JP2000032361A - デジタル放送受信機 - Google Patents

デジタル放送受信機

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JP2000032361A
JP2000032361A JP10199091A JP19909198A JP2000032361A JP 2000032361 A JP2000032361 A JP 2000032361A JP 10199091 A JP10199091 A JP 10199091A JP 19909198 A JP19909198 A JP 19909198A JP 2000032361 A JP2000032361 A JP 2000032361A
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Japan
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frequency
signal
band
digital broadcast
resonance
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JP10199091A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Nobori
充啓 登
Kazuo Kitaura
一雄 北浦
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的な振動に対して強く、位相雑音の小さ
いデジタル放送受信機を提供する。 【解決手段】 本発明のデジタル放送受信機のチューナ
部は、UHF受信部151とVHF受信部152とPL
L選局部153とを備える。UHF受信部とVHF受信
部とは、局部発振信号を生成するための共振回路35を
含む。共振回路35は、印加電圧に応じて容量の変化す
る素子を共振用キャパシタとして有し、機械的な振動に
対してインダクタンス値の変動の小さい素子、例えばチ
ップインダクタを共振用インダクタとして有する。共振
回路35は、UHF帯およびVHF帯の全てのチャンネ
ルを受信するために必要な局部発振信号の周波数範囲
を、複数のバンドに分割してカバーする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル圧縮さ
れた映像や音声がOFDM(Orthogonal Frequency Div
ision Multiplexing;直交周波数分割多重)方式等のデ
ジタル変調方式で伝送される地上波やケーブルテレビ放
送を受信するためのデジタル放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル映像信号を高能率符号化
した後、直接デジタル変調して従来のアナログ変調と同
一の伝送帯域でデジタル伝送するデジタルテレビ放送が
提案されている。デジタルテレビ放送は、アナログテレ
ビ放送に比べてより多くの情報が伝送できることや、伝
送雑音の影響を受け難いこと等の利点を有するため今後
広く普及していくものと考えられる。
【0003】デジタル地上波テレビ放送は、サービスの
導入時期においては、従来のアナログテレビ放送と併存
して放送が開始される。そのため、デジタル地上波放送
も1チャンネルあたりの帯域幅や周波数配置については
アナログ放送と同一の仕様で放送される。
【0004】
【表1】
【0005】表1は、各国におけるアナログテレビ放送
のチャンネル配置を示すものである。
【0006】表1を参照して、アナログテレビ放送のチ
ャンネルはVHF帯、UHF帯に配置されている。VH
F帯は、さらにVHF−HighバンドとVHF−Lo
wバンドとに分割されている。具体的には、日本におい
ては、VHF−Lowバンド90MHz〜108MH
z、VHF−Highバンド170MHz〜222MH
z、UHFバンド470MHz〜770MHzの3つの
バンドを用い、1チャンネルあたり6MHzの幅で合計
62チャンネルが割当てられている。欧州、米国におい
ても同様に3つのバンドの各々に周波数が割当てられて
いる。
【0007】アナログテレビ放送において、このように
多くのチャンネルが割当てられているのは、隣接するサ
ービスエリア同士の間で同じのチャンネルによる放送を
行なえないためという見方ができる。たとえば、関東地
方においてNHKの総合テレビを放送するのに26もの
チャンネルを使用している。
【0008】今後、テレビ放送がデジタル化されること
により、アナログの3倍から5倍のチャンネル数が確保
されることが予想される。また、日本と欧州で採用され
ているOFDM変調方式では、隣接するサービスエリア
