JP2000019813A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2000019813A
JP2000019813A JP19083498A JP19083498A JP2000019813A JP 2000019813 A JP2000019813 A JP 2000019813A JP 19083498 A JP19083498 A JP 19083498A JP 19083498 A JP19083498 A JP 19083498A JP 2000019813 A JP2000019813 A JP 2000019813A
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JP19083498A
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English (en)
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Tatsuhiko Chiba
建彦 千葉
Michihisa Magome
道久 馬籠
Hiroaki Kawakami
宏明 川上
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体上でのトナーの飛び散り、耐久で
の転写性維持、再転写等を防止する画像形成方法を提供
することにある。 【解決手段】 イエロー・マゼンタ・シアン及びブラッ
クの各現像器81,82,83,7を有し、各現像剤で
静電画像を反転現像法により静電画像担持体上にトナー
画像を形成し、静電画像担持体3上に形成されたトナー
画像を中間転写体2へ転写し、中間転写体上のトナー画
像を記録材P上に転写し、熱加圧定着方法により定着す
る画像形成方法であり、静電画像担持体上から中間転写
体へのトナー画像の転写において、1色目のトナー画像
の転写電圧の絶対値をV1とし、2色目のトナー画像の
転写電圧の絶対値をV2とすると、V1及びV2は、下
記条件 V1<V2 V2−V1=50〜500V を満足し、該トナーは、トナー粒子表面に、外添粒子単
独の帯電性が0±10mC/kgである外添粒子が外添
されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電荷潜像を顕在
化するための画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルフルカラー複写機やプリ
ンターが実用化され、解像力・階調性はもとより色ムラ
のない色再現性に優れた高画質画像が得られるようにな
ってきた。
【0003】そしてデジタルフルカラー複写機やプリン
ターの構成の中でも中間転写方式が主流を占めつつあ
る。
【0004】すなわち、転写材を選ばないこと、カラー
レジストレーションに優れている(色ズレが少ない)こ
と等の利点がある。
【0005】中間転写方式の電子写真装置では、図1に
示すように、ドラム型の電子写真感光体(以下「感光ド
ラム」という)3上に形成されたイエロー・マゼンタ・
シアン・ブラックの各単色のトナー像を順次にドラム型
の中間転写体2上に一次転写して重ね合わせ、最後に4
色が重ねられたフルカラー画像を一括して転写材P上に
二次転写する。
【0006】この方式は、中間転写体2に転写材を巻き
付ける必要がないため、封筒や厚紙に対応することがで
き汎用性が高いことや、転写材の厚みによってカラーレ
ジストレーションが変化することがないため高画質が得
られるというメリットがある。
【0007】中間転写方式において転写材上に転写され
ないで中間転写体2表面に残った二次転写残トナーは、
一般的にはファーブラシ等のクリーニング部材で回収さ
れ、次に画像形成に備えられる。しかしながら、ファー
ブラシ等で中間転写体表面を摺擦するとトナー融着が発
生したり、表面を傷つけたりするため画像が劣化した
り、装置寿命が短縮されたりするという問題点が生じ
る。
【0008】これらの問題を防止するために、中間転写
体表面に接触配置されて、二次転写残トナーを帯電させ
る帯電手段(以下「ICLローラ」という)10によっ
て転写残トナーのトリボを変化させ、次画像の一次転写
と同時に二次転写残トナーを感光ドラム3に静電的に回
収する技術が開発されている(以下「ICL方式」とい
う)。
【0009】具体的には、二次転写残トナーの帯電手段
として帯電ローラを用い、転写残トナーのトリボを、現
像部で帯電されるトナートリボの逆極性に帯電させて、
感光ドラム3から中間転写体2へのトナー像の一次転写
時に、同時に、中間転写体2から感光ドラム3に二次転
写残トナーを転移させて回収を行うものである。中間転
写体を使用した画像形成装置は、カラー画像情報や多色
画像情報の複数の成分色画像を順次積層転写してカラー
画像や多色画像を合成再現した画像形成物を出力するカ
ラー画像形成装置や多色画像形成装置、またはカラー画
像形成機能や多色画像形成機能を具備させた画像形成装
置として有効であり、各成分色画像の重ね合わせズレ
(色ズレ)のない画像を得ることが可能等の利点があ
る。
【0010】しかしながら、上述の従来技術によると、
中間転写体方式では第1の画像担持体、例えば感光ドラ
ムから中間転写体への転写効率、及び中間転写体から第
2の画像担持体、例えば紙やOHPシートへの転写効率
が十分に高いことが必須であるが、未だ充分になってい
ない。そのため、感光ドラムや中間転写体に具備すべき
クリーニング装置が不可欠となり、かつ多量の転写残ト
ナーをクリーニングするために部材への負荷が大きくな
り、部材が短寿命化すると同時に当該クリーニング装置
が構成上かなり複雑となり、かつ高価なものとなってし
まう。さらに、この二つの転写工程を経るため画像が劣
化しやすいという欠点も有している。
【0011】特にフルカラー画像を形成する場合には、
中間転写体2は4回感光ドラムと接触して、かつ多層の
トナーが重ね合わされるため、トナーの飛び散りが起き
やすい。
【0012】また、一次転写部(感光ドラム3から中間
転写体2にトナー像が転写される部位をいう、以下同
じ)でトナーを重ね合わせる場合には、一旦中間転写体
2上に転写したトナーがマイナスの極性を持っており、
この上の同じ位置に同極性のトナーを転写することが非
常に難しく、二次転写の画像を形成しようとすると中間
転写体2上で飛び散りが激しくなるという問題点があっ
た。
【0013】なお、これらの現象は、中間転写体上でも
っとも下層になる1色目のトナー画像において顕著であ
り、ICLクリーナー等を用いて中間転写体から感光ド
ラム上へ転写残トナーを回収する等の操作を行う場合、
その再転写効率が耐久につれて顕著に低下するという現
象も生じてくる。
【0014】この原因としては、中間転写体に使用する
材質、表面性、抵抗、または転写時の印加バイアスの大
きさ、そのタイミングまたは画像形成装置の機械構成等
が複合的に作用するものと思われるが、主たる原因は判
明していない。しかし、中間転写体の耐久が進むにつ
れ、または低温低湿環境になるほど悪化することは解っ
ている。
【0015】従来、これに対して特開昭59−1573
9号公報は、平均粒径10μm以下のトナーで形成され
たトナー像を、中間転写体へ転写し、中間転写体上のト
ナー像を転写材へ更に転写する記録方法について記載
し、更に、トナーの製造方法の1つとして懸濁重合法を
用いて、直接的にトナー粒子を生成する方法が記載され
ている。また、トナー転写性を向上させるために、懸濁
重合法トナーと中間転写体双方に特徴を有した特開平9
−190010号公報がある。これらの公報において
は、トナーとしてはいわゆる疑似カプセル構造を有する
重合法の球形トナーを用い、且つ高潤滑性の粉体を表面
に含有する表面層を中間転写体を用いることで高い転写
性を維持するというものである。
【0016】しかしながら、これらの公報においても中
間転写体の耐久が進むにつれて徐々に表面性が変化し劣
化してくることは避けられないために、耐久での転写性
維持の効果については未だ不十分である。
【0017】また、球形トナーはその転写性の高さか
ら、中間転写体から感光体への再転写が生じやすく、中
間転写体表面でトナー電荷を下げることが必須となるの
であるが、中間転写体への抵抗性付与等の観点から、未
だ十分な構成は得られていないのが現状である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な問題、すなわち、中間転写体上でのトナーの飛び散
り、耐久での転写性維持、再転写等を防止する画像形成
方法を提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、イエロー・マ
ゼンタ・シアン及びブラックの各現像器を有し、各現像
剤で静電画像を反転現像法により静電画像担持体上にト
ナー画像を形成し、静電画像担持体上に形成されたトナ
ー画像を中間転写体へ転写し、中間転写体上のトナー画
像を記録材上に転写し、熱加圧定着方法により記録材上
にトナー画像を定着する画像形成方法であり、静電画像
担持体上から中間転写体へのトナー画像の転写におい
て、1色目のトナー画像の転写電圧の絶対値をV1と
し、2色目のトナー画像の転写電圧の絶対値をV2とす
ると、V1及びV2は、下記条件 V1<V2 V2−V1=50〜500V を満足し、該トナーは、トナー粒子表面に、外添粒子単
独の帯電性が0±10mC/kgである外添粒子が外添
されていることを特徴とする画像形成方法に関する。
【0020】本発明者らは鋭意検討の結果、トナー表面
にほぼ無極性の粒子を外添し、且つ1色目の転写電圧を
2色目より下げることで、中間転写体上でのトナーの飛
び散り、耐久での転写性維持、色の重ね合わせにおける
再転写等を防止できることを見い出し、上記本発明に至
ったものである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明における特徴の一つは、特
定の帯電性を有した粒子を外添することである。
【0022】本発明者らは、トナーの帯電性が高いもの
ほど、その一次転写性は向上するが、その逆に再転写抑
制も劣ってくることから、現像時での帯電をリークしや
すいこと、または帯電能力が変わることによって中間転
写体における適正電圧を変化させ、結果として再転写と
飛び散りを防ぐことを目的として、様々な外部添加剤を
添加してみたところ、粒子単独の帯電性が0±10mC
/kgである中性の粒子が本発明の目的を達成すること
ができることを見い出した。
【0023】上記の効果が得られるその詳細は不明であ
るが、以下のようにして推察している。
【0024】すなわち本発明の粒子を外添したトナー
は、トナー表面にはその鏡映力以外の力では付着してい
ないので、感光体に現像された後はそのほとんどが脱離
して感光体に移行すると推察される。そして、この粒子
が感光体が中間転写体表層で電荷をリークさせる層を作
り続けることによって、耐久における転写性が維持され
続け、再転写が防止されると考えられる。加えて、トナ
ー本体の電荷そのものは維持されるために、トナーとし
ての転写性が維持できると推察される。
【0025】粒子単独の帯電性が+10mC/kgを超
えるものであると、トナーの電荷が維持されているため
に、本発明の効果が得られない。粒子単独の帯電性が−
10mC/kg未満であると、現像器内部での電荷のリ
ークも激しいために、カブリや現像器からの飛散が生じ
てくる。
【0026】なお、本発明の粒子のトナーの対する添加
量は、トナーから一次転写された時点でほとんど脱離で
きるように適切な量を選択する必要があり、トナー粒子
100重量部に対して0.2〜5重量部添加することが
好ましい。
【0027】トナー粒子100重量部に対して0.2重
量部未満の添加であると、本発明の効果が得られないた
め、耐久における転写効率の低下や2色目の飛び散り等
が発生する。トナー粒子100重量部に対して5重量部
を超えて添加すると、現像器内部で本発明の粒子とトナ
ーとの間で分離が生じ、画像上に飛散やカブリが生じ
る。
【0028】また、トナーの表面にも中性粒子が存在す
るために、トナーの層厚にはほとんど影響を受けずに良
好な転写が可能であり、この点で画像の形成法として色
ズレの少ない方式において本発明の効果が、より顕著に
現れる。
【0029】具体的には第1の現像器により形成された
第1のトナー画像が中間転写体上に転写され、第2の現
像器により形成された第2のトナー画像が中間転写体上
の第1のトナー画像中に転写され、第3の現像器により
形成された第3のトナー画像が中間転写体上の第2のト
ナー画像中に転写され、第4の現像器により形成された
第4のトナー画像が中間転写体上の第3のトナー画像中
に転写され、中間転写体上の第1/2/3及び4のトナ
ー画像が転写材に転写される画像形成方法を採用するこ
とが好ましく、4色重ね合わせのドット再現性に優れた
画像が得られる。
【0030】本発明のトナーの場合、本発明の中性粒子
の脱離性を高め、且つトナー自身の転写性を得るため
に、実質的な球形の粒子が好ましく、具体的には、イエ
ロー・マゼンタ・シアン各現像剤はそれぞれ形状係数S
F−1が100〜140であり、形状係数SF−2が1
00〜130であるトナーを有し、ブラック現像剤は形
状係数SF−1が100〜150であり、形状係数SF
−2が100〜145であるトナーが好ましい。ここで
ブラックのみ形状係数の大きなものを許容する理由につ
いてであるが、これは着色剤であるマグネタイトやカー
ボンブラックが実質的に導電性であり、他の3色と比較
してトナー電位の低下が容易なためと推定している。
【0031】本発明に用いられる形状係数を示すSF−
1、SF−2とは、日立製作所製FE−SEM(S−8
00)を用いトナー像(50倍)を100個無作為にサ
ンプリングし、その画像情報はインターフェースを介し
てニコレ社製画像解析装置(Luzex3)に導入し解
析を行い、下式より算出し得られた値を本発明において
は形状係数SF−1、SF−2と定義した。
【0032】
【数1】 [式中、MXLNGは画像上現像剤の絶対最大長を示
し、PERIは画像上現像剤投影像の周辺長を示し、A
REAは現像剤の投影面積を示す。]
【0033】本発明における中性粒子の具体例として
は、酸化アルミニウム、ポジ処理酸化チタン、チタン酸
ストロンチウム等が挙げられる。
【0034】なお、本発明の範囲に直接入らない粒子で
も、オイル処理等の表面処理によって本発明の範囲に入
るものであれば好適に使用できる。
【0035】本発明のもう一つの特徴は、1色目と2色
目の転写電圧を適正な値に制御することである。
【0036】一般的に、中間転写体上に既に1色目のト
ナーがあるところにさらに2色目のトナーを重ねて一次
転写しようとすると、前のトナー電位によって実質的
に、転写コントラストが減少するため、これを補うため
に転写電圧を高くする必要がある。一方、一次転写電圧
が高すぎると感光ドラム3と中間転写体2との間で放電
が発生し、画像劣化や中間転写体2上のトナートリボが
変化するため、あまり高すぎる値をとることはできな
い。さらには再転写が生じてくる。
【0037】本発明のトナーを用いることでトナー電位
そのものが低下しているためこれらの事情を鑑みて、多
色プリント時の一次転写電圧は、静電画像担持体から中
間転写体へのトナー画像の転写において、1色目のトナ
ー画像の転写電圧の絶対値をV1、2色目のトナー画像
の転写電圧の絶対値をV2とすると、V1及びV2は、
下記条件 V1<V2 V2−V1=50〜500V を満足することが好ましい。
【0038】なお、V2−V1が50V未満であると、
本発明のトナーにおいても1色目画像の再転写が激しく
なり、1色目画像が飛び散ってしまう。
【0039】V1、V2については、上記の観点ととも
に、本発明のトナーへの適正電圧等を鑑みてV1は50
〜250V、V2は200〜750Vであることが好ま
しい。
【0040】すなわちV1が50V未満であると転写効
率が著しく低下し、また250Vを超えると転写による
放電等が生じて画像上にトナーが飛び散ってしまう。
【0041】また、V2が200V未満であると1色目
のトナーに妨げられて2色目トナーの転写効率が著しく
低下し、750Vを超えるとトナーの再転写が著しく2
色目以上の画像が飛び散ってしまう。
【0042】なお、2色目以降については各トナーの転
写効率等にも左右されるが、一般的にイエロー・マゼン
タ・シアンと比較してブラックトナーが導電性を有し、
転写効率がやや低いことから色順によって転写電圧を次
のような範囲で行った方が好ましい。
【0043】すなわち本実施の画像形成装置において1
色目の転写効率が4色目の転写効率より高い場合、一次
転写と同時に中間転写体2のクリーニングも行うことが
できるが、この場合多色画像形成時の4回転目は次画像
の1回転目になることが効率的であり、その点で1色目
と4色目はほぼ同じバイアスになっていなけらばならな
い。
【0044】よって第1の現像器、第2の現像器及び第
3の現像器の各現像剤がそれぞれシアン現像剤、マゼン
タ現像剤及びイエロー現像剤からなるグループから選択
されるいずれかの現像剤であり、第4の現像器の現像剤
がブラック現像剤である場合、静電画像担持体から中間
転写体へのトナー画像の転写において、1色目のトナー
画像の転写電圧の絶対値をV1とし、2色目のトナー画
像の転写電圧の絶対値をV2とし、3色目のトナー画像
の転写電圧の絶対値をV3とし、4色目のトナー画像の
転写電圧の絶対値をV4とすると、V1,V2,V3及
びV4は、下記条件 V1<V2 V1<V3 V2−V1=50〜500V V2−V3=±150V V1−V4=±150V で転写していくことが好ましく、より好ましくは該V1
は50〜300Vであり、該V2は200〜500Vで
あり、該V3は200〜500Vであり、該V4は50
〜300Vであることが良い。
【0045】一方、第1の現像器の現像剤がブラック現
像剤であり、第2の現像器、第3の現像器及び第4の現
像器の各現像剤がそれぞれシアン現像剤、マゼンタ現像
剤及びイエロー現像剤からなるグループから選択される
いずれかの現像剤である場合、静電画像担持体から中間
転写体へのトナー画像の転写において、1色目のトナー
画像の転写電圧の絶対値をV1とし、2色目のトナー画
像の転写電圧の絶対値をV2とし、3色目のトナー画像
の転写電圧の絶対値をV3とし、4色目のトナー画像の
転写電圧の絶対値をV4とすると、V1,V2,V3及
びV4は、下記条件 V1<V2 V1<V3 V2−V1=50〜500V V3−V2=100〜300V V4−V1=400〜700V で満足することが好ましく、より好ましくは該V1は5
0〜300Vであり、該V2は300〜600Vであ
り、該V3は350〜650Vであり、該V4は400
〜800Vであることが良い。
【0046】なお、この様な色順による影響は、特に低
温低湿環境下で著しい。
【0047】ここで、本発明において転写電圧とは、バ
イアス印加手段16から中間転写体2に印加する転写バ
イアス電圧をいう。
【0048】上記のように本発明の転写電圧は、比較的
小さい値に制御することが可能であるため中間転写体や
感光ドラムの延命効果もある。
【0049】また本発明のトナーは従来と比較して帯電
的には低く付着しているため、感光ドラムから中間転写
体間へ転写しやすい特徴を持つ。そのため従来より感光
ドラムと中間転写体間の圧力/ニップを調整して放電領
域を狭くし、狭い領域で適切に一次転写を行うことで画
像の色ズレや飛び散りをいっそう押えることが可能であ
る。
【0050】具体的には中間転写体の感光ドラムに対す
る線圧を100〜420g/cmにすることが好まし
く、より好ましくは200〜400g/cmであること
が好ましい。
【0051】線圧が100g/cm未満であると、放電
領域が広くなるために色ズレが生じやすくなる。線圧が
420g/cmを超えると、感光ドラムや中間転写体に
かかる圧力が大きくなりすぎて、傷や割れが発生し、感
光ドラムや中間転写体の寿命が短くなってしまう。
【0052】本発明に用いる中間転写体として、例え
ば、図1に示す円筒状の導電性支持体(芯金)21の外
周面上にゴム、エラストマーまたは樹脂よりなる単層ま
たは複数の弾性層22を有するローラ形状、又は図2に
示されるごときベルト形状104と種々の態様の中間転
写体から目的、必要に応じて選択することができる。画
像の重ね合わせの色ズレ、繰り返しによる耐久性を考慮
に入れると、より好ましい中間転写体の形状はローラ形
状である。
【0053】円筒状の導電性支持体(芯金)は、アルミ
ニウム、鉄、銅及びステンレス等の金属や合金、カーボ
ンや金属粒子等を分散した導電性樹脂等を用いて製作す
ることができ、その形状としては、上述したような円筒
状や、円筒の中心に軸を貫通したもの、円筒の内部に補
強を施したもの等が挙げられる。
【0054】本発明に用いる中間転写体の弾性層、及び
被覆層に使用されるゴム、エラストマー、樹脂として、
例えば、エラストマーやゴムとしては、スチレン−ブタ
ジエンゴム、ハイスチレンゴム、ブタジエンゴム、イソ
プレンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、ニトリル
ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリ
コーンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴ
ム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム及びポリノ
ルボルネンゴム等が挙げられる。また、樹脂類としては
ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチル
スチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−
塩化ビニル共重合体、スチレン−酸化ビニル共重合体、
スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸
エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−
アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オク
チル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合
体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(ス
チレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェ
ニル共重合体等)、スチレン−α−クロロアクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル
酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまた
はスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、塩
化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン
変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポ
リプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、
シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体、キシレン樹脂及びポリビニルブチラー
ル樹脂等が挙げられる。
【0055】弾性層の膜厚は0.5mm以上、さらには
1mm以上、特には1mm〜10mmであることが好ま
しい。また、被覆層の膜厚は、下層の弾性層の柔軟性を
さらにその上の上層あるいは感光体表面に伝えるための
薄層にすることが好ましく、具体的には3mm以下、さ
らには2mm以下、特には20μm〜1mmであること
が好ましい。ベルト形状の場合は膜厚は0.3〜2.0
mmの範囲が好ましい。
【0056】本発明に用いる中間転写体の抵抗値は、1
1〜1013Ω・cmであることが好ましく、特には、
102〜1010Ω・cmであることが好ましい。更に
は、表面層の体積抵抗はこれらの範囲内であることが好
ましい。
【0057】上記のごとく抵抗を制御するために、本発
明の目的を妨げない範囲で弾性層や被覆層に導電剤を適
宜含有させることができる。導電剤としては、例えば、
各種の導電性無機粒子及びカーボンブラック、イオン系
導電剤、導電性樹脂、導電性粒子分散樹脂等を挙げるこ
とができる。具体的には、導電性無機粒子としては酸化
チタン、酸化スズ、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、
チタン酸ストロンチウム、酸化マグネシウム、酸化ケイ
素、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の粒子に必要に応じて酸
化スズ、酸化アンチモン、カーボン等で表面処理を行っ
たもので、これらの形状も球状、繊維状、板状、不定型
等どのような形状でもよい。イオン系導電剤はアンモニ
ウム塩やアルキルスルホン酸塩、リン酸エステル、過塩
素酸塩等であり、導電性樹脂としては、4級アンモニウ
ム塩含有ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアニリ
ン、ポリビニルピロール、ポリジアセチレン及びポリエ
チレンイミン等が挙げられる。また、導電性粒子分散樹
脂としては、カーボン、アルミニウム、ニッケル等の導
電性粒子をウレタン、ポリエステル、酢酸ビニル−塩化
ビニル共重合体、ポリメタクリル酸メチル等の樹脂中に
分散させたものが挙げられる。必ずしもこれらに限定さ
れるものではないが、これらの中でも導電性のコントロ
ールの点から被覆層の導電剤には導電性無機粒子が好ま
しい。
【0058】一方、本発明のトナーはその形状を制御で
きる製造方法であればよく、例えば特開平8−1371
22号公報のように粉砕されて得た非球状粒子を表面処
理して球形化する方法、特公昭45−5416号公報等
に記載されるスプレードライ法による球形化、特開昭5
0−120632号公報のように溶解させた樹脂を再析
出させ球形化する方法、特公昭36−10231号公報
のように単量体を直接懸濁重合して球形化トナーを得る
方法、特公平6−29989号公報のように乳化粒子を
処理してトナー粒径に凝集する方法等、公知の方法であ
ればどの方法を用いてもよい。
【0059】本発明に用いられるトナー樹脂としては、
従来公知の樹脂であればよく、具体的にはスチレン−
(メタ)アクリル共重合体、ポリエステル樹脂、エポキ
シ樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体を単独で、又は
複合させて用いることができる。
【0060】重合法による直接トナーを得る方法におい
ては、公知の単量体が好ましく用いられる。具体的に
は、スチレン,o(m−、p−)−メチルスチレン,m
(p−)−エチルスチレン等のスチレン系単量体;(メ
タ)アクリル酸メチル,(メタ)アクリル酸エチル,
(メタ)アクリル酸プロピル,(メタ)アクリル酸ブチ
ル,(メタ)アクリル酸オクチル,(メタ)アクリル酸
ドデシル,(メタ)アクリル酸ステアリル,(メタ)ア
クリル酸ベヘニル,(メタ)アクリル酸2−エチルヘキ
シル,(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル,(メ
タ)アクリル酸ジエチルアミノエチル等の(メタ)アク
リル酸エステル系単量体;ブタジエン,イソプレン,シ
クロヘキセン,(メタ)アクリロニトリル,アクリル酸
アミド等のエン系単量体が好ましく用いられる。これら
は、単独または一般的には出版物ポリマーハンドブック
第2版III−pl39〜192(John Wile
y&Sons社製)に記載の理論ガラス転移温度(T
g)が、40〜85℃を示すように単量体を適宜混合し
用いられる。理論ガラス転移温度が40℃未満の場合に
は、トナーの保存安定性や現像剤の耐久安定性の面から
問題が生じ、一方85℃を超える場合は結晶性部分の残
存による粒塊が画像上に生じ、特にフルカラートナーの
場合においてはOHP画像の透明性を著しく低下させ高
画質の面から好ましくない。
【0061】重合した樹脂の分子量は、GPC(ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィ)により測定される。
具体的なGPCの測定方法としては、予めトナーをソッ
クスレー抽出器を用いトルエン溶剤で20時間抽出を行
った後、ロータリーエバポレーターでトルエンを留去せ
しめ、更に低軟化点物質は溶解するが結着樹脂は溶解し
得ない有機溶剤、例えばクロロホルム等を加え十分洗浄
を行った後、THF(テトラヒドロフラン)に可溶した
溶液をポア径が0.3μmの耐溶剤性メンブランフィル
ターでろ過したサンプルをウォーターズ社製150Cを
用い、カラム構成は昭和電工製A−801、802、8
03、804、805、806、807を連結し、標準
ポリスチレン樹脂の検量線を用い分子量分布を測定し得
る。得られた樹脂成分の数平均分子量(Mn)は500
0〜100000であり、重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)は2〜100を
示す結着樹脂が本発明には好ましい。
【0062】本発明に用いられる着色剤は、黒色着色剤
としてカーボンブラック,磁性体,以下に示すイエロー
/マゼンタ/シアン着色剤を用い黒色に調色されたもの
が利用される。
【0063】イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合
物,イソインドリノン化合物,アンスラキノン化合物,
アゾ金属錯体,メチン化合物,アリルアミド化合物に代
表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピ
グメントイエロー12、13、14、15、17、6
2、74、83、93、94、95、109、110、
111、128、129、147、168等が好適に用
いられる。
【0064】マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合
物,ジケトピロロピロール化合物,アンスラキノン,キ
ナクリドン化合物,塩基染料レーキ化合物,ナフトール
化合物,ベンズイミダゾロン化合物,チオインジゴ化合
物,ペリレン化合物が用いられる。具体的には、C.
I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、4
8:2、48:3、48:4、57:1、81:1、1
22、144、146、166、169、177、18
4、185、202、206、220、221、254
が特に好ましい。
【0065】シアン着色剤としては、銅フタロシアニン
化合物及びその誘導体,アンスラキノン化合物,塩基染
料レーキ化合物等が利用できる。具体的には、C.I.
ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、
15:3、15:4、60、62、66等が特に好適に
利用できる。
【0066】これらの着色剤は、単独又は混合し更には
固溶体の状態で用いることができる。本発明の着色剤
は、カラートナーの場合、色相角,彩度,明度,耐候
性,OHP透明性,トナー中への分散性の点から選択さ
れる。該着色剤の添加量は、樹脂100重量部に対し1
〜20重量部添加して用いられる。
【0067】黒色着色剤として磁性体を用いた場合に
は、他の着色剤と異なり樹脂100重量部に対し40〜
150重量部添加して用いられる。
【0068】本発明のトナーには、離型作用を付与する
ために、樹脂中に低軟化点物質を添加しても良い。
【0069】本発明に用いられる低軟化点物質として
は、ASTM D3418−8に準拠し測定された主体
極大ピーク値が、50〜180℃を示す化合物が好まし
い。極大ピークが50℃未満であると低軟化点物質の自
己凝集力が弱くなり、結果として耐高温オフセット性が
弱くなり特にフルカラー現像剤には好ましくない。一
方、極大ピークが180℃を超えると、現状のところ軟
化点物質の結晶性・分散性が劣化するため定着性・透明
性の面から好ましくない。
【0070】本発明の極大ピーク値の温度の測定には、
例えばパーキンエレマー社製DSC−7を用いる。装置
検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱
量の補正についてはインジウムの融解熱を用いる。サン
プルはアルミニウム製パンを用い対照用に空パンをセッ
トし、昇温速度10℃/minを測定を行った。
【0071】具体的にはパラフィンワックス,ポリオレ
フィンワックス,フィッシャートロプシュワックス,ア
ミドワックス,高級脂肪酸,エステルワックス及びこれ
らの誘導体又はこれらのグラフト/ブロック化合物等が
利用できる。
【0072】本発明に用いられる荷電制御剤としては、
公知のものが利用できるが、カラートナーの場合は、特
に、無色でトナーの帯電スピードが速く且つ一定の帯電
量を安定して維持できる荷電制御剤が好ましい。更に本
発明において直接重合方法を用いる場合には、重合阻害
性が無く水系への可溶化物の無い荷電制御剤が特に好ま
しい。
【0073】具体的化合物としては、ネガ系としてサリ
チル酸,ナフトエ酸,ダイカルボン酸,それらの誘導体
の金属化合物、スルホン酸,カルボン酸を側鎖に持つ高
分子型化合物、ホウ素化合物、尿素化合物、ケイ素化合
物、カリークスアレーン等が利用でき、ポジ系として四
級アンモニウム塩、該四級アンモニウム塩を側鎖に有す
る高分子型化合物、グアニジン化合物、イミダゾール化
合物等が好ましく用いられる。
【0074】該荷電制御剤の添加量は、樹脂100重量
部に対し0.5〜10重量部が好ましい。しかしなが
ら、本発明において荷電制御剤の添加は必須ではなく、
二成分現像方法を用いた場合においては、キャリアとの
摩擦帯電を利用し、非磁性一成分ブレードコーティング
現像方法を用いた場合においてもブレード部材やスリー
ブ部材との摩擦帯電を積極的に利用することでトナー中
に必ずしも荷電制御剤を含む必要はない。
【0075】本発明で直接重合法を利用する場合には、
重合開始剤として、例えば、2,2’−アゾビス−
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロ
ヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス
−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、ア
ゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系重合開始剤;ベン
ゾイルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシ
ド、ジイソプロピルペルオキシカーボネート、クメンヒ
ドロペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオ
キシド、ラウロイルペルオキシド等の過酸化物系重合開
始剤が用いられる。
【0076】該重合開始剤の添加量は、目的とする重合
度により変化するが一般的には単量体に対し0.5〜2
0重量%添加され用いられる。開始剤の種類は、重合方
法により若干異なるが、十時間半減期温度を参考に、単
独又は混合し利用される。
【0077】重合度を制御するため公知の架橋剤・連鎖
移動剤・重合禁止剤等を更に添加し用いることも可能で
ある。
【0078】本発明のトナー製造方法として懸濁重合を
利用する場合には、用いる分散剤として例えば無機系酸
化物として、リン酸三カルシウム,リン酸マグネシウ
ム,リン酸アルミニウム,リン酸亜鉛,炭酸カルシウ
ム,炭酸マグネシウム,水酸化カルシウム,水酸化マグ
ネシウム,水酸化アルミニウム,メタケイ酸カルシウ
ム,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,ベントナイト,シ
リカ,アルミナ,磁性体,フェライト等が挙げられる。
有機系化合物としては、例えばポリビニルアルコール,
ゼラチン,メチルセルロース,メチルヒドロキシプロピ
ルセルロース,エチルセルロース,カルボキシメチルセ
ルロースのナトリウム塩,デンプン等が水相に分散させ
て使用される。
【0079】これら分散剤は、重合性単量体組成物10
0重量部に対して0.2〜10.0重量部を使用するこ
とが好ましい。
【0080】これら分散剤は、市販のものをそのまま用
いても良いが、細かい均一な粒度を有す分散粒子を得る
ために、分散媒中にて高速撹拌下にて該無機化合物を生
成させて得ることもできる。
【0081】例えば、リン酸三カルシウムの場合、高速
撹拌下において、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシ
ウム水溶液を混合することで懸濁重合方法に好ましい分
散剤を得ることができる。
【0082】また、これら分散剤に、0.001〜0.
1重量部の界面活性剤を併用しても良い。具体的には市
販のノニオン,アニオン,カチオン型の界面活性剤が利
用でき、例えばドデシル硫酸ナトリウム,テトラデシル
硫酸ナトリウム,ペンタデシル硫酸ナトリウム,オクチ
ル硫酸ナトリウム,オレイン酸ナトリウム,ラウリル酸
ナトリウム,ステアリン酸カリウム,オレイン酸カルシ
ウム等が好ましく用いられる。
【0083】本発明で用いるトナーの製造に直接重合方
法を用いる場合、以下の如き製造方法によって、具体的
にトナーを製造することができる。
【0084】単量体中に低軟化点物質からなる離型剤,
着色剤,荷電制御剤,重合開始剤その他の添加剤を加
え、ホモジナイザー・超音波分散機等によって均一に溶
解または分散せしめた単量体組成物を、分散安定剤を含
有する水相中に通常の撹拌機またはホモミキサー,ホモ
ジナイザー等により分散せしめる。懸濁重合法において
は、通常単量体系100重量部に対して水300〜30
00重量部を分散媒として使用するのが好ましい。
【0085】好ましくは単量体組成物からなる液滴が所
望のトナー粒子のサイズを有するように撹拌速度・時間
を調整し、造粒する。その後は分散安定剤の作用によ
り、粒子状態が維持され、且つ粒子の沈降が防止される
程度の撹拌を行えば良い。重合温度は40℃以上、一般
的には50〜90℃の温度に設定して重合を行う。ま
た、重合反応後半に昇温しても良く、更に、未反応の重
合性単量体、副生成物等を除去するために反応後半、又
は、反応終了後に一部水系媒体を留去しても良い。
【0086】反応終了後、pH調整をし、分散安定剤を
溶解せしめ、生成したトナー粒子を洗浄、ろ過により回
収し、乾燥する。
【0087】各種トナー特性付与を目的として本発明の
外添剤の他に添加する外部添加剤としては、トナー粒子
中に、あるいはトナー粒子に外添した時の耐久性の点か
ら、トナー粒子の体積平均径1/5以下の粒径であるこ
とが好ましい。この添加剤の粒径とは、電子顕微鏡にお
けるトナー粒子の表面観察により求めたその平均粒径を
意味する。これら特性付与を目的とした添加剤として
は、例えば、以下のようなものが用いられる。
【0088】1)流動性付与剤:金属酸化物粉末(酸化
ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタンなど)・カーボ
ンブラック・フッ化カーボンなど。それぞれ、疎水化処
理を行ったものが、より好ましい。 2)研磨剤:金属酸化物粉末(チタン酸ストロンチウ
ム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、酸化クロムなど)・窒化物粉末(窒化ケイ素など)
・炭化物粉末(炭化ケイ素など)・金属塩粉末(硫酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム)など。 3)滑剤:フッ素系樹脂粉末(フッ化ビニリデン、ポリ
テトラフルオロエチレンなど)・脂肪酸金属塩粉末(ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなど)など。 4)荷電制御性粒子:金属酸化物粉末(酸化錫、酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、酸化アルミニウムなど)
・カーボンブラックなど。
【0089】これら外添剤は、トナー粒子100重量部
に対し、0.01〜10重量部が用いられ、好ましくは
0.05〜5重量部が用いられる。これら外添剤は、単
独で用いても、また、複数併用しても良い。
【0090】以下、図面に沿って、本発明の画像形成方
法について説明する。
【0091】図1は、本発明に係る画像形成装置の概略
構成を示す縦断面図である。同図に示す画像形成装置
は、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下
「感光ドラム」という)3を使用し、また、中間転写体
として導電性基体上に弾性層を有する2層構成のドラム
型の転写ドラム2を使用している。
【0092】図1の画像形成装置をさらに具体的に説明
する。画像形成装置は、中間転写体2として、直径18
6mmの固体(なお、「固体」は、ベルト等のものとは
異なり形状が一定であるという意味で使用)の転写ドラ
ムを使用しており、最大通紙サイズA3、プロセススピ
ード110mm/sec、イメージ露光、反転現像方式
のフルカラー電子写真方式の画像形成装置(レーザービ
ームプリンタ)である。
【0093】フルカラー画像を形成するためには、矢印
R3方向に回転駆動される感光ドラム3上にイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
k)の順、又は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロ
ーの順にトナー画像を順次に形成し、それぞれの色のト
ナー画像を順次に中間転写体2表面に転写して4色分の
トナー画像を中間転写体2表面で重ね合わせる。この転
写は、感光ドラム3と中間転写体2との間に形成された
一次転写ニップ部N1を介して行われる。なお、この感
光ドラム3から中間転写体2へのトナー画像の転写を一
次転写といい、中間転写体2が4回転することで中間転
写体2表面に4色分のトナー画像が重ねるようにして一
次転写される。
【0094】次に、中間転写体2上の4色分のトナー画
像を紙等の記録材P上に一括転写する。この転写は、中
間転写体2と後述の転写ユニット1との間に形成された
二次転写ニップ部N2を介して行われる転写であり、二
次転写という。
【0095】転写手段としての転写ユニット1は、2本
のローラ11,12に転写ベルト13を張り渡したユニ
ットを使用し、記録材Pの搬送方向についての上流側の
転写ローラ11によって転写ベルト13を中間転写体2
に当接させてトナーの二次転写を行い、同時に転写ベル
ト13に記録材Pを吸着させることによって中間転写体
2からの分離を行う。もう一方のローラは駆動ローラ1
2であり、二次転写ニップ部N2における中間転写体2
の周速と転写ベルト13の周速とが等しくなるようにユ
ニットを駆動する。また、転写ユニット1は、駆動ロー
ラ12側を中心として、転写ローラ11側が矢印R1方
向に揺動自在に支持されており、中間転写体2に対して
転写ベルト13を接離させることができるように構成さ
れている。
【0096】記録材P上に二次転写されたトナー画像
は、記録材Pの搬送方向についての二次転写ニップ部N
2の下流側に配設された定着器としての熱定着ローラユ
ニット(不図示)によって記録材P表面に定着される。
トナー画像定着後の記録材Pは、画像形成装置本体(不
図示)に排出される。
【0097】次に、各部材、各ユニット等について詳述
する。
【0098】感光ドラム3は、直径64mmの負帯電性
のOPC(有機光半導体)ドラムであり、まずその表面
を一次帯電器としての帯電ローラ4にて均一帯電する。
帯電ローラ4に印加されるバイアスは、DC成分とAC
成分とが重畳されたバイアスであり、DC成分は−60
0V、またAC成分は2000Vpp,1000Hzの
正弦波である。これによって感光ドラム3表面は、周囲
の環境にかかわらず、約−600Vに帯電される。
【0099】次に、感光ドラム3表面をレーザ露光装置
で露光する。本実施の形態では波長760nmの赤外レ
ーザダイオード5とポリゴンスキャナ6とを組み合わ
せ、他にレンズ、ミラー(いずれも不図示)を有する露
光装置を使用し、イメージ露光を行う。
【0100】次に、レーザ露光によって形成された静電
潜像をトナーを有する現像器によって現像する。本実施
の形態の画像形成装置では、Y、M、C、Bkの4色の
トナーを用いたが、具体的には図1に示すような固定式
の黒現像器7と回転式の色現像ユニット8を用いてい
る。
【0101】黒現像器7は、磁性一成分トナーを用いた
いジャンピング現像方式を採用している。
【0102】色現像器ユニット8は、3個のイエロー、
マゼンタ、シアンの各色の現像器81,82,83を回
転ロータリ8aに組み込み、現像に供される色のトナー
の現像器を、回転ロータリ8aを回転させることによっ
て感光ドラム3に対向する現像位置に配置して現像を行
う。各色の現像器81,82,83は非磁性一成分トナ
ーを用いたジャンピング現像方式で現像を行う。トナー
は塗布ローラ(不図示)によって現像スリーブ(不図
示)にコートされ、弾性ブレード(不図示)で層厚を規
制されて現像位置に送られ、黒現像器7の場合と同じバ
イアス条件で現像される。
【0103】一次転写は、中間転写体2の導電性基体に
バイアス印加手段16からの転写電圧を印加することで
行われ、感光ドラム3上の一次転写残トナーはウレタン
製のクリーニングブレード91を有するクリーニングユ
ニット9によって掻き取られる。なお、本実施の形態の
プリンタでは中間転写体2上の二次転写残トナーを、帯
電ローラであるICLローラ(トナー帯電手段)10で
再帯電して感光ドラム3に転移させる(回収する)プロ
セスを採用しているため、感光ドラム3に回収された二
次転写残トナーも同様にしてクリーニングブレード91
によってかき取られる。
【0104】単色プリンタの場合は一次転写を行った
後、トナー画像はそのまま中間転写体2上を二次転写ニ
ップ部N2にまで搬送され、二次転写を受ける。
【0105】フルカラープリントの場合、中間転写体2
は4回転してY、M、C、Bkのそれぞれのトナーを重
ねて一次転写する。
【0106】単色プリントの場合は一次転写電圧は+2
00Vと設定した。
【0107】本実施の形態では、二次転写効率を向上さ
せるために中間転写体2上のトナーに対して、図1中の
中間転写体2の右方に配置した二次転写前コロナ帯電器
15によってコロナ帯電を行う。同図中のコロナ帯電器
15はコロトロンタイプのものであり、コロナワイヤ1
5aにDC成分として−100μAの電流を流し、コロ
ナワイヤ15aの汚れ防止のために7kVpp,500
Hzの正弦波を重畳する。シールド電位は接地とする。
コロナ帯電によって中間転写体2上のトナーのトリボは
黒トナーで−10mC/kgから−20mC/kg程度
にまで負の電荷が上昇する。
【0108】二次転写時は、記録材Pが給紙部(不図
示)から供給され、離接可能な転写ベルト13は中間転
写体2に当接する。二次転写電圧は+20μAの定電流
制御を行っており、転写ベルト13から記録材Pに電荷
が供給されて中間転写体2上のトナー画像は記録材Pに
二次転写される。
【0109】転写ユニット1は、転写ローラ11、駆動
ローラ12、転写ベルト13によって構成され、転写ロ
ーラ、駆動ローラはともに直径14mmの芯金に体積抵
抗値が105Ω・cmの導電ゴム層を形成して直径20
mmとしたローラである。転写ローラ11は芯金が給電
バネを介して高圧電源に接続されており、転写ベルト1
3に従動して回転する。駆動ローラ12は芯金端部にギ
アが取り付けられており、画像形成装置本体のギア列と
噛み合うことによって駆動される。
【0110】転写ベルト13はシームレスの2層構成ゴ
ムベルトであり、基層13aはカーボンを分散させて体
積抵抗値を107Ω・cmに調整された厚み300μm
のウレタンゴムである。
【0111】次に、中間転写体2について説明する。初
めに中間転写体2として導電性基体(アルミドラム)2
1上に肉厚5mmの弾性層(導電ゴム層)22を形成し
て実抵抗値を5×106Ω・cmとして単層構成の中間
転写体2を用いて画像評価を行った。
【0112】なお、中間転写体2の抵抗値は、中間転写
体2に金属ローラを当接させて30cm×幅5mmの接
触ニップを形成し、110mm/secの周速で回転さ
せて1000Vの電圧を印加したときに流れる電流値か
ら換算した値を実抵抗値として用いるものとする。
【0113】次に本発明の画像評価方法について述べ
る。
【0114】本発明では、上述した図1に示す画像形成
装置を用い、25℃/60%RH(N/N環境)下及び
15℃/10%RH(L/L環境)下において画像形成
を行い、耐久における転写効率の推移と、耐久後の各色
の色ズレについて評価を行った。
【0115】まず本発明における摩擦帯電量測定方法に
ついて述べる。
【0116】図3は外添剤のトリボ電荷量を測定する装
置の説明図である。
【0117】摩擦帯電量を測定しようとする中性粒子等
の外添剤とキャリアの混合物を50〜100ml容量の
ポリエチレン製のビンに入れ、約5分間手で振とうして
帯電現像剤とする。ここで、該キャリアはシリコンコー
トされたフェライトキャリア(400メッシュパス品)
とし、外添剤とキャリアの重量比は2:98とする。
【0118】次に底に500メッシュのスクリーン33
のある金属製の測定容器32に、該混合物W0(g:約
0.5〜1.5g)を入れ金属製のふた34をする。こ
のときの測定容器32全体の重量を秤りW1(g)とす
る。次に吸引機31(測定容器32と接する部分は少な
くとも絶縁性)において、吸引口37から吸引し風量調
節弁36を調整して真空計35の圧力を2450hPa
とする。この状態で充分、好ましくは2分間吸引を行い
外添剤を吸引除去する。
【0119】このときの外添剤の摩擦帯電量Q(mC/
kg)は100%補正をすると下記のように定義され
る。
【0120】
【数1】 [V(ボルト):電位計39の電位、C(μF):38
のコンデンサー容量、W2(g):吸引後の測定容器の
重量、T:粒子/キャリア比]
【0121】次に本発明における転写効率の測定方法に
ついて延べる。
【0122】イエローの現像器位置から、それぞれ単色
モードにおいてベタ画像を感光ドラム上にトナーのり量
=0.8mg/cm2となるようにコントラスト電位を
印加し、単色モード及びフルカラーモード(イエロー位
置の場合、中間転写体との接触は4回あるため)中間転
写体ドラムに移行したトナーのり量から、その転写率を
求める。
【0123】本発明では、以下に示す基準で評価を○△
×の評価を行った。
【0124】 一次転写率 再転写率(中間転写体→ドラム) 96%以上 ○ 10%未満 ○ 92〜96%○△ 10〜15%○△ 82〜96%△ 15〜20%△ 82%未満 × 20%以上 ×
【0125】なお、良いレベルは○△以上である。
【0126】次に本発明における色ズレ評価方法につい
て述べる。
【0127】図1に示す装置を用い、フルカラー耐久後
(A3用紙3000枚通紙後)Y・M・C・Bkの4色
のハーフトーン画像(紙上のり量0.5mg/cm2
の画像を出し、画像上でのイエロードットとブラックド
ットとの位置のズレを判断した。
【0128】なお、本発明では下記比較例1のレベルを
△レベルとし、それ以上であれば×、色ズレ距離が1/
2未満であれば○レベルとした。
【0129】
【実施例】[トナーの製造例1]実施例に用いるイエロ
ートナーは、次の如くして調製した。高速撹拌装置TK
−ホモミキサーを備えた2リットル用四つ口フラスコ中
に、イオン交換水880重量部と0.1モル/リットル
−Na3PO4水溶液450重量部を添加し、回転数を1
2000rpmに調整し、58℃に加温せしめた。ここ
に1.0モル/リットル−CaCl2水溶液68重量部
を徐々に添加し、微小な難水溶性分散剤Ca3(PO4
2を含む分散媒系を調製した。
【0130】一方、分散質系は、 スチレン単量体 170重量部 n−ブチルアクリレート単量体 30重量部 C.I.ピグメントイエロー17 14重量部 飽和ポリエステル 8重量部 (テレフタール酸−プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA 酸価15、ピーク分子量6000) サリチル酸金属化合物 2重量部 エステルワックス(極大ピーク値69.4℃) 20重量部 上記混合物をアトライターを用い3時間分散させた後、
重合開始剤である2,2’−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)10重量部を添加し分散物を得た。
これを上記分散媒中に投入し回転数を維持しつつ12分
間造粒した。その後高速撹拌器からプロペラ撹拌羽根に
撹拌器を変え、内温を80℃に昇温させ50rpmで重
合を10時間継続させた。重合終了後スラリーを冷却
し、希塩酸を添加し分散剤を除去せしめた。更に洗浄及
び乾燥してイエロートナー粒子を得た。
【0131】得られたイエロートナー粒子に、疎水化処
理シリカ2%(帯電量−60mC/kg)と大粒径チタ
ン酸ストロンチウム1.0%(帯電量−2.6mC/k
g)を外添し、流動性に優れたイエロートナー(Y1)
を得た。
【0132】得られたイエロートナー(Y1)は、コー
ルターカウンターで測定した重量平均径が6.4μmで
あり、個数変動係数が28%であり、形状係数SF−1
が125、SF−2が115であった。
【0133】その他の色トナーであるマゼンタ、シアン
トナーは、着色剤をC.I.ピグメントレッド122、
C.I.ピグメントブルー15:3に変え同様の方法で
SF−1が101〜105の重合トナーを得た(表
1)。すなわち、マゼンタトナー(M1)、シアントナ
ー(C1)である。
【0134】ブラックトナーに関しては、粉砕法を利用
し、以下の処方でトナーを作製した。
【0135】 スチレン−nブチルアクリレート共重合体 100重量部 マグネタイト 100重量部 t−ブチルサリチル酸金属化合物 8重量部 ポリアルキレンワックス 3重量部
【0136】上記組成物をエクストルーダーを用いて十
分混練後、冷却・粗粉砕し、ジェット気流を用いて衝突
板に衝突微粉砕し、気流式分級機で分級し、その後Tg
温度以上に加熱した熱気流中で球形化処理を行い、ブラ
ックトナー粒子を得た。このブラックトナー粒子に対
し、トナーの製造例1と同様の処方で外添し、ブラック
トナー(Bk1)を得た。得られたブラックトナー(B
k1)は、重量平均径が6.9μmで個数変動係数が4
1%であり、SF−1が142、SF−2が135であ
った。
【0137】[トナーの製造例2]トナーの製造例1の
イエロー処方の中で、外部添加剤の処方を、 疎水化処理シリカ2%(帯電量−60mC/kg) 大粒径チタン酸ストロンチウム0.1%(帯電量−2.
6mC/kg) に変更した他はすべてトナー製造例1と同様の操作を行
い、イエロートナー(Y2)を得た。
【0138】[トナーの製造例3]粉砕法を利用し、以
下の処方でトナーを作製した。
【0139】 スチレン−nブチルアクリレート共重合体 200重量部 C.I.ピグメントイエロー17 12重量部 t−ブチルサリチル酸金属化合物 4重量部 エステルワックス 5重量部
【0140】上記組成物をエクストルーダーを用いて十
分混練後、冷却・粗粉砕し、ジェット気流を用いて衝突
板に衝突微粉砕し、気流式分級機で分級し、イエロート
ナー粒子を得た。得られたイエロートナー粒子をトナー
の製造例1と同様の処方で外添し、イエロートナー(Y
3)を得た。得られたイエロートナー(Y3)は、重量
平均径が6.3μmで個数変動係数が41%であり、S
F−1が135、SF−2が145で [トナーの製造例4]トナーの製造例1のイエロー処方
の中で、外部添加剤の処方を、 疎水化処理シリカ2%(帯電量−60mC/kg) シラン処理酸化チタン0.8%(帯電量−15.3mC
/kg) に変更した他はすべてトナー製造例1と同様の操作を行
い、イエロートナー(Y4)を得た。
【0141】<実施例1>得られたイエロー(Y1)/
マゼンタ(M1)/シアン(C1)/ブラックトナー
(Bk1)を各現像器に充填し、耐久評価を行った。結
果は表2に示す。
【0142】<実施例2〜4並びに比較例1〜3>現像
剤処方(イエローのみ)と転写条件を表2に示すように
変更し、耐久試験を行った。結果は表2に示す。
【0143】<実施例5>実施例1のイエロー/マゼン
タ/シアン/ブラック各現像器内のトナーをそれぞれブ
ラック/シアン/マゼンタ/イエローに変更した他は全
て実施例1と同様にして耐久試験を行った。結果は表2
に示す。
【0144】<実施例6>実施例5の処方の中で転写条
件を表2に示すように変更した他は全て実施例1と同様
にして耐久試験を行った。結果は表2に示す。
【0145】
【表1】
【0146】
【表2】
【0147】
【発明の効果】本発明は、転写工程とトナーとの改良に
より、中間転写体上でのトナーの飛び散り防止、耐久で
の転写性維持、さらに再転写防止を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施可能な画像形成装置の概略図であ
る。
【図2】他の画像形成装置の概略図である。
【図3】外添剤の摩擦帯電量を測定する装置の説明図で
ある。
【符号の説明】
2 中間転写体 3 感光ドラム(画像担持体) 7 ブラック現像器 8 色現像器ユニット 9 クリーニング手段 10 帯電手段 81 イエロー現像器 82 マゼンタ現像器 83 シアン現像器 101 感光ドラム 102 帯電手段 103 露光 104 転写ベルト 135 クリーニング手段 141 マゼンタ現像器 142 シアン現像器 143 イエロー現像器 144 ブラック現像器 151 定着手段 P 記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 507 G03G 9/08 374 15/16 15/08 507L (72)発明者 川上 宏明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA08 AA21 EA01 EA05 EA07 FA01 FC01 2H027 EA18 EB04 EC20 ED08 ED24 EE07 EF09 2H030 AD01 BB23 BB24 BB42 BB54 BB63 2H032 AA05 BA05 BA08 2H077 BA10 DB15 EA24 GA13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イエロー・マゼンタ・シアン及びブラッ
    クの各現像器を有し、各現像剤で静電画像を反転現像法
    により静電画像担持体上にトナー画像を形成し、静電画
    像担持体上に形成されたトナー画像を中間転写体へ転写
    し、中間転写体上のトナー画像を記録材上に転写し、熱
    加圧定着方法により記録材上にトナー画像を定着する画
    像形成方法であり、 静電画像担持体上から中間転写体へのトナー画像の転写
    において、1色目のトナー画像の転写電圧の絶対値をV
    1とし、2色目のトナー画像の転写電圧の絶対値をV2
    とすると、V1及びV2は、下記条件 V1<V2 V2−V1=50〜500V を満足し、 該トナーは、トナー粒子表面に、外添粒子単独の帯電性
    が0±10mC/kgである外添粒子が外添されている
    ことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 該V1は50〜250Vであり、該V2
    は200〜750Vであることを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 第1の現像器により形成された第1のト
    ナー画像が中間転写体上に転写され、第2の現像器によ
    り形成された第2のトナー画像が中間転写体上の第1の
    トナー画像上に転写され、第3の現像器により形成され
    た第3のトナー画像が中間転写体上の第2のトナー画像
    上に転写され、第4の現像器により形成された第4のト
    ナー画像が中間転写体上の第3のトナー画像上に転写さ
    れ、中間転写体上の第1/2/3及び4のトナー画像が
    記録材に一括転写されることを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 第1の現像器、第2の現像器及び第3の
    現像器の各現像剤がそれぞれシアン現像剤、マゼンタ現
    像剤及びイエロー現像剤からなるグループから選択され
    るいずれかの現像剤であり、第4の現像器の現像剤がブ
    ラック現像剤であり、静電画像担持体から中間転写体へ
    のトナー画像の転写において、 1色目のトナー画像の転写電圧の絶対値をV1とし、2
    色目のトナー画像の転写電圧の絶対値をV2とし、3色
    目のトナー画像の転写電圧の絶対値をV3とし、4色目
    のトナー画像の転写電圧の絶対値をV4とすると、V
    1,V2,V3及びV4は、下記条件 V1<V2 V1<V3 V2−V1=50〜500V V2−V3=±150V V1−V4=±150V を満足することを特徴とする請求項3に記載の画像形成
    方法。
  5. 【請求項5】 該V1は50〜300Vであり、該V2
    は200〜500Vであり、該V3は200〜500V
    であり、該V4は50〜300Vであることを特徴とす
    る請求項4に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 第1の現像器の現像剤がブラック現像剤
    であり、第2の現像器、第3の現像器及び第4の現像器
    の各現像剤がそれぞれシアン現像剤、マゼンタ現像剤及
    びイエロー現像剤からなるグループから選択されるいず
    れかの現像剤であり、静電画像担持体から中間転写体へ
    のトナー画像の転写において、 1色目のトナー画像の転写電圧の絶対値をV1とし、2
    色目のトナー画像の転写電圧の絶対値をV2とし、3色
    目のトナー画像の転写電圧の絶対値をV3とし、4色目
    のトナー画像の転写電圧の絶対値をV4とすると、V
    1,V2,V3及びV4は、下記条件 V1<V2 V1<V3 V2−V1=50〜500V V3−V2=100〜300V V4−V1=400〜700V を満足することを特徴とする請求項3に記載の画像形成
    方法。
  7. 【請求項7】 該V1は50〜300Vであり、該V2
    は300〜600Vであり、該V3は350〜650V
    であり、該V4は400〜800Vであることを特徴と
    する請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 静電画像担持体と中間転写体との間の線
    圧が100〜420g/cmであることを特徴とする請
    求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 イエロー・マゼンタ及びシアンの各現像
    剤はそれぞれ形状係数SF−1が100〜140であ
    り、形状係数SF−2が100〜130であるトナーを
    有し、ブラック現像剤は形状係数SF−1が100〜1
    50であり、形状係数SF−2が100〜145である
    トナーを有していることを特徴とする請求項1乃至8の
    いずれかに記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 該外添粒子の添加量がトナー100重
    量部に対して0.2〜5重量部であることを特徴とする
    請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6994942B2 (en) 2001-07-11 2006-02-07 Seiko Epson Corporation Non-magnetic single-component toner, method of preparing the same, and image forming apparatus using the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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