JP2000019648A - 映像表示装置および映像表示装置の焦点調節装置 - Google Patents

映像表示装置および映像表示装置の焦点調節装置

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JP2000019648A
JP2000019648A JP10190529A JP19052998A JP2000019648A JP 2000019648 A JP2000019648 A JP 2000019648A JP 10190529 A JP10190529 A JP 10190529A JP 19052998 A JP19052998 A JP 19052998A JP 2000019648 A JP2000019648 A JP 2000019648A
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JP10190529A
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English (en)
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Etsuro Saito
悦朗 斎藤
Chiaki Ikeyama
ちあき 池山
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示映像の焦点調整に要する手間を不要にす
ると共に、ピンぼけのない鮮鋭な映像の表示を可能とす
る。 【解決手段】 スクリーン15上に投影表示された映像
をビデオカメラ12によって撮影してビデオ信号12e
を得る。焦点調節動作制御部16は、ビデオ信号12e
から高周波成分を抽出して評価値を求め、この評価値の
映像フレーム間での変化に基づいて投影レンズ部3を駆
動して、スクリーン15上の映像の焦点調節を行う。映
写装置の動作中においても、自動的に、映像の鮮鋭度を
良好に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像表示手段を備
えた映像表示装置、およびそのような映像表示装置にお
ける焦点調節を行うための映像表示装置の焦点調節装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】映写装置、特に、例えば映画館で使用さ
れるような大型の映写装置においては、小さなサイズの
映画フィルムに記録された映像を投影レンズによって大
きなサイズのスクリーン上に投影するようになってお
り、映像の投影倍率が極めて大きいことから、スクリー
ン上の投影映像を鮮鋭なものとするためには、投影レン
ズの焦点合わせを高精度に行う必要がある。そのため、
従来より、そのような映写装置では、例えば投影レンズ
の位置を前後方向に微調整できるような機構を設け、こ
れをオペレータが適宜操作して焦点調整を行うようにな
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような映写装置に
おいては、スクリーン上の映像の明るさを確保するため
に、大きな光量の照明用光源を必要とし、特に、劇場用
の映写装置では、例えば5〜10kWという大光量の光
源が必要となる。このため、その光源からの熱によって
映写装置自体の温度が上映時間の経過と共に上昇し、映
写装置の構造体自体の寸法が温度の上昇に伴って伸長し
て映画フィルムと投影レンズとの距離が変化したり、あ
るいは投影レンズ自体の焦点距離が変化する場合があ
る。したがって、上映開始当初においてはスクリーン上
の映像が焦点の合った状態であっても、時間の経過と共
に、いわゆるピンぼけ状態となることがある。
【0004】また、映画フィルムに対する投光窓である
ピクチャーゲートの近傍は、例えば150度前後という
高温となるため、映画フィルムが変形(カール)する場
合が多い。さらに、温度変化のみならず、他の要因、例
えば映画フィルムがリールに巻き取られる際に加わる張
力等の機械的な力や館内の湿度の多寡等によっても映画
フィルムの変形が生ずる場合がある。この場合にも、映
画フィルムと投影レンズとの距離が変化する結果、スク
リーン上の映像がピンぼけ状態となる。
【0005】このような事態を防ぐためには、上映中に
オペレータが時々焦点合わせの手動操作をすればよい
が、そのための手間が必要となり、煩雑であると共に、
そのような調整要員の確保のための人件費が必要とな
る。また、手動で焦点合わせを行う場合には、十分に熟
練した者でないと、最終的にスクリーン上の映像が焦点
の合った状態となるようにするまでにピンぼけ状態を何
度か繰り返すことになる場合もある。したがって、上映
中に焦点合わせを手動で行った場合には、画質を一時的
に大きく低下させるおそれもあり、特に有料で観客に映
像を提供する映画館においてはサービス品質の低下につ
ながり、重大な問題となる。
【0006】なお、以上述べた点は、上記のようなフィ
ルムを用いた映写装置ばかりでなく、例えばテレビジョ
ンの映像をスクリーン上に投影表示するプロジェクショ
ンTVや、液晶パネルで形成した映像をスクリーン上に
投影表示する液晶プロジェクタ等においても、程度の差
こそあれ、同様に問題となることである。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、表示映像の焦点調整に要する手間を
不要にすると共に、焦点ぼけのない鮮鋭な映像を表示す
ることができる映像表示装置および映像表示装置の焦点
調節装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の映像表示装置
は、映像を表示する映像表示手段と、映像表示手段によ
り表示される映像の鮮鋭度を高めるための焦点調節を自
動的に行う自動焦点調節手段とを備えたものである。こ
こで、自動焦点調節手段は、映像表示手段により表示さ
れた映像を撮影する撮像手段と、撮像手段によって撮影
された映像を評価する映像評価手段と、映像評価手段に
よる評価結果に応じて焦点調節を行う焦点調節手段とを
含むように構成可能である。この場合、焦点調節手段
は、映像評価手段により得られた評価結果を表す値が所
定の範囲内にある場合にのみ焦点調節を行うようにする
のが好適である。
【0009】また、本発明の映像表示装置では、自動焦
点調節手段が、さらに、映像表示手段により表示された
映像の変化の大きさを検出する変化検出手段を含むよう
に構成し、焦点調節手段が、変化検出手段により検出さ
れた変化の大きさが所定レベルを超えない場合にのみ焦
点調節を行うようにしてもよい。この場合、焦点調節手
段は、さらに、変化検出手段により検出された変化の大
きさが所定の微小範囲内にある場合には、映像評価手段
による評価結果に対応する焦点調節量よりも小さい微小
量ずつ焦点調節を行うようにしてもよい。
【0010】また、本発明の映像表示装置では、自動焦
点調節手段が、映像表示手段における温度を検出するた
めの温度検出手段と、温度検出手段により検出された温
度に応じて焦点調節を行う焦点調節手段とを含むように
構成してもよい。
【0011】また、本発明の映像表示装置では、映像表
示手段がフィルム状記録媒体に記録された映像を投影表
示するものである場合には、自動焦点調節手段が、フィ
ルム状記録媒体の位置を検出するための位置検出手段
と、位置検出手段により検出された位置に応じて焦点調
節を行う焦点調節手段とを含むように構成してもよい。
【0012】本発明に係る映像表示装置の焦点調節装置
は、映像を表示する映像表示手段を備えた映像表示装置
に用いられる装置であって、映像表示手段により表示さ
れる映像の鮮鋭度を高めるための焦点調節を自動的に行
うようにしたものである。
【0013】本発明の映像表示装置または映像表示装置
の焦点調節装置では、映像表示手段により表示される映
像の鮮鋭度を高めるための焦点調節が自動的に行われ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態に係る映像表
示装置としての映写装置の構成を表すものである。この
映写装置は、本体1に設けられ、映画フィルム(以下、
単にフィルムという。)9を連続的に走行させる連続ス
プロケットホイール6,7およびフィルム9を間欠的に
走行させる間欠スプロケットホイール8を含む走行機構
と、この走行機構により走行される映画フィルム9を両
側から挟み込んでフィルム9の面位置を規定するピクチ
ャーゲート部2と、このピクチャーゲート部2で一時停
止したフィルム9に対して光を投射するための光源装置
13と、光源装置13とピクチャーゲート部2との間に
設けられ、光源装置13からの光がフィルム9に到達す
るのを遮断しまたは許容することができるロータリーシ
ャッタ14と、ブラケット4に回転可能に取り付けら
れ、ピクチャーゲート部2のフィルム9を通過した投影
光を集光してスクリーン15上に映像を投影する投影レ
ンズ部3と、この映写装置における焦点調節動作を制御
するための焦点調節動作制御部16とを備えている。な
お、この映写装置全体の制御は、図示しない全体制御部
によって行われるようになっている。ここで、主として
焦点調節動作制御部16、後述するレンズ駆動モータ5
およびビデオカメラ12が、本発明に係る映像表示装置
の焦点調節装置を構成するものに対応する。また、主と
して投影レンズ部3、光源装置13およびスクリーン1