で同一のチャンネルで放送が可能になる。これらのこと
から、アナログ放送からデジタル放送に切換わる将来に
おいては、割当てのチャンネル数が削減され、削減され
たチャンネルがテレビ放送以外のサービスに使用される
可能性もある。
【0009】しかし、完全にテレビ放送がデジタル化さ
れるまでには、アナログ放送とデジタル放送が併存する
ことになり、地上波テレビ受信機は上記の3つのバンド
をすべて受信する必要がある。
【0010】従来のアナログテレビ放送用の受信機で
は、各バンドのテレビ信号は、一般にチューナと呼ばれ
るユニットにおいて、中間周波数の信号(以下,IF信
号という)に変換される。中間周波数は、予め定められ
た値であり、たとえば日本では57MHz、欧州では3
6.15MHz、米国では44MHzである。チューナ
は、各々のバンドによりさまざまなチャンネルで放送さ
れているテレビ信号のうち、受信したいチャンネルの周
波数信号だけをIF信号に変換することを行なってい
る。この動作により選局が実現される。
【0011】図5は、従来のアナログ放送用テレビチュ
ーナ300の構成を示すブロック図である。図5を参照
して、アナログテレビチューナ300は、UHF信号と
VHF信号とに共通に設けられる入力端子1から受信信
号を受けてUHF信号とVHF信号とを分離する分離フ
ィルタ2と、UHF信号を受けてIF信号に変換するU
HF受信部3と、同様にVHF信号を受けてIF信号に
変換するVHF受信部4と、UHF受信部3とVHF受
信部4とに対して共通に設けられ受信チャンネルに応じ
た制御信号を発生するPLL選局部5と、UHF受信部
3もしくはVHF受信部4から得られたIF信号を増幅
するIF信号増幅器6とを備える。アナログテレビチュ
ーナ300の出力として、増幅されたIF信号はIF信
号出力信号線7に供給される。
【0012】アナログテレビチューナ300は、バンド
切換機構(図示せず)をさらに備える。バンド切換機構
により、UHFバンド信号を受信する場合にはUHF受
信部3が作動し、VHF受信部4は停止している。同様
に、VHF−LowバンドもしくはVHF−Highバ
ンド信号を受信する場合には、VHF受信部4が作動
し、UHF受信部3は停止する。ここで、VHF−Lo
wバンド信号とVHF−Highバンド信号との受信の
切換は、後に説明するように共振回路25の共振素子の
切換えによって行なわれる。
【0013】次に、アナログテレビチューナ300の動
作について説明する。入力端子1は、UHF信号とVH
F信号とが混在したテレビ放送信号を受信し、分離フィ
ルタ2へ伝達する。分離フィルタ2は、受信したテレビ
放送信号を、UHF信号とVHF信号とに分離し、UH
F信号をUHF受信部3へ、VHF信号をVHF受信部
4へ伝達する。
【0014】UHF信号受信部3は、バンドパスフィル
タ10、12とUHF信号増幅器11とを備える。バン
ドパスフィルタ10、12およびUHF信号増幅器11
はトラッキングフィルタとして動作し、分離されたUH
F信号を受けて希望信号の周波数を選択的に増幅し、ミ
キサ13へ送出する。
【0015】UHF信号受信部3は、局部発振回路8と
ミキサ13とをさらに備える。局部発振回路8は、共振
回路15と発振器14とを含み、共振回路15の共振周
波数に応じた局部発振信号を生成する。局部発振信号
は、バンドパスフィルタ12の出力として得られた受信
信号をIF信号に変換するための信号であり、たとえ
ば、中心周波数100MHzの信号を受信する場合、局
部発振信号は157(100+57)MHzに制御され
る必要がある。
【0016】ミキサ13は、選択増幅された受信信号と
局部発振信号とを受けて両者を乗算することによって受
信信号をIF信号に変換する。
【0017】バンドパスフィルタ10、12は、希望の
信号を選択的に増幅する以外にミキサ13で発生するイ
メージ妨害を除去する働きをも有する。たとえば、日本
における13チャンネル(中心周波数473MHz)の
信号を受信している場合、局部発振周波数は530MH
z(473+57)となり、イメージ周波数は587M
Hz(530+57)となる。したがって、上記のバン
ドパスフィルタは、473MHz±3MHzの周波数信
号が通過し、587MHz±3MHzの周波数信号を阻
止する特性が要求される。この機能は、すべてのチャン
ネルの受信において要求される。
【0018】分離フィルタ2によって分離されたVHF
信号を受けるVHF受信部4も、UHF受信部3と同一
の構成および機能を有する。同様の動作により、VHF
受信部は、受信したVHF信号を中間周波信号に変換す
る。中間周波信号は、IF信号増幅器6で増幅されIF
出力信号線7へ送出される。
【0019】希望信号を選択的に増幅するために、バン
