JP2000031538A - 発光素子の製造方法 - Google Patents

発光素子の製造方法

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JP2000031538A
JP2000031538A JP11136230A JP13623099A JP2000031538A JP 2000031538 A JP2000031538 A JP 2000031538A JP 11136230 A JP11136230 A JP 11136230A JP 13623099 A JP13623099 A JP 13623099A JP 2000031538 A JP2000031538 A JP 2000031538A
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Masahiro Kotaki
正宏 小滝
Katsuhide Manabe
勝英 真部
Masaki Mori
正樹 森
Masafumi Hashimoto
雅文 橋本
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Japan Science and Technology Agency
Toyoda Gosei Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyoda Gosei Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発光素子の効率的な製造方法を提供すること。 【解決手段】有機金属化合物気相成長法により窒化ガリ
ウムから成る層を有する発光素子を製造する製造方法に
おいて、シリコンを添加して高キャリア濃度n+層の結
晶成長を行う工程と、その高キャリア濃度n+ 層の上に
順次、最上層まで各層の結晶成長を行う工程と、最上層
上にマスクを形成する工程と、マスクの形成された最上
層から、炭素原子を実質的に含まず塩素原子を含む物質
のプラズマガスによりエッチングして、高キャリア濃度
+ 層の一部を露出する工程と、高キャリア濃度n+
の露出された一部の表面に電極を形成する工程とから成
る発光素子の製造方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光素子の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、AlxGa1-XN (0≦X ≦1)半導体は青
色の発光ダイオードや短波長領域の発光素子の材料とし
て注目されており、係る素子を作成する場合には、他の
化合物半導体と同様にメサ、リセス等のエッチング技術
を確立することが必要となっている。
【0003】AlxGa1-XN 半導体は化学的に非常に安定な
物質であり、他のIII −V族化合物半導体のエッチング
液として通常使用される塩酸、硫酸、フッ化水素酸(HF)
等の酸又はこれらの混合液には溶解しないので、これら
の液を用いたウエットエッチングは使用出来ない。
【0004】そこで、本発明者等は、四塩化炭素(CCl4)
又は2フッ化2塩化炭素(CCl2F2)ガスのプラズマによ
り、AlxGa1-XN (0 ≦X ≦1)半導体をドライエッチング
する方法を開発した(特開平1-278025号公報、特開平1-
278026号公報) 。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2フッ
化2塩化炭素(CCl2F2)は、フロンガス規制の対象とな
り、使用が困難となるという問題がある。又、四塩化炭
素(CCl4)ガスによるプラズマエッチングは、2フッ化2
塩化炭素(CCl2F2)によるエッチングに比べると、エッチ
ング速度が遅いという問題があり、加えて、常温で液体
のため取扱が難しい。更に、炭素を含むガスによるプラ
ズマエッチングでは、半導体表面に炭素の関与するポリ
マーが形成され、エッチング状態が悪化するという問題
も多く報告されている。
【0006】現在のところ、エッチングの機構は解明さ
れておらず、他の半導体に用いられているエッチングガ
スが、AlxGa1-XN (0 ≦X ≦1)半導体に対して、効果的
であるか否かは、結局、実験によらなければ解明できな
い。又、AlxGa1-XN (0 ≦X ≦1)半導体のドライエッチ
ングに効果的なガスの報告も、上記の本発明者らの開示
以外には見当たらない。
【0007】そこで、本発明者等はAlxGa1-XN半導体の
