JP2000037541A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000037541A
JP2000037541A JP11215294A JP21529499A JP2000037541A JP 2000037541 A JP2000037541 A JP 2000037541A JP 11215294 A JP11215294 A JP 11215294A JP 21529499 A JP21529499 A JP 21529499A JP 2000037541 A JP2000037541 A JP 2000037541A
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JP
Japan
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ball
front door
supply tray
ball supply
door plate
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Pending
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JP11215294A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな荷重が負荷されても打球供給皿の固着
状態が堅固に保持される弾球遊技機を提供する。 【構成】 打球供給皿20を前面扉板5に取り付けるに
あたって、打球供給皿20の正面から見て左側に植立さ
れた固定ボルト70を前面扉板5に穿設されたボルト穴
109に差し込み、前面扉板5の裏面からナット71で
止着する一方、取付貫通ボス69を含む取付部72を前
面扉板5に穿設された取付穴106に対応させ、前面扉
板5の裏面からビスで止着したので、 少なくとも固定
ボルト70とナット71からなる止着手段を含んで構成
されるので、ネジのみで止着したものに比較して、大幅
にその固着強度が向上し、繰り返し大きな荷重を受けて
も打球供給皿20が緩むことがなく、打球供給皿20に
よる発射位置への打球の供給がスムーズになされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前面枠の開口に対
して開閉自在に軸支される前面扉板の表面に固着され、
且つ払い出された景品玉を貯留する貯留部と該貯留部に
貯留された玉を打球発射位置へ誘導する流下樋部と該流
下樋部に敷設されるレール部材と前記流下樋部の末端部
に形成された玉抜き口を閉塞する玉抜き弁と前記玉抜き
口の下流側に形成される玉抜き通路とを有する打球供給
皿を備えた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ玉を使用して遊技を行う
弾球遊技機の前面には、前面枠の開口に対して開閉自在
に軸支される前面扉板の表面に固着され且つ払い出され
た景品玉を貯留する打球供給皿が設けられていた。この
打球供給皿の前面扉板への固着は、前面扉板に穿設され
た取付穴から打球供給皿に形成された取付部に対してビ
スを螺着することによりのみ行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、打球供給皿
は、多量の景品玉を貯留するだけでなく、遊技者の左手
が乗せられたり、あるいは立ち上がる際に体重を掛けら
れたりして、時として予想できないほどの荷重を受ける
場合がある。そして、このような荷重を繰り返し受けて
いる間にビスで螺着された打球供給皿の前面扉板への止
着状態が緩み、打球供給皿による発射位置への打球の供
給がスムーズになされなくなるという問題があった。本
発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目
的とするところは、大きな荷重が負荷されても打球供給
皿の固着状態が堅固に保持される弾球遊技機を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、前面枠の開口に対して開閉
自在に軸支される前面扉板の表面に固着され、且つ払い
出された景品玉を貯留する貯留部と該貯留部に貯留され
た玉を打球発射位置へ誘導する流下樋部と該流下樋部に
敷設されるレール部材と前記流下樋部の末端部に形成さ
れた玉抜き口を閉塞する玉抜き弁と前記玉抜き口の下流
側に形成される玉抜き通路とを有する打球供給皿を備え
た弾球遊技機において、少なくともボルトとナットから
なる止着手段を含んで前記打球供給皿を前記前面扉板に
固着したことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】打球供給皿の前面扉板への固着が、少なくとも
ボルトとナットからなる止着手段を含んで構成されるの
で、ネジのみで止着したものに比較して、大幅にその固
着強度が向上し、繰り返し大きな荷重を受けても打球供
給皿が緩むことがなく、打球供給皿による発射位置への
打球の供給がスムーズになされる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図10を参照して、
弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機1の全体の構
成について説明する。図10は、パチンコ遊技機1の正
面図である。図において、パチンコ遊技機1の額縁状に
形成された前面枠2の開口には、扉保持枠3が周設さ
れ、該扉保持枠3にガラス扉枠4と前面扉板5とが一側
(左側)を軸として開閉自在に設けられている。ガラス
扉枠4の後方には、遊技盤10が配置され、前面扉板5
の前面には、本実施形態の要部を構成する打球供給皿2
0が取り付けられている。なお、本実施形態における扉
保持枠4は、従来のようにクロムメッキではなく、金色
メッキが施され、より高級感を与えていると共に、パチ
ンコ遊技場内の照明を反射して装飾効果を高めている。
また、従来とは、異なる印象を与えるために、扉保持枠
3(ガラス扉枠4を含めても良い)に上記金色メッキ以
外の着色処理を施しても良い。
【0007】前記前面扉枠5の表面に設けられる打球供
給皿20は、払い出された景品玉を貯留し且つ打球とし
て発射位置に1個ずつ供給するものであり、後述するよ
うに、その上流側内部に遊技に関連する効果音を発生す
るスピーカ90を内蔵している。なお、打球供給皿20
の詳細な構成については、後に詳述する。
【0008】一方、前記前面枠2の下方には、打球を発
射する際に操作する操作ハンドル6を有するハンドルセ
