JP2000018864A - 蓄熱カプセル - Google Patents

蓄熱カプセル

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JP2000018864A
JP2000018864A JP10184635A JP18463598A JP2000018864A JP 2000018864 A JP2000018864 A JP 2000018864A JP 10184635 A JP10184635 A JP 10184635A JP 18463598 A JP18463598 A JP 18463598A JP 2000018864 A JP2000018864 A JP 2000018864A
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capsule
surface portion
heat
wall
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Naotatsu Yano
直達 矢野
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Kubota Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄熱効率に優れ、複数の蓄熱カプセルを隣接
配置する場合にコンパクト化を図り得る蓄熱カプセルを
提供する。 【解決手段】 仮想平面4を挟んで互いに反対側に位置
して、仮想平面4と略平行な方向に広がりを有する第1
壁部1と第2壁部2とを備え、第1壁部1と第2壁部2
との間に蓄熱材Tを充填可能な内部空間3を備えた蓄熱
カプセルであって、第1壁部1の外面をなす第1外面部
1Aと、第2壁部2の外面をなす第2外面部2Aとの夫
々に、内部空間3の側に窪んだ凹部5と内部空間3とは
反対側に膨らんだ凸部6とを備えてあり、第1外面部1
Aに形成した凹部5と第2外面部2Aに形成した凸部6
とを、および、第1外面部1Aに形成した凸部6と第2
外面部2Aに形成した凹部5とを、第1外面部1Aある
いは第2外面部2Aの法線方向Xに一致させて形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮想平面を挟んで
互いに反対側に位置して、前記仮想平面と略平行な方向
に広がりを有する第1壁部と第2壁部とを備え、当該第
1壁部と第2壁部との間に蓄熱材を充填可能な内部空間
を備えた蓄熱カプセルに関する。
【0001】
【従来の技術】従来の蓄熱カプセルは、内部に蓄熱体を
充填するため、および、表面積を広く確保するために、
図6に示すごとく、その外面形状を波状に形成した偏平
状のものがあった。この波状形状は、蓄熱カプセルの表
面と裏面との両面に形成してあり、蓄熱カプセルの広が
り方向をなす平面の法線方向Xから当該蓄熱カプセルを
見た場合、前記波状を形成する谷部5Aどうしが、およ
び、前記波状を形成する山部6Aどうしが一致して見え
る状態に形成されていた。当該構成により、前記山部6
Aどうしが位置する部分には蓄熱材Tを充填するための
内部空間3が形成される。一方、前記谷部5Aどうしが
位置する部分では、隣接する蓄熱パネルどうしの間に空
間を形成でき、当該蓄熱パネルと熱交換するための空気
の流通経路9を形成することができた。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の蓄
熱カプセルによれば、例えば蓄熱材Tを多く充填するた
めに、第1壁部1の山部6Aと第2壁部2の山部6Aと
の距離が大きくなりがちであり、その場合には、蓄熱カ
プセルの表面から充填空間の中心部までの距離が過大と
なって、外気と蓄熱材Tとの熱交換が効率的に行えない
場合があった。また、上記のごとく、蓄熱カプセルを構