ドパスフィルタ10、12、20、22として、印加電
圧によって中心周波数が可変であるフィルタ(Voltage
Controlled Filter ;VCF)が用いられる。同様に、
希望信号の周波数に応じた局部発振信号を生成するため
に、局部発振回路8には、印加電圧によって発振周波数
が可変である発振器(Voltage Controlled Oscillator
;VCO)が採用される。
【0020】アナログテレビチューナ300は、PLL
選局部5をさらに備える。PLL選局部5は、希望信号
の周波数に対応した信号である制御入力信号を制御入力
信号線60より受けて、これに応じた制御電圧を生成す
るPLL選局回路32を含む。
【0021】VCFおよびVCOの周波数は、バリキャ
ップダイオードと呼ばれる印加電圧に応じてキャパシタ
ンスが変化するダイオードによって制御される。制御電
圧は、バンドパスフィルタ10、12、20、22およ
び共振回路15、25に対して、VCFおよびVCOの
印加電圧として与えられる。
【0022】図6は、制御電圧に対するトラッキングフ
ィルタ周波数と局部発振周波数との関係を示す図であ
る。
【0023】図6に示すように、希望信号の周波数を選
択してIF信号へ変換するために、印加される制御電圧
に対して、VCF中心周波数(トラッキングフィルタ周
波数)とVCO発振周波数(局部発振周波数)の差分
は、一定して中間周波数(=57MHz)となるよう
に、VCF、VCOは設計される。
【0024】共振回路15、25に用いられる共振用イ
ンダクタとしては、銅線をコイル状に成形したインダク
タ(以下、空芯コイルという)が一般に用いられる。空
芯コイルの巻線の間隔の調整によって、空芯コイルのイ
ンダクタンスやバリキャップダイオードのキャパシタン
ス等の共振素子のばらつきを吸収することが可能であ
る。
【0025】また、PLL選局回路32は、局部発振信
号を上記局部発振周波数に安定的に制御するために、局
部発振器14と共振回路15との間にPLL(Phase lo
ckedloop)を形成する。PLLの基準周波数は、制御入
力信号に基づいて設定される。
【0026】図7は、共振回路25におけるVHFのL
owバンドとHighバンドの切換を説明するための概
念図である。共振回路25は、例えば上記のバリキャッ
プダイオードである可変キャパシタンスCdと、固定イ
ンダクタンスL1、L2と、バンド切換スイッチSBと
を含む。共振回路25の共振周波数、すなわちVCOの
発振周波数は、共振素子Cd、L1、L2によって形成
される共振回路の共振周波数によって決定される。バン
ドの選択に応じて、バンド切換えスイッチSBをオンさ
せてL2をショートさせることによって、共振回路のイ
ンダクタンスの値を大幅に変化させることにより、バン
ドの切換に対応することができる。バンド切換えスイッ
チSBには一般的にダイオードが使用される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来のアナログテレビ
チューナ300においては、上述したように、局部発振
回路の共振素子として、空芯コイルが用いられる。しか
し、空芯コイルの機械的な安定度が悪く、特に局部発振
周波数を決定する共振回路15ないし25に使用される
空芯コイルが機械的な振動を受けた場合には、局部発振
周波数が変動し、これによりIF信号の周波数が変動す
る。IF信号の周波数や位相の変動は、後段のデジタル
復調回路の動作に悪影響を及ぼす。変動が著しい場合に
は、後段のデジタル復調回路においてビットエラーを引
き起こしたり、同期外れによりバーストエラーを引き起
こし再生映像や音声の乱れ、あるいはフリーズ現象を起
こすという問題が発生する。
【0028】また、従来のアナログテレビチューナは、
1つの発振回路で非常に広い周波数の可変範囲を持たせ
るべく設計されている。例えば、特開昭58−9541
9に、帰還容量の一部を可変容量ダイオードで構成する
ことによって、受信周波数の拡大化を図る電子同調チュ
ーナの発振回路の構成が開示されている。
【0029】しかし、発振回路の可変周波数範囲を広く
とることに伴い、周波数制御の感度が高くなることによ
って、発振回路の出力の位相雑音が多くなるという問題
点が生じる。位相雑音が多くなると、後段のデジタル復
調回路の動作に悪影響が生じ、ビットエラーレートの悪
化等の問題が発生する。
【0030】デジタルテレビ放送の受信においては、上
記のIF信号の周波数および位相の変動の抑制に対する
要求はさらに厳しいものとなる。
【0031】この発明の目的は、機械的な振動に強く、
低位相雑音であり、周波数および位相の変動の小さいI
F信号を得ることができるデジタル放送受信機を提供す
ることである。