5が本発明における「映像表示手段」に対応する。
【0016】フィルム9は、連続した内容を表す映像フ
レーム(以下、単にフレームという。)が一定間隔で記
録されたものである。このフィルム9は、供給リール1
0から繰り出されて、連続スプロケットホイール6、ピ
クチャーゲート部2、間欠スプロケットホイール8およ
び連続スプロケットホイール7の順に送られ、最後に巻
取リール11によって巻き取られるようになっている。
ピクチャーゲート部2には、光源装置13からの光をフ
ィルム9のフレームに導くための窓穴(図示せず)が形
成されている。
【0017】連続スプロケットホイール6,7は、フィ
ルム9のパーフォレーションに噛み合うことが可能な2
4個のスプロケット(歯)を有する歯付き車であり、4
回転/毎秒の回転速度で連続的に回転するようになって
いる。間欠スプロケットホイール8は、フィルム9のパ
ーフォレーションに噛み合うことが可能な16個のスプ
ロケットを有する歯付き車であり、90度ずつ間欠的に
駆動されて毎秒6回転の速度で回転するようになってい
る。この場合には、間欠スプロケットホイール8の4個
分のスプロケットがフィルム9の1フレームに対応し、
フィルム9のフレームは毎秒24フレームの割合で送ら
れることとなる。但し、連続スプロケットホイール6、
7および間欠スプロケットホイール8の各回転数やスプ
ロケット数は上記の値に限定されない。間欠スプロケッ
トホイール8の回転軸の近傍には、間欠スプロケットホ
イール8の間欠的回転動作を検出するための間欠動作検
出センサ8aが設けられている。この間欠動作検出セン
サ8aからの検出信号は焦点調節動作制御部16に入力
されて、投影レンズ部3の自動焦点調節のための駆動タ
イミングを決定するのに用いられるようになっている。
【0018】光源装置13およびロータリーシャッタ1
4は、ランプハウス20内に設けられている。光源装置
13は、例えばキセノンランプ等の発光ランプ13a
と、例えば回転楕円面等からなる反射鏡13bとを含ん
で構成される。発光ランプ13aは、例えば5〜10k
Wという大光量の光を投射するもので、その熱線によ
り、ピクチャーゲート部2の周辺の部材や投影レンズ部
3等はかなりの高温まで加熱されて熱膨張する。このた
め、ピクチャーゲート部2と投影レンズ部3との距離や
投影レンズ部3の焦点距離自体が変化し、このままで
は、スクリーン15上に投影表示される映像の焦点ぼけ
を引き起こす可能性がある。本実施の形態では、この焦
点ぼけを補正してスクリーン15上の映像の鮮鋭度を保
つために、主として焦点調節動作制御部16、後述する
レンズ駆動モータ5およびビデオカメラ12からなる焦
点調節装置を設けるようにしている。
【0019】ロータリーシャッタ14は、図2に示した
ように、3つの開口部14b〜14dを有する円板によ
って構成され、モータ14aによって一定速度(例え
ば、24回転/毎秒)で回転駆動されるようになってい
る。開口部14b〜14dは、円板を6等分する半径と
2つの同心円とによって囲まれた形状を有している。ロ
ータリーシャッタ14の外周面の一部には検出用部材1
4eが設けられ、また、ロータリーシャッタ14の外周
面と離間した位置にはシャッタタイミングセンサ14f
が設けられている。シャッタタイミングセンサ14f
は、その近傍を検出用部材14eが通過するときにパル
ス信号を出力して、焦点調節動作制御部16に入力する
ようになっている。焦点調節動作制御部16は、シャッ
タタイミングセンサ14fからのパルス信号により、ロ
ータリーシャッタ14の開口部14b〜14dが光源装
置13とピクチャーゲート部2との間の光軸21を横切
って光源装置13からの光がフィルム9を照射すること
となるタイミングを検知できるようになっている。な
お、ロータリーシャッタ14に複数(ここでは、3箇
所)の開口部を設けるようにしているのは、フィルム9
への光照射の繰り返し頻度(すなわち、シャッタの開閉
周波数)を高めることで、スクリーン15上に投影表示
される映像のフリッカ(ちらつき)を軽減するためであ
る。例えば、上記のように、ロータリーシャッタ14の
回転数を24回転/毎秒とし、開口部の数を3箇所とす
ると、シャッタの開閉周波数は72回/秒となる。但
し、ロータリーシャッタ14の回転数や開口部の数は上
記の値に限定されず、また、開口部の形状も上記の形状
には限定されない。
【0020】この映写装置はまた、投影レンズ部3を前
後方向(すなわち、光軸21と平行な方向)に移動させ
ることが可能なレンズ駆動機構を備えている。このレン
ズ駆動機構は、図3の右側に示したように、投影レンズ
部3の鏡筒の周囲に形成されてブラケット4の雌ねじ4
aに噛み合う雄ねじ3bと、投影レンズ部3の鏡筒の周
囲の他の部分に形成されたギア3cと、ブラケット4に
固設されたレンズ駆動モータ5と、レンズ駆動モータ5
の回転軸5aに取り付けられると共に投影レンズ部3の
ギア3cと噛み合うピニオン5bとを含んで構成されて
いる。なお、図3は、投影レンズ部3のレンズ駆動機
構、焦点調節動作制御部16、および後述するビデオカ
メラ12の詳細な構成を表すものである。焦点調節動作
制御部16およびビデオカメラ12については後に詳述
する。レンズ駆動モータ5は、焦点調節動作制御部16
からのレンズ駆動信号16nによって駆動制御されるも
ので、例えばステップモータが用いられる。レンズ駆動
モータ5の後端部には、このレンズ駆動モータ5の回転
量を検出して投影レンズ3の位置を検知するためのロー
タリーエンコーダ5cが配設されている。
【0021】このような構成のレンズ駆動機構では、レ
ンズ駆動モータ5の駆動により回転するピニオン5b
が、これに噛み合うギア3cと一体に投影レンズ部3を
回転させ、これにより、投影レンズ部3を前後方向に移
動させるようになっている。レンズ駆動モータ5の回転
量はロータリーエンコーダ5cによって検出され、モー
タ回転量検出信号16pとして焦点調節動作制御部16
に入力されるようになっている。ここで、主として焦点
調節動作制御部16および上記のレンズ駆動機構が本発
明における「自動焦点調節手段」に対応する。
【0022】この映写装置はまた、スクリーン15上に
投影表示された映像を撮影するためのビデオカメラ12
を備えている。このビデオカメラ12は、図3に示した
ように、レンズ12aと、CCD(電荷結合素子)等か
らなる撮像素子12bと、タイミング回路12cと、信
号処理回路12dとを有している。このビデオカメラ1
2では、スクリーン15上の映像がレンズ12aにより
集光されて撮像素子12b上に結像するようになってい
る。タイミング回路12cは、焦点調節動作制御部16
の後述するタイミングジェネレータ16hから入力され
るタイミング信号16t1を撮像コントロール信号に変
換して撮像素子12bに供給する。撮像素子12bは、
タイミング回路12cからの撮像コントロール信号に同
期して、結像した映像に対応した信号を出力し、信号処
理回路12dに入力する。信号処理回路12dは、入力
された信号に対して信号増幅等の所定の信号処理を行
い、これを24フレーム/秒のビデオ信号12eとして
出力するようになっている。なお、図示の例では、単板
の撮像素子12bを用いて白黒の映像信号(輝度信号)
を得るようにしているが、このほか、RGB(赤緑青)
のそれぞれに対応した撮像素子を3枚用いてカラー映像
信号を得るようにしてもよい。ここで、ビデオカメラ1
2が本発明における「撮像手段」に対応する。
【0023】図3に示したように、焦点調節動作制御部
16は、ビデオカメラ12の信号処理回路12dから出
力された輝度信号が入力される評価値算出回路16a
と、この評価値算出回路16aの出力端に接続されたメ
モリ16bおよび比較器16dと、比較器16dの出力
端に接続された判定器16eと、判定器16eの出力端
に接続されたレンズ駆動信号発生回路16fとを備えて
いる。レンズ駆動信号発生回路16fの出力端は、増幅
器16gを介して投影レンズ部3を駆動するためのレン
ズ駆動モータ5に接続されている。ここで、評価値算出
回路16aが本発明における「映像評価手段」に対応
し、主として判定器16e、レンズ駆動信号発生回路1
6fおよびレンズ駆動モータ5が本発明(請求項2およ
び請求項18)における「焦点調節手段」に対応する。
【0024】評価値算出回路16aは、スクリーン15
上に投影表示された映像の鮮鋭度を表す評価値を算出す
るためのもので、各フレームについて求めた評価値16
kをメモリ16bに書き込むと同時に、比較器16dに
も供給するようになっている。この評価値は、後述する
ように、ビデオカメラ12によって得られた映像信号1
2eから高周波成分を抽出し、これを積分して得られる
値である。
【0025】比較器16dは、評価値算出回路16aか
ら供給された最新の(すなわち、現フレームについて
の)評価値とメモリ16bから読み出した直前の(すな
わち、前フレームについての)評価値とを比較し、その
比較結果を判定器16eに供給する。具体的には、評価
値算出回路16aより供給された評価値からメモリ16
bより読み出した評価値を差し引き、その結果を差分信
号16cとして判定器16eに入力する。
【0026】判定器16eは、比較器16dからの差分
信号16cの値に応じて、スクリーン15上の映像が前
ピン状態か、後ピン状態か、あるいは合焦状態かを判定
し、その判定結果に応じて、調整量指示信号16mをレ
