JP2000036122A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2000036122A
JP2000036122A JP11107934A JP10793499A JP2000036122A JP 2000036122 A JP2000036122 A JP 2000036122A JP 11107934 A JP11107934 A JP 11107934A JP 10793499 A JP10793499 A JP 10793499A JP 2000036122 A JP2000036122 A JP 2000036122A
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optical pickup
pickup device
height
coil
yoke
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JP11107934A
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Hisashi Kano
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型化、小型軽量化に適した構造の光ピック
アップ装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 2本の磁極形成用立設板と磁極形成用立
設板相互を連結する水平ヨーク板とを有し断面がコの字
状に形成されたヨーク19と、2本の磁極形成用立設板
の相互に対向する側の面に設けられたマグネット18
と、環状に巻回形成され磁極形成用立設板の一方に挿抜
自在に貫装配置されたフォーカスコイル15と、環状に
巻回形成された2個のトラックコイル16とを有し、マ
グネット18の横幅方向の寸法をマグネット18の立設
方向の高さ寸法以上に設定すると共に、ヨーク19の横
幅方向の寸法をヨーク19の立設方向の高さ寸法以上に
設定した。ヨーク19の横幅方向の寸法を増して磁気回
路の断面積を確保し、光ディスク装置の厚みを10mm
以下に構成するすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式記録再生装
置に使用される光ピックアップ装置に関するものであっ
て、特に、薄型に構成した光ピックアップ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、可搬型パーソナルコンピュータの
薄型化、小型軽量化が進展している。また、これら可搬
型パーソナルコンピュータが使用する記憶容量は著しく
増加し、大容量の外部記憶装置を必要とする。CD(低
密度)、DVD(高密度)の光学式記録媒体は大容量で
取り扱いが容易である点を活かして可搬型パーソナルコ
ンピュータの外部記憶装置に使用される。その結果、光
学式記録再生装置は、薄型化、小型軽量化が要求され
る。特に、媒体に光学的にアクセスする光ピックアップ
装置を薄型に構成することが光学式記録再生装置を薄型
にする鍵となる。
【0003】以下、従来の光ピックアップ装置について
図に基づいて説明する。図4は従来の光ピックアップ装
置の斜視図であり、図5は図4の分解斜視図、図6は図
4の磁気回路部分の分解斜視図である。
【0004】図4から図6に示すように、キャリッジ1
にサスペンションベース2が固定される。さらにサスペ
ンションベース2に4本のサスペンションワイヤー3の
一端を固定する。レンズホルダー7は対物レンズ4とフ
ォーカスコイル5及びトラックコイル6を保持する。さ
らにレンズホルダー7にサスペンションワイヤー3の他
の一端を固定して、レンズホルダー7をサスペンション
ワイヤー3により片持ち支持する。
【0005】ヨーク9にマグネット8を固定して、ヨー
ク9をキャリッジ1に固定する。しかもフォーカスコイ
ル5とトラックコイル6とが2つのマグネット8を向い
合せた磁界の中に入る(磁束を横切る)ように配置す
る。そして、フォーカスコイル5とトラックコイル6と
に電流を流すことにより、レンズホルダー7をフォーカ
ス方向とトラック方向に駆動することができる。最後
に、ヨーク9の開放部にキャップヨーク10を装着して
閉磁路を構成する。
【0006】図7は図6の磁気回路部分の形状説明図で
ある。図6と図7とにおいて、wはマグネット8の横幅
寸法値、hは立設方向の高さ寸法値である。例えば、最
も薄型の従来の光ピックアップでは、w=3.4mm
h=4.2mmに形成し、w<hの関係に構成する。こ
