JP2000033209A - フィルターハウジング - Google Patents

フィルターハウジング

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JP2000033209A JP10201493A JP20149398A JP2000033209A JP 2000033209 A JP2000033209 A JP 2000033209A JP 10201493 A JP10201493 A JP 10201493A JP 20149398 A JP20149398 A JP 20149398A JP 2000033209 A JP2000033209 A JP 2000033209A
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藤 孝 一 伊
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木 隆 雄 杉
Nobutomo Imaizumi
泉 暢 智 今
Kiyoyuki Wada
田 清 之 和
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  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のフィルターカートリッジをパック化し
て一緒に交換し、かつ、フィルターハウジングのカバー
の開閉を簡略化して極めて容易かつ短時間でフィルター
交換及びハウジングの洗浄を容易にし、さらに省力化を
図ったフィルターハウジングを提供する。 【解決手段】 本発明のフィルターハウジングは、複数
の一体に組立てられたフィルターカートリッジ2と、該
フィルターカートリッジを収容する縦型円筒シェル3
と、複数の縦型円筒シェル3を複数セット立設して支持
する部材9と、複数セットの縦型円筒シェル3の濾液室
11aを覆うカバー11と、該カバー11を緊締するた
めにカバー11のフランジ部10と支持部材9の外縁に
またがって設けられた緊締付手段13と、該緊締付手段
13の緊締解除時にカバー11を吊り上げる昇降手段2
9,29aと、該昇降手段29,29aと支持部材9と
を保持する支柱20,24,26と、からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルターカート
リッジを用いたフィルターハウジング、とくに食品・飲
料等、例えばビール、ワイン等の原液の濾過に適したフ
ィルターハウジングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビール、ワイン等の製造工程にお
いて原液(原水)の濾過に用いられているフィルターハ
ウジングには、円筒状の細長いフィルターカートリッジ
(円筒状フィルターカートリッジ)を用いたものと、積
層セルタイプ(セルを多段重ねたもの)のフィルターカ
ートリッジ(積層セルタイプ・フィルターカートリッ
ジ)を数個縦方向に積層して用いたものがあった。
【0003】図9に示すように、前者の円筒状フィルタ
ーカートリッジを用いたフィルターハウジング90は、
多数、例えば36個のフィルターカートリッジ94を収
容するステンレススチール製の円筒シェル91とその上
下端に取り付けた鏡板92,93と、シェル91の中腹
側面に設けた原液、例えば麦汁、の入口ノズル98と濾
過した濾過液、例えばビールをフィルターハウジング9
0から排出する出口ノズル99とからなる。なお、入口
ノズル98に対向してシェル91内にバッフルプレート
100が立設されている。そして、このフィルターハウ
ジング90は、例えば、4本の脚部105によりビール
工場等の床面あるいはピット内に据付けられている。
【0004】そして、多数のフィルターカートリッジ9
4は、フィルターハウジング90の下部の鏡板93の隣
接して設けられた円筒状の下部シェルフランジ93aの
上端に取り付けられた円盤状の仕切板96にその下端部
をネジ込んで立設されている。さらに、フィルターカー
トリッジ94の上端部は、仕切板96に立設されたサポ
ートロッド97の上端部に水平に取り付けられた押え板
