JP2000036698A - 電子部品実装回路基板の検査方法及びその装置 - Google Patents

電子部品実装回路基板の検査方法及びその装置

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JP2000036698A
JP2000036698A JP11133551A JP13355199A JP2000036698A JP 2000036698 A JP2000036698 A JP 2000036698A JP 11133551 A JP11133551 A JP 11133551A JP 13355199 A JP13355199 A JP 13355199A JP 2000036698 A JP2000036698 A JP 2000036698A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインセンサカメラを用いた検査にもかかわ
らず、回路基板の対角線上の二つの補正用マークを用い
て回路基板の位置補正量を正確に求めることのできる電
子部品実装回路基板の検査方法を提供する。 【解決手段】 電子部品実装回路基板1の長さ方向の両
端側であって対角線上で対向する二つの角部に第1及び
第2の補正用マーク12a、12bをもうける。先ずラ
インセンサカメラ8を高速度移動させたのちに定速度移
動させながら終端位置側の第2の補正用マーク12bを
撮像し、且つその位置座標値を算出する。つぎに、ライ
ンセンサカメラ8を、始端位置まで高速度移動させたの
ちに、撮像走査方向Rに向け定速度移動させながら第1
の補正用マーク12aを撮像してその位置座標値を算出
する。算出した二つの位置座標値と基準位置座標値との
比較により回路基板1の位置補正量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実装済みの電子部
品実装回路基板の外観をラインセンサカメラにより撮像
し、その画像に基づき部品実装状態の良否を判定する電
子部品実装回路基板の検査方法及びその装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子部品の実装分野では、電子部
品実装用の回路基板の軽薄短小化に伴って、この回路基
板の回路パターンおよび電子部品実装の高密度化が一層
促進されており、それに応じて電子部品を実装した後の
電子部品実装回路基板の外観を自動的に検査する装置の
開発も盛んに行われている。従来の電子部品実装回路基
板の外観検査装置は、一般に図3に示すような構成にな
っている。すなわち、電子部品実装回路基板(実装され
た電子部品は不図示)1が検査テーブル(図示せず)の
所定位置にセットされると、制御部13がモータ駆動回
路17を介しサーボモータ2を駆動制御してボールねじ
3が回転され、このボールねじ3に螺合するキャリア部
材4がガイドシャフト7に摺動しながら所定の定速度で
移動する。ラインセンサカメラ8は、回路基板1の上方
に位置してキャリア部材4に取り付けられ、回路基板1
の長さ方向に沿った撮像走査方向Rへ向け定速度移動し
ながら、回路基板1の幅方向の外観のライン画像を上方
から撮像していく。
【0003】このとき、ラインセンサカメラ8は、長方
形の回路基板1の長さ方向xにおける撮像走査方向Rの
始端側端部の幅方向の両側に設けられた二つの補正用マ
ーク12a、12cを最初に撮像し、制御部13は、こ
の補正用マーク12a、12cの画像データの各々のy
座標値と、エンコーダ14より取り込んだ信号から得ら
れたx座標値とから、二つの補正用マーク12a、12
cのx、y座標値に基づき回路基板1の姿勢等を演算に
より算出する。つまり、制御部13は、基準データとし
て予め設定されている両補正用マーク12a、12cの
基準位置座標値と、ラインセンサカメラ8で撮像した画
像データから求めた両補正用マーク12a、12cの計
測位置座標値との差から回路基板1の長さ方向xおよび
幅方向yの各位置補正量および傾き補正量を算出する。
そののちに、制御部13は、ラインセンサカメラ8が移
動に伴って撮像していく画像データを、エンコーダ14
からの信号に基づき順次算出した位置座標値を上述の位
置補正量に基づき補正した位置座標値と関連付けて制御
部13内の画像記憶手段9に記憶させていく。
【0004】制御部13内の画像処理手段10は、画像
記憶手段9に記憶された画像データのうちの指定された
一定領域の画像データを抽出して、検査対象の電子部品
の面積値、中心位置および傾きなどを計測する画像処理
を行う。さらに、判定処理手段11は、画像処理手段1
0の画像計測処理による計測処理結果を予め設定された
判定基準値と比較して、回路基板1の良否の判定を行
う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子部品実装回
路基板1の検査方法では、ラインセンサカメラ8による
撮像の最初期に位置補正のためのデータを得ることがで
きるという利点があるが、上述の回路基板1の位置補正
を、長方形の回路基板1の始端に設けた同一x座標上の
二つの補正用マーク12a、12cの位置関係に基づい
て、位置補正を行うため、回路基板1の姿勢を正しく認
識することが困難であり、ひいては画像データの正確な
位置補正を行うことが困難であるという問題があった。
しかも二つの補正用マーク12a、12cの内、一方の
マーク12cはラインセンサカメラ8による撮像用に特
別に設けていることが実情であり、コストアップの原因
となるという問題もあった。
【0006】また、回路基板1の実装密度が粗い状態で
あれば、従来の検査方法における回路基板の所定位置か
らの位置ずれの補正でも実用上は問題はないが、近年の