【0032】この発明の他の目的は、上記の特性を備え
さらにコストの安いデジタル放送受信機を提供すること
である。
【0033】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のデジタル
放送受信機は、VHF帯とUHF帯の混在する放送電波
を受信するデジタル放送受信機であって、放送電波を受
信する受信端子と、放送電波を受けて、受信チャンネル
の周波数を有する受信信号を取り出して増幅し、中間周
波信号に変換するチューナとを備え、チューナは、受信
チャンネルの周波数に応じた第1および第2の制御電圧
を生成する選局手段と、受信チャンネルの周波数に同調
して、放送電波から受信信号を選択して増幅するトラッ
キングフィルタ手段とを含み、トラッキングフィルタ手
段は、第1の制御電圧に応じて中心周波数が変化するバ
ンドパスフィルタを有し、受信チャンネルの周波数に応
じた局部発振信号を生成する局部発振手段と、受信信号
と局部発振信号とを受けて、中間周波信号を生成するミ
キサ手段とをさらに含み、局部発振手段は、第2の制御
電圧に応じて共振周波数が変化する共振回路を有する。
【0034】請求項2記載のデジタル放送受信機は、請
求項1記載のデジタル放送受信機の構成に加えて、局部
発振手段は、選局手段によって制御されるバンド切り換
え手段をさらに有し、共振回路は、バンド切り換え手段
によって設定される複数のバンドを有し、複数のバンド
ごとに第2の制御電圧に応じてカバーされる共振周波数
の範囲が設定され、複数のバンドに設定される共振周波
数の範囲の全体は、トラッキングフィルタ手段の中心周
波数がカバーする周波数範囲に相当する。
【0035】請求項3記載のデジタル放送受信機は、請
求項1または2記載のデジタル放送受信機であって、共
振回路は、共振用インダクタと、第2の制御電圧に応じ
てキャパシタンスの変化する可変容量キャパシタとを有
する。
【0036】請求項4記載のデジタル放送受信機は、請
求項3記載のデジタル放送受信機であって、共振用イン
ダクタは、チップインダクタである。
【0037】請求項5記載のデジタル放送受信機は、請
求項2記載のデジタル放送受信機の構成に加えて、チュ
ーナは、局部発振手段が生成する局部発振信号を分周し
て、ミキサ手段に供給する分周手段をさらに含む。
【0038】請求項6記載のデジタル放送受信機は、請
求項5記載のデジタル放送受信機の構成に加えて、分周
手段は、直列に接続された複数の内部分周手段を有し、
チューナーは、内部分周手段の各々の出力を切換えてミ
キサ手段に供給する分周比設定手段をさらに含む。
【0039】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、本発明
の実施の形態1のデジタル地上波受信機100の全体構
成を示すブロック図である。
【0040】図1を参照して、デジタル地上波受信機1
00は、入力端子1とチューナ部150とデジタル復調
回路160とを備える。チューナ150は、UHF信号
とVHF信号が混在するテレビ放送波を受けて、希望信
号を選択的に増幅した後IF信号に変換してデジタル復
調器160へ送出する。デジタル復調器160は、IF
信号を受けて、映像および音声信号を再生する。。チュ
ーナ部150においては、周波数および位相の変動の少
ないIF信号を得るために、UHF受信部151、VH
F受信部152およびPLL選局部153の構成が従来
のアナログテレビチューナ300とは異なったものとな
っている。
【0041】なお、チューナ部150の各部の主な動作
については、従来の技術で説明したとおりである図2
は、実施の形態1のデジタル放送受信機100におい
て、UHF信号の受信動作を説明するためのブロック図
である。図2において、図5と共通するブロックには同
一の参照符号をつける。
【0042】図2を参照して、入力端子1によって受信
され、分離フィルタ2によって分離されたUHF信号は
UHF受信部151に与えられる。UHF受信部151
は、アナログテレビチューナ300と同様の動作により
ミキサ13の出力としてIF信号を得るが、デジタル放
送受信機100は、UHF受信部151に含まれる共振
回路35の共振用インダクタとして、空芯コイルではな
く機械的に安定な素子を使用することによって、IF信
号の周波数を安定させる。
【0043】機械的に安定な素子としては、例えばチッ
プインダクタがある。チップインダクタは、リードレス
タイプの固定インダクタである。また、誘導体共振器の
使用も可能である。
【0044】しかし、これらの機械的に安定な素子は、
いずれもインダクタンス値の調整が非常に困難である。
一方、共振回路35に含まれるインダクタ、コンデン
サ、バリキャップダイオード、半導体素子等の共振用素
