JP2000018760A - 吸収式ヒートポンプ装置の運転方法 - Google Patents

吸収式ヒートポンプ装置の運転方法

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JP2000018760A
JP2000018760A JP10184397A JP18439798A JP2000018760A JP 2000018760 A JP2000018760 A JP 2000018760A JP 10184397 A JP10184397 A JP 10184397A JP 18439798 A JP18439798 A JP 18439798A JP 2000018760 A JP2000018760 A JP 2000018760A
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liquid
valve
rectifier
condenser
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Hiroyuki Takada
浩行 高田
Tadao Abe
忠夫 阿部
Toshio Kubo
敏男 久保
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱効率の一層の改善を図る。 【解決手段】 アルコール系冷媒を使用した吸収式ヒー
トポンプ装置の、冷媒液供給管16に設けた開閉弁47
と、冷却水管30の吸収器5側に設けた開閉弁50とを
閉弁し、精溜塔6の上部内側に設けた冷媒液散布手段9
Aと凝縮器3とを接続している冷媒液戻し管48に設け
た開閉弁49と、開閉弁50の上流側の冷却水管30と
冷却水管29との間を接続している連通管52に設けた
開閉弁51とを開弁した状態で、吸収液循環ポンプ28
と、冷却水循環ポンプ32とを運転しながらバーナ7に
点火して装置を起動し、再生器8の内部温度が所定値に
達したときに、開閉弁44、47、50を開弁し、開閉
弁49、51を閉弁し、冷水循環ポンプ43を起動して
通常運転に移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷暖房機や給湯器
等に用いる吸収式ヒートポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吸収式ヒートポンプ装置
として、例えば図2に示す構造のものが提案されてい
る。
【0003】図2において、符号1Xで示す吸収式ヒー
トポンプ装置は、熱交換用の冷媒Aを含む吸収液Cを加
熱して、この吸収液Cから冷媒Aを気化させて冷媒Aと
吸収液Bとに分離する精溜器2と、この精溜器2から供
給された冷媒蒸気Aを凝縮して液化する凝縮器3と、こ
の凝縮器3から供給される冷媒液Aが内部に供給される
と共に、外面に強制接触させられる適宜の熱媒体、例え
ば外気Dから蒸発潜熱を奪って冷媒液Aを気化させる蒸
発器4と、この蒸発器4から供給される冷媒蒸気Aと、
精溜器2から供給される吸収液Bとを反応させることに
より吸収液Bに冷媒Aを吸収させて冷媒Aを含む吸収液
Cを生成すると共に、この吸収液Cを精溜器2へ循環さ
せる吸収器5とを備えた概略構成となっている。
【0004】精溜器2は、立設された筒状の精溜塔6
と、この精溜塔6の下方に連設され、冷媒Aを含む吸収
液Cを加熱するためのバーナ7を備えて加熱部として機
能する再生器8と、精溜塔6の上段部に設けられ、この
精溜塔6内に冷媒液Aを散布する冷媒液散布手段9A
と、精溜塔6の略中間部に設けられ、この精溜塔6内に
吸収液Cを散布する吸収液散布手段9Bと、冷媒液散布
手段9Aと再生器8との間に介装された、金属製の不織
布等からなる充填材10とで構成され、凝縮器3には凝
縮した冷媒Aを貯留する冷媒液タンク11と冷媒液散布
手段9Aとが連設されている。
