JP2000036947A - 映像蓄積配信表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速回線等を用いて映像データを配信する際
の転送データ量を削減し、転送効率を向上させる。 【解決手段】 映像インデックス作成手段１１により検
索インデックスとして抽出された静止画の解像度、圧縮
率を、映像フォーマット変換手段１２があらかじめ設定
された変換内容に基づき変更して映像データサイズを削
減し、前記映像フォーマット変換手段１２により映像デ
ータサイズの削減された静止画によるインデックスファ
イル群が配信されてくると、あらかじめ指定された表示
手順に基づき映像インデックス表示手段１３が前記静止
画によるインデックス映像を表示し、この映像から配信
される映像データの目視による検索を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、アナログ映像を
ディジタル圧縮してネットワーク配信し、伸長処理を行
なって表示する映像蓄積配信表示装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】図１１は、例えば特開平１０−４２２８
０号公報に示された従来の映像蓄積配信表示装置の構成
を示す概略システム構成図であり、図において、１はカ
メラから入力されるアナログ映像をディジタル圧縮して
蓄積し、オペレータからの指示によりこの映像をネット
ワーク配信する映像蓄積配信装置、２は配信されてきた
ディジタル映像データをアナログ伸長して表示する映像
表示装置である。３はアナログ映像データをディジタル
化し圧縮する映像蓄積配信装置１に設けられた圧縮手
段、４は圧縮されたディジタル映像データをハードディ
スク等の記録媒体に蓄積する蓄積手段、５は圧縮された
ディジタル映像データをネットワーク配信する配信手
段、６ａは映像蓄積配信装置１の前記各手段間で映像デ
ータを授受する際に用いる共有メモリである。

【０００３】６ｂは映像表示装置２の共有メモリ、７は
ネットワーク配信されてきたディジタル映像データをア
ナログ伸長する伸長手段、８はネットワーク配信されて
きたディジタル映像データを受信する受信手段、９は伸
長手段７にてアナログ伸長された映像データをＣＲＴ等
に表示したり、ＧＵＩ（Ｇｒａｐｈｉｃａｌ Ｕｓｅｒ
Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）によりオペレータとのＩ／Ｆを
行なって操作入力を受け付ける表示手段、１０は映像お
よび指示コマンドが流れるネットワーク伝送路である。

【０００４】次に、映像蓄積配信装置１の動作について
説明する。カメラから入力される映像信号は圧縮手段３
によりディジタル化と同時に圧縮され、この圧縮された
ディジタル映像データは共有メモリ６ａに格納される。
圧縮手段３は共有メモリ６ａにディジタル映像データを
格納すると同時に格納完了通知を発行し、蓄積動作にお
いては、格納完了通知を受信した蓄積手段４が、共有メ
モリ６ａに格納されたディジタル映像データを記録媒体
のリングバッファ状に確保した領域に連続ファイルとし
て蓄積し、映像管理情報として個々の映像データの格納
アドレスとタイムスタンプを関連付けして登録する。そ
して、これら一連の蓄積動作が完了すると同時に蓄積完
了通知を発行する。

【０００５】圧縮手段３は、前記蓄積完了通知を受信す
ると共有メモリ６ａ上の映像データを更新すべく次の一
連の圧縮動作を行う。

【０００６】次に蓄積動作と同時にオペレータからの要
求により圧縮直後のディジタル映像データをリアルタイ
ムに配信する場合（ライブ配信動作）においては、格納
完了通知を受信した配信手段５が、共有メモリ６ａに格
納されたディジタル映像データをネットワーク配信する
と同時に配信完了通知を発行し、圧縮手段３は先の蓄積
完了通知のみならず配信完了通知の受信を待って共有メ
モリ６ａ上の映像データを更新すべく次の一連の圧縮動
作を行う。

【０００７】またオペレータの指示で記録媒体に蓄積さ
れているディジタル映像データを配信する場合（蓄積映
像の配信動作）においては、要求時のパラメータとして
与えられるタイムスタンプをキーに、蓄積手段４が前記
映像管理情報から該当映像を検索して前記記録媒体より
読み出し、共有メモリ６ａへの蓄積およびライブ配信動
作において使用していた領域とは異なる領域に読み出し
た前記映像データを格納し、格納完了通知を発行する。

