JP2000020979A - 二軸アクチュエータとこれを組み込んだ光学ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents
二軸アクチュエータとこれを組み込んだ光学ピックアップ及び光ディスク装置Info
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- JP2000020979A JP2000020979A JP10190702A JP19070298A JP2000020979A JP 2000020979 A JP2000020979 A JP 2000020979A JP 10190702 A JP10190702 A JP 10190702A JP 19070298 A JP19070298 A JP 19070298A JP 2000020979 A JP2000020979 A JP 2000020979A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁性体がプリント配線基板に一体化されて可
動部の予め決められた位置に配設することで組立時の作
業性がよく、可動部の小型化及び軽量化が図れ、これに
より可動部の駆動性が向上することで対物レンズの感度
を向上させることができる二軸アクチュエータとこれを
組み込んだ光学ピックアップ及び光ディスク装置を提供
すること。 【解決手段】 フォーカシング用コイル34及びトラッ
キング用コイル35は、それらのコイル34、35の巻
き方向平面における各コイル34、35の略中間部分に
穴34a、35aが設けられたプリント配線基板40で
あり、その穴34a35aには磁性体54が充填されて
いる構成としたことを特徴とする二軸アクチュエータ3
0。
動部の予め決められた位置に配設することで組立時の作
業性がよく、可動部の小型化及び軽量化が図れ、これに
より可動部の駆動性が向上することで対物レンズの感度
を向上させることができる二軸アクチュエータとこれを
組み込んだ光学ピックアップ及び光ディスク装置を提供
すること。 【解決手段】 フォーカシング用コイル34及びトラッ
キング用コイル35は、それらのコイル34、35の巻
き方向平面における各コイル34、35の略中間部分に
穴34a、35aが設けられたプリント配線基板40で
あり、その穴34a35aには磁性体54が充填されて
いる構成としたことを特徴とする二軸アクチュエータ3
0。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク等情
報記録媒体の信号を記録及び/又は再生するための光デ
ィスク装置で使用される光学ピックアップ用の二軸アク
チュエータに関するものである。
報記録媒体の信号を記録及び/又は再生するための光デ
ィスク装置で使用される光学ピックアップ用の二軸アク
チュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、光学ピックアップを搭載する光デ
ィスク装置は、多くの情報を情報記録媒体に記録するた
めに記録密度の高密度化が図られており、開口数の大き
なレンズを採用するようになっている。このような開口
数の大きなレンズを使用するとディスク面に対する光軸
の傾きの影響を受けやすくなり、ディスク面に対する光
軸の傾きの許容されるマージン(スキュートレランス)
が小さくなる。これは、光学ピックアップ、光学ヘッド
駆動装置(2軸アクチュエータ)の取付精度(機構系ト
ータル)にも依存するが、光学ヘッド(可動部)がフォ
ーカスやトラッキング方向への移動時に光軸が倒れてし
まうこと(ダイナミックスキュー)による影響も大き
い。
ィスク装置は、多くの情報を情報記録媒体に記録するた
めに記録密度の高密度化が図られており、開口数の大き
なレンズを採用するようになっている。このような開口
数の大きなレンズを使用するとディスク面に対する光軸
の傾きの影響を受けやすくなり、ディスク面に対する光
軸の傾きの許容されるマージン(スキュートレランス)
が小さくなる。これは、光学ピックアップ、光学ヘッド
駆動装置(2軸アクチュエータ)の取付精度(機構系ト
ータル)にも依存するが、光学ヘッド(可動部)がフォ
ーカスやトラッキング方向への移動時に光軸が倒れてし
まうこと(ダイナミックスキュー)による影響も大き
い。
【0003】図7は、従来の光ディスク装置で使用され
る光学ピックアップ用の二軸アクチュエータの構成の概
要を示す斜視図である。この二軸アクチュエータ130
aにおいては、可動部としての光学ヘッド101が板バ
ネやワイヤによって支持されている。二軸アクチュエー
タ130aは、対物レンズ103が設けられた光学ヘッ
ド101が、永久磁石102が設けられた固定部に対し
て微動することで対物レンズ103の配置を調整する。
る光学ピックアップ用の二軸アクチュエータの構成の概
要を示す斜視図である。この二軸アクチュエータ130
aにおいては、可動部としての光学ヘッド101が板バ
ネやワイヤによって支持されている。二軸アクチュエー
タ130aは、対物レンズ103が設けられた光学ヘッ
ド101が、永久磁石102が設けられた固定部に対し
て微動することで対物レンズ103の配置を調整する。
【0004】このような二軸アクチュエータ130aに
おいては、光学ヘッド101がフォーカス方向及びトラ
ッキング方向へ微動しても、光学ヘッド101を駆動す
る永久磁石102の位置は固定部に固定されている。こ
のため、光学ヘッド101に作用する駆動力の中心がず
れ、光学ヘッド101にモーメントが発生して対物レン
ズ103が傾斜してしまう。
おいては、光学ヘッド101がフォーカス方向及びトラ
ッキング方向へ微動しても、光学ヘッド101を駆動す
る永久磁石102の位置は固定部に固定されている。こ
のため、光学ヘッド101に作用する駆動力の中心がず
れ、光学ヘッド101にモーメントが発生して対物レン
ズ103が傾斜してしまう。
【0005】これに対して、軸摺動型の光学ヘッド駆動
装置は、対物レンズのディスク面に対する光軸精度を確
保しやすいという特徴がある。これは、光学ヘッドが中
心軸に沿って異動するため基本的にはこの軸の取付精度
を確保すれば対物レンズの傾斜精度を維持することがで
きるからである。
装置は、対物レンズのディスク面に対する光軸精度を確
保しやすいという特徴がある。これは、光学ヘッドが中
心軸に沿って異動するため基本的にはこの軸の取付精度
を確保すれば対物レンズの傾斜精度を維持することがで
きるからである。
【0006】図8は、軸摺動型の光学ヘッド駆動装置の
構成の概略を示す斜視図である。図9は、図8の光学ヘ
ッド駆動装置の分解斜視図である。図10は、図9の光
学ヘッド駆動装置から各コイルを取り外した様子を示す
斜視図である。この光学ヘッド駆動装置103bは、図
8のように光学ヘッド128、フォーカシング用マグネ
ット136、トラッキング用マグネット137、固定部
132及び固定部132に設けられた支軸133を有す
る。
構成の概略を示す斜視図である。図9は、図8の光学ヘ
ッド駆動装置の分解斜視図である。図10は、図9の光
学ヘッド駆動装置から各コイルを取り外した様子を示す
