JP2000030526A - 導電性微粒子、異方性導電接着剤及び導電接続構造体 - Google Patents

導電性微粒子、異方性導電接着剤及び導電接続構造体

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JP2000030526A
JP2000030526A JP10196107A JP19610798A JP2000030526A JP 2000030526 A JP2000030526 A JP 2000030526A JP 10196107 A JP10196107 A JP 10196107A JP 19610798 A JP19610798 A JP 19610798A JP 2000030526 A JP2000030526 A JP 2000030526A
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JP
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conductive
plating
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less
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JP10196107A
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English (en)
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Takuo Suzuki
卓夫 鈴木
Kazuhiko Kamiyoshi
和彦 神吉
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超微細電極等に対応して接続抵抗が低く、信
頼性が高い導電性微粒子、上記導電性微粒子を含有する
異方性導電接着剤、及び、上記導電性微粒子又は上記異
方性導電接着剤が用いられた導電接続構造体を提供す
る。 【解決手段】 平均粒子径0.5〜2.5μm、アスペ
クト比1.3未満、CV値20%以下の微球の表面に導
電性物質が被覆されてなる導電性微粒子、これを含有す
る異方性導電接着剤、これにより接続されてなる導電接
続構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細電極間の接続
に用いられる導電性微粒子、異方性導電接着剤及び導電
接続構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ、パーソナルコンピュ
ータ、携帯通信機器等のエレクトロニクス製品におい
て、半導体素子等の小型電気部品を基板に電気的に接続
したり、基板同士を電気的に接続するため、いわゆる異
方性導電材料といわれるものが使用されている。また、
上記異方性導電材料としては、導電性微粒子をバインダ
ー樹脂に混合した異方性導電接着剤が広く用いられてい
る。
【0003】上記異方性導電接着剤に用いる導電性微粒
子としては、有機基材粒子又は無機基材粒子の表面に金
属メッキを施したものや金属粒子が用いられてきた。こ
のような導電性微粒子は、例えば、特公平6−9677
1号公報、特開平4−36902号公報、特開平4−2
69720号公報、特開平3−257710号公報等に
開示されている。
【0004】また、このような導電性微粒子をバインダ
ー樹脂と混ぜ合わせてフィルム状又はペースト状にした
異方性導電接着剤は、例えば、特開昭63−23188
9号公報、特開平4−259766号公報、特開平3−
291807号公報、特開平5−75250号公報等に
開示されている。
【0005】従来の異方性導電材料には、導電性微粒子
の基材として均一な粒子径の微球が得られやすいことか
ら、樹脂が多用されている。しかし、樹脂の微球は一定
の粒子径より小さいものが得にくかったり、一定の粒子
径より小さいものは、導電被覆の際凝集し易いため、実
質的に3μm未満のものは使用されていなかった。ま
