JP2000030563A - 押しボタンスイッチ取付構造及び押しボタンスイッチ取付構造を用いた自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価であって、且つ十分な防水効果を有する
押しボタンスイッチ取付構造を提供することを目的とし
た。 【解決手段】 自動販売機１を制御するプリント基板２
１を備え、該プリント基板２１をベース部材２２及び被
覆部材２３にて覆い、防水とした押しボタンスイッチ１
３、１６を自動販売機１の展示扉の内面側から取り付
け、ボタン部２６が外面側から操作可能とした押しボタ
ンスイッチ取付構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、押しボタンスイッ
チに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種コネクター取付構造は、製
品の内側であるため、防水構造とはなっていなかった。

【０００３】特に、自動販売機であっても、例えば実開
昭６４−２３８２６号公報（Ｈ０１Ｈ １３／７０）の
「自動販売機用の押しボタン」に開示されている様に、
開閉スイッチが搭載された印刷回路基板と、この印刷回
路基板を収容し自動販売機へ取り付け構造を含む枠体
と、この枠体に対して可動部材を介して取り付けられ、
この可動部材の変位により上記開閉スイッチの接点を駆
動する駆動部材を含む押しボタン部材とを備えた自動販
売機用の押しボタンにおいて、上記印刷回路基板は、１
枚の基板に複数の押しボタンに対応する上記開閉スイッ
チが搭載され、上記枠体は上記印刷回路基板および上記
押しボタン部材の組み合わせの複数を収容する一体構造
であることを特徴とする自動販売機用の押しボタンスイ
ッチという構造であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ここで、自動販売機
は、屋外に設置される場合も多々あり、使用環境が悪い
ものであった。

【０００５】このため、上述した様な構造であると、外
部からの雨水に対しては防水できるものの、何らかの理
由（例えば、押しボタンスイッチの隙間からの雨水侵
入、展示扉の防水パッキンの劣化による雨水侵入など）
により、押しボタンスイッチの裏面側に水が侵入して
も、この水に対する防水処理は施されていないため、押
しボタンが故障するなどの問題があった。

【０００６】更に、この様な押しボタンスイッチを防水
構造とするには、防水シートの追加などコストアップに
つながり、只でさえ複雑な押しボタンスイッチ構造であ
るため、製造コストが高いにも係わらず、更に高価とな
る問題があった。

【０００７】本発明はこの様な問題点に鑑みてなされた
もので、安価であって、且つ十分な防水効果を有する押
しボタンスイッチ取付構造を提供することを目的とし
た。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、本発明の請求項１では、機器を制御する
電装部品を備え、該電装部品を軟質部材にて覆い、防水
とした押しボタンスイッチを機器の内面側から取り付
け、ボタン部が外面側から操作可能とした押しボタンス
イッチ取付構造を提供する。

【０００９】この様に、電装部品を覆い防水構造とした
押しボタンスイッチを製品の内面側から取り付ける簡単
な構造である。

【００１０】また、請求項２の発明では、前面に販売商
品の表示を行う前面パネルと、該前面パネルに設けら
れ、販売商品を選択するボタン部とを備える押しボタン
スイッチ取付構造を用いた自動販売機において、自動販
売機を制御する電装部品を備え、該電装部品を軟質部材
にて覆い、防水とした押しボタンスイッチを前面パネル
裏面側から取り付けた押しボタンスイッチ取付構造を用
いた自動販売機を提供する。

【００１１】この様に、電装部品を覆い防水構造とした
押しボタンスイッチを前面パネル裏面側から取り付ける
のみの簡単な構造である。

【００１２】また、請求項３の発明では、商品を選択す
るボタン部と、該ボタン部上に設けられた販売品の表示
を行う表示部と、該表示部をカバーする透視板とを備え
る押しボタンスイッチ取付構造を用いた自動販売機にお
いて、自動販売機を制御する電装部品を備え、該電装部
品を軟質部材にて覆い、防水とした押しボタンスイッチ
を透視板裏面側から取り付けた押しボタンスイッチ取付
構造を用いた自動販売機を提供する。

