JP2000028309A - 静電容量センサ - Google Patents

静電容量センサ

Info

Publication number
JP2000028309A
JP2000028309A JP25777596A JP25777596A JP2000028309A JP 2000028309 A JP2000028309 A JP 2000028309A JP 25777596 A JP25777596 A JP 25777596A JP 25777596 A JP25777596 A JP 25777596A JP 2000028309 A JP2000028309 A JP 2000028309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitance sensor
detection
electrode
capacitance
sensitivity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP25777596A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryochi Kato
良智 加藤
Hideto Kato
秀人 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YASHIMA ENGINEERING KK
Original Assignee
YASHIMA ENGINEERING KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YASHIMA ENGINEERING KK filed Critical YASHIMA ENGINEERING KK
Priority to JP25777596A priority Critical patent/JP2000028309A/ja
Priority to PCT/JP1997/003154 priority patent/WO1998010239A1/ja
Priority to CA002266026A priority patent/CA2266026C/en
Priority to AU41362/97A priority patent/AU4136297A/en
Publication of JP2000028309A publication Critical patent/JP2000028309A/ja
Priority to US09/948,284 priority patent/US6476620B2/en
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B7/00Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques
    • G01B7/02Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring length, width or thickness
    • G01B7/023Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring length, width or thickness for measuring distance between sensor and object
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B7/00Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B7/00Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques
    • G01B7/14Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring distance or clearance between spaced objects or spaced apertures
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/12Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
    • G01D5/14Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage
    • G01D5/24Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage by varying capacitance
    • G01D5/2405Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage by varying capacitance by varying dielectric

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】検出電極の大きさにかかわらず、検出精度が高
く、かつ感度が高い静電容量センサを提供する。 【解決手段】静電容量センサ1aは、静電容量型の検出
素子2と、検出回路が実装された回路基板6と、電源部
7とで構成されている。検出素子2は、検出電極3と、
帯電板4と、アース電極5とで構成されている。帯電板
4は、検出電極3とアース電極5との間に位置し、これ
ら検出電極3、帯電板4およびアース電極5は、互いに
絶縁された状態で配置されている。検出電極3、帯電板
4およびアース電極5は、それぞれ、端部において図示
しない絶縁材(支持部材)により支持さている。回路基
板6は、検出電極3の面32に設置され、帯電板4から
絶縁されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量センサに
関する。
【0002】
【従来の技術】被検物の接近を検出する静電容量センサ
が知られている。従来の静電容量センサは、電極部と、
この電極部に接続された検出回路とで構成されている。
前記電極部は、被検物の接近を検出するための検出電極
と、所定の部位に接地されたアース電極とで構成されて
いる。
【0003】このような静電容量センサでは、被検物が
検出電極に接近すると、検出電極の静電容量が増加する
ので、検出回路により前記検出電極の静電容量の変化を
検出し、これにより被検物の接近を感知する。
【0004】しかしながら、実際には、静電容量センサ
では、検出電極の静電容量のみでなく、電極部全体の静
電容量、検出回路の静電容量等が検出され、しかも、こ
れらの静電容量は、温度や湿度、あるいは振動等の何ら
かの外的環境の変化により変動し、それがノイズとなる
ので、検出精度が低い。そして、外的環境が変動すると
静電容量センサが誤動作することがある。特に、静電容
量センサを屋外で使用する場合には、季節や時間帯、あ
るいは天候等によって温度や湿度が大幅に変動するの