成した場合には、蓄熱カプセルどうしを近接させて配置
させたい場合でも、互いの蓄熱カプセルの山部6Aどう
しが干渉するため近接させる程度にも限界があった。こ
の場合、熱媒7の流通経路9は、対向する山部6Aどう
しの間隔で決定されるが、山部6Aどうしの間隔に比べ
て谷部5Aどうしの間隔が極端に大きくなる。よって、
蓄熱パネルどうしの間に形成される流通経路9の体積に
比べて、実際に流通し得る熱媒7の量が過小となり、蓄
熱カプセルの熱交換効率が低いものになるという欠点が
あった。さらに、従来の蓄熱カプセルでは、前記山部6
Aどうしの干渉によって、所定の容器の内部に配置でき
る蓄熱カプセルの枚数が少なくなり、例えば、特定の蓄
熱能力を備えた蓄熱ユニットを構成する場合に、当該蓄
熱ユニットが過大になったり、複数の蓄熱パネルを運搬
する際に嵩張るという欠点もあった。
【0003】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、蓄熱効率に優れ、複数の蓄熱カプセルを隣接配
置する場合にコンパクト化を図り得る蓄熱カプセルを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】〔構成1〕本発明の蓄熱
カプセルは、請求項1に示すごとく、第1壁部の外面を
なす第1外面部と、第2壁部の外面をなす第2外面部と
の夫々に、内部空間の側に窪んだ凹部と前記内部空間と
は反対側に膨らんだ凸部とを備えてあり、前記第1外面
部に形成した前記凹部と前記第2外面部に形成した前記
凸部とを、および、前記第1外面部に形成した前記凸部
と前記第2外面部に形成した前記凹部とを、前記第1外
面部あるいは前記第2外面部の法線方向において一致す
るように形成した点に特徴を有する。 〔作用効果〕本構成のごとく、第1外面部に形成した凹
凸部と第2外面部に形成した凸凹部とを互い違いに構成
してあれば、前記仮想平面に垂直な方向における内部空
間の隙間が何れの場所においても略一定に形成されるこ
ととなる。この結果、内部空間に蓄熱材を充填して蓄熱
する際には、何れの場所においても蓄熱材の厚みが略一
定となり、第1外面部あるいは第2外面部から蓄熱材の
厚みの中心までの距離が一定となって、何れの位置にお
いても同様の蓄熱効率を得ることができる。また、第1
外面部の凹凸形状と第2外面部の凸凹形状とが上記の関
係を持って配置してあれば、例えば、互いに隣接する第
1カプセルと第2カプセルとを隣接配置する場合に、第
1カプセルの外面部に形成した凹凸形状と、第2カプセ
ルの外面部に形成した凸凹形状とは互いに干渉すること
がない。よって、第1カプセルと第2カプセルとをより
近接させて配置することができる。この結果、第1カプ
セルと第2カプセルとの間隔を任意に設定でき、双方の
カプセルの間に流通させる媒体の特性に応じて第1カプ
セルと第2カプセルとの間隔を任意に設定できて、最適
の熱交換効率を得ることができる。さらに、第1外面部
の凹凸形状と第2外面部の凸凹形状とを、上記のごとく
たがい違いに構成してあれば、複数の蓄熱カプセルを並
設した場合に省スペース化を図ることができる。即ち、
上記のごとく蓄熱カプセルを隣接配置する場合は勿論の
こと、蓄熱カプセルを運搬する場合にも、2枚の蓄熱カ
プセルを略密着させた状態で、かつ、夫々の周縁部を一
致させた状態で重ねることができる。
【0005】〔構成2〕本発明の蓄熱カプセルは、請求
項2に記載したごとく、前記凹部および前記凸部を、夫
々共に同一方向に延出する谷部と山部とで形成し、か
つ、前記第1外面部および前記第2外面部を、前記谷部
と前記山部とを交互に配置して波状に構成することがで
きる。 〔作用効果〕通常、熱交換を行わせる熱媒は蓄熱カプセ
ルに対して一定方向に流通させる。この場合に、本構成
のごとく蓄熱カプセルの外面形状を波状に構成しておけ
ば、前記谷部あるいは前記山部を簡単に構成することが
