JP2000021732A - 露光装置の検査方法 - Google Patents

露光装置の検査方法

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JP2000021732A JP10187624A JP18762498A JP2000021732A JP 2000021732 A JP2000021732 A JP 2000021732A JP 10187624 A JP10187624 A JP 10187624A JP 18762498 A JP18762498 A JP 18762498A JP 2000021732 A JP2000021732 A JP 2000021732A
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70591Testing optical components
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】露光装置を分解せずに簡便かつ迅速に検査す
る。 【解決手段】光源と、該光源から射出される光をフォト
マスクに導く照明光学系1と、該フォトマスクの縮小投
影像をウェハ5上に転写する投影光学系3から構成され
る露光装置の光源形状と、投影光学系3の瞳4の形状
と、該光源形状と瞳4の形状との同心度を検査する露光
装置の検査方法において、光源から射出される光を、有
限の周期で透光部と遮光部が繰り返された格子パターン
を含むレチクル2に照射し、レチクル2を通過した1次
以上の回折光を投影光学系3の瞳4の外縁に照射させ、
かつデフォーカス状態でレチクル2のパターン像をウェ
ハ5上に露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光装置の検査方
法に関するもので、特に露光装置の光源形状と投影光学
系の瞳形状の測定、及び照明光学系と投影光学系の軸ず
れの測定に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの回路パターンの製造に
は、一般にリソグラフィ技術と呼ばれる工程が必要であ
る。この工程に使用される投影露光装置では、光源から
射出した光は照明光学系に入射し、照明光学系はレチク
ルをほぼ均一な照度で照らす。レチクルを通過した光は
投影光学系を経て、感光基板上にレチクル上の回路パタ
ーンを結像投影する。
【0003】露光装置の一括露光する面積の増大に伴っ
て、露光領域内の場所によってパターン形成に差が現れ
ること、すなわちショット内の寸法ばらつきの問題が生
じる。その要因の一つとして、照明光学系の有効な大き
さを表すコヒーレンスファクタ(σ)の、一括露光領域
内での形状・光強度の変動が挙げられる。この場合、レ
チクルを照らす光強度と向きが場所により変化する。σ
は像のコントラストを支配するパラメータであるので、
σの上記の変動はすなわち露光性能の一括露光領域内で
の変動を意味する。
【0004】この本発明の対象とする露光装置の全体構
成を図11に示す。図11(a)に示すように一般的な
露光装置は、照明光学系1・レチクル2・投影光学系3
・ウェハ5が、光学的に一直線上に配置された共軸光学
系である。しかしながら、共軸光学系であるというの
は、あくまで設計上の話である。実際には、製作上の誤
差のために、個々のレンズが基準の軸からさまざまな方
向にずれている可能性がある。もし、照明光学系1’と
投影光学系3の軸が共通でない場合、レチクル2を通過
した回折光は、全体として斜めに投影光学系3に入射す
ることになる。この場合、本来図11(a)に示すよう
にウェハ5の位置が5’の位置にデフォーカスしても変
わらないはずの像の位置が、図11(b)に示すよう
に、デフォーカスによってパターンの位置が移動すると
いう現象が起きる。
【0005】以上のように、σと光強度の一括露光領域
内での変動、および照明光学系と投影光学系の軸の不一
致は、ともに正しいパターンの形成に必要な露光量の余
裕度、および焦点深度を狭める。その結果、リソグラフ
ィ技術による微細な回路パターンの形成を困難にし、半
導体デバイス製造の歩留まり低下につながる。これを避
けるために、露光装置のσの検査及び調整と、照明光学
系・投影光学系の光軸の相対位置ずれの検査および調整
が必要となる。
【0006】露光装置を分解して、内部に干渉計や写真
機等の測定装置を据え付ける手法を用いれば、高精度の
測定をすることが可能である。しかし、装置を分解する
ことにより装置の状態が運転時とは変わってしまい、ま
た手間がかかるという問題がある。このような理由か
ら、装置を分解しないで実行できる簡便な検査方法が要
求される。
【0007】次に、Texas Instruments Inc.のC.Progle
r らが行った露光装置を分解せずに露光装置を検査する
方法(SPIE Vol.3051,pp.660-671)を図12を用いて以