ット板7と、前記打球供給皿20に貯留しきれない余剰
の景品玉を貯留する余剰玉受皿9とが取り付けられてい
る。このハンドルセット板7と余剰玉受皿9と前記打球
供給皿20とは、図10に示すように、それぞれの継ぎ
目を分かりずらくして全体として一体感のある印象を与
えるようになっている。更に、前面枠2の上部前面に
は、枠ランプ11が取り付けられ、前面枠2の開放側側
部前面にも、錠前飾り12が取り付けられている。枠ラ
ンプ11は、遊技状態が特定遊技状態となったときにそ
の旨を報知するものであり、錠前飾り12は、前記前面
枠2又はガラス扉枠4の開閉操作を行うシリンダー錠を
その前面に臨ませると共にパチンコ遊技機1が稼働して
いるときに点灯する稼働ランプを内蔵するものである。
【0009】次に、図1乃至図9を参照して本実施形態
の要部を構成する打球供給皿20構成について詳細に説
明する。図1は、前面扉板5と打球供給皿20との背面
から見た分解斜視図であり、図2は、前面扉板5及び打
球供給皿20全体の正面から見た分解斜視図であり、図
3は、打球供給皿20部分だけの分解斜視図であり、図
4は、打球供給皿20部分を組み付けた状態での背面図
であり、図5は、図4のa−a線で切断した断面図であ
り、図6は、打球供給皿20の斜視図であり、図7は、
打球供給皿20の正面図であり、図8は、打球供給皿2
0の平面図であり、図9は、打球供給皿20の上流側の
断面図である。以下、主として図1及び図2を中心にし
て説明し、他の図面は、説明に必要な都度明示する。
【0010】打球供給皿20は、前記前面扉板5の表面
に集約して取り付けられるものであるが、図7に示すよ
うに、前面扉板5の表面は、打球供給皿20を構成する
部材によってほとんど覆われ、遊技者が前面扉板5の表
面を視認することができないようになっている。しかし
て、打球供給皿20は、景品玉を貯留する貯留流下部2
3が形成された皿体22と、該皿体22を収納支持する
主構成枠体21と、該主構成枠体21に装着されるカバ
ー体24、25、26と、をそれぞれ別体に成形し、そ
れらを適宜組み付けて構成したものである。以下、これ
らの構成体毎に説明する。
【0011】皿体22は、前面扉板5に開設された景品
玉流出口101と打球供給穴102との間に差し渡され
るものであり、その上流側が膨出状の貯留部となり、そ
の下流側が貯留された玉を1列に整列する流下樋部34
となり、全体として貯留流下部23を構成している。そ
して、流下樋部34には、玉の流れを長期間に亘ってス
ムーズに行うために、レール部材30が装着される。こ
のレール部材30は、その後端側に形成された断面コ字
状の折り曲げ片31を流下樋部34に嵌入し且つ前端側
に形成された突設片33を後述する玉抜き弁49が収納
される収納室の裏面に嵌入することにより装着される。
【0012】また、流下樋部34の末端には、図1及び
図4に示すように、玉抜き口35が形成され、該玉抜き
口32に連通して玉抜き通路36が流下樋部34の下方
に形成されている。玉抜き通路36の末端には、流下し
てきた玉の流路方向を変更するコーナー誘導片37が形
成され、これによって前面扉板5に穿設された玉抜き穴
103から玉抜きされた玉が排出される。一方、玉抜き
口35の前方には、発射玉送り通路38が形成され、該
発射玉送り通路38の上方に流下樋部34を流下してく
る玉を整流する整流片39が傾斜状に設けられている。
また、発射玉送り通路38は、直角状に折り曲げられ、
その折曲部に第1傾斜面40と第2傾斜面41とが形成
されて後述する打球供給器134に対面する供給部42
に至るようになっている。なお、供給部42には、誘導
された玉を前方に流路変更するコーナー誘導片43が形
成され、打球供給器134の玉送り部材135に向けて
玉を送る。なお、この玉は、玉送り部材135の動作に
よって側方に送られるが、その側方への移動をスムーズ
ならしめるために、供給部42の側方に誘導片44が突
設されている。また、供給部42の左右には、打球供給
器134を装着するための打球供給器取付ボス45が突
設されている。
【0013】上記した玉抜き口35は、玉抜き弁49に
よって開閉されるようになっている。この玉抜き弁49
は、前記流下樋部34と玉抜き通路36との間にスライ
ド案内されるように収納されている。また、玉抜き弁4
9には、係合突片50が後方に向かって突設され、該係
合突片50がレール部材30に形成された貫通孔32及
び前面扉板5に形成されたスライド長穴104を貫通し
て後述する玉抜きレバー113の操作に連動してスライ
ドするようになっている。
【0014】更に、皿体22の上面には、流下樋部34
を形成するために上流側から下流に向けて第1段差面4
7が形成され、また、流下樋部34部分にも傾斜差面4
8が形成されている。第1段差面47の上部には、主構
成枠体21の後述する段差面67が載置され、主構成枠
体21の後述する係合溝64の上端との高さがパチンコ
玉の半径よりも若干大きく形成される。これにより流下
樋部34を転動する玉が見やすいと共に、仮に段差面6
7に玉が載ってもこぼれ落ちることがない。また、皿体
22の上端は、主構成枠体21の係合凹部68と係合す
る係合突片53となっており、皿体22と主構成枠体2
1との組付けが容易に行えるようになっている。
【0015】上記のように構成される皿体22には、図
3に示すように、取付貫通穴51と取付部52と取付ボ
ス46とが形成され、取付貫通穴51には、主構成体2
1に突設される取付貫通ボス69が貫通され、該取付貫
通ボス69が前面扉板5に直接ビス等で取り付けられる
が、取付部52及び取付ボス46によって主構成枠体2
1に取り付けられる。
【0016】次に、上記した皿体22が組み込まれる主
構成枠体21について説明すると、主構成枠体21は、
上記した皿体22を囲むようにして前面扉板5に取り付
けられるもので、その前面上部に上部側面カバー体24
が取り付けられ、その前面下部に下部側面カバー体25
が取り付けられる。上部側面カバー体24と対面する主
構成枠体21には、発光部材収納凹部60が形成され、
該発光部材収納凹部60に形成される取付部61にLE
D63が一列状に形成されたLED基板62が止着され
るようになっている。このLED63は、遊技状態が予
め定めた特定遊技状態又は通常の遊技状態で順次点灯移
動させたり、又は同時に点灯あるいは点滅させることに
より、打球供給皿20の装飾効果を高めるようになって
いる。また、主構成枠体21の上縁には、係合溝64が
形成され、中程には、係合凹部65が形成されている。
この係合溝64及び係合凹部65は、図5に示すよう
に、上部側面カバー体24を装着するためのものであ
