JP2000028938A - アレイ型光変調素子、アレイ型露光素子、及び平面型ディスプレイの駆動方法 - Google Patents

アレイ型光変調素子、アレイ型露光素子、及び平面型ディスプレイの駆動方法

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JP2000028938A
JP2000028938A JP10197733A JP19773398A JP2000028938A JP 2000028938 A JP2000028938 A JP 2000028938A JP 10197733 A JP10197733 A JP 10197733A JP 19773398 A JP19773398 A JP 19773398A JP 2000028938 A JP2000028938 A JP 2000028938A
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driving
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scanning
array type
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English (en)
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Koichi Kimura
宏一 木村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力光量を低減させることなく、素子の必要
な応答時間を十分に長く設定し、素子の設計自由度を向
上させ、周辺回路の負担を軽減しつつ、1画面の露光時
間を極端に短縮することができるアレイ型光変調素子、
アレイ型露光素子の駆動方法を提供する。 【解決手段】 可撓薄膜39を有する光変調部51を一
次元又は二次元に配列し、この光変調部51の可撓薄膜
39を静電気応力により変形させ、可撓薄膜39を透過
する光の透過率を変化させるアレイ型光変調素子57の
駆動方法において、1フィールド期間に各走査の間隔を
重みづけ制御して複数回走査することにより階調を得
る。また、このような駆動方法により駆動される光変調
部51を要部として用い、アレイ型露光素子、又は平面
型ディスプレイを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オン・オフの2値
の光変調動作により多階調を得るアレイ型光変調素子、
アレイ型露光素子、及び平面型ディスプレイの駆動方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】アレイ型光変調素子としては、LCD、
電気光学結晶(例えばADP:NH42PO4)等があ
るが、前者は紫外光変調が困難であり、速度も遅い。後
者は2次元アレイ化が困難であり、駆動電圧が高い。こ
れらの課題を解決する光変調素子としては、可撓薄膜を
静電気応力により変形させ、光の透過率を変化させるア
レイ型光変調素子がある。このアレイ型光変調素子とし
て下記の例が知られている。 (a)Deformable Grating Light Valves for High Res
olution DisplaysSolid-State Sensor and Actuator Wo
rkshop, 1994, pp.1-6 (b)A New Reflective FPD Technology Using Interf
errometric Modulation1997 SID International Sympos
ium Digest of Technical Papers, pp.71-74 (c)Large-Area Micromechanical Display1997 IDRC,
pp.230-233 上記(a)は回折格子型の反射光変調素子であり、
(b)は干渉型の反射光変調素子であり、(c)は全反
射導光を利用した光変調素子である。上記の各例は何れ
も一方の薄膜電極が可動(可撓)で、他方の電極を固定
電極とした構成である。両電極間に電圧を印加すると、
電極間に働く静電気応力により薄膜電極が固定電極に向
かって撓み、これに伴う素子の光学的変化により光変調
が行なわれる。このタイプの光変調素子は、薄膜の構
造、材料を適宜選択することにより低電圧で高速な駆動
(応答時間1μs以下)が可能である。また、印加電圧
に対する薄膜の変位の関係は一般にヒステリシス特性と
なり、2次元アレイ化の場合には単純マトリクス素子構
成の駆動が可能であり、高精細な素子を低価格で実現す
ることが可能である。上記例以外では、板バネに支持さ
れた遮光板を静電気力により移動させ、光の透過率を変
化させる方式等の各種方式が存在する。また、紫外光の
平面光源を上記アレイ型光変調素子により変調し、その
出力光を紫外光で励起発光する蛍光体プレートに照射し
て可視化表示するディスプレイとすることも可能であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記文
献例のアレイ型光変調素子においては、その特性から一
般的に2値の安定状態しか得られない。多階調を得る方
法として、1画面を構成するフレーム期間内を複数のフ
ィールドにより分割走査し、フレーム期間内の透過光時
間制御により階調を得る時間分割方式や、1画素を複数
の変調要素に分割して階調を得る画素分割方法、空間デ
ィザ方法、又はこれらの組合わせによる多階調方法が提
案されている。上記文献例においても、時間分割方法が
提唱されている。しかし、上記文献例では、その具体的
な駆動方法の例が示されていない。また、アレイ型光変
調素子を表示素子に応用する場合、一般に時間分割方法
は、単純な行順次走査方法によると、1行の走査時間を
τ、アレイ型変調素子の行数をn、階調数を256とす
ると、フリッカを発生させないためには下記条件を満た
す必要がある。 (256−1)τn ≦ 16.7ms 従って、1行の走査時間τの条件は、 τ ≦ 65ns(n=1000のとき) τ ≦ 33ns(n=2000のとき) となり、素子の高速応答が求められる。素子を構成する
薄膜の構造・材料の適宜選択し、駆動電圧を高くするこ
とにより、上記の条件で示された応答時間に設定するこ
とも可能であるが、素子の設計自由度が低くなり、高い
駆動電圧に起因する消費電力や発熱量の増大、更には素
子の駆動回路や制御回路に高速性が求められ、コストア
ップすることになる。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、第一の目的とするところは、可撓薄膜を有する光変
調部を1次元又は2次元に配列し、静電気応力により可
撓薄膜を変形させ或いは遮光板を移動させて光の透過率
を変化させるアレイ型光変調素子の駆動方法において、
出力光量を低減させることなく、素子の必要な応答時間
を十分に長く設定し、素子の設計自由度を向上させ、周
辺回路の負担を軽減しつつ、1画面の露光時間を極端に
短縮することができるアレイ型光変調素子、アレイ型露
光素子の駆動方法を提供することにある。
【0005】また、第二の目的とするところは、ヒステ
リシス特性やメモリー性が十分でない光変調素子であっ
ても、アクティブマトリクス構成として多階調駆動を行
うことができ、素子の設計自由度を向上させることがで
きるアレイ型光変調素子、アレイ型露光素子の駆動方法
を提供することにある。
【0006】更に、第三の目的とするところは、紫外線
をアレイ型光変調素子により変調し、その出力光を紫外
