JP2000033542A - スケジューリング装置 - Google Patents

スケジューリング装置

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JP2000033542A
JP2000033542A JP20472598A JP20472598A JP2000033542A JP 2000033542 A JP2000033542 A JP 2000033542A JP 20472598 A JP20472598 A JP 20472598A JP 20472598 A JP20472598 A JP 20472598A JP 2000033542 A JP2000033542 A JP 2000033542A
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JP20472598A
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Nobuyuki Odera
信行 大寺
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Kobe Steel Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ワークに対して所定の処理を行う多段階工程
で, 各工程からのサービス要求に基づいて所定のサービ
スを行うサービス手段のスケジューリング。 【解決手段】 累計待ち時間算出部2で,各ワーク毎
に,各工程における待ち時間の累計Wwを算出し,許容
待ち時間算出部3で,待ち状態にあるサービス要求それ
ぞれについて,サービス要求が出されている工程での処
理時間Twkと各工程毎の処理時間の最大値MAX(T
wi)(i=1〜n)との偏差(MAX(Twi)−T
wk)を求める。更に,優先度補正値入力部4におい
て,例えば緊急度に応じて補正値Cwkが入力される。
そして優先度算出部5において優先度Pk=Ww−(M
AX(Twi)−Twk)+Cwkを求め,これら優先
度に従って1つのサービス要求を選択する。これによ
り,システム全体としての処理効率を優先したスケジュ
ーリングが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ワークに対して所
定の処理を行う多段階工程で, 各工程からのサービス要
求に基づいて上記ワークに対する所定のサービスを行う
サービス手段のスケジューリング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複数の工程からなる生産システムにおけ
るスケジューリング手法としては,状況の変化に柔軟に
対応可能であることから,実際に生産を行いつつリアル
タイムに工程の順序づけや処理機械などの割り当てなど
を行うリアルタイムスケジューリング手法が用いられる
ことが多い。また,特に大規模な生産システムにおいて
は,大型計算機を用いてシステム全体のスケジューリン
グを行う集中型のリアルタイムスケジューリングシステ
ムでは対応が困難となるため,例えば各工程毎に設けら
れたスケジューリングプロセスが互いに協調してスケジ
ューリングを行う分散型リアルタイムスケジューリング
システムを用いることが有効である。このような分散型
リアルタイムスケジューリングシステムとしては,例え
ば,「(社)日本鉄鋼協会 計測・制御・システム工学
部会,分散環境下でのスケジューリング技術フォーラム
テキスト“分散型リアルタイムスケジューリング”,鳩
野逸生,1998」に提案されているものが知られてい
る。ところで,上記のような従来の分散型リアルタイム
スケジューリングシステムでは,2つの工程間に発生す
る搬送ジョブの決定方法として,特急ジョブを優先し,
それ以外の通常ジョブについては基本的に搬送要求の出
力順に処理するという方法を用いるのが一般的であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,単に搬
送要求の出力順に処理を行ったのでは,全体としての生
産効率を逆に低下させてしまう可能性がある。例えば,
図5に示すような,加工機械,入力バッファ,出力バッ
