JP2000031510A - 波長選択型光検出器 - Google Patents

波長選択型光検出器

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JP2000031510A
JP2000031510A JP10210325A JP21032598A JP2000031510A JP 2000031510 A JP2000031510 A JP 2000031510A JP 10210325 A JP10210325 A JP 10210325A JP 21032598 A JP21032598 A JP 21032598A JP 2000031510 A JP2000031510 A JP 2000031510A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトダイオードと、分布型ブラグ反射器か
らなるファブリ-ペロー干渉計を波長フィルタとして集
積した構造で、小型で集積度が高く、しかも波長分解能
に優れた波長選択型光検出器を提供する。 【解決手段】 シリコン基板1に形成されたフォトダイ
オード5と、該フォトダイオード5上に集積された下部
分布型ブラグ反射器11及び上部分布型ブラグ反射器1
2により構成されるファブリ-ペロー干渉計10と、前
記下部及び上部分布型ブラグ反射器11,12を隔てる
距離を可変制御する駆動用電極16,17とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像認識、光スペ
クトルアナライザ等に用いられる波長フィルタを有する
波長選択型光検出器に係り、特にシリコンマイクロマシ
ニングにより作製可能な、感度が優れた波長フィルタを
集積化した波長選択型光検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光応用の多くのシステムの高度
化、高機能化に伴い、その主要部品である光検出器にも
高感度化、高集積化が要求されるようになってきてい
る。
【0003】光情報システムに用いられる典型的な受光
素子として、フォトダイオードがよく知られている。フ
ォトダイオードには単純なPN接合を持つフォトダイオ
ード、PINフォトダイオード、アバランシュ・フォト
ダイオードがある。いずれも光吸収により生じた電子と
ホールから光電流を取り出すが、それぞれで応答速度が
異なる。可視光領域ではシリコン(Si)が用いられ
る。これと波長フィルタを組み合わせることにより、波
長敏感な光検出器が得られると期待される。
【0004】波長フィルタは近年の波長多重通信技術の
進展に伴い、非常に注目されている。例えば、米国特許
第5,629,951号(以下、従来技術1)には、検出
波長を連続的にチューニングするための、静電駆動型カ
ンチレバーによる波長フィルタが開示されている。ここ
では、ファブリ-ペロー干渉計を構成する2つの分布型
ブラグ反射器の上側がカンチレバーとなっていて、静電
駆動により分布型ブラグ反射器の間隔をコントロールし
て検出波長を変えている。
【0005】米国特許第5,291,502号(以下、従
来技術2)には、カンチレバーではなく、メンブレンに
よって構成されている同様のファブリ-ペロー干渉計が
開示されている。
【0006】また、“A FABRY-PEROT MICROINTERFEROME
TER FOR VISIBLE WAVELENGTH",IEEE,MEMS’
92,1992,PP170−173(以下、従来技術
3)には、可視領域の光に対する、マイクロマシニング
によって作製されたファブリ-ペロー干渉計が示されて
いる。ここではファブリ-ペロー干渉計は、シリコンナ
イトライド(SiN)メンブレンによって支持された2
枚のミラーからなっており、それら各ミラーは、屈折率
が1.44のSiO2膜と屈折率が1.80のHfO2膜の
多層膜からなっている。
【0007】ファブリ-ペロー干渉計を用いた変調器も
多く検討されている。例えば、“PROCESS AND DESIGN C
ONSIDERATIONS FOR SURFACE MICROMACHININED BEAMSFOR
A TUNABLE INTERFEROMATER ARRAY IN SILICON”,IE
EE,MEMS’93,1993,PP230−235
(以下、従来技術4)には、フォトダイオード上にファ
ブリ-ペロー干渉計を集積した高速の光変調器が示され
ている。ここでは、ファブリ-ペロー干渉計は、基板上
のシリコンオキサイド(SiO2)/ポリシリコン(p
oly−Si)と、poly−Si/SiN/poly
−Siからなるメンブレン、及び中間のエアギャップか
ら構成されている。
【0008】“MHz OPTO-MECAHNICAL MODULATOR”,TRA
