JP2000038320A - 美爪料 - Google Patents
美爪料Info
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Abstract
きわだたせ、優美な外観を有し、しかも、乾燥速度が速
く、化粧持続性に優れた美爪料。 【構成】細かい溝を有するポリエチレンテレフタレート
フィルムと金属及びエポキシ樹脂からなる積層ラメ剤
と、アクリル−シリコーン系共重合体を含有する美爪
料。
Description
与することにより指先をきわだたせ、優美な外観を有
し、しかも、乾燥速度が速く、化粧持続性に優れた美爪
料に関するものである。
きわだたせるために、雲母チタンやオキシ塩化ビスマ
ス、魚鱗箔等のパール剤を配合したり、ポリエチレンフ
ィルムに金属を蒸着した粉末のラメ剤、ポリエチレンと
ポリオレフィンの積層ラメ剤、細かい溝を有さないポリ
エチレンテレフタレート−金属−エポキシ樹脂からなる
積層ラメ剤等のラメ剤を配合していた。
剤を配合したものは、指先に光沢を付与することができ
るが、特殊な虹彩色を得ることはできなかった。ポリエ
チレンフィルムに金属を蒸着した粉末ラメ剤を配合した
ものは、爪の質感を変えることができるが、単純に金属
の外観が得られるだけである。また金属を蒸着しない、
ポリエチレンフィルムとポリオレフィンフィルムの積層
ラメ剤については、質感を変えることはできるが、フィ
ルムの透明性が高く、指先に特殊な虹彩色を付与する化
粧効果の点で満足のいくものが得られていない。更に、
細かい溝を有さないポリエチレンテレフタレート−金属
−エポキシ樹脂からなる積層ラメ剤を配合したものも、
指先に特殊な虹彩色を付与し、指先をきわだたせる化粧
効果が満足できるものではなかった。また、前記ラメ剤
を配合すると、美爪料塗布後の化粧膜が溶剤の揮発を妨
げるために、乾燥速度が著しく遅くなるという問題点が
あった。
記課題を解決するために鋭意研究した結果、アクリル−
シリコーン系共重合体を含有する美爪料に、細かい溝を
有するポリエチレンテレフタレートフィルムと金属及び
エポキシ樹脂からなる積層ラメ剤を組み合わせると、特
殊な虹彩色を爪に付与することにより指先をきわだた
せ、優美な外観を有し、しかも、乾燥速度が速く、化粧
持続性に優れることを見出し、本発明を開発するに至っ
た。すなわち、本発明は、次の成分(a)及び(b); (a)細かい溝を有するポリエチレンテレフタレートフ
ィルムと金属及びエポキシ樹脂からなる積層ラメ剤 (b)アクリル−シリコーン系共重合体を含有する美爪
料に関するものである。
用いられる成分(a)の細かい溝を有するポリエチレン
テレフタレートフィルムと金属及びエポキシ樹脂からな
る積層ラメ剤は、ポチエチレンテレフタレート表面にホ
ログラム柄等の細かい溝を有しているために、可視光線
のいずれかが干渉し、プリズム効果で虹色に輝いたり、
見る角度により赤、青、黄、緑、オレンジと三次元に発
色する積層ラメ剤である。
かい溝を形成する方法としては、レーザーでホログラム
柄をエッチングしたプレス型を用いてエンボス加工する
方法等が挙げられる。
ム、金等が挙げられるが、溶剤に濡れても虹彩色の外観
を発現させる観点より、アルミニウムが好ましい。
レートフィルムに細かい溝を加工し、これに金属を蒸着
し、更にエポキシ樹脂で被覆した後、適当な大きさ、形
状に裁断することにより得られるものである。前記エポ
キシ樹脂を被覆するとき、エポキシ樹脂にベンガラ、黄
酸化鉄等の無機着色顔料やタール系色素等の有機色素を
混合又は溶解したものを被覆することにより、着色した
ものも使用可能である。
剤の大きさは、使用性、使用感、化粧効果によって選択
されるが、概ね0.001〜5mmであり、好ましくは
0.01〜3mmである。更にその形状も、使用性、使
用感、化粧効果によって選択され、例えば、星型や丸
型、四角型、短冊型、ハート型、六角型、楕円型等が挙
げられる。
を有するポリエチレンテレフタレートフィルムと金属及
びエポキシ樹脂からなる積層ラメ剤は、市販品として、
ダイヤホログラムHG−S20EP、ダイヤホログラム
HG−S40EP(ダイヤ工業製)、エポクリスタル
0.1M、エポクリスタル0.3M(中塚金属製)等が
挙げられる。また、これら成分(a)の積層ラメ剤は、
必要に応じ一種又は二種以上を用いることができる。更
に、これらは必要に応じて一般油剤、シリコーン油、フ
ッ素化合物、界面活性剤等で表面を処理したものも使用
することができる。
かい溝を有するポリエチレンテレフタレートフィルムと
金属及びエポキシ樹脂からなる積層ラメ剤の配合量は、
0.1〜30%が好ましく、0.5〜20%がさらに好
ましい。この範囲であれば、特殊な虹彩色を得るといっ
た化粧効果の点で満足のいくものが得られる。
−シリコーン系グラフト共重合体とは、分子鎖の片末端
にラジカル重合性基を有するオルガノポリシロキサン化
合物とアクリレート及び/又はメタクリレートを主体と
するラジカル重合性モノマーとの共重合体で、特開平2
−25411号公報、特開平2−132141号公報等
に記載されているものが例示される。例えば、分子鎖の
片末端にラジカル重合性を有するオルガノポリシロキサ
ン化合物は、下記の一般式(1)
ている直鎖状又は分岐状の炭素鎖を有する炭素原子1〜
10個の2価の飽和炭化水素基 R3:メチル基又はブチル基 h:3〜300 で表されるものが挙げられる。
ートを主体とするラジカル重合性モノマーは、ラジカル
重合性不飽和結合を分子中に1個有する化合物を意味
し、使用されるアクリレート及び/又はメタクリレート
としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、
ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)ア
クリレート、フルオロ炭素鎖1〜10のパーフルオロア
ルキル(メタ)アクリレートを例示することができる。
また、本発明におけるアクリレート及び/又はメタクリ
レートを主体とするラジカル重合性モノマーにおいて、
上記したアクリレート及び/又はメタクリレート以外に
必要に応じて種々の重合性モノマー化合物を使用するこ
とができる。これらの化合物としては、スチレン、置換
スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、無水マレ
イン酸、マレイン酸エステル、フマル酸エステル、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、ブタ
ジエン、アクリロニトリル、フッ化オレフィン、N−ビ
ニルピロリドン等を例示することができる。
るジメチルポリシロキサン化合物(A)とアクリレート
及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性
モノマー(B)との共重合体は、重合比率((A)/
(B)):1/19〜2/1の範囲内で、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビスイ
ソブチロニトリル等の通常のラジカル重合開始剤の存在
下で行われ、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、バ
ルク重合法のいずれの方法の適用も可能である。市販品
としては、溶剤に溶解したものとして、KP541(6
0%イソプロピルアルコール溶液)、KP543(酢酸
ブチル溶液)、KP545(30%デカメチルシクロペ
ンタシロキサン溶液)〔共に、信越化学工業社製〕等が
挙げられる。
クリル−シリコーン系グラフト共重合体の配合量は、
0.1〜10重量%が好ましく、0.5〜5%が特に好
ましい。配合量がこの範囲であれば塗膜の乾燥性におい
て、特に良好なものが得られる。
に、通常美爪料に用いられる成分として、例えば、粉
体、ニトロセルロースやアルキッド樹脂等の被膜形成
剤、可塑剤、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
増粘剤、香料、防腐剤、多価アルコール、低級アルコー
ル、美容成分等を本発明の効果を損なわない範囲で、配
合することができる。
等の形状、、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔
質等の粒子構造、等により特に限定されず、無機粉体
類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体
類、等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、黒酸化
チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸
化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、
ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アル
ミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリ
サイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫
酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等
の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化
鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理
雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、
ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリ
ロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニ
リデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリスチレン
パウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、オ
ルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ウレタン
パウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セル
ロース、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール
系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子
酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チ
タン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二
酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が
挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができ
る。しかも、目的に応じて、例えば金属酸化物、金属水
酸化物、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石鹸、
ロウ、油脂、炭化水素等で表面処理して用いることも可
能である。
る。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
「外観の優美さ」、「乾燥速度の速さ」、「虹彩色の化
粧効果」、「化粧効果の持続性」を以下の方法により評
価し、その結果を併せて表1に示した。
メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン40g、メ
チルメタクリレート40g、2−エチル−ヘキシルアク
リレート10g、n−ブチルメタクリレート10g、ト
ルエン100gを混合し、続いてアゾビスイソブチロニ
トリル1.5gを添加、溶解させた後、攪拌下に80〜
90℃の温度範囲内で5時間反応させ粘稠な溶液を得
た。この溶液を2lのメタノール中に注ぎ込み、グラフ
トポリマーを沈殿析出せしめた。沈殿物を濾別し、乾燥
させて得られれた重合体。
(ダイヤ工業製)
使用してもらい、塗布直後から指先で触れた時に跡がつ
かなくなるまでの時間を計り、全パネルの平均値を下記
基準で評価した。 b.化粧効果 10名の官能検査パネルに実施例及び比較例の美爪料を
使用してもらい、外観の優美さ、及び虹彩色の化粧効果
を下記評価基準により点数化し、全パネルの平均値を下
記判定基準で評価した。 (評 価) :(評 点) 特殊な虹彩色感が良好である : 3 特殊な虹彩色感がある : 2 やや虹彩色感がある : 1 虹彩色感がない : 0 (評点の平均値) :(評 価) 2〜3以下 : ◎ 1〜2未満 : △ 0〜1未満 : × c.化粧効果の持続性 10名の官能検査パネルに実施例及び比較例の美爪料を
使用してもらい、化粧効果の持続性(化粧膜の剥がれ具
合)を下記評価基準により点数化し、全パネルの平均値
を下記判定基準で評価した。 (評点の平均値) :(評 価) 3.5〜4以下 : ◎ 3.0〜3.5未満 : ○ 2.0〜3.0未満 : △ 1.0〜2.0未満 : □ 0 〜1.0未満 : ×
美爪料は、比較例に比べて、「外観の優美さ」、「乾燥
速度の速さ」、「虹彩色の化粧効果」、「化粧効果の持
続性」の全ての項目で優れたものであった。
付与することにより指先をきわだたせ、優美な外観を有
し、しかも、乾燥速度が速く、化粧持続性に優れるもの
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の成分(a)及び(b); (a)細かい溝を有するポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムと金属及びエポキシ樹脂からなる積層ラメ剤 (b)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体を含有
することを特徴とする美爪料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20897698A JP3587233B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 美爪料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20897698A JP3587233B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 美爪料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000038320A true JP2000038320A (ja) | 2000-02-08 |
JP3587233B2 JP3587233B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=16565285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20897698A Expired - Lifetime JP3587233B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 美爪料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3587233B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1249222A4 (en) * | 2000-01-18 | 2006-04-26 | Sakura Color Prod Corp | SHINY COSMETICS |
-
1998
- 1998-07-24 JP JP20897698A patent/JP3587233B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1249222A4 (en) * | 2000-01-18 | 2006-04-26 | Sakura Color Prod Corp | SHINY COSMETICS |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3587233B2 (ja) | 2004-11-10 |
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