95により押え付けられて支持されている。
【0005】シェル91の上端部に取り付けられた鏡板
92は、上部シェルフランジ92aに取り付けられたス
イングボルト101aの緊締・解除により、シェル91
から着脱自在となっていて、着脱時には、スイングボル
ト101aを緩めてから、シェル91に取り付けたダビ
ット106のハンドル107を旋回させて鏡板92をシ
ェル91から外すことにより、フィルターカートリッジ
94の交換ができるようになっている。
【0006】ここで、濾過すべき原液(原水)は、フィ
ルターハウジング90の入口ノズル98からシェル91
内に供給され、フィルターカートリッジ94の外周面か
らカートリッジ94の内部へ浸透しつつ濾過されて下方
に流下し、一旦シェル91の下部に仕切板96により隔
離形成された濾液室90aに滞留し、そこから、出口ノ
ズル99を介して濾過液として、フィルターハウジング
90より外部に排出されるようになっている。
【0007】また、図10に示すように、後者の積層セ
ルタイプのフィルターカートリッジを用いたフィルター
ハウジング110は、多数の、例えば4個の積層セルタ
イプのフィルターカートリッジ113を縦方向に積層さ
せて立設して1ユニットとしモジュール化し、これらの
ユニットを、例えば6個、ステンレススチール製の円筒
状のシェル111内に立設、収容し、シェル111の上
部をカバー112で閉鎖して両者を一体化して構成して
ある。カバー112の上面には、吊り金具125が取付
けられている。
【0008】シェル111の下端部には、円盤状のダイ
ヤフラム122が配設されていて、このダイヤフラム1
22にセンターロッド114の基端がネジ込まれて立設
されている。このセンターロッド114に複数、例えば
4個のフィルターカートリッジ113がプロテクション
プレート115にカバーされて積層して取り付けられて
いる。
【0009】また、シェル111の下端部であってダイ
ヤフラム122の下部には所定の空間を形成するように
してボトムプレート123が取り付けられていて、この
空間が濾液室111aを構成するようになっている。さ
らに、ボトムプレート123には、原液の入口ノズル1
19と出口ノズル120が配設されている。ここで、カ
バー112と一体化されたシェル111は、スイングボ
ルト117,118を緩めることにより、ボトムプレー
ト123から取り外せるようになっている。このように
して構成されたフィルターハウジング110は、例えば
4本の脚部124によって工場等の床面に据付けられ
る。
【0010】ここで、濾過すべき原液は、入口ノズル1
19からシェル111内に供給されて、フィルターカー
トリッジ113の外周面からカートリッジ内113の内
部へ浸透しつつ濾過されて下方へ流下し、一旦、シェル
111の下部の濾過室111aに滞留し、そこから、出
口ノズル120を介して濾過液として、フィルターハウ
ジング110より外部に排出されるようになっている。
【0011】フィルターカートリッジ113の交換が必
要な場合には、スイングボルト117,118の締結を
解除してから、シェル111を外し、吊り金具125を
ホイスト等で吊り上げてシェル111を取り外してから
人手等により1個づつフィルターカートリッジ113の
交換を行うことになる。
【0012】さらに、この種の従来のフィルターハウジ
ングとして、次のようなものがある。
【0013】一つは、枠体と、この枠体に下方に向けて
取付けたハウジングと、このハウジング内に着脱自在に
挿入したフィルターと、上記枠体に回転自在に取付けら
れて上記フィルターの入口を開閉する蓋体と、この蓋体
に近接した位置に上下移動自在に配置されて該蓋体を選
択的に締付け、または締付け解除を行う締付部材からな
る瀘過装置であって、目の粗さの異なるフィルターを組
込んだこの種の複数の濾過装置を例えば直列に三段接続
して構成してもよいとされている(特開平9−1085
11号公報参照)。
【0014】他のものは、ハウジング本体と、この本体
内に挿脱可能に収納保持されるフィルターエレメント
と、ヘッドカバー等で構成され、このフィルターエレメ
ントは、所定期間使用したらハウジング本体のヘッドカ