実装密度の高い回路基板では検査精度に問題が生じて、
実装状態の良否判定が正確になされない課題があった。
例えば、据置型ビデオテープレコーダの回路基板では、
10cm2 の実装スペースに約50個の電子部品が実装
されており、これに用いられるリード付き電子部品のリ
ードピッチは0.65mm程度であり、従来の実装状態
検査を行うための位置補正方法であっても特に問題はな
く、それ以上の精度向上の要求もなされなかった。しか
し、近来の電子機器、特に携帯機器の小型化の進展に伴
って回路基板も小型化され、実装密度が高くなってお
り、例えば、小型ビデオカメラに用いる回路基板では、
同じ10cm2 の実装スペースに約400個の電子部品
が実装され、リードピッチも0.3mmにまで小型化さ
れたものが実装されている。この回路基板の実装状態を
検査するためには、回路基板上の全ての位置で精度の高
い位置補正が必要である。
【0007】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、回路基板の対角線上
の二つの補正用マークを用いて位置補正量を正確に求
め、ラインセンサカメラで撮像した画像データの位置座
標値を高精度に補正して正確な検査結果を得ることがで
きる電子部品実装回路基板の検査方法及びその装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の第1発明に係る電子部品実装回路基板の検査
方法は、電子部品実装回路基板の長さ方向の両端側であ
って対角線上で対向する二つの角部に第1および第2の
補正用マークを設け。前記回路基板の幅方向の外観を撮
像するラインセンサカメラを、前記回路基板の長さ方向
に沿った撮像走査方向の始端位置から終端位置近傍まで
高速度で相対移動させたのちに、定速度の相対移動によ
り前記第2の補正用マークを撮像、記憶し、つぎに、前
記カメラを前記撮像走査方向の反対方向に高速度で相対
移動させて前記始端位置に復帰させたのちに、前記撮像
走査方向に定速度で相対移動させながら前記第1の補正
用マークおよび前記回路基板の画像を撮像、記憶し、前
記第1および第2の補正用マークの各位置座標値に基づ
いて前記回路基板の画像の位置補正量を算出し、記憶し
た前記回路基板の画像データのうちの一定領域の画像デ
ータを抽出して画像計測処理を行って、その計測処理結
果に基づき良否を判定するようにしたことを特徴とす
る。
【0009】この電子部品実装回路基板の検査方法で
は、回路基板の長さ方向における両端側であって対角線
上に対向する二つの角部に設けた補正用マークを用いて
回路基板の位置及び姿勢を求めるので、回路基板の長さ
方向および幅方向のそれぞれの位置補正量および傾き補
正量を回路基板の全体にわたり正確に求めることがで
き、撮像した画像データの位置座標値を高精度に補正し
て正確な検査結果を得ることができる。しかも、ライン
センサカメラによる回路基板の外観撮像に先立って、撮
像走査方向の終端側の補正用マークのみを撮像してその
位置座標値を予め求めるのであるが、終端側の補正用マ
ークの撮像に際しては、ラインセンサカメラを高速度で
相対移動させるので、迅速に行うことができる。また、
この種の回路基板に通常設けられている対角線上の二つ
の補正用マークのみを利用するだけであって、従来のよ
うにラインセンサカメラ撮像検査用としての特別な補正
用マークを別途設けないので、コスト高とならない。
【0010】また、本願の第2発明は、補正用マークが
設けられ、電子部品が実装された回路基板を所定位置に
配置し、この回路基板を幅方向に撮像するラインセンサ
カメラを回路基板の長さ方向に移動させて回路基板を撮
像し、撮像された画像を処理することにより、回路基板
が配置された位置の基準位置からの位置ずれ量を補正し
て各電子部品の実装状態の良否を検査する電子部品実装
回路基板の検査方法において、前記補正用マークを回路
基板の対角位置に第1及び第2の各補正用マークとして
設定し、前記ラインセンサカメラにより前記第1及び第
2の各補正用マークが設けられた長さ方向の領域を撮像
するマーク撮像工程の後、回路基板の全面を撮像する回
路基板撮像工程を行うようにしたことを特徴とする。
【0011】この検査方法によれば、マーク撮像工程に
より得られた画像から回路基板の基準位置からの位置ず
れ量が検出できるので、回路基板撮像工程によって得ら
れた画像を前記位置ずれ量によって補正すると、回路基
板の撮像画像は基準位置に補正されるので、実装された
各電子部品の位置、傾き等の実装状態を正確に検出する
ことができる。
【0012】また、本願の第3発明は、補正用マークが
設けられ、電子部品が実装された回路基板を所定位置に
配置し、この回路基板を幅方向に撮像するラインセンサ
カメラを回路基板の長さ方向に移動させて回路基板を撮
像し、撮像された画像を処理することにより、回路基板
が配置された位置の基準位置からの位置ずれ量を補正し
て各電子部品の実装状態の良否を検査する電子部品実装
回路基板の検査方法において、前記補正用マークを回路
基板の対角位置に第1及び第2の各補正用マークとして
設定し、前記ラインセンサカメラにより前記第1及び第
2の各補正用マークが設けられた長さ方向の領域を撮像
した画像から、第1及び第2の各補正用マークを結ぶ対
角線の中間点から回路基板の中心座標を求めると共に、
対角線の角度角度を求め、これを基準となる回路基板の
中心座標及び傾き角度のデータと比較して回路基板の位
置ずれ量を検出し、この位置ずれ量を用いてラインセン
サカメラにより撮像された回路基板の画像の位置を補正
した後、回路基板の画像を処理して実装された各電子部
品の実装状態を検査することを特徴とする。
【0013】この検査方法によれば、第1及び第2の各