ファを具備する3つの加工セルC51〜C53で構成さ
れる生産システムを考える。この生産システムでは,A
GV(Automatic-Guided-Vehicle:自動搬送車)60に
よってワークが加工セルC51からC53まで順に搬送
され,各加工セルで所定の加工が加えられて最終製品が
生産される。尚,ここでは搬送要求は上流側の加工セル
からAGV60に対して発せられる。今,加工セルC5
1からAGV60に対して異なる2つの種類のワークW
51,W52に関する搬送要求が出されているものとす
る。ここで,加工セルC52におけるワークW51,W
52の加工時間をそれぞれ10分,5分,加工セルC5
3における加工時間をそれぞれ5分,10分とすると,
ワークW51は加工セルC53よりも加工セルC52の
ほうが加工時間が長い,即ち加工セルC52がネック工
程となるのに対し,ワークW52は加工セルC53より
も加工セルC52のほうが加工時間が短い,即ち加工セ
ルC53がネック工程となる。生産システム全体の効率
はネック工程によって決まるため,ネック工程へのワー
クの投入が遅れれば,全体としての処理効率はそれだけ
低下する。従って,この場合には,ワークW52に関す
る搬送要求のほうがワークW51よりも多少早く出され
ていたとしても,ワークW51を先に搬送するほうが生
産システム全体の効率は高くなる。また,搬送要求の発
生順に処理を行うと,同じワークが度々待たされること
も考えられ,ワーク毎の生産時間がばらついてしまい,
これも結果的に生産システム全体の効率を落としてしま
う原因となりうる。尚,以上のようなことは,AGVに
よる各加工セル間での搬送要求に限らず,各加工セルか
ら出力される様々なサービス要求に関するスケジューリ
ングについても同様である。本発明は上記事情に鑑みて
なされたものであり,システム全体としての処理効率を
優先したスケジューリングが可能なスケジューリング装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は,ワークに対して所定の処理を行う多段
階工程で, 各工程からのサービス要求に基づいて上記ワ
ークに対する所定のサービスを行うサービス手段のスケ
ジューリング装置において,サービス待ち状態にある複
数の上記サービス要求それぞれについて,それらサービ
ス要求の対象となるワーク毎に,上記サービス要求が出
されている工程での処理時間と各工程毎の処理時間の最
大値との偏差を求める許容待ち時間算出手段と,上記許
容待ち時間算出手段で得られた偏差に基づいて所定の優
先度を求め,該優先度に基づいて上記サービス待ち状態
にある複数のサービス要求の中から1つを選択する第1
のサービス要求選択手段とを具備してなることを特徴と
するスケジューリング装置として構成されている。ま
た,第2の発明は,ワークに対して所定の処理を行う多
段階工程で, 各工程からのサービス要求に基づいて上記
ワークに対する所定のサービスを行うサービス手段のス
ケジューリング装置において,上記ワーク毎に,上記各
工程が上記サービス要求を出してから実際に上記サービ
ス手段によるサービスが開始されるまでの待ち時間の累
計を算出する累計待ち時間算出手段と,上記累計待ち時
間算出手段で得られた累計待ち時間に基づいて所定の優
先度を求め,該優先度に基づいてサービス待ち状態にあ
る複数の上記サービス要求の中から1つを選択する第2
のサービス要求選択手段とを具備してなることを特徴と
するスケジューリング装置として構成されている。ま
た,第3の発明は,上記第1,第2の発明を組み合わせ
たものであり,ワークに対して所定の処理を行う多段階
工程で, 各工程からのサービス要求に基づいて上記ワー
クに対する所定のサービスを行うサービス手段のスケジ
ューリング装置において,サービス待ち状態にある複数
の上記サービス要求それぞれについて,それらサービス
要求の対象となるワーク毎に,上記サービス要求が出さ
れている工程での処理時間と各工程毎の処理時間の最大
値との偏差を求める許容待ち時間算出手段と,ワーク毎
に,上記各工程が上記サービス要求を出してから実際に
上記サービス手段によるサービスが開始されるまでの待
ち時間の累計を算出する累計待ち時間算出手段と,上記