斜視図である。この光学ヘッド駆動装置103bは、図
8のように光学ヘッド128、フォーカシング用マグネ
ット136、トラッキング用マグネット137、固定部
132及び固定部132に設けられた支軸133を有す
る。
【0007】光学ヘッド128には、図9のように光学
式記録媒体へ光を集光させるための対物レンズ122、
この対物レンズ122が設けられたボビン131、ボビ
ン131に設けられており、対物レンズ122をフォー
カス方向へ微動させるための電磁気回路を構成する一対
のフォーカシング用コイル134、ボビン131に設け
られており、対物レンズ122をトラッキング方向へ微
動させるための電磁気回路を構成する一対のトラッキン
グ用コイル135及び、磁気中立を利用してボビン13
2をフォーカス方向及びトラッキング方向それぞれの方
向に対して中立を保つために、それぞれのコイル134
及び135の巻き方向平面において略中心位置に設けら
れた中立鉄片134a、135aが設けられている。
式記録媒体へ光を集光させるための対物レンズ122、
この対物レンズ122が設けられたボビン131、ボビ
ン131に設けられており、対物レンズ122をフォー
カス方向へ微動させるための電磁気回路を構成する一対
のフォーカシング用コイル134、ボビン131に設け
られており、対物レンズ122をトラッキング方向へ微
動させるための電磁気回路を構成する一対のトラッキン
グ用コイル135及び、磁気中立を利用してボビン13
2をフォーカス方向及びトラッキング方向それぞれの方
向に対して中立を保つために、それぞれのコイル134
及び135の巻き方向平面において略中心位置に設けら
れた中立鉄片134a、135aが設けられている。
【0008】ボビン131には、固定部132に垂直に
設けられた支柱133が貫通する穴が設けられており、
ボビン131は、固定部132に対して微動することが
できるように装着されている。図8のようにボビン13
1を固定部132に取り付けると、フォーカシング用コ
イル134及びトラッキング用コイル135は、それぞ
れ固定部132に設けられたフォーカシング用マグネッ
ト136及びトラッキング用マグネット137と対向す
るように配置される。
設けられた支柱133が貫通する穴が設けられており、
ボビン131は、固定部132に対して微動することが
できるように装着されている。図8のようにボビン13
1を固定部132に取り付けると、フォーカシング用コ
イル134及びトラッキング用コイル135は、それぞ
れ固定部132に設けられたフォーカシング用マグネッ
ト136及びトラッキング用マグネット137と対向す
るように配置される。
【0009】中立鉄片134a及び135aは、それぞ
れフォーカシング用マグネット136及びトラッキング
用マグネット137と共に、図10のようにボビン13
1の側周面に設けられた位置決め凹凸部129にガイド
されて、所定の位置に位置決めされる。
れフォーカシング用マグネット136及びトラッキング
用マグネット137と共に、図10のようにボビン13
1の側周面に設けられた位置決め凹凸部129にガイド
されて、所定の位置に位置決めされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
複数の中立鉄片134a及び135a並びにフォーカシ
ング用コイル134及びトラッキング用コイル135を
図9のようにそれぞれボビン131の所定の位置に配設
させて組み立てたり、それらをボビン131に接着する
際に手間がかかる上、その配線が複雑となってしまう。
複数の中立鉄片134a及び135a並びにフォーカシ
ング用コイル134及びトラッキング用コイル135を
図9のようにそれぞれボビン131の所定の位置に配設
させて組み立てたり、それらをボビン131に接着する
際に手間がかかる上、その配線が複雑となってしまう。
【0011】そこで、組立性・作業性を向上させるため
に、上述した巻線コイルの代わりにプリント基板コイル
に一体形成させたフォーカシング用コイル及びトラッキ
ング用コイルを光学ヘッド駆動装置130bを使用する
方法があるが、この方法では、ボビン132の磁気中立
を行うための中立鉄片134a及び135aを所定の位
置に配設させることが困難であり、ボビン132等の磁
気中立が不可能になってしまう。
に、上述した巻線コイルの代わりにプリント基板コイル
に一体形成させたフォーカシング用コイル及びトラッキ
ング用コイルを光学ヘッド駆動装置130bを使用する
方法があるが、この方法では、ボビン132の磁気中立
を行うための中立鉄片134a及び135aを所定の位
置に配設させることが困難であり、ボビン132等の磁
気中立が不可能になってしまう。
【0012】そこでこの発明は上記課題を解消し、磁性
体がプリント配線基板に一体化されて可動部の予め決め
られた位置に配設することで組立時の作業性がよく、可
動部の小型化及び軽量化が図れ、これにより可動部の駆
動性が向上することで対物レンズの感度を向上させるこ
とができる二軸アクチュエータとこれを組み込んだ光学
ピックアップ及び光ディスク装置を提供することを目的
としている。
体がプリント配線基板に一体化されて可動部の予め決め
られた位置に配設することで組立時の作業性がよく、可
動部の小型化及び軽量化が図れ、これにより可動部の駆
動性が向上することで対物レンズの感度を向上させるこ
とができる二軸アクチュエータとこれを組み込んだ光学
ピックアップ及び光ディスク装置を提供することを目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明に
あっては、対物レンズを二軸方向に移動可能に保持する
保持部材と、対物レンズ及び保持部材を含む可動部に配
設されたフォーカシング用コイル及びトラッキング用コ
イルと、これらのコイルに対向するように、固定部に配
設された一対のフォーカシング用マグネット及び一対の
トラッキング用マグネットと、上記マグネット及び各コ
イルに関連したヨークと、を備えており、フォーカシン
グ用コイル及びトラッキング用コイルは、それらのコイ
ルの巻き方向平面における各コイルの略中間部分に穴が
設けられたプリント配線基板であり、その穴には磁性体
が充填されている構成としたことを特徴とする二軸アク
チュエータにより、達成される。
あっては、対物レンズを二軸方向に移動可能に保持する
保持部材と、対物レンズ及び保持部材を含む可動部に配
設されたフォーカシング用コイル及びトラッキング用コ
イルと、これらのコイルに対向するように、固定部に配
設された一対のフォーカシング用マグネット及び一対の
トラッキング用マグネットと、上記マグネット及び各コ
イルに関連したヨークと、を備えており、フォーカシン
グ用コイル及びトラッキング用コイルは、それらのコイ
ルの巻き方向平面における各コイルの略中間部分に穴が
設けられたプリント配線基板であり、その穴には磁性体
が充填されている構成としたことを特徴とする二軸アク
チュエータにより、達成される。
【0014】この発明では、フォーカシング用コイル及
びトラッキング用コイルは、可動部に配設されたプリン
ト配線基板に形成されている。プリント配線基板のそれ