線で励起発光する蛍光体プレートに照射して可視化表示
する平面型ディスプレイの駆動方法において、明るさを
低減させることなく、素子の必要な応答時間を十分に長
く設定し、素子の設計自由度を向上させ、周辺回路の付
帯を軽減しながら、フリッカやちらつきを発生させるこ
となく1画面のフレーム周期を短縮することができる平
面型ディスプレイの駆動方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1のアレイ型光変調素子の駆動方
法は、可撓薄膜を有する光変調部を1次元又は2次元に
配列し、該光変調部の前記可撓薄膜を静電気応力により
変形させ、光の透過率を変化させるアレイ型光変調素子
の駆動方法において、1フィールド期間に各走査の間隔
を重みづけして複数回走査することにより階調を得るこ
とを特徴とするものである。
【0008】このアレイ型光変調素子の駆動方法では、
可撓薄膜を静電気応力により変形させて光透過率を変化
させるアレイ型光変調素子において、走査タイミングの
重み付け周期が制御され、画像データ書き込み時間が十
分に応答可能な値になり、変調出力光量に損失が生じず
に、多階調化が可能になる。
【0009】請求項2のアレイ型光変調素子の駆動方法
は、前記各走査は、相異なる複数の時間間隔毎になされ
る選択走査を時間的に多重化し、この多重化走査を受け
た相異なる複数の行から、時分割によって1つの選択行
を決定することを特徴とする。
【0010】このアレイ型光変調素子の駆動方法では、
光変調素子の全ての行を相異なる複数の時間間隔毎に選
択走査することで、複数の選択走査の間隔が組み合わさ
れ、走査回数が少なくても階調数が飛躍的に増加され
る。また、複数の選択走査が時間的に多重化され、これ
らを時分割による行選択によって画像データの書き込み
を行うことで、1画面の走査期間におけるON時間が大
幅に短縮される。
【0011】請求項3のアレイ型光変調素子の駆動方法
は、前記複数の時間間隔が、2の等比数列 1:2:…
……:2(g-1) {gは正の整数}であることを特徴とす
る。
【0012】このアレイ型光変調素子の駆動方法では、
2の等比級数による時間間隔に設定することで、効率よ
く多階調駆動を行うことができる。
【0013】請求項4のアレイ型光変調素子の駆動方法
は、前記選択行の走査時間をτ、前記複数の時間間隔数
をgとしたとき、基本周期gτで行選択を行うことを特
徴とする。
【0014】このアレイ型光変調素子の駆動方法では、
光変調素子の行選択は、選択行の走査時間τと複数の時
間間隔数gとの積が基本周期となるため、階調数に関係
する時間間隔数が増加しても1画面の走査期間における
ON時間を大きく増大することがなくなる。
【0015】請求項5のアレイ型光変調素子の駆動方法
は、前記複数回の走査は、走査シーケンスの位相が隣接
する行で互いに略180゜異なるインターレース走査で
あることを特徴とする。
【0016】このアレイ型光変調素子の駆動方法では、
1画面の切換周波数をノンインターレースの周波数の略
1/2にすることができる。従って、必要な走査時間τ
を2倍程度長くすることができ、アレイ型光変調素子に
要求される応答性がより低く抑えられる。
【0017】請求項6のアレイ型光変調素子の駆動方法
は、前記光変調部の駆動が、走査された信号電極に、信
号電圧を直接印加する単純マトリクス駆動であることを
特徴とする。
【0018】このアレイ型光変調素子の駆動方法では、
単純マトリクス駆動において、走査タイミングの重み付
け周期が制御され、画像データ書き込み時間が十分に応
答可能な値になる。
【0019】請求項7のアレイ型光変調素子の駆動方法
は、前記光変調部の駆動が、走査された信号電極に、能
動手段を介して信号電圧を印加するアクティブマトリク
ス駆動であることを特徴とする。
【0020】このアレイ型光変調素子の駆動方法では、
アクティブマトリクス駆動において、走査タイミングの
重み付け周期が制御され、画像データ書き込み時間が十
分に応答可能な値になる。
【0021】請求項8のアレイ型光変調素子の駆動方法
は、前記能動手段が、半導体スイッチであることを特徴
とする。
【0022】このアレイ型光変調素子の駆動方法では、
光変調部が、半導体スイッチにより動作されてアクティ
ブマトリクス駆動が可能となる。
【0023】請求項9のアレイ型光変調素子の駆動方法
は、前記能動手段が、静電気応力によって可撓薄膜を作
動させる機械的導電スイッチであることを特徴とする。
【0024】このアレイ型光変調素子の駆動方法では、
光変調部が、静電気応力によって可撓薄膜を作動させる
機械的導電スイッチにより動作されてアクティブマトリ
クス駆動が可能となる。
【0025】請求項10のアレイ型露光素子の駆動方法
は、請求項1〜請求項9のいずれか1項記載のアレイ型
光変調素子の駆動方法によって露光光を光変調し、多階
調露光させることを特徴とする。
【0026】このアレイ型露光素子の駆動方法では、画
像データ書き込み時間が十分に応答可能な値になり、高
速な露光での多階調駆動が可能になる。
【0027】請求項11のアレイ型露光素子の駆動方法
は、請求項1〜請求項9のいずれか1項記載のアレイ型
光変調素子の駆動方法によって露光光を光変調し、該露
光光を蛍光体によって可視光、又は赤外光に波長変換
し、多階調露光させることを特徴とする。
【0028】このアレイ型露光素子の駆動方法では、露
光光が蛍光体によって可視光、又は赤外光に波長変換さ
れ、可視光又は赤外光感光材料等への高速な露光での多
階調駆動が可能になる。
【0029】請求項12のアレイ型光変調素子の駆動方
法は、前記光変調部によって光変調される光が、紫外線
であることを特徴とする。
【0030】このアレイ型光変調素子の駆動方法では、
変調光が紫外線となることで、紫外線励起蛍光体による
RGBの可視光表示が可能となると共に、比較的安価な
低圧水銀ランプの使用が可能になる。
【0031】請求項13の平面型ディスプレイの駆動方
法は、請求項1〜請求項9のいずれか1項記載のアレイ
型光変調素子の駆動方法によって出射光を光変調し、該
出射光によって蛍光体を発光表示させることを特徴とす
る。
【0032】この平面型ディスプレイの駆動方法では、
出射光によって蛍光体が発光表示され、視野角依存のな
い高画質で高速な発光表示での多階調駆動が可能にな
る。
【0033】請求項14の平面型ディスプレイの駆動方
法は、前記光変調部によって光変調される光が、紫外線
であることを特徴とする。
【0034】この平面型ディスプレイの駆動方法では、
変調光が紫外線となることで、紫外線励起蛍光体による
RGBの可視光表示が可能になると共に、比較的安価な
低圧水銀ランプの使用が可能になる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るアレイ型光変
調素子の駆動方法の好適な実施の形態を図面を参照して
詳細に説明する。図1は本発明に係る第1実施形態の駆
動方法に用いるアレイ型光変調素子の平面図、図2は図
1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4は
図1に示したアレイ型光変調素子の動作状態を説明する
断面図である。
【0036】可撓薄膜を電気機械動作させて光変調させ
る動作原理としては、ファブリペロー干渉を利用するこ
とができる。ファブリペロー干渉では、二枚の平面が向
かい合わせに平行に配置された状態において、入射光線
は、反射と透過を繰り返して多数の光線に分割され、こ
れらは互いに平行となる。透過光線は、無限遠において
重なり合い干渉する。面の垂線と入射光線のなす角をi