許容待ち時間算出手段で得られた偏差と上記累計待ち時
間算出手段で得られた累計待ち時間とに基づいて所定の
優先度を求め,該優先度に基づいて上記サービス待ち状
態にある複数のサービス要求の中から1つを選択する第
3のサービス要求選択手段とを具備してなることを特徴
とするスケジューリング装置として構成されている。ま
た,上記第2,第3の発明において,上記累計待ち時間
算出手段で各工程終了毎に上記累計待ち時間を初期化す
るようにすれば,複数回のサービス要求が必要な工程か
らのサービス要求を優先することが可能となる。また,
上記第1〜第3の発明において,上記所定の優先度を,
例えば緊急度などの任意の値で補正可能とすれば,工程
全体の処理効率を高く維持しつつ,緊急度の高い特定の
ワークを優先させることが可能である。
【0005】
【作用】多段階工程全体の効率は,処理時間の最も長い
ネック工程によって決まるため,ネック工程へのワーク
の投入が遅れれば,全体としての処置効率はそれだけ低
下する。逆に,ネック工程よりも処理時間が短い工程で
は,待ち時間がその余裕分以下であれば全体の効率には
影響を及ぼさない。上記第1,第3の発明では,サービ
ス要求が出されている工程での処理時間と各工程毎の処
理時間の最大値(ネック工程での処理時間)との偏差が
求められ,これに基づいて得られる優先度に応じて複数
のサービス要求の中から1つが選択され,実行される。
従って,工程全体の処理効率を優先したスケジューリン
グが可能となる。また,上記第2,第3の発明では,ワ
ーク毎の累計待ち時間が計算され,この累計時間が長く
なるほど優先度が高くなるため,特定のワークのみが度
々待たされることはなく,ワーク毎の処理時間が均一化
される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の
形態に係るスケジューリング装置A1の概略構成を示す
ブロック図,図2は上記スケジューリング装置A1を適
用可能な生産システムSの概略構成を示す図,図3は上
記生産システムSにおけるワークの機種毎,加工セル毎
の処理時間と搬送要求回数の一例をまとめた表,図4は
上記図3に基づいて上記スケジューリング装置A1の許
容待ち時間算出部3で算出された許容待ち時間をまとめ
た表である。本実施の形態に係るスケジューリング装置
A1は,上記第3の発明を具現化したものであり,図1
に示すような概略構成を有する。まず,図2を用いて,
上記スケジューリング装置A1が適用される生産システ
ムSの全体構成について説明する。図2に示すように,
生産システムSは,4つの加工セルC1〜C4(多段階
工程を構成する各工程の一例)と,各加工セルからの搬
送要求(サービス要求)に基づいて上記各加工セル間で
のワークの搬送や図示しない部品庫から加工セルまでの
部品の搬送(サービスの一例)等を行うAGV1(サー
ビス手段の一例)とを具備している。上記加工セルC1
〜C4は,それぞれ加工機械,入力バッファ,出力バッ
ファにより構成されている。また,上記加工セルC1〜
C4は通信ネットワークにより互いに接続されており,
各加工セル間での情報の送受信が可能である。また,上
記AGV1についても無線等によって上記ネットワーク
に接続されている。更に,上記通信ネットワークには,
生産システムSに対してワーク製作の指示などを与える
上位コンピュータやその操作端末が接続されている。生
産システムSでは,AGV1によってワークが加工セル
C1からC4まで順に搬送され,各加工セルにおいて所
定の加工が加えられて最終製品が生産される。尚,この
生産システムSでは,加工セル間でのワークの搬送要求
は下流側の加工セルからAGV1に対して発せられるも
のとする。また,上記生産システムSで処理されるワー
クの機種はa〜cの3種類であり,各ワーク毎の各加工
セルにおける処理時間と搬送要求回数は図3に示すよう
に設定されているものとする。例えば機種aのワーク
は,加工セルC2での処理時間が12分であり,その処
理を行うに先立って2回の搬送要求(加工セルC1から
のワークの搬送要求や部品庫からの部品の搬送要求)が
発せられる。
【0007】続いて,本実施の形態に係るスケジューリ
ング装置A1の構成について説明する。図1に示すスケ
