JP2000028461A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JP2000028461A
JP2000028461A JP10200206A JP20020698A JP2000028461A JP 2000028461 A JP2000028461 A JP 2000028461A JP 10200206 A JP10200206 A JP 10200206A JP 20020698 A JP20020698 A JP 20020698A JP 2000028461 A JP2000028461 A JP 2000028461A
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oil
hole
pressure sensor
fluid
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JP10200206A
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English (en)
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Masami Hori
正美 堀
Naohiro Taniguchi
直博 谷口
Kazuya Nohara
一也 野原
Atsushi Ishigami
敦史 石上
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度特性の悪化を防止した腐食性流体を検出可
能な圧力センサを提供する。 【解決手段】センサエレメント10は、圧力センサチッ
プをケース15内に収納し、ケース15に同時成形され
た圧力導入管13を介して圧力センサチップに流体の圧
力を導入する。ボディ20の一面にはセンサエレメント
10を収納する収納室21が形成され、収納室21は連
通孔25を介して圧力導入孔24に連通する。圧力導入
管13は収納室21側から連通孔25内に挿入され、圧
力導入孔24内に突出する圧力導入管13の先端部には
オイル溜め部材41が取り付けられており、オイル溜め
部材41内にはシール剤43、オイル44およびゲル状
物質45が充填される。ここで、オイル溜め部材41
は、圧力導入孔24の内面との間に隙間を設けた状態
で、圧力導入孔24内に挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腐食性流体の圧力
を検出するための圧力センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の圧力センサとしては、図5
(a)(b)に示す構造を有するものがあった。この圧
力センサは、流体の圧力を検出するセンサエレメント1
0と、樹脂成形品からなりセンサエレメント10を収納
する収納室21が一面に形成されたボディ20とを備え
ている。ボディ20の収納室21が形成された面と対向
する面の一側には筒体22が突設され、他側には略L字
状の突起23が突設されている。筒体22には流体の圧
力が導入される圧力導入孔24が同心円状に2段に形成
されており、圧力導入孔24は連通孔25を介して収納
室21と連通する。また、突起23には収納室21と連
通する大気導入孔26が形成されている。
【0003】センサエレメント10は、樹脂成形品より
なるケース15の内部に、例えば半導体シリコン基板を
エッチングして凹所を設けることにより形成されたダイ
アフラムにピエゾ抵抗素子が形成された圧力センサチッ
プを納装しており、ダイアフラムに圧力を導入するため
の圧力導入孔が軸方向に沿って形成された金属製の圧力
導入管13がケース15に同時成形されている。なお、
ケース15にはケース15の内部と外部とを連通する大
気導入口(図示せず)が設けられており、圧力センサチ
ップは圧力導入管13に伝達される流体の圧力と収納室
21内の圧力との差圧を検出する。
【0004】ここで、連通孔25における収納室21側
の開口端には段差部25aが形成され、この段差部25
aにOリング40が嵌め込まれており、センサエレメン
ト10の圧力導入管13を収納室21側から連通孔25
内に挿入すると、Oリング40が連通孔25及び圧力導
入管13に密着して、Oリング40により収納室21と
圧力導入孔24との間がシールされる。また、圧力導入
孔24の奥にはシール剤(例えばシリコンゴム系のシー
ル剤や弾性のあるエポキシ系のシール剤)43が設けら
れ、このシール剤43によって圧力導入孔24と連通孔
25との間がシールされる。さらに、圧力導入管13の