できる。また、例えば、夫々の谷部あるいは山部の延出
方向を熱媒の流通方向に対して直角に配置しておけば、
熱媒を流通させる際に、常に最長の距離を流通させるこ
とができるから、熱交換効率を向上させることができ
る。
【0006】〔構成3〕本発明の蓄熱カプセルは、請求
項3に記載したごとく、前記第1外面部あるいは前記第
2外面部の一部に、前記凹部および前記凸部を形成しな
い平坦部を設けて構成することができる。 〔作用効果〕本構成であれば、例えば、蓄熱カプセルの
蓄放熱量を認識するための蓄放熱センサー等を容易に取
り付けることができる。よって、例えば、当該蓄熱カプ
セルを用いた空調設備等の運転を自動化できる等の利点
を得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】(概要)本願発明に係る蓄熱カプ
セルを図1に示す。図1(イ)は蓄熱カプセルの正面図
であり、図1(ロ)は平断面図であり、図1(ハ)は側
断面図である。当該蓄熱カプセルは、主にカプセル本体
Cと、当該カプセル本体Cの内部に充填する蓄熱材Tと
で構成してある。本発明に係る蓄熱カプセルは、図1に
示すごとく、全体的には偏平状の形状とし、その両外面
を凹凸状に構成してある。そして、両外面における凹凸
形状の配置を工夫することで、蓄熱効率を高めると共
に、複数の蓄熱カプセルを並設する際、あるいは、運搬
する際に省スペース化を図ることができる。当該蓄熱カ
プセルは、例えば、住宅、ビル、工場、プラント等に係
る冷暖房システムや蓄冷・蓄熱システムにおいて利用す
ることができる。
【0008】(カプセル本体)本発明に係る蓄熱カプセ
ルは、主にカプセル本体Cで構成する。当該カプセル本
体Cは、例えば図1および図2に示すごとく第1壁部1
と第2壁部2とで構成する。これら第1壁部1と第2壁
部2との間には、蓄熱材Tを充填するための内部空間3
が形成される。前記第1壁部1と前記第2壁部2とは互
いに一体に連結され、第1壁部1と第2壁部2との間に
存在する平面を仮想平面4とすると、前記第1壁部1の
外面をなす第1外面部1Aと、第2壁部2の外面をなす
第2外面部2Aとは、前記仮想平面4に対して略平行と
なるように構成してある。
【0009】本発明に係る蓄熱カプセルの第1外面部1
Aと第2外面部2Aとは、凹部5および凸部6を備えた
構成となっている。即ち、前記凹部5は前記内部空間3
の側に窪んだ形状であり、前記凸部6は前記内部空間3
とは反対側に膨らんだ形状をなす。そして、第1外面部
1Aに形成した凹部5と第2外面部2Aに形成した凸部
6とが、および、第1外面部1Aに形成した凸部6と第
2外面部2Aに形成した凹部5とが、第1外面部1Aあ
るいは第2外面部2Aの法線方向Xにおいて一致するよ
うに形成してある。つまり、例えば第1外面部1Aに凸
部6が形成してある位置に対しては、その裏側に位置す
る第2外面部2Aには凹部5を形成するのである。本構
成であれば、前記内部空間3の隙間、即ち、前記仮想平
面4に垂直な方向における内部空間3の隙間が、何れの
場所においても略一定となる。この結果、前記内部空間
3に蓄熱材Tを充填して蓄熱する場合、何れの場所にお
いても蓄熱材Tの厚みが略一定となり、第1外面部1A
あるいは第2外面部2Aから蓄熱材Tの厚みの中心まで
の距離が一定となって、蓄熱カプセルの全面に亘って略
均等な蓄熱効率を得ることができる。
【0010】また、第1外面部1Aの凹凸形状と第2外
面部2Aの凸凹形状とが上記の関係を持って配置してあ
る結果、複数の蓄熱カプセルを並設した場合に以下の効
果を得ることができる。例えば、図3に示すごとく、互
いに隣接して配置された蓄熱カプセルの一方を第1カプ
セルC1とし、他方を第2カプセルC2とする。この場
合には、第1カプセルC1の第2外面部2Aに形成した
凹凸形状と、第2カプセルC2の第1外面部1Aに形成
した凸凹形状とは互いに干渉することがない。よって、