とすれば、相隣る二光線間の光路差はx=nt・cos
iで与えられる。但し、nは二面間の屈折率、tは間隔
である。光路差xが波長λの整数倍であれば透過線は互
いに強め合い、半波長の奇数倍であれば互いに打ち消し
合う。即ち、反射の際の位相変化が無ければ、 2nt・cosi=mλ で透過光最大となり、 2nt・cosi=(2m+1)λ/2 で透過光最小となる。 但し、mは正整数である。
【0037】次に、光変調部の構成を説明する。変調さ
れる光に対して透明な基板31上には、誘電体多層膜ミ
ラー33を設けてある。基板31上には、誘電体多層膜
ミラー33を挟んで両側に一方の電極(走査電極)35
を一対設けてある。この走査電極35の例としては金属
材料等が好ましい。基板31上には、電極35の左右側
(図1の左右側)に支柱37を設けてある。支柱37に
は、例えばシリコン酸化物、シリコン窒化物、セラミッ
ク、樹脂などを用いることができる。支柱37の上端面
には、可撓薄膜であるダイヤフラム39を設けてある。
このダイヤフラム39には、ポリシリコンなどの半導
体、絶縁性のシリコン酸化物、シリコン窒化物、セラミ
ック、樹脂などを用いることができる。ダイヤフラム3
9の下面には、誘電体多層膜ミラー41を設けてある。
誘電体多層膜ミラー33と誘電体多層膜ミラー41との
間には、空隙43が形成されている。ダイヤフラム39
の表面には、電極35と対向するように、他方の電極
(信号電極)45を一対設けてある。この電極は、例え
ば電極35と同様の材料のものを用いることができる。
尚、図3中の、47はスペーサである。
【0038】この基板31は、板状の平面光源49(図
4参照)の上方に設けられる。そして、平面光源49の
側面には例えばブラックライト用紫外線ランプ(低圧水
銀ランプ)55を配設してある。
【0039】基板31、誘電体多層膜ミラー33、4
1、支柱37、ダイヤフラム39、電極35、45は、
光変調部51を構成している。
【0040】次に、このように構成した光変調部51を
有するアレイ型光変調素子57の基本動作を説明する。
図4に示すように、板状の平面光源ユニット53の側面
には、ブラックライト用紫外線ランプ(低圧水銀ラン
プ)55を配設してある。平面光源49は、ブラックラ
イト用低圧水銀ランプからの紫外線を側面から取り入れ
て、図4の上面から出射する。
【0041】図5はブラックライト用低圧水銀ランプの
分光特性を示す説明図、図6は光変調素子の光強度透過
率を示す説明図である。低圧水銀ランプ55の内壁にブ
ラックライト用の蛍光体(例えば、BaSi25 :P
2+) を塗布した場合、その発光紫外線の分光特性は、
図5のようになる。即ち、360nm付近に中心波長λ
0を持つ。この紫外線をバックライト光として使用す
る。
【0042】このように構成される光変調部51におい
て、電圧OFFのときの空隙43の間隔をtoff とする
(図4の左側の状態)。これは素子作製時に制御可能で
ある。また、電圧を印加したとき静電気力により空隙4
3の間隔が短くなるが、これをtonとする(図4の右側
の状態)。tonの制御を安定して行うには、この例のよ
うに、変位が一定となるようにスペーサ47を電極上に
形成してもよい。このスペーサは絶縁体の場合、その比
誘電率(1以上)により、印加電圧を低減する効果があ
る。また、導電性の場合には、更にこの効果は大きくな
る。また、電極とスペーサとは、同一材料で形成しても
よい。
【0043】ここで、ton、toff を下記のように設定
する。 ton =1/2×λ0=180nm (λ0:紫外線の中
心波長) toff =3/4×λ0=270nm
【0044】また、誘電体多層膜ミラー33、41は、
光強度反射率をR=0.85とする。更に、空隙43は
空気又は希ガスとし、その屈折率はn=1とする。紫外
線は、コリメートされているので光変調部51に入射す
る入射角i(面の垂線と入射光線とのなす角)は、略ゼ
ロである。このときの光変調部51の光強度透過率は図
6のようになる。従って、電圧を印加しないときはtof
f =270nmであり、紫外線はほとんど透過しない。
一方、電圧を印加してton=180nmとなると、紫外
線は透過する。
【0045】この光変調部51を有したアレイ型光変調
素子57によれば、このようにして、ダイヤフラム39
を撓ませることにより、ファブリペロー型の干渉効果を
発生させて、紫外線の光変調を行うことができる。
【0046】尚、干渉の条件を満たせば、空隙43の間
隔、屈折率n、誘電体多層膜ミラー33、41の光強度
反射率R等はいずれの組合せでも良い。また、前述の例
においては干渉効果を利用した光変調素子を示したが、
静電気応力により薄膜を撓ませたり遮光板を移動させる
ことにより光の透過率又は反射率を変化させる光変調を
行い、且つ、その安定状態が少なくとも2値である光変
調素子であれば、その素子の構成や方式は何れのもので
あってもよい。、
【0047】次に、このアレイ型光変調素子57の単純
マトリクス駆動の場合の駆動方法を説明する。 図7は
印加電圧と光透過率との特性を示したヒステリシス線
図、図8はマトリクス状に光変調部を配置したアレイ型
光変調素子の平面図、図9は走査電極電圧及び信号電極
電圧の組み合わせと、光変調部の電極間電圧との関係を
示した説明図である。駆動方法の説明に先立ち、先ずダ
イヤフラム39の印加電圧と光透過率との特性を説明す
る。可撓薄膜であるダイヤフラム39を静電気応力によ
って変形及び弾性復帰させる場合、印加電圧Vgsと、ダ
イヤフラム39の変位との関係は、ヒステリシス特性を
示す。従って、印加電圧Vgsと、光透過率Tとの関係
も、図7に示すようなヒステリシス特性を示す。
【0048】このヒステリシス特性によれば、光変調部
51は、VgsがVth(L) 以下であると、OFF(光遮
蔽)状態を維持する。一方、VgsがVs (H) 以上になる
と、光変調部51は、ON(光透過)状態に飽和する。
その後、光変調部51は、VgsがVth(H) 以上ではON
状態を維持したままとなる。そして、VgsがVs (L) 以
下になると、光変調部51は、OFF状態に飽和する。
即ち、光変調部51は、VgsがVth(H) とVth(L) との
範囲であれば、Vgsの履歴によって、T(ON)、T
(OFF)の二つの状態を得ることができる。尚、Vgs
の極性が負の場合には、上述と縦軸対象の特性になる。
【0049】本実施形態では、図8に示すように、二行
二列のマトリクスの各交点Tr(1,1)、Tr(1,2)、Tr(2,
1)、Tr(2,2)に光変調部51を配置し、アレイ型光変調
素子57を構成してある。各光変調部51は、一画素の
領域に対応させてある。
【0050】同じ行に配列された光変調部51のそれぞ
れの電極は、共通に接続して走査電極としてある。この
走査電極には電位Vg が印加される。また、同じ列に配
列された光変調部51のそれぞれの電極は、共通に接続
して信号電極としてある。この信号電極には電位Vb が
印加される。従って、各光変調部51に印加される電極
35、45間の電圧Vgsは(Vb −Vg )となる。
【0051】アレイ型光変調素子57を駆動するには、
走査信号に従って、行順次に電極45を走査し、これと
同期させ、走査された電極45に対応するデータ信号を
電極35に印加する。
【0052】ここで、走査電極には、リセット信号、選
択信号、非選択信号の三種類の信号(電圧)が与えられ
る。リセット信号は、光変調部51の以前の状態に拘わ
らず、その行の光変調部51をOFF(光遮蔽)にす
る。この時の走査電極の電圧をVg(r)とする。
