JP2000035083A - 能動的防振用加振器 - Google Patents

能動的防振用加振器

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JP2000035083A
JP2000035083A JP10201528A JP20152898A JP2000035083A JP 2000035083 A JP2000035083 A JP 2000035083A JP 10201528 A JP10201528 A JP 10201528A JP 20152898 A JP20152898 A JP 20152898A JP 2000035083 A JP2000035083 A JP 2000035083A
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JP
Japan
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axial direction
yoke member
coil
magnetic pole
outer yoke
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JP10201528A
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English (en)
Inventor
Atsushi Muramatsu
篤 村松
Yoshihiko Hagino
吉彦 萩野
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸部材と外筒部材を軸方向に相対変位可能に
配設して、軸部材側に永久磁石を装着して内側ヨーク部
材を形成すると共に、外筒部材にコイルと外側ヨーク部
材を装着し、コイルへの通電にて、軸部材と外筒部材の
間に軸方向の加振力を生ぜしめる能動的防振用加振器に
おいて、外側ヨーク部材の位置決め精度の向上を図るこ
と。 【解決手段】 コイル42の樹脂ボビン43に対して、
軸方向に突出するガイドピン56,58を固設し、この
ガイドピン56,58を、外側ヨーク部材44に設けた
位置決め孔60に嵌め込むことにより、外側ヨーク部材
44を樹脂ボビン43に対して位置決めした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、防振対象部材やその振動伝達系
を構成する部材等に装着されることにより、防振すべき
振動に対する能動的な防振効果を発揮する能動的防振装
置において好適に採用される、新規な構造の能動的防振
用加振器に関するものである。
【0002】
【背景技術】防振対象部材における振動を低減するため
に、従来では、一般に、ショックアブソーバやゴム弾性
体等の減衰効果を利用した振動減衰手段や、コイルスプ
リングやゴム弾性体等のばね効果を利用した振動絶縁手
段が採用されているが、これらは何れも受動的な防振作
用を発揮するものであるために、例えば防振すべき振動
特性が変化する場合等においては、十分な防振効果を得
ることが難しいなどという問題があった。そこで、近年
では、防振対象部材やその振動伝達系を構成する部材等
に加振力を及ぼすことにより、防振すべき振動を積極的
乃至は相殺的に抑制する能動的な防振装置が開発され、
検討されるようになってきた。例えば、特開平1−83
742号公報等に記載のものが、それである。
【0003】ところで、能動的防振装置では、加振力を
発生する加振器が必要であり、かかる加振器において
は、発生加振力の優れた周波数制御性が要求される。そ
こで、能動的防振装置用の加振器としては、例えば、永
久磁石による磁界中に配したコイルへの通電によって発
生する電磁力乃至はローレンツ力を利用して加振力を得
るものや、コイルへの通電によって発生する磁力を利用
して加振力を得るもの等が、考えられる。このような加
振器においては、コイルへの通電を制御することによっ
て、発生加振力の周波数や位相等を高精度に制御するこ
とが出来るのである。
【0004】そして、かくの如き加振器は、例えば、軸
部材の外方に離間して外筒部材を配設し、該軸部材側に
永久磁石を装着せしめて内側ヨーク部材を構成すると共
に、該外筒部材側に樹脂ボビンでモールドされたコイル
と外側ヨーク部材を軸方向に重ね合わせて装着し、それ
ら内側ヨーク部材の外周面と外側ヨーク部材の内周面を
軸直角方向で対向せしめて、コイルへの通電により、そ
れら軸部材と外筒部材に対して軸方向の相対変位力が及
ぼされるようにした構造をもって、有利に実現され得
る。
【0005】ところで、このような構造の加振器におい
ては、内側ヨーク部材と外側ヨーク部材の軸直角方向の
対向面間距離が、発生加振力等の性能に与える影響が大
きく、それ故、内側ヨーク部材と外側ヨーク部材を、軸
直角方向で相対的に高精度に位置決めする必要がある。
そこで、例えば、内側ヨーク部材を軸部材の外周面に外
嵌固定せしめて、軸部材で位置決め支持する一方、外側
ヨーク部材を外筒部材の内周面に嵌着固定せしめて、外
筒部材で位置決め支持することが考えられる。
【0006】ところが、外筒部材は、形状的に真円度を
出しづらく、絞り加工等で真円度が低下するおそれもあ
り、また、コイルへの給電用リード線の取り出し等のた
めにスリット等を形成すると、真円度の確保が一層難し
くなるために、外側ヨーク部材を高精度に位置決め保持
することが難しいという問題があった。特に、低コスト
化等の目的で、外側ヨーク部材を、軸方向に重ね合わさ
れた複数枚のプレス板金具にて構成した場合には、それ
らプレス板金具間の芯合わせが難しいために、外側ヨー
ク部材における内周面の面精度の確保も難しいという問
題があった。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、外側ヨーク部材を、簡単な構造をもって、
高精度に位置決めすることの出来る能動的防振用加振器
を提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、このような課題を解決するため
に、本発明の特徴とするところは、軸部材の外方に離間
して外筒部材を配設し、該軸部材側に永久磁石を装着せ
しめて内側ヨーク部材を構成すると共に、該外筒部材側
に樹脂ボビンでモールドされたコイルと環状の外側ヨー
ク部材を軸方向に重ね合わせて装着し、それら内側ヨー
