JP2000030596A - 消孤装置 - Google Patents

消孤装置

Info

Publication number
JP2000030596A
JP2000030596A JP10197224A JP19722498A JP2000030596A JP 2000030596 A JP2000030596 A JP 2000030596A JP 10197224 A JP10197224 A JP 10197224A JP 19722498 A JP19722498 A JP 19722498A JP 2000030596 A JP2000030596 A JP 2000030596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
insulator
magnetic plate
magnetic
arc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP10197224A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Nakamura
一裕 中村
Kazuo Kuwamura
和男 桑村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba FA Systems Engineering Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10197224A priority Critical patent/JP2000030596A/ja
Publication of JP2000030596A publication Critical patent/JP2000030596A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Breakers (AREA)
  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立性及び製造性の向上を図り、且つ磁性板
を揃った状態に配設する。 【解決手段】 複数枚の磁性板56はアーク吸引用の凹
部57を有し、第1の絶縁体54は型成形により形成さ
れて磁性板56の左端部56bを嵌合する第1の嵌合部
58を有し、第2の絶縁体55は型成形により形成され
て磁性板56の右端部56cを嵌合する第2の嵌合部5
9を有する。一方の絶縁体連結手段60は、凸状の係合
部61と凹状の被係合部62とから構成され、他方の絶
縁体連結手段63は、凸状の係合部64と凹状の被係合
部65とから構成されている。両絶縁体連結手段60,
63により第1の絶縁体54と第2の絶縁体55とを連
結してこれら磁性板56及び絶縁体54,55を一体化
する構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路遮断器等に適
用される消孤装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図75ないし図77に
は、従来における回路遮断器の消孤装置部分を示してい
る。ケース1の内部には、電源側である固定接触子2及
び負荷側である可動接触子3が設けられている。固定接
触子2には固定接点板2aが切り起こし形態に形成され
ており、この上面には固定接点2bが設けられている。
また可動接触子3は、図示しない開閉機構により回動し
得るように設けられており、その先端下面には可動接点
3aが設けられている。この可動接触子3は、短絡等の
過電流事故のときに開極されるものであり、図において
は、この可動接触子3が固定接触子2から開極した状態
を示している。この開極時には固定接触子2及び可動接
触子3間にアークが発生する。
【0003】この固定接触子2及び可動接触子3部分に
は、アークを消孤するための消孤装置4が設けられてい
る。この消孤装置4は、絶縁体である側板5,5間に複
数枚の磁性板6を複数段に固着して構成されている。各
磁性板6は、前端(図75でいうと右側)に例えばU字
状のアーク吸引用の凹部6aが形成されている。さらに
左右端部(図75でいうと下側及び上側)には、かしめ
用突起部6b,6bが形成されており、一方、側板5,
5にはこのかしめ用突起部6b,6bが挿通されるほぼ
矩形状の孔部5a(図76参照)が形成されている。上
記かしめ用突起部6b,6bを孔部5aに挿通し、その
突出端部をかしめることにより、これら各磁性板6と両
側板5,5とが連結されている。
【0004】上記構成において、可動接触子3が開極し
てアーク7(図77参照)が発生すると、磁性板6に流
れる誘導磁場により、アーク7が凹部6aに吸引され
る。そしてこのアークがこの磁性板6に接触して熱伝導
により冷却されたり、各磁性板6により分割されたりし
て、消孤される。なお、磁性板6の後端部側には、本体
1の内側と外側とを仕切る電源バーリア8が本体1に取
付けられている。また、磁性板6,6の上部には、開閉
機構側へのアークの侵入を防止するアーク遮蔽バーリア
9がかしめにより取付けられ、さらに、磁性板6,6の
下部には、固定接点2bの周囲近傍となる位置に導電体
であるアークランナー10がかしめにより取付けられて
いる。このアークランナー10は、アーク7をいち早く
磁性板6に誘引されるためのものである。さらには、絶
縁体からなる前部バーリア11や、同じく絶縁体からな
る接点周囲バーリア12も設けられている。
【0005】図78には、別の従来例を示している。こ
の消孤装置21では、消孤性材料の一つである熱硬化性
樹脂に強化剤であるガラスクロスまたはガラスマット等
を加えた材料から成形された側板22に磁性板23をか
しめにより取付けた構成である。なお、消孤性材料と
は、アーク発生時にガスを発生させ、そのガスによりア
ークを冷却させて消孤に寄与するものである。このもの
では、磁性板23による消孤作用と、消孤性材料による
消孤作用とを利用している。なお、上記ガラスクロスま
たはガラスマットは機械的強度の向上は図り得るもの
の、消孤性材料の性能をやや低下させてしまう。
【0006】図79には、さらに別の従来例を示してい
る。この消孤装置31では、側板32,32の内側に、
水酸化マグネシウムを含有する消孤性材料からなる消孤
板33,33を配設し、磁性板34の突片部34aを消
孤板33を貫通して側板32にかしめることによりこれ
らが連結された構成である。このものでは、消孤性材料
による消孤作用はアップするものの機械的強度が弱いた
め、強度確保用として別の側板32を必要とするもので
ある。ところが、上述した各従来例では、磁性板を側板
にかしめにより取付けているため、そのかしめ作業も面
倒であり、しかもかしめ箇所も多く、総じて、消孤装置
の組立、及び製造性が悪いという問題がある。
【0007】上述のかしめ構造を採らない消孤装置とし
て、図80に示す構成のものがある。この消孤装置41
は、一つの絶縁体42に複数枚の磁性板43(図には1
枚のみ示す)を挿入嵌合により取付けて構成されてい
る。すなわち、絶縁体42は樹脂を型成形して構成され
ており、これには、スリット状の配置溝42aが上下複
数段に形成されている。
【0008】このものでは、磁性板43の前端から後端
までの全体を配置溝42aに挿入嵌合するため、この配
置溝42aを深く形成する構成としている。この場合絶
縁体42は、例えば、図81に示すような型A,Bによ
り形成されるものであり、このとき、配置溝42aを形
成するための型部Aaは、型抜きを考慮してテーパー形
状をなしており、従って配置溝42aも図82に示すよ
うに、テーパー状に形成されるものである。このテーパ
ー状の配置溝42aに対して、磁性板43が差し込まれ
た時、僅かな製作誤差があっても、複数の磁性板43の
差し込み位置(アーク誘引方向の位置)にばらつきが発
生し、つまり、磁性板34がアーク誘引方向に不揃いと
なって消孤作用が低下する虞がある。
【0009】上述したように、絶縁体に対する磁性板の
かしめを廃止して、型成形された絶縁体に磁性板を挿入
嵌合して取付けるには、その挿入深さが深くなり、磁性
板が不揃いとなって消孤性能が低下する虞があった。
【0010】本発明は、組立性及び製造性の向上を図
り、且つ、磁性板を揃った状態に配設できる消孤装置を
提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ほぼ
矩形板状をなし、アーク吸引用の凹部を前端部に切欠形
成した複数枚の磁性板と、型成形により形成され前記複
数枚の磁性板の左右端部の一方を嵌合する第1の嵌合部
を複数有する第1の絶縁体と、型成形により形成され前
記複数枚の磁性板の左右端部の他方を嵌合する第2の嵌
合部を複数有する第2の絶縁体と、これら絶縁体及び磁
性板が嵌合された状態で第1の絶縁体と第2の絶縁体と
を連結してこれら磁性板及び絶縁体を一体化する絶縁体
連結手段とを備えてなるところに特徴を有する。
【0012】この構成においては、磁性板と第1の絶縁
体と第2の絶縁体とを嵌合した状態で両絶縁体を絶縁体
連結手段により連結するから、磁性板を保持しつつこれ
ら磁性板と第1の絶縁体と第2の絶縁体とを一体化でき
るものである。しかも、両絶縁体を絶縁体連結手段によ
り連結するから、磁性板を絶縁体にかしめにより連結し
ていた従来とは異なり、組立性及び製造性の向上が図れ
る。さらに、この場合、第1の絶縁体及び第2の絶縁体
の各嵌合部は、磁性板の端部部分のみを嵌合させる構成
であるから、各嵌合部の深さを浅くでき、型抜きテーパ
ーがあったとしても嵌合代にばらつきが少なく、複数の
磁性板の嵌合深さが不揃いになることが少なく、もっ
て、複数の磁性板を揃えた状態に配設できて消孤性能の
低下を防止できるようになる。
【0013】請求項2の発明は、絶縁体連結手段が、第
1及び第2の絶縁体のうちの一方に凸状に形成された係
合部と、他方に形成された凹状の被係合部とから構成さ
れ、これら係合部及び被係合部は圧接係合するようにな
っているところに特徴を有する。この構成においては、
係合操作によって両絶縁体を連結するから、連結操作が
容易であり、また、絶縁体連結手段が、両絶縁体と一体
に形成されているから、構成が簡単となる。
【0014】請求項3の発明は、ほぼ矩形板状をなし、
アーク吸引用の凹部を前端部に切欠形成した複数枚の磁
性板と、型成形により形成され前記複数枚の磁性板の左