管内および圧力導入孔24にフッ素を含んだ粘性を有す
る液状のフッ素オイルからなるオイル44を充填した
後、シリコンを含むゲル状物質45を圧力導入孔24に
充填して、オイル44が漏れ出すのを防止する。尚、オ
イル44はシリコンと反応せず安定なので、圧力センサ
チップが腐食することはない。
【0005】而して、圧力導入孔24に導入された流体
の圧力はゲル状物質45およびオイル44を介して圧力
センサチップに伝達されるので、この圧力センサチップ
により流体の圧力を検出することができる。腐食性流体
(腐食性のオイルやガスなど)の圧力を検出する場合で
も、腐食性流体が圧力センサチップに直接接触しないの
で、圧力センサチップの腐食を防止することができ、腐
食性流体の圧力検出に使用することができる(例えば特
開平9−54004号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の圧力センサ
では、圧力導入孔24内に充填されたオイル44をゲル
状物質45が封止しているので、圧力導入孔24に導入
された流体の圧力が正圧であれば、圧力導入孔24に導
入された流体の圧力がゲル状物質45およびオイル44
を介して圧力センサチップに伝達され、オイル44内に
気泡が入り込むことはない。
【0007】しかしながら、圧力導入孔24に導入され
た流体の圧力が負圧になると、図6に示すように、収納
室21側からOリング40と圧力導入管13或いは連通
孔25との間の隙間、および、シール剤43と圧力導入
管13との間の隙間を介してオイル44内に空気が侵入
し、オイル44内に気泡50が発生する虞があり、オイ
ル44内に発生した気泡50が温度変化に応じて膨張又
は収縮することによって、センサエレメント10の温度
特性が悪化するという問題があった。また、高湿の雰囲
気で使用する場合、ゲル状物質45を通過した水蒸気が
気泡50内に水として溜まり、ゲル状物質45の層を破
って、オイル44が漏れ出す虞もあった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、信頼性を向上させた
腐食性流体の圧力を検出可能な圧力センサを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、流体の圧力を検出する圧力セ
ンサチップと、圧力センサチップを収納する収納室、流
体の圧力が導入される圧力導入孔および収納室と圧力導
入孔とを連通する連通孔が形成されたボディと、連通孔
に挿通され流体の圧力を圧力センサチップに伝達する圧
力伝達手段と、非腐食性のオイルを充填する凹所が形成
されるとともに凹所の底部に圧力伝達手段が接続される
被接続部が形成され、底部を連通孔側とし圧力導入孔の
内面との間に隙間を持たせて圧力導入孔内に挿入される
オイル溜め部材とを備え、凹所および圧力伝達手段にオ
イルを充填し、圧力センサチップがオイルを介して伝達
された腐食性の流体の圧力を検出することを特徴とし、
圧力センサチップはオイルを介して圧力導入孔に導入さ
れた流体の圧力を検出するので、腐食性流体の圧力を検
出する場合でも腐食性流体が圧力センサチップに直接接
触することはなく、腐食性流体によって圧力センサチッ
プが腐食されるのを防止することができ、しかも圧力導
入孔側が負圧になった場合は、収納室から連通孔を介し
て圧力導入孔内に侵入した空気がオイル溜め部材と圧力
導入孔との間の隙間を通って逃げるので、圧力導入孔内
に侵入した空気が圧力伝達手段の接続される被接続部か
ら凹所内に侵入して、オイル内に気泡ができることがな
く、オイル内に気泡が発生することによって圧力センサ
チップの温度特性が変化するのを防止できる。
【0010】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、オイル溜め部材の表面に、圧力導入孔の伸びる方
向に沿って空気抜き用の第1の溝を形成したことを特徴
とし、圧力導入孔側が負圧になった場合に、収納室から
連通孔を介して圧力導入孔内に侵入した空気を第1の溝
を通して逃がすことができる。
【0011】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、オイル溜め部材の底部における連通孔側の面に空
気抜き用の第2の溝を形成したことを特徴とし、圧力導
入孔側が負圧になった場合に、収納室から連通孔を介し
て圧力導入孔内に侵入した空気を第1及び第2の溝を通
して逃がすことができる。
【0012】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、オイル溜め部材が金属製であることを特徴とし、
請求項5の発明では、オイル溜め部材が樹脂成形品から