【００１３】この様に、電装部品を覆い防水構造とした
押しボタンスイッチを透視板裏面側から取り付けるのみ
の簡単な構造である。

【００１４】また、請求項４の発明では、押しボタンス
イッチが機器から露出するボタン部と、該ボタン部の周
囲に設けられ、透視板に穿設した挿通孔の内面に接する
防水ヒレとを設けた請求項１乃至請求項３記載の押しボ
タンスイッチ取付構造を提供する。

【００１５】このため、ボタン部からの雨水の侵入を防
水ヒレにて防止する事ができる。

【００１６】また、請求項５の発明では、押しボタンス
イッチの機器への取付面側に衝撃を吸収する保護部材を
設けた請求項１乃至請求項４記載の押しボタンスイッチ
取付構造を提供する。

【００１７】このため、押しボタンスイッチ前面からの
衝撃を保護部材にて吸収する事ができる。

【００１８】また、請求項６の発明では、保護部材に排
水部を設けた請求項５記載の押しボタンスイッチ取付構
造を提供する。

【００１９】このため、保護部材に水が溜まる事を防止
できる。

【００２０】また、請求項７の発明では、機器の押しボ
タンスイッチ取付位置に印刷を施した請求項１乃至請求
項６記載の押しボタンスイッチ取付構造を提供する。

【００２１】このため、押しボタンスイッチを印刷にて
隠す事ができる。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の押しボタンスイッ
チ取付構造を自動販売機に設けた場合の実施の形態を図
面に基づいて説明する。

【００２３】図１は本発明のコネクター取付構造を具備
する自動販売機の正面図、図２は本発明の押しボタンス
イッチの断面図、図３は本発明の押しボタンスイッチの
平面図、図４は被覆部材の突出部とベース部材の嵌合溝
の拡大断面図、図５は嵌合溝と突出部が嵌まりあってい
る状態を示す拡大断面図、図６は押しボタンスイッチを
取り付ける前の状態図、図７は押しボタンスイッチを透
視板に取り付けた状態図、図８は押しボタンスイッチを
取り付け完了の状態図、図９は押しボタンスイッチを自
動販売機に取り付けた状態の要部断面図、図１０は押し
ボタンスイッチを自動販売機に取り付けた状態の要部正
面図である。

【００２４】図１の１は本発明を具備する機器、即ち、
本実施例では自動販売機本体で、自動販売機本体１の前
面に商品の搬入を行うため、開閉自在な展示扉が設けら
れている。この展示扉は前面パネル４６が設けられ、前
面上部には商品サンプル２（樹脂製で実際の缶に似せて
作られている表示専用の疑似缶）が複数展示された表示
部としての商品展示部３が設けられている。尚、この商
品展示部３は販売商品を表示し、顧客に何の商品かを知
らせるものであるため、商品サンプル２以外でも、本物
の缶や空き缶でも良いし、写真でもって販売商品を表示
しても良い。

【００２５】また、この商品展示部３の下、即ち前面パ
ネル４６の略中間部の右側には、紙幣での商品購入のた
めのビルバリ４（紙幣識別装置）、硬貨での商品購入の
ための硬貨投入口５、この硬貨投入口５の横に設けら
れ、顧客が投入した硬貨、若しくは紙幣を返却する返却
レバー６がそれぞれ設けられている。

【００２６】前記硬貨投入口５は図示しないコインメカ
の一部であるが、紙幣や硬貨により商品を購入した後の
釣り銭、投入硬貨の返却は本体１下部の返却口７に払い
出される。

【００２７】また、本体１下部には、販売商品を取り出
すための商品取出口８が設けられており、この商品取出
口８には、雨水や塵埃の侵入を防止するため、商品取り
出し時、外方に回動可能な透明樹脂カバー９が設けられ
ている。

【００２８】更に、自動販売機本体１の下部には、図示
しないが、冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝縮器、凝
縮器冷却用送風機などを備えた機械室が設けられてお
り、前記商品取出口８の下方には、この機械室に外気を
導入、または、熱交換後の排気を行うグリル１０が設け
られている。

【００２９】尚、１１は商品の販売広告やイベントのポ
スターなどを取り付ける販促部、１２は設置場所により
高さ調整可能な台脚、１７は投入金額を表示する金額表
示器である。