た、実際には電極の微細加工技術が追従しなかったり、
そこまでの微細電極が必要とされていないことから、微
細な導電粒子の必要性も低かった。
【0006】近年、電子機器や電子部品が小型化するに
ともない、電極の製造技術が大幅に向上し、メッキバン
プ等の超微細加工が可能になってきており、これにとも
なって、より小さい導電性微粒子が必要とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、超微細電極等に対応して、接続抵抗が低く、信頼性
が高い導電性微粒子、上記導電性微粒子を含有する異方
性導電接着剤、及び、上記導電性微粒子又は上記異方性
導電接着剤が用いられた導電接続構造体を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均粒子径
0.5〜2.5μm、アスペクト比1.3未満、CV値
20%以下の微球の表面に導電性物質が被覆されてなる
ことを特徴とする導電性微粒子である。以下に、本発明
を詳述する。
【0009】本発明に係る微球は、その平均粒子径が
0.5〜2.5μmである。平均粒子径が0.5μm未
満であると、後述する工程において、接合すべき電極面
に導電性微粒子が接触しにくくなり、電極間に隙間が生
じて接触不良の原因となる場合があり、2.5μmを超
えると、超微細な電極、特にメッキバンプにおいて、隣
接する電極間でリークが発生する場合があるので上記範
囲に限定される。好ましくは、1〜2μmである。
【0010】上記微球は、そのアスペクト比が1.3未
満である。アスペクト比が1.3以上では、粒子径が不
揃いとなるため、導電性微粒子を介して電極同士を接触
させる際、接触しない導電性微粒子が大量に発生し、電
極間でのリーク現象が発生する場合があるので、上記範
囲に限定される。好ましくは1.2未満、より好ましく
は1.1未満、更に好ましくは1.06未満である。上
記アスペクト比とは、粒子の平均長径を平均短径で割っ
た値である。
【0011】上記微球は、そのCV値が20%以下であ
る。CV値が20%を超えると、粒子径が不揃いとなる
ため、導電性微粒子を介して電極同士を接触させる際、
接触しない導電性微粒子が大量に発生し、電極間でのリ
ーク現象が発生する場合があるので上記範囲に限定され
る。好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下で
ある。ここで、CV値とは、下記の式(1); CV値(%)=(σ/Dn)×100 (1) (式中、σは、粒子径の標準偏差を表し、Dnは、数平
均粒子径を表す)で表される値である。
【0012】上記平均粒子径、上記アスペクト比、及
び、上記CV値は、上記微球を電子顕微鏡で観察するこ
とにより得ることができる。
【0013】上記微球の材質は、上記平均粒子径、上記
アスペクト比、及び、上記CV値を有するものであれば
特に限定されず、例えば、有機化合物、樹脂、無機化合
物、金属、その混合物や化合物等が挙げられる。CV値
の小さい微球が得られることから、樹脂が好ましい。
【0014】上記微球は、そのK値が100〜2000
kgf/mm2 であることが好ましい。K値が100k
gf/mm2 未満では、衝撃や冷熱サイクル等により、
接続不良を起こす場合があり、2000kgf/mm2
を超えると電極を傷つける場合がある。より好ましく
は、200〜1000kgf/mm2 であり、更に好ま
しくは、400〜800kgf/mm2 である。
【0015】ここで、K値とは、下記の式(2); K値(kgf/mm2 )=(3/√2)×F×S-3/2×R-1/2 (2) (式中、Fは、20℃、10%圧縮変形における荷重値
(kgf)、Sは、20℃における10%圧縮変位(m
m)、Rは半径(mm)を表す)で表される値である。
【0016】上記微球は、その回復率が40%以上であ
ることが好ましい。40%未満では、衝撃や冷熱サイク
ル等により、接続不良を起こす場合がある。より好まし
くは、50%以上である。上記回復率は、20℃、10
%圧縮変形したときの値である。
【0017】上記微球が樹脂からなるものである場合、
