JP2000033669A - オレフィン系熱可塑性エラストマ―成形品 - Google Patents

オレフィン系熱可塑性エラストマ―成形品

Info

Publication number
JP2000033669A
JP2000033669A JP11076595A JP7659599A JP2000033669A JP 2000033669 A JP2000033669 A JP 2000033669A JP 11076595 A JP11076595 A JP 11076595A JP 7659599 A JP7659599 A JP 7659599A JP 2000033669 A JP2000033669 A JP 2000033669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tpo
layer
sealant
chlorinated
pvc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11076595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3487211B2 (ja
Inventor
Tetsuyoshi Ichioka
徹美 市岡
Masao Kobayashi
政男 小林
Junji Koizumi
順二 小泉
Yoji Iwasaki
洋士 岩崎
Kazuo Takeda
和生 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP07659599A priority Critical patent/JP3487211B2/ja
Priority to US09/386,367 priority patent/US6227598B1/en
Publication of JP2000033669A publication Critical patent/JP2000033669A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3487211B2 publication Critical patent/JP3487211B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的にポリオレフィン系熱可塑性エラスト
マー(TPO)材料で成形されてなる成形品において、
シーラント当接部にウレタンシーラントとの間で実用接
着強度を得ることができる。 【解決手段】 ウレタンシーラントと当接するシーラン
ト当接部32を備え、実質的にTPO材料で成形されて
なるTPO成形品。シーラント当接部32の少なくとも
シーラント当接側面32aがPVC層又はTPU層42
で形成されている。成形品本体の内、少なくともPVC
層42と隣接する部位が、TPO軟質相の全部又は一部
を塩素化ポリエチレン(塩素化PE)で置換して前記P
VC層と熱融着可能とした塩素化TPOで形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウレタンシーラン
トと当接するシーラント当接部を備え、実質的にTPO
材料で成形されてなるTPO成形品に関する。
【0002】ここでは、TPO成形品として、図1に示
すような窓ガラス周縁モール(以下、単に「モール」と
称する。)26を例に採り説明するが、シーラント当接
部を備えておれば特に限定されず、図4に示すようなル
ーフモール27、更には、シーラントダム20(図1参
照)等にも本発明は適用可能である。
【0003】
【背景技術】ウィンドシールド(窓ガラス)12は、下
記の如く板金で形成された窓枠窪み14に、下記のよう
にして取付ける。窓枠窪み14は、底部側(車内側)の
フランジ部16と立ち上がり側の立設壁24とから形成
されている。
【0004】まず、窓枠窪み14のフランジ部16上に
シーラント22の装填後、車内側面に両面接着テープ1
8を介して周縁にシーラントダム20を取付た窓ガラス
12を窓枠窪み14に嵌着して、車内側へ押し付けてシ
ーラント22を伸展させて、窓ガラス12を窓枠窪み1
4に固定する。続いて、窓ガラス12と窓枠窪み14の
立上り壁24との間にできた隙間にモール26を装着す
る。
【0005】このとき、モール26は、基本的には、車
外側に位置するモール本体部28と該モール本体部28
から車内側へ突出する脚部30と該脚部30の先端に形
成されるシーラント当接部32とを有する。モール本体
部28は、窓枠窪み14の車外側外周縁及び窓ガラス1
2の車外側外周縁にそれぞれ係止する窓ガラス外面係合