下説明する。まず、レチクルの裏面に図12(a)及び
(b)に示す手法により2種のパターンを形成する。こ
れらのパターンは同じレチクル上に形成するか、あるい
は別々のレチクル上に形成する。図12(a)に示すパ
ターンは、遮光領域の中に孤立した透光領域(透光孤立
ホール121)の配置されたパターンであり、図12
(b)に示すパターンは、透光領域の中に孤立した遮光
領域(遮光孤立ドット122)が配置されたパターンで
ある。
【0008】透光孤立ホール121の大きさが小さいほ
ど、ホール121を通過する光123の回折角が大きく
なる。この現象を利用し、ホール121のサイズを調節
して回折光が投影光学系の瞳4の外縁を含む全面を照ら
すようにする。これに対して、遮光孤立ドット122の
サイズは回折現象が目立たない程度の大きめのサイズに
する。まず、透光孤立ホール121を露光する。孤立ホ
ール121で回折した光が投影系レンズの瞳4の全面を
照射する。瞳4を通過した光は露光領域125を形成す
る。次に、ウェハをそのまま動かさずにレチクル2を操
作し、直前に孤立ホール121があった場所に、遮光孤
立ドット122を置いて露光する。このパターンは、図
12(a)の透光孤立ホール121の透過部と遮光部を
入れ替えたもので、ウェハ5に転写される像も明部と暗
部が反転する。遮光部が十分に大きく、回折の影響が少
ないので、ウェハ5上には光源の像128(光源の大き
さσを表す像)が浮き彫りになる。またこのときに、露
光量を微小量にして、レチクル2上にパターンがない部
位のフォトレジストの現像状態を、膜減りの状態で止ま
る程度にする。この二重露光の後に現像を行うと、図1
2(c)に示す形状のフォトレジストパターンが得られ
る。これにより、光源の形状129と、投影光学系の瞳
の形状130、及び光源の形状129と瞳の形状130
との間の位置ずれ量が測定できる。
【0009】しかしながら、彼らの方法によると以下の
問題点が生ずる。第一に、上記の二重露光のうちの一回
目で、単独のピンホールを用いて投影光学系の瞳全体を
照らす回折光を発生させている。このような現象を起こ
すためには、ピンホールサイズを極端に小さくする必要
がある。例えば、直径dの円形のピンホールの回折光
は、同心円状の光強度分布を持ち、中央の光強度が最も
大きい。点光源の場合、λを光の波長とし、投影光学系
の開口数をNA、レチクルの倍率をMとしたとき、投影
光学系の瞳における回折光のエネルギーは、Airy Disk
と呼ばれる、半径Rが(1)式で表される円盤状の領域
に集中する。
【0010】 R=0.61Mλ/(NA・d) (1) (1)式で、座標系を、瞳の中心を原点とし、原点から
瞳の縁までの距離を1とした。光源が大きさσを持つ場
合は、この円盤領域の半径R’は、(2)式で表され
る。
【0011】 R’=0.61Mλ/(NA・d)+σ (2) 回折光を利用して瞳の形状を観測するためには、投影光
学系の瞳の全域にわたって、フォトレジストが感光する
しきい値以上の光強度が保たれなければならない。そこ
で、瞳全体が、(2)式で表される領域に入っている場
合、すなわち、R’>1の場合を考える。典型的な値と
してλ=0.248μm、NA=0.6、M=0.4、
σ=0.75とすると、この条件を満たすピンホール直
径dは、4.0μm以下となる。
【0012】レチクルの裏面に存在するこのサイズのピ
ンホールを、実際に露光しようとすると、ピンホールを
通過してウェハに到達する光は非常に弱く、所望のパタ
ーンを得るには非常に長い時間がかかる。ピンホールの
サイズをこれより大きくすると、ピンホールを通過する
光の全体量は増加するが、投影光学系の瞳の端での強度
はかえって低下し、目的は達成されない。
【0013】第二に、膜減りの観測は、コントラストの
わずかな違いを見分ける必要がある。従って、瞳の大き
さを表す像の形状の判断にはコンピュータを用いた画像
処理が必要である。
【0014】第三に、二重露光する際に合わせずれの誤
差が入ってしまう。位置ずれ量の測定値はこの誤差を含
んだものとなる。第四に、一回目、二回目の露光両方に
ついて、膜減り状態を作り出す必要があるため、露光量
の調節が極めて微妙なものになる。以上のように、従来
の検査方法では、露光装置を分解しないで測定するとい
う問題は解決しているが、簡便な方法とは言い難いもの
であった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
露光装置の検査方法では、露光装置を分解して、装置内
部に測定装置を据え付ければ高精度の測定が可能となる
が、手間がかかり、また装置を分解することにより装置
の状態が運転時とは変わってしまう。
【0016】また、この問題点を解決すべく、2種のパ
ターンをレチクルの裏面に形成し、これら2種のパター
ンを露光して膜減りの状態でパターンを形成し、この2
重露光によりできあがったパターンから、光源を表す像
