JP2000030433A - メモリカードとそのチェンジャー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリカードのチェンジャー装置において、
再生中にどのメモリカードが再生に供されているか、そ
の再生状態はどのようなものであるかを外部から容易に
視認できるメモリカードとそれを搭載するチェンジャー
装置を提供する。 【解決手段】 メモリカード１ｃは端子２の両側から端
子２とは反対の側に、所定の幅で導光部６が設けられ、
さらに、その先端に所定の幅の光散乱性を有する部材５
が設けられている。他のパッケージ部は不透明な材料、
例えば樹脂等が用いられている。部材５の近傍に設けら
れたチェンジャーに装備されている光源３の照明光によ
りメモリカード１ｃの端部４が明るく輝くものである。
メモリカード１ｃを構成する半導体記憶素子、制御回路
等は不透明部材で覆われていて光学的にも保護されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はチェンジャー装置に
装着した場合に、再生状態の視認が容易な照明機能を有
するメモリカードとそのチェンジャー装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より大量の情報、例えばコンピュー
タのデータ、映像情報、音楽情報等は磁気テープ、磁気
ディスク、光ディスク等の記録媒体に記録されてきた。
また、記録媒体としては半導体素子で形成されたものが
あり、その高速動作、ランダム操作性において極めて優
れているものである。しかしながらこの記録媒体は磁気
テープ、磁気ディスク、光ディスク等に比較し、高価で
あった。

【０００３】近年、この半導体記憶素子の高集積化が急
速に進展し、これに伴い価格も低下してきている。この
ような高集積、低価格化下で、短時間ではあるが会話等
の音声を録音する半導体記憶素子を用いた装置が商品化
されてきている。磁気テープに比して媒体単価は高価で
あるが、その利便性により一定の商品ジャンルを形成し
つつある。

【０００４】このような状況下において、半導体記憶素
子をカード形態にまとめ、所定の記憶容量を有する記録
媒体、即ち、メモリカードが注目を集めてきているとこ
ろである。大記録容量、低価格化、および記録媒体とし
ての交換性を有することにより、今後、磁気テープ等の
記録媒体と同様に用いられていくことが予想される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】さて、上述したような
メモリカードを多数枚装着し、再生機能を有するチェン
ジャー装置を考えた場合、テープやディスクの場合とは
異なり、選択したメモリカードを再生機構部に移動させ
る必要がなく、そのままプレイすることができる。即
ち、各メモリカードはそれぞれコネクタに接続された状
態でチェンジャー装置に装着する形態が容易にとれるも
のである。このことが一方ではどのメモリカードを現在
再生しているのか、再生状態はどのようなものであるか
を視認することを困難にする虞れがあった。

【０００６】従って本発明は、メモリカードを多数枚、
装着したチェンジャー装置において、再生中にどのメモ
リカードが再生に供されているか、また、その再生状態
はどのようなものであるかを外部から容易に視認できる
メモリカードとそれを搭載するチェンジャー装置を提供
する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
なされたものであって、半導体記憶素子を具備したメモ
リカードであって、前記メモリカードの一方の端部に電
気的接続をとる端子を設けると共に、前記メモリカード
のパッケージ材として、少なくとも前記端子のある端部
とは反対側の端部においては光散乱性部材を用いたメモ
リカードを構成する。

【０００８】また、半導体記憶素子を具備したメモリカ
ードであって、前記メモリカードの一方の端部に電気的
接続をとる端子を設けると共に、前記端子のある端部と
は反対側の端部に光散乱性部材を用い、さらに、前記端
子のある端部から前記光散乱性部材にわたって導光路を
設けたメモリカードを構成する。

【０００９】さらに、上述したメモリカードのいずれか
１つを用いるチェンジャー装置であって、複数の前記メ
モリカードを、電気的接続をとる端子がある端部とは反
対側の端部を、チェンジャー装置の外側に向けて装着す
る装着手段と、前記複数のメモリカードの中から所定の
一枚を選択する選択手段と、選択されたメモリカードを
再生する再生手段と、再生されているメモリカードの再
生状態に応じて、前記メモリカードを照明する照明手段
とを具備してチェンジャー装置を構成し、上記課題を解
決する。