【０００８】格納完了通知を受信した配信手段５は、共
有メモリ６ａの前記領域に格納されたディジタル映像デ
ータをネットワーク配信すると同時に配信完了通知を発
行し、蓄積手段４は配信完了通知の受信を待って共有メ
モリ６ａ上の映像データを更新すべく、次の一連の蓄積
映像の配信動作を行う。

【０００９】次に、映像表示装置２の動作について説明
する。受信手段８は、ネットワーク伝送路１０を経由し
配信されてきたディジタル映像データを受信し、共有メ
モリ６ｂへ格納すると同時に格納完了通知を発行する。
格納完了通知を受信した伸長手段７は映像データをアナ
ログ伸長すると同時に伸長完了通知を発行し、受信手段
８は伸長完了通知の受信を待って共有メモリ６ｂ上のデ
ィジタル映像データを更新すべく次の一連の映像受信動
作を行う。ＣＲＴへの表示は表示手段９が映像表示要求
時に指定された位置およびサイズに従ってアナログ合成
し、表示する。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】従来の映像蓄積配信表
示装置は以上のように構成されているので、タイムスタ
ンプや映像タイトル等テキストベースの映像属性情報で
の映像検索を行うため、必要な映像データだけを的確に
抽出することが難しく、不要なデータも配信せざるを得
ないため低速回線等を使用する場合には映像転送に時間
を要する課題があった。

【００１１】また、有限長ファイルで映像を蓄積してい
ないため、ネットワークでしか映像を配布できず、映像
データのポータビリティ性に欠けるなどの課題があっ
た。

【００１２】さらに、映像データをフロッピーディスク
やＤＡＴ等の記録媒体に記録して映像データに可搬性を
持たすことができない課題があった。

【００１３】さらに、圧縮率や解像度、フレームレート
などをシステム稼働中に動的に変更した場合等、正確な
残記録容量を知る手段がないという課題があった。

【００１４】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、目視による映像検索を可能にする
ことで映像の転送データ量を削減できる映像蓄積配信表
示装置を得ることを目的とする。

【００１５】また、柔軟なインデックス映像の表示、ユ
ーティリティの向上、およびより厳密な映像検索を可能
にする映像蓄積配信表示装置を得ることを目的とする。

【００１６】さらに、蓄積した映像データについての可
搬性を向上させた映像蓄積配信表示装置を得ることを目
的とする。

【００１７】さらに、システム運用中に蓄積条件が変更
された場合においても正確な残蓄積容量を管理、通知で
きる映像蓄積配信表示装置を得ることを目的とする。

【００１８】

【課題を解決するための手段】この発明に係る映像蓄積
配信表示装置は、あらかじめ指定された検索手順に基づ
き映像データを抽出し、検索インデックスとしての静止
画の集合ファイルを生成する映像インデックス作成手段
と、該映像インデックス作成手段により検索インデック
スとして抽出された前記静止画の解像度、圧縮率をあら
かじめ設定された変換内容に基づき変更して映像データ
サイズを削減する映像フォーマット変換手段と、配信さ
れてきた映像データが、前記映像フォーマット変換手段
により映像データサイズを削減された前記静止画による
インデックスファイル群であると識別すると、あらかじ
め指定された表示手順に基づきインデックス映像を表示
する映像インデックス表示手段とを備えるようにしたも
のである。

【００１９】この発明に係る映像蓄積配信表示装置は、
映像インデックス作成手段の検索手順、映像フォーマッ
ト変換手段の変換内容、および映像インデックス表示手
段の表示手順をシステム運用中に動的に変更可能とする
映像インデックス制御手段を備えるようにしたものであ
る。

【００２０】この発明に係る映像蓄積配信表示装置は、
連続ファイルとして記録されている映像データを有限長
ファイル化する映像データ有限長ファイル化機能を映像
フォーマット変換手段が有し、この映像データ有限長フ
ァイル化機能により有限長ファイル化された映像データ
を表示する有限長映像データ表示手段を備えるようにし
たものである。

