JP2000021224A - 照明装置および反射型液晶表示装置 - Google Patents
照明装置および反射型液晶表示装置Info
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- JP2000021224A JP2000021224A JP10188659A JP18865998A JP2000021224A JP 2000021224 A JP2000021224 A JP 2000021224A JP 10188659 A JP10188659 A JP 10188659A JP 18865998 A JP18865998 A JP 18865998A JP 2000021224 A JP2000021224 A JP 2000021224A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 不要な反射光を押さえた、見やすい導光体お
よび導光体を用いた反射型液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 光源1と、この光源からの光を側面から
取り入れ、上面が、光源に近い側の第1の斜面と光源か
ら遠い側の第2の斜面からなるV字型の溝と平坦部によ
って構成され、下面から照明光を出射する透明な板状の
導光体3とを備え、この導光体の上面側から前記導光体
の下面側に配置された被照明物を観察するようにした導
光体において、前記V字型の溝と隣り合う溝との距離が
ランダムに配置されていることを特徴とする導光体およ
び導光体を用いた反射型液晶表示装置。
よび導光体を用いた反射型液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 光源1と、この光源からの光を側面から
取り入れ、上面が、光源に近い側の第1の斜面と光源か
ら遠い側の第2の斜面からなるV字型の溝と平坦部によ
って構成され、下面から照明光を出射する透明な板状の
導光体3とを備え、この導光体の上面側から前記導光体
の下面側に配置された被照明物を観察するようにした導
光体において、前記V字型の溝と隣り合う溝との距離が
ランダムに配置されていることを特徴とする導光体およ
び導光体を用いた反射型液晶表示装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータなどのOA機器、携帯情報端末、ポータブルビデ
オテープレコーダーなどの画像表示装置、各種モニタに
使用される導光体および反射型液晶表示装置に関するも
のである。
ュータなどのOA機器、携帯情報端末、ポータブルビデ
オテープレコーダーなどの画像表示装置、各種モニタに
使用される導光体および反射型液晶表示装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年パーソナルコンピュータや携帯情報
端末、ビデオテープレコーダーなどは小型化、ポータブ
ル化が進んでおり、画像表示装置の消費電力低減が重要
な課題となっている。このため、画像表示装置に反射型
液晶表示装置を用いるものが多数存在している。
端末、ビデオテープレコーダーなどは小型化、ポータブ
ル化が進んでおり、画像表示装置の消費電力低減が重要
な課題となっている。このため、画像表示装置に反射型
液晶表示装置を用いるものが多数存在している。
【0003】反射型液晶表示装置は、太陽光や室内光な
どの外光を反射させることにより画面の明るさを得てい
る。しかし外光の少ないところでは画面に十分な明るさ
が得られない。そこで、外光の多いときは外光による照
明の障害とならず、外光の少ないときには反射型液晶パ
ネルを照明し、かつ観察者の障害とならない照明装置付
きの反射型液晶表示装置が要望されており、照明装置と
して、導光体を用いたものがいくつか発明されている。
どの外光を反射させることにより画面の明るさを得てい
る。しかし外光の少ないところでは画面に十分な明るさ
が得られない。そこで、外光の多いときは外光による照
明の障害とならず、外光の少ないときには反射型液晶パ
ネルを照明し、かつ観察者の障害とならない照明装置付
きの反射型液晶表示装置が要望されており、照明装置と
して、導光体を用いたものがいくつか発明されている。
【0004】導光体を用いた反射型液晶表示装置の一例
を示す。図11は従来の反射型液晶表示装置の断面の模
式図である。図11に示すとおり従来の導光体を用いた
反射型液晶表示装置は光源1、リフレクタ2、導光体
3、反射型液晶パネル5から構成される。光源から出射
された光は導光体内部を全反射しながら伝播する。伝播
光は導光体3の上面に設けられた溝4によって反射し、
全反射条件が崩れ導光体下面から出射する。出射する光
の角度は導光体3の上面に設けられた溝の角度によって
決定される。また図12に示すように導光体6内部に導
光体6の屈折率より低屈折率の物質7が含まれているも
のもある。これは、伝播光が低屈折率の物質を通過する
ときに、屈折によって全反射条件が崩れ、導光体6下面
から出射する。出射する光の角度は導光体6内部の低屈
折率物質7の屈折率によって決定される。
を示す。図11は従来の反射型液晶表示装置の断面の模
式図である。図11に示すとおり従来の導光体を用いた
反射型液晶表示装置は光源1、リフレクタ2、導光体
3、反射型液晶パネル5から構成される。光源から出射
された光は導光体内部を全反射しながら伝播する。伝播
光は導光体3の上面に設けられた溝4によって反射し、
全反射条件が崩れ導光体下面から出射する。出射する光
の角度は導光体3の上面に設けられた溝の角度によって
決定される。また図12に示すように導光体6内部に導
光体6の屈折率より低屈折率の物質7が含まれているも
のもある。これは、伝播光が低屈折率の物質を通過する
ときに、屈折によって全反射条件が崩れ、導光体6下面
から出射する。出射する光の角度は導光体6内部の低屈
