JP2000028906A - 焦点検出装置及びカメラ - Google Patents
焦点検出装置及びカメラInfo
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- JP2000028906A JP2000028906A JP19413798A JP19413798A JP2000028906A JP 2000028906 A JP2000028906 A JP 2000028906A JP 19413798 A JP19413798 A JP 19413798A JP 19413798 A JP19413798 A JP 19413798A JP 2000028906 A JP2000028906 A JP 2000028906A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、ラインイメージセンサにおける交差
部分を有しながら、各アイランドの基準部と参照部の出
力にばらつきが生じない焦点検出装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 レンズの光軸をはさむ対称的な二つの部
分を通過した被写体光に基づいて前記レンズの予定焦点
面に対するデフォーカス量を算出する焦点検出方式の装
置であって、複数のラインイメージセンサからなるセン
サ手段を有する焦点検出装置において、前記各ラインイ
メージセンサは受光した光を電荷に変換する光電変換部
と該電荷を転送するシフトレジスタ部とを備え、前記セ
ンサ手段は前記複数のラインイメージセンサのうち少な
くとも二つのラインイメージセンサが交差する少なくと
も一つの交差部分を有し、該交差部分の前記シフトレジ
スタ部は交差するラインイメージセンサにおいて共通で
ある構成とする。
部分を有しながら、各アイランドの基準部と参照部の出
力にばらつきが生じない焦点検出装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 レンズの光軸をはさむ対称的な二つの部
分を通過した被写体光に基づいて前記レンズの予定焦点
面に対するデフォーカス量を算出する焦点検出方式の装
置であって、複数のラインイメージセンサからなるセン
サ手段を有する焦点検出装置において、前記各ラインイ
メージセンサは受光した光を電荷に変換する光電変換部
と該電荷を転送するシフトレジスタ部とを備え、前記セ
ンサ手段は前記複数のラインイメージセンサのうち少な
くとも二つのラインイメージセンサが交差する少なくと
も一つの交差部分を有し、該交差部分の前記シフトレジ
スタ部は交差するラインイメージセンサにおいて共通で
ある構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズによって被
写体の像をイメージセンサ上に形成し、得られるセンサ
出力を解析することによって焦点検出を行う型の焦点検
出装置及び該焦点検出装置を備えたカメラに関するもの
である。
写体の像をイメージセンサ上に形成し、得られるセンサ
出力を解析することによって焦点検出を行う型の焦点検
出装置及び該焦点検出装置を備えたカメラに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】焦点検出装置として、イメージセンサに
よって得られるセンサ出力を用いて、TTL位相差検出
方式で焦点検出を行う型のものが広く知られている。こ
の焦点検出の原理は、撮影レンズの光軸をはさむ対称的
な二つの部分を通過した被写体光を、それぞれイメージ
センサ上の基準部と参照部で受光し、被写体光による像
の光分布パターンを電気信号に変換し、それらの相関関
係を求めて焦点検出を行うものである。
よって得られるセンサ出力を用いて、TTL位相差検出
方式で焦点検出を行う型のものが広く知られている。こ
の焦点検出の原理は、撮影レンズの光軸をはさむ対称的
な二つの部分を通過した被写体光を、それぞれイメージ
センサ上の基準部と参照部で受光し、被写体光による像
の光分布パターンを電気信号に変換し、それらの相関関
係を求めて焦点検出を行うものである。
【0003】このような焦点検出装置においては、イメ
ージセンサ上の像にある程度以上のコントラストがない
と信頼性のある焦点検出ができない。従来より、さまざ
まな被写体に対応できるように、ラインイメージセンサ
を2方向に配置した十字型センサが開示されている。こ
のセンサによると、水平方向、垂直方向いずれかにコン
トラストが高い被写体であれば、コントラストを検出で
き、信頼性のある焦点検出が可能となる。
ージセンサ上の像にある程度以上のコントラストがない
と信頼性のある焦点検出ができない。従来より、さまざ
まな被写体に対応できるように、ラインイメージセンサ
を2方向に配置した十字型センサが開示されている。こ
のセンサによると、水平方向、垂直方向いずれかにコン
トラストが高い被写体であれば、コントラストを検出で
き、信頼性のある焦点検出が可能となる。
【0004】上記のような十字型センサは、垂直方向と
水平方向の2方向のラインイメージセンサ(以下アイラ
ンドともいう)が直交する構成であるので、中央で交差
する部分の構成を工夫する必要がある。従来技術におい
ては、一方のアイランドの基準部と参照部を完全に分離
した構成のものと、一方のアイランドの基準部ともう一
方のアイランドの参照部を組み合わせた構成のものが開
示されている。前者の構成例を図12に、後者の構成例
を図13に示す。
水平方向の2方向のラインイメージセンサ(以下アイラ
ンドともいう)が直交する構成であるので、中央で交差
する部分の構成を工夫する必要がある。従来技術におい
ては、一方のアイランドの基準部と参照部を完全に分離
した構成のものと、一方のアイランドの基準部ともう一
方のアイランドの参照部を組み合わせた構成のものが開
示されている。前者の構成例を図12に、後者の構成例
を図13に示す。
【0005】図12、図13に示すセンサは、基準部X
1、参照部X2からなる水平方向のラインイメージセン
サ(以下水平アイランドともいう)と、基準部Y1、参
照部Y2からなる垂直方向のラインイメージセンサ(以
下垂直アイランドともいう)からなる十字型センサであ
る。各アイランドは、複数の光電変換素子がアレイ状に
配列された構成である。各光電変換素子では、ホトダイ
オードPDで受光した光を電荷に変換し、この電荷をバ
リアゲートBG、蓄積部ST、シフトゲートSHを介し
てシフトレジスタSRに送るという動作がなされる。シ
フトレジスタSRでは与えられるクロック信号(φ1A、
φ2A、φ1B、φ2B)に同期して電荷が転送され、この電
荷がセンサ出力OSとして出力される。
1、参照部X2からなる水平方向のラインイメージセン
サ(以下水平アイランドともいう)と、基準部Y1、参
照部Y2からなる垂直方向のラインイメージセンサ(以
下垂直アイランドともいう)からなる十字型センサであ
る。各アイランドは、複数の光電変換素子がアレイ状に
配列された構成である。各光電変換素子では、ホトダイ
オードPDで受光した光を電荷に変換し、この電荷をバ
リアゲートBG、蓄積部ST、シフトゲートSHを介し
てシフトレジスタSRに送るという動作がなされる。シ
フトレジスタSRでは与えられるクロック信号(φ1A、
φ2A、φ1B、φ2B)に同期して電荷が転送され、この電
荷がセンサ出力OSとして出力される。
【0006】モニター用ホトダイオードMPDではモニ
ター用に光が検出され、この検出量はモニター出力AG
COS(水平方向は出力AGCOS1、垂直方向は出力
AGCOS2)として出力される。この出力は、積分時
間を制御するためのデータとして用いられる。積分クリ
アゲートSTICGは、不要な電荷を排出するためのも
のである。
ター用に光が検出され、この検出量はモニター出力AG
COS(水平方向は出力AGCOS1、垂直方向は出力
AGCOS2)として出力される。この出力は、積分時
間を制御するためのデータとして用いられる。積分クリ
アゲートSTICGは、不要な電荷を排出するためのも
のである。
【0007】図12のセンサは、垂直アイランドの基準
部Y1と参照部Y2が完全に分離されている構成であ
る。よって、基準部Y1と参照部Y2のセンサ出力はそ
れぞれセンサ出力OS21、センサ出力OS22として
別々の出力部から出力される。尚、水平アイランドは分
離されていないので、基準部X1、参照部X2のセンサ
出力は同じ出力部からセンサ出力OS1として出力され
る。
部Y1と参照部Y2が完全に分離されている構成であ
る。よって、基準部Y1と参照部Y2のセンサ出力はそ
れぞれセンサ出力OS21、センサ出力OS22として
別々の出力部から出力される。尚、水平アイランドは分
離されていないので、基準部X1、参照部X2のセンサ
出力は同じ出力部からセンサ出力OS1として出力され
る。
【0008】図13のセンサは、水平アイランドの基準
部X1と垂直アイランドの参照部Y2が組み合わされ、
これらからの出力がセンサ出力OS1として同じ出力部