【００３０】前記商品サンプル２の下には、該当商品を
販売するための商品選択用の選択押しボタンスイッチ１
３、１３、１３…を備えた押しボタン操作部１４が設け
られている。この選択押しボタンスイッチ１３、１３、
１３…は横長の楕円形をしているもので、販売金額に見
合った硬貨若しくは紙幣を投入すると、販売可を示すＬ
ＥＤなどにて構成された赤色のランプ４７が点灯するも
のである。また、図示しない商品コラムに商品が入って
いない場合や、商品詰まりなどで商品の販売が不可能な
場合には、販売可ランプ４７の横に「売切れ」という文
字を点灯させるものである。

【００３１】尚、この販売可ランプ４７は、ホット飲料
に対応する販売可ランプ４７を赤、コールド飲料に対応
する販売可ランプ４７を青としても良い。

【００３２】更に、前記硬貨投入口５の下方にも商品選
択用の操作パネル１５が設けられており、この操作パネ
ル１５は、商品サンプル２自体、若しくは商品サンプル
２の近傍に開示した商品番号を直接入力することによ
り、商品販売が行えるものである。従って、この操作パ
ネル１５には０から９までの数字が記載されたテンキー
押しボタンスイッチ１６が設けられているものである。

【００３３】以下、選択押しボタンスイッチ１３、１
３、１３…に関する構造を図２乃至図７を参照して詳述
する。

【００３４】押しボタン操作部１４は、商品展示部３の
商品サンプル２をカバーする透明なアクリルなどにて形
成された透視板１８に取り付けられている。

【００３５】また、前記選択押しボタンスイッチ１３の
主要構成としては、後述するボタン部２６、プリント基
板２１、導電部３０、ベース部材２２、被覆部材２３か
ら成るもので、前記プリント基板２１は、軟質部材、例
えば軟質塩化ビニール、ウレタン樹脂、エラストマ樹脂
などで構成されたベース部材２２に載置される。本実施
例でのベース部材２２の材質は、エラストマ樹脂の一種
であるシリコンラバーを用いる事とする。

【００３６】ベース部材２２は、前記プリント基板２１
に被せられる被覆部材２３と水密に、且つ着脱自在に接
合されるため、プリント基板２１はベース部材２２及び
被覆部材２３とで防水される事となる。尚、被覆部材２
３もベース部材２２と同じ材質、即ちシリコンラバーを
用いている。

【００３７】即ち、プリント基板２１は軟質部材（被覆
部材２３及びベース部材２２）にて水密に覆われる事に
より防水する構造となっている。

【００３８】前記ベース部材２２は四辺形をなしてお
り、一辺が前記被覆部材２３と接続され、他の３辺に嵌
合溝２４が設けられている。そして、ベース部材２２と
被覆部材２３の接続部分には、二筋の肉薄部２５が設け
られており、この肉薄部２５により、折曲動作を容易と
なし、更には折曲の位置決めにもなるものである。

【００３９】そして、前記被覆部材２３は、実際に顧客
が指で押すボタン部２６と、このボタン部２６を常時外
方に位置させ、且つボタン部２６が指で押された後、指
が離された時再び元の位置に戻る、断面袴状の形状保持
部２７とを有している。

【００４０】尚、本実施例では、この押しボタンスイッ
チ１３のボタン部２６は横方向に複数設けられており、
ユニット化されているものである。

【００４１】また、図４及び図５に示す如く、前記嵌合
溝２４は、所定の深さで断面円状部２８を形成し、被覆
部材２３の３辺に形成した、断面フラスコ状の突出部２
９と接合する事となる。即ち、ベース部材２２と被覆部
材２３の水密は、嵌合溝２４の円状部２８とフラスコ状
に形成した突出部２９とを嵌め合わせることで達成する
ものである。

【００４２】また、３０は導電部で、前記ベース部材２
２及び被覆部材２３とで防水されるプリント基板２１の
回路同士を短絡するものである。そして、導電部３０が
プリント基板２１の回路を短絡したとき、販売動作を行
う信号が出力されるものである。即ち、導電部３０とプ
リント基板２１とでスイッチ部を構成するものである。

