JP2000027165A - 緊急作動装置付フローティングゲート - Google Patents
緊急作動装置付フローティングゲートInfo
- Publication number
- JP2000027165A JP2000027165A JP10196377A JP19637798A JP2000027165A JP 2000027165 A JP2000027165 A JP 2000027165A JP 10196377 A JP10196377 A JP 10196377A JP 19637798 A JP19637798 A JP 19637798A JP 2000027165 A JP2000027165 A JP 2000027165A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate
- floating gate
- arm
- door body
- floating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Barrages (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 閉作動時に塵芥等を噛み込んだとき、又は開
作動時に扉体下側に塵芥等が堆積した場合、遠隔にてゲ
ートを操作し障害を排除することが可能な緊急作動装置
付フローティングゲートを提供する。 【解決手段】 河川堤防に設ける樋門の通水断面内に設
置され、河川水位の変動によって無動力・自動的に水路
1を開放・閉塞する浮体式起伏型扉体2からなる河川水
逆流防止用フローティングゲート設備において、水路1
側部に設けた作動室に、扉体回転作動用駆動軸12に取
り付けられたトルクアーム13先端に設けたピン14と
円弧状孔16で差動結合された作動アーム15、及びこ
の作動アーム15を駆動する油圧シリンダー17を設置
した緊急作動装置付フローティングゲート。
作動時に扉体下側に塵芥等が堆積した場合、遠隔にてゲ
ートを操作し障害を排除することが可能な緊急作動装置
付フローティングゲートを提供する。 【解決手段】 河川堤防に設ける樋門の通水断面内に設
置され、河川水位の変動によって無動力・自動的に水路
1を開放・閉塞する浮体式起伏型扉体2からなる河川水
逆流防止用フローティングゲート設備において、水路1
側部に設けた作動室に、扉体回転作動用駆動軸12に取
り付けられたトルクアーム13先端に設けたピン14と
円弧状孔16で差動結合された作動アーム15、及びこ
の作動アーム15を駆動する油圧シリンダー17を設置
した緊急作動装置付フローティングゲート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川の樋門・樋管
用自動逆流防止ゲートとして設置される浮体式起伏ゲー
ト(フローティングゲート)において、開閉途中に塵芥
等が噛み込み、完全なゲートの開閉作動に支障が発生し
た場合、任意にゲートを作動させ開閉障害を排除する装
置を附帯させたフローティングゲートに関する。
用自動逆流防止ゲートとして設置される浮体式起伏ゲー
ト(フローティングゲート)において、開閉途中に塵芥
等が噛み込み、完全なゲートの開閉作動に支障が発生し
た場合、任意にゲートを作動させ開閉障害を排除する装
置を附帯させたフローティングゲートに関する。
【0002】
【従来の技術】河川堤防の樋門・樋管には、河川増水時
(洪水時等)、堤防内又は支川に河川水が逆流しないよ
うに昇降式のゲート設備が一般的に設けられてきたが、
近年、ゲートの開閉を河川水位の状況に応じて自動的・
無動力で行える浮体式起伏ゲートの設置が行われるよう
になってきた。
(洪水時等)、堤防内又は支川に河川水が逆流しないよ
うに昇降式のゲート設備が一般的に設けられてきたが、
近年、ゲートの開閉を河川水位の状況に応じて自動的・
無動力で行える浮体式起伏ゲートの設置が行われるよう
になってきた。
【0003】このゲート型式は、通常の開閉作動が上下
流水位(本川・支川水位)の変動のみで行え、下流水を
上流側に逆流させないことを目的として、感潮河川、堤
防内側潮遊池等で広く採用されてきたものである。
流水位(本川・支川水位)の変動のみで行え、下流水を
上流側に逆流させないことを目的として、感潮河川、堤
防内側潮遊池等で広く採用されてきたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このフロー
