JP2000025569A - 加速度センサ - Google Patents
加速度センサInfo
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Abstract
のない加速度センサを得る。 【解決手段】 パウル66は、支軸70を中心として回
転可能にセンサカバー28に軸支され、その自重で、受
け部材76の下端がセンサレバー56の操作突起64の
上端に接している。操作突起64は、上端の形状が、接
点Pから軸線J(ブラケットの回転中心O)までの距離
Kが、軸線Jを中心とする仮想球Qの半径をL、中心線
Cと線分OPとの成す角をθ、接点Pが中心線C上にあ
るときの半径Lと線分OPとの長さの差とδとして、K
=L−δ・cos(θ)を満たすように決められてい
る。センサレバー56の移動方向と、受け部材76の下
端の移動方向とに大きな角度差が生じていても、接点P
が中心線Cから離間するに従って距離Kが長くなってい
るので、パウル66の回転量が一定になる。
Description
し、さらに詳しくは、例えば、車両のシートバック等の
傾斜部材に取り付けられて、この傾斜部材の傾斜による
影響を受けることなく車両の加速度を検出する加速度セ
ンサに関する。
には、車両のシートバック内のリトラクタに取り付けら
れた加速度センサ300の主要部が示されている。
に対して回転可能にブラケット(支持体)302が取り
付けられている。ブラケット302の回転軸は、シート
バックの回動軸と平行とされている。シートバック内に
は図示しない回転手段が設けられており、シートバック
の回動角度に関わらず、ブラケット302を水平面に対
して所定角度に維持できるようになっている。
質量のセンサボール(移動体)306が載置されてお
り、所定値以上の加速度でセンサボール306が慣性移
動すると、センサボール306が支持面304に沿って
上昇してレバー308を押し上げる。レバー308には
操作突起310が形成されており、この操作突起310
の上面は、ブラケット302の回転中心から一定距離を
有する円弧状に形成されている。
312が軸支されている。パウル312の受け部材31
4は、操作突起310の上面に接触しており(接点P
1)、レバー308がパウル312を押し上げること
で、パウル312がラチェットホイール316のラチェ
ット歯318に係合し、加速度を検出できる。
8とパウル312との接点P1が、シートバックの回動
角度(傾斜角度)によって変化する。例えば、図6及び
図7に示す状態では、接点P1が、ブラケット302の
回転中心を通りレバー308の移動方向(図6上下方
向)と平行な基準線C2上にあるが、図8に示す状態で
は、この接点P1が、基準線C2から離間している。
すると、センサボール306の移動量に対するパウル3
12の移動量(回動角度)も変化してしまう。すなわ
ち、図6に示す場合には、レバー308の移動方向と接
点P1の移動方向が略一致しているので、センサボール
306の移動量に対するパウル312の回動量が比較的
大きいが、図8に示す場合には、レバー308の移動方
向に対して接点P1の移動方向が傾斜しており、センサ
ボール306の移動量に対するパウル312の回動量が
比較的小さい。
ール316のラチェット歯318に係合させるために必
要なセンサボール306の移動量が、シートバックの回
動角度によって変化する。例えば、図8に示す場合にお
いて一点鎖線で示すように、図7に示す場合と同じだけ
センサボール306が移動しても、パウル312を十分
に回転させてラチェット歯318に確実に係合させるこ
とができず、センサボール306は実線で示す位置まで
移動する必要がある。
318に係合させるために必要なセンサボール306の
移動量が、シートバックの回動角度(傾斜角度)によっ
て変化し、加速度センサ300自体の感度も変化してし
まうことになる。
考慮し、傾斜部材が傾斜しても、感度が変化することの
ない加速度センサを得ることを課題とする。
は、傾斜可能な傾斜部材に取り付けられ、少なくともこ
の傾斜部材の傾斜中心と平行な軸回りに回転可能とされ
た支持体と、前記支持体の支持面に支持され、支持体に
作用した所定値以上の加速度で支持面上を慣性移動する
移動体と、前記傾斜部材の傾斜角度に関わらず前記支持
面が水平面に対して所定の角をなすように前記支持体を
回転させる回転手段と、前記支持体に取り付けられ、前
記支持面を慣性移動した前記移動体によって支持面から
離間する方向に移動されるレバーと、前記傾斜部材に取