右端部の一方を嵌合する第1の嵌合部を複数有する第1
の絶縁体と、型成形により形成され前記複数枚の磁性板
の左右端部の他方を嵌合する第2の嵌合部を複数有する
第2の絶縁体と、前記磁性板の左右端部の一方と前記第
1の嵌合部との嵌合状態を保持する第1の嵌合保持手段
と、前記磁性板の左右端部の他方と前記第2の嵌合部と
の嵌合状態を保持する第2の嵌合保持手段とを備え、こ
れら第1及び第2の嵌合保持手段により磁性板及び両絶
縁体を一体化してなるところに特徴を有する。
【0015】この構成においては、磁性板を積層形態に
保持しつつこれら磁性板と第1の絶縁体と第2の絶縁体
とを一体化できるものである。しかも、磁性板を絶縁体
にかしめにより連結していた従来とは異なり、かしめ構
成及びかしめ作業を要しないから、組立性及び製造性の
向上が図れる。さらに、この場合、第1の絶縁体及び第
2の絶縁体の各嵌合部は、磁性板の端部部分を嵌合させ
る構成であるから、各嵌合部の深さを浅くでき、型抜き
テーパーがあったとしても嵌合代にばらつきが少なく、
複数の磁性板の嵌合深さが不揃いになることが少なく、
もって、複数の磁性板を揃えた状態に配設できて消孤性
能の低下を防止できるようになる。
【0016】請求項4の発明は、第1の嵌合保持手段
が、第1の嵌合部に形成された圧接用突部から構成さ
れ、第2の嵌合保持手段が、第2の嵌合部に形成された
圧接用突部から構成されているところに特徴を有する。
この構成においては、第1の嵌合保持手段及び第2の嵌
合保持手段が相手側である磁性板の左右端部に圧接する
ようになり、簡単な構成でありながら確実な嵌合保持が
図れ、組立性及び製造性の向上が一層図れる。この場
合、圧接用突部は、磁性板の左右端部に形成しても良い
(請求項5の発明)。
【0017】請求項6の発明は、第1の嵌合保持手段
が、磁性板の左右端部の一方を凹凸状に形成すると共
に、第1の嵌合部の奥部をこの凹凸状部の凸部が圧入嵌
合し得る凹状に形成して構成され、第2の嵌合保持手段
が、磁性板の左右端部の他方を凹凸状に形成すると共
に、第2の嵌合部の奥部をこの凹凸状部の凸部が圧入嵌
合し得る凹状に形成して構成されていることを特徴とす
るところに特徴を有する。この構成においては、磁性板
の凹凸状部のうちの凸部が相手側である嵌合部の凹状部
に圧接状態に嵌合することになり、簡単な構成でありな
がら確実な嵌合保持が図れ、組立性及び製造性の向上が
一層図れる。
【0018】請求項7の発明は、固定接点及び可動接点
の両側部に位置し、アークを固定接点及び可動接点の対
向方向と直角な方向に駆動する磁束を発生する一対の駆
動コイルを備えた回路遮断器に用いられる消孤装置にお
いて、ほぼ矩形板状をなし、アーク吸引用の凹部を前端
部に切欠形成した1枚もしくは複数枚の第1の磁性板
と、前記第1の磁性板よりも幅広のほぼ矩形板状をな
し、アーク吸引用の凹部を前端部に切欠形成した1枚も
しくは複数枚の第2の磁性板と、前記駆動コイルより高
くなる大きさに型成形により形成されて前記駆動コイル
のうちの一方の内側に位置され、前記駆動コイルに対応
する部分に第1の磁性板の左右端部の一方を嵌合する第
1の下側嵌合部を有すると共に、この第1の下嵌合部よ
り上部に前記第2の磁性板の左右端部の一方を嵌合する
第1の上側嵌合部を有する第1の絶縁体と、前記駆動コ
イルより高くなる大きさに型成形により形成されて前記
駆動コイルのうちの他方の内側に位置され、前記駆動コ
イルに対応する部分に第1の磁性板の左右端部の他方を
嵌合する第2の下側嵌合部を有すると共に、この第2の
下嵌合部より上部に前記第2の磁性板の左右端部の他方
を嵌合する第2の上側嵌合部を有する第2の絶縁体と、
これら絶縁体及び磁性板が嵌合された状態で第1の絶縁
体と第2の絶縁体とを連結してこれら磁性板及び絶縁体
を一体化する絶縁体連結手段とを備えてなるところに特
徴を有する。
【0019】この構成においては、アークを固定接点及
び可動接点の対向方向と直角な方向に駆動する一対の駆
動コイルを備えた回路遮断器に用いられる消孤装置にお
いて、組立性及び製造性の向上が図れ、しかも、磁性板
を揃えた状態に配設できて、消孤性能の低下を防止でき
るようになる。さらに、第1の磁性板(第1及び第2の
下側嵌合部に嵌合される第1の磁性板)は、両駆動コイ
ル間に存在することになるからその幅寸法に制約を受け
るものであってアーク遮断効果の低下が懸念されるが、
その上方に位置することになる第2の磁性板は、この第
1の磁性板より幅広に形成されているから、アーク遮断
効果が大きくなり、消孤性能が向上する。
【0020】請求項8の発明は、固定接点及び可動接点
の両側部に位置し、アークを固定接点及び可動接点の対
向方向と直角な方向に駆動する磁束を発生する一対の駆
動コイルを備えた回路遮断器に用いられる消孤装置にお
いて、ほぼ矩形板状をなし、アーク吸引用の凹部を前端
部に切欠形成した1枚もしくは複数枚の第1の磁性板
と、前記第1の磁性板よりも幅広のほぼ矩形板状をな
し、アーク吸引用の凹部を前端部に切欠形成した1枚も
しくは複数枚の第2の磁性板と、前記駆動コイルより高
くなる大きさに型成形により形成されて前記駆動コイル
のうちの一方の内側に位置され、前記駆動コイルに対応
する部分に第1の磁性板の左右端部の一方を嵌合する第
1の下側嵌合部を有すると共に、この第1の下嵌合部よ
り上部に前記第2の磁性板の左右端部の一方を嵌合する
第1の上側嵌合部を有する第1の絶縁体と、前記駆動コ
イルより高くなる大きさに型成形により形成されて前記
駆動コイルのうちの他方の内側に位置され、前記駆動コ
イルに対応する部分に第1の磁性板の左右端部の他方を
嵌合する第2の下側嵌合部を有すると共に、この第2の
下嵌合部より上部に前記第2の磁性板の左右端部の他方
を嵌合する第2の上側嵌合部を有する第2の絶縁体と、
前記第1及び第2の磁性板の左右端部の一方と前記第1
の下側嵌合部及び上側嵌合部との嵌合状態を保持する第
1の嵌合保持手段と、前記第1及び第2の磁性板の左右
端部の他方と前記第2の下側嵌合部及び上側嵌合部との
嵌合状態を保持する第2の嵌合保持手段とを備えてなる
ところに特徴を有する。この構成においても、上記請求
項7の発明と同様の作用効果が得られる。
【0021】請求項9の発明は、請求項7または8の発
明において、第1の絶縁体及び第2の絶縁体において第
2の磁性板を嵌合する部分の内面間寸法が、第1の磁性
板を嵌合する部分の内面間寸法より大きくなっていると
ころに特徴を有する。この構成においては、第2の磁性
板の露出部分が大きくなり、アークに対する冷却性が良
くなり、消孤性能が良くなる。
【0022】請求項10の発明は、第1の絶縁体及び第
2の絶縁体の少なくともいずれか一方に、固定接触子の
固定接触板の根元部を覆う接点周囲バーリア部を一体に
形成したところに特徴を有する。これによれば、別体の
接点周囲バーリアを取付ける場合に比して、部品点数の
削減を図ることができると共に、組み立て工数の削減も
図り得る。
【0023】請求項11の発明は、第1の絶縁体及び第
2の絶縁体に、アークを誘引する導電体の両端部をそれ
ぞれ嵌合する導電体用嵌合凹部が形成されているところ
に特徴を有する。これによれば、導電体をかしめにより
取付ける場合に比して、導電体の取付性の向上も図るこ
とができる。
【0024】請求項12の発明は、第1の絶縁体及び第
2の絶縁体に、アークを冷却する冷却体の両端部をそれ
ぞれ嵌合する冷却体用嵌合凹部が形成されているところ
に特徴を有する。これによれば、消孤装置に冷却体を一
体的に設けた構成となり、冷却体を回路遮断器のケース
に設ける構成に比して、本体への消孤装置の取付時にこ
の冷却体もまとめて取付けることとなり、組立性の向上
が図れる。
【0025】請求項13の発明は、第1の絶縁体及び第
2の絶縁体に、アークを遮蔽するアークバーリアの両端
部をそれぞれ嵌合するバーリア用嵌合凹部が形成されて
いるところに特徴を有する。これによれば、アークバー
リアをかしめにより取付ける場合に比して、アークバー
リアの取付性の向上も図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例(請
求項1及び2の発明に対応する)につき図1ないし図4
を参照しながら説明する。図1及び図2において、電源
側である固定接触子51及び負荷側である可動接触子5
2は回路遮断器の図示しないケースの内部に設けられて
いる。固定接触子51には固定接点板51aが切り起こ
し形態に形成されており、電流をUターンさせるように
なっている。この固定接点板51aの上面には固定接点
51bが設けられている。また、図3に示す可動接触子
52は、固定接点板51aと電磁反発構造となってお
り、図示しない開閉機構により回動し得るように設けら
れており、その先端下面には可動接点52aが設けられ
ている。この可動接触子52は、短絡等の過電流事故の
ときに開極されるものであり、図においては、この可動
接触子52が固定接触子51から開極した状態を示して
いる。
【0027】この固定接触子51及び可動接触子52部
分には、アークを消孤するための消孤装置53が設けら
れている。この消孤装置53は、図1にも示すように、
第1の絶縁体54と、第2の絶縁体55と、複数枚の磁
性板56(図1には1枚のみ示す)とを備えて構成され
る。磁性板56は、矩形状をなしており、前端56a
(図2及び図3でいうと右側)に例えばほぼU字状のア
ーク吸引用の凹部57が形成されている。
【0028】第1の絶縁体54及び第2の絶縁体55
は、アーク熱により熱分解ガスを発生する樹脂材料すな
わち消孤性材料の型成形により形成されている。なお、
この場合磁性板56により消孤作用が得られるから、消
孤性材料としては、消孤性能は若干低下しても消孤性能
としては差し支えがなく、従って、強化剤であるガラス
クロスまたはガラスマットを加えた強固な消孤性材料で
も良い。
【0029】第1の絶縁体54及び第2の絶縁体55
は、全体的な形状としては、概ね厚肉な矩形板状をなし
ている。図1のように対向される配置状態において、絶
縁体54及び55の対向面には、それぞれ、スリット状
凹部からなる第1の嵌合部58、第2の嵌合部59が複
数段に形成されている。
【0030】絶縁体連結手段である一方の絶縁体連結手
段60は、第1の絶縁体54の上部に第2の絶縁体55
側へ延びる形態に形成された凸状の係合部61と、第2
の絶縁体55の上部に形成された凹状の被係合部62と