第1カプセルC1と第2カプセルC2とを、より近接さ
せて配置することができ、極端な場合として、前記仮想
平面4に沿った方向視において、第1カプセルC1の第
2外面部2Aと、第2カプセルC2の第1外面部1Aと
が互いに重なり合った状態にまで近接させることができ
る。本構成であれば、第1カプセルC1と第2カプセル
C2との間隔を任意に設定できるから、双方のカプセル
C1,C2の間に流通させる熱媒7の特性に応じて、第
1カプセルC1と第2カプセルC2との間隔を最適に設
定することができ、熱交換効率の向上を図ることができ
る。さらに、第1外面部1Aの凹凸形状と第2外面部2
Aの凸凹形状とを、上記のごとくたがい違いに構成して
あれば、複数の蓄熱カプセルを並設した場合に省スペー
ス化を図ることができる。即ち、上記のごとく蓄熱カプ
セルを並設する場合は勿論のこと、蓄熱カプセルを運搬
する場合にも、2枚の蓄熱カプセルを夫々の周縁部8を
一致させたまま略完全に重ねることができる。
【0011】尚、本実施形態においては、前記凹部5お
よび前記凸部6を、図1および図2に示すごとく、夫々
共に同一方向に延出する谷部5Aと山部6Aとで形成し
てある。これら谷部5Aと山部6Aとの断面形状は略三
角形状であり、谷部5Aと山部6Aとを交互に配置して
前記第1外面部1Aおよび前記第2外面部2Aを波状に
構成してある。このように、谷部5Aと山部6Aとの断
面形状を略三角形状とすることで、蓄熱カプセルの表面
積を拡大することができ、しかも、このような凹凸形状
は容易に構成することができる。本構成の場合には、蓄
熱カプセルの表面積を拡大させ得ることの他に、熱媒7
の流通経路9を増大させて、蓄熱材Tと熱媒7との熱交
換効率をより高めることができる。つまり、本構成の場
合には、前記谷部5Aおよび前記山部6Aの延出方向を
熱媒7の流通方向に対して直角に設定する。これによ
り、例えば隣接する第1カプセルC1と第2カプセルC
2との間を流通する熱媒7は、第1カプセルC1の第1
外面部1Aと、第2カプセルC2の第2外面部2Aとに
交互に衝突して十分に攪拌されつつ、蓄熱カプセルとの
接触時間を増大させることができる。この結果、蓄熱材
Tと熱媒7との間の熱交換が確実に行われるのである。
【0012】前記カプセル本体Cは、例えば、普通鋼材
やアルミニウム、銅等の金属の他に、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等の合成樹脂を用いて構成することができ
る。また、前記第1壁部1および前記第2壁部2は、夫
々の周縁部8どうしを当接させて一体的に接続するが、
その際には、例えば、溶接あるいは融着、ボルト締め、
ろう付け、かしめ、接着等の各種の手法を用いて行うこ
とができる。
【0013】(蓄放熱センサー)本発明の蓄熱カプセル
には、図3に示すごとく蓄熱・放熱量を測定するための
蓄放熱センサー10を設けてある。当該蓄放熱センサー
10は、例えば、その表面と裏面との温度勾配の差を検
出すること等によって、蓄放熱センサー10を通過する
熱量の総量を知ることができる。前記蓄放熱センサー1
0の検出結果は、例えば、制御手段11によって検出す
る。この検出結果に基づいて流通ファン12の出力を調
節し、蓄熱カプセルの周囲に流通させる熱媒7の流量を
調節する構成とすれば、必要な場合にのみ前記流通ファ
ン12を作動させることができる等、蓄熱設備全体の省
エネ化を図れることとなる。前記蓄放熱センサー10
は、前記カプセル本体Cのうち、第1外面部1Aあるい
は第2外面部2Aの少なくとも一方に貼付して設ける。
そのため、図3に示すごとく、前記第1外面部1Aある
いは前記第2外面部2Aの一部に、前記凹部5および前
記凸部6を形成しない平坦部13を設けておき、この平
坦部13に蓄放熱センサー10を取り付ける。尚、複数
の蓄熱カプセルを並設する場合には、全ての蓄熱カプセ