ク部材の外周面と外側ヨーク部材の内周面を軸直角方向
で対向せしめて、該コイルへの通電により、それら軸部
材と外筒部材に対して軸方向の相対変位力が及ぼされる
ようにした能動的防振用加振器において、前記コイルを
モールドする樹脂ボビンに対して、軸方向に突出するガ
イドピンを固定的に立設すると共に、前記外側ヨーク部
材における該ガイドピンに対応する位置に位置決め孔を
形成し、該位置決め孔に該ガイドピンを嵌め込むことに
より、該外側ヨーク部材を該樹脂ボビンに対して位置決
めしたことにある。
【0009】このような本発明に従う構造とされた能動
的防振用加振器においては、ガイドピンが位置決め孔に
嵌め込まれることによって外側ヨーク部材と樹脂ボビン
が相対的に位置決めされて、それら外側ヨーク部材と樹
脂ボビンがあたかも一体的となることから、外筒部材に
装着するに際して、仮に外筒部材の真円度が低くても、
外側ヨーク部材と樹脂ボビンが全体として位置決めされ
ることによって、外筒部材による外側ヨーク部材の位置
決め精度が有利に確保され得る。その結果、内側ヨーク
部材と外側ヨーク部材の対向面間寸法等の寸法精度が向
上されて、目的とする加振力を安定して得ることが可能
となるのである。
【0010】なお、本発明において、内側ヨーク部材
は、永久磁石自体で構成しても良いが、強磁性材からな
るプレス板金具の複数枚を重ね合わせることにより、或
いは強磁性材からなる所定厚さのブロック体により、永
久磁石と別部材として形成し、永久磁石に重ね合わせて
装着するようにしても良い。また、外側ヨーク部材も、
強磁性材からなるプレス板の複数枚を重ね合わせたり、
或いは強磁性材からなる所定厚さのブロック材を用いて
構成され得るが、軸部材に装着されるものとは別の永久
磁石によって外側ヨーク部材を構成することも可能であ
る。更に、外側ヨーク部材は、少なくとも一つあれば良
いが、好適には、一つのコイルの軸方向両側にそれぞれ
重ね合わされて配設され、複数のコイルを有する場合に
は、隣接する二つのコイルの軸方向間にも重ね合わされ
て配設される。また、内側ヨーク部材も、少なくとも一
つあれば良いが、好適には、複数配設される。そして、
それら各内側ヨーク部材の外周面に永久磁石による磁極
部が形成される一方、各外側ヨーク部材の内周面に対し
て、コイルへの通電により磁極部が形成されることが望
ましい。
【0011】また、本発明において、ガイドピンは、樹
脂ボビンと一体成形することで有利に形成されるが、そ
の他、樹脂ボビンと別体形成したものを、溶着や螺子止
め等で樹脂ボビンに固着しても良い。更に、ガイドピン
は、樹脂ボビンから外側ヨーク部材が重ね合わされる側
に向かって突設されるものであって、コイルの軸方向両
側にそれぞれ外側ヨーク部材が重ね合わされる場合に
は、軸方向両側に向かってそれぞれ突設される。また、
かかるガイドピンは、樹脂ボビンの周上において少なく
とも一本形成されるが、外側ヨーク部材の位置決め精度
の更なる向上のために周方向で離間して複数本形成して
も良い。更にまた、ガイドピンの材質は、外側ヨーク部
材の位置決めのために十分な剛性を有していれば良く、
特に限定されることなく、剛性樹脂や金属等が採用可能
であるが、例えば樹脂としては、剛性や成形精度の優れ
たPPS(ポリフェニレンサルファイド)等が好適に採
用される。更にまた、本発明において、外側ヨーク部材
における位置決め孔は、ガイドピンが嵌め込まれること
により、樹脂ボビンと軸直角方向に相対的に位置決めさ
れるものであればよく、その具体的形状は限定されるも
のでない。例えば、外側ヨーク部材の径方向中間部分を
軸方向に貫通して延びる貫通孔形状の位置決め孔の他、
外側ヨーク部材の外周面に開口して軸方向に延びる凹溝
形状の位置決め孔等であっても良い。
【0012】また、本発明に係る加振器においては、例
えば、前記外側ヨーク部材を、軸方向に重ね合わされた
複数枚のプレス板金具にて構成すると共に、それらのプ
レス板金具の重ね合わせ面間に相対的な位置ずれを防止
する凹凸嵌合部を形成した構成が、有利に採用され得
る。かくの如く、外側ヨーク部材を、複数枚のプレス板
金具で構成することにより、低コスト化が可能となる。
また、凹凸嵌合部を形成することにより、かかる凹凸嵌
合部が、ガイドピンの位置決め孔への嵌め込みによる位
置決め作用に対して補助的に機能し、位置決め精度の更
なる向上が図られ得る。特に、このような凹凸嵌合部を
採用すれば、外側ヨーク部材と樹脂ボビンの位置決め精
度を確保しつつ、ガイドピンと位置決め孔の数を少なく
することが出来、一本のガイドピンと一つの位置決め孔
によっても、良好なる位置決め精度を得ることが出来
る。なお、外側ヨーク部材を構成するプレス板金具にお
ける凹凸嵌合部は、例えば、プレス板金具を連続的に打
ち抜き形成するに際して、打ち抜き形成と同時に形成す
ることで、有利に形成され得、更に、先に打ち抜き形成
したプレス板金具の上に重ね合わせるようにしてプレス
板金具を打ち抜き形成すること等により、複数枚のプレ
ス板金具を順次且つ高精度に凹凸嵌合させることも可能
である。
【0013】さらに、本発明に係る加振器においては、
例えば、樹脂ボビンでモールドされたコイルを軸方向に
離間して複数配設し、それらコイルの軸方向間に、軸方
向に重ね合わされた複数枚のプレス板金具にて構成した
外側ヨーク部材を配設すると共に、各コイルの樹脂ボビ
ンに立設されたガイドピンを、該外側ヨーク部材の軸方
向両側から各プレス板金具の位置決め孔に嵌め込み、更
に各コイルの樹脂ボビンに立設されたガイドピンでそれ
ぞれ位置決めしたプレス板金具を、該プレス板金具の重
ね合わせ面間に凹凸嵌合部を形成することによって互い
に位置決めした構成が、有利に採用され得る。このよう
な構成を採用すれば、複数のコイルを採用した場合で
も、軸方向で隣接するコイル同士が、それら各コイルに
対して位置決めされたプレス板金具が凹凸嵌合部で相互
に位置決めされることにより、有利に位置決めされる。
それ故、例えば複数のコイルと複数の外側ヨーク部材を
採用する場合でも、各コイルの樹脂ボビンに立設された
ガイドピンによる位置決め作用と、各外側ヨーク部材を
構成するプレス板金具の凹凸嵌合部による位置決め作用
との協働作用によって、各コイルひいては各外側ヨーク
部材が、全体として、有利に位置決めされ得るのであ
る。
【0014】また、本発明に係る加振器においては、例
えば、ガイドピンにおけるコイルの径方向内周面側およ
び外周面側の少なくとも何れか一方の面を、外側ヨーク