り付けられ、前記支持面から離間する方向に移動した前
記レバーに押圧されて駆動される駆動体と、を有し、前
記レバーと前記駆動体との接点Pと前記支持体の回転中
心Oとの距離Kが、支持体の回転中心Oを通りレバーの
移動方向と平行な基準線Cから離間するに従って大きく
なるようにレバー又は駆動体の少なくとも一方の形状が
決められていることを特徴とする。
によって回転され、支持面が水平面に対して所定角度と
なる。この状態で支持体に所定値以上の加速度が作用す
ると、移動体が支持面上を慣性移動してレバーを支持面
から離間する方向に移動させる。さらに、レバーは、駆
動体を駆動させるので、加速度が検出される。レバーと
駆動体との接点Pと支持体の回転中心Oとの距離Kは、
支持体の回転中心Oを通りレバーの移動方向と平行な基
準線Sから離間するに従って大きくされている。従っ
て、接点Pが基準線S上にあるときには、レバーによっ
て駆動される駆動体の移動量は、この距離Kが回転中心
Oから一定距離とされた従来の加速度センサと比較し
て、小さくなる。これに対し、接点Pが基準線S上から
離間した位置にあるときには、レバーによって駆動され
る駆動体の移動量は、従来の加速度センサと比較して大
きくなる。これにより、移動体の移動量に対する駆動体
の移動量の変化が補正され、結果として、傾斜部材の回
動角度(傾斜角度)に関わらず、加速度センサは一定の
感度で加速度を検出することが可能となる。
斜部材に取り付けられ、少なくともこの傾斜部材の傾斜
中心と平行な軸回りに回転可能とされた支持体と、前記
支持体の支持面に支持され、支持体に作用した所定値以
上の加速度で支持面上を慣性移動する移動体と、前記傾
斜部材の傾斜角度に関わらず前記支持面が水平面に対し
て所定の角をなすように前記支持体を回転させる回転手
段と、前記支持体に取り付けられ、前記支持面を慣性移
動した前記移動体によって支持面から離間する方向に移
動されるレバーと、前記傾斜部材に取り付けられ、前記
支持面から離間する方向に移動した前記レバーに押圧さ
れて駆動される駆動体と、を有し、前記レバーと前記駆
動体との接点Pと前記支持体の回転中心Oとの距離K
が、前記回転中心Oを中心とする仮想球の半径をL、前
記回転中心Oを通り前記レバーの移動方向と平行な基準
線Cと線分OPとの成す角をθ、前記接点Pが基準線S
上にあるときの前記半径Lと線分OPとの長さの差を
δ、として、 K=L−δ・cos(θ) となるようにレバー又は駆動体の少なくとも一方の形状
が決められていることを特徴とする。
段によって回転され、支持面が水平面に対して所定角度
となる。この状態で支持体に所定値以上の加速度が作用
すると、移動体が支持面上を慣性移動してレバーを支持
面から離間する方向に移動させる。さらに、レバーは、
駆動体を駆動させるので、加速度が検出される。レバー
と駆動体との接点Pと支持体の回転中心Oとの距離K
は、回転中心Oを中心とする仮想球の半径をL、支持体
の回転中心Oを通りレバーの移動方向と平行な基準線S
と線分OPとの成す角をθ、接点Pが基準線S上にある
ときの半径Lと線分OPも長さの差をδ、として、K=
L−δ・cos(θ)を満たすように、レバー又は駆動
体の少なくとも一方の形状が決められている。
あるときには、θ=0となるので、K=L−δとなる。
そして、この状態から傾斜部材が傾斜角αで傾斜する
と、接点Pが基準線Sから離間し、θ=αとなるので、
距離Kの値は、K=L−δ・cos(α)に増加する。
これにより、移動体の移動量に対する駆動体の移動量の
変化が補正され、結果として、傾斜部材の回動角度(傾
斜角度)に関わらず、加速度センサは一定の感度で加速
度を検出できる。
に係る加速度センサ10が、シートベルト装置の加速度
センサとして使用された状態が示されている。また、図
2には、この加速度センサ10の主要部が拡大して示さ
れている。
ク12には、シートベルト装置のリトラクタ14が取り
付けられている。リトラクタ14を構成する、一対の平
行な枠板16(図1では一方の枠板16のみ図示し、他
方の枠板16は図示省略)には、スプール軸18が回転
可能に掛け渡されて軸支されている。スプール軸18に
は、ウエビング20が巻き取られる略円筒状のスプール
(図示省略)が装着されている。
しており、この突出部分にラチェットホイール22が取
り付けられている。ラチェットホイール22とスプール
軸18及びスプールとは一体で回転する。ラチェットホ
イール22のラチェット歯24に、後述するパウル66
の係止爪80が係合することで、ラチェットホイール2