から構成されている。前記係合部61はその先端に爪部
61aを有し、被係合部62は段部62aを有する。な
お、第1の絶縁体54において係合部61の根元部に
は、型抜き用の孔部54aが形成されている。
【0031】また、絶縁体連結手段たる他方の絶縁体連
結手段63は、第2の絶縁体55の下部に第1の絶縁体
54側へ延びる形態に形成された凸状の係合部64と、
第1の絶縁体54に形成された凹状の被係合部65とか
ら構成されている。前記係合部64はその先端に爪部6
4aを有し、被係合部65は段部65aを有する。な
お、第2の絶縁体55において係合部64の根元部に
は、型抜き用の孔部55aが形成されている。
【0032】上述の各絶縁体54及び55は型成形され
たものであるが、第2の絶縁体55用を代表して述べる
と、図4に示すように、その成形型K1、K2は、絶縁
体55の肉厚方向の型締め及び型開きにて成形されるも
のであり、この場合、各嵌合部59は型抜きを考慮して
テーパー形状となるが、この嵌合部59の深さが浅いこ
とから、寸法誤差や製作誤差は少ない。
【0033】しかして、消孤装置53を組み立てるに
は、複数の磁性板56の左右端部を、第1の絶縁体54
の第1の嵌合部58及び第2の絶縁体55の第2の嵌合
部59に嵌合させるようにして、一方の絶縁体連結手段
60の係合部61を被係合部62に圧接係合させると共
に、他方の絶縁体連結手段63の係合部64を被係合部
65に圧接係合させる。これによって、第1の絶縁体5
4と第2の絶縁体55とが連結され、もって、これら磁
性板56及び絶縁体54、55を一体化している。この
ようにして組み立てられた消孤装置53は、固定接触子
51上に配置する形態で、回路遮断器の図示しないケー
スの内部に設けられている。
【0034】上述した本実施例においては、磁性板56
と第1の絶縁体54と第2の絶縁体55とを嵌合した状
態で両絶縁体54及び55を絶縁体連結手段60及び6
3により連結するから、磁性板56を保持しつつこれら
磁性板56と第1の絶縁体54と第2の絶縁体55とを
一体化できる。しかも、両絶縁体54及び55を絶縁体
連結手段60及び63により連結するから、磁性板を絶
縁体にかしめにより連結していた従来とは異なり、組立
性及び製造性の向上を図ることができる。
【0035】しかも、この場合、第1の絶縁体54及び
第2の絶縁体55の各嵌合部58及び59は、磁性板5
6の端部56b,56c部分のみを嵌合させる構成であ
るから、各嵌合部58及び59の深さを浅くでき、型抜
きテーパー形状でありながらも嵌合代にばらつきが少な
く、複数の磁性板56の嵌合深さが不揃いになることが
少ない。しかも各嵌合部58及び59はその前端部58
a,59a及び後端部58b,59bにより磁性板56
の前後方向へも動き止めする構成であるから、嵌合方向
がアーク誘引方向である従来とは異なり、磁性板56は
アーク誘引方向にも揃えられた状態となり、もって、磁
性板56が適正に揃えられた状態に配設され、もって消
孤性能の低下を防止できる。
【0036】特に本実施例によれば、絶縁体連結手段6
0(63)が、凸状に形成された係合部61(62)
と、凹状の被係合部64(65)とから構成され、これ
ら係合部61(62)及び被係合部64(65)は圧接
係合するようになっているから、連結操作が容易であ
り、また、絶縁体連結手段60及び63が、両絶縁体5
4及び55と一体に形成されているから、構成が簡単と
なる。
【0037】図5ないし図7は本発明の第2の実施例
(請求項1の発明に対応する)を示しており、この実施
例においては、絶縁体連結手段71,72の構成が第1
の実施例と異なる。一方の絶縁体連結手段71は、合成
樹脂製の連結棒体73と、第1の絶縁体54の上部に形
成されたほぼL字形の被係合凹部74と、第2の絶縁体
55の上部に形成されたほぼL字形の被係合凹部75と
から構成されており、上記連結棒体73の両端部には係
合突部73a,73bが形成されている。
【0038】同様に、他方の絶縁体連結手段72は、両
端に係合突部76a,76bが形成された合成樹脂製の
連結棒体76と、第1の絶縁体54の下部に形成された
ほぼL字形の被係合凹部77と、第2の絶縁体55の下
部に形成されたほぼL字形の被係合凹部78とから構成
されている。
【0039】この第2の実施例において、消孤装置53
を組み立てるには、複数の磁性板56の左右端部56
b,56cを、第1の絶縁体54の嵌合部58及び第2
の絶縁体55の嵌合部59に嵌合させた上で、一方の絶
縁体連結手段71の連結棒体73の両係合突部73a,
73bを被係合凹部74,75に嵌め込み係合する。そ
して、同様に、一方の絶縁体連結手段72の連結棒体7
6の両係合突部76a,76bを被係合凹部77,78
に嵌め込み係合し、もって、第1の絶縁体54と第2の
絶縁体55とを連結して、これら磁性板56及び絶縁体
54,55を一体化する。
【0040】この第2の実施例によれば、第1の実施例
と同様に、磁性板を絶縁体にかしめにより連結していた
従来とは異なり、組立性及び製造性の向上を図ることが
でき、しかも、磁性板56を揃えた状態に配設すること
ができて、消孤性能の低下を防止できる。
【0041】図8ないし図10は本発明の第3の実施例
(請求項1及び2の発明に対応する)を示しており、こ
の実施例においては、絶縁体連結手段81,82の構成
が第1の実施例と異なる。一方の絶縁体連結手段81
は、第1の絶縁体54の上部に形成された角筒状の係合
凹部83と、第2の絶縁体55の上部に形成された角柱
状の係合突部84とから構成されており、他方の絶縁体
連結手段82は、第1の絶縁体54の下部に形成された
角柱状の係合突部85と、第2の絶縁体55の下部に形
成された角筒状の係合凹部86とから構成されている。
【0042】上記一方の絶縁体連結手段81において、
係合凹部83と係合突部84とは嵌入により圧接係合さ
れ、他方の絶縁体連結手段82においても、係合突部8
5及び係合凹部86は嵌入により圧接係合されるもので
あり、もって、第1の絶縁体54と第2の絶縁体55と
を連結して、これら磁性板56及び絶縁体54,55を
一体化する。
【0043】この第3の実施例においても、第1の実施
例と同様に、磁性板を絶縁体にかしめにより連結してい
た従来とは異なり、組立性及び製造性の向上を図ること
ができ、しかも、磁性板56を揃えた状態に配設するこ
とができて、消孤性能の低下を防止できる。
【0044】図11ないし図13は本発明の第4の実施
例(請求項1及び2の発明に対応する)を示しており、
この実施例においては、絶縁体連結手段91,92の構
成が第1の実施例と異なる。一方の絶縁体連結手段91
は、第1の絶縁体54の上部に形成された角柱状の係合
突部93(凸状の係合部)と、第2の絶縁体55の上部
に形成された切欠状の被係合部(凹状の被係合部)94
とから構成されており、他方の絶縁体連結手段92は、
第1の絶縁体54の下部に形成された角柱状の係合突部
95(凸状の係合部)と、第2の絶縁体55の下部に形
成された切欠状の被係合部(凹状の被係合部)96とか
ら構成されている。
【0045】上記一方の絶縁体連結手段91において、
係合突部93と係合凹部94とは圧接係合され、他方の
絶縁体連結手段92においても、係合突部95及び係合
凹部96は圧接係合されるものであり、もって、第1の
絶縁体54と第2の絶縁体55とを連結して、これら磁
性板56及び絶縁体54、55を一体化する。
【0046】この第3の実施例においても、第1の実施
例と同様に、組立性及び製造性の向上を図ることがで
き、磁性板56を揃えた状態に配設することができて、
消孤性能の低下を防止できる。
【0047】図14は本発明の第5の実施例(請求項1
の発明に対応する)を示しており、この実施例では、絶
縁体連結手段としてねじ101,102を用いた点が第
1の実施例と異なる。この第5の実施例においても、第
1の実施例と同様に、組立性及び製造性の向上を図るこ
とができ、磁性板56を揃えた状態に配設することがで
きて、消孤性能の低下を防止できる。
【0048】図15ないし図19は本発明の第6の実施
例(請求項3の発明に対応する)を示しており、次の点
が第1の実施例と異なる。すなわち、磁性板110は、
の凹部111の対向縁部111a,111aが直線状を
なして前端110aとほぼ直角に連接する(つまり対向
縁部111aと前端110aとの角に丸みがない)構成
である。
【0049】第1の絶縁体113及び第2の絶縁体11
4は左右対称形の構成であり、いずれも、消孤性材料を
型成形してなり、板厚方向において型締め及び型開きさ
れて型成形されている。まず、第1の絶縁体113を述
べる。この絶縁体113には、図18及び図19にも示
すように、第1の嵌合部115が形成されていると共
に、前端部113aには、第1の嵌合保持手段116が
形成されている。すなわち、この前端部113aには右
方向(図15の矢印Ra方向)へ若干突出する片部11
7が上下にわたって形成されていると共に、その根元部
には、溝部118が形成されている。この溝部118に
より、前記片部117が矢印Qa方向へ若干動き得るよ
うになっている。そして、片部117の内側には、上下
にわたって係止突部117aが形成されている。なお、
前記溝部118の底部には係止突部117aを型成形す
るときの型抜き孔118aが形成されている。
【0050】第2の絶縁体114も同様の構成であり、
第2の嵌合部119が形成され、前端部114aには、
第2の嵌合保持手段120が形成されている。この第2
の嵌合保持手段120は、左方向(図15の矢印La方
向)へ若干突出する片部121と、その根元部に形成さ
れて片部121に矢印Qb方向への弾性変形を可能とす
るための溝部122と、片部121の内側に上下にわた
って形成された係止突部121aとから構成されてい
る。なお、前記溝部122の底部には係止突部121a
を型成形するときの型抜き孔122aが形成されてい
る。
【0051】この構成において、複数の磁性板110の
左端部110bを第1の絶縁体113の第1の嵌合部1
15に嵌合させると、この左端部110bが片部117
の係止突部117a部分を乗り越え、そして、この係止
突部117aが凹部111の一方の対向縁部111aを
係止する(図16参照)。すなわち、第1の嵌合保持手
段116により、磁性板110の左端部と第1の嵌合部
115との嵌合状態が保持される。