ンズ駆動信号発生回路16fに供給するようになってい
る。ここで、前ピン状態とは、フィルム9の映像が投影
レンズ3によってスクリーン15の手前で合焦している
状態をいい、後ピン状態とは、フィルム9の映像が投影
レンズ3によってスクリーン15の後ろで合焦している
状態をいい、合焦状態とは、フィルム9の映像が投影レ
ンズ3によってスクリーン15上で合焦している状態を
いうものとする。なお、焦点調節動作を開始した当初に
おいては、メモリ16bには初期値としてのダミーデー
タが入っており、この初期値と焦点調節動作を開始した
直後のフレームの評価値との差分が差分信号16cとし
て得られるが、この差分信号16cの値が“0”でなか
った場合には、これから直ちに前ピンによる非合焦状態
なのか後ピンによる非合焦状態なのかを判断することは
できない。そこで、初回のみ、差分信号16cの値の如
何にかかわらず、強制的に投影レンズ部3をいずれかの
方向に少し動かしてみて、次のフレームの評価値を取得
し、次回以降は、その評価値の差分(差分信号16cの
値)がどう変化したかに応じて、前ピン、後ピンの判断
を行うようにする。
【0027】この判定器16eには、合焦ランプ17が
接続されている。判定器16eは、上記の差分信号16
cの値が“0”となって合焦状態となったときに、合焦
ランプ17を点灯させるようになっている。
【0028】レンズ駆動信号発生回路16fは、判定器
16eからの調整量指示信号16mに応じてレンズ駆動
信号16nを出力する。このレンズ駆動信号16nは増
幅器16gで増幅されてレンズ駆動モータ5に供給され
るようになっている。
【0029】焦点調節動作制御部16はまた、ビデオカ
メラ12からのビデオ信号12eが入力されるAF動作
決定回路16jと、各種のタイミング信号を生成するタ
イミングジェネレータ16hとを備えている。AF動作
決定回路16jは、後述するように、ビデオカメラ12
からのビデオ信号12eを監視して、映像の内容の動き
の大きさに応じた指示を与えるためのAF動作決定信号
16qを出力して判定器16eに供給すると共に、一定
の場合には、リセット信号16rを評価値算出回路16
a、メモリ16bおよび比較器16dに入力するように
なっている。タイミングジェネレータ16hは、シャッ
タタイミングセンサ14f、フィルム送りタイミングセ
ンサ8a、モードスイッチ19、およびスタートボタン
18からの入力信号に応じ、時計部16iからのクロッ
ク信号を基準として、タイミング信号16t1,16t
2を生成するようになっている。タイミング信号16t
1はビデオカメラ12のタイミング回路12cに供給さ
れる24Hzのクロック信号であり、タイミング信号1
6t2はメモリ16b、比較器16d、判定器16eお
よびレンズ駆動信号発生回路16fに供給される所定の
周波数のクロック信号である。
【0030】モードスイッチ19は、焦点調節動作制御
部16の焦点調節動作モードを設定するためのものであ
る。焦点調節動作モードとしては、自動焦点調節動作を
常時行う常時モード、定期的に(例えば5分ごとに)自
動焦点調節動作を行う定期モード、フィルム9の送り開
始時にのみ自動焦点調節動作を行うスタート時モード、
スタートボタン18が押されたときに、これをトリガと
して自動焦点調節動作を行うマニュアルトリガモード、
およびオペレータがレンズ駆動スイッチ22を手動操作
することで自由に焦点調節を行うことができる完全マニ
ュアルモード等がある。スタートボタン18は、上記し
たように、モードスイッチ19がマニュアルトリガモー
ドに設定されているときに押されることで単発的な自動
焦点調節動作を可能とするためのものである。
【0031】図4は評価値算出回路16aの一構成例を
表すものである。この評価値算出回路16aは、ビデオ
カメラ12からのビデオ信号12eをディジタル信号に
変換するアナログディジタル(A/D)変換器161
と、A/D変換器161の出力のうち高周波成分のみを
通過させるハイパスフィルタ(HPF)162と、HP
F162の出力からピーク値を検出するピーク値検出部
163と、ピーク値検出部163から出力されたピーク
値を積分する積分器164とを有している。ピーク値検
出部163は、例えば図5に示したように、映像エリア
PAのうち、予め設定されたターゲットエリアTA内に
おける各水平走査ラインLごとの輝度ピーク点Bpの値
を検出するためのものであり、その詳細な動作について
は後述する。なお、HPF162は、ある周波数以上の
高周波成分をすべて通過させるものであっても、あるい
は、上限および下限のある周波数帯域内の高周波成分の
みを通過させるバンドパスフィルタであってもよい。
【0032】ここで、図6を参照して、評価値算出回路
16aによって算出される評価値(すなわち、映像信号
の高周波成分のピーク値の積分値)と映像の鮮鋭度(合
焦の程度)との関係を説明する。ここで、図6(a)は
合焦時における1水平走査ライン分の生の映像信号(実
際には、図4のA/D変換器161の出力)を表し、図
6(b)は合焦時における映像信号の1水平ライン分の
高周波成分(すなわち、図4のHPF162の出力)を
表し、図6(c)は非合焦時における映像信号の1水平
走査ライン分の高周波成分(すなわち、HPF162の
出力)を表すものである。なお、以下の説明では、水平
走査ラインを単にラインと呼ぶものとする。
【0033】図6(a)に示したように、生の映像信号
は直流成分Dと高周波成分Hとが重畳したものであり、
HPF162を通過することで直流成分Dが除去され、
同図(b)に示したような高周波成分が得られる。この
図(b)に示したように、スクリーン15上の映像が合
焦状態のときには、高周波成分の輝度起伏(または振
幅)は全体的に大きく、各ラインにおける最大輝度値で
あるピーク値P1も大きい。これに対して、非合焦状態
においては、同図(c)に示したように、高周波成分の
輝度起伏は全体的に小さく、各ラインにおける最大輝度
値であるピーク値P2も小さい。したがって、映像が合
焦状態に近いか否かは、各ラインにおけるピーク値の大
きさと良く対応することが判る。したがって、各ライン
ごとに輝度のピーク値を求め、これらを複数ライン分加
算(積分)することで、合焦状態に近いか否か、すなわ
ち、映像の鮮鋭度を評価できるのである。但し、本実施
の形態では、スクリーン15上の映像の中央部に重点を
おいて焦点調節を行うようにするため、図5に示したよ
うに、映像エリアPAの中央部にターゲットエリアTA
を設定し、このターゲットエリアTA内においてのみ、
上記したようなラインごとのピーク値の積分を行うよう
にしている。
【0034】図7はAF動作決定回路16jの一構成例
を表すものである。このAF動作決定回路16jは、ビ
デオカメラ12からのビデオ信号12eをディジタル信
号に変換するアナログディジタル(A/D)変換器16
5と、A/D変換器165から出力された1フレーム分
の映像データを記憶する現フレームメモリ166と、現
フレームメモリ166から出力された1フレーム分前の
映像データを記憶する前フレームメモリ167と、演算
制御部168とを有している。ここで、主としてAF動
作決定回路16jの演算制御部168が本発明における
「変化検出手段」に対応する。
【0035】演算制御部168は、前フレームメモリ1
67に記憶された直前のフレームの映像と、現フレーム
メモリ166に記憶された現在のフレームの映像とを比
較して、両フレーム間での映像の動きを検出する。より
具体的には、例えば図8に示したように、前フレームに
おける映像エリアPA中の特徴部分Pの重心Gp(同図
(a))と、現フレームにおける映像エリアPA中の特
徴部分Qiの重心Gqi(同図(b)または(c))と
を求め、両重心間の距離を映像の動き量とする。そし
て、演算制御部168は、検出した映像の動き量に応じ
て、AF動作決定信号16qやリセット信号16rを出
力するようになっている。
【0036】ここで、例えば図8(b)に示したよう
に、動き量M1が微小である場合には、シーンチェンジ
がなく動きも微小であると判断し、AF動作決定信号1
6qとして、焦点調節を少しずつ行うべきことを示す微
小調節指示信号を出力する。一方、例えば同図(d)に
示したように、現フレームにおける映像エリアPA中
に、前フレームにおける映像エリアPA中の特徴部分P
に対応する特徴部分が含まれていない場合や、例えば同
図(c)に示したように、動き量M2が極めて大きい場
合には、シーンチェンジ等があったと判断し、AF動作
決定信号16qとして、焦点調節動作を抑制(禁止)す
るためのAF動作抑制信号を出力すると共に、リセット
信号16rを出力するようになっている。これは、シー
ンチェンジの場合のようにフレーム間での映像の動きが
大きい場合には、その動きに起因して評価値が大きく変
化する場合があり、正しい評価値が得られず、焦点調節
の誤動作が生ずる可能性があるからである。なお、演算
制御部168の詳細な動作については後述する。
【0037】次に、図9〜図11を参照して、以上のよ
うな構成の映写装置の動作を説明する。ここで、図9は
この映写装置における各部の信号や状態の相互関係を表
し、図10は評価値算出回路16aの主要な動作を表
し、図11はAF動作決定回路16jの主要な動作を表
すものである。
【0038】まず、この映写装置全体の動作を説明す
る。
【0039】図1において、フィルム9は、連続スプロ