の形状と投影光学系の瞳を表す像の形状と、それぞれの
中心軸の相対位置を求める検査方法が考案されている。
しかしながら、この方法では、投影レンズ全体を照らす
回折光を発生させるべくピンホールサイズを極端に小さ
くしなければならず、またこのピンホールサイズを通過
した光は、強度が非常に弱くなる。また、膜減りの観測
は、コントラストのわずかな違いを見分ける必要があ
る。さらに、二重露光する際に合わせずれの誤差が入る
恐れがあり、また膜減り状態を作り出すためには露光量
の調節が極めて微妙となる。
【0017】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、露光装置を分解せ
ずに簡便かつ迅速に検査することができる露光装置の検
査方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る露光装置の
検査方法は、光源と、該光源から射出される光をフォト
マスクに導く照明光学系と、該フォトマスクの縮小投影
像をウェハ上に転写する投影光学系から構成される露光
装置の前記光源形状と、前記投影光学系の瞳形状と、該
光源形状と瞳形状との同心度を検査する露光装置の検査
方法において、有限の周期で透光部と遮光部が繰り返さ
れた周期パターンを含む光学部材を通過した1次以上の
回折光が前記投影光学系の瞳外縁に照射するように前記
格子パターンの周期を設定し、かつ前記ウェハ上に転写
されるパターン像をデフォーカスさせて露光することを
特徴とする。
【0019】ここで、光学部材の周期パターンには、ラ
イン&スペースパターン、遮光部に孤立した方形パター
ンをマトリクス状に配置した透光部を持つ格子パター
ン、遮光部に孤立した円形パターンをマトリクス状に配
置した透光部を持つホールパターン、市松格子状のパタ
ーン、これら種々のパターンの透光部と遮光部を反転さ
せたパターンを含む。
【0020】本発明の望ましい形態を以下に示す。 (1)光学部材は、フォトマスクの倍率をM、露光波長
をλ、投影光学系のウェハ側の開口数をNA、照明光学
系のコヒーレンスファクタをσとしたとき、Mλ/
{(1+σ)×NA}<p<Mλ/{(1−σ)×N
A}なる周期で透光部と遮光部が繰り返された周期パタ
ーンを含む。 (2)光学部材が市松格子状のパターンの場合、フォト
マスクの倍率をM、露光波長をλ、投影光学系のウェハ
側の開口数をNA、照明光学系のコヒーレンスファクタ
をσとしたとき、21/2 Mλ/{(1+σ)×NA}<
p<21/2 Mλ/{(1−σ)×NA}なる周期で透光
部と遮光部が繰り返された有限周期の周期パターンを含
む光学部材を用いる。 (3)デフォーカスは、光学部材又はウェハの少なくと
も一方の位置をフォーカス位置から移動させることによ
り実現する。 (4)デフォーカスは、パターン露光に用いるフォトマ
スクの遮光部の配置された表面とは反対側の表面に、光
学部材の遮光部を配置することにより実現する。 (5)光学部材の遮光部は半透明膜であり、透光部を通
過する光と半透明膜を通過する光の位相差が180°に
設定されてなる。 (6)光学部材の遮光部のパターン幅が透光部のパター
ン幅に対して広く設定されてなる。
【0021】(作用)本発明では、露光装置の検査方法
として、有限の周期で透光部と遮光部が繰り返された周
期パターンを含む光学部材又はウェハをデフォーカスさ
せてウェハ上に光学部材の像を露光する。この周期パタ
ーンを露光することにより、0次回折光のみならず、1
次以上の回折光を発生させることができる。
【0022】また、1次以上の回折光が投影光学系の瞳
外縁に照射するように露光するので、0次回折光により
光源の形状を、1次以上の回折光により瞳の形状を観測
することができ、かつこれら光源及び瞳の形状の双方を
一回の露光で露光装置を分解することなく通常の露光時
と同じ状態で簡便に測定することができる。従って、従
来の二重露光を用いる方法のように光源の形状と瞳の形
状を二種類の光学部材を入れ替えてそれぞれの光学部材
について露光する手間が省ける。
【0023】また、光源形状と瞳形状はフォトレジスト
に重ねて描画されるので、それらのずれによる同心度も
合わせずれなどによる測定誤差が生じることなく高精度
で測定できる。
【0024】また、孤立点を用いてパターンを形成する
従来の方法と異なり周期的なパターンを用いて1次以上
の回折光を発生させているので、瞳の像の縁を際立たせ
る働きをする光強度が大きく、露光時間が短くてすむ。
また、高コントラストの像が得られるため、画像処理の
必要がない。従って、測定のために特別な装置構成は必
要としない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。 (第1実施形態)図1及び図2は本発明の第1実施形態
に係る露光装置の検査方法を説明するための図である。
本実施形態では、ArFエキシマレーザ露光装置(λ:
193nm、NA:0.55、σ:0.6、M:20)
を用いて検査を行う場合を示す。
【0026】図1は本実施形態に係る検査の対象とする
露光装置の構成を示す図である。図1に示すように、こ
の露光装置は光源から射出される光をレチクル2に導く
照明光学系1と、レチクル2の縮小投影像をウェハ5上
に転写する投影光学系3から構成される。なお、図1
(a)はフォーカス位置にレチクル2を配置した場合、
図1(b)はレチクル2を上方にデフォーカスさせた場
合を示す。
【0027】図2は検査方法に用いるレチクル2の具体
的なパターンを示す平面図である。レチクル2は遮光領
域21と透光領域22からなり、周囲が遮光領域21で
ある1辺200μmの正方形の透光領域22を、格子状
にレチクル2上に描くことにより回折パターンを構成す
る。この回折パターンの周期を5.5μmとし、遮光部
と透光部のパターン幅の比を3:2とする。
【0028】このレチクル2上のパターン面を、投影光
学系3に関してウェハ5と共役である通常のレチクル2
表面の位置から光源側に5cm移動した位置に配置し、
デフォーカス状態で露光を実施する。露光量は通常の2
0倍とし、感光材としてポジ型のフォトレジストを用い
る。フォトレジストを塗布したウェハ5を、通常パター
ン露光すべき位置に配置する。露光の後に現像を行い、
所望のレジストパターンを得る。
【0029】この作成されたレジストパターンの平面図
を図3に示す。図3(a)はレジストパターン31を示
す平面図であり、図3(b)はレジストパターン31に
おけるパターン形状を模式的に表した図である。図3
(a)に示すようにこのレジストパターン31は、ウェ
ハ5上寸法で横3mm×縦3mmの一括露光領域内で、
像同士が重ならない間隔をおいて80点用意されてお
り、通常の光学顕微鏡を用いて測定する。0次回折光の
照射された中央部32はレジストが全てなくなってい
る。この中央部32の輪郭33は光源の大きさσを表す
像の形状(以下、単に光源の形状と呼ぶ)を表す。この
中央部32の周囲に形成された周辺部34は1次回折光
が当たった領域で、ここではフォトレジストの表面のみ
がなくなり、薄くなっている。さらに周辺部34の外側
の領域の斜線で示す部分はフォトレジストが残っている
部分である。周辺部34の外縁をなぞる円は、投影光学
系の瞳(以下、単に瞳と呼ぶ)の形状を表している。こ
の場合、光源の中心36(光源の大きさσを表す円形の
像の中心)と、瞳の中心37(瞳の大きさNAを表す円
形の像の中心)との間にずれはないことが分かる。
【0030】このように光源の形状と瞳の形状、光源と
瞳の同心度を検査する原理を以下説明する。孤立したホ
ールパターンの中に、周期的な回折パターンがなけれ
ば、従来技術に示す図12(a)のピンホールカメラと
同じになり、ウェハ上に転写される像は光源の像(光源
の出口の光強度分布)のみである。ピンホールカメラの
分解能はピンホールのサイズにより規定されるので、回
折現象が目立たない範囲でピンホールのサイズを小さく
すれば、光源の形状をより忠実に投影することができ
る。反面、投影に必要な露光量が増大する。ホールサイ
ズとして、一辺が50μm〜500μmの正方形か、ま
たは、直径が50〜500μmの円にすれば、露光量は
通常使用される値の10〜20倍程度で十分であり、こ
れは実現可能な値である。
【0031】瞳の形状と位置を測定するために、孤立し
た透光領域内(あるいは遮光部と透光部を入れ替えた場
合には、孤立した遮光領域内)に、周期的な格子状のパ
ターンを配置する。周期が十分に小さければ、図1に示
すとおり、このパターンは光の回折を引き起こし、0次
回折光7と1次回折光8が生じる。0次回折光7は、格
子パターンを通過しても直進する回折光成分で、最も強
度が大きい。1次回折光8は光軸から遠ざかる方向に進
み、投影光学系3の瞳4の縁の近辺を照らす。1次回折
光の中で瞳4の内側、すなわちNAに到達した光9はウ
ェハ5に達するが、瞳4の外側に到達した1次回折光8
は遮蔽され、ウェハ5に達しない。つまり、瞳を通過し
た光がウェハ5上にパターンを形成することになり、パ
ターン形成する/しないの境界線が瞳の縁の形状を表
す。この1次回折光8の境界から、瞳の形状と位置が求
められる。また各回折光は、それぞれが光源の像である
ので、0次回折光7から光源の中心と位置が分かる。す
なわち、ウェハ5にレジストパターンとして転写される
像から、一括露光領域内の任意の点における、実効的な
瞳と光源の形状と大きさ、その二つの相対位置が分か
る。また、位置ずれ量を測定することで、露光装置の照
明及び投影光学系3の間の軸ずれ量が決定される。な
お、これら瞳及び光源の形状と大きさの測定を可能にす
べく、レチクル2上のパターンをウェハ5上に投影結像
させずにそのパターン像を十分な大きさを持ってウェハ
5上に描く。具体的には、図1(a)のフォーカス位置
に置いたレチクル2を図1(b)に示すように上方にデ