らフォーカシング用コイル及びトラッキング用コイルの
巻き方向平面における各コイルの略中心部分には、それ
ぞれ磁性体が充填された穴が設けられている。
びトラッキング用コイルは、可動部に配設されたプリン
ト配線基板に形成されている。プリント配線基板のそれ
らフォーカシング用コイル及びトラッキング用コイルの
巻き方向平面における各コイルの略中心部分には、それ
ぞれ磁性体が充填された穴が設けられている。
【0015】このため、この二軸アクチュエータは、磁
性体部分がフォーカシング用コイル及びトラッキング用
コイルに対してそれぞれ予め位置決めされた状態で、プ
リント配線基板が可動部の所定の位置に配設される。つ
まり、従来行われていたように各コイルが可動部に配設
される位置に合わせて、磁性体を位置決めして配設させ
る必要がない。
性体部分がフォーカシング用コイル及びトラッキング用
コイルに対してそれぞれ予め位置決めされた状態で、プ
リント配線基板が可動部の所定の位置に配設される。つ
まり、従来行われていたように各コイルが可動部に配設
される位置に合わせて、磁性体を位置決めして配設させ
る必要がない。
【0016】また、可動部側においても、可動部に対し
て磁性体を配設させる際に従来必要とされていたもので
あって、可動部に形成されていた磁性体を位置決めする
ための位置決め部としての凹凸部を設ける必要がない。
また、プリント配線基板は、フォーカシング用コイル及
びトラッキング用コイルが一体化されているので、従来
用いられていたような巻線コイルと比較して薄い構成と
することができる。
て磁性体を配設させる際に従来必要とされていたもので
あって、可動部に形成されていた磁性体を位置決めする
ための位置決め部としての凹凸部を設ける必要がない。
また、プリント配線基板は、フォーカシング用コイル及
びトラッキング用コイルが一体化されているので、従来
用いられていたような巻線コイルと比較して薄い構成と
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形
態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に
述べる実施の形態は、この発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、こ
の発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限
定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるも
のではない。
態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に
述べる実施の形態は、この発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、こ
の発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限
定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるも
のではない。
【0018】図1は、この発明の好ましい実施形態とし
ての二軸アクチュエータを組み込んだ光ディスク装置の
基本構成例を示している。図1において、光ディスク装
置10は、光ディスク11を回転駆動する駆動手段とし
てのスピンドルモータ12と、回転する光ディスク11
の信号記録面に対して光ビームを照射して信号を記録
し、この信号記録面からの戻り光ビームにより記録信号
を再生する光学ピックアップ20及びこれらを制御する
制御部13を備えている。
ての二軸アクチュエータを組み込んだ光ディスク装置の
基本構成例を示している。図1において、光ディスク装
置10は、光ディスク11を回転駆動する駆動手段とし
てのスピンドルモータ12と、回転する光ディスク11
の信号記録面に対して光ビームを照射して信号を記録
し、この信号記録面からの戻り光ビームにより記録信号
を再生する光学ピックアップ20及びこれらを制御する
制御部13を備えている。
【0019】ここで、制御部13は、光ディスクコント
ローラ14、信号復調器15、誤り訂正回路16、イン
ターフェイス17、ヘッドアクセス制御部18及びサー
ボ回路19を備えている。
ローラ14、信号復調器15、誤り訂正回路16、イン
ターフェイス17、ヘッドアクセス制御部18及びサー
ボ回路19を備えている。
【0020】光ディスクコントローラ14は、スピンド
ルモータ12を所定の回転数で駆動制御する。信号復調
器15は、光学ピックアップ20からの記録信号を復調
して誤り訂正し、インターフェイス17を介して外部コ
ンピュータ等に送出する。これにより、外部コンピュー
タ等は、光ディスク11に記録された信号を再生信号と
して受け取ることができるようになっている。
ルモータ12を所定の回転数で駆動制御する。信号復調
器15は、光学ピックアップ20からの記録信号を復調
して誤り訂正し、インターフェイス17を介して外部コ
ンピュータ等に送出する。これにより、外部コンピュー
タ等は、光ディスク11に記録された信号を再生信号と
して受け取ることができるようになっている。
【0021】ヘッドアクセス制御部18は、光学ピック
アップ20を例えば光ディスク11上の所定の記録トラ
ックまでトラックジャンプ等により移動させる。サーボ
回路19は、この移動された所定位置において、光学ピ
ックアップ20の二軸アクチュエータに保持されている
対物レンズをフォーカシング方向及びトラッキング方向
に移動させる。
アップ20を例えば光ディスク11上の所定の記録トラ
ックまでトラックジャンプ等により移動させる。サーボ
回路19は、この移動された所定位置において、光学ピ
ックアップ20の二軸アクチュエータに保持されている
対物レンズをフォーカシング方向及びトラッキング方向
に移動させる。
【0022】図2及び図3は、上記光ディスク装置10
に組み込まれた光学ピックアップ20の構成を示してい
る。図2は光学ピックアップ20の光学構成を示してい
る。この光学ピックアップ20は、半導体レーザ素子等
でなる光源21と、光源21から出射される光ビームを
少なくとも3本の光ビームに回折する回折格子41と、
回折格子41からの光ビームが入射する光分離素子とし
ての偏光ビームスプリッタ42と、この偏光ビームスプ
リッタ42を透過した光ビームを平行光に変換するコリ
メータレンズ43と、コリメータレンズ43からの光ビ
ームが入射する1/4波長板44と、1/4波長板44
により偏向方向が回転された光ビームが入射する対物レ
ンズ22とを備えている。この対物レンズ22は、凸レ
ンズであって、光源21からの光ビームを、回転駆動さ
れる光ディスク11の信号記録面の所望のトラック上に
結像させるようになっている。さらに、光学ピックアッ
プ20にあっては、光ディスク11の信号記録面にて反
射された戻り光の光ビームは、対物レンズ22、1/4
波長板44、コリメータレンズ43を透過して、偏光ビ
ームスプリッタ42aの偏光分離膜42aにより、所定
の偏光成分が反射されて、分離され、その光ビームは、
凹レンズとシリンドリカルレンズとで構成されたマルチ