バーを外して取り出して新しいフィルターエレメントと
交換するようになっている液体濾過用フィルター装置で
あって、ハウジング本体内のフィルターエレメントを交
換する際、該ハウジング本体上部のヘッドカバーを固定
位置から挿脱位置に回転操作して上方に抜き出せば、こ
れと一緒に使用済のフィルターエレメントも交換のため
外部に取り出せるようにしたものである(特開平7−1
94905号公報参照)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフィルターハウジングでは、シェルとフィル
ターカートリッジとの間に無駄な空間が多くなり、その
ためシェル内に入る液量が増えるため、残液量が増加し
たり、あるいは水と濾過対象液との置換時間が長くかか
っていた。
【0016】また、フィルターカートリッジを交換する
場合には、工具等を使用して締付けボルトを外し、シェ
ルを取り外す必要があるため、締付けボルトの開閉が極
めて困難であるばかりでなく、カバーあるいはシェルの
取り外しにホイスト等を使用するためカバー等の開閉が
困難となり、その作業に時間がかかるほか数人(2〜3
人)の作業者を常時必要としていた。
【0017】さらに、濾液室の洗浄作業の際には、カバ
ー等を開けてから仕切板をホイスト等で吊って外してか
ら濾液室の洗浄をするため、時間がかかるばかりでな
く、洗浄作業が煩雑になっていた。
【0018】また、装置内部と配管の洗浄は、洗浄水を
配管系内に供給して水押しして置換していたため、フィ
ルターハウジングの1次側と2次側のホールドアップ量
が多くならざるを得なかった。さらにまた、フィルター
カートリッジの交換は、1本1本外して交換していたた
め、時間がかかるほか、カートリツジ自体が重いため手
作業になじまなかった。
【0019】そこで、本発明のフィルターハウジング
は、このような従来のフィルターハウジングのもつ問題
点に鑑みてなされたもので、複数のフィルターカートリ
ッジをパック化して一体(モジュール)にしシェル内に
収納し、シェルをそれぞれが独立してユニット化すると
ともに、濾液室をマニホールド化してフィルターハウジ
ングの分解を不要とし、かつ、カバーの開閉を自立化す
るほか、ハウジングの締付けにクイックボルトを用いて
フィルターカートリッジの交換を容易にしたフィルター
ハウジングを提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルターハウ
ジングは、複数の一体に組立てられたフィルターカート
リッジと、該フィルターカートリッジを収容する縦型円
筒シェルと、縦型円筒シェルを複数セット立設して支持
する部材と、複数セットの縦型円筒シェルの上部を覆う
カバーと、該カバーを緊締するためにカバーのフランジ
部と支持部材の外縁にまたがって設けられた締付手段
と、該締付手段の緊締解除時にカバーを吊り上げる昇降
手段と、該昇降手段と支持部材とを保持する支柱と、か
らなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のフィルターハウジ
ングの実施の形態を添付した図面を参照して、第1実施
例(円筒状フィルターカートリッジ用)と第2実施例
(積層セルタイプ・フィルターカートリッジ用)とに分
けて説明する。
【0022】第1実施例(円筒状フィルターカートリッ
ジを用いたフィルターハウジング) 図1と図3に示すように、本発明の第1実施例のフィル
ターハウジング1は、多数の、例えば、12個の細長い
フィルターカートリッジ2を互に干渉しないように平行
に立設して収容してモジュール化し、ステンレススチー
ル製の円筒シェル3を1パックとして複数、例えば3パ
ック、のシェル3を水平に4本の脚部20に固設した円
盤状のボトム9に取り付け、かつ、それらシェル3の上
部をカバー11で覆って構成されている。
【0023】そして、このシェル3の底部に入口継手1
6をもつ入口ノズル15が開口するよう接続されて、空
間3aに濾過すべき原液(例えば、ビール工場の場合に
は、麦汁)を入口ノズル15から導入して、フィルター
カートリッジ2を透過させて濾過するとともに、濾過さ
れた濾過液(例えばビール)をシェル3の上部の濾液室