フォーカスさせて露光を行う。このデフォーカスは、レ
チクル2を移動させるのみならず、ウェハ5を移動さ
せ、あるいはレチクル2とウェハ5の双方を移動させて
もよい。
【0032】次に、回折パターンの周期が限定される理
由を図4を用いて説明する。図4は回折パターンがウェ
ハ上に転写される位置を示す図である。図4(a)に示
すように、投影光学系3の瞳4の大きさ41を、NAで
規格化した量で表すと、各回折光は光源形状と同じであ
り、回折光の半径42はσで表される。また、周期pの
周期的回折パターンによる回折を考えると、回折光間の
距離43はλ/(p×NA)で表される。瞳の形状と位
置をウェハ5上に投影させるには、1次回折光8が照射
される1次回折パターン44が瞳の縁35と交わってい
る必要がある。すなわち、図4(b)のように1次回折
光8が完全に瞳の中に入ってしまったり、逆に図4
(c)のように1次回折光8が完全に瞳の外に出てしま
ったりすると、瞳の位置を観測することができない。ウ
ェハ5上に瞳の像が形成されるための条件は、レチクル
2の倍率をM、露光波長をλとすると、レチクル2上の
回折パターンの周期pが次式を満たす場合である。
【0033】Mλ/{(1+σ)×NA}<p<Mλ/
{(1−σ)×NA} この式の左側の不等式は、1次回折光8の全てが瞳の縁
35からはみ出ない条件、右側の不等式は、1次回折光
8が瞳の縁35に完全に入りきらない条件である。
【0034】(第2実施形態)図5及び図6は本発明の
第2実施形態に係る露光装置の検査方法を説明するため
の図である。本実施形態は、第1実施形態における検査
方法で用いたレチクル2のパターンをライン&スペース
パターンに適用する。また、KrFエキシマレーザ露光
装置(λ:0.248nm,NA:0.6,σ:0.
3,M:4)を用いて検査を行う場合を示す。以下の実
施形態において第1実施形態と共通する部分は説明を省
略する。
【0035】周囲が遮光領域51a〜54aで、1辺8
0μmの正方形のレチクル51〜54に、ライン状の透
光領域51b〜54bを設けて遮光部:透光部=1:1
のライン&スペースパターンとなるパターンをレチクル
51〜54裏面に描画する。ライン&スペースパターン
の周期は1.6μm、1.8μm、2.0μm、2.2
μmの4種類とし、また、ライン&スペースパターンの
向きを変えて、それぞれのレチクル51〜54について
4種類作成する。それら16種類のパターンを、像同士
が重ならないように少なくとも5mmの間隔を置いて、
一括露光領域内に複数配置する。そして、この16種類
のパターンを含むレチクル51〜54の遮光部が設けら
れた面を、通常のパターン露光に用いるフォトマスクの
遮光部が設けられた面とは表裏反対側の面に装着して露
光を行う。このように通常のパターン露光とは表裏反対
にレチクル51〜54を装着することにより、レチクル
51〜54,ウェハ5等を移動させることなく、通常の
パターン露光と同一の配置でレチクル51〜54の露光
をデフォーカス状態で簡便に行うことができる。なお、
露光量は通常の20倍の条件で露光を行う。
【0036】レチクル51〜54を用いた露光により、
図6に示すように、0次回折光及び1次回折光の像がウ
ェハ5上に塗布されたフォトレジストに転写され、レジ
ストパターン55〜58を得る。0次回折光が投影され
た0次回折領域59ではフォトレジストが完全になくな
る。1次回折光が投影された1次回折領域60ではフォ
トレジストの表面だけがなくなり、薄くなった膜減り状
態である。図中斜線で示した領域は、光が当たらなかっ
たのでフォトレジストが残っているレジスト残存領域6
1である。
【0037】4種類の周期を設けたレチクル51〜54
により得られるレジストパターンは、その回折パターン
の周期の縮小とともに1次回折領域60は0次回折領域
59から遠ざかる方向に移動する。そこで、この4種類
の周期のうち、瞳の形状を広範囲に観測するのに最も適
当な周期のライン&スペースパターンを決定し、画像デ
ータとしてコンピュータに取り込む。
【0038】図6は図5に示したレジストパターン55
のみの画像処理(図6(a)、(b)に示す)と、レジ
ストパターン55〜58を含めた画像処理(図6
(c)、(d)に示す)を示す図である。また、図6
(b)及び(d)は図6(a)及び(c)に示したレジ
ストパターン55,63に基づいて画像処理を行った後
の画像データを示す図である。
【0039】0次回折領域59が光源の形状を表し、得
られた像の一番外側において1次回折領域60が切られ
ている部分は、図6(b)及び(d)に示した瞳の輪郭
62の一部分を表している。一括露光領域内において、
近接する位置では光学系の大きな変化がないと仮定し、
図6(c)の近接しておかれた4つの向きのライン&ス
ペースパターンの回折像を図6(d)に示すように画像
データ上で合成させる。
【0040】このように画像データを合成する理由は以