該微球が微小でありながら高精度であることから、その
製造方法として、例えば、分散重合、シード重合等の重
合方法を用いて製造するのが好ましい。より好ましく
は、上記重合方法を用いて重合した後に、湿式分級方法
を用いて分級する製造方法である。
【0018】上記導電性微粒子は、上記微球に、導電性
物質が被覆されたものであれば特に限定されず、上記微
球に導電性物質のみが被覆されたものであっても良い
し、導電性物質が被覆された微球に、更に、有機化合
物、樹脂、無機化合等の被覆がされていても良い。
【0019】上記導電性微粒子は、複数の電極間で挟ま
れた状態で抑えられた場合、一方の電極から他方の電極
へ、この導電性微粒子を介して電流が流れる。このと
き、上記導電性微粒子と上記電極との接続抵抗は、上記
導電性物質によって大きく影響される。
【0020】上記微球の導電性物質による被覆としては
特に限定されないが、上記接続抵抗を小さくすることが
できる点から、金属によるメッキが好ましい。更に、電
極との接触面等で酸化が発生しにくいことから、貴金属
によるメッキがより好ましく、更に好ましくは、金メッ
キである。
【0021】上記メッキを上記微球に形成する際には、
メッキ液中の微球濃度を低くして、上記メッキを形成さ
せるのが好ましい。具体的には、メッキ液に対して、1
体積%未満の微球濃度でメッキを行うのが好ましく、
0.3体積%未満の微球濃度でメッキを行うのがより好
ましい。上記微球は、その粒子径が微小なために、1体
積%以上の微球濃度でメッキを行うと、合着が起こりや
すく、微球に均一なメッキを形成させるのが難しい。ま
た、合着を強制的に引き離した場合には、メッキの剥が
れが多数発生し、電極を接続した際の信頼性が低下する
場合がある。更に、メッキの剥がれを少なくしたとして
も、合着した微球の接触面は、メッキされていないため
に、電極に接続した際に、抵抗が大きくなってしまう場
合がある。
【0022】上記メッキの方法としては、上記微球にメ
ッキを形成することができる方法であれば特に限定され
ず、例えば、無電解メッキ等が挙げられる。上記メッキ
の厚みとしては、充分な電気容量が得られ、かつ、変形
により基板から剥がれにくいという点から、5〜200
nmが好ましい。より好ましくは、10〜120nmで
ある。上記メッキの厚みは、メッキした金属の重量から
算出することができる。
【0023】上記メッキが金メッキの場合、該金メッキ
の方法としては特に限定されないが、均一にメッキでき
ることから、金メッキの下地として、上記微球に金属メ
ッキを形成させ、その後、置換メッキ法等を用いて金メ
ッキするのが好ましい。下地となる金属メッキとして
は、導電性やメッキのし易さから、無電界メッキによる
ニッケルメッキが好ましい。また、上記ニッケルメッキ
は、剥がれが起きにくいように、エッチングや活性化を
充分に行うことが好ましい。
【0024】上記金メッキされた微球は、その明度が3
以上、彩度が2以上であるものが好ましい。明度が3未
満、彩度が2未満では、充分な初期特性及び長期安定性
を得ることができない。より好ましくは、明度が4以
上、彩度が3以上であり、更に好ましくは、明度が5以
上、彩度が5以上である。
【0025】上記導電性物質の被覆として、金メッキを
行った場合、メッキが不充分なために、表面の金に下地
の金属が混入したり、メッキをし過ぎたために、メッキ
液に溶出した下地金属が再び表面上に戻ってくることに
より、金メッキ粒子の表面色がくすんだ状態になる場合
がある。このとき、金メッキ粒子は、酸化劣化等の影響
を大きく受けるために、初期の導電特性及び長期信頼性
が著しく劣ることがある。このため、上記明度及び彩度
は、上記範囲が好ましい。
【0026】上記明度及び彩度は、上記金メッキされた
微球の表面状態を表す指標であり、上記金メッキされた
微球を無色透明のアンプル瓶に入れて、JIS Z 8
721に準拠する標準色表と照らし合わせて得られる値
である。
【0027】上記金メッキの厚みは、優れた初期の導電
特性、及び、長期信頼性を得るために、20nm以上が
好ましい。より好ましくは、40nm以上である。