レンズ45を通って光検出器46に入射するようになっ
ている。
に組み込まれた光学ピックアップ20の構成を示してい
る。図2は光学ピックアップ20の光学構成を示してい
る。この光学ピックアップ20は、半導体レーザ素子等
でなる光源21と、光源21から出射される光ビームを
少なくとも3本の光ビームに回折する回折格子41と、
回折格子41からの光ビームが入射する光分離素子とし
ての偏光ビームスプリッタ42と、この偏光ビームスプ
リッタ42を透過した光ビームを平行光に変換するコリ
メータレンズ43と、コリメータレンズ43からの光ビ
ームが入射する1/4波長板44と、1/4波長板44
により偏向方向が回転された光ビームが入射する対物レ
ンズ22とを備えている。この対物レンズ22は、凸レ
ンズであって、光源21からの光ビームを、回転駆動さ
れる光ディスク11の信号記録面の所望のトラック上に
結像させるようになっている。さらに、光学ピックアッ
プ20にあっては、光ディスク11の信号記録面にて反
射された戻り光の光ビームは、対物レンズ22、1/4
波長板44、コリメータレンズ43を透過して、偏光ビ
ームスプリッタ42aの偏光分離膜42aにより、所定
の偏光成分が反射されて、分離され、その光ビームは、
凹レンズとシリンドリカルレンズとで構成されたマルチ
レンズ45を通って光検出器46に入射するようになっ
ている。
【0023】また、対物レンズ22は、以下に詳述する
この発明による二軸アクチュエータ30によって、二軸
方向、即ちトラッキング方向及びフォーカシング方向に
移動可能に支持されている。
この発明による二軸アクチュエータ30によって、二軸
方向、即ちトラッキング方向及びフォーカシング方向に
移動可能に支持されている。
【0024】図3及び図4は、上記光ディスク装置10
及び光学ピックアップ20に組み込まれたこの発明の好
ましい実施形態としての二軸アクチュエータを示す。図
3及び図4において、二軸アクチュエータ30は、上記
対物レンズ22を保持する保持部材としてのボビン31
と、磁束漏れを抑制するためのヨークが設けられてお
り、そのボビン31を二軸方向即ちフォーカシング方向
及びトラッキング方向に移動可能に支持する固定部32
と、を有している。
及び光学ピックアップ20に組み込まれたこの発明の好
ましい実施形態としての二軸アクチュエータを示す。図
3及び図4において、二軸アクチュエータ30は、上記
対物レンズ22を保持する保持部材としてのボビン31
と、磁束漏れを抑制するためのヨークが設けられてお
り、そのボビン31を二軸方向即ちフォーカシング方向
及びトラッキング方向に移動可能に支持する固定部32
と、を有している。
【0025】上記ボビン31は、固定部32の中央付近
に垂直に植設された軸(主軸)33に対して軸の周りに
回動可能且つ軸に沿って摺動可能に支持されることによ
り、対物レンズ22が実質的に符号Trkで示すトラッ
キング方向及び符号Fcsで示すフォーカシング方向に
移動可能に支持されている。
に垂直に植設された軸(主軸)33に対して軸の周りに
回動可能且つ軸に沿って摺動可能に支持されることによ
り、対物レンズ22が実質的に符号Trkで示すトラッ
キング方向及び符号Fcsで示すフォーカシング方向に
移動可能に支持されている。
【0026】ボビン31には、図4のようにフォーカシ
ング用コイル34及びトラッキング用コイル35が形成
された例えばフレキシブルタイプのプリント配線基板4
0(プリントコイル)が設けられている。プリント配線
基板40は、光学ヘッド(可動部)の一部としてのボビ
ン31の測周面に例えば所定の接着剤によって接着され
ている。
ング用コイル34及びトラッキング用コイル35が形成
された例えばフレキシブルタイプのプリント配線基板4
0(プリントコイル)が設けられている。プリント配線
基板40は、光学ヘッド(可動部)の一部としてのボビ
ン31の測周面に例えば所定の接着剤によって接着され
ている。
【0027】プリント配線基板40は、ボビン31の測
周面に設けられた場合に、フォーカシング用コイル34
及びトラッキング用コイル35が互いに軸33を中心と
して対向する反対側の面に配置されるような構成となっ
ている。具体的には、図7(A)のようにプリント配線
基盤40を表面から見た場合にはフォーカシング用コイ
ル34及びトラッキング用コイル35が互いに交互にな
るように設けられている。このような構成とすること
で、ボビン31が固定部32に装着されると、フォーカ
シング用コイル34及びトラッキング用コイル35は、
それぞれフォーカシング用マグネット36及びトラッキ
ング用マグネット37と対向するように配置される。プ
リント配線基板40の表面には、図5(A)のように電
極39が設けられており、制御電流供給用の所定の接点
と電気的に接続される。同様に図7(B)のようにその
裏側から見た場合にもフォーカシング用コイル34及び
トラッキング用コイル35が互いに交互になるように配
置されている。
周面に設けられた場合に、フォーカシング用コイル34
及びトラッキング用コイル35が互いに軸33を中心と
して対向する反対側の面に配置されるような構成となっ
ている。具体的には、図7(A)のようにプリント配線
基盤40を表面から見た場合にはフォーカシング用コイ
ル34及びトラッキング用コイル35が互いに交互にな
るように設けられている。このような構成とすること
で、ボビン31が固定部32に装着されると、フォーカ
シング用コイル34及びトラッキング用コイル35は、
それぞれフォーカシング用マグネット36及びトラッキ
ング用マグネット37と対向するように配置される。プ
リント配線基板40の表面には、図5(A)のように電
極39が設けられており、制御電流供給用の所定の接点
と電気的に接続される。同様に図7(B)のようにその
裏側から見た場合にもフォーカシング用コイル34及び
トラッキング用コイル35が互いに交互になるように配
置されている。
【0028】このようにプリント配線基板40が両面に
配線53が設けられているのは、図6に示す図5のプリ
ント配線基板40のA−A’断面図を参照するとわかる
ように配線53が2層になっているためである。2層構
造の配線53は、後述するスルーホール35a付近にて
その表裏に設けられた配線53同士が導通されている。
配線53は、例えば絶縁体を材質とするベースフィルム
52の両表面上に形成されている。ここで、配線53を
ベースフィルム52の両表面上に形成する方法として
は、例えばアルミニウム等の金属箔を電界メッキする方
法や銅等の金属箔によりケミカルエッチングを行う方法
が挙げられる。このような方法によって、ベースフィル
ム52の両表面上に渦巻き状に配線53が図5(A)及
び(B)のように例えば4個ずつ形成される。尚、配線
53は、一方の面に形成されている構成であっても良
い。
配線53が設けられているのは、図6に示す図5のプリ
ント配線基板40のA−A’断面図を参照するとわかる
ように配線53が2層になっているためである。2層構
造の配線53は、後述するスルーホール35a付近にて
その表裏に設けられた配線53同士が導通されている。
配線53は、例えば絶縁体を材質とするベースフィルム
