JP2000028310A - 樹脂埋設型の歪み量計測装置 - Google Patents

樹脂埋設型の歪み量計測装置

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JP2000028310A
JP2000028310A JP10191484A JP19148498A JP2000028310A JP 2000028310 A JP2000028310 A JP 2000028310A JP 10191484 A JP10191484 A JP 10191484A JP 19148498 A JP19148498 A JP 19148498A JP 2000028310 A JP2000028310 A JP 2000028310A
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JP
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layer
strain
resin
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strain gauge
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Pending
Application number
JP10191484A
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English (en)
Inventor
Masaru Yamazaki
勝 山崎
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】歪み量計測用エレメントの樹脂層への埋設が可
能な歪み量計測装置を提供する。 【解決手段】試験片1は、金属丸棒材製で矩形状の有底
穴21などを形成した試験片本体2、ポリアミド樹脂フ
ィルム材製で有底穴21の底部に嵌込まれる下側電気絶
縁層3、下側電気絶縁層3上に配設されたストレインゲ
ージ91、ふっ素樹脂被覆シールド線を用いたリード線
92、2個のはんだ付け用の端子94を持つ端子台9
3、ストレインゲージ91などを覆って配置されて下側
電気絶縁層3と同一の材質・寸法を持つ上側電気絶縁層
4、上側電気絶縁層4の上面などを覆って常温硬化型シ
リコーンゴム材を用いて形成されたバッファ層5、絶縁
テープをバッファ層5の上面を含めた試験片本体2の周
囲に巻き付けて形成した絶縁テープ巻回層に液状のエポ
キシ樹脂を真空含浸後,約150〔℃〕で加熱硬化処理
を施すことで形成された電気絶縁模擬層6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ストレインゲー
ジ等の歪み量計測用エレメントを用いる歪み量計測装置
に係わり、歪み量計測用エレメントの樹脂層への埋設が
可能となるように改良したその構成に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の機器に発生する歪み量や応力量の
実際値を把握するために、ストレインゲージ等の歪み量
計測用エレメントを用いた歪み量計測装置が広く用いら
れている。ストレインゲージを歪み量計測用エレメント
に採用した歪み量計測装置では、各種の機器の歪み量を
計測すべき部位に公知のストレインゲージを貼り付け、
ストレインゲージの電気出力をリード線を介して取り出
し、公知の歪み計で歪み量の実際値を計測するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術による歪み量計測装置では、ストレインゲー
ジが樹脂層に埋設されることが考慮されていない。この
ために、例えば、エポキシ樹脂等を用いて樹脂処理され
る電気機械などの要部の歪み量をストレインゲージを用
いて計測しようとすると、樹脂層に特有の公知の硬化時
応力などに係わる影響をストレインゲージが受けてしま
うことで、計測誤差が極めて大きくなっていた。また、
電気機械に適用するストレインゲージ用としては、前記
リード線に合成樹脂材で被覆された絶縁電線を用いるこ
とが必要になるが、このリード線の導体部と被覆層との
隙間に真空含浸処理される前記樹脂処理用の樹脂が侵入
してリード線の柔軟性が失われることで、リード線の歪
み計への接続作業が極めて困難になっていた。
【0004】前記のような理由で、樹脂処理される機器
に対しては、ストレインゲージを用いての歪み量や応力
量の実際値の把握はほとんど実施されていない。しかし
ながら、各種の機器の一層の高性能化や小型化を追求す
る上から、機器に発生する歪み量や応力量の実際値を把
握することの必要性が増大してきている。このようなこ