11aに導出し、ボトム9に接続された出口継手19を
もつ出口ノズル18からフィルターハウジング1の外部
に排出するようになっている。
【0024】この第1実施例のフィルターハウジング1
に用いられるフィルターカートリッジ2は、いわゆる円
筒状フィルターといわれるものであって、オールポリプ
ロピレン製積層タイプ・フィルターカートリッジ(例え
ば、商品名“ポリプロ・クリーン”(登録商標))であ
って、カートリッジ長さ(公称)で10インチ、20イ
ンチ及び30インチのものが広く用いられている。この
フィルターカートリッジ2は、濾過特性の異なる多種類
のポリプロピレン製不織布を積層して構成され、最適な
密度勾配をもたせてあるので、より多くの原液中の粒子
を確実に捕捉でき、精度(濾過精度0.5μm〜150
μm)、ライフ及び流量のバランスがとれたフィルター
となっている。
【0025】また、個々のフィルターカートリッジ2
は、図1と図3に示すように、ステンレススチールから
なる細長い円筒形状のシェル3内に、例えば12個等間
隔で互に空隙を有するようにパック化(モジュール)し
て立設される。そのために円盤状の仕切板4にフィルタ
ーカートリッジ2の上端部をネジ込んで垂下するように
し、仕切板4はボトム9の上端面に形成した段部に嵌入
されアイボルト等により簡単にボトム9に固定されるよ
うになっている。
【0026】フィルターカートリッジ2の交換時には、
カバー11を開放して、仕切板4の上面に取り付けた吊
り金具(アイボルト)8を後述する(図6参照)リフタ
ー(商品名“バランサースライダーエース”)で吊って
パック化された複数本のフィルターカートリッジ2ごと
に吊り上げて交換する。仕切板4に複数本のフィルター
カートリッジ2を緊締するためには、図5に示すよう
に、仕切板4の下面に3本のサポートロッド6を縦方向
に植設し、その先端にフィルターカートリッジ2の先端
部が嵌入する複数(例えば12個)の孔を形成した円板
状のサポートプレート5が取り付けられている。また、
シェル3の下端部にはシェルボトム7が取り付けられ
て、サポートプレート5との間に空間3aを形成してあ
る。
【0027】さらに、図1に示すように、カバー11の
上面中心部にはベント22aをもつベントボス22が、
またその上面の適宜箇所に吊り金具23がそれぞれ固設
され、このベントボス22の上端部にはピストンロッド
29aが連結されてエアシリンダー29の作動によりカ
バー11の締付けを後述するようにして解除してから吊
り上げてボトム9から切り放すようになっている。ま
た、ベースプレート21により、工場の床面あるいはピ
ット内に据付けられた脚部20の一つにはダビット(ク
レーンボート)24が立設されて、その上端部からはブ
ラケット26が片持梁状にせり出してエアシリンダ29
を支持するようになっている。また、ダビット24には
シリンダーレギュレータ27が、さらにブラケット26
の先端部にはシリンダー操作レバー28が取り付けられ
ている。
【0028】ここで、カバー11をボトム9に迅速かつ
簡単に取り付けるためには、カバー11のカバーフラン
ジ10とボトム9の側面に一対のボルトラグ(クイック
ボルト)13が取り付けられていて、クイックレバー1
2の開放により容易にカバー11をボトム9から着脱で
きるようになっている。なお、クイックボルト13に代
えて一対の爪の係合を利用したクラッチドアを用いても
よい。
【0029】フィルターカートリッジ2の交換のために
カバー11をボトム9から外す場合には、クイックレバ
ー12を緩めてその緊締を解除し、自立式のカバー開閉
装置であるエアシリンダー29をシリンダー操作レバー
28を操作して作動させ、カバー11を所定の高さまで
吊り上げる。
【0030】本発明の一実施の形態のフィルターハウジ
ングの第1実施例では、パック化したフィルターカート
リッジ2を交換するためには、図6に示すような、リフ
ター(商品名“バランサースライダーエース”)80を
用いる。
【0031】このリフター80は、工場の床面等に据付
けられた支柱81と、この支柱81に枢着され片持梁状
の例えば180゜旋回自在な腕部82とこの第1腕部8
2に同じく、例えば180゜旋回自在に枢着された第2