【0052】また、複数の磁性板110の右端部110
cを第2の絶縁体114の第2の嵌合部119に嵌合さ
せると、この右端部110cが片部121の係止突部1
21a部分を乗り越え、そして、この係止突部121a
が凹部111の他方の対向縁部111aを係止する(図
16参照)。すなわち、第2の嵌合保持手段120によ
り、磁性板110の右端部110cと第2の嵌合部11
9との嵌合状態が保持される。そして、これら第1の嵌
合保持手段116及び第2の嵌合保持手段120により
磁性板110及び両絶縁体113,114が一体化され
る。
【0053】この第6の実施例によれば、第1の嵌合保
持手段116及び第2の嵌合保持手段120により、磁
性板110及び両絶縁体113,114を一体化するか
ら、磁性板110を保持しつつこれら磁性板110と第
1の絶縁体113と第2の絶縁体114とを一体化でき
るものである。しかも、磁性板を絶縁体にかしめにより
連結していた従来とは異なり、かしめ構成及びかしめ作
業を要しないから、組立性及び製造性の向上が図れる。
【0054】しかも、この場合、第1の絶縁体113及
び第2の絶縁体114の各嵌合部115及び119は、
磁性板110の端部110b,110c部分のみを嵌合
させる構成であるから、各嵌合部115及び119の深
さを浅くでき、型抜きテーパー形状でありながらも嵌合
代にばらつきが少なく、複数の磁性板110の嵌合深さ
が不揃いになることが少ない。しかも磁性板110は、
前後方向へも動き止めされる構成であるから、磁性板1
10が適正に揃えられた状態に配設され、もって消孤性
能の低下を防止できる。
【0055】図20ないし図22は本発明の第7の実施
例(請求項3の発明に対応する)を示しており、第1の
嵌合保持手段131及び第2の嵌合保持手段132の構
成が第6の実施例と異なる。第1の嵌合保持手段131
は、磁性板110の左端部110b及び前端110a寄
りの部位に形成された矩形状の貫通孔133と、第1の
絶縁体113の上部から対向面部にかけて形成された係
合溝134と、ほぼL字状の係合子135とから構成さ
れている。
【0056】また、第2の嵌合保持手段132は、第1
の嵌合保持手段131と同様の構成であり、すなわち、
磁性板110の右端部110c及び前端110a寄りの
部位に形成された矩形状の貫通孔136と、第2の絶縁
体114の上部から対向面部にかけて形成された係合溝
137と、ほぼL字状の係合子138とから構成されて
いる。
【0057】上記構成においては、複数の磁性板110
の左端部110bを第1の絶縁体113の第1の嵌合部
115に嵌合した上で、各貫通孔133に係合子135
を上から挿通すると共に、この係合子135を係合溝1
34に圧入係合させる。すなわち、第1の嵌合保持手段
131により、磁性板110の左端部110bと第1の
嵌合部115との嵌合状態が保持される。そして、磁性
板110の右端部110cを第2の絶縁体114の第2
の嵌合部119に嵌合した上で、各貫通孔136に係合
子138を上から挿通すると共に、この係合子138を
係合溝137に圧入係合させる。すなわち、第2の嵌合
保持手段132により、磁性板110の右端部110c
と第2の嵌合部119との嵌合状態が保持される。もっ
て、これら第1の嵌合保持手段131及び第2の嵌合保
持手段132により磁性板110及び両絶縁体113,
114が一体化される。
【0058】この実施例においても第6の実施例と同様
に、磁性板を絶縁体にかしめにより連結していた従来と
は異なり、組立性及び製造性の向上を図ることができ、
しかも、磁性板110を揃えた状態に配設することがで
き、消孤性能の低下を防止できる。
【0059】図23ないし図26は本発明の第8の実施
例(請求項3及び4の発明に対応)を示しており、第1
の嵌合保持手段141及び第2の嵌合保持手段142の
構成が第6の実施例と異なる。第1の嵌合保持手段14
1は、第1の絶縁体113の第1の嵌合部115の上下
面に一体成形により突設された複数の比較的平らな圧入
用突部141aから構成されている。また、第2の嵌合
保持手段142も同様に、第2の絶縁体114の第2の
嵌合部119の上下面に一体成形により突設された複数
の比較的平らな圧入用突部142aから構成されてい
る。
【0060】この場合、磁性板110の厚み寸法をt1
とし、図26に示すように第2の嵌合部119の開放端
の上下寸法をt2とし、奥部の上下寸法をt3とし、第
2の嵌合保持手段142の開放端の上下寸法をt4と
し、奥部の上下寸法をt4′としたとき、 t3<t1<t2 t4′<t4<t1 としており、第2の嵌合保持手段142の圧入用突部1
42a部分も型抜きを考慮してテーパー状としている。
第1の絶縁体113の第1の嵌合部115及び第1の嵌
合保持手段141部分の寸法も同じである。この場合t
3=t4としても良い。また、t4′<t1<t4、t
4<t2としても良い。
【0061】この実施例においては、磁性板110の左
端部110bと第1の嵌合部115とを嵌合するが、こ
の場合第1の嵌合保持手段141の圧接力に抗しながら
この嵌合を行なう。磁性板110の右端部110cと第
2の嵌合部119とを嵌合する場合も同様に、第2の嵌
合保持手段142の圧接力に抗しながらこの嵌合を行な
うものである。この実施例によれば、構成がきわめて簡
単となり、しかも確実な嵌合保持を図ることができる。
この組立性及び製造性の向上が一層図れる。なお、各嵌
合保持手段は一つの圧接用突部から構成しても良い。
【0062】図27ないし図29は本発明の第9の実施
例(請求項3及び4の発明に対応)を示しており、次の
点が第8の実施例と異なる。固定接触子151は上板部
151aと段差151bと下板部151cとから構成さ
れており、下板部151cに固定接点板152が形成さ
れ、これに固定接点152aが設けられている。第1の
絶縁体153及び第2の絶縁体154はその後下端部が
固定接触子151の形状に合うように切欠形態に形成さ
れている。
【0063】第1の絶縁体153には図示しないが第1
の嵌合部が形成され、第2の絶縁体154には第2の嵌
合部155が形成されている。第1の嵌合部と第2の絶
縁体154とは左右対称であるので、第2の嵌合部15
5を代表して述べる。第2の嵌合部155はほぼスリッ
ト状の溝部からなり、この第2の嵌合部155の上部及
び下部には、ほぼV字状をなす複数の圧接用突部156
aからなる第2の嵌合保持手段156が形成されてい
る。この場合、第1の絶縁体153にもこの第2の嵌合
保持手段156と同様(ただし左右対称形)の第1の嵌
合保持手段が形成されている。
【0064】上述した第9の実施例においても第8の実
施例と同様の効果を得ることができる。上記第1及び第
2の嵌合保持手段は、V字状でなく、本発明の第10の
実施例として示す図30の嵌合保持手段157を構成す
る圧接用突部157aのように、円弧状としても良い。
【0065】図31ないし図34は本発明の第11の実
施例(請求項3の発明に対応)を示しており、この実施
例においては次の点が第8の実施例と異なる。この第1
1の実施例においては、第1の絶縁体161及び第2の
絶縁体162が第8の実施例(図23参照)の場合より
も若干薄肉に形成されている。そして、第1の絶縁体1
61には第1の嵌合部163が形成されている。すなわ
ち、この第1の嵌合部163は、各磁性板110の左端
部110bを上下及び前後から嵌合するものであり、多
数の上下嵌合用突部163a(図31及び図32参照)
と前後嵌合用突部163bとを備え、それら突部163
a,163bで囲まれる空間部により、構成されてい
る。
【0066】また第2の嵌合部164は、各磁性板11
0の右端部110cを上下及び前後から嵌合すべく、多
数の上下嵌合用突部164a(図31参照)と前後嵌合
用突部164bとを備え、それら突部164a,164
bで囲まれる空間部により、構成されている。図34に
示すように、上記各上下嵌合用突部164a(163
a)は、型抜きを考慮してテーパー状に形成されてお
り、これら突部164a(163a)上下間の隙間16
4g(この隙間は第1の嵌合部163については図示せ
ず)に磁性板110の端部110c(110b)が嵌合
されるものであり、この場合、上記隙間164gの開放
端の上下寸法をtvとし、奥部の上下寸法をtwとし、
磁性板110の板厚をt1としたとき、 tw<t1≦tv の関係となるように形成している。
【0067】上記構成においては、上記第1の嵌合部1
63に対して、磁性板110の左端部110bを圧入嵌
合することによりこの左端部110bを嵌合保持し、ま
た、第2の嵌合部164に対して、磁性板110の右端
部110cを圧入嵌合することによりこの右端部110
cを嵌合保持するようになっており、もって、上記第1
の嵌合部163及び第2の嵌合部164はそれぞれ第1
の嵌合保持手段及び第2の嵌合保持手段を兼用した構成
である。この第11の実施例においても第8の実施例と
同様の効果を得ることができるものである。
【0068】図35及び図36は本発明の第12の実施
例(請求項3及び5の発明に対応)を示しており、この
実施例においては、第1の嵌合保持手段171が、磁性
板110の左端部110bに形成された複数の比較的平
坦な圧接用突部171aから構成されている。また、第
2の嵌合保持手段172も、磁性板110の右端部11
0cに形成された複数の比較的平坦な圧接用突部172
aから構成されている。上記各圧接用突部171a相互
の上下寸法H及び172a相互の上下寸法Hは、第1の
嵌合部115及び第2の嵌合部119の上下幅寸法hよ
り若干大きく設定されている。そして、上記各圧接用突
部171a及び172aは打出し成形により形成されて
いる。この第12の実施例においても第8の実施例と同
様の効果を得ることができるものである。
【0069】図37及び図38は本発明の第13の実施
例(請求項3及び5の発明に対応)を示しており、この
実施例においては、磁性板110の全体を、各山部がほ
ぼV字状をなす凹凸状に形成しており、もって、磁性板
110の左端部110b及び右端部110cに連続する
ほぼV字状の圧接用突部181a及び182aを形成し
ている。これらの圧接用突部181a及び182aによ
って第1の嵌合保持手段181及び第2の嵌合保持手段
182が構成されている。上記各圧接用突部181aの
182aの上下寸法Hは、第1の嵌合部115及び第2