ジューリング装置A1は上記AGV1上に搭載されてお
り,累計待ち時間算出部2,許容待ち時間算出部3,優
先度補正値入力部4,優先度算出部5,及びサービス要
求選択部6により構成されている。上記累計待ち時間算
出部2では,各ワーク毎に,各加工セルにおいて搬送要
求を出してから実際にAGV1による搬送が開始される
までの待ち時間の累計Ww(wは個々のワークを表す)
が算出される。上記累計待ち時間Wwは,各ワークが全
ての加工セルによる処理を終了して最終製品として取り
出されるまで,各加工セルにおける待ち時間が順次加算
される。尚,各ワーク毎の待ち時間は,AGV1上に順
次記憶されるようにしてもよいし,上記上位コンピュー
タなどに記憶しておいて必要に応じてAGV1に送信さ
れるようにしてもよい。上記許容待ち時間算出部3で
は,各加工セルにおいて搬送待ち状態にある搬送要求そ
れぞれについて,上記搬送要求が出されている加工セル
(即ちその搬送に引き続いて処理が行われる加工セル)
での処理時間Twk(wは個々のワークを,kは加工セ
ルを表す)と各加工セル毎の処理時間の最大値MAX
(Twi)(i=1〜n)との偏差(MAX(Twi)
−Twk)が求められる。図4は,上記許容待ち時間算
出部3で算出される値を,図3に基づいてワークの機種
毎,加工セル毎にまとめたものである。例えば機種aに
ついて見ると,各加工セルの処理時間の最大値は加工セ
ルC1,C2の12分であるから,加工セルC1,C2
では上記偏差が0,加工セルC3では(12−7)分,
加工セルC4では(12−10)分となる。上記偏差
は,各加工セルの処理時間の最大値,即ちネック工程で
の処理時間から各加工セルの処理時間を差し引いたもの
であり,生産システム全体の処理効率を低下させないた
めに各加工セルにおいて許される待ち時間であるといえ
る。以下,上記許容待ち時間算出部3で算出される上記
偏差の値(MAX(Twi)−Twk)を許容待ち時間
という。上記優先度補正値入力部4では,後述する優先
度算出部5で算出される優先度を補正するための補正値
Cwk(wは個々のワークを,kは加工セルを表す)が
入力される。上記Cwkは,例えば緊急度の高いワーク
に対して大きな値が設定される。上記優先度算出部5で
は,上記累計待ち時間算出部2,許容待ち時間算出部
3,優先度補正値入力部4で得られた各値を用いて,次
式により優先度Pkが算出される。 Pk=Ww−(MAX(Twi)−Twk)+Cwk …(1) ここで,i=1〜n(nはワークwの処理が行われる加
工セルの数)上記サービス要求選択部6では,上記優先
度算出部5で算出された上記優先度Pkに基づいて,複
数の搬送要求の中から次に処理するサービス要求の選択
が行われる。上記(1)式より明らかなように,累計待
ち時間Wwが大きくなるほど優先度が高くなるため,特
定のワークのみが度々待たされることはなく,ワーク毎
の生産時間が均一化される。また,許容待ち時間(MA
X(Twi)−Twk)が小さいほど,即ち生産システ
ム全体の処理効率への影響が大きいほど優先度が高くな
るため,生産システム全体の処理効率の低下が防止でき
る。また,優先度補正値Cwkにより,生産システム全
体の処理効率を高く維持しつつ,緊急度の高い特定のワ
ークを優先させることが可能である。ここで,上記優先
度算出部5と上記サービス要求選択部6とで,上記第3
のサービス要求選択手段の一例が構成されている。
【0008】続いて,スケジューリング装置A1による
処理手順の一例を具体的に説明する。まず,上記上位コ
ンピュータ或いは操作端末から,生産システムSに対し
てワークの製作の指示が与えられる。具体的には,製作
するワークの最後の加工セル(ここでは加工セルC4)
に対して上記指示が送信される。上記指示を受信した加
工セルC4から上流に向かってC3,C2,C1と搬送
要求が送信され,最初に最上流であるC1が,AGV1
に対してワーク,及び部品の搬送要求を出力する。AG
V1では,上記搬送要求を搬送作業中に受信した場合に
はその搬送要求をキューイングして待ち状態とし,搬送
作業を継続する。1つの搬送作業が終了した時点で,待
ち状態となっている搬送要求が1つしか存在しなけれ
ば,AGV1は直ちにその搬送要求を実行するが,待ち
