JP2000019064A - フィルム評価方法およびフィルム評価装置 - Google Patents

フィルム評価方法およびフィルム評価装置

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JP2000019064A
JP2000019064A JP10190773A JP19077398A JP2000019064A JP 2000019064 A JP2000019064 A JP 2000019064A JP 10190773 A JP10190773 A JP 10190773A JP 19077398 A JP19077398 A JP 19077398A JP 2000019064 A JP2000019064 A JP 2000019064A
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孝志 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示素子等に用いられる拡散フィルムの
特性を正確に評価可能なフィルム評価方法およびフィル
ム評価装置を提供する。 【解決手段】 ガラス板と面光源との距離を0mmとし
てワークを通して面光源上のスリットの1つを撮像さ
せ、画像データを解析する(S11〜S13)。そし
て、この距離を10mm,30mmに順次変化させなが
ら同様の解析を行い、解析結果に基づいて幅倍率を算出
する(S14〜18)。面光源,スリットおよびガラス
板が、液晶表示素子における光源,液晶セルおよびカラ
ーフィルタに対応するので、液晶表示素子上のワークの
光学特性を非常に正確に求めることが可能となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子等に
用いられるフィルムに対する評価方法および評価装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶表示素子等の画像表示装
置では、画面における反射グレアが、ユーザの視覚負担
を増長させる原因として問題となっている。この反射グ
レアとは、画像表示装置の画面に生じる、外部の照明や
窓からの光の映り込みのことである。
【0003】そこで、このような反射グレアを減少させ
るために、表面に微細な凹凸が形成されたフィルム(以
下、拡散フィルムとする)を画面に貼付した構成の画像
表示装置が知られている。この画像表示装置では、外部
から入射した光を拡散フィルムによって拡散し、反射グ
レアを抑制するようになっている。
【0004】この拡散フィルムでは、画像表示装置が表
示する画像の質を悪化させずに反射グレアを抑制できる
ことが好ましく、このことが拡散フィルムの評価基準と
なっている。そして、従来では、拡散フィルムを評価す
るために、ヘーズ(曇価),像鮮明度(透過鮮明度)お
よび鏡面光沢度の測定が行われていた。なお、これらへ
ーズ,像鮮明度および鏡面光沢度は、JIS(Japanese
Industrial Standard)規格によって測定方法が詳細に
定められている尺度である。
【0005】ヘーズは、拡散フィルム等の試験片を透過
する光の拡散度を示すものである。すなわち、ヘーズの
測定では、積分球式光線透過率測定装置を用いて、拡散
透過率および全光線透過率を測定し、これらの比を求め
るようになっている。
【0006】像鮮明度は、拡散フィルム等の試験片を透
過する光の鮮明度を示すものである。すなわち、像鮮明
度の測定では、光源,試験片,光学櫛(スリット)およ
び受光器をこの順に直線上に配置し、受光器に入射する
光学櫛の像を解析するようになっている。これにより、
光源からの光が試験片を透過することによって受ける影
響を測定するようになっている。また、鏡面光沢度は、
試験片によって鏡面反射される光の量を示すものであ
る。すなわち、鏡面光沢度の測定では、光源,試験片お
よび受光器を用い、試験片によって鏡面反射された光を
受光器によって受光し、その光量を測定するようになっ
ている。
【0007】そして、拡散フィルムの評価には、特に、
像鮮明度および鏡面光沢度が用いられていた。上記した
ように、像鮮明度は、拡散フィルムにおける画像の変化
(悪化)の度合いを示す尺度となる。すなわち、像鮮明
度の高い拡散フィルムを用いれば、画像がぼやけるとい
った画像の悪化を抑制することができる。一方、鏡面光
沢度は、拡散フィルムにおける反射グレアの抑制の度合
いを示す尺度となる。すなわち、鏡面光沢度の低い拡散
フィルムを用いれば、反射グレアを大きく減少させるこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の拡散フィルムに対する評価尺度によって同等で
あると判断された2つの拡散フィルムをそれぞれ液晶表
示素子に応用し、多数の被験者による主観的評価実験を
行った場合、両者に対する評価が異なることがあった。
すなわち、上記の評価尺度では、液晶表示素子等の画像
表示装置に用いる拡散フィルムに対しては、正確な評価
を与えることができないことが確認された。
【0009】これは、以下のような理由によると考えら
れる。すなわち、上記の像鮮明度は、もともとは、蛍光
灯のカバーあるいはスリガラス等に対する評価尺度であ
り、液晶表示素子に用いる拡散フィルムのための評価方
法として考案されたものではなかった。
【0010】そして、JIS規格による像鮮明度の測定
規格では、光源と光学櫛との間隔が、液晶表示素子にお
ける光源と液晶セルとの間隔に比して、非常に広くなっ
ていた。このため、JIS規格に基づく像鮮明度では、
液晶表示素子用の拡散フィルムを正確に評価することが
できなかった。また、JIS規格によるヘーズによって
も、液晶表示素子の拡散フィルムを評価することは困難
であった。
【0011】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は、液晶表示素子等の画
像表示装置に用いられる拡散フィルムの特性を正確に評
価することができるフィルム評価方法およびフィルム評
価装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載のフィルム評価方法は、
光源から出射された光を、スリットを透過させた後にフ
ィルムに照射する第1の工程と、フィルムを透過した光
に基づいて、フィルムの透過光鮮明度を測定する第2の
工程とを含むことを特徴としている。
【0013】上記の方法において、スリットとは、光を
透過させる部分(透光部分)と光を遮断する部分(遮光
部分)とからなるものであり、例えば、光学櫛や、貫通
穴の開いた遮光部材等のことである。また、フィルムと
は、例えば、液晶表示素子等の画像表示装置に用いられ
る、反射グレアを防止するための拡散フィルムのことで
ある。
【0014】そして、上記の方法によれば、第1の工程
において、上記のようなスリットを透過させた光、すな
わち、スリットの透光部分および遮光部分にそれぞれ応