【0053】選択信号は、その行にデータを書き込むた
めの信号である。この信号と同時に、信号電極に印加さ
れた電圧に従い、光変調部51の状態がON(光透過)
又はOFF(光遮蔽)に決定される。この時の走査電極
の電圧をVg(s)とする。
【0054】非選択信号は、選択がなされないときの信
号である。この時、信号電極の電圧に拘わることなく光
変調部51の状態は変わらず、前の状態が維持される。
この時の走査電極の電圧をVg(ns) とする。
【0055】一方、信号電極には、ON信号、OFF信
号の二種類の信号(電圧)が与えられる。ON信号は、
選択された行の光変調部51に対し、光変調部51の状
態をON(光透過)にする。この時の信号電極の電圧を
Vb(on) とする。
【0056】OFF信号は、選択された行の光変調部5
1に対し、光変調部51の状態をOFF(光遮蔽)にす
る。但し、実際には、直前で光変調部51がリセットさ
れることを想定しているので、光変調部51の状態をO
FF(光遮蔽)にする場合は、前の状態(OFF状態)
を維持する信号でよい。この時の信号電極の電圧をVb
(off)とする。
【0057】以上の走査電極電圧、信号電極電圧の組み
合わせにより、光変調部51の電極間電圧Vgsは、以下
の6種類の電圧に分けられる。また、電極間電圧Vgsと
透過率の特性により、特定の条件が与えられることにな
る。
【0058】 Vgs(r-on) =Vb(on) −Vg(r) ≦ Vs(L) Vgs(r-off) =Vb(off)−Vg(r) ≦ Vs(L) Vgs(s-on) =Vb(on) −Vg(s) ≧ Vs(H) Vgs(s-off) =Vb(off)−Vg(s) ≦ Vth(L) Vgs(ns-on) =Vb(on) −Vg(ns) ≦ Vth(L) Vgs(ns-off)=Vb(off)−Vg(ns) ≧ Vth(H)
【0059】以上の条件をまとめると、図9に示すとお
りになる。例えば、走査電極電圧Vg がリセットVg(r)
で、信号電極電圧Vb がON即ちVb(on) の場合には、
Vs(H)より大きい値の信号電極電圧Vb (図中太実線6
1)から、Vs(H)とVth(L) との間の値の走査電極電圧
Vg (図中太実線63)が減算され、その値(図中太実
線65)がVs(L)より小さくなる。即ち、 Vgs(r-on)≦Vs(L) となる。その他同様にして、6種類の電圧が定まること
になる。
【0060】次に、このような電極間電圧Vgsと透過率
との関係を利用して、光変調部51を2次元に配置した
マトリクスにデータを書き込む方法を説明する。マトリ
クスとしては、図8に示した2行2列のマトリクスを用
いてデータの書き込みを行う。マトリクスの各光変調部
51には、以下のON、OFFデータを書き込むものと
する。 Tr(1,1) → ON Tr(1,2) → O
FF Tr(2,1) → OFF Tr(2,2) → ON
【0061】マトリクスには、図10に示すような波形
の電圧を印加する。例えば、1行目Vg(1)には、 t1:リセット電圧 t2:選択電圧 t3:非選択電圧 t4:非選択電圧 を印加する。1列目Vb(1)には、 t1:don't care t2:ON電圧 t3:OFF電圧 t4:don't care を印加する。これにより、各光変調部51に所望のデー
タが行順次で書き込まれる。
【0062】即ち、例えば上述の1行1列目のマトリク
スTr(1,1)の場合では、Vgs:Vb(1)−Vg(1)であるか
ら、 t1:リセット電圧(OFF) t2:ON t3=状態維持 t4=状態維持となる。
【0063】従って、t2におけるONの状態が維持
(メモリー)され、その結果、マトリクスTr(1,1)は光
変調部51が「ON」の状態となる。その他、同様にし
て、他のマトリクスTr(1,2)は「OFF」、Tr(2,1)は
「OFF」、Tr(2,2)は「ON」の状態となる。
【0064】図12はn行m列のマトリクスを示す説明
図である。上述の単純マトリクス駆動における周期t
1、t2、t3、t4・・・を、基本周期τとする。上
述の例では、各行の画素に画像データを書き込むため
に、リセットを行う期間τと、データを書き込む期間τ
を必要とし、合わせて2τの期間が必要とされる。しか
し、リセットは選択されている行と他の行と同時に行わ
れるので、実際には各行に必要なデータ書き込み時間は
τとなる。従って、図12に示すようなn行m列のマト
リクスの場合、全行を走査する時間は、nτ〔sec 〕と
なる。
【0065】次に、本実施形態の多階調駆動方法を説明
する。図11は、図12に示す単純マトリクスにおける
走査信号のタイミングと走査タイミングラインを説明す
る図である。図11は従来の行順次の走査タイミングを
示しており、走査信号Vg1、・・・、Vgnは、画像
データ書き込み期間τ毎に順次選択となる。この様子を
模式化したものが図11の下側の図であり、時間と共に
選択される行が順次下方に移る様子を走査タイミングラ
インに示している。従来の行順次の場合は、行数をnと
すると、期間nτ後に走査タイミングが1行目に戻る。
図13は本実施形態における書き込み走査のタイミング
チャートである。尚、この図では8階調のタイミングを
示している。
【0066】図13において、斜め線(a)、(b)、
(c)は画像データを書き込む走査タイミングラインで
ある。ここで、走査タイミングライン(a)と走査タイ
ミングライン(b)の時間間隔をTab、走査タイミング
ライン(b)と走査タイミングライン(c)の時間間隔
をTbc、走査タイミングライン(c)と破線の走査タイ
ミングライン(a)の時間間隔をTcaとすると、それら
の比をTab:Tbc:Tca=1:2:4に設定する。具体
的にはTab:Tbc:Tca=(3/7)nτ:(6/7)
nτ:(12/7)nτに設定する。このようにする
と、どの行も3回の画像データ書き込み走査で8階調
(23 階調)の露光を行うことができる。
【0067】尚、本来、同時に複数行の書き込み走査
(行選択)を行うことはできない。したがって、実際に
は、走査タイミングライン(a)、(b)、(c)に従
って行われる行選択信号のタイミングは、期間(A)、
(B)、(C)に各々割り当てられ、これにより走査タ
イミングラインの重複するところは期間(A)、
(B)、(C)で時分割に行選択が行われる。
【0068】図14及び図15は、図13中の時刻t1
と時刻t2における、行選択信号タイミングと走査タイ
ミングラインとの関係を示している。図14の時刻t1
では、走査タイミングライン(a)、(b)、(c)が
重複しているが、実際の行選択信号のタイミングは、走
査タイミングライン(a)では期間(A)で行選択が行
われ、走査タイミングライン(b)では期間(B)で行
選択が行われ、走査タイミングライン(c)では期間
(C)で行選択が行われる。即ち、重複する複数の走査
タイミングラインの中から時分割により1つの行が選択
される。
【0069】図15の時刻t2においても、走査タイミ
ングライン(a)、(b)、(c)が重複しているが、
実際の行選択信号のタイミングは、走査タイミングライ
ン(a)では期間(A)で行選択が行われ、走査タイミ
ングライン(b)では期間(B)で行選択が行われ、走
査タイミングライン(c)では期間(C)で行選択が行
われる。即ち、重複する複数の走査タイミングラインの
中から、時分割により1つの行が選択される。従って、
各走査タイミングラインに基づいて行われる行選択の周
期は3τになる。
【0070】次に図16は、図13に示した多階調駆動
方法による出力光の例である。この場合、Tab:Tbc:
Tca=(3/7)nτ:(6/7)nτ:(12/7)