NSDUCERS'95.EUROSENSORS IX,1995,PP289
−292(以下、従来技術5)にも変調器が示されてい
る。ここでは、2.8Mbit/sec.の変調速度が
得られている。ファブリ-ペロー干渉計は平行な2層の
poly−Siからなっている。
【0009】ところで、光検出機能を必要とするシステ
ムには、例えば光スペクトルアナライザや、固体撮像素
子がある。光スペクトルアナライザとしては、フォトダ
イオードアレイと回折格子を組み合わせたものが一般的
である。
【0010】また、固体撮像素子には数十万個から10
0万個を超す画素が並んでいて、画素毎にフォトダイオ
ードが設けられている。カラー画面は赤、緑、青の3原
色に分解され、それぞれの明るさの信号として取り込ま
れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受光素子と
してフォトダイオードはよく用いられていて、また、波
長フィルタも多くのものが検討されているが、フォトダ
イオードと波長フィルタが集積化されていて、しかも波
長分解能が良く、広い波長領域をカバーする光検出器は
実現されていない。例えば、前記した従来技術1,2は
検出波長可変の波長フィルタの構成のみを開示している
だけである。
【0012】波長多重通信用に検討されている波長フィ
ルタは、GaAs基板上に集積したAl0.09Ga0.91
sとAl0.09Ga0.91Asの多層膜を分布型ブラグ反射
器として用いているため、波長分解能は良いが、可視領
域の光を選択して透過させることができない。
【0013】前記した従来技術3の如きSiO2とHf
2の多層膜から構成しているファブリ-ペロー干渉計
は、フォトダイオードと集積化されておらず、また、屈
折率差が小さいため、波長分解能を上げるためには、積
層数をかなり多くする必要がある。
【0014】また、前記した従来技術4,5の如き光変
調器は、単色光に対して、その波長の光を変調するもの
であって、白色光に対して、波長のバンドパスフィルタ
リングを実現するものではない。
【0015】ところで、光検出機能を必要とする光スペ
クトルアナライザの従来の形態では、波長分解能を向上
させるためには光路長を大きくとる必要があるためシス
テム全体を大きくする必要があった。また、固体撮像素
子では、光を赤、緑、青の3原色に分解して認識してい
るので、必ずしも全ての色、すなわち絶対波長を確かに
表現しているわけではない。
【0016】本発明は、上記の点に鑑み、フォトダイオ
ードと、分布型ブラグ反射器からなるファブリ-ペロー
干渉計を波長フィルタとして集積した構造で、小型で集
積度が高く、しかも波長分解能に優れた波長選択型光検
出器を提供することを目的とし、ひいては、この光検出
器の利用により光システムの特性向上を実現しようとす
るものである。
【0017】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の波長選択型光検出器は、シリコ
ン基板に形成されたフォトダイオードと、該フォトダイ
オード上に集積された第1及び第2の分布型ブラグ反射
器により構成されるファブリ-ペロー干渉計と、前記第
1及び第2の分布型ブラグ反射器を隔てる距離を可変制
御する駆動手段とを備えた構成としている。
【0019】本発明の請求項2の波長選択型光検出器
は、前記請求項1の構成において、前記第1及び第2の
分布型ブラグ反射器が、エアギャップを介して隔てられ
ていて、前記駆動手段が前記第1及び第2の分布型ブラ
グ反射器間に電圧を印加することにより、前記第2の分
布型ブラグ反射器を前記基板側に引き寄せる静電力を発
生するようになっている。
【0020】本発明の請求項3の波長選択型光検出器
は、前記請求項1の構成において、前記駆動手段が、可
視領域の光を透過する材質で電圧の印加により膜厚を変
える圧電膜を有し、該圧電膜が前記第1及び第2の分布
型ブラグ反射器間に中間層として設けられている。
【0021】本発明の請求項4の波長選択型光検出器
は、シリコン基板に形成されたフォトダイオードと、該
フォトダイオード上に集積された第1及び第2の分布型
ブラグ反射器により構成されるファブリ-ペロー干渉計
とを、前記シリコン基板上にそれぞれ複数配列した構成
である。
【0022】本発明の請求項5の波長選択型光検出器
は、前記請求項4の構成において、1つの前記フォトダ
イオードに1つの前記ファブリ-ペロー干渉計が対応し
て形成されており、1つの前記フォトダイオードとこれ
に対応する1つの前記ファブリ-ペロー干渉計の組が、
それぞれ独立して検出波長を選択するようにしている。
【0023】本発明の請求項6の波長選択型光検出器
は、前記請求項4の構成において、各々のファブリ-ペ