じた、明るい部分と暗い部分とからなる光を、フィルム
に照射するようになっている。
【0015】そして、第2の工程において、フィルムを
透過した光に基づいて、フィルムの透過光鮮明度を測定
するようになっている。この透過光鮮明度とは、フィル
ムを透過する光の変化の度合い、すなわち、フィルムを
透過する光が、フィルムによって拡散されずに鮮明さを
保持できる度合いを示すものであり、フィルム固有の光
学特性である。
【0016】この透過光鮮明度の測定としては、例え
ば、像鮮明度、すなわち、フィルムを透過した光におけ
る明るい部分と暗い部分との強度比を測定するようにし
てもよいし、フィルムを撮像して得られた画像を解析す
ることによって、フィルムによる透過光の広がりの程度
(ぼやけの程度)を測定するようにしてもよい。
【0017】このように、上記の方法では、光源から出
射された光をフィルムに照射させる前に、スリットを透
過させるようになっている。従って、フィルムの透過光
を、画像表示装置におけるフィルムの透過光と同等のも
のとすることができる。すなわち、例えば、光源,スリ
ットおよびフィルムの位置関係を、液晶表示素子におけ
る光源,液晶セルおよびフィルムの位置関係と同様に設
定することができるようになっている。
【0018】従って、上記の方法によれば、液晶表示素
子等の画像表示装置に使用するフィルムの光学特性を、
使用形態に即した形態で測定することができるので、正
確な評価を行うことが可能となっている。
【0019】なお、上記の方法によって液晶表示素子用
のフィルムを測定する場合には、光源とスリットとの間
隔は、液晶表示素子における光源と液晶セルとの間隔と
同様の距離に設定されることが好ましい。同様に、スリ
ットとフィルムとの間隔も、液晶表示素子における液晶
セルとフィルムとの間隔と同様の距離に設定されること
が好ましい。
【0020】また、請求項2に記載のフィルム評価方法
は、請求項1に記載されているフィルム評価方法におい
て、上記第2の工程が、フィルムを撮像する第3の工程
と、この第3の工程によって得られた画像におけるスリ
ットの遮光部分に応じた画素であって、所定の方向に連
続して並んでいる画素の数を検出する第4の工程と、第
4の工程によって検出された画素数を、所定の基準値と
比較することによって、フィルムの透過光鮮明度を算出
する第5の工程とを含んでいることを特徴としている。
【0021】上記の方法では、透過光鮮明度を測定する
ために、第3の工程においてフィルムを撮像するように
なっている。この撮像によって得られる画像は、スリッ
トの透光部分と遮光部分とによってフィルムに形成され
た明暗の模様を含んだものである。
【0022】そして、上記の方法では、第4の工程にお
いて、この画像を解析するようになっている。すなわ
ち、第4の工程では、画像におけるスリットの遮光部分
に応じた画素、すなわち、この遮光部分を写している画
素(以下、遮光画素とする)が、所定の方向にいくつ並
んでいるかが検出される。この工程において検出される
遮光画素の数(以下、遮光画素数とする)は、フィルム
の透過光鮮明度に応じて変化するものである。例えば、
フィルムによって透過光がぼやけてしまった場合、この
場合の遮光画素数は、フィルムを介さずに撮像した場合
の遮光画素数よりも多くなる。
【0023】そして、上記の方法では、第5の工程にお
いて、第4の工程によって検出された遮光画素数と所定
の基準値とを比較することによって、フィルムの透過光
鮮明度を算出するようになっている。上記したように、
遮光画素数は、フィルムの透過光鮮明度に依存する。従
って、第4の工程において得られた遮光画素数を、所定
の基準値と比較することで、フィルムの透過光鮮明度を
定量的に算出することが可能となる。
【0024】この所定の基準値としては、例えば、フィ
ルムを介さずに撮像した場合の遮光画素数を設定するこ
とができる。すなわち、この場合には、透過光がフィル
ムによってぼやけることがないので、この遮光画素数と
第4の工程において得られた遮光画素数との比(あるい
は差)を用いれば、フィルムの透過光鮮明度を容易に求
めることが可能となる。
【0025】また、所定の基準値として、フィルムをス
リット上に重ねた状態で検出された遮光画素数を用いる
ことも可能である。フィルムをスリット上に重ねた場
合、フィルムによる透過光への影響はほとんど現れな
い。従って、基準値としてこの遮光画素数を用いれば、
フィルムを介さずに撮像した場合の遮光画素数と同様
に、フィルムの透過光鮮明度を容易に求めることが可能
となる。
【0026】なお、第4の工程における所定の方向とし
ては、どのような方向を設定してもよい。例えば遮光部
分が細長い長方形である場合には、長方形の短い辺に沿
った方向とすると、検出すべき画素を少なくすることが
できる。
【0027】また、第5の工程における透過光鮮明度の
算出は、以下のように行われてもよい。すなわち、全て
の遮光画素における所定方向の幅を算出し、これを基準
値と比較するようにしてもよい。この幅は、遮光画素数
に比例するものであるから、遮光画素数と同様、フィル
ムの透過光鮮明度に応じて変化する。なお、この場合の
基準値としては、例えば、スリットの所定方向における
実際の長さ、フィルムを介さずに撮像した場合の遮光画
素の幅、あるいは、フィルムをスリット上に重ねた状態
で検出された遮光画素の幅を用いることが好ましい。
【0028】また、請求項3に記載されているフィルム
評価装置は、フィルムに照射する光を生成するための光
源と、この光源から出射された光を透過させるためのス
リットと、このスリットを透過した光の光路上における
所定の位置にフィルムを固定するためのフィルム固定部
と、フィルムを透過した光に基づいて、フィルムの透過
光鮮明度を測定するための透過光鮮明度測定部とを備え
ていることを特徴としている。
【0029】上記の構成において、スリットとは、光を
透過させる透光部分と光を遮断する遮光部分とからなる
ものであり、例えば、光学櫛や、貫通穴の開いた遮光部
材等のことである。また、フィルムとは、例えば、液晶
表示素子等の画像表示装置に用いられる、反射グレアを
防止するための拡散フィルムのことである。
【0030】そして、フィルムは、フィルム固定部によ
って、スリットを透過した光の光路上における所定の位
置に固定されるようになっている。この所定の位置と
は、スリットからフィルムまでの距離を所定の値に設定
するための位置である。また、この距離は、ユーザの所
望の値に設定することが可能である。
【0031】そして、上記の構成によれば、光源から出
射された光が、スリットを透過した後、フィルムに照射
されるようになっている。このフィルムに照射される光
は、スリットの遮光部分に応じた暗い部分と、同じく透
光部分に応じた明るい部分とからなっている。
【0032】そして、透過光鮮明度測定部が、フィルム
を透過した光に基づいて、フィルムの透過光鮮明度を測
定するようになっている。この透過光鮮明度の測定とし