ルに前記蓄放熱センサー10を取り付けておく必要はな
く、特定の蓄熱カプセルに取り付けておくだけでも十分
である。
【0014】(蓄熱材)本発明に係るカプセル本体Cの
内部に充填する蓄熱材Tとしては、例えば、塩化カルシ
ウム水和物と水との混合物、あるいは、低融点の各種プ
ラスチック、パラフィン類、ワックスなど熱の吸収・放
出に伴って相変態する潜熱を利用する材料を用いて構成
する。また、石材、各種金属、セメント板のごとく単に
顕熱を利用する材料を用いて構成することもできる。例
えば、前記蓄熱カプセルを一般の建物の空調に使用する
場合には、居住空間の高温空気を前記蓄熱カプセルには
導いて蓄熱する場合が考えられる。この時、前記潜熱を
利用する材料の場合には、室内温度がおよそ18℃〜2
7℃の間で変動すると想定して、例えば23℃前後の温
度において相変態可能なものを用いるとよい。潜熱を利
用する場合には、熱の吸収・排出量を大きく確保するこ
とができる。一方、前記顕熱を利用する物質の場合に
は、熱伝達が適度に行われるものを使用する。何故な
ら、熱伝達が極めて早く行われる材料では、一旦蓄熱し
た熱が早期に放出されてしまうし、熱伝達が極めて遅い
材料では、蓄熱すること自体が困難となって、何れの場
合も蓄熱を有効に利用できなくなるからである。尚、顕
熱を利用する材料を用いる場合には、蓄熱材Tが洩れ出
す等のトラブル発生が皆無となるから取扱が容易とな
る。
【0015】(効果)本発明の蓄熱カプセルであれば、
何れの個所においても蓄熱材Tを略均等の厚さに充填す
ることができて蓄熱効率が優れたものになる。また、複
数の蓄熱カプセルを隣接配置する場合に蓄熱カプセルど
うしの間隔を自由に設定できるから、熱媒7に応じた最
適の熱交換効率を得ることができる。さらに、運搬等に
際しても蓄熱カプセルどうしを密着させ、しかも、夫々
の蓄熱カプセルの周縁部8を位置合わせした状態で重ね
ることができるから、取り扱いが容易なものとなる。
【0016】〔別実施形態〕 〈1〉 上記実施形態では、前記凹部5および凸部6
を、断面が略三角形状の谷部5Aと山部6Aとで構成し
た。しかし、図4に示すごとく、前記凹部5および凸部
6を連続した曲面によって構成してもよい。本構成であ
れば、蓄熱カプセルの表面を熱媒7が流通する際に、熱
媒7を適度に攪拌させながら、熱媒7の流通を円滑にし
て流通抵抗を低減することができる。よって、例えば、
熱媒7として粘性を有する液体を流通させる場合には、
流通抵抗の増大を抑制することができるから、前記流通
ファン12を出力の小さいものとして蓄熱設備のコンパ
クト化が図れる等の利点を得ることができる。
【0017】〈2〉 上記実施形態では、第1カプセル
C1と第2カプセルC2とは原則として離間させ、双方
のカプセルC1,C2どうしの間隔を任意に調節できる
例を示した。しかし、第1カプセルC1と第2カプセル
C2との適切な間隔が予め決定されている場合には、図
5に示すごとく構成することもできる。つまり、第1カ
プセルC1および第2カプセルC2の双方の第1壁部1
と第2壁部2とに接当部14を設けておき、第1カプセ
ルC1と第2カプセルC2との周縁部8を位置合わせし
つつ双方のカプセルC1,C2どうしを重ねると、夫々
の接当部14どうしが接当して、第1カプセルC1と第
2カプセルC2との間隔が自動的に設定できるようにす
るのである。尚、前記接当部14は、熱媒7の流路を確
保するために、例えば、第1壁部1あるいは第2壁部2
の複数箇所にスポット的に設けておくのが好ましい。
【0018】また、互いに接当する前記接当部14に
は、互いにはめ込み自在な接当凹部14Aと接当凸部1
4Bとを振り分けて設けておけば、第1カプセルC1と
第2カプセルC2とを並設する際に、あるいは、運搬す
る際に両者の位置ずれを防止することができて便利であ
る。
【0019】〈3〉 上記実施形態では、熱媒7を前記
凹部5および前記凸部6の延出方向に対して直角方向に
