JP2000034713A - 原動機に取り付け可能な回転器具及びスキッドステアロ―ダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 取り付け構造体のプロファイルが低く保たれ
る原動機に取り付け可能な回転器具及びスキッドステア
ローダを提供する。 【解決手段】 スキッドステアローダ１８における回転
ブルーム１０用の取り付け部は、スキッドステアローダ
の前面取り付け板に取り付けられるフレーム板に取り付
けられたブラケット３３を備えている。前面取り付け板
は、スキッドステアローダに設けられた傾動シリンダ２
２を使用して水平軸線の周りで傾動可能である。一方、
ブラケットは、フレーム板の頂部に隣接して水平軸線の
周りで回動可能に取り付けられ、ブラケットの下方部分
をフレーム板に向けて傾動させるブルーム１０及び取り
付けブラケットの重量は、ブラケットの下方部分に設け
られて、フレーム１２に戻る力又は移動荷重に反作用す
る、一対の圧縮ばね７０により釣り合うようにされる。
このようにして、釣り合いばねは、高さが極めて低く且
つ視界外となり、邪魔になることはない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、スキッド
ステアローダのような自動車に取り付けられた動力作動
式の回転ブルームであって、回動軸線の周りでブルーム
の重量を釣り合わせる位置に配置されたばねにてブルー
ムを水平の回動軸線の周りで支持するフレームを有する
動力作動式の回転ブルームに関する。この釣り合いばね
は、運転者の視線、又は車の運転者室への入口開口部を
妨害しないように取り付けられている。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術において、車に取り付けられ
た種々の回転ブルームが開発されている。これらのブル
ームは、一般に、端板及び頂部板を有する囲い物内に収
容されている。このブルームは、端板に回転可能に取り
付けられ且つブルームの角度を変化させ得るように、直
立の軸線の周りで回動させることができる。また、該ブ
ルームハウジングは、水平の回動軸線の周りで取り付け
フレームにも取り付けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、比較的
重いブルーム組立体を水平の回動軸線の周りにて釣り合
わせることは、ブルームハウジングの頂部に設けられた
張力ばねによって行われている。この張力ばねは、フレ
ーム上の支持体まで伸長し、この場合、張力ばねは、例
えば、スキッドステアローダの運転者の視線を妨害し且
つスキッドステアローダの運転者室への出入りすると
き、運転者の邪魔になる。

【０００４】高さを調節するためにゲージホイールが使
用されているが、かかるホイールは、損傷し易く、しか
も、毛房の磨耗を調節するため、又は、適正な拭き払い
作業が為されるように、毛房の押圧力を変化させるため
には、運転者はローダから降りなければならない。

【０００５】クイックアタッチメント板を有する、スキ
ッドステアローダに取り付けられたブルームを使用する
ことは広く普及しているが、本発明の装置は、高さ及び
押圧力を制御し且つ運転者の視界が妨害されないように
制御するのに効果的である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、回転ブルーム
が回動可能に取り付けられたフレームに対して回転ブル
ームの重量を釣り合わせるばね組立体に関するものであ
る。このブルームは、スキッドステアローダのような原
動機の前部に取り付けられることが好ましい。取り付け
フレームの下方部分に設けられた圧縮ばねにより、釣り
合い力が提供され、このため、ブルームが水平の取り付
け軸線の周りで下方に回動し勝ちとなるとき、ばねは圧
縮され、取り付け軸線の周りにて下方に回動し勝ちなブ
ルーム、ブルームハウジング及び取り付けブラケットの
下方への荷重は、ばねによる反作用を受ける。

【０００７】更に、図示するように、スキッドステアロ
ーダの取り付け板又はアタッチメント板に取り付けられ
たブルームフレームへのブルームハウジングの取り付け
は、ブルームの角度を変化させるため、ブルームハウジ
ングが垂直軸線の周りで回動することを可能にする。

【０００８】また、スキッドステアローダにおける取り
付け板又はアタッチメント板は、ローダの運転者室から
外に出ることなく、運転者のシートから、用途に合うよ
うにブルームの毛房の下方への荷重を調節することが可
能であるように、傾動シリンダにて傾動させることもで
きる。このアタッチメント板は、使用された釣り合いば
ねのばね圧縮力を増し且つ重く湿った雪を拭き払うとい
った用途のため毛房の荷重を増すために、前方に回転さ
せることができる。アタッチメント板の位置が後方に回
転したことは、屑及び軽い石等を拭き払うとき毛房の荷
重を減少させ且つ毛房の寿命を引き延ばすことになる。