ては、例えば、像鮮明度を測定するようにしてもよい
し、フィルムを撮像して得られた画像を解析することに
よって、透過光のぼやけ具合を測定するようにしてもよ
い。
【0033】このように、上記の構成では、光源から出
射された光は、フィルムに照射される前に、スリットを
透過するようになっている。従って、フィルムの透過光
を、画像表示装置におけるフィルムの透過光と同等のも
のとすることができる。すなわち、例えば、光源,スリ
ットおよびフィルムの位置関係を、液晶表示素子におけ
る光源,液晶セルおよびフィルムの位置関係と同様に設
定することができるようになっている。
【0034】従って、上記の構成によれば、液晶表示素
子等の画像表示装置に使用するフィルムの光学特性を、
使用形態に即した形態で測定することができるので、正
確な測定を行うことが可能となっている。
【0035】また、請求項4に記載のフィルム評価装置
は、請求項3に記載の構成において、上記透過光鮮明度
測定部が、フィルムを撮像するための撮像部と、この撮
像部によって得られた画像におけるスリットの遮光部分
に応じた画素であって、所定の方向に連続して並んでい
る画素の数を検出し、この画素数を所定の基準値と比較
することによって、フィルムの透過光鮮明度を求める画
像解析部とを備えていることを特徴としている。
【0036】上記の構成では、透過光鮮明度を測定する
ために、撮像部においてフィルムを撮像するようになっ
ている。この撮像によって得られる画像は、スリットの
透光部分と遮光部分とによってフィルムに形成された明
暗の模様を含んだものである。
【0037】そして、上記の構成では、画像解析部にお
いて、この画像を解析するようになっている。すなわ
ち、画像解析部では、画像におけるスリットの遮光部分
に応じた画素、すなわち、遮光画素が、所定の方向にど
れだけ並んでいるかを検出する。そして、遮光画素数
は、フィルムの透過光鮮明度に応じて変化するものであ
る。例えば、フィルムによって透過光がぼやけてしまっ
た場合、この場合の遮光画素数は、フィルムを介さずに
撮像した場合の遮光画素数よりも多くなる。
【0038】そして、画像解析部は、この遮光画素数
を、所定の基準値と比較することによって、フィルムの
透過光鮮明度を算出するようになっている。上記したよ
うに、遮光画素数は、フィルムの透過光鮮明度に依存す
る。従って、遮光画素数を所定の基準値と比較すること
で、フィルムの透過光鮮明度を定量的に算出することが
可能となる。
【0039】この所定の基準値としては、例えば、フィ
ルムを介さずに撮像した場合の遮光画素数を設定するこ
とができる。すなわち、この場合には、透過光がフィル
ムによってぼやけることがないので、この場合の遮光画
素数と、画像の解析によって得られた遮光画素数との比
(あるいは差)を用いれば、フィルムの透過光鮮明度を
容易に求めることが可能となる。
【0040】また、所定の基準値として、フィルムをス
リット上に重ねた状態で検出された遮光画素数を用いる
ことも可能である。フィルムをスリット上に重ねた場
合、フィルムによる透過光への影響はほとんど現れな
い。従って、基準値としてこの遮光画素数を用いれば、
フィルムを介さずに撮像した場合の遮光画素数と同様
に、フィルムの透過光鮮明度を容易に求めることが可能
となる。
【0041】なお、上記の所定の方向、すなわち、遮光
画素数を数える方向としては、どのような方向を設定し
てもよい。例えば遮光部分が細長い長方形である場合に
は、長方形の短い辺に沿った方向を所定の方向とする
と、検出すべき画素を少なくすることができる。
【0042】また、画像解析部は、遮光画素数に基づい
た透過光鮮明度の算出を、以下のように行うようにして
もよい。すなわち、全ての遮光画素における所定方向の
幅を算出し、これを基準値と比較するようにしてもよ
い。この幅は、遮光画素数に比例するものであるから、
遮光画素数と同様、フィルムの透過光鮮明度に応じて変
化する。なお、この場合の基準値としては、例えば、ス
リットの所定方向における実際の長さ、フィルムを介さ
ずに撮像した場合の遮光画素の幅、あるいは、フィルム
をスリット上に重ねた状態で検出された遮光画素におけ
る幅を用いることが好ましい。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について、以
下に説明する。
【0044】本実施の形態にかかるフィルム評価システ
ム(以下、本評価システムとする)は、液晶表示素子の
反射グレアを減少させるための拡散フィルムにおける光
学特性の評価を行うものである。ここで、本評価システ
ムの構成を説明する前に、まず、本評価システムによっ
て評価される、拡散フィルムの構成の例について説明す
る。
【0045】図2は、この拡散フィルムの構成を示す説
明図である。この図に示すように、拡散フィルムは、拡
散補強層PLb,偏光子PLaおよび補強層PLcがこ
の順に積層されてなるものであり、主に、液晶表示素子
の画面における偏光・拡散板として用いられるものであ
る。
【0046】偏光子PLaは、直線偏光性を有するフィ
ルムから形成されており、拡散フィルムが使用される液
晶表示素子の液晶セルに応じて、所定の光学特性を有す
るものとなっている。補強層PLcは、偏光性をもたな
いフィルムからなるものである。また、拡散補強層PL
bは、偏光性をもたず、表面に微細な凹凸が形成されて
いる防幻フィルムである。
【0047】また、この拡散フィルムには、補強層PL
cの外側に、図示しない糊層が形成されている。そし
て、この拡散フィルムを液晶表示素子に利用する場合に
は、この糊層によって液晶表示素子のパネル等に固定す
るようになっている。従って、この拡散フィルムの使用
時には、補強層PLcが液晶側に、拡散補強層PLbが
ユーザ側に向くようになっている。
【0048】次に、本評価システムの構成について説明
する。なお、以下では、評価にかかる拡散フィルムをワ
ークと称する。また、図2に示すように、拡散補強層P
Lbが形成されている面をワークの表とし、補強層PL
cが形成されている面をワークの裏とする。
【0049】図3は、本評価システムの構成を示す説明
図である。この図に示すように、本評価システムは、透
過光評価装置1,反射光評価装置2,搬送装置3および
システム制御装置4を備えている。
【0050】透過光評価装置1は、本評価システムの特
徴的な構成であり、ワークを透過する光の変化の度合い
を、後述する幅倍率を測定することによって評価するも
のである。なお、この光の変化とは、光の不鮮明さ(ぼ
やけ)のことである。また、反射光評価装置2は、ワー
クによって鏡面反射される光の度合いを、後述する鏡面
反射輝度係数を測定することによって評価するものであ
る。この透過光評価装置1および反射光評価装置2の構
成および動作については後述する。
【0051】搬送装置3は、図示しないワーク収納部か
ら、透過光評価装置1および反射光評価装置2にワーク
を搬出し、評価処理の終了後に、ワークをワーク収納部