ロー干渉計を構成する前記第1及び第2の分布型ブラグ
反射器は、中間層を介して隔てられており、各々のファ
ブリ-ペロー干渉計毎に前記中間層は選択波長に対応し
た異なる層厚を有しているものである。
【0024】本発明の請求項7の波長選択型光検出器
は、シリコン基板に形成されたフォトダイオードと、該
フォトダイオード上に集積された第1及び第2の分布型
ブラグ反射器により構成されるファブリ-ペロー干渉計
との組を、前記第1及び第2の分布型ブラグ反射器を隔
てる中間層の層厚を変えて前記シリコン基板に複数配列
して複数の波長を検出するセルを構成し、該セルを前記
シリコン基板に複数配列した構成としている。
【0025】本発明の請求項8の波長選択型光検出器
は、前記請求項1,2,3,4,5,6又は7の構成に
おいて、前記第1及び第2の分布型ブラグ反射器が、屈
折率の異なる2種類の膜のペアを少なくとも4ペア以上
積み重ねた多層膜でそれぞれ構成されているものであ
る。
【0026】本発明の請求項9の波長選択型光検出器
は、前記請求項1,2,3,4,5,6,7又は8の構
成において、前記第1及び第2の分布型ブラグ反射器が
可視領域の光を透過させる材質であり、波長選択された
前記可視領域の光を前記フォトダイオードで受光するも
のである。
【0027】本発明の請求項10の波長選択型光検出器
は、前記請求項8又は9の構成において、前記第1及び
第2の分布型ブラグ反射器を構成する各膜の膜厚を、各
々の膜の屈折率n、選択する光の波長λに対してλ(1
+2m)/4n(但し、m:0又は自然数)とし、前記
第1及び第2の分布型ブラグ反射器を隔てる距離をλ/
2n0(但し、n0:前記第1及び第2の分布型ブラグ反
射器を隔てる媒質の屈折率)としている。
【0028】本発明の請求項11の波長選択型光検出器
は、前記請求項8,9又は10の構成において、前記第
1及び第2の分布型ブラグ反射器が、高屈折率のシリコ
ンナイトライド膜と低屈折率のシリコンオキサイド又は
シリコンオキシナイトライド膜からなっている。
【0029】本発明の請求項12の波長選択型光検出器
は、前記請求項1〜11のいずれかの構成において、前
記フォトダイオードが、前記シリコン基板にPN接合、
又はPIN接合を形成したものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る波長選択型光
検出器の実施の形態を図面に従って説明する。
【0031】図1は本発明に係る波長選択型光検出器の
第1の実施の形態であって、概略斜視図であり、図2
(E)はその断面図である。シリコン(Si)基板1に
まずフォトダイオード5を形成し、この上に下部分布型
ブラグ反射器(下部DBR)11と、エアギャップ13
を介して上部分布型ブラグ反射器(上部DBR)12と
を順次集積してファブリ-ペロー干渉計10を構成して
いる。ここで、上部分布型ブラグ反射器12は、基板1
上に形成された4箇所のアンカー14から伸びた可撓性
アーム15で支持されたメンブレン構造となっており、
上部分布型ブラグ反射器12上面には可動側駆動用電極
16が形成されている。また、下部分布型ブラグ反射器
11の下側には固定側駆動用電極17が前記可動側駆動
用電極16に対向して設けられる。上部分布型ブラグ反
射器12の上面中央部は、ファブリ-ペロー干渉計10
に垂直な入射光を透過させるために可動側駆動用電極1
6の形成されていない透過光窓18となっている(固定
側駆動用電極17にも同様に透過光窓を形成してあ
る。)。
【0032】なお、前記可動側駆動用電極16の延長部
分は1個のアンカー14の上面に引き出されている。ま
た、前記フォトダイオード5は例えばSi基板1にPN
接合を形成したものであり、フォトダイオード5に接続
する光電流検出用電極19が基板上面に引き出されてい
る。
【0033】前記上部分布型ブラグ反射器12に設けら
れた可動側駆動用電極16と、下部分布型ブラグ反射器
11に設けられた固定側駆動用電極17とは、下部分布
型ブラグ反射器11と上部分布型ブラグ反射器12を隔
てる距離を可変制御する駆動手段としての静電アクチュ
エータを構成しており、可動側及び固定側駆動用電極1
6,17間への電圧の印加により上部分布型ブラグ反射
器12を静電力で基板側に引き寄せて、エアギャップ1
3を調整できる。ここで、透過光の波長λとエアギャッ
プ間隔tは、ギャップ間の媒質(この場合空気)の屈折
率をn0としてt=λ/2n0の関係を持ち、これよりギ
ャップの調整で透過光の波長を選択することができる。
【0034】次に、図2を用いて第1の実施の形態であ
る波長選択型光検出器の製造方法について記述する。
【0035】まず、図2(A)のようにn型Si(10
0)基板1を熱酸化し、100nmのシリコンオキサイ
ド(SiO2)層21を熱酸化膜として表面に形成す