【００２１】この発明に係る映像蓄積配信表示装置は、
残記録可能容量を時間換算して通知する蓄積容量管理手
段と、該蓄積容量管理手段により通知された前記残記録
可能容量をオペレータに通知する残蓄積容量通知手段を
備えるようにしたものである。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態１．図１は、この実施の形態１の映像蓄積配
信表示装置の構成を示す概略システム構成図である。図
１において、１はカメラから入力されるアナログ映像を
ディジタル圧縮して蓄積し、オペレータからの指示によ
りこの映像をネットワーク配信する映像蓄積配信装置、
３はアナログ映像データをディジタル化し圧縮する圧縮
手段、４はディジタル圧縮された映像データをハードデ
ィスク等の記録媒体に蓄積する蓄積手段、５はディジタ
ル映像データをネットワーク配信する配信手段、６ａは
映像蓄積配信装置１の前記各手段間で映像データを授受
する際に用いる共有メモリ、１１は蓄積手段４において
蓄積された映像からインデックスとなる映像データだけ
を抽出する映像インデックス作成手段、１２は映像イン
デックス作成手段１１が抽出した映像データの解像度お
よび圧縮率を変更して映像データ量を削減する映像フォ
ーマット変換手段である。

【００２３】２は配信されてきたディジタル映像データ
をアナログ伸長して表示する映像表示装置、６ｂは映像
表示装置２の共有メモリ、７はディジタル映像データを
アナログ伸長する伸長手段、８はネットワーク配信され
てきた映像データを受信する受信手段、９は伸長手段７
によりアナログ伸長された映像データをＣＲＴ等に表示
したり、ＧＵＩによりオペレータとのＩ／Ｆを行い操作
入力を受け付ける表示手段、１３は配信されてきた映像
インデックスファイル群を所定の位置に表示する映像イ
ンデックス表示手段、１０は映像および指示コマンドが
流れるネットワーク伝送路である。

【００２４】次に動作について説明する。図２（イ）は
映像表示装置２の表示手段９の動作を示すフローチャー
ト、図２（ロ）は映像蓄積配信装置１の映像インデック
ス作成手段１１の動作を示すフローチャート、図２
（ハ）は映像フォーマット変換手段１２の動作を示すフ
ローチャート、図３（イ）は配信手段５の動作を示すフ
ローチャート、図３（ロ）は映像表示装置２の受信手段
８の動作を示すフローチャート、図３（ハ）は映像イン
デックス表示手段１３の動作を示すフローチャート、図
３（ニ）は伸長手段７の動作を示すフローチャートであ
る。

【００２５】映像表示装置２の表示手段９が提供するＧ
ＵＩにより開始時間および終了時間をパラメータとして
オペレータが映像インデックス表示要求を発行すると、
映像インデックス表示手段１３は映像インデックス作成
手段１１にその旨を通知し《図２（イ）のステップＳＴ
１》、通知を受けた映像インデックス作成手段１１はパ
ラメータとして与えられた開始時間から終了時間までの
映像からシステム起動時に定義ファイル等により設定さ
れた検索手順（収集間隔）でインデックスファイルとな
る映像データを抽出し共有メモリ６ａへ格納する《図２
（ロ）のステップＳＴ２》。また、これと同時に映像フ
ォーマット変換手段１２にインデックス作成要求を通知
する《図２（ロ）のステップＳＴ３》。

【００２６】前記通知を受けた映像フォーマット変換手
段１２は、共有メモリ６ａから抽出された映像データを
読み出してアナログ伸長した後《図２（ハ）のステップ
ＳＴ４》、システム起動時に定義ファイル等により設定
された解像度、圧縮率により再度ディジタル圧縮し《図
２（ハ）のステップＳＴ５》、インデックスファイルで
あることを意味する属性情報を付加した後《図２（ハ）
のステップＳＴ６》、配信手段５により配信する《図２
（ハ）のステップＳＴ７》。

【００２７】映像表示装置２の受信手段８は、個々の映
像データに付加されている属性情報より、受信した映像
データがインデックスファイルであることを検知する
と、受信した映像データを共有メモリ６ｂに格納する
《図３（ロ）のステップＳＴ８》と同時に映像インデッ
クス表示手段１３に表示要求を発行する《図３（ロ）の
ステップＳＴ９》。