【００４３】以上説明した押しボタンスイッチ１３は、
被覆部材２３のボタン部２６を囲う如く保護部材として
のリブが設けられている。このリブは前記形状保持部２
７の裾を囲う内リブ３１と、被覆部材２３の外周を囲う
外リブ３２とが設けられている。尚、この内外リブ３
１、３２は押しボタンスイッチ１３を前方からの衝撃か
ら選択押しボタンスイッチ１３自体を保護するものであ
る。

【００４４】そして、これら内外リブ３１、３２は前記
被覆部材２３と一体に形成され、被覆部材２３と同一の
軟質部材で形成されている。更に、これら内外リブ３
１、３２は前述した如く、形状保持部２７の裾を囲う、
及び被覆部材２３の外周を囲うもので、どちらも四辺形
となっているもので、この四辺形の組み付け時に下辺と
なる内外リブ３１、３２には、排水用の排水溝３３が形
成されている。

【００４５】また、ボタン部２６には文字、数字、記号
などを表示する肉薄の表示部５１が形成されている。こ
の肉薄の表示部５１と対向位置して、前記プリント基板
２１上には前記ランプ４７が取り付けられている。

【００４６】従って、ランプ４７が発光する事により、
肉薄の表示部５１を通して前記ボタン部２６に販売商品
に対応した文字、数字、記号が浮き出て発光する事とな
る。

【００４７】また、前記商品展示部３の透視板１８に
は、挿通孔４５が形成されており、前記押しボタンスイ
ッチ１３のボタン部２６はこの挿通孔４５から露出する
事となる。

【００４８】そして、前記ボタン部２６周囲には、外方
に反れた防水ヒレ３４が設けられており、この防水ヒレ
３４は前記挿通孔４５の内周面４５Ａに接するものであ
る。この様に、防水ヒレ３４が内周面４５Ａに接する事
により、ボタン部２６と挿通孔４５との間から雨水が侵
入する事を防止できる。

【００４９】更に、ボタン部２６表面には透明樹脂を曲
面状に形成したボタン保護部材３５が設けられている。
このボタン保護部材３５の曲面は、液体の表面張力を利
用して形成されるものである。

【００５０】具体的には、液状の透明樹脂材をボタン部
２６表面に垂らして、表面張力により中央部分が盛り上
がっている状態で固化させるものである。これは、一般
的にポッティングと称させるものである。

【００５１】また、前記透視板１８の押しボタンスイッ
チ１３が取り付けられる部分には、押しボタンスイッチ
１３より一回り大きい印刷部４８が設けられている。こ
の印刷部４８は押しボタンスイッチ１３を隠すためで、
例えば単色のシルクスクリーン印刷が施されているもの
である。

【００５２】尚、この印刷部４８は押しボタンスイッチ
１３の内外リブ３１、３２を隠す目的であるため、内外
リブ３１、３２を美観が保たれる形状にデザインした場
合、特に設ける必要は無いものである。

【００５３】以上の如く構成した押しボタンスイッチ１
３を、自動販売機本体１に取り付ける場合、図６乃至図
１０に示す如く、商品展示部３の透視板１８裏面側から
挿通孔４５に押しボタンスイッチ１３のボタン部２６を
挿入する。

【００５４】そして、図７の如く取り付けた状態で、ボ
タン部２６のボタン保護部材３５が透視板１８の面より
突出する事となり、更には、前記内外リブ３１、３２が
透視板１８の裏面の印刷部４８に当設して弾性的に密着
する。従って、透視板１８裏面側を流下する水は、内外
リブ３１、３２と透視板１８の印刷部４８とで防水する
事ができる。

【００５５】この後、スイッチ取付具４９にて押しボタ
ンスイッチ１３を固定する。このスイッチ取付具４９
は、左右方向に延在しており、左右端をボルト５０Ａ及
びナット５０Ｂなどの固定具５０にて透視板１８に固定
するものである。尚、固定具５０はボルト５０Ａ及びナ
ット５０Ｂに限定される事無く、化粧ビス、ネジ、クリ
ップなどで、透視板１８若しくは自動販売機本体１に固
定する構造であっても良い。

【００５６】ここで、図７の状態、即ち、押しボタンス
イッチ１３のボタン部２６を挿通孔４５に挿通位置させ
た状態では、防水ヒレ３４が必ず図７の如き外方を向く
状態になるとは限らず、内方によれてしまう可能性もあ
る。