状態の搬送要求が複数存在する場合には,以下のように
上記スケジューリング装置A1による処理が行われる。
まず,上記累計待ち時間算出部2において累計待ち時間
Wwが,上記許容待ち時間算出部3において許容待ち時
間(MAX(Twi)−Twk)がそれぞれの搬送要求
の対象ワークについて算出される。また,上記優先度補
正値入力部4において,搬送要求の対象ワークの緊急度
に応じた優先度補正値が入力される。そして,これらの
値に基づいて,上記(1)式により各搬送要求の対象ワ
ークに関する優先度Pkが算出される。ここで,ある時
点で,加工セルC2からのワークaに関する搬送要求
(搬送要求Xとする)と,加工セルC3からのワークc
に関する搬送要求(搬送要求Yとする)とが待ち状態に
あり,上記累計待ち時間算出部2において算出されたワ
ークa,ワークcの累積待ち時間Wa,Wcがそれぞれ
10分,3分であり,上記優先度補正値入力部4におい
て入力された優先度補正値Cwkは共に0であるとす
る。また,上記許容待ち時間算出部3で算出される上記
搬送要求X,Yの許容待ち時間(MAX(Twi)−T
wk)は,図4よりそれぞれ0分,13分である。これ
は,搬送要求Xはその搬送に引き続いて行われる工程が
ネック工程であり,この搬送が遅れることによって生産
システム全体の効率が低下するのに対し,搬送要求Yで
はネック工程に対して13分の余裕があり,多少の遅れ
は生産システム全体の効率に影響しないことを表してい
る。続く優先度算出部5において算出される上記搬送要
求X,Yの優先度Pkはそれぞれ10,−10となり,
サービス要求選択部6では,優先度の高い搬送要求Xが
選択され,AGV1による搬送作業が行われる。この搬
送作業が終了すると,AGV1は次に処理する搬送要求
を選択するが,このとき,新たな搬送要求が発生してい
なければ上記待ち状態となっている搬送要求Yが処理さ
れるが,上記搬送作業中に新たな搬送要求Zが発生して
いれば,搬送要求YとZとの間で上記優先度に基づく選
択処理が再度行われる。但し,この時点では上記搬送要
求Yに関する累積待ち時間Wcは上記10分よりも長く
なっているから,それだけ優先度も高くなっており,1
回目よりも搬送要求Yが選択される可能性は高くなる。
従って,特定のワークのみが長時間にわたって待たされ
ることはなく,いずれかの時点で必ず搬送が行われる。
以上説明したように,本実施の形態に係るスケジューリ
ング装置A1では,上記(1)式に示す優先度に基づい
て搬送要求の選択が行われるが,累計待ち時間Wwが大
きくなるほど優先度が高くなるため,特定のワークのみ
が度々待たされることはなく,ワーク毎の生産時間が均
一化される。また,許容待ち時間(MAX(Twi)−
Twk)が小さいほど,即ち生産システム全体の処理効
率への影響が大きいほど優先度が高くなるため,生産シ
ステム全体の処理効率を優先したスケジューリングが可
能となる。尚,優先度補正値Cwkにより,生産システ
ム全体の処理効率を高く維持しつつ,緊急度の高い特定
のワークを優先させることも可能である。
【0009】
【実施例】上記実施の形態では,累計待ち時間Wwを,
最終の加工処理が終了するまで通算して求めるようにし
たが,各加工セルにおける処理が終了する毎に上記累計
待ち時間Wwを初期化するようにすれば,複数回の搬送
要求が必要な加工セルからの搬送要求を優先することが
可能となる。また,上記(1)式に示す優先度は一例に
過ぎない。例えば(1)式から許容待ち時間(MAX
(Twi)−Twk)の項を削除したり(第2の発
明),或いは累計待ち時間Wwの項を削除しても(第1
の発明),生産システム全体の処理効率を優先したスケ
ジューリングにという目的に対してそれなりの効果は期
待できる。また,上記実施の形態では,スケジューリン
グ装置A1を全てAGV上に搭載したが,上記スケジュ
ーリング装置A1の一部若しくは全てを上記上位コンピ
ュータや各加工セル上に設置し,無線等によってAGV
にデータ送信するようにしてもよい。また,上記実施の
形態では,サービスの一例としてワークや部品の搬送
を,サービス手段の一例としてAGVを用いた例と示し
たが,サービスの種類やそれらサービスを行うサービス