【0005】蒸発器4は、立設された複数の伝熱管12
と、これらの伝熱管12の上端を相互に連通状態に接続
する上部ヘッダ13と、各伝熱管12の下端を相互に連
通状態に接続する下部ヘッダ14と、伝熱管12の長さ
方向に沿って間隔をおいて設けられ、且つ、これらの伝
熱管12が貫通状態に固定された多数の伝熱フィン15
とによって構成され、さらに、各伝熱管12の上端部
に、冷媒液供給管16を介して冷媒液タンク11が連通
すると共に、上部ヘッダ13が連通管17を介して吸収
器5の上部に連通し、さらに、下部ヘッダ14が、連通
管18を介して吸収器5の下端に設けられている吸収液
タンク19へ連通している。
【0006】一方、吸収器5は、蒸発器4の上部ヘッダ
13に連設している連通管17が接続された吸収液滴下
手段20と、この吸収液滴下手段20の下方に間隔をお
いて配設され、冷媒蒸気Aとの反応により冷媒を吸収し
た吸収液B、すなわち吸収液Cを貯留する吸収液タンク
19と、吸収液滴下手段20と吸収液タンク19とを連
通する複数の伝熱管21と、これらの伝熱管21を取り
囲んで設けられると共に、吸収液滴下手段20と吸収液
タンク19との間に冷却水流路22を形成する外装体2
3とによって構成されており、その内部圧力を下げるこ
とにより、蒸発器4の伝熱管12において気化した冷媒
Aを吸引するようになっている。
【0007】また、吸収液滴下手段20は、その上部
に、再生器8において濃縮した吸収液Bを供給する吸収
液供給管24が接続され、また、内部には、この内部を
上下方向に2分割するように配設された分散板25が装
着され、この分散板25よりも下方には、伝熱管21が
貫通して固定されると共に、吸収液滴下手段20と冷却
水流路22とを分離する隔壁26が設けられ、この隔壁
26と分散板25との間に連通管17が接続されてお
り、この連通管17によって、蒸発器4から気化した冷
媒Aが送り込まれるようになっている。
【0008】さらに、吸収液タンク19は、吸収液戻し
管27を介して精溜器2の吸収液散布手段9Bへ連通し
ており、この吸収液戻し管27の途中には、吸収液タン
ク19に貯留されている吸収液Cを吸収液散布手段9B
へ送り込むための吸収液循環ポンプ28が設けられてい
る。
【0009】吸収器5の外装体23の上端部と凝縮器3
との間には冷却水管29が設けられて両者の連通が図ら
れていると共に、凝縮器3と吸収器5の外装体23の下
端部との間には冷却水管30が設けられてこれらの連通
が図られており、これらの外装体23、冷却水管29、
凝縮器3、および、冷却水管30によって冷却水循環用
の閉回路が形成され、冷却水管30の途中には、暖房用
の室内機31と、冷却水Eの循環を行うための冷却水循
環ポンプ32が設けられている。
【0010】また、符号33は、吸収液供給管24と吸
収液戻し管27それぞれを流れる吸収液同士に熱交換を
行わせるための熱交換器を示し、符号34は、蒸発器4
に対して外気Dを供給する送風ファンを示し、さらに、
符号35は、吸収器5へ供給される冷却水Eと吸収液滴
下手段20へ供給される吸収液Bとの熱交換を行なう熱
交換器を示す。
【0011】このように構成された吸収式ヒートポンプ
装置1Xでは、凝縮器3で液化した冷媒液の一部は冷媒
液散布手段9Aから精溜塔6の上部に戻され、大半は冷
媒液タンク11に入って溜る。そして、精溜塔6に冷媒
液散布手段9Aから散布されて戻された冷媒液Aは、こ
こで再気化し、凝縮器3に入る蒸気に含まれる冷媒蒸気
Aの比率を高めるようになっている。
【0012】一方、冷媒液タンク11に溜った冷媒液A
は、冷媒液供給管16を介して各伝熱管12に供給さ
れ、それぞれの内壁面に沿って流下し、このとき伝熱フ
ィン15および伝熱管12の表面に送風ファン34が供
給する外気Dが接触しているので、この外気Dと伝熱管
12の内壁面を流下する冷媒液Aとの間で熱交換が行な
われ、冷媒液Aが外気Dから気化潜熱を奪って気化する