折率物質7の屈折率によって決定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の導光体を
用いた反射型液晶表示装置は、図13に示すように、導
光体内部から出射する際の導光体3下面による反射光8
や、図14に示すように、反射型液晶パネルの上面基板
による反射光9がある。これらの反射光8,9はそれぞ
れ鏡面反射によるものなので、輝線となる。この輝線は
光源の長手方向に対して平行な縞となって見える。ま
た、観察者が光源の長手方向に対して垂直方向に見る方
向を変化させると、前記縞が前記垂直方向に動くため、
一定の角度コントラストを低下させるだけでなく、人の
目に認識され易い。このため、本来必要な反射型液晶パ
ネルの反射光が見づらく、画質が劣化してしまうという
問題点がある。
用いた反射型液晶表示装置は、図13に示すように、導
光体内部から出射する際の導光体3下面による反射光8
や、図14に示すように、反射型液晶パネルの上面基板
による反射光9がある。これらの反射光8,9はそれぞ
れ鏡面反射によるものなので、輝線となる。この輝線は
光源の長手方向に対して平行な縞となって見える。ま
た、観察者が光源の長手方向に対して垂直方向に見る方
向を変化させると、前記縞が前記垂直方向に動くため、
一定の角度コントラストを低下させるだけでなく、人の
目に認識され易い。このため、本来必要な反射型液晶パ
ネルの反射光が見づらく、画質が劣化してしまうという
問題点がある。
【0006】そこで本発明はかかる問題点を解決するこ
とを課題とし、不要な反射光を抑えた、見やすい導光体
および導光体を用いた反射型液晶表示装置を提供するこ
とを目的とする。
とを課題とし、不要な反射光を抑えた、見やすい導光体
および導光体を用いた反射型液晶表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、光源と、この
光源からの光を側面から取り入れ、上面に、光源に近い
側の第1の斜面と光源から遠い側の第2の斜面部を有す
る溝と平坦部とが複数個形成され、下面から照明光を被
照明物に出射する透明な板状の導光体とを備え、前記溝
と隣り合う溝との溝ピッチがランダムに配置されている
ことを特徴とする。
光源からの光を側面から取り入れ、上面に、光源に近い
側の第1の斜面と光源から遠い側の第2の斜面部を有す
る溝と平坦部とが複数個形成され、下面から照明光を被
照明物に出射する透明な板状の導光体とを備え、前記溝
と隣り合う溝との溝ピッチがランダムに配置されている
ことを特徴とする。
【0008】また、本発明は、前記V字型のランダムな
溝ピッチp′が、基本ピッチp、ランダム度kと乱数R
による以下の変換式、 p′={1+(R−1/2)・k}・p によって生成されることを特徴とする。
溝ピッチp′が、基本ピッチp、ランダム度kと乱数R
による以下の変換式、 p′={1+(R−1/2)・k}・p によって生成されることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、前記V字型のランダムな
溝に対して、基本ピッチをp、前記導光体の屈折率を
n、厚さをd、導光体から観察者までの距離をLとした
とき、ランダムピッチの周期Trが、 Tr > n・p・L/(2d) であることを特徴とする。
溝に対して、基本ピッチをp、前記導光体の屈折率を
n、厚さをd、導光体から観察者までの距離をLとした
とき、ランダムピッチの周期Trが、 Tr > n・p・L/(2d) であることを特徴とする。
【0010】また、本発明は、前記V字型溝の配置のラ
ンダム度が、前記V字型の溝の第2の斜面の角度によっ
て異なることを特徴とする。
ンダム度が、前記V字型の溝の第2の斜面の角度によっ
て異なることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記溝の第2の斜面の角
度が前記導光体の上面に対して略90°であることを特
徴とする。
度が前記導光体の上面に対して略90°であることを特
徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の導光体を用いた照明装置
の第1の実施形態を図を用いて説明する。
の第1の実施形態を図を用いて説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例における導光
体を用いた照明装置の断面の模式図である。
体を用いた照明装置の断面の模式図である。
【0014】図1において、1は光源であり、例えば熱
陰極管、冷陰極管などの蛍光灯、あるいは発光ダイオー
ドを複数配列したもの、あるいは白熱灯、あるいは有機
発光材料を線状に形成したものであり、導光体3の側面
に配置される。
陰極管、冷陰極管などの蛍光灯、あるいは発光ダイオー
ドを複数配列したもの、あるいは白熱灯、あるいは有機
発光材料を線状に形成したものであり、導光体3の側面
に配置される。
【0015】図1において2はリフレクタであり、光源
1を覆うように配置され、内面は反射率が高く、拡散性
が小さくなるように構成される。例えば、樹脂のシート
に銀、アルミなどの反射率の高い材料を蒸着し、このシ
ートを薄い金属板あるいは樹脂のシートに接着してリフ
レクタを構成したものである。光源1が蛍光灯の場合、
光源1とリフレクタ2との隙間は、ガラスの屈折率1.
5に近い材料で充填するのが望ましい。また、光源1側
における導光体3の側面厚みとリフレクタ2の高さは同
じであるのが望ましい。また、光源1が発光ダイオード
である場合は、放射分布がある程度指向性を持っている
のでリフレクタ2が無くても良い。この場合導光体3の
大きさが小型のものが適している。
1を覆うように配置され、内面は反射率が高く、拡散性
が小さくなるように構成される。例えば、樹脂のシート
に銀、アルミなどの反射率の高い材料を蒸着し、このシ
ートを薄い金属板あるいは樹脂のシートに接着してリフ
レクタを構成したものである。光源1が蛍光灯の場合、
光源1とリフレクタ2との隙間は、ガラスの屈折率1.