部材に設けられた位置決め孔の位置に合わせて切削加工
した構成が、好適に採用される。このようにガイドピン
を位置決め孔に合わせて切削加工することにより、ガイ
ドピンを位置決め孔に対して、極めて高い精度で位置合
わせすることが出来るのであり、外側ヨーク部材の位置
決め精度の更なる向上が図られ得る。特に、合成樹脂製
のガイドピンを採用する場合に有効である。
【0015】更にまた、本発明に係る加振器において
は、外側ヨーク部材における軸方向両側の最外面に重ね
合わされることにより、外筒部材の軸方向両端部に固定
的に配設されて、該外筒部材から軸部材に向かって径方
向内方に延び出し、前記内側ヨーク部材と前記外側ヨー
ク部材の対向面間を軸方向両側から覆うと共に、内周縁
部において、軸部材に摺動可能に外挿されて軸部材を軸
方向に案内するベアリング部材を保持する一対の円環板
状の蓋部材を設けると共に、それら各蓋部材に対して、
ガイドピンが嵌め込まれる位置決め孔を形成した構成
が、好適に採用され得る。このような構成を採用すれ
ば、コイルの樹脂ボビンに立設されたガイドピンの位置
決め作用により、蓋部材がコイルひいては外側ヨーク部
材に対して有利に位置決めされるのであり、また、この
蓋部材により、ベアリング部材を介して、内側ヨーク部
材を位置決め支持する軸部材が位置決め保持されること
から、外側ヨーク部材と内側ヨーク部材の相対的な位置
決め精度が有利に確保され得るのである。そして、それ
により、内側ヨーク部材の外周面と外側ヨーク部材の内
周面の対向面間距離が高精度に且つ安定して設定される
ことから、コイルへの通電によって軸部材と外筒部材の
間に生ぜしめられる軸方向の相対変位力を有利に且つ安
定して得ることが出来るのである。なお、ベアリング部
材としては、例えば、玉軸受やころ軸受、ボールベアリ
ング等も採用可能であるが、特に、フッ素樹脂の他、含
油性の樹脂や金属等からなる摩擦抵抗の小さな材質によ
って摺動面が形成された筒状の摺動ブッシュ滑り軸受け
等が好適に採用される。また、蓋部材は、外側ヨーク部
材等への組付強度を確保するために、例えば、外周縁部
を外筒部材に対して、かしめ等で固着することが望まし
い。
【0016】さらに、本発明に係る加振器においては、
外筒部材に対して、軸方向端部から軸方向に延びるスリ
ット状の切欠きを設けた構成が、好適に採用され得る。
即ち、このようなスリット状の切欠きを形成することに
よって、たとえ外筒部材の真円度が安定して得られ難い
場合でも、コイルの樹脂ボビンに立設されたガイドピン
の位置決め作用等によって、外側ヨーク部材を安定して
位置決めすることが可能であり、それ故、外側ヨーク部
材の位置決め精度を十分に確保しつつ、外筒部材に対し
て切欠きを自由に設けることが出来、かかる切欠きを利
用してコイルへの給電用リード線等を配設することによ
り、構造や製作性の向上等が図られ得るのである。な
お、切欠きは、複数設けても良く、複数の場合には、外
筒部材の軸方向両側から形成しても良い。
【0017】また、本発明に係る加振器においては、内
側ヨーク部材の外周部分に、永久磁石によって磁極が与
えられた複数の内側磁極部を形成する一方、外側ヨーク
部材の内周部分に、コイルへの通電によって磁極が与え
られる複数の外側磁極部を形成し、それら内側磁極部と
外側磁極部を、軸直角方向で対向するように、且つ軸方
向で相互にずらせて位置せしめることにより、内側磁極
部と外側磁極部の磁気作用に基づいて、コイルへの非通
電状態下で軸部材と外筒部材に対して軸方向の相対的な
復元力が及ぼされる中立位置を与えた構成が、有利に採
用され得る。このような構成とされた加振器にあって
は、軸部材と外筒部材を位置決めするために、それら両
部材を、ゴム弾性体等の特別なばね部材で連結する必要
がないことから、軸部材と外筒部材の相対的変位力とし
ての出力を、より効率的に得ることが出来ると共に、か
かる出力の制御が容易となる。なお、内外磁極部の具体
的な構造や配置形態等は、特に限定されるものでなく、
軸部材と外筒部材に対して、コイルへの非通電状態下で
の中立位置への軸方向復元力と、コイルへの通電状態下
での軸方向の相対変位力を、それぞれ及ぼし得るもので
あれば良い。また、内側磁極部と外側磁極部は、軸直角
方向で直接に対向位置している必要はなく、軸方向に傾
斜した軸直角方向で対向位置していても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0019】先ず、図1及び図2には、本発明の一実施
形態としての能動的防振用加振器10が、示されてい
る。この加振器10は、径方向に離間して互いに同軸的
に配された軸部材12と外筒部材としての外筒金具14
を備えており、外筒金具14に装着されるコイル42
a,bへの通電により、軸部材12と外筒金具14に装
着された内側ヨーク部材28a,bと外側ヨーク部材4
4a,b,cの間におけるリニアモータ的な磁力作用に
基づいて、軸部材12と外筒金具14の間に軸方向の相
対変位力が及ぼされるようになっている。
【0020】より詳細には、軸部材12は、金属等の質
量体にて形成されており、中実円形断面のロッド形状を
有している。そして、軸方向一方(図1中、左方)の端
部には、端面に開口するボルト孔15が形成されてお
り、このボルト孔15によって、かかる軸部材12が、
例えば防振対象部材等に対して、直接に或いはゴムマウ
ント装置等を介して間接に取り付けられるようになって
いる。なお、この軸部材12は、非磁性材であることが
望ましい。また、軸部材12の周囲には、薄肉の大径円
筒形状を有する外筒金具14が、軸部材12の外方に離
隔して、同軸的に配設されている。更に、外筒金具14
の軸方向両端部には、略円環板形状の蓋金具20,20
が嵌め込まれており、外筒金具14の開口端縁部が径方
向内方に屈曲されて、各蓋金具20の外周縁部に係止さ
れることにより、それら蓋金具20,20が、外筒金具
14の軸方向両端部に固着されている。また、各蓋金具
20の中心孔22には、円筒形状の摺動スリーブ24が
圧入され、必要に応じて接着等されることによって固着
されている。
【0021】この摺動スリーブ24は、例えばフッ素樹
脂等の合成樹脂や潤滑剤が含浸された多孔性金属等で形
成されることにより、内周面が、低摩擦性の摺動面とさ
れている。そして、これら一対の摺動スリーブ24,2
4が軸部材12に外挿されており、摺動スリーブ24,
24が軸部材12の外周面上を軸方向に摺動可能とされ