とから、樹脂処理される機器に対して適用が可能な、ス
トレインゲージ等の歪み量計測用エレメントを用いる歪
み量計測装置が強く要望されるようになってきている。
【0005】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、歪み量計測用エレ
メントの樹脂層への埋設が可能な歪み量計測装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)歪み量を計測する部位に装着されると共に樹脂層に
埋設される歪み量計測用エレメントと、歪み量計測用エ
レメントに接続されると共に樹脂層を貫通して配設され
るリード線と、リード線の歪み量計測用エレメント側の
端部と歪み量計測用エレメントとを覆うバッファ層とを
備え、バッファ層に前記樹脂層に対しての親和性が小さ
くしかもゴム弾性を有する材料を用いる構成とするこ
と、により達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を、歪
み量検定用の試験片に適用した事例を対象として図1〜
図3を参照して詳細に説明する。ここで、図1は、この
発明の実施の形態の一例による樹脂埋設型の歪み量計測
装置を備えた試験片の後記する図2におけるA−A断面
破断部を含む側面図である。また、図2は一部破断した
図1におけるB矢視図であり、図3は、図1に用いた歪
み量計測装置を説明する説明図である。なお図2におけ
る破断部は、図1における、電気絶縁模擬層,バッファ
層および上側電気絶縁層を除去して示している。
【0008】図1〜図3において、1は、試験片本体2
と、試験片本体2の歪み量を計測する部位に配置された
公知のストレインゲージ91と、リード線92と、端子
台93と、下側電気絶縁層3と、上側電気絶縁層4と、
バッファ層5と、電気絶縁模擬層6とを備えた試験片で
ある。試験片1では、試験片本体2には金属丸棒材が用
いられ、ストレインゲージ91を装着する部位に矩形状
の有底穴21と、有底穴21に連通してリード線92を
収納するための凹溝22が形成されている。下側電気絶
縁層3は、ポリイミド樹脂フィルム材を用いて矩形状に
形成され、有底穴21の底部に装着されている。ストレ
インゲージ91は、この下側電気絶縁層3上に配設され
ている。
【0009】リード線92には、ふっ素樹脂材製の被覆
層と導体としてより線を用いた柔軟な口出線が採用され
ている。リード線92の被覆層にふっ素樹脂材を用いた
理由は、電気絶縁模擬層6の形成時の高温に耐えるよう
にするためである。また、リード線92には、3本の導
体を持つ口出線(図3を参照)が選定されている。端子
台93は、2個のはんだ付け用の端子94を持ち、スト
レインゲージ91とリード線92の導体とを接続する。
この端子台93も、下側電気絶縁層3上に配設されてい
る。上側電気絶縁層4は、下側電気絶縁層3と同様にポ
リイミド樹脂フィルム材を用いて下側電気絶縁層3と同
形に形成され、ストレインゲージ91,端子台93およ
びリード線92の端末部を覆って配置されている。
【0010】バッファ層5には、電気絶縁模擬層6に用
いられるエポキシ樹脂との親和性が小さく,しかもゴム
弾性とエポキシ樹脂と同等の耐熱度とを持ちながら施工
が容易なことで、常温硬化型シリコーンゴム材が選定さ
れ使用されている。このバッファ層5は、有底穴21内
の上側電気絶縁層4の上面と,凹溝22内のリード線9
2の端子台93側の端末部とを覆って形成されている。
電気絶縁模擬層6は、電気機械が持つ電気絶縁用の樹脂
層を模擬したものであって、前記樹脂層が持つものと同
等の構成に設定されている。すなわち、試験片1では、
電気絶縁模擬層6では、公知の絶縁テープをバッファ層
5の上面部を含めた試験片本体2の周囲に巻き付けて、
まず、絶縁テープの巻回層が形成される。この絶縁テー
プ巻回層にエポキシ樹脂モノマーと硬化剤からなる液状
のエポキシ樹脂を真空含浸し、液状のエポキシ樹脂を含
む絶縁テープ巻回層に約150〔℃〕の温度で加熱硬化
処理を施すことで電気絶縁模擬層6が完成される。
【0011】また試験片1では、ストレインゲージ91
は、図3に示したように、共に公知のブリッジヘッド9
9,歪み計98,ゲージブリッジ用電源97と共に歪み
量計測装置9を構成している。そうして、リード線92
は、端子台93を介してストレインゲージ91をブリッ
ジヘッド99に接続しており、歪み量計測装置9は、い
わゆる1ゲージ法(3線式)のホイートストンブリッジ
を形成している。したがって、リード線92の反端子台
93側の端末は、電気絶縁模擬層6を貫通して試験片1
から引き出されている。
【0012】図1〜図3に示すこの発明の実施の形態の
一例による樹脂埋設型の歪み量計測装置を備えた試験片
1では前述の構成としたので、電気絶縁模擬層6の形成