ティングゲートを樋門用の設備として設置した場合、閉
作動時に、上流から流下した浮遊塵芥等が扉体と上部戸
当たり(上部水密部)との間に噛み込み、完全な閉状態
を妨害、又は、開作動時扉体下側に塵芥等が堆積し、完
全な開作動に支障を発生させることが予想される。この
場合、本川からの逆流、又は支川の排水障害が発生し重
大な被害に発展する恐れがある。
ティングゲートを樋門用の設備として設置した場合、閉
作動時に、上流から流下した浮遊塵芥等が扉体と上部戸
当たり(上部水密部)との間に噛み込み、完全な閉状態
を妨害、又は、開作動時扉体下側に塵芥等が堆積し、完
全な開作動に支障を発生させることが予想される。この
場合、本川からの逆流、又は支川の排水障害が発生し重
大な被害に発展する恐れがある。
【0005】本発明は、閉作動時に塵芥等を噛み込んだ
とき、又は開作動時に扉体下側に塵芥等が堆積した場
合、遠隔にてゲートを操作し障害を排除することが可能
な緊急作動装置付フローティングゲートを提供すること
を目的とする。
とき、又は開作動時に扉体下側に塵芥等が堆積した場
合、遠隔にてゲートを操作し障害を排除することが可能
な緊急作動装置付フローティングゲートを提供すること
を目的とする。
【0006】即ち、閉作動時塵芥噛み込み発生時はゲー
トを少し開作動させ塵芥を低水位側に洗流させ、開作動
時扉体下側に塵芥等の堆積が発生した場合はゲートを強
制的に持ち上げ、超流水によって堆積物を洗流排除させ
ることを目的とする。
トを少し開作動させ塵芥を低水位側に洗流させ、開作動
時扉体下側に塵芥等の堆積が発生した場合はゲートを強
制的に持ち上げ、超流水によって堆積物を洗流排除させ
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の緊急作動装置付フローティングゲートは、
樋門通水断面内に設置されて水路を開放・閉塞する浮体
式起伏型扉体からなるフローティングゲートにおいて、
前記水路側部に設けた作動室に、前記扉体回転作動用駆
動軸に取り付けられたトルクアーム先端に設けたピンと
円弧状孔で差動結合された作動アーム、及びこの作動ア
ームを駆動する油圧シリンダーを設置したものである。
め、本発明の緊急作動装置付フローティングゲートは、
樋門通水断面内に設置されて水路を開放・閉塞する浮体
式起伏型扉体からなるフローティングゲートにおいて、
前記水路側部に設けた作動室に、前記扉体回転作動用駆
動軸に取り付けられたトルクアーム先端に設けたピンと
円弧状孔で差動結合された作動アーム、及びこの作動ア
ームを駆動する油圧シリンダーを設置したものである。
【0008】前記油圧シリンダーには、油圧回路開放に
より、通常時のゲート自動作動に支障を及ぼさないよ
う、シリンダーロッドを中立位置まで復元させるスプリ
ング機能を設ける。
より、通常時のゲート自動作動に支障を及ぼさないよ
う、シリンダーロッドを中立位置まで復元させるスプリ
ング機能を設ける。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0010】本発明のフローティングゲートの基本機能
は次のとうりである。
は次のとうりである。
【0011】a)通常は上下流水位の変動のみで、ゲー
トが無動力・自動作動で確実に開閉し、逆流防止を行う
こと。
トが無動力・自動作動で確実に開閉し、逆流防止を行う
こと。
【0012】b)塵芥等の噛み込み、堆積等により自動
開閉に支障が発生した場合、堤防上等の遠隔にてゲート
を任意に作動することが可能な機構であること。
開閉に支障が発生した場合、堤防上等の遠隔にてゲート
を任意に作動することが可能な機構であること。
【0013】緊急操作の内容は次のとうりとする。
【0014】a)扉体背面下側(下流側)に塵芥等が堆
積した場合、全開位置より15〜20度ゲートを強制的
に閉操作(起立操作)・保持し、越流水によって芥等を
洗流させる。(越流水で排除できない場合は人力で排除
できるようにする) b)閉作動時に塵芥等を噛み込んだ場合は、ゲートを強
制開作動させ、流水によって芥等を洗流させる。ゲート
は全閉位置より約15〜20度強制開操作が可能とす
る。
積した場合、全開位置より15〜20度ゲートを強制的
に閉操作(起立操作)・保持し、越流水によって芥等を
洗流させる。(越流水で排除できない場合は人力で排除
できるようにする) b)閉作動時に塵芥等を噛み込んだ場合は、ゲートを強
制開作動させ、流水によって芥等を洗流させる。ゲート