ている。これにより、軸部材12と外筒金具14の間
に、それら両部材12,14間での軸直角方向における
相対的な変位を阻止しつつ、それら両部材12,14の
軸方向の相対変位を滑らかに許容するガイド機構が構成
されている。即ち、軸部材12と外筒金具14は、ゴム
等によって相互に直接的に連結されておらず、相互に独
立配置されており、軸方向の相対変位が自由に許容され
るようになっているのである。なお、軸部材12は、外
筒金具14よりも軸方向長さが大きくされて、摺動スリ
ーブ24,24から軸方向両側に突出せしめられてお
り、軸部材12が外筒金具14に対して軸方向に相対変
位せしめられた際にも、軸部材12が摺動スリーブ2
4,24から抜け出さないようになっている。
【0022】また、軸部材12の軸方向略中央部分に
は、円環板形状の永久磁石26が外嵌固定されている。
更に、永久磁石26の軸方向両側には、それぞれ円環ブ
ロック形状を有する計二つの内側ヨーク部材28a,2
8bが配され、軸部材12に外挿されており、永久磁石
26の軸方向両端面に重ね合わされた状態で、固着され
ている。ここにおいて、これらの内側ヨーク部材28
a,28bは、強磁性材からなり、永久磁石26よりも
外径寸法が大きくされており、永久磁石26よりも径方
向外方に突出位置せしめられている。そして、永久磁石
26よりも径方向外方に突出する、内側ヨーク部材28
a,28bの外周縁部によって、軸方向に離間して位置
する二つの内側磁極部16a,16bが構成されてい
る。
【0023】更にまた、軸方向一方(図1中、左方)の
内側ヨーク部材28aの軸方向外面側には、円環状の凹
所が形成されており、この円環状凹所に軸方向の一部が
嵌め込まれた状態で、円環形状のゴムストッパ36が配
設されている。なお、このゴムストッパ36には、軸方
向内側面に円環形状のリングプレート38が加硫接着さ
れており、かかるリングプレート38が、軸部材12の
外周面に刻設された環状の係止溝40に嵌め込まれるこ
とによって、軸部材12に対して軸方向に移動不能に固
定されている。また、ゴムストッパ36の軸方向外側面
は、内側ヨーク部材28aから軸方向外方に突出し、摺
動スリーブ24の軸方向端面に対して、軸方向に離間し
て対向位置せしめられている。そして、ゴムストッパ3
6の摺動スリーブ24への当接に基づいて、軸部材12
の外筒金具14に対する軸方向一方の側(図1中、左方
の側)への相対変位量を、緩衝的に制限し得るストッパ
機構が構成されている。なお、軸部材12の外筒金具1
4に対する軸方向他方の側(図1中、右方の側)への相
対変位量は、加振器の外部に設けられるストッパ機構、
例えば加振器が装着されるマウント装置に内蔵のストッ
パ機構等によって、適宜に制限され得る。また、軸部材
12におけるゴムストッパ36が配設されていない軸方
向端部側には、円環形状のリングプレート38だけが、
軸部材12の外周面に刻設された係止溝40に嵌め込ま
れて装着されている。そして、これら一対のリングプレ
ート38,38によって、永久磁石26と二つの内側磁
極部16a,16bが、軸部材12に対して軸方向に移
動不能に固定されている。
【0024】さらに、軸部材12に外嵌固定された永久
磁石26は、図3にモデル図が示されているように、両
磁極(N極およびS極)が軸方向両端部に設定されてい
る。これにより、永久磁石26のN極側(図中、左側)
に重ね合わされた内側ヨーク部材28aによって形成さ
れた一方の内側磁極部(以下、「左方内側磁極部」とい
う)16aが、N極に設定されていると共に、永久磁石
26のS極側(図中、右側)に重ね合わされた内側ヨー
ク部材28bによって形成された一方の内側磁極部(以
下、「右方内側磁極部」という)16bが、S極に設定
されている。
【0025】一方、外筒金具14には、周方向に巻回さ
れた二つの円環状のコイル42a,42bが、互いに軸
方向に離間位置して、内周面に固定的に取り付けられて
いる。また、外筒金具14には、軸方向一方の端部から
軸方向他方の端部まで至らない長さで直線的に延びるス
リット状の切欠き29が形成されており、この切欠き2
9内に、各コイル42a,42bへの給電用のリード線
31が配設されて軸方向端部から取り出されている。な
お、切欠き29は、リード線31の配線後に樹脂充填さ
れることにより、樹脂材33で封止されている。
【0026】また、各コイル42は、電気絶縁性の合成
樹脂材料でモールドされており、コイル42の外周面
を、実質的に全体に亘って覆う樹脂ボビン43が形成さ
れていることにより、コイル42が樹脂ボビン43によ
って被覆されている。なお、かかる樹脂ボビン43は、
例えば、外周面に開口して周方向に連続して延びる環状
の周溝45を備えた断面U字形の糸巻形状を有する内周
側ボビン半体を準備し、このボビン半体にコイル42を
巻回した後、再び成形型にセットして内周側ボビン半体
の周溝45の開口部を覆蓋する外周側ボビン半体を形成
し、その形成と同時に内外周側の両ボビン半体を一体化
すること等によって、有利に形成され得る。
【0027】また、これら二つのコイル42a,42b
の軸方向間および軸方向両側には、それぞれ全体として
略円環ブロック形状を有する計三つの外側ヨーク部材4
4a,44b,44cが配設されており、コイル42
a,42bに重ね合わされて、外筒金具14に対して固
定的に取り付けられている。そして、これら外側ヨーク
部材44a,44b,44cは、コイル42a,42b
よりも内径寸法が小さくされており、各外側ヨーク部材
44a,44b,44cの内周面が、コイル42a,4
2bよりも径方向内方に突出位置せしめられている。そ
して、これら外側ヨーク部材44a,44b,44cの
内周縁部によって、軸方向に互いに離間位置する3つの
外側磁極部18a,18b,18cが構成されているの
である。
【0028】ここにおいて、これらの外側ヨーク部材4
4a,44b,44cは、何れも、略同一の内外径寸法
を有する複数枚の円環板形状のプレス板金具47を密着
状に重ね合わせて形成されている。具体的には、二つの
コイル42a,42b間に配設された中央の外側ヨーク
部材44aは、5枚のプレス板金具47を重ね合わせて
形成されていると共に、各コイル42の軸方向外側に重
ね合わされた外側ヨーク部材44b,44cは、何れ
も、3枚のプレス板金具47を重ね合わせて形成されて
いる。なお、コイル42を被覆する樹脂ボビン43に直
接に重ね合わされたプレス板金具47は、何れも、樹脂