と共に、このようにして生成された冷媒蒸気Aが各伝熱
管12内を上方へ移動し、伝熱管12の上端に設けられ
ている上部ヘッダ13によって集められ、吸収器5に流
入する。
【0013】吸収器5に流入した冷媒蒸気Aは、再生器
8から供給される吸収液Bと接触して吸収液Bに吸収さ
れ、冷媒Aを吸収した吸収液Cが伝熱管21を経て下方
の吸収液タンク19へ回収され、さらに、この吸収液C
が吸収液循環ポンプ28によって精溜器2に搬送され、
吸収液散布手段9Bから精溜塔6内に散布される。
【0014】精溜塔6に送り込まれた吸収液Cは充填材
10の間を通って流下する間に、バーナ7が生成する燃
焼熱によって加熱され、吸収している冷媒Aを気化分離
し、吸収液Bが再生器8に溜る。
【0015】そして、精溜器2で分離生成された冷媒蒸
気Aは、凝縮器3を通過するときに冷却水Eと熱交換を
行なってこれに放熱し、また、吸収器5を通過するとき
は冷媒Aが蒸発することで外気Dから吸収した熱が冷却
水Eに移される。
【0016】すなわち、冷却水Eは吸収器5、および、
凝縮器3へと循環する間に徐々に加熱され、その後室内
機31へ送り込まれて暖房に供される。
【0017】このような吸収式ヒートポンプ装置1Xに
おいては、外気Dの熱エネルギを吸収して冷却水Eの加
熱の補助を行なうことになり、バーナ7の発熱量に対す
る室内機31からの放熱量を1.3倍以上に高めること
が可能となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の吸
収式ヒートポンプ装置においては、起動時においても凝
縮器で液化した冷媒液を蒸発器に送って蒸発させ、この
蒸発した冷媒蒸気を吸収器に送り、吸収液と反応させて
吸収させ、これを精溜器に送って加熱し、冷媒と吸収液
とに分離していたため、精溜器内の温度上昇が遅く、定
常運転に至るまでの時間が掛かると云った問題点があ
り、これが解決すべき課題となっていた。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するため、吸収液を加熱して吸収液に含まれ
る冷媒を気化させて分離する加熱部を備えた精溜器と、
この精溜器から供給される冷媒蒸気を第1の熱媒体と熱
交換させて液化する凝縮器と、この凝縮器から供給され
る冷媒液を第2の熱媒体と熱交換させて気化する蒸発器
と、この蒸発器から供給される冷媒蒸気と精溜器から供
給される吸収液とを反応させて吸収液に冷媒を吸収させ
ると共に、この冷媒を吸収した吸収液を精溜器へ戻す吸
収器とを備えた吸収式ヒートポンプ装置において、凝縮
器で液化したアルコール系流体で構成される冷媒を蒸発
器に供給する冷媒液供給管に第1の開閉弁を設け、凝縮
器から精溜器の上部に至る第2の開閉弁を備えた冷媒液
戻し管を設け、第1の開閉弁を閉弁し、第2の開閉弁を
開弁した状態で精溜器における加熱を開始し、その後、
第1の開閉弁を開弁し、第2の開閉弁を閉弁して通常運
転に移行するようにした第1の構成の吸収式ヒートポン
プ装置の運転方法と、
【0020】吸収液を加熱して吸収液に含まれる冷媒を
気化させて分離する加熱部を備えた精溜器と、この精溜
器から供給される冷媒蒸気を第1の熱媒体と熱交換させ
て液化する凝縮器と、この凝縮器から供給される冷媒液
を第2の熱媒体と熱交換させて気化する蒸発器と、この
蒸発器から供給される冷媒蒸気と精溜器から供給される
吸収液とを反応させて吸収液に冷媒を吸収させると共
に、この冷媒を吸収した吸収液を精溜器へ戻す吸収器と
を備えた吸収式ヒートポンプ装置において、凝縮器で液
化したアルコール系流体で構成される冷媒を蒸発器に供
給する冷媒液供給管に第1の開閉弁を設け、凝縮器から
精溜器の上部に至る第2の開閉弁を備えた冷媒液戻し管
を設け、吸収器に冷却水を案内する冷却水管に第3の開
閉弁を設け、第1および第3の開閉弁を閉弁し、第2の
開閉弁を開弁した状態で精溜器における加熱を開始し、