る。このSiO2層は、後のプロセスでアライメントを
可能とするパターンになる。続いて、同図(B)の如く
フォトレジスト22を塗布した後、露光、現像して後の
イオン注入工程のためのパターンを形成する。そして、
所定パターンのフォトレジスト22をマスクとして、ホ
ウ素(B)を注入し、フォトダイオードとなるべきPN
接合23を形成する。注入条件は、BF2+イオンを55
keVで、ドーズ量は、5×1015cm-2とした。この
後イオン拡散のために通常であれば熱処理を行うが、本
実施の形態では後に高温での長時間の成膜があるので、
熱処理工程は省略できる。なお、固定側駆動用電極17
として、フォトダイオードとなる部分の上面にイオンの
ドーズ量を過大として導電性を持たせた部分を形成して
おく。
【0036】本実施の形態では、フォトダイオード自体
の特性は特に考慮していないので、前述のように単純な
PN接合フォトダイオードとしているが、もちろんフォ
トダイオード自体の応答速度を良くするため、PINフ
ォトダイオードを形成して用いることもできる。
【0037】続いて、図2(C)のように、マスクのフ
ォトレジストを除去した後、下部分布型ブラグ反射器1
1及び上部分布型ブラグ反射器12をLPCVD(LowP
ressure Chemical Vapor Deposition)により順次成膜
して集積する。これらの分布型ブラグ反射器11,12
は同図(C)の断面拡大図に示すように屈折率が2.0
のシリコンナイトライド(SiN)膜24と屈折率が
1.5のシリコンオキサイドナイトライド(SiON)
膜25とをそれぞれ複数ペア成膜した多層膜からなって
いる。同図では6ペアとしている。また、下部分布型ブ
ラグ反射器11と基板1間には低屈折率のバッファ層2
8がSiON膜で形成されている。これらの分布型ブラ
グ反射器11,12を構成する各膜の膜厚は、透過させ
る光の中心波長λに対して、λ(1+2m)/4nから
導いている(但し、n:各々の膜の屈折率、m:0又は
自然数)。ここでは638nmを電圧をかけていないと
きの波長中心としているので、λ/4nよりSiN膜2
4を79.8nm、SiON膜25を106.3nm成膜
している。LPCVDの成膜条件は、850℃、0.5
Torrで、SiN膜はSiH4、NH3を原料ガスとし
て、SiON膜はSiH4、NH3、N2Oを原料ガスと
してそれぞれ成膜する。中間層26には、後にエアギャ
ップ(図1の符号13)を形成するため、λ/2n
0(エアギャップにするためn0=1)より算出した膜厚
のpoly−Si膜を犠牲層として成膜する。成膜はや
はりLPCVDで行う。成膜条件は、600℃、1.0
Torrで、SiH4を原料ガスとして成膜する。この
poly−Si膜は後に、図2(D)の如く上側の分布
型ブラグ反射器12をメンブレンにパターニングした後
に、TMAH(テトラ・メチル・アンモニウム・ハイド
ロオキサイド)水溶液によりエッチングされエアギャッ
プ13を形成する。上側の分布型ブラグ反射器12のエ
ッチングはBHF(バッファードフッ酸)で行うことが
できるが、SiN膜のエッチング速度が遅いので、Si
N膜にはRIE(Reactive ion etching)を組み合わせ
ることも可能である。
【0038】そして、光検出の電極用スルーホール27
を、フォトレジストをマスクとして図2(E)の如くR
IEにより形成する。さらに、光電流検出用電極19と
可動側駆動用電極16としてAuをスパッタにより成膜
する。ここで、上部分布型ブラグ反射器12のAuは、
光が透過する部分(窓18)からは除去するようにパタ
ーニングとエッチングを行う。なお、フォトダイオード
表面の固定側駆動用電極17も同様に光の透過する部分
には形成されないようにしている。
【0039】次に、第1の実施の形態でフォトダイオー
ド5上に集積一体化したファブリ-ペロー干渉計10の
波長特性について記述する。
【0040】図3は透過光スペクトルのペア数依存性を
示すものであり、ファブリ-ペロー干渉計10のミラー
(下部分布型ブラグ反射器11及び上部分布型ブラグ反
射器12)の屈折率が高い膜(SiN膜24)と低い膜
(SiON膜25)のペアを積み重ねた効果について示
している。つまり、多層膜の積層数が増すに従って、波
長分解能が向上することが確認される。
【0041】図4はエアギャップ13を調整したときの
透過光強度と波長との関係であり、可視光領域において
エアギャップを変化させたときのスペクトルの移動を示
している。なおここでは、各分布型ブラグ反射器は10
ペアの多層膜としている。波長614nmから637n
mまでの間8点を、ギャップを283.5nmから32
7.6nm迄変えることによって調整している。図4か
らまず、半値幅1nmの波長分解能に優れた波長フィル