に搬入するためのものである。また、搬送装置3は、透
過光評価装置1および反射光評価装置2内におけるワー
クの搬送も行うようになっている。また、システム制御
装置4は、透過光評価装置1,反射光評価装置2および
搬送装置3を制御して、ワークの幅倍率および鏡面反射
輝度係数を測定させる、本評価システムの中枢部であ
る。
【0052】次に、本評価システムにおけるワークの評
価処理について説明する。図4は、本評価システムの評
価処理の動作を示す説明図である。この図に示すよう
に、評価が開始されると、システム制御装置4は、搬送
装置3を制御して、評価にかかるワークをワーク収納部
から透過光評価装置1に搬送させ(S1)、透過光評価
装置1を制御して、ワークにおける幅倍率を測定させる
(S2)。
【0053】幅倍率が測定された後、システム制御装置
4は、搬送装置3を制御して、ワークを反射光評価装置
2に搬送させ(S3)、システム制御装置4を制御し
て、ワークにおける鏡面反射輝度係数を測定させる(S
4)。鏡面反射輝度係数が測定された後、システム制御
装置4は、幅倍率および鏡面反射輝度係数に基づいて、
ユーザの所望の方法でワークの光学特性を出力し(S
5)、搬送装置3を制御してワークをワーク収納部に搬
入させ、処理を終了する。
【0054】次に、図3に示した透過光評価装置1の構
成について説明する。図5は、透過光評価装置1の構成
を示す説明図である。この図に示すように、透過光評価
装置1は、面光源11,ワーク昇降部12,エリアカメ
ラ13,フレームメモリ14,画像処理装置15および
制御部16を備えている。
【0055】面光源11は、内部に蛍光灯を備え、所定
の面(以下、出射面とする)から平行光線を出射するも
のである。図6は、この面光源11の出射面を示す説明
図である。この図に示すように、面光源11の出射面に
は、スリット21…が複数形成されている。スリット2
1…は、面光源11から出射される光を遮るための遮光
物からなり、面光源11の出射面に所定の間隔で形成さ
れている。また、スリット21…の幅は、ユーザの所望
の値とすることが可能であり、通常は数ミリのオーダで
ある。
【0056】図5に示したワーク昇降部(フィルム固定
部)12は、ワークを固定させるためのガラス板25を
備えており、このガラス板25を上下に駆動することに
よって、面光源11の上方の所定の位置まで、ワークを
移動させるものである。このガラス板25は、液晶表示
素子に標準的に用いられるカラーフィルタと同様の厚
さ、例えば、0.7mmないし1.1mmの厚さのガラ
スからなるものである。なお、以下では、図5に示すよ
うに、ガラス板25と面光源11との距離をdとする。
【0057】エリアカメラ(透過光鮮明度測定部,撮像
部)13は、ワークを通じて面光源11上のスリット2
1…を撮像するためのカメラであり、面光源11の上方
に備えられているものである。そして、フレームメモリ
14は、このエリアカメラ13が撮像した画像に応じた
画像データを記憶するためのものである。
【0058】画像処理装置(透過光鮮明度測定部,画像
解析部)15は、フレームメモリ14に記憶された画像
データに対して、後述する画像処理を施すためのもので
ある。制御部(透過光鮮明度測定部,画像解析部)16
は、ワーク昇降部12を制御してワークをユーザの所望
の位置に固定させ、エリアカメラ13を制御してワーク
の所定部分を撮像させ、フレームメモリ14を制御して
画像データをフレームメモリ14に記憶させ、さらに、
画像処理装置15を制御して画像処理を施させるもので
あり、透過光評価装置1の中枢部である。
【0059】次に、透過光評価装置1における拡散フィ
ルムの透過光評価処理(幅倍率の測定)の動作について
説明する。図1は、透過光評価装置1における透過光評
価の処理の流れを示すフローチャートである。なお、こ
の処理は、図4にS2として示した処理である。
【0060】図1に示すように、搬送装置3によって透
過光評価装置1に搬送されたワークが、ワーク昇降部1
2におけるガラス板25上の所定位置に表を上にして固
定されると(開始)、制御部16は、ガラス板25と面
光源11との距離dが0mmとなるようにワーク昇降部
12を制御する(S11)。そして、エリアカメラ13
を制御して、ワークを通して面光源11上のスリット2
1…の1つを撮像させ、画像データをフレームメモリ1
4に記憶させる(S12)。その後、制御部16は、画
像処理装置15を制御して、フレームメモリ14に記憶
されている画像データを解析させ、その結果を取得する
(S13)。この画像データの解析については後述す
る。
【0061】その後、制御部16は、ガラス板25と面
光源11との距離dが10mmとなるように、ワーク昇
降部12を制御する(S14・S15)。そして、制御
部16は、上記したS12・S13に示した処理を行
う。その後、ワーク昇降部12を制御して、ガラス板2
5と面光源11との距離dを30mmとし(S16・S
17)、S12・S13に示した処理を行った後、後述
する方法で幅倍率を算出し(S18)、算出した幅倍率
をシステム制御装置4に伝達して、透過光評価を終了す
る。
【0062】次に、図1にS13として示した、画像処
理装置15による画像データの解析について説明する。
図7は、画像処理装置15による画像データの解析にお
ける処理の流れを示すフローチャートである。この図に
示すように、画像処理装置15は、フレームメモリ14
から画像データを取得すると(S21)、この画像デー
タから、エリアカメラ13の各画素の明度を取得する
(S22)。
【0063】図8は、画像データの例を示す説明図であ
る。この図に示すように、画像データは、スリット21
からの光を主に受ける画素(以下、スリット画素とす
る)と、面光源11のスリット21が形成されていない
部分からの光を主に受ける画素(以下、光源画素とす
る)とから構成されている。そして、上記したように、
スリット21は面光源11の光を遮るようになっている
ので、画像データでは、スリット画素の明度は低い一
方、光源画素の明度は高くなっている。
【0064】そこで、画像処理装置15は、S22で取
得した各画素の明度に基づいて、スリット21の幅方向
(図8におけるX方向)に連続して並んでいるスリット
画素の数を特定する(S23)。その後、画像処理装置
15は、特定した画素数を制御部16に伝達し、解析を
終了する。
【0065】ここで、図7にS23として示した画像処
理装置15によるスリット画素の特定について説明す
る。図9は、画像処理装置15によるスリット画素の特
定の例を示すための、画像データにおける画素と明度と
の関係を示すグラフである。このグラフの横軸は、図8
に示したX方向に並ぶ画素を示し、縦軸は、各画素の明
度を示している。
【0066】上記したように、スリット画素の明度は、
光源画素よりも低くなっている。すなわち、この図に実
線で示すように、画像データにおける各画素の明度は、
スリット21の幅に応じて低下・上昇するようになって