る。更に、図5に示すように、係合凹部65の下方に
は、下部側面カバー25を止着するための取付ボス66
が突設されている。また、主構成枠体21の上面には、
前記皿体22の第1段差面47の上面に重合する段差面
67が形成されると共に、該段差面67の外側下部に皿
体22の係合突片53と係合する係合凹部68が形成さ
れる。
【0017】上記したように、主構成枠体21は、皿体
22と次に詳述する上部側面カバー体24及び下部側面
カバー体25とが組み付けられた後に、前記前面扉板5
に取り付けられるものであるが、本実施形態においてそ
の取付手段として、主構成枠体21の正面から見て左側
に植立された固定ボルト70に前面扉板5の裏面からナ
ット71で止着する第1の止着手段と、前記取付貫通ボ
ス69を含む取付部72(図1及び図4参照)に前面扉
板5の裏面からビスで止着する第2の止着手段とによっ
て構成されている。この点については、後に詳述する。
【0018】ところで、主構成枠体21に取り付けられ
る上部側面カバー体24には、図3に示すように、その
上縁に前記係合溝64に嵌入される上部係合突起80が
形成され、その下縁に前記係合凹部65に嵌入される下
部係合突起82が形成されている。また、下部係合突起
82の上部には、下部側面カバー体25の上縁に間隔を
置いて突設される係合突片83が係合する係合穴81が
形成されている。下部側面カバー体25の下部裏面に
は、図5に示すように、主構成枠体21の前記取付ボス
66に当接連結される取付ボス84が突設され、更に下
部側面カバー体25の下縁には、底面カバー体26の前
端縁に形成された係合溝89と係合する係合片85が形
成されている。
【0019】また、下部側面カバー体25の開放側下部
は、下方に向かって延設されており、その延設された部
分に内部がローレット加工されたレンズカバー88が取
り付けられるようになっており、そのレンズカバー88
と下部側面カバー体25とによって形成される空間に多
数のLED87が形成されたLED基板86が収納され
るようになっている。このLED87も前記LED63
と同様に機能させることにより打球供給皿20部分の装
飾効果を高めさせることができる。なお、このレンズカ
バー88部分は、前記したように下方に延設された状態
となって前面扉板5を閉じたときに余剰玉受皿9と共に
扉保持枠3の下辺の前面を覆うようになっている。これ
によって打球供給皿20と余剰玉受皿9との視覚的な一
体感を与えていると共に、扉保持枠3を止着しているビ
スを弛めて行う不正遊技を防止するようになっている。
【0020】上記した下部側面カバー体25の下辺に
は、底面カバー体26が取り付けられている。この底面
カバー体26の一側には、簀の子状の通し孔27が形成
され、該通し孔27の上方で底面カバー体26と主構成
枠体21と皿体22とで形成される空間には、図9に示
すように、効果音を発生するスピーカ90が収納されて
いる。このスピーカ90の取付構造について図2を参照
してさらに詳細に説明すると、スピーカ90は、そのス
ピーカコーンが下方に向くようにして押え板92によっ
て収納ボックス91内に収納固定され、該収納ボックス
91が前面扉板5の裏面に取り付けられる取付基板93
に固定されるようになっている。また、取付基板93に
は、スピーカ90及び前記LED基板62、86から延
びる配線が接続される配線基板94が取り付けられてい
る。この配線基板94の裏面には、コネクタ95が設け
られ、図示しない遊技制御回路基板から延びる配線を接
続することができるようになっている。しかして、前面
扉板5に開設されるスピーカ取付開口100からスピー
カ90を内蔵する収納ボックス91を差し込んで、取付
基板93を前面扉板5の裏面に当接しビスで螺着するこ
とにより、打球供給皿20の上流側内部空間にスピーカ
90を収納固定することができる。
【0021】打球供給皿20は、概ね上記した部材によ
って構成されるが、この打球供給皿20を止着する前面
扉板5の構成について簡単に説明する。前面扉板5に
は、図2に示すように、スピーカ取付開口100、景品
玉流出口101、打球供給穴102、玉抜き穴103、
スライド長穴104、玉抜きレバー収納穴105、取付
穴106、係合溝部107、貫通穴108及びボルト穴
109がそれぞれ穿設又は形成されている。このうち、
スピーカ取付開口100は、上記したようにスピーカ9
0を挿入するための穴であり、景品玉流出口101は、
後述する接続樋筒130がその後面に止着されると共に
払い出される景品玉を皿体22の貯留流下部23に放出
するための開口であり、打球供給穴102は、後述する
打球供給器134を取り付けるための穴であり、玉抜き
穴103は、前記玉抜き通路36の末端が臨む穴であ
り、スライド長穴104は、前記玉抜き弁49の係合突
片50が後方に貫通するための長穴であり、玉抜きレバ
ー収容穴105は、次に説明する玉抜きレバー113を
収容する玉抜きレバー収容部112が貫通される開口で
あり、取付穴106は、前記取付部72に対応して設け
られ且つ前記第2の止着手段としてのネジが挿入される
穴であり、係合溝部107は、前面扉板105の上辺に
断面コ字状に形成されて前記ガラス扉枠4の下縁に形成
された係合片(図示しない)が挿入されるものであり、
貫通穴108は、次に説明する飾り板主体110の貫通
ボス126を貫通させるものであり、ボルト穴109
は、第1の止着手段としての前記固定ボルト70を貫通
させるための穴である。
【0022】そこで、上記した各開口又は穴に関連する
構成部材について、以下説明する。まず、前記玉抜きレ
バー収容穴105に関連する飾り板主体110について
図1、図2、図5を参照して説明する。この飾り板主体
110は、その一側端に前記景品玉流出口101に対応
する流出開口111が一体的に形成され、その他側裏面
に玉抜きレバー収納部112が形成されている。玉抜き
レバー収納部112には、玉抜きレバー113と該玉抜
きレバー113を付勢するスプリング117が収納さ
れ、玉抜きレバー113の操作部114が前面に臨むよ
うになっている。また、玉抜きレバー113の表面に
は、装飾薄板115(装飾シールでも良い)が貼付さ
れ、一方、後面の一部には、取付ボス116が突設され
ている。この取付ボス116は、玉抜きレバー収納部1
12の裏面に開設された横長な連結開口118から外側
に突出して連結部材120の上端がビスで止着されてい
る。なお、玉抜きレバー収納部112の後面一側端部
は、ビスによって着脱自在に装着される蓋部材119に
よって構成されるが、これは、例えば、遊技者の悪戯に
より玉抜きレバー収納部112内に異物が挿入されたと