【００５７】このため、内外リブ３１、３２と透視板１
８の印刷部４８が密着している状態で、前記排水溝３３
からエアーを吹き込む事により、確実に外方に反れる事
となる。

【００５８】この様に、防水ヒレ３４を外方に反らせる
事により、ボタン部２６と挿通孔４５の隙間から侵入し
ようとする雨水を、外方向に導出する事ができ、防水効
果を向上させる事ができる。

【００５９】この様に取り付ける事により、図９及び図
１０に示す如く自動販売機１への押しボタンスイッチ１
３の取り付けが完了する。

【００６０】以上の説明は、選択押しボタンスイッチ１
３について説明したが、テンキー押しボタンスイッチ１
６であっても同様の構造である。但し、テンキー押しボ
タンスイッチ１６の場合、縦横にボタン部２６が配列さ
れているため、縦横に配列したボタン部２６を備えるテ
ンキー押しボタンスイッチ１６を一つのユニット化する
ものである。

【００６１】尚、テンキー入力の場合には、入力した番
号は、金額表示器１７に表示する事となる。

【００６２】また、テンキー押しボタンスイッチ１６
は、商品サンプル２毎に配置されている選択押しボタン
スイッチ１３より低い位置にあると共に、商品取出口８
も自動販売機本体１下部に設けられているため、車椅子
を常用する身体障害者などにも商品の購入がし易いもの
となっている。

【００６３】以上の説明では、複数のボタン部２６を備
える押しボタンスイッチ１３、１６を一つのユニットと
するものであるが、一つのボタン部２６を備える押しボ
タンスイッチ１３、１６を一つのユニットとして、汎用
性を持たせても良いものである。この場合、ボタン配列
の自由度、即ち構造的な制約でデザインが限定される事
が無くなる。

【００６４】即ち、請求項１の発明によると、自動販売
機１を制御するプリント基板２１を備え、該プリント基
板２１をベース部材２２及び被覆部材２３にて覆い、防
水とした押しボタンスイッチ１３、１６を自動販売機１
の展示扉の内面側から取り付け、ボタン部２６が外面側
から操作可能とした押しボタンスイッチ取付構造を提供
する。

【００６５】この様に、プリント基板２１を覆い防水構
造とした押しボタンスイッチ１３、１６を自動販売機１
の展示扉の内面側から取り付けるのみの簡単な構造であ
るため、安価であって、且つ十分な防水効果を有する押
しボタンスイッチ１３、１６取付構造を提供するができ
る。

【００６６】また、押しボタンスイッチ１３、１６自体
を防水構造のユニットとして、自動販売機１に取り付け
る際には、そのまま取り付ける事ができるため、部品点
数を削減でき、押しボタンスイッチ１３、１６の取付作
業性を向上する事ができる。

【００６７】また、請求項２の発明によると、前面に販
売商品の表示を行う前面パネル４６と、該前面パネル４
６に設けられ、販売商品を選択するボタン部２６とを備
える押しボタンスイッチ１３、１６取付構造を用いた自
動販売機１において、自動販売機１を制御するプリント
基板２１を備え、該プリント基板２１をベース部材２２
及び被覆部材２３にて覆い、防水とした押しボタンスイ
ッチ１３、１６を前面パネル４６裏面側から取り付けた
ことを特徴とする押しボタンスイッチ１３、１６取付構
造を用いた自動販売機１を提供する。

【００６８】この様に、プリント基板２１を覆い防水構
造とした押しボタンスイッチ１３、１６を前面パネル４
６裏面側から取り付けるのみの簡単な構造であるため、
安価であって、且つ十分な防水効果を有する押しボタン
スイッチ１３、１６取付構造を提供することができる。

【００６９】また、多数のボタン部２６を有する（本実
施例では、一列に１２個のボタン部２６を有する）押し
ボタンスイッチ１３、１６自体を防水構造の一つのユニ
ットとし、自動販売機１に取り付ける際には、前面パネ
ル４６の裏面側からユニットとして取り付ける事ができ
るため、部品点数を削減できると共に、押しボタンスイ
ッチ１３、１６の取付作業性を向上する事ができる。