で、検出精度は、さらに低下する。
【0005】また、前記従来の静電容量センサは、電極
部自体の感度が低いとともにその感度が不安定であり、
このため、検出電極から被検物までの検出距離(以下、
単に「検出距離」という)を長くすることが困難であっ
た。
【0006】特に、検出電極の検出面の面積が大きい
程、前記外的環境の変動による電極部の静電容量の変動
が大きく、これによりノイズが増大するので、静電容量
センサの検出精度が低い。そして、検出電極の検出面の
面積が比較的大きい場合には、前記検出精度を向上させ
るために、検出回路におけるしきい値を高く設定しなけ
ればならないので、検出距離を十分に大きく設定するの
が困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、検出
電極の大きさにかかわらず、検出精度が高く、かつ感度
が高い静電容量センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(13)の本発明により達成される。
【0009】(1) 検出電極と、アース電極と、前記
検出電極とアース電極との間に位置する少なくとも1つ
の帯電板とが互いに絶縁された状態で配置された静電容
量型の検出素子と、被検物による前記検出電極の静電容
量の変化を検出する検出回路と、前記検出回路に電力を
供給するための電源部とを有することを特徴とする静電
容量センサ。
【0010】(2) 前記アース電極は、前記電源部の
マイナス側端子に電気的に接続されている上記(1)に
記載の静電容量センサ。
【0011】(3) 前記アース電極は、中継回路を介
して前記電源部のマイナス側端子に電気的に接続されて
いる上記(1)に記載の静電容量センサ。
【0012】(4) 前記中継回路が抵抗を有する上記
(3)に記載の静電容量センサ。
【0013】(5) 前記抵抗が可変抵抗である上記
(4)に記載の静電容量センサ。
【0014】(6) 前記中継回路がコンデンサを有す
る上記(3)ないし(5)のいずれかに記載の静電容量
センサ。
【0015】(7) 前記コンデンサが可変コンデンサ
である上記(6)に記載の静電容量センサ。
【0016】(8) 前記中継回路は、静電容量センサ
の感度を設定する機能を有するものである上記(3)に
記載の静電容量センサ。
【0017】(9) 前記中継回路は、静電容量センサ
の感度を安定させる機能を有するものである上記(3)
または(8)に記載の静電容量センサ。
【0018】(10) 前記帯電板と前記アース電極との
間の距離の設定により、静電容量センサの感度を設定す
るよう構成されている上記(1)ないし(9)のいずれ
かに記載の静電容量センサ。
【0019】(11) 前記帯電板と前記アース電極との
間の距離が、前記検出電極と前記帯電板との間の距離よ
り大きく設定されている上記(1)ないし(10)のいず
れかに記載の静電容量センサ。
【0020】(12) 前記検出回路は、前記検出電極の
検出面の反対側に設置されている上記(1)ないし(1
1)のいずれかに記載の静電容量センサ。
【0021】(13) 複数の帯電板が検出素子の厚さ方
向に沿って配置されている上記(1)ないし(12)のい
ずれかに記載の静電容量センサ。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の静電容量センサを
添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の静電容量センサの第1実
施例を示す側面図である。同図に示すように、静電容量
センサ1aは、静電容量型の検出素子(電極部)2と、
検出回路が実装された回路基板6と、電源部(直流電
源)7とを有している。
【0024】検出素子2は、主に、検出電極3と、帯電
板4と、アース電極5とで構成されている。帯電板4
は、検出電極3とアース電極5との間に位置し、これら
検出電極3、帯電板4およびアース電極5は、互いに絶
縁された状態で配置されている。この場合、検出電極
3、帯電板4およびアース電極5は、互いに平行である
のが好ましい。
【0025】検出電極3、帯電板4およびアース電極5
は、それぞれ、端部において図示しない絶縁材(支持部
材)により支持されている。そして、本実施例では、検
出電極3と帯電板4との間と、帯電板4とアース電極5
との間に、それぞれ、空隙が形成されている。
【0026】なお、本発明では、検出電極3と帯電板4
との間に、これらを互いに絶縁する絶縁層(例えば、絶
縁板)を介在させてもよい。同様に、帯電板4とアース
電極5との間に、これらを互いに絶縁する絶縁層(例え
ば、絶縁板)を介在させてもよい。
【0027】検出電極3の形状は、特に限定されない
が、本実施例では、平板状になっている。検出電極3の
構成材料は、検出電極として機能し得る材料であれば特
に限定されないが、通常、各種金属材料または導電材料
を用いる。検出電極3の構成材料としては、例えば、ア
ルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、ステンレ
ス鋼、導電フィルム、導電ゴム、導電ビニール等が挙げ
られる。
【0028】また、帯電板4の形状は、特に限定されな
いが、本実施例では、平板状になっている。帯電板4の
構成材料は、帯電板として十分な電荷を帯電する機能を
有する材料であれば特に限定されないが、通常、各種金
属材料または導電材料を用いる。帯電板4の構成材料と
しては、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、
銅、銅合金、ステンレス鋼、導電フィルム、導電ゴム、
導電ビニール等が挙げられる。
【0029】また、アース電極5の形状は、特に限定さ
れないが、本実施例では、平板状になっている。アース
電極5の構成材料は、アース電極として機能し得る材料
であれば特に限定されないが、通常、各種金属材料また
は導電材料を用いる。アース電極5の構成材料として
は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅
合金、ステンレス鋼、導電フィルム、導電ゴム、導電ビ
ニール等が挙げられる。また、前述した絶縁材、絶縁層
の構成材料としては、例えば、各種樹脂材料等の絶縁材
料が挙げられる。
【0030】このように、静電容量センサ1aでは、検
出素子2が帯電板4を有しているので、検出電極3と帯
電板4とでコンデンサが形成され、この帯電板4が、検
出電極3に蓄積されている電荷量に応じて、検出電極3
へ電荷を供給したり、または検出電極3から電荷を吸収
する(帯電板4が検出電極3への電荷の供給・吸収部と
して機能する)。これにより、検出電極3には、常に一
定量の電荷が迅速に補給、蓄積されるので、検出素子2
自体の感度が向上するとともに、その感度が安定する。
【0031】また、検出電極3と、帯電板4と、アース
電極とで、直列に接続された2つのコンデンサが形成さ
れるので、その部位の静電容量が低下し、よって、外部
環境(温度や湿度、あるいは振動等の何らかの外部環
境)の変動による静電容量の変動によって生じるノイズ