手段はこれらに限定されるものではない。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように,第1の発明は,ワ
ークに対して所定の処理を行う多段階工程で, 各工程か
らのサービス要求に基づいて上記ワークに対する所定の
サービスを行うサービス手段のスケジューリング装置に
おいて,サービス待ち状態にある複数の上記サービス要
求それぞれについて,それらサービス要求の対象となる
ワーク毎に,上記サービス要求が出されている工程での
処理時間と各工程毎の処理時間の最大値との偏差を求め
る許容待ち時間算出手段と,上記許容待ち時間算出手段
で得られた偏差に基づいて所定の優先度を求め,該優先
度に基づいて上記サービス待ち状態にある複数のサービ
ス要求の中から1つを選択する第1のサービス要求選択
手段とを具備してなることを特徴とするスケジューリン
グ装置として構成されているため,生産システム全体の
処理効率を優先したスケジューリングが可能となる。ま
た,第2の発明は,ワークに対して所定の処理を行う多
段階工程で, 各工程からのサービス要求に基づいて上記
ワークに対する所定のサービスを行うサービス手段のス
ケジューリング装置において,上記ワーク毎に,上記各
工程が上記サービス要求を出してから実際に上記サービ
ス手段によるサービスが開始されるまでの待ち時間の累
計を算出する累計待ち時間算出手段と,上記累計待ち時
間算出手段で得られた累計待ち時間に基づいて所定の優
先度を求め,該優先度に基づいてサービス待ち状態にあ
る複数の上記サービス要求の中から1つを選択する第2
のサービス要求選択手段とを具備してなることを特徴と
するスケジューリング装置として構成されているため,
累計待ち時間が長くなるほど優先度が高くなり,特定の
ワークのみが度々待たされることはなく,ワーク毎の生
産時間が均一化され,生産システム全体の処理効率の低
下を小さくできる。また,第3の発明は,上記第1,第
2の発明を組み合わせたものであり,ワークに対して所
定の処理を行う多段階工程で, 各工程からのサービス要
求に基づいて上記ワークに対する所定のサービスを行う
サービス手段のスケジューリング装置において,サービ
ス待ち状態にある複数の上記サービス要求それぞれにつ
いて,それらサービス要求の対象となるワーク毎に,上
記サービス要求が出されている工程での処理時間と各工
程毎の処理時間の最大値との偏差を求める許容待ち時間
算出手段と,ワーク毎に,上記各工程が上記サービス要
求を出してから実際に上記サービス手段によるサービス
が開始されるまでの待ち時間の累計を算出する累計待ち
時間算出手段と,上記許容待ち時間算出手段で得られた
偏差と上記累計待ち時間算出手段で得られた累計待ち時
間とに基づいて所定の優先度を求め,該優先度に基づい
て上記サービス待ち状態にある複数のサービス要求の中
から1つを選択する第3のサービス要求選択手段とを具
備してなることを特徴とするスケジューリング装置とし
て構成されているため,ワーク毎の処理時間が均一化さ
れると共に,工程全体の処理効率を優先したスケジュー
リングが可能となる。また,上記第2,第3の発明にお
いて,上記累計待ち時間算出手段で各工程終了毎に上記
累計待ち時間を初期化するようにすれば,複数回のサー
ビス要求が必要な工程からのサービス要求を優先するこ
とが可能となる。また,上記第1〜第3の発明におい
て,上記所定の優先度を,例えば緊急度などの任意の値
で補正可能とすれば,工程全体の処理効率を高く維持し
つつ,緊急度の高い特定のワークを優先させることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るスケジューリング
装置A1の概略構成を示すブロック図。
【図2】 上記スケジューリング装置A1を適用可能な
生産システムSの概略構成を示す図。
【図3】 上記生産システムSにおけるワークの機種
毎,加工セル毎の処理時間と搬送要求回数の一例をまと
めた表。
【図4】 上記図3に基づいて上記スケジューリング装
置A1の許容待ち時間算出部3で算出された許容待ち時
間をまとめた表。
【図5】 従来のスケジューリング装置を適用可能な生
産システムの概略構成を示す図。
【符号の説明】