52の両表面上に形成されている。ここで、配線53を
ベースフィルム52の両表面上に形成する方法として
は、例えばアルミニウム等の金属箔を電界メッキする方
法や銅等の金属箔によりケミカルエッチングを行う方法
が挙げられる。このような方法によって、ベースフィル
ム52の両表面上に渦巻き状に配線53が図5(A)及
び(B)のように例えば4個ずつ形成される。尚、配線
53は、一方の面に形成されている構成であっても良
い。
【0029】また、巻線状に形成された配線53の巻線
の中心部分(巻き方向平面の略中央部)には、図5
(A)等のように、フォーカシング用コイル34におい
ては穴状の例えばメッキを施したスルーホール34a、
トラッキング用コイル35においては穴状の例えばメッ
キを施したスルーホール35aが形成されている。これ
らのスルーホール34a及び35aには、それぞれ例え
ば鉄、ニッケル、コバルト等の強磁性体材料を材質とす
る磁性体54が充填されている。
の中心部分(巻き方向平面の略中央部)には、図5
(A)等のように、フォーカシング用コイル34におい
ては穴状の例えばメッキを施したスルーホール34a、
トラッキング用コイル35においては穴状の例えばメッ
キを施したスルーホール35aが形成されている。これ
らのスルーホール34a及び35aには、それぞれ例え
ば鉄、ニッケル、コバルト等の強磁性体材料を材質とす
る磁性体54が充填されている。
【0030】この磁性体54は、その他磁性体の粉末を
スルーホール34a及び35aに充填後プリント配線基
板40の表面及び裏面を絶縁フィルム56によって張り
合わせることで封印している。尚、磁性体54は、磁性
体の粉末をペースト状にしたものをそれぞれのスルーホ
ール34a及び35aに充填したものでもよいし、磁性
体の粉末をスルーホール34a及び35aに充填後接着
剤等で封印して凝固したものでもよい。このように磁性
体54に粉末状の磁性体を採用するのは、粉末状であれ
ば充填先の形状に左右されることがなく、隙間なく充填
することが可能なためである。
スルーホール34a及び35aに充填後プリント配線基
板40の表面及び裏面を絶縁フィルム56によって張り
合わせることで封印している。尚、磁性体54は、磁性
体の粉末をペースト状にしたものをそれぞれのスルーホ
ール34a及び35aに充填したものでもよいし、磁性
体の粉末をスルーホール34a及び35aに充填後接着
剤等で封印して凝固したものでもよい。このように磁性
体54に粉末状の磁性体を採用するのは、粉末状であれ
ば充填先の形状に左右されることがなく、隙間なく充填
することが可能なためである。
【0031】以上のようにして、配線53並びに表裏、
合計例えば8個のフォーカシング用コイル34及びトラ
ッキング用コイル25は、それぞれベースフィルム52
と一体に設けられた例えば4つのランド39(端子)に
接続される。ボビン31の周面に設けられたプリント配
線基板40は、接触するボビン31の当接面が絶縁体で
あれば、絶縁フィルム56を省略した構成であっても良
い。
合計例えば8個のフォーカシング用コイル34及びトラ
ッキング用コイル25は、それぞれベースフィルム52
と一体に設けられた例えば4つのランド39(端子)に
接続される。ボビン31の周面に設けられたプリント配
線基板40は、接触するボビン31の当接面が絶縁体で
あれば、絶縁フィルム56を省略した構成であっても良
い。
【0032】そして、固定部32上には、図3のように
これらのフォーカシング用コイル34及びトラッキング
用コイル35にそれぞれ対向するように、一対のフォー
カシング用マグネット36及び一対のトラッキング用マ
グネット37が備えられている。
これらのフォーカシング用コイル34及びトラッキング
用コイル35にそれぞれ対向するように、一対のフォー
カシング用マグネット36及び一対のトラッキング用マ
グネット37が備えられている。
【0033】図3に示すように、フォーカシング用マグ
ネット36は、例えば外形がほぼ正方形状に形成されて
いると共に、縦方向の分割線により二等分されて、例え
ば主軸33側から見て右側がS極、左側がN極となるよ
うに二極着磁されている。そして、フォーカシング用マ
グネット36は、固定部32の側縁から立ち上げられた
ヨーク32a、32bに対して接着等により固定され
る。これにより、一対のフォーカシング用マグネット3
6が、主軸33を中心として点対称に配設されることに
なる。
ネット36は、例えば外形がほぼ正方形状に形成されて
いると共に、縦方向の分割線により二等分されて、例え
ば主軸33側から見て右側がS極、左側がN極となるよ
うに二極着磁されている。そして、フォーカシング用マ
グネット36は、固定部32の側縁から立ち上げられた
ヨーク32a、32bに対して接着等により固定され
る。これにより、一対のフォーカシング用マグネット3
6が、主軸33を中心として点対称に配設されることに
なる。
【0034】これに対して、トラッキング用マグネット
37は、図4(B)のように例えば外形がほぼ正方形状
に形成されていると共に、横方向の分割線により二等分
されて、例えば主軸33側から見て下側がS極、上側が
N極となるように、二極着磁されている。そして、トラ
ッキング用マグネット37は、同様に、固定部32の側
縁から立ち上げられたヨーク32c、32dに対して接
着等により固定される。これにより、一対のトラッキン
グ用マグネット37が、主軸33を中心として点対称に
配設されることになる。
37は、図4(B)のように例えば外形がほぼ正方形状
に形成されていると共に、横方向の分割線により二等分
されて、例えば主軸33側から見て下側がS極、上側が
N極となるように、二極着磁されている。そして、トラ
ッキング用マグネット37は、同様に、固定部32の側
縁から立ち上げられたヨーク32c、32dに対して接
着等により固定される。これにより、一対のトラッキン
グ用マグネット37が、主軸33を中心として点対称に
配設されることになる。
【0035】尚、固定部32は、その全体が磁性材料か
ら構成されることにより、各ヨーク32aが磁気回路を
構成できるようになっている。さらに、上記ボビン31
は、各コイル34、35がそれぞれ対応するマグネット
36、37に対して磁気中立を利用して中立に保持され
るように、磁性体が充填されたスルーホール34a、3
5aを備えているプリント配線基板40が設けられてい
る。
ら構成されることにより、各ヨーク32aが磁気回路を
構成できるようになっている。さらに、上記ボビン31
は、各コイル34、35がそれぞれ対応するマグネット
36、37に対して磁気中立を利用して中立に保持され
るように、磁性体が充填されたスルーホール34a、3
5aを備えているプリント配線基板40が設けられてい
る。
【0036】これにより、フォーカシング用コイル34
に通電すると、このコイル34に発生する磁束が、固定
部32に取り付けられたフォーカシング用マグネット3
6による磁束と相互に作用することにより、ボビン31
全体が、主軸33に沿って上下方向に摺動することによ
り、対物レンズ22が矢印Fcsで示すフォーカシング
方向に移動されることになる。
に通電すると、このコイル34に発生する磁束が、固定
