JP2000018903A - 内径測定装置及びこれを用いた自動内径検査装置 - Google Patents

内径測定装置及びこれを用いた自動内径検査装置

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JP2000018903A
JP2000018903A JP10185358A JP18535898A JP2000018903A JP 2000018903 A JP2000018903 A JP 2000018903A JP 10185358 A JP10185358 A JP 10185358A JP 18535898 A JP18535898 A JP 18535898A JP 2000018903 A JP2000018903 A JP 2000018903A
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JP10185358A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Shimauchi
康博 嶋内
Tetsuya Hirota
哲也 廣田
Akishi Yamamoto
明志 山本
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NIPPON NUT KOGYO KUMIAI
Sumikin Seigyo Engineering KK
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NIPPON NUT KOGYO KUMIAI
Sumikin Seigyo Engineering KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転造タップ用のナット素材に施されている下
穴内径を正確に、しかも効率的に測定する。 【解決手段】 ナット素材Nをその下穴の向きを横向き
にして一列に縦送りするシュータ2と、このシュータ2
内を送られるナット素材Nを1個づつその移動を拘束す
るストッパ3と、ストッパ3で拘束されているナット素
材Nの下穴に挿入され、その内径を検出するプローブ6
と、該プローブ6の測定結果に基づいて下穴内径不良と
されたナット素材Nをシュータ2から外部へ排出する排
出機7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はナットの製造過程に
おけるねじ加工工程の前段処理として行われる下穴加工
されたナット素材の穴の内径を精度良く、しかも効率的
に測定するための内径測定装置及びこれを用いた自動内
径検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ナット等のねじ加工機として転造タップ
が知られている。転造タップはねじ山を盛り上げて成形
する構造となっており、従来の切削タップ等に比較して
次のような特徴がある。 製造時切粉の発生が殆どないため、ナット使用時に
切粉が原因となる異常トルクの発生がない。 ナットに対する切粉及び切削油の処理が不要であ
る。 加工オイルの使用量が切削タップと比較して1/3
で済む。 切削タップにおける如き切削刃を使用しないから刃
先の摩耗に起因するねじ精度の低下がなく、ナットの精
度を高く維持出来、長寿命化が図れる。
【0003】ところでこの転造タップでは、ナット素材
に対する許容寸法、特に下穴の内径寸法に対する許容誤
差が±7.5 μmと極めて厳しい。これに対処するため従
来より種々の方法が採用されており、測定法としてはナ
ット素材1個毎にノギスを用いて手測定し、又はゲージ
を挿入して測定する方法等の接触式と、カメラで撮影し
た画像を処理して内径を演算する方法、又はエアマイク
ロゲージ法等の非接触式とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来にお
ける接触式、非接触式のいずれの方法も作業所における
粉塵、油、振動等に対する耐環境性、耐摩耗性、測定精
度、測定時間に難点があり、また転造式ねじ加工機(転
造タップ)と一体的に組み立てて使用するのが難しい等
の問題もあった。本発明はかかる事情に鑑みなされたも
のであって、その目的とするところは転造式ねじ加工機
に組み込んで下穴内径寸法を高精度に、しかも効率的に
自動測定することが出来、製造歩留りの向上が図れ、品
質を高め得る内径測定装置及びこれを用いた自動内径検
査装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る内径測定装置は、丸穴を有する被測定部材の前記
穴内に挿脱される先端部が閉鎖された円筒形をなすプロ
ーブ本体と、該プローブ本体の先端部内にその中心部か
ら周面に達する放射状に形成した複数の溝と、各溝にこ
れに沿って移動可能に配され、プローブ本体の周面から
外方に突出可能とした球体と、前記プローブ本体にその
基端部側から挿脱され、錐形をなす先端部にて、前記球
体を径方向の外方に向けて押圧する操作杆と、該操作杆
と前記プローブ本体とを夫々前記被測定部材に向けて
前、後移動させる駆動部と前記操作杆と前記球体との接
触圧が所定値となったときに前記操作杆の基準位置から
の移動距離を検出するセンサとを備えることを特徴とす
る。この発明にあってはセンサ出力に基づいてパーソナ
ルコンピュータ、その他簡単な演算手段を用いること
で、丸穴の内径を穴の一端側からその軸心線方向へ所定
深さの位置で正確に測定することが出来て、ナット素材