その後、第1および第3の開閉弁を開弁し、第2の開閉
弁を閉弁して通常運転に移行するようにした第2の構成
の吸収式ヒートポンプ装置の運転方法と
【0021】前記第1または第2の構成の吸収式ヒート
ポンプ装置の運転方法において、精溜器または凝縮器に
おける温度または圧力が所定値に達したときに、開閉弁
を開閉逆に操作して通常運転に移行するようにした第2
の構成の第3の構成の吸収式ヒートポンプ装置の運転方
法とを提供するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1に基づいて本発明の一
実施形態を詳細に説明する。なお、理解を容易にするた
め、図1においても前記図2において説明した部分と同
様の機能を有する部分には、同一の符号を付した。
【0023】本発明の吸収式ヒートポンプ装置1は、臭
化リチウム水溶液を吸収液としたときに冷媒として使用
される水より沸点が遥かに低い流体、例えば沸点が7
4.5℃の2,2,2,−トリフルオロエタノール(T
FE)などを冷媒に使用し、吸収液に沸点が例えば20
4℃のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)などを使
用するものである。
【0024】そして、この場合の吸収式ヒートポンプ装
置1においては、冷却水管30には冷却水タンク41が
設置されている。
【0025】また、この場合の吸収式ヒートポンプ装置
1は、蒸発器4が多数の伝熱管12を内蔵したタイプで
あり、これらの伝熱管12の内部に冷水タンク42に貯
溜された水Fが、途中に冷水循環ポンプ43と開閉弁4
4とを備えた冷水管45を介して循環供給できるように
構成されている。
【0026】一方、蒸発器4の内側上部には冷媒液散布
手段46が設置され、この冷媒液散布手段46には凝縮
器3で凝縮して冷媒液タンク11に溜った冷媒液Aが供
給できるように、上流部に開閉弁47を備えた冷媒液供
給管16が接続され、冷媒液散布手段46から散布され
た冷媒液Aが伝熱管12の外面を伝って流れ落ちる際に
管内を流れる水Fから熱を奪って気化するように構成さ
れている。
【0027】また、凝縮器3の底と冷媒液散布手段9A
とを連結する冷媒液戻し管48には開閉弁49が設置さ
れ、冷却水管30の吸収器5側には開閉弁50が設置さ
れ、この開閉弁50の上流側の冷却水管30と、冷却水
管29との間が、途中に開閉弁51を備えた連通管52
によって接続されている。
【0028】そして、上記構成の吸収式ヒートポンプ装
置1においては、運転の起動時には開閉弁47、50を
閉弁し、開閉弁49、51を開弁した状態で、吸収液循
環ポンプ28と、冷却水循環ポンプ32とを運転しなが
ら、バーナ7に点火する。
【0029】このため、吸収器5から吸収液循環ポンプ
28によって精溜塔6に送られ、吸収液散布手段9Bか
ら塔内に散布された吸収液Cは、充填材10の間を縫っ
て下降しながら、バーナ7が生成する熱により加熱され
て冷媒蒸気Aと吸収液Bとに分離し、冷媒蒸気Aは凝縮
器3に入って冷却水Eに放熱して凝縮液化し、吸収液B
は再生器8に溜まり、吸収液供給管24を介して吸収器
5に送られる。
【0030】吸収器5には冷却水Eが供給されていない
ので、吸収器5に送られた吸収液Bは冷却されることな
く、吸収液タンク19に溜っている吸収液Cと混合され
て精溜器2に戻される。したがって、精溜器2における
吸収液Cから冷媒蒸気Aと吸収液Bへの加熱分離が効率
良く行えるので、バーナ7の燃料が節約できる。
【0031】また、凝縮器3で冷却水Eに放熱して液化
した冷媒液Aが、冷媒液戻し管48、冷媒液散布手段9
Aを介して精溜塔6の上部に戻され、ここで再気化され
るので、凝縮器3に入る蒸気に含まれる冷媒Aの比率が
速やかに高くなる。
【0032】そして、例えば再生器8の内部温度が所定
値、例えば120℃に到達したことが図示しない温度セ