腕部83と、この第2腕部83に昇降自在に吊下げられ
たホスイト部84とからなる。
【0032】パック化されたフィルターカートリッジ2
を交換する場合には、前述したように、カバー11を開
放して上昇させ、ダビット24に対してカバー11を旋
回させてフィルター交換の邪魔にならないように退避さ
せてから交換の必要なパック化されたカートリッジ2を
シェル6からリフター80により吊り上げて取り出す。
そして予め交換してパック化したフィルターカートリッ
ジ2をリフター80で吊り下げてフィルターハウジング
1のシェル6内に収納し、仕切板4をボトム9に嵌入さ
せてアイボルト等により締め付けてからカバー11を閉
じ、クイックレバー13を降げてボルトラグ13を緊締
し、フィルターカートリッジ2の交換を終了するように
なっている。
【0033】第2実施例(積層セルタイプ・フィルター
カートリッジ用) 図2と図4に示すように、本発明の第2実施例のフィル
ターハウジング41は、複数の、例えば、4個の積層セ
ルタイプ(セルを多段重ねたもの)のフィルターカート
リッジ42を縦方向に積層してステンレススチール製の
円筒シェル43を1パックとしてモジュール化し複数、
例えば図4に示すように、6パックのシェル43を水平
に4本の脚部56に固設した円盤状のボトム49に取り
付け、それらシェル43の上部をカバー63で覆って構
成されている。そして、このボトム49には、入口継手
51をもつ入口ノズル50が開口するよう接続され、カ
バー63とボトム49との間に形成された空間63aに
濾過すべき原液を入口ノズル50から導入して、積層セ
ル状のフィルターカートリッジ42のセル(例えば、そ
れぞれのカートリッジ内に16個ある)を透過させて原
液を濾過するとともに、濾過された濾過液をシェル43
の底部にコネクター45aを介して接続された出口継手
48をもつ出口ノズル47からフィルターハウジング4
1の外部に排出するようになっている。
【0034】この第2実施例のフィルターハウジング4
1に用いられるフィルターカートリッジ42は、いわゆ
る積層セルタイプのフィルター(例えば商品名“ゼータ
プラスフィルター”(登録商標))といわれるものであ
って、濾材は、セルロース、無機濾過助剤、樹脂等を組
み合せて構成したものである。このフィルターカートリ
ッジ42は、その内部に、例えば16個のセルが形成さ
れていて、機械的濾過といわゆるゼータ電位による吸着
作用とにより粒子捕捉力が極めてよく、従来のフィルタ
ーでは非常に除去し難くかったコロイド粒子、サブミク
ロン粒子等が効果的に除去できる。
【0035】また、個々のフィルターカートリッジ43
は、図2と図4に示すようにステンレススチールからな
る細長い円筒形状のシェル43内に、例えば4個の積層
して互に縦方向とシェル43の内壁との間に空隙を有す
るようにパック化して立設されている。
【0036】そのため、図2と図7に示すように、サポ
ートロッド46の下端部にコネクター45aを螺着し、
このコネクター45aにフィルターカートリッジ42
を、例えば4段、積層し、最上段のフィルターカートリ
ッジ42の上に、順次、チューブフォロワ44c、プロ
テクションプレート44、ワッシャー44b、スプリン
グ44a、を重ね、最後に、コンプレッションナット5
2より締め付けてフィルターカートリッジ42を1パッ
ク(モジュール)組立てる。そして、後述するように、
フィルターカートリッジ42の交換時には、カバー63
を開放して、1パックごとに、リフターにより吊り上げ
てシェル43内から取り出し、すでに組立ててある1パ
ックのフィルターカートリッジ42をリフターにより吊
り下げてシェル43内に挿入し、コネクター45aとサ
ポートプレート45をシェル43の底面に取り付けて装
填を終了するようになっている。シェル43内に挿入し
たパック化されたフィルターカートリッジ42は、カバ
ー63の内壁に取り付けた押え板53により、フィルタ
ーカートリッジ42の上端にあるコンプレッションナッ
ト52を押えて固定する。
【0037】とくに、フィルターカートリッジ42の交
換時には、前述したように、まずカバー63を開放す
る。そのために、カバー63の上面中心部には、ベント
