JP2000035287A - 耐火レンガ及び耐火レンガの施工方法 - Google Patents

耐火レンガ及び耐火レンガの施工方法

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JP2000035287A
JP2000035287A JP20235698A JP20235698A JP2000035287A JP 2000035287 A JP2000035287 A JP 2000035287A JP 20235698 A JP20235698 A JP 20235698A JP 20235698 A JP20235698 A JP 20235698A JP 2000035287 A JP2000035287 A JP 2000035287A
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corner
angle
degrees
mortar
refractory brick
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JP20235698A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Mizuno
一弘 水野
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NGK Insulators Ltd
NGK Adrec Co Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
NGK Adrec Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼却炉内の壁面に耐火レンガをモルタルによ
り貼り付ける施工時にモルタルが前面に垂れてこない耐
火レンガを提供する 【解決手段】 炉内壁面に貼り付け使用される耐火レン
ガであって、熱雰囲気にさらされる面とその面に隣設し
た面とで形成される角部のうち少なくとも1つの角部に
おけるコーナー角を83度以上88度以下とした耐火レ
ンガである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼成炉又は焼却炉
の壁面に、モルタルを介して上下左右方向へ目地を設け
ながら貼り付ける耐火レンガ及び耐火レンガの施工方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、焼成炉や生活ゴミや廃棄物を対象
とした焼却炉におけるレンガ壁は、壁面に耐火レンガを
上下左右へ隣接するように組んでいき、レンガ同士の間
や、その耐火レンガの背面になる壁面との間にモルタル
を介して施工することにより固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図2に縦断
面図として示すように直方体のレンガ10を壁面21に
施工し、モルタル22が固化するまでの初期段階には、
モルタル22が未だ流動性を有するため、1つのレンガ
10の左右又は背面部のモルタル22が、その重量やレ
ンガの重量によって生じる液圧FL(ヘッド:水頭)に
より押されて、レンガ10の前面より前側へはみ出すこ
とがあった。これによりレンガは前へ押し出されて他の
レンガに対しズレを起してレンガ積みした前面に凹凸を
生じたり、はみ出したモルタルが垂れ落ちることにより
モルタルが無くなり、高温の熱雰囲気に直接さらされる
面積が相対的に増えた耐火レンガの角部が劣化したりす
るなどの問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、焼
却炉内の壁面に耐火レンガをモルタルにより貼り付ける
施工時にモルタルが前面に垂れてこないように施工法を
改善するとともに、各耐火レンガに、の耐火性を向上さ
せるために改善を行ない本願発明に到達したものであ
る。すなわち、本願発明によれば、第1に、炉内壁面に
貼り付け使用される耐火レンガであって、熱雰囲気にさ
らされる面とその面に隣設した面とで形成される角部の
うち少なくとも1つの角部におけるコーナー角を83度
以上88度以下としたことを特徴とする耐火レンガが提
供される。
【0005】特に、コーナー角が90度未満の鋭角のと
きは、前面とコーナー角を狭む上面が背面側へ傾斜を生
じ、レンガの重力は傾斜面への分力と背面側に向かう背
向分力とを生じる。コーナー角が88度以下のときこの
背向分力が無視できない大きさとなりモルタルの液圧に
抗する効果を生じる。なお、90度以上ではモルタル層
が熱雰囲気となる前側へ垂れ落ちてしまうことがある。
一方、下限値83度は副作用を抑制をするために設定す
る必要があり、前記コーナー角を形成した角部は、前面
が熱雰囲気にさらされるとともに、側面はレンガより多
孔性を有するモルタル層に接しているから、側面も熱雰
囲気に間接的にさらされることとなり、これらの熱雰囲
気に接した部分からも時間の経過とともに酸化、腐食、
熱衝撃などを受けて劣化が進行する。したがって、前記
コーナー角の角度自体が小となって鋭くなる程、薄くな
った角部の質量当りの表面積が増加して前記劣化が促進
することになるとともに、コーナー角が鋭くなるほど角
部に熱影響の集中化を招き、ホットスポットになる傾向
があり酸化、腐食も促進される。このように、コーナー
角を小さくすると局所的劣化を速めることになるため、
前記コーナー角は83度を下限とすることで経年変化を
低く抑えることができる。
【0006】より好ましくは、本願発明は、前記コーナ
ー角が84度以上85度以下である耐火レンガが望まし
い。また、熱雰囲気にさらされる面は、平面壁ばかりで
なく、凹曲面や凸曲面を部分的に含む形状であってもよ
く、いずれも縦断面で表示されるような熱雰囲気にさら
される鉛直な前面に対する上方のコーナー角を所定角度
に成形及び施工することができる。
【0007】また、本願発明は、炉の壁面に耐火レンガ