から出力される。同様に垂直アイランドの基準部Y1と
水平アイランドの参照部X2が組み合わされ、これらか
らの出力がセンサ出力OS2として同じ出力部から出力
される。
部X1と垂直アイランドの参照部Y2が組み合わされ、
これらからの出力がセンサ出力OS1として同じ出力部
から出力される。同様に垂直アイランドの基準部Y1と
水平アイランドの参照部X2が組み合わされ、これらか
らの出力がセンサ出力OS2として同じ出力部から出力
される。
【0009】上記構成例以外に、交差部分を多層構造に
することで十字型センサを構成することも可能である。
することで十字型センサを構成することも可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
12、図13に示した従来技術においては、一方もしく
は両方のアイランドの基準部と参照部の出力が別々の出
力部へ出力されるような構成となっており、その回路特
性により基準部と参照部の出力にばらつきを生じるとい
う問題点がある。出力にばらつきが生じると、正確な焦
点検出がなされない。十字型センサの交差部分を多層構
造にした場合は、構成が複雑となりコストが高くなる。
12、図13に示した従来技術においては、一方もしく
は両方のアイランドの基準部と参照部の出力が別々の出
力部へ出力されるような構成となっており、その回路特
性により基準部と参照部の出力にばらつきを生じるとい
う問題点がある。出力にばらつきが生じると、正確な焦
点検出がなされない。十字型センサの交差部分を多層構
造にした場合は、構成が複雑となりコストが高くなる。
【0011】また、水平アイランドと垂直アイランドか
らなるイメージセンサを有する焦点調節装置を備えたカ
メラでは、従来は、これを一つの測距エリアとして考
え、実際にどちらのアイランドの検出結果に基づいて焦
点を合わせるかはカメラ内部で自動で合わせていた。例
えば、一方を優先し、そこが測距不能の場合のみもう一
方に焦点を合わせる方法や、近い被写体が検出された方
に合わせる方法がある。
らなるイメージセンサを有する焦点調節装置を備えたカ
メラでは、従来は、これを一つの測距エリアとして考
え、実際にどちらのアイランドの検出結果に基づいて焦
点を合わせるかはカメラ内部で自動で合わせていた。例
えば、一方を優先し、そこが測距不能の場合のみもう一
方に焦点を合わせる方法や、近い被写体が検出された方
に合わせる方法がある。
【0012】しかし、二つのアイランドで違った被写体
を測距している場合、例えば檻の向こうの動物等を撮影
する場合には、自動選択だけでは意図とは違ったアイラ
ンドに焦点が合ってしまうことがある。
を測距している場合、例えば檻の向こうの動物等を撮影
する場合には、自動選択だけでは意図とは違ったアイラ
ンドに焦点が合ってしまうことがある。
【0013】本発明は、上記問題点を鑑みて、ラインイ
メージセンサにおける交差部分を有しながら、各アイラ
ンドの基準部と参照部の出力にばらつきが生じない焦点
検出装置を提供することを目的とする。また、撮影者の
意図通りの焦点位置を確保しやすいカメラを提供するこ
とを目的とする。
メージセンサにおける交差部分を有しながら、各アイラ
ンドの基準部と参照部の出力にばらつきが生じない焦点
検出装置を提供することを目的とする。また、撮影者の
意図通りの焦点位置を確保しやすいカメラを提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、レンズの光軸をはさむ対
称的な二つの部分を通過した被写体光に基づいて前記レ
ンズの予定焦点面に対するデフォーカス量を算出する焦
点検出方式の装置であって、前記レンズの光軸を中心と
してそれぞれ異なる方向にとった複数のレンズ部分の透
過光により別々に被写体像を形成させる光学手段と、該
光学手段により形成された前記被写体像を受光するよう
に複数の方向に配置された複数のラインイメージセンサ
からなるセンサ手段と、該複数のラインイメージセンサ
より得られるセンサ出力から複数の方向においてそれぞ
れ前記レンズのデフォーカス量を算出する演算手段とか
ら構成された焦点検出装置において、前記各ラインイメ
ージセンサは受光した光を電荷に変換する光電変換部と
該電荷を転送するシフトレジスタ部とを備え、前記セン
サ手段は前記複数のラインイメージセンサのうち少なく
とも二つのラインイメージセンサが交差する少なくとも
一つの交差部分を有し、該交差部分の前記シフトレジス
タ部は交差するラインイメージセンサにおいて共通であ
る構成とする。
に、請求項1に記載の発明は、レンズの光軸をはさむ対
称的な二つの部分を通過した被写体光に基づいて前記レ
ンズの予定焦点面に対するデフォーカス量を算出する焦
点検出方式の装置であって、前記レンズの光軸を中心と
してそれぞれ異なる方向にとった複数のレンズ部分の透
過光により別々に被写体像を形成させる光学手段と、該
光学手段により形成された前記被写体像を受光するよう
に複数の方向に配置された複数のラインイメージセンサ
からなるセンサ手段と、該複数のラインイメージセンサ
より得られるセンサ出力から複数の方向においてそれぞ
れ前記レンズのデフォーカス量を算出する演算手段とか
ら構成された焦点検出装置において、前記各ラインイメ
ージセンサは受光した光を電荷に変換する光電変換部と
該電荷を転送するシフトレジスタ部とを備え、前記セン
サ手段は前記複数のラインイメージセンサのうち少なく
とも二つのラインイメージセンサが交差する少なくとも
一つの交差部分を有し、該交差部分の前記シフトレジス
タ部は交差するラインイメージセンサにおいて共通であ
る構成とする。
【0015】前記交差するラインイメージセンサの各セ
ンサ出力は、前記交差するラインイメージセンサのうち
のある特定のラインイメージセンサのシフトレジスタ部
を介して共通の出力部から前記センサ手段の外部に出力
される構成としてもよい。この場合、出力部を複数構成
する必要がない。また、このような構成において、前記
交差するラインイメージセンサのシフトレジスタ部にそ
れぞれ与えられる転送クロックを独立に制御するように
する。独立に制御することにより、共通の出力部を順番
に使用するように制御することができる。
ンサ出力は、前記交差するラインイメージセンサのうち
のある特定のラインイメージセンサのシフトレジスタ部
を介して共通の出力部から前記センサ手段の外部に出力
される構成としてもよい。この場合、出力部を複数構成
する必要がない。また、このような構成において、前記
交差するラインイメージセンサのシフトレジスタ部にそ
れぞれ与えられる転送クロックを独立に制御するように
する。独立に制御することにより、共通の出力部を順番
に使用するように制御することができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、レンズの光軸を
はさむ対称的な二つの部分を通過した被写体光に基づい
て前記レンズの予定焦点面に対するデフォーカス量を算
出する焦点検出方式の装置であって、前記レンズの光軸
を中心としてそれぞれ異なる方向にとった複数のレンズ
部分の透過光により別々に被写体像を形成させる光学手
段と、該光学手段により形成された前記被写体像を受光
するように複数の方向に配置された複数のラインイメー
ジセンサからなるセンサ手段と、該複数のラインイメー
ジセンサにより得られるセンサ出力から複数の方向にお
いてそれぞれ前記レンズのデフォーカス量を算出する演
算手段とから構成された焦点検出装置を備えたカメラに
おいて、前記複数のラインイメージセンサのうちいずれ
のセンサ出力から算出されたデフォーカス量を用いて焦
点検出動作を行うかを指定できるモードを有する構成と
する。
はさむ対称的な二つの部分を通過した被写体光に基づい
て前記レンズの予定焦点面に対するデフォーカス量を算
出する焦点検出方式の装置であって、前記レンズの光軸
を中心としてそれぞれ異なる方向にとった複数のレンズ
部分の透過光により別々に被写体像を形成させる光学手
段と、該光学手段により形成された前記被写体像を受光
するように複数の方向に配置された複数のラインイメー
ジセンサからなるセンサ手段と、該複数のラインイメー
ジセンサにより得られるセンサ出力から複数の方向にお
いてそれぞれ前記レンズのデフォーカス量を算出する演
算手段とから構成された焦点検出装置を備えたカメラに
おいて、前記複数のラインイメージセンサのうちいずれ
のセンサ出力から算出されたデフォーカス量を用いて焦
点検出動作を行うかを指定できるモードを有する構成と
する。
【0017】また、上記モードとは別に、前記複数のラ
インイメージセンサで検出された被写体がすべて被写界
深度内に入るように焦点検出動作をするモードを有する
構成としてもよい。
インイメージセンサで検出された被写体がすべて被写界
深度内に入るように焦点検出動作をするモードを有する
構成としてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の焦点検出装置の