は全閉位置より約15〜20度強制開操作が可能とす
る。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。
【0016】図1、図2は本発明のフローティングゲー
トの概略構成を示す樋門通水部の側断面図である。図1
はゲート全開状態、図2はゲート全閉状態を示す。
トの概略構成を示す樋門通水部の側断面図である。図1
はゲート全開状態、図2はゲート全閉状態を示す。
【0017】これらの図において、1は樋門通水路、2
は浮体式起伏型扉体(フローティングゲート)、3はゲ
ート上部支持部(上部水密部)、4は側部戸当金物、5
は底部戸当金物、6は油圧制御装置である。扉体2と底
部戸当金物5との間には底部水密ゴム7が、扉体2の両
側部には8の側部水密ゴム8が連続する水密性を持って
各々取り付けられ、上部支持部3には9の上部水密ゴム
9がゲート全閉時側部水密ゴム8と連続性を有するよう
に取り付けられている。
は浮体式起伏型扉体(フローティングゲート)、3はゲ
ート上部支持部(上部水密部)、4は側部戸当金物、5
は底部戸当金物、6は油圧制御装置である。扉体2と底
部戸当金物5との間には底部水密ゴム7が、扉体2の両
側部には8の側部水密ゴム8が連続する水密性を持って
各々取り付けられ、上部支持部3には9の上部水密ゴム
9がゲート全閉時側部水密ゴム8と連続性を有するよう
に取り付けられている。
【0018】図3、図4は開閉障害時の緊急操作内容を
示す。
示す。
【0019】図3は扉体背面下側に塵芥等が堆積した場
合、ゲート2を起立操作し、越流水で洗流させるときの
ゲート作動状態を示す。
合、ゲート2を起立操作し、越流水で洗流させるときの
ゲート作動状態を示す。
【0020】図4はゲート閉作動時、扉体2と上部水密
部に芥等が噛み込んだ場合、ゲートを開作動させ、水流
によって芥等を洗い流すときのゲートの作動状態を示
す。
部に芥等が噛み込んだ場合、ゲートを開作動させ、水流
によって芥等を洗い流すときのゲートの作動状態を示
す。
【0021】図5は、ゲートの構成概要図であり、浮体
式起伏型扉体2と回転支承金物10とを組合せ通水断面
内に設置する。水路側部に作動(装置)室を設け、扉体
2に固定取り付けした転駆動軸12を受ける軸受金物1
1と、駆動軸12と連動して回転するよう取り付けられ
たトルクアーム13と、駆動軸12に対して自由に回転
作動する作動アーム15と、作動アーム15の先端と、
先端取り付け金物18で連結されている油圧シリンダー
17を設置する。トルクアーム13にはピン14が固設
されており、作動アーム15に設けた円弧状孔16内に
遊合されている。円弧状孔16は、扉体2の上下流水位
による自由な開閉作動が油圧シリンダー17に関係なく
行えるよう設けられている。この回転角は、本実施例の
場合60度に設定している。油圧シリンダー17は、作
動アーム15の回動に伴って俯仰するので、これに追従
できるようトラニオン19で支持されている。
式起伏型扉体2と回転支承金物10とを組合せ通水断面
内に設置する。水路側部に作動(装置)室を設け、扉体
2に固定取り付けした転駆動軸12を受ける軸受金物1
1と、駆動軸12と連動して回転するよう取り付けられ
たトルクアーム13と、駆動軸12に対して自由に回転
作動する作動アーム15と、作動アーム15の先端と、
先端取り付け金物18で連結されている油圧シリンダー
17を設置する。トルクアーム13にはピン14が固設
されており、作動アーム15に設けた円弧状孔16内に
遊合されている。円弧状孔16は、扉体2の上下流水位
による自由な開閉作動が油圧シリンダー17に関係なく
行えるよう設けられている。この回転角は、本実施例の
場合60度に設定している。油圧シリンダー17は、作
動アーム15の回動に伴って俯仰するので、これに追従
できるようトラニオン19で支持されている。
【0022】図6に、上下流水圧差(浮力)によるゲー
トの自動作動時の概要を示す。この状態では油圧シリン
ダー17は作動していない。(a−1)はゲートの完全
開放状態(全開状態)を示し、(a−2)はそのときの
トルクアーム13と作動アーム15の関係を示してい
る。(b−1)はゲートが下流水位による浮力の発生で
起立作動している状態を示し、(b−2)はそのときの
トルクアーム13と作動アーム15の関係を示してい
る。(c−1)はゲートの完全閉塞状態(全閉状態)を
示し、(c−2)はそのときのトルクアーム13と作動
アーム15の関係を示している。
トの自動作動時の概要を示す。この状態では油圧シリン