いる。そして、画像処理装置15は、図中に一点破線で
示す所定の閾値を用いて、各画素の明度を2値化する。
すなわち、画像処理装置15は、この閾値以上の明度を
もつ画素を光源画素とする一方、閾値より小さい明度を
もつ画素をスリット画素とするようになっている。
【0067】また、距離dが大きくなると、ワークによ
る画像のぼやけが強調されるので、エリアカメラ13が
捕らえる画像のぼやけが大きくなる。従って、図9に破
線で示すように、画像データにおける明度の変化はなだ
らかになり、スリット画素数が増大するようになってい
る。
【0068】次に、図1にS18として示した制御部1
6による幅倍率の算出について説明する。幅倍率とは、
距離dが0mmの場合のスリット画素数(以下、基準画
素数とする)と、その他の場合のスリット画素数との比
のことである。
【0069】すなわち、制御部16は、まず、d=10
mmの場合のスリット画素数を基準画素数で割って得た
値を算出し、d=10mmの幅倍率(第1幅倍率)とす
る。同様に、制御部16は、d=30mmの場合のスリ
ット画素数を基準画素数で割って得た値を算出し、d=
30mmの幅倍率(第2幅倍率)とする。そして、制御
部16は、これら第1幅倍率および第2幅倍率を、シス
テム制御装置4に伝達するようになっている。
【0070】次に、反射光評価装置2の構成および動作
(図4におけるS4)について説明する。図10は、こ
の反射光評価装置2の構成を示す説明図である。この図
に示すように、反射光評価装置2は、拡散反射輝度測定
部31,鏡面反射輝度測定部32,第2制御部33を備
えた構成である。
【0071】まず、拡散反射輝度測定部31の構成、お
よび、第2制御部33の制御による拡散反射輝度測定部
31の動作について説明する。図11は、この拡散反射
輝度測定部31の構成を示す説明図である。この図に示
すように、拡散反射輝度測定部31は、ワークを固定す
るためのワーク固定部43と、ワークの法線方向からそ
れぞれ±30度の方向に配置された第1光源41および
第2光源42と、ワークの法線方向に配置された輝度計
44とを備えている。
【0072】なお、ワーク固定部43,光源41・42
および輝度計44間における距離は、この図に示す通り
である。また、光源41・42は、ともに、4本の蛍光
灯を内部に備えた、1辺が60cmの立方体からなる光源
であり、出射する光束の大きさは、42cm2 である。ま
た、輝度計44の視角は、1〜2度の範囲である。
【0073】そして、搬送装置3によって拡散反射輝度
測定部31におけるワーク固定部43の所定位置にワー
クが固定されると、第2制御部33は、第1光源41お
よび第2光源42を制御して、30度の入射角で、ワー
クに光を照射させる。そして、輝度計44を制御して、
ワークからの反射光輝度(L,単位はcd/m2 )を、測定
させるようになっている。
【0074】次に、第2制御部33は、図示しない照度
計を制御して、ワークの法線方向における照度(E,単
位はlx)を測定させる。その後、第2制御部33は、反
射光輝度(L)および照度(E)を用いて、拡散反射輝
度係数(q)を、下記の(1)式を用いて求める。
【0075】q(cd/(m2lx))=L/E … (1) 次に、鏡面反射輝度測定部32の構成、および、第2制
御部33の制御による鏡面反射輝度測定部32の動作に
ついて説明する。図12は、この鏡面反射輝度測定部3
2の構成を示す説明図である。この図に示すように、鏡
面反射輝度測定部32は、ワークを固定するためのワー
ク固定部53と、ワークの法線方向からそれぞれ±15
度の方向に配置された第3光源51および輝度計54と
を備えている。
【0076】なお、第3光源51,ワーク固定部53お
よび輝度計54間における距離は、この図に示す通りで
ある。また、第3光源51は、拡散反射輝度測定部31
における第1光源41および第2光源42と同様の構成
であって、出射する光束の面積を、ユーザの所望の面積
に変化させたものとなっている。この第3光源51にお
ける光束の面積は、例えば、1,3,5,7,10,1
5および20°φに設定することができる。ここで、こ
れら1〜20の数値は、ワークからみた光源の大きさで
ある。また、輝度計54の視角は、0.1〜0.2度の
範囲である。
【0077】そして、搬送装置3によって鏡面反射輝度
測定部32におけるワーク固定部53の所定位置にワー
クが固定されると、第2制御部33は、第3光源51を
制御して、15度の入射角で、ワークに光を照射させ
る。そして、輝度計54を制御して、ワークからの反射
光輝度(Lr,単位はcd/m2 )を測定させるようになっ
ている。
【0078】次に、第2制御部33は、図示しない照度
計を制御して、ワークの法線方向における照度(Ea,
単位はlx)を測定させる。その後、第2制御部33は、
あらかじめ記憶しておいた、第3光源51の、180cm
だけ離れた場所における輝度(Lo,単位は、cd/m2
と、上記のLrおよびEaと、拡散反射輝度測定部31
に測定させたqとを用いて、鏡面反射輝度係数(SR)
を、下記の(2)式を用いて求める。 SR=(Lr−Ea・q)/Lo … (2) そして、第2制御部33は、得られた鏡面反射輝度係数
(SR)を、システム制御装置4に伝達するようになっ
ている。
【0079】図3に示したシステム制御装置4は、これ
ら透過光評価装置1および反射光評価装置2から得られ
た幅倍率および鏡面反射輝度係数に基づいて、図4にお
けるS5において、ワークにおけるユーザの所望の光学
特性をユーザの所望の方法で出力する。
【0080】すなわち、例えば、ユーザが、ワークの幅
倍率と距離dとの関係を求めている場合には、システム
制御装置4は、横軸が距離d,縦軸が幅倍率のグラフ
を、第1および第2幅倍率を用いて作成し、ユーザに出
力する。また、ユーザが、幅倍率および鏡面反射輝度係
数に基づいて、複数のワークにおける光学特性のプロッ
トを求めている場合には、システム制御装置4は、複数
のワークにおける幅倍率および鏡面反射輝度係数に基づ
いて、横軸が幅倍率,縦軸が鏡面反射輝度係数のグラフ
を出力する。
【0081】次に、本評価システムにおけるワークの評
価の実施例を、実施例1および実施例2として示す。 〔実施例1〕本実施例では、本評価システムにおける透
過光評価装置1による幅倍率の測定例を示す。この測定
に用いられた拡散フィルムのサンプルは、サンプル♯
A,サンプル♯Bおよび比較サンプル♯Cである。
【0082】サンプル♯A・♯Bは、図2に示した構成
を有する拡散フィルムのサンプルであり、JIS規格に
よる像鮮明度および鏡面光沢度の測定では、完全に同等
とされたものである。また、比較サンプル♯Cは、図2
に示した拡散フィルムの構成において、拡散補強層PL
bに代えて、補強層PLcを備えた構成である。すなわ
ち、この比較サンプル♯Cは、偏光子PLaを2つの補
強層PLcによって挟んだ構成である。
【0083】この測定は、ワーク昇降部12におけるガ