【００２８】表示要求を受けた映像インデックス表示手
段１３は共有メモリ６ｂから映像データを読み出し、伸
長手段７へ伸長要求を発行し伸長処理を行い《図３
（ハ）のステップＳＴ１０》、システム起動時に設定さ
れている表示手順（表示位置、サイズ等）に従い前記伸
長された映像データを表示する映像インデックス表示処
理を実行する《図３（ハ）のステップＳＴ１１》。

【００２９】図４は、５秒おきの映像を抽出するという
検索手順と解像度を１／１６（縦１／４、横１／４）、
圧縮率を２倍にするという変換内容でインデックス映像
を生成し、左から右へ、かつ上から下へ表示するという
表示手順に基づいて映像インデックスを表示した場合の
表示例を示したものである。

【００３０】以上のように、この実施の形態１によれ
ば、前記映像インデックスを用いて必要な映像データだ
けを抽出することが可能になるため、転送データ量が削
減され、転送効率の優れた映像蓄積配信表示装置が得ら
れる効果がある。

【００３１】実施の形態２．前記実施の形態１では、イ
ンデックスファイルの検索手順およびフォーマットの変
換内容、表示手順をシステム起動時に定義ファイル等に
より設定する場合について述べたが、この実施の形態２
では図５に示すように、映像表示装置２に、映像インデ
ックス作成手段１１が映像データを抽出する際に用いる
検索手順、映像フォーマット変換手段１２が映像データ
作成時に用いる変更内容（解像度、圧縮率）、そして映
像インデックス表示手段１３ａがインデックス映像を表
示する際に用いる表示手順をシステム運用中に動的に変
更可能にする映像インデックス制御手段を設け、柔軟な
インデックス映像表示を可能にし、ユーティリティの向
上とにより厳密な映像検索を可能にする。

【００３２】図５は、この実施の形態２の映像蓄積配信
表示装置の構成を示す概略システム構成図である。図５
において図１と同一または相当の部分については同一の
符号を付し説明を省略する。図５において、９ａは映像
表示装置２の表示手段、１３ａは映像表示装置２の映像
インデックス表示手段、１４は映像表示装置２に設けら
れた前記映像インデックス制御手段である。

【００３３】次に動作について説明する。図６（イ）は
映像表示装置２の表示手段９ａの動作を示すフローチャ
ート、図６（ロ）は映像蓄積配信装置１の映像インデッ
クス作成手段１１の動作を示すフローチャート、図６
（ハ）は映像表示装置２の映像インデックス表示手段１
３ａの動作を示すフローチャートである。

【００３４】表示手段９ａのＧＵＩにより発行されたイ
ンデックス映像の設定に関する変更要求は映像インデッ
クス制御手段１４が受け付ける。そして、映像インデッ
クス制御手段１４は前記変更要求時のパラメータとして
与えられる設定情報を解析し、変更のある情報だけを映
像インデックス作成手段１１、映像フォーマット変換手
段１２、映像インデックス表示手段１３ａの該当するも
のだけに通知する《図６（イ）に示すステップＳＴ２
１》。通知を受けた該当する映像インデックス作成手段
１１、映像フォーマット変換手段１２は検索手順、変換
内容を更新し、映像インデックス表示手段１３ａについ
ては図６（ハ）のフローチャートに示すように表示手順
を更新して一連の変更動作を終える。

【００３５】このように、映像インデックス制御手段１
４は、映像インデックス作成手段１１が映像データを抽
出する際に用いる検索手順、映像フォーマット変換手段
１２が映像データ作成時に用いる変更内容（解像度、圧
縮率）、そして映像インデックス表示手段１３ａがイン
デックス映像を表示する際に用いる表示手順をシステム
運用中に動的に変更可能にする。この結果、柔軟なイン
デックス映像の表示が可能になり、ユーティリティの向
上とにより厳密な映像検索が可能になる。

【００３６】以上のように、この実施の形態２によれ
ば、前記検索手順、解像度や圧縮率などの前記変更内
容、前記表示手順を、映像インデックス制御手段１４に
よりシステム運用中に動的に変更することができ、この
ため柔軟なインデックス映像の表示、ユーティリティの
向上、およびより厳密な映像検索が可能になる映像蓄積
配信表示装置が得られる効果がある。