ボビン43の表面に沿って屈曲されることにより、樹脂
ボビン43の軸方向両側から内周面側に僅かに回り込ん
で、樹脂ボビン43を保持している。これらのプレス板
金具47は、例えば鉄等の強磁性材からなる金属板をプ
レス打ち抜きすることで形成されている。
【0029】また、各プレス板金具47には、周上の少
なくとも一箇所(本実施形態では、周方向に等間隔に3
箇所)において、円形の凹凸嵌合部49が形成されてお
り、この凹凸嵌合部49によって、互いに重ね合わされ
たプレス板金具47同士が、重ね合わせ面に沿った方向
で相対変位不能に位置決めされている。かかる凹凸嵌合
部49は、例えば、プレス板金具47に対して、一方の
面からパンチを押し込み、一方の面に円形凹部50を、
他方の面に円形凸部52を、それぞれ形成することによ
って構成されている。一つのプレス板金具47の円形凸
部52を、重ね合わされた他のプレス板金具47の円形
凹部50に嵌合させることにより、複数枚のプレス板金
具47が相対的に位置決めされている。特に、本実施形
態では、そのような円形凸部52と円形凹部50の凹凸
嵌合によって、複数枚のプレス板金具47が、容易に離
脱しないように組み合わされている。また、かかるプレ
ス板金具47の組み合わせは、例えば、プレス板金具4
7を連続的に打ち抜き形成するに際して、打ち抜きと同
時に円形凹凸部50,52を形成すると共に、先に打ち
抜き形成されたプレス板金具47の上に重ね合わせるよ
うにして、次のプレス板金具47を打ち抜き形成するこ
とによって、円形凸部52の円形凹部50への嵌合も同
時に行うことが可能である。
【0030】更にまた、本実施形態では、各コイル42
の軸方向外側に重ね合わされて外側ヨーク部材44b,
44cを構成する各複数枚のプレス板金具47における
円形凹部50と円形凸部52が、何れも、軸方向内方
(コイル42側)に向かって形成されており、且つコイ
ル42に重ね合わされた最内側のプレス板金具47の円
形凸部52が、樹脂ボビン43に形成された円形凹部5
4に嵌め込まれて位置決めされている。また、両コイル
42a,42bの間に重ね合わされて外側ヨーク部材4
4aを構成する複数枚のプレス板金具47は、そのうち
の幾つか(本実施形態では1枚)における円形凹凸部5
0,52が一方(図1中の左方)のコイル42a側に向
かって形成されていると共に、残り(本実施形態では、
4枚)のものの円形凹凸部50,52が他方(図1中の
右方)のコイル42b側に向かって形成されている。要
するに、両コイル42a,42bの間に重ね合わされて
外側ヨーク部材44aを構成する複数枚のプレス板金具
47は、それぞれ、円形凸部52の円形凹部50または
54への嵌合によって、何れか一方のコイル42に対し
て位置決めされているのである。
【0031】さらに、このように重ね合わされて外側ヨ
ーク部材44a,44b,44cを形成する各プレス板
金具47には、外側ヨーク部材44aの軸方向中央に位
置する一枚のプレス板金具47を除いて、それぞれ、軸
方向に貫通する位置決め孔60が、円形凹凸部50,5
2による位置決め状態下で各対応する位置に形成されて
いる。なお、本実施形態では、かかる位置決め孔60
が、円形凹凸部50,52と異なる位置において、周方
向に等間隔に3個形成されている。また、この位置決め
孔60は、例えば、成形されたプレス板金具47を重ね
合わせて外側ヨーク部材44とした後に、軸方向に穿孔
形成すること等も可能であるが、各プレス板金具47の
打ち抜き形成と同時に、位置決め孔60を打ち抜き形成
しても良い。
【0032】また一方、各コイル42の樹脂ボビン43
には、それぞれ、外側ヨーク部材44a,44b,44
cを構成するプレス板金具47の位置決め孔60に対応
する位置において、軸方向両側に突出するガイドピン5
6,58が、立設されている。これらのガイドピン5
6,58は、樹脂ボビン43の成形時に一体的にモール
ド成形されており、成形後に必要に応じて切削加工等が
施されることによって、外側ヨーク部材44a,44
b,44cにおける位置決め孔60に対応した断面形状
とされている。そして、かかるガイドピン56,58
が、外側ヨーク部材44a,44b,44cを構成する
各プレス板金具47の位置決め孔60に嵌め込まれるこ
とにより、プレス板金具47が、コイル42の樹脂ボビ
ン43に対して位置決めされているのであり、また、そ
れによって、複数枚のプレス板金具47が、ガイドピン
56,58により、相互に位置決めされている。
【0033】ここにおいて、コイル42a,42bの対
向方向に向かって樹脂ボビン43,43から突設された
ガイドピン56,56は、外側ヨーク部材44aの軸方
向中央に位置するプレス板金具47を挟んで、互いに突
出先端面が対向位置し得る長さで形成されている。即
ち、外側ヨーク部材44aを構成する5枚のプレス板金
具47は、軸方向両側の各2枚が、各別の樹脂ボビン4
3,43のガイドピン56,56にて位置決めされてい
るが、軸方向中央の1枚は、何れの樹脂ボビン43のガ
イドピン56にも位置決めされていない。しかし、この
軸方向中央のプレス板金具47は、両側に重ね合わされ
た各プレス板金具47,47に対して、凹凸嵌合部49
により位置決めされているのであり、従って、該軸方向
中央のプレス板金具47を介して、各別の樹脂ボビン4
3,43のガイドピン56,56が相互に位置合わせさ
れ、以て、外側ヨーク部材44aを構成する全て(5
枚)のプレス板金具47が、ガイドピン56,56の位
置決め作用と凹凸嵌合部49の位置決め作用によって協
働して、全体として位置決めされ、同軸上に保持されて
いるのである。
【0034】また、コイル42a,42bの軸方向外方
に向かって樹脂ボビン43,43から突設されたガイド
ピン58,58は、何れも、外側ヨーク部材44b,4
4cを構成する全てのプレス板金具47の位置決め孔6
0を貫通し、更に軸方向外方に突出し得る長さで形成さ
れている。更に、ガイドピン58,58が突出せしめら
れた外側ヨーク部材44b,44cの軸方向両側の最外
面には、それぞれ、蓋金具20の外周部分が重ね合わさ
れて密接されている。そして、これらのガイドピン5
8,58の突出先端部が、外側ヨーク部材44b,44
cの外面に重ね合わされた蓋金具20,20に形成され
た位置決め孔62に対して嵌め込まれている。即ち、各
蓋金具20には、外側ヨーク部材における各位置決め孔
60に対応する位置に、位置決め孔62が形成されてお