部34及びシールリップ部36を備えている。また、シ
ーラント当接部32は、窓ガラス内面係合部38及び立
上り壁摩擦係止部40を備えている。
【0006】上記モール26の製造は、例えば、ポリ塩
化ビニル(PVC)材料を用いて、押出成形後、該押出
物を裁断して金型にセットして、コーナ部を射出成形す
ることにより環状に形成して行っていた。
【0007】そして、上記シーラント22としては、窓
ガラス12との接着性、さらには、振動吸収性・耐久性
・シーリング性に優れたウレタン系シーラントが通常使
用されている。他方、シーラント22とモール26との
間には、強固な耐熱接着性が要求される。このため、通
常、PVC製のモール26のシーラント当接部32のシ
ーラント当接側面32aには、イソシアネート系プライ
マーを塗布して接着性を確保していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、昨今の環境
汚染の問題及び省資源見地から、PVC材料の他の材料
への置換が、上記モールにおいても要望されるようにな
って来ている。
【0009】そこで、本発明者らは、モールの成形材料
として、環境汚染が少なく、かつ、リサイクルが容易
で、更には、密度も熱可塑性エラストマー(TPE)中
最も小さいポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(T
PO)に着目して、開発に努力をした。
【0010】しかし、ウレタンシーラントはTPOとの
間で、実用接着強度(特に耐熱試験後の)を確保できな
いことが分かった。当然、ウレタンシーラントとTPO
とを接着可能な適当なプライマーも未だ開発されていな
い。
【0011】本発明は、上記にかんがみて、実質的にT
PO材料で成形されてなるTPO成形品において、ウレ
タンシーラントとシーラント当接部との間で実用接着強
度が得ることができるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のTPO成形品
は、上記課題を、下記構成により解決するものである。
【0013】ウレタンシーラントと当接するシーラント
当接部を備え、実質的にTPO材料で成形されてなるT
PO成形品において、シーラント当接部のシーラント当
接側面がPVC層又はTPU層とされ、成形品本体の
内、少なくともPVC層又はTPU層と隣接する部位
が、TPO軟質相の全部又は一部を塩素化PEで置換し
てPVC層と熱融着可能とした塩素化TPOで形成され
ていることを特徴とする。
【0014】上記塩素化TPOとしては、塩素含有率1
〜20wt%のものを使用することが、PVC層又はTP
U層との熱融着性の確保が容易にできて望ましい。
【0015】
【構成の詳細な説明】以下、本発明の構成(手段)につ
いて、詳細に説明をする。以下の説明で配合単位を示す
「部」は、特に断らない限り、「重量部」を意味する。
また、既述例と同一部分については、同一図符号を付し
て、それらの説明の全部又は一部を省略する。
【0016】本発明のモール(TPO成形品)26は、
ウレタンシーラント22と当接するシーラント当接部3
2を備え、実質的にTPO材料で成形されてなることを
前提とする。
【0017】シーラント当接部32のシーラント当接側
面32aがPVC層(又はTPU層)42で形成され、
成形品本体(モール本体部28及び脚部30)の内、少
なくともPVC層(又はTPU層)42と隣接する部位
が、TPO軟質相の全部又は一部を塩素化PEで置換し
てPVC層(又はTPU層)と熱融着可能とした塩素化
TPOで形成されている。
【0018】このとき塩素化TPOとしては、塩素含有
率1〜20wt%、望ましくは、2〜15wt%のものを使
用する。
【0019】モールを例にとり、より具体的に説明をす
る。
【0020】図2に示すモール26は、前述の如く、モ
ール本体部28と脚部30とシーラント当接部32とを
有する。モール本体部28は、窓枠窪み14の車外側外
周縁及び窓ガラス12の車外側外周縁にそれぞれ係止す
る窓ガラス外面係合部34及びシールリップ部36を備
えている。また、シーラント当接部32は、窓ガラス内
面係合部38及び立上り壁摩擦係止部40を備えてい
る。
【0021】そして、シーラント当接部32のシーラン
ト当接側面32aがPVC層(又はTPU層)42で形
成され、他部、即ち、成形品本体(モール本体部28及
び脚部30)が塩素化TPOで形成されている。
【0022】ここで塩素化TPOとは、硬質相成分がオ
レフィン系樹脂であり、軟質相成分がエチレン−α−オ
レフィン系共重合体ゴムであるTPOにおいて、エチレ