補正用マークが設けられた領域を撮像した画像から第1
の補正用マークと第2の補正用マークとをつなぐ対角線
を検出すると、その中間点から回路基板の中心座標を求
めることができる。これを基準となる中心座標と比較す
ると、回路基板の位置ずれ量が検出され、同様に対角線
の傾き角度を基準の傾き角度と比較すると回路基板の回
転方向の位置ずれ量が検出される。この位置ずれ量によ
り回路基板全面を撮像した画像を位置補正した後、実装
された電子部品の実装位置、角度等を求めると、これを
電子部品の実装状態の基準データと比較して実装状態の
良否を判定する検査を正確に行うことができる。
【0014】上記各検査方法において、ラインセンサカ
メラの移動を、撮像するための撮像速度に対し、撮像し
ない位置移動のときは撮像速度より速い高速度に制御す
ることにより、ラインセンサカメラによる撮像動作が迅
速になされ、検査を効率化することができる。
【0015】また、ラインセンサカメラを第1または第
2のいずれか一方の補正用マークが設けられた領域にお
いて撮像速度で移動させ、他方の補正用マークが設けら
れた領域に高速度で移動させることにより、マーク撮像
工程を迅速に行うことができる。
【0016】また、ラインセンサカメラを第1または第
2のいずれか一方の補正用マークが設けられた領域にお
いて撮像速度で移動させた後、高速度移動により他方の
補正用マークが設けられている側の回路基板の端部まで
移動させ、回路基板上の全面を撮像速度で移動させるこ
とにより、ラインセンサカメラを移動させる距離が減少
して撮像時間の縮小により検査が効率化される。
【0017】また、本願の第4発明は、補正用マークが
設けられ、電子部品が実装された回路基板を所定位置に
配置し、この回路基板を幅方向に撮像するラインセンサ
カメラを回路基板の長さ方向に移動させて回路基板を撮
像し、撮像された画像を処理して各電子部品の実装状態
の良否を検査する電子部品実装回路基板の検査装置にお
いて、前記回路基板の対角位置に前記補正用マークを第
1及び第2の各補正用マークとして設定し、この第1及
び第2の各補正用マークが設定された領域を両端側にし
て、回路基板をその長さ方向に複数の領域に区分した区
画領域情報を記憶する区画領域記憶手段と、前記区画領
域情報に基づいて前記ラインセンサカメラの移動を制御
するカメラ制御手段と、前記ラインセンサカメラにより
撮像された第1及び第2の各補正用マークが設けられた
領域の画像から回路基板の位置座標を検出し、基準位置
からの位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段と、前
記ラインセンサカメラにより撮像された回路基板全面の
画像位置を前記位置ずれ量で補正した検査画像を記憶す
る検査画像記憶手段と、前記検査画像を用いて回路基板
上に実装された各電子部品の実装状態を検出する実装状
態検出手段と、前記実装状態検出手段によって検出され
た各電子部品の実装状態を基準データと比較して良否を
判定する検査判定手段とを具備してなることを特徴とす
る。
【0018】上記構成によれば、検査対象とする回路基
板毎に設定した区画領域情報を区画領域記憶手段に記憶
させておくと、カメラ制御手段は区画領域情報に基づい
てラインセンサカメラの移動を制御する。ラインセンサ
カメラにより撮像された第1及び第2の各補正用マーク
が設けられた領域の画像から位置ずれ量検出手段により
回路基板の基準位置からの位置ずれ量が検出されるの
で、回路基板の全面を撮像した画像を位置ずれ量で補正
すると、画像を基準位置に補正した検査画像が生成され
る。従って、各電子部品の基準となる実装状態を記憶し
た基準データと検査画像上の各電子部品の実装状態とを
比較すると、検査対象とする回路基板の実装状態の検査
は精度よくなされる。
【0019】上記構成におけるカメラ制御手段は、ライ
ンセンサカメラの移動順序を記憶し、移動順序及び移動
する領域に応じた移動速度でラインセンサカメラを制御
するように構成することにより、撮像時は撮像速度でラ
インセンサカメラを移動させ、撮像開始位置までの移動
には高速度で移動させる制御を行い、検査の効率化を図
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の一実施の形態に係る電子部品実装回路基板1の検査方
法を具現化するための検査装置の構成図を示し、同図に
おいて、図3と同一若しくは同等のものには同一の符号
を付してその説明を省略する。回路基板1は、従来のよ
うな検査用の補正用マーク12cを特別に設けることな
く、対角線上の対向両側にそれぞれ補正用マーク12
a、12bが設けられた状態のまま使用する。また、ラ
インセンサカメラ8は、通常の撮像を行うのに先立って
撮像走査方向Rの終端側の補正用マーク12bのみを予
め撮像できるように制御部13により移動制御される。
制御部13は、サーボモータ2の回転を検出するエンコ
ーダ14からの信号を取り込んでカウントすることによ
り、ラインセンサカメラ8の移動距離、つまりラインセ
ンサカメラ8が撮像した画像データの回路基板1上のx
座標値を演算する。
【0021】つぎに、この実施の形態の検査方法につい
て、図2を参照しながら説明する。図2(a)、(b)
は回路基板1とラインセンサカメラ8による撮像領域8
aとの位置関係を示す平面図である。先ず、図2(a)
に2点鎖線で示す所定の始端位置に待機しているライン
センサカメラ8は、通常の撮像動作を行うのに先立っ
て、制御部13がモータ駆動回路17を介しサーボモー
タ2を高速回転するよう制御することにより、実線で示
す撮像走査方向Rの終端側の補正用マーク12bの手前
側近傍位置まで高速度移動される。このとき、制御部1
3は、ラインセンサカメラ8に対し撮像動作を行わない