タであることが確認される。透過光をフォトダイオード
で検出することにより、波長選択して光信号を電気信号
として検出することができる。
【0042】この第1の実施の形態によれば、次の通り
の効果を得ることができる。
【0043】(1) Si基板1に形成されたフォトダイ
オード5と、該フォトダイオード上に集積された下部及
び上部の分布型ブラグ反射器11,12により構成され
るファブリ-ペロー干渉計10と、分布型ブラグ反射器
11,12を隔てる距離を可変制御する駆動手段(可動
側駆動用電極16、固定側駆動用電極17)とを備えて
おり、可動側駆動用電極16、固定側駆動用電極17間
に電圧を印加して静電力を発生させ、下部及び上部の分
布型ブラグ反射器11,12を隔てる距離を制御するこ
とにより、検出する光の波長選択が可能である。
【0044】(2) 下部及び上部の分布型ブラグ反射器
11,12は、屈折率の異なる2種類の膜、つまり、屈
折率が2.0のシリコンナイトライド(SiN)膜24
と屈折率が1.5のシリコンオキサイドナイトライド
(SiON)膜25をそれぞれ複数ペア成膜した多層膜
で構成されており、成膜ペア数を変えることにより、波
長分解能を変えることができる。また、図3から判るよ
うに少なくとも4ペア以上積み重ねた多層膜でそれぞれ
構成することで、適切な波長分解能を得ることができ
る。
【0045】(3) 分布型ブラグ反射器11,12はS
iN膜24とSiON膜25との積層構造で、可視領域
の光を透過させる材質であり、波長選択された可視領域
の光をフォトダイオード5で受光することができる。
【0046】(4) 分布型ブラグ反射器11,12を構
成する各膜24,25の膜厚が、各々の膜の屈折率n、
選択する光の波長λに対してλ(1+2m)/4n(但
し、m:0又は自然数)であり、分布型ブラグ反射器1
1,12を隔てる距離=λ/2n0(但し、n0:前記第
1及び第2の分布型ブラグ反射器を隔てる媒質の屈折
率)となる波長を選択してフォトダイオード5で受光す
る。従って、分布型ブラグ反射器11,12間のエアギ
ャップ13を、静電力による駆動手段、つまり可動側駆
動用電極16及び固定側駆動用電極17間に電圧を印加
することにより任意に制御でき、上部分布型ブラグ反射
器12を基板側に引き寄せて選択波長を連続的に変化さ
せることができる。
【0047】上記第1の実施の形態では、駆動用電極1
6,17間に電圧を印加してエアギャップ13を調整
し、透過する波長を選択しているが、エアギャップ13
を可視領域の光を透過する透明な圧電膜に置き換え、圧
電膜を下部分布型ブラグ反射器11及び上部分布型ブラ
グ反射器12間の中間層として設け、該圧電膜に電圧を
印加し、膜厚あるいは屈折率を調整することで透過する
波長を選択する構成としてもよい。
【0048】図5は、本発明の第2の実施の形態であっ
て、下部及び上部分布型ブラグ反射器41,42からな
るファブリ-ペロー干渉計40を、Si基板31に形成
した複数のフォトダイオード35上にそれぞれ集積し
た、小型光スペクトルアナライザの概略を示している。
【0049】ここでは、1つのフォトダイオード35に
下部分布型ブラグ反射器41及び上部分布型ブラグ反射
器42の組からなる1つのファブリ-ペロー干渉計40
が対応して形成されており、ファブリ-ペロー干渉計4
0を8個のアレイにし、個々のファブリ-ペロー干渉計
で、各々の透過光窓48を通してそれぞれ異なる波長λ
1〜λ8の光を個々独立に選択し、対応するフォトダイオ
ード35で検出するようにしている。下部分布型ブラグ
反射器41、上部分布型ブラグ反射器42間はエアギャ
ップではなく、固定層厚の中間層43としており、各フ
ァブリ-ペロー干渉計毎に中間層厚を変えて透過光波長
を調整している。これにより光スペクトルアナライザと
して機能する。もちろんアレイ数が多い方が、分解能は
良くなる。
【0050】なお、下部分布型ブラグ反射器41及び上
部分布型ブラグ反射器42の構成は、前述した第1の実
施の形態と同様であり、屈折率の大きなSiN膜と屈折
率の小さなSiON膜をそれぞれ複数ペア成膜した多層
膜で構成されている。
【0051】図6に白色光を図5の光スペクトルアナラ
イザ(中心波長630nm)に入射したときの、中間層
厚と透過光波長の関係を示す。なおここで、中間層は低
屈折率層のSiON層(屈折率n:1.50)であり、
その層厚を189.0nmから218.4nm迄変えて6
10nmから640nm迄の波長をカバーしている。半
値幅1nmの波長分解能に優れた波長フィルタである。
但し、本実施の形態の8個のアレイでは、カバーできる
波長領域が狭いので、アレイ数を増やし、より広範囲な
波長をカバーできるように膜構成を設計することが望ま
しい。
【0052】次に、図7を用いて、第2の実施の形態の