なることを特徴とし、本発明の望ましい実施態様であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0014】(実施形態1)本実施形態の圧力センサの
側断面図を図1(a)に、A−A線断面図を図1(b)
に、要部断面図を図2にそれぞれ示す。
【0015】この圧力センサは、流体の圧力を検出する
センサエレメント10と、樹脂成形品からなりセンサエ
レメント10を収納する収納室21が一面に形成された
ボディ20とを備えている。
【0016】ボディ20の収納室21が形成された面と
対向する面の一側には筒体22が突設され、他側には略
L字状の突起23が突設されている。筒体22には流体
の圧力が導入される圧力導入孔24が同心円状に2段に
形成されており、圧力導入孔24は連通孔25を介して
収納室21と連通する。また、突起23には収納室21
と連通する大気導入孔26が形成されている。
【0017】センサエレメント10は、半導体シリコン
基板をエッチングして凹所を設けることにより形成され
たダイアフラム11にピエゾ抵抗素子(図示せず)が形
成された圧力センサチップ12と、略円筒状であって一
端側の周面に雄ねじ部13aが形成されるとともに他端
側に鍔部13bが形成され、軸方向に圧力導入孔13c
が形成された圧力伝達手段たる金属製の圧力導入管13
と、圧力導入管13およびリード端子14が同時成形さ
れるとともに圧力センサチップ12を収納する凹所15
aが形成された樹脂成形品よりなるケース15と、圧力
導入孔13cに連通する貫通孔17aが形成され、一面
が圧力導入管13の鍔部13bに密着固定されるととも
に、他面にダイアフラム11が貫通孔17aを塞ぐよう
にして密着固定されたガラス台座17と、リード端子1
4に例えばアルミニウム細線よりなるボンディングワイ
ヤ(図示せず)を介して電気的に接続される圧力センサ
チップ12の電極(図示せず)を保護するために圧力セ
ンサチップ12の表面に塗布されたJCR(Junction C
oating Resin)19とを備えている。
【0018】収納室21の内壁には導電性材料から形成
されたシールド板31が、収納室21の内壁に設けられ
た突部を熱変形させることによりかしめ固定されてお
り、収納室21を静電遮蔽する。連通孔25に対応する
シールド板31の部位には圧力導入管13を挿通する孔
31aが形成されており、孔31aを介して連通孔25
内にセンサエレメント10の圧力導入管13が挿通され
る。この時、圧力導入管13の外周部が連通孔25内に
設けられたOリング40に密着し、圧力導入管13の先
端が圧力導入孔24内に突出する。
【0019】圧力導入孔24内に突出する圧力導入管1
3の先端にはステンレス等の金属から形成された有底筒
状のオイル溜め部材41が取り付けられる。オイル溜め
部材41は後述するオイルなどが充填される凹所41g
を有し、凹所41gの底部41aには圧力導入管13が
挿入される被接続部たる挿入孔41fが設けられ、挿入
孔41fには圧力導入管13の雄ねじ部13aと螺合す
る雌ねじ部41bが形成されている。そして、雌ねじ部
41bが形成された底部41aを連通孔25側にしてオ
イル溜め部材41を圧力導入孔24内に挿入し、オイル
溜め部材41の雌ねじ部41bと圧力導入管13の雄ね
じ部13aと互いに螺合することにより、オイル溜め部
材41が圧力導入管13にねじ固定される。
【0020】ここで、オイル溜め部材41の底部41a
における凹所41g側の部位には、シール剤(例えばシ
リコンゴム系のシール剤や弾性のあるエポキシ系のシー
ル剤)43が設けられており、螺合された雄ねじ部13
aおよび雌ねじ部41bを気密に封止する。なお、シー
ル剤43は耐熱性に優れ、温度変化に起因する弾性特性
の変化が小さいので、温度変化によってシール剤43に
クラックなどが発生することはない。そして、両ねじ部
13a,41bがシール剤43で封止されたオイル溜め
部材41の凹所41g、圧力導入管13の圧力導入孔1
3cおよびガラス台座17の貫通孔17aに、例えばフ
ッ素を含んだフッ素オイルからなる非腐食性のオイル4
4が充填され、オイル44がダイアフラム11と接触し
ている。オイル44は粘性を有した液状であり、シリコ
ンと反応せず安定なので、圧力センサチップ12を腐食
することはない。したがって、腐食性流体(腐食性のオ
イルやガスなど)の圧力を検出する場合でも、腐食性流
体が圧力センサチップ12に直接接触しないので、圧力
センサチップ12の腐食を防止することができ、腐食性
流体の圧力の検出に用いることができる。
【0021】さらに、オイル溜め部材41の凹所41g
内に、例えばフロロシリコンゲルやシリコンゲルなどか