ダー17は作動していない。(a−1)はゲートの完全
開放状態(全開状態)を示し、(a−2)はそのときの
トルクアーム13と作動アーム15の関係を示してい
る。(b−1)はゲートが下流水位による浮力の発生で
起立作動している状態を示し、(b−2)はそのときの
トルクアーム13と作動アーム15の関係を示してい
る。(c−1)はゲートの完全閉塞状態(全閉状態)を
示し、(c−2)はそのときのトルクアーム13と作動
アーム15の関係を示している。
【0023】このように,上下流水位によってゲートが
自動開閉作動するとき、浮体式起伏型扉体2に連動する
トルクアーム13は、作動アーム15に干渉されること
なく、浮体式起伏型扉体2と同時に自在に回転すること
ができる。
自動開閉作動するとき、浮体式起伏型扉体2に連動する
トルクアーム13は、作動アーム15に干渉されること
なく、浮体式起伏型扉体2と同時に自在に回転すること
ができる。
【0024】図7はゲート背面下方(下流側)に塵芥等
が堆積した場合の作動を示す概要図である。この場合
は、ゲートを強制的に所定角度持ち上げ(閉回転)作動
させる。
が堆積した場合の作動を示す概要図である。この場合
は、ゲートを強制的に所定角度持ち上げ(閉回転)作動
させる。
【0025】図7(a−1),(a−2)はゲート全開
時の状態を示す。この状態より、油圧シリンダー17を
伸作動させ、作動アーム15を反時計方向へ回転させ
る。
時の状態を示す。この状態より、油圧シリンダー17を
伸作動させ、作動アーム15を反時計方向へ回転させ
る。
【0026】図7(b−1),(b−2)はゲートが2
0度回転起立したときの状態を示す。浮体式起伏型扉体
2と連結したトルクアーム13が作動アーム15により
回転し、浮体式起伏型扉体2を起立方向へ回転させる。
0度回転起立したときの状態を示す。浮体式起伏型扉体
2と連結したトルクアーム13が作動アーム15により
回転し、浮体式起伏型扉体2を起立方向へ回転させる。
【0027】図7(c−1),(c−2)は操作完了
後、油圧シリンダーの操作回路を開放する(後述)こと
で、浮体式起伏型扉体2の自重による回転力でトルクア
ーム13と作動アーム15を開方向に回転させ、ゲート
全開状態に戻る状態を示す。
後、油圧シリンダーの操作回路を開放する(後述)こと
で、浮体式起伏型扉体2の自重による回転力でトルクア
ーム13と作動アーム15を開方向に回転させ、ゲート
全開状態に戻る状態を示す。
【0028】図8はゲート閉作動時、扉体2と上部支持
部間に塵芥等が噛み込んだ場合の作動を示す概要図であ
る。この場合は、ゲートを強制的に所定角度開作動さ
せ、流水によって芥等を洗い流させる。
部間に塵芥等が噛み込んだ場合の作動を示す概要図であ
る。この場合は、ゲートを強制的に所定角度開作動さ
せ、流水によって芥等を洗い流させる。
【0029】図8(a−1),(a−2)はゲート全閉
時の状態を示す。この状態より、油圧シリンダー17を
縮作動(図中右方向)させ、作動アーム15を時計方向
へ回転させる。
時の状態を示す。この状態より、油圧シリンダー17を
縮作動(図中右方向)させ、作動アーム15を時計方向
へ回転させる。
【0030】図8(b−1),(b−2)はゲートが全
閉状態より20度回転倒伏したときの状態を示す。
閉状態より20度回転倒伏したときの状態を示す。
【0031】浮体式起伏型扉体2と連結したトルクアー
ム13が作動アーム15により回転し、浮体式起伏型扉
体2を倒伏方向へ回転させる。
ム13が作動アーム15により回転し、浮体式起伏型扉
体2を倒伏方向へ回転させる。
【0032】図8(c−1),(c−2)は操作完了
後、油圧シリンダーの操作回路を開放する(後述)こと
で、扉体2にかかる水圧(又は浮力)によりトルクアー
ム13と作動アーム15を閉方向に回転させ、ゲート全
閉状態に戻る状態を示す。
後、油圧シリンダーの操作回路を開放する(後述)こと
で、扉体2にかかる水圧(又は浮力)によりトルクアー
ム13と作動アーム15を閉方向に回転させ、ゲート全
閉状態に戻る状態を示す。
【0033】ただし、強制開操作を上下流水位差がない
場合、又は上流側水位が高いときに行った場合油圧シリ
ンダー17を中立状態(a−1、2)に戻す外力が働か
ず作動アーム15が(b−1,2)の状態のままで、次
の自動開閉作動に支障をきたすことが想定される。した
がって油圧シリンダー17には(b−1,2)の状態か
ら自動的に(a−1,2)の状態へ復元する機能を付け