ラス板25に、これら3枚のサンプルを同時に固定し、
0.5mm幅のスリット21と1.0mm幅のスリット
21とに応じた画像を取得して行った。図13は、この
測定において、面光源11とガラス板25との距離dが
0mmの場合における画像データを示す説明図である。
この図に示すように、この測定では、サンプル♯Aおよ
びサンプル♯Bは、0.5mm幅のスリット21上に固
定されている一方、サンプル♯Aおよび比較サンプル♯
Cは、1.0mm幅のスリット21上に固定されてい
る。そして、距離dが0mmの場合では、スリット21
の画像は全くぼやけていないことがわかる。
【0084】また、図14は、面光源11とガラス板2
5との距離dが10mmの場合、図15は同じく30m
mの場合の画像データを示す説明図である。これらの図
に示すように、サンプル♯Aおよびサンプル♯Bを透過
するスリットの画像は、距離dが大きくなるにつれてぼ
やける一方、拡散補強層PLbを持たない比較サンプル
♯Cを透過するスリットの画像は、距離dによらずほや
けないことがわかる。さらに、これらの図より、JIS
規格による像鮮明度および鏡面光沢度の測定で完全に同
等とされた、サンプル♯Aとサンプル♯Bとにおける画
像のぼやけ具合は、異なっていることがわかる。すなわ
ち、サンプル♯Bのほうが、サンプル♯Aより大きくぼ
やけている。
【0085】また、図16および図17は、この測定に
よって得られた、各サンプルにおけるスリット画素数と
距離dとの関係を示すグラフである。すなわち、図16
は、1.0mm幅のスリット21の画像に応じて得られ
たサンプル♯Aおよび比較サンプル♯Cのスリット画素
数と距離dとの関係を示すグラフであり、図17は、
0.5mm幅のスリット21の画像に応じて得られたサ
ンプル♯Aおよびサンプル♯Bのスリット画素数と距離
dとの関係を示すグラフである。
【0086】図16に示すように、拡散補強層PLbを
持たない比較サンプル♯Cのスリット画素は、距離dに
よらず一定である一方、サンプル♯Aのスリット画素数
は、距離に応じて大きくなっている。また、図17に示
すように、JIS規格による像鮮明度および鏡面光沢度
の測定で完全に同等とされたサンプル♯Aおよびサンプ
ル♯Cのスリット画素数と距離dとの関係は、互いに異
なっており、これら両サンプル間に、光学的な差異があ
ることがわかる。
【0087】〔実施例2〕本実施例では、本評価システ
ムによる複数種類の拡散フィルムに対する評価の結果を
示す。表1は、本評価システムを用いてそれぞれ異なる
拡散フィルムのサンプルであるサンプル♯1〜♯16に
対して幅倍率および鏡面反射輝度係数の測定を行った結
果、および、これらのサンプルに対してJIS規格に基
づく鏡面光沢度を測定した結果を示す表である。なお、
この表および図18における鏡面反射輝度係数の値は、
測定された値を10000倍して得られたものである。
【0088】
【表1】
【0089】また、図18は、幅倍率および鏡面反射輝
度係数に基づいて、各サンプルをプロットした結果を示
すグラフである。なお、このグラフでは、鏡面反射輝度
係数は対数で示されている。また、図19は、幅倍率お
よび鏡面光沢度に基づいて、各サンプルをプロットした
結果を示すグラフである。
【0090】これらのグラフに示すように、本評価シス
テムにおける幅倍率を用いれば、各サンプルの鏡面反射
輝度係数(あるいは鏡面光沢度)を、幅倍率に基づく1
つの関数で表現することが可能となっている。従って、
幅倍率を用いれば、各サンプルにおける光学特性の特徴
を、非常に明確に示すことが可能となる。すなわち、各
サンプルを、互いに排除しあう傾向にある幅倍率および
鏡面反射輝度係数(あるいは鏡面光沢度)という2つの
性質に基づいて、光学特性別に一様に分類することが可
能となる。
【0091】また、比較のために、JIS規格に基づく
拡散フィルムの評価の例を示す。図20は、上記したサ
ンプルのうちのサンプル♯1〜♯3,♯5〜♯9および
♯14〜♯16と、その他の拡散フィルムのサンプルに
対してJIS規格に基づく像鮮明度および鏡面光沢度の
測定を行い、これら像鮮明度および鏡面光沢度に基づい
て各サンプルをプロットしたグラフである。このグラフ
に示すように、JIS規格に基づく評価では、各サンプ
ルの鏡面光沢度を、像鮮明度の1つの関数で表現するこ
とは困難である。従って、この評価では、各サンプルを
光学特性に基づいて一様に分類することは、非常に困難
であることがわかる。
【0092】以上のように、本評価システムでは、透過
光評価装置1および反射光評価装置2を備え、透過光の
評価となる幅倍率と、反射光の評価となる鏡面反射輝度
係数とを測定するようになっている。従って、本評価シ
ステムを用いれば、液晶表示素子等に用いられる拡散フ
ィルムにおける2つの光学特性を、一度に測定すること
が可能となっている。
【0093】また、本評価システムにおける透過光評価
装置1では、スリット21…が形成された面光源11か
らの光をガラス板25上のワーク上に照射するととも
に、エリアカメラ13でワークを撮像し、この撮像によ
って得られた画像データに基づいて、透過光評価を行う
ようになっている。すなわち、本評価システムにおける
透過光評価装置1では、面光源11,スリット21…お
よびガラス板25が、液晶表示素子における光源,液晶
セルおよびカラーフィルタにそれぞれ対応するようにな
っている。
【0094】従って、透過光評価装置1では、JIS規
格に基づく像鮮明度と異なり、液晶表示素子におけるワ
ークの状態を非常に正確に再現しているため、液晶表示
素子上のワークの光学特性を非常に正確に求めることが
可能となっている。これにより、ユーザは、本評価シス
テムによって得られた光学特性に基づいて、所望の拡散
フィルムを容易に選択することが可能となっている。
【0095】なお、本評価システムでは、図2に示した
拡散フィルムの評価を行うようにしている。しかしなが
ら、本評価システムでは、この拡散フィルムに限らず、
どのようなフィルムの光学特性であっても評価すること
が可能である。
【0096】また、本評価システムでは、透過光評価装
置1および反射光評価装置2を備え、幅倍率および鏡面
反射輝度係数を測定するようにしている。しかしなが
ら、これに限らず、拡散フィルムにおける幅倍率と鏡面
反射輝度係数との関係が明らかである場合、すなわち、
鏡面反射輝度係数の幅倍率依存性、あるいは、幅倍率の
鏡面反射輝度係数依存性が明らかである場合には、拡散
フィルムの光学特性の評価は、幅倍率あるいは鏡面反射
輝度係数の一方だけに基づいて行うことも可能である。
【0097】また、本評価システムでは、ワークを搬送
するために搬送装置3を用いるようにしている。しかし
ながら、評価にかかるワークの量が少ない場合等では、
ワークの搬送をユーザが行うようにしてもよい。
【0098】また、本評価システムにおける透過光評価
装置1では、図1に示した幅倍率の測定において、面光
源11とガラス板25との距離dを、0,10,および