らなるゲル状物質45が充填され、シール剤43とゲル
状物質45との間にオイル44が挟み込まれる。ゲル状
物質45はオイル44と接触するが、オイル44との境
界部で化学反応をおこすことはなく、オイル44がオイ
ル溜め部材13から漏れ出すのを防止するとともに、圧
力導入孔24に導入された流体の圧力をオイル44に伝
達し、さらにオイル44がダイアフラム11に伝達す
る。
【0022】また、収納室21側の大気導入孔26の端
部には、大気導入孔26と同心状に大気導入孔26より
も径の大きい凹部46が形成される。凹部46内には略
環状のシールゴム47と、空気は透過するが水分は透過
しない透過膜48とが収められ、押さえ部材49によっ
て固定される。押さえ部材49には貫通孔49aが穿孔
されており、収納室21に大気導入孔26を介して大気
が導入される。
【0023】センサエレメント10のリード端子14
は、圧力センサチップ12の出力を増幅する増幅回路や
出力を調整するためのトリミング用の厚膜抵抗などの回
路が設けられた回路基板(セラミック基板)32に半田
付けされており、回路基板32は、収納室21に突設さ
れたリブ33上に載置された状態で、収納室21の内壁
に設けられた突部を熱変形させることによりかしめ固定
される。また、回路基板32は、導電性材料から形成さ
れた接続片36を介して、コンデンサ37などの回路部
品が実装された回路基板38に電気的に接続される。ボ
ディ20の側面には凹部34が設けられ、凹部34と収
納室21とを仕切るボディ20の部位には、先端を凹部
34の開口に臨ませて複数本のコネクタ用端子35が植
設されている。そして、収納室21内に突出するコネク
タ用端子35の端部が回路基板38に半田付けされてお
り、センサエレメント10のリード端子14はプリント
基板32,38および接続片36を介してコネクタ用端
子35に電気的に接続される。尚、シールド板31に設
けられた接続片31bは回路基板38に半田付けされて
いる。ここで、収納室21の開口部には蓋27が封着さ
れており、ボディ20と蓋27との接合部、および、コ
ネクタ用端子35が植設されたボディ20の部位はシー
ル剤39によりシールされている。
【0024】而して、圧力センサチップ12のダイアフ
ラム11には、圧力導入孔24に導入された流体の圧力
と収納室21内の圧力との差圧が印加され、この差圧に
応じてダイアフラム11が撓み、ダイアフラム11に形
成されたピエゾ抵抗素子の抵抗値が撓みの大きさに応じ
て変化する。この抵抗値が電気信号として出力され、回
路基板32,38に形成された増幅回路で増幅され、コ
ネクタ用端子35に出力される。
【0025】ところで、オイル溜め部材41の外径は圧
力導入孔24の内径よりも若干小さい寸法に形成されて
いるので、オイル溜め部材41の外周面と圧力導入孔2
4の内面との間には隙間42が設けられている。したが
って、圧力導入孔24側が負圧になり、収納室21から
Oリング40と圧力導入管13或いは連通孔25との間
の隙間を介して圧力導入孔24側に空気が侵入したとし
ても、圧力導入孔24側に侵入した空気は、オイル溜め
部材41と圧力導入孔24との間の隙間42を通って逃
げるので、両ねじ部13a,41bの螺合部からオイル
溜め部材41の内部に空気が侵入して、オイル44内に
気泡が発生することは無く、オイル44内に発生した気
泡によってセンサエレメントの温度特性が悪化したり、
オイル44が漏れ出すことはなく、圧力センサの信頼性
が向上する。
【0026】(実施形態2)本実施形態の圧力センサに
用いるオイル溜め部材41の外観斜視図を図3(a)
に、オイル溜め部材41の取付状態を示す断面図を図3
(b)に夫々示す。本実施形態では、オイル溜め部材4
1の外周面41cに圧力導入孔24の伸びる方向に沿っ
て空気抜き用の第1の溝41dを形成している。なお、
オイル溜め部材41以外の構造は実施形態1と同様であ
るので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その
説明を省略する。
【0027】本実施形態では、オイル溜め部材41の外
周面41cに第1の溝41dを形成しているので、圧力
導入孔24側が負圧となり、収納室21からOリング4
0と圧力導入管13又は連通孔25との間の隙間を介し
て圧力導入孔24側に空気が侵入したとしても、圧力導
入孔24側に侵入した空気は、オイル溜め部材41と圧
力導入孔24との間の隙間や第1の溝41dを通って逃
げるので、両ねじ部13a,41bの螺合部からオイル
溜め部材41の内部に空気が侵入して、オイル44内に
気泡が発生することは無く、オイル44内に発生した気