5に近い材料で充填するのが望ましい。また、光源1側
における導光体3の側面厚みとリフレクタ2の高さは同
じであるのが望ましい。また、光源1が発光ダイオード
である場合は、放射分布がある程度指向性を持っている
のでリフレクタ2が無くても良い。この場合導光体3の
大きさが小型のものが適している。
【0016】図1において、導光体3は一例として透明
基板(以下、単に「導光体」と呼ぶ)であり、石英、ガ
ラス、又は透明樹脂、例えばアクリル系樹脂、ポリカー
ボネイトなどを材料として構成される。図2に示すよう
に、導光体3は、表示パネルの大きさと同等のものとす
る。導光体3の下面32と入射面33とはほぼ90度の
角度をなす。導光体3は全体として大略くさび状になっ
ており、導光体3の上面31は、導光体3の下面32に
対して、光源1とは反対側に向けて徐々に近づくように
傾いている。すなわち、導光体3の光源側の側面33の
厚みをd1、光源1とは反対側の側面の厚みをd2とし
たとき、d1≧d2である。ここで、これらの厚みの関
係は、基本的にはd1=d2でよいが、d1>d2とす
れば、輝度が均一に保たれ、さらに良好である。また、
導光体3の上面31にはV字状の溝4が複数個形成され
る。
基板(以下、単に「導光体」と呼ぶ)であり、石英、ガ
ラス、又は透明樹脂、例えばアクリル系樹脂、ポリカー
ボネイトなどを材料として構成される。図2に示すよう
に、導光体3は、表示パネルの大きさと同等のものとす
る。導光体3の下面32と入射面33とはほぼ90度の
角度をなす。導光体3は全体として大略くさび状になっ
ており、導光体3の上面31は、導光体3の下面32に
対して、光源1とは反対側に向けて徐々に近づくように
傾いている。すなわち、導光体3の光源側の側面33の
厚みをd1、光源1とは反対側の側面の厚みをd2とし
たとき、d1≧d2である。ここで、これらの厚みの関
係は、基本的にはd1=d2でよいが、d1>d2とす
れば、輝度が均一に保たれ、さらに良好である。また、
導光体3の上面31にはV字状の溝4が複数個形成され
る。
【0017】溝4の詳細図を図3に示す。溝4は角度θ
1の斜面41と角度θ2の斜面42と平坦部43によっ
て構成される。pはV溝ピッチである。
1の斜面41と角度θ2の斜面42と平坦部43によっ
て構成される。pはV溝ピッチである。
【0018】図1において、5は反射面である。反射面
5は、例えば、書籍や写真などの印刷物や、パーソナル
コンピュータなどのOA機器、携帯情報端末、ポータブ
ルビデオテープレコーダーなどの画像表示装置、各種モ
ニターに使用される反射型液晶表示装置などである。
5は、例えば、書籍や写真などの印刷物や、パーソナル
コンピュータなどのOA機器、携帯情報端末、ポータブ
ルビデオテープレコーダーなどの画像表示装置、各種モ
ニターに使用される反射型液晶表示装置などである。
【0019】つぎに、本発明の導光板内部の光の伝播に
ついて図4を用いて説明する。光源1から出射された光
は、直接またはリフレクタ2に反射した後に導光体3に
入射する。導光体3内部に入射した光は、全反射して伝
播する。伝播光のうち溝4で反射した光は全反射条件が
崩れるので、導光体下面32より出射する。
ついて図4を用いて説明する。光源1から出射された光
は、直接またはリフレクタ2に反射した後に導光体3に
入射する。導光体3内部に入射した光は、全反射して伝
播する。伝播光のうち溝4で反射した光は全反射条件が
崩れるので、導光体下面32より出射する。
【0020】このとき、導光体下面32で反射光320
および表示パネル5の上面10で反射光330が発生す
る。また、導光体下面32より出射した光は反射面5を
照明する。このとき、反射面5の反射光500が反射す
る。反射光500は反射面5によって生成された画像で
ある。反射光320は不要な反射光である。
および表示パネル5の上面10で反射光330が発生す
る。また、導光体下面32より出射した光は反射面5を
照明する。このとき、反射面5の反射光500が反射す
る。反射光500は反射面5によって生成された画像で
ある。反射光320は不要な反射光である。
【0021】この不要な反射光320、330は、光源
の長手方向に対して平行な縞となって見える。また、観
察者が光源の長手方向に対して垂直方向に見る方向を変
化させると、前記縞が前記垂直方向に動くため、一定の
角度コントラストを低下させるだけでなく、人の目に認
識され易い。本出願人らは、この縞状の光が導光体の溝
と、不要な反射光320、330とのモアレによるもの
であり、導光体の溝ピッチおよび導光体の厚さによって
縞の見え方が変わることを見出した。以下、縞と導光体
の溝ピッチおよび導光体厚さとの関係を図5、図6を用
いて説明する。
の長手方向に対して平行な縞となって見える。また、観
察者が光源の長手方向に対して垂直方向に見る方向を変
化させると、前記縞が前記垂直方向に動くため、一定の
角度コントラストを低下させるだけでなく、人の目に認
識され易い。本出願人らは、この縞状の光が導光体の溝
と、不要な反射光320、330とのモアレによるもの
であり、導光体の溝ピッチおよび導光体の厚さによって
縞の見え方が変わることを見出した。以下、縞と導光体
の溝ピッチおよび導光体厚さとの関係を図5、図6を用
いて説明する。
【0022】図5において、導光体3の溝4のピッチを
pとする。また導光体3の厚さをdとする。わかりやす
くするため、溝ピッチpと導光体厚さdは導光体3全面
において一定であるとする。前述した通り、導光体3の
溝4で全反射した光は導光体下面32より出射し、この
とき反射光320、330が反射する。このため、観察
者は反射光320により、溝4の虚像を見ることにな