プラズマエッチングにおいて、他のプラズマガスを用い
てエッチングの実験を重ねた結果、三塩化ホウ素(BCl3)
がエッチングガスとして最適であることを発見し、本
発明を完成した。本発明の目的は、AlxGa1-XN半導体の
プラズマエッチングの技術を確立することにより、その
半導体から成る層を有する発光素子の製造を容易にする
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、有機金属化合物気相成長法により窒化
ガリウムから成る層を有する発光素子を製造する製造方
法において、シリコンを添加して高キャリア濃度n+
の結晶成長を行う工程と、その高キャリア濃度n+ 層の
上に順次、最上層まで各層の結晶成長を行う工程と、最
上層上にマスクを形成する工程と、マスクの形成された
最上層から、炭素原子を実質的に含まず塩素原子を含む
物質のプラズマガスによりエッチングして、高キャリア
濃度n+層の一部を露出する工程と、高キャリア濃度n
+ 層の露出された一部の表面に電極を形成する工程とか
ら成ることを特徴とする発光素子の製造方法である。
【0009】又、他の発明は、高キャリア濃度n+ 層は
窒化ガリウムから成ることを特徴とし、さらに、他の発
明は、高キャリア濃度n+ 層の上には、低キャリア濃度
n層が形成されていることを特徴とする。
【0010】さらに、他の発明は、炭素原子を実質的に
含まず塩素原子を含む物質のプラズマガスは、三塩化ホ
ウ素(BCl3)のプラズマとしたことである。
【0011】上記のエッチング工程は、通常、高周波電
力を印加する電極を平行に配置し、その電極に被エッチ
ング物体を配置した平行電極型装置や、高周波電力を印
加する電極を円筒状に配置し、その円筒の断面に平行に
被エッチング物体を配置した円筒電極型装置、その他の
構成の装置を用いて行われる。又、炭素原子を実質的に
含まず塩素原子を含む物質のプラズマガスは、例えば、
三塩化ホウ素(BCl3)ガスのプラズマである。プラズマ状
態にするには、上記平行電極型装置や円筒電極型装置で
は、電極間に高周波電力を印加することにより行われ
る。
【0012】
【発明の効果】後述の実施例で明らかにされるように、
AlxGa1-XN半導体を炭素原子を実質的に含まず塩素原子
を含む物質のプラズマガスにより、効率良くエッチング
することができた。又、上記プラズマエッチングを行っ
ても、上記半導体に結晶欠陥を生じないことも判明され
た。従って、本発明を用いることによりAlxGa1-xN(0≦X
≦1)半導体、特に、窒化ガリウムを含む発光素子の製造
において、それらの生産性を大きく改善することができ
る。これらの効果的なエッチング技術が確立された結
果、シリコンを添加して高キャリア濃度n+ 層の結晶成
長を行い、その高キャリア濃度n+ 層の上に順次、最上
層まで各層の結晶成長を行い、最上層上にマスクを形成
し、マスクの形成された最上層から、炭素原子を実質的
に含まず塩素原子を含む物質のプラズマガスによりエッ
チングして、高キャリア濃度n+ 層の一部を露出して、
高キャリア濃度n+ 層の露出された一部の表面に電極を
形成することが可能となり、基板上面側に電極を有する
発光素子の生産性を大きく改善することができる。
【0013】又、高キャリア濃度n+ 層の上に、さら
に、低キャリア濃度n層を形成した場合には、発光素子
の青色の発光強度を増加させることができた。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。本実施例方法で使用された半導体は、有機金属
化合物気相成長法( 以下「M0VPE 」と記す) による気相
成長により第2図に示す構造に作成された。用いられた
ガスは、NH3 とキャリアガスH2とトリメチルガリウム(G
a(CH3)3)(以下「TMG 」と記す) とトリメチルアルミニ
ウム(Al(CH3)3)(以下「TMA 」と記す) である。
【0015】まず、有機洗浄及び熱処理により洗浄した
c面を主面とする単結晶のサファイア基板1をM0VPE 装
置の反応室に載置されたサセプタに装着する。次に、反
応室内の圧力を 5Torrに減圧し、H2を流速 0.3liter /
分で反応室に流しながら温度1100℃でサファイア基板1
を気相エッチングした。
【0016】次に、温度を 800℃まで低下させて、H2
流速3 liter /分、NH3 を流速 2liter /分、TMA を 7
×10-6モル/分で供給して熱処理した。この熱処理によ
りAlN のバッファ層2が約 500Åの厚さに形成された。