り、これらの位置決め孔62に対してそれぞれガイドピ
ン58が嵌め込まれることにより、各蓋金具20が、コ
イル42a,42bの樹脂ボビン43,43、ひいては
外側ヨーク部材44a,44b,44cに対して位置決
めされ、それらが同一軸上に保持されるようになってい
るのである。
【0035】このような構造とされた外側ヨーク部材4
4a,44b,44cにおいては、コイル42a,42
bに給電することにより、コイル42a,42bが電磁
石として機能して磁界が及ぼされることとなり、以て、
外側磁極部18a,18b,18cに対して、コイル4
2a,42bへの通電方向に応じた磁極が与えられる。
特に、本実施形態では、コイル42aとコイル42b
で、通電方向が逆となるように設定されており、コイル
42a,42b間に挟まれた外側ヨーク部材44aによ
って形成された外側磁極部(以下、「中央外側磁極部」
という)18aには、コイル42a,42bの各軸方向
外面に重ね合わされた外側ヨーク部材44b,44cに
よって形成された各外側磁極部(以下、「左方外側磁極
部」および「右方外側磁極部」という)18b,18c
と反対の極性が生ぜしめられるようになっている。
【0036】また、これら外筒金具14側に形成された
外側磁極部18a〜cは、軸部材12側に形成された内
側磁極部16a〜bに対して、略一定の小さな間隙を隔
てて、接触することなく、径方向に対向位置せしめられ
ている。しかも、内側磁極部16a,16bと外側磁極
部18a,18b,18cは、互いに軸方向の位置が、
各磁極部の軸方向配設ピッチの略半分だけずれた状態で
配設されている。具体的には、図3に示されているよう
に、内側磁極部16a,16bの各軸方向中心線:X,
Yが、外側磁極部18a,18bの軸方向離間中心上
と、外側磁極部18a,18cの軸方向離間中心上に、
それぞれ位置せしめられている。また、内側磁極部16
a,16bの軸方向長さ:Bが、外側磁極部18a,1
8b間または18a,18c間の軸方向離間距離:Aよ
りも大きく設定されており、内側磁極部16a,16b
の軸方向両側部分が、それぞれ、軸方向に隣接配置され
た二つの外側磁極部18a,18bまたは18a,18
cに対して、径方向でオーバーラップして配設されて、
軸方向に傾斜することなく径方向で直接に対向位置せし
められている。
【0037】なお、上述の説明からも明らかなように、
本実施形態では、各磁極部16a〜b,18a〜cにお
ける磁力の効率的な確保等のために、各内側ヨーク部材
28a〜bや各外側ヨーク部材44a〜cが、鉄等の強
磁性材で形成される一方、蓋金具20が、アルミニウム
等の非磁性材で形成されることが望ましい。また、軸部
材12や外筒金具14等は、特に限定されるものでない
が、永久磁石26が装着される方の軸部材12は、非磁
性材で形成することが望ましく、一方、コイル42が装
着される方の外筒金具14等は、強磁性材で形成するこ
とが望ましい。
【0038】次に、上述の如き構造とされた加振器10
の作動について、図3〜5にモデル的に示された作動概
略図に基づき、説明を補足する。即ち、コイル42a,
bへの非通電状態下では、図3に示されているように、
中央及び左右の外側磁極部18a〜cに磁極は与えられ
ないが、左右内側磁極部16a〜bによって、中央及び
左右の外側磁極部18a〜cに対してそれぞれ作用せし
められる磁力の釣り合いに基づき、軸部材12と外筒金
具14に対して、図3に示されている如き、中立位置へ
の保持力が及ぼされる。しかも、軸部材12と外筒金具
14が軸方向に相対変位せしめられた際には、かかる磁
力の釣り合い作用に基づいて、中立位置への軸方向の復
帰力が及ぼされることにより、軸部材12と外筒金具1
4に軸方向の相対駆動力が及ぼされて、中立位置に復元
されることとなる。なお、軸部材12と外筒金具14の
軸方向の相対変位量が過大となった場合には、有効な中
立位置への復帰力が生ぜしめられなくなるおそれもある
が、本実施形態では、そのような過大な相対変位が、ゴ
ムストッパ36を含むストッパ機構等で防止されること
により、軸部材12と外筒金具14が中立位置に安定し
て復元および保持され得るようになっている。
【0039】また、コイル42a〜bに対して通電する
と、コイル42a〜bが電磁石として機能する。特に、
本実施形態では、二つのコイル42aと42bで通電方
向が周方向反対向きに設定されていることにより、その
一方向への通電により、例えば、図4に示されているよ
うに、中央外側磁極部18aに対してS極が与えられる
と共に、左方外側磁極部18bおよび右方外側磁極部1
8cに対してそれぞれN極が与えられる。その結果、内
側磁極部16a,bと外側磁極部18a,b,cの間に
おいて、同極間に生ぜしめられる排斥力と、異極間に生
ぜしめられる吸引力に基づいて、軸部材12と外筒金具
14における中立位置への復元,保持力が崩壊せしめら
れ、軸部材12と外筒金具14に対して、軸方向一方の
側への相対変位力が及ぼされて、軸部材12が外筒金具
14に対して、図中、右方に相対変位せしめられること
となる。
【0040】また一方、コイル42aと42bに対して
逆方向に通電すると、図5に示されているように、コイ
ル42a〜bによる電磁石の磁極が反転せしめられて、
中央外側磁極部18aに対してN極が与えられると共
に、左方外側磁極部18bおよび右方外側磁極部18c
に対してS極が与えられる。その結果、内側磁極部16
a,bと外側磁極部18a,b,cの間において、同極
間に生ぜしめられる排斥力と、異極間に生ぜしめられる
吸引力に基づいて、軸部材12と外筒金具14に対し
て、軸方向反対側への相対変位力が及ぼされて、軸部材
12が外筒金具14に対して、図中、左方に相対変位せ
しめられることとなる。
【0041】このように、コイル42a〜bに対して、
交番電流や脈動電流等を通電し、或いはコイル42a〜
bへの通電をON/OFFすること等によって、軸部材
12と外筒金具14の間に軸方向の相対変位力が生ぜし
められる。それ故、例えば軸部材12と外筒金具14の
何れか一方を、適当な支持部材に固定することにより、
軸部材12と外筒金具14の間に生ぜしめられる軸方向
の相対変位力の反力を、加振力として、かかる支持部材
に対して及ぼすことが出来る。従って、このような加振
器10を、能動的防振のために採用し、例えば、特開平
6−235438号公報に記載されている如き能動的振
動減衰器(制振器)や特開平5−149369号公報に