る。虚像は輝線として見え、周期は溝ピッチpと同じで
ある。また、輝線はnを屈折率としたとき、溝4から2
d/nだけ下方に見える。一方溝4は、暗線として見え
る。この輝線と暗線の重なりにより、図6から幾何的に
縞の周期を求めることができる。すなわち、導光体3の
屈折率をn、導光体3から観察者までの距離をLとする
と、縞の周期Tは、 T=p・n・L/(2d) で表される。
pとする。また導光体3の厚さをdとする。わかりやす
くするため、溝ピッチpと導光体厚さdは導光体3全面
において一定であるとする。前述した通り、導光体3の
溝4で全反射した光は導光体下面32より出射し、この
とき反射光320、330が反射する。このため、観察
者は反射光320により、溝4の虚像を見ることにな
る。虚像は輝線として見え、周期は溝ピッチpと同じで
ある。また、輝線はnを屈折率としたとき、溝4から2
d/nだけ下方に見える。一方溝4は、暗線として見え
る。この輝線と暗線の重なりにより、図6から幾何的に
縞の周期を求めることができる。すなわち、導光体3の
屈折率をn、導光体3から観察者までの距離をLとする
と、縞の周期Tは、 T=p・n・L/(2d) で表される。
【0023】この結果、縞は溝ピッチpと導光体厚さd
によって決まることがわかる。そこで、本出願人らは縞
を消すために溝ピッチpをランダムに配置することによ
りこの問題を解決することができた。
によって決まることがわかる。そこで、本出願人らは縞
を消すために溝ピッチpをランダムに配置することによ
りこの問題を解決することができた。
【0024】溝ピッチpをランダムにすると、縞の周期
Tがランダムになり、縞のコントラストが低下する。従
ってランダム度は高いほど、縞のコントラストが低下
し、視認性は良くなる。しかし、反射面5に反射型液晶
を用いた場合には、溝4と画素とのモアレが生じやすく
なるので、ランダム度が低い方が良い。従って、この中
間に最適なランダム度があると言える。
Tがランダムになり、縞のコントラストが低下する。従
ってランダム度は高いほど、縞のコントラストが低下
し、視認性は良くなる。しかし、反射面5に反射型液晶
を用いた場合には、溝4と画素とのモアレが生じやすく
なるので、ランダム度が低い方が良い。従って、この中
間に最適なランダム度があると言える。
【0025】最適なランダム度は斜面42の角度によっ
ても異なる。斜面42の角度θ2が0°<θ2≦20°
のとき、斜面42と平坦部43による光路差によって反
射光320が二重に見えるため、縞のコントラストが高
くなる。また20°≦θ2<90°の時は、θ2が大き
いほど溝による暗線の領域が小さくなり、縞のコントラ
ストが小さくなるので良い。従って、図7のように、斜
面42の角度は平坦部43の領域が0となる角度に近づ
けるか、90°に近づけると良いことがわかる。しか
し、加工上の制約からこれらの角度に設定することが困
難である場合には、ランダム度を上げて縞を見えなくす
ることができる。
ても異なる。斜面42の角度θ2が0°<θ2≦20°
のとき、斜面42と平坦部43による光路差によって反
射光320が二重に見えるため、縞のコントラストが高
くなる。また20°≦θ2<90°の時は、θ2が大き
いほど溝による暗線の領域が小さくなり、縞のコントラ
ストが小さくなるので良い。従って、図7のように、斜
面42の角度は平坦部43の領域が0となる角度に近づ
けるか、90°に近づけると良いことがわかる。しか
し、加工上の制約からこれらの角度に設定することが困
難である場合には、ランダム度を上げて縞を見えなくす
ることができる。
【0026】このようなランダムピッチの溝を設計する
方法として、一例として、まず基本ピッチによって輝度
分布を最適にする設計を行い、その後基本ピッチに乱数
を掛け合わせて個々のピッチをランダムにする方法が考
えられる。また、ピッチの大きさにより溝4の深さを増
減することにより、より均整度の高い導光体3を設計す
ることもできる。
方法として、一例として、まず基本ピッチによって輝度
分布を最適にする設計を行い、その後基本ピッチに乱数
を掛け合わせて個々のピッチをランダムにする方法が考
えられる。また、ピッチの大きさにより溝4の深さを増
減することにより、より均整度の高い導光体3を設計す
ることもできる。
【0027】つぎに具体例をあげてランダムピッチによ
る導光体3の説明をする。導光体厚さdを1.5mm、
材質を
る導光体3の説明をする。導光体厚さdを1.5mm、
材質を
【0028】
【数1】
【0029】、反射面を画素ピッチ0.25mmの反射
型液晶とする。このとき、基本ピッチp=0.16mm
で輝度分布が最適になる設計をおこなう。基本ピッチp
=0.16は反射型液晶の画素ピッチ0.25mmに対
して、モアレの出ないピッチのひとつである。
型液晶とする。このとき、基本ピッチp=0.16mm
で輝度分布が最適になる設計をおこなう。基本ピッチp
=0.16は反射型液晶の画素ピッチ0.25mmに対
して、モアレの出ないピッチのひとつである。
【0030】このとき、導光体3から観察者までの距離
L=300mmとすると、縞の周期Tは、 T=0.16・1.49・300/(2・1.5) =23.84 である。
L=300mmとすると、縞の周期Tは、 T=0.16・1.49・300/(2・1.5) =23.84 である。
【0031】つぎに各ピッチpの値を変える。pは、乱
数をR、ランダム度をkとすると、以下の式で変換でき
る。
数をR、ランダム度をkとすると、以下の式で変換でき
る。
【0032】p′={1+(R−1/2)・k}・p 斜面42の角度θ2は、90°に近いほど、加工精度が
悪くなり、ムラや白濁が生じる。しかし、θ2を小さく