【０００９】取り付け構造体のプロファイルは、低く保
たれ、また、運転者がスキッドステアローダの運転者室
に出入りすることの邪魔にならない。

【００１０】

【発明の実施の形態】全体として参照番号１０で示し
た、動力作動式の回転ブルーム組立体（ｐｏｗｅｒｅｄ
ｒｏｔａｒｙ ｂｒｏｏｍ ａｓｓｅｍｂｌｙ）は、
取り付けフレーム組立体１２に取り付け得るようにされ
ている。この取り付けフレーム組立体１２は、頂部フラ
ンジ１４Ａ及び底部フランジ１４Ｂを有するフレームの
基部板１４を備えている。これらのフランジは、参照番
号１８で概略図的に示したスキッドステアローダのクイ
ックアタッチメント板組立体１６に取り付け且つ該組立
体に係止される。これらのフランジ１４Ａ、１４Ｂは、
フレームの基部板をスキッドステアローダのアタッチメ
ント板に取り付ける手段を形成する。ローダ１８は、ス
キッドステアローダにとって通常の方法で液圧アクチュ
エータ（図示せず）により昇降させることのできるリフ
トアーム２０を有している。傾動シリンダ又はアクチュ
エータ２２は、リフトアームにてクロス部材に接続さ
れ、そのロッド端は、枢動ボルト２４を介してクイック
アタッチメント板１６に接続されている。このクイック
アタッチメント板１６は、ピン２８にてローダアーム２
０の下端に回動可能に取り付けられた側板２６を有して
いる。傾動シリンダ２２を伸長させ且つ引込めることに
より、クイックアタッチメント板１６、従ってフレーム
板１４及びブラケット組立体１２の角度を二重矢印３０
で示すように、水平面に対して変更することができる。
ローダアーム２０は、同様に昇降可能である。

【００１１】フレーム板１４は、その前側部に一対の回
動ブロック組立体３２を有している（図１及び図２参
照）。これら回動ブロック組立体３２の各々は、図示す
るように、隔てられた、２つのブロック３２Ａ、３２Ｂ
を備えており、更に、ブルームの頂部フレーム板部材３
６の端部ハブ３４は、各々、両対の回動ブロック３２の
間にてピン３８により回動可能に取り付けられている。
ブルームのフレーム板部材３６は、基部セクション３５
と、外側セクション３７とを有するブルームの取り付け
フレーム又はブラケット組立体３３の一部分である。外
側セクション３７は、ブルームの角度を変化させ得るよ
うに、垂直回動点（ピン５８）の周りにて基部セクショ
ン３５に回動可能に取り付けられている。

【００１２】フレーム板部材３６は、フレーム板１４の
付近にて垂直に伸長する適当な板４２によりフレームの
上方部材３６に対して堅固に取り付けられたフレームの
下方板部材４０の上方に位置している。回動スリーブ４
４は、基部セクション３５の前端にてフレーム板部材３
６、４０の間を伸長している。

【００１３】ブルームハウジング４６は、頂部シュラウ
ド５０の後側部にフレームの主クロス部材４８（図２）
を有している。端板５２は、クロス部材４８に取り付け
られ且つブルームシュラウドの垂下する側部分５４内に
嵌まる。

【００１４】主クロス部材４８は、参照番号５６Ａ、５
６Ｂで示した一対の板を頂部及び底部に有している。こ
れらの板は、フレーム部材３６、４０の外端部分に重な
り合う。回動ピン５８が板５６Ａ、５６Ｂ、スリーブ４
４、フレーム部材３６、４０を貫通している。このこと
は、クロス部材４８、及び該クロス部材に取り付けられ
たブルームハウジング４６及び回転可能なブルーム４７
の全体が直立軸線の周りで回動することを許容する。ブ
ルームは、周知であるように、適当な軸受にて端板５２
に回転可能に取り付けられている。図２に参照番号６０
で概略図に示した液圧アクチュエータは、その基部端が
ピン６１によりフレーム部材３６に取り付けられ、その
ロッド端は、ピン６３によりブルームハウジングの頂部
板５６Ａと底部板５６Ｂとの間に接続されている。アク
チュエータ６０は、直立軸線の周りでブルームの角度を
調節するために使用される。