【0028】上記導電性微粒子は、主として、相対向す
る2つの電極を電気的に接続する際に用いられる。上記
導電性微粒子を用いて相対向する2つの電極を電気的に
接続する方法としては、例えば、上記導電性微粒子を絶
縁性樹脂中に分散させて異方性導電接着剤を調製し、該
異方性導電接着剤を使用して2つの電極を接着、接続す
る方法、バインダー樹脂と上記導電性微粒子とを別々に
使用して接続する方法等が挙げられる。
【0029】上記異方性導電接着剤も本発明の1つであ
る。本明細書において、異方性導電接着剤とは、異方性
導電膜、異方性導電ペースト、異方性導電インキ、等を
含むものとする。
【0030】上記異方性導電接着剤を構成するバインダ
ー樹脂としては特に限定されず、例えば、アクリレート
樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、スチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体等の熱可塑性樹脂;グリシジル基を
有するモノマーやオリゴマーとイソシアネート等の硬化
剤との反応により得られる硬化性樹脂組成物等の熱や光
によって硬化する組成物等が挙げられる。
【0031】上記異方性導電接着剤として異方性導電膜
を使用した場合、上記導電性微粒子は、ランダムに分散
されていてもよく、特定の位置に配置されていてもよ
い。導電性微粒子がランダムに分散された導電膜は、通
常、汎用的な用途に使用される。また、導電性微粒子が
所定の位置に配置された導電膜は、効率的な電気接合を
行うことができる。上記異方性導電接着剤の塗工膜厚
は、3〜60μmが好ましい。より好ましくは、8〜2
0μmである。
【0032】上記異方性導電接着剤により接続される対
象物しては、例えば、表面に電極部が形成された基板、
半導体等の電気部品等が挙げられる。上記基板は、フレ
キシブル基板とリジッド基板とに大別される。上記フレ
キシブル基板としては、例えば、50〜500μmの厚
みの樹脂シートが挙げられる。上記樹脂シートの材質と
しては、例えば、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリスルホン等が挙げられる。
【0033】上記リジッド基板は、樹脂製のものとセラ
ミック製のものとに大別される。上記樹脂製のものとし
ては、例えば、ガラス繊維強化エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、セルロース繊維強化フェノール樹脂等が挙げら
れる。上記セラミック製のものとしては、例えば、二酸
化ケイ素、アルミナ、ガラス等が挙げられる。
【0034】上記基板としては、高精度の電極が形成し
易いという点から、リジッド基板が好ましい。より好ま
しくは、セラミック製の基板である。
【0035】上記基板の構成は特に限定されず、単層の
ものであってもよく、単位面積当たりの電極数を増加さ
せるために、例えば、複数の層が形成され、スルーホー
ル形成等の手段により、これらの層が相互に電気的に接
続されている多層基板であってもよい。
【0036】上記電気部品としては特に限定されず、例
えば、トランジスタ、ダイオード、IC、LSI等の半
導体等の能動部品;抵抗、コンデンサ、水晶振動子等の
受動部品等が挙げられる。上記基板又は電気部品の表面
に形成される電極の形状としては特に限定されず、例え
ば、縞状、ドット状、任意形状のもの等が挙げられる。
【0037】上記電極の材質としては、例えば、金、
銀、銅、ニッケル、パラジウム、カーボン、アルミニウ
ム、ITO等が挙げられる。接触抵抗を低減させるため
に、銅、ニッケル等の上に更に金が被覆された電極を用
いることができる。
【0038】上記電極の形成方法としては、高精度のも
のが得られることから、メッキ法が好ましい。上記電極
の厚みは、0.1〜50μmであることが好ましい。よ
り好ましくは、0.3〜30μmである。上記電極の幅
は、1〜300μmであることが好ましい。より好まし
くは、0.3〜60μmである。
【0039】上記導電性微粒子と上記基板又は部品等と