2及びスプール軸18を介して、スプールのウエビング
20引出方向の回転(矢印A方向の回転)が阻止され
る。しかし、係止爪80が係合した状態でスプールがウ
エビング20巻取方向(矢印Aと反対方向)に回転しよ
うとすると、係止爪80がラチェット歯24に乗り上げ
るため、ラチェットホイール22の回転は阻止されな
い。このため、スプールはウエビング20巻取方向には
回転することができる。
が形成されており、この取付孔に、センサカバー28が
嵌め込まれている。
略有底円筒状で、その筒部30が、取付孔と略同形に形
成されている。筒部30の開口の周縁からは、フランジ
32が立設されており、このフランジ32が枠板16に
当たることで、センサカバー28が位置決めされる。
は、開口側に向かって、底板34と一体的に軸支筒36
が突設されている。軸支筒36の中央の軸孔38には、
ブラケット40の軸ピン42が挿入されている。この軸
ピン42が、ブラケット40の回転中心(軸線J)を構
成する。
錐状の支持部44を有している(支持部44の中心線を
Cで示す)。支持部44の上面は外周から中央に向かっ
て下方に傾斜する支持面46とされており、この支持面
46に、金属製のセンサボール48が載置されて支持さ
れている。支持面46は、通常は、中心線Cが鉛直線G
(図1及び図3参照)に一致する方向になっている。従
って、センサボール48は、中心線C回りに円状に、支
持面46と線接触している。
らは、上方に向けて軸板50が突設されており、この軸
板50の中央から前述の軸ピン42が突設されている。
さの高い軸柱52が突設されている。軸柱52の上部に
は、この軸柱52を貫通する軸受孔54が軸板50の幅
方向に形成されている。軸受孔54に、センサレバー5
6の支軸58が挿通されている。
ら、この支軸58と直角に延出されたアーム60と、こ
のアーム60の先端に、略円錐形に形成された逆漏斗状
の皿板62と、で一体形成されている。皿板62は、セ
ンサボール48の上面に載せられている。
たとき、図4及び図5に示すように、センサボール48
が慣性により支持面46上を転がっての支持面46の上
方に移動し、皿板62を上方へ押す。これにより、セン
サレバー56は、支軸58(図2参照)を回転中心とし
て、皿板62が支持面46から離間する方向(上方)に
向かって回転する。
する操作突起64が突設されている。
ように、側面視にて略L字状に形成されており、長片部
66Aに形成された筒部68の内部に、センサカバー2
8のフランジ32から突設された支軸70が挿通されて
いる。従って、パウル66は、支軸70を中心として回
転可能にセンサカバー28に軸支されている。
ジ32からは制限板72が突設されており、この制限板
72の先端に形成された抜け落ち防止爪74が長片部6
6Aの先端に係合して、パウル66の支軸70からの抜
け落ちを防止すると共に、パウル66の回転を一定範囲
に制限している(図4では制限板72の図示を省略)。
センサカバー28と反対側に向かって受け部材76が突
設されている。パウル66の自重で、受け部材76の下
端がセンサレバー56の操作突起64の上端に接してい
る。この接点を図3〜図5において符号Pで示す。
したときの上端の形状は、接点Pから軸線J(ブラケッ
トの回転中心O)までの距離Kが、軸線Jを中心とする
仮想球Q(図3において一点鎖線で示す)の半径をL、
中心線Cと線分OPとの成す角をθ(図3及び図4では
θ=0°、図5では、一例としてθ=α)、接点Pが中
心線C上にあるときの半径Lと線分OPとの長さの差と
δとして、 K=L−δ・cos(θ) (1) を満たすように決められている。従って、操作突起64
を正面視すると、軸線Jから操作突起64の上端までの
距離Kが、中心線C上でもっとも小さく、中心線Cから
離間するに従って漸増している。
バック12の回動角度(−90°〜90°の範囲)を考
慮し、角θが少なくとも−45°≦θ≦45°の範囲で
式(1)を満たすように、所定の幅とされている。さら
に、本実施の形態の加速度センサ10では、一例とし
て、L=10mm、δ=2mmとされている。
6Bの先端には、受け部材76側に張り出すと共に、短
片部66Bの先端に向かって次第に薄肉とされた係止爪
80が形成されている。図4及び図5に示すように、パ
ウル66が反時計周り方向(矢印B方向)に回転する
と、係止爪80がラチェットホイール22のラチェット
歯24に係合してパウル66の反時計周り方向の回転が
阻止されると共に、ラチェットホイール22の時計周り