光スペクトルアナライザの中間層を、ファブリ-ペロー
干渉計毎に変える方法について説明する。まず、図7
(A)の如くフォトダイオード35を形成したSi基板
31に下部分布型ブラグ反射器41を形成し、その下部
分布型ブラグ反射器41上にSiON中間層43を、検
出する波長領域の最長波長に対応する厚さで成膜してお
く。これを同図(B)乃至(E)に示す如くステップ状
にエッチングしていく。エッチングは1/20に薄めた
BHFで行い、エッチングマスク45はレジストとし
た。ある膜厚の領域をそれぞれ2分割していくと、エッ
チング回数Nに対して2Nのステップが形成される。こ
こでは3回のエッチングにより図示したように8ステッ
プを作製し、8個の異なる中間層厚を持つファブリ-ペ
ロー干渉計のアレイを形成している。
【0053】この第2の実施の形態によれば、1つのフ
ォトダイオード35に1組の分布型ブラグ反射器41,
42が対応して形成され、これらがアレイとして構成さ
れていることにより、個々独立して検出波長を選択で
き、かつ複数の波長を同時検出可能である。
【0054】図8に、本発明の第3の実施の形態とし
て、シリコン基板51に形成されたフォトダイオード
と、該フォトダイオード上に集積された下部及び上部分
布型ブラグ反射器により構成されるファブリ-ペロー干
渉計との組からなる光検出部52を、前記下部及び上部
分布型ブラグ反射器を隔てる中間層の層厚を変えてシリ
コン基板51に複数配列して複数の波長を検出するセル
(画素)53を構成し、該セル53をシリコン基板51
に多数平面的に配列した絶対波長検出型CCD撮像素子
の概略を示す。ここで、個々のファブリ-ペロー干渉計
を構成する分布型ブラグ反射器は、第1の実施の形態で
示した如く屈折率の大きなSiN膜と屈折率の小さなS
iON膜をそれぞれ複数ペア成膜した多層膜で構成さ
れ、下部及び上部分布型ブラグ反射器間は第2の実施の
形態と同様に固定層厚のSiON中間層としている。こ
こでは、中間層厚が互いに異なったファブリ-ペロー干
渉計を集積してなる光検出部52を16個並べて1つの
セル53を形成し、更にこれを多数配列して平面的アレ
イにしている。従って、通常の固体撮像素子が光を赤、
緑、青の3原色に分解して取り込んでいたのに対し、本
実施の形態では、1つのセル53内で下部及び上部分布
型ブラグ反射器を隔てる中間層厚に対応する16の波長
に分解してカラー画面を取り込むことができる。これに
より、認識するカラー画面の確度が向上する。もちろ
ん、1つのセル内の、中間層厚の異なる光検出部52を
増やすことで、さらに多くの波長に分解することも可能
である。
【0055】前記中間層厚は、可視領域の光をカバーす
るように400nm〜700nmまでの波長領域を20
nm間隔に分割し、計16点の波長を1画素内で検出で
きるようにしている。但し、同じ膜厚構成の分布型ブラ
グ反射器の組を用いたファブリ-ペロー干渉計で中間層
厚のみを変えても、全ての波長領域をカバーすることは
できないので、下部及び上部分布型ブラグ反射器の膜構
成を4通りとし(膜厚を4種類とする)、各膜構成につ
いて中間層厚を4種類として計16の波長の光を検出し
ている。
【0056】図8にはまた、CCDのアドレッシング用
の周辺回路54と、アンプ、A/Dコンバータ、マルチ
プレクサ等のデータ読み出しのための周辺回路55も示
してある。各セル53で検出した光により生じた電荷
は、通常のCCDと同様にデータとして図示した方向に
流れ、周辺回路で処理される。
【0057】図9に検出波長を16チャンネルとしたと
きのスペクトルを示す。なお、ここでは全ての波長の可
視光に対して感度を持たせるため、敢えて分解能を下
げ、分布型ブラグ反射器におけるペア数は4ペアとして
いる。
【0058】この第3の実施の形態によれば、各セル5
3は複数設けられた光検出部52の下部及び上部分布型
ブラグ反射器を隔てる中間層厚に対応する波長にそれぞ
れ分解してカラー画面を取り込むことができ、認識する
カラー画面の確度を向上させることが可能であり、1つ
のセル内の、中間層厚の異なる光検出部52の個数を増
やすことで、さらに多くの波長に分解することも可能で
ある。
【0059】図10には、本発明の第4の実施の形態と
して、第3の実施の形態のCCD撮像素子の固定中間層
をエアギャップに置き換えた絶対波長検出型CCD撮像
素子の概略を示している。この場合は、可変エアギャッ
プとなっている1つのファブリ-ペロー干渉計とフォト
ダイオードとからなる波長選択型光検出部が1つのセル
(画素)63に対応し、セル63がSi基板61上に多
数平面的に配列されている。各セル63は第1の実施の
形態と同様の構成であればよい。また、周辺回路とし
て、図8の第3の実施の形態と同様に、CCDのアドレ
ッシング用の周辺回路64と、アンプ、A/Dコンバー