の接合としては、例えば、表面に電極が形成された基板
又は電気部品の上に、上記導電性微粒子を用いた異方性
導電膜を配置し、その上に、他の基板又は電気部品の電
極を置き、加熱、加圧する方法が挙げられる。上記異方
性導電膜の代わりに、スクリーン印刷やディスペンサー
等の印刷手段により、上記導電性微粒子を用いた異方性
導電ペーストを所定量用いることもできる。上記加熱、
加圧には、ヒーターが付いた圧着機やボンディングマシ
ーン等が用いられる。
【0040】上記異方性導電膜及び上記異方性導電ペー
ストを用いない方法も可能であり、例えば、導電性微粒
子を介して貼り合わせた2つの電極部の隙間に液状のバ
インダーを注入した後、硬化させる方法等を用いること
ができる。
【0041】上記基板又は電気部品の電極部同士が、上
記導電性微粒子又は上記異方性導電接着剤を用いて接続
された導電接続構造体もまた、本発明の1つである。
【0042】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0043】実施例1 平均粒子径1.5μm、アスペクト比1.05、CV値
5%、K値600kgf/mm2 、回復率65%のジビ
ニルベンゼン系重合体を湿式分級したものを、メッキ液
中濃度0.2体積%で無電解メッキにより0.1μmニ
ッケルを被覆した。その後、強制攪拌とともに表面の状
態を見ながらメッキ液中濃度0.2体積%で置換メッキ
を行い、粒子表面色の明度及び彩度が低下する前にメッ
キ処理を終了し、導電性微粒子を得た。JIS Z 8
721に準拠した標準色票と比較した場合の導電性微粒
子の明度5、彩度5、金の厚さ40nmであった。
【0044】この導電性微粒子をエポキシ樹脂及びアク
リル樹脂の混合物をトルエンに溶解させたバインダー溶
液に混合、分散させた。ついで、導電性微粒子分散溶液
を離型フィルム上に一定の厚みに塗布し、トルエンを蒸
発させ、異方性導電膜を作製した。膜厚は10μmであ
り、導電性微粒子は10%の濃度であった。
【0045】次に、ガラス基板(電極;配線幅25μ
m、電極ピッチ40μm)に得られた異方性導電膜を貼
り付けた。この上に同じガラス基板を位置合わせ後重ね
合わせ、150℃、2分間加熱、加圧して導電接続構造
体を作製した。
【0046】この導電接続構造体の接続抵抗値は0.0
3Ωと充分に低く、隣接する電極間の接続抵抗は1×1
9 以上で線間絶縁性は充分保たれていた。振盪器によ
る衝撃試験を行ったが、隣接電極間の絶縁性は変化して
いなかった。また、−20〜90℃の冷熱サイクルテス
トを3000回行ったが、接続抵抗は変化していなかっ
た。
【0047】実施例2 平均粒子径2.4μm、アスペクト比1.05、CV値
5%、K値600kgf/mm2 、回復率65%のジビ
ニルベンゼン系重合体を湿式分級したものを用いた以外
は、実施例1と同様に置換メッキを行い、明度5、彩度
5、金の厚さ40nmの導電性微粒子を得た。この導電
性微粒子を用いた以外は実施例1と同様に導電接続構造
体を作製し、実施例1と同様にテストを行った。この導
電接続構造体の接続抵抗値は0.03Ωと充分に低く、
隣接する電極間の接続抵抗は1×109 以上で線間絶縁
性は充分保たれていた。衝撃試験後は、若干、絶縁抵抗
の低下がみられたが、問題となるほどではなかった。冷
熱サイクルテストでは、接続抵抗は変化していなかっ
た。
【0048】実施例3 メッキ液中濃度を2体積%に代えた以外は、実施例1と
同様に行ったところ、粒子の凝集がみられ、凝集を引き
剥がすと若干のメッキ剥がれが発生したものの、明度
3、彩度3、金の厚さ40nmの導電性微粒子を得た。
この導電性微粒子を用いた以外は実施例1と同様に導電
接続構造体を作製し、実施例1と同様にテストを行っ
た。この導電接続構造体の接続抵抗値は0.06Ωと低
く、隣接する電極間の接続抵抗は1×109 以上で線間
絶縁性は充分保たれていた。衝撃試験では、隣接電極間
の絶縁性は変化していなかった。冷熱サイクルテストで
は、接続抵抗は2倍に上昇していたが問題となるレベル
ではなかった。
【0049】実施例4 分散重合により得られた平均粒子径1.5μm、アスペ