nτ(=1:2:4)であるので、23 =8階調を得る
ことがができる。
【0071】まず、1行目の例について説明する。階調
〔0〕のときは、画像データ書き込み走査タイミングラ
イン(a)、(b)、(c)による書き込みデータを全
てOFFにする。この結果出力光は全てOFFとなり、
1画面の走査期間におけるON時間はゼロとなる。階調
〔5〕のときは、画像データ書き込み走査タイミングラ
イン(a)、(b)、(c)による書き込みデータを各
々ON、OFF,ONにする。この結果出力光は、Tab
+Tcaの時間ONとなり、1画面の走査期間におけるO
N時間は(15/7)nτとなる。階調〔7〕のとき
は、画像データ書き込み走査タイミングライン(a)、
(b)、(c)による書き込みデータを全てONにす
る。この結果出力光はTab+Tbc+Tcaの時間ONとな
り、1画面の走査期間におけるON時間は3nτとな
る。
【0072】このようにして、階調レベルと1画面の走
査期間におけるON時間が比例した多階調駆動を行うこ
とができる。
【0073】この実施形態において、階調数をgビッ
ト、即ち2g 階調とすると、1画面に必要な走査時間T
0 は、 T0 =gnτ〔sec 〕 ここで、フリッカ(ちらつき)を防止するためには、1
画面切替周波数f0 が、 f0 =1/T0 ≧60〔Hz〕 である必要がある。従って、画像データ書込み時間τ
は、次式の条件を満たす必要がある。 τ≦1/(60gn) 〔sec 〕
【0074】ここで、走査タイミングの重み付け周期を
厳密に制御する場合、各行の走査タイミングは、 1:2・・・2(g-1) 〔g:1、2・・・〕 のような数列になる。このために、実際のパネルの行数
nは、 n=k(2g −1) 〔k:整数〕 を満たす必要がある。しかし、nが上式を満たさない場
合は、仮想の行を付加して全体の行数n'をnよりも大
きい最低の数とする。従って、仮想行数n'は、 n'=k(2g −1)≧n を満たし、最低の数となるようにkを決定する。
【0075】ここで、階調数を256(=28)と10
24(=210)の場合に分けて、下表1で示される一般
的ディスプレイの画素数から、必要なτの値を算出す
る。 τ≦1/(60gn') 〔sec 〕
【0076】
【表1】
【0077】尚、走査タイミングの重み付け周期を厳密
に制御せず、実用的な階調数で制御する場合、上述した
仮想行数を実際のパネル行数に近づけることが十分可能
である。この場合、必要なτは上表1の値より長くても
良い。
【0078】また、上述した実施形態の走査手順に従
い、隣接する行の走査タイミングの位相を略πずらして
インターレース走査することも可能である。この場合フ
リッカを発生させない1画面の切替周波数は、ノンイン
ターレースの周波数の略1/2にすることができる。従
って、必要なτは、上述の略2倍程度長くすることがで
きる。
【0079】上記表によるτの値は、本発明の対象であ
る可撓薄膜を静電気により変形/復帰させるアレイ型光
変調素子において、その駆動電圧、素子構造、サイズ、
材料からは十分応答可能な値である。例えば、下記文献
の実例における応答時間は20nsである。 Deformable Grating Light Valves for High Resolutio
n DisplaysSolid-State Sensor and Actuator Worksho
p, 1994, pp.1-6R.B.Apte, F.S.A.Sandejas, W.C.Banya
i, D.M.Bloom 本実施形態による表1の結果では、上記文献例の応答時
間より十分長く、素子設計の自由度の向上、及び駆動電
圧の低減等が可能である。
【0080】次に、本発明に係る駆動方法の第2実施形
態を説明する。この実施形態では、上述の第1実施形態
に用いるアレイ型光変調素子を半導体スイッチによりア
クティブ駆動させる場合を説明する。図17は第2実施
形態に用いる光変調部の平面図、図18は図17のC−
C断面図、図19は図17のD−D断面図、図20は図
17に示した画素部の等価回路図である。
【0081】本実施形態によるアレイ型光変調素子71
は、画素毎に能動素子(例としてTFT)73を設けて
ある。TFT73は、ゲート電極75、絶縁膜77、a
−Si:H層79、ドレイン電極81、ソース電極83
から構成される。また、このTFT73は、基板85上
に形成される。
【0082】TFT73のソース電極83には、画素電
極87が接続される。ドレイン電極81には、列毎の画
像信号ライン89が接続される。ゲート電極75には、
行毎の走査信号ライン91が接続される。
【0083】画素電極87は、光変調部93にある可撓
薄膜95の上部に積層される。可撓薄膜95は、支柱9
7に架橋される。また、画素電極87と対向して、基板
85には共通電極99が設けられ、電位Vcomが印加
される。
【0084】このように構成されたアレイ型光変調素子
71の動作を説明する。図20は半導体トランジスタに
よるアクティブマトリクスの等価回路図である。光変調
部93では、ゲート電極75に接続された走査信号ライ
ン91にTFT73を導通させる電圧Vg-onが印加され
る。そして、ドレイン電極81に接続された画像信号ラ
イン89に所望の画像信号電圧Vb が印加されると、ド
レイン電極81とソース電極83とが導通する。従っ
て、画像信号電圧が、画素電極87に印加されることに
なる。これにより、共通電極99の電位Vcom と画素電
極87の電位との電圧Vgs(Vb −Vcom )により静電
気応力が働き、所望の光変調を行う。
【0085】この後に他の行の走査のため、TFT73
が非導通となっても上述の光変調状態は維持され、複数
の行のマトリクス変調が可能となる。
【0086】図21に示すn行×m列のアクティブマト
リクスの構成例では、走査信号ライン91に順次走査電
圧を印加し、これに接続されているTFT73を一斉に
オン状態とする。同時に、画像信号ライン89から画像
信号電圧Vb を印加し、TFT73を通して各画素の静
電容量に電荷を蓄積する。1行の走査が終了すると、T
FT73はオフ状態となり、画素容量に蓄積された電荷
はそのまま保持されることになる。
【0087】図22は二行二列に配列した半導体アクテ
ィブマトリクスの等価回路図、図23は半導体アクティ
ブマトリクスの各光変調部に異なる波形の電圧を印加し
てデータを書き込む方法の説明図である。尚、光変調素
子の印加電圧Vgsと光透過率Tの特性は、上述の単純マ
トリクス駆動で説明した特性(図7参照)と同じとす
る。
【0088】ここで、図22に示す二行二列の画素電極
に、以下の電位を書き込む具体的な駆動方法を説明す
る。 Tr(1,1)=ON Tr(1,2)=OFF Tr(2,1)=OFF Tr(2,2)=ON
【0089】同じ行に配列したTr(1,1)、Tr(1,2)、又
はTr(2,1)、Tr(2,2)の画素電極87は、共通の走査信
号ライン91に接続してある。この走査信号ライン91
には、電位Vg が印加される。また、同じ列に配列した
Tr(1,1)、Tr(2,1)、又はTr(1,2)、Tr(2,2)の画素電
極は、共通の画像信号ラインに接続してある。この画像
信号ラインには、電位Vb が印加される。
【0090】このように構成したアクティブマトリクス
素子を駆動するには、走査信号に従って、行順次にTr
(1,1)、Tr(1,2)、又はTr(2,1)、Tr(2,2)の画素電極
を走査し、これと同期させ、走査された画素電極に対応
するデータ信号を列に配列したTr(1,1)、Tr(2,1)、又
はTr(1,2)、Tr(2,2)の画素電極に印加する。