が低減される。すなわち、外部環境の変動によって生じ
るノイズに対する信号の割合(S/N比)が増大し、静
電容量センサ1aの検出精度が向上する。 回路基板6
は、検出電極3の検出面31の反対側の面32に設置さ
れている。この場合、回路基板6は、帯電板4から絶縁
されている。
【0032】回路基板6を検出電極3の面32に設置す
ることにより、回路基板6が検出面31と帯電板4との
間でコンデンサを形成し、このコンデンサが、直列に接
続された複数のコンデンサ(被検物9、検出電極3、帯
電板4、アース電極5等で形成された複数のコンデン
サ)のうちの1つを構成するので、外部環境の変動によ
る回路基板6の静電容量の変化量が減少し、このため、
外部環境の変動による静電容量センサ1aの検出精度の
低下が抑制される。
【0033】また、回路基板6を検出電極3の検出面3
1に設けないので、検出面31を平面にすることができ
る。この回路基板6に実装されている検出回路は、電源
部7のプラス側端子71およびマイナス側端子72に電
気的に接続されており、この電源部7から前記検出回路
に電力が供給される。以下、「電気的に接続」を単に
「接続」という。なお、検出回路については、後に詳述
する。
【0034】ところで、検出電極3の検出面31の面積
が30cm2 以上、特に100cm2 以上、さらには300
cm2 以上の検出素子2を有する静電容量センサの場合に
は、外部環境の変動による検出電極3の静電容量の変動
をより一層小さくする必要があるが、本発明では、検出
素子2が帯電板4を有しているので、前述したように、
外部環境の変動による検出電極3の静電容量の変動を抑
制することができる。
【0035】ここで、検出電極3の検出面31から被検
物9までの検出距離(以下、単に「検出距離」という)
をL1 、検出電極3と帯電板4との間の距離をL2 、帯
電板4とアース電極5との間の距離をL3 とする。
【0036】静電容量センサ1aでは、帯電板4とアー
ス電極5との間の距離L3 が大きい程、検出素子2の感
度(静電容量センサ1aの感度)が向上し、検出距離L
1 を大きくすることができる。その理由は、L3 を大き
くする程、帯電板4とアース電極5とで形成されたコン
デンサの静電容量が小さくなるので、帯電板4の電荷の
アース電極5側への放電が抑制され、帯電板4の電荷が
検出電極3側に移行し易くなる。これにより、検出電極
3には、一定量の電荷が迅速かつ確実に蓄積される。
【0037】このような理由から、帯電板4とアース電
極5との間の距離L3 は、検出電極3と帯電板4との間
の距離L2 より大きく設定されるのが好ましく、2L2
より大きく設定されるのがより好ましい。
【0038】また、静電容量センサ1aでは、帯電板4
とアース電極5との間の距離L3 の設定により検出素子
2の感度(静電容量センサ1aの感度)を設定し、後述
するように、この感度の設定により検出距離L1 を設定
するのが好ましい。
【0039】この場合、帯電板4とアース電極5との間
の距離L3 を大きくする程、検出素子2の感度が向上す
るが、静電容量センサ1aの検出精度が低下するので、
これらを考慮して、L3 を適宜決定する。また、同一性
能のものを小型のもので達成し得るよう、検出電極3、
帯電板4およびアース電極5の面積をほぼ同一とするの
が好ましい。
【0040】このような静電容量センサ1aを設置する
場合には、取り付け部8の所定の部位に、アース電極5
を固定する。この場合、アース電極5は、例えば、取り
付け部8や大地に接地されたり、または取り付け部8等
を介して大地に接地される。
【0041】次に、静電容量センサ1aの検出回路を説
明する。図2は、静電容量センサ1aの検出回路の構成
例を示すブロック図である。同図に示すように、検出回
路60は、パルス信号発生回路61と、抵抗62と、差
動増幅器64と、交流電圧を直流電圧に変換するAC−
DC変換器65と、比較器66とで構成されている。
【0042】前記パルス信号発生回路61、抵抗62、
差動増幅器64、AC−DC変換器65および比較器6
6は、この順序で接続されている。抵抗62の一端側に
は、検出電極3が接続されている。なお、これら抵抗6
2および検出電極3(検出素子2)により、減衰器63
が構成される。
【0043】パルス信号発生回路61からは、電圧v1
のパルス信号が出力されている。このパルス信号発生回
路61からの出力信号は、減衰器63と、差動増幅器6
4のマイナス側端子とにそれぞれ入力される。検出電極
3の静電容量(検出素子2の静電容量)Cは、被検物9
が検出電極3の検出面31に接近すると増加し、被検物
9が検出電極3の検出面31から遠ざかると減少する。
【0044】減衰器63においては、パルス信号発生回
路61からの出力信号を、検出電極3の静電容量Cの値
に応じて減衰して出力する。この減衰器63からの出力
信号は、差動増幅器64のプラス側端子に入力される。
この場合、減衰器63からの出力信号の電圧、すなわち
検出電極3の片端電圧をv2 とする。
【0045】差動増幅器64は、前記v1 とv2 との差
(差分値)を増幅し、電圧v3 の信号を出力する。この
差動増幅器64からの出力信号は、AC−DC変換器6
5に入力され、AC−DC変換器65において、交流
(交流電圧)から直流(直流電圧)に変換される。この
場合、AC−DC変換器65からの出力信号の電圧をV
4 とする。
【0046】AC−DC変換器65からの出力信号は、
この比較器66に入力され、予め設定されている所定の
しきい値(基準電圧)と比較される。電圧v4 がしきい
値より大きい場合には、ハイレベルの信号(H)が比較
器66から出力され、電圧v4 がしきい値以下の場合に
は、ローレベルの信号(L)が比較器66から出力され
る。
【0047】ここで、検出電極3の検出面31に被検物
9が接近すると、検出電極3の静電容量Cが増加し、こ
れにより、減衰器63からの出力信号の電圧v2 が減少
する。そして、電圧v2 が減少すると、作動増幅器63
からの出力信号の電圧v3 が増加し、AC−DC変換器
65からの出力信号の電圧v4 が増加する。この場合、
電圧v4 がしきい値を超えるまでは、ローレベルの信号
(L)が検出回路60から出力され、電圧v4 がしきい
値を超えると、ハイレベルの信号(H)が検出回路60
から出力される。この検出信号は、被検物9の接近の検
出に利用される。
【0048】この静電容量センサ1aでは、検出距離L
1 は、検出素子2の感度と、しきい値との組み合わせに
より定まる。この検出距離L1 の設定や調整は、しきい
値を所定値に固定し、検出素子2の感度の設定や調整に
より行うのが好ましい。その理由は、下記の通りであ
る。
【0049】しきい値を変更し得るようにするために
は、比較器66に、しきい値調整用の可変抵抗(可変抵
抗は、比較的大きい静電容量を有する)を設置する必要
があり、外部環境の変動により、可変抵抗の持つ静電容
量の変動がノイズとなり、検出電極3の静電容量Cの検
出に悪影響を及ぼすことがあるが、しきい値を所定値に
固定する場合には、比較器66の前記可変抵抗を省略す