部32に取り付けられたフォーカシング用マグネット3
6による磁束と相互に作用することにより、ボビン31
全体が、主軸33に沿って上下方向に摺動することによ
り、対物レンズ22が矢印Fcsで示すフォーカシング
方向に移動されることになる。
【0037】これに対して、トラッキング用コイル35
に通電すると、同様にして、このコイル35に発生する
磁束が、固定部32に取り付けられたトラッキング用マ
グネット37による磁束と相互に作用することにより、
ボビン31全体が、主軸33の周りに回動することによ
り、対物レンズ22が実質的に矢印Trkで示すトラッ
キング方向に移動されることになる。
に通電すると、同様にして、このコイル35に発生する
磁束が、固定部32に取り付けられたトラッキング用マ
グネット37による磁束と相互に作用することにより、
ボビン31全体が、主軸33の周りに回動することによ
り、対物レンズ22が実質的に矢印Trkで示すトラッ
キング方向に移動されることになる。
【0038】本実施形態による二軸アクチュエータ10
は、以上のように構成されており、光ディスク11の再
生を行なう場合には、光学ピックアップ20の光源21
の半導体レーザ素子が発光し、この光ビームは、対物レ
ンズ22を介して、光ディスク11の信号記録面に合焦
される。光ディスク11からの戻り光は、再び対物レン
ズ22を介して、光学ピックアップ20の光検出器46
に入射する。これにより、光検出器からの検出信号に基
づいて、光ディスク11に関する再生信号、フォーカシ
ングエラー信号及びトラッキングエラー信号が検出さ
れ、光ディスク11の記録信号が再生される。
は、以上のように構成されており、光ディスク11の再
生を行なう場合には、光学ピックアップ20の光源21
の半導体レーザ素子が発光し、この光ビームは、対物レ
ンズ22を介して、光ディスク11の信号記録面に合焦
される。光ディスク11からの戻り光は、再び対物レン
ズ22を介して、光学ピックアップ20の光検出器46
に入射する。これにより、光検出器からの検出信号に基
づいて、光ディスク11に関する再生信号、フォーカシ
ングエラー信号及びトラッキングエラー信号が検出さ
れ、光ディスク11の記録信号が再生される。
【0039】このとき、上記フォーカシングエラー信号
及びトラッキングエラー信号に基づいて、サーボ回路1
9が二軸アクチュエータ30のフォーカシング用コイル
34及びトラッキング用コイル35への駆動電流を制御
することにより、対物レンズ22のトラッキング及びフ
ォーカシングが行なわれるようになっている。即ち、二
軸アクチュエータ30のフォーカシング用コイル及びト
ラッキング用コイルに対して、フォーカシングサーボ信
号及びトラッキングサーボ信号に基づく電流が、それぞ
れ供給される。
及びトラッキングエラー信号に基づいて、サーボ回路1
9が二軸アクチュエータ30のフォーカシング用コイル
34及びトラッキング用コイル35への駆動電流を制御
することにより、対物レンズ22のトラッキング及びフ
ォーカシングが行なわれるようになっている。即ち、二
軸アクチュエータ30のフォーカシング用コイル及びト
ラッキング用コイルに対して、フォーカシングサーボ信
号及びトラッキングサーボ信号に基づく電流が、それぞ
れ供給される。
【0040】これにより、フォーカシング用コイル34
及びトラッキング用コイル35から生ずる磁束とマグネ
ット36、37による磁束との相互作用によって、コイ
ル34、35にそれぞれ主軸33の方向への駆動力そし
て主軸33の周りの回動力が発生することになり、ボビ
ン33即ち対物レンズ22がフォーカシング方向Fcs
及びトラッキング方向Trkに駆動される。
及びトラッキング用コイル35から生ずる磁束とマグネ
ット36、37による磁束との相互作用によって、コイ
ル34、35にそれぞれ主軸33の方向への駆動力そし
て主軸33の周りの回動力が発生することになり、ボビ
ン33即ち対物レンズ22がフォーカシング方向Fcs
及びトラッキング方向Trkに駆動される。
【0041】この発明では、フォーカシング用コイル3
4及びトラッキング用コイル35は、ボビン31に配設
されたプリント配線基板40に一体成形されている。プ
リント配線基板40のそれらフォーカシング用コイル3
4及びトラッキング用コイル35の巻き方向平面におけ
る各コイルの略中心部分には、それぞれ磁性体が充填さ
れたスルーホール34a及び35aが設けられている。
4及びトラッキング用コイル35は、ボビン31に配設
されたプリント配線基板40に一体成形されている。プ
リント配線基板40のそれらフォーカシング用コイル3
4及びトラッキング用コイル35の巻き方向平面におけ
る各コイルの略中心部分には、それぞれ磁性体が充填さ
れたスルーホール34a及び35aが設けられている。
【0042】このため、この二軸アクチュエータ30
は、磁性体部分がフォーカシング用コイル34及びトラ
ッキング用コイル35に対してそれぞれ予め位置決めさ
れた状態で、プリント配線基板40がボビン31の所定
の位置に配設される。つまり、従来行われていたよう
に、各コイル34、35がボビン31に配設される位置
に基づいて、磁性体が位置決めされて配設される必要が
ない。
は、磁性体部分がフォーカシング用コイル34及びトラ
ッキング用コイル35に対してそれぞれ予め位置決めさ
れた状態で、プリント配線基板40がボビン31の所定
の位置に配設される。つまり、従来行われていたよう
に、各コイル34、35がボビン31に配設される位置
に基づいて、磁性体が位置決めされて配設される必要が
ない。
【0043】また、ボビン31側においても、ボビン3
1に対して磁性体を配設させる際に従来必要とされてい
たものであって、ボビン31に形成されていた磁性体を
位置決めするための位置決め部としての凹凸部等を設け
る必要がない。また、プリント配線基板40は、フォー
カシング用コイル34及びトラッキング用コイル35が
一体化されているので、従来用いられていたような巻線
コイルに比較して薄い構成とすることができる。
1に対して磁性体を配設させる際に従来必要とされてい
たものであって、ボビン31に形成されていた磁性体を
位置決めするための位置決め部としての凹凸部等を設け
る必要がない。また、プリント配線基板40は、フォー
カシング用コイル34及びトラッキング用コイル35が
一体化されているので、従来用いられていたような巻線
コイルに比較して薄い構成とすることができる。
【0044】この発明の実施形態によれば、上述の二軸
アクチュエータ30は、磁性体54がプリント配線基板
40に一体化されてボビン31の予め決められた位置に
配設させることができることで、組立時に高い精度が要
求されることなく、各コイル等の配線を個々にはんだ付
けする必要がなく、従来設けられていた中立鉄片の組み
付け、接着が必要なく容易に組み立てることができるの
で組立時の作業性がよい。 また、プリント配線基板が
このように各コイル等が一体化され薄いことで、ボビン
の小型化及び軽量化を図ることができる。さらに従来必
要とされた中立鉄片をボビンに位置決めして取り付ける
ための位置決め用の目印としての凹凸等をボビンに設け