よう指令信号を出力するとともに、エンコーダ14から
取り込んだ信号をカウントしてラインセンサカメラ8が
始端位置から高速度移動した距離を演算により算出す
る。したがって、このときは、ラインセンサカメラ8が
撮像を行わないことから、画像記憶手段9に画像データ
が入力されない。
【0022】つぎに、制御部13は、モータ駆動回路1
7を介しサーボモータ2の回転を制御して、ラインセン
サカメラ8を図2(a)の実線位置から所定速度で定速
度移動させるとともに、ラインセンサカメラ8に対し撮
像動作を開始するよう指令信号を出力する。さらに、制
御部13は、上述の算出したラインセンサカメラ8の移
動距離とエンコーダ14から入力する信号とに基づい
て、始端位置からのラインセンサカメラ8の移動距離を
演算して、ラインセンサカメラ8が補正用マーク12b
を撮像したマーク画像の中心位置の位置座標値を算出
し、撮像したマーク画像データと算出した位置座標値と
を関連付けて制御部13内の画像記憶手段9に記憶させ
る。
【0023】続いて、ラインセンサカメラ8が図2
(b)に2点鎖線で示す撮像走査方向Rの終端位置まで
移動して停止すると、制御部13は、ラインセンサカメ
ラ8を撮像走査方向Rの反対方向へ向けて高速度移動さ
せるとともに、補正用マーク12aを通過したのちに図
に実線で示す元の始端位置に停止させる。このとき、制
御部13は、ラインセンサカメラ8に対し撮像動作を行
わないよう制御するので、画像記憶手段9には画像デー
タが入力されない。したがって、この時点で画像記憶手
段9に記憶されたのは、ラインセンサカメラ8を一定速
度で移動させながら補正用マーク12bを撮像した補正
用マーク画像データとその位置座標値のみである。
【0024】そして、ラインセンサカメラ8が始端位置
に停止されたのちは、従来の検査方法とほぼ同様の検査
動作が開始される。すなわち、ラインセンサカメラ8
は、始端位置から撮像走査方向Rへ向けて所定速度で定
速度移動されながら回路基板1の外観の撮像を開始する
が、その撮像開始直後に始端位置側の補正用マーク12
aを撮像する。制御部13は、この補正用マーク画像の
位置座標値(x、y座標値)をエンコーダ17からの信
号を基にしたx座標値を参酌して算出し、その算出した
位置座標値と、画像記憶手段9から読み出した終端位置
側の補正用マーク12bの位置座標値との位置関係か
ら、回路基板1の姿勢等を演算により算出する。
【0025】すなわち、制御部13は、基準データとし
て予め設定されている両補正用マーク12a、12bの
基準位置座標値と、ラインセンサカメラ8が撮像した画
像データから求めた両補正用マーク12a、12bの計
測位置座標値とを比較して、その差から回路基板1の長
さ方向xおよび幅方向yの位置補正量および傾き補正量
を算出する。そののちに、制御部13は、ラインセンサ
カメラ8が撮像していく画像データを、エンコーダ14
からの信号を参酌して順次算出した位置座標値を上述の
補正量に基づき補正した位置座標値と関連付けて画像記
憶手段9に記憶させる。
【0026】その後は、従来の検査方法と同様に、制御
部13内の画像処理手段10は、画像記憶手段9に記憶
された画像データのうちの指定された一定領域の画像デ
ータを抽出して、検査対象の電子部品の面積値、中心位
置および傾きなどを計測するよう画像処理する。さら
に、制御部13内の判定処理手段11は、画像処理手段
10の画像処理による計測結果の画像データを、予め設
定された判定基準値と比較して、回路基板1の良否の判
定を行う。
【0027】この電子部品実装回路基板1の検査方法で
は、回路基板1に図3に示したような検査用としての補
正用マーク12cを別途設けることなく、この種の回路
基板1に通常設けられている対角線上の二つの補正用マ
ーク12a、12bのみを用いて回路基板1の姿勢等を
求めることができるので、長方形の回路基板1全体につ
いての長さ方向xおよび幅方向yの各位置補正量および
傾き補正量を正確に求めることができ、算出した位置座
標値を高精度に補正して正確な検査結果を得ることがで
きる。しかも、終端位置側の補正用マーク12bの撮像
は、その撮像時以外はラインセンサカメラ8を高速度移
動させるので、迅速に行うことができる。
【0028】次に、本発明の第2の実施形態に係る電子
部品実装回路基板の検査方法およびこの検査方法を具現
化する検査装置について説明する。尚、先の実施形態の
構成と共通する要素には同一の符号を付して、その説明
は省略する。
【0029】図4において、第2の実施形態に係る検査
装置は、その機械的動作構造は図1に示したものと同様
に構成されているが、制御部20によるラインセンサカ
メラ8の移動制御及び画像の取り込み制御を異にしてい
る。制御部20は、図5に示すように構成されており、
ラインセンサカメラ8を移動制御し、ラインセンサカメ
ラ8からの画像の取り込みを制御すると共に、取得した
画像から回路基板1上に実装された電子部品の実装状態
を検査判定する処理を行う。以下、制御部20の構成
と、各構成要素による回路基板1の外観検査の動作につ
いて説明する。
【0030】図6は、回路基板1の外観検査に必要な画
像を取得するために、回路基板1上を移動させるライン
センサカメラ8の移動方向と移動速度とを示す移動パタ
ーンを示すものである。長方形の回路基板1の対角線上
の両端部には、第1及び第2の各補正用マーク12a、
12bが設けられており、この第1及び第2の各補正用
マーク12a、12bが含まれるように第1のマーク領
域A及び第2のマーク領域Bを設定すると共に、図7に
示すように、回路基板1を前記第1のマーク領域Aを1
とし、前記第2のマーク領域BをNとしてx軸方向にn
個の領域に分割した区画領域を設定する。各区画領域の