ることができるので、前記のようなノイズの発生を抑制
することができ、これにより静電容量センサ1aの検出
精度が向上する。
【0050】以上説明したように、静電容量センサ1a
によれば、検出素子2が帯電板4を有しているので、検
出素子2自体の感度が向上し、検出距離L1 を長くする
ことができるとともに、外部環境の変動による検出素子
2の静電容量の変化量が低減され、これによりノイズに
対する信号の割合(S/N比)が増大し、静電容量セン
サ1aの検出精度が向上する。
【0051】次に、本発明の静電容量センサの第2実施
例を説明する。図3は、本発明の静電容量センサの第2
実施例を示す側面図である。なお、前述した静電容量セ
ンサ1aとの共通点については説明を省略し、主な相違
点を説明する。
【0052】同図に示すように、静電容量センサ1bで
は、アース電極5が、電源部7のマイナス側端子72に
接続されている。静電容量センサ1bのこの他の構成
は、前述した静電容量センサ1aとほぼ同様である。
【0053】この静電容量センサ1bでは、アース電極
5が電源部7のマイナス側端子72に接続されていない
場合に比べ、アース電極5から電荷を効率良く放電する
ことができ、これにより検出素子2の感度が向上する。
【0054】そして、アース電極5が、空中に存在する
電荷の影響や、アース電極5から大地までの間の静電容
量(例えば、取り付け台8やその付近の静電容量)の影
響を実質的に受けなくなり、静電容量の変動によって生
じるノイズが低減され、これにより静電容量センサ1a
の検出精度が向上する。
【0055】また、この静電容量センサ1bによれば、
前述した静電容量センサ1aと同様に、検出素子2が帯
電板4を有しているので、検出素子2自体の感度が向上
し、検出距離L1 を長くすることができるとともに、外
部環境の変動による検出素子2の静電容量の変化量が低
減され、これによりS/N比が増大し、静電容量センサ
1bの検出精度が向上する。
【0056】次に、本発明の静電容量センサの第3実施
例を説明する。図4は、本発明の静電容量センサの第3
実施例を示す側面図である。なお、前述した静電容量セ
ンサ1bとの共通点については説明を省略し、主な相違
点を説明する。
【0057】同図に示すように、静電容量センサ1cで
は、アース電極5が、中継回路11を介して電源部7の
マイナス側端子72に接続されている。この中継回路1
1は、その静電容量が検出回路60により検出されない
ように、検出素子2から所定距離離間して配置するのが
好ましい。静電容量センサ1cのこの他の構成は、前述
した静電容量センサ1bとほぼ同様である。この静電容
量センサ1cの中継回路11は、抵抗(抵抗器)12で
構成されている。
【0058】このようにアース電極5とマイナス側端子
72との間に抵抗12を設けることにより、アース電極
5の感度が検出電極3の感度に対して十分に小さくな
り、アース電極5が検出電極として機能してしまうのを
防止することができる。これにより、検出素子2の感度
が安定し、静電容量センサ1aの検出精度が向上する。
【0059】なお、静電容量センサ1cでは、抵抗12
の抵抗値が大きい程、検出素子2の感度は安定するが、
検出素子2の感度が低下してしまうので、抵抗12の抵
抗値は、これらを考慮して適宜決定される。
【0060】この静電容量センサ1cによれば、前述し
た静電容量センサ1bと同様に、検出素子2が帯電板4
を有しているので、検出素子2自体の感度が向上し、検
出距離L1 を長くすることができるとともに、外部環境
の変動による検出素子2の静電容量の変化量が低減さ
れ、これによりS/N比が増大し、静電容量センサ1c
の検出精度が向上する。
【0061】次に、本発明の静電容量センサの第4実施
例を説明する。図5は、本発明の静電容量センサの第4
実施例を示す側面図である。なお、前述した静電容量セ
ンサ1cとの共通点については説明を省略し、主な相違
点を説明する。
【0062】同図に示すように、静電容量センサ1dで
は、中継回路11が可変抵抗(可変抵抗器)13で構成
されている。静電容量センサ1dのこの他の構成は、前
述した静電容量センサ1cとほぼ同様である。
【0063】この静電容量センサ1cでは、可変抵抗1
3によりその抵抗値を調整(可変設定)することができ
るので、検出素子2の感度と、その感度の安定性とを考
慮しつつ、これらを容易に調整することができる。
【0064】また、静電容量センサ1dによれば、前述
した静電容量センサ1cと同様に、検出素子2が帯電板
4を有しているので、検出素子2自体の感度が向上し、
検出距離L1 を長くすることができるとともに、外部環
境の変動による検出素子2の静電容量の変化量が低減さ
れ、これによりS/N比が増大し、静電容量センサ1d
の検出精度が向上する。
【0065】次に、本発明の静電容量センサの第5実施
例を説明する。図6は、本発明の静電容量センサの第5
実施例を示す側面図である。なお、前述した静電容量セ
ンサ1cとの共通点については説明を省略し、主な相違
点を説明する。
【0066】同図に示すように、静電容量センサ1eで
は、中継回路11がコンデンサ14で構成されている。
静電容量センサ1eのこの他の構成は、前述した静電容
量センサ1cとほぼ同様である。
【0067】このようにアース電極5とマイナス側端子
72との間にコンデンサ14を設けることにより、検出
素子2の感度が向上する。特に、帯電板4とアース電極
5との間の距離L3 を一定にしたまま、すなわちL3
大きくすることなく、検出素子2の感度を向上させるこ
とができるので、静電容量センサ1e(検出素子2)の
薄型化に有利である。
【0068】静電容量センサ1eでは、コンデンサ14
の容量の設定により、検出素子2の感度を設定する。そ
して、前述したように、この感度の設定により検出距離
1を設定するのが好ましい。
【0069】この場合、コンデンサ14の容量を大きく
する程、検出素子2の感度が向上するが、静電容量セン
サ1eの検出精度が低下するので、これらを考慮して、
コンデンサ14の容量を適宜決定する。
【0070】この静電容量センサ1eによれば、前述し
た静電容量センサ1cと同様に、検出素子2が帯電板4
を有しているので、検出素子2自体の感度が向上し、検
出距離L1 を長くすることができるとともに、外部環境
の変動による検出素子2の静電容量の変化量が低減さ
れ、これによりS/N比が増大し、静電容量センサ1e
の検出精度が向上する。
【0071】次に、本発明の静電容量センサの第6実施
例を説明する。図7は、本発明の静電容量センサの第6
実施例を示す側面図である。なお、前述した静電容量セ
ンサ1eとの共通点については説明を省略し、主な相違
点を説明する。
【0072】同図に示すように、静電容量センサ1fで
は、中継回路11が可変コンデンサ15で構成されてい
る。静電容量センサ1fのこの他の構成は、前述した静
電容量センサ1eとほぼ同様である。
【0073】この静電容量センサ1fでは、可変コンデ
ンサ15によりその容量を調整することができるので、
検出素子2の感度、すなわち検出距離L1 を容易に調整
することができる。