れは、フォーカスコイル5とトラックコイル6とのコイ
ル巻回数を確保するために縦長の形状とし、同時に十分
なフォーカスストロークを確保するためである。
【0007】さらに、この時の、フォーカスコイル5の
巻数をn、フォーカスコイル5に流れる電流をi、向か
い合ったマグネット8が発生する磁界(即ち、両コイル
部分)の磁束密度をB、磁束を横断するフォーカスコイ
ル5の有効長をLで、それぞれ表す。また、フォーカス
コイル5の有効長は磁束を横断する部分が有効になるの
で、マグネット8の横幅寸法値wと同じになる。なお、
従来の光ピックアップの例では、n=141ターン,フ
ォーカスコイル5の仕上がり高さは2.4mm,ヨーク
9の厚みは0.8mmである。従って、立設方向の高さ
寸法値hにヨーク9の厚みとキャップヨーク10の厚み
とを加えた磁気回路部分の全体高さ(図4参照)htは
6.2mmに達し、キャリッジ1を含めたピックアップ
モジュールの全体厚み(図4参照)tは7.5mmを必
要とした。
【0008】20はマグネット8によって発生する磁束
線を表わしており、磁気回路に沿って一周する閉じた線
である。説明上、磁束線20は便宜的に6本あると仮定
する。この本数が、マグネット8の強さとヨーク9の断
面積とに基づいて磁気回路を通ることのできる最大の磁
束線数であるものとする。
【0009】以上のように構成された従来の光ピックア
ップについて、その動作を説明する。図8は図4の磁気
回路部分の動作説明図である。図8において、マグネッ
ト8の磁極(N,S)が図8の様に配置されているもの
とする。例えば、矢印Ifに示すようにフォーカスコイ
ル5に通電すると、フレミングの左手の法則によりフォ
ーカスコイル5は矢印Ffの力を受け、レンズホルダー
7は紙面上方へ移動する。また、矢印Itに示すように
トラックコイル6に通電されると、同様にフレミングの
左手の法則によりトラックコイル6は矢印Ftの力を受
け、レンズホルダー7は紙面左方へ移動する。この時に
両コイルに発生し作用する電磁力は、 電磁力=niBL (数式1) という式で表される。前述のように、nはコイルの巻
数、iはコイルに流れる電流、Bはマグネット8により
発生する両コイル部での磁束密度、Lは磁束を横断する
コイルの有効長である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した従来の
光ピックアップは、フォーカス方向のストロークを確保
するためにヨーク9の立設方向の高さhに対して横幅方
向の寸法wを小さく構成したものであるから、薄型化の
要求に従って単純に磁気回路部分を薄型にすると、コイ
ルを巻回するコイルの高さが減少するため(数式1)に
示すコイルの巻数nが小さくなり、必要な電磁力を維持
することができなくなる。
【0011】そこで、コイルの巻数nが減少するのを補
うためにマグネット8を強化して磁束密度Bを増加する
ことや、キャップヨーク10を取り除くことも考えられ
る。しかしながら、マグネット8を強化することはヨー
ク9の磁気飽和に消耗されることになりやすい。また、
キャップヨーク10を取り除くとさらにヨーク9の磁気
飽和を起こしやすくなる。従って、磁束密度Bを増加す
ることも限界がある。このように、従来の光ピックアッ
プでは薄型化にすることに限界があった。
【0012】本発明は、以上の課題を解決するためにな
されたもので、薄型化、小型軽量化に適した構造の光ピ
ックアップ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、2枚の磁極形
成用立設板と磁極形成用立設板の相互を連結する水平ヨ
ーク板とを有し断面コの字状に形成されたヨーク部材
と、2枚の磁極形成用立設板の相互に対向する面に設け
られた永久磁石と、環状に巻回形成され2枚の磁極形成
用立設板の一方に挿抜自在に貫装配置されたコイルと、
対物レンズとコイルとを保持しコイルと永久磁石との電
磁力によって揺動自在に支持された保持部材とを有する
光ピックアップ装置であって、永久磁石の横幅方向の寸
法を永久磁石の立設方向の高さ寸法以上に設定したこと
を特徴とする光ピックアップ装置である。
【0014】以上の構成によって、ヨークの横幅方向の
寸法を増し、かつ磁気回路の断面積を確保することによ
り、アクチュエータの磁気特性を確保し、薄型化に適し
た構造の光ピックアップ装置が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1および請求項2
に記載の発明は、2枚の磁極形成用立設板と磁極形成用