ケットホイール6によって供給リール10から連続的に
送り出され、さらに、間欠スプロケットホイール8によ
って間欠送りされて、フィルム9に記録された各フレー
ムがピクチャーゲート部2の窓穴位置で間欠的に停止す
る。フィルム9のフレームがピクチャーゲート部2の窓
穴位置で停止したことは、フィルム送りタイミングセン
サ8aによって検出される。図9(b)はフィルム9の
間欠送りの様子を表すもので、“H”レベルとして示し
た期間はフィルム送り期間であり、“L”レベルとして
表した期間はフィルム停止期間である。このようなフィ
ルム9の間欠送りの周波数は、例えば上記したように2
4Hzとされる。
【0040】一方、ロータリーシャッタ14は、例えば
24回/秒という回転数で回転する。この場合、ロータ
リーシャッタ14の回転は、フィルム9のフレームがピ
クチャーゲート部2の窓穴位置で停止している間に、ロ
ータリーシャッタ14の開口部14b〜14dが光源装
置13とピクチャーゲート部2との間の光軸21をそれ
ぞれ1回ずつ横切るようにタイミングがとられている。
これにより、図9(a)に示したように、フィルム9の
1つのフレームは、それがピクチャーゲート部2の窓穴
位置で停止している間に、3回のシャッタ開閉による間
欠的な光照射を受けることとなる。なお、図9(a)に
おいて、“H”レベルで示した期間は光照射期間であ
り、“L”レベルで示した期間は光遮断期間である。
【0041】こうして、ピクチャーゲート部2において
フィルム9の1つのフレームの光照射が終了すると、再
び間欠スプロケットホイール8が駆動して、次のフレー
ムがピクチャーゲート部2の窓穴位置まで移動し、ロー
タリーシャッタ14の回転による開口部14b〜14d
により間欠的な光照射が行われる。
【0042】以下同様にして、間欠スプロケットホイー
ル8によるフィルム9の間欠送り動作に連動してロータ
リーシャッタ14によるシャッタ開閉動作が行われ、フ
ィルム9がピクチャーゲート部2の窓穴位置で停止状態
にあるときにのみ、光源装置13からの光がフィルム9
に投射され、これにより、フィルム9に記録された映像
が投影レンズ部3を介して、スクリーン15上に投影表
示されることとなる。なお、ピクチャーゲート部2で光
照射が終了したフィルム9は、間欠スプロケットホイー
ル8および連続スプロケットホイール7によってさらに
送られ、巻取リール11によって巻き取られる。
【0043】次に、この映写装置の特徴的な動作につい
て説明する。
【0044】図3において、ビデオカメラ12は、スク
リーン15上に投影された映像を、その投影表示タイミ
ングに同期して(すなわち、24Hzの周波数で)撮像
し、ビデオ信号12eとして出力する。より具体的に
は、ビデオカメラ12の撮像素子12bは、図9(c)
に示したように、ロータリーシャッタ14の開閉タイミ
ングと同じタイミングで(すなわち、1つの映像につき
3回)、スクリーン15上の映像を取り込んで蓄積し、
信号処理回路12dは、この蓄積した信号を処理してビ
デオ信号12e(図9(d))として出力する。なお、
図9(d)において、ある1つのフレームについての映
像信号12eは、その直前のフレーム期間において蓄積
されて取り込まれたものである。
【0045】ここで、図3のモードスイッチ19が定期
モードに設定されているものとする。この場合、定期時
刻が到来すると、タイミングジェネレータ16hは、図
9(e)に示したようなスタート信号を出力し、焦点調
節動作制御部16の各部に供給する。これにより、各部
は自動焦点調節動作を開始する。
【0046】評価値算出回路16aは、各フレームごと
に、ビデオ信号12eから評価値16kを算出し、この
評価値16kを比較器16dに入力すると共にメモリ1
6bに書き込む。
【0047】比較器16dは、評価値算出回路16aか
ら入力された現フレームについての評価値(図9
(f))と、メモリ16bから読み出した前フレームに
ついての評価値(図9(g))との差分を取り、これを
差分信号16cとして判定器16eに入力する。
【0048】判定器16eは、比較器16dから入力さ
れた差分信号16cの値を基に、スクリーン15上の映
像が合焦状態にあるか否かを判定する。具体的には、差
分信号16cの値が“0”の場合は合焦状態と判定し、
“0”以外の場合は非合焦状態と判定する。
【0049】一方、AF動作決定回路16jは、ビデオ
カメラ12からのビデオ信号12eを監視して、前フレ
ームと現フレームとの間の映像の動き量を検出する。こ
の結果、動き量が微小である場合には、シーンチェンジ
がなく動きも微小であると判断し、AF動作決定信号1
6qとして、焦点調節を少しずつ行うべきことを示す微
小調節指示信号を出力する。これに対して、動き量が極
めて大きい場合には、シーンチェンジ等があったと判断
し、AF動作決定信号16qとしてAF動作抑制信号を
出力すると共に、リセット信号16rを出力する。
【0050】判定器16eは、AF動作決定回路16j
からのAF動作決定信号16qが微小調節指示信号であ
った場合には、比較器16dから入力された差分信号1
6cの大きさに対応する量の焦点調節を一括して行うの
ではなく、この焦点調節量を複数回に分割して段階的に
焦点調節を行う。例えば、差分信号16cの大きさに対
応する焦点調節量が2ステップ分に相当するものであっ
たとすると、投影レンズ部3を一気に2ステップ分移動
させるのではなく、1ステップ分ずつ2フレームの期間
に分けて移動させる。具体的には、判定器16eは、レ
ンズ駆動信号発生回路16fに対し、1ステップに相当
する調整量指示信号16mを2回に分けて供給する。こ
れを受けたレンズ駆動信号発生回路16fは、図9
(h)に示したように、レンズ駆動モータ5を1ステッ
プ分だけ駆動させるための1つのパルスからなるレンズ
駆動信号16nを2フレームの期間に分けて出力する。
これを受けたレンズ駆動モータ5は、図9(i)に示し
たように、1ステップずつ2回に分けて駆動し、これに
より、投影レンズ部3を微小量ずつ2回に分けて移動さ
せる。レンズ駆動モータ5により駆動された投影レンズ
部3の位置は、ロータリーエンコーダ5cによって検知
され、レンズ駆動信号発生回路16fにフィードバック
される。このように投影レンズ部3を微小量ずつ移動さ
せるようにしているのは、映像の動きが微小な場合に大
きな量の焦点調節を一気に行うと、スクリーン15上の
映像を見る者にとって、その鮮鋭度の変化が目につくこ
ととなり、映像品質を損なうからである。
【0051】一方、AF動作決定回路16jからのAF
動作決定信号16qがAF動作抑制信号であったとき
は、判定器16eは、スクリーン15上の映像にシーン
チェンジ等があったと判断して、調整量指示信号16m
を出力しない。このようにするのは、上記したように、
シーンチェンジの場合のようにフレーム間での映像の動
きが大きい場合に誤った焦点調節が行われるのを防止す
るためである。
【0052】AF動作決定回路16jからAF動作決定
信号16qとしてAF動作抑制信号が出力されると同時
に出力されたリセット信号16rは、評価値算出回路1
6a、メモリ16bおよび比較器16dに入力されて、
これらの回路をリセットさせる。
【0053】なお、図9(h)において、(+)方向の
パルスは投影レンズ部3を前方(スクリーン15から遠
ざかる方向)に移動させるためのものであり、(−)方
向のパルスは投影レンズ部3を後方(スクリーン15に
近づく方向)に移動させるためのものである。また、図
9(f)〜(i)に示した例は、後ピン状態を補正する
ために投影レンズ部3を2ステップ分前方に移動させた
結果、今度は逆に少し前ピン状態となり、さらに、その
後、投影レンズ部3を1ステップ分後方に移動させたと
ころで合焦状態となった場合を示している。このよう
に、合焦状態になると、図9(j)に示したように、合
焦ランプ17が点灯し、合焦状態にあることを表示す
る。
【0054】次に、図10を参照して、評価値算出回路
16aのピーク値検出部163の動作を説明する。ピー
ク値検出部163は、ビデオ信号12eから1つの輝度
信号を取得すると(ステップS101)、まず、その輝
度信号が予め設定されたターゲットエリアTA(図5)
に含まれるものか否かを判定する(ステップS10
2)。この結果、ターゲットエリアTA内に含まれるも
のである場合には(ステップS102;Y)、その信号
についての輝度値Yiを求める(ステップS103)。
【0055】次に、ピーク値検出部163は、今回求め
た輝度値Yiを、前回求めた輝度値Y(i-1) と比較する
(ステップS104)。なお、初期値Y0 は“0”とす
る。この比較の結果、今回の輝度値Yiが前回の輝度値
Y(i-1) よりも大きいときは(ステップS104;
Y)、ピーク値検出部163は、前回の輝度値Y(i-1)
に代えて今回の輝度値Yiをレジスタ(図示せず)に保
持する(ステップS105)。一方、今回の輝度値Yi
が前回の輝度値Y(i-1) 以下のときは(ステップS10
4;N)、ピーク値検出部163は、前回の輝度値Y(i
-1) を保持したまま、ステップS101に戻り、次の輝
度信号を取得して上記と同様の処理を行う。
【0056】このような処理を繰り返し、映像エリアP
A内の1つのライン上の輝度信号についての処理が終了
すると(ステップS106;Y)、ピーク値検出部16
3は、レジスタに保持している初期値以外のデータがあ
るか否かを調べ、そのようなデータがあれば(ステップ