ン−α−オレフィン系共重合体ゴム一部又は全部を塩素
化PEゴムで置換して塩素化したものを言う。硬質相成
分と硬質相成分の比率は、塩素化TPOに要求される硬
度によっても異なるが、通常、前者/後者=30/70
〜70/30の範囲とする。なお、硬度調整は、プロセ
スオイルの配合量によっても、ある程度可能である。
【0023】上記オレフィン系樹脂としては、ポリエチ
レン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブテン
(PB)又はそれらの共重合体等を挙げることができ、
特に、ブロック型PPが望ましい。
【0024】エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム
の具体例としては、エチレン−α−オレフィン共重合体
ゴム又はエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重
合体ゴムをあげることができ、α−オレフィンとしては
プロピレン、非共役ジエンとしては、エチリデンノルボ
ルネン等が好適に使用できる。
【0025】TPO中のエチレン−α−オレフィン系共
重合体ゴムは、未架橋、部分架橋、全体架橋などの架橋
状態で存在させることができるが、圧縮永久歪の観点か
ら部分架橋又は全体架橋(動的加硫)が好ましい。
【0026】塩素化PEゴムとしては、塩素含有量25
〜60wt%、望ましくは、40〜50wt%のものを使用
できる。塩素含有量が上記範囲外であると、下記のよう
な問題点を発生し易い。
【0027】塩素含有量が多過ぎると、ブロック型PP
やエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムとの相溶性
が悪くなり、逆に少な過ぎると、相対的に塩素化PEゴ
ムの配合量を多くする必要があり、エチレン−α−オレ
フィン系共重合体ゴムの添加量が相対的に少なくなり、
成形品の硬度調整が困難となる。
【0028】塩素化TPOの全体の塩素含有量は、通
常、1〜20wt%、望ましくは、3〜15wt%となるよ
うに、塩素化PEゴムの配合量で調整する。塩素含有量
が過少では、PVC層42との融着(共押出し)が困難
であり、他方、過多では、本発明の目的である、塩素含
有量低減に伴う、環境汚染の減少化を余り期待できな
い。即ち、環境汚染低減の見地からは、塩素化TPOと
PVC層42との間で熱融着可能であれば、可及的に、
塩素含有量が小さい方が望ましい。
【0029】本実施形態では、必然的ではないが、モー
ル本体部28のシールリップ部36は、シール性の見地
から、他部より柔らかいTPO材料で、また、窓ガラス
12外面係合部の外面は、窓ガラス12を拭く際の耐摩
耗性を付与する見地から、相対的に他部より硬めのTP
O材料で耐摩耗層44を形成することが望ましい。例え
ば、成形品本体(モール本体部28・脚部30・シーラ
ント当接部32)を硬度Hs(JIS A) 85°としたとき、
シールリップ部36の硬度はHs(JIS A) 75°、耐摩耗
層は硬度Hs(JIS A) 90°とする。
【0030】このとき、シールリップ部36及び耐摩耗
層44は、汎用の非塩素化TPOで形成してもよいが、
各TPO材料は、融着性及び共押出性の見地から、いず
れも塩素化TPOを用いることが望ましい。表1に、各
部位に使用可能な各硬度の材料組成例を示す。TPO−
4は、シールリップ部36用であり、TPO−5は、耐
摩耗層44用である。
【0031】また、PVC層(又はTPU層)42は、
図3に示す如く、シーラント当接部32の全部としても
よいが、PVC層の場合は環境汚染低減の見地から、T
PU層の場合は材料コスト低減の見地から、できるだけ
薄肉のものが望ましい。
【0032】PVC層(又はTPU層)42はディスパ
ージョン塗料(ペーストゾルを含む。)等を用いて塗布
により形成してもよいが、生産性の見地から、共押出し
が望ましい。その場合の、肉厚は、0.05〜1mmとす
る。0.05mm未満では共押出が困難であるとともに、
ウレタンシーラントとの間に、ウレタンプライマー塗布
としても実用接着強度を得難い。
【0033】なお、PVC層の代わりにTPU層とした
場合は、シーラントがウレタン系であるため、確認して
いないがプライマーレスが可能であることが期待でき
る。
【0034】上記PVC層42を形成するPVC材料と
しては、通常、塩化ビニルの単独重合体又は塩化ビニル
を主成分とする共重合体に、DOP等のエステル系可塑
剤30〜70 phrを添加して、硬度を成形品本体の硬度
及び引張弾性率を略同一とした軟質PVC材料(引張破