きに、その異物を簡単に取り出すことができるように設
けられるものである。
【0023】ところで、前記連結部材120は、その上
端の固定部121を玉抜きレバー113の取付ボス11
6に螺着するものであり、その下端部の係合挿入部12
2が前記玉抜き弁49の係合突片50と係合される。ま
た、連結部材120は、図5に示すように、固定部12
1から係合挿入部122にかけて側方からみて湾曲して
おり、係合挿入部122の上方が前面扉板5の裏面と摺
接する摺接部123となっている。このため、連結部材
120は、耐摩耗性のあるジュラコン樹脂で形成されて
いる。なお、摺接部123が前面扉板5の裏面に摺接し
ないように設計しても良い。また、玉抜きレバー113
の移動範囲の外側前面には、装飾カバー124、125
が取り付けられている。
【0024】上記のように構成される飾り板主体110
は、その裏面に形成された貫通ボス126を前面扉板5
に穿設された貫通穴108に貫通させると共に、同じく
裏面に形成された止着ピン127を前面扉板5を貫通さ
せて固定リング(図示しない)で止着し、これによって
飾り主体110全体を前面扉板5に止着し、その後、連
結部材120を装着することにより、打球供給皿20に
おける玉抜き機構を完成することができる。
【0025】しかして、玉抜きレバー113の操作部1
14をスプリング117の付勢力に抗して移動させる
と、該玉抜きレバー113と前面扉板5の裏面で連結部
材120を介して連結される前記玉抜き弁49が同一方
向に移動するので、前記皿体22の貯留流下部23の末
端が開放され、貯留流下部23に貯留されている景品玉
(打球)を玉抜き通路36を通って前面扉板5に形成さ
れる玉抜き穴103を通過し、最終的に余剰玉受皿9に
導かれる。
【0026】なお、前面扉板5には、上記した構成以外
に、その上辺に断面コ字状の係合溝部107が形成さ
れ、前記ガラス扉枠4の下辺に鉤形に形成された係合片
と係合して前面扉板5とガラス扉枠4の間からピアノ線
等の不正部材が挿入できないようにしている。また、図
1に示すように、前面扉板5の裏面には、前記景品玉流
出口101に対応するように接続樋筒130が取り付け
られ、開放側端部に施錠レバー138が設けられてい
る。接続樋筒130は、パチンコ遊技機1の裏面に設け
られる機構板(図示しない)から放出される景品玉を誘
導するものであり、前面扉板5が開放されたときに接続
樋筒130に貯留されている景品玉が逆流して落下しな
いように落下防止部材131が設けられている。施錠レ
バー138は、前面扉板5を扉保持枠3に対して施錠す
るものであり、施錠レバー138を押し下げることによ
り、その施錠が解除されるものである。
【0027】また、前面扉板5に開設される前記打球供
給穴102には、図1に示す打球供給器134が対応し
て設けられ、皿体22の貯留流下部23を1列に流下す
る打球を図示しない打球発射装置の動作に連動して回動
する玉送り部材135の回動により1個ずつ玉出口13
6側に送り、玉出口136から発射位置に供給するよう
になっている。なお、この打球供給器134は、前記皿
体22の下流側に突設される取付ボス45に取付部13
7を嵌入させることにより打球供給穴102を介して直
接装着されるようになっている。更に、前面扉板5の一
側下部には、図1に示すように、スプリング133によ
って付勢される開閉軸132が設けられ、該開閉軸13
2を扉保持枠3に形成される軸受(図示しない)に装着
して、前面扉板5を開閉自在に支持するものである。
【0028】以上、打球供給皿20の詳細な構成につい
て説明してきたが、本実施形態に係る打球供給皿20
は、主構成枠体21に皿体22と上部側面カバー体24
及び下部側面カバー体25とが組み付けられたことによ
り構成され、そのように構成された打球供給皿20を前
面扉板5に取り付けるにあたって、まず、主構成枠体2
1の正面から見て左側に植立された固定ボルト70を前
面扉板5に穿設されたボルト穴109に差し込み、前面
扉板5の裏面からナット71で止着する一方、取付貫通
ボス69を含む取付部72を前面扉板5に穿設された取
付穴106に対応させ、前面扉板5の裏面からビスで止
着する。これによって打球供給皿20が前面扉板5に固
着されるが、少なくとも固定ボルト70とナット71か
らなる止着手段を含んで構成されるので、ネジのみで止
着したものに比較して、大幅にその固着強度が向上し、
繰り返し大きな荷重を受けても打球供給皿20が緩むこ
とがなく、打球供給皿20による発射位置への打球の供
給がスムーズになされる。特に、本実施形態において
は、貯留された景品玉の荷重及び遊技者の過大な荷重が
かかり易い打球供給皿20の正面から見て左側に固定ボ
ルト70とナット71からなる止着手段を設けたので、
最小限のボルトとナットの組合せで効果的に打球供給皿
20の固着状態を保持することができる。
【0029】なお、上記した実施形態では、打球供給皿
20側に固定ボルト70を植立したものを示したが、打
球供給皿20側にナットを埋設し、前面扉板5の裏側か
らボルトで締結するようにしても良い。また、上記実施
形態では、ボルトとナットによる止着手段を1組だけ使
用した例を示したが、すべて又は複数の主要部をボルト
とナットによる止着手段を用いても良い。更に、打球供
給皿20の構成も実施形態に限定されるものではなく、
前面扉板5に止着される構造のものであれば、どのよう
なものでも良い。
【0030】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、打球供給皿の前面扉板への固着
が、少なくともボルトとナットからなる止着手段を含ん
で構成されるので、ネジのみで止着したものに比較し
て、大幅にその固着強度が向上し、繰り返し大きな荷重
を受けても打球供給皿が緩むことがなく、打球供給皿に
よる発射位置への打球の供給がスムーズになされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前面扉板と打球供給皿との背面から見た分解斜
視図である。
【図2】前面扉板及び打球供給皿全体の正面から見た分
解斜視図である。
【図3】打球供給皿部分だけの分解斜視図である。
【図4】打球供給皿部分を組み付けた状態での背面図で
ある。
【図5】図4のa−a線で切断した断面図である。
【図6】打球供給皿の斜視図である。
【図7】打球供給皿の正面図である。
【図8】打球供給皿の平面図である。
【図9】打球供給皿の上流側の断面図である。
【図10】実施形態に係る弾球遊技機の一例としてのパ