【0074】また、静電容量センサ1fによれば、前述
した静電容量センサ1eと同様に、検出素子2が帯電板
4を有しているので、検出素子2自体の感度が向上し、
検出距離L1 を長くすることができるとともに、外部環
境の変動による検出素子2の静電容量の変化量が低減さ
れ、これによりS/N比が増大し、静電容量センサ1f
の検出精度が向上し、また、静電容量センサ1fの薄型
化にも有利である。
【0075】次に、本発明の静電容量センサの第7実施
例を説明する。図8は、本発明の静電容量センサの第7
実施例を示す側面図である。なお、前述した静電容量セ
ンサ1eとの共通点については説明を省略し、主な相違
点を説明する。
【0076】同図に示すように、静電容量センサ1gで
は、中継回路11が直列に接続された抵抗12とコンデ
ンサ14とで構成されている。静電容量センサ1gのこ
の他の構成は、前述した静電容量センサ1eとほぼ同様
である。この静電容量センサ1gでは、前述した静電容
量センサ1eと同様に、コンデンサ14の作用により、
検出素子2の感度が向上する。
【0077】そして、前述した静電容量センサ1cと同
様に、抵抗12の作用により、アース電極5の感度が検
出電極3の感度に対して十分に小さくなり、アース電極
5が検出電極として機能してしまうのを防止することが
できる。これにより、検出素子2の感度が安定し、静電
容量センサ1gの検出精度が向上する。
【0078】また、静電容量センサ1gによれば、前述
した静電容量センサ1eと同様に、検出素子2が帯電板
4を有しているので、検出素子2自体の感度が向上し、
検出距離L1 を長くすることができるとともに、外部環
境の変動による検出素子2の静電容量の変化量が低減さ
れ、これによりS/N比が増大し、静電容量センサ1g
の検出精度が向上し、また、静電容量センサ1gの薄型
化にも有利である。
【0079】次に、本発明の静電容量センサの第8実施
例を説明する。図9は、本発明の静電容量センサの第8
実施例を示す側面図である。なお、前述した静電容量セ
ンサ1gとの共通点については説明を省略し、主な相違
点を説明する。
【0080】同図に示すように、静電容量センサ1hで
は、中継回路11が直列に接続された可変抵抗13と可
変コンデンサ15とで構成されている。静電容量センサ
1hのこの他の構成は、前述した静電容量センサ1gと
ほぼ同様である。
【0081】この静電容量センサ1hでは、可変抵抗1
3によりその抵抗値を調整することができるので、検出
素子2の感度と、その感度の安定性とを考慮しつつ、こ
れらを容易に調整することができる。そして、可変コン
デンサ15によりその容量を調整することができるの
で、検出素子2の感度、すなわち検出距離L1 を容易に
調整することができる。
【0082】また、静電容量センサ1hによれば、前述
した静電容量センサ1gと同様に、検出素子2が帯電板
4を有しているので、検出素子2自体の感度が向上し、
検出距離L1 を長くすることができるとともに、外部環
境の変動による検出素子2の静電容量の変化量が低減さ
れ、これによりS/N比が増大し、静電容量センサ1h
の検出精度が向上し、また、静電容量センサ1hの薄型
化にも有利である。
【0083】次に、本発明の静電容量センサの第9実施
例を説明する。図10は、本発明の静電容量センサの第
9実施例を示す側面図である。なお、前述した静電容量
センサ1gとの共通点については説明を省略し、主な相
違点を説明する。
【0084】同図に示すように、静電容量センサ1iで
は、中継回路11が並列に接続された抵抗12とコンデ
ンサ14とで構成されている。静電容量センサ1iのこ
の他の構成は、前述した静電容量センサ1gとほぼ同様
である。この静電容量センサ1iでは、前述した静電容
量センサ1gと同様に、コンデンサ14の作用により、
検出素子2の感度が向上する。
【0085】そして、抵抗12の作用により、アース電
極5の感度が検出電極3の感度に対して十分に小さくな
り、アース電極5が検出電極として機能してしまうのを
防止することができる。これにより、検出素子2の感度
が安定し、静電容量センサ1iの検出精度が向上する。
【0086】また、静電容量センサ1iによれば、前述
した静電容量センサ1hと同様に、検出素子2が帯電板
4を有しているので、検出素子2自体の感度が向上し、
検出距離L1 を長くすることができるとともに、外部環
境の変動による検出素子2の静電容量の変化量が低減さ
れ、これによりS/N比が増大し、静電容量センサ1i
の検出精度が向上し、また、静電容量センサ1iの薄型
化にも有利である。
【0087】次に、本発明の静電容量センサの第10実
施例を説明する。図11は、本発明の静電容量センサの
第10実施例を示す側面図である。なお、前述した静電
容量センサ1hとの共通点については説明を省略し、主
な相違点を説明する。
【0088】同図に示すように、静電容量センサ1jで
は、中継回路11が並列に接続された可変抵抗13と可
変コンデンサ15とで構成されている。静電容量センサ
1jのこの他の構成は、前述した静電容量センサ1hと
ほぼ同様である。
【0089】この静電容量センサ1jでは、可変抵抗1
3によりその抵抗値を調整することができるので、検出
素子2の感度と、その感度の安定性とを考慮しつつ、こ
れらを容易に調整することができる。そして、可変コン
デンサ15によりその容量を調整することができるの
で、検出素子2の感度、すなわち検出距離L1 を容易に
調整することができる。
【0090】また、静電容量センサ1jによれば、前述
した静電容量センサ1hと同様に、検出素子2が帯電板
4を有しているので、検出素子2自体の感度が向上し、
検出距離L1 を長くすることができるとともに、外部環
境の変動による検出素子2の静電容量の変化量が低減さ
れ、これによりS/N比が増大し、静電容量センサ1j
の検出精度が向上し、また、静電容量センサ1jの薄型
化にも有利である。
【0091】次に、本発明の静電容量センサの第11実
施例を説明する。図12は、本発明の静電容量センサの
第11実施例を示す側面図である。なお、前述した静電
容量センサ1hとの共通点については説明を省略し、主
な相違点を説明する。
【0092】同図に示すように、静電容量センサ1k
は、検出素子2の構成が前述した静電容量センサ1hと
異なり、この他の構成は、静電容量センサ1hとほぼ同
様である。
【0093】静電容量センサ1kの検出素子2は、2つ
の帯電板、すなわち帯電板(第1の帯電板)41および
帯電板(第2の帯電板)42と、検出電極3と、アース
電極5とで構成されている。この場合、帯電板41およ
び42は、帯電板41が検出素子3側に位置し、帯電板
42がアース電極5側に位置するように、検出素子2の
厚さ方向(図12中上下方向)に沿って配置されてい
る。
【0094】なお、静電容量センサ1kでは、検出電極
3と帯電板41との間の距離をL2、帯電板42とアー
ス電極5との間の距離をL3 とする。この静電容量セン
サ1kでは、検出電極3と帯電板41とで第1のコンデ
ンサが形成され、帯電板41と帯電板42とで第2のコ
ンデンサが形成され、帯電板42とアース電極5とで第