タ、マルチプレクサ等のデータ読み出しのための周辺回
路65が設けられている。但し、各セル63にエアギャ
ップを変化させるための交流電圧を印加し、下部及び上
部分布型ブラグ反射器間を1kHz程度の周波数で振動
させて光を検出するために、CCDのアドレッシング用
の周辺回路64にエアギャップ調整駆動電圧を発生する
回路を付加する必要がある。
【0060】この場合、周辺回路64より各セル63に
交流電圧を印加することにより下部及び上部分布型ブラ
グ反射器間を1kHz程度の周波数で振動させて光を検
出する。つまり、各瞬間が波長に対応することになり、
その時間をモニターすることにより、検出した光と、そ
の光の波長そのものを対応させることができる。これに
より、認識するカラー画面の確度が向上する。
【0061】なお、各セル63で検出した光により生じ
た電荷は、通常のCCDと同様にデータとして図示した
方向に流れ、周辺回路で処理される。
【0062】上記した各実施の形態の分布型ブラグ反射
器において、高屈折率膜としてSiN膜、低屈折率膜と
してSiON膜を例示したが、低屈折率膜としてSiO
2膜を用いてもよいし、他の膜構成とすることも可能で
ある。
【0063】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マイクロマシニングによりSi基板上に作製した、2つ
の分布型ブラグ反射器をミラーとするファブリ-ペロー
干渉計をフォトダイオードと集積化することにより、波
長分解能に優れた小型の波長フィルタを持つ波長選択型
光検出器を実現できる。また、ファブリ-ペロー干渉計
アレイとフォトダイオードアレイを集積化することによ
り、波長分解能に優れた小型のスペクトルアナライザ、
あるいは絶対波長を検出できるCCD撮像素子を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る波長選択型光検出器の第1の実施
の形態を示す概略斜視図である。
【図2】第1の実施の形態の波長選択型光検出器の作製
方法を示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態の波長選択型光検出器の波長
分解能と積層数の関係を示すグラフである。
【図4】第1の実施の形態の波長選択型光検出器のエア
ギャップを変化させたときの波長と透過光強度の関係を
示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施の形態であって、小型光ス
ペクトルアナライザを示す概略斜視図である。
【図6】第2の実施の形態に示した小型光スペクトルア
ナライザの中間層厚と透過光強度の関係を示すグラフで
ある。
【図7】第2の実施の形態に示した小型光スペクトルア
ナライザの中間層をステップ状にする方法を示す説明図
である。
【図8】本発明の第3の実施の形態であって、中間層固
定のファブリ-ペロー干渉計をアレイにした絶対波長検
出型のCCD撮像素子を示す概略斜視図である。
【図9】第3の実施の形態による絶対波長検出型のCC
D撮像素子のスペクトルを示すグラフである。
【図10】本発明の第4の実施の形態であって、中間層
がエアギャップのファブリ-ペロー干渉計をアレイにし
た絶対波長検出型のCCD撮像素子を示す概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
1,31,51,61 シリコン基板 5,35 フォトダイオード 10,40 ファブリ-ペロー干渉計 11,41 下部分布型ブラグ反射器 12,42 上部分布型ブラグ反射器 13 エアギャップ 14 アンカー 15 可撓性アーム 16 可動側駆動用電極 17 固定側駆動用電極 18 透過光窓 19 光電流検出用電極 21 シリコンオキサイド層 22 フォトレジスト 23 PN接合 24 シリコンナイトライド膜 25 シリコンオキサイドナイトライド膜 26,43 中間層 27 電極用スルーホール 28 バッファ層 45 エッチングマスク 52 光検出部 53,63 セル 54,55,64,65 周辺回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠浦 治 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 2G020 CA12 CB43 CC11 CC23 CC26 CD03 CD24 5F088 AA01 AB02 BA20 BB06 DA17 EA06 GA04 GA07 GA09 HA06 HA07 HA09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板に形成されたフォトダイオ