クト比1.2、CV値15%、K値600kgf/mm
2 、回復率65%のジビニルベンゼン系重合体を用いた
以外は、実施例1と同様に置換メッキを行い、明度4、
彩度3、金の厚さ20nmの導電性微粒子を得た。この
導電性微粒子を用いた以外は実施例1と同様に導電接続
構造体を作製し、実施例1と同様にテストを行った。こ
の導電接続構造体の接続抵抗値は0.1Ωと低く、隣接
する電極間の接続抵抗は1×109 以上で線間絶縁性は
充分保たれていた。衝撃試験後は、若干、絶縁抵抗の低
下がみられたが、問題となるほどではなかった。冷熱サ
イクルテストでは、接続抵抗は1.5倍に上昇していた
が問題となるレベルではなかった。
【0050】実施例5 平均粒子径1.5μm、アスペクト比1.05、CV値
5%、K値300kgf/mm2 、回復率40%のスチ
レン系架橋重合体を湿式分級したものを用いた以外は、
実施例1と同様に置換メッキを行い、明度4、彩度3、
金の厚さ30nmの導電性微粒子を得た。この導電性微
粒子を用いた以外は実施例1と同様に導電接続構造体を
作製し、実施例1と同様にテストを行った。この導電接
続構造体の接続抵抗値は0.05Ωと低く、隣接する電
極間の接続抵抗は1×109 以上で線間絶縁性は充分保
たれていた。衝撃試験後は、若干、絶縁抵抗の低下がみ
られたが、問題となるほどではなかった。冷熱サイクル
テストでは、接続抵抗は2倍に上昇していたが問題とな
るレベルではなかった。
【0051】比較例1 平均粒子径0.2μm、アスペクト比1.2未満、CV
値20%未満の微球を用いた以外は、実施例1と同様に
置換メッキを行い、明度3、彩度2、金の厚さ30nm
の導電性微粒子を得た。この導電性微粒子を用いた以外
は実施例1と同様に導電接続構造体を作製し、実施例1
と同様にテストを行おうとしたが、この導電接続構造体
は、一部で接続不良が発生した。
【0052】比較例2 平均粒子径3.5μmの微球を分級したものを用いた以
外は、実施例1と同様に置換メッキを行い、明度5、彩
度5、金の厚さ40nmの導電性微粒子を得た。この導
電性微粒子を用いた以外は実施例1と同様に導電接続構
造体を作製し、実施例1と同様にテストを行った。この
導電接続構造体の接続抵抗値は0.05Ωと低く、隣接
する電極間の接続抵抗は1×109 以上で線間絶縁性は
充分保たれていた。衝撃試験後に、隣接する電極の一部
でショートが観測された。冷熱サイクルテストでは、接
続抵抗は変化していなかった。
【0053】比較例3 平均粒子径1.5μm、アスペクト比1.3、CV値3
0%、K値600kgf/mm2 、回復率65%のジビ
ニルベンゼン系重合体を用いた以外は、実施例1と同様
に置換メッキを行い、明度4、彩度3、金の厚さ30n
mの導電性微粒子を得た。この導電性微粒子を用いた以
外は実施例1と同様に導電接続構造体を作製し、実施例
1と同様にテストを行った。この導電接続構造体の接続
抵抗値は0.3Ωと本発明品に比べて高く、隣接する電
極間の接続抵抗は1×109 以上で線間絶縁性は充分保
たれていた。衝撃試験後に、隣接する電極の一部でショ
ートが観測された。冷熱サイクルテストでは、接続抵抗
は1.5倍に上昇していた。
【0054】比較例4 平均粒子径1.5μm、アスペクト比1.3、CV値3
0%、K値600kgf/mm2 、回復率65%のジビ
ニルベンゼン系重合体を用い、置換メッキを表面状態に
関係なく完結させた以外は、実施例1と同様に行い、明
度2、彩度2、金の厚さ30nmの導電性微粒子を得
た。この導電性微粒子を用いた以外は実施例1と同様に
導電接続構造体を作製し、実施例1と同様にテストを行
った。この導電接続構造体の接続抵抗値は0.7Ωと本
発明品に比べて高く、隣接する電極間の接続抵抗は1×
109 以上で線間絶縁性は充分保たれていた。衝撃試験
後に、隣接する電極の一部でショートが観測された。冷
熱サイクルテストでは、接続抵抗は10倍に上昇してい
た。
【0055】比較例5 平均粒子径1.5μm、アスペクト比1.1、CV値3
0%、K値100kgf/mm2 、回復率20%のアク
リル系重合体をメッキ液中濃度0.2体積%で無電界メ