S107;Y)、その保持しているデータ(輝度値Y
i)を、ターゲットエリアTA内におけるそのラインの
ピーク値として出力し、レジスタをリセットする(ステ
ップS108)。ここで、ピーク値検出部163は、す
べてのラインについての処理が終了したか否かを調べ、
終了した場合には(ステップS109;Y)、評価値の
算出処理を終了し、終了していない場合には(ステップ
S109;N)、次のラインの処理へと移行する(ステ
ップS110)。一方、レジスタに保持しているデータ
が初期値Y0 のままであったときは(ステップS10
7;N)、そのライン上のいずれの点もターゲットエリ
アTAに含まれていなかったと判断し、そのまま、次の
ラインの処理へと移行する(ステップS110)。
【0057】こうしてターゲットエリアTA内のライン
ごとにピーク値検出部163から出力されたピーク値
は、積分器164によって順次加算(すなわち、積分)
される。
【0058】次に、図11を参照して、AF動作決定回
路16jの演算制御部168の動作を説明する。AF動
作決定回路16jの演算制御部168は、1つのフレー
ム(これを、前フレームと呼ぶ。)の映像からまとまり
のある特徴部分P(例えば図8(a)参照)を抽出する
(ステップS201)。次に、演算制御部168は、次
のフレーム(これを現フレームという。)の映像中に、
まとまりのある特徴部分Qi (i=1)があるか否かを
調べる(ステップS202,S203)。この結果、現
フレームの映像中に特徴部分Qi があったときは(ステ
ップS203;Y)、その特徴部分Qi を抽出し(ステ
ップS204)、前フレームの特徴部分Pと現フレーム
の特徴部分Qi との相関値Rを求める(ステップS20
5)。この場合の相関値の算出は、例えば特徴部分Pの
輪郭と特徴部分Qi の輪郭とのパターンマッチング等に
よって行うことが可能である。
【0059】次に、演算制御部168は、求めた相関値
Rを一定値と比較し、相関値Rが一定値よりも小さいと
きは(ステップS206;N)、現フレームの特徴部分
Qiは前フレームの特徴部分Pと別物であると判断し、
さらに、現フレーム中に他の特徴部分Q(i+1) があるか
否かを調べる(ステップS207)。この結果、現フレ
ーム中に他の特徴部分Q(i+1) があった場合には(ステ
ップS207;Y)、演算制御部168は、その特徴部
分Q(i+1) について、ステップS203以下の処理を行
う。一方、現フレーム中に他の特徴部分Q(i+1) がない
場合には(ステップS207;N)、演算制御部168
は、前フレームと現フレームとの間にシーンチェンジが
あったとみなして(ステップS208)、AF動作決定
信号16qとしてAF動作抑制信号を出力すると共に、
リセット信号16rを出力し(ステップS209)、1
サイクル分の処理を終了する。
【0060】一方、ステップS205で求めた相関値R
が一定値以上であったときは(ステップS206;
Y)、演算制御部168は、現フレームの特徴部分Qi
は前フレームの特徴部分Pと同一部分であると判断し
て、前フレームの特徴部分Pの重心Gp と現フレームの
特徴部分Qi の重心Gqiとを算出すると共に、両者の差
(Gp −Gqi)の絶対値を求める(ステップS21
0)。
【0061】次に、演算制御部168は、差(Gp −G
qi)の絶対値が所定値d1より大きいか否かを調べ、所
定値d1より大きい場合は(ステップS211;Y)、
シーンチェンジがあったものとみなし、上記と同様に、
AF動作決定信号16qとしてAF動作抑制信号を出力
すると共に、リセット信号16rを出力し(ステップS
209)、1サイクル分の処理を終了する。一方、差
(Gp −Gqi)の絶対値が所定値d1以下の場合は(ス
テップS211;N)、演算制御部168は、さらに、
差(Gp −Gqi)の絶対値が他の所定値d2よりも小さ
いか否かを調べる(ステップS212)。ここで、所定
値d2は所定値d1よりも十分小さい値であるとする。
この結果、差(Gp −Gqi)の絶対値が所定値d2より
も小さい場合には(ステップS212;Y)、演算制御
部168は、AF動作決定信号16qとして微小調節指
示信号を出力し(ステップS213)、1サイクル分の
処理を終了する。一方、差(Gp −Gqi)の絶対値が所
定値d2以上の場合には(ステップS202;N)、そ
のまま処理を終了する。
【0062】判定器16eは、AF動作決定信号16q
の演算制御部168からAF動作決定信号16qとして
微小調節指示信号を受け取った場合には、上記したよう
に、比較器16dから入力された差分信号16cの大き
さに対応する量の焦点調節を一括して行うのではなく、
この焦点調節量を複数回に分割して段階的に焦点調節を
行う。
【0063】以上のように、本実施の形態に係る映像表
示装置としての映写装置によれば、スクリーン15上に
投影表示された映像をビデオカメラ12によって撮影す
ると共に、これにより得られたビデオ信号12eから高
周波成分を抽出して評価値を求め、この評価値のフレー
ム間での変化に基づいて投影レンズ部3を駆動して、ス
クリーン15上の映像の焦点調節を行うようにしたの
で、映写装置の動作中においても、自動的に、映像の鮮
鋭度を良好に保つことができる。したがって、例えば映
画館等において、上映時間の経過と共に映写装置の温度
が上昇し、フィルム9と投影レンズ部3との距離や投影
レンズ部3の焦点距離自体に変化が生じたとしても、そ
のような変化によるスクリーン15上の映像のぼけが自
動的に補正され、オペレータの手を煩わせることなく、
常に最良品質の映像を提供することが可能となる。ま
た、本実施の形態では、実際にスクリーン15上に投影
表示されている映像を撮像し、その高周波成分を用いて
映像の鮮鋭度の評価を行うようにしたので、客観的な評
価が可能であると共に、実際の映像表示状態に対応した
自動焦点調節が可能となる。
【0064】また、本実施の形態によれば、AF動作決
定回路16jを設けてフレーム間での映像の動きを監視
し、この動き量が大きい場合には、シーンチェンジと判
断して焦点調節動作を抑制させるようにしたので、誤っ
た自動焦点調節動作を防止することができる。また、動
き量がごく小さい場合には、焦点ずれ量の大きさに対応
する量の焦点調節を一括して行うのではなく、この焦点
調節量を複数回に分割して段階的に焦点調節を行うよう
にしたので、フレーム間での映像の動きが微小な場合に
おいても、見る者の目につくことのない緩やかな焦点調
節動作を行うことが可能となる。なお、この場合には、
評価値の変化にリアルタイムで追随した制御にはなら
ず、映像が合焦状態となるまでに多少の時間がかかるこ
ととなるが、本実施の形態のようにスクリーン上の投影
映像がビデオカメラ12の被写体である場合において
は、通常のビデオカメラやスチルカメラのように被写体
が前後方向に動くことはないので、必ずしもリアルタイ
ムでの焦点調節動作が必要となるものではなく、特に支
障はない。
【0065】また、本実施の形態によれば、映像エリア
PAの中央部にターゲットエリアTAを設定して、中央
重点方式で焦点調節を行うようにしたので、スクリーン
上の映像を見る者にとって最も重要な領域(すなわち、
最も目立つ領域)の鮮鋭度を良好に保つことができる。
特に、フィルム9が熱によって変形した場合のように、
スクリーンの中央領域と周辺領域との間の焦点ずれが大
きくなった場合でも、常に中央部分の映像を鮮鋭度を保
つことができ、実用性の高い焦点調節を行うことが可能
である。
【0066】なお、本実施の形態では、図5に示したよ
うに、ターゲットエリアTA内の各ラインごとのピーク
値を求めてこれらを積分するようにしたが、このほか、
ターゲットエリアTA内の全ての輝度値を積分するよう
にしてもよい。また、本実施の形態では、フレーム中の
特徴部分の重心を用いて動き量の検出を行うようにした
が、他の方法、例えば、フレーム全体の重心を求めてフ
レーム間での重心距離を動き量とする方法や、その他の
方法で行うようにしてもよい。
【0067】また、本実施の形態では、図5に示したよ
うに、映像エリアPA中の中央部のみにターゲットエリ
アTAを設定する中央重点方式によることとしたが、本
発明はこれに限定されず、他の位置(映像エリアPAの
右端もしくは左端の近傍、または上端もしくは下端の近
傍等)にターゲットエリアTAを設定するようにしても
よい。例えば、図12に示したように、映像エリアPA
の右端部近傍にターゲットエリアTAを設定するように
すれば、字幕部分に合わせた焦点調節が可能となる。ま
た、ターゲットエリアTAを1箇所だけでなく、複数箇
所に設定するようにしてもよい。例えば図13に示した
ように、映像エリアPAの中央部のほかに、右上隅、右
下隅、左上隅および左下隅にもターゲットエリアTAを
設定するようにすれば、中央部と4隅とのバランスがと
れた焦点調節が可能になる。さらには、映像エリアPA
全体を1つのターゲットエリアTAとみなして、映像全
体の輝度値の積分を行い、評価値を求めるようにしても
よい。
【0068】また、本実施の形態では、評価値算出回路
16aとは別個にAF動作決定回路16jを設けて映像
の動き検出を行い、この検出結果を基に焦点調節動作を
行うべきか否か等の決定を行うようにしたが、AF動作
決定回路16jを設ける代わりに、判定器16eにおい
て、所定値以上の差分信号16cを受けた場合に、シー
ンチェンジ等のようなフレーム間での映像の大きな変化