チンコ遊技機の正面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 2 前面枠 3 扉保持枠 5 前面扉板 20 打球供給皿 21 主構成枠体 22 皿体 24 上部側面カバー体 25 下部側面カバー体 26 底面カバー体 70 固定ボルト 71 ナット 72 取付部 106 取付穴 109 ボルト穴
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月30日(1999.8.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 弾球遊技機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前面枠に対して開
閉自在に軸支される前面扉板の表面に固着された打球供
給皿を備えた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ玉を使用して遊技を行う
弾球遊技機の前面には、前面枠に対して開閉自在に軸支
される前面扉板の表面に固着され且つ払い出された景品
玉を貯留する打球供給皿が設けられていた。この打球供
給皿の前面扉板への固着は、打球供給皿の上半分を構成
する1つの皿主体と、該皿主体に組み付けられて打球供
給皿の下半分を構成する1つのカバー体と、を組み付け
た後に前面扉板の表面に固着していた。そして、打球供
給皿の上下領域には、前面扉板の表面が剥き出しの状態
になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、前面扉板の
表面を彩る色彩が打球供給皿を構成する皿主体とカバー
体の合成樹脂の色彩だけであるため、華やかさに欠ける
という欠点があった。本発明は、上記した問題点に鑑み
なされたもので、その目的とするところは、打球供給皿
が固着される前面扉板の表面の装飾効果を向上すること
が可能な弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、前面枠に対して開閉自在に
軸支される前面扉板の表面に固着された打球供給皿を備
えた弾球遊技機において、前記打球供給皿は、景品玉を
貯留する皿体と、該皿体を支持する主構成枠体と、該主
構成枠体に関連して装着される複数のカバー体と、をそ
れぞれ別体に成形してそれらを組み付けることにより構
成されて前記前面扉板の表面に固着される一方、前記打
球供給皿を構成する部材とは別体に構成されて前記皿体
に景品玉を排出する流出開口が一体的に形成された飾り
板主体を、該飾り板主体と前記打球供給皿とが一体化し
て見えるように前記前面扉板の上辺に沿って固着したこ
とを特徴とするものである。
【0005】
【作用】前面扉板の表面に固着される打球供給皿が皿体
と主構成枠体と複数のカバー体とから構成されるので、
それぞれに色彩の異なる合成樹脂で成形することが可能
になると共に、より打球供給皿自体の彩りを鮮やかにで
きるだけでなく前面扉板の装飾効果の向上を図ることが
でき、更に、打球供給皿と異なる飾り板主体を打球供給
皿と飾り板主体とが一体的に見えるように上部領域に固
着することにより、打球供給皿の色彩に加えて前面扉板
の装飾効果の向上を図ることができる。なお、飾り板主
体及びカバー体を打球供給皿の上下の領域のほぼ全域を
被覆する形状とすることにより、正面から見て前面扉板
がほぼ隠れた状態となるため、より一層前面扉板の装飾
効果の向上を図ることが可能である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図10を参照して、
弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機1の全体の構
成について説明する。図10は、パチンコ遊技機1の正
面図である。図において、パチンコ遊技機1の額縁状に
形成された前面枠2の開口には、扉保持枠3が周設さ
れ、該扉保持枠3にガラス扉枠4と前面扉板5とが一側
(左側)を軸として開閉自在に設けられている。ガラス
扉枠4の後方には、遊技盤10が配置され、前面扉板5
の前面には、本実施形態の要部を構成する打球供給皿2
0が取り付けられている。なお、本実施形態における扉
保持枠4は、従来のようにクロムメッキではなく、金色
メッキが施され、より高級感を与えていると共に、パチ
ンコ遊技場内の照明を反射して装飾効果を高めている。
また、従来とは、異なる印象を与えるために、扉保持枠
3(ガラス扉枠4を含めても良い)に上記金色メッキ以
外の着色処理を施しても良い。
【0007】前記前面扉枠5の表面に設けられる打球供
給皿20は、払い出された景品玉を貯留し且つ打球とし
て発射位置に1個ずつ供給するものであり、後述するよ
うに、その上流側内部に遊技に関連する効果音を発生す
るスピーカ90を内蔵している。なお、打球供給皿20
の詳細な構成については、後に詳述する。
【0008】一方、前記前面枠2の下方には、打球を発
射する際に操作する操作ハンドル6を有するハンドルセ
ット板7と、前記打球供給皿20に貯留しきれない余剰
の景品玉を貯留する余剰玉受皿9とが取り付けられてい
る。このハンドルセット板7と余剰玉受皿9と前記打球
供給皿20とは、図10に示すように、それぞれの継ぎ
目を分かりずらくして全体として一体感のある印象を与
えるようになっている。更に、前面枠2の上部前面に
は、枠ランプ11が取り付けられ、前面枠2の開放側側
部前面にも、錠前飾り12が取り付けられている。枠ラ
ンプ11は、遊技状態が特定遊技状態となったときにそ
の旨を報知するものであり、錠前飾り12は、前記前面
枠2又はガラス扉枠4の開閉操作を行うシリンダー錠を
その前面に臨ませると共にパチンコ遊技機1が稼働して
いるときに点灯する稼働ランプを内蔵するものである。
【0009】次に、図1乃至図9を参照して本実施形態
の要部を構成する打球供給皿20構成について詳細に説
明する。図1は、前面扉板5と打球供給皿20との背面
から見た分解斜視図であり、図2は、前面扉板5及び打
球供給皿20全体の正面から見た分解斜視図であり、図
3は、打球供給皿20部分だけの分解斜視図であり、図
4は、打球供給皿20部分を組み付けた状態での背面図
であり、図5は、図4のa−a線で切断した断面図であ
り、図6は、打球供給皿20の斜視図であり、図7は、
打球供給皿20の正面図であり、図8は、打球供給皿2
0の平面図であり、図9は、打球供給皿20の上流側の
断面図である。以下、主として図1及び図2を中心にし
て説明し、他の図面は、説明に必要な都度明示する。
【0010】打球供給皿20は、前記前面扉板5の表面
に集約して取り付けられるものであるが、図7に示すよ