立設板の相互を連結する水平ヨーク板とを有し断面コの
字状に形成されたヨーク部材と、2枚の磁極形成用立設
板の相互に対向する面に設けられた永久磁石と、環状に
巻回形成され2枚の磁極形成用立設板の一方に挿抜自在
に貫装配置されたコイルと、対物レンズとコイルとを保
持しコイルと永久磁石との電磁力によって揺動自在に支
持された保持部材とを有する光ピックアップ装置であっ
て、永久磁石の横幅方向の寸法を永久磁石の立設方向の
高さ寸法以上に設定したことを特徴とする光ピックアッ
プ装置である。また、併せてヨーク部材の横幅方向の寸
法をヨーク部材の立設方向の高さ寸法以上に設定したこ
とを特徴とする光ピックアップ装置である。
【0016】以上の構成により、ヨークの横幅方向の寸
法を増し、かつ磁気回路の断面積を確保することによ
り、アクチュエータの磁気特性を確保し、薄型化に適し
た構造の光ピックアップ装置が得られる。
【0017】本発明の請求項3から請求項7に記載の発
明は、2枚の磁極形成用立設板と磁極形成用立設板の相
互を連結する水平ヨーク板とを有し断面コの字状に形成
されたヨーク部材と、2枚の磁極形成用立設板の相互に
対向する面に設けられた永久磁石と、環状に巻回形成さ
れ2枚の磁極形成用立設板の一方に挿抜自在に貫装配置
されたコイルと、対物レンズとコイルとを保持しコイル
と永久磁石との電磁力によって揺動自在に支持された保
持部材とを有する光ピックアップ装置であって、永久磁
石の横幅方向の寸法を永久磁石の立設方向の高さ寸法以
上に設定するとともに、ヨーク部材の横幅方向の寸法を
ヨーク部材の立設方向の高さ寸法以上に設定したことを
特徴とする光ピックアップ装置である。特に、永久磁石
とヨーク部材と保持部材とを含む立設方向の全体高さ寸
法を3.55mmから4.4mmの間に構成したことを
特徴とする光ピックアップ装置あり、さらに、媒体を光
ピックアップ装置に装着したとき、媒体の下面から光ピ
ックアップ装置の下面までの高さが5.5mm以下に構
成されたことを特徴とする光ピックアップ装置でもあ
る。
【0018】以上の構成により、ヨークの横幅方向の寸
法を増しかつ磁気回路の断面積を確保することにより、
アクチュエータの磁気特性を確保して薄型化に適した構
造にするとともに、磁気回路部分の全体高さ寸法を3.
55mmから4.4mmの間に構成することができ、さ
らに媒体を光ピックアップ装置に装着したとき、媒体の
下面から光ピックアップ装置の下面までの高さが5.5
mm以下に構成することのできる薄型の光ピックアップ
装置が得られる。
【0019】本発明の請求項8から請求項10に記載の
発明は、請求項1から請求項7に記載の光ピックアップ
装置を用いて光ディスク装置全体の厚みを10mm以下
に構成したことを特徴とする光ディスク装置である。以
上の薄型の光ディスク装置を提供することにより、モバ
イルコンピューティングに使用されるコンピュータ装置
を薄型にすることができる。
【0020】以下、本発明の実施の形態における光ピッ
クアップ装置について、図に基づいて説明する。
【0021】(実施の形態)図1は本発明の一実施の形
態における光ピックアップ装置の斜視図であり、図2は
図1の磁気回路部分の要部斜視図である。図1及び図2
において、主要な構成は従来の技術で説明した光ピック
アップと同様である。
【0022】即ち、キャリッジ11にサスペンショベー
ス12が固定される。さらにサスペンションベース12
に4本のサスペンションワイヤー13の一端を固定す
る。レンズホルダー17は対物レンズ14と第一のコイ
ルであるフォーカスコイル15及び第二のコイルである
トラックコイル16を保持する。さらにレンズホルダー
17にサスペンションワイヤー13の他の一端を固定し
て、レンズホルダー17をサスペンションワイヤー13
により片持ち支持する。
【0023】ヨーク19は2本の立設ヨーク板部19a
と立設ヨーク板部19aの相互を連結する水平ヨーク板
部19bとを有し断面がコの字状に形成される。立設ヨ
ーク板部19aにマグネット18を固定し、水平ヨーク
板部19bをキャリッジ11に固定する。しかもフォー
カスコイル15とトラックコイル16とがマグネット1
8の磁界の中に入る(磁束を横切る)ように配置する。
なお、本実施の形態ではキャップヨークを省略してい
る。
【0024】以上のように構成された光ピックアップ装
置についてもその動作は従来の技術及び図8で既に説明
した動作と同様である。即ち、フォーカスコイル15と
トラックコイル16に電流を流すことにより、レンズホ
ルダー17をフォーカス方向とトラック方向に駆動する
ことができる。フォーカスコイル15は矢印Ffの力を