一実施形態の光学系およびイメージセンサの配置を示す
斜視図で、図2は同実施形態の装置の分解斜視図であ
る。尚、本装置は一眼レフカメラの自動焦点検出機構
(AF)に用いられるものである。図1で、1はカメラ
の撮影レンズ、6はコンデンサレンズ、8は4個の再投
影レンズで10はイメージセンサ(センサ手段)であ
る。コンデンサレンズ6は4個の再投影レンズ8の前面
に置かれた瞳マスクの像を撮影レンズ1上に形成する。
図で撮影レンズ1上に描かれた点線の円がこの投影像で
ある。
一実施形態の光学系およびイメージセンサの配置を示す
斜視図で、図2は同実施形態の装置の分解斜視図であ
る。尚、本装置は一眼レフカメラの自動焦点検出機構
(AF)に用いられるものである。図1で、1はカメラ
の撮影レンズ、6はコンデンサレンズ、8は4個の再投
影レンズで10はイメージセンサ(センサ手段)であ
る。コンデンサレンズ6は4個の再投影レンズ8の前面
に置かれた瞳マスクの像を撮影レンズ1上に形成する。
図で撮影レンズ1上に描かれた点線の円がこの投影像で
ある。
【0019】コンデンサレンズ6の前面には十字形の開
口を持った視野マスク2が配置されている。このマスク
面は撮影レンズ1の予定焦点面で、カメラのフィルム面
と光学的に等価な位置にある。再投影レンズ8は視野マ
スク2の面の像をイメージセンサ10上に形成する。こ
の構成で、例えば再投影レンズ8のうちの一つイ´のコ
ンデンサレンズ6によるレンズ1上の像はイ、同様にし
てロ´の像はロであって、撮影レンズ1のイの円で囲ま
れた領域を通過した被写体光によって視野マスク2上に
形成された像が再投影レンズイ´によってイメージセン
サ10上に形成される。同様にして撮影レンズ1上のロ
の領域を通過した被写体光によって視野マスク2上に形
成された像が再投影レンズロ´によってイメージセンサ
10上に形成される。
口を持った視野マスク2が配置されている。このマスク
面は撮影レンズ1の予定焦点面で、カメラのフィルム面
と光学的に等価な位置にある。再投影レンズ8は視野マ
スク2の面の像をイメージセンサ10上に形成する。こ
の構成で、例えば再投影レンズ8のうちの一つイ´のコ
ンデンサレンズ6によるレンズ1上の像はイ、同様にし
てロ´の像はロであって、撮影レンズ1のイの円で囲ま
れた領域を通過した被写体光によって視野マスク2上に
形成された像が再投影レンズイ´によってイメージセン
サ10上に形成される。同様にして撮影レンズ1上のロ
の領域を通過した被写体光によって視野マスク2上に形
成された像が再投影レンズロ´によってイメージセンサ
10上に形成される。
【0020】イメージセンサ10上で十字形に並んだ長
方形はX1が再投影レンズイ´による視野マスク2の十
字形の開口の水平部分の像であり、X2が再投影レンズ
ロ´による視野マスク2の十字形の開口の水平部分の像
である。Y1、Y2も同様にして縦方向に並んだ一対の
再投影レンズによる視野マスク2の十字形の開口の垂直
部分の像である。
方形はX1が再投影レンズイ´による視野マスク2の十
字形の開口の水平部分の像であり、X2が再投影レンズ
ロ´による視野マスク2の十字形の開口の水平部分の像
である。Y1、Y2も同様にして縦方向に並んだ一対の
再投影レンズによる視野マスク2の十字形の開口の垂直
部分の像である。
【0021】X1、X2上には被写体の同じ部分の像が
形成されている。被写体の撮影レンズ1による像がちょ
うど視野マスク2上に形成されている、つまりピントが
合っているときの被写体の同一部分のX1、X2上の再
投影像の位置を基準にすると、被写体像が視野マスク2
より撮影レンズ1よりにできている場合(前ピン)は、
X1、X2上の再投影像は互いに近すぎ、反対に後ピン
の場合は互いに遠ざかる。そこで、X1、X2を連ねる
方向にラインイメージセンサを配置し、映像信号上の処
理操作で、X1上の被写体像の映像信号に対して、X2
上の被写体の映像信号を少しずつずらして重ね両方の映
像信号の相関が最大になるずらせ量を検出することによ
って被写体の像が正しいピント位置からどちら側へどれ
だけよっているか(デフォーカス量)が算定できる。以
上が本発明における位相差検出方式による焦点検出の原
理である。
形成されている。被写体の撮影レンズ1による像がちょ
うど視野マスク2上に形成されている、つまりピントが
合っているときの被写体の同一部分のX1、X2上の再
投影像の位置を基準にすると、被写体像が視野マスク2
より撮影レンズ1よりにできている場合(前ピン)は、
X1、X2上の再投影像は互いに近すぎ、反対に後ピン
の場合は互いに遠ざかる。そこで、X1、X2を連ねる
方向にラインイメージセンサを配置し、映像信号上の処
理操作で、X1上の被写体像の映像信号に対して、X2
上の被写体の映像信号を少しずつずらして重ね両方の映
像信号の相関が最大になるずらせ量を検出することによ
って被写体の像が正しいピント位置からどちら側へどれ
だけよっているか(デフォーカス量)が算定できる。以
上が本発明における位相差検出方式による焦点検出の原
理である。
【0022】上記原理に従って、イメージセンサ10の
面上にはX1、X2の並び方向及びそれと直交するY
1、Y2の並び方向に沿ってそれぞれラインイメージセ
ンサが配置されている。以下、X1、X2の並び方向に
配置されたラインイメージセンサを水平アイランド、Y
1、Y2の並び方向に配置されたラインイメージセンサ
を垂直アイランドという。また、それぞれのアイランド
のX1、Y1を基準部、X2、Y2を参照部とする。
面上にはX1、X2の並び方向及びそれと直交するY
1、Y2の並び方向に沿ってそれぞれラインイメージセ
ンサが配置されている。以下、X1、X2の並び方向に
配置されたラインイメージセンサを水平アイランド、Y
1、Y2の並び方向に配置されたラインイメージセンサ
を垂直アイランドという。また、それぞれのアイランド
のX1、Y1を基準部、X2、Y2を参照部とする。
【0023】図2では、撮影レンズは図外にある。一眼
レフミラーの中央部の透明部の後方に45度傾けて下向
きに配置されたミラー(不図示)により撮影レンズ透過
光は赤外線カットフィルタ3、視野マスク2、コンデン
サレンズ6に向けて転向され、更に45度のミラー4に
よって水平方向に転向されて瞳マスク7、再投影レンズ
8(2対4個)を経てイメージセンサ10上に投影され
る。5は上述した全ての要素を一ユニットに結合する枠
である。イメージセンサ10は先述したように水平方向
と垂直方向にそれぞれラインイメージセンサを配置した
ものであり、ラインイメージセンサとしてはCCD(ch
arge-coupled device)イメージセンサが用いられてい
る。
レフミラーの中央部の透明部の後方に45度傾けて下向
きに配置されたミラー(不図示)により撮影レンズ透過
光は赤外線カットフィルタ3、視野マスク2、コンデン
サレンズ6に向けて転向され、更に45度のミラー4に
よって水平方向に転向されて瞳マスク7、再投影レンズ
8(2対4個)を経てイメージセンサ10上に投影され
る。5は上述した全ての要素を一ユニットに結合する枠
である。イメージセンサ10は先述したように水平方向
と垂直方向にそれぞれラインイメージセンサを配置した
ものであり、ラインイメージセンサとしてはCCD(ch
arge-coupled device)イメージセンサが用いられてい
る。
【0024】図3に、CCDイメージセンサの複数画素
分の詳細図を示す。ホトダイオードアレイ部(光電変換
部)50は、複数の画素用ホトダイオードPDからな
る。各ホトダイオードPDの長手方向の一端はバリアゲ
ートBGを形成する第1のMOSトランジスタTR1の
ソースに結合されている。このMOSトランジスタTR
1のドレインは次段の蓄積部STに結合され、ゲートは
BG信号(バリアゲート信号)の供給ラインに結合され
ている。
分の詳細図を示す。ホトダイオードアレイ部(光電変換
部)50は、複数の画素用ホトダイオードPDからな
る。各ホトダイオードPDの長手方向の一端はバリアゲ
ートBGを形成する第1のMOSトランジスタTR1の
ソースに結合されている。このMOSトランジスタTR
1のドレインは次段の蓄積部STに結合され、ゲートは
BG信号(バリアゲート信号)の供給ラインに結合され
ている。
【0025】蓄積部STはアルミニウム膜で遮光されて
おり、光の照射を受けないが、いわゆる暗時電荷を生じ
る。蓄積部STの出力端は積分クリアゲートSTICG
を形成する第2のMOSトランジスタTR2のソース
と、シフトゲートSHを形成する第3のMOSトランジ
スタTR3のソースに結合されている。第2のMOSト
ランジスタTR2のドレインは電源ラインVccに結合
され、ゲートはSTICG信号(積分クリアゲート信
号)の供給ラインに結合されている。一方、第3のMO
SトランジスタTR3のドレインはシフトレジスタ部を
形成するシフトレジスタSRに結合され、ゲートはSH
信号(シフトゲート信号)の供給ラインに結合されてい
る。
おり、光の照射を受けないが、いわゆる暗時電荷を生じ