の下穴等各種の穴の内径を周辺環境に影響されることな
く正確に、しかも効率的に測定することが出来る。
【0006】請求項2に記載の内径測定装置は、前記セ
ンサにて検出した駆動距離に基づいて前記被測定部材の
穴の内径を求める演算部を備えることを特徴とする。こ
の発明にあっては演算部によってセンサ出力に基づいて
被測定部材の穴内径を正確に算出することが可能とな
る。
【0007】請求項3に記載の本発明に係る内径測定装
置は、前記被測定部材はねじ形成のための下穴加工を施
したナット素材であることを特徴とする。この発明にあ
っては大量のナット素材の下穴測定を効率的に行い、そ
の寸法の適否を判別することが可能となる。
【0008】請求項4に記載の本発明に係る内径測定装
置は、前記溝及びこれに配した球体はこれを一組として
プローブ本体の中心周りに等角度で3組以上設けられて
いることを特徴とする。この発明にあってはプローブ本
体の先端部内にその中心から外周面に至る放射状の溝及
びこの各溝に配された球体を一組としてこれを3組以上
を等角度で配したから丸穴の内径を常に正確に測定する
ことが出来る。
【0009】請求項5に記載の本発明に係る自動内径検
査装置は、丸穴を有する複数の被測定部材をその穴の向
きを平行にした同じ姿勢で一列に一個づつ順送りするガ
イド溝を備えたシュータと、該シュータにおける被測定
部材の移動域に面して配置され、被測定部材の移動を阻
止すべく前記ガイド溝内に出没する複数のストッパと、
前記被測定部材の穴内に挿脱され、穴の内径を測定する
プローブと、前記シュータにおける被測定部材の移動域
に面して配置され、前記プローブによる内径測定結果に
基づいて不良の被測定部材をガイド溝から排出する不良
品排出手段とを備えることを特徴とする。この発明にあ
っては被測定部材の移動域であるガイド溝に面して内径
測定用のプローブと、不良な被測定部材の排出手段とを
備えるから、プローブによる測定結果に基づいて被測定
部材の良品、不良品を判別し、不良品を最終加工前にガ
イド溝外へ排出することで加工の効率化と製品歩留りの
向上が図れる。
【0010】請求項6に記載の本発明に係る自動内径検
査装置は、前記ストッパ、プローブ及び不良品検出手段
を制御すると共に、前記プローブの出力に基づいて穴の
内径を算出する演算制御部を備えることを特徴とする。
この発明にあっては演算制御部によって装置全体の制御
に加えてプローブの出力に基づいて被測定部材の穴内径
を正確に算出することが可能となる。
【0011】請求項7に記載の本発明に係る自動内径検
査装置は、前記被測定部材はねじ形成のための下穴加工
を施したナット素材であることを特徴とする。この発明
にあってはナット素材の良品、不良品の判別及び不良品
の排除を効率的に行なえる。
【0012】請求項8に記載の本発明に係る自動内径検
査装置は、前記ストッパはシュータのガイド溝の両側に
一対配設されていることを特徴とする。この発明にあっ
てはストッパはシュータのガイド溝の両側に一対配設さ
れるから被測定部材を確実に拘束し、他の被測定部材に
影響されることなく内径測定等の検査が可能となる。
【0013】請求項9に記載の本発明に係る自動内径検
査装置は、前記ストッパはシュータのガイド溝に沿って
被測定部材一個に対応する間隔を隔てて複数対配設され
ていることを特徴とする。この発明にあってはストッパ
はガイド溝に沿って被測定部材1個に対応する間隔を隔
てて複数対配設されており、この間に被測定部材は夫々
他の被測定部材から切り離されて単独に保持されること
となり、穴の検出動作、穴径測定動作、不良品排出動作
を他の被測定部材に邪魔されることなく円滑に行い得
る。
【0014】請求項10に記載の本発明に係る自動内径
検査装置は、前記シュータのガイド溝に沿って、被測定
部材の穴の有無を検出する穴検出位置、穴の内径を測定
する測定位置及び穴の内径が不良な被測定部材を排出す
る排出位置がこの順序で設定されていることを特徴とす
る。本発明にあっては被測定部材は先ず穴の有無を検出
されて穴の未加工品の検出を行ない、次いで内径の測定
を行うから誤ってプローブを挿入してプローブを損傷す
る虞れがない。
【0015】請求項11に記載の本発明に係る自動内径
検査装置は、丸穴を有する被測定部材の前記穴内に挿脱
される先端部が閉鎖された円筒形をなすプローブ本体
と、該プローブ本体の先端部内にその中心部から周面に
達する放射状に形成した複数の溝と、各溝にこれに沿っ
て移動可能に配され、プローブ本体の周面から外方に突
出可能とした球体と、前記プローブ本体にその基端部側
から挿脱され、錐形をなす先端部にて、前記球体を径方
向の外方に向けて押圧する操作杆と、該操作杆と前記プ
ローブ本体とを夫々前記被測定部材側に向けて前、後移
動させる駆動部と、前記操作杆と前記球体との接触圧が
所定値となったときに前記操作杆の基準位置からの移動
距離を検出するセンサとを備えることを特徴とする。こ
の発明にあっては球体を被測定部材の穴内面に所定の電
力で接触させ、其のときの操作杆の移動距離をセンサに
て検出することがこのセンサ出力から穴内径を正確に算
出することが出来る。
【0016】請求項12に記載の本発明に係る自動内径
検査装置は、前記排出手段はシュータにおけるガイド溝
の前面側から被測定部材を後面の排出口に向けて押し出
す排出治具と、常時は前記排出口を閉鎖し、前記排出治
具の動作に伴ってこれを開放する蓋とを備えることを特
徴とする。本発明にあっては不良品はガイド溝の前面側
から排出治具にて後面側に押し出され、これと同時的に