    ードと、該フォトダイオード上に集積された第1及び第
    2の分布型ブラグ反射器により構成されるファブリ-ペ
    ロー干渉計と、前記第1及び第2の分布型ブラグ反射器
    を隔てる距離を可変制御する駆動手段とを備えたことを
    特徴とする波長選択型光検出器。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の分布型ブラグ反射器
    が、エアギャップを介して隔てられていて、前記駆動手
    段が前記第1及び第2の分布型ブラグ反射器間に電圧を
    印加することにより、前記第2の分布型ブラグ反射器を
    前記基板側に引き寄せる静電力を発生するものである請
    求項1記載の波長選択型光検出器。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段が、可視領域の光を透過す
    る材質で電圧の印加により膜厚を変える圧電膜を有し、
    該圧電膜が前記第1及び第2の分布型ブラグ反射器間に
    中間層として設けられている請求項1記載の波長選択型
    光検出器。
  4. 【請求項4】 シリコン基板に形成されたフォトダイオ
    ードと、該フォトダイオード上に集積された第1及び第
    2の分布型ブラグ反射器により構成されるファブリ-ペ
    ロー干渉計とを、前記シリコン基板上にそれぞれ複数配
    列したことを特徴とする波長選択型光検出器。
  5. 【請求項5】 1つの前記フォトダイオードに1つの前
    記ファブリ-ペロー干渉計が対応して形成されており、
    1つの前記フォトダイオードとこれに対応する1つの前
    記ファブリ-ペロー干渉計の組が、それぞれ独立して検
    出波長を選択する構成である請求項4記載の波長選択型
    光検出器。
  6. 【請求項6】 各々のファブリ-ペロー干渉計を構成す
    る前記第1及び第2の分布型ブラグ反射器は、中間層を
    介して隔てられており、各々のファブリ-ペロー干渉計
    毎に前記中間層は選択波長に対応した異なる層厚を有し
    ている請求項4又は5記載の波長選択型光検出器。
  7. 【請求項7】 シリコン基板に形成されたフォトダイオ
    ードと、該フォトダイオード上に集積された第1及び第
    2の分布型ブラグ反射器により構成されるファブリ-ペ
    ロー干渉計との組を、前記第1及び第2の分布型ブラグ
    反射器を隔てる中間層の層厚を変えて前記シリコン基板
    に複数配列して複数の波長を検出するセルを構成し、該
    セルを前記シリコン基板に複数配列したことを特徴とす
    る波長選択型光検出器。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の分布型ブラグ反射器
    が、屈折率の異なる2種類の膜のペアを少なくとも4ペ
    ア以上積み重ねた多層膜でそれぞれ構成されている請求
    項1,2,3,4,5,6又は7記載の波長選択型光検
    出器。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の分布型ブラグ反射器
    は可視領域の光を透過させる材質であり、波長選択され
    た前記可視領域の光を前記フォトダイオードで受光する
    請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の波長選
    択型光検出器。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2の分布型ブラグ反射
    器を構成する各膜の膜厚が、各々の膜の屈折率n、選択
    する光の波長λに対してλ(1+2m)/4n(但し、
    m:0又は自然数)であり、前記第1及び第2の分布型
    ブラグ反射器を隔てる距離がλ/2n0(但し、n0:前
    記第1及び第2の分布型ブラグ反射器を隔てる媒質の屈
    折率)である請求項8又は9記載の波長選択型光検出
    器。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の分布型ブラグ反射
    器が、高屈折率のシリコンナイトライド膜と低屈折率の
    シリコンオキサイド又はシリコンオキシナイトライド膜
    からなる請求項8,9又は10記載の波長選択型光検出
    器。
  12. 【請求項12】 前記フォトダイオードが、前記シリコ
    ン基板にPN接合、又はPIN接合を形成したものであ
    る請求項1〜11のいずれか1項に記載の波長選択型光
    検出器。
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