る。蓄積部STの出力端は積分クリアゲートSTICG
を形成する第2のMOSトランジスタTR2のソース
と、シフトゲートSHを形成する第3のMOSトランジ
スタTR3のソースに結合されている。第2のMOSト
ランジスタTR2のドレインは電源ラインVccに結合
され、ゲートはSTICG信号(積分クリアゲート信
号)の供給ラインに結合されている。一方、第3のMO
SトランジスタTR3のドレインはシフトレジスタ部を
形成するシフトレジスタSRに結合され、ゲートはSH
信号(シフトゲート信号)の供給ラインに結合されてい
る。
【0026】また、ホトダイオードアレイ部50のバリ
アゲートBG側とは異なる側には、モニターホトダイオ
ードアレイ部51が形成されている。モニターホトダイ
オードアレイ部51は、各ホトダイオードPDに対応す
るモニター用ホトダイオードMPDが複数並べれられて
形成されている。モニター用ホトダイオードMPDは互
いに接続されており、従ってモニター出力はこれら接続
された複数のモニター用ホトダイオードMPDの総合出
力となる。
アゲートBG側とは異なる側には、モニターホトダイオ
ードアレイ部51が形成されている。モニターホトダイ
オードアレイ部51は、各ホトダイオードPDに対応す
るモニター用ホトダイオードMPDが複数並べれられて
形成されている。モニター用ホトダイオードMPDは互
いに接続されており、従ってモニター出力はこれら接続
された複数のモニター用ホトダイオードMPDの総合出
力となる。
【0027】以上のように、CCDイメージセンサは、
モニター用ホトダイオードMPD、画素用ホトダイオー
ドPD、バリアゲートBG、蓄積部ST、積分クリアゲ
ートSTICG、シフトゲートSH、シフトレジスタS
Rとが一画素分の要素となり、このような画素がアレー
状に配列されたものである。尚、CCDイメージセンサ
を水平方向と垂直方向に直交させて構成する本実施形態
のイメージセンサ10においては、部分的に上記で示し
た1画素分の構成と異なる画素が存在するが、これらに
ついては後述する。
モニター用ホトダイオードMPD、画素用ホトダイオー
ドPD、バリアゲートBG、蓄積部ST、積分クリアゲ
ートSTICG、シフトゲートSH、シフトレジスタS
Rとが一画素分の要素となり、このような画素がアレー
状に配列されたものである。尚、CCDイメージセンサ
を水平方向と垂直方向に直交させて構成する本実施形態
のイメージセンサ10においては、部分的に上記で示し
た1画素分の構成と異なる画素が存在するが、これらに
ついては後述する。
【0028】次に、CCDイメージセンサの各画素の動
作について図4を用いて説明する。図4は、CCDイメ
ージセンサのポテンシャル分布図である。1画素分のC
CDイメージセンサはオーバーフローゲートOGを伴っ
たホトダイオードPDと、一定のポテンシャルにセット
されたバリアゲートBG、蓄積部STを有している。ま
ず、積分クリアゲートSTICGへの電圧印加により、
蓄積部ST及び光電変換用のホトダイオードPDでそれ
以前に蓄積された電荷が、図4(a)に示すように、オ
ーバーフロードレインODに排出される。
作について図4を用いて説明する。図4は、CCDイメ
ージセンサのポテンシャル分布図である。1画素分のC
CDイメージセンサはオーバーフローゲートOGを伴っ
たホトダイオードPDと、一定のポテンシャルにセット
されたバリアゲートBG、蓄積部STを有している。ま
ず、積分クリアゲートSTICGへの電圧印加により、
蓄積部ST及び光電変換用のホトダイオードPDでそれ
以前に蓄積された電荷が、図4(a)に示すように、オ
ーバーフロードレインODに排出される。
【0029】この不要電荷の排出によりホトダイオード
PD、蓄積部STに残された電荷はなくなり、各画素は
初期化される。次に、この積分クリアゲートSTICG
への電圧を除去することにより積分クリアゲートSTI
CGのポテンシャルレベルは上昇し、蓄積部STからオ
ーバーフロードレインODへの電荷の流出は停止され、
ホトダイオードPDへ入射した光強度に応じて発生する
光電荷は、以後、図4(b)に示すように、バリアゲー
トBGを介して蓄積部STに流入し、ここで蓄えられる
ことになる。これが電荷蓄積動作(積分動作)である。
ここで、蓄積部STに蓄えられた電荷の各画素について
の平均値が後段の処理回路及び処理済み演算に適正なレ
ベルまで達するか、又は後述のAFコントローラからの
データ要求があった場合には、積分完了動作を行う。
PD、蓄積部STに残された電荷はなくなり、各画素は
初期化される。次に、この積分クリアゲートSTICG
への電圧を除去することにより積分クリアゲートSTI
CGのポテンシャルレベルは上昇し、蓄積部STからオ
ーバーフロードレインODへの電荷の流出は停止され、
ホトダイオードPDへ入射した光強度に応じて発生する
光電荷は、以後、図4(b)に示すように、バリアゲー
トBGを介して蓄積部STに流入し、ここで蓄えられる
ことになる。これが電荷蓄積動作(積分動作)である。
ここで、蓄積部STに蓄えられた電荷の各画素について
の平均値が後段の処理回路及び処理済み演算に適正なレ
ベルまで達するか、又は後述のAFコントローラからの
データ要求があった場合には、積分完了動作を行う。
【0030】この積分完了動作は、図4(c)に示すよ
うに、シフトゲートSHに電圧印加を行い、このゲート
のポテンシャル準位を下げることにより、光入射でホト
ダイオードPDにて発生し、蓄積部STにそれまでに蓄
積された電荷を、対応するシフトレジスタSRへと注入
するものである。
うに、シフトゲートSHに電圧印加を行い、このゲート
のポテンシャル準位を下げることにより、光入射でホト
ダイオードPDにて発生し、蓄積部STにそれまでに蓄
積された電荷を、対応するシフトレジスタSRへと注入
するものである。
【0031】上記積分完了動作が終了し、シフトゲート
SHに印加された電圧が除去されると、今回の積分動作
においてホトダイオードPD及び蓄積部STで発生した
電荷が対応するシフトレジスタSRに並列に移送された
ことになる。以後、これら像情報である電荷はシフトレ
ジスタSRに供給される転送クロックに同期して順次シ
フトレジスタSR内を転送される。
SHに印加された電圧が除去されると、今回の積分動作
においてホトダイオードPD及び蓄積部STで発生した
電荷が対応するシフトレジスタSRに並列に移送された
ことになる。以後、これら像情報である電荷はシフトレ
ジスタSRに供給される転送クロックに同期して順次シ
フトレジスタSR内を転送される。
【0032】尚、積分クリア動作、積分動作、積分完了
動作は上記で説明したものに限られない。例えば、積分
動作において、ホトダイオードPDと蓄積部STの間に
あるバリアゲートBGのポテンシャルを十分に高いレベ
ルに設定し、蓄積部STではなくホトダイオードPDで
電荷蓄積を行うようにしてもよい。
動作は上記で説明したものに限られない。例えば、積分
動作において、ホトダイオードPDと蓄積部STの間に
あるバリアゲートBGのポテンシャルを十分に高いレベ
ルに設定し、蓄積部STではなくホトダイオードPDで
電荷蓄積を行うようにしてもよい。
【0033】図5は、焦点検出装置15の回路ブロック
図で、AFセンサ17及びAFコントローラ30とその
周辺回路を示している。AFコントローラ30はワンチ
ップのマイクロコンピュータで形成され、その中に前記
AFセンサ17のアナログ出力ラインVoutから得ら
れるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換
部31と、撮影レンズ(交換レンズ)1のROMを含む
レンズデータ出力部40からそれぞれのレンズで異なる
デフォーカス量−レンズ繰り出し量変換係数KL、色温
度デフォーカス量dFL等のデータを予め入力し、かつ
A/D変換部31からのデジタルデータを逐一格納する
RAMで形成されたメモリ部32と、前記メモリ部32
の出力に基づいて焦点を検出する焦点検出部33と、前
記検出されたデータとレンズデータ等から補正量を算出
する補正演算部34と、その補正量に基づいてレンズを
駆動するための信号をレンズ駆動回路42に送出すると
ともに、レンズの移動状況のデータをエンコーダ44か
ら受けるレンズ駆動制御部35と、AFセンサ17での
積分値(「電荷蓄積」のことを以下「積分」ともいう)
が所定時間内に所定値まで達するか否かを監視するため
の計時用のタイマー回路36と、AFセンサ17との信
号の送受を行うセンサ制御部37とを有する。
図で、AFセンサ17及びAFコントローラ30とその
周辺回路を示している。AFコントローラ30はワンチ
ップのマイクロコンピュータで形成され、その中に前記
AFセンサ17のアナログ出力ラインVoutから得ら
れるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換
部31と、撮影レンズ(交換レンズ)1のROMを含む
レンズデータ出力部40からそれぞれのレンズで異なる