後面の排出口の蓋が外れ、排出口が開口されて、不良品
が排出されることとなり、常時は排出口が蓋にて閉鎖さ
れているから良品が誤って排出される虞れは全くない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明を、その実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。図1は本発明を適
用した自動内径検査装置の構成を示す平面図、図2は図
1に示すII−II線による自動内径検査装置(基板、プロ
ーブ、プローブ駆動用のエアシリンダ及びガイド溝を構
成するフロントガイド部材を省いて示してある)の正面
図、図3は図1の III−III 線による側断面図である。
ここに示すナット下穴の自動内径検査装置は、上流側に
位置する図示しないナット下穴加工機にて下穴(丸形を
なす穴)を形成された被測定部材たるナット素材Nを受
け取り、その下穴の内径についての測定、検査を行い、
不良品を排除し、良品のみを下流側に位置する図示しな
い転造タップに送り込むようにしている。
【0018】図1〜図3において、1は取付用の基板を
示している。基板1の前面側には左,右に夫々所定の間
隔を隔てて上,下方向に延在する一対のシュータ2,2
が設置され、各シュータ2,2を挟むその両側には夫々
相対向させて、左,右一対づつ計3対のストッパ3が
上,下に略ナット素材1個分の間隔を隔てて連設され、
また両シュータ2,2の中間には取付台13が設置さ
れ、これにはエアシリンダ5,5にて操作されるプロー
ブ6,6が取付けられ、更にその下方に不良品を排出す
る排出機7,7が設置されている。その他図中8は排出
された不良品を集めるための樋、9は不良品の収納筐で
ある。
【0019】図1,2ではシュータ2,ストッパ3,エ
アシリンダ5,プローブ6、及び排出機7を1セットと
して2セット分を1ユニットとして構成した場合を示し
てあるが、各セットは基板1及び取付台13,不良品筺
9,パネル40等を共有する以外は独立に制御され、し
かも実質的に同じ構造に構成されているから、図面の片
側半分に位置する1セット分のシュータ2、ストッパ
3、エアシリンダ5、プローブ6及び排出機7について
以下に説明する。
【0020】ナット素材Nは六角ナット用の場合を示し
ており、周面は6角形に形成され、中心部には透孔(以
下、下穴という)を穿ってある。被測定部材としてはナ
ット素材に限らず穴が形成された各種部品における穴の
内径の測定又は穴径の検査にも適用し得ることは勿論で
ある。
【0021】シュータ2は略鉛直に配した基板1の前面
にナット素材Nの幅寸法、(ナット素材外周面の相対応
する稜線間寸法)よりも若干大きい間隔を隔てて各一対
のサイドガイド部材21,21を縦向き平行に固定し、
両サイドガイド部材21,21夫々の前面にフロントガ
イド部材22,22を固定して構成されている。フロン
トガイド部材22,22間の寸法はナット素材Nの幅寸
法(ナット素材の外周の相対応するナット面間寸法)よ
りも若干狭く定めてあり、基板1、両サイドガイド部材
21、両フロントガイド部材22にて囲われた領域にナ
ット素材Nのガイド溝23が形成されている。
【0022】各ナット素材Nはガイド溝23内をその穴
の軸心線方向を水平方向(基板1の前面に直交する方
向)に向けた状態で、しかも図2に示す如く相対応する
上,下の平行なナット面を、隣接する上,下のナット素
材Nの下,上のナット面と相接した状態で一列縦帯で上
方から下方へナット素材N1個分毎に相当する寸法づつ
順送りされ、自重にて移動してゆくようにしてある。シ
ュータ2の両側にはガイド溝23の長手方向である上,
下方向の中間であって、左、右相対応する位置に各一対
のストッパ3が上、下方向に間隔を隔てて3対設けられ
ている。
【0023】各ストッパ3はガイド溝23内を上方から
下方に縦一列で搬送されるナット素材Nのうちの連続す
る3個のナット素材N夫々の移動(下降)を拘束するた
めのものであって、最上部に設けられている左、右一対
のストッパ(第1ストッパS1と称す)によって拘束さ
れるナット素材Nの下穴と対応する位置の基板1には図
4に示す如くナット素材Nの下穴よりも若干小さい透孔
11が形成してあり、この透孔11に臨ませて基板1の
背面側に下穴の有無を検出する下穴センサSE1(図
1、図4参照)が設置されている。
【0024】また2段目のストッパ(第2ストッパS2
と称す)にて拘束されているナット素材Nの下穴と対応
する位置には、基板1の前面側に位置してその下穴内径
を測定するプローブ6が配設されている。更に最下段に
位置するストッパ(第3ストッパS3と称す)にて拘束
されているナット素材Nと対向する位置には、基板1の
前、後面にわたる態様で不良品をガイド溝23内から排
出するための排出機7が配設されている。各ストッパ3
については、その構成が実質的に同じであり、第3スト
ッパS3の片側のストッパについてはレイアウト上、傾
斜して配置されている点を除いてその配置態様も実質的
に同じであり、一のストッパ3についてのみ具体的に説
明する。
【0025】各ストッパ3は図1に示す如く基板1の前
面側の凹所内に基板1の表面に沿う水平方向にLMガイ
ド31を設け、このLMガイド31におけるスライダ3
2にエアシリンダ33及び係止爪34を固定して構成さ
れている。エアシリンダ33はそのロッド33aの延在
方向をシュータ2と反対側に向けて設置されており、基
板1に設けた支持板12に連結され、また係止爪34は
スライダ32にガイド溝23側に向けて延設され、ガイ