の嵌合部119の上下幅寸法hより若干大きく設定され
ている。この第12の実施例においても第8の実施例と
同様の効果を得ることができるものである。
【0070】図39及び図40は本発明の第14の実施
例(請求項3及び5の発明に対応)を示しており、この
実施例においては、第1の嵌合保持手段191が、磁性
板110の左端部110bに形成された複数のV字状の
圧接用突部191aから構成されている。第2の嵌合保
持手段192も、磁性板110の右端部110cに形成
された複数のV字状の圧接用突部192aから構成され
ている。上記各圧接用突部191a相互の上下寸法H及
び192a相互の上下寸法Hは、第1の嵌合部115及
び第2の嵌合部119の上下幅寸法hより若干大きく設
定されている。なお、上記各圧接用突部191a及び1
92aはプレス成形により形成されている。この第14
の実施例においても第8の実施例と同様の効果を得るこ
とができるものである。
【0071】図41ないし図45は本発明の第15の実
施例(請求項3の発明に対応)を示しており、この実施
例においては次の点が第8の実施例と異なる。この第1
5の実施例においては、磁性板110の左右端部にほぼ
コ字状の切欠部201,202を形成している。また、
図43に示すように、第1の絶縁体203には多数の横
方向に述べる上下嵌合用突部204aが形成されてお
り、上下嵌合用突部204a相互間に第1の嵌合部20
4が形成されている。この第1の嵌合部204は、各磁
性板110の左端部である前記切欠部201縁部を上下
から嵌合するものである。さらに、第2の絶縁体205
にも、同様に、上下嵌合用突部206aが形成されてお
り、この上下嵌合用突部204a相互間に第2の嵌合部
206が形成されている。この第1の嵌合部206は、
各磁性板110の右端部である前記切欠部202縁部を
上下から嵌合するものである。上記各切欠部201,2
02の幅寸法Waは、各絶縁体203,204の幅寸法
Wbとほぼ同一に設定されている。
【0072】図45に示すように、上記各上下嵌合用突
部206a(204a)も、テーパー状に形成されてお
り、つまり各嵌合部206及び204もテーパー状に形
成されており、各嵌合部206及び204の開放端の上
下寸法をtvとし、奥部の上下寸法をtwとし、磁性板
110の板厚をt1としたとき、 tw<t1≦tv の関係となるように形成している。
【0073】上記構成においては、上記第1の嵌合部2
04に対して、磁性板110の切欠部201縁部を圧入
嵌合することによりこの部分を嵌合保持し、また、第2
の嵌合部206に対して、磁性板110の切欠部202
縁部を圧入嵌合することによりこの部分を嵌合保持する
ようになっており、もって、上記第1の嵌合部204及
び第2の嵌合部206はそれぞれ第1の嵌合保持手段及
び第2の嵌合保持手段を兼用した構成である。
【0074】また、切欠部201及び202の幅寸法W
aと各絶縁体203,204の幅寸法Wbとほぼ同一に
設定したから、各切欠部201及び202の内側端20
1a,201b及び202a,202bが、各絶縁体2
03の前端203a,後端203b及び第2の絶縁体2
05の前端205a,後端205bに圧接することも期
待でき、嵌合保持作用が強化されることが期待できる。
板110を前後方向に精度良く揃えることができる。こ
の第15の実施例においても第8の実施例と同様の効果
を得ることができるものである。
【0075】図46ないし図48は本発明の第16の実
施例(請求項6の発明に対応)を示しており、この実施
例においては次の点が第15の実施例と異なる。この第
16の実施例において、第1の嵌合保持手段211は、
磁性板110の左端部を凹凸状に形成すると共に、第1
の嵌合部204の奥部をこの凹凸状部の凸部211aが
圧入嵌合し得る凹状(この凹状部は符号204bを付し
て示す、図47参照)に形成して構成されている。
【0076】また、第2の嵌合保持手段212は、磁性
板110の右端部を凹凸状に形成すると共に、第1の嵌
合部205の奥部をこの凹凸状部の凸部212aが圧入
嵌合し得る凹状(この凹状部は符号206bを付して示
す、図46及び図47参照)に形成して構成されてい
る。
【0077】図48に示すように、上記各上下嵌合用突
部206a(204a)も、テーパー状に形成されてお
り、つまり各嵌合部206及び204もテーパー状に形
成されており、さらに、凹状部206b(204b)も
連続するテーパー状に形成されている。各嵌合部206
及び204の開放端の上下寸法をt2とし、この嵌合部
206及び204の奥部(これは凹状部206b(20
4b)の開放端の上下寸法でもある)の上下寸法をtv
とし、奥部の上下寸法をtwとし、磁性板110の板厚
をt1としたとき、 tw<t1≦tv<t2 の関係となるように形成している。
【0078】上記構成においては、上記第1の嵌合部2
04に対して、磁性板110の左端部を圧入嵌合するこ
とにより凸部211aが凹状部204bに圧入されて、
この左端部を嵌合保持し、また、第2の嵌合部206に
対して、磁性板110の右端部を圧入嵌合することによ
り凸部212aが凹状部206bに圧入されて、この右
端部を嵌合保持する。この第16の実施例においても第
15の実施例と同様の効果を得ることができるものであ
る。
【0079】図49及び図50は本発明の第17の実施
例(請求項10の発明に対応する)を示している。この
実施例においては、第9の実施例(図27ないし図2
9)と次の点が異なる。すなわち、第2の絶縁体154
の内面(第1の絶縁体153との対向面)には、固定接
触子151の固定接触板152の根元部を覆う接点周囲
バーリア部221が、第1の絶縁体153側へ延びるよ
うに一体に形成されている。この接点周囲バーリア部2
21は、その下面が固定接触板152の根元部に合致す
る形状に形成されている。そして、第1の絶縁体153
において、この接点周囲バーリア部221と対応する部
分には、この接点周囲バーリア部221の端部を収容配
置させるために切欠形態の配置凹部222が形成されて
いる。この実施例によれば、別体の接点周囲バーリアを
取付ける場合に比して、部品点数の削減を図ることがで
きると共に、組み立て工数の削減も図り得る。
【0080】図51ないし図53は本発明の第18の実
施例(請求項11の発明に対応する)を示している。こ
の実施例においては、前述の第17の実施例(図49及
び図50)と次の点が異なる。すなわち、第1の絶縁体
153及び第2の絶縁体154の内面(第1の絶縁体1
53との対向面)には、ほぼ「く」字状の導電体用嵌合
凹部231(図52参照),232が形成されている。
アークを誘引する導電体233は側面形状が「く」字状
をなしており、平面的にみてほぼ「コ」字状をなしてい
る。この導電体233は、その両端部233a,233
bが、導電体用嵌合凹部231,232にそれぞれ嵌合
保持されて取付けられるようになっており、この取付け
状態で、導電体233は、固定接点152a周辺に位置
する。
【0081】この実施例によれば、導電体をかしめによ
り取付ける構成に比して、導電体133の取付性の向上
も図ることができる。
【0082】図54ないし図56は本発明の第19の実
施例(請求項12の発明に対応する)を示している。こ
の実施例においては、前述の第17の実施例(図49及
び図50)と次の点が異なる。すなわち、第1の絶縁体
153及び第2の絶縁体154の内面(第1の絶縁体1
53との対向面)の後寄りの部分には、ほぼL字状の冷
却体用嵌合凹部241(図52参照),242が形成さ
れている。アークや複数の磁性板110を冷却する冷却
体243は、熱伝導性に優れた金属板から側面形状がL
字状をなすように形成されている。
【0083】この冷却体243には、多数の通気孔24
4が形成されている。この冷却体243の両端部243
a,243bが、冷却体用嵌合凹部241,242にそ
れぞれ嵌合保持されて取付けられるようになっている。
この実施例によれば、消孤装置に冷却体243を一体的
に設けた構成となり、冷却体を回路遮断器のケースに設
ける構成に比して、本体への消孤装置の取付時にこの冷
却体243もまとめて取付けることとなり、組立性の向
上が図れる。
【0084】図57ないし図59は本発明の第20の実
施例を示しており、この実施例においては、前記冷却体
243に防塵カバー245を取付けた点が上記第19の
実施例と異なる。この防塵カバー245の根元部245
aはコ字状に形成されており、この根元部245aを冷
却体243の下端部243cに嵌合した上で、これら冷
却体243及び防塵カバー245の両端部を、冷却体用
嵌合凹部241,242にそれぞれ嵌合保持するように
なっている。
【0085】上記防塵カバー245は、図59の状態か
ら矢印T方向にたわみ易い構成となっており、その矢印
T方向へのたわみにより、通気孔244を閉塞するよう
になっており、もって、内部から外部への排気を許容
し、その逆方向への通気を極力阻止して防塵効果を高め
るようになっている。この実施例においては、消孤装置
に冷却体243のみならず防塵カバー245も一体的に
設けた構成となり、組立性の向上がさらに図れる。
【0086】図60ないし図62は、本発明の第21の
実施例(請求項13の発明に対応)を示しており、第1
7の実施例(図47及び図48)と次の点が異なる。す
なわち、第1の絶縁体153及び第2の絶縁体154の
内面の前側上部には、二段凹部251,252が形成さ
れており、そのうち奥側の小さい方の凹部をバーリア用
嵌合凹部251a(図61参照),252aとしてい
る。アークを遮蔽するアークバーリア253は、図60
及び図62に示すように、可動接触子52の開極状態で
可動接点52a部分を上方から包むような形状に形成さ
れており、その両端部には嵌合凸部253a,253b
が突設されている。アークバーリア253は、その嵌合
凸部253a,253bがバーリア用嵌合凹部251
a,252aにそれぞれ嵌合保持されて取付けられるよ
うになっている。この実施例によれば、アークバーリア
をかしめにより取付ける構成に比して、アークバーリア
253の取付性の向上も図ることができる。
【0087】図63ないし図65は、本発明の第22の
実施例を示しており、この実施例においては、冷却体2
43に代えて電源バーリア261を設けるようにした点
が第19の実施例(図54及び図56)と異なる。すな