を貼り付ける耐火レンガの施工方法であって、耐火レン
ガを、少なくとも熱雰囲気にさらされる面に隣設し、前
記熱雰囲気にさらされる面とで形成される角部における
コーナー角が83度以上88度以下である面を上側に向
けて配置したことを特徴とする耐火レンガの施工方法を
提供する。これにより、取り付けるレンガの上面は背面
方向へ下向きの傾斜を有しているからモルタルが前方へ
垂れ落ちることが無くなり、流れるモルタルとともにレ
ンガがずれて凹凸面を形成することが無くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明するが、本願発明はこれらの説明に限られるもの
ではない。図1は、生活ゴミや廃棄物を対象とした焼却
炉の燃焼室壁を部分的に示した縦断面図である。耐火レ
ンガ10が焼却炉の壁面21にモルタル22で保持さ
れ、その前面11が焼却炉の熱雰囲気にさらされている
状態を示している。耐火レンガの形状は、前面11及び
背面12の組、上面13及び下面14の組、並びに図示
しない左右側面の組はそれぞれ同一大きさで平行となっ
た六面体であり、熱雰囲気にさらされる側である前面1
1に対する4つの側面のうち上方の上面13により形成
される角部15の角度を83度に形成する。同様に背面
12に対する下方の下面14によりなす角部16の角度
を83度に形成する一方、前面11に対する下面14の
角部17と、背面12に対する上面の角部18の角度と
は83度の補角に形成する。なお、図面では傾斜状態を
誇張するために83度より小さく表示し、また、レンガ
の背面を壁面に掛着するためにレンガに設けた嵌合溝及
び係止突起、並びにそれと組となるために壁面に設けた
支持棒及び嵌合溝は図示を省略している。
【0009】このように、前面11及び背面12が鉛直
に施工されている耐火レンガ10のコーナー角15θが
90度未満の鋭角のときは、前面11とコーナー角15
θを狭む上面13が背面12側へ傾斜を生じ、レンガ1
0の重力gは、背面12側に向かう背向分力F1を生じ
る。コーナー角15θが88度以下となるとき、この背
向分力F1が前記液圧LFに抗する効果を生じてモルタ
ルの垂れ下がりを防ぐ。なお、90度以上ではモルタル
22層に熱雰囲気となる前側へ背向分力F1を生じ、モ
ルタルが垂れ落ちてしまうことがある。
【0010】一方、コーナー角15θの下限値83度は
副作用を小さく抑制するために設定する必要があったも
のであり、このコーナー角15θを形成する前面の上方
部分は、前面11の熱雰囲気にさらされるとともに接触
するモルタル層はレンガ10より多孔性を有するから、
コーナー角15θ近傍はモルタル層に接した部分からも
熱雰囲気に間接的にさらされることとなる。熱雰囲気に
接触する前面15は時間の経過とともに酸化、腐食、熱
衝撃などを受けて劣化が進行する。したがって、前記コ
ーナー角15θが83度より小となって鋭くなる程、角
部の質量当りの表面積が増加するとともにその角部15
に熱影響の集中化を招き、ホットスポットになる傾向が
あり酸化や腐食も促進されることがある。このように、
コーナー角15θを小さくすると角部15の局所的劣化
を速めることになるため、コーナー角15θは83度を
下限とすることで酸化等による経年変化を低く抑えるこ
とができる。
【0011】このような耐火レンガを製造するには、耐
熱性の高いSiC質を主成分とする造粒原料を成形型内
に収容し、成形型を上下方向から押圧するとともに、成
形型の上部に特定周波数の特定加速度の振動を与える振
動によって成形体を作成した。この成形体を焼成炉で大
気雰囲気中で、焼成して焼結体を得る。
【0012】
【発明の効果】以上説明した通り、本願発明によれば、
焼却炉の壁面に耐火レンガをモルタルにより貼り付ける
施工時にモルタルが前面に垂れてこないように施工法を
改善できるとともに、従来のように施工したモルタルが
垂れて耐火レンガの耐火性が劣化することを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼却炉の燃焼室壁を部分的に示した縦断面図で
ある。
【図2】従来の燃焼室壁を部分的に示した縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 耐火レンガ 11 前面 12 背面 13 上面 14 下面 15〜18 角部 15θ〜18θ コーナー角 21 壁面 22 モルタル g 重力 F1 背向分力

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内壁面に貼り付け使用される耐火レン
    ガであって、熱雰囲気にさらされる面とその面に隣設し
    た面とで形成される角部のうち少なくとも1つの角部に
    おけるコーナー角を83度以上88度以下としたことを
    特徴とする耐火レンガ。
  2. 【請求項2】 炉の壁面に耐火レンガを貼り付ける耐火
    レンガの施工方法であって、耐火レンガを、少なくとも
    熱雰囲気にさらされる面に隣設し、前記熱雰囲気にさら
    される面とで形成される角部におけるコーナー角が83
    度以上88度以下である面を上側に向けて配置したこと
    を特徴とする耐火レンガの施工方法。
JP20235698A 1998-07-16 1998-07-16 耐火レンガ及び耐火レンガの施工方法 Pending JP2000035287A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006077786A1 (ja) * 2005-01-20 2006-07-27 Shinagawa Refractories Co., Ltd. 絞り部構造を有する炉の逆傾斜ライニング構造
WO2009142028A1 (ja) * 2008-05-20 2009-11-26 品川白煉瓦株式会社 逆傾斜フルライニング構造

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