ド溝23を構成する片側のサイドガイド部材21に穿っ
た穴を通してガイド溝23内に出没するように構成して
ある。係止爪34の先端はナット素材Nの斜め下向きの
ナット面に対応する傾斜面に形成されており、この傾斜
面をナット面に当接させることでナット素材Nの移動を
拘束保持するようにしてある。
【0026】第1、第2ストッパS1,S2は、いずれ
も常態では各係止爪34をガイド溝23内に差し入れた
状態で夫々ナット素材Nの下降を阻止した状態にあり、
後述する制御部4にてエアシリンダ33を駆動制御する
ことで所定のタイミングにて係止爪34をガイド溝23
内から引き込め、ナット素材Nを1個づつ下方に送り出
してゆくようにしてある。第3ストッパS3はこれらと
は逆に常態では係止爪34をガイド溝23内から引き込
め、不良品が検出され、落下されてくる都度ガイド溝2
3内に挿入されるようにしてある。
【0027】図4は図2のIV−IV線による拡大断面図で
あり、下穴センサSE1の配置態様を示している。下穴
センサSE1は発光素子及び受光素子を備えており、第
1ストッパS1に保持されているナット素材Nに発光素
子から光を照射し、ナット素材Nからの反射光を捉えて
反射光の輝度に対応する電気信号を後述する制御部4
(図9参照)へ出力するようにしてある。制御部4はそ
の電気信号の強度に基づいて、強度が小さい場合はナッ
ト素材Nに下穴が設けられていると判断し、また強度が
大きい場合は下穴が設けられていないと判断するように
してある。
【0028】基板1の前面には図1に示す如く両シュー
タ2,2の中間に位置させて取付台13が固定されてお
り、その両側にはロッド51を基板1の前方に向けてエ
アシリンダ5,5が固定されている。エアシリンダ5の
ロッド51には固定ブロック52が設けられ、この固定
ブロック52にはフローティング機構53を介して可動
ブロック54が装着され、この可動ブロック54に蝶板
55を介してプローブ6の支持アーム57が実線で示す
使用位置と2点鎖線で示すメンテナンス位置(又はプロ
ーブ交換位置)とに回動可能に取り付けられている。ま
た前記固定ブロック52には取付台13側に向けて案内
部材56が延在され、取付台13に設けた摺動溝に摺嵌
せしめられており、ロッド51の伸縮に伴って摺動溝内
を移動し、ロッド51の伸縮に伴う固定ブロック52の
振動を抑制し、円滑な移動を行なわせ得るようにしてあ
る。なお、支持アーム57は常時は可動ブロック54
と、また可動ブロック54は固定ブロック52と夫々一
体的に図示しないクランプ手段にてクランプされてお
り、ガイド溝23に対するプローブ6の位置合わせ時に
は一のクランプ手段を解除することで可動ブロック54
はフローティング機構53を介して固定ブロック52に
対し二次元方向への移動が可能となり、更にメンテナン
ス時には別のクランプ手段を解除することで支持アーム
57を蝶板55回りに回転が可能となるようにしてあ
る。
【0029】図5はプローブの拡大断面図、図6(a)
は図5に示す球体周辺の部分拡大断面図、図6(b)は
図6(a)のb−b線による部分拡大平面図、図6
(c)は図5のc−c線による断面図である。プローブ
6は、筒形をなすプローブ本体61の先端部に切頭円錐
台形のキャップ62を螺合固定し、このキャップ62の
内面に中心部から周面に達する放射状の溝62aを形成
し、各溝62a内の球体(鋼球)63を収納すると共
に、前記プローブ本体61内に前記各球体63をプロー
ブ本体61の径方向に前,後移動させるための操作ロッ
ド64を摺嵌すると共に、この操作ロッド64とプロー
ブ本体61との間に操作ロッド64に圧力を付与するコ
イルスプリング65及びコイルスプリング65を伸縮さ
せる操作筒66を摺嵌して構成されている。
【0030】キャップ62の溝62aはその中心部から
周方向に60°づつ等角度で3方向に放射状に形成さ
れ、この溝62aの延長上に位置する前記プローブ本体
61の側周壁には夫々楕円形をなす窓穴61aが開口さ
れている。窓穴61aはプローブ本体61の内面から外
面近傍に至る間では球体63の直径よりも僅かに大きい
円形に形成され、プローブ本体61の外周面近傍では、
図6(b)に示す如く短径が、球体63の直径よりも僅
かに小さい楕円形に形成されており、各球体63はキャ
ップ62に形成されている溝62aに沿ってプローブ本
体61の中心と窓穴61aとの間を移動し、窓穴61a
に面して位置すると球体63は窓穴61aの周縁部によ
って外方への脱落を阻止された状態で周面の一部が図6
(a)に示す如く窓穴61aから、プローブ本体61の
外周面よりも若干外方に突き出した状態となるようにし
てある。
【0031】操作ロッド64は図5、図6(c)に示す
如く先端末が円錐形、又は角錐形に形成され、またこれ
に続く先端側半分はその直径をプローブ本体61の内径
と略等しく、また後端側半分はその直径をプローブ本体
61の内径よりも小さく設定してあり、前記プローブ本
体61の後端側からこれに摺嵌せしめられ、円錐台形を
なす先端末をキャップ62の内底に形成した放射状をな
す溝62aの中心部に臨ませ、その円錐台形の周面を各
球体63に当接せしめてある。
【0032】またコイルスプリング65はプローブ本体
61と操作ロッド64との間に介在され、その一端部は
操作ロッド64の外周に形成した段差部64aに、また
他端部は操作筒66の先端部に当接している。一方操作
筒66は先端部がプローブ本体61と操作ロッド64と
の間に摺嵌され、基端部は先端部よりも大径であってプ