【0091】この際、マトリクスには、図23に示すよ
うな波形の電圧を印加する。例えば、1行目Vg(1)に
は、 t1:走査ON(導通)電圧 t2:走査OFF(非導通)電圧 を印加する。
【0092】2行目Vg(2)には、 t1:走査OFF(非導通)電圧 t2:走査ON(導通)電圧 を印加する。
【0093】1列目Vb(1)には、 t1:Tr(1,1)へON(透過)電圧 t2:Tr(2,1)へOFF(遮光)電圧 を印加する。
【0094】2列目Vb(2)には、 t1:Tr(1,2)へOFF(遮光)電圧 t2:Tr(2,2)へON(透過)電圧 を印加する。
【0095】これにより、Tr(1,1)の電位Vgsは、t1
で電位がVs(H)となり、その結果、画素の状態がONと
なり、t2以降はON状態が保持される。Tr(1,2)の電
位Vgsは、t1で電位がVs(L)となり、その結果、画素
の状態がOFFとなり、t2以降は保持される。Tr(2,
1)の電位Vgsは、t1で電位がVs(L)となり、その結
果、画素の状態がOFFとなり、t2以降は保持され
る。Tr(2,2)の電位Vgsは、t1で電位がVs(H)とな
り、その結果、画素の状態がONとなり、t2以降はO
N状態が保持される。
【0096】以上のように、走査ゲート電極を行順次で
ON(導通)にし、それと同期させてデータ信号電極か
らON(透過)又はOFF(遮光)の電位を印加する。
その後、走査ゲート電極をOFF(非導通)にしても、
光変調素子が容量性の場合、画素電極の電位は保持され
ることとなる。
【0097】次に、本実施形態の多階調駆動方法を説明
する。図11は、第1実施形態で示した走査タイミング
ラインを説明するものであるが、図21の半導体アクテ
ィブマトリクスによる第2実施形態においても同様の走
査タイミングとなる。従って、第1実施形態と同様の多
階調駆動方法が可能である。
【0098】次に、本発明の駆動方法の第3実施形態を
説明する。この実施形態では、上述の第1、第2実施形
態に用いるアレイ型光変調素子を機械的スイッチにより
アクティブ駆動させる場合を説明する。図24は第3実
施形態に用いる光変調部の平面図、図25は図24のE
−E断面図、図26は図24のF−F断面図である。
【0099】基板101上には、ストライプ状の複数の
平行な走査信号共通電極103を形成してある。基板1
01上には、少なくともこの走査信号共通電極103を
覆う絶縁層105を形成してある。また、基板101上
には、走査信号共通電極103に直交するストライプ状
の複数の平行なデータ信号電極106を形成してある。
基板101上の走査信号共通電極103とデータ信号電
極106とに包囲された四角形状の領域には、画素部共
通電極107及び光機能素子109を順次積層してあ
る。
【0100】走査信号共通電極103に沿ってストライ
プ状に形成された絶縁層105上には、複数の支柱11
1を絶縁層105の長手方向に沿って等間隔で設けてあ
る。支柱111の上端部には、ストライプ状の可撓薄膜
113及び走査信号電極115を順次積層して架設して
ある。可撓薄膜113は、絶縁材料からなる。この可撓
薄膜113と走査信号電極115とは、支柱111に架
設されることで、間隙を挟んで、絶縁層105に被覆さ
れた走査信号共通電極103と対向している。走査信号
電極115とデータ信号電極106とは、複数の交差部
116(図24参照)を有するマトリクス状に配設され
ている。
【0101】光機能素子109の上面には、画素部共通
電極107とで光機能素子109を挟む画素電極117
を形成してある。絶縁層105上のデータ信号電極10
6の近傍には、この画素電極117の一部分117a
(図24参照)を延設してある。データ信号電極106
と、この画素電極117の一部分117aとは、図25
に示すように同一高さで、且つ間隙を隔てて平行に配設
してある。つまり、非導通状態に配設されている。
【0102】可撓薄膜113の下面には、金属等からな
る導電膜119を形成してある。導電膜119には、ア
ルミ、銅、銀、金等を用いることができる。導電膜11
9は、データ信号電極106及び画素電極117に空隙
121を介して対向している。可撓薄膜113、データ
信号電極106、画素電極117、導電膜119は、マ
トリクス駆動手段である機械的導電スイッチ123を構
成している。機械的導電スイッチ123は、マトリクス
状に配設されたデータ信号電極106と走査信号電極1
15との各交差部116に設けられている。
【0103】図27はアクティブマトリクス素子の動作
状態を示す説明図である。このように構成されたアクテ
ィブマトリクス素子125では、図27(a)に示すよ
うに、走査信号共通電極103に対して、走査信号電極
115が同電位であると、可撓薄膜113は静電気応力
を受けず撓まない。従って、データ信号電極106と画
素電極117aとは、相互の間の抵抗が無限に近く大き
く非導通状態を保つ。
【0104】一方、図27(b)に示すように、走査信
号共通電極103に対して、走査信号電極115に電圧
を印加すると、可撓薄膜113が静電気応力によって基
板101側に撓み、可撓薄膜113の下方に位置するデ
ータ信号電極106及び画素電極117aに導電膜11
9が電気的に接触する。これにより、データ信号電極1
06と画素電極117aとの電位が等しくなる。
【0105】また、走査信号電極115の電圧をゼロに
すると、可撓薄膜113は弾性力により元の位置に復帰
し、データ信号電極106及び画素電極117aから離
れる。これにより、図27(a)に示す状態となって、
データ信号電極106と画素電極117とは、再び非導
通状態となる。
【0106】図28は機械的導電スイッチによるアクテ
ィブマトリクスの等価回路図である。この例に示すn行
×m列のアクティブマトリクスの構成例では、走査信号
ライン115に順次走査電圧を印加し、これに接続され
ている機械的導電スイッチ123を一斉にオン状態とす
る。同時に、画像信号ライン106から画像信号電圧V
b を印加し、機械的導電スイッチ123を通して各画素
の静電容量に電荷を蓄積する。1行の走査が終了する
と、機械的導電スイッチ123はオフ状態となり、画素
容量に蓄積された電荷はそのまま保持されることにな
る。
【0107】この後に他の行の走査のため、機械的導電
スイッチ123が非導通となっても上述の光変調状態は
維持され、複数の行のマトリクス変調が可能となる。
【0108】図29は二行二列に配列した機械的導電ス
イッチを用いたアクティブマトリクスの等価回路図、図
30は可撓薄膜のスイッチ特性を示すヒステリシス線図
である。ここで、図29に示す二行二列の画素電極に、
以下の電位を書き込む具体的な駆動方法を場合を説明す
る。Tr(1,1)=ON Tr(1,2)=OFF Tr(2,1)=
OFF Tr(2,2)=ON
【0109】走査信号共通電極103に対する走査信号
電極115の電圧をVg とすると、可撓薄膜113によ
るスイッチ特性は、図30に示すようなヒステリシス特
性を有する。即ち、Vg がVg-on以上になると導通(O
N)し、Vg-off 以下になると非導通(OFF)にな
る。従って、機械的導電スイッチ123は、Vg がVg-
onとVg-off との範囲であれば、Vg の履歴によって、
ON、OFFの二つの状態を得ることができる。
【0110】同じ行に配列したTr(1,1)、Tr(1,2)、又
はTr(2,1)、Tr(2,2)の画素電極117は、共通の走査
信号ライン91に接続してある。この走査信号ライン9
1には、電位Vg が印加される。また、同じ列に配列し