【００７０】また、請求項３の発明によると、商品を選
択するボタン部２６と、該ボタン部２６上に設けられた
販売品の表示を行う商品展示部３と、該商品展示部３を
カバーする透視板１８とを備える押しボタンスイッチ１
３、１６取付構造を用いた自動販売機１において、自動
販売機１を制御するプリント基板２１を備え、該プリン
ト基盤２１をベース部材２２及び被覆部材２３にて覆
い、防水とした押しボタンスイッチ１３、１６を透視板
１８裏面側から取り付けたことを特徴とする押しボタン
スイッチ１３、１６取付構造を用いた自動販売機１を提
供する。

【００７１】この様に、プリント基板２１を覆い防水構
造とした押しボタンスイッチ１３、１６を透視板１８裏
面側から取り付けるのみの簡単な構造であるため、安価
であって、且つ十分な防水効果を有する押しボタンスイ
ッチ１３、１６取付構造を提供することができる。

【００７２】また、多数のボタン部２６を有する（本実
施例では、一列に１２個のボタン部２６を有する）押し
ボタンスイッチ１３、１６自体を防水構造の一つのユニ
ットとし、自動販売機１に取り付ける際には、透視板１
８の裏面側からユニットとして取り付ける事ができるた
め、部品点数を削減できると共に、押しボタンスイッチ
１３、１６の取付作業性を向上する事ができる。

【００７３】また、請求項４の発明によると、押しボタ
ンスイッチ１３、１６が自動販売機１の展示扉から露出
するボタン部２６と、該ボタン部２６の周囲に設けら
れ、透視板１８に穿設した挿通孔４５の内面に接する防
水ヒレ３４とを設けた請求項１乃至請求項３記載の押し
ボタンスイッチ１３、１６取付構造を提供する。

【００７４】このため、ボタン部２６からの雨水の侵入
を防水ヒレ３４にて防止する事ができる。従って、雨水
がボタン部２６と挿通孔４５との隙間から前面パネル４
６内部、透視板１８の裏面などへの雨水の侵入を防止す
る事ができ、自動販売機１の信頼性の向上を図る事がで
きる。

【００７５】また、請求項５の発明によると、押しボタ
ンスイッチ１３、１６の自動販売機１への取付面側に衝
撃を吸収する内外リブ３１、３２を設けた請求項１乃至
請求項４記載の押しボタンスイッチ１３、１６取付構造
を提供する。

【００７６】このため、押しボタンスイッチ１３、１６
前面からの衝撃を内外リブ３１、３２にて吸収する事が
できる。従って、悪戯で前面パネル４６や透視板１８に
必要以上の衝撃が加わっても、内外リブ３１、３２にて
その衝撃を吸収する事ができ、押しボタンスイッチ１
３、１６の故障を極力防止し、以って自動販売機１の信
頼性の向上を図る事ができる。

【００７７】また、請求項６の発明によると、内外リブ
３１、３２に排水溝３３を設けた請求項５記載の押しボ
タンスイッチ１３、１６取付構造を提供する。

【００７８】このため、内外リブ３１、３２に水が溜ま
る事を防止でき、何らかの理由により内外リブ３１、３
２に雨水が侵入しても排水する事ができる。従って、押
しボタンスイッチ１３、１６の水による故障を極力防止
し、自動販売機１の信頼性の向上を図る事ができる。

【００７９】また、請求項７の発明によると、自動販売
機１の押しボタンスイッチ１３、１６取付位置に印刷を
施し、印刷部４８を形成した請求項１乃至請求項６記載
の押しボタンスイッチ１３、１６取付構造を提供する。

【００８０】このため、押しボタンスイッチ１３、１６
を印刷部４８にて隠す事ができ、美観が損なわれる事を
極力防止し、販売促進に貢献する事ができるため、自動
販売機１の信頼性の向上を図る事ができる。

【００８１】本実施例では、電装部品として、プリント
基板を用いて説明したが、プリント基板に代表される回
路基板に限定される事無く、例えばバッテリー、電池な
どのスイッチ機構に採用しても良い。

