JP2000035284A - 加熱炉構造 - Google Patents

加熱炉構造

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JP2000035284A
JP2000035284A JP10201953A JP20195398A JP2000035284A JP 2000035284 A JP2000035284 A JP 2000035284A JP 10201953 A JP10201953 A JP 10201953A JP 20195398 A JP20195398 A JP 20195398A JP 2000035284 A JP2000035284 A JP 2000035284A
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JP
Japan
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heating furnace
graphite crucible
furnace
heat
heating
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JP10201953A
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English (en)
Inventor
Hidesaburo Sekikawa
秀三郎 関川
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FURNESS KAKOKI KK
Original Assignee
FURNESS KAKOKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒鉛ルツボの寿命を長時間にする加熱炉構造
を提供すること。 【解決手段】 加熱炉1は、上部の蓋体2と下部の炉体
3に分割されている。円形の蓋体2の上部外周側には、
ガスバーナ5が取付けられている。加熱炉1の下部に設
けている炉体3は容器状の枠体12の内部に、断熱材1
4を設けている。断熱材14は溶融金属であるアルミイ
ンゴット27に対して非浸食性であり、枠体12の内部
にモルタル状の含水率の高いハイアルミナ性の断熱材1
4を流し込み、乾燥固化させてある。略有底円筒体の断
熱材14の内側は、黒鉛ルツボ15の黒鉛層が断熱材1
4に埋め込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱炉に用いる黒
鉛ルツボの寿命を長くすることができる加熱炉構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム及びその他の非鉄金属を溶
融、保持する手段として、熱的経済性、品質の安定性、
作業の利便性、設置スペース及び価格等の面から、ルツ
ボ式間接加熱炉が長年多用されてきた。ルツボ式間接加
熱炉は、黒鉛ルツボの下部や周辺から加熱する構造であ
る。この加熱炉は、直火式溶融炉と比べ熱効率が劣り、
ルツボの耐用限度を越えると消耗により孔があいたり、
思わぬ熱的ショックにより突然亀裂が入り、その結果溶
融金属が炉内外に洩れだし、危険な状態となり、作業の
中断を余儀なくされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した黒鉛ルツボ
は、使用開始から約2〜3ヶ月で亀裂が入り、溶融金属
が外部に流出する前に、黒鉛ルツボを交換しなければな
らなかった。黒鉛ルツボの単価は高価でコストがかか
り、交換のための手間もかかっていた。本発明は上記事
情に鑑みてなされたもので、黒鉛ルツボが破損してもそ
のまま作業が継続でき、黒鉛ルツボの構成層が無くなる
まで長時間使用できる加熱炉構造を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の加熱炉構造は、金属を溶融させる加熱手段
と、該加熱手段によって溶融される金属を溜める黒鉛ル
ツボを備えた加熱炉構造において、上記黒鉛ルツボを、
溶融金属に対して非浸食性の湿った耐熱断熱材に埋設す
るととともに、上記加熱手段を上記黒鉛ルツボより上部
に配設した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
加熱炉構造について、図面を参照しながら説明する。図
1及び図2は本発明に係る加熱炉1を示す。加熱炉1
は、外形が円柱状であり、蓋体2と下部の炉体3とを備
えている。蓋体2は、主として耐熱レンガで成り、その
上部外周側には、ガス供給源(図示せず)に接続された