うに、前面扉板5の表面は、打球供給皿20を構成する
部材によってほとんど覆われ、遊技者が前面扉板5の表
面を視認することができないようになっている。しかし
て、打球供給皿20は、景品玉を貯留する貯留流下部2
3が形成された皿体22と、該皿体22を収納支持する
主構成枠体21と、該主構成枠体21に装着されるカバ
ー体24、25、26と、をそれぞれ別体に成形し、そ
れらを適宜組み付けて構成したものである。以下、これ
らの構成体毎に説明する。
【0011】皿体22は、前面扉板5に開設された景品
玉流出口101と打球供給穴102との間に差し渡され
るものであり、その上流側が膨出状の貯留部となり、そ
の下流側が貯留された玉を1列に整列する流下樋部34
となり、全体として貯留流下部23を構成している。そ
して、流下樋部34には、玉の流れを長期間に亘ってス
ムーズに行うために、レール部材30が装着される。こ
のレール部材30は、その後端側に形成された断面コ字
状の折り曲げ片31を流下樋部34に嵌入し且つ前端側
に形成された突設片33を後述する玉抜き弁49が収納
される収納室の裏面に嵌入することにより装着される。
【0012】また、流下樋部34の末端には、図1及び
図4に示すように、玉抜き口35が形成され、該玉抜き
口32に連通して玉抜き通路36が流下樋部34の下方
に形成されている。玉抜き通路36の末端には、流下し
てきた玉の流路方向を変更するコーナー誘導片37が形
成され、これによって前面扉板5に穿設された玉抜き穴
103から玉抜きされた玉が排出される。一方、玉抜き
口35の前方には、発射玉送り通路38が形成され、該
発射玉送り通路38の上方に流下樋部34を流下してく
る玉を整流する整流片39が傾斜状に設けられている。
また、発射玉送り通路38は、直角状に折り曲げられ、
その折曲部に第1傾斜面40と第2傾斜面41とが形成
されて後述する打球供給器134に対面する供給部42
に至るようになっている。なお、供給部42には、誘導
された玉を前方に流路変更するコーナー誘導片43が形
成され、打球供給器134の玉送り部材135に向けて
玉を送る。なお、この玉は、玉送り部材135の動作に
よって側方に送られるが、その側方への移動をスムーズ
ならしめるために、供給部42の側方に誘導片44が突
設されている。また、供給部42の左右には、打球供給
器134を装着するための打球供給器取付ボス45が突
設されている。
【0013】上記した玉抜き口35は、玉抜き弁49に
よって開閉されるようになっている。この玉抜き弁49
は、前記流下樋部34と玉抜き通路36との間にスライ
ド案内されるように収納されている。また、玉抜き弁4
9には、係合突片50が後方に向かって突設され、該係
合突片50がレール部材30に形成された貫通孔32及
び前面扉板5に形成されたスライド長穴104を貫通し
て後述する玉抜きレバー113の操作に連動してスライ
ドするようになっている。
【0014】更に、皿体22の上面には、流下樋部34
を形成するために上流側から下流に向けて第1段差面4
7が形成され、また、流下樋部34部分にも傾斜差面4
8が形成されている。第1段差面47の上部には、主構
成枠体21の後述する段差面67が載置され、主構成枠
体21の後述する係合溝64の上端との高さがパチンコ
玉の半径よりも若干大きく形成される。これにより流下
樋部34を転動する玉が見やすいと共に、仮に段差面6
7に玉が載ってもこぼれ落ちることがない。また、皿体
22の上端は、主構成枠体21の係合凹部68と係合す
る係合突片53となっており、皿体22と主構成枠体2
1との組付けが容易に行えるようになっている。
【0015】上記のように構成される皿体22には、図
3に示すように、取付貫通穴51と取付部52と取付ボ
ス46とが形成され、取付貫通穴51には、主構成体2
1に突設される取付貫通ボス69が貫通され、該取付貫
通ボス69が前面扉板5に直接ビス等で取り付けられる
が、取付部52及び取付ボス46によって主構成枠体2
1に取り付けられる。
【0016】次に、上記した皿体22が組み込まれる主
構成枠体21について説明すると、主構成枠体21は、
上記した皿体22を囲むようにして前面扉板5に取り付
けられるもので、その前面上部に上部側面カバー体24
が取り付けられ、その前面下部に下部側面カバー体25
が取り付けられる。上部側面カバー体24と対面する主
構成枠体21には、発光部材収納凹部60が形成され、
該発光部材収納凹部60に形成される取付部61にLE
D63が一列状に形成されたLED基板62が止着され
るようになっている。このLED63は、遊技状態が予
め定めた特定遊技状態又は通常の遊技状態で順次点灯移
動させたり、又は同時に点灯あるいは点滅させることに
より、打球供給皿20の装飾効果を高めるようになって
いる。また、主構成枠体21の上縁には、係合溝64が
形成され、中程には、係合凹部65が形成されている。
この係合溝64及び係合凹部65は、図5に示すよう
に、上部側面カバー体24を装着するためのものであ
る。更に、図5に示すように、係合凹部65の下方に
は、下部側面カバー25を止着するための取付ボス66
が突設されている。また、主構成枠体21の上面には、
前記皿体22の第1段差面47の上面に重合する段差面
67が形成されると共に、該段差面67の外側下部に皿
体22の係合突片53と係合する係合凹部68が形成さ
れる。
【0017】上記したように、主構成枠体21は、皿体
22と次に詳述する上部側面カバー体24及び下部側面
カバー体25とが組み付けられた後に、前記前面扉板5
に取り付けられるものであるが、本実施形態においてそ
の取付手段として、主構成枠体21の正面から見て左側
に植立された固定ボルト70に前面扉板5の裏面からナ
ット71で止着する第1の止着手段と、前記取付貫通ボ
ス69を含む取付部72(図1及び図4参照)に前面扉
板5の裏面からビスで止着する第2の止着手段とによっ
て構成されている。この点については、後に詳述する。
【0018】ところで、主構成枠体21に取り付けられ
る上部側面カバー体24には、図3に示すように、その
上縁に前記係合溝64に嵌入される上部係合突起80が
形成され、その下縁に前記係合凹部65に嵌入される下
部係合突起82が形成されている。また、下部係合突起
82の上部には、下部側面カバー体25の上縁に間隔を
置いて突設される係合突片83が係合する係合穴81が
形成されている。下部側面カバー体25の下部裏面に
は、図5に示すように、主構成枠体21の前記取付ボス
66に当接連結される取付ボス84が突設され、更に下
部側面カバー体25の下縁には、底面カバー体26の前
端縁に形成された係合溝89と係合する係合片85が形