30mmとしてスリット画素数を測定するようにしてい
る。しかしながら、この距離dはこれらの値に限るもの
ではなく、ユーザの所望の値とすることが可能である。
また、スリット画素数の測定回数も、3回とは限らず、
ユーザの所望の回数とすることが可能である。
【0099】また、透過光評価装置1における制御部1
6は、距離d=0mmの場合のスリット画素数を基準画
素数とし、その他の距離dの場合におけるスリット画素
数を基準画素数で割ることによって、幅倍率を算出する
ようにしている。しかしながら、必ずしも、基準画素数
を距離d=0mmの場合のスリット画素数に設定する必
要はない。すなわち、例えば、基準画素数として、拡散
補強層PLbをもたない拡散フィルムのスリット画素数
を測定した結果を用いるようにしてもよい。この基準画
素数としては、ユーザの所望の値を用いることが可能で
ある。
【0100】また、幅倍率の算出を、スリット画素の幅
に基づいて行うようにしてもよい。すなわち、求めたス
リット画素数の全体の長さ(図8におけるX方向の長
さ)を求め、この長さを所定の基準値で割ることによ
り、幅倍率を求めるようにしてもよい。この場合の所定
の基準値としては、例えば、距離dが0mmの場合にお
けるスリット画素数の全体の長さ、あるいは、スリット
の幅そのものを用いることが可能である。
【0101】また、透過光評価装置1では、ワークの昇
降をワーク昇降部12を用いて行うようにしている。し
かしながら、これに限らず、ワークの昇降は、ユーザに
よって行われるようにしてもよい。
【0102】また、透過光評価装置1では、制御部16
が、エリアカメラ13を制御して、ワークを通して面光
源11上のスリット21…の1つを撮像させるようにし
ている。しかしながら、撮像させるスリット21…の数
は1つとは限らない。すなわち、制御部16が、複数の
スリット21…を撮像させるようにし、複数のスリット
に対する幅倍率を求めるようにすれば、より正確な透過
光評価を行うことが可能となる。
【0103】また、透過光評価装置1では、ワークにお
ける幅倍率を測定するようにしているが、本評価システ
ムにおける透過光評価の方法はこれに限らない。例え
ば、所定範囲内の画素における最大の明度Mと、最小の
明度mとを用いて、以下の(3)式を用いて像鮮明度C
(%)を算出するようにしてもよい。
【0104】 C=(M−m)/(M+m)×100 … (3) この像鮮明度Cを用いても、ワークの透過光評価を正確
に行うことが可能である。
【0105】また、透過光評価装置1では、フレームメ
モリ14に記憶された画像データを、画像処理装置15
が解析し、この解析による結果を制御部16が取得する
ようにしている。しかしながら、これに限らず、制御部
16が画像データの解析を行うようにしてもよい。
【0106】さらに、フレームメモリ14,画像処理装
置15および制御部16における全ての、あるいは一部
の処理を行うためのプログラムを、CD−ROM(Read
Only Memory)やFD(Floppy Disk )等の記録媒体に
記録し、このプログラムを読み込み可能な画像処理装置
を、透過光評価装置1におけるフレームメモリ14,画
像処理装置15あるいは制御部16に代えて用いるよう
にしてもよい。
【0107】また、本評価システムにおける反射光評価
装置2の構成および動作は、『照明学会誌,第79巻第
5号(1995年)第38頁〜第45頁,「液晶ディス
プレイの反射特性と反射グレアの関係」』に記載の構成
および動作と同様のものとしてもよい。
【0108】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
のフィルム評価方法は、光源から出射された光を、スリ
ットを透過させた後にフィルムに照射する第1の工程
と、フィルムを透過した光に基づいて、フィルムの透過
光鮮明度を測定する第2の工程とを含む方法である。
【0109】上記の方法では、光源から出射された光を
フィルムに照射させる前に、スリットを透過させるよう
になっている。従って、フィルムの透過光を、画像表示
装置におけるフィルムの透過光と同等のものとすること
ができる。すなわち、例えば、光源,スリットおよびフ
ィルムの位置関係を、液晶表示素子における光源,液晶
セルおよびフィルムの位置関係と同様に設定することが
できるようになっている。従って、上記の方法によれ
ば、液晶表示素子等の画像表示装置に使用するフィルム
の光学特性を使用形態に即した形態で測定することがで
きるので、光学特性の正確な評価を行うことが可能とな
るという効果を奏する。
【0110】また、請求項2に記載のフィルム評価方法
は、請求項1に記載のフィルム評価方法において、上記
第2の工程が、フィルムを撮像する第3の工程と、この
第3の工程によって得られた画像におけるスリットの遮
光部分に応じた画素であって、所定の方向に連続して並
んでいる画素の数を検出する第4の工程と、第4の工程
によって検出された画素数を、所定の基準値と比較する
ことによって、フィルムの透過光鮮明度を算出する第5
の工程とを含んでいる方法である。
【0111】上記の方法では、第3の工程において撮像
した画像を、第4の工程において解析し、フィルム評価
システムの透過光鮮明度に応じて変化する、スリットの
遮光部分を写している画素の数を検出するようになって
いる。そして、第5の工程において、検出された画素数
と所定の基準値とを比較することによって、フィルムの
透過光鮮明度を算出するようになっている。従って、上
記の方法によれば、請求項1の効果に加えて、フィルム
の透過光鮮明度を定量的に算出することが可能となると
いう効果を奏する。
【0112】また、請求項3に記載のフィルム評価装置
は、フィルムに照射する光を生成するための光源と、こ
の光源から出射された光を透過させるためのスリット
と、このスリットを透過した光の光路上における所定の
位置にフィルムを固定するためのフィルム固定部と、フ
ィルムを透過した光に基づいて、フィルムの透過光鮮明
度を測定するための透過光鮮明度測定部とを備えている
構成である。上記の構成によれば、光源から出射された
光が、スリットを透過した後、フィルムに照射されるよ
うになっている。そして、透過光鮮明度測定部が、フィ
ルムを透過した光に基づいて、フィルムの透過光鮮明度
を測定するようになっている。
【0113】このように、上記の構成では、光源から出
射された光は、フィルムに照射される前に、スリットを
透過するようになっている。従って、フィルムの透過光
を、画像表示装置におけるフィルムの透過光と同等のも
のとすることができる。すなわち、例えば、光源,スリ
ットおよびフィルムの位置関係を、液晶表示素子におけ
る光源,液晶セルおよびフィルムの位置関係と同様に設
定することができるようになっている。従って、上記の
構成によれば、液晶表示素子等の画像表示装置に使用す
るフィルムの光学特性を使用形態に即した形態で測定す
ることができるので、光学特性の正確な測定を行うこと
が可能となるという効果を奏する。