ローブ本体61の後方に位置し、段差部66aがプロー
ブ本体61の後端部に当接することで操作ロッド64に
対する押圧限界となるようにしてある。操作筒66の後
端部にはエアシリンダ67のロッドが連結され、またプ
ローブ本体61の後端部には支持アーム57に固定した
エアシリンダ68のロッド68aが連結されており、こ
のロッド68aにてプローブ6全体(エアシリンダ67
を含む)が図1に示す如く支持アーム57に保持された
状態となっている。
【0033】エアシリンダ68は支持アーム57に対
し、エアシリンダ67を含めてプローブ6全体をシュー
タ2のガイド溝23に向けて前後移動させ、またエアシ
リンダ67は操作筒66を前後移動させ、コイルスプリ
ング65を介して操作ロッド64を前後移動させ、球体
63を溝62aに沿って外方向に移動させ、その外周面
をナット素材Nの下穴内周面に接離せしめるようにして
ある。
【0034】支持アーム57の背面には前記プローブ6
と対応する位置に筺体69が設けられ、該筺体69内に
図5に示す如き非接触式の変位センサSE2が設置され
ている。変位センサSE2は操作ロッド64の後端面に
臨んで位置するコイルを備え、このコイルに通電するこ
とで金属製の操作ロッド64の基端面に交流磁束を作用
させると、操作ロッド64の基端面には磁束変化を打消
す態様の渦電流が発生することを利用しており、コイル
と操作ロッド64との距離が変化すると磁束が変化する
結果、渦電流も変化し、これに伴って、コイル両端の電
圧が変化する。従って、操作ロッド64と球体63との
接触圧を、例えばエアシリンダ67の空気圧の変化とし
て捉え、この空気圧が所定値に達した時の変位センサS
E2の出力である電圧値を制御部4に取り込み、操作ロ
ッド64と変位センサSE2との距離eを算出する。操
作ロッド64の軸方向移動量は通常極く僅かであるか
ら、変位センサSE2を基準位置としてここからの操作
ロッド64の後端面までの距離を求めてもよいが、エア
シリンダ67による操作筒66に対する押圧力を零とし
たときの操作ロッド64の位置を基準位置としてここか
らの移動距離を求めてもよい。
【0035】前記距離eと下穴内径との関係は、予め関
係式として表しておくか、又はデーブル化しておくこと
で下穴内径を容易に算出することが可能である。
【0036】図7は不良品の排出機の構成を示す模式的
平面図、図8は同じくその右側面図であり、排出機7は
不良品を排出する排出治具71、排出口14を開閉する
蓋72、これら排出治具71、蓋72を取り付けた一対
のスライドロッド73,73及びこれら両スライドロッ
ド73,73を操作するエアシリンダ74等にて構成さ
れている。両スライドロッド73,73は左、右方向に
所定の間隔を隔てて基板1を貫通する態様でこれに平行
摺嵌されている。また排出治具71は細長い板材を略L
字形に折曲して成形されており、基端部側は基板1と平
行に位置させ、2本のスライドロッド73,73におけ
る基板1の前面側に位置する端部間に渡して固定され、
また先端部側は第3ストッパS3にて保持されるガイド
溝23内のナット素材Nと対向する位置に延在せしめて
ある。
【0037】一方蓋72は支持杆72aを介して基板1
の背面側に位置するスライドロッド73,73の他端部
及びエアシリンダ74に渡して固定され、第3ストッパ
S3にて保持されるナット素材N及びこれと対向する基
板1に形成された排出口14に臨むよう支持されてい
る。
【0038】そしてエアシリンダ74は基板1の背面側
であってスライドロッド73,73の略中間の位置でロ
ッド74aを基板1に連結し、シリンダ本体は蓋72の
支持杆72aに固定されており、該エアシリンダ74の
駆動により、ロッド先端を連結してある基板1に対して
エアシリンダ本体が前、後移動し、これに伴って排出口
14の蓋72が排出口14を開閉すると共に、スライド
ロッド73,73及び排出治具71が実線で示す位置と
破線で示す位置とを移動し、排出治具71の先端が対向
する第3ストッパS3に拘束されているナット素材Nを
開口された排出口14側に押し出し、樋8の開口部に落
下せしめられ、樋8に沿って不良品筐9に集められるこ
ととなる。
【0039】このような排出機7にあっては、シュータ
2のガイド溝23から不良のナット素材Nを排出する際
にのみ蓋72が外され、排出口14が開口され、排出し
終わると排出口14が閉鎖されることとなるから、ガイ
ド溝23から良品とされたナット素材Nが外部に排出さ
れる虞れが全くない。
【0040】その他、図2において、SE3,SE4は
ナット素材Nの存否を確認するための確認センサであ
り、確認センサSE3はシュータ2におけるガイド溝2
3の入口側近くにあって、第1ストッパS1によって拘
束されているナット素材Nの直上にナット素材Nが存在
するか否かを検出し、また確認センサSE4は同じくガ
イド溝23の出口側近く、具体的には第3ストッパS3
に拘束されているナット素材Nと転造タップへの供給位
置との間にあって夫々ガイド溝23に臨ませて設置され
ている。
【0041】確認センサSE3、SE4はガイド溝23
を隔てて一方に発光素子を、他方に受光素子を配設して
構成されており、発光素子からの光が受光素子に入射し
ない場合にはナット素材N有りと、また入射された場合
はナット素材N無しと制御部4にて判断される。このよ
うな制御部4の判断でナット素材Nに対する検査作業を
一時的に中断又は作業速度を遅速制御することで転造タ
ップに対するナット素材Nの供給に過不足を生じないよ
うにする。
【0042】図9は自動内径検査装置の制御部の構成を