すると、縞のコントラストがあがるので、ランダム度を
大きくしなければならない。その結果、溝ピッチp′と
反射型液晶の画素ピッチとのモアレを生じてしまう。例
えば、θ2=90°のとき、縞を見えなくするにはラン
ダム度k=10%以上が必要であるが、加工精度が出に
くい。またθ2=70°のときには、加工精度は出やす
いが、ランダム度k=30%が必要であるので、場所に
よっては画素とのモアレが生じることがある。したがっ
て、この中間の値であるθ2=80°、ランダム度k=
20%が加工精度、縞、モアレとも所定の仕様を満足す
ることができ、好適である。もちろん、θ2は80°ち
ょうどでなくてもその近傍の値であれば問題ない。ま
た、ランダム度についても20%程度以上であれば問題
ない。
悪くなり、ムラや白濁が生じる。しかし、θ2を小さく
すると、縞のコントラストがあがるので、ランダム度を
大きくしなければならない。その結果、溝ピッチp′と
反射型液晶の画素ピッチとのモアレを生じてしまう。例
えば、θ2=90°のとき、縞を見えなくするにはラン
ダム度k=10%以上が必要であるが、加工精度が出に
くい。またθ2=70°のときには、加工精度は出やす
いが、ランダム度k=30%が必要であるので、場所に
よっては画素とのモアレが生じることがある。したがっ
て、この中間の値であるθ2=80°、ランダム度k=
20%が加工精度、縞、モアレとも所定の仕様を満足す
ることができ、好適である。もちろん、θ2は80°ち
ょうどでなくてもその近傍の値であれば問題ない。ま
た、ランダム度についても20%程度以上であれば問題
ない。
【0033】また、θ2は平坦部43がなくなるような
角度に設定してもランダム度を小さくすることができ
る。すなわち、光源からm番目の溝のθ2をθ2
(m)、m番目の溝の深さをh(m)、m番目の溝とm
+1番目の溝との距離をp(m)とすると、tan(θ
2(m))=h(m)/p(m)で表される。しかし、
θ2を平坦部43がなくなるような角度にすると、θ2
(m)の値がmによって変化するので、加工性が悪い。
そこで、溝ピッチに合わせて深さを変えると、θ2
(m)は一定となるので、加工しやすい。このとき、ラ
ンダム度kは10%以上であれば縞は見えない。また、
溝ピッチp′に合わせて深さを変えない場合は、平坦部
43の長さが変化するので、ランダム度は20%以上必
要である。図8に、溝ピッチに合わせて溝深さを変えた
例と、溝ピッチに合わせて溝深さを変えない場合の例を
示す。
角度に設定してもランダム度を小さくすることができ
る。すなわち、光源からm番目の溝のθ2をθ2
(m)、m番目の溝の深さをh(m)、m番目の溝とm
+1番目の溝との距離をp(m)とすると、tan(θ
2(m))=h(m)/p(m)で表される。しかし、
θ2を平坦部43がなくなるような角度にすると、θ2
(m)の値がmによって変化するので、加工性が悪い。
そこで、溝ピッチに合わせて深さを変えると、θ2
(m)は一定となるので、加工しやすい。このとき、ラ
ンダム度kは10%以上であれば縞は見えない。また、
溝ピッチp′に合わせて深さを変えない場合は、平坦部
43の長さが変化するので、ランダム度は20%以上必
要である。図8に、溝ピッチに合わせて溝深さを変えた
例と、溝ピッチに合わせて溝深さを変えない場合の例を
示す。
【0034】以上の通り、導光体の溝ピッチをランダム
にすることにより、不要な反射光を押さえた、見やすい
導光体および導光体を用いた反射型液晶を提供すること
ができる。
にすることにより、不要な反射光を押さえた、見やすい
導光体および導光体を用いた反射型液晶を提供すること
ができる。
【0035】なお、本実施例においてランダムなピッチ
とは、等ピッチでないものを指し、周期的に変化するピ
ッチも含む。特に、縞の周期Tよりも大きい周期で変化
するピッチのとき、乱数を用いたランダムピッチと同等
の効果が得られる。
とは、等ピッチでないものを指し、周期的に変化するピ
ッチも含む。特に、縞の周期Tよりも大きい周期で変化
するピッチのとき、乱数を用いたランダムピッチと同等
の効果が得られる。
【0036】例えば、基本ピッチを0.16、導光体の
屈折率を1.49、導光体の厚さを1.5mm、導光体
から観察者までの距離を300mmとすると、ランダム
ピッチの周期Trは、 Tr>0.16・1.49・300/(2・1.5) =23.84 であると、特によい。
屈折率を1.49、導光体の厚さを1.5mm、導光体
から観察者までの距離を300mmとすると、ランダム
ピッチの周期Trは、 Tr>0.16・1.49・300/(2・1.5) =23.84 であると、特によい。
【0037】また、導光体下面32に反射防止処理また
は拡散面化処理を施すと、不要な反射光が減り、より画
質がよくなる。
は拡散面化処理を施すと、不要な反射光が減り、より画
質がよくなる。
【0038】つぎに、本発明の導光体を用いた照明装置
の第2の実施形態を説明する。本実施例の基本構成は第
1の実施例とほぼ同等であり、導光体の厚さのみ異なる
ので省略する。
の第2の実施形態を説明する。本実施例の基本構成は第
1の実施例とほぼ同等であり、導光体の厚さのみ異なる
ので省略する。
【0039】第1の実施例と同様に、縞の周期Tは以下
のように表される。 T=p・n・L/(2d) 従って、縞の周期Tは導光体厚さdによって決まること
がわかる。そこで、本出願人らは縞を消すために導光体
厚さdを小さくし、シート状にすることにより、この問
題を解決した。
のように表される。 T=p・n・L/(2d) 従って、縞の周期Tは導光体厚さdによって決まること
がわかる。そこで、本出願人らは縞を消すために導光体
厚さdを小さくし、シート状にすることにより、この問