るものとする。内容は後述する。
場合、又は上流側水位が高いときに行った場合油圧シリ
ンダー17を中立状態(a−1、2)に戻す外力が働か
ず作動アーム15が(b−1,2)の状態のままで、次
の自動開閉作動に支障をきたすことが想定される。した
がって油圧シリンダー17には(b−1,2)の状態か
ら自動的に(a−1,2)の状態へ復元する機能を付け
るものとする。内容は後述する。
【0034】図9は本実施例の油圧回路の基本的構成を
示すものである。図中21は油タンク、22は油圧ポン
プ、23は操作レバーによって操作される3位置4接続
方向制御弁、24は同じく操作レバーによって操作され
る2ポート2位置切換弁である。(a)図示の状態は、
油圧シリンダー17のポートaとポートbが切換弁24
によって連通しており、また、油圧シリンダーは両ロッ
ドシリンダーとし、シリンダーロッドの動きによるa.
bポートを流れる油量が同一であるため、シリンダーロ
ッドが外力により自由に伸縮できる(自由に移動でき
る)状態である。
示すものである。図中21は油タンク、22は油圧ポン
プ、23は操作レバーによって操作される3位置4接続
方向制御弁、24は同じく操作レバーによって操作され
る2ポート2位置切換弁である。(a)図示の状態は、
油圧シリンダー17のポートaとポートbが切換弁24
によって連通しており、また、油圧シリンダーは両ロッ
ドシリンダーとし、シリンダーロッドの動きによるa.
bポートを流れる油量が同一であるため、シリンダーロ
ッドが外力により自由に伸縮できる(自由に移動でき
る)状態である。
【0035】(b)図示の状態は切換弁24を閉じ、方
向制御弁23を操作し、油圧ポンプ22からの圧油をb
ポートへ供給している状態を示す。このとき、油圧シリ
ンダーは伸作動する。(c)図は(b)図の逆操作を示
し、このとき、油圧シリンダーは縮作動する。
向制御弁23を操作し、油圧ポンプ22からの圧油をb
ポートへ供給している状態を示す。このとき、油圧シリ
ンダーは伸作動する。(c)図は(b)図の逆操作を示
し、このとき、油圧シリンダーは縮作動する。
【0036】図10に油圧シリンダーの自動復元機構を
示す。油圧シリンダー内部縮作動側に圧縮コイルバネ2
0が組み込まれている。圧縮コイルバネ20は図10
(a)に示す油圧シリンダー縮状態から油圧シリンダー
への外力が除かれたとき、シリンダーロッドを(b)に
示す中立位置まで戻すだけの力を発揮するよう設定され
ている。(c)に示す伸状態では完全に自由な状態とな
る。即ち、図8で説明したゲート閉状態からの強制開作
動を行うとき、油圧シリンダーは縮状態となり、コイル
バネは図10(a)の状態に圧縮されており、操作完了
後、油圧回路を図9(a)の状態にすることで、油圧シ
リンダーはコイルバネ20の反発力で図10(b)の中
立状態に復元することができる。
示す。油圧シリンダー内部縮作動側に圧縮コイルバネ2
0が組み込まれている。圧縮コイルバネ20は図10
(a)に示す油圧シリンダー縮状態から油圧シリンダー
への外力が除かれたとき、シリンダーロッドを(b)に
示す中立位置まで戻すだけの力を発揮するよう設定され
ている。(c)に示す伸状態では完全に自由な状態とな
る。即ち、図8で説明したゲート閉状態からの強制開作
動を行うとき、油圧シリンダーは縮状態となり、コイル
バネは図10(a)の状態に圧縮されており、操作完了
後、油圧回路を図9(a)の状態にすることで、油圧シ
リンダーはコイルバネ20の反発力で図10(b)の中
立状態に復元することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゲートが塵芥等を噛み込んだ場合、遠隔にてゲートを操
作し、ゲートを少し開くことで噛み込んだ塵芥等を低水
位側に流れさせ、その後ゲートは自動で閉じることを可
能な状態としたので、塵芥の噛み込みによるフローティ
ングゲートの不完全閉塞による河川水の逆流を有効に防
止することができる。
ゲートが塵芥等を噛み込んだ場合、遠隔にてゲートを操
作し、ゲートを少し開くことで噛み込んだ塵芥等を低水
位側に流れさせ、その後ゲートは自動で閉じることを可
能な状態としたので、塵芥の噛み込みによるフローティ
ングゲートの不完全閉塞による河川水の逆流を有効に防
止することができる。
【図1】 本発明のフローティングゲートの全開時の概
略構成を示す側断面図である。
略構成を示す側断面図である。
【図2】 本発明のフローティングゲートの全閉時の概
略構成を示す側断面図である。