示すブロック図であり、図中40は制御部のパネルを示
している。パネル40には左、右の自動内径検査装置に
対する電源のオン、オフを示す電源表示ランプ41、自
動又は手動を切換えるスイッチSW、直前に内径検査を
受けたナット素材Nが良品か不良品かを区別して点灯す
る表示ランプ42,42、検査結果に基づいて良品又は
不良品の下穴内径を表示する表示器43,43等を備え
ている。
【0043】制御部4は各シュータ2,2の下穴検出セ
ンサSE1から下穴有信号を、また確認センサSE3,
SE4から、それぞれナット素材Nの存在検出信号を得
て、各プローブ6に測定開始信号を出力し、プローブ6
を動作させ、また変位センサSE2から測定信号を取り
込み、下穴内径の良否を判断する。更に制御部4は各ス
トッパS1〜S3駆動用のにエアシリンダに対するエア
供給、停止指令、変位センサSE2に対する測定指令、
プローブ6駆動用のエアシリンダ67、68に対するエ
アの供給、停止指令、排出機7のエアシリンダ74に対
するエアの供給、停止指令等を含む検査作業全体の制御
を行なう。下穴内径の測定及びその良品の判定は前述し
た下穴内径が許容誤差±7μmを越えたか否かを判断
し、その判定結果に基づいて、各シュータ2,2におけ
る第1〜第3ストッパS1〜S3を予め定められたタイ
ミングで動作せしめてナット素材Nを順送りし、又は排
出機7を動作させる。
【0044】次に制御部4による第1〜第3ストッパS
1〜S3、プローブ6の動作順序を図10,図11に示
すフローチャートと共に具体的に説明する。先ず確認セ
ンサSE3にて、ナット素材Nが存在しているか否かを
判断し(ステップS1)、存在している場合には第1ス
トッパS1により拘束されているナット素材Nが下穴加
工がなされているか否かを下穴検出センサSE1 にて検
出する (ステップS2)。
【0045】下穴加工がなされている場合には第1スト
ッパS1を開き第2ストッパS2を閉じ、そのナット素
材Nを第2ストッパS2による拘束位置に落下させる
(ステップS3)。第2ストッパS2によって拘束され
ているナット素材Nの下穴内にプローブ6を挿入し (ス
テップS4)、また同時的に第1ストッパS1を閉じた
後 (ステップS5)、エアシリンダ67を駆動して球体
63をナット素材Nの下穴内面に圧接させる (ステップ
S6)。プローブ6における操作ロッド64の位置を変
位センサSE2を用いて測定し (ステップS7)、制御
部4にて下穴内径を算出し、その適否を判断し、判断の
結果は制御部4のメモリに格納されて保持される (ステ
ップS8)。エアシリンダ67によるエア圧力を解放
し、球体63をプローブ本体61内に引込め(ステップ
S9)、またエアシリンダ68のロッドを退入してプロ
ーブ6を後退させ、プローブ6をナット素材Nから引抜
く (ステップS10)。
【0046】制御部4において、算出したナット素材N
の下穴内径が許容範囲を越えているか判断し(ステップ
S11)、許容範囲を越えていない場合、換言すれば不
良品ではない場合には第2ストッパS2を開くと共に、
第3ストッパS3を閉じ、ナット素材Nを第3ストッパ
上に落下させる (ステップS12)。第2ストッパS2
を閉じ(ステップS13)、次のナット素材Nの落下を
待つ。確認センサSE4にて良品とされたナット素材N
が存在するか否かを判断し(ステップS14)、ナット
素材Nが存在しない場合には第3ストッパS3を開き
(ステップS15)、ナット素材Nを転造タップ側へ送
り出す。一方ステップS2の判断において下穴加工がな
されていない未加工の不良品の場合にはこれを制御部4
に記憶した後(ステップS16)、以下の制御によって
その排出処理を行う。
【0047】即ち、第1ストッパS1を開き(ステップ
S17)、不良品とされたナット素材Nを第2ストッパ
S2による拘束域に落下させ、第1ストッパS1を閉じ
る (ステップS18)。第2ストッパS2に不良品ナッ
ト素材Nが拘束されると、プローブ6の操作は行わずに
(ステップS19)、第2ストッパS2を開き (ステッ
プS20)、ナット素材Nを第3ストッパS3による拘
束位置に落下させ、第2ストッパS2を閉じる (ステッ
プS21)。
【0048】排出機7のエアシリンダ74を駆動し、排
出治具71をガイド溝23側に引き寄せると共に、蓋7
2を排出口14から抜き出し、排出口14を開口し、不
良品とされたナット素材Nを排出治具71にて排出口1
4から樋8内に落下させる(ステップS22)。ステッ
プS11の判断において下穴不良と判断されたナット素
材Nについては、ステップS20へ進み、下穴未加工の
ナット素材Nと同様に第3ストッパS3による拘束位置
に落下させられ、同様に排出機7にて樋8へ落下せしめ
られる。なお、制御部4は上述した実施の形態にあって
は自動内径検査装置の一部として構成した場合を示した
が、これに限らず、例えばパーソナルコンピュータを用
いて内径の演算、制御を行ってもよい。
【0049】また実施の形態にあってはシュータを略垂
直に設けてナット素材Nを自重にて落下させつつ順送り
する構成を示したが、これに限らずシュータを水平に接
地し、逐次エアシリンダ等にてナット素材を横送りする
構成としてもよいことは勿論である。
【0050】表1〜表6は各基準穴材に形成した穴内径
をマグネスケール(1/1000mm)で手測定した値(基
準値)と、図1〜図12に示す自動内径検査装置におけ
る左右各セットを構成する非接触式の変位センサSE2
の出力に基づく測定値(mm)(表1〜表3は左側セッ