があったものとみなして、焦点調節動作を行わないよう
にしてもよい。この場合においても、誤った自動焦点調
節動作を防止することが可能である。
【0069】また、本実施の形態では、1つのフレーム
についての評価値はそのフレームの映像のみから得るこ
ととしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、連
続する2つのフレームにわたって輝度値を積分し、この
積分値から各フレームについての平均値を求め、この平
均値をこれらの2つのフレームの各々についての評価値
とするようにしてもよい。この場合には、さらに緩やか
な焦点調節制御が可能である。
【0070】また、ビデオカメラ12による撮像処理
は、例えば、飛び越し走査を行わないノンインタレース
方式で行うことができるが、このほか、飛び越し走査を
行うインタレース方式で行うようにしてもよい。
【0071】また、本実施の形態では、実際の映画フィ
ルムを用いての上映中に映像をモニタして焦点調節を行
うものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、
例えば、テストパターンを記録した専用のテストフィル
ムを用いて焦点調節を行うようにしてもよい。この場合
には、より客観的な評価値を得ることができる。但し、
この場合には上映中に焦点調節を行うのは困難なので、
上映中以外のときに行う必要がある。
【0072】また、本実施の形態では、図3のモードス
イッチ19が定期モードに設定されているものとして説
明したが、このほか、例えば、モータスイッチ19が常
時モードに設定されている場合には、自動焦点調節動作
が常時(すべてのフレームについて)行われ、モードス
イッチ19がスタート時モードに設定されている場合に
は、フィルム9の送り開始時にのみ自動焦点調節動作が
行われる。また、モードスイッチ19がマニュアルトリ
ガモードに設定されている場合には、スタートボタン1
8が押されたときにのみ、これをトリガとして一連の自
動焦点調節動作が行われる。
【0073】また、本実施の形態では、フィルム9の送
り動作に同期して自動焦点調節動作を行うようにした
が、フィルム9の送り動作とは非同期で自動焦点調節動
作を行うようにしてもよい。
【0074】〔第2の実施の形態〕次に、本発明の他の
実施の形態を説明する。
【0075】図14は本発明の他の実施の形態に係る映
像表示装置としての映写装置の構成を表すものである。
なお、この図で、上記第1の実施の形態における図1に
示した映写装置の構成要素と同一の構成要素には同一の
符号を付し、適宜説明を省略する。
【0076】本実施の形態に係る映写装置は、図14に
示したように、ピクチャーゲート部2と投影レンズ部3
との間における本体1の構造部材(図示せず)に固設さ
れ、光源装置13から発せられる熱による温度変化を検
知する温度センサ15と、この温度センサ15により検
出された温度に基づいて投影レンズ部3を前後に移動さ
せて焦点調節を行う焦点調節動作制御部26とを備えて
いる。この映写装置は、図1の場合と異なり、ビデオカ
メラ12を備えていない。その他の全体構成は、図1の
映写装置と同様である。ここで、温度センサ15が本発
明における「温度検出手段」に対応し、主として焦点調
節動作制御部26およびレンズ駆動モータ5が本発明
(請求項8および請求項20)における「焦点調節手
段」に対応する。
【0077】図15は図14に示した映写装置における
主として焦点調節動作制御部26の回路構成を表すもの
である。この図に示したように、焦点調節動作制御部2
6は、温度センサ15からの温度信号を増幅するための
増幅器26aと、増幅器26aのアナログ出力をディジ
タルの温度データに変換するA/D変換器26bと、A
/D変換器26bからの温度データを基に、投影レンズ
部3のあるべき位置を演算してレンズ位置指示データと
して出力するレンズ位置出力回路26cとを備えてい
る。レンズ位置出力回路26cは、操作部26jによっ
て調節操作が可能なポテンショメータ26iに接続され
ている。このポテンショメータ26iは、図示しないA
/D変換器を有し、操作部26jの操作量に応じた電圧
をディジタル信号に変換してレンズ位置出力回路26c
に入力することができるようになっている。
【0078】焦点調節動作制御部26はまた、ロータリ
ーエンコーダ5cから出力されるレンズ位置信号を増幅
するための増幅器26dと、増幅器26dのアナログ出
力をディジタルのレンズ位置検出データに変換するA/
D変換器26eと、A/D変換器26eから出力される
レンズ位置検出データとレンズ位置出力回路26cから
出力されるレンズ位置指示データとを比較して、その比
較結果(具体的には、レンズ位置指示データからレンズ
位置検出データを差し引いた差分データ)を出力する比
較器26fと、比較器26fからの差分データをアナロ
グ信号に変換するディジタル・アナログ(D/A)変換
器26gと、D/A変換器26gの出力を増幅してレン
ズ駆動モータ5に供給する増幅器26hとを備えてい
る。
【0079】なお、温度センサ15は、上記のように、
ピクチャーゲート部2と投影レンズ部3との間の図示し
ない構造部材に固設しているが、このほか、例えばピク
チャーゲート部2に密着させて配置したり、あるいは投
影レンズ部3に密着させて配置するようにしてもよい。
さらに、その他の温度変化が大きい部位に発生するよう
にしてもよい。
【0080】レンズ位置出力回路26cは、例えば図1
6に示したような温度対レンズ位置テーブルを有してい
る。この温度対レンズ位置テーブルは、温度センサ15
によって検出される温度t〔°C〕と、各温度において
スクリーン15上の映像が合焦状態となるような投影レ
ンズ部3の位置e(すなわち、レンズ位置指示データ)
との関係を表す複数の曲線α、β、γ等を含んでおり、
不揮発性メモリに格納されている。これらの曲線α、
β、γ等は、各温度におけるピクチャーゲート部2に対
する投影レンズ部3の位置や、その温度における投影レ
ンズ部3の焦点距離等の要素を加味して、予め実験等を
通じて作成されたものである。例えば、映写装置の本体
1をアルミニウムで形成し、ピクチャーゲート部2と投
影レンズ部3との距離を100mmとすると、アルミニ
ウムの熱膨張係数は23.1×10-6であるから、10
0°Cの温度変化に対して、ピクチャーゲート部2と投
影レンズ部3との距離は0.23mm変化し、これと同
時に投影レンズ部3の焦点距離も変化する。したがっ
て、通常、温度とレンズ位置との関係はリニアな関係に
はならず、例えば図16に示したような曲線α、β、γ
等となる。なお、これらの複数の曲線α、β、γ等のう
ちのいずれを用いるかは、操作部26jを操作してポテ
ンショメータ26iを調節することにより選択可能であ
る。
【0081】次に、以上のような構成の映写装置の動作
を説明する。なお、映写装置全体の基本動作は上記実施
の形態の場合と同様なので、その説明を省略し、ここで
は焦点調節に係わる部分のみを説明する。
【0082】図14において、フィルム9の投影表示動
作を連続して行うと、光源装置13から発せられる熱に
より、本体1や投影レンズ部3等の温度が上昇する。こ
の温度は、温度センサ15によって検出され、温度信号
として焦点調節動作制御部26(図5)の増幅器26a
に入力され、ここで増幅されたのち、A/D変換器26
bによってディジタルの温度データに変換されてレンズ
位置出力回路26cに入力される。
【0083】レンズ位置出力回路26cでは、入力され
た温度データを基に、温度対レンズ位置テーブルにおけ
る、予め操作部26jによって設定された曲線(例えば
図16における曲線α)を参照して、対応するレンズ位
置指示データを求め、出力する。
【0084】比較器26fは、レンズ位置出力回路26
cより入力されたレンズ位置指示データから、ロータリ
ーエンコーダ5cより出力されて増幅器26dおよびA
/D変換器26eで変換されて入力されたレンズ位置検
出データを差し引いて、その差分データをD/A変換器
26gに入力する。この差分データはD/A変換器26
gによってアナログ信号に変換されたのち、増幅器26
hで増幅され、レンズ駆動信号としてレンズ駆動モータ
5に入力される。
【0085】レンズ駆動モータ5は、焦点調節動作制御
部26から供給されたレンズ駆動信号に応じて駆動し、
投影レンズ部3を前後に移動させる。この投影レンズ部
3の位置は、ロータリーエンコーダ5cによって検出さ
れて、焦点調節動作制御部26の増幅器26dおよびA
/D変換器26eを経て、レンズ位置検出データとして
比較器26fに入力される。比較器26fは、上記と同
様の処理を行う。
【0086】このようなフィードバック制御が、比較器
26fからの差分データが“0”となるまで繰り返し行
われる。これにより、投影レンズ部3は、レンズ位置出
力回路26cの温度対レンズ位置テーブルによって指示
された位置に設定されることとなる。
【0087】このように、本実施の形態によれば、映写
装置内に温度センサ15を設け、その検出温度に応じて
投影レンズ部3の位置補正を行うようにしたので、温度
が変化しても、スクリーン15上の映像を常に合焦状態
に保つことができ、映像の鮮鋭度が確保される。また、
そのような処理が自動的に行われるので、オペレータの
手間を省くことができ、例えば映画館等においては、人
件費の削減が可能となる。