方向(矢印A方向)の回転が阻止される。
計周り方向(矢印Bと反対の方向)に回転した状態で
は、係止爪80がラチェットホイール22のラチェット
歯24から離れるため、ラチェットホイール22は、図
4時計周り方向(矢印A方向)及び反時計周り方向のい
ずれの方向にも回転可能となる。
6Bの略中央からは、係止爪80の突出方向と反対方向
に制限突起82が突出されている。この制限突起82が
フランジ32の側縁に当たって、パウル66の図3時計
周り方向(矢印Bと反対の方向)の回転が制限される。
Cに対して軸板50と対向する位置に、軸板84が立設
されている。軸板84は、上下方向略中央から上端に向
かって次第に先細りに形成されている。軸板84の上端
には、軸板50に向かって制限爪88が形成されてい
る。皿板62が支持部44に接近する方向へのセンサレ
バー56の回転は、皿板62の先端に形成された制限突
起86が制限爪88に当たることで制限される。
軸的に(すなわち軸線Jに沿って)、かつ軸板50と反
対側に向かって支軸90が突設されている。支軸90
は、ハンガ92に形成された軸孔94に挿入されてい
る。これによって、ブラケット40は、軸ピン42がセ
ンサカバー28の軸孔38に、支軸90がハンガ92の
軸孔94にそれぞれ挿入されて、軸線J回りに回転可能
となっている。
板部96と、この前面板部96の周縁から直角に延出さ
れた略半円筒状の周板部98と、で構成されている。前
面板部96の中心に円環状の環部100が形成されて、
この環部100の中央の孔が軸孔94とされている。ま
た、前面板部96と周板部98とで囲まれた空間が、ブ
ラケット40が収容される収容空間となっている。
れた一対の取付板102が形成されている。取付板10
2の長片部102Aが、周板部98と一体的に連続する
と共に、互いに平行に対面している。
部96の反対側から互いに離間する方向に向かって延出
されている。短片部102Bの略中央からは長片部10
2Aと反対方向に固定ピン104が突設されている。さ
らに、長片部102Aの対向面のそれぞれには、係止段
部103が形成されている。この係止段部103を、セ
ンサカバー28から突設された突片106の係留部10
8に係止させて、ハンガ92がセンサカバー28に取り
付けられる。
方向の両端部には、それぞれウエイト係着部110が一
体的に設けられている(図2では、一方のウエイト係着
部110のみ図示し、他方のウエイト係着部110は図
示省略)。各ウエイト係着部110は、支持部44の両
側部から矩形台状の台部112を一体に突設し、その外
側下辺中央部から下方に舌片状の係着片114を一体に
突設して形成されている。さらに係着片114の先端に
は、内側に向って鉤状に突設された係着突起116が一
体に形成されている。
イト118が一体的に組み付けられている。ウエイト1
18は、略半円柱状に形成された台盤部120と、この
台盤部120の一方の側面の端部から上方に向けて略平
行に立設された一対の角片122と、台盤部120の他
方の側面の両角部分から立設された小角柱状の支持柱1
24と、が一体的に形成されている。また、角片122
と支持柱124との間の位置には、ブラケット40の係
着片114に対応して、台盤部120の一部を矩形溝状
に切り欠いて一対の係着溝126が形成されている。係
着溝126の下端には、係着突起116に対応して、係
着溝126をさらに接近する方向にくり抜いた係着段部
128が形成されている。係着片114を係着溝126
に入れ、係着段部128に係着突起116を係合させ
て、ブラケット40にウエイト118が取り付けられ
る。
は、ウエイト118の重心がブラケット40の回転中心
(軸線J)よりも下方に位置し、しかも、支持部44の
中心線C上に位置するように決められている。従って、
図3に示すように、ブラケット40が軸ピン42及び支
軸90を中心としてウエイト118の自重で回転する
と、中心線Cが鉛直線Gと一致する。
略中間部(軸孔38に差し込まれた先端部以外の部分)
に、フェイスホイール130が軸支されている。
着される円筒状の装着筒部132と、この装着筒部13
2の外周の一部から扇形状に延出された扇部134と、
を有している。
面には、側面視にて略U字状の制限突起136が立設さ
れている。一方、ブラケット40の、扇部134と対面
する位置からは、制限突起136内に収容される制限軸
138が突設されている。制限突起136の側壁136
Aと制限軸138との間には、所定のクリアランスが構
成されているが、ブラケット40が回転すると、このク