ッキにより、0.2μmニッケルを被覆したこと以外
は、実施例1と同様に置換メッキを行い、明度4、彩度
3、金の厚さ30nmの導電性微粒子を得た。この導電
性微粒子を用いた以外は実施例1と同様に導電接続構造
体を作製し、実施例1と同様にテストを行った。この導
電接続構造体の接続抵抗値は0.5Ωと高く、隣接する
電極間の接続抵抗は1×109 以上で線間絶縁性は充分
保たれていた。衝撃試験後に、隣接する電極の一部でシ
ョートが観測された。冷熱サイクルテストでは、一部接
続不良が観測された。
【0056】比較例6 平均粒子径10μmの微球を分級したものを用いた以外
は、実施例1と同様に置換メッキを行い、明度5、彩度
5、金の厚さ40nmの導電性微粒子を得た。この導電
性微粒子を用いた以外は実施例1と同様に導電接続構造
体を作製し、実施例1と同様にテストを行ったところ、
隣接する電極の一部でショートが観測された。
【0057】
【発明の効果】本発明の導電性微粒子、及び、該導電性
微粒子を含有する異方性導電接着剤は、上述の構成より
なるので、電極が形成された基板又は電気部品等を良好
に導電接合することができる。また、本発明の導電接続
構造体は、上述の構成よりなるので、超微細電極におい
ても接続抵抗が低く、信頼性の高い導電接続構造体を提
供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 11/01 H01R 11/01 A Fターム(参考) 4J040 DA051 DE031 DF041 DM011 EF151 HA066 JB02 JB08 JB10 KA03 KA07 KA32 MB05 NA19 4K018 BA01 BA04 BB03 BB04 BC26 BD04 5G301 DA05 DA10 DA29 DA42 DA57 DD03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径0.5〜2.5μm、アスペ
    クト比1.3未満、CV値20%以下の微球の表面に導
    電性物質が被覆されてなることを特徴とする導電性微粒
    子。
  2. 【請求項2】 微球は、平均粒子径が1〜2μm、アス
    ペクト比が1.2未満、CV値が10%以下、K値が1
    00〜2000kgf/mm2 であり、導電性物質は、
    金属であることを特徴とする請求項1記載の導電性微粒
    子。
  3. 【請求項3】 微球は、アスペクト比が1.1未満であ
    り、導電性物質は、貴金属であることを特徴とする請求
    項1又は2記載の導電性微粒子。
  4. 【請求項4】 微球は、CV値が5%以下、K値が20
    0〜1000kgf/mm2 、回復率が40%以上であ
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の導電性微
    粒子。
  5. 【請求項5】 微球は、金メッキされた微球であり、明
    度3以上、彩度2以上であることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の導電性微粒子。
  6. 【請求項6】 金メッキされた微球は、明度4以上、彩
    度3以上であり、前記金メッキされた微球の下地は、ニ
    ッケルであり、金メッキの厚みは、20nm以上である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の導
    電性微粒子。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    導電性微粒子を含有することを特徴とする異方性導電接
    着剤。
  8. 【請求項8】 基板又は電気部品を構成する電極部同士
    が、請求項1、2、3、4、5若しくは6記載の導電性
    微粒子、又は、請求項7記載の異方性導電接着剤により
    接続されていることを特徴とする導電接続構造体。
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