次に、TMA の供給を停止して、サファイア基板1の温度
を 600℃に保持し、H2を 2.5liter /分、NH3 を 1.5li
ter /分、TMG を 1.7×10-5モル/分で供給し、膜厚約
3μmのGaN 層3を形成した。
【0017】次に、第3図に示すように、GaN 層3の上
に、高周波スパッタリングによりSiO2層4を5000Åの厚
さに形成した。次に、そのSiO2層4上にフォトレジスト
5を塗布して、フォトリソグラフにより、窓Aの部分の
フォトレジストを除去した。
【0018】次に、第4図に示すように、フォトレジス
ト5によって覆われていないSiO2層4をフッ酸系エッチ
ング液で除去した。そして、GaN 層3のエッチング部分
に窓Aの形成されたSiO2層4とフォトレジスト5の2重
層マスクを形成した。次に、第4図に示す構成の試料3
0を、第1図に示す平行平板電極型のプラズマエッチン
グ装置に設置して、GaN 層3の露出部をエッチングし
た。
【0019】次に、第1図に示すエッチング装置の構成
を説明する。第1図に示す平行電極型電極装置におい
て、反応室20を形成するステンレス製の真空容器10
の側壁には、エッチング用のガスを導入する導入管12
が連設されており、その導入管12はガス流速を可変で
きるマスフローコントローラ14を介して三塩化ホウ素
(BCl3)を貯蔵したボンベ16に接続されている。そし
て、三塩化ホウ素(BCl3)ガスがそのボンベ16からマス
フローコントローラ14を介して反応室20に導入され
る。
【0020】又、反応室20はロータリポンプ15、1
7、拡散ポンプ19、メカニカルブースターポンプ13
により排気されており、反応室20の真空度は、バルブ
18により調整される。一方、反応室20内には上下方
向に対向して、真空容器10から絶縁された電極22と
電極24とが配設されている。そして、電極22は接地
され、電極24には高周波電力が供給される。その高周
波電力は周波数13.56MHzの高周波電源28から整合器2
6を介して供給される。
【0021】又、電極24の上には石英板25が載置さ
れており、その石英板25上に、第4図に示す試料30
が載置される。係る構成の装置において、プラズマエッ
チングを行う場合には、まず、石英板25の上に試料3
0を載置した後、拡散ポンプ19により反応室20内の
残留ガスを十分に排気して、反応室20の真空度を 5×
10-6Torr程度にする。その後、三塩化ホウ素(BCl3)ガス
が、ボンベ16からマスフローコントローラ14により
流速10cc/分に制御されて、電極24の側から反応室
20に導入された。そして、バルブ18により反応室2
0の真空度は正確に0.04Torrに調整された。
【0022】この状態で、電極24と電極22間に 0.4
4W/ cm2 の密度の高周波電力を供給すると、電極間でグ
ロー放電が開始され、導入された三塩化ホウ素(BCl3)ガ
スは、プラズマ状態となり、試料30のエッチングが開
始された。所定時間エッチングを行った後、試料30を
反応室20から取り出し、SiO2層4をフッ化水素酸で除
去して、第5図に示す試料30を得た。そして、エッチ
ッグ深さΔを段差計で測定した。
【0023】上記のようなエッチングをエッチング時間
を色々変化させて行い、エッチング深さΔとエッチング
時間との関係を測定した。その結果を第6図に示す。そ
の測定結果より、エッチング速度は 490Å/分であっ
た。又、エッチング面の走査形電子顕微鏡(SEM)に
よる像を測定した。倍率は5000倍である。エッチング部
は、第7図(a) に示す像の輪郭を示した第7図(b)にお
いてWで示された領域である。表面には堆積物等の異物
は見られず、表面の形態は平坦であるのが分かる。
【0024】又、比較のために、二フッ化二塩化炭素(C
Cl22)によるプラズマエッチングによるGaN 層3のエ
ッチング面のSEM 像を第8図(a) 、第9図(b) に示す。
それぞれ、エッチング面は、輪郭を示した第8図(b) 、
第9図(b) において、領域X、領域Y の部分である。第
8図(a) の像より凹部が現れているのが分かる。又、第
9図(a) の像より、炭素が関与するポリマーが形成され
ており、エッチング面が乱れているのが分かる。
【0025】また、三塩化ホウ素によるエッチングの前
後において試料を4.2Kに冷却し、3250Åのヘリウムカド
ミウムレーザを照射して、GaN 層3のエッチグ面のフォ
トルミネッセンス強度を測定した。その結果を第10
図、第11図に示す。第10図はエッチング前の特性で
あり、第11図はエッチング後の特性である。その特性