ト、表4〜表6は右側のセットによる測定値)とを対比
して示している。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】表1〜表6から明らかなように、測定値の
誤差は許容誤差である±7μm以下に留まっていること
が解る。
【0058】図12は下穴が0.125mm〜2.00
0mmまでの各設定値に対する各変位センサSE1の出
力特性を示すグラフであり、横軸に設定値(mm)を、
また縦軸に変位センサの出力(V)をとって示してあ
る。表1〜表6及び図12から明らかなように、左右の
変位センサSE2の出力に若干のばらつきは存在するも
のの、左、右セットの検出値は略一致していることが解
る。
【0059】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明装置にあって
は、被測定部材の穴内にプローブ本体を挿脱させること
で容易且つ正確に穴内径を測定することが出来、多数の
被測定物の穴内径を効率的に測定し、適否の判断を施し
得ることとなる。
【0060】請求項2に記載の本発明装置にあっては、
センサ出力を演算部に取り込むことで被測定部材の穴内
径を算出することが出来るので、例えばパーソナルコン
ピュータ等を用いてこの演算を行うことも可能となる。
【0061】請求項3に記載の本発明装置にあっては、
下穴加工を施したナット材料の下穴精度を高めること
で、転造によるねじ成形を正確に行うことが出来、しか
も潤滑油等の大幅な節減が可能となる。
【0062】請求項4に記載の本発明装置にあっては、
前記溝およびこれに配した球体はこれを一組としてプロ
ーブ本体の中心周りに放射状に3組以上設けられている
から正確な内径測定が可能となる。
【0063】請求項5に記載の本発明装置にあっては、
シュータのガイド溝に沿って送られてくるナット素材
を、その移動を停止させて内径測定を行い、良品であれ
ばそのまま通過させ、また不良品である場合にはガイド
溝から排出することでねじ転造に先立って排除出来、歩
留りの向上が図れる。
【0064】請求項6に記載の本発明装置にあっては、
パーソナルコンピュータ等を演算制御部として用いるこ
とで全体の制御と共に、センサ出力に基づく被測定部材
の穴内径の算出を行うことが出来る。
【0065】請求項7に記載の本発明装置にあっては、
下穴加工を施したナット材料の下穴精度を高めること
で、転造によるねじ成形を正確に行うことが出来、しか
も潤滑油等の大幅な節減が可能となる。
【0066】請求項8に記載の本発明装置にあっては、
ストッパはシュータのガイド溝の両側に一対配設される
から被測定部材の移動を確実に拘束し、他の被測定部材
に影響されることなく検査が可能となる。
【0067】請求項9に記載の本発明装置にあっては、
ストッパはガイド溝に沿って被測定部材1個毎に対応す
る間隔を隔てて複数対配設されているから、この間を被
測定部材は夫々他の被測定部材から切り離された状態に
維持されることとなり、測定検出動作、排出動作を他の
被測定部材に邪魔されることなく行い得る。
【0068】請求項10に記載の本発明装置にあって
は、被検査材は先ず穴の有無を検出され、不良品を検出
した後、内径の測定を行うからプローブが損傷される虞
れがなく、不良品を確実に排出出来る。
【0069】請求項11に記載の本発明装置にあって
は、複数の球体を放射状の溝に沿って移動させ、その周
面の一部をプローブ本体の外方に突出させ、被測定部材
の穴内面に圧接させることで正確、且つで迅速な内径の
検出が可能となる。
【0070】請求項12に記載の本発明装置にあって
は、ガイド溝の前面側から排出治具にて後面に押し出さ
れ、これと同時的に後方の排出口の蓋が外れて排出口が
開口されることとなり、良品が誤って排出される虞れは
全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動内径検査装置の構成を示す平面図である。
【図2】図1に示すII−II線による自動内径検査装置の
正面図である。
【図3】図1のIII −III 線による側断面図である。
【図4】図2のIV−IV線による拡大断面図である。
【図5】プローブの拡大断面図である。
【図6】図6(a)は図5に示す球体周辺の部分拡大断
面図、図6(b)は図6(a)のb−b線による部分拡
大平面図、図6(c)は図5のc−c線による断面図で
ある。
【図7】不良品の排出機の構成を示す模式的平面図であ
る。
【図8】図7の右側面図である。
【図9】自動内径検査装置の制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】図9に示す制御部による制御過程を示すフロ
ーチャートである。
【図11】図9に示す制御部による制御過程を示すフロ
ーチャートである。
【図12】変位センサの出力特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 基板 2 シュータ 3 ストッパ 4 制御部 5 エアシリンダ 6 プローブ 7 排出機 8 樋 23 ガイド溝 63 球体 62a 溝 61 プローブ本体 64 操作ロッド 66 操作筒 67,68 エアシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣田 哲也 兵庫県尼崎市御園町21番地 住金制御エン ジニアリング株式会社内 (72)発明者 山本 明志 兵庫県尼崎市御園町21番地 住金制御エン ジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2F062 AA02 AA34 BB04 BC63 CC23 CC27 EE09 EE13 EE62 GG51 GG65 GG71 HH32 MM12 MM13 NN02 NN04 2F063 AA02 AA20 BA01 BB05 BC02 CA11 CA13 DA01 DA02 DA04 DB04 DC08 DD02 GA05 JA04 ZA01 ZA06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸穴を有する被測定部材の前記穴内に挿