時においては、シリコーンゴム材がエポキシ樹脂に対す
る親和性が小さいことで、バッファ層5と電気絶縁模擬
層6とは密着することはない。したがって、バッファ層
5はゴム弾性をそのまま保持することができる。そうし
て、シリコーンゴム材がゴム弾性を持つことで、エポキ
シ樹脂の硬化時に発生する公知の硬化収縮に伴う硬化時
応力などのストレインゲージに加わる外力がバッファ層
5で吸収されて大幅に低減される。
【0013】発明者らは、試験片1に対して、電気絶縁
模擬層6への液状のエポキシ樹脂の真空含浸前(樹脂含
浸前)の時点と、電気絶縁模擬層6の加熱硬化処理後
(樹脂硬化後)の時点のそれぞれにおいて、引張試験を
実施した。これ等試験の結果を総合して、図1による試
験片の引張試験結果を示すグラフとして図4に示す。図
4では、横軸に試験片1に加えた引張荷重Pの値を、縦
軸に引張荷重Pに対応して歪み量計測装置9で得られた
歪み量εの値を示している。図4を視察すると、ストレ
インゲージ91で得られる歪み量εは樹脂含浸前と樹脂
硬化後とで実質的に同等であり、電気絶縁模擬層6に特
有の公知の硬化時応力がストレインゲージ91に影響を
与えていないことを確認することができた。
【0014】また、リード線92の端子台93側の端末
がバッファ層5によって覆われているので、電気絶縁模
擬層6の形成時に、液状のエポキシ樹脂がリード線92
の導体部と被覆層との隙間に侵入することはない。これ
によりリード線92は、電気絶縁模擬層6を貫通して引
き出されるにもかかわらず、その柔軟性を保つことがで
きる。このことで、リード線92のブリッジヘッド99
への接続を容易に行うことができた。
【0015】なお、前述した試験片1が持つと同様の構
成方法は、任意の構造の樹脂層に埋設されて各種の機器
に用いられるストレインゲージ91に適用が可能であ
り、これによって、ストレインゲージ91が樹脂層に埋
設されることを考慮していない前記従来技術の問題点の
解決が可能となる。その際、リード線92の被覆層,バ
ッファ層5,下側電気絶縁層3,上側電気絶縁層4など
に用いる材料としては、各種の機器が持つ樹脂層の構造
・使用材料などに対応させた適切なものを選択するべき
ことは勿論のことである。
【0016】
【発明の効果】この発明になる樹脂埋設型の歪み量計測
装置においては、前記課題を解決するための手段の項で
述べた構成とすることにより、バッファ層によって樹脂
層の形成時に発生する硬化時応力のストレインゲージ9
1への影響が防止され、歪み量の高精度な計測が可能と
なり、また、バッファ層によってリード線の導体部と被
覆層との隙間への樹脂層用の樹脂の侵入が防止され、リ
ード線の柔軟性の維持が可能となる、との効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例による樹脂埋設型
の歪み量計測装置を備えた試験片の後記する図2におけ
るA−A断面破断部を含む側面図
【図2】一部破断した図1におけるB矢視図
【図3】図1に用いた歪み量計測装置を説明する説明図
【図4】図1による試験片の引張試験結果を示すグラフ
【符号の説明】
1 試験片 2 試験片本体 21 有底穴 3 下側電気絶縁層 4 上側電気絶縁層 5 バッファ層 6 電気絶縁模擬層 91 ストレインゲージ 92 リード線 93 端子台 94 端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歪み量を計測する部位に装着されると共に
    樹脂層に埋設される歪み量計測用エレメントと、歪み量
    計測用エレメントに接続されると共に樹脂層を貫通して
    配設されるリード線と、リード線の歪み量計測用エレメ
    ント側の端部と歪み量計測用エレメントとを覆うバッフ
    ァ層とを備え、バッファ層に前記樹脂層に対しての親和
    性が小さくしかもゴム弾性を有する材料を用いることを
    特徴とする樹脂埋設型の歪み量計測装置。
JP10191484A 1998-07-07 1998-07-07 樹脂埋設型の歪み量計測装置 Pending JP2000028310A (ja)

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ID=16275420

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104374469A (zh) * 2013-08-13 2015-02-25 北京鉴衡认证中心有限公司 一种应变片式振动传感器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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