記載されている如き能動的マウント等に適用せしめて、
軸部材12と外筒金具14の何れか一方を、防振しよう
とする部材やその振動伝達系を構成する部材等に固定的
に取り付け、コイル42a〜bへの通電を、防振すべき
振動の周波数や大きさ,位相等に応じて制御することに
より、かかる振動に対して有効な能動的防振効果を得る
ことが出来るのである。
【0042】ここにおいて、特に、かかる加振器10に
おいては、外側ヨーク部材44a,44b,44cが、
複数枚のプレス板金具47を重ね合わせることによって
形成されていることから、低コストで製造が容易であ
る。そして、これら複数枚のプレス板金具47が、各コ
イル42の樹脂ボビン43に立設されたガイドピン5
6,58で位置決めされることにより、それらプレス板
金具47同士、更には樹脂ボビン43に対して高精度に
位置決めされ、同軸的に保持されていることから、各外
側磁極部18a,18b,18cが有利に形成されると
共に、内側磁極部16a,16bとの対向面間の間隙が
安定して形成されるのであり、それによって、目的とす
る加振力が有利に且つ安定して発揮され得るのである。
【0043】加えて、本実施形態では、プレス板金具4
7同士が、それら自体においても、凹凸嵌合部49によ
って相対的に位置決めされていることから、より優れた
位置決め精度と位置決め強度が発揮される。しかも、二
つの樹脂ボビン43,43のガイドピン56,56同士
が、かかるプレス板金具47の凹凸嵌合部49の位置決
め作用によって相互に位置決めされることから、二つの
樹脂ボビン43,43、引いては全てのプレス板金具4
7が、相互に高精度に位置決めされ、同軸的に保持され
得るのであり、その結果、全ての内側磁極部16a,1
6bと外側磁極部18a,18b,18cの対向面間
で、目的とする間隙がより高精度に形成され得、目的と
する加振力がより有利に且つ安定して発揮され得るので
ある。
【0044】更に加えて、本実施形態では、軸部材12
を軸方向摺動可能に径方向で位置決め保持する摺動スリ
ーブ24,24が、外筒金具14側に取り付けられた蓋
金具20,20によって支持されており、且つこれらの
蓋金具20,20が、樹脂ボビン43に立設されて外側
ヨーク部材44a,44b,44cを位置決めするガイ
ドピン58で位置決めされていることから、外側ヨーク
部材44a,44b,44cに対して軸部材12ひいて
は内側ヨーク部材28a,28bが、高精度に安定して
位置決め支持されることとなる。それ故、内側磁極部1
6a,16bと外側磁極部18a,18b,18cの対
向面間の隙間が、より一層高精度に且つ安定して形成さ
れ得、目的とする加振力が一層有利に且つ安定して発揮
され得るのである。
【0045】また、本実施形態の加振器10において
は、相対変位せしめられる軸部材12と外筒金具14側
が、弾性連結等されることなく、互いに独立して配設さ
れていることから、コイル42a〜bへの通電制御によ
って、軸部材12と外筒金具14の間に及ぼされる加振
力を、極めて優れた応答性と、線形的な対応性をもっ
て、制御することが可能となる。即ち、かかる加振器1
0においては、それ自体が、軸部材12と外筒金具14
を直接に弾性連結するゴム弾性体やコイルばね等の弾性
部材を備えていないことから、特定周波数域における顕
著な共振作用的特性が抑えられるのであり、共振作用に
起因する特定周波数域における発生加振力の急激な位相
の変化や大きさの変化等が抑制乃至は回避され得る。そ
れ故、低周波数域から高周波数域にわたる広い周波数域
の振動に対する能動的防振効果を、安定して容易に且つ
有効に得ることが出来るのであり、例えば、フィードバ
ック回路による補正等を加えないマップ制御と組合せて
も、良好なる防振効果を安定して得ることが可能となる
のである。
【0046】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、本発明は、かかる実施形態における具体的な構
成によって、何等、限定的に解釈されるものでない。
【0047】例えば、前記実施形態では、外筒金具14
側に二つのコイル42a,42bが配設されていたが、
その数は限定されるものでなく、一つのコイルだけを配
設したり、或いは三つ以上のコイルを配設することも可
能である。また、外側ヨーク部材も、コイルの配設数等
に応じて変更され得る。更にまた、外側ヨーク部材を単
一のブロック体にて構成することも可能であり、その場
合でも、コイルの樹脂ボビンに立設されたガイドピンに
よる位置決め効果は、有効に発揮され得る。
【0048】また、軸部材12側に配設される内側ヨー
ク部材や永久磁石の具体的構造は、何等限定されるもの
でなく、例えば、一つ或いは三つ以上の内側ヨーク部材
を配設することも可能である。
【0049】更にまた、内側ヨーク部材と外側ヨーク部
材の相対的な配設形態は、何等限定されるものでなく、
軸部材と外筒部材の間に目的とする軸方向の加振力が生
ぜしめられるように、各種の形態をもって、適当な数だ
け配設され得る。
【0050】さらに、コイルの樹脂ボビンに立設される
ガイドピンや外側ヨーク部材に形成される位置決め孔の
断面形状や数は、何等限定されるものでなく、加振器の
サイズや要求される精度、位置決め力等に応じて、適宜
に設定され得る。また、前記実施形態では、同一形状を
有する一対の樹脂ボビン43が採用されていたが、その
他、例えば、一方の樹脂ボビン43において、他方の樹
脂ボビン43の近くまで達する長さのガイドピン56を
設けることにより、他方の樹脂ボビン43には、隣接す
る樹脂ボビン43側に突出するガイドピン(56)を形
成しないようにすることも出来る。また一方、プレス板
金具における凹凸嵌合部も、その形状や数は、何等、限
定されるものでない。
【0051】また、外側ヨーク部材を複数枚のプレス板
金具で構成するに際しても、凹凸嵌合部は必ずしも設け
る必要はない。凹凸嵌合部を設けない場合にも、例え
ば、隣接する樹脂ボビンに対して、それぞれ、周方向で
複数本のガイドピンを立設する場合には、各ガイドピン
の長さを周方向の各位置で異ならせて、各ガイドピンが
突き合わされる軸方向位置を周方向の各位置で異ならせ
ることにより、ガイドピンの位置決め孔への嵌め込みに
よる位置決め作用だけで、隣接する樹脂ボビンを相対的
に位置決めし、ひいてはそれら隣接する樹脂ボビン間に
配設されて外側ヨーク部材を構成する複数枚のプレス板
金具を全体的に位置決めすることも可能である。