断時伸び180%以上)を使用することが望ましい。ポ
リマーブレンドタイプのPVC系熱可塑性エラストマー
も使用可能である。
【0035】また、TPU層42を形成するTPUは、
ジイソシアナートと短鎖グリコールからなるポリマー鎖
をハードセグメントとし、ジイソシアナートと長鎖グリ
コールからなるポリマー鎖をソフトセグメントとするも
のである。ここで、短鎖グリコールとしては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール等が使用され、また、長鎖グルコールとしては、
ポリアルキレングルコール(特にPTMG:ポリテトラ
メチレングリコール)等のポリエーテル系又はポリカプ
ロラクトン、ポリカーボネート等のポリエステル系のも
のが使用される。(高分子学会編「高分子素材One Poin
t-19 エラストマー」(1989-2-20) 共立、p.75参照) 。
【0036】これらの長鎖グリコールの内で、耐水性、
耐熱老化性、耐油性及び耐寒性のバランスを取り易いカ
プロラクトン系のものが望ましい。
【0037】また、ジイソシアナートとしては、4,
4´−ジフエニルメタンジイソシアナート(以下「MD
I」と略す)、クルードMDI、液状MDI、トリレン
ジイソシアナート、及びフエニレンジイソシアナート
等、さらには取扱上の見地から、これらのを高分子化さ
せたダイマー、トリマー、トリメチロールプロパン、プ
レポリマーなどの芳香属系のもの、または、イソシア
ナートヘキサメチレンジイソシアナート(HMDI)、
キシレンジイソシアナート(XDI)、水添キシレンジ
イソシアナート(水添XDI)、4,4´−メチレンビ
スジシクロヘキシルジイソシアナート(H12MD
I)、メチルシクロヘキシルジイソシアナート(水添T
DI)、及びイソホロンジイソシアナート(IPDI)
等、さらには、取扱上の見地から、それらを高分子化さ
せたダイマー、トリマー、トリメチロールプロパン付加
体、プレポリマーなど、いわゆる非黄変性の脂肪族(脂
環式)系ものを使用できる。
【0038】このTPU層も、上記PVC層の場合と同
様、ハードセグメントとソフトセグメントとの比率を調
整して、硬度を成形品本体の硬度及び引張弾性率を略同
一とした軟質PVC材料(引張破断時伸び180%以
上)を使用することが望ましい。
【0039】上記においてはウィンドシールドモールを
例に採り説明したが、図4に示すようなルーフモール2
7にも勿論適用可能である。例えば、モール本体部28
Aが塩素化TPOで形成され、モール本体部28Aのシ
ーラント当接側がPVC層(又はTPU層)42Aで形
成され、反対側面である表面側の耐摩耗層44Aがモー
ル本体部28Aより硬度の若干高い塩素化TPOで形成
されている構成である。
【0040】
【発明の作用・効果】本発明のTPO成形品は、上記の
如く、シーラント当接部の少なくともシーラント当接側
面がPVC層(又はTPU層)で形成され、成形品本体
の内、少なくとも前記PVC層と隣接する部位が軟質相
の全部又は一部が塩素化PEで置換されてPVC層(又
はTPU層)と熱融着(熱接着)可能な塩素化TPOで
形成されている構成により、実質的にTPOで成形され
てなるTPO成形品において、プライマー等に特別の工
夫をしなくても、ウレタンシーラントとの間に実用接着
強度が得ることができる。
【0041】
【試験例】次に、実施例及び比較例の組み合わせについ
て、本発明の効果を確認するために行った試験例につい
て説明をする。
【0042】A.当該試験に使用したPVC層・TPU
層形成材料、イソシアネート系プライマー及びウレタン
シーラントを下記する。
【0043】(1) PVC層形成材料(軟質PVC) ポリマー:ストレート 平均重合度1100 可塑剤:ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート(DO
P)55 phr 硬度:HS (JIS A) 85° (2) TPU層形成材料(TPU) ポリカプロラクトン系 硬度:HS (JIS A) 85° 伸び:600% (3) イソシアネート系プライマー 「サンスター43572」サンスター技研株式会社製造
販売 (4) ウレタンシーラント 「サンスターペンギンシール#552」サンスター技研
株式会社製造販売 B.試験は下記各項目について、下記方法により行っ
た。
【0044】(1) ウレタンシーラントとの接着性評価試
験 表2に示すTPO−1〜5の各シーラント当接側面材料
を用いて押出して調製した押出成形品を裁断した基材
(30mm×100mm×1mmt)の表面に、上記イソシア