泡によってセンサエレメントの温度特性が悪化すること
はない。本実施形態では、オイル溜め部材41の外周面
41cに空気を逃がすための第1の溝41dを形成して
いるので、オイル溜め部材41と圧力導入孔24との間
の隙間を通す場合に比べて、圧力導入孔側に侵入した空
気を逃がしやすくできる。
【0028】(実施形態3)本実施形態の圧力センサに
用いるオイル溜め部材41の外観斜視図を図4(a)
に、オイル溜め部材41の取付状態を示す断面図を図4
(b)に夫々示す。本実施形態では、オイル溜め部材4
1の外周面41cに圧力導入孔24の伸びる方向に沿っ
て空気抜き用の第1の溝41dを形成するとともに、底
部41aにおける連通孔25側の面に径方向に走る空気
抜き用の第2の溝41eを形成している。なお、オイル
溜め部材41以外の構造は実施形態1と同様であるの
で、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明
を省略する。
【0029】本実施形態では、オイル溜め部材41の外
周面41cおよび底部41aに第1及び第2の溝41
d,41eをそれぞれ形成しているので、圧力導入孔2
4側が負圧となり、収納室21からOリング40と圧力
導入管13又は連通孔25との間の隙間を介して圧力導
入孔24側に空気が侵入したとしても、圧力導入孔24
側に侵入した空気は、オイル溜め部材41と圧力導入孔
24との間の隙間や第1及び第2の溝41d,41eを
通って逃げるので、両ねじ部13a,41bの螺合部か
らオイル溜め部材41の内部に空気が侵入して、オイル
44内に気泡が発生することは無く、オイル44内に発
生した気泡によってセンサエレメントの温度特性が悪化
することはない。しかも、本実施形態では、オイル溜め
部材41の外周面41cおよび底部41aに空気を逃が
すための第1及び第2の溝41d,41eをそれぞれ形
成しているので、オイル溜め部材41と圧力導入孔24
との間の隙間を通す場合に比べて、圧力導入孔側に侵入
した空気を逃がしやすくできる。
【0030】尚、上述した各実施形態では、オイル溜め
部材41と圧力導入管13との接続構造がねじ構造とな
っているが、オイル溜め部材41を圧力導入管13に接
着固定しても良い。また、オイル溜め部材41を金属製
としているが、オイル溜め部材41を樹脂成形品として
も良いことは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】上述のように請求項1の発明は、流体の
圧力を検出する圧力センサチップと、圧力センサチップ
を収納する収納室、流体の圧力が導入される圧力導入孔
および収納室と圧力導入孔とを連通する連通孔が形成さ
れたボディと、連通孔に挿通され流体の圧力を圧力セン
サチップに伝達する圧力伝達手段と、非腐食性のオイル
を充填する凹所が形成されるとともに凹所の底部に圧力
伝達手段が接続される被接続部が形成され、底部を連通
孔側とし圧力導入孔の内面との間に隙間を持たせて圧力
導入孔内に挿入されるオイル溜め部材とを備え、凹所お
よび圧力伝達手段にオイルを充填し、圧力センサチップ
がオイルを介して伝達された腐食性の流体の圧力を検出
することを特徴とし、圧力センサチップはオイルを介し
て圧力導入孔に導入された流体の圧力を検出するので、
腐食性流体の圧力を検出する場合でも腐食性流体が圧力
センサチップに直接接触することはなく、腐食性流体に
よって圧力センサチップが腐食されるのを防止すること
ができ、しかも圧力導入孔側が負圧になった場合は、収
納室から連通孔を介して圧力導入孔内に侵入した空気が
オイル溜め部材と圧力導入孔との間の隙間を通って逃げ
るので、圧力導入孔内に侵入した空気が圧力伝達手段の
接続される被接続部から凹所内に侵入して、オイル内に
気泡ができることがなく、オイル内に気泡が発生するこ
とによって圧力センサチップの温度特性が変化するのを
防止でき、信頼性が向上するという効果がある。
【0032】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、オイル溜め部材の表面に、圧力導入孔の伸びる方向
に沿って空気抜き用の第1の溝を形成したことを特徴と
し、圧力導入孔側が負圧になった場合に、収納室から連
通孔を介して圧力導入孔内に侵入した空気を第1の溝を
通して逃がすことができ、オイル溜め部材と圧力導入孔
との間の隙間を通す場合に比べて、空気を逃がし易くで
きるという効果がある。
【0033】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、オイル溜め部材の底部における連通孔側の面に空気
抜き用の第2の溝を形成したことを特徴とし、圧力導入