る必要がない。さらに、二軸アクチュエータは、このよ
うに小型化及び軽量化を図ることで、可動部の駆動性が
向上し、対物レンズの感度を向上させることができる。
よってこの二軸アクチュエータを組み込んだピックアッ
プは、高出力化が可能である。従って、二軸アクチュエ
ータを上述した構成とすれば、このような高機能の光学
ピックアップ及び光ディスク装置を容易に製造すること
ができる。
アクチュエータ30は、磁性体54がプリント配線基板
40に一体化されてボビン31の予め決められた位置に
配設させることができることで、組立時に高い精度が要
求されることなく、各コイル等の配線を個々にはんだ付
けする必要がなく、従来設けられていた中立鉄片の組み
付け、接着が必要なく容易に組み立てることができるの
で組立時の作業性がよい。 また、プリント配線基板が
このように各コイル等が一体化され薄いことで、ボビン
の小型化及び軽量化を図ることができる。さらに従来必
要とされた中立鉄片をボビンに位置決めして取り付ける
ための位置決め用の目印としての凹凸等をボビンに設け
る必要がない。さらに、二軸アクチュエータは、このよ
うに小型化及び軽量化を図ることで、可動部の駆動性が
向上し、対物レンズの感度を向上させることができる。
よってこの二軸アクチュエータを組み込んだピックアッ
プは、高出力化が可能である。従って、二軸アクチュエ
ータを上述した構成とすれば、このような高機能の光学
ピックアップ及び光ディスク装置を容易に製造すること
ができる。
【0045】ところでこの発明は上述した実施形態に限
定されるものではない。二軸アクチュエータ30は、軸
摺動型として構成されているが、これに限らず、同様の
電磁気回路を有する二軸アクチュエータであって、ワイ
ヤまたは板バネ等の弾性保持部材や、樹脂材料による保
持部材によりボビンが二軸方向に移動可能に支持された
構成(ED(Elastic Double)アームタ
イプ)の二軸アクチュエータに対してもこの発明を適用
できることは明らかである。また、上述した実施形態に
おいては、光ディスク装置10及び光学ピックアップ2
0は例示したものであり、他の構成の光ディスク装置や
光学ピックアップに使用される二軸アクチュエータにつ
いてこの発明を適用できることは明らかである。
定されるものではない。二軸アクチュエータ30は、軸
摺動型として構成されているが、これに限らず、同様の
電磁気回路を有する二軸アクチュエータであって、ワイ
ヤまたは板バネ等の弾性保持部材や、樹脂材料による保
持部材によりボビンが二軸方向に移動可能に支持された
構成(ED(Elastic Double)アームタ
イプ)の二軸アクチュエータに対してもこの発明を適用
できることは明らかである。また、上述した実施形態に
おいては、光ディスク装置10及び光学ピックアップ2
0は例示したものであり、他の構成の光ディスク装置や
光学ピックアップに使用される二軸アクチュエータにつ
いてこの発明を適用できることは明らかである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、磁性体がプリント配線基板に一体化されて可動部の
予め決められた位置に配設することで組立時の作業性が
よく、可動部の小型化及び軽量化が図れ、これにより可
動部の駆動性が向上することで対物レンズの感度を向上
させることができる二軸アクチュエータとこれを組み込
んだ光学ピックアップ及び光ディスク装置を提供するこ
とができる。
ば、磁性体がプリント配線基板に一体化されて可動部の
予め決められた位置に配設することで組立時の作業性が
よく、可動部の小型化及び軽量化が図れ、これにより可
動部の駆動性が向上することで対物レンズの感度を向上
させることができる二軸アクチュエータとこれを組み込
んだ光学ピックアップ及び光ディスク装置を提供するこ
とができる。
【図1】この発明の好ましい実施形態としての二軸アク
チュエータを組み込んだ光ディスク装置の構成例を示す
ブロック図である。
チュエータを組み込んだ光ディスク装置の構成例を示す
ブロック図である。
【図2】図1の光ディスク装置における光学ピックアッ
プの構成を示す概略図である。
プの構成を示す概略図である。
【図3】図1の光ディスク装置における二軸アクチュエ
ータの一実施形態の構成を示す概略斜視図である。
ータの一実施形態の構成を示す概略斜視図である。
【図4】図3の二軸アクチュエータの分解斜視図であ
る。
る。
【図5】図3のプリント配線基板の詳細な構成を示す平
面図である。
面図である。
【図6】図5のプリント配線基板のA−A’断面の一例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図7】従来の光学ヘッド駆動装置を示す斜視図。
【図8】従来の光学ヘッド駆動装置を示す斜視図。
【図9】図8の光学ヘッド駆動装置の分解斜視図。
【図10】図9の光学ヘッド駆動装置の一部を示す斜視
図。
図。
10・・・光ディスク装置、11・・・光ディスク装
置、12・・・スピンドルモータ、13・・・制御部、
14・・・光ディスクコントローラ、15・・・信号復
調器、16・・・誤り訂正回路、17・・・インターフ
ェイス、18・・・ヘッドアクセス制御部、19・・・
サーボ回路、20・・・光学ピックアップ、21・・・
光源、22・・・対物レンズ、30・・・二軸アクチュ
エータ、31・・・ボビン(保持部材)、32・・・固
定部、32a、32b、32c、32d・・・ヨーク、
33・・・主軸、34・・・フォーカシング用コイル、
34a・・・スルーホール(穴)、35・・・トラッキ
ング用コイル、35a・・・スルーホール(穴)、36
・・・フォーカシング用マグネット、37・・・トラッ
キング用マグネット、40・・・プリント配線基板、5
2・・・ベースフィルム、53・・・配線、54・・・
磁性体、56・・・絶縁フィルム
置、12・・・スピンドルモータ、13・・・制御部、
14・・・光ディスクコントローラ、15・・・信号復
調器、16・・・誤り訂正回路、17・・・インターフ
ェイス、18・・・ヘッドアクセス制御部、19・・・
サーボ回路、20・・・光学ピックアップ、21・・・
光源、22・・・対物レンズ、30・・・二軸アクチュ
エータ、31・・・ボビン(保持部材)、32・・・固
定部、32a、32b、32c、32d・・・ヨーク、
33・・・主軸、34・・・フォーカシング用コイル、
34a・・・スルーホール(穴)、35・・・トラッキ
ング用コイル、35a・・・スルーホール(穴)、36
・・・フォーカシング用マグネット、37・・・トラッ
キング用マグネット、40・・・プリント配線基板、5
2・・・ベースフィルム、53・・・配線、54・・・
磁性体、56・・・絶縁フィルム
Claims (5)
- 【請求項1】 対物レンズを二軸方向に移動可能に保持
する保持部材と、 対物レンズ及び保持部材を含む可動部に配設されたフォ
ーカシング用コイル及びトラッキング用コイルと、 これらのコイルに対向するように、固定部に配設された
一対のフォーカシング用マグネット及び一対のトラッキ
ング用マグネットと、 上記マグネット及び各コイルに関連したヨークと、を備
えており、 フォーカシング用コイル及びトラッキング用コイルは、