たTr(1,1)、Tr(2,1)、又はTr(1,2)、Tr(2,2)の画素
電極117は、共通の画像信号ライン89に接続してあ
る。この画像信号ライン89には、電位Vb が印加され
る。
【0111】このように構成したアクティブマトリクス
素子を駆動するには、走査信号に従って、行順次にTr
(1,1)、Tr(1,2)、又はTr(2,1)、Tr(2,2)の画素電極
117を走査し、これと同期させ、走査された画素電極
117に対応するデータ信号を列に配列したTr(1,1)、
Tr(2,1)、又はTr(1,2)、Tr(2,2)の画素電極117に
印加する。
【0112】この際、マトリクスには、図23に示すよ
うな波形の電圧を印加する。これにより、第2実施形態
の半導体アクティブマトリクスの場合と同様に、Tr(1,
1)の電位Vgsは、t1で電位がVs(H)となり、その結
果、画素の状態がONとなり、t2以降はON状態が保
持される。Tr(1,2)の電位Vgsは、t1で電位がVs(L)
となり、その結果、画素の状態がOFFとなり、t2以
降は保持される。Tr(2,1)の電位Vgsは、t1で電位が
Vs(L)となり、その結果、画素の状態がOFFとなり、
t2以降は保持される。Tr(2,2)の電位Vgsは、t1で
電位がVs(H)となり、その結果、画素の状態がONとな
り、t2以降はON状態が保持される。
【0113】以上のように、走査信号電極115を行順
次でONにし、それと同期させてデータ信号電極106
から任意の電位を印加する。その後、走査信号電極11
5をOFFにしても、光機能素子109が容量性の場
合、画素電極117の電位は保持されることとなる。そ
の他の動作は、従来のトランジスタ形アクティブマトリ
クス素子と同様である。
【0114】このように、上述のアクティブマトリクス
素子125は、走査信号電極115とデータ信号電極1
06をマトリクス状に配置した交差部116に、機械的
導電スイッチ123を設けた。機械的導電スイッチ12
3は、静電気応力により可撓薄膜113を撓ませて、機
械的動作によってデータ信号電極106と画素電極11
7とをON、OFFさせる。従って、従来、交差部に設
けられていたMOS形の半導体スイッチ部に代えて機械
的にスイッチ部を作動させることが可能になる。このた
め、従来の半導体スイッチ部を用いていたアクティブマ
トリクス素子が有する以下に述べる種々の欠点を解決す
ることができる。
【0115】即ち、半導体形成独自の成膜や不純物ドー
ピング工程が不要となり、パターンニング工程が少なく
なると共に、設計条件が緩やかになる。このため、スル
ープットや歩留りが向上し、低コストでの大面積化が可
能となる。従って、導電膜119に金属の使用できる上
述の機械的導電スイッチ123によれば、従来の半導体
スイッチ部に比べてキャリア移動度を高くすることがで
きる。このため、高精細・大面積においても、高速応答
が期待できる。
【0116】半導体膜の形成が不要となるため、接合条
件、不純物限度を厳密に管理する必要がなくなり、工程
条件を緩和することができる。
【0117】機械的導電スイッチ123を用いるため、
外部からの光入射、水分、酸素、イオン、有機物の侵入
に対する悪影響が半導体に比べて小さくなる。このた
め、これらの外乱による誤動作が生じにくくなり、動作
信頼性、耐久性を高めることができる。
【0118】次に、本実施形態の多階調駆動方法を説明
する。図11は、第1、第2実施形態で示した走査タイ
ミングラインを説明するものであるが、図28の機械的
スイッチのアクティブマトリクスによる第3実施形態に
おいても同様の走査タイミングラインとなる。従って、
第1、第2実施形態と同様の多階調駆動方法が適用可能
である。このような半導体、又は機械的スイッチ等で構
成されるアクティブマトリクスによれば、非選択期間で
は画素電極と画像信号ラインとのインピーダンスが非常
に高く、画像信号の如何に拘わらず光変調状態が維持さ
れる。従って、静電気応力により可撓薄膜を撓ませたり
遮光板を移動させることにより、光の透過率又は反射率
を変化させる光変調素子のヒステリシス特性やメモリー
性が不十分であった場合や、それらの特性がない場合で
も、安定した2値の光変調状態を得ることができ、高品
位な多階調制御を行うことが可能である。また、単純マ
トリクス構成よりも素子設計の自由度が増大する。ま
た、選択時に印加する画素電圧等に応じて光変調状態を
3値以上得ることも可能であり、この場合には、本発明
の時間分割階調と組み合わせて、更に階調数を増大させ
た多階調駆動も可能である。
【0119】尚、上述した各実施形態では、多階調を、
時間分割のみにより行う場合を例に説明したが、本発明
の駆動方法は、この時間分割による多階調駆動と他の階
調駆動方法とを組み合わせて用いるものであってもよ
い。この他の階調駆動方法としては、画素分割による多
階調駆動方法(面積階調方法)、或いは可撓薄膜の可撓
変位量を制御することによる多階調(光強度変調方
法)、ディザ法等を挙げることができる。
【0120】上述した各実施形態では、アレイ型光変調
素子の駆動方法の場合を例に説明したが、本発明は、こ
のように駆動されるアレイ型光変調素子を要部に有する
アレイ型露光素子の駆動方法としても適用できる。この
場合、平面光源として例えば紫外線を出射するものを用
いることで、平面光源から出射される紫外線を光変調
し、紫外線感光材料を露光することができる。
【0121】また、このようなアレイ型露光素子の駆動
方法は、アレイ型露光素子の露光光出射側に蛍光体を設
け、出射される光を蛍光体によって可視光又は赤外光に
波長変換して、可視光感光材料、赤外光感光材料を露光
するものであってもよい。
【0122】更に、上述した各実施形態のアレイ型光変
調素子の駆動方法は、アレイ型光変調素子の出射側に蛍
光体を設け、出射される光を蛍光体によって発光表示さ
せる平面型ディスプレイの駆動方法としても適用でき
る。
【0123】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るアレイ型光変調素子の駆動方法によれば、可撓薄膜を
静電気応力により変形させたり遮光板を移動させて、光
の透過率を変化させるアレイ型光変調素子において、走
査タイミングの重み付け周期を制御することにより、画
像データ書き込み時間を光変調素子が十分に応答可能な
値にすることができる。この結果、周辺回路への負担を
軽減しつつ、また、変調出力光量を殆ど損失することな
く多階調駆動を実現することができる。
【0124】また、空間光変調素子の行を相異なる複数
の時間間隔毎に選択走査するようにしたので、複数の選
択走査の間隔を組み合わせることにより、少ない走査回
数であっても階調数を飛躍的に増加させることができ
る。更に、複数の選択走査が時間的に多重化されると共
に、時分割による行選択方式によって画像データの書き
込みを行うので、全体の露光時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0125】更に、半導体又は機械的スイッチにより構
成されるアクティブマトリクスによれば、画像信号の如
何に拘わらず光変調状態が維持されるため、光変調素子
にヒステリシス特性やメモリー性が不十分である場合、
又は無い場合においても、安定した2値の光変調状態を
得ることができる。また、素子の設計自由度を向上させ
ることができる。
【0126】そして更に、紫外線をアレイ型光変調素子
により変調し、その出力光を蛍光体に照射することで可
視化表示する平面型ディスプレイの駆動方法において
は、明るさを低減させることなく、また周辺回路への負