リアランスの一方が解消されて(他方のクリアランスは
広がり)制限軸138が制限突起136の側壁136A
に当り、ブラケット40の回転が一定範囲内に制限され
る。
た面と反対側の面には、軸線Jを中心とする冠歯車の一
部(別言すれば、軸線Jを中心として円弧状に曲げて形
成されたラック)として、円弧歯車140が形成されて
いる。この円弧歯車140に、回転筒体142に形成さ
れた小歯車144が噛み合っている。
る略円筒状に形成されており、下端側には、コネクタ1
48から突設された四角柱状の角ピン150が隙間なく
挿入されている。従って、コネクタ148が回転すると
回転筒体142も一体で回転し、回転筒体142の小歯
車144と噛み合ったフェイスホイール130が軸線J
回りに回転する。
り、下端の開口にワイヤ152の上端部が挿入されてい
る。コネクタ148の中央部分は加締められて縮径部1
54が形成されており、この縮径部154によって、ワ
イヤ152の芯が周囲から圧縮されてコネクタ148と
一体になっている。
の回動中心近傍に設けられた図示しない追従機構に連結
されている。この追従機構は、シートバック12の回動
角度に関わらず常にフェイスホイール130の中心線C
1が鉛直線Gと一致するように、シートバック12に連
動してワイヤ152を所定角度回転させる。
0の作用及び動作を説明する。
ック12が、図1に実線で示す状態(鉛直線Gに対して
所定のリクライニング角で傾斜している)となっている
とき、フェイスホイール130(図2参照)の中心線C
1は、鉛直線Gと同方向になっており、制限突起136
は側面視にて左右対称となっている。
18の自重による回転力で、ブラケット40の中心線C
が鉛直線Gと同方向となるように回転付勢されている。
制限突起136は側面視にて左右対称になっているの
で、制限突起136の一対の側壁136Aの中央に制限
軸138が位置する。ウエイト118の自重による回転
力に抗して、制限軸138が制限突起136の側壁13
6Aに押されて回転してしまうことはない。
下端は、軸線J上で、操作突起64の上面に当接してお
り、θ=0°、K=L−δとなっている。
8は支持面46の中央に位置しており、皿板62を上方
(支持面46から離間する方向)に押し上げていない。
センサレバー56が回転しないため、パウル66も図3
反時計周り方向(矢印B方向)に回転しない。このた
め、パウル66の係止爪80はラチェット歯24に係合
せず、図示しないスプールはウエビング20引出方向
(矢印A方向)及び巻取方向(矢印Aと反対方向)のい
ずれの方向にも回転可能となっている。
ブラケット40はウエイト118の自重で軸線J回りに
回転し、ブラケット40の中心線Cが鉛直線Gと一致す
る方向へと回転しようとするが、制限軸138が制限突
起136の側壁136Aに当たってこの回転が阻止さ
れ、ブラケット40は傾斜する。これにより、センサボ
ール48が支持面46上を移動し、皿板62を上方に向
かって押す。センサレバー56及びパウル66が回転し
て、係止爪80がラチェット歯24に係合する。このよ
うに、シートバック12の傾斜角が小さい場合でも、確
実にスプールのウエビング20引出方向の回転をロック
できる。すなわち、従来の自動追従方式のセンサ装置と
比較して、いわゆる静的ロック角が小さくなる。
用すると、センサボール48が慣性移動して支持面46
を上るが、加速度の大きさが所定値以下の場合には、セ
ンサレバー56及びパウル66の回転角度が僅かなの
で、パウル66の係止爪80はラチェット歯24に係合
しない。
図4に実線で示すように、支持面46上を慣性移動した
センサボール48が支持面46の上部に達し、皿板62
を上方に向かって押す。センサレバー56が回転し、操
作突起64がパウル66の受け面78を上方に向かって
押すので、パウル66が図4反時計周り方向(矢印B方
向)に回転する。これにより、係止爪80がラチェット
歯24に係合するので、スプールのウエビング20引出
方向(矢印A方向)の回転が阻止される。
い状態で、シートバックの傾斜角をより大きくすると、
図示しない追従機構によってワイヤ152が所定角度回
転し、ワイヤ152の上端に取り付けられた小歯車14
4も回転する。小歯車144が回転すると、小歯車14
4と円弧歯車140との噛み合いにより、フェイスホイ
ール130が軸線J回りに回転し、フェイスホイール1
30の中心線C1は、シートバック12の傾斜角に関わ
らず、常に鉛直線Gと一致する。
36の側壁136Aによって回転を阻止されることな