設定は、分割数nが大きいほど、画像デ−タの記憶領域
を少なくするメリットがあるが、少なくとも1つの電子
部品が3つの領域にまたがらないような大きさに区画さ
れる。設定された区画領域は、区画領域記憶手段25に
記憶される。
【0031】ここで、第1のマーク領域A及び第2のマ
ーク領域Bと一致しない領域、例えば、区画領域1及び
Nより範囲が狭い領域であっても構わないものとする。
【0032】カメラ制御手段27は、区画領域記憶手段
25に記憶された区画領域の情報と、自らに記憶された
ラインセンサカメラ8の移動速度の情報と、エンコーダ
14から出力されるラインセンサカメラ8の移動位置信
号とに基づいてモータ駆動回路17を制御し、ラインセ
ンサカメラ8を図8、図9に示すような手順により移動
制御する。このラインセンサカメラ8の移動制御に併せ
て制御部20による画像処理動作を図8、図9に基づい
て以下に説明する。同図において、ラインセンサカメ
ラ、カメラ制御、画像処理の各動作フロ−は、互いに同
期して平行した処理がなされるものである。尚、図8及
び図9に示すS1、S2……は、処理動作の手順を示す
ステップ番号で本文に添記する番号と一致する。
【0033】検査開始の初期状態では、ラインセンサカ
メラ8は回路基板1の第1の補正用マーク12a側の端
辺である始端位置sにあり、カメラ制御手段27は、ま
ず図6に示す移動順序を実行する。
【0034】カメラ制御手段27から撮像速度指令がモ
ータ駆動回路17に出力され、撮像開始の指令がライン
センサカメラ8に出力されることにより(S1)、ライ
ンセンサカメラ8は前記第1のマーク領域Aの境界線a
に到着するまでは撮像可能な速度である撮像速度Pで移
動する。この移動によりラインセンサカメラ8により撮
像された第1のマーク領域Aの撮像画像はラインセンサ
カメラ8の移動と平行して画像記憶手段28に入力され
て第1のマ−ク領域Aの終了まで画像記憶される(S
2)。画像記憶手段28は、ラインセンサカメラ8から
送られてくる画像の記憶用と、1つ前の区画領域につい
て画像処理するための記憶用と、更に、2つの区画領域
にまたがる電子部品の画像処理用と、計3つの区画領域
のみを記憶するものとする。従って、画像の記憶容量を
節約することができる。
【0035】カメラ制御手段27にはエンコーダ14か
らの位置信号が入力されているので、ラインセンサカメ
ラ8が境界線aに到着した位置信号が入力されたときに
は(S3)、カメラ制御手段27はラインセンサカメラ
8に撮像停止指令を出力すると共に、移動速度を撮像速
度Pより速い高速度Hに切り換える指令をモータ駆動回
路17に出力する(S4)。また、画像記憶手段28は
区画領域1(第1のマ−ク領域A)の記憶を終了し、区
画領域の切替えを行い、次の区画領域画像が送られてく
れば、記憶可能な状態になる。
【0036】モータ駆動回路17の制御により、高速度
Hで移動したラインセンサカメラ8が境界線bに到着し
た位置信号がエンコーダ14からカメラ制御手段27に
入力されたときには(S5)、カメラ制御手段27はモ
ータ駆動回路17に撮像速度Pの指令を出力すると共
に、ラインセンサカメラ8に撮像開始の指令を出力する
(S6)。ラインセンサカメラ8は第2のマーク領域B
の境界線bから終端位置eに到着するまでは撮像速度P
で移動する。この移動によりラインセンサカメラ8によ
り撮像された第2のマーク領域Bの撮像画像は画像記憶
手段28に入力されて第2のマ−ク領域Bの終了まで画
像記憶される(S7)。
【0037】カメラ制御手段27にエンコーダ14から
ラインセンサカメラ8が終端位置eに到着した位置信号
が入力されたときには(S8)、カメラ制御手段27は
ラインセンサカメラ8に撮像停止指令を出力すると共
に、移動停止指令をモータ駆動回路17に出力する(S
9)。また、画像記憶手段28は区画領域N(第2のマ
−ク領域Bの記憶を終了し、区画領域の切替えを行い、
次の区画領域画像が送られてくれば記憶可能な状態にな
る。
【0038】上記ステップS1〜S4の制御手順によ
り、ラインセンサカメラ8は第1のマーク領域Aを撮像
し、その撮像画像は画像記憶手段28に記憶され、上記
ステップS5〜S9の実行と平行して第1のマーク領域
Aの画像処理が実行される。また、上記ステップS5〜
S9の制御手順により、ラインセンサカメラ8は第2の
マーク領域Bを撮像し、その撮像画像は画像記憶手段2
8に記憶され、後述するステップS10〜S12の処理
動作と平行して第2のマーク領域Bの画像処理が実行さ
れる。即ち、第1のマーク領域Aの画像は、現物マーク
中心座標検出手段22に取り込まれ、第1のマーク領域
Aの画像を画像処理して第1の補正用マーク12aが検
出され(S31)、第1の補正用マーク12aの位置座
標が算出される(S32)。この第1の補正用マーク1
2aの位置座標は現物マーク中心座標検出手段22に一
端記憶される(S33)。第2のマーク領域Bの画像に
ついても同様に、現物マーク中心座標検出手段22によ
るステップS34〜S36の処理動作により、第2の補
正用マーク12bの位置座標が算出されて記憶される。
【0039】この記憶された第1及び第2の補正用マー
ク12a、12bの位置座標を用いて回路基板1の基準
位置からの位置ずれが検出される。まず、検出された第
1及び第2の各補正用マーク12a、12bの位置座標
の中間点を回路基板1の中心座標として確定する。回路
基板1が位置決めされるべき基準位置の中心座標は、基
準マーク中心座標記憶手段21に記憶されており、現物
マーク中心座標検出手段22によって検出された回路基
板1の中心座標と、基準マーク中心座標記憶手段21に
記憶された基準中心座標とは、補正量算出手段23によ
って比較され、回路基板1の基準位置からの位置ずれ量