受け紙面上方へ移動し、トラックコイル16は矢印Ft
の力を受け紙面左方へ移動する。この時に両コイルに発
生する電磁力も同様に、(数式1)で表される。
【0025】次に、図2において、20はマグネット1
8によって発生する磁束線を表わしており、磁気回路に
沿って一周する閉じた線である。Wはマグネット18の
横幅寸法値、Hはマグネット18の立設方向の高さ寸法
値である。例えば、本実施の形態の光ピックアップで
は、W=4.4mm H=3.8mmに形成し、W≧H
の関係に構成する。即ち、従来必然的に構成されたマグ
ネット18の縦長の形状を、逆にW≧Hの関係に構成す
ることによって、薄型化に適した構造の光ピックアップ
に構成したことを特徴とする。
【0026】同様に、フォーカスコイル15の巻数を
n’、フォーカスコイル15に流れる電流をi、向かい
合ったマグネット18が発生する磁界(即ち、両コイル
部分)の磁束密度をB’、磁束を横断するフォーカスコ
イル15の有効長をLで、それぞれ表す。また、フォー
カスコイル15の有効長は従来と同様に、マグネット1
8の横幅寸法値Wと同じになる。なお、本実施の形態の
光ピックアップの例では、n’=115ターン,フォー
カスコイル15の仕上がり高さは2.0mm,ヨーク1
9の厚みは0.8mmである。従って、立設方向の高さ
寸法値Hにヨーク19の厚みを加えた磁気回路部分の全
体高さHTは4.4mmに減少する。つまり、全体高さ
HTを従来の6.2mmから本実施に形態の4.4mm
に薄型化し、70%に削減することができる。
【0027】次に、薄型化に伴う電磁力の変化を従来と
比較して検証する。本実施の形態では、 W=4.4/3.8=1.16w (数式2) H=3.8/4.2=0.90h (数式3) という関係になっている。
【0028】以上に示した実際値から、磁束密度を検証
する。ヨーク19の厚み(t)と材質は従来と同じであ
って、ヨーク19の断面積はW×tであるから(数式
2)から、断面積は従来の1.16倍である。ヨーク1
9の材質は同じであるから、従来と同じ飽和磁束密度ま
で使用すると、ヨーク19に通すことのできる磁束は従
来の1.16倍(つまり7本)である。他方、マグネッ
ト18が作る磁界の磁束密度は、磁界の単位面積当たり
の磁束であるから、 磁束密度 B’=1.16倍の磁束 / 磁界の面積(W×h) =1.16/1.16×0.90 =1.1 となり、従来の70%に薄型化したにもかかわらず、磁
界の磁束密度は従来と比べ10%増加することができ
る。
【0029】次に、フォーカスコイル15の有効長を検
証する。フォーカスコイル15の巻回構造とコイルの素
線が従来と同じであって、横幅寸法Wが広がったことに
対応して延長するから、フォーカスコイル15の有効長
も従来の1.16倍になる。また、フォーカスコイル1
5の巻数n’は、 n’=115/141=0.816n の関係になる。
【0030】以上の結果から本実施の形態における電磁
力は(数式1)に代入することにより、 本実施の形態の電磁力 =0.816×ni×1.1×B×1.16×L =1.0×niBL となり、本実施の形態は従来の70%に薄型化したにも
かかわらず、発生する電磁力は従来と同程度を確保する
ことができる。
【0031】さらに、本実施の形態では、マグネット1
8の立設方向の高さ寸法値H=3.8mmに対してフォ
ーカスコイル15の仕上がり高さは2.0mmに留まっ
ている。従って、電流iを増加する、巻数n’を増加す
る、高さ寸法値Hをさらに削減する、等の変更に対応す
る余裕を維持している。
【0032】次に、以上のように構成された本発明の光
ピックアップをディスク装置に使用した場合を説明す
る。図3は本発明の実施の形態におけるディスク装置と
その要部断面図である。図3において、キャリッジ11
をピックアップモジュールに取り付ける。同時に、ディ
スクを装着するターンテーブルをスピンドルモータ(図
示省略)に取付け、そのスピンドルモータをピックアッ
プモジュールに取り付ける。さらに、ピックアップモジ
ュールを防振インシュレータ(図示省略)を介してトレ
イに取り付ける。トレイはケースに引き出し収納自在に
装着される。この時、ディスクをターンテーブルに装着
したときのディスク下面からキャリッジ下面までの高さ
Tが図1に示すピックアップモジュールの全体厚みTに
相当する。従って、前述の全体高さHT4.4mmにス
ピンドルモータとターンテーブルに必要な厚みを加える
とピックアップモジュールの全体厚みT5.5mmに、
ディスクの厚みと装着に必要な高さの合計2.3mm、
及び、トレイの収納スペースとケース材料の厚みとの合
