ボードでの画
像取り込みタイミング、および、パソコンモニタへの表
示タイミングについては、C言語で作成したプログラム
にて制御する。図5に指令データ・画像データ、図6に
プラグラムフローを示す。図6において、図中Aで示し
た処理にて、信号を受けたボード内では、新規画像取り
込み、メモリ間の画像シフト、MIN演算までの一連動
作を行う。また、図中Bで示した処理にて、このような
時間調整をすることで、MIN演算を行う画像取り込み
周期を調整可能とする(初期値1/30秒毎)。以下、
各回路について説明する。
【0018】FPGAに書き込んだ回路全体の総称をメ
イン回路とし、各シンボル回路、基本回路、及び、それ
らを接続するための配線によって構成する。メイン回路
の機能としては、先ず、A/D変換した画像をメモリ1
に書き込む。次いで、メモリ1に画像を書き込むと同時
に、メモリ1に書き込んでいた画像はメモリ2に、メモ
リ2に書き込んでいた画像はメモリ3に、それぞれシフ
トする。また、各メモリ間のシフトを行うのと同時に、
FPGAにおいて3画像のMIN演算を行い、MIN演
算結果画像をメモリ4に書き込む。画像読み込み,書き
込みを繰り返すことにより、メモリ1からメモリ3まで
の3画像が取得できる。この3画像をシフトと同時にM
IN演算回路において、輝度レベルの最も低いデータの
みを取得し、メモリ4に書き込んでいくことによって、
スパッタ除去画像を得ることができる。
【0019】IF(インターフェイス)回路の機能とし
ては、ISAバスより読み込み命令IOR、書き込み命
令IOWを入力し、メモリへの読み込み,書き込みを行
うために必要なW 7;0 ,R 7;0 ,WE,REを出力す
る。パソコンからアドレスを指定された際、指定アドレ
スがFF30〜FF3Fであるかどうかの確認を、渡さ
れたアドレスの上位12ビットで行う。
【0020】DB(データベース)回路の機能として
は、パソコンとのデータ授受を行う回路であり、ボード
側からパソコン側へ画像データを受け渡す。DB回路で
は、CINにLOWレベルの信号が入力されると、DI
7;0 のデータ(MIN演算結果画像データ)はIOP
ADにてパソコンでの読み込みが可能となり、DOへの
出力は遮断される。また、MW(メモリライトコントロ
ール)回路の機能としては、メモリ1〜3に対してメモ
リの書き込み・読み込み許可、および、内容のクリア信
号を出力する。さらに、MR(メモリリードコントロー
ル)回路では、メモリ4に対して、メモリの読み込み許
可、および、クリア信号を出力する機能を有する。
【0021】最後に、MIN演算回路では、メモリ1〜
3の画像データの内容を画素毎に比較し、最も小さい値
をメモリ4へ書き出して、MIN画像データを作成する
機能を有する。MIN演算回路では、メモリ1の画像デ
ータおよびメモリ2の画像データを入力して、輝度デー
タが入っているので、輝度を比較することになる。この
処理結果とメモリ3の画像データとを再度通すことによ
り、3画像のMIN演算結果の画像を得ることができ
る。この際には3画像を操作するが、同時に3画像を使
用するのではなく、先にメモリ1の画像データとメモリ
2の画像データとの比較を行い、その結果とメモリ3の
画像データとの比較を行うために、一信号では処理でき
ない。よって、40MHzのクロックを20MHzに変
換したクロック(A/D変換を行わせるタイミング)を
タイミングとして使用している。このときFD8CEを
複数用いているが、これは画像のピクセルを3画像分が
全て同じピクセル同士で比較を行わせるための同期を取
らせている。この結果、出力される画像は3画像による
MIN演算を行った画像となり、スパッタレス溶接画像
を生成することができる。
【0022】他の実施の形態 本発明のスパッタレス溶接画像の生成方法を実施するに
は、図9(a)に示すようなパソコンスロットに挿入し
てボード形式で使用する上記実施の形態の他、図9
(b)や(c)に示すような単独装置化したような形態
も可能である。例えば、D/A変換回路,電源を付加
し、パソコンなしでも使用できる装置が考えられる。ま
た、取り込み画像数、タイミング詳細調整のディップス
イッチ化により、上記実施の形態以外に、次のような設
定の装置も可能である。 取り込み画像数 上記実施の形態での3画像固定のMIN演算画像数を、
回路設計を変更して可変とし、少なくとも2以上の任意
の画像数をディップスイッチ等にて指定できるようにす
る。あるいは、4以上の画素数において固定された装置
とする。 取り込みタイミング 上記実施の形態では、パソコンで行っている待ち(ウェ
イト)時間設定を、ディップスイッチ等で任意に行える
ようにする。また、処理するタイミングについて、図1
0(a)に示すような3画像蓄積方式から、図10
(b)に示すような逐次処理方式へ変更する。上記実施
の形態では、123、456、789で3画像をとり、
例えば1/10秒毎の出力である場合に、123、23
4、345で3画像とるような逐次処理を行い、1/3
0秒毎に出力する形態も可能である。以下、実施例によ