【００３７】実施の形態３．前記実施の形態１では映像
インデックス抽出手段１１、映像フォーマット変換手段
１２、映像インデックス表示手段１３により目視による
映像検索を可能にすることで転送映像データ量を削減す
る場合について述べたが、この実施の形態３では、図７
に示すように映像蓄積配信装置１の映像フォーマット変
換手段１２に連続ファイルとして記録されている映像デ
ータを有限長ファイル化する映像データ有限長ファイル
化機能１２ａを追加し、また、映像フォーマット変換手
段１２により有限長ファイル化された映像データを表示
する有限長映像データ表示手段１５を映像表示装置２へ
設けることで、ネットワークを介さずともフロッピーデ
ィスクやＤＡＴ等の記録媒体での映像データの運搬を可
能にして、映像データのポータビリティ性を向上させ
る。

【００３８】図７は、この実施の形態３の映像蓄積配信
表示装置の構成を示す概略システム構成図である。図７
において図１と同一または相当の部分については同一の
符号を付し説明を省略する。図７において、９ｂは映像
表示装置２の表示手段、１２ａは前記映像データ有限長
ファイル化機能、１５は前記有限長映像データ表示手段
である。

【００３９】次に動作について説明する。図８（イ）は
映像表示装置２の表示手段９ｂの動作を示すフローチャ
ート、図８（ロ）は映像蓄積配信装置１の映像フォーマ
ット変換手段１２の動作を示すフローチャート、図８
（ハ）は蓄積手段４の動作を示すフローチャートであ
る。表示手段９ｂが提供するＧＵＩおよび映像表示装置
２の映像インデックスにより、開始映像および終了映像
を指定し有限長ファイル化要求を発行する《図８（イ）
のフローチャートに示すステップＳＴ３１》。映像フォ
ーマット変換手段１２は、有限長ファイル化要求を受信
するとパラメータとして与えられる開始映像および終了
映像のタイムスタンプをキーに蓄積手段４に該当映像の
検索、読出要求を発行する《図８（ロ）のフローチャー
トに示すステップＳＴ３２》。

【００４０】検索・読出要求を受信した蓄積手段４は、
与えられたタイムスタンプをキーに映像管理情報から該
当映像を検索し、記録媒体より読み出し《図８（ハ）の
フローチャートに示すステップＳＴ３３》、共有メモリ
６ａに読み出した映像データを格納し《図８（ハ）のフ
ローチャートに示すステップＳＴ３４》、格納完了通知
を発行する《図８（ハ）のフローチャートに示すステッ
プＳＴ３５》。格納完了通知を受信した映像フォーマッ
ト変換手段１２は、共有メモリ６ａに格納された映像デ
ータを有限長ファイルに格納すると同時に格納完了通知
を発行し《図８（ロ）のフローチャートに示すステップ
ＳＴ３６》、蓄積手段４は前記格納完了通知の受信によ
り共有メモリ６ａ上の映像データを更新すべく次の一連
の検索・読出動作を終了映像が格納されるまで行う《図
８（ハ）のフローチャートに示すステップＳＴ３３，ス
テップＳＴ３４》。

【００４１】このようにして作成された有限長ファイル
化された映像データは、有限長映像データ表示手段１５
が実装されている映像表示装置２の共有メモリ６ｂにネ
ットワーク転送あるいはフロッピーディスク等の記録媒
体を介して格納される。有限長映像データ表示手段１５
は、有限長ファイル化された前記映像データを映像表示
装置２の前記共有メモリ６ｂから読み出し、映像フォー
マット変換手段１２の映像データ有限長ファイル化機能
１２ａが有限長ファイル化した際のエンコードフォーマ
ットに応じたデコード処理を実行し、所定の位置、サイ
ズにて映像を表示する。

【００４２】以上のように、この実施の形態３によれ
ば、映像データ有限長ファイル化機能１２ａにより映像
データを有限長ファイル化することができるため、ネッ
トワークを介さずともフロッピーディスクやＤＡＴ等の
記録媒体により映像データの運搬が可能になり、映像デ
ータのポータビリティ性が向上する映像蓄積配信表示装
置が得られる効果がある。