デフォーカス量−レンズ繰り出し量変換係数KL、色温
度デフォーカス量dFL等のデータを予め入力し、かつ
A/D変換部31からのデジタルデータを逐一格納する
RAMで形成されたメモリ部32と、前記メモリ部32
の出力に基づいて焦点を検出する焦点検出部33と、前
記検出されたデータとレンズデータ等から補正量を算出
する補正演算部34と、その補正量に基づいてレンズを
駆動するための信号をレンズ駆動回路42に送出すると
ともに、レンズの移動状況のデータをエンコーダ44か
ら受けるレンズ駆動制御部35と、AFセンサ17での
積分値(「電荷蓄積」のことを以下「積分」ともいう)
が所定時間内に所定値まで達するか否かを監視するため
の計時用のタイマー回路36と、AFセンサ17との信
号の送受を行うセンサ制御部37とを有する。
【0034】尚、43はレンズ駆動用のモータ、41は
AFコントローラ30によって制御される表示回路であ
る。AFセンサ17は、水平アイランドと垂直アイラン
ドからなるイメージセンサ10と、CCD動作制御部1
72、CCDクロック発生部173、積分時間制御部1
71、アナログ信号処理部174とからなる。AFセン
サ17内における動作については後述する。
AFコントローラ30によって制御される表示回路であ
る。AFセンサ17は、水平アイランドと垂直アイラン
ドからなるイメージセンサ10と、CCD動作制御部1
72、CCDクロック発生部173、積分時間制御部1
71、アナログ信号処理部174とからなる。AFセン
サ17内における動作については後述する。
【0035】AFセンサ17と前記AFコントローラ3
0は、それぞれワンチップずつ別個に形成されており、
従って、AFシステムとしては合計2チップで構成され
ていることになる。AFセンサ17とAFコントローラ
30の間は、ICG、SHM、CP、ADT、Vout
の信号ラインで接続されている。
0は、それぞれワンチップずつ別個に形成されており、
従って、AFシステムとしては合計2チップで構成され
ていることになる。AFセンサ17とAFコントローラ
30の間は、ICG、SHM、CP、ADT、Vout
の信号ラインで接続されている。
【0036】上記信号ラインのうち、MDはAFコント
ローラ30からAFセンサ17へロジック信号を出力す
る信号ラインであり、AFセンサ17の動作モードを設
定する。信号ラインICG、SHMは双方向性であり、
データダンプモードにおいては、AFセンサ17からA
Fコントローラ30への出力ロジックラインとなり、各
アイランドにおける被写体の輝度並びに積分完了順序に
関する情報を出力する。
ローラ30からAFセンサ17へロジック信号を出力す
る信号ラインであり、AFセンサ17の動作モードを設
定する。信号ラインICG、SHMは双方向性であり、
データダンプモードにおいては、AFセンサ17からA
Fコントローラ30への出力ロジックラインとなり、各
アイランドにおける被写体の輝度並びに積分完了順序に
関する情報を出力する。
【0037】そのほかのモードにおいては、信号ライン
ICGはAFセンサ17の新たな積分開始を指示するI
CG信号を、信号ラインSHMはAFセンサ17にデー
タの要求を指示するSHM信号及びモード指定のための
ラッチ信号をAFコントローラ30からAFセンサ17
へ供給するロジックラインとなる。信号ラインCPはA
Fコントローラ30からAFセンサ17へ基本クロック
を供給するラインである。
ICGはAFセンサ17の新たな積分開始を指示するI
CG信号を、信号ラインSHMはAFセンサ17にデー
タの要求を指示するSHM信号及びモード指定のための
ラッチ信号をAFコントローラ30からAFセンサ17
へ供給するロジックラインとなる。信号ラインCPはA
Fコントローラ30からAFセンサ17へ基本クロック
を供給するラインである。
【0038】この信号ラインCPから供給される基本ク
ロックは、AFコントローラ30の内部でON/OFF
制御可能であり、この基本クロックをOFF状態とする
ことによりAFセンサ17の動作を一時的に凍結させ
て、AFコントローラ30が他の回路部分、例えば、レ
ンズ駆動回路42などの制御を行うことも可能である。
信号ラインADTは、データダンプモードにおいてはA
Fセンサ17の1画素データの出力完了を示し、AFコ
ントローラ30内のA/D変換部31にA/D変換開始
を指示するADT信号を供給する。他のモードにおいて
は、AFセンサ17の各アイランドにおいて適正レベル
まで電荷蓄積が行われた時点でAFセンサ17からAF
コントローラ30への積分の完了を示すための割り込み
信号を出力する。
ロックは、AFコントローラ30の内部でON/OFF
制御可能であり、この基本クロックをOFF状態とする
ことによりAFセンサ17の動作を一時的に凍結させ
て、AFコントローラ30が他の回路部分、例えば、レ
ンズ駆動回路42などの制御を行うことも可能である。
信号ラインADTは、データダンプモードにおいてはA
Fセンサ17の1画素データの出力完了を示し、AFコ
ントローラ30内のA/D変換部31にA/D変換開始
を指示するADT信号を供給する。他のモードにおいて
は、AFセンサ17の各アイランドにおいて適正レベル
まで電荷蓄積が行われた時点でAFセンサ17からAF
コントローラ30への積分の完了を示すための割り込み
信号を出力する。
【0039】最後に、信号ラインVoutはアナログ信
号ラインであり、AFセンサ17におけるイメージセン
サ10の出力でアナログ信号処理回路174でアナログ
信号処理されたデータを、AFコントローラ30内のA
/D変換部31に与えるものである。このVout信号
はADT信号に同期して1画素毎に出力され、A/D変
換された後、AFセンサ17より得られた被写体像情報
としてAFコントローラ30に取り込まれる。
号ラインであり、AFセンサ17におけるイメージセン
サ10の出力でアナログ信号処理回路174でアナログ
信号処理されたデータを、AFコントローラ30内のA
/D変換部31に与えるものである。このVout信号
はADT信号に同期して1画素毎に出力され、A/D変
換された後、AFセンサ17より得られた被写体像情報
としてAFコントローラ30に取り込まれる。
【0040】AFセンサ17において、イメージセンサ
10から出力されるモニター出力AGCOSは、積分時
間制御回路171に与えられる。ここでは、イメージセ
ンサ10に蓄積された電荷が適正なレベルに達したか否
かをモニター出力AGCOSを基に判定する。適正なレ
ベルに達した場合は、このことを知らせる信号をCCD
動作制御回路172に送出する。
10から出力されるモニター出力AGCOSは、積分時
間制御回路171に与えられる。ここでは、イメージセ
ンサ10に蓄積された電荷が適正なレベルに達したか否
かをモニター出力AGCOSを基に判定する。適正なレ
ベルに達した場合は、このことを知らせる信号をCCD
動作制御回路172に送出する。
【0041】CCD動作制御回路172は、センサ制御
部37や積分時間制御回路171から送出される信号に
基づいてイメージセンサ10の動作を制御する。尚、デ
ータダンプ時には、先述のようにイメージセンサ10の
各アイランドにおける被写体の輝度並びに積分完了順序
に関する情報をセンサ制御部37に出力する。CCDク
ロック発生部173は、センサ制御部37から送出され
る信号に基づいて、イメージセンサ10の各アイランド
に与えるクロックを発生する。データダンプ時に、イメ
ージセンサ10より出力されるセンサ出力OSは、アナ
ログ信号処理回路174に与えられ、ここで増幅、クラ
ンプ等の信号処理がなされた後、A/D変換部31にV
out信号として与えられる。
部37や積分時間制御回路171から送出される信号に
基づいてイメージセンサ10の動作を制御する。尚、デ
ータダンプ時には、先述のようにイメージセンサ10の
各アイランドにおける被写体の輝度並びに積分完了順序
に関する情報をセンサ制御部37に出力する。CCDク
ロック発生部173は、センサ制御部37から送出され
る信号に基づいて、イメージセンサ10の各アイランド
に与えるクロックを発生する。データダンプ時に、イメ
ージセンサ10より出力されるセンサ出力OSは、アナ
ログ信号処理回路174に与えられ、ここで増幅、クラ
ンプ等の信号処理がなされた後、A/D変換部31にV
out信号として与えられる。
【0042】以下、イメージセンサ10の具体的な構成
を第1、第2の実施形態として二つ示す。尚、イメージ
センサ10の各画素の詳細な構成並びに各画素の動作に
ついては、図3、図4を用いて説明したので、以下では
省略する。
を第1、第2の実施形態として二つ示す。尚、イメージ
センサ10の各画素の詳細な構成並びに各画素の動作に
ついては、図3、図4を用いて説明したので、以下では
省略する。
【0043】〈第1の実施形態〉図6に、第1の実施形
態のイメージセンサ10の具体的な構成を示す。本実施
形態のイメージセンサ10は基準部X1、参照部X2よ