【0088】なお、本実施の形態では、温度センサ15
の設置箇所を1箇所としたが、複数箇所に設けるように
してもよい。この場合には、各温度センサ15からの出
力を単純平均したり、あるいは荷重平均してからレンズ
位置出力回路26cに入力するようにすれば、さらに焦
点調節の精度を高めることができる。
【0089】〔第3の実施の形態〕次に、本発明のさら
に他の実施の形態を説明する。
【0090】図17は本発明のさらに他の実施の形態に
係る映像表示装置としての映写装置の要部構成を表すも
ので、上記第2の実施の形態における図15に対応する
ものである。本実施の形態の映写装置は、上記第2の実
施の形態(図15)における温度センサ15に代えて、
ピクチャーゲート部2の近傍にフィルム9の位置検出用
のレーザ23および光センサ24を設け、また、図15
に示したレンズ位置出力回路26cを有する焦点調節動
作制御部26に代えて、レンズ位置出力回路36cを有
する焦点調節動作制御部36を設けたものである。この
焦点調節動作制御部36は、フィルム9の前後方向の位
置と投影レンズ3の位置とを対応付けたテーブルを有し
ており、フィルム9の前後方向の位置を示すデータが入
力されると、上記テーブルを参照して、対応する、投影
レンズ3の位置データを出力するようになっている。そ
の他の構成は図15と同様であり、その説明を省略す
る。また、本実施の形態の映写装置の全体構成の図示も
省略する。なお、図17に示した焦点調節動作制御部3
6の構成要素のうち、図15に示した焦点調節動作制御
部26の構成要素と同じものには同一の符号を付してい
る。ここで、レーザ23および光センサ24が本発明
(請求項11および請求項23)における「位置検出手
段」に対応し、焦点調節動作制御部36およびレンズ駆
動モータ5が本発明(請求項11および請求項23)に
おける「焦点調節手段」に対応する。
【0091】この映写装置では、レーザ23は、ピクチ
ャーゲート部2におけるフィルム9のフレームの中央領
域に対して斜め方向からレーザ光を照射可能に配設され
ている。一方、光センサ24は、フィルム9の面で反射
したレーザ光を受光可能に配設されている。フィルム9
が前後方向(光軸21の方向)に変化すると、レーザ2
3から出射されてフィルム9で反射されるレーザ光は、
光センサ24から見て左右方向にずれることになる。光
センサ24は、このレーザ光のずれ量を検知し、ずれ量
に応じたフィルム位置検出信号を出力する。これ以降の
動作は、上記第2の実施の形態の場合と同様である。
【0092】すなわち、光センサ24から出力されたフ
ィルム位置検出信号は、焦点調節動作制御部36の増幅
器26aによって増幅されたのち、A/D変換器26b
によってディジタルのフィルム位置データに変換されて
レンズ位置出力回路36cに入力される。レンズ位置出
力回路36cは、入力されたフィルム位置データを基
に、対応するレンズ位置指示データを求めて出力する。
比較器26fは、レンズ位置出力回路36cより入力さ
れたレンズ位置指示データから、ロータリーエンコーダ
5cより出力されて増幅器26dおよびA/D変換器2
6eで変換されて入力されたレンズ位置検出データを差
し引いて、その差分データをD/A変換器26gに入力
する。この差分データはD/A変換器26gによってア
ナログ信号に変換されたのち、増幅器26hで増幅さ
れ、レンズ駆動信号としてレンズ駆動モータ5に入力さ
れる。レンズ駆動モータ5は、焦点調節動作制御部36
から供給されたレンズ駆動信号に応じて駆動し、投影レ
ンズ部3を前後に移動させる。この投影レンズ部3の位
置は、ロータリーエンコーダ5cによって検出されて、
焦点調節動作制御部36の増幅器26dおよびA/D変
換器26eを経て、レンズ位置検出データとして比較器
26fに入力される。比較器26fは、上記と同様の処
理を行う。このようなフィードバック制御が、比較器2
6fからの差分データが“0”となるまで繰り返し行わ
れる。これにより、投影レンズ部3は、レンズ位置出力
回路36cによって指示された位置に設定されることと
なる。
【0093】このように、本実施の形態によれば、映写
装置のピクチャーゲート部2におけるフィルム9の中央
位置を検出するためのレーザ23および光センサ24を
設け、その検出位置に応じて投影レンズ部3の位置補正
を行うようにしたので、フィルム9の位置がピクチャー
ゲート部2の間隙内で前後方向に変動したり、あるいは
フィルム9が平面性を失ってカールしても、スクリーン
15上の映像の少なくとも中央部を常に合焦状態に保つ
ことができ、映像の鮮鋭度が確保される。また、そのよ
うな処理は自動的に行われるので、オペレータの手間を
省くことができる。
【0094】なお、本実施の形態では、レーザ光を用い
てフィルム9の位置検出を行うようにしたが、本発明は
これに限定されず、他の方法によってフィルム位置を検
出するようにしてもよい。例えば、静電容量センサを用
いてフィルム9の前後方向の位置を検出することも可能
である。
【0095】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記
各実施の形態では、本発明を、映画フィルムに記録され
た映像をスクリーン上に投影する映写装置に適用する場
合について説明したが、このほか、液晶表示パネル等の
電気光学的映像形成素子を用いて形成した映像をスクリ
ーン上に投影するようにしたプロジェクタにも適用可能
である。さらには、例えばビデオプロジェクタ等の装置
にも適用可能である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項16のいずれかに記載の映像表示装置、または請求
項7ないし請求項23のいずれかに記載の映像表示装置
の焦点調節装置によれば、映像表示手段により表示され
る映像の鮮鋭度を高めるための焦点調節を自動的に行う
自動焦点調節手段を設けるようにしたので、映像表示装
置の動作中においても、自動的に、表示映像の鮮鋭度を
良好に保つことができる。すなわち、焦点調節の手間を
必要とせずに、常に良質の映像を提供できるという効果
を奏する。
【0097】特に、請求項2ないし請求項7のいずれか
に記載の映像表示装置、または請求項18もしくは請求
項19に記載の映像表示装置の焦点調節装置によれば、
自動焦点調節手段が、映像表示手段により表示された映
像を撮影する撮像手段と、撮像手段によって撮影された
映像を評価する映像評価手段と、映像評価手段による評
価結果に応じて焦点調節を行う焦点調節手段とを含むよ
うに構成したので、映像表示手段によって実際に表示さ
れている映像を撮像して映像の鮮鋭度を評価することが
できる。したがって、さらに、客観的かつ実際の映像表
示状態に対応した正確な焦点調節が可能になるという効
果を奏する。
【0098】また、請求項5記載の映像表示装置によれ
ば、焦点調節手段は、映像評価手段により得られた評価
結果を表す値が所定の範囲内にある場合にのみ焦点調節
を行うようにしたので、さらに、誤った自動焦点調節動
作を防止することができるという効果を奏する。
【0099】また、請求項6記載の映像表示装置によれ
ば、自動焦点調節手段が、さらに、映像表示手段により
表示された映像の変化の大きさを検出する変化検出手段
を含むように構成し、焦点調節手段が、変化検出手段に
より検出された変化の大きさが所定レベルを超えない場
合にのみ焦点調節を行うようにしたので、さらに、誤っ
た自動焦点調節動作を防止することができるという効果
を奏する。。
【0100】また、請求項7記載の映像表示装置によれ
ば、焦点調節手段は、変化検出手段により検出された変
化の大きさが所定の微小範囲内にある場合には、映像評
価手段による評価結果に対応する焦点調節量よりも小さ
い微小量ずつ焦点調節を行うようにしたので、さらに、
映像の動きが微小であって焦点調節を行っていることが
目につきやすい状況であっても、それと目立たないよう
に緩やかに焦点調節動作を行うことができるという効果
を奏する。
【0101】また、請求項8記載の映像表示装置または
請求項20記載の映像表示装置の焦点調節装置によれ
ば、自動焦点調節手段が、映像表示手段における温度を
検出するための温度検出手段と、温度検出手段により検
出された温度に応じて焦点調節を行う焦点調節手段とを
含むように構成したので、温度が変化しても、映像表示
手段による表示映像を常に合焦状態に保つことができ、
映像の鮮鋭度が確保されるという効果を奏する。
【0102】また、請求項11記載の映像表示装置また
は請求項23記載の映像表示装置の焦点調節装置によれ
ば、映像表示手段がフィルム状記録媒体に記録された映
像を投影表示するものである場合には、自動焦点調節手
段が、フィルム状記録媒体の位置を検出するための位置
検出手段と、位置検出手段により検出された位置に応じ
て焦点調節を行う焦点調節手段とを含むように構成した
ので、フィルム状記録媒体の位置が変動したり、あるい
はフィルム状記録媒体が変形した場合においても、自動
的に映像の鮮鋭度を確保できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る映像表示装置とし
ての映写装置の全体構成を表す図である。
【図2】図1に示したロータリーシャッタの構造を表す
平面図である。
【図3】図1に示した映写装置の要部を表す図である。
【図4】図3に示した評価値算出回路の回路構成を表す
ブロック図である。