【００４３】実施の形態４．前記実施の形態１では、映
像インデックス作成手段１１、映像フォーマット変換手
段１２、映像インデックス表示手段１３により目視によ
る映像検索を可能にすることで転送映像データ量を削減
する場合について述べたが、圧縮率、解像度、フレーム
レートといった蓄積パラメータから蓄積時に映像データ
サイズを算出し、現状の前記蓄積パラメータの映像デー
タサイズにより記録した場合の時間に換算した残記録可
能容量などを通知する蓄積容量管理手段を映像蓄積配信
装置１に設け、また前記通知された残記録可能容量など
を表示してオペレータに通知する残蓄積容量通知手段を
映像表示装置２に設けることにより、システム稼働中に
前記蓄積パラメータを変更しても正確な残記録容量を時
間という単位に換算して直感的に通知し、記録容量オー
バによる記録洩れを未然に防ぎ、システム運用時のユー
ティリティを向上させることができる。

【００４４】図９は、この実施の形態４の映像蓄積配信
表示装置の構成を示す概略システム構成図である。図９
において図１と同一または相当の部分については同一の
符号を付し説明を省略する。図９において、４ａは映像
蓄積配信装置１の蓄積手段、１６は蓄積容量管理手段、
１７は残蓄積容量通知手段である。

【００４５】次に動作について説明する。図１０（イ）
は映像蓄積配信装置１の蓄積手段４ａの動作を示すフロ
ーチャート、図１０（ロ）は蓄積容量管理手段１６の動
作を示すフローチャート、図１０（ハ）は映像表示装置
２の残蓄積容量通知手段１７の動作を示すフローチャー
トである。蓄積手段４ａは映像データの蓄積を完了する
と蓄積完了通知を発行する《図１０（イ）のステップＳ
Ｔ４１》。この蓄積完了通知を受信した蓄積容量管理手
段１６は現状の蓄積パラメータから映像データサイズを
算出し、残記録可能容量を算出する《図１０（ロ）のス
テップＳＴ４２》。さらに、前記算出した残記録可能容
量を現状の蓄積パラメータの映像データサイズにより記
録した場合の時間に換算し《図１０（ロ）のステップＳ
Ｔ４３》、残記録容量通知を発行する《図１０（ロ）の
ステップＳＴ４４》。

【００４６】前記残記録容量通知を受信した残蓄積容量
通知手段１７は自手段内の表示ステータスを参照し《図
１０（ハ）のステップＳＴ４５》、残記録容量の通知を
行うか否かについて判断し《図１０（ハ）のステップＳ
Ｔ４６》、通知された残蓄積容量の表示についての制御
を実行し、前記受信した残記録可能容量をオペレータに
通知する《図１０（ハ）のステップＳＴ４７》。なお、
表示ステータスはシステム起動時に定義ファイルからの
読み込みで初期値が与えられるが、残蓄積容量通知手段
１７が提供するＧＵＩによりシステム稼働中の変更も可
能である。

【００４７】以上のように、この実施の形態４によれ
ば、システム稼働中に現在の蓄積パラメータを変更して
も正確な残記録可能容量を時間という単位に換算して直
感的な情報としてオペレータに通知し、記録容量オーバ
による記録洩れを未然に防ぎ、システム運用時のユーテ
ィリティを向上できる映像蓄積配信表示装置が得られる
効果がある。

【００４８】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、映像
インデックス作成手段により検索インデックスとして抽
出された静止画の解像度、圧縮率を、映像フォーマット
変換手段があらかじめ設定された変換内容に基づき変更
して映像データサイズを削減し、前記映像フォーマット
変換手段により映像データサイズの削減された静止画に
よるインデックスファイル群が配信されてくると、あら
かじめ指定された表示手順に基づき映像インデックス表
示手段が前記静止画によるインデックス映像を表示する
ように構成したので、映像データサイズが削減されて表
示された前記インデックス映像に対し目視による映像検
索を可能にすることで映像の転送データ量を削減できる
効果がある。

【００４９】この発明によれば、映像インデックス作成
手段の検索手順、映像フォーマット変換手段の変換内
容、および映像インデックス表示手段の表示手順をシス
テム運用中に動的に変更可能とする映像インデックス制
御手段を備えるように構成したので、柔軟なインデック
ス映像の表示、ユーティリティの向上、および厳密な映
像検索が可能になる効果がある。

【００５０】この発明によれば、連続ファイルとして記
録されている映像データを有限長ファイル化する映像デ
ータ有限長ファイル化機能を有し、この映像データ有限
長ファイル化機能により有限長ファイル化された映像デ
ータを表示する有限長映像データ表示手段を備えるよう
に構成したので、蓄積した映像データについての可搬性
が向上する効果がある。