題を解決した。
【0040】導光体厚さdを小さくすることにより、縞
の周期Tを大きくすることができ、その結果縞が見えな
くなる。縞の周期を角度ωで表すと、 ω=tan-1(T/L) =tan-1(n・p・L/(2d)/L) =tan-1(n・p/(2d)) で表される。
の周期Tを大きくすることができ、その結果縞が見えな
くなる。縞の周期を角度ωで表すと、 ω=tan-1(T/L) =tan-1(n・p・L/(2d)/L) =tan-1(n・p/(2d)) で表される。
【0041】一般的な導光体3は厚さ1.5〜3.0m
m程度である。例えば、導光体3の材質を
m程度である。例えば、導光体3の材質を
【0042】
【数2】
【0043】、反射面5を画素ピッチ0.25mmの反
射型液晶とする。このとき、溝ピッチp=0.16mm
とする。溝ピッチp=0.16は反射型液晶の画素ピッ
チ0.25mmに対して、モアレの出ないピッチのひと
つである。
射型液晶とする。このとき、溝ピッチp=0.16mm
とする。溝ピッチp=0.16は反射型液晶の画素ピッ
チ0.25mmに対して、モアレの出ないピッチのひと
つである。
【0044】このとき、縞の角度周期ωは、 厚さd=3.0mm のとき、 ω=2.3° 厚さd=2.0mm のとき、 ω=3.4° 厚さd=1.5mm のとき、 ω=4.5° であり、視野角内に多くの縞が見え、画像を認識しにく
い。これに対して厚さを小さくすると、 厚さd=0.2mm のとき、 ω=30° 厚さd=0.14mm のとき、 ω=40° 厚さd=0.1mm のとき、 ω=50° となり、視野角内の縞がなくなり、画像を認識し易くな
る。ωの最適値は、使用する用途によって異なるが、一
般的にω=30°以上が好ましいといえる。
い。これに対して厚さを小さくすると、 厚さd=0.2mm のとき、 ω=30° 厚さd=0.14mm のとき、 ω=40° 厚さd=0.1mm のとき、 ω=50° となり、視野角内の縞がなくなり、画像を認識し易くな
る。ωの最適値は、使用する用途によって異なるが、一
般的にω=30°以上が好ましいといえる。
【0045】以上の通り、導光体の厚さを小さくするこ
とにより、不要な反射光320を押さえた、見やすい導
光体および導光体を用いた反射型液晶を提供することが
できる。
とにより、不要な反射光320を押さえた、見やすい導
光体および導光体を用いた反射型液晶を提供することが
できる。
【0046】つぎに、本発明の導光体および導光体を用
いた反射型液晶表示装置の第3の実施形態を図を用いて
説明する。
いた反射型液晶表示装置の第3の実施形態を図を用いて
説明する。
【0047】本発明の第2の実施例による導光体および
導光体を用いた反射型液晶表示装置は、導光体厚さを小
さくすることにより、実施例に比べて不要な反射光が減
るという効果を有する。
導光体を用いた反射型液晶表示装置は、導光体厚さを小
さくすることにより、実施例に比べて不要な反射光が減
るという効果を有する。
【0048】しかしながら、実施例2の構成では、光源
からの入射率が下がるため輝度面では十分なものとは言
えなかった。
からの入射率が下がるため輝度面では十分なものとは言
えなかった。
【0049】そこで、本出願人らは透明な樹脂基板の下
面に、本発明の第2の実施例による導光体を貼り付ける
ことによって、この問題を解決した。
面に、本発明の第2の実施例による導光体を貼り付ける
ことによって、この問題を解決した。
【0050】図9に示すように、導光体を透明な基板の
下面に貼り付けることにより、リフレクタの高さを導光
体と透明な基板とを合わせた大きさにすることができ、
入射効率が高まる。
下面に貼り付けることにより、リフレクタの高さを導光
体と透明な基板とを合わせた大きさにすることができ、
入射効率が高まる。
【0051】つぎに、導光体および透明基板における光
の伝播について図10を用いて説明する。リフレクタか
ら入射した光は、導光体および透明基板内部を伝播す
る。導光体と透明基板との境界は、透明な材料で接着さ
れているので、全反射せずに透過する()。導光体と
透明基板との境界のうち、溝部では接着されていないの
で、全反射する。伝播光のうち、透明基板側から溝部に
到達した光は透明基板下面で全反射して、伝播する
()。伝播光のうち、導光体側から溝部に到達した光
は、溝の第1の斜面で全反射し、導光体下面から出射
し、反射型液晶を照明する()。この結果、本発明の
第2の実施例の効果を保ちつつ、光源からの光の入射効
率を高めることができる。
の伝播について図10を用いて説明する。リフレクタか
ら入射した光は、導光体および透明基板内部を伝播す
る。導光体と透明基板との境界は、透明な材料で接着さ
れているので、全反射せずに透過する()。導光体と
透明基板との境界のうち、溝部では接着されていないの
で、全反射する。伝播光のうち、透明基板側から溝部に
到達した光は透明基板下面で全反射して、伝播する
()。伝播光のうち、導光体側から溝部に到達した光
は、溝の第1の斜面で全反射し、導光体下面から出射
し、反射型液晶を照明する()。この結果、本発明の
第2の実施例の効果を保ちつつ、光源からの光の入射効
率を高めることができる。
【0052】なお、透明基板の厚さは光源の大きさとほ
ぼ同等以上であると、入射光率が高く好ましい。
ぼ同等以上であると、入射光率が高く好ましい。
【0053】例えば、導光体の厚さを0.2mm、透明
基板を厚さ1.8mmの樹脂基板とし、光源に、φ1.
8mmの冷陰極管を用いた場合、透明樹脂基板がない場
合に比べて10倍(2.0mm/0.2mm)の入射効
率を得ることができる。
基板を厚さ1.8mmの樹脂基板とし、光源に、φ1.