わち、第1の絶縁体153及び第2の絶縁体154の内
面には、縦長な嵌合凹部262(図64参照),263
が形成されている。電源バーリア261は、その両端部
261a,261bが、嵌合凹部262,263にそれ
ぞれ嵌合保持されて取付けられるようになっており、こ
の取付け状態で、消孤装置の内外を仕切るようになって
いる。なお、電源バーリア261には、孔部261cを
形成しており、この孔部261cによりアーク熱による
内部温度上昇を極力抑えており、ただしこの孔部261
cは異物の侵入防止のため小さめに設定してある。この
実施例によれば、電源バーリア261を消孤装置に一体
に組み込んでいるから、電源バーリアを消孤装置とは別
に回路遮断器の本体に取付ける構成に比して、回路遮断
器の組み立て工数の削減を図り得るものである。
【0088】図66ないし図70は、本発明の第23の
実施例(請求項8の発明に対応する)を示している。こ
の実施例においては、次の点が第9の実施例(図27な
いし図29)と異なる。固定接触子271は、電源側端
子部272と、逆U字状の駆動コイル273a及び27
3bと、固定接点板部274とから構成されている。固
定接点板部274に固定接点板275が形成され、この
固定接点板275上面に固定接点275aが設けられて
いる。上記一対の駆動コイル273a及び273bは、
固定接点275a及び可動接点52aの両側部に位置
し、且つ電気的にはこれらと直列に接続された形態とな
り、アークを固定接点275a及び可動接点52aの対
向方向と直角な方向に駆動する磁束を発生するものであ
り、アーク消孤に寄与するものである。
【0089】第1の磁性板276はこの場合3枚設けら
れており、これは、ほぼ矩形板状をなし、アーク吸引用
の凹部277を前端部276aに前端部に切欠形成して
いる。第2の磁性板278はこの場合3枚設けられてお
り、これは、第1の磁性板276よりも幅広のほぼ矩形
板状をなし(図66に示す幅寸法W1とW2とがW1<
W2)、アーク吸引用の凹部279を前端部に切欠形成
している。
【0090】第1の絶縁体280は、前記駆動コイル2
73aより高くなる大きさに型成形により形成されてお
り、この駆動コイル273aより上側の部分は外側へ厚
肉に形成されている(厚肉部に符号280aを付してい
る)。そして、この第1の絶縁体280は駆動コイル2
73aの内側に位置され、駆動コイル273aに対応す
る部分の内側に、図69に示すように、第1の磁性板2
76の左端部276bを嵌合する斜めのスリット状孔か
らなる第1の下側嵌合部282を上下3段に有する。
【0091】さらに、この第1の下側嵌合部282より
上部に第2の絶縁体278の左端部278bを嵌合する
同じく斜めのスリット状孔からなる第1の上側嵌合部2
83を上下3段に有する。この場合、第1の上側嵌合部
283は厚肉部280aに282より深く形成されてい
る。これら第1の下側嵌合部282及び第1の上側嵌合
部283には、ほぼV字状をなす複数の圧接用突部28
4aからなる第1の嵌合保持手段284が形成されてい
る。なお、この第1の絶縁体280の下部前側には、配
置凹部285aが形成されている。
【0092】第2の絶縁体281は、駆動コイル273
bより高くなる大きさに型成形により形成されてこの駆
動コイル273bの内側に位置されるものであり、内面
下部前側に固定接触板274の根元部を覆う接点周囲バ
ーリア部285が一体に形成されている。この第2の絶
縁体281と第1の絶縁体280とは、接点周囲バーリ
ア部285及び配置凹部285a以外の部分については
左右対称形である。
【0093】すなわち、この第2の絶縁体281は、駆
動コイル273bに対応する部分に第1の磁性板276
の右端部276cを嵌合する第2の下側嵌合部286を
3段に有すると共に、この第2の下側嵌合部286より
上部に前記第2の絶縁体278の右端部278cを嵌合
する第2の上側嵌合部287を3段に有する。第2の上
側嵌合部287は第2の絶縁体281の厚肉部281a
に第2の下側嵌合部286より深く形成されている。
【0094】これら第2の下側嵌合部286及び第2の
上側嵌合部287には、ほぼV字状をなす複数の圧接用
突部288aからなる第2の嵌合保持手段288が形成
されている。
【0095】この実施例においては、アークを固定接点
275a及び可動接点52aの対向方向と直角な方向に
駆動する一対の駆動コイル273a,273bを備えた
回路遮断器に用いられる消孤装置において、第1の嵌合
保持手段284及び第2の嵌合保持手段288により、
磁性板110を積層形態に保持しつつ磁性板276,2
78及び両絶縁体280,281を一体化できる。しか
も、かしめ構成及びかしめ作業を要しないから、組立性
及び製造性の向上が図れる。さらに、この場合、磁性板
276と278との幅寸法が異なるが、各嵌合部28
2,283及び286,287の深さをその幅寸法に合
わせているから、これら磁性板276,278が不揃い
になることが少なく、もって消孤性能が低下することは
ない。
【0096】ここで、第1の磁性板276は、一対の駆
動コイル273a,273b間に位置するから、その幅
寸法に制約を受けるものであるが、その上方に位置する
第2の磁性板278は、この第1の磁性板276より幅
広に形成されているから、その分、アーク遮断効果が大
きくなり、消孤性能が向上する。
【0097】図71ないし図73は本発明の第24の実
施例(請求項8及び9の発明に対応)を示しており、こ
の実施例においては次の点が上記第23の実施例と異な
る。すなわち、第1の絶縁体280及び第2の絶縁体2
81において、第2の磁性板278を嵌合する部分の内
面280b,281bに段差が付けられており(その段
差部を符号280c,281cにて示す)、もって、そ
の内面280b及び281b間寸法が、第1の磁性板2
76を嵌合する部分の内面280d及び281d間寸法
より大きくしている。この構成においては、第2の磁性
板278の露出部分が大きくなり、アークに対する冷却
性が良くなり、消孤性能が良くなる。
【0098】図74は本発明の第25の実施例(請求項
7の発明に対応)を示しており、この実施例において
は、第23の実施例(図66ないし図70)の第1の嵌
合保持手段284及び第2の嵌合保持手段288に代え
て、絶縁体連結手段291,292を設けた点が異な
る。この絶縁体連結手段291,292は第2の実施例
(図5)に示した絶縁体連結手段71,72と同様の構
成であり、一方の絶縁体連結手段291は、両端部に係
合突部293a,293bを形成した合成樹脂製の連結
棒体293と、両絶縁体280,281の上部に形成さ
れたほぼL字形の被係合凹部294及び295とから構
成されている。
【0099】同様に、他方の絶縁体連結手段292は、
両端部に係合突部296a,296bを形成した合成樹
脂製の連結棒体296と、両絶縁体280,281の下
部に形成されたほぼL字形の被係合凹部297及び29
8とから構成されている。この場合、第1の絶縁体28
0における第1の下側嵌合部及び第1の上側嵌合部(図
示せず)と、第2の絶縁体281の第2の下側嵌合部2
86及び第2の上側嵌合部283は図示のように単純な
(突部のない)スリット状の孔部から構成されている。
【0100】これら絶縁体連結手段291,292によ
り、絶縁体280,281及び磁性板276,278が
嵌合された状態で両絶縁体280,281を連結してこ
れらを一体化するものである。この実施例においても第
23の実施例と同様の効果を得ることができる。なお、
この実施例においては、絶縁体連結手段の具体的構成は
上記絶縁体連結手段291,292に限るものではな
い。
【0101】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、磁性板と第1の絶縁体と第2の絶縁体とを嵌合し
た状態で両絶縁体を絶縁体連結手段により連結するか
ら、磁性板を保持しつつこれら磁性板と第1の絶縁体と
第2の絶縁体とを一体化でき、しかも、磁性板を絶縁体
にかしめにより連結していた従来とは異なり、組立性及
び製造性の向上を図ることができる。さらに、第1の絶
縁体及び第2の絶縁体の各嵌合部は、磁性板の端部部分
のみを嵌合させる構成であるから、各嵌合部の深さを浅
くでき、型抜きテーパーがあったとしても嵌合代にばら
つきが少なく、もって、複数の磁性板を揃えた状態に配
設できて消孤性能の低下を防止できる。
【0102】請求項2の発明によれば、絶縁体連結手段
が、第1及び第2の絶縁体のうちの一方に凸状に形成さ
れた係合部と、他方に形成された凹状の被係合部とから
構成され、これら係合部及び被係合部は圧接係合するよ
うになっているから、係合操作によって両絶縁体を連結
できて、連結操作が容易で、しかも、絶縁体連結手段が
両絶縁体と一体に形成されているから、構成の簡単化を
図ることができる。
【0103】請求項3の発明によれば、第1及び第2の
嵌合保持手段により、磁性板と第1の絶縁体と第2の絶
縁体とを嵌合した状態に保持してこれらを一体化するか
ら、磁性板を保持しつつこれら磁性板と第1の絶縁体と
第2の絶縁体とを一体化でき、しかも、磁性板を絶縁体
にかしめにより連結していた従来とは異なり、組立性及
び製造性の向上を図ることができ、しかも、複数の磁性
板を揃えた状態に配設することができ、もって消孤性能
の低下を防止できる。
【0104】請求項4の発明によれば、第1の嵌合保持
手段が、第1の嵌合部に形成された圧接用突部から構成
され、第2の嵌合保持手段が、第2の嵌合部に形成され
た圧接用突部から構成されているから、簡単な構成であ
りながら確実な嵌合保持が図れ、組立性及び製造性の一
層の向上を図ることができる。請求項5の発明によれ
ば、圧接用突部を磁性板の左右端部に形成しているから
請求項4の発明と同様の効果が得られる。
【0105】請求項6の発明によれば、磁性板の凹凸状
部のうちの凸部が相手側である嵌合部の凹状部に圧接状
態に嵌合することになり、簡単な構成でありながら確実
な嵌合保持を図ることができ、しかも組立性及び製造性
の一層の向上を図ることができる。請求項7及び8の発
明によれば、アークを固定接点及び可動接点の対向方向
と直角な方向に駆動する一対の駆動コイルを備えた回路
遮断器に用いられる消孤装置において、組立性及び製造
性の向上が図れ、しかも、磁性板を揃えた状態に積層す
ることができ、消孤性能の低下を防止できる。さらに、