図において、波形ピーク波長、半値幅、及びフォトルミ
ネッセンス強度に変化が見られなかった。このことか
ら、上記のエッチングによりGaN 層3の結晶性に変化が
ないことが分った。
【0026】又、このエッチングを十分行うと下層のAl
N 層がエッチングされることがわかり、 X=0 以外のAl
xGa1-XNのエッチングにも適用できることが判明した。
次に、本ドライエッチング方法を用いて発光ダイオード
を製造した。その方法を次に述べる。
【0027】本発明のドライエッチング方法は、例え
ば、第12図に示す構造の発光ダイオード40を製造す
る場合における、電極形成時に使用される。第12図に
おいて、発光ダイオード40は、サファイア基板41を
有しており、そのサファイア基板41に500 ÅのAlN の
バッファ層42が形成されている。そのバッファ層42
の上には、順に、膜厚約4.5 μmのGaN から成る高キャ
リア濃度n+ 層43と膜厚約1.5 μmのGaN から成る低
キャリア濃度n層44が形成されており、更に、低キャ
リア濃度n層44の上に膜厚約0.25μmのZnドープGaN
から成るi層45が形成されている。そして、i層45
に接続するアルミニウムで形成された電極47と高キャ
リア濃度n+ 層43に接続するアルミニウムで形成され
た電極48とが形成されている。
【0028】次に、この構造の発光ダイオード40の製
造方法について説明する。上記発光ダイオード40は、
有機金属化合物気相成長法( 以下「M0VPE 」と記す) に
よる気相成長により製造された。用いられたガスは、NH
3 とキャリアガスH2とトリメチルガリウム(Ga(CH3)3)
(以下「TMG 」と記す) とトリメチルアルミニウム(Al
(CH3)3)(以下「TMA 」と記す) とシラン(SiH4)とジエ
チル亜鉛(以下「DEZ 」と記す) である。まず、有機洗
浄により洗浄したc面を主面とする単結晶のサファイア
基板41をM0VPE 装置の反応室に載置されたサセプタに
装着する。
【0029】次に、常圧でH2を流速 2liter /分で反応
室に流しながら温度1100℃でサファイア基板1を気相エ
ッチングした。次に、温度を 400℃まで低下させて、H2
を流速20liter /分、NH3 を流速10liter /分、TMA を
1.8×10-5モル/分で供給してAlN のバッファ層42が
約 500Åの厚さに形成された。
【0030】次に、サファイア基板41の温度を1150℃
に保持し、H2を20liter /分、NH3を10liter /分、TMG
を 1.7×10-4モル/分、H2で0.86ppm まで希釈したシ
ラン(SiH4)を 200ml/分の割合で供給し、膜厚約2.2 μ
m、キャリア濃度 1.5×1018/ cm3 のGaN から成るSiド
ープされた高キャリア濃度n+ 層43を形成した。
【0031】続いて、サファイア基板41の温度を1150
℃に保持し、H2を20liter /分、NH 3 を10liter /分、
TMG を1.7 ×10-4モル/分の割合で供給し、膜厚約1.5
μm、キャリア濃度 1×1015/ cm3 のGaN から成る低キ
ャリア濃度n層44を形成した。次に、サファイア基板
41を1000℃にして、H2 を20liter /分、NH3 を10li
ter /分、TMG を 1.7×10-4モル/分、DEZ を 1.5×10
-4モル/分の割合で供給して、膜厚 0.2μmのZnドープ
されたGaN から成るi層45を形成した。
【0032】このようにして、第13図に示すような多
層構造が得られた。次に、第14図に示すように、i層
45の上にフォトレジストを塗布して、フォトリソグラ
フによりエッチングされる部分(窓)にフォトレジスト
が残るようにパターンニングされたフォトレジスト層5
3を形成する。
【0033】次に、第15図に示すように、フォトレジ
スト層53及びi層45の表面一様に、圧力5 ×10-3To
rr、高周波電力300W、成膜速度27Å/ 分の条件下でスパ
ッタリングによりSiO2層51を100 Åの厚さに形成し
た。引続き、そのSiO2層51上に圧力5 ×10-3Torr、高
周波電力300W、成膜速度26Å/ 分の条件下でスパッタリ
ングによりAl2O3 層52を2500Åの厚さに形成した。
【0034】次に、第15図に示す試料をフォトレジス
ト剥離液( 例えばアセトン) 中に浸して、フォトレジス
ト層53と共にフォトレジスト層53の直上のSiO2層5
1とAl2O3 層52の部分を除去して、第16図に示すよ