く、ウエイト118の自重でシートバック12に対して
回転し(但し、ブラケット40自体を考えると、鉛直線
Gに対して回転していない)、ブラケット40の中心線
Cが鉛直方向に保たれる。
冠歯車196と駆動歯車180との噛み合い誤差、及び
フェイスホイール130の取り付けガタ等によって、シ
ートバック12の傾斜角とブラケット40の回転角との
間にズレが生じることがある。しかし、この場合でも、
制限軸138と制限突起136の側壁136Aとの間に
構成されたクリアランスを解消してフェイスホイール1
30のみの回転が許容されるので、シートバック12の
傾斜角とブラケット40の回転角との間に生じたズレが
補正され、ブラケット40の中心線Cが常に鉛直線Gと
一致する。
エイト118の自重でブラケット40が軸線J回りに振
り子状に揺動しようとする場合でも、制限軸138が制
限突起136の側壁136Aに当たることでこの揺動が
制限される。
いるため、センサカバー28及びパウル66と、ブラケ
ット40及びセンサレバー56との相対的な位置が変化
している。そして、図5に示すように、受け部材76の
下端が、軸線Jから離間した位置で、操作突起64の上
面に当接している。このため、センサレバー56の移動
方向(矢印U方向)と、受け部材76の下端の移動方向
(矢印B方向)とに、図3に示す場合と比較して、より
大きな差が生じている。
二点鎖線で示すように、支持面46上をセンサボール4
8が慣性移動して支持面46の上部に達し、皿板62を
上方に向かって押す。センサレバー56及びパウル66
が回転して、係止爪80がラチェット歯24に係合する
ので、スプールのウエビング20引出方向(図5矢印A
方向)の回転が阻止される。
では、操作突起64を正面視したときの上端の形状が、
前記式(1)を満たすように決められており、接点Pが
軸線Jから離間するに従って距離Kが漸増されている。
従来のように、操作突起64の上端の形状が、軸線Jを
中心とする円弧状に形成されている場合に、センサレバ
ー56の移動方向(矢印U方向)と、受け部材76の下
端の移動方向(矢印B方向)とに大きな角度差が生じて
いると、受け部材76の下端の移動量が少なくなり、パ
ウル66の回転量も少なくなるが、この加速度センサ1
0においては、上記したようにθ=αのとき、距離Kが
L−δ・cos(α)に増加していることで、パウル6
6の回転量が、図3に示す場合と同じになる。
2の傾斜角度が小さい)や、図5に示す場合(シートバ
ック12の傾斜角度が大きい)、さらに、これらの傾斜
角度に限らずあらゆる傾斜角度において、係止爪80を
ラチェット歯24に係合させるために必要なセンサボー
ル48の移動量が同じになり、加速度センサ10は一定
の感度を有する。
の上端の形状が、上記した式(1)を満たすように決め
られているものを例として挙げたが、これに代えて、受
け部材76の形状を、式(1)を満たす湾曲面として形
成し、アーム60から、この湾曲面に接触する押圧突起
を形成してもよい。さらに、操作突起64と、受け部材
76の双方の形状を、式(1)を満たす形状に形成して
もよい。すなわち、いずれの場合でも、接点Pが軸線J
から離間している場合(図5参照)のパウル66の回転
量が、接点Pが軸線J上にある場合(図3参照)のパウ
ル66の回転量と等しくなるので、シートクッショク1
2の傾斜角によってセンサ感度が変化しない。
はなく、接点Pが中心線Cから離間するに従って距離K
が漸増するように、操作突起64と受け部材76の少な
くとも一方の形状が決められていればよい。
ール48に限られず、ブラケット40に作用した所定値
以上の加速度で支持面46上を慣性移動して、センサレ
バー56を駆動するものであればよい。例えば、車両前
後方向にのみ加速度を検地すれば十分である場合には、
中心軸が車両前後方向を直交する方向となるように、す
なわち、車両前後方向にのみ慣性移動可能に支持された
円柱状の部材であってもよい。また、材質も金属に限ら
れず、一定質量を有する合成樹脂等であってもよい。加
えて、支持面46上を慣性移動したセンサボール48が
直接パウル66を押し上げて回転させ、係止爪80がラ
チェットホイール22ラチェット歯24に係合するよう
にして、センサレバー56を省略して構成も可能であ
る。
サ10がリトラクタ14に取り付けられ、さらにこのリ
トラクタ14が自動車のシートバック12に配置された
場合を例として挙げたが、加速度センサ10が使用され
る場所や部材が、これに限られないことも勿論である。