8mmの冷陰極管を用いた場合、透明樹脂基板がない場
合に比べて10倍(2.0mm/0.2mm)の入射効
率を得ることができる。
【0054】以上の通り、導光体を透明な基板の下面に
貼り付けることにより、明るく見やすい導光体および導
光体を用いた反射型液晶表示装置を提供することができ
る。
貼り付けることにより、明るく見やすい導光体および導
光体を用いた反射型液晶表示装置を提供することができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明の導光体および導
光体を用いた反射型液晶表示装置によれば、導光体の溝
ピッチをランダムにすることによって、不要な反射光を
抑えた見やすい反射型液晶を提供することができる。
光体を用いた反射型液晶表示装置によれば、導光体の溝
ピッチをランダムにすることによって、不要な反射光を
抑えた見やすい反射型液晶を提供することができる。
【0056】また、前記V字型のランダムな溝ピッチ
p′が、基本ピッチp、ランダム度kと乱数Rによる以
下の変換式、 p′={1+(R−1/2)・k}・p で生成されることによって、ランダムな溝ピッチを提供
することができる。
p′が、基本ピッチp、ランダム度kと乱数Rによる以
下の変換式、 p′={1+(R−1/2)・k}・p で生成されることによって、ランダムな溝ピッチを提供
することができる。
【0057】また、前記V字型のランダムな溝に対し
て、ランダムピッチの周期Trが、 Tr>n・p・L/(2d) であることにより、ランダムな溝ピッチの設計を1周期
分だけ行えばよく、簡略化することができる。
て、ランダムピッチの周期Trが、 Tr>n・p・L/(2d) であることにより、ランダムな溝ピッチの設計を1周期
分だけ行えばよく、簡略化することができる。
【0058】また、前記V字型溝の配置のランダム度
が、前記V字型の溝の第2の斜面の角度によって異なる
ことによって、ムラ、白濁、モアレを抑えた、より見や
すい反射型液晶表示装置を提供することができる。
が、前記V字型の溝の第2の斜面の角度によって異なる
ことによって、ムラ、白濁、モアレを抑えた、より見や
すい反射型液晶表示装置を提供することができる。
【0059】また、前記V字型の溝ピッチが、反射型液
晶表示装置の画素ピッチに対してモアレを起こしにくい
ピッチを基本ピッチとしてランダムに設定することによ
って、モアレを抑えた、より見やすい反射型液晶表示装
置を提供することができる。
晶表示装置の画素ピッチに対してモアレを起こしにくい
ピッチを基本ピッチとしてランダムに設定することによ
って、モアレを抑えた、より見やすい反射型液晶表示装
置を提供することができる。
【0060】また、前記V字型の溝ピッチが、モアレを
起こさない程度のランダム度で配置することによって、
モアレを抑えた、より見やすい反射型液晶表示装置を提
供することができる。
起こさない程度のランダム度で配置することによって、
モアレを抑えた、より見やすい反射型液晶表示装置を提
供することができる。
【0061】また、前記V字型の溝の第2の斜面の角度
が前記導光体の上面に対して略90°とすることによっ
て、より見やすい反射型液晶表示装置を提供することが
できる。
が前記導光体の上面に対して略90°とすることによっ
て、より見やすい反射型液晶表示装置を提供することが
できる。
【0062】また、前記V字型の溝の第2の斜面の角度
が前記平坦部43の領域を0とするように設定されてい
るか、前記V字型の溝の第2の斜面の角度が前記導光体
の上面に対して略90°に設定されているとき、前記V
字型の溝ピッチが、k=10%のランダム度で配置され
ていることによって、より見やすい反射型液晶表示装置
を提供することができる。
が前記平坦部43の領域を0とするように設定されてい
るか、前記V字型の溝の第2の斜面の角度が前記導光体
の上面に対して略90°に設定されているとき、前記V
字型の溝ピッチが、k=10%のランダム度で配置され
ていることによって、より見やすい反射型液晶表示装置
を提供することができる。
【0063】また、前記V字型の溝の第2の斜面の角度
が前記導光体の上面に対して略80°であり、前記V字
型のランダムな溝ピッチp′がランダム度k=20%で
配置されていることによって、加工性を向上した、より
見やすい反射型液晶表示装置を提供することができる。
が前記導光体の上面に対して略80°であり、前記V字
型のランダムな溝ピッチp′がランダム度k=20%で
配置されていることによって、加工性を向上した、より
見やすい反射型液晶表示装置を提供することができる。
【0064】また、光源と、この光源からの光を側面か
ら取り入れ、上面が、光源に近い側の第1の斜面と光源
から遠い側の第2の斜面からなるV字型の溝と平坦部4
3によって構成され、下面から照明光を出射する透明な
板状の導光体とを備え、この導光体の上面側から前記導
光体の下面側に配置された被照明物を観察するようにし
た導光体において、前記導光体の厚さを薄くすることに
よって、不要な反射光を抑えた、見やすい反射型液晶表
示装置を提供することができる。
ら取り入れ、上面が、光源に近い側の第1の斜面と光源
から遠い側の第2の斜面からなるV字型の溝と平坦部4
3によって構成され、下面から照明光を出射する透明な
板状の導光体とを備え、この導光体の上面側から前記導
光体の下面側に配置された被照明物を観察するようにし
た導光体において、前記導光体の厚さを薄くすることに
よって、不要な反射光を抑えた、見やすい反射型液晶表
示装置を提供することができる。
【0065】また、前記導光体の厚さを0.2mm以下
にすることにより、視野角30°以上の、より見やすい
反射型液晶表示装置を提供することができる。
にすることにより、視野角30°以上の、より見やすい
反射型液晶表示装置を提供することができる。
【0066】また、厚さを薄くした前記導光体を透明基
板の下面に貼り付けることによって、光源からの光の入
射光率を高めることができ、明るく見やすい反射型液晶
表示装置を提供することができる。
板の下面に貼り付けることによって、光源からの光の入
射光率を高めることができ、明るく見やすい反射型液晶
表示装置を提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施例における導光体を用いた
反射型液晶表示装置の断面の模式図
反射型液晶表示装置の断面の模式図
【図2】本発明の第1の実施例における導光体を用いた
反射型液晶表示装置の斜視図
反射型液晶表示装置の斜視図
【図3】本発明の第1の実施例における導光体の溝の詳
細な断面の模式図
細な断面の模式図
【図4】本発明の第1の実施例における導光体内部の光
の伝播について説明するための図
の伝播について説明するための図
【図5】本発明の第1の実施例における導光体裏面の反
射光による輝線について説明するための図
射光による輝線について説明するための図
【図6】本発明の第1の実施例における導光体裏面の反
射光による輝線と導光体溝による暗線の重なりと縞周期
との関係を説明するための模式図
射光による輝線と導光体溝による暗線の重なりと縞周期
との関係を説明するための模式図
【図7】本発明の第1の実施例における導光体溝の形状
の例を示した図
の例を示した図
【図8】本発明の第1の実施例における導光体溝の形状
の例を示した図
の例を示した図
【図9】本発明の第3の実施例における導光体を用いた
反射型液晶表示装置の断面の模式図
反射型液晶表示装置の断面の模式図
【図10】本発明の第3の実施例における導光体内部の
光の伝播について説明するための図
光の伝播について説明するための図
【図11】従来の導光体を用いた反射型液晶表示装置の
断面の模式図
断面の模式図
【図12】従来の導光体を用いた反射型液晶表示装置の
断面の模式図
断面の模式図
【図13】従来の導光体における導光体下面による反射
光を説明するための図
光を説明するための図
【図14】従来の導光体における反射型液晶パネルの上
面基板による反射光を説明するための図
面基板による反射光を説明するための図