【００１０】上述した構成のメモリカードとそのチェン
ジャー装置によると、再生中のメモリカードは照明制御
されているので、メモリカード自体で外部に再生状態を
示すことができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図１
ないし図５を参照して説明する。図１は本発明に係わる
メモリカードの第１の実施例であり、図２は第２の実施
例であり、図３は第３の実施例である。また、図４は本
発明に係わるメモリカードを用いたチェンジャーの構成
例であり、図５はそのブロック図である。

【００１２】図１はメモリカードの第１の実施例であっ
て、そのメモリカード１ａは内部に半導体記憶素子と制
御回路等が内蔵され、外部との電気的接続をとるための
複数個の端子２が、一方の端部に設けられている。パッ
ケージ部材は光散乱性を有する材料が用いられていて、
後段で詳しく説明するチェンジャーに装備されている光
源３の照明光によりメモリカード１ａの端部４が明るく
輝くものである。

【００１３】また、図２は第２の実施例であって、その
メモリカード１ｂは端子２とは反対の側に、所定の幅
の、光散乱性を有する部材５が設けられている。他のパ
ッケージ部は不透明な材料、例えば樹脂等が用いられて
いる。部材５の近傍に設けられたチェンジャーに装備さ
れている光源３の照明光によりメモリカード１ｂの端部
４が明るく輝くものである。メモリカード１ｂを構成す
る半導体記憶素子、制御回路等は不透明部材で覆われて
いて光学的にも保護されている。

【００１４】また、図３は第３の実施例であって、その
メモリカード１ｃは端子２の両側から端子２とは反対の
側に、所定の幅で導光部６が設けられ、さらに、その先
端に所定の幅の光散乱性を有する部材５が設けられてい
る。他のパッケージ部は不透明な材料、例えば樹脂等が
用いられている。部材５の近傍に設けられたチェンジャ
ーに装備されている光源３の照明光によりメモリカード
１ｃの端部４が明るく輝くものである。メモリカード１
ｃを構成する半導体記憶素子、制御回路等は不透明部材
で覆われていて光学的にも保護されている。

【００１５】図４は上述したメモリカード１ａ〜１ｃを
用いたチェンジャー１１である。このチェンジャー１１
は、メモリカード１ａ〜１ｃをその端部４が装置外部か
ら容易に確認できるように装着する構成になっていて、
例えば、操作キー１２でメモリカード１０２が選択され
て再生される状態になると、前述の光源３が点灯し、メ
モリカード１ａであれば、その上方から照射された光が
光散乱性を有するパッケージ部で散乱されて、端部４を
明るくする。また、メモリカード１ｂであれば、光散乱
性を有する部材５で光を散乱させて、その端部４を明る
くし、さらにメモリカード１ｃであれば、導光部６によ
り光が部材５に導かれ、この部位を明るくする。

【００１６】このように、再生用に選択されたメモリカ
ードは、その端部が明るく輝くことになり、例えば多数
枚のメモリカードを搭載したチェンジャー装置において
も、現に再生されているメモリカードを容易に視認でき
るものである。

【００１７】図５はチェンジャー１１の本発明に係わる
部位の回路ブロックを示す。この図ではメモリカード１
ａが用いられるものを示している。操作キー１２で入力
された指示はＣＰＵ１３で、選択されたメモリカードや
動作内容が判断され、実行される。例えばメモリカード
１ａ1 には光源となるＬＥＤ２１１、２２１が設けら
れ、また、全体を選択するスイッチＳＷ101 と、ＬＥＤ
２１１、２２１のどちらを選択するかのスイッチＳＷ20
1 とが設けられている。これらは全ての装着されるメモ
リカードに対応してそれぞれ設けられている。これらの
スイッチが適宜、状況に応じて選択され、ＬＥＤが点灯
されて目的のメモリカードを示すことになる。