りなる水平アイランドと、基準部Y1、参照部Y2より
なる垂直アイランドとから構成される。モニター用ホト
ダイオードMPDよりなるモニターホトダイオードアレ
イ部51X、51Yは各アイランドの基準部X1、X2
のみに設けられている。
態のイメージセンサ10の具体的な構成を示す。本実施
形態のイメージセンサ10は基準部X1、参照部X2よ
りなる水平アイランドと、基準部Y1、参照部Y2より
なる垂直アイランドとから構成される。モニター用ホト
ダイオードMPDよりなるモニターホトダイオードアレ
イ部51X、51Yは各アイランドの基準部X1、X2
のみに設けられている。
【0044】二つのアイランドともに、基準部と参照部
との間の不要と考えられる部分については、シフトレジ
スタSRのみを残し、他の画素用ホトダイオードPD、
バリアゲートBG、蓄積部ST、積分クリアゲートIC
G及びシフトゲートSHが削除された構成となってい
る。この削除部分に対応するシフトレジスタSRの各セ
グメントのピッチは、他の部分のピッチより大きくなる
ように形成し、全画素出力の転送に必要な転送クロック
数を減少させて総電荷転送時間を短縮できるようにして
いる。二つのアイランドが交差する部分のシフトレジス
タSR1は、二つのアイランドに共通であり、シフトレ
ジスタSR1はどちらのアイランドの電荷転送時にも用
いられる。
との間の不要と考えられる部分については、シフトレジ
スタSRのみを残し、他の画素用ホトダイオードPD、
バリアゲートBG、蓄積部ST、積分クリアゲートIC
G及びシフトゲートSHが削除された構成となってい
る。この削除部分に対応するシフトレジスタSRの各セ
グメントのピッチは、他の部分のピッチより大きくなる
ように形成し、全画素出力の転送に必要な転送クロック
数を減少させて総電荷転送時間を短縮できるようにして
いる。二つのアイランドが交差する部分のシフトレジス
タSR1は、二つのアイランドに共通であり、シフトレ
ジスタSR1はどちらのアイランドの電荷転送時にも用
いられる。
【0045】モニターホトダイオードアレイ部51X、
51Yの出力は、ソースフォロアSFよりなるバッファ
を介してモニター出力AGCOS(水平アイランド分は
AGCOS1、垂直アイランド分はAGCOS2)とし
て出力される。各モニター出力AGCOSはそれぞれ先
述のように積分時間制御回路171(図5参照)に与え
られる。シフトレジスタ部を移送された電荷はソースフ
ォロアSFよりなるバッファを介してセンサ出力OS
(水平アイランド分はOS1、垂直アイランド分はOS
2)として出力される。各センサ出力OSはそれぞれ先
述のようにアナログ信号処理回路174(図5参照)に
与えられる。
51Yの出力は、ソースフォロアSFよりなるバッファ
を介してモニター出力AGCOS(水平アイランド分は
AGCOS1、垂直アイランド分はAGCOS2)とし
て出力される。各モニター出力AGCOSはそれぞれ先
述のように積分時間制御回路171(図5参照)に与え
られる。シフトレジスタ部を移送された電荷はソースフ
ォロアSFよりなるバッファを介してセンサ出力OS
(水平アイランド分はOS1、垂直アイランド分はOS
2)として出力される。各センサ出力OSはそれぞれ先
述のようにアナログ信号処理回路174(図5参照)に
与えられる。
【0046】水平アイランドのセンサ出力OS1のタイ
ミングは、水平アイランドのシフトレジスタ部に与えら
れるクロック信号φ1A、φ2Aにより制御される。垂直ア
イランドのセンサ出力OS2のタイミングは、垂直アイ
ランドのシフトレジスタ部に与えられるクロック信号φ
1B、φ2Bにより制御される。
ミングは、水平アイランドのシフトレジスタ部に与えら
れるクロック信号φ1A、φ2Aにより制御される。垂直ア
イランドのセンサ出力OS2のタイミングは、垂直アイ
ランドのシフトレジスタ部に与えられるクロック信号φ
1B、φ2Bにより制御される。
【0047】図7に、シフトレジスタ部における電荷の
転送タイミングのタイミングチャートを示す。積分が終
了すると、ADTがLoとなる。そして、SHMのHi
Loによって蓄積部STに蓄積された電荷が、シフトレ
ジスタSRに移送され電荷の読みだしが開始される。こ
のとき、まず、クロック信号φ1A、φ2Aを動作させ、ク
ロック信号φ1B、φ2BをHiにして水平アイランドの電
荷を転送し、センサ出力OS1を出力させる。水平アイ
ランドの電荷の転送が終了したら、今度はクロック信号
φ1B、φ2Bを動作させ、クロック信号φ1A、φ2AをHi
にして、垂直アイランドの電荷を転送する。垂直アイラ
ンドの電荷の転送開始は、SHMのHiLoに同期す
る。電荷転送中のADTのHiLoは1画素データの出
力完了を示し、AFコントローラ30内のA/D変換部
31にA/D変換開始を指示する。
転送タイミングのタイミングチャートを示す。積分が終
了すると、ADTがLoとなる。そして、SHMのHi
Loによって蓄積部STに蓄積された電荷が、シフトレ
ジスタSRに移送され電荷の読みだしが開始される。こ
のとき、まず、クロック信号φ1A、φ2Aを動作させ、ク
ロック信号φ1B、φ2BをHiにして水平アイランドの電
荷を転送し、センサ出力OS1を出力させる。水平アイ
ランドの電荷の転送が終了したら、今度はクロック信号
φ1B、φ2Bを動作させ、クロック信号φ1A、φ2AをHi
にして、垂直アイランドの電荷を転送する。垂直アイラ
ンドの電荷の転送開始は、SHMのHiLoに同期す
る。電荷転送中のADTのHiLoは1画素データの出
力完了を示し、AFコントローラ30内のA/D変換部
31にA/D変換開始を指示する。
【0048】〈第2の実施形態〉図8に、第2の実施形
態のイメージセンサ10の具体的な構成を示す。本実施
形態のイメージセンサ10は、図6に示す第1の実施形
態のイメージセンサ10とほぼ同様の構成である。第1
の実施形態のイメージセンサ10と同様の構成部分につ
いては、説明を省略する。
態のイメージセンサ10の具体的な構成を示す。本実施
形態のイメージセンサ10は、図6に示す第1の実施形
態のイメージセンサ10とほぼ同様の構成である。第1
の実施形態のイメージセンサ10と同様の構成部分につ
いては、説明を省略する。
【0049】本実施形態では、二つのアイランドのセン
サ出力ともに、同一の出力部からセンサ出力OS1とし
て出力される。よって、センサ出力のタイミングの制御
が第1の実施形態とは異なる。二つのアイランドのシフ
トレジスタにはそれぞれクロック信号が与えられる。
サ出力ともに、同一の出力部からセンサ出力OS1とし
て出力される。よって、センサ出力のタイミングの制御
が第1の実施形態とは異なる。二つのアイランドのシフ
トレジスタにはそれぞれクロック信号が与えられる。
【0050】クロック信号φ1C、φ2Cはシフトレジスタ
SR1から基準部X1側のシフトレジスタ部の電荷の転
送を制御する。同様にクロック信号φ1A、φ2Aはシフト
レジスタSR1から参照部X2側、クロック信号φ1D、
φ2DはシフトレジスタSR1から基準部Y1側、クロッ
ク信号φ1B、φ2BはシフトレジスタSR1から参照部Y
2側のシフトレジスタ部の電荷の転送を制御する。それ
ぞれのクロックを独立に制御することにより、二つのア
イランドのセンサ出力を同一の出力部からタイミングを
ずらして出力させる。出力部が一つで済むので、出力回
路を簡略化することができる。
SR1から基準部X1側のシフトレジスタ部の電荷の転
送を制御する。同様にクロック信号φ1A、φ2Aはシフト
レジスタSR1から参照部X2側、クロック信号φ1D、
φ2DはシフトレジスタSR1から基準部Y1側、クロッ
ク信号φ1B、φ2BはシフトレジスタSR1から参照部Y
2側のシフトレジスタ部の電荷の転送を制御する。それ
ぞれのクロックを独立に制御することにより、二つのア
イランドのセンサ出力を同一の出力部からタイミングを
ずらして出力させる。出力部が一つで済むので、出力回
路を簡略化することができる。
【0051】さらに、各アイランド毎別々にクロック信
号が与えられるだけでなく、各アイランドにおいて、基
準部と参照部に別々のクロック信号が与えられるので、
基準部と参照部が別々に制御され各アイランド内の出力
のばらつきを小さくすることができる。
号が与えられるだけでなく、各アイランドにおいて、基
準部と参照部に別々のクロック信号が与えられるので、
基準部と参照部が別々に制御され各アイランド内の出力
のばらつきを小さくすることができる。
【0052】図9に、シフトレジスタ部における電荷の
転送タイミングのタイミングチャートを示す。積分が終
了すると、ADTがLoとなる。そして、SHMのHi
Loによって蓄積部STに蓄積された電荷が、シフトレ
ジスタSRに転送され電荷の読みだしが開始される。こ
のときまず、クロック信号φ1A、φ2Aとクロック信号φ
1C、φ2Cを動作させ、クロック信号φ1B、φ2Bとクロッ
ク信号φ1D、φ2DをHiにして、水平アイランドの電荷
を転送しセンサ出力OS1を出力させる。
転送タイミングのタイミングチャートを示す。積分が終