略構成を示す側断面図である。
【図3】 本発明の緊急作動装置において、扉体背面下
側に塵芥等が堆積して開閉障害が発生した場合の操作内
容を示す。
側に塵芥等が堆積して開閉障害が発生した場合の操作内
容を示す。
【図4】 本発明の緊急作動装置において、扉体と上部
水密部に芥等が噛み込んで開閉障害が発生した場合の操
作内容を示す。
水密部に芥等が噛み込んで開閉障害が発生した場合の操
作内容を示す。
【図5】 ゲートの構成概要図である。
【図6】 浮力によるゲートの基本作動概要図である。
【図7】 ゲート背面下方(下流側)に塵芥等が堆積し
た場合のゲート作動概要図である。
た場合のゲート作動概要図である。
【図8】 ゲート閉作動時、扉体と上部水密部の間に塵
芥等が噛み込んだ場合のゲート作動概要図である。
芥等が噛み込んだ場合のゲート作動概要図である。
【図9】 本実施例の油圧回路の基本的構成を示す簡略
図である。
図である。
【図10】 油圧シリンダーの縮状態から中立状態への
自動復元機能を示す概要説明図である。
自動復元機能を示す概要説明図である。
1 (樋門の)水路,2 浮体式起伏型扉体(フローテ
ィングゲート)、3 ゲート上部支持部(上部水密
部)、4 側部戸当金物、5 底部戸当金物、6 油圧
制御装置、7 底部水密ゴム、8 側部水密ゴム、9
上部水密ゴム、10回転支承金物、11 軸受金物、1
2 駆動軸、13 トルクアーム、14 (トルクアー
ムの)ピン、15 作動アーム、16 (作動アーム
の)円弧状孔、17 油圧シリンダー、18 先端金
物、19 トラニオン、20 圧縮コイルバネ、21
油タンク、22 油圧ポンプ、23 3位置4接続方向
制御弁、24 2ポート2位置切換弁
ィングゲート)、3 ゲート上部支持部(上部水密
部)、4 側部戸当金物、5 底部戸当金物、6 油圧
制御装置、7 底部水密ゴム、8 側部水密ゴム、9
上部水密ゴム、10回転支承金物、11 軸受金物、1
2 駆動軸、13 トルクアーム、14 (トルクアー
ムの)ピン、15 作動アーム、16 (作動アーム
の)円弧状孔、17 油圧シリンダー、18 先端金
物、19 トラニオン、20 圧縮コイルバネ、21
油タンク、22 油圧ポンプ、23 3位置4接続方向
制御弁、24 2ポート2位置切換弁
Claims (2)
- 【請求項1】 河川堤防に設ける樋門の通水断面内に設
置され、河川水位の変動によって無動力・自動的に水路
を開放・閉塞する浮体式起伏型扉体からなる河川水逆流
防止用フローティングゲート設備において、 前記水路側部に設けた作動室に、前記扉体回転作動用駆
動軸に取り付けられたトルクアーム先端に設けたピンと
円弧状孔で差動結合された作動アーム、及びこの作動ア
ームを駆動する油圧シリンダーを設置したことを特徴と
する緊急作動装置付フローティングゲート。 - 【請求項2】 油圧シリンダーには、油圧回路開放時に
シリンダーロツドを中立状態に自動復元させるためのス
プリング機能を設けたことを特徴とする請求項1記載の
緊急作動装置付フローティングゲート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10196377A JP2000027165A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 緊急作動装置付フローティングゲート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10196377A JP2000027165A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 緊急作動装置付フローティングゲート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000027165A true JP2000027165A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16356864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10196377A Withdrawn JP2000027165A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 緊急作動装置付フローティングゲート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000027165A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100800563B1 (ko) | 2007-02-06 | 2008-02-04 | 홍종렬 | 전도 수문 |