計4.0mmを加算すると、ケースの外形厚みTCは
9.5mmとなる。
【0033】なお、本実施の形態の例は、フォーカスコ
イル15に素線径80μmの丸銅線を115ターンして
仕上がり高さを2.0mmにし、フォーカスストローク
を見込んだマグネット18の高さ寸法値Hを3.8mm
と説明した。しかし、本発明の実施の形態は、前述の数
値に限定するものではない。例えば、コイル線材に同等
の平角銅線を用いるとコイルの占積率が向上するので、
さらに薄型にすることができる。その結果、フォーカス
コイル15の仕上がり高さは1.15mmに削減するこ
とができ、フォーカスストロークを見込んだマグネット
18の高さ寸法値Hを2.35mmに削減することがで
きる。そして、全体高さHTは2.95mmに、ピック
アップモジュールの全体厚みTは4.05mmに、ケー
スの外形厚みTCは8.05mmにそれぞれ削減するこ
とができる。
【0034】また、このようにして薄型に構成すると、
キャップヨークを廃止してマグネット18やヨーク19
の体積が減少した結果、磁気回路が軽量化する。さら
に、その結果、キャリッジ11やピックアップモジュー
ル全体の強度も削減することができ軽量化することがで
きる。この軽量化の過程で、各部材の厚みを削減するの
で、従来は困難とされていたヨーク19の横幅の増加を
容易に吸収して配置することができるのである。
【0035】こうして、マグネット18の形状をW≧H
の関係に構成することによって、薄型化に適した構造に
なり、全体高さHTが4.4mm以下の光ピックアップ
に構成することができる。そして、本発明の光ピックア
ップを用いた光ディスク装置は光ディスク装置全体の厚
み(ディスク面に垂直方向に計測したケースの外形厚
み)TCを10mm以下に構成することができる。そし
て、光ディスク装置を使用したコンピュータ装置で、と
りわけ、モバイルコンピューティングに使用されるコン
ピュータ装置を薄型にすることができるので、より利用
範囲を拡大した光ディスク装置を提供することができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によればマグネッ
ト18の形状をW≧Hの関係に構成することによって、
薄型化に適した構造になり、全体高さHTが4.4mm
以下の光ピックアップに構成することができる。そし
て、本発明の光ピックアップを用いた光ディスク装置は
光ディスク装置全体の厚み(ディスク面に垂直方向に計
測したケースの外形厚み)TCを10mm以下に構成す
ることができる。そして、光ディスク装置を使用したコ
ンピュータ装置で、とりわけ、モバイルコンピューティ
ングに使用されるコンピュータ装置を薄型にすることが
できるので、より利用範囲を拡大した光ディスク装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における光ピックアップ
装置の斜視図
【図2】図1の磁気回路部分の要部斜視図
【図3】本発明の実施の形態におけるディスク装置とそ
の要部断面図
【図4】従来の光ピックアップ装置の斜視図
【図5】図4の分解斜視図
【図6】図4の磁気回路部分の分解斜視図
【図7】図6の磁気回路部分の形状説明図
【図8】図4の磁気回路部分の動作説明図
【符号の説明】
1,11 キャリッジ 2,12 サスペンションベース 3,13 サスペンションワイヤー 4,14 対物レンズ 5,15 フォーカスコイル 6,16 トラックコイル 7,17 レンズホルダー 8,18 マグネット 9,19 ヨーク 10 キャップヨーク 20 磁束線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の磁極形成用立設板と前記磁極形成用
    立設板の相互を連結する水平ヨーク板とを有し断面コの
    字状に形成されたヨーク部材と、前記2枚の磁極形成用
    立設板の相互に対向する面に設けられた永久磁石と、環
    状に巻回形成され前記2枚の磁極形成用立設板の一方に
    挿抜自在に貫装配置されたコイルと、対物レンズと前記
    コイルとを保持し前記コイルと前記永久磁石との電磁力
    によって揺動自在に支持された保持部材とを有する光ピ
    ックアップ装置であって、 前記永久磁石の横幅方向の寸法を前記永久磁石の立設方
    向の高さ寸法以上に設定したことを特徴とする光ピック
    アップ装置。
  2. 【請求項2】前記ヨーク部材の横幅方向の寸法を前記ヨ
    ーク部材の立設方向の高さ寸法以上に設定したことを特
    徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】2枚の磁極形成用立設板と前記磁極形成用
    立設板の相互を連結する水平ヨーク板とを有し断面コの
    字状に形成されたヨーク部材と、前記2枚の磁極形成用
    立設板の相互に対向する面に設けられた永久磁石と、環
    状に巻回形成され前記2枚の磁極形成用立設板の一方に
    挿抜自在に貫装配置されたコイルと、対物レンズと前記
    コイルとを保持し前記コイルと前記永久磁石との電磁力
    によって揺動自在に支持された保持部材とを有する光ピ
    ックアップ装置であって、 前記永久磁石の横幅方向の寸法を前記永久磁石の立設方
    向の高さ寸法以上に設定するとともに、前記ヨーク部材
    の横幅方向の寸法を前記ヨーク部材の立設方向の高さ寸
    法以上に設定したことを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  4. 【請求項4】前記永久磁石と前記ヨーク部材と前記保持
    部材とを含む立設方向の全体高さ寸法を2.95mmか
    ら4.4mmの間に構成したことを特徴とする請求項3
    記載の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】媒体を光ピックアップ装置に装着したと
    き、媒体の下面から光ピックアップ装置の下面までの高
    さが5.5mm以下に構成されたことを特徴とする請求
    項3記載の光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】2枚の磁極形成用立設板と前記磁極形成用
    立設板の相互を連結する水平ヨーク板とを有し断面コの
    字状に形成されたヨーク部材と、前記2枚の磁極形成用
    立設板の相互に対向する面に設けられた永久磁石と、環
    状に巻回形成され前記2枚の磁極形成用立設板の一方に
    挿抜自在に貫装配置されたコイルと、対物レンズと前記
    コイルとを保持し前記コイルと前記永久磁石との電磁力
    によって揺動自在に支持された保持部材とを有する光ピ
    ックアップ装置であって、 前記永久磁石の横幅方向の寸法を前記永久磁石の立設方
    向の高さ寸法以上に設定するとともに、前記ヨーク部材
    の横幅方向の寸法を前記ヨーク部材の立設方向の高さ寸
    法以上に設定し、以て、前記永久磁石と前記ヨーク部材
    と前記保持部材とを含む立設方向の全体高さ寸法を2.
    95mmから4.4mmの間に構成したことを特徴とす
    る光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】媒体を光ピックアップ装置に装着したと
    き、媒体の下面から光ピックアップ装置の下面までの高
    さが5.5mm以下に構成されたことを特徴とする請求
    項6記載の光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】請求項1から請求項2に記載の光ピックア
    ップ装置を用いて光ディスク装置全体の厚みを10mm
    以下に構成したことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 【請求項9】請求項3から請求項5に記載の光ピックア
    ップ装置を用いて、光ディスク装置全体の厚みを10m
    m以下に構成したことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】請求項6から請求項7に記載の光ピック
    アップ装置を用いて、光ディスク装置全体の厚みを10
    mm以下に構成したことを特徴とする光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005056472A (ja) * 2003-08-08 2005-03-03 Hitachi-Lg Data Storage Inc 光ディスク装置及びそのピックアップ駆動方法
US6915526B2 (en) 2002-05-10 2005-07-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Object lens driving device and optical head having the same

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