孔側が負圧になった場合に、収納室から連通孔を介して
圧力導入孔内に侵入した空気を第1及び第2の溝を通し
て逃がすことができ、オイル溜め部材と圧力導入孔との
間の隙間を通す場合に比べて、空気をさらに逃がし易く
できるという効果がある。
【0034】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、オイル溜め部材が金属製であることを特徴とし、請
求項5の発明は、オイル溜め部材が樹脂成形品からなる
ことを特徴とし、本発明の望ましい実施態様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の圧力センサを示し、(a)は側断
面図、(b)はA−A面断面図である。
【図2】同上の要部断面図である。
【図3】実施形態2の圧力センサに用いるオイル溜め部
材を示し、(a)は斜視図、(b)は取付状態を示す断
面図である。
【図4】実施形態3の圧力センサに用いるオイル溜め部
材を示し、(a)は斜視図、(b)は取付状態を示す断
面図である。
【図5】従来の圧力センサを示し、(a)は側断面図、
(b)はB−B面断面図である。
【図6】同上の要部断面図である。
【符号の説明】
10 センサエレメント 13 圧力導入管 15 ケース 20 ボディ 21 収納室 24 圧力導入孔 25 連通孔 41 オイル溜め部材 43 シール剤 44 オイル 45 ゲル状物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野原 一也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 石上 敦史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA31 BB20 CC02 DD01 DD11 EE13 FF38 GG25 HH07 HH11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体の圧力を検出する圧力センサチップ
    と、圧力センサチップを収納する収納室、流体の圧力が
    導入される圧力導入孔および収納室と圧力導入孔とを連
    通する連通孔が形成されたボディと、連通孔に挿通され
    流体の圧力を圧力センサチップに伝達する圧力伝達手段
    と、非腐食性のオイルを充填する凹所が形成されるとと
    もに凹所の底部に圧力伝達手段が接続される被接続部が
    形成され、底部を連通孔側とし圧力導入孔の内面との間
    に隙間を持たせて圧力導入孔内に挿入されるオイル溜め
    部材とを備え、凹所および圧力伝達手段にオイルを充填
    し、圧力センサチップがオイルを介して伝達された腐食
    性の流体の圧力を検出することを特徴とする圧力セン
    サ。
  2. 【請求項2】オイル溜め部材の表面に、圧力導入孔の伸
    びる方向に沿って空気抜き用の第1の溝を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】オイル溜め部材の底部における連通孔側の
    面に空気抜き用の第2の溝を形成したことを特徴とする
    請求項2記載の圧力センサ。
  4. 【請求項4】オイル溜め部材が金属製であることを特徴
    とする請求項1記載の圧力センサ。
  5. 【請求項5】オイル溜め部材が樹脂成形品からなること
    を特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7600432B2 (en) 2006-10-12 2009-10-13 Denso Corporation Pressure sensor with sensing chip protected by protective material
KR20140126602A (ko) * 2013-04-23 2014-10-31 한국단자공업 주식회사 압력센서

Cited By (3)

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US7600432B2 (en) 2006-10-12 2009-10-13 Denso Corporation Pressure sensor with sensing chip protected by protective material
KR20140126602A (ko) * 2013-04-23 2014-10-31 한국단자공업 주식회사 압력센서
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