1…AGV(サービス手段の一例) 2…累計待ち時間算出部 3…許容待ち時間算出部 4…優先度補正値入力部 5…優先度算出部(第3のサービス要求選択手段の一例
を構成) 6…サービス要求選択部(第3のサービス要求選択手段
の一例を構成) C1〜C4…加工セル(多段階工程を構成する工程の一
例)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに対して所定の処理を行う多段階
    工程で, 各工程からのサービス要求に基づいて上記ワー
    クに対する所定のサービスを行うサービス手段のスケジ
    ューリング装置において,サービス待ち状態にある複数
    の上記サービス要求それぞれについて,それらサービス
    要求の対象となるワーク毎に,上記サービス要求が出さ
    れている工程での処理時間と各工程毎の処理時間の最大
    値との偏差を求める許容待ち時間算出手段と,上記許容
    待ち時間算出手段で得られた偏差に基づいて所定の優先
    度を求め,該優先度に基づいて上記サービス待ち状態に
    ある複数のサービス要求の中から1つを選択する第1の
    サービス要求選択手段とを具備してなることを特徴とす
    るスケジューリング装置。
  2. 【請求項2】 ワークに対して所定の処理を行う多段階
    工程で, 各工程からのサービス要求に基づいて上記ワー
    クに対する所定のサービスを行うサービス手段のスケジ
    ューリング装置において,上記ワーク毎に,上記各工程
    が上記サービス要求を出してから実際に上記サービス手
    段によるサービスが開始されるまでの待ち時間の累計を
    算出する累計待ち時間算出手段と,上記累計待ち時間算
    出手段で得られた累計待ち時間に基づいて所定の優先度
    を求め,該優先度に基づいてサービス待ち状態にある複
    数の上記サービス要求の中から1つを選択する第2のサ
    ービス要求選択手段とを具備してなることを特徴とする
    スケジューリング装置。
  3. 【請求項3】 ワークに対して所定の処理を行う多段階
    工程で, 各工程からのサービス要求に基づいて上記ワー
    クに対する所定のサービスを行うサービス手段のスケジ
    ューリング装置において,サービス待ち状態にある複数
    の上記サービス要求それぞれについて,それらサービス
    要求の対象となるワーク毎に,上記サービス要求が出さ
    れている工程での処理時間と各工程毎の処理時間の最大
    値との偏差を求める許容待ち時間算出手段と,ワーク毎
    に,上記各工程が上記サービス要求を出してから実際に
    上記サービス手段によるサービスが開始されるまでの待
    ち時間の累計を算出する累計待ち時間算出手段と,上記
    許容待ち時間算出手段で得られた偏差と上記累計待ち時
    間算出手段で得られた累計待ち時間とに基づいて所定の
    優先度を求め,該優先度に基づいて上記サービス待ち状
    態にある複数のサービス要求の中から1つを選択する第
    3のサービス要求選択手段とを具備してなることを特徴
    とするスケジューリング装置。
  4. 【請求項4】 上記累計待ち時間算出手段において,各
    工程終了毎に上記累計待ち時間を初期化する請求項2又
    は3記載のスケジューリング装置。
  5. 【請求項5】 上記所定の優先度が,任意の値で補正可
    能な請求項1〜4のいずれかに記載のスケジューリング
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103000547A (zh) * 2012-11-28 2013-03-27 上海华力微电子有限公司 一种优化cdsem跑货顺序的方法
JP2013520583A (ja) * 2010-02-23 2013-06-06 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 寸法安定性不織布繊維ウェブ、並びにこれらの製造及び使用方法

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