JP2000019859A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式画像形成装置

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JP2000019859A
JP2000019859A JP10196748A JP19674898A JP2000019859A JP 2000019859 A JP2000019859 A JP 2000019859A JP 10196748 A JP10196748 A JP 10196748A JP 19674898 A JP19674898 A JP 19674898A JP 2000019859 A JP2000019859 A JP 2000019859A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高粘性液体現像剤を用いた湿式現像装置と、
低抵抗の中間転写体とを備えた湿式画像形成装置で、1
次転写のバイアス電位の変動をなくして、低コストで生
産性の高い、高画質の画像が得られる湿式画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 表面に潜像を形成する像担持体10と、
潜像を高粘性液体現像剤で現像する湿式現像器40と、
像担持体上のトナー像が転写される中間転写体55と、
中間転写体上のトナー像が転写される転写材100とを
備え、像担持体上のトナー像を中間転写体上に転写する
1次転写と、中間転写体上のトナー像を転写材上に転写
する2次転写とを行う湿式画像形成装置において、中間
転写体として低抵抗の無端ベルトを用い、かつ無端ベル
トに1次転写側バイアス電極と2次転写側バイアス電極
との間で一定電位を保持する電位保持手段を設け、無端
ベルトの一部で1次転写を行っている最中に、無端ベル
トの他の一部で2次転写を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、液
体現像剤を用いて像担持体上の静電潜像を現像する湿式
現像装置と、該湿式現像装置で現像された像担持体上の
トナー像を転写材に転写するための中間転写体とを備え
た湿式画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、像担持体としての感光体に形成さ
れた静電潜像を帯電粒子であるトナーで現像する湿式現
像装置で、該湿式現像装置を小型化できるように、現像
剤のトナー濃度を高めに設定した高濃度・高粘度の現像
剤を用いることが提案されている。例えば、特開平7―
209922号公報では、「画像支持体上に形成された
静電潜像を、帯電した顕像化粒子であるトナーによって
現像する静電潜像の液体現像方法であって、導電性を有
する現像剤支持体上に塗布された絶縁性液体中にトナー
が高濃度に分散された、100〜10000mPa・s
の高粘度の液体現像剤を、前記画像支持体の潜像面に前
記液体現像剤を供給する現像手段を備えることを特徴と
する静電潜像の液体現像方法」が提案されている。ま
た、従来、上記中間転写体としての中間転写ベルトと、
トナーが固体(粉体)の乾式現像剤を用いる乾式現像装
置とを備えた乾式画像形成装置が提案されている。この
乾式画像形成装置では、像担持体としての感光体ドラム
上に形成されたトナー像を中間転写体としての中間転写
ベルトに1回、あるいは複数回、転写し(1次転写)、
上記中間転写ベルト上のトナー像を転写材に一括転写す
る(2次転写)。
【0003】上記中間転写ベルトは、体積抵抗で106
Ωcm以上、望ましくは、108〜109Ωcmの中間転
写ベルトを用いるのが一般的である。これは、上記乾式
画像形成装置では、トナーが粉体であり、中間転写ベル
トの抵抗値が低すぎると、1次転写後にトナーのチリ
(飛翔)という現象が発生してトナー像を乱すため、抵
抗値を上げねばならなかったからである。上記中間転写
ベルトの体積抵抗が、108〜109Ωcm程度のいわゆ
る中抵抗である場合、該中間転写ベルトは環境にたいす
る抵抗の安定性にも問題を有していた。さらに、中間転
写ベルトの抵抗値が高い場合、複数色のトナー像を重ね
合わせる1次転写を行うと、1次転写の各色のトナー像
の転写が行われる度ごとに1次転写電荷付与手段として
の1次転写バイアスローラから中間転写ベルト裏面に電
荷が付与され、中間転写ベルト表面の帯電量は、一次転
写の回数に応じて大きくなっていき、複数色のトナー像
の重ね合わせを行うときに各色において1次転写条件が