傾斜部材に取り付けられ、少なくともこの傾斜部材の傾
斜中心と平行な軸回りに回転可能とされた支持体と、前
記支持体の支持面に支持され、支持体に作用した所定値
以上の加速度で支持面上を慣性移動する移動体と、前記
傾斜部材の傾斜角度に関わらず前記支持面が水平面に対
して所定の角をなすように前記支持体を回転させる回転
手段と、前記支持体に取り付けられ、前記支持面を慣性
移動した前記移動体によって支持面から離間する方向に
移動されるレバーと、前記傾斜部材に取り付けられ、前
記支持面から離間する方向に移動した前記レバーに押圧
されて駆動される駆動体と、を有し、前記レバーと前記
駆動体との接点Pと前記支持体の回転中心Oとの距離K
が、支持体の回転中心Oを通りレバーの移動方向と平行
な基準線Cから離間するに従って大きくなるようにレバ
ー又は駆動体の少なくとも一方の形状が決められている
ので、傾斜部材の回動角度(傾斜角度)に関わらず、一
定の感度で加速度を検出することが可能となる。
斜部材に取り付けられ、少なくともこの傾斜部材の傾斜
中心と平行な軸回りに回転可能とされた支持体と、前記
支持体の支持面に支持され、支持体に作用した所定値以
上の加速度で支持面上を慣性移動する移動体と、前記傾
斜部材の傾斜角度に関わらず前記支持面が水平面に対し
て所定の角をなすように前記支持体を回転させる回転手
段と、前記支持体に取り付けられ、前記支持面を慣性移
動した前記移動体によって支持面から離間する方向に移
動されるレバーと、前記傾斜部材に取り付けられ、前記
支持面から離間する方向に移動した前記レバーに押圧さ
れて駆動される駆動体と、を有し、前記レバーと前記駆
動体との接点Pと前記支持体の回転中心Oとの距離K
が、前記回転中心Oを中心とする仮想球の半径をL、前
記回転中心Oを通り前記レバーの移動方向と平行な基準
線Cと線分OPとの成す角をθ、前記接点Pが基準線S
上にあるときの前記半径Lと線分OPとの長さの差を
δ、として、 K=L−δ・cos(θ) となるようにレバー又は駆動体の少なくとも一方の形状
が決められているので、傾斜部材の回動角度(傾斜角
度)に関わらず、一定の感度で加速度を検出する。
り付けられたリトラクタを示す正面図である。
す分解斜視図である。
要部を示す正面図である。
定値以上の加速度が作用したときを示す正面図である。
の形態に係る加速度センサに所定値以上の加速度が作用
したときを示す正面図である。
る。
用したときを示す正面図である。
ンサに所定値以上の加速度が作用したときを示す正面図
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 傾斜可能な傾斜部材に取り付けられ、少
なくともこの傾斜部材の傾斜中心と平行な軸回りに回転
可能とされた支持体と、 前記支持体の支持面に支持され、支持体に作用した所定
値以上の加速度で支持面上を慣性移動する移動体と、 前記傾斜部材の傾斜角度に関わらず前記支持面が水平面
に対して所定の角をなすように前記支持体を回転させる
回転手段と、 前記支持体に取り付けられ、前記支持面を慣性移動した
前記移動体によって支持面から離間する方向に移動され
るレバーと、 前記傾斜部材に取り付けられ、前記支持面から離間する
方向に移動した前記レバーに押圧されて駆動される駆動
体と、 を有し、 前記レバーと前記駆動体との接点Pと前記支持体の回転
中心Oとの距離Kが、支持体の回転中心Oを通りレバー
の移動方向と平行な基準線Cから離間するに従って大き
くなるようにレバー又は駆動体の少なくとも一方の形状
が決められていることを特徴とする加速度センサ。 - 【請求項2】 傾斜可能な傾斜部材に取り付けられ、少
なくともこの傾斜部材の傾斜中心と平行な軸回りに回転
可能とされた支持体と、 前記支持体の支持面に支持され、支持体に作用した所定
値以上の加速度で支持面上を慣性移動する移動体と、 前記傾斜部材の傾斜角度に関わらず前記支持面が水平面
に対して所定の角をなすように前記支持体を回転させる
回転手段と、 前記支持体に取り付けられ、前記支持面を慣性移動した
前記移動体によって支持面から離間する方向に移動され
るレバーと、 前記傾斜部材に取り付けられ、前記支持面から離間する
方向に移動した前記レバーに押圧されて駆動される駆動
体と、 を有し、 前記レバーと前記駆動体との接点Pと前記支持体の回転
中心Oとの距離Kが、 前記回転中心Oを中心とする仮想球の半径をL、 前記回転中心Oを通り前記レバーの移動方向と平行な基
準線Cと線分OPとの成す角をθ、 前記接点Pが基準線S上にあるときの前記半径Lと線分