流通させる場合を示した。しかし、例えば、蓄熱材Tと
熱媒7との熱交換効率が非常に良い場合等には、前記熱
媒7を前記凸部6および前記凹部5の延出方向に沿って
流通させる場合もある。このような場合には、第1カプ
セルC1と第2カプセルC2とを並設するのに、第1カ
プセルC1の凸部6と第2カプセルC2の凸部6とが互
いに当接するように、互いに隣接する双方のカプセルC
1,C2の第1外面部1Aどうし、および第2外面部2
Aどうしを交互に当接させて配置する。このように配置
することで、上記別実施形態〈2〉で示したような接当
部14を設けなくても、第1カプセルC1と第2カプセ
ルC2とを簡単に並設することができる。
【0020】尚、上記特許請求の範囲の記載中、図面を
参照し、図面との対照を便利にするために符号を記す
が、当該記入により本発明が添付図面の構成に限定され
るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蓄熱カプセルの概要を示す三面図
【図2】本発明に係る蓄熱カプセルの概要を示す平断面
【図3】蓄熱カプセルの使用例を示す説明図
【図4】別実施形態に係る蓄熱カプセルの概要を示す平
断面図
【図5】別実施形態に係る蓄熱カプセルの概要を示す平
断面図
【図6】従来の蓄熱カプセルの概要を示す平断面図
【符号の説明】
1 第1壁部 1A 第1外面部 2 第2壁部 2A 第2外面部 3 内部空間 4 仮想平面 5 凹部 5A 谷部 6 凸部 6A 山部 13 平坦部 T 蓄熱材 X 法線方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想平面(4)を挟んで互いに反対側に
    位置して、前記仮想平面 (4)と略平行な方向に広が
    りを有する第1壁部(1)と第2壁部(2)とを備え、
    当該第1壁部(1)と第2壁部(2)との間に蓄熱材
    (T)を充填可能な内部空間(3)を備えた蓄熱カプセ
    ルであって、 前記第1壁部(1)の外面をなす第1外面部(1A)
    と、前記第2壁部(2)の外面をなす第2外面部(2
    A)との夫々に、前記内部空間(3)の側に窪んだ凹部
    (5)と前記内部空間(3)とは反対側に膨らんだ凸部
    (6)とを備えてあり、 前記第1外面部(1A)に形成した前記凹部(5)と前
    記第2外面部(2A)に形成した前記凸とが、および、
    前記第1外面部(1A)に形成した前記凸部(6)と前
    記第2外面部(2A)に形成した前記凹部(5)とが、
    前記第1外面部(1A)あるいは前記第2外面部(2
    A)の法線方向(X)において一致するように形成して
    ある蓄熱カプセル。
  2. 【請求項2】 前記凹部(5)および前記凸部(6)
    が、夫々共に同一方向に延出する谷部(5A)と山部
    (6A)とで形成してあり、 前記第1外面部(1A)および前記第2外面部(2A)
    を、前記谷部(5A)と前記山部(6A)とを交互に配
    置して波状に構成してある請求項1に記載の蓄熱カプセ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記第1外面部(1A)あるいは前記第
    2外面部(2A)の一部に、前記凹部(5)および前記
    凸部(6)を形成しない平坦部(13)を設けてある請
    求項1または2に記載の蓄熱カプセル。
JP10184635A 1998-06-30 1998-06-30 蓄熱カプセル Pending JP2000018864A (ja)

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Cited By (5)

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