CN106052611A (zh) * | 2016-05-24 | 2016-10-26 | 国家电网公司 | 一种闸门开度监测仪及其控制方法 |
JP2019094750A (ja) * | 2017-11-24 | 2019-06-20 | 田中 伸一 | 換気口浸水防止装置 |
WO2020039698A1 (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 日立造船株式会社 | 起伏ゲート |
-
1998
- 1998-07-10 JP JP10196377A patent/JP2000027165A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100800563B1 (ko) | 2007-02-06 | 2008-02-04 | 홍종렬 | 전도 수문 |
CN106052611A (zh) * | 2016-05-24 | 2016-10-26 | 国家电网公司 | 一种闸门开度监测仪及其控制方法 |
JP2019094750A (ja) * | 2017-11-24 | 2019-06-20 | 田中 伸一 | 換気口浸水防止装置 |
WO2020039698A1 (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 日立造船株式会社 | 起伏ゲート |
JP2020029713A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 日立造船株式会社 | 起伏ゲート |
JP7038025B2 (ja) | 2018-08-23 | 2022-03-17 | 日立造船株式会社 | 起伏ゲート |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4388494B2 (ja) | 陸閘の自動防潮扉設備 | |
KR100788918B1 (ko) | 펌프일체형수문 | |
KR101557744B1 (ko) | 저층수 배출이 가능한 가동보 수문 | |
JP2000027165A (ja) | 緊急作動装置付フローティングゲート | |
KR100838201B1 (ko) | 장애물에 의한 파손을 방지하는 수문 | |
CN109958184B (zh) | 排水管道冲刷拦截装置 | |
JP3544503B2 (ja) | 作動装置付浮体式起伏型ゲート設備 | |
KR200395621Y1 (ko) | 가변유량 자동 수문 | |
KR100812252B1 (ko) | 무전원형 수문 개폐식 맨홀 | |
JP3413598B2 (ja) | オーバーリンクゲート | |
KR101275510B1 (ko) | 개폐가 용이한 펌프 일체형 수문 | |
JP2008106461A (ja) | フラッシュゲート | |
JP3488653B2 (ja) | 強制作動装置付浮体式自動起伏ゲート | |
JP3957212B2 (ja) | 起伏式ゲート設備の作動装置 | |
JP3463980B2 (ja) | 自動作動起伏式ゲート | |
JP3544523B2 (ja) | 補助作動装置付浮体式起伏型ゲート設備 | |
KR102319410B1 (ko) | 이치수형 펌프수문 | |
JP2005200973A (ja) | フラップゲートの開閉管理装置 | |
JP3957213B2 (ja) | 浮体式起伏型ゲート設備の排砂構造 | |
JP3248069B2 (ja) | 水門の開閉装置 | |
KR200275426Y1 (ko) | 회전 개방형 자동수문 | |
KR200395475Y1 (ko) | 수로 개폐장치 | |
JP3088524U (ja) | 補助ゲート付きゲートポンプ設備 | |
CN215562402U (zh) | 一种水利工程施工防水排水装置 | |
JP5672559B2 (ja) | 起伏型自動ゲート設備の油圧制御回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051004 |