了すると、ADTがLoとなる。そして、SHMのHi
Loによって蓄積部STに蓄積された電荷が、シフトレ
ジスタSRに転送され電荷の読みだしが開始される。こ
のときまず、クロック信号φ1A、φ2Aとクロック信号φ
1C、φ2Cを動作させ、クロック信号φ1B、φ2Bとクロッ
ク信号φ1D、φ2DをHiにして、水平アイランドの電荷
を転送しセンサ出力OS1を出力させる。
【0053】水平アイランドの電荷の転送が終了した
ら、今度はクロック信号φ1B、φ2Bとクロック信号
φ1C、φ2Cを動作させ、クロック信号φ1A、φ2Aとクロ
ック信号φ1D、φ2DをHiにして、垂直アイランドの参
照部Y2の電荷を基準部X1を通して転送し(┌型方向
転送)、センサ出力OS1として出力させる。
ら、今度はクロック信号φ1B、φ2Bとクロック信号
φ1C、φ2Cを動作させ、クロック信号φ1A、φ2Aとクロ
ック信号φ1D、φ2DをHiにして、垂直アイランドの参
照部Y2の電荷を基準部X1を通して転送し(┌型方向
転送)、センサ出力OS1として出力させる。
【0054】┌型方向転送が終了したら、今度はクロッ
ク信号φ1C、φ2Cとクロック信号φ1D、φ2Dを動作さ
せ、クロック信号φ1A、φ2Aとクロック信号φ1B、φ2B
をHiにして、垂直アイランドの基準部Y1の電荷を基
準部X1を通して転送し(└型方向転送)、センサ出力
OS1として出力させる。水平方向転送、┌型方向転
送、└型方向転送の開始は全てSHMのHiLoに同期
する。電荷転送中のADTのHiLoは1画素データの
出力完了を示し、AFコントローラ30内のA/D変換
部31にA/D変換開始を指示する。
ク信号φ1C、φ2Cとクロック信号φ1D、φ2Dを動作さ
せ、クロック信号φ1A、φ2Aとクロック信号φ1B、φ2B
をHiにして、垂直アイランドの基準部Y1の電荷を基
準部X1を通して転送し(└型方向転送)、センサ出力
OS1として出力させる。水平方向転送、┌型方向転
送、└型方向転送の開始は全てSHMのHiLoに同期
する。電荷転送中のADTのHiLoは1画素データの
出力完了を示し、AFコントローラ30内のA/D変換
部31にA/D変換開始を指示する。
【0055】次に、第1、第2の実施形態いずれのイメ
ージセンサ10を用いた焦点検出装置を備えたカメラに
おいても適用されるAFコントローラ30の焦点調節動
作のメインフローチャートを図10に示す。ステップ#
5でイメージセンサ10に積分を開始させる。積分が終
了すると、ステップ#10で画素データダンプを開始さ
せる。
ージセンサ10を用いた焦点検出装置を備えたカメラに
おいても適用されるAFコントローラ30の焦点調節動
作のメインフローチャートを図10に示す。ステップ#
5でイメージセンサ10に積分を開始させる。積分が終
了すると、ステップ#10で画素データダンプを開始さ
せる。
【0056】そして、画素データダンプの出力に基づい
てステップ#15で水平アイランドの測距値を計算し、
つづいてステップ#20で垂直アイランドの測距値を計
算する。ステップ#25でレンズ駆動動作に測距値を採
用するアイランドを選択する。アイランドの選択方法に
ついては後述する。選択したアイランドの測距値に基づ
いてステップ#30でデフォーカス量を算出し、レンズ
を駆動させピントを合わせる。
てステップ#15で水平アイランドの測距値を計算し、
つづいてステップ#20で垂直アイランドの測距値を計
算する。ステップ#25でレンズ駆動動作に測距値を採
用するアイランドを選択する。アイランドの選択方法に
ついては後述する。選択したアイランドの測距値に基づ
いてステップ#30でデフォーカス量を算出し、レンズ
を駆動させピントを合わせる。
【0057】尚、アイランド選択において水平アイラン
ドと垂直アイランドがともに選択されている場合は、二
つのアイランドで検出された被写体がともに深度内に入
るような焦点位置を算出し、この算出値に基づいてピン
トを合わせる。また、いずれのアイランドも選択されて
いない場合は、ステップ#30のレンズ駆動の処理をス
キップし、再びステップ#5に戻る。
ドと垂直アイランドがともに選択されている場合は、二
つのアイランドで検出された被写体がともに深度内に入
るような焦点位置を算出し、この算出値に基づいてピン
トを合わせる。また、いずれのアイランドも選択されて
いない場合は、ステップ#30のレンズ駆動の処理をス
キップし、再びステップ#5に戻る。
【0058】以下、アイランド選択方法について説明す
る。本実施形態では、焦点調節に使用するアイランドを
マニュアルで指定することができる。また、水平アイラ
ンドで検出された被写体と、垂直アイランドで検出され
た被写体がともに深度内に入るように焦点位置を調節す
るデプスモードを設定することができる。
る。本実施形態では、焦点調節に使用するアイランドを
マニュアルで指定することができる。また、水平アイラ
ンドで検出された被写体と、垂直アイランドで検出され
た被写体がともに深度内に入るように焦点位置を調節す
るデプスモードを設定することができる。
【0059】図11にアイランド選択のフローチャート
を示す。まず、ステップ#35でマニュアルでアイラン
ドが指定されているか否かを判定する。指定されていな
い場合は、ステップ#40へ進みデプスモードが指定さ
れているか否かを判定する。指定されていない場合は、
ステップ#45へ進み水平アイランドの測距値があるか
否かを判定する。あると判定された場合は、ステップ#
65へ進み水平アイランドを選択する。
を示す。まず、ステップ#35でマニュアルでアイラン
ドが指定されているか否かを判定する。指定されていな
い場合は、ステップ#40へ進みデプスモードが指定さ
れているか否かを判定する。指定されていない場合は、
ステップ#45へ進み水平アイランドの測距値があるか
否かを判定する。あると判定された場合は、ステップ#
65へ進み水平アイランドを選択する。
【0060】ステップ#45で水平アイランドの測距値
がないと判定された場合は、ステップ#50へ進み垂直
アイランドの測距値があるか否かを判定する。垂直アイ
ランドの測距値があると判定された場合は、ステップ#
70へ進み垂直アイランドを選択する。ないと判定され
た場合は、ステップ#75へ進みいずれのアイランドも
選択しない。
がないと判定された場合は、ステップ#50へ進み垂直
アイランドの測距値があるか否かを判定する。垂直アイ
ランドの測距値があると判定された場合は、ステップ#
70へ進み垂直アイランドを選択する。ないと判定され
た場合は、ステップ#75へ進みいずれのアイランドも
選択しない。
【0061】ステップ#35で、マニュアルでアイラン
ドが指定されていると判定された場合は、ステップ#5
5へ進み水平アイランドが指定されているか否かを判定
する。水平アイランドが指定されていないと判定された
場合はステップ#80へ進み垂直アイランドを選択す
る。水平アイランドが指定されていると判定された場合
はステップ#90へ進み水平アイランドを選択する。
ドが指定されていると判定された場合は、ステップ#5
5へ進み水平アイランドが指定されているか否かを判定
する。水平アイランドが指定されていないと判定された
場合はステップ#80へ進み垂直アイランドを選択す
る。水平アイランドが指定されていると判定された場合
はステップ#90へ進み水平アイランドを選択する。
【0062】ステップ#40で、デプスモードが指定さ
れていると判定された場合は、ステップ#60へ進み水
平、垂直両アイランドを選択する。マニュアルでアイラ
ンドを選択しないモードにおいて、意図とは異なる方が
選択された場合は即座に選択アイランドを変更できる操
作部材を設ける構成としてもよい。
れていると判定された場合は、ステップ#60へ進み水
平、垂直両アイランドを選択する。マニュアルでアイラ
ンドを選択しないモードにおいて、意図とは異なる方が
選択された場合は即座に選択アイランドを変更できる操
作部材を設ける構成としてもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明によると、ラインイメージセンサ
の交差部分を有するイメージセンサにおいて、交差部分
のシフトレジスタ部を交差するラインイメージセンサで
共通化する構成とするので、各ラインイメージセンサの
基準部、参照部が分断されることがなく、基準部、参照
部の出力のばらつきを少なくできるとともに、出力回路
や配線が複雑にならないよう構成できる。基準部、参照
部の出力のばらつきを低減できることにより、より正確
な焦点検出動作がなされることになる。また、構成が複
雑でないので、コストの低減を図ることができる。
の交差部分を有するイメージセンサにおいて、交差部分
のシフトレジスタ部を交差するラインイメージセンサで
共通化する構成とするので、各ラインイメージセンサの
基準部、参照部が分断されることがなく、基準部、参照
部の出力のばらつきを少なくできるとともに、出力回路
や配線が複雑にならないよう構成できる。基準部、参照
