JP2000028810A - 電柱設置型反射鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の交通安全用反射鏡は高価であったため
必要な場所に十分に行き渡っていない。 また設置場所
の選定にも難があるばかりか、設置のための工事に時間
がかかる。 【解決の手段】 既存の電柱に鏡面に仕上げたステンレ
ス板を帯状に巻き付けて反射鏡とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は交通安全用に道路に
設置される反射鏡に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の道路上に設置される反射鏡は図４
に示すような形状が一般的で、電柱や標識等他の構造物
とは独立して設置され、一般には細い棒柱の上に固定さ
れた直径５０ｃｍから１ｍ程度の凸面鏡である。 また
反射鏡ではないが、電柱に巻き付けるようにして用いる
黄色と黒色の縞状塗装を施して電柱の位置を知らしめる
ようにした標識がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】先に挙げた従来の反射
鏡は独立して設置するために場所をとり、通常十分な余
地のない交差点付近に設置することには時として困難が
ある。 また価格も高価であるため、交通安全に大きな
効果があるにも関わらず十分な台数の設置が困難であ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明では上記課題の解
決のため、図１に示すごとく例えば鏡面状に仕上げたス
テンレス板を電柱に帯状に巻き付けて固定し、反射鏡の
役割を担わせようとするものである。

【０００５】

【発明の実施の形態１】図１にその実施の形態の一をし
めす。 反射鏡１は電柱２に巻き付けるに容易なように
あらかじめほぼ電柱の直径と曲率に近い形状すなわち円
筒状に加工されたステンレス製の板である。 この材質
は、表面が鏡面状に加工され、風雨や気温変化等に晒さ
れてもその形状や反射性に影響が少なければ、プラステ
ィックその他の材質でもよい。 またこの反射鏡１を帯
状に電柱２に巻き付けて固定するために板の端部には固
定具３が使われるが、これは反射鏡１が電柱２に長期間
安定に保持されるならば固定具３の形態はどのようなも
のでもよい。

【０００５】図２は反射鏡１を電柱２に固定した状況を
示す。 反射鏡１の固定される位置は、乗用車の高さよ
りやや低い位置例えば地上から約５０ｃｍから１．５ｍ
程度でほぼ子供の目の高さがよいが、設置する場所の状
況により最適な高さにすることができる。

【０００６】

【実施の形態１の作用】図３は反射鏡１を配した電柱２
が設置された交差点を模式的に表し、これを上方より鳥
瞰的に見た図である。 互いに接近する自動車１及び自
動車２は反射鏡１によって、その形状までは明確に視認
できなくとも、お互いに接近しつつあることは容易に識
別できる。 特に夜間に於いては自動車１及び自動車２
のお互いの前照灯の光を反射するため一層視認しやす
い。

【０００７】

【発明の効果】まず本発明の反射鏡１は従来の反射鏡に
比べてはるかに安価である。また単純な形状の円筒状に
加工した板であるから量産性にすぐれ、しかも道路上に
おいて新たな支柱等を設ける必要がなく設置に要する時
間も極めて短時間であるから、必要な全ての場所に容易
に配置できるので交通安全に大きく寄与できる。さら
に、電柱２に巻き付ける際の位置は、通常宣伝広告板等
の貼られる場所よりも若干低めでよいから、従来の宣伝
広告板等の邪魔になることがない。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態の反射鏡の形状

【図２】実施の形態の反射鏡を配置した電柱

【図３】実施の形態の反射鏡を設置した交差点の鳥瞰図

【図４】従来の反射鏡

【符号の説明】

１ 反射鏡 ２ 電柱 ３ 固定具

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電柱に帯するごとくに設置し、異方向から
   互いに接近する自動車等がいち早く相手の接近を察知し
   得るように鏡面状に加工したステンレスもしくは鏡面加
   工した樹脂等で作られた帯板状の反射鏡。