    脱される先端部が閉鎖された円筒形をなすプローブ本体
    と、該プローブ本体の先端部内にその中心部から周面に
    達する放射状に形成した複数の溝と、各溝にこれに沿っ
    て移動可能に配され、プローブ本体の周面から外方に突
    出可能とした球体と、前記プローブ本体にその基端部側
    から挿脱され、錐形をなす先端部にて、前記球体を径方
    向の外方に向けて押圧する操作杆と、該操作杆と前記プ
    ローブ本体とを夫々前記被測定部材側に向けて前、後移
    動させる駆動部と、前記操作杆と前記球体との接触圧が
    所定値となったときに前記操作杆の基準位置からの移動
    距離を検出するセンサとを備えることを特徴とする内径
    測定装置。
  2. 【請求項2】 前記センサにて検出した移動距離に基づ
    いて前記被測定部材の穴の内径を求める演算部を備える
    ことを特徴とする内径測定装置。
  3. 【請求項3】 前記被測定部材はねじ形成のための下穴
    加工を施したナット素材であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の内径測定装置。
  4. 【請求項4】 前記溝及びこれに配した球体はこれを一
    組としてプローブ本体の中心周りに等角度で3組以上設
    けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の内径測定装置。
  5. 【請求項5】 丸穴を有する複数の被測定部材をその穴
    の向きを平行にした同じ姿勢で一列に一個づつ順送りす
    るガイド溝を備えたシュータと、該シュータにおける被
    測定部材の移動域に面して配置され、被測定部材の移動
    を阻止すべく前記ガイド溝内に出没する複数のストッパ
    と、前記被測定部材の穴内に挿脱され、穴の内径を測定
    するプローブと、前記シュータにおける被測定部材の移
    動域に面して配置され、前記プローブによる内径測定結
    果に基づいて不良の被測定部材をガイド溝から排出する
    不良品排出手段とを備えることを特徴とする自動内径検
    査装置。
  6. 【請求項6】 前記ストッパ、プローブ及び不良品排出
    手段を制御すると共に、前記プローブの出力に基づいて
    穴の内径を算出する演算制御部を備えることを特徴とす
    る請求項5記載の自動内径検査装置。
  7. 【請求項7】 前記被測定部材はねじ形成のための下穴
    加工を施したナット素材であることを特徴とする請求項
    5又は6に記載の自動内径検査装置。
  8. 【請求項8】 前記ストッパはシュータのガイド溝の両
    側に一対配設されていることを特徴とする請求項5〜7
    のいずれかに記載の自動内径検査装置。
  9. 【請求項9】 前記ストッパはシュータのガイド溝に沿
    って被測定部材一個に対応する間隔を隔てて複数対配設
    されていることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに
    記載の自動内径検査装置。
  10. 【請求項10】 前記シュータのガイド溝に沿って、被
    測定部材の穴の有無を検出する穴検出位置、穴の内径を
    測定する測定位置及び穴の内径が不良な被測定部材を排
    出する排出位置がこの順序で設定されていることを特徴
    とする請求項5〜9のいずれかに記載の自動内径検査装
    置。
  11. 【請求項11】 丸穴を有する被測定部材の前記穴内に
    挿脱される先端部が閉鎖された円筒形をなすプローブ本
    体と、該プローブ本体の先端部内にその中心部から周面
    に達する放射状に形成した複数の溝と、各溝にこれに沿
    って移動可能に配され、プローブ本体の周面から外方に
    突出可能とした球体と、前記プローブ本体にその基端部
    側から挿脱され、錐形をなす先端部にて、前記球体を径
    方向の外方に向けて押圧する操作杆と、該操作杆と前記
    プローブ本体とを夫々前記被測定部材側に向けて前、後
    移動させる駆動部と、前記操作杆と前記球体との接触圧
    が所定値となったときに前記操作杆の基準位置からの移
    動距離を検出するセンサとを備えることを特徴とする請
    求項5〜10のいずれかに記載の自動内径検査装置。
  12. 【請求項12】 前記不良品排出手段はシュータにおけ
    るガイド溝の前面側から被測定部材を後面の排出口に向
    けて押し出す排出治具と、常時は前記排出口を閉鎖し、
    前記排出治具の動作に伴ってこれを開放する蓋とを備え
    ることを特徴とする請求項5〜11のいずれかに記載の
    自動内径検査装置。
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