うに窓Aの空けられたSiO2層51とAl2O3 層52とを形
成した。
【0035】次に、第17図に示すように、SiO2層51
とAl2O3 層52によって覆われていない部位(窓A)の
i層45とその下の低キャリア濃度n層44と高キャリ
ア濃度n+ 層43の上面一部を、真空度0.04Torr、高周
波電力0.44W/cm2 、流速10cc/ 分のBCl3ガスで40分間エ
ッチングした後、引続き5 分間Arでドライエッチングし
た。この時、マスクであるAl2O3 層52もエッチングさ
れる。尚、Al2O3 層52とSiO2層51の総合の厚さは、
上記GaN 半導体のエッチングにおいてエッチングに耐え
うる厚さである。又、半導体のエッチングの終了時に
は、SiO2層51が露出することなく、Al2O3 層52が薄
く残っていても良い。
【0036】次に、第18図に示すように、i層45上
に残っているSiO2層51をフッ化水素酸(HF)で除去し
た。この時、例え、SiO2層51上にAl2O3 層52が残っ
ていても、SiO2層51がi層45から剥離するに伴って
Al2O3 層52は除去される。この時、下層のGaN 層はフ
ッ化水素酸により腐食されることがない。次に、第19
図に示すように、試料の上全面に、Al層54を蒸着によ
り形成した。そして、そのAl層54の上にフォトレジス
ト55を塗布して、フォトリソグラフにより、そのフォ
トレジスト55が高キャリア濃度n+ 層43及びi層4
5に対する電極部が残るように、所定形状にパターン形
成した。
【0037】次に、第19図に示すようにそのフォトレ
ジスト55をマスクとして下層のAl層54の露出部を硝
酸系エッチング液でエッチングし、フォトレジスト55
をアセトンで除去し、高キャリア濃度n+ 層43の電極
48、i層45の電極47を形成した。
【0038】このようにして、第12図に示すMIS 構造
の窒化ガリウム系発光素子を製造することができる。本
実施例に係るドライエッチング方法は、フォトレジスト
層の上に二酸化ケイ素(SiO2)層と酸化アルミニウム(Al2
O3) 層とを形成して、最下層のフォトレジスト層を有機
溶剤等のフォトレジスト剥離液によって剥離除去するこ
とで、所定形状のマスクパターンを形成している。この
ように、フォトレジスを除去することでマスクの窓を形
成しているので、アンダーカット等の窓形状の乱れが防
止される。
【0039】又、酸化アルミニウム(Al2O3) が、マスク
としての実質的な機能を果たす。酸化アルミニウム(Al2
O3) は、二酸化ケイ素(SiO2)に比べて、成膜速度はほぼ
同じであるが、ドライエッチングによるエッチング速度
は、1/3 以下である。従って、エッチングに耐え得る厚
さのマスク層は、マスク層を二酸化ケイ素(SiO2)の単層
で形成した場合に比べて、1/3 の厚さで良く、マスクの
形成時間が短縮される。
【0040】又、半導体のドライエッチング後にマスク
層を除去する必要があるが、酸化アルミニウム(Al2O3)
だけを容易に除去する剥離液がないので、酸化アルミニ
ウム(Al2O3) の単層でマスクを形成することは困難であ
る。しかし、上記実施例では、最下層に二酸化ケイ素(S
iO2)を用いているので、マスクをフッ化水素酸(HF)で容
易に除去することができる。このように、二酸化ケイ素
(SiO2)は、マスクの除去を容易にするために使用されて
いるので、上層の酸化アルミニウム(Al2O3) に比べて充
分に薄くて良い。
【0041】又、上記実施例の発光ダイオードは、n層
をi層と接合する側から順に、低キャリア濃度n層と高
キャリア濃度n+ 層との二重層構造としているが、単層
のn層でも良い。更に、i層をn層に接合する側から順
に低不純物濃度i層と高不純物濃度i層の二重層構造と
しても良い。
【0042】上記のように、n層を二重層構造とするこ
とで、発光ダイオードの青色の発光強度を増加させるこ
とができた。又、i層を二重層構造とすることで、同様
に、発光ダイオードの青色の発光強度を増加させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係るエッチング方
法を実現するための装置を示した構成図。
【図2】エッチング試料の構成を示した断面図。
【図3】エッチング試料とマスクとの関係を示した断面
図。
【図4】エッチング試料とマスクとの関係を示した断面
図。
【図5】エッチング後の試料の断面図。
【図6】エッチング速度を示す測定図。
【図7】(a)は、GaN のエッチング面の表面の結晶構