り本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実
施例によって何ら制限されるものではない。
【0023】
【実施例】実施例1 図2に示すのと同様の概観構成を有する入力ボードを作
製した。ビデオ同期分離器としてはLM1881、A/
D変換器としてはMB40568(8ビット)、FPG
Aとしては191ピン,処理速度−5,60MHzまで
対応するXC4010PG191C−5(Xilinx
製)、メモリとしてはTMS4C1050−30、クロ
ックとしては40MHzクロックを使用した。また、上
記入力ボードを利用する機器構成としては、図1に示す
のと同様の構成とし、CCDカメラとしてはSONY製
のCCDビデオカメラモデルXC−57、カメラアダプ
ターとしてはDIATRON製のカメラビデオアダプタ
ーモデル、パソコンとしてはCONTEC製のDOS/
V機、ディスプレイとしては飯山電機製の15インチデ
ィスプレイを用いた。
【0024】そして、図7に示すような構成で、ボイラ
管22とその隙間をシールするフィン23との溶接につ
いて実験した。このような場合、スリットレーザー20
照射位置と溶接トーチ21先端との距離が60mmと近
いため、そのままの画像ではCCDカメラ1撮影画像に
スパッタノイズが多く含まれてしまい、スリットレーザ
ー20の軌跡を認識するのは困難である。そこで、上記
本発明の装置を用いてノイズ(スパッタ)除去処理を行
ったところ、概ねスパッタ画像を除去することができ、
スリットレーザー20の軌跡を短時間に、かつ容易に認
識することができた。
【0025】
【発明の効果】本発明のスパッタレス溶接画像の生成方
法は、溶接中のスパッタの影響によって画像中の溶接箇
所が読み取れないという問題を回避し、画像中から火花
部分のみを有効に取り除くとともに、短時間で効果的に
ノイズ処理ができる。すなわち、本発明によれば、溶接
中の画像においてもスパッタ(火花)の影響を受けず
に、溶接線(溶接箇所)を画像中から的確に読み取るこ
とができる。また、本発明によれば、1画像当たり最速
1/30秒での処理が可能になった。さらに、ノイズ処
理を少しでも早くするために、従来は高価な画像処理ボ
ード(約50〜100万円)を使用していたが、本装置
は低コスト(約5万円程度)にて製作可能であり、経済
的にも有利である。したがって、本発明によれば、全体
として、画像処理システムのコストを低減することがで
き、運転に際しての労力軽減,信頼性の向上にも寄与
し、産業上大きな意義を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のFPGAを搭載するボードを
利用した画像処理システムの概略構成図である。
【図2】図2は、上記した本実施の形態において作製さ
れるFPGAを搭載するボードの外観図である。
【図3】図3は、本発明におけるMIN演算の一例を示
す模式図である。
【図4】図4は、上記した本実施の形態における3画像
分のMIN演算処理を行う場合の信号フローを示す図で
ある。
【図5】図5は、指令データ・画像データのボードへの
取り込み手順(タイミング)を示した図である。
【図6】図6は、画像処理に際してのプラグラムフロー
を示す。
【図7】図7は、実施例1におけるボイラ管とフィンと
の溶接を模式的に描いた図である。
【図8】図8は、スリットレーザーとCCDカメラとを
組み合わせて溶接を行う場合の溶接部分の概略図であ
る。
【図9】図9は、本発明のスパッタレス溶接画像の生成
方法を実施する場合の種々の形態を模式的に表した図で
ある。
【図10】図10(a)は3画像蓄積方式の画像生成方
法を示す図であり、図10(b)は逐次処理方式の画像
生成方法を示す図である。
【符号の説明】
1 CCDカメラ 2 カメラアダプター 3 パソコン 4 ディスプレイ 5 ボード 6 FPGA(論理演算素子) 7 メモリ 8 クロック 9 ビデオ同期分離器 10 A/D変換器 11 同軸コネクタ 12 接続部 13 IF回路 14 DB回路 15 MW回路 16 MR回路 17 MIN演算回路 18a,b 画像書き込み命令,画像読み取り命令 19 処理結果画像 20 スリットレーザ 21 溶接トーチ 22 ボイラ管 23 フィン 24 処理装置 25 原画像(アナログ) 26 処理画像(デジタル) 27 処理画像(アナログ) 28 TVモニタ 29 溶接部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接画像の処理に際して、スパッタ画像
    をハードウェアで高速に処理するために、少なくとも2
    以上の画像を用いるMIN演算によりノイズ部分を取り
    除くことを特徴とするスパッタレス溶接画像の生成方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の処理を行う論理演算素子
    を含むことを特徴とするスパッタレス溶接画像の生成装
    置。
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