ネート系プライマーを塗布し(5g/100 cm2)、室
温(23℃)で、24時間放置後、更に、その上にウレ
タンシーラント(横浜ゴム社製「WS−70」)を、ハ
ンドガンで厚みが3〜4mmとなるように塗布し、室温
(23℃)で144時間放置してシーラント層を硬化さ
せて試験片とした。
【0045】各試験片について、基材とシーラント層と
の界面をナイフで約20mmの長さ剥離させた状態で、基
材を手で押えながら、手でシーラント層を把持して90
°以上の屈曲させた方向に引張って、剥離試験を行い、
界面状態を目視観察した。評価基準は、下記の通りとし
た。
【0046】 ○…シーラント層の凝集破壊 Χ…基材又はプライマー層とシーラント層との界面破壊 試験結果を表2に示すが、PVC層又はTPU層とシー
ラント層とは接着可能であるが、TPO層とは、いずれ
も実用接着強度が得難い。即ち、塩素化されていないT
PO−1又は塩素含有量が4.5%と少ないTPO−2
・4・5の各場合は、初期・耐熱試験後のいずれも実用
接着強度が得られず、塩素含有量が13.5%と多いT
PO−3の場合は、初期においては実用接着強度が得れ
れるが、耐熱試験後においては実用接着強度が得れれな
い。
【0047】(2) PVC層又はTPU層とTPO材料と
の接着性評価試験 表1に示すTPO−1・2・3の各材料及び上記PVC
材料又はTPU材料から形成した押出成形シートを裁断
して調製した短冊形の基材(30mm×100mm×1mm
t)相互を重ね合わせて、プレス成形機にて半分を加熱
加圧接着(180℃×3MPa×10秒)し、冷却して
試験片とした。
【0048】PVC層と各TPO層とを両手で把持し
て、両側へ引張り、剥離の有無を目視評価した。評価基
準は、下記の通りとした。
【0049】○…剥離なし、Χ…完全に剥離。
【0050】PVC層又はTPU層とTPO層との間で
は、塩素化されたTPO−2・3を用いた場合は、実用
接着強度が得られるが、塩素化されていないTPO−1
を用いた場合は、実用接着強度が得られないことが分か
る。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する窓ガラス周縁モールの従来例
の装着態様断面図
【図2】本発明の一実施形態を示す窓ガラス周縁モール
の断面図
【図3】本発明の他の実施形態を示す窓ガラス周縁モー
ルの断面図
【図4】本発明の他の実施形態を示すルーフモールの断
面図
【符号の説明】 12 ウィンドシールド(窓ガラス) 14 窓枠くぼみ 26 窓ガラス周縁モール 27 ルーフモール 28、28A モール本体部 30 脚部 32 シーラント当接部 32a シーラント当接側面 42、42A PVC層(又はTPU層) 44、44A 耐摩耗層
フロントページの続き (72)発明者 小泉 順二 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 岩崎 洋士 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 竹田 和生 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウレタンシーラントと当接するシーラン
    ト当接部を備え、実質的にオレフィン系熱可塑性エラス
    トマー(TPO)材料で成形されてなるTPO成形品に
    おいて、 前記シーラント当接部の少なくともシーラント当接側面
    がポリ塩化ビニル層(PVC層)又は熱可塑性ウレタン
    層(TPU層)で形成され、 前記成形品本体の内、少なくとも前記PVC層又はTP
    U層と隣接する部位が、TPO軟質相の全部又は一部を
    塩素化ポリエチレン(塩素化PE)で置換して前記PV
    C層又はTPU層と熱融着可能とした塩素化TPOで形
    成されていることを特徴とするTPO成形品。
  2. 【請求項2】 前記PVC層又はTPU層が、肉厚0.
    05〜1mmの薄層であることを特徴とする請求項1記載
    のTPO成形品。
  3. 【請求項3】 ウレタンシーラントと当接するシーラン
    ト当接部を備え、実質的にTPO材料で成形されてなる
    TPO成形品において、 前記シーラント当接面がPVC層又はTPU層とされ、 前記成形品本体の内、少なくとも前記PVC層又はTP
    U層と隣接する部位が、TPO軟質相の全部又は一部を
    塩素化PEで置換した塩素含有率1〜20wt%の塩素化
    TPOで形成されていることを特徴とするTPO成形
    品。
  4. 【請求項4】 前記PVC層又はTPU層が、肉厚0.
