JP2000033110A - 指圧用健康器具 - Google Patents

指圧用健康器具

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JP2000033110A
JP2000033110A JP10219768A JP21976898A JP2000033110A JP 2000033110 A JP2000033110 A JP 2000033110A JP 10219768 A JP10219768 A JP 10219768A JP 21976898 A JP21976898 A JP 21976898A JP 2000033110 A JP2000033110 A JP 2000033110A
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acupressure
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human body
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JP10219768A
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Fumio Koshiba
文男 小柴
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体各部に対して適正な指圧位置及び指圧角
度を確保し、かつ自重により又は僅かな力で楽に疲れず
に指圧できる指圧用健康器具を提供する。 【解決手段】 人体各部を押圧する押圧体1、押圧体1
を保持する基台2、押圧体1乃至基台2を移動乃至回旋
する操作レバー3を有する構造とし、押圧体1を人体各
部に接触させ、基台2を床等の上に置き、この状態で操
作レバー3を移動乃至回旋して、押圧体1の人体各部に
対する相対的な位置及び角度を調整しながら体重を押圧
体1にかけることで、人体各部に対して適正な指圧位置
及び指圧角度を確保しつつ自重により又は梃作用の僅か
な力により指圧を行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、健康維持増進又は
治療目的のために使用する健康器具に係り、特に指圧す
る際に自分の又は他人の手指に代わり若しくは手指を補
助する指圧用健康器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】指圧とは人の手や指を使って人体各部
(患部とは限らない)を押すというもので、我々が日頃
家庭で手軽に行える健康維持増進法又は治療法のひとつ
である。従来、この指圧療法に使う人の手指に代わり又
は手指を補助する健康器具としては種々のものが発明考
案されている。例えば、第8図a〜cは人の手指に形ど
った器具であるが、これらの器具は手や指を傷めないと
いう利点はあるが、指圧するのには力が必要なので長い
時間指圧することは疲れてしまいできないし、また自分
で背中など手の届かない部位には不向きであるという欠
点がある。次に、第8図d,e,fはいずれも手の届き
難い背中や頸部を指圧するための器具であるが、これら
も指圧するあいだはずっと力を入れていなければならず
長時間は疲れてできないという欠点がある。さらに、第
8図g,hは瘤様の突起又はローラが背中等に当たり自
重で指圧できるので疲れるという欠点はないが、一旦背
中の下に器具を置いてからは指圧する部位を所望の所に
移動変化させることが困難であり、特に指圧方向や指圧
角度を変化させることは構造的に不可能である。ところ
が、指圧すべき部位は東洋医学にいわゆるツボの場合に
は体全体で約365箇所のツボがあり、健康状態や疾病
の態様に応じて最適なツボを選択しなければならなず、
これらの従来の器具ではこの最適なツボを自由に又は容
易に選択してその部位を適切に指圧することは非常に困
難である。また、最近西洋で発達したトリガーポイント
(Trigger Point)又は発痛点と呼ばれる
部位を指圧で刺激するという療法は、まず身体各部のど
こに圧痛があり又は固い瘤のような塊があるのかを感触
で探し出し、その圧痛点ないしは瘤様の塊を刺激すると
いうものであるが(P.E.Baldry「トリガーポ
イント鍼療法」医道の日本社、S.A.Cumming
s他「Trigger Points」株式会社アプラ
イ)、これらの従来の器具はこのトリガーポイントを探
し出すことは勿論のこと、探し出したトリガーポイント
を位置的に及び角度的に適切に指圧するということは全
く不可能である。ツボにしろトリガーポイントにしても
指圧すべき部位は一般に人の固体差はもとより疾病の内
容によって微妙に異なるし、同じ人でも昨日はA点を押
して気持ちがよかったが今日は違ったB点を押すとよか
ったり、最初はA点が押して気持ちが良かったが時間が
経るについて指圧すべき点を1ミリ乃至5ミリの単位で
微調整したり、指圧角度を皮膚に対して直角の方向から
下向き、上向き、右向き、左向きと言った具合に変化さ
せてはじめて効果的な指圧ができるという場合が実際に
少なくない。プロの指圧師はこの微妙な調整をしながら
指圧をしている。このように、指圧すべき部位は東洋医
学のツボにしても西洋医学のトリガーポイントにしても
正確な部位をかつ正確な角度で指圧することが効果的な
指圧を行ううえで最も相応しいのであるが、上記従来の
器具ではいずれもこれらの指圧療法における適正位置及
び適正角度を捉えて指圧するということは不可能なこと
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記した従来技術の欠点に鑑み、指圧すべき部位を指圧す
る際して、手が届く部位のみならず自分の手で届かない
部位に対しても、格別な又は余分な力を加えることなく
従って疲れることなく指圧することができるとともに、
指圧すべき部位について適正位置及び適正角度を容易に
確保して指圧できるようにした指圧用健康器具を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、人体各部を押圧する端部が丸く形成され
た押圧体と、前記押圧体の他端部に配設された当該押圧
体を保持する基台と、前記基台の側方に配設されて前記
押圧体乃至前記基台の位置及び角度を動かす操作レバー
を有する指圧用健康器具とするものである。
【0005】また、本発明は、人体各部を押圧する端部
が丸く形成された押圧体と、前記押圧体の他端部に配設
されて当該押圧体を保持するとともに、当該側部が側方
に長く形成されて前記押圧体乃至当該基台の位置及び角
度を動かす長尺な基台を有する指圧用健康器具とするも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施態様を
示す斜視図である。図1において、1は人体各部に接し
てこれを押圧する押圧体であり、形状はほぼ円錐体で、
人体各部に接する一端部1aは皮膚を保護するために鋭
角部分を削って丸く形成されている。2はこの押圧体1
の他端部1bにネジ止めや接着剤等の所望の手段で配設
された基台であり、形状は四角い板状で、底部2aが
床、ベッド、椅子、枕等に当たる。3はこの基台2の側
部2bにネジ止めや接着剤等の所望の手段で配設された
所定の長さを有する操作レバーであり、形状は棒状であ
る。
【0007】この第1実施態様の各部の機能乃至作用を
説明すると、押圧体1の先端部1aを人体各部の下方に
接して置くとともに、基台2の底部2aを図示されない
床、ベッド、椅子、枕等に当てた状態にし、操作レバー
3の末端部3aを握って当該操作レバー2を左右方向
A、上下方向B、右回旋方向C又は左回旋方向Dに移動
乃至回旋する。このようにすると、押圧体1は基台2で
保持されながらその先端部1aが人体各部に対して所望
の位置及び角度で安定的に接触するので、この状態で体
重を当該先端部1aにかければ自重により所望の指圧力
が得られる。また、操作レバー3の末端部3aを動かす
ことによって梃子の原理で僅かな力で指圧部位を刺激す
ることができる。
【0008】図2は、本発明の第2実施態様を示す斜視
図である。この第2実施態様は第1実施態様における操
作レバー3の末端部に把手4を配設した点を除き、構造
並びに機能乃至作用は第1実施態様と同じである。即
ち、図2において、1、2及び3は図1と同様な押圧
体、基台及び操作レバーであり、4は操作レバー3の末
端部3aに直角に配設された把手で、形状はほぼ円柱状
である。
【0009】この第2実施態様によれば、操作レバー3
の末端部3aに直角に配設された把手4があるので、操
作レバー3の握り具合がよくなり操作性が向上する。特
に、把手4の部分を握ることによって操作レバー3の左
右方向及び右・左回旋の力が入り易くなり容易に操作が
行える。
【0010】図3は、本発明の第3実施態様を示す斜視
図である。この第3実施態様は第1実施態様にもう一つ
の押圧体11及び基台21を付加したものである点を除
き構造並びに機能乃至作用は第1実施態様と同じであ
る。即ち、図3において、1、2及び3は図1と同様な
押圧体、基台及び操作レバーであり、21は操作レバー
2の末端にネジ止めや接着剤等の所望の手段で配設され
たもう一つの基台、11はこの基台21の上に配設され
たもう一つの押圧体であり、形状は前記円錐形の押圧体
1と異なり円柱状で、先端部11aが前記押圧体1の先
端部1aよりも比較的大きな丸みをもたせて形成されて
いる。
【0011】この第3実施態様によれば、先端部1a、
11aの丸み(曲率半径)の大きさが異なる二種類の押
圧体1、11を使い分けることが可能であり、押圧体1
で指圧する場合は先端部1aの丸みが比較的小さいので
人体各部に対して強い鋭い指圧力を加えるに適し、他
方、もう一つの押圧体11の場合は先端部11aの丸み
が比較的大きいので弱い鈍い指圧力を加えるに適する。
また、操作レバー3の両端に押圧体1、11が配設され
ているので、他方の押圧体を把手として握ることがで
き、操作レバー3の操作性が良い。また、二個の押圧体
1、11が基台2、21にそれぞれ配設されているの
で、第2実施態様と異なり人体各部に対して同時に二点
を指圧することも可能である。
【0012】図4は、本発明のさらに他の実施態様であ
る第4実施態様を示す斜視図である。この第4実施態様
は第1実施態様乃至第3実施態様における基台2、21
を長尺に形成し操作レバー3の機能を当該基台に兼ねさ
せた構造のものであるという点を除き、構造乃至作用効
果は概ね第1実施態様乃至第3実施態様と同じである。
即ち、図4において、1、11は図1乃至図3の1、1
1とそれぞれ同様な押圧体であり、5はこれらの押圧体
1、11が配設された所定の長さを有する板状の長尺な
基台であり、押圧体1はこの基台5の左側端部に、押圧
体11は右側端部にそれぞれネジ止めや接着剤等の所望
の手段で配設されている。また、この長尺な基台5の板
厚は体重がかかった状態で押圧体1、11を動かすに足
る強さを材質に応じて適宜保持できる厚さとする。
【0013】この第4実施態様においては、基台5がそ
れ自体長尺に形成されているので、押圧体1、11の位
置及び角度を調整操作するための操作レバーを加工上省
略することができるメリットがあるうえ、基台5に複数
の任意の形、大きさの押圧体を配設することが可能であ
り、本実施態様の場合は二種類の押圧体1、11が左右
に配設されているので、一個の器具で二タイプの指圧力
を選択することができるとともに、二つのうち一方の押
圧体は把手の役割を果たすので指圧部位の位置及び角度
の調整操作が容易である。また、二個の押圧体1、11
が基台5に配設されているので、第2実施態様と異なり
人体各部に対して同時に二点を指圧することが可能であ
る。
【0014】第4実施態様の作用を説明すると、例え
ば、押圧体1の先端部1aを人体各部の下方に接して置
き、基台5の底部5aを図示されない床、ベッド、椅
子、枕等に当てた状態にし、基台5の他端部乃至押圧体
11を握って基台5を左右方向A、上下方向B、右回旋
方向C、左回旋方向Dに動かせば、押圧体1は基台5に
保持されながらその先端部1aが人体各部に対して所望
の位置及び角度で安定的に接触するので、この状態で体
重を当該先端部1aにかければ自重により所望の指圧力
が得られる。また、基台5の他方の端部を上下方向等に
動かせば梃子の原理で押圧体1により指圧部位を僅かな
力で刺激することができる。
【0015】図5は、本発明の第5実施態様を示す斜視
図である。この第5実施態様は第4実施態様における基
台5に複数の押圧体が任意の間隔で脱着自在に配設しう
る構造になっている点を除き構造乃至作用効果は第4実
施態様と同じである。即ち、5は図4の5と同様な基
台、6はこの基台5に所定の間隔をもって長手方向に多
数配設された雌ネジ孔、7は後述する押圧体12〜15
の各下端部に配設された雄ネジ、12〜15は形状、大
きさが同じ又は異なる押圧体である。
【0016】この第5実施態様においては、長尺な基台
5に多数の雌ネジ孔6が配設されているので、そのうち
任意の雌ネジ孔6を選択し、例えば図5のように複数の
押圧体12〜15の各雄ネジ7を選択した雌ネジ孔6に
ネジ込み結合することによって人体各部の複数の箇所を
任意の寸法間隔(指圧点間隔)で同時指圧することが可
能である。
【0017】なお、以上説明したいずれの実施態様にお
いても、以下のことが可能である。即ち、第一に押圧体
の形状は円錐状又は円柱状に限らず、図6のような球形
状の押圧体16でもよい。第二に図7のように押圧体1
7の胴体部分を輪切りにしたような座金部材8を押圧体
17の下端部に木ネジ等の手段によって適宜配設し以て
押圧体の高さを調整できるようにしてもよい。第三に押
圧体の材質は木質、ゴム、合成樹脂、金属、金銀等のメ
ッキ等々が可能である。第四に押圧体、基台、操作レバ
ーは別個の部材で構成する必要は必ずしもなく、それら
の一部又は全部を一体化形成してもよい(この場合の材
質は合成樹脂に限らず、木材でも金属でも勿論差し支え
ない)。第五に操作レバー又は基台にゴム等のグリップ
を設けて堅固に把持できるようにしてもよい。第六に操
作レバー又は基台は必要により伸縮自在の構造としても
よい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、押圧
体、基台及び操作レバーを有し、又は押圧体及び操作レ
バーを兼ねた長尺な基台を有する構造のものであること
から、自分で手の届く場所は勿論のこと背中のように手
の届かない場所でも広く人体各部(背中、頸部、後頭
部、肩背部、腰部、臀部、四肢、腹部、顔面、頭部等)
にわたって指圧することが可能であり、指圧する力は自
重を利用でき、また、操作レバー又は長尺な基台の梃子
作用を利用できるので疲労することなく僅かな力で所望
の指圧を長い時間でも又寝ながらでも満足の行くまで行
うことが可能であり、さらに、ツボ療法又はトリガーポ
イント療法における適切な指圧治療効果を得るために必
要である指圧部位の適正位置及び適正角度を容易かつ正
確に確保することが可能なので、指圧部位を疼痛を生じ
るくらい圧迫感を与えて疼痛が鈍ってくるまで押し続け
ると、当該指圧部位に血液が流れ込み、人体の中に存在
する鎮痛用物質であるエンドルフィンが送り込まれ、気
持ちよい感覚乃至鎮痛効果が得られ(トリガーポイント
療法)、また、ツボ独特の治療効果を上げることができ
る(ツボ療法)という良く効く優れた指圧効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施態様を示す斜視図。
【図2】第2実施態様を示す斜視図。
【図3】第3実施態様を示す斜視図。
【図4】第4実施態様を示す斜視図。
【図5】第5実施態様を示す斜視図。
【図6】他の実施態様を示す部分斜視図。
【図7】他の実施態様を示す部分斜視図。
【図8】同図a〜hはいずれも従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1,11〜17 押圧体 2,21,5 基台 3 操作レバー 4 把手 6 雌ネジ孔 7 雄ネジ 8 座金部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月12日(1999.7.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 指圧用健康器具
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、健康維持増進又は治療
目的のために使用する健康器具に係り、特に指圧する際
に自分の又は他人の手指に代わり若しくは手指を補助す
る指圧用健康器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】指圧とは人の手や指を使って人体各部
(患部とは限らない)を押すというもので、我々が日頃
家庭で手軽に行える健康維持増進法又は治療法のひとつ
である。従来、この指圧療法に使う人の手指に代わり又
は手指を補助する健康器具としては種々のものが発明考
案されている。例えば、第8図a〜cは人の手指に形ど
った器具であるが、これらの器具は手や指を傷めないと
いう利点はあるが、指圧するのには力が必要なので長い
時間指圧することは疲れてしまいできないし、また自分
で背中など手の届かない部位には不向きであるという欠
点がある。次に、第8図d,e,fはいずれも手の届き
難い背中や頸部を指圧するための器具であるが、これら
も指圧するあいだはずっと力を入れていなければならず
長時間は疲れてできないという欠点がある。さらに、第
8図g,hは瘤様の突起又はローラが背中等に当たり自
重で指圧できるので疲れるという欠点はないが、一旦背
中の下に器具を置いてからは指圧する部位を所望の所に
移動変化させることが困難であり、特に指圧方向や指圧
角度を変化させることは構造的に不可能である。ところ
が、指圧すべき部位は東洋医学にいわゆるツボの場合に
は体全体で約365箇所のツボがあり、健康状態や疾病
の態様に応じて最適なツボを選択しなければなら、こ
れらの従来の器具ではこの最適なツボを自由に又は容易
に選択してその部位を適切に指圧することは非常に困難
である。また、最近西洋で発達したトリガーポイント
(Trigger Point)又は発痛点と呼ばれる
部位を指圧で刺激するという療法は、まず身体各部のど
こに圧痛があり又は固い瘤のような塊があるのかを感触
で探し出し、その圧痛点ないしは瘤様の塊を刺激すると
いうものであるが(P.E.Baldry「トリガーポ
イント鍼療法」医道の日本社、S.A.Cumming
s他「Trigger Points」株式会社アプラ
イ)、これらの従来の器具はこのトリガーポイントを探
し出すことは勿論のこと、探し出したトリガーポイント
を位置的に及び角度的に適切に指圧するということは全
く不可能である。ツボにしろトリガーポイントにしても
指圧すべき部位は一般に人の固体差はもとより疾病の内
容によって微妙に異なるし、同じ人でも昨日はA点を押
して気持ちがよかったが今日は違ったB点を押すとよか
ったり、最初はA点が押して気持ちが良かったが時間が
経るについて指圧すべき点を1ミリ乃至5ミリの単位で
微調整したり、指圧角度を皮膚に対して直角の方向から
下向き、上向き、右向き、左向きと言った具合に変化さ
せてはじめて効果的な指圧ができるという場合が実際に
少なくない。プロの指圧師はこの微妙な調整をしながら
指圧をしている。このように、指圧すべき部位は東洋医
学のツボにしても西洋医学のトリガーポイントにしても
正確な部位をかつ正確な角度で指圧することが効果的な
指圧を行ううえで最も相応しいのであるが、上記従来の
器具ではいずれもこれらの指圧療法における適正位置及
び適正角度を捉えて指圧するということは不可能なこと
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記した従来技術の欠点に鑑み、指圧すべき部位を指圧す
る際して、手が届く部位のみならず自分の手で届かない
部位に対しても、格別な又は余分な力を加えることなく
従って疲れることなく指圧することができるとともに、
指圧すべき部位について適正位置及び適正角度を容易に
確保して指圧できるようにした指圧用健康器具を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、人体各部を押圧する端部が丸く形成され
た押圧体と、前記押圧体の他端部に配設された当該押圧
体を保持する基台と、前記基台の側方に配設された前記
押圧体乃至前記基台の位置及び角度を調整する操作レバ
と、前記操作レバーの末端に直角に配設された把手
有する指圧用健康器具とするものである。
【0005】また、本発明は、人体各部を押圧する一端
部が丸く形成された複数の押圧体と、当該側部が側方に
長く形成されて前記押圧体を適宜間隔をおいて着脱自在
に支持するとともに、当該側部が側方に長く形成された
前記押圧体乃至当該基台の位置及び角度を調整する長尺
な基台を有する指圧用健康器具とするものである。
【0006】
【実施の形態】図1は、本発明の各実施態様に共通する
基本原理説明する斜視図である。図1において、1は
人体各部に接してこれを押圧する押圧体であり、形状は
ほぼ円錐体で、人体各部に接する一端部1aは皮膚を保
護するために鋭角部分を削って丸く形成されている。2
はこの押圧体1の他端部1bにネジ止めや接着剤等の所
望の手段で配設された基台であり、形状は四角い板状
で、底部2aが床、ベッド、椅子、枕等に当たる。3は
この基台2の側部2bにネジ止めや接着剤等の所望の手
段で配設された所定の長さを有する操作レバーであり、
形状は棒状である。
【0007】この基本原理の構成における各部の機能乃
至作用を説明すると、押圧体1の先端部1aを人体各部
の下方に接して置くとともに、基台2の底部2aを図示
されない床、ベッド、椅子、枕等に当てた状態にし、操
作レバー3の末端部3aを握って当該操作レバー2を左
右方向A、上下方向B、右回旋方向C又は左回旋方向D
に移動乃至回旋する。このようにすると、押圧体1は基
台2で保持されながらその先端部1aが人体各部に対し
て所望の位置及び角度で安定的に接触するので、この状
態で体重を当該先端部1aにかければ自重により所望の
指圧力が得られる。また、操作レバー3の末端部3aを
動かすことによって梃子の原理で僅かな力で指圧部位を
刺激することができる。但し、この基本原理の構成で
は、操作レバー3の操作性に難点がある。そして、この
難点を解消したのが、以下に説明する本発明の各実施態
様である。
【0008】図2は、本発明の第実施態様を示す斜視
図である。この第実施態様は基本原理の構成における
操作レバー3の末端部に把手4を配設したものでその
他の構造並びに機能乃至作用は基本原理と同じである。
即ち、図2において、1、2及び3は図1と同様な押圧
体、基台及び操作レバーであり、4は操作レバー3の末
端部3aに直角に配設された把手で、形状はほぼ円柱状
である。
【0009】この第実施態様によれば、操作レバー3
の末端部3aに直角に配設された把手4があるので、操
作レバー3の握り具合がよくなり操作性が向上する。特
に、把手4の部分を握ることによって操作レバー3の左
右方向及び右・左回旋の力が入り易くなり容易に操作が
行える。
【0010】図3は、本発明の第実施態様を示す斜視
図である。この第実施態様は基本原理の構成にもう一
つの押圧体11及び基台21を付加したもので、その他
構造並びに機能乃至作用は基本原理と同じである。即
ち、図3において、1、2及び3は図1と同様な押圧
体、基台及び操作レバーであり、21は操作レバー2の
末端にネジ止めや接着剤等の所望の手段で配設されたも
う一つの基台、11はこの基台21の上に配設されたも
う一つの押圧体であり、形状は前記円錐形の押圧体1と
異なり円柱状で、先端部11aが前記押圧体1の先端部
1aよりも比較的大きな丸みをもたせて形成されてい
る。そして、前記押圧体1,11の一方が把手として機
能する。
【0011】この第実施態様によれば、先端部1a、
11aの丸み(曲率半径)の大きさが異なる二種類の押
圧体1、11を使い分けることが可能であり、押圧体1
で指圧する場合は先端部1aの丸みが比較的小さいので
人体各部に対して強い鋭い指圧力を加えるに適し、他
方、もう一つの押圧体11の場合は先端部11aの丸み
が比較的大きいので弱い鈍い指圧力を加えるに適する。
また、操作レバー3の両端に押圧体1、11が配設され
ているので、他方の押圧体を把手として握ることがで
き、操作レバー3の操作性が良い。また、二個の押圧体
1、11が基台2、21にそれぞれ配設されているの
で、第実施態様と異なり人体各部に対して同時に二点
を指圧することも可能である。
【0012】図4は、本発明のさらに他の実施態様であ
る第実施態様を示す斜視図である。この第実施態様
は第1実施態様及び実施態様における基台2、21
を長尺に形成し操作レバー3の機能を当該基台に兼ねさ
せた構造のものであるという点を除き、構造乃至作用効
果は概ね第1実施態様乃至第実施態様と同じである。
即ち、図4において、1、11は図1乃至図3の1、1
1とそれぞれ同様な押圧体であり、5はこれらの押圧体
1、11が配設された所定の長さを有する板状の長尺な
基台であり、押圧体1はこの基台5の左側端部に、押圧
体11は右側端部にそれぞれネジ止めや接着剤等の所望
の手段で配設されている。また、この長尺な基台5の板
厚は体重がかかった状態で押圧体1、11を動かすに足
る強さを材質に応じて適宜保持できる厚さとする。
【0013】この第実施態様においては、基台5がそ
れ自体長尺に形成されているので、押圧体1、11の位
置及び角度を調整操作するための操作レバーを加工上省
略することができるメリットがあるうえ、基台5に複数
の任意の形、大きさの押圧体を配設することが可能であ
り、本実施態様の場合は二種類の押圧体1、11が左右
に配設されているので、一個の器具で二タイプの指圧力
を選択することができるとともに、二つのうち一方の押
圧体は把手の役割を果たすので指圧部位の位置及び角度
の調整操作が容易である。また、二個の押圧体1、11
が基台5に配設されているので、第実施態様と異なり
人体各部に対して同時に二点を指圧することが可能であ
る。
【0014】第実施態様の作用を説明すると、例え
ば、押圧体1の先端部1aを人体各部の下方に接して置
き、基台5の底部5aを図示されない床、ベッド、椅
子、枕等に当てた状態にし、基台5の他端部乃至押圧体
11を握って基台5を左右方向A、上下方向B、右回旋
方向C、左回旋方向Dに動かせば、押圧体1は基台5に
保持されながらその先端部1aが人体各部に対して所望
の位置及び角度で安定的に接触するので、この状態で体
重を当該先端部1aにかければ自重により所望の指圧力
が得られる。また、基台5の他方の端部を上下方向等に
動かさせば梃子の原理で押圧体1により指圧部位を僅か
な力で刺激することができる。
【0015】図5は、本発明の第実施態様を示す斜視
図である。この第実施態様は第実施態様における基
台5に複数の押圧体が任意の間隔で脱着自在に配設しう
る構造になっている点を除き構造乃至作用効果は第
施態様と同じである。即ち、5は図4の5と同様な基
台、6はこの基台5に所定の間隔をもって長手方向に多
数配設された雌ネジ孔、7は後述する押圧体12〜15
の各下端部に配設された雄ネジ、12〜15は形状、大
きさが同じ又は異なる押圧体である。
【0016】この第実施態様においては、長尺な基台
5に多数の雌ネジ孔6が配設されているので、そのうち
任意の雌ネジ孔6を選択し、例えば図5のように複数の
押圧体12〜15の各雄ネジ7を選択した雌ネジ孔6に
ネジ込み結合することによって人体各部の複数の箇所を
任意の寸法間隔(指圧点間隔)で同時指圧することが可
能である。
【0017】なお、以上説明したいずれの実施態様にお
いても、以下のことが可能である。即ち、第一に押圧体
の形状は円錐状又は円柱状に限らず、図6のような球形
状の押圧体16でもよい。第二に図7のように押圧体1
7の胴体部分を輪切りにしたような座金部材8を押圧体
17の下端部に木ネジ等の手段によって適宜配設し以て
押圧体の高さを調整できるようにしてもよい。第三に押
圧体の材質は木質、ゴム、合成樹脂、金属、金銀等のメ
ッキ等々が可能である。第四に押圧体、基台、操作レバ
ーは別個の部材で構成する必要は必ずしもなく、それら
の一部又は全部を一体化形成してもよい(この場合の材
質は合成樹脂に限らず、木材でも金属でも勿論差し支え
ない)。第五に操作レバー又は基台にゴム等のグリップ
を設けて堅固に把持できるようにしてもよい。第六に操
作レバー又は基台は必要により伸縮自在の構造としても
よい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、押圧
体、基台操作レバー及び把手を有し、又は複数の押圧
体及びこれら複数の押圧体を着脱自在に支持する操作レ
バーを兼ねた長尺な基台を有する構造のものであること
から、自分で手の届く場所は勿論のこと背中のように手
の届かない場所でも広く人体各部(背中、頸部、後頭
部、肩背部、腰部、臀部、四肢、腹部、顔面、頭部等)
にわたって指圧することが可能であり、指圧する力は自
重を利用でき、また、操作レバー又は長尺な基台の梃子
作用を利用できるので疲労することなく僅かな力で所望
の指圧を長い時間でも又寝ながらでも満足の行くまで行
うことが可能であり、さらに、ツボ療法又はトリガーポ
イント療法における適切な指圧治療効果を得るために必
要である指圧部位の適正位置及び適正角度を容易かつ正
確に確保することが可能なので、指圧部位を疼痛を生じ
るくらい圧迫感を与えて疼痛が鈍ってくるまで押し続け
ると、当該指圧部位に血液が流れ込み、人体の中に存在
する鎮痛用物質であるエンドルフィンが送り込まれ、気
持ちよい感覚乃至鎮痛効果が得られ(トリガーポイント
療法)、また、ツボ独特の治療効果を上げることができ
る(ツボ療法)という良く効く優れた指圧効果を得るこ
とができる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】基本原理説明する斜視図。
【図2】第実施態様を示す斜視図。
【図3】第実施態様を示す斜視図。
【図4】第実施態様を示す斜視図。
【図5】第実施態様を示す斜視図。
【図6】他の実施態様を示す部分斜視図。
【図7】他の実施態様を示す部分斜視図。
【図8】同図a〜hはいずれも従来例を示す斜視図。
【0020】
【符号の説明】 1、11〜17 押圧体 2,21,5 基台 3 操作レバー 4 把手 6 雌ネジ孔 7 雄ネジ 8 座金部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体各部を押圧する端部が丸く形成され
    た押圧体と、前記押圧体の他端部に配設された当該押圧
    体を保持する基台と、前記基台の側方に配設されて前記
    押圧体乃至前記基台の位置及び角度を動かす操作レバー
    を有することを特徴とする指圧用健康器具。
  2. 【請求項2】 人体各部を押圧する端部が丸く形成され
    た押圧体と、前記押圧体の他端部に配設されて当該押圧
    体を保持するとともに、当該側部が側方に長く形成され
    て前記押圧体乃至当該基台の位置及び角度を動かす長尺
    な基台を有することを特徴とする指圧用健康器具。
JP10219768A 1998-07-17 1998-07-17 指圧用健康器具 Pending JP2000033110A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015077374A (ja) * 2013-10-19 2015-04-23 理 今田 携帯可能な人体加圧具
WO2022025459A1 (ko) * 2020-07-27 2022-02-03 강영희 지압도구
JP7271034B1 (ja) * 2022-11-29 2023-05-11 株式会社Healthy Body 体力を増進するためのトレーニング方法

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