子はすべてその特性に一定の公差ばらつきを有してい
る。共振用素子の特性ばらつきは、局部発振周波数の安
定性に悪影響を及ぼす。
【0045】そこで、共振用素子のばらつきを吸収する
ために、共振回路35でカバーする局部発振周波数の範
囲を複数のバンドに分割する。テレビ放送を受信するた
めに必要な局部発振周波数の範囲は、分割して得られた
各々のバンドによって分担してカバーされる。バンドの
分割は、例えば図7で説明した回路構成を共振回路35
に適用することによって実現される。
【0046】すなわち、共振回路35は同一範囲の制御
電圧の印加に対して、バンドの切換えに応じて、異なる
周波数の範囲の局部発振信号を生成すべく動作する。
【0047】これにより、各々のバンドにおいて制御電
圧の変化に対して可変な共振周波数の範囲、すなわち共
振回路35の周波数制御の感度を低く設定しても、テレ
ビ放送の受信に必要な局部発振周波数の範囲をカバーで
きるようになる。
【0048】図3は、局部発振周波数を2つのバンドに
分割した場合の制御電圧と局部発振周波数およびトラッ
キングフィルタ周波数との関係の一例を示す図である。
【0049】図3を参照して、UHF帯全体でカバーさ
れる局部発振周波数は、バンド1およびバンド2に分割
されている。バンド1は、530MHz(13チャンネ
ル)から674MHz(37チャンネル)をカバーし、
バンド2は、680MHz(38チャンネル)から82
4MHz(62チャンネル)をカバーしている。
【0050】共振回路35は、同一の制御電圧に対し
て、各々のバンドに対応した局部発振周波信号を生成す
べく動作する。バンド1とバンド2との切換は制御回路
50より供給されるバンド切換入力信号によって行なわ
れる。例えば、図6において共振回路15は、制御電圧
1V〜26Vの範囲で、530〜824MHzの周波数
範囲をカバーしているのに対して、図3における共振回
路35では、同一の周波数範囲を、バンド1,2におけ
る制御電圧6V〜21Vの範囲によってカバーしてい
る。
【0051】これによって、図6との比較からもわかる
ように、同一の可変周波数範囲に対応する制御電圧の範
囲は大きいものとなり、周波数制御の感度は低く設定さ
れる。これによって、上記共振用素子のばらつきの影響
を吸収した局部発振周波数の制御を行なうことが可能に
なる。さらに、共振回路の周波数制御の感度を低く設定
することは、位相雑音の改善にも効果を発揮する。
【0052】共振回路35に複数のバンドを設けたこと
により、同一の制御電圧に対する局部発振周波数とトラ
ッキングフィルタ周波数との差は一定値とはならない。
【0053】たとえば、チャンネル13を受信する場合
には、トラッキングフィルタ周波数は473MHzに設
定し、局部発振周波数は530MHzに設定する必要が
あるが、この場合に、バンドパスフィルタ10、12に
供給されるべき制御電圧は1Vである。一方、共振回路
35はバンド1に設定され、PLL選局回路34によっ
て制御されるが、このときに局部発振器に供給されるべ
き制御電圧は6Vになる。
【0054】この例からわかるように、デジタル放送受
信機100においては、アナログテレビチューナ300
のように局部発振器の制御電圧をトラッキングフィルタ
の制御電圧と共通の信号として与えることができなくな
る。
【0055】再び図2を参照して、PLL選局部153
は、PLL選局回路34とDA変換器30、31と制御
回路50とをさらに含む。
【0056】実施の形態1のデジタル放送受信機100
では、バンドパスフィルタ10、12の制御電圧は制御
回路50の指令に従ってDA変換器30、31によって
生成される。受信チャンネルと与えるべき制御電圧との
関係は制御回路50内に予め記憶されている。さらに制
御回路50は、PLL選局回路34に対して局部発振周
波数を指定する入力を与えるとともに、共振回路35に
対してバンド切換入力信号を供給する。
【0057】PLL選局回路34は、局部発振器14と
共振回路35との間にPLL(Phase locked loop)を形
成して、局部発振信号を上記局部発振周波数に安定的に
制御する。
【0058】実施の形態1においては、共振回路35の
バンドの切換によって発振周波数のカバー範囲を変える
こととしたが、発振回路そのものを2つ準備しこれらを
切換えることによっても同様の効果が得られる。また、
バンドパスフィルタ10、12に対してそれぞれDA変
換器30、31を設けているが、単一のDA変換器から
バンドパスフィルタ10、12に共通の制御電圧を供給
しても同様の効果が得られる。
【0059】VHF受信部152についても基本的な構
成はUHF受信部151と同様である。VHF受信部1
52は、UHF受信部151と同様に、選局制御部15