    05〜1mmの薄層であることを特徴とする請求項3記載
    のTPO成形品。
JP07659599A 1998-05-15 1999-03-19 オレフィン系熱可塑性エラストマー成形品 Expired - Fee Related JP3487211B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07659599A JP3487211B2 (ja) 1998-05-15 1999-03-19 オレフィン系熱可塑性エラストマー成形品
US09/386,367 US6227598B1 (en) 1999-03-19 1999-08-31 Thermoplastic olefin elastomer molded article

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13395598 1998-05-15
JP10-133955 1998-05-15
JP07659599A JP3487211B2 (ja) 1998-05-15 1999-03-19 オレフィン系熱可塑性エラストマー成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000033669A true JP2000033669A (ja) 2000-02-02
JP3487211B2 JP3487211B2 (ja) 2004-01-13

Family

ID=26417730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07659599A Expired - Fee Related JP3487211B2 (ja) 1998-05-15 1999-03-19 オレフィン系熱可塑性エラストマー成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3487211B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008539102A (ja) * 2005-04-29 2008-11-13 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 複合要素、特にウィンドウガラス
JP2016064749A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 株式会社イノアックコーポレーション 自動車用ウインドモール
CN113119552A (zh) * 2019-12-31 2021-07-16 苏州瑞高新材料有限公司 一种新型的安全环保轻量化汽车内饰材料及其制备方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008539102A (ja) * 2005-04-29 2008-11-13 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 複合要素、特にウィンドウガラス
JP2016064749A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 株式会社イノアックコーポレーション 自動車用ウインドモール
CN113119552A (zh) * 2019-12-31 2021-07-16 苏州瑞高新材料有限公司 一种新型的安全环保轻量化汽车内饰材料及其制备方法
CN113119552B (zh) * 2019-12-31 2022-10-18 苏州瑞高新材料有限公司 一种新型的安全环保轻量化汽车内饰材料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3487211B2 (ja) 2004-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5183613A (en) Process for the preparation of solventless, low friction, abrasion-resistant coatings for elastomeric substrates
US6227598B1 (en) Thermoplastic olefin elastomer molded article
JP3261562B2 (ja) 自動車用ウェザストリップ
JP3699483B2 (ja) 自動車用の密閉縁材
EP1132242B1 (en) Automobile trim and method for manufacturing the same
US20080319133A1 (en) Method of adhering a thermoplastic elastomer member to a glass sheet
KR20020059821A (ko) 와이퍼 블레이드
US5766703A (en) Automobile weather strip
CN1447755A (zh) 用无溶剂结晶的聚烯烃涂料涂覆橡胶的方法
JP3487211B2 (ja) オレフィン系熱可塑性エラストマー成形品
AU627653B2 (en) Solventless, low-friction, abrasion-resistant coatings for elastomeric substrates
JP3583216B2 (ja) 表皮部材用ポリオレフィン樹脂組成物及びその積層物
JPH10193985A (ja) 自動車用ガラスラン
JP4370677B2 (ja) 合成樹脂製成形体
JP2001040106A (ja) 防水シートの接着方法
JP2003220640A (ja) 長尺状樹脂成形部材
TWI719071B (zh) 工作機械用密封構件
JP2002114936A (ja) プライマー組成物及びそれが塗布されたウェザーストリップ
JP3428908B2 (ja) シリコーンゴム層を備える積層体
JP3210066B2 (ja) ガラスランチャンネル
JPH11166065A (ja) 発泡シール部材の製造方法
JP2001270042A (ja) ゴム/熱可塑性エラストマー複合体
JP2515220B2 (ja) 自動車のウエザストリツプの成形法
JP4778160B2 (ja) 接着用プライマー組成物ならびに該組成物を使用した防水シートの接着方法および同シートの破損部補修方法
JPH11227457A (ja) 自動車用ウエザストリツプ及びその成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030930

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees