JPH08328312A - 画像形成方法,画像形成装置及びトナーキット - Google Patents

画像形成方法,画像形成装置及びトナーキット

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JPH08328312A
JPH08328312A JP8046903A JP4690396A JPH08328312A JP H08328312 A JPH08328312 A JP H08328312A JP 8046903 A JP8046903 A JP 8046903A JP 4690396 A JP4690396 A JP 4690396A JP H08328312 A JPH08328312 A JP H08328312A
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圭太 野沢
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由紀 西尾
Satoshi Yoshida
聡 吉田
Kenji Okado
岡戸  謙次
Toshiyuki Ukai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー像の転写効率に優れ、高品位で鮮鋭な
画像を得ることができる画像形成方法を提供することに
ある。 【解決手段】 静電潜像を現像剤で現像して静電潜像担
持体1上にトナー像を形成する現像工程、該トナー像を
電圧が印加されている中間転写体5上に転写する一次転
写工程、及び電圧が印加されている転写手段7を転写材
6に押圧させながら該中間転写体上のトナー像を該転写
材上へ転写する二次転写工程を少なくとも有する画像形
成方法であり、該現像剤は、トナーを有し、該トナー
が、少なくとも結着樹脂中に着色剤が分散された黒色ト
ナー粒子と無機微粉体を有する黒色トナーであり、該黒
色トナーの形状係数SF−1の値が110<SF−1≦
180であり、形状係数SF−2の値が110<SF−
2≦140であり、SF−2の値から100を引いた値
BとSF−1の値から100を引いた値Aとの比B/A
の値が1.0以下であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法又は静
電記録法において、中間転写体を用いた画像形方法,画
像形成装置及びそれに使用されるトナーキットに関する
ものである。詳しくは、本発明は、静電潜像担持体上に
トナー像を形成後、トナー像を静電潜像担持体から中間
転写体上に転写し、さらに、中間転写体からトナー像を
転写材上に転写させて画像形成する、複写機,プリンタ
ー,ファックス等に用いられる画像形成方法,画像形成
装置及びそれに使用されるトナーキットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては多数の方法が
知られている。一般には光導電性物質を利用し、種々の
手段により感光体上に静電潜像を形成し、次いで該静電
潜像をトナーで現像を行なってトナー像を形成し、必要
に応じて紙の如き転写材にトナー像を転写した後、熱・
圧力等により転写材上にトナー画像を定着して複写物又
はプリントを得るものである。
【0003】従来、フルカラー複写機においては、4つ
の感光体を用い各感光体上に形成された静電潜像をシア
ントナー,マゼンタトナー,シアントナー又は黒色トナ
ーを用いて現像し、べルト状転写体で転写材を搬送し、
各色トナー像を転写材へ転写後、フルカラー画像を形成
せしめる方法や、1つの感光体に対向せしめた転写材保
持体表面に静電気力やグリッパーの如き機械的作用によ
り転写材を巻き付け、現像−転写工程を4回転実施する
ことでフルカラー画像を得る方法が一般的に利用されて
いる。
【0004】近年フルカラー用転写材として通常の紙や
オーバーヘッドプロジェクター用フィルム(OHP)以
外に、厚紙,カード,葉書の如き小サイズ紙への対応の
必要性が増してきている。4つの感光体を用いる上記の
方法においては、転写材が平板状で搬送されるため多様
な転写材への適用範囲は広いが、複数のトナー像を正確
に転写材の所定の位置に重ね合わせる必要があり、少し
のレジストレーションの相違によっても画質が低下す
る。レジストレーションの精度を高めるため、転写材の
搬送機構が複雑化し、部品点数の増加を招くという問題
がある。一方、転写材を転写材保持体表面に吸着させ巻
き付ける方法では、秤量の大きな厚紙を用いる際、転写
材のコシの強さで転写材の後端が密着不良を起こし、結
果的に転写不良に起因する画像欠陥を起こしやすい。小
サイズ紙においても同様に画像欠陥が発生しやすい。
【0005】一方、中間転写体を用いた画像形成方法も
提案されている。
【0006】例えば、ドラム形状の中間転写体を用いる
フルカラー画像装置は、米国特許第5,187,526
号明細書で提案されている。しかしながら、米国特許第
5,187,526号には、トナー粒子の形状及び構成
に関しての具体的記載がない。
【0007】さらに、特開昭59−15739号公報
は、平均粒径10μm以下のトナーで形成されたトナー
像を、中間転写体へ転写し、中間転写体上のトナー像を
転写体へさらに転写する記録方法について記載し、さら
に、トナーの製造方法の一つとして懸濁重合法を用い
て、直接的にトナー粒子を生成する方法が記載されてい
る。
【0008】しかしながら、特開昭59−15739号
公報に記載されている転写工程は、押圧転写または粘着
転写を用いた転写であり、多数枚耐久中に中間転写体の
表面が汚染されやすく、電界中での電気的引力を主に使
用してトナー像を転写する転写工程とは全く相違してい
る。
【0009】さらに、特開昭59−50473号公報に
は、像担持体上のトナー像を所定温度に加熱された支持
体表面上に耐熱性弾性層と付加重合型シリコーンゴムで
形成された表面層とを有する中間転写体に転写し、中間
転写体上のトナー像をさらに転写材へ転写する静電記録
方法または電子写真複写法を記載している。
【0010】しかしながら、特開昭59−50473号
公報に記載の画像形成方法は、加熱された中間転写体と
接触している像担持体が、劣化しやすい。また、電圧が
印加されている中間転写体を用いた転写工程に関する記
載はない。中間転写体を用いる系においては、トナー像
を感光体のごとき静電荷像保持体から中間転写体に一担
転写後、更に中間転写体から転写材上に再度転写するこ
とが必要であり、トナーの転写効率を従来以上に高める
必要がある。
【0011】中間転写体から転写材へのトナー像の転写
効率が悪いことから、中間転写体にはクリーニング部材
が必須であったが、中間転写体の寿命上好ましくなく、
転写効率の改良が求められていた。
【0012】さらに、特開昭61−279864号公報
においては形状係数SF−1及びSF−2を規定したト
ナーが提案されている。しかしながら、該公報の実施例
のトナーの追試を行った結果、転写効率が低く、特に中
間転写体を用いた画像形成装置に用いた場合の転写効率
は不十分であり、さらなる改良が必要であった。
【0013】特開昭63−235953号公報において
は機械的衝撃力により球形化した磁性トナーが提案され
ている。しかしながら、中間転写体を用いた画像形成装
置に用いた場合の転写効率はいまだ不十分であり、さら
なる改良が必要であった。
【0014】さらに、最近では環境保護の観点から、従
来から使用されているコロナ放電を利用した一次帯電及
び転写プロセスからオゾン発生のほとんどない感光体当
接部材を用いた一次帯電及び転写プロセスが主流となり
つつある。
【0015】具体的には、帯電部材である中抵抗ローラ
ーや中抵抗ブラシに電圧を印加して該ローラー又はブラ
シを被帯電体である感光体に接触させて感光体表面を所
定の電位に帯電させるものである。例えば、特公昭50
−13661号公報においては、芯金にナイロン又はポ
リウレタンゴムからなる誘電体を被覆したローラーを使
うことによって感光体を荷電する時に低電圧を印加する
ことが可能である。特開昭63−149669号公報や
特開平2−123385号公報において、接触帯電方法
や接触転写方法に関して提案されている。静電潜像担持
体に導電性弾性ローラーを当接し、該導電性ローラーに
電圧を印加しながら該静電潜像担持体を一様に帯電し、
次いで露光により静電潜像を形成し、現像工程によって
トナー像を得た後該静電潜像担持体に電圧を印加した別
の導電性ローラーを押圧しながらその間に転写材を通過
させ、該静電潜像担持体上のトナー画像を転写材に転写
した後、定着工程を経て複写画像を得ている。
【0016】しかしながら、このようなコロナ放電を用
いない接触転写方式においては、転写部材が転写時に転
写部材を介して感光体に当接されるため、感光体上に形
成されたトナー像を転写材へ転写する際にトナー像が圧
接され、図5に示す如き、所謂転写中抜けと称される部
分的な転写不良の問題が生じやすい。
【0017】複数のトナー像を現像後転写せしめるフル
カラー複写機又はフルカラープリンタを用いた場合にお
いては、白黒複写機を用いられる一色の黒トナーの場合
と比較し中間転写体上のトナー量が増加し、SF−1及
びSF−2の大きい従来の不定形トナーを用いた場合に
は、転写効率を向上させることが困難である。更に一般
の不定形トナーを用いた場合には、感光体とクリーニン
グ部材の間や中間転写体とクリーニング部材との間、及
び/又は感光体と中間転写体間でのズリ力や摺擦力のた
めに感光体表面や中間転写体表面にトナーの融着やフィ
ルミングが発生しやすい。さらに転写効率が悪化しやす
く、フルカラー画像の生成においては4色のトナー像が
均一に転写されにくく、中間転写体を用いる場合には、
色ムラやカラーバランスの面で問題が生じやすく、高画
質のフルカラー画像を安定して出力することは容易では
ない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来技術の問題点を解決した中間転写体を用いる画像
形成方法を提供することにある。
【0019】本発明の目的は、トナー像の転写効率に優
れた画像形成方法及び画像形成装置を提供することにあ
る。
【0020】本発明の目的は、厚紙またはカード及び葉
書のごとき小サイズ転写材へも転写できる画像形成方法
及び画像形成装置を提供することにある。
【0021】本発明の目的は、静電潜像保持体表面及び
中間転写体表面におけるトナー融着やフィルミングの発
生が抑制されている画像形成方法及び画像形成装置を提
供することにある。
【0022】本発明の目的は、マルチカラー画像又はフ
ルカラー画像の形成に優れている画像形成方法及び画像
形成装置を提供することにある。
【0023】本発明の目的は、上述のフルカラー画像形
成方法に好適なトナーキットを提供することにある。
【0024】本発明の目的は、画像濃度が高く、細線再
現性,ハイライト階調性の優れたトナーキットを提供す
ることにある。
【0025】本発明の目的は、転写時に飛び散りのない
転写性の優れたトナーキットを提供することにある。
【0026】本発明の目的は、長時間の使用で性能の変
化のないトナーキットを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、静電潜像を現
像剤で現像して静電潜像担持体上にトナー像を形成する
現像工程、該トナー像を電圧が印加されている中間転写
体上に転写する一次転写工程、及び電圧が印加されてい
る転写手段を転写材に押圧させながら該中間転写体上の
トナー像を該転写材上へ転写する二次転写工程を少なく
とも有する画像形成方法であり、該現像剤は、トナーを
有し、該トナーが、少なくとも結着樹脂中に着色剤が分
散された黒色トナー粒子と無機微粉体を有する黒色トナ
ーであり、該黒色トナーの形状係数SF−1の値が11
0<SF−1≦180であり、形状係数SF−2の値が
110<SF−2≦140であり、SF−2の値から1
00を引いた値BとSF−1の値から100を引いた値
Aとの比B/Aの値が1.0以下であることを特徴とす
る画像形成方法に関する。
【0028】さらに、本発明は、静電潜像担持体,静電
潜像担持体上にトナー像を形成するための現像剤を有す
る現像手段,静電潜像担持体から転写されるトナー像を
担持するための、バイアス印加手段を有する中間転写
体,及び中間転写体上のトナー像を転写材へ転写するた
めの、バイアス印加手段を有する中間転写体を押圧する
ように設置されている転写手段を少なくとも有する画像
形成装置であり、該現像剤は、トナーを有し、該トナー
が、少なくとも結着樹脂中に着色剤が分散された黒色ト
ナー粒子と無機微粉体を有する黒色トナーであり、該黒
色トナー本発明は、静電潜像担持体上にトナー像を形成
する現像工程と、該トナー像を電圧が印加されている中
間転写体上に転写する一次転写工程と、電圧が印加され
ている転写部材を転写材に接触させながら該中間転写体
上のトナー像を該転写材上へ転写する二次転写工程を有
する電子写真装置を用いる画像形成方法において、該ト
ナーが、少なくとも結着樹脂中に着色剤が分散されたト
ナー粒子と無機微粉体を有するトナーであり、該トナー
の画像解析装置で測定した形状係数SF−1の値が11
0<SF−1≦180であり、形状係数SF−2の値が
110<SF−2≦140であり、SF−2の値から1
00を引いた値BとSF−1の値から100を引いた値
Aとの比B/Aの値が1.0以下であることを特徴とす
る画像形成装置に関する。
【0029】さらに、本発明は、少なくともイエロー系
着色剤と結着樹脂とを含有するイエロートナー粒子及び
無機微粉体を有するイエロートナーと、少なくともマゼ
ンタ系着色剤と結着樹脂とを含有するマゼンタトナー粒
子及び無機微粉体を有するマゼンタトナーと、少なくと
もシアン系着色剤と結着樹脂とを含有するシアントナー
粒子及び無機微粉体を有するシアントナーと、少なくと
もカーボンブラックまたは/および磁性体と結着樹脂と
を含有する黒色トナー粒子及び無機微粉体を有する黒色
トナーを有するトナーキットにおいて、該黒色トナーは
形状係数SF−2の値が140以下であり且つイエロー
トナー,マゼンタトナー及びシアントナーの形状係数S
F−2より大きいことを特徴とするトナーキットに関す
る。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明において、形状係数SF−
1及び形状係数SF−2とは、例えば日立製作所製FE
−SEM(S−800)を用い、1000倍に拡大した
2μm以上のトナー像を100個無作為にサンプリング
し、その画像情報はインターフェースを介して、例えば
ニコレ社製画像解析装置(Luzex III)に導入
し解析を行い下式より算出し得られた値を形状係数SF
−1及び形状係数SF−2と定義する。
【0031】
【数1】
【0032】(式中、MXLNGは粒子の絶対最大長、
PERIMEは粒子の周囲長、AREAは粒子の投影面
積を示す。)
【0033】形状係数SF−1はトナー粒子の丸さの度
合を示し、形状係数SF−2はトナー粒子表面の凹凸の
度合を示している。
【0034】黒色トナーの形状係数SF−1が180を
超えるかあるいはSF−2が140を超えると、球形か
ら離れて不定形に近づき、現像器内でトナーが破砕され
易く、粒度分布が変動したり、帯電量分布がブロードに
なりやすく地かぶりや反転かぶりが生じやすい。静電像
保持体から中間転写体への転写時におけるトナー像の転
写効率の低下、および中間転写体から転写材への転写時
におけるトナー像の転写効率の低下やライン画像の転写
中抜けを招き好ましくない。黒色トナーのSF−1が1
10以下の時あるいはトナーの球状係数SF−2が11
0以下の場合、及び比B/Aの値が1.0を超えるとき
は、一般にクリーニング不良が発生しやすい。本発明は
上記課題を少なくとも黒色トナーの形状が本発明で規定
する条件を満足することで解決したものである。
【0035】より好ましくは、SF−1の値が120≦
SF−1≦160であり、かつSF−2の値が115≦
SF−2≦140である。粉砕法で製造したトナー粒子
を曲面化処理したものが好ましく用いられる。
【0036】シアントナー,イエロー,マゼンタトナー
及び黒色トナーを有するフルカラートナーキットにおい
ては、黒色トナーのSF−2を最も大きくするのが好ま
しい。
【0037】従来より転写性を向上させる目的で、静電
潜像担持体上のトナー像を再帯電あるいは除電したりし
て適正化にすることが試みられているが、転写材上での
飛び散りが増加したりと必ずしも満足のいくものではな
かった。この傾向は特に黒色トナーにおいて目立ちやす
く、トナーの現像と転写性を良好に両立する必要があ
る。
【0038】トナー形状について検討を重ねたところ、
ブラックトナーの形状を他の色よりも非球状化にするこ
とで、その凸部へ現像あるいは転写電界が有効に作用
し、さらにその適度な表面抵抗故、電界がトナー粒子に
均一に作用し、高画質化が達成できることを知見した。
【0039】トナー粒子表面に適度に存在する凸部が電
極効果として有効に機能し、飛び散りのない転写性が得
られる。
【0040】黒色トナーのSF−2は、シアントナーの
SF−2,イエロートナーのSF−2及びマゼンタトナ
ーのSF−2よりも5以上大きい方が好ましい。
【0041】さらにシアントナー,イエロートナー及び
マゼンタトナーはSF−1が100乃至170(より好
ましくは100乃至160、さらに好ましくは100乃
至150)であり、SF−2が100乃至139(より
好ましくは100乃至130、さらに好ましくは100
乃至125)が良い。
【0042】黒色トナーにおいて、SF−2から100
を引いた値BとSF−1から100を引いた値Aとの比
B/Aの値は図6において、原点を通る直線の傾きを示
す。比B/Aは好ましくは0.20〜0.90(さらに
は0.35〜0.85)であることが、良好な現像性を
維持しながら転写性が向上するために、好ましい。
【0043】さらにトナー粒子表面に無機微粉体を有す
ることで、転写効率の向上及び文字やライン画像の転写
中抜けが改善される。この時、BET法によって測定さ
れた単位体積あたりの比表面積Sbと、トナーを真球と
仮定した際の重量平均粒径(D4)から算出した単位体
積あたりの比表面積St(St=6/D4)の関係が
3.0≦Sb/St≦7.0かつ、Sb≧St×1.5
+1.5であることが好ましい。さらにSbが3.2〜
6.8m2/cm3(より好ましくは3.4〜6.3m2
/cm3)であることがよい。
【0044】上記比率が3.0倍未満であると転写効率
が低下し、7.0倍を超えると画像濃度が低下する。こ
れはトナー粒子に添加される無機微粒子がトナー粒子と
トナー像担持体との間でスペーサーとして有効に挙動す
ることに因ると考えられる。
【0045】上記範囲のトナーの比表面積は、トナー粒
子の比表面積とトナー粒子に添加する無機微粉体の比表
面積,添加量及び添加混合強度を制御することで達成さ
れる。添加混合強度が強すぎると、無機微粒子がトナー
粒子中に埋め込まれてしまい、転写効率の向上が少な
い。
【0046】さらには無機微粉体が有効に使われるため
にトナー粒子の体積あたりの比表面積Srが1.2〜
2.5m2/cm3(好ましくは1.4〜2.1m2/c
3)であり、トナーを真球と仮定した際の重量平均粒
径から計算される体積あたりの理論比表面積の1.5〜
2.5倍であることが良い。
【0047】無機微粉体の添加によって、比表面積は
1.5m2/cm3以上増加することが好ましい。無機粒
子を添加する前のトナー粒子の1nm〜100nmの細
孔の積算細孔面積比率曲線における60%細孔半径が
3.5nm以下であるほうがよい。この際、トナーのB
ET比表面積Sbとトナー粒子のBET比表面積Srの
比Sb/Srの値は2〜5の範囲にあることが好まし
い。
【0048】これらは、トナー粒子に添加される無機微
粉体の一次粒径以上の、トナー粒子中の細孔を減ずるこ
とによって、該無機微粉体がさらに有効に挙動し、転写
効率を向上させるものと考えられる。
【0049】比表面積はBET法に従って、比表面積測
定装置オートソーブ1(湯浅アイオニクス社製)を用い
て試料表面に窒素ガスを吸着させ、BET多点法を用い
て比表面積を算出する。60%細孔半径は、脱離側の細
孔半径に対する積算細孔面積比率曲線から求める。オー
トソーブ1においては細孔分布の計算はBarret
t, Joyner & Harenda(B.J.
H)によって考えられたB.J.H法で行う。
【0050】本発明においては、多種の転写材に対応さ
せるために中間転写体を設けているので転写工程が実質
2回行われるため、転写効率の低下はトナーの利用効率
の低下を招き問題となる。デジタルフルカラー複写機や
プリンターに於いては色画像原稿を予めB(ブルー)フ
ィルター,G(グリーン)フィルター,R(レッド)フ
ィルターを用い色分解した後、感光体上に20〜70μ
mのドット潜像を形成しY(イエロー)トナー,M(マ
ゼンタ)トナー,C(シアン)トナー,B(ブラック)
トナーの各色トナーを用いて減色混合作用を利用し原稿
に忠実な多色カラー画像を再現する必要がある。この際
感光体上又は中間体上には、Yトナー,Mトナー,Cト
ナー,Bトナーが原稿やCRTの色情報に対応して多重
にトナーが乗るため本発明に使用されるトナーは、極め
て高い転写性が要求される。
【0051】黒トナーは好ましくは磁性トナーが良く、
他の色のカラートナーはあざやかな色とする上で好まし
くは非磁性トナーが良い。
【0052】更に高画質化のため微小な潜像ドットを忠
実に現像するために、トナー粒子は重量平均径が4μm
〜9μmであることが好ましい。重量平均径が4乃至9
μmのトナー粒子においては、転写効率の低下が少なく
感光体や中間転写体上に転写残のトナーが少なく、さら
に、カブリ・転写不良に基づく画像の不均一ムラが発生
しにくい。さらに、トナー粒子の重量平均径が4乃至9
μmの場合には、文字やライン画像の飛び散りが生じに
くい。
【0053】トナーの平均粒径及び粒度分布はコールタ
ーカウンターTA−II型あるいはコールターマルチサ
イザー(コールター社製)の如き測定機を用い、個数分
布,体積分布を出力するインターフェイス(日科機製)
及びPC9801パーソナルコンピューター(NEC
製)を接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1
%NaCl水溶液を調製する。たとえば、ISOTON
R−II(コールターサイエンティフィックジャパン
社製)が使用できる。測定法としては、前記電解水溶液
100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ま
しくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5
ml加え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を
懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理
を行ない前記コールターカウンターTA−II型により
アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、
2μm以上のトナーの体積,個数を測定して体積分布と
個数分布とを算出する。それから、本発明に係わる体積
分布から求めた体積基準の重量平均粒径(D4)、個数
分布から求めた個数基準の長さ平均粒径(D1)を求め
る。
【0054】本発明に係わるトナーの単位体積あたりの
帯電量(二成分法)は30〜80C/m3(より好まし
くは40〜70C/m3)であることが、電圧を印加し
た転写手段を用いる転写方法において転写効率を向上さ
せる上で好ましい。
【0055】本発明におけるトナーの二成分法による帯
電量(二成分トリボ)の測定法を図4を参照しながら以
下に示す。
【0056】23℃,相対湿度60%環境下、キャリア
として鉄粉EFV200/300(パウダーテック社
製)を用い、キャリア9.5gにトナー0.5gを加え
た混合物を50〜100ml容量のポリエチレン製の瓶
に入れ50回手で震盪する。次いで、底に500メッシ
ュのスクリーン23のある金属製の測定容器22に前記
混合物1.0〜1.2gを入れ、金属製のフタ24をす
る。この時の測定容器22全体の重量を秤りW1(g)
とする。次に吸引機(測定容器22と接する部分は少な
くとも絶縁体)において、吸引口27から吸引し風量調
節弁26を調節して真空計25の圧力を2450Pa
(250mmAq)とする。この状態で一分間吸引を行
ないトナーを吸引除去する。この時の電位計29の電位
をV(ボルト)とする。28はコンデンサーであり容量
をC(μF)とする。吸引後の測定機全体の重量を秤り
2(g)とする。このトナーの摩擦帯電量(mC/k
g)は、下式の如く計算される。
【0057】 摩擦帯電量(mC/kg)=CV/(W1−W2
【0058】さらに、上記摩擦帯電量に真密度を乗じる
ことで、単位体積あたりの摩擦帯電量(C/m3)が得
られる。
【0059】トナーの真密度はガス置換式密度計Acc
upyc1330(マイクロメリティックス社製)を用
いて測定する。
【0060】トナーに用いられる結着樹脂としてはゲル
パーミエーションクロマトグラフィ(GPC)の分子量
分布において、低分子量のピークが3000〜1500
0の範囲にあることが、粉砕法で生成したトナーの形状
を熱と機械的衝撃力でコントロールする上で好ましい。
低分子量のピークが15000を超えると、形状係数S
F−1及びSF−2を本発明の範囲に制御しにくく、転
写効率の向上が十分ではない。分子量3000未満で
は、トナー粒子の表面処理時に融着を生じやすい。分子
量は、GPCにより測定される。具体的なGPCの測定
方法としては、予めトナーをソックスレー抽出器を用い
テトラヒドロフラン(THF)で20時間抽出を行った
サンプルを用い、カラム構成は昭和電工製A−801,
802,803,804,805,806,807を連
結し標準ポリスチレン樹脂の検量線を用い分子量分布を
測定し得る。
【0061】重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比率(Mw/Mn)は、2〜100を示す樹
脂が本発明には好ましい。
【0062】トナーのガラス転移点(Tg)は定着性,
保存性の点から50℃〜75℃(さらに好ましくは、5
2℃〜70℃)が好ましい。
【0063】トナーのガラス転移点の測定にはたとえ
ば、パーキンエルマー社製のDSC−7のような高精度
の内熱式入力補償型の示差走査熱量計で測定を行う。測
定方法は、ASTM D3418−82に準じて行う。
本発明においては、資料を1回昇温させ前履歴をとった
後、急冷し、再度温度速度10℃/min、温度0〜2
00℃の範囲で昇温させたときに測定されるDSC曲線
を用いる。
【0064】本発明に使用される結着樹脂は、ポリスチ
レン;ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルトルエン
の如きスチレン置換体の単重合体;スチレン−p−クロ
ルスチレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合
体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−
アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸
エステル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸
メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレ
ン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニル
メチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル−インデン共重合体の如きスチレン系共重合
体;ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、天然変性フェノ
ール樹脂、天然樹脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニール、シリコーン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹
脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビ
ニルブチラール、テルペン樹脂、クマロンインデン樹
脂、石油系樹脂等が使用できる。架橋されたスチレン系
樹脂も好ましい結着樹脂である。
【0065】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、アクリル酸、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、アクリルアミドのような二重結合を
有するモノカルボン酸もしくはその置換体;マレイン
酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メチル、マレイン酸
ジメチルのような二重結合を有するジカルボン酸及びそ
の置換体;塩化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビニルの
ようなビニルエステル類;エチレン、プロピレン、ブチ
レンのようなエチレン系オレフィン類;ビニルメチルケ
トン、ビニルヘキシルケトンのようなビニルケトン類;
ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニル
イソブチルエーテルのようなビニルエーテル類;等のビ
ニル単量体が挙げられる。これらは、単独もしくは組み
合わせて用いられる。架橋剤としては、2個以上の重合
可能な二重結合を有する化合物が用いられる。例えば、
ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンのような芳香族
ジビニル化合物;エチレングリコールジアクリレート、
エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタン
ジオールジメタクリレートのような二重結合を2個有す
るカルボン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニルエ
ーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンの如き
ジビニル化合物;3個以上のビニル基を有する化合物;
が挙げられる。これらは単独もしくは混合して使用され
る。
【0066】定着時の定着部材からの離型性の向上,定
着性の向上の点から次のようなワックス類をトナー粒子
中に含有させることも好ましい。パラフィンワックス及
びその誘導体,マイクロクリスタリンワックス及びその
誘導体,フィッシャートロプシュワックス及びその誘導
体,ポリオレフィンワックス及びその誘導体,カルナバ
ワックス及びその誘導体である。誘導体には酸化物や、
ビニル系モノマーとのブロック共重合体,グラフト変性
物が挙げられる。
【0067】その他、長鎖アルコール,長鎖脂肪酸,酸
アミド,エステルワックス,ケトン,硬化ヒマシ油及び
その誘導体,植物系ワックス,動物系ワックス,鉱物系
ワックス,ペトロラクタム等も場合により使用しても良
い。
【0068】黒色トナーを作製するには、結着樹脂、ワ
ックス、着色剤としての顔料、染料、又は磁性体、必要
に応じて荷電制御剤の如き添加剤をヘンシェルミキサ
ー、ボールミルの如き混合器により十分混合してから加
熱ロール、ニーダー、エクストルーダーの如き熱混練機
を用いて溶融混練して樹脂を溶融せしめた中に顔料、染
料又は磁性体を分散又は溶解せしめ、冷却固化後、粉
砕、分級を行なって黒色トナーを得ることが出来る。分
級工程においては生産効率上、多分割分級機を用いるこ
とが好ましい。
【0069】黒色トナー粒子の表面処理としては、粉砕
法で得られたトナー粒子を、水中に分散させ加熱する湯
浴法、熱気流中を通過させる熱処理法、機械的エネルギ
ーを付与して処理する機械的衝撃法などが挙げられる。
本発明においては、機械的衝撃法においてトナー粒子の
ガラス転移点Tg付近の温度(Tg±10℃)でトナー
粒子を処理する熱機械的衝撃法が、凝集防止,生産性の
点から好ましい。さらに好ましくは、黒色トナーのガラ
ス転移点Tg±5℃の範囲の温度で行うことが、トナー
粒子表面の10nm以上の半径の細孔を減じ、トナー粒
子上の無機微粉体を有効に働かせ、トナーの転写効率を
向上させるのに特に有効である。
【0070】トナーは特公昭56−13945号公報等
に記載のディスク又は多流体ノズルを用い溶融混合物を
空気中に霧化し球状トナーを得る方法や、特公昭36−
10231号公報,特開昭59−53856号公報,特
開昭59−61842号公報に述べられている懸濁重合
方法を用いて直接トナーを生成する方法や、単量体には
可溶で得られる重合体が不溶な水系有機溶剤を用い直接
トナーを生成する分散重合方法又は水溶性極性重合開始
剤存在下で直接重合しトナーを生成するソープフリー重
合方法に代表される乳化重合方法を用いてトナー粒子を
製造しても良い。
【0071】特には懸濁重合方法によるトナー粒子の生
成が好ましい。さらに一旦得られた重合粒子に更に単量
体を吸着せしめた後、重合開始剤を用い重合せしめるシ
ード重合方法によるトナー粒子も本発明に好適に利用す
ることができる。
【0072】更にスチレン−(メタ)アクリル酸共重合
体,スチレン−マレイン酸共重合体,飽和ポリエステル
樹脂の如き極性樹脂をトナー粒子に添加せしめることも
好ましい。
【0073】更に本発明において荷電制御剤を有するト
ナー粒子を直接重合方法を用いて生成する場合には、重
合阻害性が無く水系媒体への可溶化物の無い荷電制御剤
を使用することが好ましい。
【0074】トナー粒子の製造に直接重合方法を用いる
場合においては、以下の如き方法によってトナー粒子を
製造することが可能である。重合性単量体中に低軟化物
質からなる離型剤,着色剤,荷電制御剤,重合開始剤そ
の他の添加剤を加え、ホモジナイザー,超音波分散機の
如き分散機によって均一に溶解又は分散せしめた重合性
単量体組成物を、分散安定剤を含有する水相中に通常の
撹拌機,ホモミキサー又はホモジナイザーにより分散せ
しめる。好ましくは重合性単量体組成物の液滴が所望の
トナー粒子のサイズを有するように撹拌速度及び時間を
調整し、造粒する。その後は分散安定剤の作用により、
粒子状態が維持され、且つ粒子の沈降が防止される程度
の撹拌を行えば良い。重合温度は40℃以上、一般的に
は50〜90℃の温度に設定して重合を行う。
【0075】さらに、イエロートナー,マゼンタトナ
ー,シアントナーの好ましい態様について説明する。
【0076】トナー粒子の一部又は全体が重合法により
形成されたトナーを用いることにより発明の効果を高め
ることが出来る。特に、トナー粒子表面の部分を重合法
により形成されたトナー粒子については、分散媒中にプ
レトナー(モノマー組成物)粒子として存在させ、必要
な部分を重合反応により生成するため、表面性について
は、かなり平滑化されたものを得ることができる。
【0077】さらには、トナー粒子にコア/シェル構造
をもたせ、シェル部分を重合により形成したトナー粒子
を用いることで、本発明の画像形成方法に好ましく用い
られるトナー粒子を製造することが出来る。コア/シェ
ル構造は、トナーの優れた定着性を損なうことなく耐ブ
ロッキング性を向上させることは言うまでもなく、コア
を有しないようなバルクとしての重合トナーに比較し
て、シェル部分のみを重合するほうが、重合工程の後の
後処理工程において、残存モノマーの除去が容易に行え
る。
【0078】コア部の主たる成分としては低軟化点物質
が好ましく、ASTM D3418−8に準拠して測定
された吸熱ピークの主体極大ピーク値が、40〜90℃
を示す化合物が好ましい。極大ピークが40℃未満であ
ると低軟化点物質の自己凝集力が弱くなり、結果として
耐高温オフセット性が低下する。一方極大ピークが、9
0℃を超えると定着温度が高くなる。
【0079】低軟化点物質の極大ピーク値の温度の測定
には、例えばパーキンエレマー社製DSC−7を用い
る。装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を
用い、熱量の補正についてはインジウム融解熱を用い
る。サンプルはアルミニウム製パンを用い対照用に空パ
ンをセットし、昇温速度10℃/min.で測定を行
う。
【0080】低軟化点物質としては、パラフィンワック
ス,ポリオレフィンワックス,フィッシャートロピッシ
ュワックス,アミドワックス,高級脂肪酸,エステルワ
ックス及びこれらの誘導体又はこれらのグラフト/ブロ
ック化合物等が挙げられる。
【0081】低軟化点物質はトナー粒子中へ結着樹脂1
00重量部当り5〜30重量部添加することが好まし
い。5重量部未満の添加では先に述べた残存モノマーの
除去に負担がかかり、また30重量部を超える場合は、
重合法による製造においても造粒時にトナー粒子同士の
合一が起きやすく、粒度分布の広いものが生成しやす
い。
【0082】さらには、トナー表面を無機微粉体の如き
外添剤により被覆することにより、トナー粒子表面の外
添剤被覆率が、5〜99%さらに好ましくは、10〜9
9%であることが好ましい。トナー粒子表面の外添剤被
覆率は、日立製作所製FE−SEM(S−800)を用
いトナー粒子像(例えば、2万倍)を100個無作為に
サンプリングし、その画像情報はインターフェースを介
してニコレ社製画像解析装置(Luzex3)を導入し
解析を行い算出する。
【0083】外添剤としては、トナー粒子と混合した時
の耐久性の点から、トナー粒子の重量平均径の1/10
以下の粒径であることが好ましい。この添加剤の粒径と
は、電子顕微鏡におけるトナー粒子(例えば、2万倍)
の表面観察により求めたその平均粒径を意味する。外添
剤としては、金属酸化物微粉体(酸化アルミニウム,酸
化チタン,チタン酸ストロンチウム,酸化セリウム,酸
化マグネシウム,酸化クロム,酸化錫,酸化亜鉛な
ど),窒化物微粉体(窒化ケイ素など),炭化物微粉体
(炭化ケイ素など),金属塩微粉体(硫酸カルシウム,
硫酸バリウム,炭酸カルシウムなど),脂肪酸金属塩微
粉体(ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸カルシウムな
ど),カーボンブラック,シリカ微粉体が挙げられる。
【0084】これら外添剤は、トナー粒子100重量部
に対し、0.01〜10重量部が用いられ、好ましく
は、0.05〜5重量部が用いられる。これら外添剤
は、単独で用いても、また、複数併用しても良い。それ
ぞれ、疎水化処理を行ったものが、より好ましい。
【0085】本発明では特に比較的容易に粒度分布がシ
ャープで4〜8μm粒径の微粒子トナーが得られる常圧
下での、または、加圧下での懸濁重合方法が特に好まし
い。低軟化点物質を内包化せしめる具体的方法として
は、水系媒体中での材料の極性を主要単量体より低軟化
点物質の方を小さく設定し、更に少量の極性の大きな樹
脂又は単量体を添加せしめることで低軟化点物質を外殻
樹脂で被覆した所謂コア/シェル構造を有するトナーを
得ることができる。トナーの粒度分布制御や粒径の制御
は、難水溶性の無機塩や保護コロイド作用をする分散剤
の種類や添加量を変える方法や機械的装置条件(例えば
ローター周速,パス回数,撹拌羽根形状の撹拌条件や容
器形状)又は、水溶液中での固形分濃度等を制御するこ
とにより所定のトナー粒子を得ることができる。
【0086】トナー粒子の断層面を測定する具体的方法
としては、常温硬化性のエポキシ樹脂中にトナー粒子を
十分分散させた後、温度40℃の雰囲気中で2日間硬化
させ、得られた硬化物を四三酸化ルテニウム、必要によ
り四三酸化オスミウムを併用し染色を施した後、ダイヤ
モンド歯を備えたミクロトームを用い薄片状のサンプル
を切り出し透過電子顕微鏡(TEM)を用いトナーの断
層形態を測定する。低軟化点物質と外殻を構成する樹脂
との若干の結晶化度の違いを利用して材料間のコントラ
ストを付けるため四三酸化ルテニウム染色法を用いる事
が好ましい。
【0087】外殻樹脂としては、スチレン−(メタ)ア
クリル共重合体,ポリエステル樹脂,エポキシ樹脂,ス
チレン−ブタジエン共重合体が挙げられる。重合法によ
る直接トナーを得る方法においては、スチレン;o−
(m−、p−)−メチルスチレン,m(p−)−エチル
スチレンの如きスチレン系単量体;(メタ)アクリル酸
メチル,(メタ)アクリル酸エチル,(メタ)アクリル
酸プロピル,(メタ)アクリル酸ブチル,(メタ)アク
リル酸オクチル,(メタ)アクリル酸ドデシル,(メ
タ)アクリル酸ステアリル,(メタ)アクリル酸ベヘニ
ル,(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル,(メタ)
アクリル酸ジメチルアミノエチル,(メタ)アクリル酸
ジエチルアミノエチルの如き(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体;ブタジエン,イソプレン,シクロヘキセ
ン,(メタ)アクリロニトリル,アクリル酸アミドの如
きエン系単量体が好ましく用いられる。これらは、単独
または出版物ポリマーハンドブック第2版III−P1
39〜192(John Wiley & Sons社
製)に記載の理論ガラス転移温度(Tg)が、40〜7
5℃を示すように単量体を適宜混合して重合に用いられ
る。理論ガラス転移温度が40℃未満の場合には、トナ
ーの保存安定性や現像剤の耐久安定性の面から問題が生
じ、一方75℃を超える場合は定着点の上昇をもたら
し、特にフルカラー画像形成用トナーの場合に於いては
各色トナーの混色性が低下し、色再現性が低下する。更
にOHP画像の透明性が著しく低下する。外殻樹脂の分
子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
PC)により測定される。具体的なGPCの測定方法と
しては、予めトナーをソックスレー抽出器を用いトルエ
ン溶剤で20時間抽出を行った後、ロータリーエバポレ
ーターでトルエンを留去せしめ、更に低軟化点物質は溶
解するが外殻樹脂は溶解し得ない有機溶剤例えばクロロ
ホルム等を加え十分洗浄を行った後、THF(テトラヒ
ドロフラン)に可溶した溶液をポア径が0.3μmの耐
溶剤性メンブランフィルターでろ過したサンプルをウォ
ーターズ社製150Cを用い、カラム構成は昭和電工製
A−801,802,803,804,805,80
6,807を連結し標準ポリスチレン樹脂の検量線を用
い分子量分布を測定し得る。得られた樹脂成分の数平均
分子量(Mn)は,5000〜1000000であり、
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比
(Mw/Mn)は、2〜100を示す外殻樹脂が本発明
には好ましい。
【0088】コア/シェル構造を有するトナー粒子を製
造する場合、外殻樹脂中に低軟化点物質を内包化せしめ
るため外殻樹脂の他に更に極性樹脂を添加せしめること
が特に好ましい。極性樹脂としては、スチレンと(メ
タ)アクリル酸の共重合体,マレイン酸共重合体,飽和
ポリエステル樹脂,エポキシ樹脂が好ましく用いられ
る。該極性樹脂は、外殻樹脂又は単量体と反応しうる不
飽和基を分子中に含まないものが特に好ましい。仮に不
飽和基を有する極性樹脂を含む場合においては、外殻樹
脂層を形成する単量体と架橋反応が起き、特に、フルカ
ラー画像形成用トナーとしては、極めて高分子量になり
四色トナーの混色には不利となり好ましくない。
【0089】トナー粒子の表面にさらに最外殻樹脂層を
設けても良い。
【0090】該最外殻樹脂層のガラス転移温度は、耐ブ
ロッキング性のさらなる向上のため外殻樹脂層のガラス
転移温度以上に設計されること、さらに定着性を損なわ
ない程度に架橋されていることが好ましい。該最外殻樹
脂層には帯電性向上のため極性樹脂や荷電制御剤が含有
されていることが好ましい。
【0091】該最外殻層を設ける方法としては、特に限
定されるものではないが例えば以下のような方法が挙げ
られる。
【0092】(1)重合反応後半、または終了後、反応
系中に必要に応じて、極性樹脂,荷電制御剤,架橋剤等
を溶解、分散したモノマーを添加し重合粒子に吸着さ
せ、重合開始剤を添加し重合を行う方法。
【0093】(2)必要に応じて、極性樹脂,荷電制御
剤,架橋剤等を含有したモノマーからなる乳化重合粒子
またはソープフリー重合粒子を反応系中に添加し、重合
粒子表面に凝集、必要に応じて熱等により固着させる方
法。
【0094】(3)必要に応じて、極性樹脂,荷電制御
剤,架橋剤等を含有したモノマーからなる乳化重合粒子
またはソープフリー重合粒子を乾式で機械的にトナー粒
子表面に固着させる方法。
【0095】黒色トナーには荷電制御剤をトナー粒子に
配合(内添)、又はトナー粒子と混合(外添)して用い
ることが好ましい。荷電制御剤によって、現像システム
に応じた最適の荷電量コントロールが可能となり、特に
本発明では粒度分布と荷電量とのバランスを更に安定し
たものとすることが可能である。トナーを負荷電性に制
御するものとして下記物質がある。
【0096】例えば有機金属錯体、キレート化合物が有
効である。モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯
体、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダイカルボ
ン酸系の金属錯体が挙げられる。他には、芳香族ハイド
ロキシカルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及び
その金属塩、無水物、エステル類、ビスフェノールの如
きフェノール誘導体類が挙げられる。
【0097】正荷電性に制御するものとして下記物質が
ある。
【0098】ニグロシン及び脂肪酸金属塩による変性
物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレート等の四級アンモニウム塩;こ
れらの類似体であるホスホニウム塩の如きオニウム塩及
びこれらのレーキ顔料;トリフェニルメタン染料及びこ
れらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、燐タングステ
ン酸、燐モリブデン酸、燐タングステンモリブデン酸、
タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン化
物、フェロシアン化物等);高級脂肪酸の金属塩;ジブ
チルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシ
クロヘキシルスズオキサイドの如きジオルガノスズオキ
サイド;ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレー
ト、ジシクロヘキシルスズボレートの如きジオルガノス
ズボレート類が挙げられる。これらを単独あるいは2種
類以上組み合わせて用いることができる。
【0099】上述した荷電制御剤は微粒子状として用い
ることが好ましい。これらの荷電制御剤の個数平均粒径
は4μm以下さらには3μm以下が特に好ましい。これ
らの荷電制御剤をトナー粒子に内添する場合は結着樹脂
100重量部に対して0.1〜20重量部、特に0.2
〜10重量部使用することが好ましい。
【0100】黒色着色剤としてカーボンブラック,磁性
体,以下に示すイエロー/マゼンタ/シアン着色剤を用
い黒色に調色されたものが挙げられる。
【0101】イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合
物,イソインドリノン化合物,アンスラキノン化合物,
アゾ金属錯体,メチン化合物,アリルアミド化合物に代
表される化合物が挙げられる。具体的には、C.I.ピ
グメントイエロー12、13、14、15、17、6
2、74、83、93、94、95、97、109、1
10、111、120、127、128、129、14
7、168、174、176、180、181、191
が好適に用いられる。
【0102】マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合
物,ジケトピロロピロール化合物,アンスラキノン,キ
ナクリドン化合物,塩基染料レーキ化合物,ナフトール
化合物,ベンズイミダゾロン化合物,チオインジゴ化合
物,ペリレン化合物が挙げられる。具体的には、C.
I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、4
8;2、48;3、48;4、57;1、81;1、1
44、146、166、169、177、184、18
5、202、206、220、221、254が特に好
ましい。
【0103】シアン着色剤としては、銅フタロシアニン
化合物及びその誘導体,アンスラキノン化合物,塩基染
料レーキ化合物等が挙げられる。具体的には、C.I.
ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、
15:3、15:4、60、62、66が特に好適に利
用できる。
【0104】これらの着色剤は、単独又は混合し更には
固溶体の状態で用いることができる。着色剤は、色相
角,彩度,明度,耐候性,OHP透明性,トナー粒子中
への分散性の点から選択される。非磁性着色剤の添加量
は、好ましくは樹脂100重量部に対し1〜20重量部
である。
【0105】磁性体としては、鉄,コバルト,ニッケ
ル,銅,マグネシウム,マンガン,アルミニウム,珪素
などの元素を含む金属酸化物がある。中でも四三酸化
鉄,γ−酸化鉄の如き酸化鉄を主成分とするものが好ま
しい。トナーの帯電性コントロールの点から硅素元素ま
たはアルミニウム元素の如き金属元素を含有していても
よい。これら磁性粒子は、窒素吸着法によるBET比表
面積が好ましく2〜30m2/g、特に3〜28m2/g
が好ましく、モース硬度が5〜7の磁性体が好ましい。
【0106】磁性体の形状としては、8面体,6面体,
球体,針状,鱗片状などが挙げられる。8面体,6面
体,球体の如く異方性の少ないものが画像濃度を高める
上で好ましい。磁性体の平均粒径としては0.05〜
1.0μmが好ましく、さらに好ましくは0.1〜0.
6μm、さらには、0.1〜0.4μmが好ましい。
【0107】磁性体は結着樹脂100重量部に対し30
〜200重量部、好ましくは40〜200重量部、さら
には50〜150重量部が好ましい。30重量部未満で
はトナー搬送に磁気力を用いる現像器においては、搬送
性が低下し、現像剤担持体上の現像剤層にむらが生じ画
像むらとなる傾向であり、さらに磁性トナーのトリボの
上昇に起因する画像濃度の低下が生じ易い傾向にある。
一方、200重量部を超えると定着性に問題が生ずる傾
向にある。
【0108】トナー粒子と混合される無機微粉体として
は公知のものが用いられる。帯電安定性,現像性,流動
性,保存性向上のため、シリカ微粉体,アルミナ微粉
体,チタニア微粉体あるいはその複酸化物の微粉体の中
から選ばれることが好ましい。特に、シリカ微粉体が良
い。シリカは硅素ハロゲン化物やアルコキシドの蒸気相
酸化により生成される乾式シリカ及びアルコキシド,水
ガラス等から製造される湿式シリカが使用可能である。
表面及びシリカ微粉体の内部にあるシラノール基が少な
く、またNa2O,SO3 2-等の製造残滓の少ない乾式
シリカの方が好ましい。乾式シリカにおいては、製造工
程において、塩化アルミニウム,塩化チタンの如き金属
ハロゲン化合物を硅素ハロゲン化合物と共に用いること
によって、シリカと他の金属酸化物の複合微粉体を得る
ことも可能であり、それらを使用しても良い。
【0109】本発明に用いられる無機微粉体はBET法
で測定した窒素吸着による比表面積が30m2/g以
上、特に50〜400m2/gの範囲のものが良好な結
果を与える。トナー粒子100重量部に対してシリカ微
粉体0.1〜8重量部、好ましくは0.5〜5重量部、
さらに好ましくは1.0乃至3.0質量部が特に良い。
【0110】本発明に用いられる無機微粉体は、一次粒
径が30nm以下であることが好ましい。
【0111】本発明に用いられる無機微粉体は、必要に
応じ、疎水化,帯電性制御等の目的でシリコーンワニ
ス,各種変性シリコーンワニス,シリコーンオイル,各
種変性シリコーンオイル,シランカップリング剤,官能
基を有するシランカップリング剤,その他の有機硅素化
合物,有機チタン化合物の如き処理剤で、処理されてい
ることが好ましい。処理剤は二種以上併用しても良い。
【0112】トナーが高い帯電量を維持し、低消費量及
び高転写率を達成するためには、無機微粉体は少なくと
もシリコーンオイルで処理されることがさらに好まし
い。
【0113】本発明においては、転写性および/または
クリーニング性向上のために、前記無機微粉体に加え
て、さらに一次粒径が30nmを超える(好ましくは比
表面積が50m2/g未満)、より好ましくは、50n
m以上(好ましくは比表面積が30m2/g未満)の無
機又は有機の球状に近い微粒子をさらに添加することも
好ましい形態の一つである。例えば球状シリカ粒子,球
状ポリメチルシルセスキオキサン粒子,球状樹脂粒子が
好ましく用いられる。
【0114】トナーに、実質的な悪影響を与えない範囲
内で更に他の添加剤を使用しても良い。例えばテフロン
粉末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化ビニリデン粉
末の如き滑剤粉末;酸化セリウム粉末、炭化硅素粉末、
チタン酸ストロンチウム粉末の如き研磨剤;酸化アルミ
ニウム粉末の如き流動性付与剤;ケーキング防止剤;カ
ーボンブラック粉末、酸化亜鉛粉末、酸化スズ粉末の如
き導電性付与剤;トナー粒子と逆極性の有機微粒子及び
無機微粒子が挙げられる。
【0115】イエロートナー,マゼンタトナー,シアン
トナーに外添する無機微粉体としては、特定のカップリ
ング剤を水存在下で加水分解しながら処理した平均粒径
0.01〜0.2μm、疎水化度20〜98%で400
nmにおける光透過率が40%以上である酸化チタンあ
るいはアルミナが好ましい。水中では均質な疎水化処理
が行え、粒子同士の合一もなくトナーの帯電の安定化、
流動性付与の点で、極めて有効である。
【0116】水存在下で無機微粒子を機械的に一次粒径
となるよう分散しながらカップリング剤を加水分解しな
がら表面処理することで、粒子同士の合一が生じにく
く、また処理による粒子間の帯電反発作用が働き、無機
微粒子はほぼ一次粒子の状態で表面処理される。
【0117】カップリング剤を水存在下で加水分解しな
がら表面を処理する際に、無機微粒子を一次粒子に分散
させるための機械的な力を加えるため、クロロシラン類
や、シラザン類のようにガス化するようなカップリング
剤を使用する必要もなく、さらに、粒子同士が合一して
使用できなかった高粘性のカップリング剤あるいはシリ
コーンオイルの併用もできる。
【0118】カップリング剤としては、シランカップリ
ング剤又はチタンカップリング剤が挙げられる。特に好
ましく用いられるのはシランカップリング剤であり、下
記一般式で示されるものが挙げられる。
【0119】RmSiYn [式中、Rはアルコオキシ基を示し、mは1〜3の整数
を示し、Yはアルキル基、ビニル基、グリシドキシ基、
メタクリル基の如き炭化水素基を示し、nは1〜3の整
数を示す。] 例えばビニルトリメトキシシラン,ビニルトリエトキシ
シラン,γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン,ビニルトリアセトキシシラン,メチルトリメトキ
シシラン,メチルトリエトキシシラン,イソブチルトリ
メトキシシラン,ジメチルジメトキシシラン,ジメチル
ジエトキシシラン,トリメチルメトキシシラン,ヒドロ
キシプロピルトリメトキシシラン,フェニルトリメトキ
シシラン,n−ヘキサデシルトリメトキシシラン,n−
オクタデシルトリメトキシシランを挙げることができ
る。
【0120】より好ましくは、次式で示されるトリアル
コキシアルキルシランカップリング剤が好ましい。
【0121】Ca2a+1−Si(OCb2b+13 [式中、aは4〜12の整数を示し、bは1〜3の整数
を示す。] aが4より小さいと、処理は容易となるが疎水性が低下
する。aが12より大きいと疎水性は十分になるが、粒
子同士が合一しやすい。bは3より大きいと反応性が低
下する。aは4〜12、好ましくは4〜8、bは1〜
3、好ましくは1〜2が良い。
【0122】処理量は無機微粉体100重量部に対して
1〜50重量部、好ましくは3〜40重量部が良い。疎
水化度は20〜98%、より好ましくは30〜90%、
より好ましくは40〜80%が良い。
【0123】疎水化度は20%より小さいと、高湿下で
の長期放置による帯電量が低下しやすく、疎水化度が9
8%を超えると、低湿下でのトナーがチャージアップし
やすい。
【0124】疎水化された無機微粉体の粒径は、トナー
粒子の流動性向上の点から0.01〜0.2μmが良
い。粒径が0.2μmより大きいと、トナーの帯電の均
一性が低下し、結果としてトナー飛散やカブリが生じや
すい。0.01μmより小さいと、トナー粒子表面に埋
め込まれやすくなり、トナー劣化が生じやすく、耐久性
が低下しやすい。
【0125】前記処理方法としては、水系媒体中で機械
的に一次粒子径となるように分散しながら、カップリン
グ剤を加水分解させて処理する方法が効果的である。
【0126】さらに、上述のようにして疎水処理された
無機微粒子の400nmの光波長における光透過率が、
40%以上であることが好ましい。
【0127】転写性および/またはクリーニング性向上
のために一次粒径50nm以上(好ましくは比表面積が
30m2/g未満)の無機又は有機の球状に近い微粒子
をさらに添加することも好ましい形態の一つである。例
えば球状シリカ粒子,球状ポリメチルシルセスキオキサ
ン粒子,球状樹脂粒子が好ましく用いられる。
【0128】本発明に使用する黒色トナーは、液体潤滑
剤を保有していることが好ましい。
【0129】少量の液体潤滑剤が静電潜像担持体及び中
間転写体表面を被覆すること並びにトナー粒子に付与さ
れる良好な離型性により、静電潜像担持体表面上のトナ
ーが中間転写材上に均一にかつ有効に移行することがで
きる。
【0130】液体潤滑剤は磁性体などの担体粒子に吸
着,造粒,凝集,含浸,内包の手段で担持させトナー粒
子中に含有させることが好ましい。これによりトナー粒
子表面に液体潤滑剤を均一かつ適正量存在させることが
でき、トナー粒子の離型性,潤滑性を安定化することが
できる。
【0131】トナーに離型性,潤滑性を与える液体潤滑
剤としては、動物油、植物油、石油系潤滑油、合成潤滑
油等が用いられ、その安定性から合成潤滑油が好ましく
用いられる。合成潤滑油としては、ジメチルシリコー
ン、メチルフェニルシリコーン、各種変性シリコーンの
如きシリコーン;ペンタエリスリトールエステル、トリ
メチロールプロパンエステルの如きポリオールエステ
ル;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ
α−オレフィンの如きポリオレフィン;ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコールの如きポリグリコ
ール;テトラデシルシリケート、テトラオクチルシリケ
ートの如きケイ酸エステル;ジ−2−エチルヘキシルセ
バケート、ジ−2−エチルヘキシルアジペートの如きジ
エステル;トリケレシルホスフェート、プロピルフェニ
ルホスフェートの如き燐酸エステル;ポリクロロトリフ
ルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリフッ化エチレンの如きフッ化炭化
水素化合物;ポリフェニルエーテル、アルキルナフテ
ン、アルキル芳香族が挙げられる。中でも熱安定性,酸
化安定性の面からシリコーン又はフッ化炭化水素が好ま
しい。シリコーンとしては、アミノ変性シリコーン、エ
ポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、
カルビノール変性シリコーン、メタクリル変性シリコー
ン、メルカプト変性シリコーン、フェノール変性シリコ
ーン、異種官能基変性シリコーンの如き反応性シリコー
ン;ポリエーテル変性シリコーン、メチルスチリル変性
シリコーン、アルキル変性シリコーン、脂肪酸変性シリ
コーン、アルコキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコ
ーンの如き非反応性シリコーン;ジメチルシリコーン、
メチルフェニルシリコーン、メチルハイドロジェンシリ
コーンの如きストレートシリコーンが挙げられる。
【0132】磁性体粒子表面あるいは、担体粒子表面の
液体潤滑剤が一部遊離してトナー粒子表面に存在するこ
とによりその効果を発揮するので、硬化型のシリコーン
はその性質上効果は薄れる。反応性シリコーンや極性基
を持つシリコーンは液体潤滑剤担持媒体への吸着が強く
なったり、結着樹脂に対する相溶性が現われる。その程
度によっては遊離量が少なくなり、効果が劣る場合があ
る。非反応性シリコーンでも、側鎖の構造によっては結
着樹脂に対する相溶性が現われ効果が劣る場合がある。
従ってジメチルシリコーン、フッ素変性シリコーン、フ
ッ化炭化水素が反応性及び極性が少なく吸着も強固でな
く、結着樹脂への相溶性も無いので好ましく用いられ
る。液体潤滑剤は25℃における粘度が10〜20万c
Stであることが好ましく、より好ましくは20〜10
万cSt、特には50〜7万cStであることが良い。
10cSt未満の場合では、低分子量成分が多くなるた
め現像性,保存性に問題が生じやすい。20万cStを
超える場合では、トナー粒子中での移行や分散が不均一
になりやすく現像性,転写性,対汚染性等において問題
が生じやすくなる。
【0133】液体潤滑剤の粘度測定は、ビスコテスター
VT500(ハーケ社製)を用いて行なう。いくつかあ
るVT500用粘度センサーのひとつを任意に選び、そ
のセンサー用のセルに測定資料を入れて測定する。装置
上に表示された粘度(pas)はcStに換算する。
【0134】液体潤滑剤を磁性体もしくは担体粒子に担
持せしめて使用されるので、単にシリコーンの如き液体
潤滑剤をそのまま添加するよりも分散性に優れる。単に
分散性を向上させるのが目的ではなく、担体粒子から液
体潤滑剤を遊離させてその離型性,潤滑性を発揮させる
と同時に、適度な液体潤滑剤の吸着強度を持たせ、過度
の遊離を防止する必要がある。
【0135】担体粒子の表面に液体潤滑剤を保持せし
め、トナー粒子表面あるいは、表面近傍に存在せしめる
ことでトナー粒子表面の液体潤滑剤量を適度に調整する
ことができる。
【0136】液体潤滑剤を磁性体表面に担持させる具体
的方法としては、ホイール型混練機等が用いられる。ホ
イール型混練機等を用いた場合には、圧縮作用によって
磁性体粒子間に介在している液体潤滑剤を磁性体粒子表
面に押しつけるとともに、粒子間隙を通して押し広げて
粒子表面との密着性を増し、せん断作用によって液体潤
滑剤を引き延ばしながら粒子群に対してはせん断力によ
り位置を変えてばらばらに凝集を解きほぐし、更に、へ
らでなでるような作用により粒子表面に存在する液体潤
滑剤を均一に広げると言う、作用が繰り返されることに
よって磁性体粒子間の凝集がときほぐされて粒子1個1
個ばらばらの状態で個々の粒子表面に均一に担持される
ので特に好ましい。ホイール型混練機としては、シンプ
ソンミックスマーラー、マルチマル、ストッツミル、ア
イリッヒミル、逆流混練機等が好ましく使用できる。
【0137】ヘンシェルミキサー、ボールミルのような
混合機を用いて液体潤滑剤をそのまま、あるいは溶剤等
で希釈して磁性体粒子と直接混合し担持させたり、磁性
体粒子に直接スプレーして担持させたりする方法も知ら
れているが、これらの方法は磁性体粒子の場合には、少
量の液体潤滑剤を担体に均一に担持させることが難しか
ったり、局部的にせん断力,熱等が加わり液体潤滑剤が
強固に吸着したり、シリコーンの場合などは焼きつきを
起こしたりする為、液体潤滑剤の担体からの遊離が効果
的に行われないことがある。
【0138】磁性体に対する液体潤滑剤の担持量につい
ては、その効果の点から結着樹脂に対する液体潤滑剤の
相対量が重要である。その最適範囲は、液体潤滑剤量と
しては結着樹脂100重量部に対し0.1〜7重量部と
なるように磁性体に担持させ添加することが好ましく、
さらに好ましくは0.2〜5重量部であり、特には0.
3〜2重量部が良い。
【0139】液体潤滑剤を含有する潤滑担持粒子として
は、前記磁性体の他には、有機化合物もしくは無機化合
物の微粒子を液体潤滑剤により造粒、あるいは凝集させ
たものが潤滑担持粒子として使用される。
【0140】有機化合物としては、スチレン樹脂、アク
リル樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹
脂等の如き樹脂粒子が挙げられる。無機微粒子を構成す
る無機化合物としては、SiO2,GeO2,TiO2
SnO2,Al23,B23,P25の如き酸化物;ケ
イ酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、ホウケイ酸塩、アルミノ
ケイ酸塩、アルミノホウ酸塩、アルミノホウケイ酸塩、
タングステン酸塩、モリブデン酸塩、テルル酸塩の如き
金属酸化物塩、及びこれらの複合化合物、炭化珪素、窒
化珪素、アモルファスカーボンが挙げられる。これらは
単独あるいは混合して使用できる。
【0141】これらのなかでも適度な電気抵抗値を有す
る点から無機化合物が特には金属酸化物が良い。特に、
Si,Al,Tiの酸化物、複酸化物が好ましい。特に
黒色トナー以外のカラートナーに用いる場合は実質的に
白色の無機化合物が好ましく用いられる。
【0142】微粒子表面をカップリング剤により予め疎
水化したものを用いてもよい。しかしながら、液体潤滑
剤のなかにはトナー粒子表面を覆うと帯電過剰となりや
すいものもある。疎水化していないものを担体として用
いると電荷の適切なリークを行うことができ、良好な現
像性を維持することが可能である。従って、疎水化処理
を行っていない担体を用いることも好ましい形態のひと
つである。
【0143】担体微粒子の粒径としては、好ましくは
0.001〜20μm、特に0.005〜10μmが良
い。BET法で測定した窒素吸着による比表面積として
は、5〜500m2/g、より好ましくは10〜400
2/g、さらに好ましくは20〜350m2/gが良
い。5m2/g未満では液体潤滑剤を好適な粒径の潤滑
粒子として保持しにくい。
【0144】潤滑担体粒子における液体潤滑剤の量は、
20〜90重量%、好ましくは27〜87重量%、特に
好ましくは40〜80重量%が良い。液体潤滑剤の量が
20重量%未満ではトナー粒子に対する良好な潤滑性及
び離型性の付与効果が少ない。90重量%を超える場合
では均一に液体潤滑剤を含有する潤滑担体粒子が得られ
にくい。
【0145】液体潤滑剤を保持しつつ遊離を行えるよう
に潤滑担持粒子の粒径が0.5μm以上であることが好
ましく、さらには1μm以上が良い。その体積基準分布
による主成分がトナー粒子の粒径より大きいことも好ま
しい。これらの潤滑担持粒子は、液体潤滑剤を多量に含
有しもろいので、トナーの製造中にその一部は崩れトナ
ー粒子に均一に分散すると共に、液体潤滑剤を遊離しト
ナー粒子に潤滑性,離型性を与えるこができる。その一
方で、潤滑粒子は液体潤滑剤の保持能力を維持した状態
でトナー粒子中に存在できる。
【0146】そのため、液体潤滑剤を過度にトナー粒子
表面に移行させることもなくトナーの流動性及び現像性
の劣化が防止できる。一方、トナー粒子表面から液体潤
滑剤が一部離脱しても潤滑粒子から補充することが可能
であるので、トナー粒子の離型性,潤滑性を長期間維持
可能である。これらの潤滑担体粒子は、混合機中で液体
潤滑剤あるいは任意の溶媒で希釈した溶液の液滴を担体
微粒子に吸着させる方法で造粒することができ、溶媒は
造粒後揮発させさらに必要に応じ粉砕しても良い。ある
いは混練機を用いて担体粒子に液体潤滑剤あるいはその
希釈物を加え混練し、必要に応じて粉砕し造粒すること
ができ、溶媒はその後揮発させる方法が用いられる。以
上の様な、潤滑担体粒子は結着樹脂100重量部に対
し、0.01〜50重量部含有することが好ましく、よ
り好ましくは0.05〜50重量部、特には0.1〜2
0重量部が良い。0.01重量部未満では添加効果が少
なく、50重量部を超える場合では帯電安定性に問題が
生じやすい。
【0147】潤滑担体粒子は多孔質粉体に液体潤滑剤を
含浸,内包させたものを用いることができる。
【0148】多孔質粉体としては、ゼオライト,モレキ
ュラーシーブ,ベントナイトの如き粘土鉱物,酸化アル
ミニウム,酸化チタン,酸化亜鉛,樹脂ジェルがある。
多孔質粉体でも樹脂ジェルの如きトナー製造時の混練工
程でその粒子が崩壊するものは、その粒径は限定されな
い。一方、崩壊困難な多孔質粉体の粒径としては、一次
粒径として15μm以下が好ましい。15μmを超える
場合ではトナー粒子中への分散が不均一になりやすい。
また、液体潤滑剤を含浸する前の多孔質粉体のBET法
で測定した窒素吸着により比表面積は10〜50m2
gであるものが好ましい。10m2/g未満では多量の
液体潤滑剤を保持することが難しく、50m2/gを超
えると細孔径が細かく細孔内に液体潤滑剤が充分に含浸
しにくい。多孔質粉体に含浸させる方法としては、多孔
質粉体を減圧処理しこれを液体潤滑剤に浸す方法で製造
できる。液体潤滑剤を含浸させた多孔質粉体は結着樹脂
100重量部に対し、0.1〜20重量部の範囲で混合
するのが好ましい。0.1重量部未満では添加効果が少
なく、20重量部を超えるとトナーの帯電安定性に問題
が生じやすい。これらの他にも、液体潤滑剤を内包する
カプセル型潤滑粒子や内部に液体潤滑剤を分散、内包、
膨張、含浸させた樹脂粒子も使用できる。
【0149】本発明に使用する静電潜像担持体は、静電
潜像担持体表面の水に対する接触角を85度以上(好ま
しくは90度以上)とすることが良い。水に対する接触
角が85度以上であるとトナー像の転写率が向上し、ト
ナーのフィルミングも生じにくい。
【0150】静電潜像担持体表面が高分子結着剤を主体
として構成される場合に本発明の画像形成方法が特に有
効である。例えば、セレン,アモルファスシリコンの如
き無機感光層上に樹脂を主体とした、保護膜を設ける場
合;機能分離型有機感光層の電荷輸送層として、電荷輸
送材と樹脂からなる表面層をもつ場合;さらにその上に
上記のような保護層を設ける場合である。このような表
面層に離型性を付与する手段としては、次のものが挙げ
られる。(1)層を構成する樹脂自体に表面エネルギー
の低いものを用いる。(2)撥水性,親油性を付与する
添加剤を加える。(3)高い離型性を有する材料を粉体
状にして分散する。手段(1)の例としては、樹脂の構
造中にフッ素含有基、シリコン含有基を導入することに
より達成し得る。手段(2)としては、界面活性剤等を
添加剤とすればよい。手段(3)としては、ポリ四フッ
化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、フッ化カーボンの
如き含フッ素化合物の粉体が挙げられる。この中でも特
にポリ四フッ化エチレンが好適である。本発明において
は、手段(3)の含フッ素樹脂などの離型性粉体の最表
面層への分散が特に好適である。
【0151】これらの粉体を表面に含有させるために
は、バインダー樹脂中に該粉体を分散させた層を静電潜
像担持体の最表面に設けるか、あるいは、樹脂を主体と
して構成されている有機感光層であれば、新たに表面層
を設けなくても、最上層に該粉体を分散させれば良い。
【0152】該粉体の表面層への添加量は、表面層総重
量に対して、1〜60重量%、さらに好ましくは2〜5
0重量%が良い。1重量%より少ないと改善効果が少な
く、60重量%を超えると膜の強度が低下したり、静電
潜像担持体への入射光量が低下したりするため、好まし
くない。
【0153】本発明は、帯電手段が帯電部材を静電潜像
担持体に当接させる直接帯電法の場合に特に効果的であ
る。帯電手段が静電潜像担持体に接することのないコロ
ナ放電に比べて、静電潜像担持体表面に対する負荷が大
きいので静電潜像担持体の寿命という点で改善効果が顕
著である。
【0154】本発明に用いられる静電潜像担持体の好ま
しい態様の例を以下に説明する。
【0155】導電性基体を形成する材料としては、アル
ミニウム,ステンレスの如き金属;アルミニウム合金,
酸化インジウム−酸化錫合金の如き合金の被膜層を有す
るプラスチック;導電性粒子を含浸させた紙,プラスチ
ック;導電性ポリマーを有するプラスチックが挙げられ
る。基体としては円筒状シリンダー及びフィルムが用い
られる。
【0156】これら導電性基体上には、感光層の接着性
向上,塗工性改良,基体の保護,基体上の欠陥の被覆,
基体からの電荷注入性改良,感光層の電気的破壊に対す
る保護を目的として下引き層を設けても良い。下引き層
は、ポリビニルアルコール,ポリ−N−ビニルイミダゾ
ール,ポリエチレンオキシド,エチルセルロース,メチ
ルセルロース,ニトロセルロース,エチレン−アクリル
酸コポリマー,ポリビニルブチラール,フェノール樹
脂,カゼイン,ポリアミド,共重合ナイロン,ニカワ,
ゼラチン,ポリウレタン,酸化アルミニウムの如き材料
によって形成される。その膜厚は通常0.1〜10μ
m、好ましくは0.1〜3μmである。
【0157】電荷発生層は、アゾ系顔料,フタロシアニ
ン系顔料,インジゴ系顔料,ペリレン系顔料,多環キノ
ン系顔料,スクワリリウム色素,ピリリウム塩類,チオ
ピリリウム塩類,トリフェニルメタン系色素の如き有機
材料;セレン,非晶質シリコンの如き無機物質からなる
電荷発生物質を適当な結着剤に分散し塗工あるいは蒸着
により形成される。結着剤としては、広範囲な結着性樹
脂から選択できる。例えば、ポリカーボネート樹脂,ポ
リエステル樹脂,ポリビニルブチラール樹脂,ポリスチ
レン樹脂,アクリル樹脂,メタクリル樹脂,フェノール
樹脂,シリコーン樹脂,エポキシ樹脂,酢酸ビニル樹脂
が挙げられる。電荷発生層中に含有される結着剤の量は
80重量%以下、好ましくは0〜40重量%が良い。電
荷発生層の膜厚は5μm以下、特には0.05〜2μm
が好ましい。
【0158】電荷輸送層は、電界の存在下で電荷発生層
から電荷キャリアを受け取り、これを輸送する機能を有
している。電荷輸送層は電荷輸送物質を必要に応じて結
着樹脂と共に溶剤中に溶解し、塗工することによって形
成される。その膜厚は一般的には5〜40μmである。
電荷輸送物質としては、主鎖または側鎖にビフェニレ
ン,アントラセン,ピレン,フェナントレンの如き構造
を有する多環芳香族化合物;インドール,カルバゾー
ル,オキサジアゾール,ピラゾリンの如き含窒素環式化
合物;ヒドラゾン化合物;スチリル化合物;セレン,セ
レン−テルル,非晶質シリコン,硫化カドニウムの如き
無機化合物が挙げられる。
【0159】これら電荷輸送物質を分散させる結着樹脂
としては、ポリカーボネート樹脂,ポリエステル樹脂,
ポリメタクリル酸エステル,ポリスチレン樹脂,アクリ
ル樹脂,ポリアミド樹脂の如き樹脂;ポリ−N−ビニル
カルバゾール,ポリビニルアントラセンの如き有機光導
電性ポリマーが挙げられる。
【0160】表面層として、保護層を設けてもよい。保
護層の樹脂としては、ポリエステル,ポリカーボネー
ト,アクリル樹脂,エポキシ樹脂,フェノール樹脂、あ
るいはこれらの樹脂を硬化剤で硬化させたものが挙げら
れる。これらは、単独あるいは2種以上組み合わされて
用いられる。
【0161】保護層の樹脂中に導電性微粒子を分散して
もよい。導電性微粒子の例としては、金属又は金属酸化
物の微粒子が挙げられる。好ましくは、酸化亜鉛,酸化
チタン,酸化スズ,酸化アンチモン,酸化インジウム,
酸化ビスマス,酸化スズ被膜酸化チタン,スズ被膜酸化
インジウム,アンチモン被膜酸化スズ,酸化ジルコニウ
ムの如き材料の微粒子がある。これらは単独で用いても
2種以上を混合して用いても良い。一般的に保護層に導
電性微粒子を分散させる場合、導電性微粒子による入射
光の散乱を防ぐために入射光の波長よりも導電性微粒子
の粒径の方が小さいことが好ましい。保護層に分散され
る導電性微粒子の粒径としては0.5μm以下であるこ
とが好ましい。保護層中での含有量は、保護層総重量に
対して2〜90重量%が好ましく、5〜80重量%がよ
り好ましい。保護層の膜厚は、0.1〜10μmが好ま
しく、1〜7μmがより好ましい。
【0162】表面層の塗工は、樹脂分散液をスプレーコ
ーティング,ビームコーティングあるいは浸透コーティ
ングすることによって行うことができる。
【0163】本発明において一成分現像方法を用いる場
合には、高画質を得るためにトナー担持体上にトナー担
持体−静電潜像担持体の最近接距離(S−D間)よりも
小さい層厚で、磁性トナーを塗布し、交番電界を印加し
て現像を行う現像工程で現像されることが好ましい。
【0164】本発明に使用されるトナー担持体の表面粗
さは、JIS中心線平均粗さ(Ra)で0.2〜3.5
μmの範囲にあることが好ましい。
【0165】Raが0.2μm未満ではトナー担持体上
の帯電量が高くなりやすく、現像性が低下しやすい。R
aが3.5μmを超えると、トナー担持体上のトナーコ
ート層にむらが生じやすい。さらに好ましくは、0.5
〜3.0μmの範囲にあることが好ましい。
【0166】さらに本発明の磁性トナーは高い帯電能力
を有するために現像に際しては、トナーの総帯電量をコ
ントロールすることが好ましい。トナー担持体の表面は
導電性微粒子及び/又は滑剤を分散した樹脂層で被覆さ
れていることが好ましい。
【0167】トナー担持体表面を被覆する樹脂層に含有
される導電性微粒子としては、カーボンブラック、グラ
ファイト、導電性酸化亜鉛の如き導電性金属酸化物及び
金属複酸化物が挙げられる。これらは単独もしくは2つ
以上好ましく用いられる。該導電性微粒子が分散される
樹脂としては、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネー
ト系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、シリコーン系樹脂、
フッ素系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂の如き
樹脂が用いられる。特に熱硬化性もしくは、光硬化性の
樹脂が好ましい。
【0168】トナーは、トナー担持体上のトナーを規制
する部材がトナーを介してトナー担持体に当接されてい
る弾性部材によって規制されることが、磁性トナーを均
一帯電させる点から特に好ましい。本発明においてはオ
ゾンが発生しないように帯電部材及び転写部材が静電潜
像担持体に当接されていることが環境保全上より好まし
い。
【0169】次に、図1を参照しながら本発明の画像形
成方法をより具体的に説明する。
【0170】図1に示す装置システムにおいて、現像器
4−1,4−2,4−3,4−4に、それぞれシアント
ナーを有する現像剤,マゼンタトナーを有する現像剤,
イエロートナーを有する現像剤及びブラックトナーを有
する現像剤が導入され、磁気ブラシ現像方式又は非磁性
一成分現像方式又は磁性ジャンピング現像方式によっ
て、静電潜像担持体としての感光体1に形成された静電
潜像を現像し、各色トナー像が感光体1に順次形成され
る。感光体1はアモルファスセレン,硫化カドミウム,
酸化亜鉛,有機光導電体,アモルファスシリコンの様な
光導電絶縁物質層を持つ感光ドラムもしくは感光ベルト
である。感光体1は図示しない駆動装置によって矢印方
向に回転される。感光体1としては、アモルファスシリ
コン感光層又は有機系感光層を有する感光体が好ましく
用いられる。
【0171】有機感光層としては感光層が電荷発生物質
及び電荷輸送性能を有する物質を同一層に含有する単一
層型でもよく、又は、電荷輸送層と電荷発生層を成分と
する機能分離型感光層であってもよい。導電性基体上に
電荷発生層、次いで電荷輸送層の順で積層されている構
造の積層型感光層は好ましい例のひとつである。
【0172】有機感光層の結着樹脂はポリカーボネート
樹脂,ポリエステル樹脂,アクリル系樹脂が特にクリー
ニング性がよく、クリーニング不良,感光体へのトナー
融着,フィルミングが起こりにくい。
【0173】本発明において、帯電工程ではコロナ帯電
器を用いる感光体1とは非接触の方式と、帯電ローラ
ー,帯電ブラシ又は帯電ベルトを用いる接触型の方式が
あり、いずれの方式も用いられる。効率的な均一帯電,
シンプル化,低オゾン発生化の為に、図1に示すごとく
接触帯電方式が好ましく用いられる。
【0174】帯電ローラー2は、中心の芯金2bと外周
を形成した導電性弾性層2aとを基本構成とするもので
ある。帯電ローラー2は感光体1の表面に押圧力をもっ
て圧接され、感光体1の回転と連係して回転する。
【0175】帯電ローラー2を用いたときの好ましいプ
ロセス条件としては、帯電ローラー2の当接圧が5〜5
00g/cmであり、直流電圧に交流電圧を重畳したも
のを用いたときには、交流電圧が0.5〜5kVppで
あり、交流周波数が50〜5kHzであり、直流電圧が
±0.2〜±5kVである。
【0176】この他の帯電手段としては、帯電ブレード
を用いる方法や、導電性ブラシを用いる方法がある。こ
れらの接触帯電手段は、高電圧が不要になったり、オゾ
ンの発生が低減するといった効果がある。
【0177】接触帯電手段としての帯電ローラー及び帯
電ブレードの材質としては、導電性ゴムが好ましく、そ
の表面に離型性被膜を設けてもよい。離型性被膜として
は、ナイロン系樹脂,ポリフッ化ビニリデン(PVD
F),ポリ塩化ビニリデン(PVDC),フッ素アクリ
ル樹脂などが適用可能である。
【0178】感光体1上のトナー像は電圧(例えば±
0.1〜±5kV)が印加されている中間転写体5に転
写される。中間転写体は、図8に示す如く、転写ベルト
13及びバイアス手段13aを有するベルト状中間転写
体でも良い。中間転写体5はパイプ状の導電性芯金5b
とその外周面を形成した中抵抗の弾性層5aからなる。
芯金5bはプラスチックの表面に導電層(例えば導電性
メッキ)を設けたものでもよい。
【0179】中抵抗の弾性層5aはシリコーンゴム,テ
フロンゴム,クロロプレンゴム,ウレタンゴム,エチレ
ンプロピレンジエン3元共重合体(EPDM)などの弾
性材料に、カーボンブラック,酸化亜鉛,酸化スズ,炭
化硅素のごとき導電性付与剤を配合分散して電気抵抗値
(体積抵抗率)を105〜1011Ωcmの中抵抗に調整
した、ソリッドあるいは発泡肉質の層である。
【0180】中間転写体5は感光体1に対して平行に軸
受けさせて感光体1の下面部に接触させて配設してあ
り、感光体1と同じ周速度で矢印の反時計方向に回転す
る。
【0181】感光体1の表面上の第1色のトナー像が感
光体1と中間転写体5が接する転写ニップ部を通過する
過程で中間転写体5に対する印加転写バイアスで転写ニ
ップ部に形成された電界によって中間転写体5上に転写
されていく。
【0182】中間転写体5に対して平行に軸受けさせて
中間転写体5の下面部に接触させて転写手段が配設され
ている。転写手段は例えば転写ローラー7であり、中間
転写体5と同じ周速度で矢印の時計方向に回転する。転
写ローラー7は直接中間転写体5と接触するように配置
されていてもよく、図7に示す如く転写ベルト12が中
間転写体5と転写ローラー7との間に接触するように配
置されても良い。
【0183】転写ローラー7は中心の芯金7bとその外
周を形成した導電性弾性層7aとを基本構成とするもの
である。
【0184】本発明に用いられる中間転写体及び転写手
段としては、一般的な材料を用いることが可能である。
本発明においては中間転写体の体積固有抵抗値よりも転
写部材の体積固有抵抗値をより小さく設定することで転
写手段への印加電圧が軽減でき、転写材上に良好なトナ
ー像を形成できると共に転写材の中間転写体への巻き付
きを防止することができる。特に中間転写体の弾性層の
体積固有抵抗値が転写手段の弾性層の体積固有抵抗値よ
り10倍以上であることが好ましい。
【0185】中間転写体及び転写手段の硬度は、JIS
K−6301に準拠し測定される。本発明に用いられ
る中間転写体は、10〜40度の範囲に属する弾性層か
ら構成されることが好ましく、一方、転写手段の弾性層
の硬度は、中間転写体の弾性層の硬度より硬く41〜8
0度の値を有するものが中間転写体への転写材の巻き付
きを防止する上で好ましい。中間転写体よりも転写手段
の硬度が大きいと、中間転写体側に凹部が形成され中間
転写体への転写材の巻き付きが防止される。
【0186】転写ローラー7は中間転写体5と等速度あ
るいは周速度に差を付けて回転させる。転写材6は中間
転写体5と転写ローラー7との間に搬送されると同時
に、転写ローラー7にトナーが有する摩擦電荷と逆極性
のバイアスを転写バイアス手段から印加することによっ
て中間転写体5上のトナー像が転写材6の表面側に転写
される。
【0187】転写ローラー7の材質としては、帯電ロー
ラーと同様のものも用いることができる。好ましい転写
プロセス条件としては、転写ローラー7の当接圧が2.
94〜490N/m(3〜500g/cm)であり、よ
り好ましくは19.6N/m〜294N/mであり、直
流電圧は±0.2〜±10kVである。
【0188】当接圧力としての線圧が2.94N/m乃
至490N/mであると、転写材の搬送ずれや転写不良
の発生が起こりにくい。
【0189】転写ローラー7の導電性弾性層7aはポリ
ウレタンゴム,EPDMの如き弾性材料に、カーボンブ
ラック,酸化亜鉛,酸化スズ,炭化硅素のごとき導電性
付与剤を配合分散して電気抵抗値(体積抵抗率)を10
6〜1010Ωcmの中抵抗に調整した、ソリッドあるい
は発泡肉質の層である。
【0190】次いで転写材6は、ハロゲンヒータの如き
発熱体を内蔵させた加熱ローラーとこれと押圧力をもっ
て圧接された弾性体の加圧ローラーとを基本構成とする
定着器11へ搬送され、加熱ローラーと加圧ローラー間
を通過することによって転写材に加熱加圧定着される。
フィルムを介してヒータにより定着する方法を用いても
よい。
【0191】
【実施例】以下、本発明を製造例及び実施例により具体
的に説明するが、これは本発明をなんら限定するもので
はない。
【0192】本発明に用いた電子写真装置を詳しく説明
する。
【0193】図1に実施例1に用いられる電子写真装置
の断面図を示す。感光体1は、基材1a上に有機光半導
体を有する感光層1bを有し、矢印方向に回転し、接触
回転する帯電ローラー2(導電性弾性層2a,芯金2
b)により感光体1上に約−600Vの表面電位に帯電
させる。露光は、ポリゴンミラーにより感光体1上にデ
ジタル画像情報に応じてオン−オフさせることで露光部
電位が−100V,暗部電位が−600Vの静電潜像が
形成される。複数の現像器4−1,4−2,4−3,4
−4を用い、マゼンタトナー,シアントナー,イエロー
トナーまたはブラックトナーを感光体1上に反転現像方
法を用いてトナー像を形成する。該トナー像は、一色毎
に中間転写体5(弾性層5a,支持体としての芯金5
b)上に転写され中間転写体5上に4色の色重ね顕色像
が形成される。感光体1上の転写残トナーはクリーナー
部材8により、残トナー容器9中に回収される。
【0194】転写効率が高いトナーを使用する場合は、
簡単なバイアスローラー又はクリーナー部材のない系で
あっても良い。
【0195】中間転写体5は、パイプ状の芯金5b上に
カーボンブラックの導電付与部材をニトリル−ブタジエ
ンラバー(NBR)中に十分分散させた弾性層5aをコ
ーティングしてある。該コート層の硬度は、JIS K
−6301に準拠し30度で且つ体積固有抵抗値は、1
9Ω・cmである。感光体1から中間転写体5への転
写に必要な転写電流は約5μAであり、これは電源より
+2000Vを芯金5b上に付与することで得られる。
中間転写体5から転写材6へトナー像を転写後に中間転
写体表面をクリーナー部材10でクリーニングしてもよ
い。
【0196】転写ローラー7は、20mmの芯金7b上
にカーボンブラックの導電性付与部材をEPDMの発泡
体中に十分分散させたものをコーティングすることによ
り生成したものである。弾性層7aの体積固有抵抗値
が、106Ω・cmで、JISK−6301基準の硬度
が35度の値を示すものを用いた。転写ローラーには電
圧を印加して15μAの転写電流を流した。中間転写体
5から転写材6にトナーを一括転写させる際の転写ロー
ラー7上の汚染トナーは、クリーニング部材としてファ
ーブラシクリーナーかクリーニング部材レス系が一般的
に用いられる。本発明においては、トナーの形状係数を
110<SF−1≦180(好ましくは120≦SF−
1≦160)、110<SF−2≦140(好ましくは
115≦SF−2≦140)とすることで高転写効率の
ためクリーニング部材レス系を採用することができた。
【0197】本発明においては現像器4−1,4−2,
4−3,4−4は二成分磁気ブラシ現像用現像器、また
は非磁性一成分現像用現像器でもよい。磁性トナーを用
いた磁性一成分ジャンピング現像方式を用いるときは、
黒現像器4−4には図2に示すような現像器構成を用い
ても良い。
【0198】図2において、感光ドラム100上の静電
潜像は撹拌装置141を有する現像器140によって一
成分磁性トナーで現像される。現像器140は図2に示
すように感光ドラム100に近接してアルミニウム,ス
テンレスの如き非磁性金属で作られた円筒状のトナー担
持体102(以下現像スリーブと称す)が配設され、感
光ドラム100と現像スリーブ102との間隙は図示さ
れないスリーブ/ドラム間隙保持部材等により約300
μmに維持されている。現像スリーブ内にはマグネット
ローラー104が現像スリーブ102と同心的に固定、
配設されている。但し、現像スリーブ102は回転可能
である。マグネットローラー104には図示の如く複数
の磁極が具備されており、S1は現像、N1は磁性トナー
のコート量規制、S2は磁性トナーの取り込み/搬送、
2は磁性トナーの吹き出し防止の機能を有している。
現像スリーブ102に付着して搬送される磁性トナー量
を規制する部材として、弾性ブレード103が配設され
弾性ブレード103の現像スリーブ102に対する当接
圧により現像領域に搬送されるトナー量が現像スリーブ
−感光ドラム間(S−D間)よりも小さい層厚に制御さ
れる。現像領域では、感光ドラム100と現像スリーブ
102との間に直流及び交流現像バイアスが印加され、
現像スリーブ上トナーは静電潜像に応じて感光ドラム1
00上に飛翔し可視像となる。
【0199】トナー製造例1 ・磁性体(磁性酸化鉄粉,平均粒径0.22μm) 100重量部 ・スチレン−アクリル酸ブチル−マレイン酸ブチルハーフエステル共重合体 (低分子量側ピーク:約5000,ガラス転移点Tg:58℃) 100重量部 ・負荷電性制御剤(モノアゾ染料の鉄錯体) 2重量部 ・離型剤(低分子量ポリオレフィン) 2重量部
【0200】上記材料をブレンダーにて混合し、130
℃に加熱した二軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却
した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェ
ットミルで微粉砕し、得られた微粉砕物をコアンダ効果
を用いた多分割分級機にて厳密に分級して磁性トナー粒
子を得た。該磁性トナー粒子を熱機械的衝撃力(処理温
度60℃)により表面処理し、得られた磁性トナー粒子
100重量部に対し、シリコーンオイルとヘキサメチル
ジシラザンで疎水化処理された一次粒径12nmの乾式
シリカ(処理後のBET比表面積120m2/g)1.
8重量部と球状シリカ(BET表面積20m2/g,一
次粒径0.1μm)0.5重量部とを添加し、混合機に
て混合し磁性トナーAを得た。
【0201】得られた磁性トナーAの重量平均粒径は
6.5μmであり、個数平均粒径は5.3μmであり、
SF−1は141であり、SF−2は125であり、B
ET比表面積は5.3m2/cm3であった。磁性トナー
粒子のBET比表面積は1.7m2/cm3であった。得
られた磁性トナーAの物性を表1に示す。磁性トナーの
粒径はコールターカウンターマルチサイザー(コールタ
ー社製)を用いて測定した。
【0202】トナー製造例2 トナー製造例1において得られた磁性トナー粒子100
重量部に対し、ヘキサメチルジシラザンで疎水化処理さ
れた一次粒径12nmの乾式シリカ(BET比表面積1
60m2/g)1.3重量部を添加し、混合機にて混合
し磁性トナーBを得た。得られた磁性トナーBの物性を
表1に示す。
【0203】トナー製造例3 ・磁性体(平均粒径0.22μm) 90重量部 ・スチレンアクリル酸ブチル−マレイン酸ブチルハーフエステル共重合体 (低分子量側ピーク:約10000,ガラス転移点Tg:62℃) 100重量部 ・負荷電性制御剤(モノアゾ染料の鉄錯体) 2重量部 ・離型剤(低分子量ポリオレフィン) 2重量部
【0204】上記材料を用いること、磁性トナー粒子の
熱機械的衝撃による処理温度を64℃とすること、及び
無機微粉体としてシリコーンオイルで疎水化された一次
粒径8nmの乾式シリカ(BET比表面積100m2
g)を1.8重量部用いること以外はトナー製造例1と
同様にして、重量平均粒径7.0μmの磁性トナーCを
得た。得られた磁性トナーCの物性を表1に示す。
【0205】トナー製造例4 無機微粉体としてシリコーンオイルとヘキサメチルジシ
ラザンで疎水化処理された一次粒径12nmの乾式シリ
カ(BET比表面積120m2/g)1.8重量部と球
状シリカ(BET比表面積5m2/g、一次粒径1μ
m)0.5重量部を使用する以外はトナー製造例1と同
様にして、磁性トナーDを得た。得られた磁性トナーD
の物性を表1に示す。
【0206】トナー製造例5,6 無機微粉体としてシリコーンオイルで疎水化された一次
粒径約20nmの酸化チタン微粒子(BET比表面積1
00m2/g)、一次粒径約20nmのアルミナ微粒子
(BET比表面積90m2/g)をそれぞれ1.5重量
部用いる以外はトナー製造例1と同様にして、磁性トナ
ーE及びFを得た。得られた磁性トナーE及びFの物性
を表1に示す。
【0207】トナー製造例7(比較製造例) トナー製造例1において熱機械的衝撃による表面処理を
行わなかった以外は同様にして磁性トナーGを得た。得
られた磁性トナーGの物性を表1に示す。
【0208】トナー製造例8 ・磁性体(平均粒径0.24μm) 110重量部 ・ポリエステル樹脂 (低分子量側ピーク:約7000,ガラス転移点Tg:63℃) 100重量部 ・負荷電性制御剤(モノアゾ染料のクロム錯体) 2重量部 ・離型剤(低分子量ポリオレフィン) 2重量部
【0209】上記材料を用いること、及びトナー粒子の
熱機械的衝撃による処理温度を64℃とすること以外は
トナー製造例1と同様にして、重量平均粒径6.7μm
の磁性トナーHを得た。得られた磁性トナーHの物性を
表1に示す。
【0210】トナー製造例9(比較製造例) ・磁性体(平均粒径0.22μm) 60重量部 ・スチレン−アクリル酸ブチル共重合体 (低分子量側ピーク:約18000,ガラス転移点Tg:71℃) 100重量部 ・負荷電性制御剤(モノアゾ染料の鉄錯体) 2重量部 ・離型剤(低分子量ポリオレフィン) 2重量部
【0211】上記材料をブレンダーにて混合し、130
℃に加熱した二軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却
した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェ
ットミルで微粉砕し、得られた微粉砕物をコアンダ効果
を用いた多分割分級機にて厳密に分級して磁性トナー粒
子を得た。得られた磁性トナー粒子100重量部に対
し、ヘキサメチルジシラザンで疎水化処理された一次粒
径約16nmの乾式シリカ(処理後のBET比表面積1
00m2/g)0.4重量部を添加し、混合機にて混合
し磁性トナーIを得た。得られた磁性トナーIの重量平
均粒径は12μmであった。得られた磁性トナーIの物
性を表1に示す。
【0212】トナー製造例10(比較製造例) 無機微粉体をトナー粒子に外添しない以外はトナー製造
例1と同様にして、磁性トナーJを得た。得られた磁性
トナーJの物性を表1に示す。
【0213】トナー製造例11〜14(非磁性トナーの
製造例) 高速撹拌装置TK−ホモミキサーを備えた2リットル用
四つ口フラスコ中に、イオン交換水710重量部と0.
1モル/リットル−Na3PO4水溶液450重量部を添
加し回転数を12000rpmに調整し、65℃に加温
せしめた。ここに1.0モル/リットル−CaCl2
溶液68重量部を徐々に添加し、微小な難水溶性分散剤
Ca3(PO42を含む水系分散媒体を調製した。
【0214】 ・スチレン単量体 165重量部 ・n−ブチルアクリレート単量体 35重量部 ・ジビニルベンゼン単量体 0.5重量部 ・シアン着色剤(C.I.ピグメントブルー15:3) 14重量部 ・飽和ポリエステル樹脂 10重量部 (テレフタール酸−プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA, 酸価15mgKOH/g) ・負荷電性制御剤(ジアルキルサチリル酸金属化合物) 2重量部 ・離型剤(エステルワックス) 40重量部
【0215】上記材料をアトライターを用い3時間分散
させた後、重合開始剤である2,2’−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)10重量部を添加した重
合性単量体組成物を水系分散媒体中に投入し回転数12
000rpmを維持しつつ15分間造粒した。その後高
速撹拌器からプロペラ撹拌羽根に撹拌器を変え内温を8
0℃に昇温させ50rpmで重合を10時間継続させ
た。重合終了後スラリーを冷却し、希塩酸を添加し分散
剤を除去せしめた。
【0216】更に洗浄し乾燥を行い、重量平均径は6.
2μmであり、SF−1が107であり、SF−2が1
15の非磁性の負荷電性シアントナー粒子を得た。得ら
れたシアントナー粒子100重量部に、シリコーンオイ
ルで疎水化した一次粒径約20nmの酸化チタン微粒子
(BET比表面積100m2/g)を2.0重量部外添
し、流動性に優れたシアントナーKを得た。
【0217】その他のイエロートナー,マゼンタトナ
ー,黒色トナーは、着色剤をC.I.ピグメントイエロ
ー17,C.I.ピグメントレッド202,グラフトカ
ーボンブラックに変え同様の方法で各色トナー(イエロ
ートナーL,マゼンタトナーM,及び黒色トナーN)を
得た。上記4色のトナーと平均粒径約50μmのシリコ
ーン樹脂コート磁性フェライトキャリヤをそれぞれ6:
94の重量比で混合して各色の磁気ブラシ現像用二成分
現像剤を調製した。各色トナーの物性を表1に示す。
【0218】トナー製造例15〜18(非磁性トナーの
製造例) ・ポリエステル樹脂 100重量部 (低分子量側ピーク:6000,ガラス転移点Tg:55℃) ・着色剤(C.I.ピグメントブルー15:3) 7重量部 ・負荷電性制御剤(ジアルキルサリチル酸金属化合物) 2重量部
【0219】上記組成物をエクストルーダーを用い十分
溶融混練後、冷却した混練物を機械的に粗粉砕し、粗砕
物をジェット流を用い衝突板に衝突させて微粉砕し、更
にコアンダ効果を用いた気流分級機で微粉砕物を分級
し、重量平均径が7.9μmであり、SF−1が170
であり、SF−2が157の粉砕法の非磁性の負荷電性
シアントナー粒子を得た。得られたシアントナー粒子1
00重量部に、イソブチルトリメトキシシランで疎水化
した一次粒径約20nmの酸化チタン微粒子(BET比
表面積100m2/g)を2重量部外添し流動性に優れ
たシアントナーOを得た。
【0220】その他のイエロートナー,マゼンタトナ
ー,黒色トナーは、着色剤をC.I.ピグメントイエロ
ー17,C.I.ピグメントレッド202,グラフトカ
ーボンブラックに変え同様の方法で粉砕法のイエロート
ナーP,マゼンタトナーQ及び黒色トナーRを得た。上
記4色のトナーと平均粒径約50μmのシリコーン樹脂
コート磁性フェライトキャリヤをそれぞれ5:95の重
量比で混合して各色の磁気ブラシ現像用二成分現像剤を
調製した。得られた各色トナーの物性を表1に示す。
【0221】トナー製造例19〜22(非磁性トナーの
製造例) トナー製造例15〜18で得られた各色のトナー粒子を
熱機械的衝撃力(処理温度60℃)によって表面処理し
た後、トナー粒子100重量部に対し、イソブチルトリ
メトキシシランとシリコーンオイルで疎水化した一次粒
径約20nmの酸化チタン微粒子(BET比表面積10
0m2/g)を2重量部外添し、シアントナーS,イエ
ロートナーT,マゼンタトナーU及び黒色トナーVを得
た。上記4色の色トナーと平均粒径約50μmのシリコ
ーン樹脂コート磁性フェライトキャリヤをそれぞれ5:
95の重量比で混合して各色の磁気ブラシ現像用二成分
現像剤を調製した。得られた各色トナーの物性を表1に
示す。
【0222】トナー製造例23 トナー製造例1において、シリコーンオイルとヘキサメ
チルジシラザンで疎水化処理した一次粒径12nmの乾
式シリカ(処理後のBET比表面積120m2/g)
1.8重量部とヘキサメチルジシラザンで処理された一
次粒径40nmの乾式シリカ(処理後のBET比表面積
40m2/g)0.5重量部とする以外は同様にして、
磁性トナーWを得た。得られた磁性トナーWの物性を表
1に示す。
【0223】
【表1】
【0224】感光体製造例1 感光体としては直径62mmのアルミニウムシリンダー
を基体とした。これに、図3及び下記に示すような構成
の層を順次浸漬塗布により積層して、感光体を作製し
た。
【0225】(1)導電性被覆層:酸化錫及び酸化チタ
ンの粉末をフェノール樹脂に分散したものを主体とす
る。膜厚は15μmであった。
【0226】(2)下引き層:変性ナイロン及び共重合
ナイロンを主体とする。膜厚は0.6μmであった。
【0227】(3)電荷発生層:長波長域に吸収を持つ
アゾ顔料をブチラール樹脂に分散したものを主体とす
る。膜厚は0.6μmであった。
【0228】(4)電荷輸送層:ホール搬送性トリフェ
ニルアミン化合物をポリカーボネート樹脂(オスワルド
粘度法による分子量2万)に8:10の重量比で溶解し
たものを主体とし、さらにポリ四フッ化エチレン粉体
(粒径0.2μm)を総固形分に対して10重量%添加
し、均一に分散したものを使用した。膜厚は25μmで
あり、水に対する接触角は95度であった。
【0229】接触角の測定は純水を用い、装置は協和界
面科学(株)、接触角計CA−DS型を用いた。
【0230】感光体製造例2 感光体製造例1でポリ四フッ化エチレン粉体を添加しな
いで同様に感光体を作製した。水に対する接触角は74
度であった。
【0231】感光体製造例3 感光体は、電荷発生層までは感光体製造例1と同様にし
て作製した。電荷輸送層は、ホール搬送性トリフェニル
アミン化合物をポリカーボネート樹脂に10:10の重
量比で溶解したものを用いた。膜厚は20μmであっ
た。さらにその上に保護層として、同じ材料を5:10
の重量比で溶解した組成物にポリ四フッ化エチレン粉体
(粒径0.2μm)を総固形分に対して30重量%添加
し、均一に分散したものを用い、電荷輸送層の上にスプ
レーコートした。膜厚は5μmであり、水に対する接触
角は102度であった。
【0232】実施例1 一次帯電ローラーとしてナイロン樹脂で被覆された導電
性カーボンを分散したゴムローラー(直径12mm,当
接圧50g/cm)を使用し、静電潜像担持体として感
光体製造例3のOPC感光ドラムを用いレーザー露光
(600dpi)により暗部電位VDを−600Vと
し、明部電位VLを−100Vとしたデジタル潜像を形
成した。黒色現像器には図2の構成のものを、図1の現
像器4−4の位置で用い、黒色トナー用担持体として下
記の構成の層厚約7μm,JIS中心線平均粗さ(R
a)2.2μmの樹脂層を、表面をブラストした直径1
6mmのステンレス円筒上に形成した現像スリーブを使
用した。
【0233】 ・フェノール樹脂 100重量部 ・グラファイト(粒径約7μm) 90重量部 ・カーボンブラック 10重量部
【0234】次いで、OPC感光ドラムと現像器4−4
の該現像スリーブとの間隙(S−D間)を300μmと
し現像磁極80mT(800ガウス)、トナー規制部材
として厚み1.0mm,自由長10mmのウレタンゴム
製ブレードを14.7N/m(15g/cm)の線圧で
当接させた。現像バイアスとして直流バイアス成分Vd
c=−450V,重畳する交流バイアス成分Vpp=1
200V,f=2000Hzを用いた。
【0235】OPC感光ドラムのクリーニングブレード
として厚み2.0mm,自由長8mmのウレタンゴム製
ブレードを24.5N/m(25g/cm)の線圧で当
接させた。プロセススピードは94mm/secとし、
現像スリーブの周速Vtと感光体周速Vの比Vt/Vを
1.5として順方向に回転させた。黒色トナーとしては
トナー製造例1の磁性トナーAを使用した。
【0236】マゼンタトナー,シアントナーおよびイエ
ロートナーはトナー製造例19〜21のトナーS,T又
はUを使用して調製された二成分現像剤を用い、それぞ
れ図1に示す現像器4−1,4−2,4−3に導入し磁
気ブラシ現像法により前述の画像形成条件で、23℃,
65%RH環境下で各色トナーのトナー像を反転現像方
法により形成した。OPC感光ドラム1から各色トナー
像をOPC感光体と圧接している中間転写体5に逐次転
写し、中間転写体5上の4色のトナー像を、転写電流と
して+6μAがドラムに流れるように転写ローラー7に
電圧を印加して、秤量75g/m2の転写材(普通紙)
を中間転写体へ転写ローラー7により押圧しながら転写
し、次いで転写材上の4色トナー像を加熱加圧定着手段
11により熱定着をおこなってフルカラー画像を作成し
た。
【0237】この時のOPC感光ドラム1から中間転写
体5への各色トナーの転写効率は95〜98%であり、
中間転写体5から転写材6への転写効率は95〜98%
となり、総合的にも90.3〜96.0%と高い転写効
率を示し、トナー像は混色性に優れ、転写中抜けもな
く、画像上に飛び散りのない良好なフルカラー画像が得
られた。
【0238】本発明において飛び散りの評価は、グラフ
ィカルな画像の画質に関わる微細な細線での飛び散り評
価であり、より飛び散りやすい100μm幅ラインでの
飛び散り評価である。
【0239】転写中抜けの評価は、秤量199g/m2
の転写材(普通紙)で行った(秤量199g/m2の転
写紙においても通紙可能で、良好な画像が得られ
た。)。
【0240】転写性はベタ黒の感光体上のトナー像、中
間転写体上の転写トナー像及び転写材上の転写トナー像
をマイラーテープにより、テーピングしてはぎ取り、紙
上に貼ったもののマクベス濃度から、テープのみを貼っ
たもののマクベス濃度を差し引いた数値で評価した。
【0241】実施例2 黒色トナーとしてトナー製造例2の磁性トナーBを用
い、静電潜像担持体として感光体製造例1のOPC感光
ドラムを使用した以外は実施例1と同様にして画出しを
行った。
【0242】この時のOPC感光ドラム1から中間転写
体5への各色トナーの転写効率は94〜97%であり、
中間転写体5から転写材6への転写効率は93〜97%
となり、総合的にも87.4〜94.1%と高い転写効
率を示し、文字やラインの転写中抜けもなく、画像上に
飛び散りのない良好な画像が得られた。
【0243】比較例1 黒色トナーとしてトナー製造7の磁性トナーG(SF−
2=151)を、色トナーとしてトナーO,P及びQを
使用する以外は、実施例2と同様にして画出しを行っ
た。その結果、OPC感光ドラム1から中間転写体5へ
の転写効率は85〜90%であり、中間転写体5から転
写材6への転写効率は80〜85%となり、合計で68
〜76.5%とトナーの利用効率が低かった。やや文字
やラインの転写中抜けが発生した。
【0244】比較例2 黒色トナーとしてトナー製造例9の磁性トナーI(SF
−2=150)を使用し、静電潜像担持体として感光体
製造例2のOPC感光ドラムを使用した以外は実施例1
と同様にして画出しを行った。その結果、OPC感光ド
ラムから中間転写体への転写効率は82〜86%であ
り、中間転写体から転写材への転写効率は78〜82%
となり、合計で64〜70.5%と実施例1に比べ転写
効率悪く、やや文字やラインの転写中抜けが多く、飛び
散りが多い画像であった。
【0245】比較例3 黒色トナーとして磁性トナーAのかわりに磁性トナーJ
(無機微粉体未外添)を使用する以外は実施例1と同様
に行った。その結果、各転写効率が70%未満と低く、
総合でも50%未満であった。また、ラインが細く、文
字やラインの転写中抜けの多い、飛び散った貧弱な画像
であった。
【0246】実施例3〜6 黒磁性トナー用現像スリーブとして下記の構成の層厚約
7μm、JIS中心線平均粗さ(Ra)1.5μmの樹
脂層を、表面をブラストした直径16mmのステンレス
円筒上に形成した現像スリーブを使用した。
【0247】 ・フェノール樹脂 100重量部 ・グラファイト(粒径約3μm) 45重量部 ・カーボンブラック 5重量部
【0248】この現像スリーブと、黒色トナーとしてト
ナー製造例3〜6の磁性トナーC,D,E又はFを使用
し、現像バイアスとして直流バイアス成分Vdc=−5
00V,重畳する交流バイアス成分Vpp=1100
V,f=2000Hzとし、現像スリーブの周速Vtと
感光体周速の比率Vt/Vを2.0として順方向に回転
させる以外は実施例1と同様にして画出しを行った。そ
の結果、磁性トナーC及びDでは実施例1と同様に転写
効率のよく、文字やラインの転写中抜けもなく、画像上
に飛び散りのない良好な画像が得られた。また、磁性ト
ナーE及びFではやや濃度が薄く、転写効率は実施例1
よりやや低かったものの、実用上問題なかった。実施例
1と同様に文字やラインの転写中抜けもなく、画像上に
飛び散りのない画像が得られた。
【0249】実施例7 黒色トナーとしてトナー製造例8の磁性トナーHを使用
し、現像バイアスとして直流バイアス成分Vdc=−4
50V,重畳する交流バイアス成分Vpp=1300
V,f=2000Hzとする以外は実施例1と同様にし
て画出しを行なった。実施例1と同様に転写効率のよ
い、文字やラインの転写中抜けもなく、画像上に飛び散
りのない良好な画像が得られた。
【0250】実施例8 黒色トナーとしてトナー製造例22の非磁性ブラックト
ナーVを用いて二成分磁気ブラシ現像を行った以外は実
施例2と同様の装置,条件で画出しを行なった。その結
果、実施例2と同様に、転写効率のよい、文字やライン
の転写中抜けもなく、画像上に飛び散りのない良好な画
像が得られた。
【0251】実施例9 カラートナーとしてトナー製造例11〜14のトナー
K,L,Mを用いた以外は実施例1と同様の装置,条件
で画出しを行なった。その結果、実施例1と同様に、転
写効率のよい、文字やラインの転写中抜けもなく、画像
上に飛び散りのない良好な画像が得られた。
【0252】比較例4 中間転写体を用いない市販のフルカラー複写機(CLC
−500)で比較例1で用いた四色のカラートナーを用
い画出し試験を行った。秤量105g/m2の転写紙に
おいては、転写ドラム表面に転写紙をグリッパー等の補
助手段を用いて吸着させ、転写紙上に順次トナーを4回
転写させ、転写紙上の4色トナー像を加熱加圧ローラー
定着したところ高画質のフルカラー画像を得ることがで
きた。しかしながら、比較例1よりもさらに秤量199
g/m2の転写紙においては、転写紙の地合ムラに基づ
いた部分的な不均一転写不良を起こすと共に転写ドラム
への転写紙の吸着不良を招き、更に転写紙後端が転写ド
ラムから吸着不良を起こし転写不良を起こした。
【0253】比較例5 トナーとしてトナー製造例15〜18のトナーO,P,
Q又はRを使用して調製した現像剤を用いて行う以外
は、比較例1と同様の装置及び条件で画出しを行った。
その結果、比較例1と同様に合計の転写効率が85%未
満であり、また、やや文字やラインの中抜けが目立つ画
像であった。
【0254】比較例6 黒色トナーとしてトナー製造例14の非磁性トナーNを
使用して調製した磁気ブラシ現像用二成分現像剤を用い
て行う以外は、比較例5と同様の装置及び条件で画出し
を行った。その結果、比較例1と同様に合計の転写効率
が85%未満であり、また、やや文字やラインの中抜け
が目立つ画像であった。
【0255】実施例10 黒トナーとしてトナー製造例23の磁性トナーWを用い
る以外は実施例1と同様に行った。この時のOPC感光
ドラム1から中間転写体5への各色の転写効率は95〜
98%であり、中間転写体5から転写材6への転写効率
は94〜97%となり、総合的にも89.3〜95.1
%と高い転写効率を示し、文字やラインの転写中抜けも
なく、画像上に飛び散りのない良好な画像が得られた。
【0256】液体潤滑剤担持磁性体の製造例 磁性酸化鉄(平均粒径0.22μm)100重量部に対
し、液体潤滑剤の所定量をシンプソンミックスマーラー
(MPVU−2松本鋳造社製)に投入し、室温にて30
分間作動させた後、さらにハンマーミルによりほぐし処
理を加えて液体潤滑剤を担持した磁性体(a)を得た。
同様にして、各種液体潤滑剤を磁性体に担持させた。得
られた液体潤滑剤を担持した磁性体(a)〜(f)の物
性値を表2に示す。
【0257】
【表2】
【0258】液体潤滑剤担持潤滑微粒子の製造例 液体潤滑剤を担持させる担体微粒子(シリカ)をヘンシ
ェルミキサー中で攪拌しつつ、液体潤滑剤をn−ヘキサ
ンで希釈したものを滴下した。滴下終了後攪拌しつつ減
圧し、n−ヘキサンを除去し、次いでハンマーミルで粉
砕し液体潤滑剤を担持した潤滑微粒子(a)を得た。同
様にして、各種液体潤滑剤を各種担体微粒子に担持させ
た。得られた液体潤滑剤を担持した潤滑粒子(a)〜
(d)の物性値を表3に示す。
【0259】
【表3】
【0260】トナーの製造例24 ・磁性体(a) 100重量部 ・スチレン−アクリル酸ブチル−マレイン酸ブチルハーフエステル共重合体 (低分子量側ピーク:約5000,ガラス転移点Tg:58℃) 100重量部 ・負荷電性制御剤(モノアゾ染料の鉄錯体) 2重量部 ・離型剤(低分子量ポリオレフィン) 2重量部
【0261】上記材料をブレンダーにて混合し、130
℃に加熱した二軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却
した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェ
ットミルで微粉砕し、得られた微粉砕物をコアンダ効果
を用いた多分割分級機にて厳密に分級して磁性トナー粒
子を得た。該磁性トナー粒子を熱機械的衝撃力(処理温
度60℃)により表面処理し、得られた磁性トナー粒子
100重量部とヘキサメチルジシラザンで疎水化処理さ
れた一次粒径12nmの乾式シリカ(処理後のBET比
表面積160m2/g)1.8重量部と球状シリカ(B
ET表面積20m2/g,一次粒径0.1μm)0.5
重量部とを、混合機にて混合し磁性トナー1を得た。
【0262】得られた磁性トナー1の重量平均粒径は
6.5μmであり、個数平均粒径は5.3μmであり、
SF−1は142であり、SF−2は126であり、B
ET比表面積は5.3m2/cm3であった。磁性トナー
粒子のBET比表面積は1.7m2/cm3であった。得
られた磁性トナー1の物性を表4に示す。
【0263】トナー製造例25 トナー製造例24において磁性体(a)に代えて磁性体
(b)を用いること、及び無機微粉体としてヘキサメチ
ルジシラザンで疎水化処理された一次粒径12nmの乾
式シリカ(BET比表面積160m2/g)を1.3重
量部用いること以外はトナー製造例24と同様にして磁
性トナー2を得た。得られた磁性トナー2の物性を表4
に示す。
【0264】トナー製造例26 ・磁性体(c) 90重量部 ・スチレン−アクリル酸ブチル−マレイン酸ブチルハーフエステル共重合体 (低分子量側ピーク:約10000,ガラス転移点Tg:62℃) 100重量部 ・負荷電性制御剤(モノアゾ染料の鉄錯体) 2重量部 ・離型剤(低分子量ポリオレフィン) 2重量部
【0265】上記材料を用いること、磁性トナー粒子の
熱機械的衝撃による処理温度を64℃とすること、及び
無機微粉体としてヘキサメチルジシラザンで疎水化され
た一次粒径8nmの乾式シリカ(処理後のBET比表面
積180m2/g)を1.8重量部用いること以外はト
ナー製造例24と同様にして、磁性トナー3を得た。得
られた磁性トナー3の物性を表4に示す。
【0266】トナー製造例27 トナー製造例24において磁性体(a)に代えてそれぞ
れ磁性体(d)を用いることの他はトナー製造例24と
同様にして磁性トナー4を得た。磁性トナー4の物性を
表4に示す。
【0267】トナー製造例28 ・磁性体(a) 110重量部 ・ポリエステル樹脂 (低分子量側ピーク:約7000,ガラス転移点Tg:62℃) 100重量部 ・負荷電性制御剤(モノアゾ染料のクロム錯体) 2重量部 ・離型剤(低分子量ポリオレフィン) 2重量部
【0268】上記材料を用いること、及びトナー粒子の
熱機械的衝撃による処理温度を64℃とすること以外は
トナー製造例24と同様にして、磁性トナー5を得た。
得られた磁性トナー5の物性を表4に示す。
【0269】トナー製造例29 ・ポリエステル樹脂 (低分子量側ピーク:約6000,ガラス転移点Tg:55℃) 100重量部 ・着色剤(カーボンブラック) 7重量部 ・潤滑粒子(a) 4重量部 ・負荷電性制御剤(ジアルキルサリチル酸金属化合物) 2重量部
【0270】上記組成物をエクストルーダーを用い十分
溶融混練後、冷却した混練物を機械的に粗粉砕し、粗砕
物をジェット流を用い衝突板に衝突させて微粉砕し、更
にコアンダー効果を用いた気流分級機で微粉砕物を分級
して黒色トナー粒子を得た。該トナー粒子を熱機械的衝
撃力(処理温度60℃)によって表面処理した後、トナ
ー粒子100重量部に、イソブチルトリメトキシシラン
で疎水処理した一次粒径約20nmの酸化チタン微粒子
(BET比表面積130m2/g)を2重量部外添し、
流動性に優れた非磁性黒色トナー6を得た。上記トナー
6と平均粒径約50μmのシリコーン樹脂コート磁性フ
ェライトキャリヤを5:95の重量比で混合して二成分
現像剤を調製した。得られたトナー6の物性を表4に示
す。
【0271】トナー製造例30〜32 トナー製造例29において潤滑粒子(a)に代えて潤滑
粒子(b),(c)又は(d)を用い、熱機械的衝撃力
による表面処理条件を変えることの他はトナー製造例2
9と同様にしてトナー7,8,9を得た。得られたトナ
ー7,8,9の物性を表4に示す。
【0272】トナー製造例33 ・ポリエステル樹脂 (低分子量側ピーク:約6000,ガラス転移点Tg:55℃) 100重量部 ・シアン着色剤(C.I.ピグメントブルー15:3) 7重量部 ・潤滑粒子(a) 4重量部 ・負荷電性制御剤(ジアルキルサリチル酸金属化合物) 2重量部
【0273】上記組成物をエクストルーダーを用い十分
溶融混練後、冷却した混練物を機械的に粗粉砕し、粗砕
物をジェット流を用い衝突板に衝突させて微粉砕し、更
にコアンダー効果を用いた気流分級機で微粉砕物を分級
してシアントナー粒子を得た。次いで該シアントナー粒
子を熱機械的衝撃力(処理温度60℃)によって表面処
理した後、得られたシアントナー粒子100重量部に疎
水化処理した一次粒径約20nmの酸化チタン微粒子
(BET比表面積100m2/g)を2重量部外添し流
動性に優れたシアン色のトナー10を得た。
【0274】トナー製造例34 トナー製造例33において、着色剤としてC.I.ピグ
メントブルー15:3の代わりにイエロー着色剤(C.
I.ピグメントイエロー17)を用い、潤滑粒子(a)
の代わりに潤滑粒子(b)を用いることの他はトナー製
造例33と同様にしてイエロー色のトナー11を得た。
【0275】トナー製造例35及び36 トナー製造例33において、着色剤および潤滑粒子をそ
れぞれマゼンタ着色剤(C.I.ピグメントレット20
2)と潤滑粒子(c)としてマゼンタ色のトナー12
を、またトナー製造例33において、着色剤および潤滑
粒子をそれぞれグラフトカーボンブラックと潤滑粒子
(d)として黒色のトナー13を得た。
【0276】トナー製造例37(比較例) トナー製造例24において、熱機械的衝撃力によって表
面処理を行わないこと以外はトナー製造例24と同様に
してSF−2が152の磁性トナー14を得た。得られ
た磁性トナー14の物性を表4に示す。
【0277】トナー製造例38(比較例) 無機微粉体をトナー粒子に添加しない以外はトナー製造
例24と同様にして、磁性トナー15を得た。得られた
磁性トナー15の物性を表4に示す。
【0278】トナー製造例39(比較例) トナー製造例29において、潤滑粒子(a)に代えて潤
滑粒子(e)4重量部を用い、熱機械的衝撃力によって
表面処理を行わないことの他はトナー製造例29と同様
にしてSF−2が158のトナー16を得た。上記トナ
ーと平均粒径約50μmの樹脂コートフェライトキャリ
ヤをそれぞれ5:95の重量比で混合して二成分現像剤
を調製した。得られたトナー16の物性を表4に示す。
【0279】トナー比較製造例40〜43(比較例) ・ポリエステル樹脂 100重量部 (低分子量側ピーク:約6000,ガラス転移点Tg:55℃) ・シアン着色剤(C.I.ピグメントブルー15:3) 7重量部 ・潤滑粒子(e) 4重量部 ・負荷電性制御剤(ジアルキルサリチル酸金属化合物) 2重量部
【0280】上記組成物をエクストルーダーを用い十分
溶融混練後、冷却した混練物を機械的に粗粉砕し、粗砕
物をジェット流を用い衝突板に衝突させて微粉砕し、更
にコアンダ効果を用いた気流分級機で微粉砕物を分級
し、重量平均径が7.9μmであり、SF−1が170
であり、SF−2が157の粉砕法のシアントナー粒子
を得た。得られたシアントナー粒子100重量部にイソ
ブチルトリメトキシシランで疎水化した一次粒径約20
nmの酸化チタン微粒子(BET比表面積130m2
g)を2重量部外添し、SF−2が159のシアン色の
トナー17を得た。
【0281】イエロートナー,マゼンタトナー,黒色ト
ナーは、着色剤をC.I.ピグメントイエロー17,
C.I.ピグメントレッド202,グラフトカーボンブ
ラックに変え同様の方法で粉砕法のイエロー色のトナー
18,マゼンタ色のトナー19及び黒色のトナー20を
得た。上記4色のトナーと平均粒径約50μmのシリコ
ーン樹脂コート磁性フェライトキャリヤをそれぞれ5:
95の重量比で混合して二成分現像剤を調製した。
【0282】トナー製造例44 トナー製造例24において、無機微粉体をヘキサメチル
ジシラザンで疎水化処理された一次粒径12nmの乾式
シリカ(処理後のBET比表面積160m2/g)1.
8重量部とヘキサメチルジシラザンで疎水化処理された
一次粒径40nmの乾式シリカ(処理後のBET比表面
積40m2/g)0.5重量部とすることの他は製造例
24と同様にして磁性トナー21を得た。
【0283】得られたトナーの物性を表4に示す。
【0284】
【表4】
【0285】実施例11 一次帯電ローラーとしてナイロン樹脂で被覆された導電
性カーボンを分散したゴムローラー(直径12mm,当
接圧50g/cm)を使用し、静電潜像担持体として感
光体製造例3のOPC感光ドラム3を用いレーザー露光
(600dpi)により暗部電位VD=−600V,明
部電位VL=−100Vのデジタル潜像を形成した。黒
現像器には図2の構成のものを、図1の現像器4−4の
位置で用い、黒トナー用担持体として下記の構成の層厚
約7μm,JIS中心線平均粗さ(Ra)2.2μmの
樹脂層を、表面をブラストした直径16mmのステンレ
ス円筒上に形成した現像スリーブを使用した。
【0286】 ・フェノール樹脂 100重量部 ・グラファイト(粒径約7μm) 90重量部 ・カーボンブラック 10重量部
【0287】次いで、OPC感光ドラムと現像器4−4
の該現像スリーブとの間隙(S−D間)を300μmと
し現像磁極80mT(800ガウス)、トナー規制部材
として厚み1.0mm,自由長10mmのウレタンゴム
製ブレードを14.7N/m(15g/cm)の線圧で
当接させた。現像バイアスとして直流バイアス成分Vd
c=−450V,重畳する交流バイアス成分Vpp=1
200V,f=2000Hzを用いた。
【0288】OPC感光ドラムのクリーニングブレード
として厚み2.0mm,自由長8mmのウレタンゴム製
ブレードを24.5N/m(25g/cm)の線圧で当
接させた。プロセススピードは94mm/secとし、
現像スリーブの周速Vtと感光体周速Vの比Vt/Vを
1.5として順方向に回転させた。黒トナーとしてはト
ナー製造例24の磁性トナー1を使用した。
【0289】マゼンタトナー,シアントナーおよびイエ
ロートナーはトナー製造例33〜35のトナー10,1
1,12を使用した二成分現像剤を用い、それぞれ図1
に示す現像器4−1,4−2,4−3に導入し磁気ブラ
シ現像法により前述の画像形成条件で、23℃,65%
RH環境下で各色トナーのトナー像を反転現像方法で形
成した。感光体1から各色トナー像を逐次中間転写体5
に転写し、中間転写体5上の4色のトナー像を、転写電
流として+6μAがドラムに流れるように転写ローラー
に電圧を印加して、秤量75g/m2の転写材(普通
紙)へ転写し、転写材上の4色トナー像を加熱加圧定着
手段により熱定着をおこなった。
【0290】この時の感光体1から中間転写体5への各
色トナーの転写効率は95〜98%であり、中間転写体
5から転写材6への転写効率は95〜98%となり、総
合的にも90〜96%と高い転写効率を示し、混色性に
優れ、転写中抜けもなく、画像上に飛び散りのない良好
な画像が得られた。
【0291】実施例12 黒色トナーとしてトナー製造例25のトナー2を用い、
静電潜像担持体として感光体製造例1のOPCドラムを
使用した以外は実施例11と同様にして画出しを行っ
た。
【0292】この時のOPC感光ドラム1から中間転写
体5への各色トナーの転写効率は95〜98%であり、
中間転写体5から転写材6への転写効率は95〜98%
となり、総合的にも90〜96%と高い転写効率を示
し、文字やラインの転写中抜けもなく、画像上に飛び散
りのない良好な画像が得られた。
【0293】比較例7 黒色トナーとしてトナー製造例37のトナー14(SF
−2=152)を、色トナーとしてトナー17,18,
19を使用する以外は、実施例12と同様にして画出し
を行った。その結果、感光体1から中間転写体5への転
写効率は85〜91%であり、中間転写体5から転写材
6への転写効率は80〜86%となり、合計で68〜7
8%とトナーの利用効率が低かった。また、やや文字や
ラインの転写中抜けが目立つ画像であった。
【0294】比較例8 黒色トナーとして磁性トナー1のかわりに磁性トナー1
5(無機微粉体未外添)を使用する以外は比較例7と同
様に行った。その結果、各転写効率が70%未満と低
く、総合でも50%未満であった。また、ラインが細
く、文字やラインの転写中抜けの多い、飛び散った貧弱
な画像であった。
【0295】実施例13〜16 磁性トナー担持体として下記の構成の層厚約7μm、J
IS中心線平均粗さ(Ra)1.5μmの樹脂層を、表
面をブラストした直径16mmのステンレス円筒上に形
成した現像スリーブを作製した。
【0296】 ・フェノール樹脂 100重量部 ・グラファイト(粒径約3μm) 45重量部 ・カーボンブラック 5重量部
【0297】この現像スリーブと黒色トナーとしてトナ
ー製造例26及び27の磁性トナー3及び4を使用し、
現像バイアスとして直流バイアス成分Vdc=−500
V,重畳する交流バイアス成分Vpp=1100V,f
=2000Hzとし、現像スリーブの周速Vtと感光体
周速の比率Vt/Vを2.0として順方向に回転させる
以外は実施例11と同様にして画出しを行った。その結
果、磁性トナー3,4では実施例11と同様に転写効率
のよい、文字やラインの転写中抜けもなく、画像上に飛
び散りのない良好な画像が得られた。
【0298】実施例17 黒色トナーとしてトナー製造例28の磁性トナー5を使
用し、現像バイアスとして直流バイアス成分Vdc=−
450V,重畳する交流バイアス成分Vpp=1300
V,f=2000Hzとする以外は実施例11と同様に
して画出しを行ない、実施例11と同様に転写効率のよ
い、文字やラインの転写中抜けもなく、画像上に飛び散
りのない良好な画像が得られた。
【0299】実施例18 黒色トナーとしてトナー製造例36の黒色トナー13を
用いて二成分磁気ブラシ現像を行った以外は実施例12
と同様にして画出しを行なった。その結果、実施例12
と同様に、転写効率のよい、文字やラインの転写中抜け
もなく、画像上に飛び散りのない良好な画像が得られ
た。
【0300】実施例19〜22 黒色トナーとしてトナー製造例29〜32のトナー6,
7,8,9を用いた以外は実施例18と同様にして画出
しを行なった。その結果、実施例18と同様に、転写効
率のよい、文字やラインの転写中抜けもなく、画像上に
飛び散りのない良好な画像が得られた。トナー9では転
写効率がやや悪かったものの、実用上は問題なくほぼト
ナー6,7,8と同様な良好な画像が得られた。
【0301】比較例9 トナーとしてトナー製造例40〜43のトナー17,1
8,19,20を使用して調製した現像剤を用いて行う
以外は、比較例7と同様の装置及び条件で画出しを行っ
た。その結果、比較例7と同様に合計の転写効率が85
%未満であり、また、やや文字やラインの中抜けが目立
つ画像であった。
【0302】比較例10 トナーとしてトナー製造例39のトナー16を使用して
調製した現像剤を用いて二成分現像を行う以外は、比較
例9と同様の装置及び条件で画出しを行った。その結
果、比較例7と同様に合計の転写効率が85%未満であ
り、また、やや文字やラインの中抜けが目立つ画像であ
った。
【0303】実施例23 トナーとしてトナー製造例44のトナー21を用いるこ
と以外は実施例11と同様にして画出しを行った。この
時の感光体3から中間転写体5への各色トナーの転写効
率は95〜98%であり、中間転写体5から転写材6へ
の転写効率は94〜97%と高い転写効率を示し、文字
やラインの転写中抜けもなく、画像上に飛び散りの無い
良好な画像が得られた。
【0304】トナー製造例45 イオン交換水710重量部に、0.1M−Na3PO4
溶液450重量部を投入し、60℃に加温した後、TK
式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、1200
0rpmにて撹拌した。これに1.0M−CaCl2
溶液68重量部を徐々に添加し、Ca3(PO42の微
粒子を含む水系媒体を得た。
【0305】 ・スチレンモノマー 165重量部 ・n−ブチルアクリレート 35重量部 ・マゼンタ着色剤(C.I.ピグメントレッド202) 15重量部 ・負荷電性制御剤(ジアルキルサリチル酸金属化合物) 3重量部 ・極性レジン(飽和ポリエテル樹脂) 10重量部 ・離型剤[エステルワックス(融点70℃)] 50重量部
【0306】上記材料を60℃に加温し、TK式ホモミ
キサー(特殊機化工業製)を用いて、12000rpm
にて均一に溶解,分散した。これに、重合開始剤2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1
0重量部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
【0307】前記水系媒体中に上記重合性単量体組成物
を投入し、60℃,N2雰囲気下において、TK式ホモ
ミキサーにて10000rpmで10分間撹拌し、重合
性単量体組成物を造粒した。その後、パドル撹拌翼で撹
拌しつつ、80℃に昇温し、10時間反応させた。重合
反応終了後、減圧下で残存モノマーを留去し、冷却後、
塩酸を加えリン酸カルシウムを溶解させた後、ろ過,水
洗,乾燥をして、重量平均粒径5.8μmの粒度分布の
シャープな非磁性の負荷電性マゼンタトナー粒子を得
た。
【0308】得られたマゼンタトナー粒子100重量部
に対して、イソブチルトリメトキシシランで処理したB
ET法による比表面積が100m2/gである疎水性酸
化チタンを2.0重量部外添し、マゼンタ色のトナー2
2を得た。得られたトナーの物性を表5に示した。この
トナー7重量部に対し、アクリル樹脂コートされた磁性
フェライトキャリア93重量部を混合し、現像剤(A)
とした。
【0309】トナー製造例46 イオン交換水710重量部に、0.1M−Na3PO4
溶液450重量部を投入し、60℃に加温した後、TK
式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、1200
0rpmにて撹拌した。これに1.0M−CaCl2
溶液68重量部を徐々に添加し、Ca3(PO42の微
粒子を含む水系媒体を得た。
【0310】 ・スチレンモノマー 165重量部 ・n−ブチルアクリレートモノマー 35重量部 ・シアン着色剤(C.I.ピグメントレッド15:3) 15重量部 ・負荷電性制御剤(ジアルキルサリチル酸金属化合物) 3重量部 ・極性レジン(飽和ポリエテル樹脂) 10重量部 ・離型剤[エステルワックス(融点70℃)] 50重量部
【0311】上記材料を60℃に加温し、TK式ホモミ
キサー(特殊機化工業製)を用いて、12000rpm
にて均一に溶解,分散した。これに、重合開始剤2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1
0重量部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
【0312】前記水系媒体中に上記重合性単量体組成物
を投入し、60℃,N2雰囲気下において、TK式ホモ
ミキサーにて10000rpmで10分間撹拌し、重合
性単量体組成物を造粒した。その後、パドル撹拌翼で撹
拌しつつ、80℃に昇温し、10時間反応させた。重合
反応終了後、減圧下で残存モノマーを留去し、冷却後、
塩酸を加えリン酸カルシウムを溶解させた後、ろ過,水
洗,乾燥をして、重量平均粒径5.5μmの粒度分布の
シャープな非磁性の負荷電性シアントナー粒子を得た。
【0313】得られたシアントナー粒子100重量部に
対して、イソブチルトリメトキシシランで処理したBE
T法による比表面積が100m2/gである疎水性酸化
チタンを2.0重量部外添し、シアン色トナー23を得
た。得られたトナーの物性を表5に示した。このトナー
7重量部に対し、アクリル樹脂コートされたフェライト
キャリア93重量部を混合し、現像剤(B)とした。
【0314】トナー製造例47 イオン交換水710重量部に、0.1M−Na3PO4
溶液450重量部を投入し、60℃に加温した後、TK
式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、1200
0rpmにて撹拌した。これに1.0M−CaCl2
溶液68重量部を徐々に添加し、Ca3(PO42の微
粒子を含む水系媒体を得た。
【0315】 ・スチレンモノマー 165重量部 ・n−ブチルアクリレートモノマー 35重量部 ・着色剤(C.I.ピグメントイエロー17) 15重量部 ・負荷電性制御剤(ジアルキルサリチル酸金属化合物) 3重量部 ・極性レジン(飽和ポリエテル樹脂) 10重量部 ・離型剤[エステルワックス(融点70℃)] 50重量部
【0316】上記材料を60℃に加温し、TK式ホモミ
キサー(特殊機化工業製)を用いて、12000rpm
にて均一に溶解,分散した。これに、重合開始剤2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1
0重量部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
【0317】前記水系媒体中に上記重合性単量体組成物
を投入し、60℃,N2雰囲気下において、TK式ホモ
ミキサーにて10000rpmで10分間撹拌し、重合
性単量体組成物を造粒した。その後、パドル撹拌翼で撹
拌しつつ、80℃に昇温し、10時間反応させた。重合
反応終了後、減圧下で残存モノマーを留去し、冷却後、
塩酸を加えリン酸カルシウムを溶解させた後、ろ過,水
洗,乾燥をして、重量平均粒径5.9μmの粒度分布の
シャープな非磁性の負荷電性イエロートナー粒子を得
た。
【0318】得られたイエロートナー粒子100重量部
に対して、イソブチルトリメトキシシランで処理したB
ET法による比表面積が100m2/gである疎水性酸
化チタンを2.0重量部外添し、イエロー色のトナー2
4を得た。得られたトナーの物性を表5に示した。この
トナー7重量部に対し、アクリル樹脂コートされた磁性
フェライトキャリア93重量部を混合し、現像剤(C)
とした。
【0319】トナー製造例48 ・磁性体(平均粒径0.22μm) 100重量部 ・スチレン−アクリル酸ブチル−マレイン酸ブチルハーフエステル共重合体 (低分子量側ピーク:分子量約5000,ガラス転移点Tg:58℃) 100重量部 ・負荷電性制御剤(モノアゾ染料の鉄錯体) 2重量部 ・離型剤(低分子量ポリオレフィン) 2重量部
【0320】上記材料をブレンダーにて混合し、130
℃に加熱した二軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却
した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェ
ットミルで微粉砕し、得られた微粉砕物をコアンダ効果
を用いた多分割分級機にて厳密に分級して黒色磁性トナ
ー粒子を得た。該磁性トナー粒子を熱機械的衝撃力(処
理温度60℃)により表面処理し、得られた磁性トナー
粒子100重量部に対し、シリコーンオイルとヘキサメ
チルジシラザンで疎水化処理された一次粒径12nmの
乾式シリカ(処理後のBET比表面積120m2/g)
1.8重量部と球状シリカ(BET表面積20m2
g,一次粒径0.1μm)0.5重量部を添加し、混合
機にて混合し黒色のトナー25を得た。これを現像剤D
とする。
【0321】得られた黒色トナーの重量平均粒径は6.
5μmであり、個数平均粒径は5.3μmであり、SF
−1は141であり、SF−2は125であり、BET
比表面積は5.3m2/cm3であった。トナー粒子のB
ET比表面積は1.0m2/cm3であった。得られたト
ナーの物性を表5に示す。
【0322】トナー製造例49(比較例) 乾式シリカと球状シリカを外添しないことを除いてトナ
ー製造例48と同様にして黒色のトナー26を得た。
【0323】トナー製造例50(比較例) ・ポリエステル樹脂 100重量部 (低分子量側ピーク:分子量6000,ガラス転移点Tg:55℃) ・C.I.ピグメントブルー15:3 7重量部 ・ジアルキルサリチル酸金属化合物 2重量部
【0324】上記組成物をエクストルーダーを用い十分
溶融混練後、冷却した混練物を機械的に粗粉砕し、粗砕
物をジェット流を用い衝突板に衝突させて微粉砕し、更
にコアンダ効果を用いた気流分級機で微粉砕物を分級
し、重量平均径が5.8μmであり、SF−1が16
5、SF−2が155の粉砕法のシアントナー粒子を得
た。得られたシアントナー粒子にイソブチルトリメトキ
シシランで疎水化した一次粒径約20nmの酸化チタン
微粒子(BET比表面積100m2/g)を2重量部外
添し、流動性に優れたシアントナー27を得た。
【0325】上記トナーと平均粒径約35μmのアクリ
ル樹脂コート磁性フェライトキャリヤを7:93の重量
比で混合して二成分現像剤(E)を調製した。得られた
トナーの物性を表5に示す。
【0326】トナー製造例51 ・カーボンブラック(平均粒径60nm) 5重量部 ・スチレン−アクリル酸ブチル−マレイン酸ブチルハーフエステル共重合体 (低分子量側ピーク:分子量約5000,ガラス転移点Tg:58℃) 100重量部 ・負荷電性制御剤(モノアゾ染料の鉄錯体) 2重量部 ・離型剤(低分子量ポリオレフィン) 2重量部
【0327】上記材料をブレンダーにて混合し、130
℃に加熱した二軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却
した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェ
ットミルで微粉砕し、得られた微粉砕物をコアンダ効果
を用いた多分割分級機にて厳密に分級して黒色トナー粒
子を得た。該トナー粒子を熱機械的衝撃力(処理温度6
0℃)により表面処理し、得られたトナー粒子100重
量部に対し2.0重量部の前述の酸化チタン微粒子を添
加し、混合機にて混合し黒色のトナー28を得た。
【0328】得られた黒色トナーの重量平均粒径は5.
8μmであり、SF−1は140であり、SF−2は1
30であった。得られたトナーの物性を表5に示す。
【0329】このトナー7重量部に対して、アクリル樹
脂コートされた磁性フェライトキャリア93重量部を混
合し現像剤(F)とした。
【0330】トナー製造例52 イオン交換水710重量部に、0.1M−Na3PO4
溶液450重量部を投入し、60℃に加温した後、TK
式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、1200
0rpmに撹拌した。これに1.0M−CaCl2水溶
液68重量部を徐々に添加し、Ca3(PO42の微粒
子を含む水系媒体を得た。これに、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム0.1重量部を添加混合した。
【0331】 ・スチレンモノマー 165重量部 ・n−ブチルアクリレートモノマー 35重量部 ・着色剤[カーボンブラック(平均粒径60nm)] 15重量部 ・負荷電性制御剤(ジアルキルサリチル酸金属化合物) 3重量部 ・極性レジン(飽和ポリエテル樹脂) 10重量部 ・離型剤[エステルワックス(融点70℃)] 50重量部
【0332】上記材料を60℃に加温し、TK式ホモミ
キサー(特殊機化工業製)を用いて、12000rpm
にて均一に溶解,分散した。これに、重合開始剤2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1
0重量部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
【0333】前記水系媒体中に上記重合性単量体組成物
を投入し、60℃,N2雰囲気下において、TK式ホモ
ミキサーにて10000rpmで10分間撹拌し、重合
性単量体組成物を造粒した。その後、パドル撹拌翼で撹
拌しつつ、80℃に昇温し、10時間反応させた。重合
反応終了後、減圧下で残存モノマーを留去し、冷却後、
塩酸を加えリン酸カルシウムを溶解させた後、重量平均
粒径1μmの着色懸濁粒子を得た。次いで、60℃まで
加熱し、これをpH7に調整し、さらに90℃まで加熱
し、2時間この温度に保った後、ろ過,水洗,乾燥をし
て、重量平均粒径6.3μmの凝集粒子で形成された非
磁性の負荷電性黒色トナー粒子を得た。
【0334】得られた黒色トナー粒子100重量部に対
して、イソブチルトリメトキシシランで処理したBET
法による比表面積が100m2/gである疎水性酸化チ
タン2.0重量部を外添して、黒色のトナー29を得
た。このトナー7重量部に対し、アクリル樹脂コートさ
れた35μmの磁性フェライトキャリア93重量部を混
合し、現像剤(G)とした。
【0335】トナー製造例53 トナー製造例48において、疎水化処理をしないシリカ
(BET比表面積180m2/g)を使用する以外は同
様にして、黒色トナー30を得た。これを現像剤(H)
とする。
【0336】トナー製造例54 トナー製造例46において、イソブチルトリメトキシシ
ランで処理したアルミナ(BET比表面積160m2
g)を使用する以外は同様にしてシアン色のトナー31
を得、同様にして現像剤(I)を調製した。
【0337】トナーの製造例55 トナー製造例46において、酸化チタンのかわりにトナ
ー製造例48で使用した疎水性シリカを使用する以外は
トナー製造例46と同様にしてシアン色のトナー32を
得、同様にして現像剤(J)を調製した。
【0338】トナー製造例56,57及び58 トナー製造例45,46,47において、80℃重合反
応後、さらにオートクレーブ中で120℃,5時間反応
させる以外は同様にして、各色トナーを調製し、さらに
同様にしてマゼンタ現像剤(K),シアン現像剤
(L),イエロー現像剤(M)を得た。
【0339】トナー製造例59 トナー製造例45において、着色剤としてカーボンブラ
ックを使用する以外は同様にしてトナーを調製し、同様
にして黒色現像剤(N)を得た。
【0340】
【表5】
【0341】実施例24 一次帯電ローラーとしてナイロン樹脂で被覆された導電
性カーボンを分散したゴムローラー(直径12mm,当
接圧50g/cm)を使用し、静電潜像担持体として感
光体3のOPC感光ドラムを用いレーザー露光(600
dpi)により暗部電位VD=−600V,明部電位VL
=−100Vのデジタル潜像を形成した。黒現像器には
図2の構成のものを、図1の現像器4−4の位置で用
い、黒色の磁性トナー用担持体として下記の構成の層厚
約7μm,JIS中心線平均粗さ(Ra)2.2μmの
樹脂層を、表面をブラストした直径16mmのステンレ
ス円筒上に形成した現像スリーブを作製した。
【0342】 ・フェノール樹脂 100重量部 ・グラファイト(粒径約7μm) 90重量部 ・カーボンブラック 10重量部
【0343】次いで、OPC感光ドラムと該現像スリー
ブとの間隙(S−D間)を300μmとし現像磁極80
mT(800ガウス)、トナー規制部材として厚み1.
0mm,自由長10mmのウレタンゴム製ブレードを1
4.7N/m(15g/cm)の線圧で当接させた。現
像バイアスとして直流バイアス成分Vdc=−450
V,重畳する交流バイアス成分Vpp=1200V,f
=2000Hzを用いた。
【0344】OPC感光ドラムクリーニングブレードと
して厚み2.0mm,自由長8mmのウレタンゴム製ブ
レードを24.5N/m(25g/cm)の線圧で当接
させた。プロセススピードは94mm/secとし、現
像スリーブの周速Vtと感光体周速Vの比Vt/Vを
1.5として順方向に回転させた。磁性トナーとしては
現像剤(D)を使用した。
【0345】マゼンタトナー,シアントナーおよびイエ
ロートナーはトナー製造例45〜47の現像剤(A)〜
(C)で調製された二成分現像剤を用い、それぞれ図1
に示す現像器4−1,4−2,4−3に導入し磁気ブラ
シ現像法により前述の画像形成条件で、23℃,65%
RH環境下で各色トナーのトナー像を反転現像方法によ
り形成した。OPC感光ドラムから各色トナー像を逐次
中間転写体5に転写し、中間転写体5上の4色のトナー
像を、秤量75g/m2の転写材(普通紙)へ転写し、
転写材上の4色トナー像を加熱加圧定着手段により熱定
着をおこなった。
【0346】この時のOPC感光ドラムから中間転写体
5への各色トナーの転写効率は95〜98%であり、中
間転写体5から転写材6への転写効率は95〜98%と
なり、総合的にも90.3〜96.0%と高い転写効率
を示し、混色性に優れ、転写中抜けもなく、画像上に飛
び散りのない良好な画像が得られた。
【0347】比較例11 シアン現像剤として現像剤(E)及び磁性トナーG(S
F−2=151)を使用する以外は、実施例24と同様
に画出しを行ったところ、ベタ画像の転写効率が低下し
た。その結果、200dpiでは実用上問題ないが、4
00dpiでは飛び散りは良好なものの、若干ハイライ
トの再現性が低下した。
【0348】そこで次に、転写性を上げるために、転写
電流を上げてみたが、ベタの転写性向上と飛び散りの両
立は達成できなかった。
【0349】これは、シアントナーのSF−2が、黒色
トナーのSF−2より大きくなり過ぎ、適正な転写条件
が設定できず、飛び散りを抑えた状態では転写性が低下
したためと推測される。
【0350】比較例12 現像剤(D)のかわりに、トナー26(無機微粉体未外
添)を使用する以外は実施例24と同様に画出しを行っ
たところ、ベタ画像の転写効率が極端に低下した。転写
中抜けも悪く、ハイライトのガサツキも目立ってしまっ
た。
【0351】実施例25 実施例24において、黒色用現像器を二成分用に変換し
て現像剤(F)を使用する以外は同様に画出しを行った
ところ、黒色トナーのベタ転写効率は良好で、転写中抜
け,ハイライトのガサツキ,転写飛び散りもなく良好な
結果が得られた。
【0352】実施例26 実施例24において、マゼンタ,シアン,イエローの現
像装置を非磁性一成分現像方式になるように改造し、現
像条件を現像剤担持体とOPC感光ドラムの間隙を30
0μmとし、現像電界として300Vの直流電界およ
び、2kHz,2kDppの交流電界を重畳印加してキ
ャリアを使用しないで画出しを行ったところ、実施例2
4同様良好な結果が得られた。
【0353】実施例27 実施例24において、黒色現像剤(G)を使用する以外
は同様に画出しを行ったところ、黒色トナーのベタの転
写効率が95%と若干低下した。
【0354】実施例28 実施例24において黒色現像剤(H)を使用する以外は
同様に画出しを行ったところ、ベタの転写効率,中抜け
ともに実施例24に比べて低下した。
【0355】実施例29 実施例24においてシアン現像剤(I)を使用する以外
は、同様に画出しを行ったところ、良好な結果が得られ
た。
【0356】実施例30 実施例24において、シアン現像剤(J)を使用する以
外は同様に画出しを行ったところ、良好な結果が得られ
た。
【0357】実施例31 実施例25において、現像剤(K)〜(N)を使用する
以外は同様にして画出しを行ったところ、良好な結果が
得られた。
【0358】以上の各実施例及び比較例の評価結果を表
6に示す。
【0359】
【表6】
【0360】
【発明の効果】本発明は静電潜像担持体上のトナー像を
バイアスが印加されている中間転写材へ転写し、中間転
写体上のトナー像を転写材へ転写する画像形成方法にお
いて、高画像濃度・潜像再現性を保持しつつ、転写中抜
け及び転写効率を向上することが可能でありさらに、高
品位で鮮鋭な画像を得ることができる。
【0361】また、本発明の画像形成方法,画像形成装
置及びトナーキットはオリジナル画像を良好に再現した
多色画像又はフルカラー画像を種々の転写材に形成し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に好適に使用されるフルカラー画像形成
用電子写真装置の一例を示す概略図である。
【図2】一成分磁性現像用の黒用現像器の一例を示す概
略図である。
【図3】本発明に好ましく用いる感光体の構成の一例を
示す概略図である。
【図4】トナーの帯電量を測定する帯電量測定装置の概
略図である。
【図5】“転写中抜け”のない良好な画像(a)および
“転写中抜け”が生じている不良な画像(b)を示す図
である。
【図6】トナーの形状係数SF−1,SF−2に関す
る、本発明の範囲を示す図である。
【図7】第2転写工程の転写手段として転写ベルトを有
する本発明に好適に使用されるフルカラー画像形成用電
子写真装置の一例を示す概略図である。
【図8】中間転写体としてエンドレスベルトを有する本
発明に好適に使用されるフルカラー画像形成用電子写真
装置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】 1 感光体(静電潜像担持体) 2 帯電ローラー 3 露光 4 4色現像器(4−1,4−2,4−3,4−4) 5 中間転写体 6 転写材 7 転写ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 374 381 (31)優先権主張番号 特願平7−94160 (32)優先日 平7(1995)3月29日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 西尾 由紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉田 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岡戸 謙次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鵜飼 俊幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (96)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を現像剤で現像して静電潜像担
    持体上にトナー像を形成する現像工程、 該トナー像を電圧が印加されている中間転写体上に転写
    する一次転写工程、及び電圧が印加されている転写手段
    を転写材に押圧させながら該中間転写体上のトナー像を
    該転写材上へ転写する二次転写工程を少なくとも有する
    画像形成方法であり、 該現像剤は、トナーを有し、 該トナーが、少なくとも結着樹脂中に着色剤が分散され
    た黒色トナー粒子と無機微粉体を有する黒色トナーであ
    り、該黒色トナーの形状係数SF−1の値が110<S
    F−1≦180であり、形状係数SF−2の値が110
    <SF−2≦140であり、SF−2の値から100を
    引いた値BとSF−1の値から100を引いた値Aとの
    比B/Aの値が1.0以下であることを特徴とする画像
    形成方法。
  2. 【請求項2】 該現像剤は、黒色トナー,イエロートナ
    ー,マゼンタトナー又はシアントナーから選択されるト
    ナーを有し、該黒色トナーのBET法によって測定され
    た単位体積あたりの比表面積Sb(m2/cm3)と、ト
    ナーを真球と仮定した際の重量平均粒径から算出した単
    位体積あたりの比表面積St(m2/cm3)とが下記条
    件 3.0≦Sb/St≦7.0 かつ、 Sb≧St×1.5+1.5 を満足する請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 該黒色トナーが結着樹脂100重量部に
    対し、磁性体30〜200重量部を含有する磁性トナー
    であり、該磁性トナーの形状係数SF−1の値が120
    ≦SF−1≦160であり、かつSF−2の値が115
    ≦SF−2≦140である請求項1又は2に記載の画像
    形成方法。
  4. 【請求項4】 該黒色トナーは比B/Aの値が0.20
    〜0.90である請求項1乃至3のいずれかに記載の画
    像形成方法。
  5. 【請求項5】 該黒色トナーの単位体積あたりの帯電量
    が30〜80C/m3である請求項1乃至4のいずれか
    に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 該無機微粉体がチタニア,アルミナ,シ
    リカあるいはその複酸化物からなるグループから選ばれ
    る無機微粉体である請求項1乃至5のいずれかに記載の
    画像形成方法。
  7. 【請求項7】 該無機微粉体が疎水化処理されている請
    求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 該無機微粉体が少なくともシリコーンオ
    イルで処理されたものである請求項7に記載の画像形成
    方法。
  9. 【請求項9】 該無機微粉体は一次粒径が30nm以下
    であり、該トナーは平均粒径30nmを超える第2の微
    粉体をさらに有している請求項1乃至8のいずれかに記
    載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 該第2の微粉体は、無機微粉体である
    請求項9に記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 該第2の微粉体は、樹脂微粉体である
    請求項9に記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 該第2の微粉体は、実質的に球形であ
    る請求項9乃至11のいずれかに記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 該黒色トナー粒子は、BET法によっ
    て測定された体積あたりの比表面積が1.2〜2.5m
    2/cm3である請求項1乃至12のいずれかに記載の画
    像形成方法。
  14. 【請求項14】 該黒色トナー粒子は、1nm〜100
    nmの細孔の積算細孔面積比率曲線における60%細孔
    半径が3.5nm以下である請求項1乃至13のいずれ
    かに記載の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 該黒色トナーは、GPCで測定される
    分子量分布において、低分子量側のピークが3000〜
    15000の範囲にある請求項1乃至14のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  16. 【請求項16】 静電潜像がイエロートナーを有する現
    像剤で現像されて静電潜像担持体上にイエロートナー像
    を形成し、次いでイエロートナー像が中間転写体上に転
    写され;静電潜像がマゼンタトナーを有する現像剤で現
    像されて静電潜像担持体上にマゼンタトナー像を形成
    し、次いでマゼンタトナー像が中間転写体上に転写さ
    れ;静電潜像がシアントナーを有する現像剤で現像され
    て静電潜像担持体上にシアントナー像を形成し、次いで
    シアントナー像が中間転写体上に転写され;静電潜像が
    黒色トナーを有する現像剤で現像されて静電潜像担持体
    上に黒色トナー像を形成し、次いで黒色トナー像が中間
    転写体上に転写され;中間転写体上のイエロートナー
    像,マゼンタトナー像,シアントナー像及び黒色トナー
    像が転写材へ転写される請求項1乃至15のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】 黒色トナーは、SF−2の値がイエロ
    ートナー,マゼンタトナー及びシアントナーのSF−2
    の値よりも5以上大きい請求項16に記載の画像形成方
    法。
  18. 【請求項18】 イエロートナーは、SF−1が100
    乃至170であり且つSF−2が100乃至139であ
    り、マゼンタトナーは、SF−1が100乃至170で
    あり且つSF−2が100乃至139であり、シアント
    ナーはSF−1が100乃至170であり且つSF−2
    が100乃至139である請求項16又は17に記載の
    画像形成方法。
  19. 【請求項19】 イエロートナーは、SF−1が100
    乃至160であり且つSF−2が100乃至130であ
    り、マゼンタトナーは、SF−1が100乃至160で
    あり且つSF−2が100乃至130であり、シアント
    ナーはSF−1が100乃至160であり且つSF−2
    が100乃至130である請求項16又は17に記載の
    画像形成方法。
  20. 【請求項20】 イエロートナーは、SF−1が100
    乃至150であり且つSF−2が100乃至125であ
    り、マゼンタトナーは、SF−1が100乃至150で
    あり且つSF−2が100乃至125であり、シアント
    ナーはSF−1が100乃至150であり且つSF−2
    が100乃至125である請求項16又は17に記載の
    画像形成方法。
  21. 【請求項21】 黒色トナーが磁性トナーであり、イエ
    ロートナーが非磁性トナーであり、マゼンタトナーが非
    磁性トナーであり、シアントナーが非磁性トナーである
    請求項16乃至20のいずれかに記載の画像形成方法。
  22. 【請求項22】 黒色トナー,イエロートナー,マゼン
    タトナー及びシアントナーが非磁性トナーである請求項
    16乃至20のいずれかに記載の画像形成方法。
  23. 【請求項23】 黒色トナーは、結着樹脂及び黒色着色
    剤を少なくとも有する混合物を溶融混練し、溶融物を冷
    却し、冷却された溶融物を粉砕することによって生成さ
    れた黒色トナー粒子を有し、 イエロートナーは、重合性単量体及びイエロー着色剤を
    少なくとも含有する重合性単量体組成物の微粒子を水系
    媒体中で重合することによって生成されたイエロートナ
    ー粒子を有し、 マゼンタトナーは、重合性単量体及びマゼンタ着色剤を
    少なくとも含有する重合性単量体組成物の微粒子を水系
    媒体中で重合することによって生成されたマゼンタトナ
    ー粒子を有し、 シアントナーは、重合性単量体及びシアン着色剤を少な
    くとも含有する重合性単量体組成物の微粒子を水系媒体
    中で重合することによって生成されたシアントナー粒子
    を有する請求項16乃至22のいずれかに記載の画像形
    成方法。
  24. 【請求項24】 該静電潜像担持体は、表面の水に対す
    る接触角が85度以上である請求項1乃至23のいずれ
    かに記載の画像形成方法。
  25. 【請求項25】 該静電潜像担持体の表面層にフッ素原
    子を有する物質を含有する請求項1乃至24のいずれか
    に記載の画像形成方法。
  26. 【請求項26】 フッ素原子を有する物質が、フッ素原
    子を有する化合物又は樹脂の微粉体である請求項25に
    記載の画像形成方法。
  27. 【請求項27】 該中間転写体及び該転写手段の表面が
    弾性層から構成されており、該中間転写体の体積固有抵
    抗値が転写手段の体積固有抵抗値より低い値を示し且つ
    該中間転写体の表面硬度が、JIS・K−6301で測
    定して10〜40度の範囲を有し且つ、転写手段の表面
    の硬度を中間転写体の硬度よりも大きくし、転写手段を
    中間転写体に押圧し中間転写体側に凹形状のニップを形
    成せしめ、転写手段に電圧を印加し転写材上にトナー像
    を転写せしめる請求項1乃至26のいずれかに記載の画
    像形成方法。
  28. 【請求項28】 中間転写体は、トナー像を担持するた
    めの円筒状ドラムを有する請求項1乃至27のいずれか
    に記載の画像形成方法。
  29. 【請求項29】 中間転写体は、トナー像を担持するた
    めのエンドレスベルトを有する請求項1乃至27のいず
    れかに記載の画像形成方法。
  30. 【請求項30】 中間転写体は、トナー像を担持するた
    めの円筒状ドラムを有し、円筒状ドラム上に担持された
    トナー像を転写材へ転写するための転写ベルトを転写手
    段は有する請求項1乃至27のいずれかに記載の画像形
    成方法。
  31. 【請求項31】 中間転写体は、トナー像を担持するた
    めのエンドレスベルトを有し、エンドレスベルト上に担
    持されたトナー像を転写材へ転写するための転写ローラ
    ーを転写手段は有する請求項1乃至27のいずれかに記
    載の画像形成方法。
  32. 【請求項32】 黒色トナーは、液体潤滑剤を含有して
    いる請求項1乃至31のいずれかに記載の画像形成方
    法。
  33. 【請求項33】 液体潤滑剤が、液体潤滑剤を20〜9
    0重量%含有した潤滑担体粒子の形態でトナー中に含有
    されている請求項32に記載の画像形成方法。
  34. 【請求項34】 黒色トナーは、磁性トナーであり、磁
    性トナーに含有される磁性体に液体潤滑剤が担持されて
    いる請求項32又は33に記載の画像形成方法。
  35. 【請求項35】 液体潤滑剤の25℃における粘度が1
    0〜20万cStである請求項32乃至34のいずれか
    に記載の画像形成方法。
  36. 【請求項36】 静電潜像担持体,静電潜像担持体上に
    トナー像を形成するための現像剤を有する現像手段,静
    電潜像担持体から転写されるトナー像を担持するため
    の、バイアス印加手段を有する中間転写体,及び中間転
    写体上のトナー像を転写材へ転写するための、バイアス
    印加手段を有する中間転写体を押圧するように設置され
    ている転写手段を少なくとも有する画像形成装置であ
    り、 該現像剤は、トナーを有し、 該トナーが、少なくとも結着樹脂中に着色剤が分散され
    た黒色トナー粒子と無機微粉体を有する黒色トナーであ
    り、該黒色トナーの形状係数SF−1の値が110<S
    F−1≦180であり、形状係数SF−2の値が110
    <SF−2≦140であり、SF−2の値から100を
    引いた値BとSF−1の値から100を引いた値Aとの
    比B/Aの値が1.0以下であることを特徴とする画像
    形成装置。
  37. 【請求項37】 該黒色トナーのBET法によって測定
    された単位体積あたりの比表面積Sb(m2/cm3
    と、該黒色トナーを真球と仮定した際の重量平均粒径か
    ら算出した単位体積あたりの比表面積St(m2/c
    3)とが下記条件 3.0≦Sb/St≦7.0 かつ、 Sb≧St×1.5+1.5 を満足する請求項36に記載の画像形成装置。
  38. 【請求項38】 該黒色トナーが結着樹脂100重量部
    に対し、磁性体30〜200重量部を含有する磁性トナ
    ーであり、該磁性トナーの形状係数SF−1の値が12
    0≦SF−1≦160であり、かつSF−2の値が11
    5≦SF−2≦140である請求項36又は37に記載
    の画像形成装置。
  39. 【請求項39】 該黒色トナーは比B/Aの値が0.2
    0〜0.90である請求項36乃至38のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  40. 【請求項40】 該黒色トナーの単位体積あたりの帯電
    量が30〜80C/m3である請求項36乃至39のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
  41. 【請求項41】 該無機微粉体がチタニア,アルミナ,
    シリカあるいはその複酸化物からなるグループから選ば
    れる無機微粉体である請求項36乃至40のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  42. 【請求項42】 該無機微粉体が疎水化処理されている
    請求項36乃至41のいずれかに記載の画像形成装置。
  43. 【請求項43】 該無機微粉体が少なくともシリコーン
    オイルで処理されたものである請求項42に記載の画像
    形成装置。
  44. 【請求項44】 該無機微粉体は一次粒径が30nm以
    下であり、該トナーは平均粒径30nmを超える第2の
    微粉体をさらに有している請求項36乃至43のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  45. 【請求項45】 該第2の微粉体は、無機微粉体である
    請求項44に記載の画像形成装置。
  46. 【請求項46】 該第2の微粉体は、樹脂微粉体である
    請求項44に記載の画像形成装置。
  47. 【請求項47】 該第2の微粉体は、実質的に球形であ
    る請求項44乃至46のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  48. 【請求項48】 該黒色トナー粒子は、BET法によっ
    て測定された体積あたりの比表面積が1.2〜2.5m
    2/cm3である請求項36乃至47のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  49. 【請求項49】 該黒色トナー粒子は、1nm〜100
    nmの細孔の積算細孔面積比率曲線における60%細孔
    半径が3.5nm以下である請求項36乃至48のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  50. 【請求項50】 該黒色トナーは、GPCで測定される
    分子量分布において、低分子量側のピークが3000〜
    15000の範囲にある請求項36乃至49のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  51. 【請求項51】 静電潜像がイエロートナーを有する現
    像剤で現像されて静電潜像担持体上にイエロートナー像
    を形成し、次いでイエロートナー像が中間転写体上に転
    写され;静電潜像がマゼンタトナーを有する現像剤で現
    像されて静電潜像担持体上にマゼンタトナー像を形成
    し、次いでマゼンタトナー像が中間転写体上に転写さ
    れ;静電潜像がシアントナーを有する現像剤で現像され
    て静電潜像担持体上にシアントナー像を形成し、次いで
    シアントナー像が中間転写体上に転写され;静電潜像が
    黒色トナーを有する現像剤で現像されて静電潜像担持体
    上に黒色トナー像を形成し、次いで黒色トナー像が中間
    転写体上に転写され;中間転写体上のイエロートナー
    像,マゼンタトナー像,シアントナー像及び黒色トナー
    像が転写材へ転写される請求項36乃至50のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  52. 【請求項52】 黒色トナーは、SF−2の値がイエロ
    ートナー,マゼンタトナー及びシアントナーのSF−2
    の値よりも5以上大きい請求項51に記載の画像形成装
    置。
  53. 【請求項53】 イエロートナーは、SF−1が100
    乃至170であり且つSF−2が100乃至139であ
    り、マゼンタトナーは、SF−1が100乃至170で
    あり且つSF−2が100乃至139であり、シアント
    ナーはSF−1が100乃至170であり且つSF−2
    が100乃至139である請求項51又は52に記載の
    画像形成装置。
  54. 【請求項54】 イエロートナーは、SF−1が100
    乃至160であり且つSF−2が100乃至130であ
    り、マゼンタトナーは、SF−1が100乃至160で
    あり且つSF−2が100乃至130であり、シアント
    ナーはSF−1が100乃至160であり且つSF−2
    が100乃至130である請求項51又は52に記載の
    画像形成装置。
  55. 【請求項55】 イエロートナーは、SF−1が100
    乃至150であり且つSF−2が100乃至125であ
    り、マゼンタトナーは、SF−1が100乃至150で
    あり且つSF−2が100乃至125であり、シアント
    ナーはSF−1が100乃至150であり且つSF−2
    が100乃至125である請求項51又は52に記載の
    画像形成装置。
  56. 【請求項56】 黒色トナーが磁性トナーであり、イエ
    ロートナーが非磁性トナーであり、マゼンタトナーが非
    磁性トナーであり、シアントナーが非磁性トナーである
    請求項51乃至55のいずれかに記載の画像形成装置。
  57. 【請求項57】 黒色トナー,イエロートナー,マゼン
    タトナー及びシアントナーが非磁性トナーである請求項
    51乃至55のいずれかに記載の画像形成装置。
  58. 【請求項58】 黒色トナーは、結着樹脂及び黒色着色
    剤を少なくとも有する混合物を溶融混練し、溶融物を冷
    却し、冷却された溶融物を粉砕することによって生成さ
    れた黒色トナー粒子を有し、 イエロートナーは、重合性単量体及びイエロー着色剤を
    少なくとも含有する重合性単量体組成物の微粒子を水系
    媒体中で重合することによって生成されたイエロートナ
    ー粒子を有し、 マゼンタトナーは、重合性単量体及びマゼンタ着色剤を
    少なくとも含有する重合性単量体組成物の微粒子を水系
    媒体中で重合することによって生成されたマゼンタトナ
    ー粒子を有し、 シアントナーは、重合性単量体及びシアン着色剤を少な
    くとも含有する重合性単量体組成物の微粒子を水系媒体
    中で重合することによって生成されたシアントナー粒子
    を有する請求項51乃至57のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  59. 【請求項59】 該静電潜像担持体は、表面の水に対す
    る接触角が85度以上である請求項36乃至58のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  60. 【請求項60】 該静電潜像担持体の表面層にフッ素原
    子を有する物質を含有する請求項36乃至59のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  61. 【請求項61】 フッ素原子を有する物質が、フッ素原
    子を有する化合物又は樹脂の微粉体である請求項60に
    記載の画像形成装置。
  62. 【請求項62】 該中間転写体及び該転写手段の表面が
    弾性層から構成されており、該中間転写体の体積固有抵
    抗値が転写手段の体積固有抵抗値より低い値を示し且つ
    該中間転写体の表面硬度が、JIS・K−6301で測
    定して10〜40度の範囲を有し且つ、転写手段の表面
    の硬度を中間転写体の硬度よりも大きくし、転写手段を
    中間転写体に押圧し中間転写体側に凹形状のニップを形
    成せしめ、転写手段に電圧を印加し転写材上にトナー像
    を転写せしめる請求項36乃至61のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  63. 【請求項63】 中間転写体は、トナー像を担持するた
    めの円筒状ドラムを有する請求項36乃至62のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  64. 【請求項64】 中間転写体は、トナー像を担持するた
    めのエンドレスベルトを有する請求項36乃至62のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
  65. 【請求項65】 中間転写体は、トナー像を担持するた
    めの円筒状ドラムを有し、円筒状ドラム上に担持された
    トナー像を転写材へ転写するための転写ベルトを転写手
    段は有する請求項36乃至62のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  66. 【請求項66】 中間転写体は、トナー像を担持するた
    めのエンドレスベルトを有し、エンドレスベルト上に担
    持されたトナー像を転写材へ転写するための転写ローラ
    ーを転写手段は有する請求項36乃至62のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  67. 【請求項67】 黒色トナーは、液体潤滑剤を含有して
    いる請求項36乃至66のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  68. 【請求項68】 液体潤滑剤が、液体潤滑剤を20〜9
    0重量%含有した潤滑担体粒子の形態でトナー中に含有
    されている請求項67に記載の画像形成装置。
  69. 【請求項69】 黒色トナーは、磁性トナーであり、磁
    性トナーに含有される磁性体に液体潤滑剤が担持されて
    いる請求項67又は68に記載の画像形成装置。
  70. 【請求項70】 液体潤滑剤の25℃における粘度が1
    0〜20万cStである請求項67乃至69のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  71. 【請求項71】 少なくともイエロー系着色剤と結着樹
    脂とを含有するイエロートナー粒子及び無機微粉体を有
    するイエロートナーと、 少なくともマゼンタ系着色剤と結着樹脂とを含有するマ
    ゼンタトナー粒子及び無機微粉体を有するマゼンタトナ
    ーと、 少なくともシアン系着色剤と結着樹脂とを含有するシア
    ントナー粒子及び無機微粉体を有するシアントナーと、 少なくともカーボンブラックまたは/および磁性体と結
    着樹脂とを含有する黒色トナー粒子及び無機微粉体を有
    する黒色トナーを有するトナーキットにおいて、 該黒色トナーは形状係数SF−2の値が140以下であ
    り且つイエロートナー,マゼンタトナー及びシアントナ
    ーの形状係数SF−2より大きいことを特徴とするトナ
    ーキット。
  72. 【請求項72】 該黒色トナーの形状係数SF−2が1
    20乃至160である請求項71に記載のトナーキッ
    ト。
  73. 【請求項73】 該黒色トナーは、磁性トナーであり、
    該イエロートナー,マゼンタトナー及びシアントナーは
    非磁性トナーである請求項71又は72に記載のトナー
    キット。
  74. 【請求項74】 各色トナーのBET法によって測定さ
    れた単位体積あたりの比表面積Sb(m2/cm3)と、
    各色トナーを真球と仮定した際の重量平均粒径から算出
    した単位体積あたりの比表面積St(m2/cm3)とが
    下記条件 3.0≦Sb/St≦7.0 かつ、 Sb≧St×1.5+1.5 を満足する請求項71乃至73のいずれかに記載のトナ
    ーキット。
  75. 【請求項75】 該黒色トナーが結着樹脂100重量部
    に対し、磁性体30〜200重量部を含有する磁性トナ
    ーであり、該磁性トナーの形状係数SF−1の値が12
    0≦SF−1≦160であり、かつSF−2の値が11
    5≦SF−2≦140である請求項71乃至74のいず
    れかに記載のトナーキット。
  76. 【請求項76】 各色トナーは比B/Aの値が0.20
    〜0.90である請求項71乃至75のいずれかに記載
    のトナーキット。
  77. 【請求項77】 各色トナーの単位体積あたりの帯電量
    が30〜80C/m3である請求項71乃至76のいず
    れかに記載のトナーキット。
  78. 【請求項78】 該無機微粉体がチタニア,アルミナ,
    シリカあるいはその複酸化物からなるグループから選ば
    れる無機微粉体である請求項71乃至77のいずれかに
    記載のトナーキット。
  79. 【請求項79】 該無機微粉体が疎水化処理されている
    請求項71乃至78のいずれかに記載のトナーキット。
  80. 【請求項80】 該無機微粉体が少なくともシリコーン
    オイルで処理されたものである請求項79に記載のトナ
    ーキット。
  81. 【請求項81】 該無機微粉体は一次粒径が30nm以
    下であり、該トナーは平均粒径30nmを超える第2の
    微粉体をさらに有している請求項71乃至80のいずれ
    かに記載のトナーキット。
  82. 【請求項82】 該第2の微粉体は、無機微粉体である
    請求項81に記載のトナーキット。
  83. 【請求項83】 該第2の微粉体は、樹脂微粉体である
    請求項81に記載のトナーキット。
  84. 【請求項84】 該第2の微粉体は、実質的に球形であ
    る請求項81乃至83のいずれかに記載のトナーキッ
    ト。
  85. 【請求項85】 該トナー粒子は、BET法によって測
    定された体積あたりの比表面積が1.2〜2.5m2
    cm3である請求項71乃至84のいずれかに記載のト
    ナーキット。
  86. 【請求項86】 該トナー粒子は、1nm〜100nm
    の細孔の積算細孔面積比率曲線における60%細孔半径
    が3.5nm以下である請求項71乃至85のいずれか
    に記載のトナーキット。
  87. 【請求項87】 該トナーは、GPCで測定される分子
    量分布において、低分子量側のピークが3000〜15
    000の範囲にある請求項71乃至86のいずれかに記
    載のトナーキット。
  88. 【請求項88】 黒色トナーは、SF−2の値がイエロ
    ートナー,マゼンタトナー及びシアントナーのSF−2
    の値よりも5以上大きい請求項71乃至87のいずれか
    に記載のトナーキット。
  89. 【請求項89】 イエロートナーは、SF−1が100
    乃至170であり且つSF−2が100乃至139であ
    り、マゼンタトナーは、SF−1が100乃至170で
    あり且つSF−2が100乃至139であり、シアント
    ナーはSF−1が100乃至170であり且つSF−2
    が100乃至139である請求項71乃至88のいずれ
    かに記載のトナーキット。
  90. 【請求項90】 イエロートナーは、SF−1が100
    乃至160であり且つSF−2が100乃至130であ
    り、マゼンタトナーは、SF−1が100乃至160で
    あり且つSF−2が100乃至130であり、シアント
    ナーはSF−1が100乃至160であり且つSF−2
    が100乃至130である請求項71乃至88のいずれ
    かに記載のトナーキット。
  91. 【請求項91】 イエロートナーは、SF−1が100
    乃至150であり且つSF−2が100乃至125であ
    り、マゼンタトナーは、SF−1が100乃至150で
    あり且つSF−2が100乃至125であり、シアント
    ナーはSF−1が100乃至150であり且つSF−2
    が100乃至125である請求項71乃至88のいずれ
    かに記載のトナーキット。
  92. 【請求項92】 黒色トナーは、結着樹脂及び黒色着色
    剤を少なくとも有する混合物を溶融混練し、溶融物を冷
    却し、冷却された溶融物を粉砕することによって生成さ
    れた黒色トナー粒子を有し、 イエロートナーは、重合性単量体及びイエロー着色剤を
    少なくとも含有する重合性単量体組成物の微粒子を水系
    媒体中で重合することによって生成されたイエロートナ
    ー粒子を有し、 マゼンタトナーは、重合性単量体及びマゼンタ着色剤を
    少なくとも含有する重合性単量体組成物の微粒子を水系
    媒体中で重合することによって生成されたマゼンタトナ
    ー粒子を有し、 シアントナーは、重合性単量体及びシアン着色剤を少な
    くとも含有する重合性単量体組成物の微粒子を水系媒体
    中で重合することによって生成されたシアントナー粒子
    を有する請求項71乃至91のいずれかに記載のトナー
    キット。
  93. 【請求項93】 黒色トナーは、液体潤滑剤を含有して
    いる請求項71乃至92のいずれかに記載のトナーキッ
    ト。
  94. 【請求項94】 液体潤滑剤が、液体潤滑剤を20〜9
    0重量%含有した潤滑担体粒子の形態でトナー中に含有
    されている請求項93に記載のトナーキット。
  95. 【請求項95】 黒色トナーは、磁性トナーであり、磁
    性トナーに含有される磁性体に液体潤滑剤が担持されて
    いる請求項93又は94に記載のトナーキット。
  96. 【請求項96】 液体潤滑剤の25℃における粘度が1
    0〜20万cStである請求項93乃至95のいずれか
    に記載のトナーキット。
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