【0052】更にまた、発生加振力の調節等のために、
軸部材12や外筒金具14の軸方向長さを調節したり、
中空の軸部材12を採用したり、或いは、軸部材12や
外筒金具14に対して付加質量体を固着すること等も可
能である。
【0053】また、外側ヨーク部側にも永久磁石を配設
し、コイル42への非通電状態下でも外側磁極部に対し
て所定の磁極性が与えられると共に、コイル42への通
電により、外側磁極部における磁極を消失させたり発
現、或いは増減させたりすることで、第一の磁極部と外
側磁極部の間で磁力に基づく相対変位力を発生させるこ
とも可能であり、そのような態様のものも、本発明の範
囲内に含まれる。
【0054】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修整,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた能動的防振用加振器においては、外
側ヨーク部材が、コイルの樹脂ボビンに立設されたガイ
ドピンで位置決めされることにより、樹脂ボビンに対し
て高精度に位置決めされ、同軸的に保持され得るのであ
り、それによって、内側ヨーク部材と外側ヨーク部材の
対向面間の間隙が精度良く且つ安定して形成されること
から、軸部材と外筒部材の間で目的とする相対変位力が
有利に且つ安定して生ぜしめられるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての能動的防振用加振
器を示す縦断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1に示された加振器の作動を説明するための
概略的な縦断面モデル図である。
【図4】図1に示された加振器の一作動状態を説明する
ための概略的な縦断面モデル図である。
【図5】図1に示された加振器の別の作動状態を説明す
るための概略的な縦断面モデル図である。
【符号の説明】
10 加振器 12 軸部材 14 外筒金具 26 永久磁石 28 内側ヨーク部材 42 コイル 43 樹脂ボビン 44 外側ヨーク部材 56,58 ガイドピン 60 位置決め孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材の外方に離間して外筒部材を配設
    し、該軸部材側に永久磁石を装着せしめて内側ヨーク部
    材を構成すると共に、該外筒部材側に樹脂ボビンでモー
    ルドされたコイルと環状の外側ヨーク部材を軸方向に重
    ね合わせて装着し、それら内側ヨーク部材の外周面と外
    側ヨーク部材の内周面を軸直角方向で対向せしめて、該
    コイルへの通電により、それら軸部材と外筒部材に対し
    て軸方向の相対変位力が及ぼされるようにした能動的防
    振用加振器において、 前記コイルをモールドする樹脂ボビンに対して、軸方向
    に突出するガイドピンを固定的に立設すると共に、前記
    外側ヨーク部材における該ガイドピンに対応する位置に
    位置決め孔を形成し、該位置決め孔に該ガイドピンを嵌
    め込むことにより、該外側ヨーク部材を該樹脂ボビンに
    対して位置決めしたことを特徴とする能動的防振用加振
    器。
  2. 【請求項2】 前記外側ヨーク部材を、軸方向に重ね合
    わされた複数枚のプレス板金具にて構成すると共に、そ
    れらのプレス板金具の重ね合わせ面間に相対的な位置ず
    れを防止する凹凸嵌合部を形成した請求項1に記載の能
    動的防振用加振器。
  3. 【請求項3】 前記樹脂ボビンでモールドされたコイル
    を軸方向に離間して複数配設し、それらコイルの軸方向
    間に、軸方向に重ね合わされた複数枚のプレス板金具に
    て構成した外側ヨーク部材を配設すると共に、各コイル
    の樹脂ボビンに立設されたガイドピンを、該外側ヨーク
    部材の軸方向両側から各プレス板金具の位置決め孔に嵌
    め込み、更に各コイルの樹脂ボビンに立設されたガイド
    ピンでそれぞれ位置決めしたプレス板金具を、該プレス
    板金具の重ね合わせ面間に凹凸嵌合部を形成することに
    よって互いに位置決めした請求項1又は2に記載の能動
    的防振用加振器。
  4. 【請求項4】 前記ガイドピンにおける前記コイルの径
    方向内周面側および外周面側の少なくとも何れか一方の
    面を、前記外側ヨーク部材に設けられた位置決め孔の位
    置に合わせて切削加工した請求項1乃至3の何れかに記
    載の能動的防振用加振器。
  5. 【請求項5】 前記外側ヨーク部材における軸方向両側
    の最外面に重ね合わされることにより、前記外筒部材の
    軸方向両端部に固定的に配設されて、該外筒部材から前
    記軸部材に向かって径方向内方に延び出し、前記内側ヨ
    ーク部材と前記外側ヨーク部材の対向面間を軸方向両側
    から覆うと共に、内周縁部において、該軸部材に摺動可
    能に外挿されて該軸部材を軸方向に案内するベアリング
    部材を保持する一対の円環板状の蓋部材を設けると共
    に、それら各蓋部材に対して、前記ガイドピンが嵌め込
    まれる位置決め孔を形成した請求項1乃至4の何れかに
    記載の能動的防振用加振器。
  6. 【請求項6】 前記外筒部材に対して、軸方向端部から
    軸方向に延びるスリット状の切欠きを設けた請求項1乃
    至5の何れかに記載の能動的防振用加振器。
  7. 【請求項7】 前記内側ヨーク部材の外周部分に、前記
    永久磁石によって磁極が与えられた複数の内側磁極部を
    形成する一方、前記外側ヨーク部材の内周部分に、前記
    コイルへの通電によって磁極が与えられる複数の外側磁
    極部を形成し、それら内側磁極部と外側磁極部を、軸直
    角方向で対向するように、且つ軸方向で相互にずらせて
    位置せしめることにより、該内側磁極部と該外側磁極部
    の磁気作用に基づいて、前記コイルへの非通電状態下で
    前記軸部材と前記外筒部材に対して軸方向の相対的な復
    元力が及ぼされる中立位置を与えた請求項1乃至6の何
    れかに記載の能動的防振用加振器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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