【図5】図3に示した評価値算出回路の動作例を説明す
るための説明図である。
【図6】図3に示した評価値算出回路の作用を説明する
ための説明図である。
【図7】図3に示したAF動作決定回路の回路構成を表
すブロック図である。
【図8】図3に示したAF動作決定回路の動作を説明す
るための説明図である。
【図9】図1に示した映写装置の各部の動作タイミング
を表すタイミング図である。
【図10】図3に示した評価値算出回路の動作を説明す
るための流れ図である。
【図11】図3に示したAF動作決定回路の動作を説明
するための流れ図である。
【図12】図3に示した評価値算出回路の他の動作例を
説明するための説明図である。
【図13】図3に示した評価値算出回路のさらに他の動
作例を説明するための説明図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る映像表示装
置としての映写装置の全体構成を表す図である。
【図15】図14に示した映写装置の要部を表す図であ
る。
【図16】図15に示したレンズ位置出力回路が有する
温度対レンズ位置テーブルの内容の一例を説明するため
の説明図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係る映像表示装
置としての映写装置の要部構成を表す図である。
【符号の説明】
2…ピクチャーゲート部、3…投影レンズ部、5…レン
ズ駆動モータ、5c…ロータリーエンコーダ、9…フィ
ルム、12…ビデオカメラ、13…光源装置、14…ロ
ータリーシャッタ、15…温度センサ、16,26,3
6…焦点調節動作制御部、16a…評価値算出回路、1
6d…比較器、16e…判定器、16f…レンズ駆動信
号発生回路、16j…AF動作決定回路、17…合焦ラ
ンプ、18…スタートボタン、19…モードスイッチ、
23…レーザ、24…光センサ、26c,36c…レン
ズ位置出力回路、162…HPF、163…ピーク値検
出部、164…積分器、166…現フレームメモリ、1
67…前フレームメモリ、168…演算制御部、PA…
映像エリア、TA…ターゲットエリア

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像を表示する映像表示手段と、 前記映像表示手段により表示される映像の鮮鋭度を高め
    るための焦点調節を自動的に行う自動焦点調節手段とを
    備えたことを特徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記自動焦点調節手段は、 前記映像表示手段により表示された映像を撮影する撮像
    手段と、 前記撮像手段によって撮影された映像を評価する映像評
    価手段と、 前記映像評価手段による評価結果に応じて焦点調節を行
    う焦点調節手段とを含んで構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の映像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記映像評価手段は、前記撮像手段によ
    って撮影された映像から高周波成分を抽出し、 前記焦点調節手段は、抽出された高周波成分に基づいて
    焦点調節を行うことを特徴とする請求項2記載の映像表
    示装置。
  4. 【請求項4】 前記焦点調節手段は、前記映像評価手段
    により抽出された高周波成分が増加する方向に焦点調節
    を行うことを特徴とする請求項3記載の映像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記焦点調節手段は、前記映像評価手段
    により得られた評価結果を表す値が所定の範囲内にある
    場合にのみ焦点調節を行うことを特徴とする請求項2記
    載の映像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記自動焦点調節手段は、さらに、 前記映像表示手段により表示された映像の変化の大きさ
    を検出する変化検出手段を含み、 前記焦点調節手段は、前記変化検出手段により検出され
    た変化の大きさが所定レベルを超えない場合にのみ焦点
    調節を行うことを特徴とする請求項2記載の映像表示装
    置。
  7. 【請求項7】 前記焦点調節手段は、さらに、前記変化
    検出手段により検出された変化の大きさが所定の微小範
    囲内にある場合には、前記映像評価手段による評価結果
    に対応する焦点調節量よりも小さい微小量ずつ焦点調節
    を行うことを特徴とする請求項6記載の映像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記自動焦点調節手段は、 前記映像表示手段における温度を検出するための温度検
    出手段と、 前記温度検出手段により検出された温度に応じて焦点調
    節を行う焦点調節手段とを含んで構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の映像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記映像表示手段は、光学系を用いて映
    像を投影表示するものであることを特徴とする請求項1
    記載の映像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記映像表示手段は、フィルム状記録
    媒体に記録された映像を投影表示するものであることを
    特徴とする請求項9記載の映像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記自動焦点調節手段は、 前記フィルム状記録媒体の位置を検出するための位置検
    出手段と、 前記位置検出手段により検出された位置に応じて焦点調
    節を行う焦点調節手段とを含んで構成されていることを
    特徴とする請求項10記載の映像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記映像表示手段は、電気光学的映像
    形成素子により形成された映像を投影表示するものであ
    ることを特徴とする請求項9記載の映像表示装置。
  13. 【請求項13】 前記自動焦点調節手段は、前記映像表
    示手段により表示される映像の内容が切え替わるタイミ
    ングと同期して焦点調節を行うことを特徴とする請求項
    1記載の映像表示装置。
  14. 【請求項14】 前記自動焦点調節手段は、前記映像表
    示手段により表示される映像の内容が切り替わるタイミ
    ングと非同期に焦点調節を行うことを特徴とする請求項
    1記載の映像表示装置。
  15. 【請求項15】 前記自動焦点調節手段は、定期的に焦
    点調節を行うことを特徴とする請求項1記載の映像表示
    装置。
  16. 【請求項16】 前記自動焦点調節手段は、不定期的に
    焦点調節を行うことを特徴とする請求項1記載の映像表
    示装置。
  17. 【請求項17】 映像を表示する映像表示手段を備えた
    映像表示装置に用いられる装置であって、 前記映像表示手段により表示される映像の鮮鋭度を高め
    るための焦点調節を自動的に行うことを特徴とする映像
    表示装置の焦点調節装置。
  18. 【請求項18】 前記映像表示手段により表示された映
    像を撮影する撮像手段と、 前記撮像手段によって撮影された映像を評価する映像評
    価手段と、 前記映像評価手段による評価結果に応じて焦点調節を行
    う焦点調節手段とを含んで構成されていることを特徴と
    する請求項17記載の映像表示装置の焦点調節装置。
  19. 【請求項19】 前記映像評価手段は、前記撮像手段に
    よって撮影された映像から高周波成分を抽出し、 前記焦点調節手段は、抽出された高周波成分に基づいて
    焦点調節を行うことを特徴とする請求項18記載の映像
    表示装置の焦点調節装置。
  20. 【請求項20】 前記映像表示装置の映像表示手段にお
    ける温度を検出するための温度検出手段と、 前記温度検出手段により検出された温度に応じて焦点調
    節を行う焦点調節手段とを含んで構成されていることを
    特徴とする請求項17記載の映像表示装置の焦点調節装
    置。
  21. 【請求項21】 前記映像表示装置の映像表示手段は、
    光学系を用いて映像を投影表示するものであることを特
    徴とする請求項17記載の映像表示装置の焦点調節装
    置。
  22. 【請求項22】 前記映像表示装置の映像表示手段は、
    フィルム状記録媒体に記録された映像を投影表示するも
    のであることを特徴とする請求項21記載の映像表示装
    置の焦点調節装置。
  23. 【請求項23】 前記フィルム状記録媒体の位置を検出
    するための位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された位置に応じて焦点調
    節を行う焦点調節手段とを含んで構成されていることを
    特徴とする請求項22記載の映像表示装置の焦点調節装
    置。
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