ガスバーナ5が、加熱炉1の炉室6に火炎を噴射できる
ように取付けられている。この加熱源は、金属を溶融す
るためのもので、燃料をオイルとする燃焼バーナを使用
してもよい。ガスバーナ5には、燃焼用空気を取り入れ
る導入口7を設けている。
【0006】蓋体2の上面中央部には、図2に示すよう
に、蓋体2を上下に貫通するインゴット挿入口8a〜8
c(なお、8a〜8cを総称して8とする)が設けら
れ、該挿入口8は、径方向に3列に設けてある。各挿入
口8には、開閉蓋9a〜9c(なお、総称して9a〜9
cを総称して9とする)が取り付けられ、開閉蓋9には
これに併設したエアシリンダ10のロッドが取付けら
れ、エアシリンダ10の作動により開閉ができる。な
お、図2中の挿入口8cは、開閉蓋9cが開いており、
残りは閉じている状態を示す。図1に示すように、蓋体
2の外周部には、蓋体2を貫通する覗き孔11が設けら
れ、その上端部にはキャップ13を取り付けてある。
【0007】炉体3は、容器状の鋼鉄製の枠体12の内
部に、モルタル状の含水率の高いハイアルミナである断
熱材14を流し込み、これを乾燥固化させてある。断熱
材14の内側には、黒鉛ルツボ15を配置してある。な
お、断熱材14の材質は、加熱炉1で溶融する金属に対
して非浸食性で耐熱性であるものを用いる。後述するよ
うに本実施の形態では、溶融金属としてアルミインゴッ
ト27を用いるので、断熱材14にアルミナ含有量の高
い断熱材であるハイアルミナ(High alumina) を用い
た。その他に、珪酸塩系を使用できる。
【0008】枠体12の外側には、燃焼用空気が通るダ
クト16がスパイラル状に形成され、ダクト16の下部
には、空気を送るブロアファン(図示せず)に接続され
た空気導入口側の配管17が接続され、ダクト16の上
部には、空気排出口側の配管18が接続され、配管18
は、上記したガスバーナ5の燃焼用空気の導入口7に連
通させている。炉体3の上側部には、溶融金属の出湯口
19が設けられ、出湯口19の上部には、炉室6内に発
生したガスを抜き出す排気用煙突20を上方に立設させ
る。また、炉体3には、出湯口19の径方向に対向させ
て、炉室6内の溶融金属の温度を測定する熱電対21を
配設している。
【0009】図2に示すように、炉体3の外周部には1
対の支持アーム22が取付けられ、支持アーム22は支
持台23に設けた揺動軸24に軸支されている。図3に
示すように、炉体3の周側部と支持台23の床板23a
との間には、油圧シリンダ25が取付けられ、油圧シリ
ンダ25のロッド26が伸長することにより加熱炉1は
傾動することができる。図2に示すように加熱炉1の周
部には、回動軸28が設けられ、蓋体2は炉体3に対し
て回動し、その開閉が自由である。
【0010】次に、本実施の形態における加熱炉構造の
作用について、溶融金属をアルミニウムとして説明す
る。図1に示すように、ルツボ15で溶融するアルミイ
ンゴット27の形状は、約600×150×20mmで
あり、細長く薄いいわゆる短冊形である。このアルミイ
ンゴット27は、図1に示すようにインゴット挿入治具
29で把持し、炉室6に挿入する。加熱炉1は、本実施
の形態ではアルミニウムを約350kg溶融することで
きる大きさである。
【0011】初めに加熱炉1のガスバーナ5を燃焼させ
る。この際、燃焼用空気は、図示しないブロア(送風
機)から配管17,ダクト16及び配管18を経てガス
バーナ5の燃焼用空気の導入口7に供給される。燃焼用
空気は配管17に供給されるときは常温であるが、スパ
イラル状のダクト16を通過する間に、加熱炉1の内部
で発生する余熱と熱交換してから導入口7に供給され
る。そのため、燃焼用空気の温度が昇温し、ガスバーナ
5の燃焼効率が向上するとともに省エネも達成できる。
アルミインゴット27の溶融作業は、3つのインゴット
挿入口8の開閉蓋9のうち、例えば真中の開閉蓋9bを
エアシリンダ10を作動させて開き、挿入治具29を用
いインゴット挿入口8bからアルミインゴット27をゆ
っくりと下降させ、炉室6に挿入する。直接アルミイン
ゴット27を投下すると、黒鉛ルツボ15を破壊するお
それがあるからである。
【0012】炉室6では、ガスバーナ5による熱のため
高温状態が維持され、アルミインゴット27は溶融する
が、アルミインゴット27面はガスバーナ5の噴射側に
面しており、熱を受ける面積が広く、かつ厚さを薄くし
てあるので、溶融しやすくなっている。アルミインゴッ
ト27の溶融速度は、1時間に100〜200kg程度
である。1本のアルミインゴット27が全て溶融する前
に又は溶融した時点で、別のインゴット挿入口8cの開
閉蓋9cを開き、順次アルミインゴット27を1本宛溶