【００５１】この発明によれば、残記録可能容量を時間
換算して通知する蓄積容量管理手段と、該蓄積容量管理
手段により通知された前記残記録可能容量をオペレータ
に通知する残蓄積容量通知手段を備えるように構成した
ので、システム運用中に蓄積条件が変更された場合にお
いても正確な残蓄積容量を管理、通知できる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態１の映像蓄積配信表示
装置の構成を示す概略システム構成図である。

【図２】 この発明の実施の形態１の映像蓄積配信表示
装置の各部の動作を示すフローチャートである。

【図３】 この発明の実施の形態１の映像蓄積配信表示
装置の各部の動作を示すフローチャートである。

【図４】 この発明の実施の形態１の映像蓄積配信表示
装置における映像インデックスの表示例を示す説明図で
ある。

【図５】 この発明の実施の形態２の映像蓄積配信表示
装置の構成を示す概略システム構成図である。

【図６】 この発明の実施の形態２の映像蓄積配信表示
装置の特徴的な各部の動作を示すフローチャートであ
る。

【図７】 この発明の実施の形態３の映像蓄積配信表示
装置の構成を示す概略システム構成図である。

【図８】 この発明の実施の形態３の映像蓄積配信表示
装置の特徴的な各部の動作を示すフローチャートであ
る。

【図９】 この発明の実施の形態４の映像蓄積配信表示
装置の構成を示す概略システム構成図である。

【図１０】 この発明の実施の形態４の映像蓄積配信表
示装置の特徴的な各部の動作を示すフローチャートであ
る。

【図１１】 従来の映像蓄積配信表示装置の構成を示す
概略システム構成図である。

【符号の説明】

１１ 映像インデックス作成手段、１２ 映像フォーマ
ット変換手段、１２ａ映像データ有限長ファイル化機
能、１３，１３ａ 映像インデックス表示手段、１４
映像インデックス制御手段、１５ 有限長映像データ表
示手段、１６蓄積容量管理手段、１７ 残蓄積容量通知
手段。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カメラ入力映像をディジタル映像に変換
   してネットワークにより配信し、該配信されたディジタ
   ル映像を受信して表示する映像蓄積配信表示装置におい
   て、 あらかじめ指定された検索手順に基づき映像データを抽
   出し、検索インデックスとしての静止画の集合ファイル
   を生成する映像インデックス作成手段と、 該映像インデックス作成手段により検索インデックスと
   して抽出された前記静止画の解像度、圧縮率をあらかじ
   め設定された変換内容に基づき変更して映像データサイ
   ズを削減する映像フォーマット変換手段と、 配信されてきた映像データが、前記映像フォーマット変
   換手段により映像データサイズを削減された前記静止画
   によるインデックスファイル群であると識別すると、あ
   らかじめ指定された表示手順に基づきインデックス映像
   を表示する映像インデックス表示手段とを備えた映像蓄
   積配信表示装置。
2. 【請求項２】 映像インデックス作成手段の検索手順、
   映像フォーマット変換手段の変換内容、および映像イン
   デックス表示手段の表示手順をシステム運用中に動的に
   変更可能とする映像インデックス制御手段を備えたこと
   を特徴とする請求項１記載の映像蓄積配信表示装置。
3. 【請求項３】 映像フォーマット変換手段は、 連続ファイルとして記録されている映像データを有限長
   ファイル化する映像データ有限長ファイル化機能を有
   し、 この映像データ有限長ファイル化機能により有限長ファ
   イル化された映像データを表示する有限長映像データ表
   示手段を備えたことを特徴とする請求項１記載の映像蓄
   積配信表示装置。
4. 【請求項４】 カメラ入力映像をディジタル映像に変換
   してネットワークにより配信し、該配信されたディジタ
   ル映像を受信して表示する映像蓄積配信表示装置におい
   て、 残記録可能容量を時間換算して通知する蓄積容量管理手
   段と、 該蓄積容量管理手段により通知された前記残記録可能容
   量をオペレータに通知する残蓄積容量通知手段を備えた
   ことを特徴とする映像蓄積配信表示装置。