55aをもつベントボス55が、また、その上面の適宜
箇所には吊り金具54がそれぞれ固設され、このベント
ボス55の上端部にはピストンロッド61aが連結され
てエアシリンダ61の作動により、カバー63の締付け
を解除してから、上昇させてボトム49から切り放すよ
うになっている。
【0038】また、ベースプレート57により工場の床
面あるいはピット内に据付けられた脚部56の一つには
ダビット58が立設されて、その上端部からはブラケッ
ト60が片持梁状にせり出しエアシリンダー61を支持
するようになっている。さらに、タビット58には、シ
リンダーレギュレータ59が、また、ブラケット60の
先端部にはシリンダー操作レバー62が取付けられてい
る。
【0039】ここで、カバー63をボトム49に迅速か
つ簡単に取付けるために、前述した本発明の第1実施例
と同様に、カバー63のカバーフランジ64とボトム4
9の側面に締付手段である一対のボルトラグ(クイック
ボルト)66が取り付けられていて、クイックレバー6
7の開放により極めて容易にカバー63をボトム49か
ら着脱できるようになっている。
【0040】フィルターカートリッジ42の交換のため
カバー63をボトム49から外す場合には、本発明の第
1実施例と同様に、クイックレバー67を緩めてその緊
締を解除し、自立式のカバー開閉装置であるエアシリン
ダー61をシリンダー操作レバー62を操作して作動さ
せ、カバー63を所定の高さまで吊り上げる。
【0041】本発明の第2実施例では、パック化したフ
ィルターカートリッジ42を交換するには、本発明の第
1実施例と同様に、図8に示すようなリフター80を用
いる。
【0042】
【発明の効果】本発明のフィルターハウジングによれ
ば、極めて簡単にフィルターカートリッジの交換ができ
るので、全体として交換作業時間が大巾に短縮できると
ともに、交換に要する人件費も削減でき、かつ適用され
る製造工程のダウンタイムの短縮が図れるようになる。
【0043】とくに、本発明のフィルターハウジングに
おいては、ハウジング本体では、カバーの開閉にエアシ
リンダーを備えた自立式開閉装置を用いているので、そ
の作業時間が従来の1/10の約1分に短縮でき、また
作業者もその1/3の約1人に削減できる。また、カバ
ーの緊締にクイックボルトを用いているので従来必要と
した工具等が不要となり、その解除に要する時間も従来
の1/3の約2分に短縮でき、さらに、濾液室をマニホ
ールド化してあるので、フィルターハウジングの分解が
不要となり、その洗浄作業も従来の1/2の約15分に
短縮できるようになる。加えて、フィルターハウジング
の1次側のホールドアップ量を最小化でき、かつ、2次
側の代りにダイレクトに出口ノズルを配管してあるの
で、適用される製造工程(例えばビール製造工程)のダ
ウンタイムが大巾に短縮できる。
【0044】また、本発明のフィルターハウジングに用
いるフィルターカートリッジにおいては、それらをパッ
ク化して、そのシェルへの装填にリフターを用いている
ので、作業に要する人員・時間を大巾に短縮できる等数
多くの顕著な効果を奏するようになる。
【0045】なお、本発明のフィルターハウジングは、
ビール、ワインの製造工程のほか、ジュース、シロッ
プ、日本酒、食用油、輸液、溶剤、製造用水、酸、アル
カリ、現像液、仕上げ水、エッチング液、レジスト液、
塗料、化粧品等の製造工程にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルターハウジングの第1実施例
(円筒状フィルターカートリッジを用いた)の縦断面
図。
【図2】本発明のフィルターハウジングの第2実施例
(積層セルタイプ・フィルターカートリッジを用いた)
の縦断面図。
【図3】図1に示したフィルターハウジング(第1実施
例)の平面図。
【図4】図2に示したフィルターハウジング(第2実施
例)の平面図。
【図5】図1に示したフィルターハウジングに用いる円
筒状フィルターカートリッジをサポートプレートへ取付
けた組立部分を示す縦断面図。
【図6】図5に示したフィルターカートリッジの組立部
分(モジュール)をフィルターハウジングへリフターを
用いて装填する状態を示す図。