下の通りである。すなわち、周期パターンは、その向き
により回折光の発生する向きが変わる。第1実施形態に
示した格子状パターンでは4方向に1次回折光が発生す
るのに対し、本実施形態のライン&スペースパターンの
場合、2方向にのみ1次回折光が発生する。従って、1
つの周期パターンのみでは瞳の形状が部分的にしか測定
できないため、複数の方向を持つ周期パターンによる露
光により得られる回折像を合成させることにより、瞳の
輪郭62がほぼ一周分得られる。このように回折像を合
成することにより、瞳の形状及び光源と瞳の同心度を高
精度に測定することができる。こうして得られた光源の
位置と瞳の位置の比較から、露光領域内のそれぞれの位
置における光学系の軸ずれ量を決定する。
【0041】なお、本実施形態に示した周期パターンの
向き以外の任意の向きに回転させた周期パターンを用い
ても、同様の効果を奏する。このように、本実施形態に
よれば、第1実施形態に示した格子状パターンでは4方
向に1次回折光が発生するのに対し、ライン&スペース
パターンでは2方向に発生する。この場合、瞳の形状が
部分的にしか測定できないが、1次回折光が分散しない
で狭い領域に集中する。瞳の形状を浮き彫りにする光強
度が上昇するので、格子状パターンを用いた場合より低
い露光量でも、瞳の位置が測定可能である。
【0042】(第3実施形態)図7及び図8は本発明の
第3実施形態に係る露光装置の検査方法を説明するため
の図である。本実施形態は、KrFエキシマレーザを光
源とする露光装置(NA:0.6,σ:0.75,M:
4)を用いて検査を行う場合を示す。
【0043】本実施形態では、周囲が透光領域72で、
一辺100μmの正方形のレチクル71裏面に、図7に
示す透光領域72の幅と遮光領域73の比が1:2であ
る格子状の回折パターンを配置する。このように回折パ
ターンの透光領域72と遮光領域73のパターン幅の比
を設定する理由は、以下の通りである。すなわち、回折
パターン上の遮光部と透光部のパターン幅の比率を変え
ることにより、0次・1次回折光の強度比を調節するこ
とができ、回折パターンの周期をp、透光部の幅をqと
し、0次回折光の強度を1とすると、1次回折光の強度
はsinc2 (q/p)で表されることが知られてい
る。この式から、透光部:遮光部=1:1の場合は、1
次回折光は0次回折光の40%程度であることが分か
る。また、遮光部の割合を増加させれば、それに応じて
1次回折光の相対強度が高まることが分かる。従って、
本実施形態のように透光部に対して遮光部のパターン幅
を広く設定することにより、0次回折光と1次回折光の
光強度の差を低減することができ、瞳の輪郭がより明確
になる。すなわち、必要に応じて透光・遮光比を最適化
することが可能である。
【0044】このレチクル71は、第1実施形態に示し
たレチクル2のパターンにおいて透光領域と遮光領域を
入れ替えた、全面遮光領域の中に透光領域孤立点を配置
したものである。回折パターンの周期は2.0μmとす
る。レチクル71を少なくとも5mmの間隔を置いて、
一括露光領域内に複数配置する。
【0045】露光量は次のようにして決定する。まず、
全面が透光領域であるレチクルを使用して、露光量を変
えて露光を行う。回折パターンがないため一括露光領域
全体が感光する。露光量を通常より低めに落としていく
と、レジストがすべてなくなる露光量のしきい値が現れ
る。本実施形態の回折パターンは透光部分がほとんど
で、遮光部分が非常に少ない。したがって、露光量をこ
のしきい値をはるかに越える量にすると、回折の効果
で、パターンの影に当たる部分にも、しきい値以上の光
が当たることになり、パターンが形成できない。そこ
で、露光量をしきい値付近にして露光すると、所望の回
折パターンがウェハ上に残る。
【0046】このようにして決定した露光量で露光した
後に現像を行う。得られたレジストパターンを図8に示
す。第1実施形態のレジストパターンと比較して、感光
部と非感光部が反転した像が得られる。光強度が弱いN
A及びσの部分がレジスト残りとなってウェハ上に表さ
れる。このレジストパターン81を光学顕微鏡で測定し
た。中央部82は光源の形状を表し、その周囲の周辺部
83は、レジストが薄くなって残っている領域で、瞳の
形状を表す。これら中央部82及び周辺部83の輪郭に
より得られる光源の形状及び瞳の形状から、光源と瞳の
軸ずれを測定する。
【0047】このように本実施形態によれば、遮光部と
透光部のパターン幅の比率を最適化することにより、0
次回折光と1次回折光の強度比を最適に調整することが
でき、1:1のパターン幅の比率を持つ場合に生じる瞳
の形状の輪郭のぼけを低減し、より高精度な検査が可能
となる。
【0048】(第4実施形態)図9及び図10は本発明
の第4実施形態に係る露光装置の検査方法を説明するた
めの図である。本実施形態は、検査に用いるレチクルと
してハーフトーンマスクを用いるもので、またKrFエ
キシマレーザ(波長248nm)を光源とする露光装置