【００８２】また、本実施例は自動販売機でもって説明
したが、その他、電卓、ビデオカメラ、コードレス電話
機、携帯電話、カメラ、ノートパソコンなどに用いても
良い。即ち、電卓、ビデオカメラ、携帯電話、カメラ、
ノートパソコンなどは屋外での使用を考慮しているた
め、防水機構が必要となるが、本発明を採用する事によ
り、複雑な機構とする事なく、安価で簡単な防水機構を
提供する事ができる。また、コードレス電話機は、浴室
での使用も可能とし、且つ安価で簡単な防水仕様とする
事ができる。

【００８３】

【発明の効果】以上詳述した如く、請求項１の発明によ
ると、機器を制御する電装部品を備え、該電装部品を軟
質部材にて覆い、防水とした押しボタンスイッチを機器
の内面側から取り付け、ボタン部が外面側から操作可能
とした押しボタンスイッチ取付構造を提供する。

【００８４】この様に、電装部品を覆い防水構造とした
押しボタンスイッチを機器の内面側から取り付けるのみ
の簡単な構造であるため、安価であって、且つ十分な防
水効果を有する押しボタンスイッチ取付構造を提供する
事ができる。

【００８５】また、請求項２の発明によると、前面に販
売商品の表示を行う前面パネルと、該前面パネルに設け
られ、販売商品を選択するボタン部とを備える押しボタ
ンスイッチ取付構造を用いた自動販売機において、自動
販売機を制御する電装部品を備え、該電装部品を軟質部
材にて覆い、防水とした押しボタンスイッチを前面パネ
ル裏面側から取り付けた押しボタンスイッチ取付構造を
用いた自動販売機を提供する。

【００８６】この様に、電装部品を覆い防水構造とした
押しボタンスイッチを前面パネル裏面側から取り付ける
簡単な構造であるため、安価であって、且つ十分な防水
効果を有する押しボタンスイッチ取付構造を提供する事
ができる。

【００８７】また、多数のボタン部を有する押しボタン
スイッチ自体を防水構造の一つのユニットとし、自動販
売機に取り付ける際には、前面パネルの裏面側からユニ
ットとして取り付ける事ができるため、部品点数を削減
できると共に、押しボタンスイッチの取付作業性を向上
する事ができる。

【００８８】また、請求項３の発明によると、商品を選
択するボタン部と、該ボタン部上に設けられた販売品の
表示を行う表示部と、該表示部をカバーする透視板とを
備える押しボタンスイッチ取付構造を用いた自動販売機
において、自動販売機を制御する電装部品を備え、該電
装部品を軟質部材にて覆い、防水とした押しボタンスイ
ッチを透視板裏面側から取り付けた押しボタンスイッチ
取付構造を用いた自動販売機を提供する。

【００８９】この様に、電装部品を覆い防水構造とした
押しボタンスイッチを透視板裏面側から取り付けるのみ
の簡単な構造であるため、安価であって、且つ十分な防
水効果を有する押しボタンスイッチ取付構造を提供する
ことができる。

【００９０】また、多数のボタン部を有する押しボタン
スイッチ自体を防水構造の一つのユニットとし、自動販
売機に取り付ける際には、透視板の裏面側からユニット
として取り付ける事ができるため、部品点数を削減でき
ると共に、押しボタンスイッチの取付作業性を向上する
事ができる。

【００９１】また、請求項４の発明によると、押しボタ
ンスイッチが機器から露出するボタン部と、該ボタン部
の周囲に設けられ、透視板に穿設した挿通孔の内面に接
する防水ヒレとを設けた請求項１乃至請求項３記載の押
しボタンスイッチ取付構造を提供する。

【００９２】このため、ボタン部からの雨水の侵入を防
水ヒレにて防止する事ができる。従って、雨水がボタン
部と挿通孔との隙間から前面パネル内部、透視板の裏面
などへの雨水の侵入を防止する事ができ、機器の信頼性
の向上を図る事ができる。

【００９３】また、請求項５の発明によると、押しボタ
ンスイッチの機器への取付面側に衝撃を吸収する保護部
材を設けた請求項１乃至請求項４記載の押しボタンスイ
ッチ取付構造を提供する。

【００９４】このため、押しボタンスイッチ前面からの
衝撃を保護部材にて吸収する事ができる。従って、悪戯
で前面パネルや透視板に必要以上の衝撃が加わっても、
保護部材にてその衝撃を吸収する事ができ、押しボタン
スイッチの故障を極力防止し、以って機器の信頼性の向
上を図る事ができる。