一対の駆動コイルに対応する部位に存する第1の磁性板
に対して、その上方に位置する第2の磁性板を幅広に形
成したから、アーク遮断効果を大きくでき、消孤性能が
向上する。
【0106】この場合、請求項9の発明によれば、第1
の絶縁体及び第2の絶縁体において第2の磁性板を嵌合
する部分の内面間寸法を、第1の磁性板を嵌合する部分
の内面間寸法より大きくしているから、第2の磁性板の
露出部分を大きくできて、消孤性能の向上を図り得る。
請求項10ないし13の発明によれば、部品点数の削減
や、製作性の向上、あるいは組み立て工数の削減等を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す分解斜視図
【図2】平面図
【図3】縦断側面図
【図4】成形型を示す縦断側面図
【図5】本発明の第2の実施例を示す分解斜視図
【図6】平面図
【図7】縦断側面図
【図8】本発明の第3の実施例を示す分解斜視図
【図9】平面図
【図10】縦断側面図
【図11】本発明の第4の実施例を示す分解斜視図
【図12】平面図
【図13】縦断側面図
【図14】本発明の第5の実施例を示す平面図
【図15】本発明の第6の実施例を示す分解斜視図
【図16】平面図
【図17】縦断側面図
【図18】第1の絶縁体を異なる方向から見た斜視図
【図19】第1の絶縁体及び第2の絶縁体を対向配置し
た状態での横断平面図
【図20】本発明の第7の実施例を示す分解斜視図
【図21】平面図
【図22】縦断側面図
【図23】本発明の第8の実施例を示す分解斜視図
【図24】平面図
【図25】縦断側面図
【図26】(a)は第2の絶縁体の圧接用突部が存在し
ない部分での縦断側面図、(b)は同圧接用突部が存在
する部分での縦断側面図
【図27】本発明の第9の実施例を示す分解斜視図
【図28】縦断側面図
【図29】第2の嵌合部部分の縦断側面図
【図30】本発明の第10の実施例を示す第2の嵌合部
部分の縦断側面図
【図31】本発明の第11の実施例を示す分解斜視図
【図32】平面図
【図33】縦断側面図
【図34】磁性板の板厚寸法と嵌合部の寸法との関係を
示すための縦断側面図
【図35】本発明の第12の実施例を示す嵌合部部分の
縦断側面図
【図36】磁性板の斜視図
【図37】本発明の第13の実施例を示す嵌合部部分の
縦断側面図
【図38】磁性板の斜視図
【図39】本発明の第14の実施例を示す嵌合部部分の
縦断側面図
【図40】磁性板の斜視図
【図41】本発明の第15の実施例を示す分解斜視図
【図42】平面図
【図43】第1の絶縁体を異なる方向から見た斜視図
【図44】縦断側面図
【図45】磁性板の板厚寸法と嵌合部の寸法との関係を
示すための縦断側面図
【図46】本発明の第16の実施例を示す分解斜視図
【図47】平面図
【図48】磁性板の板厚寸法と嵌合部の寸法との関係を
示すための縦断側面図
【図49】本発明の第17の実施例を示す分解斜視図
【図50】縦断側面図
【図51】本発明の第18の実施例を示す分解斜視図
【図52】平面図
【図53】縦断側面図
【図54】本発明の第19の実施例を示す分解斜視図
【図55】平面図
【図56】縦断側面図
【図57】本発明の第20の実施例を示す分解斜視図
【図58】平面図
【図59】縦断側面図
【図60】本発明の第21の実施例を示す分解斜視図
【図61】平面図
【図62】縦断側面図
【図63】本発明の第22の実施例を示す分解斜視図
【図64】平面図
【図65】縦断側面図
【図66】本発明の第23の実施例を示す分解斜視図
【図67】平面図
【図68】固定接触子の一部判断の平面図
【図69】第2の絶縁体を異なる方向から見た斜視図
【図70】縦断側面図
【図71】本発明の第24の実施例を示す分解斜視図
【図72】平面図
【図73】第2の絶縁体を異なる方向から見た斜視図
【図74】本発明の第25の実施例を示す分解斜視図
【図75】従来例を示す平面図
【図76】側面図
【図77】縦断側面図
【図78】別の従来例を示す斜視図
【図79】さらに異なる従来例を示す斜視図
【図80】さらに異なる従来例を示す分解斜視図
【図81】成形型を示す縦断側面図
【図82】嵌合の様子を示す縦断側面図
【符号の説明】
51は固定接触子、52は可動接触子、51bは固定接
点、52aは可動接点、53は消孤装置、54は第1の
絶縁体、55は第2の絶縁体、56は磁性板、57は凹
部、58は第1の嵌合部、59は第2の嵌合部、60は
絶縁体連結手段、61は係合部、62は被係合部、63
は絶縁体連結手段、64は係合部、65は被係合部、7
1,72は絶縁体連結手段、81,82は絶縁体連結手
段、91,92は絶縁体連結手段、101,102はね
じ(絶縁体連結手段)、110は磁性板、113は第1
の絶縁体、114は第2の絶縁体、115は第1の嵌合
部、116は第1の嵌合保持手段、119は第2の嵌合
部、120は第2の嵌合保持手段、131は第1の嵌合
保持手段、132は第2の嵌合保持手段、141は第1
の嵌合保持手段、141aは圧入用突部、142は第2
の嵌合保持手段、142aは圧入用突部、153は第1
の絶縁体、154は第2の絶縁体、156は第2の嵌合
保持手段、156aは圧接用突部、163は第1の嵌合
部、163aは上下嵌合用突部、163bは前後嵌合用
突部、164は第1の嵌合部、164aは上下嵌合用突
部、164bは前後嵌合用突部、171は第1の嵌合保
持手段、171aは圧接用突部、172は第2の嵌合保
持手段、172aは圧接用突部、181は第1の嵌合保
持手段、181aは圧接用突部、182は第2の嵌合保
持手段、182aは圧接用突部、204は第1の嵌合
部、204aは上下嵌合用突部、206は第1の嵌合
部、206aは上下嵌合用突部、211は第1の嵌合保
持手段、212は第2の嵌合保持手段、221は接点周
囲バーリア部、231,232は導電体用嵌合凹部、2
33は導電体、241,242は冷却体用嵌合凹部、2
43は冷却体、245は防塵カバー、251a,252
aはバーリア用嵌合凹部、253はアークバーリア、2
73a,273bは駆動コイル、276は第1の磁性
板、278は第2の磁性板、280は第1の絶縁体、2
81は第2の絶縁体、282は第1の下側嵌合部、28
3は第1の上側嵌合部、284は第1の嵌合保持手段、
286は第2の下側嵌合部、287は第2の上側嵌合
部、291,292は絶縁体連結手段を示す。
フロントページの続き (72)発明者 桑村 和男 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 Fターム(参考) 5G027 AA03 AA28 BA07 BB07 BB09 BC03 5G030 DA01 DB01 DB06 DE01 DE03 XX12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ矩形板状をなし、アーク吸引用の凹
    部を前端部に切欠形成した複数枚の磁性板と、 型成形により形成され前記複数枚の磁性板の左右端部の
    一方を嵌合する第1の嵌合部を複数有する第1の絶縁体
    と、 型成形により形成され前記複数枚の磁性板の左右端部の
    他方を嵌合する第2の嵌合部を複数有する第2の絶縁体
    と、 これら絶縁体及び磁性板が嵌合された状態で第1の絶縁
    体と第2の絶縁体とを連結してこれら磁性板及び絶縁体
    を一体化する絶縁体連結手段とを備えてなることを特徴
    とする消孤装置。
  2. 【請求項2】 絶縁体連結手段は、第1及び第2の絶縁
    体のうちの一方に凸状に形成された係合部と、他方に形
    成された凹状の被係合部とから構成され、これら係合部
    及び被係合部は圧接係合するようになっていることを特
    徴とする請求項1記載の消孤装置。
  3. 【請求項3】 ほぼ矩形板状をなし、アーク吸引用の凹
    部を前端部に切欠形成した複数枚の磁性板と、 型成形により形成され前記複数枚の磁性板の左右端部の
    一方を嵌合する第1の嵌合部を複数有する第1の絶縁体
    と、 型成形により形成され前記複数枚の磁性板の左右端部の
    他方を嵌合する第2の嵌合部を複数有する第2の絶縁体
    と、 前記磁性板の左右端部の一方と前記第1の嵌合部との嵌
    合状態を保持する第1の嵌合保持手段と、 前記磁性板の左右端部の他方と前記第2の嵌合部との嵌
    合状態を保持する第2の嵌合保持手段とを備え、 これら第1及び第2の嵌合保持手段により磁性板及び両
    絶縁体を一体化してなることを特徴とする消孤装置。
  4. 【請求項4】 第1の嵌合保持手段は、第1の嵌合部に
    形成された圧接用突部から構成され、 第2の嵌合保持手段は、第2の嵌合部に形成された圧接
    用突部から構成されていることを特徴とする請求項3記
    載の消孤装置。
  5. 【請求項5】 第1の嵌合保持手段は、磁性板の左右端
    部の一方に形成された圧接用突部から構成され、 第2の嵌合保持手段は、磁性板の左右端部の他方に形成
    された圧接用突部から構成されていることを特徴とする
    請求項3記載の消孤装置。
  6. 【請求項6】 第1の嵌合保持手段は、磁性板の左右端
    部の一方を凹凸状に形成すると共に、第1の嵌合部の奥
    部をこの凹凸状部の凸部が圧入嵌合し得る凹状に形成し
    て構成され、 第2の嵌合保持手段は、磁性板の左右端部の他方を凹凸
    状に形成すると共に、第2の嵌合部の奥部をこの凹凸状
    部の凸部が圧入嵌合し得る凹状に形成して構成されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の消孤装置。
  7. 【請求項7】 固定接点及び可動接点の両側部に位置
    し、アークを固定接点及び可動接点の対向方向と直角な
    方向に駆動する磁束を発生する一対の駆動コイルを備え
    た回路遮断器に用いられる消孤装置において、 ほぼ矩形板状をなし、アーク吸引用の凹部を前端部に切
    欠形成した1枚もしくは複数枚の第1の磁性板と、 前記第1の磁性板よりも幅広のほぼ矩形板状をなし、ア
    ーク吸引用の凹部を前端部に切欠形成した1枚もしくは
    複数枚の第2の磁性板と、 前記駆動コイルより高くなる大きさに型成形により形成
    されて前記駆動コイルのうちの一方の内側に位置され、
    前記駆動コイルに対応する部分に第1の磁性板の左右端