部の出力のばらつきを低減できることにより、より正確
な焦点検出動作がなされることになる。また、構成が複
雑でないので、コストの低減を図ることができる。
【0064】上記実施形態で示したように、本発明の焦
点検出装置を用いたカメラにおいて、マニュアルモード
や、デプスモードを有する構成とすることで、撮影者は
意図した写真をより撮影しやすくなる。
点検出装置を用いたカメラにおいて、マニュアルモード
や、デプスモードを有する構成とすることで、撮影者は
意図した写真をより撮影しやすくなる。
【図1】 本発明の焦点検出装置の一実施形態の光学系
およびイメージセンサの配置を示す斜視図。
およびイメージセンサの配置を示す斜視図。
【図2】 図1と同じ実施形態の焦点検出装置の分解斜
視図。
視図。
【図3】 CCDイメージセンサの複数画素分の詳細
図。
図。
【図4】 CCDイメージセンサのポテンシャル分布
図。
図。
【図5】 焦点検出装置の回路ブロック図。
【図6】 第1の実施形態のイメージセンサの構成図。
【図7】 第1の実施形態の電荷の転送タイミングを示
すタイミングチャートを示す図。
すタイミングチャートを示す図。
【図8】 第2の実施形態のイメージセンサの構成図。
【図9】 第2の実施形態の電荷の転送タイミングを示
すタイミングチャートを示す図。
すタイミングチャートを示す図。
【図10】焦点検出動作のメインフローチャートを示す
図。
図。
【図11】アイランド選択のフローチャートを示す図。
【図12】従来技術のイメージセンサの構成図。
【図13】図12とは異なる従来技術のイメージセンサ
の構成図。
の構成図。
1 撮影レンズ 2 視野マスク 6 コンデンサーレンズ 8 再投影レンズ 10 イメージセンサ 17 AFセンサ 30 AFコントローラ 50 ホトダイオードアレイ部 PD ホトダイオード SR シフトレジスタ
フロントページの続き (72)発明者 上田 浩 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 梶田 英夫 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H011 AA01 BA23 BB02 BB04 2H051 AA06 BA04 BA18 CB20 CB24 CB25 CB27 CE25 CE27 DD09
Claims (5)
- 【請求項1】 レンズの光軸をはさむ対称的な二つの部
分を通過した被写体光に基づいて前記レンズの予定焦点
面に対するデフォーカス量を算出する焦点検出方式の装
置であって、前記レンズの光軸を中心としてそれぞれ異
なる方向にとった複数のレンズ部分の透過光により別々
に被写体像を形成させる光学手段と、該光学手段により
形成された前記被写体像を受光するように複数の方向に
配置された複数のラインイメージセンサからなるセンサ
手段と、該複数のラインイメージセンサより得られるセ
ンサ出力から複数の方向においてそれぞれ前記レンズの
デフォーカス量を算出する演算手段とから構成された焦
点検出装置において、 前記各ラインイメージセンサは受光した光を電荷に変換
する光電変換部と該電荷を転送するシフトレジスタ部と
を備え、 前記センサ手段は前記複数のラインイメージセンサのう
ち少なくとも二つのラインイメージセンサが交差する少
なくとも一つの交差部分を有し、該交差部分の前記シフ
トレジスタ部は交差するラインイメージセンサにおいて
共通であることを特徴とする焦点検出装置。 - 【請求項2】 前記交差するラインイメージセンサの各
センサ出力は、前記交差するラインイメージセンサのう
ちのある特定のラインイメージセンサのシフトレジスタ
部を介して共通の出力部から前記センサ手段の外部に出
力されることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装
置。 - 【請求項3】 前記交差するラインイメージセンサのシ
フトレジスタ部にそれぞれ与えられる転送クロックを独
立に制御することを特徴とする請求項1または2に記載
の焦点検出装置。 - 【請求項4】 レンズの光軸をはさむ対称的な二つの部
分を通過した被写体光に基づいて前記レンズの予定焦点
面に対するデフォーカス量を算出する焦点検出方式の装
置であって、前記レンズの光軸を中心としてそれぞれ異
なる方向にとった複数のレンズ部分の透過光により別々
に被写体像を形成させる光学手段と、該光学手段により
形成された前記被写体像を受光するように複数の方向に
配置された複数のラインイメージセンサからなるセンサ
手段と、該複数のラインイメージセンサにより得られる
センサ出力から複数の方向においてそれぞれ前記レンズ
のデフォーカス量を算出する演算手段とから構成された
焦点検出装置を備えたカメラにおいて、 前記複数のラインイメージセンサのうちいずれのセンサ
出力から算出されたデフォーカス量を用いて焦点検出動
作を行うかを指定できるモードを有することを特徴とす
るカメラ。 - 【請求項5】 レンズの光軸をはさむ対称的な二つの部
分を通過した被写体光に基づいて前記レンズの予定焦点
面に対するデフォーカス量を算出する焦点検出方式の装
置であって、前記レンズの光軸を中心としてそれぞれ異
なる方向にとった複数のレンズ部分の透過光により別々
に被写体像を形成させる光学手段と、該光学手段により
形成された前記被写体像を受光するように複数の方向に
配置された複数のラインイメージセンサからなるセンサ
手段と、該複数のラインイメージセンサにより得られる
センサ出力から複数の方向においてそれぞれ前記レンズ
のデフォーカス量を算出する演算手段とから構成された
焦点検出装置を備えたカメラにおいて、 前記複数のラインイメージセンサで検出された被写体が
すべて被写界深度内に入るように焦点検出動作をするモ
ードを有することを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19413798A JP2000028906A (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 焦点検出装置及びカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19413798A JP2000028906A (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 焦点検出装置及びカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000028906A true JP2000028906A (ja) | 2000-01-28 |
Family
ID=16319533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19413798A Pending JP2000028906A (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 焦点検出装置及びカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000028906A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006106317A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Nikon Corp | 焦点検出装置用イメージセンサー |
US9187073B2 (en) | 2013-02-27 | 2015-11-17 | Hyundai Motor Company | Negative pressure forming device for brake of vehicle |
-
1998
- 1998-07-09 JP JP19413798A patent/JP2000028906A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006106317A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Nikon Corp | 焦点検出装置用イメージセンサー |
JP4613570B2 (ja) * | 2004-10-05 | 2011-01-19 | 株式会社ニコン | 焦点検出装置用イメージセンサー |
US9187073B2 (en) | 2013-02-27 | 2015-11-17 | Hyundai Motor Company | Negative pressure forming device for brake of vehicle |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20050615 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 |