それらのコイルの巻き方向平面における各コイルの略中
間部分に穴が設けられたプリント配線基板であり、その
穴には磁性体が充填されている構成としたことを特徴と
する二軸アクチュエータ。 - 【請求項2】 上記保持部材が、固定部に設けられた軸
の周りに回転可能に且つ軸方向に沿って摺動可能に取り
付けられている請求項1に記載の二軸アクチュエータ。 - 【請求項3】 上記磁性体は、絶縁フィルムによってフ
ォーカシング用コイル及びトラッキング用コイルと一体
化されて封印されている粉末である請求項1に記載の二
軸アクチュエータ。 - 【請求項4】 光源と、 上記光源から出射された光ビームを回転駆動される光デ
ィスクの信号記録面上に合焦するように照射する対物レ
ンズと、 光ディスクの信号記録面からの戻り光ビームが入射する
光検出器と、 上記対物レンズを二軸方向に移動可能に支持する二軸ア
クチュエータと、を含んでいる光学ピックアップであっ
て、 上記二軸アクチュエータが、 対物レンズを二軸方向に移動可能に保持する保持部材
と、 対物レンズ及び保持部材を含む可動部に配設されたフォ
ーカシング用コイル及びトラッキング用コイルと、 これらのコイルに対向するように、固定部に配設された
一対のフォーカシング用マグネット及び一対のトラッキ
ング用マグネットと、 上記マグネット及び各コイルに関連したヨークと、を備
えており、 フォーカシング用コイル及びトラッキング用コイルは、
それらのコイルの巻き方向平面における各コイルの略中
間部分に穴が設けられたプリント配線基板であり、その
穴には磁性体が充填されている構成としたことを特徴と
する光学ピックアップ。 - 【請求項5】 光ディスクを回転駆動する駆動手段と、 回転する光ディスクに対して光集束手段を介して光を照
射し、光ディスクからの信号記録面からの戻り光を光集
束手段を介して検出する光学ピックアップと、 光集束手段を二軸方向に移動可能に支持する二軸アクチ
ュエータと、 光学ピックアップからの検出信号に基づいて、再生信号
を生成する信号処理回路と、 光学ピックアップからの検出信号に基づいて、対物レン
ズを二軸方向に移動させるサーボ回路と、を含んでお
り、 上記二軸アクチュエータが、 対物レンズを二軸方向に移動可能に保持する保持部材
と、 対物レンズ及び保持部材を含む可動部に配設されたフォ
ーカシング用コイル及びトラッキング用コイルと、 これらのコイルに対向するように、固定部に配設された
一対のフォーカシング用マグネット及び一対のトラッキ
ング用マグネットと、 上記マグネット及び各コイルに関連したヨークと、を備
えており、 フォーカシング用コイル及びトラッキング用コイルは、
それらのコイルの巻き方向平面における各コイルの略中
間部分に穴が設けられたプリント配線基板であり、その
穴には磁性体が充填されている構成としたことを特徴と
する光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10190702A JP2000020979A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | 二軸アクチュエータとこれを組み込んだ光学ピックアップ及び光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10190702A JP2000020979A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | 二軸アクチュエータとこれを組み込んだ光学ピックアップ及び光ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000020979A true JP2000020979A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16262433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10190702A Pending JP2000020979A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | 二軸アクチュエータとこれを組み込んだ光学ピックアップ及び光ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000020979A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7065774B2 (en) * | 2002-10-02 | 2006-06-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical pickup actuator and optical disc drive using the same |
US8125740B1 (en) | 2010-05-11 | 2012-02-28 | Western Digital Technologies, Inc. | Disk drive actuator having a bobbin contacting a closed coil periphery at two locations |
US8189298B1 (en) | 2008-06-27 | 2012-05-29 | Western Digital Technologies, Inc. | Disk drive actuator having a C-shaped bobbin with wings adjacent longitudinal coil legs |
-
1998
- 1998-07-06 JP JP10190702A patent/JP2000020979A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7065774B2 (en) * | 2002-10-02 | 2006-06-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical pickup actuator and optical disc drive using the same |
US8189298B1 (en) | 2008-06-27 | 2012-05-29 | Western Digital Technologies, Inc. | Disk drive actuator having a C-shaped bobbin with wings adjacent longitudinal coil legs |
US8125740B1 (en) | 2010-05-11 | 2012-02-28 | Western Digital Technologies, Inc. | Disk drive actuator having a bobbin contacting a closed coil periphery at two locations |
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