【００９５】また、請求項６の発明によると、保護部材
に排水部を設けた請求項５記載の押しボタンスイッチ取
付構造を提供する。

【００９６】このため、保護部材に水が溜まる事を防止
でき、何らかの理由により保護部材に雨水が侵入しても
排水する事ができる。従って、押しボタンスイッチの水
による故障を極力防止し、機器の信頼性の向上を図る事
ができる。

【００９７】また、請求項７の発明によると、機器の押
しボタンスイッチ取付位置に印刷を施した請求項１乃至
請求項６記載の押しボタンスイッチ取付構造を提供す
る。

【００９８】このため、押しボタンスイッチを印刷にて
隠す事ができ、美観が損なわれる事を極力防止し、販売
促進に貢献する事ができるため、機器の信頼性の向上を
図る事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動販売機の正面図である。

【図２】本発明の押しボタンスイッチの断面図である。

【図３】本発明の押しボタンスイッチの平面図である。

【図４】被覆部材の突出部とベース部材の嵌合溝の拡大
断面図である。

【図５】嵌合溝と突出部が嵌まりあっている状態を示す
拡大断面図である。

【図６】押しボタンスイッチを取り付ける前の状態図で
ある。

【図７】押しボタンスイッチを透視板に取り付けた状態
図である。

【図８】押しボタンスイッチを取り付け完了の状態図で
ある。

【図９】押しボタンスイッチを自動販売機に取り付けた
状態の要部断面図である。

【図１０】押しボタンスイッチを自動販売機に取り付け
た状態の要部正面図である。

【符号の説明】

１ 自動販売機本体 ３ 表示部（商品展示部） １３ 選択押しボタンスイッチ １６ テンキー押しボタンスイッチ １８ 透視板 ２１ 電装部品（プリント基板） ２２ ベース部材 ２３ 被覆部材 ２６ ボタン部 ３３ 排水溝 ３４ 防水ヒレ ４５ 挿通孔 ４６ 前面パネル ４８ 印刷部

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機器を制御する電装部品を備え、該電装
   部品を軟質部材にて覆い、防水とした押しボタンスイッ
   チを機器の内面側から取り付け、ボタン部が外面側から
   操作可能としたことを特徴とする押しボタンスイッチ取
   付構造。
2. 【請求項２】 前面に販売商品の表示を行う前面パネル
   と、該前面パネルに設けられ、販売商品を選択するボタ
   ン部とを備える押しボタンスイッチ取付構造を用いた自
   動販売機において、 自動販売機を制御する電装部品を備え、該電装部品を軟
   質部材にて覆い、防水とした押しボタンスイッチを前面
   パネル裏面側から取り付けたことを特徴とする押しボタ
   ンスイッチ取付構造を用いた自動販売機。
3. 【請求項３】 商品を選択するボタン部と、該ボタン部
   上に設けられた販売品の表示を行う表示部と、該表示部
   をカバーする透視板とを備える押しボタンスイッチ取付
   構造を用いた自動販売機において、 自動販売機を制御する電装部品を備え、該電装部品を軟
   質部材にて覆い、防水とした押しボタンスイッチを透視
   板裏面側から取り付けたことを特徴とする押しボタンス
   イッチ取付構造を用いた自動販売機。
4. 【請求項４】 押しボタンスイッチが機器から露出する
   ボタン部と、該ボタン部の周囲に設けられ、透視板に穿
   設した挿通孔の内面に接する防水ヒレとを設けたことを
   特徴とする請求項１乃至請求項３記載の押しボタンスイ
   ッチ取付構造。
5. 【請求項５】 押しボタンスイッチの機器への取付面側
   に衝撃を吸収する保護部材を設けたことを特徴とする請
   求項１乃至請求項４記載の押しボタンスイッチ取付構
   造。
6. 【請求項６】 保護部材に排水部を設けたことを特徴と
   する請求項５記載の押しボタンスイッチ取付構造。
7. 【請求項７】 機器の押しボタンスイッチ取付位置に印
   刷を施したことを特徴とする請求項１乃至請求項６記載
   の押しボタンスイッチ取付構造。