3からバンドパスフィルタ20、22に対して制御電圧
が供給され、また、VHF局部発振用共振回路(図示せ
ず)に制御電圧が供給される。
【0060】[実施の形態2]図4は、実施の形態2の
デジタル放送受信機200のチューナ部の構成を示すブ
ロック図である。図4において、図2および図5と共通
するブロックには同一の参照符号をつける。
【0061】実施の形態2のアナログ放送受信機200
は、実施の形態1のデジタル放送受信機100の構成に
加えて分周器40および41をさらに備える。また、U
HF受信部151とVHF受信部154とは、局部発振
信号を生成する共振回路35および局部発振器14を共
有する。デジタル放送受信機110においては、VHF
受信部154における局部発振信号の生成方法が、デジ
タル放送受信機100と異なる。
【0062】ここで、表2に、日本におけるテレビ放送
の各バンドに対する受信周波数および受信周波数の範囲
を示す。
【0063】
【表2】
【0064】デジタル放送受信機200においては、V
HF信号受信時にUHF受信部151の発振器14の出
力を分周してミキサ23に与える。共振回路35は、デ
ジタル放送受信機100の場合と同様に2つのバンドに
分割されている。UHF信号の受信時は、PLL選局回
路34と共振回路35と局部発振器14とから構成され
るPLLループによって、必要な周波数を有する局部発
振信号が生成され、ミキサ13に供給される。
【0065】VHF−Highバンド信号を受信する場
合には、局部発振器14の出力を分周器40により、1
/2分周してミキサ23に局部発振周波数として供給す
る。ここで、発振器14の発振可能範囲を460MHz
から824MHzと設計することによって、分周器40
の出力として230MHzから412MHzの周波数を
有する局部発振信号が得られ、VHF−Highバンド
信号を受信することができる。
【0066】VHF−Lowバンド信号を受信する場合
には、分周器40の出力をさらに分周器41により1/
2分周することによって115MHzから206MHz
の局部発振信号を得る。この分周器41の出力を局部発
振信号としてミキサ23に供給することにより、VHF
−Lowバンド信号を受信することが可能になる。VH
F−Highバンド信号とVHF−Lowバンド信号と
の受信の切換えは、スイッチ42による分周器40,4
1の切換えによって実行される。
【0067】上記の構成とすることにより、デジタル放
送受信機200は、VHF受信部154において、発振
回路、共振回路、バンド切換回路を備える必要がない。
また、新たに具備する分周器はIC化が可能であり、小
型化および低コスト化を図ることができる。
【0068】以上のように、デジタル放送受信機の構成
の説明において、日本におけるテレビ放送チャンネルの
周波数に基づいて説明したが、発振回路の発振周波数の
範囲を、最高発振周波数が最低発振周波数の2倍となる
ように設計し、その出力を分周することによって、連続
した周波数範囲の局部発振周波数を得ることができる。
これにより、日本のテレビ放送に止まらず種々の周波数
バンドのシステムに対しても適用できる。
【0069】また、本発明の実施の形態1および2にお
いては地上波デジタル放送について説明したが、本発明
は受信周波数が連続しているケーブルテレビ放送に対し
ても適用が可能である。
【0070】今回開示された発明の実施の形態はすべて
の点で例示であって、制限的なものでないと考えられる
べきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【0071】
【発明の効果】請求項1、2、3記載のデジタル放送受
信機は、低位相雑音特性を有しており位相変動の小さい
IF信号を得ることによって、さらに安定的にデジタル
映像,音声信号の再生を行なうことができる。
【0072】請求項4記載のデジタル放送受信機は、請
求項3記載のデジタル放送受信機が奏する効果に加え
て、機械的な振動に強く、周波数変動の小さいIF信号
を得ることによって、より安定的にデジタル映像,音声
信号の再生を行なうことができる。
【0073】請求項5、6記載のデジタル放送受信機
は、請求項2記載のデジタル放送受信機と同等の効果
を、よりコスト的に有利な構成の下で得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のデジタル放送受信機1
00の全体構成を示すブロック図である。
【図2】デジタル放送受信機100におけるUHF信号
の受信動作を説明するためのブロック図である。
【図3】デジタル放送受信機100のチューナ部150
における制御電圧と局部発振周波数およびトラッキング