成されている。
【0019】また、下部側面カバー体25の開放側下部
は、下方に向かって延設されており、その延設された部
分に内部がローレット加工されたレンズカバー88が取
り付けられるようになっており、そのレンズカバー88
と下部側面カバー体25とによって形成される空間に多
数のLED87が形成されたLED基板86が収納され
るようになっている。このLED87も前記LED63
と同様に機能させることにより打球供給皿20部分の装
飾効果を高めさせることができる。なお、このレンズカ
バー88部分は、前記したように下方に延設された状態
となって前面扉板5を閉じたときに余剰玉受皿9と共に
扉保持枠3の下辺の前面を覆うようになっている。これ
によって打球供給皿20と余剰玉受皿9との視覚的な一
体感を与えていると共に、扉保持枠3を止着しているビ
スを弛めて行う不正遊技を防止するようになっている。
【0020】上記した下部側面カバー体25の下辺に
は、底面カバー体26が取り付けられている。この底面
カバー体26の一側には、簀の子状の通し孔27が形成
され、該通し孔27の上方で底面カバー体26と主構成
枠体21と皿体22とで形成される空間には、図9に示
すように、効果音を発生するスピーカ90が収納されて
いる。このスピーカ90の取付構造について図2を参照
してさらに詳細に説明すると、スピーカ90は、そのス
ピーカコーンが下方に向くようにして押え板92によっ
て収納ボックス91内に収納固定され、該収納ボックス
91が前面扉板5の裏面に取り付けられる取付基板93
に固定されるようになっている。また、取付基板93に
は、スピーカ90及び前記LED基板62、86から延
びる配線が接続される配線基板94が取り付けられてい
る。この配線基板94の裏面には、コネクタ95が設け
られ、図示しない遊技制御回路基板から延びる配線を接
続することができるようになっている。しかして、前面
扉板5に開設されるスピーカ取付開口100からスピー
カ90を内蔵する収納ボックス91を差し込んで、取付
基板93を前面扉板5の裏面に当接しビスで螺着するこ
とにより、打球供給皿20の上流側内部空間にスピーカ
90を収納固定することができる。
【0021】打球供給皿20は、概ね上記した部材によ
って構成されるが、この打球供給皿20を止着する前面
扉板5の構成について簡単に説明する。前面扉板5に
は、図2に示すように、スピーカ取付開口100、景品
玉流出口101、打球供給穴102、玉抜き穴103、
スライド長穴104、玉抜きレバー収納穴105、取付
穴106、係合溝部107、貫通穴108及びボルト穴
109がそれぞれ穿設又は形成されている。このうち、
スピーカ取付開口100は、上記したようにスピーカ9
0を挿入するための穴であり、景品玉流出口101は、
後述する接続樋筒130がその後面に止着されると共に
払い出される景品玉を皿体22の貯留流下部23に放出
するための開口であり、打球供給穴102は、後述する
打球供給器134を取り付けるための穴であり、玉抜き
穴103は、前記玉抜き通路36の末端が臨む穴であ
り、スライド長穴104は、前記玉抜き弁49の係合突
片50が後方に貫通するための長穴であり、玉抜きレバ
ー収容穴105は、次に説明する玉抜きレバー113を
収容する玉抜きレバー収容部112が貫通される開口で
あり、取付穴106は、前記取付部72に対応して設け
られ且つ前記第2の止着手段としてのネジが挿入される
穴であり、係合溝部107は、前面扉板105の上辺に
断面コ字状に形成されて前記ガラス扉枠4の下縁に形成
された係合片(図示しない)が挿入されるものであり、
貫通穴108は、次に説明する飾り板主体110の貫通
ボス126を貫通させるものであり、ボルト穴109
は、第1の止着手段としての前記固定ボルト70を貫通
させるための穴である。
【0022】そこで、上記した各開口又は穴に関連する
構成部材について、以下説明する。まず、前記玉抜きレ
バー収容穴105に関連する飾り板主体110について
図1、図2、図5を参照して説明する。この飾り板主体
110は、その一側端に前記景品玉流出口101に対応
する流出開口111が一体的に形成され、その他側裏面
に玉抜きレバー収納部112が形成されている。玉抜き
レバー収納部112には、玉抜きレバー113と該玉抜
きレバー113を付勢するスプリング117が収納さ
れ、玉抜きレバー113の操作部114が前面に臨むよ
うになっている。また、玉抜きレバー113の表面に
は、装飾薄板115(装飾シールでも良い)が貼付さ
れ、一方、後面の一部には、取付ボス116が突設され
ている。この取付ボス116は、玉抜きレバー収納部1
12の裏面に開設された横長な連結開口118から外側
に突出して連結部材120の上端がビスで止着されてい
る。なお、玉抜きレバー収納部112の後面一側端部
は、ビスによって着脱自在に装着される蓋部材119に
よって構成されるが、これは、例えば、遊技者の悪戯に
より玉抜きレバー収納部112内に異物が挿入されたと
きに、その異物を簡単に取り出すことができるように設
けられるものである。
【0023】ところで、前記連結部材120は、その上
端の固定部121を玉抜きレバー113の取付ボス11
6に螺着するものであり、その下端部の係合挿入部12
2が前記玉抜き弁49の係合突片50と係合される。ま
た、連結部材120は、図5に示すように、固定部12
1から係合挿入部122にかけて側方からみて湾曲して
おり、係合挿入部122の上方が前面扉板5の裏面と摺
接する摺接部123となっている。このため、連結部材
120は、耐摩耗性のあるジュラコン樹脂で形成されて
いる。なお、摺接部123が前面扉板5の裏面に摺接し
ないように設計しても良い。また、玉抜きレバー113
の移動範囲の外側前面には、装飾カバー124、125
が取り付けられている。
【0024】上記のように構成される飾り板主体110
は、その裏面に形成された貫通ボス126を前面扉板5
に穿設された貫通穴108に貫通させると共に、同じく
裏面に形成された止着ピン127を前面扉板5を貫通さ
せて固定リング(図示しない)で止着し、これによって
飾り主体110全体を前面扉板5に止着し、その後、連
結部材120を装着することにより、打球供給皿20に
おける玉抜き機構を完成することができる。
【0025】しかして、玉抜きレバー113の操作部1
14をスプリング117の付勢力に抗して移動させる
と、該玉抜きレバー113と前面扉板5の裏面で連結部
材120を介して連結される前記玉抜き弁49が同一方
向に移動するので、前記皿体22の貯留流下部23の末
端が開放され、貯留流下部23に貯留されている景品玉