【００１８】尚、ここでＬＥＤを２つ設けたのはメモリ
カード１ａの再生状態によって端部４の発色を変え、そ
の情報を伝達するためである。勿論、１つであってもよ
いし、さらに個数を増やして発色の数を増やしてもよ
い。

【００１９】ここでメモリカード１ａ2 が再生されてい
るとすると、点灯光源選択・ドライブ回路１５によって
ＣＰＵ１３の制御のもと、スイッチＳＷ102 がＯＮし、
スイッチＳＷ202 がＬＥＤ２１２に接続される。例え
ば、ＬＥＤ２１２は赤色であって再生開始時から点灯さ
れるものとし、またＬＥＤ２２２は緑色であって再生終
了５分前から点灯するようにスイッチＳＷ202 を切り換
えて、点灯を区別し、再生状態を表示することができ
る。勿論、他の規則にしたがって点灯させてもよい。

【００２０】このように選択されたメモリカードの順に
順次照明が行われ、操作者に再生状態を視認させること
ができると共に、視覚的に好ましいチェンジャーを構成
することができる。

【００２１】尚、チェンジャーの操作は操作キーに替わ
ってリモートコントロール等の手段により操作されても
よいことは当然である。

【００２２】

【発明の効果】本発明に係わるメモリカードと、このメ
モリカードを多数枚装備した、再生機能を有するチェン
ジャー装置を用いることにより、現在再生しているメモ
リカードとその再生状態の視認が容易である。また、視
覚的に好ましいチェンジャーを提供することが可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係わるメモリカードの第１の実施例
である。

【図２】 本発明に係わるメモリカードの第２の実施例
である。

【図３】 本発明に係わるメモリカードの第３の実施例
である。

【図４】 本発明に係わるメモリカードを用いたチェン
ジャーの構成例である。

【図５】 本発明に係わるチェンジャーのブロック図で
ある。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ，１ｃ…メモリカード、２…端子、３…光
源、４…端部、５…部材、６…導光部、１１…チェンジ
ャー、１２…操作キー、１３…ＣＰＵ、１４…バスライ
ン、１５…点灯光源選択・ドライブ回路

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 半導体記憶素子を具備したメモリカード
   であって、 前記メモリカードの一方の端部に電気的接続をとる端子
   を設けると共に、 前記メモリカードのパッケージ材として、少なくとも前
   記端子のある端部とは反対側の端部においては光散乱性
   部材を用いたことを特徴とするメモリカード。
2. 【請求項２】 半導体記憶素子を具備したメモリカード
   であって、 前記メモリカードの一方の端部に電気的接続をとる端子
   を設けると共に、 前記端子のある端部とは反対側の端部に光散乱性部材を
   用い、 さらに、前記端子のある端部から前記光散乱性部材にわ
   たって導光路を設けたこと、 を特徴とするメモリカード。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のメモリカードを用いる
   チェンジャー装置であって、 複数の前記メモリカードを、電気的接続をとる端子があ
   る端部とは反対側の端部を、チェンジャー装置の外側に
   向けて装着する装着手段と、 前記複数のメモリカードの中から所定の一枚を選択する
   選択手段と、 選択されたメモリカードを再生する再生手段と、 再生されているメモリカードの再生状態に応じて、前記
   メモリカードを照明する照明手段とを具備してなること
   を特徴とするチェンジャー装置。
4. 【請求項４】 請求項２に記載のメモリカードを用いる
   チェンジャー装置であって、 複数の前記メモリカードを、電気的接続をとる端子があ
   る端部とは反対側の端部を、チェンジャー装置の外側に
   向けて装着する装着手段と、 前記複数のメモリカードの中から所定の一枚を選択する
   選択手段と、 選択されたメモリカードを再生する再生手段と、 再生されているメモリカードの再生状態に応じて、前記
   メモリカードを照明する照明手段とを具備してなること
   を特徴とするチェンジャー装置。