異なってくる。この1次転写条件を揃えるためには中間
転写ベルトの過剰帯電を除電する除電装置を設けたりす
る必要があり、これによるコストのアップ、また制御の
困難さを有している。また、中間転写ベルトの抵抗値が
高いと一次転写に必要な電荷量を付与することが困難に
なり、速い速度での1次転写に対する電荷量の供給が難
しく、画像の輪郭だけが転写され、中程が転写されにく
くなる現象が起こり、中間転写ベルトに印加する電圧も
上げねばならなかった。しかし、中間転写ベルトの抵抗
値が低すぎる場合、トナー層にムラがあったり、感光体
ドラムにキズがあったりすると、感光体ドラムにダメー
ジを与える虞がある。このため、中間転写ベルトの体積
抵抗の下限を、100Ωcmとする。
【0004】以上の点を考慮して、高粘性の液体現像剤
を用いて小型化した湿式現像装置と、該湿式現像装置で
現像された像担持体上のトナー像を転写材に転写するた
めの中間転写体とを備えた湿式画像形成装置において、
体積抵抗が100Ωcm以上で103Ωcm以下の低抵抗
の中間転写ベルトを用いることにより、高価な除電装置
や複雑な制御を必要とせず、高画質な画像を得ることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中間転
写体としてほとんど導体のような低抵抗の中間転写ベル
トを用いた場合、中間転写ベルトの一部が感光体ドラム
と接して転写バイアスが印加され1次転写が行われてい
る最中に、同じ中間転写ベルトの他の部分が転写紙と接
し、転写バイアスを印加して2次転写を行おうとする
と、2次転写のために印加されている転写バイアスによ
るバイアス電流が1次転写側にまで回り込み、1次転写
のバイアス電位が変動して、良好な画像の転写を阻害す
る虞れがある。そのため、上述の湿式画像形成装置で
は、1次転写と2位転写を同時に行うことができないた
め、生産性が低いと共に、中間転写ベルトを感光体ドラ
ムから接離する装置を必要とする不具合を有していた。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、高粘性の液体現像剤
を用いた湿式現像装置と、低抵抗の中間転写体とを備え
た湿式画像形成装置で、2次転写のバイアス電流の1次
転写部分への回り込みをなくして、突入電流などによる
1次転写のバイアス電位が変動しないようにする。これ
により、1次転写と2次転写を同時に行っても、良好な
1次転写ができるようにして、中間転写体を像担持体か
ら接離するための複雑な可動装置を必要としない低コス
トで生産性の高い、かつ、高画質な画像が得られる湿式
画像形成装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、表面に静電潜像を形成する像担
持体と、該像担持体上の静電潜像を高粘性液体現像剤で
現像する湿式現像器と、該液体現像器で現像された前記
像担持体上のトナー像が転写される中間転写体と、該中
間転写体に転写されたトナー像が転写される転写材とを
備え、前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体上に
転写する1次転写と、前記中間転写体上のトナー像を前
記転写材上に転写する2次転写とを行う湿式画像形成装
置において、前記中間転写体として、その体積抵抗が1
0Ωcm以上で103Ωcm以下の無端ベルトを用い、
かつ、該無端ベルトに、前記1次転写側のバイアスを印
加するためのバイアス電極と前記2次転写側のバイアス
を印加するためのバイアス電極との間で一定の電位を保
持する電位保持手段を設け、前記無端ベルトの一部で前
記像担持体から前記中間転写体への前記1次転写を行っ
ている最中に、前記無端ベルトの他の一部で前記中間転
写体から前記転写材への前記2次転写を行うことを特徴
とするものである。この請求項1の湿式画像形成装置で
は、低抵抗の無端ベルトに設けた電位保持手段により、
2次転写バイアス電流の1次転写部分への回り込みによ
る1次転写のバイアス電位の変動がない。よって、1次
転写と2次転写とを同時におこなっても、良好に1次転
写ができる。また、無端ベルトを潜像担持体に接触させ
たままにしておける。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項2の湿式
画像形成装置において、前記電位保持手段の保持する電
位は接地電位であることを特徴とするものである。この
請求項2の湿式画像形成装置では、電位を保持するため
の新たな電源等を必要としない。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項2の湿式
画像形成装置において、前記電位保持手段の保持する電
位は前記1次転写のバイアス電位と同電位であることを
特徴とするものである。この請求項3の湿式画像形成装
置では、1次転写バイアス電源にかかる負担が減少し、
1次転写のバイアス電位が一層安定する。
【0010】請求項4の発明は、請求項2、又は、3の
湿式画像形成装置において、前記電位保持手段による所
定電位の保持は、該無端ベルトを懸架するための懸架部
材を介して行われることを特徴とするものである。この
請求項4の湿式画像形成装置では、電位の保持のために
別部材を設ける必要がない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を湿式画像形成装置
である湿式電子写真複写機に適用した一実施形態につい
て説明する。図1は本実施形態に係る電子写真複写機の
主要部である画像形成部の概略構成図である。この電子
写真複写機は、上記画像形成部の他に、図示していない
画像読み取り部、給紙部及び制御部等からなっている。
上記画像形成部には、像担持体としての感光体ドラム1
0、帯電手段としての帯電ローラ20、光30を照射す
る露光手段としての露光装置、湿式現像器としての湿式
現像ユニット40、中間転写ユニット50、除電手段と
しての除電装置60、クリーニングブレードを有する感
光体クリーニング装置70、紙転写装置80、トナー塗
布装置90及び不図示の定着装置等が配設されている。
【0012】上記感光体ドラム10は矢印の時計方向に
回転可能となっており、その回りには、帯電ローラ2
0、湿式現像ユニット40、中間転写ユニット50、除
電装置60、感光体クリーニング装置70及び不図示の
露光装置等が配設されている。上記中間転写ユニット5
0は、懸架ローラ51、52、53、これらの懸架ロー
ラ51、52、53に張架された中間転写体としての中
間転写ベルト55、及びクリーニングブレードを有する
クリーニング装置59等から構成されている。上記紙転
写ユニット80は、2次転写電荷付与手段としての2次
転写バイアスローラ81及び該2次転写バイアスローラ
81に接続された2次転写電源82等から構成されてい
る(図2参照)。
【0013】上記トナー塗布装置90は、液体現像剤を
溜める現像タンク92と、該現像タンク92内の液体現
像剤に浸漬するように配設された汲み上げローラ93
と、該汲み上げローラ93から汲み上げられた液体現像
剤を薄層化して現像ベルトに塗布する塗布ローラ94等
から構成されている。上記液体現像剤は絶縁体溶媒であ
るキャリア液体中に顕像化粒子であるトナー粒子が高濃
度に分散された高粘度の液体現像剤である。上記現像ユ
ニット40は、複数のベルトローラと、これらのベルト
ローラに張架された現像剤担持体としての現像ベルト4
1等から構成されており、該現像ベルト41は前記塗布
ローラ94で液体現像剤が塗布されるようになってい
る。
【0014】図2は、中間転写ベルト、1次転写バイア
スローラ及び2次転写バイアスローラ等の構成を説明す
る説明図である。上記中間転写ベルト55は、懸架部材
としての懸架ローラ51、懸架ローラ52、懸架ローラ
53及び1次転写電荷付与手段としての1次転写バイア
スローラ54に所定の張力を有するように張架され、矢
印の反時計方向に回転可能となっている。上記1次転写
バイアスローラ54は感光体ドラム10に対向し、これ
ら1次転写バイアスローラ54と感光体ドラム10との
間に、中間転写ベルト55を挟み込むような配置となっ
ている。前記1次転写バイアスローラ54は、1次転写
バイアスを与える電極ともなっており、該1次転写バイ
アスローラ54には1次転写電源56から所定の転写バ
イアスが印加される。なお、上記中間転写ベルト55
は、所定厚さの低抵抗の導電性部材の無端ベルトで、た
とえば厚さが30〜150μmで、ポリイミドやPET
(ポリエチレンテレフタレート)、PVDF樹脂などに
導電性の物質(カーボンや金属粉等)を一定割合で混入
させたものである。上記中間転写ベルト55は体積抵抗
が100〜103Ωcmのものが主に用いられている。ま
た、2次転写性を良くするために、該中間転写ベルト5
5のトナー粒子が付着する側にフッ素系、もしくはシリ
コン系の導電性樹脂で1〜10μm程度被覆して離型性
を上げる場合もある。前記懸架ローラ53に対向して、
2次転写電荷付与手段としての2次転写バイアスローラ
81が配設されており、該2次転写バイアスローラ81
は、2次転写バイアスを与える電極ともなっている。該
2次転写バイアスローラ81には2次転写電源82から
所定の転写バイアスが印加される。
【0015】次に、本実施形態に係る湿式電子写真複写
機の動作について、図面に基づき説明する。上述した低
抵抗の中間転写ベルト55を用いた湿式電子写真複写機
で、図3に示すように、上記懸架ローラ51、懸架ロー
ラ52及び懸架ローラ53が電気的にフロートの場合に
1次転写と2次転写とを同時に行おうとすると、2次転
写バイアス電流が1次転写側にまで影響を及ぼし、たと
えば、1次転写のバイアス電位が下がって、1次転写の
転写条件を乱す虞れがある。そこで、中間転写ベルト5
5上に1次転写部分と2次転写部分との間で一定の電位
を保持する電位保持点を設け、2次転写によるバイアス
電流及び電位変動を吸収・調整し、1次転写部分に影響
が及ばないようにする。また、中間転写ベルト55上に
電位保持点を設けると、完全な導体になっていない中間
転写ベルト55の低抵抗値により、1次転写バイアス電
位と、懸架ローラ51及び懸架ローラ52における電位
との電位差は一定となる。以下、上記中間転写ベルト5
5に電位保持点を設けた場合について、図1及び図4に
基づいて説明する。図4は、中間転写ベルト55を懸架
する懸架ローラ51及び懸架ローラ52が接地されてい
る場合に、1次転写と2次転写とを同時におこなったと
きの電流の流れを説明する説明図である。図1に示すよ
うに、感光体ドラム10を矢印方向に回転駆動しながら
帯電ローラ20で一様帯電した後、図示しない露光装置
からの光30を照射して感光体ドラム10上に静電潜像
を形成する。一方、現像タンク92の高粘性液体現像剤
に浸漬されているローラ93に付着した液体現像剤は塗
布ローラ94を介して現像ベルト41上に均一、たとえ
ば、0.5〜20μm程度の厚さに塗布される。そし
て、上記感光体ドラム10に現像ベルト41を接触さ
せ、該感光体ドラム10の表面に形成された静電潜像に
液体現像剤中のトナーを電界の力で移行させて現像し、
トナー像を形成する。
【0016】ついで、該トナー像が形成された感光体ド
ラム10を回転し、該感光体ドラム10と中間転写ベル
ト55とが当接する1次転写部分に移動する(図4参
照)。そして、該1次転写部分で、上記中間転写ベルト
55裏面に1次転写バイアスローラ54を介し、正極性
トナーの逆極性である負極性バイアス電圧、たとえば、
−350V程度を印加し、この印加電圧によって発生し
た電界で、上記感光体ドラム10上のトナー像のトナー
を、中間転写ベルト55に引き寄せ、該中間転写ベルト
55上に転写する(1次転写)。ついで、該1次転写で
中間転写ベルト55上にトナー像を転写しながら、トナ
ー像の転写された中間転写ベルト55を回転し、該中間
転写ベルト55と不図示の給紙部から矢印方向に搬送さ
れた転写紙100とが当接する2次転写部分に移動す
る。この2次転写部分において、上記転写紙100裏面
に2次転写バイアスローラ81を介して、負極性のバイ
アス電圧を印加し、この印加電圧によって発生した電界
で、中間転写ベルト55のトナーを転写紙100に引き
寄せ、該転写紙100に転写する(2次転写)。該2次
転写のとき、転写紙100と中間転写ベルト55との間
の電位差は約300Vで、2次転写側の方が低電圧にな
っている。また、上記2次転写を行うと、2次転写バイ
アスローラ81から中間転写ベルト55に電流が流れ込
む構成になっている。なお、上記懸架ローラ51及び懸
架ローラ52と1次転写バイアスローラ54との電位差
は−300Vである。上述のように懸架ローラ51及び
懸架ローラ52が電気的に接地されている場合で1次転
写と2次転写とを同時に行うとき、たとえば、2次転写
バイアスローラ81が中間転写ベルト55に接触すると
きの突入電流の流れ込みによる電位変動、及び中間転写
ベルト55に流れた2次転写バイアス電流は、上記懸架
ローラ51及び懸架ローラ52部分で吸収・調整されて
1次転写側に影響が及ばない。
【0017】この後、トナー像が転写された転写紙10
0は、不図示の分離装置により中間転写ベルト55から
分離され、不図示の定着装置で定着処理がなされた後に
装置本体から排出される。一方、2次転写後の感光体ド
ラム10は、除電装置60で残留電荷が除電され、その
表面がクリーニング装置70よってクリーニングされ、
未転写トナーが回収除去され、次の作像に備える。な
お、電位保持手段は、接地された懸架ローラ51及び接
地された懸架ローラ52等からなる。また、上述のよう
に、体積抵抗が100Ωcm以上で103Ωcm以下の低
抵抗の無端ベルトを用いることで、複雑な制御や高価な
可動装置を用いずに高画質な画像をえることができる。
なお、体積抵抗の下限として100Ωcm以上とした
が、体積抵抗の下限は101Ωcm程度が望ましい。
【0018】ここで、上述の実施形態では、中間転写ベ
ルト55は低抵抗であるため、1次転写バイアス電源5
6及び2次転写バイアス電源82から、接地された懸架
ローラ51、52に対して大きな電流が流れる可能性が
あり、これらの1次転写バイアス電源56及び2次転写
バイアス電源82はともに容量の大きな電源が必要とな
る場合がある。だだし、中間転写ベルト55の抵抗値に
依存し、たとえば、体積抵抗が103Ωcmでローラ間
の距離が長いと、問題ならないこともある。そこで、図
5に示すように、上記懸架ローラ51に電源57を、上
記懸架ローラ52に電源58をそれぞれ接続し、これら
の電源57、電源58の電位を1次転写バイアス電位と
同電位にする。これにより、中間転写ベルト55の1次
転写バイアスローラ54と、懸架ローラ51、52との
間で無駄に流れる電流を極力少なくするようにして、1
次転写バイアスの安定度をさらに上げることができる。
たとえ2次転写側で変動がおきた場合でも、これらの懸
架ローラ51の電源57及び懸架ローラ52の電源58
により変動分を吸収できるので、1次転写バイアス電位
は常に一定に保持され、良好な転写ができる。なお、電
位保持手段は、懸架ローラ51及び電源57と、懸架ロ
ーラ52及び電源58等から構成される。
【0019】上述の実施形態では、図1に示すように、
単色の作像器としたが、該実施形態を一部変更して、カ
ラーの作像器を用いた場合のトナー塗布装置を並列した
タイプ及び現像ユニットを並列したタイプについて説明
する。なお、上述の実施形態と変更のない部材について
は、同一の符号を用いるものとする。上記トナー塗布装
置を並列したタイプは、図6に示すように、複数のベル
トローラに懸架された現像ベルト110の展張部に対向
し、複数のトナー塗布装置101を並列して配設する。
各トナー塗布装置101は液体現像剤を溜める現像タン
ク102と、該現像タンク102内の液体現像剤に浸漬
するように配設された汲み上げローラ103と、該汲み
上げローラ103から汲み上げられた液体現像剤を現像
ベルト110に塗布する塗布ローラ104等で構成し、
上記現像ベルト110に前記塗布ローラ104が選択的
に接触して液体現像剤が塗布できるようにする。また、
上述のトナー塗布装置を並列したタイプに代えて、現像
ユニットを並列したタイプとすることもできる。図7に
示すように、前記感光体ドラム10に対向して複数の現
像ユニット105を配設する。各現像ユニット105に
は、塗布ローラ106、現像ローラ107を配設し、上
記塗布ローラ106で液体現像剤を現像ローラ107に
塗布する。上記塗布ローラ106が前記感光体ドラム1
0に選択的に接触して、感光体ドラム10の表面に形成
された静電潜像を液体現像剤中のトナーで現像し、トナ
ー像を形成できるようにする。なお、上述の実施形態で
は、2次転写電荷付与手段として2次転写バイアスロー
ラ81を用いたが、転写紙100と中間転写ベルト55
を密着させた状態で電荷を付与できるものであればよ
い。また、上述の実施形態では、現像剤担持体として現
像ベルト41はベルト状としたが、ローラ状でもよい。
また、1次転写バイアスローラ54はバックアップロー
ラ型としたが、図8で示すように、1次転写バイアスロ
ーラ54a、54bと分けて構成するようにしてもよ
い。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、低抵抗の無端
ベルトに設けた電位保持手段により、2次転写のバイア
ス電流の1次転写部分への回り込みによる1次転写バイ
アス電位の変動が生じない。よって、1次転写と2次転
写とを同時におこなっても、良好に1次転写ができる。
したがって、1次転写及び2次転写に要する転写時間を
大幅に減少させ、生産性を高めることができ、かつ良好
な転写画像を得ることができる。また、無端ベルトを像
担持体に接触させたままにしておける。よって、無端ベ
ルトを潜像担持体から接離するための複雑な可動装置が
必要がなく低コストの湿式画像形成装置とすることがで
きるという優れた効果がある。
【0021】また、請求項2の発明によれば、電位を保
持するための新たな電源等を必要としないので、該電源
等にコストをかけることなく湿式画像形成装置を生産で
きるという優れた効果がある。
【0022】また、請求項3の発明によれば、1次転写
バイアス電源にかかる負担が減少し、1次転写のバイア
ス電位が一層安定するので、さらに高画質の画像をえる
ことができるという優れた効果がある。
【0023】また、請求項4の発明によれば、電位を保
持するために別部材を設ける必要がないので、湿式画像
形成装置のコストを抑えることができるという優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る湿式電子写真複写機の主要部
である画像形成部の概略構成図。
【図2】同中間転写ベルト、1次転写バイアスローラ及
び2次転写バイアスローラ等の構成を説明する説明図。
【図3】同懸架ローラ51、懸架ローラ52及び懸架ロ
ーラ53が電気的にフロートである場合に、1次転写と
2次転写を同時に行ったときの電流の流れを説明する説
明図。
【図4】同懸架ローラ51及び懸架ローラ52が接地さ
れている場合に、1次転写と2次転写とを同時におこな
ったときの電流の流れを説明する説明図。
【図5】同懸架ローラ51及び懸架ローラ52に一次転
写バイアスと同電位である電源を接続し、1次転写と2
次転写とを同時におこなったときの電流の流れを説明す
る説明図。
【図6】現像ベルト110の展張部に対向し、複数のト
ナー塗布装置101を並列して配置した場合の説明図。
【図7】感光体ドラム10に対向し、複数の現像ユニッ
ト105を配設した場合の説明図。
【図8】同中間転写ベルトの他の構成を示す図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 20 帯電ローラ 40 湿式現像ユニット 41 現像ベルト 50 中間転写ユニット 51 懸架ローラ 52 懸架ローラ 53 懸架ローラ 54 1次転写バイアスローラ 55 中間転写ベルト 56 1次転写バイアス電源 57 電源 58 電源 60 除電装置 70 クリーニング装置 80 紙転写ユニット 81 2次転写バイアスローラ 82 2次転写バイアス電源 90 トナー塗布装置 92 現像タンク 93 汲み上げローラ 94 塗布ローラ 100 転写紙 101 トナー塗布装置 102 現像タンク 103 汲み上げローラ 104 塗布ローラ 105 現像ユニット 106 塗布ローラ 107 現像ローラ 110 現像ベルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に静電潜像を形成する像担持体と、 該像担持体上の静電潜像を高粘性液体現像剤で現像する
    湿式現像器と、 該液体現像器で現像された前記像担持体上のトナー像が
    転写される中間転写体と、 該中間転写体に転写されたトナー像が転写される転写材
    とを備え、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体上に転写す
    る1次転写と、前記中間転写体上のトナー像を前記転写
    材上に転写する2次転写とを行う湿式画像形成装置にお
    いて、 前記中間転写体として、その体積抵抗が100Ωcm以
    上で103Ωcm以下の無端ベルトを用い、かつ、該無
    端ベルトに、前記1次転写側のバイアスを印加するため
    のバイアス電極と前記2次転写側のバイアスを印加する
    ためのバイアス電極との間で一定の電位を保持する電位
    保持手段を設け、前記無端ベルトの一部で前記像担持体
    から前記中間転写体への前記1次転写を行っている最中
    に、前記無端ベルトの他の一部で前記中間転写体から前
    記転写材への前記2次転写を行うことを特徴とする湿式
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の湿式画像形成装置において、 前記電位保持手段の保持する電位は接地電位であること
    を特徴とする湿式画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1の湿式画像形成装置において、 前記電位保持手段の保持する電位は前記1次転写のバイ
    アス電位と同電位であることを特徴とする湿式画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】請求項2、又は、3の湿式画像形成装置に
    おいて、 前記電位保持手段による電位の保持は、前記無端ベルト
    を懸架するための懸架部材を介して行われることを特徴
    とする湿式画像形成装置。
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