融させる。熱電対21はルツボ15内の溶融アルミニウ
ムの温度を常時監視し、余分な高温状態にあれば、ガス
バーナ5の燃焼を絞って省エネを図るとともに、アルミ
インゴット27の好ましい溶融状態を維持する。覗き孔
11はアルミインゴット27の溶融状態及びその溶融レ
ベルを見ることができる。また、炉室6の内部で発生す
るガスは、排気用煙突20から排気される。
【0013】溶融アルミニウムが所定量になったとき、
図3に示すように、油圧シリンダ25を作動させてロッ
ド26を伸長させ、出湯口19が下方に向くように、加
熱炉1を傾動させる。本実施の形態では、溶融アルミニ
ウムが約350kgになったら炉室6から排出させる
が、排出させる際に溶融アルミニウムを全部排出させな
いで、100kg程度残しておく。炉室6の高温状態を
維持させるとともに、次に溶融させるアルミインゴット
27の先端を浸漬して、アルミインゴット27を溶融さ
せやすくするためである。溶融アルミニウムを所定量だ
け排出したら、加熱炉1をもとの直立状態に戻す。
【0014】上記したように、従来、黒鉛ルツボ15は
2〜3ヶ月で亀裂が入り、溶融アルミの流出が起こっ
た。これによる危険を避けるため、事前に黒鉛ルツボを
交換しなければならなかった。しかし、本実施の形態で
は、黒鉛ルツボ15を溶融アルミニウムに浸食されにく
いハイアルミナに埋め込んである。そのため、ルツボ1
5に亀裂が入っても、溶融アルミニウムの流出を防ぎ、
溶融アルミニウムに不純物が溶け込み品質の低下を生ず
ることもなく、黒鉛ルツボ15の構成層が無くなるまで
の長時間の使用が可能になり、極めて経済的である。ま
た、アルミインゴット27のインゴットは短冊形であ
り、ガスバーナ5からの受熱面が広くなり、ポット炉に
遜色のない溶融加熱性能を得ることができる。
【0015】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。例え
ば、上記実施の形態では、ガスバーナ5を用いてアルミ
インゴット27を溶融させたが、加熱手段は燃料バーナ
の代わりに、ニクロム線や炭化珪素系の電気ヒータを蓋
体2側に配設してもよく、ガスバーナと電気ヒータの併
用も、勿論可能である。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の加熱炉構造
によれば、金属を溶融させる加熱手段と、該加熱手段に
よって溶融される金属を溜める黒鉛ルツボを備えた加熱
炉構造において、上記黒鉛ルツボを、溶融金属に対して
非浸食性の耐熱材に埋設するととともに、上記加熱手段
を上記黒鉛ルツボの上部に配設したので、黒鉛ルツボに
亀裂が入っても、溶融金属の加熱炉内及び加熱炉外に流
出することを防ぎ、黒鉛ルツボの構成層が無くなるまで
の長時間の使用が可能になり、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による加熱炉構造を採用し
ている加熱炉の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態による加熱炉構造を採用し
ている加熱炉の平面図である。
【図3】図1に示す加熱炉が、シリンダの作動によって
傾動された状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 加熱炉 2 蓋体 3 炉体 5 ガスバーナ 7 導入口 8 インゴット挿入口 9 開閉蓋 10,25 シリンダ 11 覗き孔 14 断熱材 15 黒鉛ルツボ 16 ダクト 17,18 配管 21 熱電対 27 アルミインゴット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属を溶融させる加熱手段と、該加熱手
    段によって溶融される金属を溜める黒鉛ルツボを備えた
    加熱炉構造において、上記黒鉛ルツボを、溶融金属に対
    して非浸食性の耐熱断熱材に埋設するととともに、上記
    加熱手段を上記黒鉛ルツボより上部に配設したことを特
    徴とする加熱炉構造。
  2. 【請求項2】 上記溶融金属をアルミニウムとし、上記
    耐熱断熱材をハイアルミナ系又は珪酸塩系としたことを
    特徴とする請求項1に記載の加熱炉構造。
  3. 【請求項3】 上記加熱手段は燃料バーナであって、上
    記耐熱断熱材の周りを、該燃料バーナの燃焼用空気のダ
    クトで取り囲むようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の加熱炉構造。
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