OPとの長さの差をδ、 として、 K=L−δ・cos(θ) となるようにレバー又は駆動体の少なくとも一方の形状
が決められていることを特徴とする加速度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20054698A JP3957111B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 加速度センサ |
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JP20054698A JP3957111B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 加速度センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000025569A true JP2000025569A (ja) | 2000-01-25 |
JP3957111B2 JP3957111B2 (ja) | 2007-08-15 |
Family
ID=16426113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20054698A Expired - Fee Related JP3957111B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 加速度センサ |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3957111B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007045317A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Ashimori Ind Co Ltd | シートベルト用リトラクター |
JPWO2013105580A1 (ja) * | 2012-01-13 | 2015-05-11 | オートリブ ディベロップメント エービー | シートベルトリトラクタ |
KR102439218B1 (ko) * | 2021-11-30 | 2022-09-01 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 차량 센서 장치 및 그가 적용된 시트벨트 리트랙터 |
WO2024076026A1 (ko) * | 2022-10-05 | 2024-04-11 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 차량 센서 장치 및 그가 적용된 시트벨트 리트랙터 |
-
1998
- 1998-07-15 JP JP20054698A patent/JP3957111B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2007045317A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Ashimori Ind Co Ltd | シートベルト用リトラクター |
JP4627229B2 (ja) * | 2005-08-10 | 2011-02-09 | 芦森工業株式会社 | シートベルト用リトラクター |
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KR102439218B1 (ko) * | 2021-11-30 | 2022-09-01 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 차량 센서 장치 및 그가 적용된 시트벨트 리트랙터 |
WO2024076026A1 (ko) * | 2022-10-05 | 2024-04-11 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 차량 센서 장치 및 그가 적용된 시트벨트 리트랙터 |
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JP3957111B2 (ja) | 2007-08-15 |
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