ンサによって確認されたときに、開閉弁44、47、5
0を開弁し、開閉弁49、51を閉弁し、冷水循環ポン
プ43を起動し、凝縮器3で液化した冷媒液Aを冷媒液
タンク11に溜め、これを蒸発器1の伝熱管12上に冷
媒液散布手段46から散布して入れ、伝熱管12内に循
環供給される水Fから熱を奪って気化させる通常運転に
移行する。
【0033】この通常運転時においては、蒸発器4で気
化した冷媒蒸気Aは、連通管17を介して吸収器5に入
り、再生器8から吸収液供給管24を介して供給され、
吸収液滴下手段20から滴下される吸収液Bと接触して
これに吸収され、吸収液戻し管27を介して精溜器2に
戻ると云った従来周知の循環が行われる。
【0034】上記構成の吸収式ヒートポンプ装置1にお
いては、例えば冷却水タンク41の部分に図2に示した
室内機31を設置すれば、吸収器5と凝縮器3の内部を
冷却し、自身の温度を高めた冷却水Eが冷却水管29、
30を介して室内機31に循環供給されるので、室内機
31において暖房作用がなされる。
【0035】一方、冷水タンク42の部分に図2に示し
た室内機31を設置すれば、蒸発器4の内部で冷媒液A
を気化させて放熱し、自身の温度を下げた水Fが冷水管
45を介して室内機31に循環供給されるので、室内機
31において冷房作用がなされる。
【0036】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸
脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0037】例えば、開閉弁44、47、50を開弁
し、開閉弁49、51を閉弁し、冷水循環ポンプ43を
起動するタイミングは、再生器8内の圧力が所定値、例
えば15〜40kPaに到達したときとするように構成
しても良い。
【0038】また、再生器8以外の場所、例えば精溜塔
6、凝縮器3の適宜の場所における温度または圧力を検
出して、開閉弁44、47、49、50、51の前記開
閉制御、冷水循環ポンプ43の起動を行うように構成す
ることも可能である。
【0039】また、連通管52の分岐点に三方弁を設置
し、開閉弁50、51を省略するように構成しても良
い。
【0040】また、精溜塔6に充填する充填材10とし
ては、ステンレス鋼製の金網や、細い線材をより合わせ
たものであっても良い。
【0041】さらに、本発明の吸収式ヒートポンプ装置
1においては、沸点が120℃以下のフッ化アルコール
系流体が冷媒として使用でき、吸収液としてはエーテル
類、エステル類、ポリオール類、アミド類、アミン類、
イミド類、ケトン類、アルデヒド類、ニトリル類などが
使用できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来技術に比較して熱効率が改善できると云った特長があ
る。
【0043】特に、請求項2の方法においては、吸収器
から精溜器に戻される吸収液の温度が低下しないので、
精溜器における冷媒蒸気の加熱分離が一層効率良く行え
ると云ったメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す説明図である。
【図2】従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】 1・1X 吸収式ヒートポンプ装置 2 精溜器 3 凝縮器 4 蒸発器 5 吸収器 6 精溜塔 7 バーナ 8 再生器 9A 冷媒液散布手段 9B 吸収液散布手段 10 充填材 11 冷媒液タンク 12 伝熱管 13 上部ヘッダ 14 下部ヘッダ 15 伝熱フィン 16 冷媒液供給管 17・18 連通管 19 吸収液タンク 20 吸収液滴下手段 21 伝熱管 22 冷却水通路 23 外装体 24 吸収液供給管 25 分散板 26 隔壁 27 吸収液戻し管 28 吸収液循環ポンプ 29・30 冷却水管 31 室内機 32 冷却水循環ポンプ 