フィルタ周波数との関係を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2のアナログ放送受信機2
00の構成を示すブロック図である。
【図5】従来のアナログテレビチューナ300の構成を
示すブロック図である。
【図6】従来のアナログテレビチューナ300における
制御電圧と局部発振周波数およびトラッキングフィルタ
周波数との関係を示す図である。
【図7】共振回路25におけるバンド切換を説明するた
めの概念図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 UHF/VHF分離フィルタ 3、151 UHF受信部 4、152、154 VHF受信部 5、153 PLL選局部 6 IF信号増幅器 7 IF信号出力信号線 10、12 UHF用トラッキングフィルタ 11 UHF用アンプ 13 UHF用ミキサ 14 UHF用局部発振器 15、35 UHF局部発振用共振回路 20、22 VHF用トラッキングフィルタ 21 VHF用アンプ 23 VHF用ミキサ 24 VHF用局部発振器 25 VHF局部発振用共振回路 30、31 DA変換器 32,34 PLL選局回路 36 バンド切換入力信号線 40、41 分周器 42 VHF−Low/Highバンド切換スイッチ 50 制御回路 60 制御入力信号線 100、200 デジタル放送受信機 150 チューナ部 160 デジタル復調器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 VHF帯とUHF帯の混在する放送電波
    を受信するデジタル放送受信機であって、 前記放送電波を受信する受信端子と、 前記放送電波を受けて、受信チャンネルの周波数を有す
    る受信信号を取り出して増幅し、中間周波信号に変換す
    るチューナとを備え、 前記チューナは、 受信チャンネルの周波数に応じた第1および第2の制御
    電圧を生成する選局手段と、 前記受信チャンネルの周波数に同調して、前記放送電波
    から前記受信信号を選択して増幅するトラッキングフィ
    ルタ手段とを含み、 前記トラッキングフィルタ手段は、 前記第1の制御電圧に応じて中心周波数が変化するバン
    ドパスフィルタを有し、 前記受信チャンネルの周波数に応じた局部発振信号を生
    成する局部発振手段と、 前記受信信号と前記局部発振信号とを受けて、中間周波
    信号を生成するミキサ手段とをさらに含み、 前記局部発振手段は、 前記第2の制御電圧に応じて共振周波数が変化する共振
    回路を有する、デジタル放送受信機。
  2. 【請求項2】 前記局部発振手段は、 前記選局手段によって制御されるバンド切り換え手段を
    さらに有し、 前記共振回路は、前記バンド切り換え手段によって設定
    される複数のバンドを有し、 前記複数のバンドごとに前記第2の制御電圧に応じてカ
    バーされる前記共振周波数の範囲が設定され、 前記複数のバンドに設定される前記共振周波数の範囲の
    全体は、前記トラッキングフィルタ手段の中心周波数が
    カバーする周波数範囲に相当する、請求項1記載のデジ
    タル放送受信機。
  3. 【請求項3】 前記共振回路は、 共振用インダクタと、 前記第2の制御電圧に応じてキャパシタンスが変化する
    可変容量キャパシタとを有する、請求項1または2記載
    のデジタル放送受信機。
  4. 【請求項4】 前記共振用インダクタは、チップインダ
    クタである、請求項3記載のデジタル放送受信機。
  5. 【請求項5】 前記チューナは、 前記局部発振手段が生成する局部発振信号を分周して、
    前記ミキサ手段に供給する分周手段をさらに含む、請求
    項2記載のデジタル放送受信機。
  6. 【請求項6】 前記分周手段は、 直列に接続された複数の内部分周手段を有し、 前記チューナーは、 前記内部分周手段の各々の出力を切換えて前記ミキサ手
    段に供給する分周比設定手段をさらに含む、請求項5記
    載のデジタル放送受信機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100434855B1 (ko) * 2002-07-24 2004-06-07 엘지이노텍 주식회사 브이에히치에프 전압 제어 발진회로 및 이를 이용하여 2밴드 수신이 가능한 튜너
WO2006106860A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Sanyo Electric Co., Ltd. テレビジョンチューナ

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