1 光源 2 リフレクタ 3 導光体 4 斜面 5 反射面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西井 完治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渡部 宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H038 AA41 AA55 BA01 BA06 2H091 FA14Z FA31Z FA42Z FB02 FC17 FD06 LA03 LA11 LA18 5G435 AA01 BB12 BB16 CC09 DD10 DD11 DD13 EE12 FF04 FF08 LL08
Claims (14)
- 【請求項1】 光源と、この光源からの光を側面から取
り入れ、上面に、光源に近い側の第1の斜面と光源から
遠い側の第2の斜面部とを有する溝部と平坦部とが複数
個形成され、下面から照明光を被照明物に出射する透明
な板状の導光体とを備え、前記溝部とこの溝部と隣り合
う溝部との溝ピッチがランダムに配置されていることを
特徴とする照明装置。 - 【請求項2】 溝部は略V字型の溝である請求項1記載
の照明装置。 - 【請求項3】 略V字型のランダムな溝ピッチp′(m
m)が、基本ピッチp(mm)、ランダム度kと0から
1までの乱数Rによる以下の変換式、 p′={1+(R−1/2)・k}・p によって生成されることを特徴とする請求項2記載の照
明装置。 - 【請求項4】 略V字型のランダムな溝に対して、基本
ピッチをp(mm)、前記導光体の屈折率をn、厚さを
d(mm)、導光体から観察者までの距離をL(mm)
としたとき、ランダムピッチの周期Trが、 Tr > n・p・L/(2d) であることを特徴とする請求項2記載の照明装置。 - 【請求項5】 略V字型溝の配置のランダム度を、前記
略V字型の溝の第2の斜面の角度によって変化させるこ
とを特徴とした請求項2、3または4のいずれかに記載
の照明装置。 - 【請求項6】 光源と、この光源からの光を側面から取
り入れ、上面に光源に近い側の第1の斜面と光源から遠
い側の第2の斜面からなる略V字型の溝部と平坦部とが
複数個形成され、下面から照明光を出射する透明な板状
の導光体と、この導光体の照明光を出射する側の面の近
傍に設けられ、照明光が出射される液晶表示パネルとを
有し、前記略V字型の溝部とこの溝部と隣り合う溝部と
の溝ピッチが、前記液晶表示パネルの画素ピッチに対し
て、モアレを発生しないピッチに設定されていることを
特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項7】 光源と、この光源からの光を側面から取
り入れ、上面に光源に近い側の第1の斜面と光源から遠
い側の第2の斜面からなる略V字型の溝部が複数個形成
され、下面から照明光を被照明物に出射する透明な板状
の導光体とを有し、前記略V字型の溝部とこの溝部と隣
り合う溝部との溝ピッチがランダムに配置されているこ
とを特徴とする照明装置。 - 【請求項8】 光源と、この光源からの光を側面から取
り入れ、上面に光源に近い側の第1の斜面と光源から遠
い側の第2の斜面とからなる略V字型の溝部と平坦部と
が複数個形成され、下面から照明光を被照明物に出射す
る透明な板状の導光体とを有し、前記略V字型の溝部と
この溝部と隣り合う溝部との溝ピッチp′(mm)が基
本ピッチをp(mm)、ランダム度をk、乱数R(0≦
R≦1)とした時 p′={1+(R−1/2)・k}・p で表わされる照明装置。 - 【請求項9】 第2の斜面の角度が導光体下面に対して
略90°である請求項8記載の照明装置。 - 【請求項10】 ランダム度がk=10%である請求項
9記載の照明装置。 - 【請求項11】 第2の斜面の角度が導光体下面に対し
て略80°である請求項8記載の照明装置。 - 【請求項12】 ランダム度がk=20%である請求項
11記載の照明装置。 - 【請求項13】 導光体の照明光が出射される面とは反
対側の面に透明な樹脂基板を設けてなる請求項1記載の
照明装置。 - 【請求項14】 透明基板の厚さを光源の大きさと同等
以上とする請求項13記載の照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10188659A JP2000021224A (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | 照明装置および反射型液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10188659A JP2000021224A (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | 照明装置および反射型液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000021224A true JP2000021224A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16227607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10188659A Pending JP2000021224A (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | 照明装置および反射型液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000021224A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002296586A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-10-09 | Samsung Electronics Co Ltd | モアレ現象を除去するための反射型液晶表示装置アセンブリでの照明方法、これを適用した反射型液晶表示アセンブリ、これらに適用される光供給ユニット、これに適用される光分布変更ユニットの製造方法 |
KR20030044851A (ko) * | 2001-11-30 | 2003-06-09 | 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 | 전방 라이트용 쐐기형 도광판 |
KR20030044822A (ko) * | 2001-11-30 | 2003-06-09 | 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 | 전방 라이트용 도광판 |
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KR100491063B1 (ko) * | 2001-07-30 | 2005-05-24 | 산요덴키가부시키가이샤 | 도광판 및 이를 이용한 면광원 장치 |
JP2008292658A (ja) * | 2007-05-23 | 2008-12-04 | Stanley Electric Co Ltd | 照明装置 |
JP2009222981A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Seiko Epson Corp | スクリーン及びプロジェクタ |
-
1998
- 1998-07-03 JP JP10188659A patent/JP2000021224A/ja active Pending
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JP4719380B2 (ja) * | 2001-03-22 | 2011-07-06 | サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | モアレ現象を除去するための反射型液晶表示装置アセンブリでの照明方法、これを適用した反射型液晶表示アセンブリ、これらに適用される光供給ユニット、これに適用される光分布変更ユニットの製造方法 |
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