3のコンデンサが形成されるので、静電容量センサ1h
に比べ、直列に接続さたコンデンサの数が多い。このた
め、静電容量センサ1hに比べ、検出素子2自体の感度
が向上し、検出距離L1 を長くすることができるととも
に、外部環境の変動によって生じるノイズが減少し、静
電容量センサ1gの検出精度が向上する。
【0095】また、この静電容量センサ1kでは、前述
した静電容量センサ1hと同様に、可変抵抗13により
その抵抗値を調整することができるので、検出素子2の
感度と、その感度の安定性とを考慮しつつ、これらを容
易に調整することができる。そして、可変コンデンサ1
5によりその容量を調整することができるので、検出素
子2の感度、すなわち検出距離L1 を容易に調整するこ
とができる。また、帯電板4とアース電極5との間の距
離L3 を一定にしたままで、検出素子2の感度を向上さ
せることができるので、静電容量センサ1kの薄型化に
も有利である。なお、本発明では、検出素子2の帯電板
の数は、3以上であってもよい。
【0096】ここで帯電板の数が多い程、直列に接続さ
れたコンデンサが多く形成されるので、感度の向上と、
検出精度の向上という観点からは、帯電板の数は多い程
好ましいが、帯電板の数が多い程、静電容量センサの厚
さ(図12中上下方向の長さ)が大きくなってしまう。
これらの事情を考慮すると、検出素子2の帯電板の数
は、2〜10程度が好ましく、2〜5程度がより好まし
い。
【0097】また、静電容量センサ1h以外の各静電容
量センサ1a〜1g、1iおよび1jでも、前述した静
電容量センサ1kと同様に、帯電板を複数設けるのが好
ましい。
【0098】本発明の静電容量センサの用途は特に限定
されないが、例えば、近接スイッチ(非接触スイッ
チ)、距離センサ、タッチセンサ、変位計、厚み計等の
各種センサに適用される。
【0099】そして、本発明の静電容量センサを近接ス
イッチとして用いる場合には、例えば、エレベータ、エ
スカレータ、トイレの便器、車のバンパー、リフト機構
等に設けることができる。
【0100】
【実施例】次に、本発明の静電容量センサの具体的実施
例について説明する。
【0101】(実施例1)図3に示す静電容量センサ1
bを製造した。諸条件は下記の通りである。
【0102】[検出電極] 材質:アルミニウム合金 検出面の寸法:3cm×150cm(450cm2 ) 厚さ:0.2cm
【0103】[帯電板] 材質:アルミニウム合金 寸法:3cm×150cm(450cm2 ) 厚さ:0.2cm
【0104】[アース電極] 材質:アルミニウム合金 寸法:3cm×150cm(450cm2 ) 厚さ:0.2cm
【0105】[検出電極、帯電板およびアース電極の支
持部材] 材質:アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体(ABS樹脂)
【0106】[検出電極と帯電板との間の距離L2 ] L2 :0.2cm
【0107】[帯電板とアース電極との間の距離L3 ] L3 :1.5cm
【0108】(実施例2)帯電板とアース電極との間の
距離L3 を2.0cmとした以外は実施例1と同様の静電
容量センサ1bを製造した。
【0109】(実施例3)図9に示す静電容量センサ1
hを製造した。諸条件は実施例2と同様である。
【0110】(比較例1)帯電板を省略し、かつ、検出
電極の寸法を3cm×3cm(9cm2 )とした以外は実施例
1と同様の静電容量センサを製造した。
【0111】<実験>実施例1〜3および比較例1の静
電容量センサの検出距離L1 を測定した。なお、検出回
路60の比較器66におけるしきい値は、すべて同一値
に設定した。また、実施例3の静電容量センサ1hで
は、可変抵抗13の抵抗値を0Ω(可変抵抗13を短
絡)とし、可変コンデンサの容量を500μF および1
000μFとした。この結果は、下記表1に示す通りで
ある。
【0112】
【表1】
【0113】上記表1に示すように、実施例1〜3の静
電容量センサは、帯電板を有しているので検出距離L1
が大きい。これに対し、比較例1の静電容量センサは、
検出距離L1 が小さい。
【0114】また、実施例1〜3の静電容量センサは、
検出電極の検出面の面積が450cm2 であるにもかかわ
らず、検出距離L1 が一定であり、検出精度が高かっ
た。これに対し、比較例1の静電容量センサは、検出電
極の検出面の面積が9cm2であるが、検出距離L1 にバ
ラツキがあり、検出精度が低かった。 (実施例4)
【0115】前記実施例1〜3において、それぞれ、帯
電板を検出素子の厚さ方向に沿って2つ設置し、前記と
同様の実験を行ったところ、検出距離L1 がさらに大き
くなり、検出精度もさらに向上した。
【0116】以上、本発明の静電容量センサを、図示の
各実施例に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定
されるものではない。例えば、本発明では、検出回路6
0は、図示の構成のものに限定されない。
【0117】また、本発明では、中継回路11は、図示
の構成のもの、すなわち静電容量センサの感度を安定さ
せる機能を有するものや、静電容量センサの感度を設定
する機能を有するものに限定されず、任意の目的を達成
するものとすることができる。また、本発明では、回路
基板6が、検出電極3の面32以外の部位(例えば、取
り付け部8の裏面や側面等)に設置されてもよい。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の静電容量
センサによれば、検出素子が帯電板を有しているので、
検出素子の感度が向上し、検出距離を大きくすることが
できるとともに、外部環境の変動による検出素子の静電
容量の変化量が低減され、これによりノイズに対する信
号の割合(S/N比)が増大し、静電容量センサの検出
精度が向上する。
【0119】特に、複数の帯電板が検出素子の厚さ方向
に沿って配置されている場合には、帯電板が1つの場合
に比べ、検出素子の感度が高く、検出距離を大きくする
ことができるとともに、静電容量センサの検出精度が高
い。
【0120】また、帯電板とアース電極との間の距離
が、検出電極と帯電板との間の距離より大きく設定され
ている場合には、帯電板の電荷のアース電極側への放電
が抑制され、帯電板の電荷が検出電極側に移行し易くな
るので、検出素子の感度が高く、検出距離を大きくする
ことができる。
【0121】また、アース電極が電源部のマイナス側端
子に電気的に接続されている場合、特に、アース電極が
中継回路を介して電源部のマイナス側端子に電気的に接
続されている場合には、アース電極が電源部のマイナス
側端子に接続されていない場合に比べ、アース電極から
電荷を効率良く放電することができ、これにより検出素
子の感度が向上する。そして、アース電極が、空中に存
在する電荷の影響や、アース電極から大地までの間の静
電容量の影響を実質的に受けなくなり、静電容量の変動
によって生じるノイズが低減され、これにより静電容量
センサの検出精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電容量センサの第1実施例を示す側