及び傾きが算出される。
【0040】図10は、回路基板1が基準位置から位置
ずれした状態を、説明のために故意に誇張して示すもの
で、実線で示す回路基板1の中心座標qは前述の通り第
1の補正用マーク12aと第2の補正用マーク12bと
の中間点として検出される。この中心座標qと、破線で
示す基準位置の中心座標oとの間のx軸方向及びy軸方
向の差ΔxとΔyとが位置ずれ量として検出され、回路
基板1の第1の補正用マーク12aと第2の補正用マー
ク12bとをつなぐ対角線と、基準位置の対角線とがな
す角度が回路基板1の傾きΔθとして検出され(S3
7)、この位置ずれ量Δx、Δy、Δθは、補正量とし
て記憶される(S38)。
【0041】前記ステップS9の制御手順により終端位
置eで一端停止したラインセンサカメラ8は、引き続き
カメラ制御手段27により、図6に示す移動順序が実
行される。図示するように、終端位置eにあるラインセ
ンサカメラ8を始端位置sまで高速度Hで移動させる動
作である。即ち、カメラ制御手段27は逆向きに高速度
移動する指令をモータ駆動回路17に出力する(S1
0)。モータ駆動回路17の制御によりラインセンサカ
メラ8は高速度Hで移動し、その移動位置はエンコーダ
14により検出されるので、エンコーダ14からライン
センサカメラ8が始端位置sに到着したことが検出され
たとき(S11)、カメラ制御手段27はモータ駆動回
路17に移動停止指令を出力するので(S12)、ライ
ンセンサカメラ8は始端位置sに停止する。
【0042】引き続き、カメラ制御手段27は、移動手
順の動作を実行する。まず、モータ駆動回路17に撮
像速度Pで移動する指令を出力すると共に、ラインセン
サカメラ8に撮像開始指令を出力する(S13)。ライ
ンセンサカメラ8は始端位置から撮像速度Pで移動し、
区画領域1から順に撮像を進行させ(S14)、区画領
域記憶手段25に記憶させた区画領域n毎に撮像画像は
画像記憶手段28に記憶される(S15)。即ち、画像
記憶手段28はラインセンサカメラ8が移動しながら送
ってくる区画領域nの画像を、区画領域nの終了まで記
憶する。区画領域nが終了すると、区画を切り替え、次
の区画領域の+1を記憶可能にする。この制御動作はラ
インセンサカメラ8が終端位置eまで移動して、区画領
域Nの撮像画像が画像記憶手段28に取り込まれるまで
繰り返される(S16、S17、S18)。
【0043】エンコーダ14からの位置信号によりライ
ンセンサカメラ8が終端位置eに移動したことが検出さ
れたとき、カメラ制御手段27はモータ駆動回路17に
移動停止指令を出力すると共に、ラインセンサカメラ8
に撮像停止指令を出力するので(S19)、ラインセン
サカメラ8の移動及び撮像の動作は終了する。
【0044】前記画像記憶手段28に記憶された区画領
域n毎の画像は、区画領域nの画像記憶が終了する毎に
後続の区画領域n+1の撮像と平行して実装状態の検査
工程が実行される(S20)。区画領域n毎の画像は検
査画像記憶手段24により前記補正量算出手段23によ
って検出された位置ずれ量と傾きとによって基準位置に
補正され(S21)、検査画像として記憶される。この
検査画像は、実装状態検出手段26によって画像処理さ
れ(S22)、回路基板1上に実装された各電子部品そ
れぞれの実装位置が検出され、区画領域Nの画像が終了
するまで繰り返される(S23)。
【0045】尚、この実装位置の検出は、区画領域単位
の画像でなされ、1つの区画領域の処理が終了する毎
に、次の区画領域の画像が上書きされる。2つの区画領
域にまたがって実装されている電子部品については、そ
の電子部品については画像処理は保留し、次の区画領域
を画像処理する際に画像結合により位置検出の処理がな
される。
【0046】図11は、実装状態検出手段26により電
子部品の実装状態を認識する例を示すもので、チップ部
品34のようにリードのない電子部品の場合では、その
実装位置の中心座標(x1 、y1 )と、実装角度と、縦
横サイズ(d1 、l1 )とが検出される。また、IC部
品35のようにリードがある電子部品の場合では、その
実装位置の中心座標(x2 、y2 )と、実装角度と、縦
横サイズ(d2 、l2)と、リードピッチlp とが検出
される。
【0047】検査基準データ記憶手段30には、回路基
板1上に実装される各電子部品の基準となる実装データ
が記憶されているので、この基準データと、前記実装状
態検出手段26によって検出された検出データとを検査
判定手段31で比較することにより、実装状態の良否判
定を行うことができる。この検査判定手段31による判
定処理は、すべての区画領域についての処理が完了した
時点でなされ、所定の許容値で良否判定が実行される。
判定結果は、ディスプレイ表示あるいはプリントアウト
等の検査結果出力手段32から出力することができる
(S24)。
【0048】以上説明したラインセンサカメラ8の移動
制御において、高速度Hは、ラインセンサカメラ8を移
動させる上限速度以下で、撮像速度Pより速い速度であ
ればよく、例えば、撮像速度Pが60スキャン/秒であ
るとき、これの50倍の速度に設定する。尚、第1のマ
ーク領域A、第2のマーク領域Bそれぞれの境界は、境
界に設けた別の識別マークをラインセンサカメラ8で検
出するように構成することもできる。また、カメラ制御
と画像処理が平行して処理されるものとして説明した
が、シーケンシャルに、例えば、S3、S31、S3
2、S33、S4、S5・・・の順にシングルタスクで
処理されたものであっても構わない。また、ラインセン
サカメラ8の移動制御は、図6に示したような移動順序
だけでなく、図12(a)(b)(c)及び図13
(a)(b)に示すように設定することができる。