(NA:0.6,σ:0.75,M:4)を用いて検査
を行う場合を示す。
【0049】図9は本実施形態の検査方法に用いるレチ
クル91の平面図である。図9に示すように、遮光領域
92を構成する遮光膜には、強度透過率が6%で、透光
部と遮光部の光の位相差が180°となる半透明(ハー
フトーン)の膜を使用する。レチクル91上に、周囲が
ハーフトーン領域である一辺100μmの正方形の透光
領域と、その内部に、図9に示すような市松格子状、す
なわち遮光領域92と透光領域93を互い違いに碁盤縞
を並べた模様を持つハーフトーン回折パターンを描く。
回折パターンの周期を1.8μmとし、遮光領域92と
透光領域93の幅の比を7:11とした。このレチクル
91を、通常のパターン露光とは表裏反対に図1に示す
露光装置に装着し、フォトレジストを塗布したウェハ5
を、通常のパターン露光で使用する位置に配置して露光
を行う。露光量は通常の約20倍とし、感光材としてポ
ジ型のフォトレジストを用いる。露光の後に現像を行
い、レジストパターンを得る。
【0050】得られたレジストパターンの平面図を図1
0に示す。図10(a)に示すように、このレジストパ
ターンは、ウェハ上寸法で横8mm×縦25mmの一括
露光領域内で、像同士が重ならない間隔を置いて33点
用意されており、通常の光学顕微鏡を用いて測定するこ
とができる。斜線で示した領域がフォトレジストが感光
せず、もとのまま残っている領域である。中央部101
とこの中央部101に隣接し、その周囲の4カ所に形成
された周辺部102に、二次光源の構造がある。
【0051】図10(b)は図10(a)に示すレジス
トパターンの構成を説明するための図である。図10
(a)のパターンは、図10(b)に示した6個の円に
より構成されるものである。中央部101の外縁により
構成される円111は0次回折光の位置と形状を表し、
周辺部102の外縁は一次回折光により形成される1次
回折パターン112と瞳の縁113を表す。
【0052】ハーフトーンのレチクル91を用いた本実
施形態の結果は、第1〜第3実施形態と異なり、0次回
折光と1次回折光の強度はほぼ同じとなる。そのため、
0次回折光の像がつぶれず、0次回折光と1次回折光の
両方の構造が比較的鮮明に見える。すなわち、光源の内
部の光強度むらと、瞳、光源の相対位置ずれを、一回の
露光だけで測定することができる。
【0053】このように、遮光膜として半透明のものを
使用したハーフトーンマスクを用いることにより、0次
回折光の強度を1次回折光の強度以下にし、また0次回
折光の強度を0にして、投影光学系の瞳のみを測定する
ことが可能である。
【0054】次に、0次回折光と1次回折光の強度比を
最適にする透光部と遮光部のパターン比の導出手法を説
明する。本実施形態では、市松格子状のパターンをレチ
クルとして用いる場合を示したが、強度透過率及び位相
差を前述の形態と同じくしたハーフトーンのライン&ス
ペースパターンの場合を考える。ライン&スペースパタ
ーンの周期をp、透光部の幅をqとし、0次回折光の強
度を1とすると、1次回折光の強度は次式で表される。
なお、x=q/pを示す。
【0055】0.242sin(πx)/(−0.24
+0.76x) この式で、x=0.614とすれば、0次回折光と1次
回折光の強度がほぼ等しくなり、光源と瞳が同じ強度で
測定できる。格子パターン、市松格子パターンに対して
も同様に、0次回折光強度と1次回折光強度がほぼ同じ
になる場合があり、その透光・遮光比を持つ回折パター
ンを使用することができる。
【0056】なお、市松格子パターンに上記実施形態を
適用する場合は、1次回折光の位置が図11のようにな
るため、周期の条件が若干変わる。この場合、ウェハ上
に瞳の像が形成されるための条件は次式で表される。
【0057】21/2 Mλ/{(1+σ)×NA}<p<
1/2 Mλ/{(1−σ)×NA} なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。周期パターンは格子状パターン、ライン&スペース
パターン、市松格子状パターン、透光部と遮光部を反転
させたピラーパターン以外にも、方形ではなく円形やそ
れに近いコンタクトホールパターン等、透光部と遮光部
が周期的に配列されたパターンであって1次回折光を生
じるものであれば何でもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、露
光装置の検査方法として、有限の周期で透光部と遮光部
が繰り返された周期パターンを含む光学部材を通過した
1次以上の回折光が投影光学系の瞳外縁を照射すること
によりウェハ上に瞳外縁の像を転写させ、かつ前記ウェ
ハ上に転写させるパターン像をデフォーカスさせて露光
するするので、0次回折光により光源形状を、1次以上
の回折光により瞳の形状を観測することができ、かつこ
れら光源及び瞳の形状の双方を一回の露光で露光装置を