33 熱交換器 34 送風ファン 35 熱交換器 41 冷却水タンク 42 冷水タンク 43 冷水循環ポンプ 44 開閉弁 45 冷水管 46 冷媒液散布手段 47 開閉弁 48 冷媒液戻し管 49・50・51 開閉弁 52 連通管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 敏男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L093 AA01 BB01 BB22 BB29 BB36 CC05 DD01 DD09 EE28 GG01 GG02 HH06 HH14 HH17 JJ04 KK05 LL01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収液を加熱して吸収液に含まれる冷媒
    を気化させて分離する加熱部を備えた精溜器と、この精
    溜器から供給される冷媒蒸気を第1の熱媒体と熱交換さ
    せて液化する凝縮器と、この凝縮器から供給される冷媒
    液を第2の熱媒体と熱交換させて気化する蒸発器と、こ
    の蒸発器から供給される冷媒蒸気と精溜器から供給され
    る吸収液とを反応させて吸収液に冷媒を吸収させると共
    に、この冷媒を吸収した吸収液を精溜器へ戻す吸収器と
    を備えた吸収式ヒートポンプ装置において、凝縮器で液
    化したアルコール系流体で構成される冷媒を蒸発器に供
    給する冷媒液供給管に第1の開閉弁を設け、凝縮器から
    精溜器の上部に至る第2の開閉弁を備えた冷媒液戻し管
    を設け、第1の開閉弁を閉弁し、第2の開閉弁を開弁し
    た状態で精溜器における加熱を開始し、その後、第1の
    開閉弁を開弁し、第2の開閉弁を閉弁して通常運転に移
    行することを特徴とする吸収式ヒートポンプ装置の運転
    方法。
  2. 【請求項2】 吸収液を加熱して吸収液に含まれる冷媒
    を気化させて分離する加熱部を備えた精溜器と、この精
    溜器から供給される冷媒蒸気を第1の熱媒体と熱交換さ
    せて液化する凝縮器と、この凝縮器から供給される冷媒
    液を第2の熱媒体と熱交換させて気化する蒸発器と、こ
    の蒸発器から供給される冷媒蒸気と精溜器から供給され
    る吸収液とを反応させて吸収液に冷媒を吸収させると共
    に、この冷媒を吸収した吸収液を精溜器へ戻す吸収器と
    を備えた吸収式ヒートポンプ装置において、凝縮器で液
    化したアルコール系流体で構成される冷媒を蒸発器に供
    給する冷媒液供給管に第1の開閉弁を設け、凝縮器から
    精溜器の上部に至る第2の開閉弁を備えた冷媒液戻し管
    を設け、吸収器に冷却水を案内する冷却水管に第3の開
    閉弁を設け、第1および第3の開閉弁を閉弁し、第2の
    開閉弁を開弁した状態で精溜器における加熱を開始し、
    その後、第1および第3の開閉弁を開弁し、第2の開閉
    弁を閉弁して通常運転に移行することを特徴とする吸収
    式ヒートポンプ装置の運転方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の吸収式ヒートポ
    ンプ装置の運転方法において、精溜器または凝縮器にお
    ける温度または圧力が所定値に達したときに、開閉弁を
    開閉逆に操作して通常運転に移行することを特徴とする
    吸収式ヒートポンプ装置の運転方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114992900A (zh) * 2022-04-01 2022-09-02 山东省节能技术研究院 一种甲醇无火焰吸收式空气能热泵系统

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