(打球)を玉抜き通路36を通って前面扉板5に形成さ
れる玉抜き穴103を通過し、最終的に余剰玉受皿9に
導かれる。
【0026】なお、前面扉板5には、上記した構成以外
に、その上辺に断面コ字状の係合溝部107が形成さ
れ、前記ガラス扉枠4の下辺に鉤形に形成された係合片
と係合して前面扉板5とガラス扉枠4の間からピアノ線
等の不正部材が挿入できないようにしている。また、図
1に示すように、前面扉板5の裏面には、前記景品玉流
出口101に対応するように接続樋筒130が取り付け
られ、開放側端部に施錠レバー138が設けられてい
る。接続樋筒130は、パチンコ遊技機1の裏面に設け
られる機構板(図示しない)から放出される景品玉を誘
導するものであり、前面扉板5が開放されたときに接続
樋筒130に貯留されている景品玉が逆流して落下しな
いように落下防止部材131が設けられている。施錠レ
バー138は、前面扉板5を扉保持枠3に対して施錠す
るものであり、施錠レバー138を押し下げることによ
り、その施錠が解除されるものである。
【0027】また、前面扉板5に開設される前記打球供
給穴102には、図1に示す打球供給器134が対応し
て設けられ、皿体22の貯留流下部23を1列に流下す
る打球を図示しない打球発射装置の動作に連動して回動
する玉送り部材135の回動により1個ずつ玉出口13
6側に送り、玉出口136から発射位置に供給するよう
になっている。なお、この打球供給器134は、前記皿
体22の下流側に突設される取付ボス45に取付部13
7を嵌入させることにより打球供給穴102を介して直
接装着されるようになっている。更に、前面扉板5の一
側下部には、図1に示すように、スプリング133によ
って付勢される開閉軸132が設けられ、該開閉軸13
2を扉保持枠3に形成される軸受(図示しない)に装着
して、前面扉板5を開閉自在に支持するものである。
【0028】以上、打球供給皿20の詳細な構成につい
て説明してきたが、本実施形態に係る打球供給皿20
は、主構成枠体21に皿体22と上部側面カバー体24
及び下部側面カバー体25とが組み付けられたことによ
り構成され、そのように構成された打球供給皿20を前
面扉板5に取り付けるにあたって、まず、主構成枠体2
1の正面から見て左側に植立された固定ボルト70を前
面扉板5に穿設されたボルト穴109に差し込み、前面
扉板5の裏面からナット71で止着する一方、取付貫通
ボス69を含む取付部72を前面扉板5に穿設された取
付穴106に対応させ、前面扉板5の裏面からビスで止
着する。これによって打球供給皿20が前面扉板5に固
着されるが、少なくとも固定ボルト70とナット71か
らなる止着手段を含んで構成されるので、ネジのみで止
着したものに比較して、大幅にその固着強度が向上し、
繰り返し大きな荷重を受けても打球供給皿20が緩むこ
とがなく、打球供給皿20による発射位置への打球の供
給がスムーズになされる。特に、本実施形態において
は、貯留された景品玉の荷重及び遊技者の過大な荷重が
かかり易い打球供給皿20の正面から見て左側に固定ボ
ルト70とナット71からなる止着手段を設けたので、
最小限のボルトとナットの組合せで効果的に打球供給皿
20の固着状態を保持することができる。
【0029】なお、上記した実施形態では、打球供給皿
20側に固定ボルト70を植立したものを示したが、打
球供給皿20側にナットを埋設し、前面扉板5の裏側か
らボルトで締結するようにしても良い。また、上記実施
形態では、ボルトとナットによる止着手段を1組だけ使
用した例を示したが、すべて又は複数の主要部をボルト
とナットによる止着手段を用いても良い。更に、打球供
給皿20の構成も実施形態に限定されるものではなく、
前面扉板5に止着される構造のものであれば、どのよう
なものでも良い。
【0030】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、前面扉板の表面に固着される打
球供給皿が皿体と主構成枠体と複数のカバー体とから構
成されるので、それぞれに色彩の異なる合成樹脂で成形
することが可能になると共に、より打球供給皿自体の彩
りを鮮やかにできるだけでなく前面扉板の装飾効果の向
上を図ることができ、更に、打球供給皿と異なる飾り板
主体を打球供給皿と飾り板主体とが一体的に見えるよう
に上部領域に固着することにより、打球供給皿の色彩に
加えて前面扉板の装飾効果の向上を図ることができる。
なお、飾り板主体及びカバー体を打球供給皿の上下の領
域のほぼ全域を被覆する形状とすることにより、正面か
ら見て前面扉板がほぼ隠れた状態となるため、より一層
前面扉板の装飾効果の向上を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】前面扉板と打球供給皿との背面から見た分解斜
視図である。
【図2】前面扉板及び打球供給皿全体の正面から見た分
解斜視図である。
【図3】打球供給皿部分だけの分解斜視図である。
【図4】打球供給皿部分を組み付けた状態での背面図で
ある。
【図5】図4のa−a線で切断した断面図である。
【図6】打球供給皿の斜視図である。
【図7】打球供給皿の正面図である。
【図8】打球供給皿の平面図である。
【図9】打球供給皿の上流側の断面図である。
【図10】実施形態に係る弾球遊技機の一例としてのパ
チンコ遊技機の正面図である。
【符号の説明】 1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 2 前面枠 3 扉保持枠 5 前面扉板 20 打球供給皿 21 主構成枠体 22 皿体 24 上部側面カバー体 25 下部側面カバー体 26 底面カバー体 70 固定ボルト 71 ナット 72 取付部 106 取付穴 109 ボルト穴110 飾り板主体 111 流出開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面枠の開口に対して開閉自在に軸支さ
    れる前面扉板の表面に固着され、且つ払い出された景品
    玉を貯留する貯留部と該貯留部に貯留された玉を打球発
    射位置へ誘導する流下樋部と該流下樋部に敷設されるレ
    ール部材と前記流下樋部の末端部に形成された玉抜き口
    を閉塞する玉抜き弁と前記玉抜き口の下流側に形成され
    る玉抜き通路とを有する打球供給皿を備えた弾球遊技機
    において、少なくともボルトとナットからなる止着手段
    を含んで前記打球供給皿を前記前面扉板に固着したこと
    を特徴とする弾球遊技機。
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