分解することなく通常の露光時と同じ状態で簡便に測定
することができる。また、瞳形状と光源形状はフォトレ
ジストに重ねて描画されるので、それらのずれによる同
心度の測定も合わせずれによる誤差が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る検査対象とする露
光装置の全体構成を示す図。
【図2】同実施形態における露光装置の検査方法に用い
られるレチクルの全体構成を示す図。
【図3】同実施形態におけるレチクルにより転写された
パターンの平面図。
【図4】同実施形態における回折パターンの周期が限定
される理由を説明するための図。
【図5】本発明の第2実施形態に係る露光装置の検査方
法に用いられるレチクルの全体構成を示す図。
【図6】同実施形態におけるレチクルと転写パターンを
示す図。
【図7】本発明の第3実施形態に係る露光装置の検査方
法に用いられるレチクルの全体構成を示す図。
【図8】同実施形態におけるレチクルにより転写された
パターンの平面図。
【図9】本発明の第4実施形態に係る露光装置の検査方
法に用いられるレチクルの全体構成を示す図。
【図10】同実施形態におけるレチクルにより転写され
たパターンの平面図。
【図11】本発明の対象とする露光装置の動作を示す
図。
【図12】従来の露光装置の検査方法を説明するための
図。
【符号の説明】
1…照明光学系 2,51〜54,71,91…レチクル 3…投影光学系 4…瞳 5…ウェハ 21,51a〜54a,73,92…遮光領域 22,51b〜54b,72,93…透光領域 31,55〜58,63…レジストパターン 32,82,101…中央部 33…輪郭 34,83,102…周辺部 35,113…瞳の縁 41…瞳の大きさ 42…回折光の半径 43…回折光間の距離 44,112…1次回折パターン 59…0次回折領域 60…1次回折領域 61…レジスト残存領域 62…瞳の輪郭 111…円
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤澤 忠仁 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 井上 壮一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F046 AA28 CA04 CB22 CB25 DA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源から射出される光をフォ
    トマスクに導く照明光学系と、該フォトマスクの縮小投
    影像をウェハ上に転写する投影光学系とから構成される
    露光装置に対し、前記光源形状と、前記投影光学系の瞳
    形状と、該光源形状と瞳形状との同心度を検査する露光
    装置の検査方法において、 前記光源から射出される光を、有限の周期で透光部と遮
    光部が繰り返された周期パターンを含む光学部材に照射
    し、該光学部材を通過した1次以上の回折光を前記投影
    光学系の瞳外縁に照射させ、かつデフォーカス状態で前
    記光学部材のパターン像を前記ウェハ上に露光すること
    を特徴とする露光装置の検査方法。
  2. 【請求項2】 前記光学部材は、前記フォトマスクの倍
    率をM、露光波長をλ、前記投影光学系のウェハ側の開
    口数をNA、前記照明光学系のコヒーレンスファクタを
    σとしたとき、Mλ/{(1+σ)×NA}<p<Mλ
    /{(1−σ)×NA}なる周期で透光部と遮光部が繰
    り返された周期パターンを含むことを特徴とする請求項
    1に記載の露光装置の検査方法。
  3. 【請求項3】 前記デフォーカスは、前記光学部材又は
    前記ウェハの少なくとも一方の位置をフォーカス位置か
    ら移動させることにより実現することを特徴とする請求
    項1に記載の露光装置の検査方法。
  4. 【請求項4】 前記デフォーカスは、パターン露光に用
    いるフォトマスクの遮光部の配置された表面とは反対側
    の表面に、前記光学部材の遮光部を配置することにより
    実現することを特徴とする請求項1に記載の露光装置の
    検査方法。
  5. 【請求項5】 前記光学部材の遮光部は半透明膜であ
    り、前記透光部を通過する光と前記半透明膜を通過する
    光の位相差が180°に設定されてなることを特徴とす
    る請求項1に記載の露光装置の検査方法。
  6. 【請求項6】 前記光学部材の前記遮光部のパターン幅
    が前記透光部のパターン幅に対して広く設定されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光装置の検査方
    法。
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