【0049】図12(a)(b)(c)に示す移動順序
は、第1及び第2のマーク領域A、Bを撮像する工程
と、回路基板1の全面を撮像する工程とを分けて設定し
たもので、それぞれの撮像方向は任意に設定できる。例
えば、図12(a)に示す移動順序では、第1のマーク
領域Aを撮像速度Pで移動させて撮像し、境界線aから
第2のマーク領域B側の終端位置eまで高速度Hで移動
させる。終端位置eで折り返し、第2のマーク領域Bを
撮像速度Pで移動させて撮像し、境界線bから始端位置
sまで高速度Hで移動させる。この移動動作により第1
及び第2の各マーク領域A、Bの画像が得られるので、
始端位置sから撮像速度Pで終端位置eまで移動させる
と回路基板1の全面が撮像される。
【0050】また、図13(a)(b)に示す移動順序
は、第1及び第2のマーク領域A、Bの撮像は、いずれ
か一方の領域を撮像した後、他方の領域側から回路基板
1の全面撮像を開始するようにしたものである。例え
ば、図13(a)に示した移動順序では、第1のマーク
領域Aを撮像速度Pで移動させて撮像し、境界線aから
終端位置eまでは高速度Hで移動させる。終端位置eで
折り返し始端位置sまで撮像速度Pで移動させることに
より、回路基板1の全面の画像が得られるので、第1の
マーク領域Aを撮像した画像と、回路基板1の全面を撮
像した画像の第2のマーク領域Bの画像とを用いて位置
補正のための回路基板1の位置ずれ検出を行うことがで
きる。また、回路基板1の全面の画像は電子部品の実装
状態の検査に用いることができる。
【0051】尚、第1及び第2の各補正用マーク12
a、12bを設ける位置は、各図に示した対角位置と異
なる対角位置に配置しても同様に補正量検出に用いるこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明の電子部品実装回
路基板の検査方法によれば、回路基板の長さ方向におけ
る両端側であって対角線上に対向する二つの角部に設け
た補正用マークを用いて回路基板の姿勢を求めるように
したので、回路基板の長さ方向および幅方向のそれぞれ
の位置補正量および傾き補正量を回路基板の全体にわた
り正確に求めることができ、ラインセンサカメラを用い
て撮像した画像データの全ての位置座標値を高精度に補
正して正確な検査結果を得ることができる。また、この
種の回路基板に通常設けられている対角線上の二つの補
正用マークのみを利用するだけであって、従来のように
ラインセンサカメラ撮像検査用としての特別な補正用マ
ークを別途設けないので、コスト高とならない。
【0053】また、回路基板上の全ての位置において高
精度に位置補正できるので、電子部品の実装状態の検査
を精度よく実施できる。従って、小型化されリードピッ
チが小さくなった電子部品を用いて実装密度の高い回路
基板が構成されている場合にも、電子部品個々の実装状
態を精度よく検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電子部品実装回路
基板の検査方法の具現化に用いる検査装置の全体構成
図。
【図2】同上検査装置を用いた検査方法を説明するため
の回路基板とラインセンサカメラによる撮像領域との位
置関係を示し、(a)は撮像走査方向の終端位置側の補
正用マークを撮像する直前の平面図、(b)は通常の撮
像開始前の平面図。
【図3】従来の電子部品実装回路基板の検査装置の全体
構成図。
【図4】第2の実施形態に係る電子部品実装基板の検査
装置の構成を示す構成図。
【図5】制御部の構成を示すブロック図。
【図6】ラインセンサカメラの移動制御の例を示す説明
図。
【図7】回路基板をn個に分割した区画領域を示す説明
図。
【図8】ラインセンサカメラの移動制御と画像処理の手
順を示すフローチャート。
【図9】ラインセンサカメラの移動制御と画像処理の手
順を示すフローチャート。
【図10】回路基板の位置ずれ量を検出する状態を示す
説明図。
【図11】電子部品の実装状態の検出を示す説明図。
【図12】ラインセンサカメラの移動制御の例を(a)
(b)(c)に示す説明図。
【図13】ラインセンサカメラの移動制御の例を(a)
(b)に示す説明図。
【符号の説明】
1 電子部品実装回路基板 8 ラインセンサカメラ 9 画像記憶手段 12a 第1の補正用マーク 12b 第2の補正用マーク R 撮像走査方向 20 制御部 21 基準マーク中心座標記憶手段 22 現物マーク中心座標検出手段 23 補正量算出手段 24 検査画像記憶手段 25 区画領域記憶手段 26 実装状態検出手段 27 カメラ制御手段 28 画像記憶手段 29 検査基準データ記憶手段 31 検査判定手段 A 第1のマーク領域 B 第2のマーク領域 P 撮像速度 H 高速度
フロントページの続き (72)発明者 梶山 正行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 末廣 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品実装回路基板の長さ方向の両端
    側であって対角線上で対向する二つの角部に第1および
    第2の補正用マークを設け、 前記回路基板の幅方向の外観を撮像するラインセンサカ
    メラを、前記回路基板の長さ方向に沿った撮像走査方向
    の始端位置から終端位置近傍まで高速度で相対移動させ
    たのちに、定速度の相対移動により前記第2の補正用マ
    ークを撮像、記憶し、 つぎに、前記カメラを前記撮像走査方向の反対方向に高
    速度で相対移動させて前記始端位置に復帰させたのち
    に、前記撮像走査方向に定速度で相対移動させながら前
    記第1の補正用マークおよび前記回路基板の画像を撮