【図7】図2に示したフィルターハウジングに用いるフ
ィルターカートリッジをサポートプレートへ取付けた組
立部分(モジュール)を示す縦断面図。
【図8】図7に示したフィルターカートリッジの組立部
分をフィルターハウジングへリフターを用いて装填する
状態を示す図。
【図9】従来のフィルターハウジング(円筒状フィルタ
ーカートリッジを用いた)の縦断面図。
【図10】従来のフィルターハウジング(積層セルタイ
プ・フィルターカートリッジを用いた)の縦断面図。
【符号の説明】
1 フィルターハウジング(円筒状フィルターカートリ
ッジを用いた) 2 フィルターカートリッジ 3 シェル 4 仕切板 5 サポートプレート 6 サポートロッド 7 シェルボトム 8 アイボルト 9 ボトム 10 カバーフランジ 11 カバー 12 クイックレバー(開閉装置) 13 ボルトラグ 15 入口ノズル 16 入口継手 18 出口ノズル 19 出口継手 20 脚部 21 ベースプレート 22 ベントボス 23 アイボルト 24 ダビット 26 ブラケット 27 シリンダーレギュレータ 28 シリンダー操作レバー 29 エアシリンダー 41 フィルターハウジング(積層セルタイプ・フィル
ターカートリッジを用いた) 42 フィルターカートリッジ 43 シェル 44 プロテクションプレート 45 サポートプレート 46 サポートロッド 47 出口ノズル 48 出口継手 49 ボトム 50 入口ノズル 51 入口継手 52 コンプレッションナット 53 押え板 54 アイボルト(吊り金具) 56 脚部 57 ベースプレート 58 ダビット(クレーンボート) 59 シリンダーレギュレーター 60 ブラケット 61 エアシリンダー 62 シリンダー操作レバー 63 カバー 64 カバーフランジ 65 ボトム 66 ボルトラグ 67 クイックレバー(開閉装置)。
フロントページの続き (72)発明者 天 野 嘉 仁 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井町一番地7 キュノ株式会社内 (72)発明者 杉 木 隆 雄 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井町一番地7 キュノ株式会社内 (72)発明者 今 泉 暢 智 愛媛県西条市ひうち2番地6 アサヒビー ル株式会社四国工場内 (72)発明者 和 田 清 之 愛媛県西条市ひうち2番地6 アサヒビー ル株式会社四国工場内 Fターム(参考) 4D064 AA40 CD03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の一体に組立てられたフィルターカー
    トリッジと、 該フィルターカートリッジを収容する縦型円筒シェル
    と、 該縦型円筒シェルを複数セット同心円上に等間隔に立設
    して支持する部材と、 複数セットの前記縦型円筒シェルの上部を覆うカバー
    と、 該カバーを緊締するために前記カバーのフランジ部と前
    記支持部材の外縁にまたがって設けられた締付手段と、 該締付手段の緊締解除時に前記カバーを吊り上げる昇降
    手段と、 該昇降手段と前記支持部材とを保持する支柱と、からな
    るフィルターハウジング。
  2. 【請求項2】前記複数の一体に組立てられたフィルター
    カートリッジが細長い互に所定の間隔を置いて立設され
    た円筒状フィルターカートリッジからなることを特徴と
    する請求項1に記載のフィルターハウジング。
  3. 【請求項3】前記複数の一体に組立てられたフィルター
    カートリッジが縦方向に積層されたフィルターカートリ
    ッジからなることを特徴とする請求項1に記載のフィル
    ターハウジング。
  4. 【請求項4】所定の旋回自在なリフターを前記フィルタ
    ーハウジングに隣接して配設し、該リフターの吊り上げ
    部にて前記フィルターカートリッジを吊り上げて交換す
    ることを特徴とする請求項1に記載のフィルターハウジ
    ング。
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