【0114】また、請求項4に記載のフィルム評価装置
は、請求項3に記載の構成において、上記透過光鮮明度
測定部が、フィルムを撮像するための撮像部と、この撮
像部によって得られた画像におけるスリットの遮光部分
に応じた画素であって、所定の方向に連続して並んでい
る画素の数を検出し、この画素数を所定の基準値と比較
することによって、フィルムの透過光鮮明度を求める画
像解析部とを備えていることを特徴としている。
【0115】上記の構成では、撮像部においてフィルム
を撮像するようになっている。そして、画像解析部にお
いてこの画像を解析し、フィルムの透過光鮮明度に応じ
て変化する、スリットの遮光部分に応じた画素の数を検
出するようになっている。そして、画像解析部は、この
画素数を、所定の基準値と比較することによって、フィ
ルムの透過光鮮明度を算出するようになっている。従っ
て、上記の構成によれば、請求項3の効果に加えて、遮
光画素数を所定の基準値と比較することで、フィルムの
透過光鮮明度を定量的に算出することが可能となるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるフィルム評価シス
テムにおける透過光評価装置の動作の流れを示すフロー
チャートである。
【図2】上記フィルム評価システムによって評価される
拡散フィルムの構成例を示す説明図である。
【図3】上記フィルム評価システムの構成を示す説明図
である。
【図4】図3に示したフィルム評価システムの動作の流
れを示すフローチャートである。
【図5】図3に示したフィルム評価システムにおける透
過光評価装置の構成を示す説明図である。
【図6】図5に示した透過光評価装置における面光源の
構成を示す説明図である。
【図7】図5に示した透過光評価装置における画像処理
装置の画像処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図5に示した透過光評価装置におけるエリアカ
メラが取得する画像データを示す説明図である。
【図9】図5に示した透過光評価装置における画像処理
装置によるスリット画素の特定の例を示すための、画像
データにおける画素と明度との関係を示すグラフであ
る。
【図10】図3に示したフィルム評価システムにおける
反射光評価装置の構成を示す説明図である。
【図11】図10に示した反射光評価装置における拡散
反射輝度測定部の構成を示す説明図である。
【図12】図10に示した反射光評価装置における鏡面
反射輝度測定部の構成を示す説明図である。
【図13】図5に示した透過光評価装置におけるエリア
カメラによって得られる画像データの例を示す説明図で
あって、面光源とガラス板との距離が0mmの場合にお
ける画像データを示す説明図である。
【図14】図5に示した透過光評価装置におけるエリア
カメラによって得られる画像データの例を示す説明図で
あって、面光源とガラス板との距離が10mmの場合に
おける画像データを示す説明図である。
【図15】図5に示した透過光評価装置におけるエリア
カメラによって得られる画像データの例を示す説明図で
あって、面光源とガラス板との距離が30mmの場合に
おける画像データを示す説明図である。
【図16】図5に示した透過光評価装置によって2つの
サンプルの測定を行うことによって得られた、スリット
画素と、面光源とガラス板との距離との関係の例を示す
説明図である。
【図17】図5に示した透過光評価装置によって2つの
サンプルの測定を行うことによって得られた、スリット
画素と、面光源とガラス板との距離との関係の他の例を
示す説明図である。
【図18】図3に示したフィルム評価システムによって
複数のサンプルに対して幅倍率および鏡面反射輝度係数
の測定を行い、これら幅倍率および鏡面反射輝度係数に
基づいて、各サンプルをプロットした結果を示すグラフ
である。
【図19】図3に示したフィルム評価システムによって
複数のサンプルに対して幅倍率の測定を行い、この幅倍
率と各サンプルの鏡面光沢度とに基づいて、各サンプル
をプロットした結果を示すグラフである。
【図20】JIS規格に基づいた像鮮明度および鏡面光
沢度の測定を複数のサンプルに対して行い、これら像鮮
明度および鏡面光沢度に基づいて各サンプルをプロット
した結果を示すグラフである。
【符号の説明】 1 透過光評価装置 2 反射光評価装置 3 搬送装置 4 システム制御装置 11 面光源 12 ワーク昇降部(フィルム固定部) 13 エリアカメラ(透過光鮮明度測定部,撮像部) 14 フレームメモリ 15 画像処理装置(透過光鮮明度測定部,画像解析
部) 16 制御部(透過光鮮明度測定部,画像解析部) 21 スリット 25 ガラス板 31 拡散反射輝度測定部 32 鏡面反射輝度測定部 33 第2制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G059 AA02 BB10 EE01 FF01 JJ02 JJ18 JJ19 JJ26 KK04 MM01 MM10 2G086 EE10 EE12 HH07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から出射された光を、スリットを透過
    させた後にフィルムに照射する第1の工程と、 フィルムを透過した光に基づいて、フィルムの透過光鮮
    明度を測定する第2の工程とを含むことを特徴とするフ
    ィルム評価方法。
  2. 【請求項2】上記第2の工程は、 フィルムを撮像する第3の工程と、 この第3の工程によって得られた画像におけるスリット
    の遮光部分に応じた画素であって、所定の方向に連続し
    て並んでいる画素の数を検出する第4の工程と、 第4の工程によって検出された画素数を、所定の基準値
    と比較することによって、フィルムの透過光鮮明度を算
    出する第5の工程とを含むことを特徴とする請求項1に
    記載のフィルム評価方法。
  3. 【請求項3】フィルムに照射する光を生成するための光
    源と、 この光源から出射された光を透過させるためのスリット
    と、 このスリットを透過した光の光路上における所定の位置
    にフィルムを固定するためのフィルム固定部と、 フィルムを透過した光に基づいて、フィルムの透過光鮮
    明度を測定するための透過光鮮明度測定部とを備えてい
    ることを特徴とするフィルム評価装置。
  4. 【請求項4】上記透過光鮮明度測定部は、 フィルムを撮像するための撮像部と、 この撮像部によって得られた画像におけるスリットの遮
    光部分に応じた画素であって、所定の方向に連続して並
    んでいる画素の数を検出し、この画素数を所定の基準値
    と比較することによって、フィルムの透過光鮮明度を求
    める画像解析部とを備えていることを特徴とする請求項
    3に記載のフィルム評価装置。
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