面図である。
【図2】本発明における検出回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の静電容量センサの第2実施例を示す側
面図である。
【図4】本発明の静電容量センサの第3実施例を示す側
面図である。
【図5】本発明の静電容量センサの第4実施例を示す側
面図である。
【図6】本発明の静電容量センサの第5実施例を示す側
面図である。
【図7】本発明の静電容量センサの第6実施例を示す側
面図である。
【図8】本発明の静電容量センサの第7実施例を示す側
面図である。
【図9】本発明の静電容量センサの第8実施例を示す側
面図である。
【図10】本発明の静電容量センサの第9実施例を示す
側面図である。
【図11】本発明の静電容量センサの第10実施例を示
す側面図である。
【図12】本発明の静電容量センサの第11実施例を示
す側面図である。
【符号の説明】
1a〜1k 静電容量センサ 2 検出素子 3 検出電極 31 検出面 32 面 4、41、42 帯電板 5 アース電極 6 回路基板 60 検出回路 61 パルス信号発生回路 62 抵抗 63 減衰器 64 差動増幅器 65 AC−DC変換器 66 比較器 7 電源部 71 プラス側端子 72 マイナス側端子 8 取り付け部 9 被検物 11 中継回路 12 抵抗 13 可変抵抗 14 コンデンサ 15 可変コンデンサ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出電極と、アース電極と、前記検出電
    極とアース電極との間に位置する少なくとも1つの帯電
    板とが互いに絶縁された状態で配置された静電容量型の
    検出素子と、 被検物による前記検出電極の静電容量の変化を検出する
    検出回路と、 前記検出回路に電力を供給するための電源部とを有する
    ことを特徴とする静電容量センサ。
  2. 【請求項2】 前記アース電極は、前記電源部のマイナ
    ス側端子に電気的に接続されている請求項1に記載の静
    電容量センサ。
  3. 【請求項3】 前記アース電極は、中継回路を介して前
    記電源部のマイナス側端子に電気的に接続されている請
    求項1に記載の静電容量センサ。
  4. 【請求項4】 前記中継回路が抵抗を有する請求項3に
    記載の静電容量センサ。
  5. 【請求項5】 前記抵抗が可変抵抗である請求項4に記
    載の静電容量センサ。
  6. 【請求項6】 前記中継回路がコンデンサを有する請求
    項3ないし5のいずれかに記載の静電容量センサ。
  7. 【請求項7】 前記コンデンサが可変コンデンサである
    請求項6に記載の静電容量センサ。
  8. 【請求項8】 前記中継回路は、静電容量センサの感度
    を設定する機能を有するものである請求項3に記載の静
    電容量センサ。
  9. 【請求項9】 前記中継回路は、静電容量センサの感度
    を安定させる機能を有するものである請求項3または8
    に記載の静電容量センサ。
  10. 【請求項10】 前記帯電板と前記アース電極との間の
    距離の設定により、静電容量センサの感度を設定するよ
    う構成されている請求項1ないし9のいずれかに記載の
    静電容量センサ。
  11. 【請求項11】 前記帯電板と前記アース電極との間の
    距離が、前記検出電極と前記帯電板との間の距離より大
    きく設定されている請求項1ないし10のいずれかに記
    載の静電容量センサ。
  12. 【請求項12】 前記検出回路は、前記検出電極の検出
    面の反対側に設置されている請求項1ないし11のいず
    れかに記載の静電容量センサ。
  13. 【請求項13】 複数の帯電板が検出素子の厚さ方向に
    沿って配置されている請求項1ないし12のいずれかに
    記載の静電容量センサ。
JP25777596A 1996-09-06 1996-09-06 静電容量センサ Ceased JP2000028309A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25777596A JP2000028309A (ja) 1996-09-06 1996-09-06 静電容量センサ
PCT/JP1997/003154 WO1998010239A1 (fr) 1996-09-06 1997-09-08 Capteur de capacite
CA002266026A CA2266026C (en) 1996-09-06 1997-09-08 Capacitance sensor
AU41362/97A AU4136297A (en) 1996-09-06 1997-09-08 Capacitance sensor
US09/948,284 US6476620B2 (en) 1996-09-06 2001-09-06 Electrostatic capacity sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25777596A JP2000028309A (ja) 1996-09-06 1996-09-06 静電容量センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000028309A true JP2000028309A (ja) 2000-01-28

Family

ID=17310936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25777596A Ceased JP2000028309A (ja) 1996-09-06 1996-09-06 静電容量センサ

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2000028309A (ja)
AU (1) AU4136297A (ja)
CA (1) CA2266026C (ja)
WO (1) WO1998010239A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003530576A (ja) * 2000-04-06 2003-10-14 エレシス ノース アメリカ インコーポレイテッド 車両乗員検出のための厚み測定システム及び方法
JP2004301795A (ja) * 2003-04-01 2004-10-28 A & D Co Ltd 静電容量式荷重センサ
JPWO2004059343A1 (ja) * 2002-12-25 2006-04-27 株式会社エーシーティー・エルエスアイ 静電容量検出型近接センサ
JP2008191110A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Denso Corp 2電極型静電容量センサ、車両用乗員検出装置及び車両用乗員保護システム