【００１５】フレームの基部セクション３５は、フレー
ムの上方部材３６と、フレームの下方部材４０と、垂直
板４２と、その他の所望の補強材とを有している。上方
板５６Ａ及び下方板５６Ｂを介してブルームハウジング
４６を支持するフレーム部分３５及びフレームの外側セ
クション３７は、スリーブ４４を貫通するピン５８によ
り基部セクションに接続されている。ブルームの取り付
けフレーム組立体３３及びブルームハウジング４６は、
ピン３８により板１４に対して１つのユニットとして枢
支されており、下方板４０は、重力の下、板１４に向け
て付勢される。図１にて時計回り方向に回動することに
起因するこの荷重は、フレーム板１４の各側部に１つず
つ設けられた、参照番号７０で示した一対の重荷重の圧
縮ばねによる抵抗を受ける。この圧縮ばね７０は、ブル
ームハウジングの重量の少なくとも一部分を支持する。
図３の底部には、ばね７０も示してある。

【００１６】圧縮ばね７０は、フレーム板１４の側部分
にて角度付きブラケット７２を使用して所定位置に保持
される。該ブラケット７２は、フレーム板１４に溶接さ
れており、そのブラケット７２の各々は、ワッシャー７
６内に摺動する、外方に伸長する舌状体７４（図５参
照）を有している。このワッシャー７６は、ブラケット
７２における肩部面７８に当接し、更に、ユニットの各
側部にて圧縮ばね７０の端部に対する座部も形成する。
ワッシャー７６は、ブラケットの端部舌状体７４が摺動
するときに通るスロットを有している。

【００１７】それぞれのばね７０の他端は、参照番号７
８で示した同様のブラケットにより保持されている。該
ブラケットは、参照番号８４で示した複数のボルトによ
りフレームの下方部材４０にボルト止めされている。該
ブラケット７８は、それぞれのばね７０の他端を支持す
るワッシャー７６を貫通して伸長する舌状体８０を有し
ている。圧縮ばね７０は、ブルーム４７、ブルームの駆
動モータ９２、シュラウド、側板、及びその他の構成要
素（ブラケット組立体１２により保持される要素）の重
量の少なくとも一部分を支持する重荷重の圧縮ばねであ
る。ブルームの駆動モータ９２は、概略図的にのみ示し
てあるが、任意の所望の方法にて取り付けられる。

【００１８】ばね７０からの釣り合い力は、ブルーム４
７の毛房に加わる荷重を多少「浮かせ」、すなわち逃が
すのに十分なものとなる。ローダのアタッチメント板１
６、従って、フレーム板１４の角度を変化させるために
傾動シリンダ２２の位置を変化させると、下方への荷重
も制御することになる。ばね７０は、フレーム組立体３
３が回動するときに、ブラシすなわちブルーム４７の毛
房に加わる圧力を逃がすため、多少の浮力を提供する。
アダプタ板の上方部分を下方に傾動させることにより、
ブルーム４７の毛房に加わる荷重は、苛酷なブラシ作
用、すなわち拭き払い作用のため増大し、また、ユニッ
トを後方に傾動させることにより、荷重が少なくなり且
つ主としてばね７０により支承されて、ブルームの毛房
に対して軽い拭き払い荷重を加えて、屑及び小さい石等
に対して使用されるとき、ブルームの寿命を延ばすこと
ができる。

【００１９】所望のときに、適当なリフトジャッキクラ
ンク９４を提供し且つブルームを格納するときに使用し
て、スキッドステアローダのアタッチメント板に取り付
けることのできる箇所にてブルームを極めて容易に支持
することができることが理解される。

【００２０】本発明は、支持フレームの頂部及びブルー
ムのハウジング上に大きく且つ長い圧縮ばねを使用する
ことを不要にするものである。かかるばねは、長いた
め、運転者の視界を妨げ、また、スキッドステアローダ
と共に使用するとき、頂部に取り付けたばねは、ローダ
への立入り及びローダからの退出を極めて難しくするも
のである。

【００２１】毛房の摩耗及び押圧力の調節は、運転者が
アタッチメント板を傾動させることにより行うことがで
きる。かかる傾動により、ローダの運転者室から取り外
さずに、ブラケット７２、７８の位置を変化させて、フ
レーム１４の角度を変化させることとなる。その結果、
ばね７０により支持することのできるブラシの重量を加
減することが可能となる。圧縮ばねは、十分な釣り合い
力を提供することになる。

【００２２】本発明は好適な実施の形態に関して説明し
たが、当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱せず
に、形態及び細部の点にて変更を為すことが可能である
ことが理解されよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】スキッドステアローダに搭載した状態で示し
た、本発明に従って形成したブルーム取り付け部の側面
図である。

【図２】図１のブルーム取り付け装置の平面斜視図であ
る。

【図３】図１のブルーム取り付け装置の底面斜視図であ
る。

【図４】本発明のローダ取り付け板及びブルーム取り付
け組立体の平面図である。

【図５】ブルームを釣り合わせる圧縮ばね及び取り付け
部材の一方の分解図である。

【符号の説明】

１０ 回転ブルーム組立体 １２ 取り付けフレ
ーム組立体 １４ 基部板 １４Ａ 頂部フラン
ジ １４Ｂ 底部フランジ １６ クイックアタ
ッチメント板組立体 １８ スキッドステアローダ ２０ リフトアーム ２２ 傾動シリンダ／アクチュエータ ２４ 枢動ボルト ２６ 側板 ２８ ピン ３２ 回動ブロック
組立体 ３３ 取り付けフレーム／ブラケット組立体 ３２Ａ、３２Ｂ ブロック ３４ 端部ハブ ３５ 基部セクション ３６ 頂部
フレーム板部材 ３７ 外側セクション ３８ ピン ４０ 下方板部材 ４２ 垂直板 ４４ スリーブ ４６ ブルームハウ
ジング ４８ 主クロス部材 ５０ 頂部シュラウ
ド ５２ 端板 ５４ 側部分 ５６Ａ 頂部板 ５６Ｂ 底部板 ５８ 回動ピン ６０ 液体アクチュエータ ６１、６３ ピン ７０ 圧縮ばね ７２ ブラケット ７４ 舌状体 ７６ ワッシャー ７８ 肩部面 ８０ 舌状体 ８４ ボルト ９２ 駆動モータ ９４ リフトジャッ
キクランク

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・エル・ヴォート アメリカ合衆国ミネソタ州56243，グロー ヴ・シティ，シーエスエイエイチ・16 28551 (72)発明者 フィリップ・ディー・ボグナー アメリカ合衆国ノース・ダコタ州58054, リスボン，セヴンティシックスス・ストリ ート・サウス・イースト 13678

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地面の表面と係合し且つ原動機に取り付
   け可能な回転器具であって、該回転器具を原動機に接続
   し、基部フレームを有する取り付けフレームと、実質的
   に水平軸線の周りでフレームに回動可能に取り付けられ
   たブラケットであって、該ブラケットが回動するとき、
   基部フレームに向けて且つ該基部フレームから離れる方
   向に移動するブラケットの下方部分を有する前記ブラケ
   ットとを備える回転器具において、 ブラケットがフレームに向けて回動するのに抵抗する釣
   り合い力をブラケットに提供すべく、回動点の下方にて
   前記基部フレームと前記ブラケットとの間に取り付けら
   れた少なくとも１つの圧縮ばねを備える回転器具。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の回転器具において、 前記基部フレームが、 スキッドステアローダに取り付ける手段を有する板と、 各ばねに対して支持体から伸長する別個のブラケットで
   あって、ばねの内部に配置された舌状体を有する前記別
   個のブラケットと、 それぞれのばねの一端を支持すべく前記舌状体に取り付
   けられたワッシャーとを更に備える、回転器具。
3. 【請求項３】 アダプタ板をアタッチメントとして回動
   可能に取り付けるローダアームと、前記アタッチメント
   板を傾動させる傾動シリンダとを備える改良したスキッ
   ドステアローダにおいて、 基部フレームをアダプタ板上に取り付ける手段を有す
   る、基部フレームを含む回転器具の取り付け部と、 基部セクションの上側部に隣接して略水平の軸線の周り
   で基部フレームに回動可能に取り付けられた基部セクシ
   ョンを含むブラケット組立体と、 下側部を有するブラケット組立体に取り付けられた回転
   器具と、 荷重に抵抗し得るように基部フレームと基部セクション
   の下側部との間に設けられた圧縮ばねとを備え、 ブラケット組立体にて支持された回転器具が基部セクシ
   ョンを下方に回動させ、これにより、下側部が基部フレ
   ームに向けて移動する傾向を生じさせることを特徴とす
   る改良したスキッドステアローダ。
4. 【請求項４】 請求項３に記載のスキッドステアローダ
   において、 前記ブラケット組立体が、実質的に直立の軸線の周りで
   基部セクションに回動可能に取り付けられた外側セクシ
   ョンと、回転器具が直立軸線の周りで回動するのを制御
   すべく基部セクションと外側セクションとの間に配置さ
   れた流体シリンダとを備える、スキッドステアローダ。
5. 【請求項５】 請求項４に記載のスキッドステアローダ
   において、 前記回転器具が回転ブルームを備える、スキッドステア
   ローダ。
6. 【請求項６】 請求項３に記載のスキッドステアローダ
   において、 基部フレームとブラケット組立体の基部セクションとの
   間に取り付けられた２つのばねが存在し、 該２つのばねが、横方向に隔てられている、スキッドス
   テアローダ。