担を低減しつつ、素子の必要な応答時間を十分に長くし
て素子の設計自由度を向上させると共に、フリッカやち
らつきの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の駆動方法に用いるアレ
イ型光変調素子の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1に示したアレイ型光変調素子の動作状態を
説明する断面図である。
【図5】ブラックライト用低圧水銀ランプの分光特性を
示す説明図である。
【図6】光変調素子の光強度透過率を示す説明図であ
る。
【図7】印加電圧と光透過率との特性を示したヒステリ
シス線図である。
【図8】マトリクス状に光変調部を配置したアレイ型光
変調素子の平面図である。
【図9】走査電極電圧及び信号電極電圧の組み合わせ
と、光変調部の電極間電圧との関係を示した説明図であ
る。
【図10】マトリクス状に配置した各光変調部に異なる
波形の電圧を印加してデータを書き込む方法の説明図で
ある。
【図11】アクティブマトリクスにおける走査信号のタ
イミングと走査タイミングラインの説明図である。
【図12】n行m列のマトリクスを示す説明図である。
【図13】本発明の第2実施形態による多階調駆動方法
における書き込み走査のタイミングチャートである。
【図14】図13中の一時刻における行選択信号タイミ
ングと走査タイミングを示す概略図である。
【図15】図13中の別の時刻における行選択信号タイ
ミングと走査タイミングを示す概略図である。
【図16】多階調駆動方法による出力光の変調状態を示
す概略図である。
【図17】本発明の第2実施形態に用いる光変調部の平
面図である。
【図18】図17のC−C断面図である。
【図19】図17のD−D断面図である。
【図20】図17に示した画素部の等価回路図である。
【図21】半導体トランジスタによるアクティブマトリ
クスの等価回路図である。
【図22】二行二列に配列した半導体アクティブマトリ
クスの等価回路図である。
【図23】半導体アクティブマトリクスの各光変調部に
異なる波形の電圧を印加してデータを書き込む方法の説
明図である。
【図24】本発明の第3実施形態に用いる光変調部の平
面図である。
【図25】図24のE−E断面図である。
【図26】図24のF−F断面図である。
【図27】アクティブマトリクス素子の動作状態を示す
説明図である。
【図28】機械的導電スイッチによるアクティブマトリ
クスの等価回路図である。
【図29】二行二列に配列した機械的導電スイッチを用
いたアクティブマトリクスの等価回路図である。
【図30】可撓薄膜のスイッチ特性を示すヒステリシス
線図である。
【符号の説明】
35 走査電極 39 ダイヤフラム(可撓薄膜) 45 信号電極 51 光変調部 57 アレイ型光変調素子 73 TFT(能動手段) 123 機械的導電スイッチ(能動手段)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓薄膜を有する光変調部を1次元又は
    2次元に配列し、該光変調部の前記可撓薄膜を静電気応
    力により変形させ、光の透過率を変化させるアレイ型光
    変調素子の駆動方法において、 1フィールド期間に各走査の間隔を重みづけして複数回
    走査することにより階調を得ることを特徴とするアレイ
    型光変調素子の駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記各走査は、相異なる複数の時間間隔
    毎になされる選択走査を時間的に多重化し、この多重化
    走査を受けた相異なる複数の行から、時分割によって1
    つの選択行を決定することを特徴とする請求項1記載の
    アレイ型光変調素子の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の時間間隔が、2の等比数列 1:2:………:2(g-1) {gは正の整数} であることを特徴とする請求項2記載のアレイ型光変調
    素子の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記選択行の走査時間をτ、前記複数の
    時間間隔数をgとしたとき、基本周期gτで前記行選択
    を行うことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のア
    レイ型光変調素子の駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記複数回の走査は、走査シーケンスの
    位相が隣接する行で互いに略180゜異なるインターレ
    ース走査であることを特徴とする請求項1〜請求項4の
    いずれか1項記載のアレイ型光変調素子の駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記光変調部の駆動が、走査された信号
    電極に、信号電圧を直接印加する単純マトリクス駆動で
    あることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1
    項に記載のアレイ型光変調素子の駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記光変調部の駆動が、走査された信号
    電極に、能動手段を介して信号電圧を印加するアクティ
    ブマトリクス駆動であることを特徴とする請求項1〜請
    求項5のいずれか1項に記載のアレイ型光変調素子の駆
    動方法。
  8. 【請求項8】 前記能動手段が、半導体スイッチである
    ことを特徴とする請求項7記載のアレイ型光変調素子の
    駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記能動手段が、静電気応力によって可
    撓薄膜を作動させる機械的導電スイッチであることを特
    徴とする請求項7記載のアレイ型光変調素子の駆動方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれか1項記
    載のアレイ型光変調素子の駆動方法によって露光光を光
    変調し、感光材料を多階調露光させることを特徴とする
    アレイ型露光素子の駆動方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項9のいずれか1項記
    載のアレイ型光変調素子の駆動方法によって露光光を光
    変調し、該露光光を蛍光体によって可視光、又は赤外光
    に波長変換し、感光材料を多階調露光させることを特徴
    とするアレイ型露光素子の駆動方法。
  12. 【請求項12】 前記光変調部によって光変調される光
    が、紫外線であることを特徴とする請求項8〜請求項1
    1のいずれか1項記載のアレイ型露光素子の駆動方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項9のいずれか1項記
    載のアレイ型光変調素子の駆動方法によって出射光を光
    変調し、該出射光によって蛍光体を発光表示させること
    を特徴とする平面型ディスプレイの駆動方法。
  14. 【請求項14】 前記光変調部によって光変調される光
    が、紫外線であることを特徴とする請求項13記載の平
    面型ディスプレイの駆動方法。
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