造を示した顕微鏡写真、(b)はその写真における像の
輪郭を示した平面図。
【図8】(a)は、二フッ化二塩化炭素(CCl22)を用
いたプラズマエッチングによるGaN のエッチング面の結
晶構造を示した顕微鏡写真、(b)は、その写真におけ
る像の輪郭を示した平面図。
【図9】(a)は、 二フッ化二塩化炭素(CCl22)を
用いたプラズマエッチングによるGaN のエッチング面の
結晶構造を示した顕微鏡写真、(b)は、その写真にお
ける像の輪郭を示した平面図。
【図10】エッチング前におけるGaN のフォトルミネッ
センス強度の周波数特性。
【図11】エッチング後におけるGaN のフォトルミネッ
センス強度の周波数特性。
【図12】本発明方法を用いて製造される発光ダイオー
ドの具体的な構成を示した構成図。
【図13】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示し
た断面図。
【図14】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示し
た断面図。
【図15】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示し
た断面図。
【図16】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示し
た断面図。
【図17】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示し
た断面図。
【図18】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示し
た断面図。
【図19】同実施例の発光ダイオードの製造工程を示し
た断面図。
【符号の簡単な説明】
1─サファイア基板 2─バッファ層 3─GaN 層 4─マスク 10─真空容器 12─導入管 14─マスフローコントローラ 16─ボンベ 19─拡散ポンプ 18─コンダクタンスバルブ 22,24─電極 28─高周波電源 40─発光ダイオード 41─サファイア基板 42─バッファ層 43─高キャリア濃度n+ 層 44─低キャリア濃度n層 45─i層 47,48─電極 51─SiO2層 52─Al2O3 層 53─フォトレジスト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小滝 正宏 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 真部 勝英 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 森 正樹 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 橋本 雅文 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機金属化合物気相成長法により窒化ガリ
    ウムから成る層を有する発光素子を製造する製造方法に
    おいて、 シリコンを添加して高キャリア濃度n+ 層の結晶成長を
    行う工程と、 その高キャリア濃度n+ 層の上に順次、最上層まで各層
    の結晶成長を行う工程と、 前記最上層上にマスクを形成する工程と、 マスクの形成された最上層から、炭素原子を実質的に含
    まず塩素原子を含む物質のプラズマガスによりエッチン
    グして、前記高キャリア濃度n+ 層の一部を露出する工
    程と、 前記高キャリア濃度n+ 層の露出された前記一部の表面
    に電極を形成する工程とから成ることを特徴とする発光
    素子の製造方法。
  2. 【請求項2】高キャリア濃度n+ 層は窒化ガリウムから
    成ることを特徴とする請求項1に記載の発光素子の製造
    方法。
  3. 【請求項3】高キャリア濃度n+ 層の上には、低キャリ
    ア濃度n層が形成されていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の発光素子の製造方法。
  4. 【請求項4】前記炭素原子を実質的に含まず塩素原子を
    含む物質のプラズマガスは、三塩化ホウ素(BCl3)のプ
    ラズマであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれか1項に記載の発光素子の製造方法。
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