JP2010181369A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Panasonic Corp 人体検知センサ
JP2010230438A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Toyota Boshoku Corp 静電容量センサ及び静電容量検出方法
KR101123147B1 (ko) * 2010-04-05 2012-03-16 (주)유민에쓰티 정전용량형 근접센서
JP2021021598A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 重信 飯塚 近接センサ回路

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
LU100330B1 (en) * 2017-06-29 2019-01-08 Iee Sa Capacitive Sensor Arrangement

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS587503A (ja) * 1981-07-08 1983-01-17 Nippon Steel Corp 容量式変位計
JP2934672B2 (ja) * 1989-07-03 1999-08-16 直之 大纒 静電容量型検出装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003530576A (ja) * 2000-04-06 2003-10-14 エレシス ノース アメリカ インコーポレイテッド 車両乗員検出のための厚み測定システム及び方法
JP4921676B2 (ja) * 2000-04-06 2012-04-25 エレシス ノース アメリカ インコーポレイテッド 車両乗員検出のための厚み測定システム及び方法
JPWO2004059343A1 (ja) * 2002-12-25 2006-04-27 株式会社エーシーティー・エルエスアイ 静電容量検出型近接センサ
US7545153B2 (en) 2002-12-25 2009-06-09 ACT · LSI Inc. Capacitance detecting proximity sensor
JP4578980B2 (ja) * 2002-12-25 2010-11-10 株式会社エーシーティー・エルエスアイ 静電容量検出型近接センサ
JP2004301795A (ja) * 2003-04-01 2004-10-28 A & D Co Ltd 静電容量式荷重センサ
JP2008191110A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Denso Corp 2電極型静電容量センサ、車両用乗員検出装置及び車両用乗員保護システム
US7688204B2 (en) 2007-02-07 2010-03-30 Denso Corporation Double-electrode capacitive sensor, passenger detector, and passenger protection system
JP2010181369A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Panasonic Corp 人体検知センサ
JP2010230438A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Toyota Boshoku Corp 静電容量センサ及び静電容量検出方法
KR101123147B1 (ko) * 2010-04-05 2012-03-16 (주)유민에쓰티 정전용량형 근접센서
JP2021021598A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 重信 飯塚 近接センサ回路

Also Published As

Publication number Publication date
WO1998010239A1 (fr) 1998-03-12
AU4136297A (en) 1998-03-26
CA2266026C (en) 2006-06-20
CA2266026A1 (en) 1998-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6476620B2 (en) Electrostatic capacity sensor
US4136291A (en) Capacitive touch-pad devices with dynamic bias
US8587329B2 (en) Circuit arrangement for determination of a measuring capacitance
CN101551354B (zh) 液体浓度测量设备
EP1427612B1 (en) Conductive e-field occupant sensing
US7119705B2 (en) Shielded capacitive load cell apparatus responsive to weight applied to a vehicle seat
JP2000028309A (ja) 静電容量センサ
KR950033487A (ko) 용량식 센서장치
JP2008108534A (ja) 人体接近検出装置
JP4319970B2 (ja) 静電容量式近接センサ
CA1140648A (en) Threshold detector for a condition indication
JP2021520503A (ja) 車両の乗員室内部の乗員の有無を検出するためのデバイス
JP2000048694A (ja) 静電容量形近接センサ
US5095751A (en) Acceleration sensor
SE518888C2 (sv) Anordning för närvaroavkänning och fordonssäte innefattande anordningen
US20050068043A1 (en) Capacitive measuring system
JP2607858Y2 (ja) 静電容量形音響トランスデューサを試験するためのシステム
US11946294B2 (en) Door handle
JP2618822B2 (ja) 静電容量センサ
JP2002014174A (ja) 静電容量センサ
JP2769911B2 (ja) 感圧回路
JPH0777507A (ja) アルコール濃度センサ
JP4387565B2 (ja) 静電容量センサ
JP6729538B2 (ja) 心電センサ
JPH0639337Y2 (ja) 加速度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060517

A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20060922