    像、記憶し、 前記第1および第2の補正用マークの各位置座標値に基
    づいて前記回路基板の画像の位置補正量を算出し、記憶
    した前記回路基板の画像データのうちの一定領域の画像
    データを抽出して画像計測処理を行って、その計測処理
    結果に基づき良否を判定するようにしたことを特徴とす
    る電子部品実装回路基板の検査方法。
  2. 【請求項2】 補正用マークが設けられ、電子部品が実
    装された回路基板を所定位置に配置し、この回路基板を
    幅方向に撮像するラインセンサカメラを回路基板の長さ
    方向に移動させて回路基板を撮像し、撮像された画像の
    前記補正用マークを用いて回路基板が配置された位置の
    基準位置からの位置ずれを補正した後、撮像された画像
    を処理して各電子部品の実装状態の良否を検査する電子
    部品実装回路基板の検査方法において、 前記補正用マークを回路基板の対角位置に第1及び第2
    の各補正用マークとして設定し、前記ラインセンサカメ
    ラにより前記第1及び第2の各補正用マークが設けられ
    た領域を撮像するマーク撮像工程の後、回路基板の全面
    を撮像する回路基板撮像工程を行うようにしたことを特
    徴とする電子部品実装回路基板の検査方法。
  3. 【請求項3】 補正用マークが設けられ、電子部品が実
    装された回路基板を所定位置に配置し、この回路基板を
    幅方向に撮像するラインセンサカメラを回路基板の長さ
    方向に移動させて回路基板を撮像し、撮像された画像の
    前記補正用マークを用いて回路基板が配置された位置の
    基準位置からの位置ずれを補正した後、撮像された画像
    を処理して各電子部品の実装状態の良否を検査する電子
    部品実装回路基板の検査方法において、 前記補正用マークを回路基板の対角位置に第1及び第2
    の各補正用マークとして設定し、前記ラインセンサカメ
    ラにより前記第1及び第2の各補正用マークが設けられ
    た領域を撮像した画像から、第1及び第2の各補正用マ
    ークを結ぶ対角線の中間点から回路基板の中心座標を求
    めると共に、対角線の傾き角度を求め、これを基準とな
    る回路基板の中心座標及び対角線の傾き角度のデータと
    比較して回路基板の位置ずれ量を検出し、 この位置ずれ量を用いてラインセンサカメラにより撮像
    された回路基板の画像位置を補正した後、回路基板の画
    像を処理して各電子部品の実装状態を検査することを特
    徴とする電子部品実装回路基板の検査方法。
  4. 【請求項4】 ラインセンサカメラの移動を、撮像する
    ための撮像速度に対し、撮像しない位置移動のときは撮
    像速度より速い高速度に制御する請求項2または3記載
    の電子部品実装回路基板の検査方法。
  5. 【請求項5】 ラインセンサカメラを第1または第2の
    いずれか一方の補正用マークが設けられた領域において
    撮像速度で移動させ、他方の補正用マークが設けられた
    領域に高速度で移動させ、他方の補正用マークが設けら
    れた領域を撮像速度で移動させる請求項2〜4いずれか
    一項に記載の電子部品実装回路基板の検査方法。
  6. 【請求項6】 ラインセンサカメラを少なくとも第1ま
    たは第2のいずれか一方の補正用マークが設けられた領
    域において撮像速度で移動させた後、高速度移動により
    回路基板の端部まで移動させた後、回路基板上の全面を
    撮像速度で移動させる請求項2〜4いずれか一項に記載
    の電子部品実装回路基板の検査方法。
  7. 【請求項7】 補正用マークが設けられ、電子部品が実
    装された回路基板を所定位置に配置し、この回路基板を
    幅方向に撮像するラインセンサカメラを回路基板の長さ
    方向に移動させて回路基板を撮像し、撮像された画像の
    前記補正用マークを用いて回路基板が配置された位置の
    基準位置からの位置ずれを補正した後、撮像した画像を
    処理して各電子部品の実装状態の良否を検査する電子部
    品実装回路基板の検査装置において、 前記回路基板の対角位置に前記補正用マークを第1及び
    第2の各補正用マークとして設定し、この第1及び第2
    の各補正用マークが設けられた領域を両端側にして、回
    路基板をその長さ方向に複数の領域に区分した区画領域
    情報を記憶する区画領域記憶手段と、 前記区画領域情報に基づいて前記ラインセンサカメラの
    移動を制御するカメラ制御手段と、 前記ラインセンサカメラにより撮像された第1及び第2
    の各補正用マークが設けられた領域の画像から回路基板
    の位置座標を検出し、基準位置からの位置ずれ量を検出
    する位置ずれ量検出手段と、 前記ラインセンサカメラにより撮像された回路基板全面
    の画像位置を前記位置ずれ量で補正した検査画像を記憶
    する検査画像記憶手段と、 前記検査画像を用いて回路基板上に実装された各電子部
    品の実装状態を検出する実装状態検出手段と、 前記実装状態検出手段によって検出された各電子部品の
    実装状態を基準データと比較して良否を判定する検査判
    定手段とを具備してなることを特徴とする電子部品実装
    回路基板の検査装置。
  8. 【請求項8】 カメラ制御手段は、ラインセンサカメラ
    の移動順序を記憶し、移動順序及び移動する領域に応じ
    た移動速度でラインセンサカメラを制御する請求項7記
    載の電子部品実装回路基板の検査装置。
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