    部の一方を嵌合する第1の下側嵌合部を有すると共に、
    この第1の下嵌合部より上部に前記第2の磁性板の左右
    端部の一方を嵌合する第1の上側嵌合部を有する第1の
    絶縁体と、 前記駆動コイルより高くなる大きさに型成形により形成
    されて前記駆動コイルのうちの他方の内側に位置され、
    前記駆動コイルに対応する部分に第1の磁性板の左右端
    部の他方を嵌合する第2の下側嵌合部を有すると共に、
    この第2の下嵌合部より上部に前記第2の磁性板の左右
    端部の他方を嵌合する第2の上側嵌合部を有する第2の
    絶縁体と、 これら絶縁体及び磁性板が嵌合された状態で第1の絶縁
    体と第2の絶縁体とを連結してこれら磁性板及び絶縁体
    を一体化する絶縁体連結手段とを備えてなることを特徴
    とする消孤装置。
  8. 【請求項8】 固定接点及び可動接点の両側部に位置
    し、アークを固定接点及び可動接点の対向方向と直角な
    方向に駆動する磁束を発生する一対の駆動コイルを備え
    た回路遮断器に用いられる消孤装置において、 ほぼ矩形板状をなし、アーク吸引用の凹部を前端部に切
    欠形成した1枚もしくは複数枚の第1の磁性板と、 前記第1の磁性板よりも幅広のほぼ矩形板状をなし、ア
    ーク吸引用の凹部を前端部に切欠形成した1枚もしくは
    複数枚の第2の磁性板と、 前記駆動コイルより高くなる大きさに型成形により形成
    されて前記駆動コイルのうちの一方の内側に位置され、
    前記駆動コイルに対応する部分に第1の磁性板の左右端
    部の一方を嵌合する第1の下側嵌合部を有すると共に、
    この第1の下嵌合部より上部に前記第2の磁性板の左右
    端部の一方を嵌合する第1の上側嵌合部を有する第1の
    絶縁体と、 前記駆動コイルより高くなる大きさに型成形により形成
    されて前記駆動コイルのうちの他方の内側に位置され、
    前記駆動コイルに対応する部分に第1の磁性板の左右端
    部の他方を嵌合する第2の下側嵌合部を有すると共に、
    この第2の下嵌合部より上部に前記第2の磁性板の左右
    端部の他方を嵌合する第2の上側嵌合部を有する第2の
    絶縁体と、 前記第1及び第2の磁性板の左右端部の一方と前記第1
    の下側嵌合部及び上側嵌合部との嵌合状態を保持する第
    1の嵌合保持手段と、 前記第1及び第2の磁性板の左右端部の他方と前記第2
    の下側嵌合部及び上側嵌合部との嵌合状態を保持する第
    2の嵌合保持手段とを備えてなることを特徴とする消孤
    装置。
  9. 【請求項9】 第1の絶縁体及び第2の絶縁体において
    第2の磁性板を嵌合する部分の内面間寸法は、第1の磁
    性板を嵌合する部分の内面間寸法より大きくなっている
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の消孤装置。
  10. 【請求項10】 第1の絶縁体及び第2の絶縁体の少な
    くともいずれか一方に、固定接触子の固定接触板の根元
    部を覆う接点周囲バーリア部を一体に形成したことを特
    徴とする請求項1、3、7または8のいずれかに記載の
    消孤装置。
  11. 【請求項11】 第1の絶縁体及び第2の絶縁体には、
    アークを誘引する導電体の両端部をそれぞれ嵌合する導
    電体用嵌合凹部が形成されていることを特徴とする請求
    項1、3、7または8のいずれかに記載の消孤装置。
  12. 【請求項12】 第1の絶縁体及び第2の絶縁体には、
    アークを冷却する冷却体の両端部をそれぞれ嵌合する冷
    却体用嵌合凹部が形成されていることを特徴とする請求
    項1、3、7または8のいずれかに記載の消孤装置。
  13. 【請求項13】 第1の絶縁体及び第2の絶縁体には、
    アークを遮蔽するアークバーリアの両端部をそれぞれ嵌
    合するバーリア用嵌合凹部が形成されていることを特徴
    とする請求項1、3、7または8のいずれかに記載の消
    孤装置。
JP10197224A 1998-07-13 1998-07-13 消孤装置 Abandoned JP2000030596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10197224A JP2000030596A (ja) 1998-07-13 1998-07-13 消孤装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10197224A JP2000030596A (ja) 1998-07-13 1998-07-13 消孤装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000030596A true JP2000030596A (ja) 2000-01-28

Family

ID=16370914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10197224A Abandoned JP2000030596A (ja) 1998-07-13 1998-07-13 消孤装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000030596A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030089084A (ko) * 2002-05-16 2003-11-21 엘지산전 주식회사 배선용 차단기의 소호장치
JP2009259824A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 General Electric Co <Ge> 回路遮断器用アークシュートアセンブリ
KR100944173B1 (ko) * 2004-07-01 2010-02-24 후지 덴키 기기세이교 가부시끼가이샤 회로 차단기
JP2011228173A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Kawamura Electric Inc 回路遮断器
CN102629536A (zh) * 2012-04-06 2012-08-08 常熟开关制造有限公司(原常熟开关厂) 断路器灭弧室
WO2013152555A1 (en) * 2012-04-10 2013-10-17 Abb Technology Ltd. Arc-quenching device of switch for low, medium and high voltage applications
JP2016006720A (ja) * 2014-06-20 2016-01-14 三菱電機株式会社 回路遮断器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030089084A (ko) * 2002-05-16 2003-11-21 엘지산전 주식회사 배선용 차단기의 소호장치
KR100944173B1 (ko) * 2004-07-01 2010-02-24 후지 덴키 기기세이교 가부시끼가이샤 회로 차단기
JP2009259824A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 General Electric Co <Ge> 回路遮断器用アークシュートアセンブリ
JP2011228173A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Kawamura Electric Inc 回路遮断器
CN102629536A (zh) * 2012-04-06 2012-08-08 常熟开关制造有限公司(原常熟开关厂) 断路器灭弧室
WO2013152555A1 (en) * 2012-04-10 2013-10-17 Abb Technology Ltd. Arc-quenching device of switch for low, medium and high voltage applications
JP2016006720A (ja) * 2014-06-20 2016-01-14 三菱電機株式会社 回路遮断器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5797770A (en) Shielded electrical connector
JP2010114013A (ja) コネクタ
JP5583217B2 (ja) 電子機器ユニットの筐体
JP2000030596A (ja) 消孤装置
JP2000311747A (ja) コネクタのガタ防止構造
JPH08227648A (ja) 回路遮断器
WO2020017286A1 (ja) シールドコネクタ及び外導体端子
JPH11273787A (ja) コネクタ
WO2020003566A1 (ja) 端子
KR101412485B1 (ko) 압접형 커넥터
CN112864659A (zh) 连接器
JP2001325932A (ja) 充電式電動工具
JP3846098B2 (ja) 電磁リレー
JP3818266B2 (ja) メモリカード用アダプタ及びその製造方法
JP3440663B2 (ja) 回路遮断器
JP5062377B1 (ja) オス側コネクタ部
JP4513639B2 (ja) 差込接続器
KR200163025Y1 (ko) 전자접촉기의 아크 소호 구조
JP7444908B2 (ja) シールドコネクタ
JP2002260475A (ja) 開閉装置
JP2003022859A (ja) ソケットコンタクト
JP3637845B2 (ja) 配線器具
KR20090022967A (ko) 커넥터 조립체
JP2019201001A (ja) ヒューズの断続構造
JPH0343921A (ja) 回路遮断器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050415

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20060915